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2016.10.22 (Sat)

【2016リーグ】10/22結果(第15戦)

■関東大学1部リーグ
◇専修大学生田校舎

慶應義塾大学67(22-27,14-15,9-21,22-21)84白鷗大学
早稲田大学42(6-17,14-9,15-17,7-22)65明治大学
筑波大学84(23-18,15-22,27-11,19-25)76専修大学

◇東海大学湘南キャンパス
拓殖大学77(22-23,18-19,12-20,25-21)83青山学院大学
東海大学69(20-11,14-17,21-7,14-23)58日本大学

筑波大学   14勝1敗
東海大学   11勝4敗
白鴎大学   10勝5敗
拓殖大学   8勝7敗
青山学院大学 8勝7敗
早稲田大学  7勝8敗
専修大学   7勝8敗
日本大学   4勝11敗
明治大学   4勝11敗
慶應義塾大学 2勝13敗

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■関東大学2部リーグ 東洋大学総合スポーツセンター
東洋大学69(12-22,14-16,19-21,24-23)82江戸川大学
駒澤大学79(23-12,20-19,10-14,26-17)62法政大学
国士舘大学82(18-27,25-7,18-16,21-13)63立教大学
大東文化大学93(21-16,10-14,25-15,37-20)75日本体育大学
中央大学67(16-16,15-12,24-19,12-15)62順天堂大学

大東文化大学 15勝0敗
中央大学   12勝3敗
江戸川大学  11勝4敗
国士舘大学  9勝6敗
日本体育大学 8勝7敗
立教大学   6勝9敗
順天堂大学  5勝10敗
駒澤大学   5勝10敗
東洋大学   3勝12敗
法政大学   1勝14敗


※3部リーグの結果は関東大学バスケットボール連盟のサイトをご確認ください。


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2016.10.21 (Fri)

【2016リーグ1部】筑波大ホームゲーム 2016

「当たり前に感謝」の気持ちを大事に
ホームは一体感に包まれ2連勝


161009tukuba1.jpg 1部リーグ第6週、10月8日、9日は筑波大のホームゲームとして、つくば駅よりほど近いつくばカピオにて開催された。

 会場装飾は例年同様、2階にギャラリーを作り、スタメン5人の等身大看板を置いたほか、SNS用の顔出し枠でフォトスポットを作成。Tシャツ、タオルといったホームゲーム用オリジナルグッズも販売された。ハーフタイムには観客参加のフリースローチャレンジを行い、より親しみやすい内容に。また、会場MCは例年プロが行ってきたが、今年は学連で活動する筑波大のメンバーが敢行。交代した選手に即座に反応して紹介できるのは、同じ大学の仲間だからこそ。そのメリットが生きる形で、会場を盛り上げていた。試合後にはファン交流も行われ、多くの観客がサインをもらいに行列を作った。

161009tukuba7.jpg 島田ホームゲーム委員長によると、今年のテーマは「当たり前に感謝」。今年は熊本・大分で大規模な震災が起こったが、それがきっかけにもなって生まれたテーマだ。かつて東日本大震災ではこの筑波の地も大きな被害を受け、被災した体育館が建て直されるまで練習場所にも難儀した過去がある。「自分たちもかつてバスケができる環境が整わず苦労しました。でも新しい体育館ができてその環境に慣れ、感謝の気持ちが薄れてきていると感じました。いつの間にかバスケットができていることが当たり前になってしまっている。そうではなく、この当たり前の環境にもう一度感謝することを考えて決めました」と言う。それが前述のMCを学生にして盛り上がりやすくすることや、参加型のアトラクション、ファン交流の時間を用意して、より観客を楽しませる=感謝を伝える形につなげたのだ。もちろん、選手も2試合とも快勝して会場を盛り上げ、応援団側からは「気持ちが緩む時間帯もあるので、応援団から叱咤激励して盛り上げ続ける」(島田委員長)ことを目標に、2日間懸命に応援。会場にも一体感ある雰囲気が作られた。

161009tukutuku.jpg 昨年よりも観客を集めるのが目標だったと言うが、2日間を通して観客席はほぼ満席で、台湾遠征をきっかけに海外から応援に来た熱心なファンもいた。筑波大の、そして日本のバスケットボールのファンを今後も筑波の地から増やし続けていって欲しい。

写真上:ミニバスチームの子どもたちをエスコートキッズに、入場後はボールの投げ入れを行った。
写真中:応援団も子どもたちと一緒に応援を盛り上げる。
写真下:つくば市のキャラクター、ツクツクも会場を歩き回って写真撮影に応じたり、愛嬌をふりまいて周囲をなごませていた。

※その他の様子は「続きを読む」へ。


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EDIT  |  01:56  |  2016リーグ戦1部  |  Top↑

2016.10.20 (Thu)

【2016リーグ】10/22、10/23予定(第8週)

10月22日(土)
専修大学生田キャンパス
11:00 慶應義塾大学 vs 白鴎大学
12:40 早稲田大学 vs 明治大学
14:20 筑波大学 vs 専修大学

東海大学湘南キャンパス
14:30 拓殖大学 vs 青山学院大学
16:10 東海大学 vs 日本大学


10月23日(日)東海大学湘南キャンパス
11:00 専修大学 vs 白鴎大学
12:40 慶應義塾大学 vs 日本大学
14:20 青山学院大学 vs 明治大学
16:00 筑波大学 vs 早稲田大学
17:40 拓殖大学 vs 東海大学


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■関東大学2部リーグ
10月22日(土)東洋大学総合スポーツセンター
11:00 東洋大学 vs 江戸川大学
12:40 駒澤大学 vs 法政大学
14:20 国士舘大学 vs 立教大学
16:00 大東文化大学 vs 日本体育大学
17:40 中央大学 vs 順天堂大学

10月23日(日)東洋大学総合スポーツセンター
11:00 東洋大学 vs 立教大学
12:40 日本体育大学 vs 法政大学
14:20 順天堂大学 vs 江戸川大学
16:00 大東文化大学 vs 国士舘大学
17:40 中央大学 vs 駒澤大学


3部以下は関東大学バスケットボール連盟のサイトでご確認ください。


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2016.10.17 (Mon)

【2016リーグ2部】10/16レポート(第14戦)

江戸川大、国士舘大との再延長にもつれる激戦を制す
中央大も日体大に快勝、入替戦切符に近づく


 順位の近いチーム同士の対戦が目白押しとなった第14戦。まず、江戸川大国士舘大をダブルオーバータイムの末に撃破。中央大日本体育大を相手に1Q快心の出来で2位をキープした。江戸川大は現在上位のチームとの対戦を一足先に終える形となり、彼らの「4敗」が1-2部入替え戦およびインカレ出場権を占う一つのラインとなりそうだ。もうひとつ注目の現在6、8~10位の4チーム間の対戦は、東洋大と立教大が勝ち星を伸ばした。現時点で下位同士のカードの対戦は次週も続き、気が抜けない終盤戦を迎えている。


161016yasuoka.jpg 東洋大は序盤から走るプレイが出て1Qを24-12とする。駒澤大のアウトサイドが決まって点差が詰まる場面もあったものの、ゾーンディフェンスが効いて8点リードで4Qへ。攻めては#88山本(4年・PF)が確実に決め、守ってはリバウンドを渡さず突き放す。ラスト5分は駒澤大が3P一辺倒になってしまったのもあり、フリースローを1本ずつ積み上げ74-56。ついに連敗を11で止め3勝目。駒澤大に星一つと迫った。

161016kawakami.jpg 立教大-法政大は競り合いとなる。2Q最後に3Pを沈めた立教大が38-30と抜け出したかと思いきや、突き放しては法政大が追いすがる展開に。再三のリバウンドから得点につなげ4Q残り4分64-59とわからない。勝負を決めたのは立教大#4森川(4年・PG)のドライブからの連続バスケットカウント。これで得たリードを守りきり、79-56で大きな6勝目を挙げた。

 他、首位の大東文化大順天堂大のビッグラインナップにやや戸惑いつつも1Qを22-7とすると、主力を休ませながら83-58で勝利。順天堂大は3Pが2/33本に留まった。

写真上:48分間で42得点の保岡(右から2人目)。シーズンベストといっても過言ではない輝きを見せた。
写真下:東洋大・川上はガードながら15リバウンドと貢献。

※東洋大・山本選手のインタビュートは「続きを読む」へ。


◆PICK UP1
【50分間にわたる熱戦は江戸川大の泥臭さが上回る】
161016usui.jpg 前日に日本体育大との4敗対決を勝って波に乗る江戸川大と、5敗と後がない国士舘大。延長も1度では決着がつかず、今2部リーグ随一の総力戦となった。

 1Q、江戸川大は#23保岡(3年・SG)の連続3Pで幕開け。国士舘大も#86下(2年・PG)がタッチよく決め返す。インサイドでも国士舘大#66馬(4年・C)の1on1、江戸川大#12オウマ(1年・C・明徳義塾)のリバウンドシュートと両者譲らず、残り5分16-14。ここから国士舘大が走る展開に持ち込み、フリーになった#0角田(3年・SF)が3Pを確実に決めて19-21と逆転。しかし今度は江戸川大が走り、#23保岡の3Pで締め括って26-25とわずかに前に出る。

 2Q、江戸川大が国士舘大のインサイドを封じ、#12オウマのドライブと#1平岩(3年・SG)の3Pで33-25と流れを掴んだかと思われた。だが、国士舘大は投入された#88板垣(4年・PF)がリバウンドシュートを決めて踏ん張る。ここで江戸川大にパスミスが続き、34-31と再び僅差に。江戸川大は#23保岡が流れながらのシュートやロング3Pを決めて沸かせれば、国士舘大も#88板垣が中外で決め返し4年生の意地を見せる。さらに江戸川大は#44納富(3年・C)のフリースロー獲得、国士舘大は#21池田(1年・SG・小禄)のブザービーターと両サブメンバーの奮闘もあり、どちらに転ぶかわからないまま44-40で折り返しとなる。

 3Q、江戸川大はアウトサイドの確率が落ちるが、#12オウマがリバウンドタップなどでつなぐ。国士舘大も#37阿部(2年・SG)が果敢に攻め込み、56-52と点差は変わらない。国士舘大がゾーンディフェンスを試みても江戸川大#23保岡がうまくスペースを活かす。国士舘大も#12臼井(3年・PF)がゴール下をねじ込む。大きく動いたのは残り1分半から。江戸川大#55平子(4年・SF)、#49飯田(3年・PG)がフリーのチャンスを活かして連続3P、64-54と2桁差がつく。さらに速攻、守っては#44納富のブロックショットと勢いに乗り、極めつけに#23保岡が超ロング3Pのブザービーター。69-56と大きく勝利に近づく。

161016simo.jpg しかし、このまま終われない国士舘大は4Q、#86下が気を吐く。得点後にはプレスディフェンスも展開、8分を残して69-65と元の点差に戻してしまう。さらに江戸川大#23保岡が接触の治療のためベンチに下がった機を逃さず、#12臼井がインサイドで存在感を示す。バスケットカウントのフリースローは落としてしまうものの、リバウンドから#37阿部が3Pを突き刺して70-70とついに振り出しに戻す。残り6分30秒、国士舘大は江戸川大から8秒オーバータイムを奪うと、#88板垣から#12臼井へのインサイドアウトで3Pを沈め逆転。だがすかさず江戸川大#55平子が3Pを決め返し、こちらも最上級生の意地を見せる。さらに#1平岩が1on1を決めた江戸川大リード。残り2分、江戸川大#23保岡が3Pを沈め試合を決めに掛かるものの、今度は国士舘大#88板垣がすぐに返す壮絶な展開に。85-83で迎えた残り1分、国士舘大#12臼井の3P、江戸川大#23保岡の1on1と、1点のリードを奪い合う。ビハインドながらチームファウルが2つしかない国士舘大はタイムアウト明け、江戸川大のスローインにプレッシャーを掛け、スティールに成功。託された#86下が残り4秒でフリースローを得るも、成功は1投に留まり、87-87で決着は延長に持ち越された。

161016ouma.jpg 延長では互いに容易なシュートを許さない。その中で江戸川大は#23保岡がチームファウルフリースローと3Pを決め、国士舘大も#88板垣がマークを吹っ飛ばしてのバスケットカウント、リバウンドシュートを決める。さらに両者フリースローを1投ずつ決めての残り33秒、江戸川大#23保岡の1on1は決まりきらず、#12オウマがリバウンドをもぎ取るが惜しくもトラベリングの判定に。残り5.8秒での国士舘大の攻撃はしのぐも、ベンチに下がる際に異議を唱えテクニカルファウルを取られてしまう。これが個人5つ目に当たり、江戸川大としては不本意に主力を1人欠く形となる。

 再延長、江戸川大は#55平子、国士舘大は#88板垣の両主将が決め合う。江戸川大は#12オウマに代わった#44納富が速攻を決めれば、国士舘大も#51田中(2年・PF)が走り返す。101-101で残り30秒を切り、トリプルオーバータイムも脳裏を過ぎる。江戸川大はここでボールを#1平岩へ。4Qからチームファウルが累積している状況を鑑みて1on1を仕掛けるも、ファウルコールはなし。しかし混戦の中で自らリバウンドを取ってねじ込む。残り3.8秒、タイムアウトを取った国士舘大は#88板垣の3Pに託すも決まらず、#12臼井のリバウンドシュートもしのいだ江戸川大が103-101で勝利を掴んだ。

161016hiraiwa.jpg どちらが勝ってもおかしくなく、江戸川大の得点直後にタイミングよくタイムアップとなったようなもの。江戸川大がその幸運を引き寄せられたのは、4年生の#55平子から1年生の#12オウマまで全員がリバウンドやルーズボールに粘った結果と言えるだろう。国士舘大も持てる力は出し切ったが、及ばず。6敗目となり、1-2部入替え戦進出はかなり厳しくなった。

写真上左:国士舘大・臼井。江戸川大・保岡とのオールラウンダー対決は圧巻だった。
写真上右:気迫のこもったプレイでフリースローを獲得した国士舘大・下を称えるメンバー。
写真下左:リバウンドで身体を張った江戸川大・オウマだが、最後はほろ苦いファウルアウトに。
写真下右:決勝点を決めメンバーと喜び合う江戸川大・平岩。4Qラストのファウルを帳消しにした。

※江戸川大・飯田選手のインタビュートは「続きを読む」へ。


◆PICK UP2
【中央大がバックコートで仕掛けて持ち味を発揮】
161016nakamura.jpg 前日に5敗目を喫した日本体育大は、3敗の中央大に是が非でも勝ちたいところ。1巡目のように重い立ち上がりになるかと思いきや、全く異なる展開となった。

 1Q、中央大はシュートイン後にバックコートプレスを展開。#13中村(2年・G)のスティールから、走り込んできた#7森(4年・PF)がレイアップを決める。日体大がゾーンディフェンスを展開すれば#28鶴巻(2年・F)が3Pを、再びスティールから#13中村がバスケットカウントを沈め、14-4と先手を取る。さらに#7森が逆ミスマッチを突いて飛び込みリバウンドやロングシュートと躍動。残り6分で#13中村が2ファウルとなってしまうも勢いは衰えず、日体大はガード陣を入れ替え、タイムアウトと対応を余儀なくされる。ただ、残り4分に#15八木橋(4年PG・)も2ファウルで交代となると、中央大はオフェンスに停滞が見られる。その間に日体大は#3大浦(1年・SG・広陵)がバスケットカウント、#75赤土(4年・PF)がリバウンドシュートを返して、29-19と10点差に収める。

161016osiro.jpg 2Q、中央大は軽快なパス回しからテンポよくシュートを放ち、決めていく。残り5分15秒、40-27で日体大は#32フェイ(2年・C)と#75赤土を下げスモールラインナップに。中央大のミスを誘うも、中央大と同じディフェンスプレッシャーがファウルとなってしまい勢いをつくるまでには至らない。ただ、ラスト9秒での攻撃で#14大城(4年・PG)がリバウンドタップを決め、明るい雰囲気で後半につなぐ。

 3Q、日体大は#75赤土や#32フェイ、中央大は#13中村と主力にファウルがかさんでいく。その中で中央大が堅守から#7森のレイアップという形を連発、残り3分30秒61-44とリードを広げる。#28鶴巻も続いて走るのに対して、日体大は#3大浦の3Pで何とか67-51で終える。

 4Q、日体大のディフェンスが激しさを増す。しかし中央大は#6柿内(3年・G)らがうまく0度のスペースを使ってゾーンを攻略。残り6分20秒、73-55で日体大はタイムアウトを取り、再びスモールラインナップに。粘り強く守るも、オフェンスが#19田口(3年・F)の孤軍奮闘となってしまう。3Pを狙っていくも、中央大も#15八木橋、#28鶴巻が決め返す。最後にはスターティングメンバーを下げる余裕を見せ、83-68と終わってみれば1巡目とほぼ同じ点数での勝利となった。

161016sekido.jpg 中央大は「相手の大きい2人(赤土・フェイ)にやられないよう、フロントコートで守る時間をなるべく少なくしたい」(荻野ヘッドコーチ)という狙いに加え、日体大のガード・#20小田桐の欠場を突くべくプレスを仕掛け、それが奏功した。その分ファウルがかさんだが、サブメンバーがしっかりとカバー。荻野ヘッドコーチも「スタートの5人以外も意識が高い。思うところはあるだろうがチームのために自己犠牲を払ってくれている」と労った。なお中央大は江戸川大に2勝しており、残り4戦を終えて星が並んでも上回る。それだけ大きな1勝となった。

写真上:中央大・中村は身体能力とリーチを活かしてスティールを連発。チームを波に乗せた。
写真中:日体大は大城を投入するなどしたが流れを引き寄せきれず。
写真下:ベンチで思わず立ち上がる赤土ら4年生の気持ちは大きいだけに、痛い敗戦となった。

※中央大・鶴巻選手のインタビュートは「続きを読む」へ。


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2016.10.16 (Sun)

【2016リーグ1部】10/16レポート(第14戦)

白鷗大が東海大を倒し前回のリベンジ
慶應義塾大は早稲田大を下し2勝目


161016yoyogi.jpg 第14戦は順位こそ大きな動きはなかったが、残り4試合を占う重要な週になった。まず、上位では3位白鷗大が東海大を倒し、この両者の差は再び1勝差に。白鷗大が残すところ中位から下位しか対戦が残っていないのに対し、東海大は筑波大戦を残す。勝率で並べば得失点では白鷗大が上回るため、残り4試合の動きが重要だ。

 また、下位では慶應義塾大が早稲田大を倒し2勝目。こちらも10位から抜け出してはいないが、日本大が明治大に敗れたため、下位もどこが入替え戦に行くのかまだ読めない。リーグは最後の緊迫した場面を迎えようとしている。

写真:代々木第二体育館では慶應義塾大-早稲田大戦、拓殖大-専修大戦の2試合が行われた。会場は普段と異なるアルバルク東京の赤と黒のカラーに。


◇国立競技場代々木第二体育

161016kokubu.jpg 中盤で伸び悩む7位の専修大は、#23バンバ(4年・C)の欠場が続く拓殖大と対戦。1戦目は拓殖大が#39成田(4年・SG)を欠きながら勝利している。しかし試合は立ち上がりからサイズのある専修大に対し、拓殖大が攻めあぐねる。前日の慶應大戦では同等のサイズの同士で、アウトサイドもスピードも存分に生かせたが、高さのある専修大相手ではそれができない。得意の3Pも決まる場面はあるが、ゴール下の差が響いてじわじわと離される展開で1Qは15-29。2Qの前半、#30アブ(1年・C・アレセイア湘南)がベンチにいる間は拓殖大らしいアップテンポな形に持っていって点差を詰める流れにはなったが、Qの半ばに#30アブが戻ると再び苦しくなり、前半は専修大がリードして30-44。

 後半も流れは変わらず。専修大はリバウンドで勝る分、加点が続く。3Qの終わりには#26砥綿(3年・G)のレイアップもブザーとともに決まり、53-73とその差を20点にした。拓殖大はリバウンドが取れずこの差が埋まらないまま4Qを迎え、最終的には73-98。専修大は#6渡辺(4年・G)、#10大澤(2年・F)、#30アブがダブル・ダブルでチームでもリバウンド70と荒稼ぎして勝利した。

写真:専修大・國分はこの日37点8リバウンド。


◆PICK UP1
【粘り強く戦った慶應義塾大が早稲田大に勝利し2勝目】

161016nisido.jpg 早稲田大慶應義塾大の早慶戦は、序盤慶應大の方がリバウンドへの反応が良く、開始5分で5-14とリード。早稲田大は高い位置からのプレッシャーディフェンスに切り替えつつ、残り4分でメンバーを4人チェンジ。慶應大は外を打たされるがリバウンドに入れておらず得点がストップ。早稲田大はターンオーバーを奪ってからの早い展開、ゴール下へのパスも通り、17-16と逆転して1Q終了。

 2Q立ち上がり、#16高田(1年・SG・城東)の3Pが入ると、互いに譲らないシーソーゲームに。しかし終盤に慶應大がプレスを受けてのミスと、シュートが打ちっぱなしになってしまう間に#36澁田(4年・G)の3Pが決まった早稲田大が6点先行。しかしタイムアウト開けに#4西戸(4年・G)が3Pを返し、33-30と戻して早稲田大3点リードで前半終了。

 3Q、立ち上がりは再び慶應大のペース。ディフェンスが機能して逆転するが、早稲田大も離れず、プレスから再び慶應大を焦らせる。しかし、リバウンドを押さえた慶應大は#9鳥羽(2年・G)速攻も続き、#4西戸の3Pがさらに引き離す。しかし早稲田大も残り2分のプレスから慶應大にミスを頻発させ、フリースローでじわり詰めよると47-51と慶應大のリードは4点で4Qへ。

161016tomita.jpg 4Qの入りは互いに決めきれないが、早稲田大がプレスからミスを誘い#26富田(2年・C)のゴール下が連続で決まり開始3分で逆転。追う慶應大は残り3分半、#5後藤(4年・SG)の3Pが決まると同点に押し戻し、ゲームは振り出しに。残り2分、互いに得点が決まらない膠着状態が続くが、慶應大はチームファウルがたまり厳しい状態。ここで#27富田にフリースローを決められ追う形になったが、残り1:11秒、#9鳥羽の3Pで56-57と逆転。さらに残り36.3秒、慶應大は#16高田の3Pが沈み4点リードに成功。さらにダブルチームで早稲田をターンオーバーに追い込むと、残り30秒でボールは慶應のスローインに。残り時間、早稲田大はファウルゲームを仕掛けるが慶應大も得たフリースローをきっちり決めて処理し、60-66と嬉しい2勝目、そして1巡目のホームゲームで大敗した借りを返すうれしい勝利となった。

161016takada2.jpg 早稲田大はほぼ全体の半分以上は高い位置からのプレスで慶應大のミスを誘おうとしたが、自身も得点が伸びず、最後は慶應の気迫が勝った。早稲田大はここ数週で#11長谷川、#26濱田が欠場していたが、この週はさらに#8新川が欠場。元々豊富な人材を持つゆえに見た目には大きな戦力ダウンではないが、これらも少しは響いた可能性がある。

 慶應義塾大は前日の拓殖大戦では立ち上がりからファウルが懸念材料になったが、この日はそれを押さえ、プレスからのターンオーバーは最低限の許容範囲に押さえた。高さがない分、今のチームでは外の攻撃が武器になっているが、全員が勝負強く決めて最後まで弱気にならなかったことは大きい。ようやくの2勝目だが、一歩前進の大きな2勝目だ。

写真上:慶應大は主将の西戸も要所で得点。西戸が積極的に動く日はチームも勢いが出る。
写真中:早稲田大は富田へのゴール下のパスはよく通ったが、終盤粘りきれず。
写真下:高田の3Pに本人も、鳥羽も笑顔を見せた。

※慶應義塾大・高田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◇明治大学和泉校舎

161016imagawa.jpg 筑波大−青山学院大は、筑波大の勢いに青山学院大が終始太刀打ちできず。筑波大のディフェンスが効き、前半を終えて54-16と大差がついてしまう。後半になって筑波大はリザーブメンバーを出し始めるが、それでも青山学院大は差を詰めることはできず。最後まで筑波大のペースで試合は進み、97-47と筑波大が大差をつけて勝利した

 入替え戦を回避するためにどちらも負けられない明治大日本大は全体的に打ち合いになるが、ディフェンスで要所を押さえた明治大に軍配が上がった。明治大は前半からディフェンスが厳しく、アウトサイドも好調。リバウンドでも差をつけて28-39とリードして前半を終えた。3Qもこの流れは変わらず。日本大は不本意なファウルもあって逆転はならない。

 4Qの立ち上がりは打ち合いになる。日本大は#44松脇(1年・SG・土浦日大)の3P、#24高橋(4年・SG)のジャンパー、フリースローに続き、ディフェンスリバウンドから、ゴール下の#6新号(3年・PG)へのパスが届き同点に。しかしここから明治大も譲らず#2齋藤(3年・PG)の抜け目ないスティールなども飛び出し、再びリードを握り返した。日本大はアウトサイドの確率が落ちてきて、リバウンドも取れない。77-68で明治大が3勝目。日本大とも1勝差に迫った。

写真:リバウンドを取る明治大・今川。後半のリバウンドは明治大が押さえた。


◆PICK UP2
【両者ともに最後まで粘りを見せた試合は白鷗大が勝利】

20161016kamizato.jpg 試合の立ち上がりからお互い激しいプレーを見せ、緊迫感のある試合となったのは、2位東海大vs3位白鷗大。白鷗大は前日に5敗目がつき、東海大相手に2勝差となったために負けられない戦いだ。

 序盤は#11白戸の連続得点などで東海大が先行すると思われたが、素早い攻めで徐々にリズムを掴んだ白鷗大がリードする展開に。#0野崎(3年・SG)や#5川島(4年・SG)の3Pなどが決まり、残り2分で13-22。東海大はタイムアウトを請求し、再開後には#19三ッ井(4年・PF)の速攻、#4寺園(4年・PG)のジャンプシュートで点差を詰めて、19-22で1Qを終えた。

 白鷗大・#27川邊の得点から始まった2Q。すぐさま東海大・#81関野(4年・SF)が3Pを決め返し、#33鈴木(4年・SF)のジャンプシュートで24-24と同点に。しばらく両者ともにシュートが決まらない時間帯が続いたが、白鷗大・#21神里(3年・PG)が3Pを沈めると流れは白鷗大へ。#23ジャニ(4年・C)の連続バスケットカウント、#21神里の3Pで残り4分24-37と再び白鷗大が突き放す。さらに東海大はチームファウルがかさみ、苦しい状況となるが、#13中山(4年・SG)のセカンドショット、#35伊藤(4年・PG)のドライブでわずかに差を縮め、28-38で前半を終えた。

 3Qに入っても東海大は追い上げる糸口を掴めず、#25平岩(1年・C・土浦日大)のポストプレー、#33鈴木の3Pで何とか食らい付き、残り6分で#4寺園が3Pを決め39-45とすると白鷗大がタイムアウト請求。再開後、#35秋野(2年・PF)が3Pを決め、白鷗大が先手を取るも、#81関野、#35伊藤、#13中山ら4年生の活躍で東海大が51-57とし、4Qへ。

 東海大が勝利への粘りを見せ徐々に差を縮めるも、逃げる白鷗大。東海大は#37秋山(2年・SF)、#33鈴木のシューター陣を投入。白鷗大が3分間ノーゴールの間に、#37秋山が3Pを決めると、#13中山のフリースローで60-60とついに同点へ。再び#37秋山がフリースロー1本を決めると残り2分半で東海大が逆転。さらに、#13中山のセカンドショットで追加点を決め、63-60とリードを奪う。

20161016akiyama.jpg しかし、今度は白鷗大が粘りを見せ、オフェンスリバウンドからチャンスをつなぎ#21神里の3P、#5川島の得点で再びリード。東海大は再逆転を狙い、激しいディフェンスを見せたが、エンドライン際で奪ったボールを、誤ってゴール下の白鷗大・#27川邊へパスしてしまう。白鷗大に得点のチャンスを与えてしまい、残り29秒63-67で東海大タイムアウト。最後まで諦めずに、シュートを狙うも決まらず。逆に#75イブラヒマの速攻ダンクが決まり、試合終了。63-69で白鷗大が勝利を手にした。

 終始緊迫感のあるプレーを展開した両チーム。その姿に会場が何度も沸いた。東海大は終始気迫のこもったプレーを見せ、土壇場で逆転するも、ここぞという時にシュートを決められなかったことが響き、勝利を逃してしまった。それでも、白戸、平岩ら3年生以下の成長が見られ、そこに負傷でコートを離れていた伊藤が復帰とその好材料を力に変え、残り4試合に挑む。

 対する白鷗大は、前日の敗戦を切り替え、序盤から強気のプレーを展開。1巡目ではほぼ勝ちを手にしながら1点差で敗れたこの対戦を、得失点を奪って勝利したことは大きい。「創部初(落合監督)」となる1部9勝目(昨年までは最高7勝をあげた。「これからは先輩たちも見たことがない景色を見に行く。それを少しでも多く積み重ねていければいい」(落合監督)とまだまだ上を目指す。

 1勝差で並ぶ2位・東海大と3位・白鷗大。直接対決の失点差は白鷗大が5点上回るも、このリーグ戦多くの試合で競り勝ってきた東海大だけに、残り4試合はまだ未知数。順位争いからも目が離せない。

写真上:2Qでは流れを引き寄せる3P、4Qでは逆転のきっかけとなる3Pを決めた白鷗大・神里。大きな1勝獲得に貢献した。
写真下:4Qの追い上げ時にコートへ送り込まれた東海大・秋山。起用に応え、逆転となる得点も決めた。

※白鷗大・川邉選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.10.16 (Sun)

【2016リーグ】10/15結果(第14戦)

■関東大学1部リーグ
◇国立競技場代々木第二体育館

拓殖大学73(15-29,15-15,23-29,20-25)98専修大学
早稲田大学60(17-16,16-14,14-21,13-15)66慶應義塾大学

◇明治大学和泉校舎
東海大学63(19-22,9-16,23-19,12-12)69白鷗大学
筑波大学97(28-10,26-6,24-10,19-21)47青山学院大学
明治大学77(21-18,18-10,15-20,23-20)68日本大学

筑波大学   13勝1敗
東海大学   10勝4敗
白鴎大学   9勝5敗
拓殖大学   8勝6敗
青山学院大学 7勝7敗
専修大学   7勝7敗
早稲田大学  7勝7敗
日本大学   4勝10敗
明治大学   3勝11敗
慶應義塾大学 2勝12敗

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■関東大学2部リーグ 駒澤大学玉川キャンパス
国士舘大学101(25-26,15-18,16-25,31-18,6-6*,8-10**)103江戸川大学 *OT **WOT
駒澤大学56(12-24,16-14,17-15,11-21)74東洋大学
法政大学65(17-15,13-23,16-17,19-24)79立教大学
大東文化大学83(22-7,18-12,17-22,26-17)58順天堂大学
中央大学83(29-19,16-16,22-16,16-17)68日本体育大学

大東文化大学 14勝0敗
中央大学   11勝3敗
江戸川大学  10勝4敗
日本体育大学 8勝6敗
国士舘大学  8勝6敗
立教大学   6勝8敗
順天堂大学  5勝9敗
駒澤大学   4勝10敗
東洋大学   3勝11敗
法政大学   1勝13敗


※3部リーグの結果は関東大学バスケットボール連盟のサイトをご確認ください。

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2016.10.15 (Sat)

【2016リーグ1部】10/15(第13戦)

白鷗大は青山学院大に破れ2位との差が開く
拓殖大は延長戦の末に100点ゲームで慶應義塾大に勝利


 第7週は、一部の試合でBリーグのアルバルク東京のホームコートである代々木第二を使用し、残りの試合は明治大学でのホームゲームとして開催された。華やかなBリーグの装飾が施されたコートでは、慶應義塾大学と拓殖大が延長戦にもつれる白熱した試合も見せた。

 一方、この日勝利すれば2位東海大と勝率では並ぶはずだった白鷗大は、出足から良さが出ずに青山学院大に敗れた。これで2位東海大との差が2勝と、再び開くことになった。


◇国立競技場代々木第二体育館
161015top.jpg 慶應義塾大-拓殖大は、拓殖大で#23バンバ(4年・C)の欠場が続くこともあって、サイズ的には互角。その上でどちらが点を取るかという内容になった。序盤から両者3Pが高確率で決まりハイスコアゲームに。リバウンドを確保した拓殖大が前半で14点差をつけるものの、3Qは足が止まる。残り5分66-68と慶應大が一気に逆転。慶應大はここでファウルトラブルに陥るが、#14原(2年・PG)、#9鳥羽(2年・SG)ら下級生が奮闘する。4Qには拓殖大の3Pが火を吹き95-89と突き放すも、慶應大も3Pを決め返して101-101で延長に突入。延長では拓殖大が多彩な攻撃で5連続得点し、最終的には113-108で逃げ切った。拓殖大は3Pが15本、慶應大は18本と打ち合いの様相を呈し、両者が100点を越える1部では珍しいゲームになった。しかし、リバウンド数では拓殖大が16本の差をつけ、人員の少ない慶應大がファウルを止めきれずに2名の退場者を出したことが最後の勝負に影響した。

 東海大専修大を相手に1Qこそ18-16と僅差になるが、互いにサブメンバーを多く起用した2Q始めに専修大をシャットアウト、25-16と優位を得る。3Qも開始3分間専修大を無得点に抑えてリードを16まで伸ばす。その後もリバウンドからイージーショットを量産、82-68と快勝を収めた。東海大は全員出場での勝利、専修大は#8幸崎(2年・PG)の欠場でディフェンスで頑張れる選手を1枚欠いたが、全体的に攻守の悪循環に苦しんだ。

写真:装飾されたコートでディフェンスする東海大・伊藤。スタートに復帰した。

※拓殖大・成田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◇明治大学和泉校舎
20161015ikuhara.jpg 早稲田大-日本大は、早稲田大が2Qに抜け出し、ゲームを優位に進める。日本大は#23本村(2年・SG)、#11門馬(4年・SG)の3Pで猛追。早稲田大はフリースローミスもあり突き放しきれないが、逆転までは許さず、61-55で7勝目を挙げた。

 首位の筑波大は、ホームコートの明治大を相手に、スタートに復帰した#6馬場(3年・SF)が開始2分で2本のダンクを叩き込む。#17杉浦(3年・PF)も15得点で続き、前半で47-24とダブルスコアに。後半もサブメンバーを起用しながら98-57で危なげなく勝利を収めた。筑波大はこの試合から#46生原(4年・PG)が復帰し、#6馬場もスタメン復帰。ようやく本来のスタートメンバー5人が揃い、試合に挑めるようになった。1位らしく相手を圧倒する力を見せたが、まだまだポテンシャルはある。#46生原が本調子になるのは待たれるが、再びチームとしての真価をはかるときにきたと言えるだろう。

写真:負傷により欠場が続いていた筑波大の主将・生原が8戦目以来にリーグ戦のコートへ。まだ本来の動きではないが、これから迎える上位校との対決では必須の存在が筑波大に帰ってきた。


◆PICK UP
【青学大が白鷗大を3Qで突き放す展開で勝利】

20161015kawabe.jpg 12戦を終えて単独3位の白鴎大(8勝4敗)は中位につける青山学院大(6勝6敗)との対戦を迎えた。

 試合の立ち上がりは両者ともディフェンスに苦しみ、楽には打たせてもらえず。それでも、#14柏倉(4年・PG)の速攻、#7ナナー(1年・CF・横須賀学院)のバスケットカウント、#24安藤(4年・F)の3Pで16-9と青学大が先行。白鷗大は残り30秒でタイムアウトを請求し、残り3秒で#35秋野(2年・PF)がジャンプシュートを辛うじて沈めるも、16-11と青学大リードのまま1Qを終えた。

 2Qに入ると青学大がディフェンスから流れを掴む。5秒オーバータイムやトラベリングと白鷗大からミスを誘うと、#21石黒(4年・PF)の連続シュートを皮切りに#3大崎(4年・SG)が3Pを決めるなど、さらなるリードを奪う。その間、白鷗大はシュートが決まらず、さらにはキャッチミスからチャンスを与えてしまう。再びタイムアウトを取り、立て直しを図るが、今度はパスミスが出て噛み合わない。#0野崎(3年・SG)が試合をつなぐ3Pを沈めるも、今度は24秒ヴァイオレーションを宣告され、苦しい時間帯は続く。その間、青学大はディフェンスリバウンドから#14柏倉の速攻につなげ、白鷗大はファウルで止めるもフリースローを決められ、29-19と2桁差に。だが、青学大が速攻を落とすミスをすると、すかさず#0野崎が速攻を決め、流れは白鷗大へ。#28川邊(4年・SF)が青学大ディフェンスの隙をついてゴール下フリーの#23ジャニ(4年・C)へアシスト。さらに#28川邊のバスケットカウント、#21神里(3年・PG)の3Pが決まり、31-29の2点差まで一気に詰め寄る。しかし、逆転はならず。タイムアウト後に切り替えた青学大が#14柏倉、#24安藤、#21石黒ら4年生の得点で再び引き離し、38-29で前半を終える。

20161015nana.jpg 後半の立ち上がり、先手を取ったのは青学大。#24安藤の連続3Pで波に乗るとディフェンスから#10高橋(2年・C)の速攻につなげるなど、開始5分でリードをさらに広げる。たまらず白鷗大がタイムアウトを取るが、今度は青学大・#3大崎の連続3Pと青学大の流れは変わらず。最後には#24安藤が再び3Pを決め、61-38の青学大23点リードで4Qへ。

 4Q、青学大が開始3分半ノーゴールと得点が伸びず。その間、#0野崎や#21神里(3年・PG)らが果敢に3Pを狙うも、リングに嫌われ、追い上げの糸口がなかなか掴めずにいた白鷗大だが、オフェンスリバウンドなどでチャンスをつなげ、#5川島(4年・SG)の3P、#75イブラヒマ(1年・C・延岡学園)のシュートで63-49と徐々に差を詰めていく。さらには、青学大のミスを#75イブラヒマの速攻ダンクにつなげ、#5川島が3Pを決めて残り2分51秒で63-54と9点差にまで追い上げる。青学大はたまらずタイムアウトを請求。4Qここまで4得点にとどまっていたが、試合再開後に#14柏倉のジャンプシュート、#32前田(2年・F)の速攻で67-54と白鴎大を押し返す。白鷗大もタイムアウトを請求し、何とか食らいつこうとするが、ファウルゲームで得たフリースローを青学大が確実に沈め、付け入る隙を与えないまま試合終了。73-57で青学大に軍配があがった。

 試合序盤から両チームともに好守を見せ、均衡した戦いが続いたが、前半にリードを奪った青学大が3Qでアウトサイドが当たり、一気に突き離す展開となった。白鷗大も最後まで果敢に攻めたがいつもは決まるアウトサイドがここぞという時に決まらず。次戦に1勝差で追いかける2位・東海大との直接対決があり、連勝すれば2位へ浮上というチャンスがあっただけに、惜しい敗戦となった。

写真上:白鴎大の得点が停滞している時間帯に身体を張ってゴールに向かうプレーを見せた川邊。最後まで攻め続けた白鷗大だが、反撃の狼煙となる1本が決められず。
写真下:前半にバスケットカウントなどでチームを支える働きを見せた青学大・ナナー。終了間際にもファウルゲームで得たフリースローを確実に沈め、勝利に貢献した。

※青山学院大・大崎選手のインタビュートは「続きを読む」へ。


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2016.10.15 (Sat)

【2016リーグ2部】10/15レポート(第13戦)

江戸川大が日本体育大を下し単独3位浮上
大東文化大はゾーンに足止めされるも無傷の13連勝


 後半戦に入り、2部も順位争いが熾烈になってきている。この日注目の一戦は、同率で並んでいた3位日本体育大—4位江戸川大のカード。立ち上がりからリードを握った江戸川大が競り勝ち、3位へとジャンプアップを果たした。江戸川大はインカレ出場、そして入替え戦も十分視野に入れた立ち位置で、後半戦の鍵を握る存在だ。無敗で首位を走る大東文化大の優位は差が大きく揺るがないが、2位以下はまだまだ入れ替わる可能性がある。見逃せない試合が続く。


161015kawasaki.jpg 同率で並んでいた駒澤大立教大の対戦は最後の最後で勝負がついた。駒澤大は1Qをリードして試合に入ったものの、2Qで7点に終わる大ブレーキ。前半は39-29と立教大が10点をリードする形。3Qもあまり動きなく終わったが、駒澤大が4Qで猛追を開始。残り数分で駒澤大が追いつき、激しい攻防となった。駒澤大はインサイドで優位に立ち、#14川嵜(4年・F)のアウトサイドが決まって流れを持って来るが、立教大は#4森川(4年・PG)がドライブをしかけてファウルをもらうと、#14望月(4年・SG)のジャンパーが決定打に。残り時間をフリースローで加点し、立教大が76-80で最後の場面を逃げ切って5勝目をあげた。

 これ以上負ければ上位を狙うのは難しくなる5位の国士舘大は、2勝差で後ろにつく6位順天堂大との戦い。立ち上がりから#66馬(4年・C)高さを生かしたリバウンドで強さを見せ、周りのアウトサイドも決まって順調にリードし、1Qは19-11。2Q、国士舘大のリードは変わらないが外が当たると大きい順天堂大も一気には離されない。国士舘大は1Q途中でベンチに下げていた#86下(2年・PG)、#39阿部をコートに戻して点の取れる布陣にすると、差を広げていく格好に。順天堂大はシュートも簡単に打てなくなり、残り3分半で一気に16点差にされてしまった。後半3Qは順天堂大の外が当たる時間帯もあったが、点差は詰めることはできず90-63で国士舘大が勝利した。国士舘大はこれで日体大と勝敗が並んだ。ただし、前回の対戦では日体大が勝利しているため、5位は変わらず。上回るためにはさらなる勝利が必要だ。

161015mori.jpg 1勝にとどまる法政大は、2位の中央大相手に立ち上がりこそ伸び悩んだが、ディフェンスの良さが出て次々にターンオーバーを犯させると、残り1分50秒に同点で追いつく。それでも1Qは中央大が18-13とリードし、2Qへ入ったが、法政大は#11中野(4年・SF)の連続3Pで逆転に成功。一方の中央大は法政大の激しいディフェンスの前にタフショットが多く、思うようにシュートが入らない。ワンゴールを争う展開から、最後は#7森(4年・PF)のジャンパーがブザーとともに決まった中央大が32-29で3点リードし前半終了。後半、点差を縮めてくる法政大に対して中央大は#99浅見(3年・C)の3P、#13中村(2年・G)の速攻などで逃げ、約10点の差をキープ。じわじわと差を広げて59-42で3Qを終了すると、4Qはベンチメンバーを主体としながら82-53で試合終了となった。

写真上:駒澤大は川嵜のシュートが決まり盛り上がったが、惜しくも最後は立教大に振り切られた。
写真下:中央大はさまざまな選手を出場させているが、要所では森のプレーがチームをもり立てる。

※立教大・森川選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◆PICK UP1
【終盤追い上げられたが江戸川大が逃げ切って勝利】

161015kibusi.jpg 同じ8勝4敗で星の数では同率の江戸川大日本体育大の一戦。江戸川大にとっては最初の対戦で負けているため、順位的には負けている。日体大にとっても、入替え戦争いに残るためには、ここは両者とも必ず勝っておきたい重要な試合だ。

 1Q、江戸川大はいつものペースで点を決めていく。一方の日本体育大はペイントエリアで思うようなプレーができず、外角のシュートを打っていくがなかなか入らない。2Qになると日本体育大が徐々にリズムを取り戻し、#75赤土(4年・PF)や#45河野(1年・PF・福岡第一)が内外で得点。中盤で同点に追いつくが、江戸川大の#12オウマ(1年・C・明徳義塾)がバスケットカウントを取ると、日本体育大の#75赤土もバスケットカウントで返すなど、シーソーゲームとなり36-33の江戸川大リードで前半を折り返す。

 3Q前半、江戸川大は#23保岡(3年・SG)が1本、#1平岩(3年・SG)が2本の3Pを決め、ゴール下では#44納富(3年・C)が活躍し点を量産していく。日本体育大は2Qまであった勢いがまるでなくなり差が14点にまで開くと、タイムアウトを挟み選手も交代。これを機に日本体育大はバックコートからのディフェンスに変更し、それが江戸川大を苦しめていく。また、交代で出場した日本体育大#21木伏(4年・SG)が当たり大活躍。日本体育大は自分たちのペースを取り戻す。しかし江戸川大も追いつかれまいと、なんとかディフェンスを打破して得点。61-50でこのQを終える。

 4Q、江戸川大は#12オウマが序盤に得点したあと点が止まってしまう。日本体育大は変わらずバックコートからディフェンスし相手のミスを誘って、それを着実に得点へとつなげていくと、残り3分のところで1点差に。このままの勢いで逆転したいところだったが、江戸川大も黙っておらず。#1平岩がバスケットカウントで3点プレーをすると、#55平子(4年・SF)が3Pを沈めてあと少しの差を詰めさせない。残り30秒で3点差、日本体育大は3Pを決めたいところだがここでミスが出て江戸川大ボールに。江戸川大はパスを回して時間を使い、#23保岡のブザービーターで試合は終了。80-72で江戸川大が9勝目を挙げた。

写真:途中出場し日体大に勢いをもたらした4年の木伏。大活躍だったがチームの勝利にはならず。


◆PICK UP2
【東洋大はゾーンで粘るが大東大の貫禄勝ち】

161015mocci.jpg 9位であえぐ東洋大は無敗の大東文化大と対戦。1Qから気迫が見え、ゾーンもうまくはまっていい立ち上がりに。大東大は高さがある分、ゴール下へと入った場合は得点してリードは奪えているが、東洋大はアウトサイドも好調。しかし大東大も最後に3Pが入り1Qは23-16。

 2Qも東洋大はゾーンを継続。大東大から3秒オーバーをはじめ、ターンオーバーを奪うシーンも再三見せる。しかしアウトサイドの精度が勝る大東大が確実に決める場面も多く、簡単には追いつかせない。東洋大はゾーンプレスから#2山口(4年・SG)のオフェンスリバウンドで3点差に迫るが、大東大も下げていた#15モッチ(1年・C・桜丘)を戻し、ゴール下でのアドバンテージを取り戻す。東洋大は#30川上(2年・SG)の3Pで食い下がる。しかし終盤のオフェンスが決まらず45-36と大東大がややリードを広げて前半を終えた。

161015iwabuti.jpg 後半3Q、東洋大は#33平(3年・C)がファウルトラブルとなり、インサイドがじわじわと苦しくなってくる。大東大は#0葛原(3年・SG)のアウトサイドが確実に沈み、リバウンドでも強さを発揮。開始5分で20点の差をつけることに成功した。東洋大はファウルが続き、シュートの精度も落ちてきて47-69と大東大が22点のリードで終えた。4Qもこの差は埋まることなく88-59で大東大が無敗をキープした。

 サイズ、選手層で勝る大東大だが東洋大のゾーンの前に、前半のターンオーバーは東洋大7に対し大東大11と苦しんだ。東洋大は1試合を通してのゾーンを敢行。ターンオーバーを奪ってからの走る形でかなり大東大を苦しめたが、リバウンドの強さ、シュートの確率の高さで大東大がこれを上回った。

写真上:大東大はインサイドでモッチにボールが入れば、さすがの強さを発揮。
写真下:東洋大は岩渕も得点を牽引。ポイントゲッター山口(#2)以外の得点源がもっと増えればチームも楽になる。


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2016.10.15 (Sat)

【2016リーグ】10/15結果

■関東大学1部リーグ
◇国立競技場代々木第二体育館

拓殖大学113(31-25,28-20,19-33,23-23,12-7*)108慶應義塾大学 *OT
東海大学82(18-16,22-16,19-16,23-20)68専修大学

◇明治大学和泉校舎
青山学院大学73(16-11,22-18,23-9,12-19)57白鷗大学
早稲田大学61(16-15,16-11,19-13,10-16)55日本大学
筑波大学98(21-6,26-18,27-15,24-18)57明治大学

筑波大学   12勝1敗
東海大学   10勝3敗
白鴎大学   8勝5敗
拓殖大学   8勝5敗
青山学院大学 7勝6敗
早稲田大学  7勝6敗
専修大学   6勝7敗
日本大学   4勝9敗
明治大学   2勝11敗
慶應義塾大学 1勝12敗

--------------------------------

■関東大学2部リーグ 駒澤大学玉川キャンパス
日本体育大学72(12-19,21-17,17-25,22-19)80江戸川大学
駒澤大学76(22-19,7-20,15-18,32-23)80立教大学
国士舘大学90(19-11,22-14,20-22,29-16)63順天堂大学
大東文化大学88(23-16,22-20,24-11,19-12)59東洋大学
中央大学82(18-13,14-16,27-13,23-11)53法政大学

大東文化大学 13勝0敗
中央大学   10勝3敗
江戸川大学  9勝4敗
日本体育大学 8勝5敗
国士舘大学  8勝5敗
順天堂大学  5勝8敗
立教大学   5勝8敗
駒澤大学   4勝9敗
東洋大学   2勝11敗
法政大学   1勝12敗


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2016.10.14 (Fri)

【2016リーグ1部】10/9レポート(第12戦)

ホームの筑波大が2連勝で観客の期待に答え
中盤はほぼ差のない団子状態が続く


 つくばカピオでの開催2日目、前日に東海大が3敗目を喫し、1位の筑波大とは再び2勝差に戻ったが、2位以下は東海大9勝、白鷗大8勝、拓殖大7勝、その下に6勝で3校が並ぶ形で、4位以下は上下動しながら推移している。また下位では日本大が4勝目をあげて、その下の明治大、慶應義塾大をやや引き離す形となった。


161009narita.jpg 第11戦で東海大を倒す好試合を展開した明治大は、打って変わって拓殖大に大敗。立ち上がりから簡単に得点を重ねられ、自身は簡単なミスを連発して99-81で敗れた。拓殖大はこの勝利で単独4位浮上。#23バンバ(4年・C)の欠場は続くが、シュート力と機動力が噛み合った試合では勝利している。

 専修大日本大は立ち上がりこそ日本大が出遅れたが、#24高橋(4年・SG)を中心にアウトサイドや速攻が次々に決まり追い上げて前半は39-39の同点。3Qは互いに決め合う状況ながら、専修大がやや抜け出し66-60。互いに譲らない4Q、専修大はファウルが嵩んで苦しくなり、日本大は#6新号のスティール、#4松脇(1年・SG・土浦日大)の3Pが2連続で決まると、残り4分で78-80と逆転。残り3:37、シュートをブロックに行った#30アブ(1年・C・アレセイア湘南)が痛い5つ目のファウルで退場に。波に乗った日本大は快調に得点を重ね92-85で4勝目をあげた。

写真:拓殖大は成田を中心に全員が奮闘している。

※日本大・仁平選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◆PICK UP1
【最終盤までを争うシーソーゲームを東海大が制す】

161009akiyama.jpg 2位の東海大と中盤位で足踏みする青山学院大の試合は最後まで勝負の分からない内容になった。1Qは16-19と青学大がリード。2Q、互いのディフェンスも厳しく、なかなか決定打が生まれない。そんな中、東海大はここで送り出された#37秋山(2年・SF)の3Pが決まると、#11白戸(3年・SG)のレイアップで残り3分に28-28の同点に。残り45秒、#37秋山2本目の3P、そしてスクリーンから#13中山(4年・PG)がドライブでレイアップをねじ込むと30-35と東海大が逆転して前半終了。

 後半の立ち上がり、青学大は#10高橋(2年・C)がゴール下、オフェンスリバウンドで連続ゴール。ドライブ、ブロックも見せるが、両者ディフェンスが激しく、なかなか得点が伸びず46-46の同点で3Q終了。

 4Q、立ち上がりも互いに激しいディフェンス、互いに点を取ったら取り返すという形で開始4分を過ぎても同点のまま。ここから青学大は#3大崎(4年・SG)、#24安藤(4年・F)の3Pが決まるが、東海大も#25平岩(1年・C・土浦日大)のレイアップとダンク、#13中山の3Pが決まりやはり差がつかない。どちらも優位になれないまま東海大1点リードで試合は残り3分の終盤へ。

161009takahashi.jpg 東海大は#13中山がスティールし、惜しくもこぼれたレイアップを#33鈴木(4年・SF)が拾うがこれはラインクロスの判断。対する青学大は#24安藤が2連続ゴールで60-64と4点のリードに。#81関野(4年・SF)の3Pで東海大も詰め寄るが、#14柏倉(4年・PG)のナイスインもあり63-66。東海大は残り1:04に#33鈴木の3Pで66-66。さらに#33鈴木の#25平岩へのアシストで68-66。残り20.2秒、ここで#24安藤が3Pのファウルをもらう絶好のチャンスが到来するが、これが1本しか決まらず思わず安藤も「ごめん」と声を上げる。こぼれたリバウンドは青学大が抑えるがシュートは決まらず、リバウンドは東海大。残り2.9秒、ボールを自陣に持ち込んだ東海大が68-67でシーソーゲームを制した。

写真上:東海大は秋山が2本の3Pで見事起用に応えた。
写真下:青学大は高橋がドライブを見せ、ゴール下は要所でブロックを見せるなど良い面もあったがわずかに及ばず。

※東海大・平岩選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◆PICK UP2
【白鷗大が勝負強さを見せて早稲田大を振り切る】

161009issa.jpg 3位の白鷗大早稲田大と対戦したが、試合は前半からあまり点差がつかない戦いになった。やや白鷗大がリードする形で進み、前半を終えて34-33と白鷗大1点リード。後半、開始2分半は互いにノーゴール。早稲田大は小回りの効く機動力を生かし、守りからターンオーバーを奪うが内外とも決めきれず。白鷗大はリバウンドを確実に押さえ、#0野﨑(3年・SG)が2連続を決めると、#23イッサ(4年・C)がスティールからダンクを決めて開始4分に5点の引き離しに成功。さらに#0野﨑の速攻からのフリースロー、#41小倉(4年・PF)のバスケットカウントでそれを10点に広げた。しかし、白鷗大のオフェンスが単調になってくると早稲田大がリバウンドを押さえて追い上げ、#25伊藤(4年・F)、#11河合(4年・G)の3Pで逆転。51-52で最終Qへ入った。

 4Q、白鷗大もすぐさま逆転すると1、2点を争うシーソーゲームに。互いに外を打ち合う形で序盤は進んだが、白鷗大の方が中を固める早稲田ペイント内に入れずに外を打たされる格好が多く、確率が悪い。早稲田大は残り3分半に#26富田(2年・C)のバスケットカウントで68-63と5点のリード。しかし残り2分、#23イッサのバスケットカウントで白鷗大が68-68の同点に追いつく。さらに#0野﨑のドライブ、#23イッサのブロックから#21神里(3年・PG)のジャンパーへと続き、残り1:13で白鷗大のリードは4点。早稲田大は残り時間で逆転に至るシュートは決められず、68-78で白鷗大が逆転からの逃げ切りに成功した。早稲田大は機動力を生かして白鷗大を苦しめたが、最後は#23イッサを中心に白鷗大の高さが勝った。

写真:白鷗大・イッサは15点8リバウンド。大事な場面で高さが生きた。


◆PICK UP3
【筑波大がホームの声援に応えて勝利を収める】

161009aoki.jpg この日の最終戦、ホームの筑波大慶應義塾大との対戦で会場を沸かせた。スタメンの平均身長は筑波大189cm、慶應大183cmとサイズは大きく違い、さらにメンバーが豊富な筑波大は#46生原(4年・PG)の欠場が続くが、立ち上がりから優位に立った。慶應大は守りで続けてファウルを宣告されてしまい、苦しい1Qに。まず#11木村(3年・CF)が早々に3ファウルになると、#33トカチョフ(3年・CF)も2ファウルになり、インサイドではサイズ不足も響いて厳しい状況に陥った。しかし、次第にアウトサイドの調子が出始めると波に乗り、追い上げ開始。1Qを23-18で終了すると、慶應大は#5後藤(4年・G)、#9鳥羽(2年・G)等の3P、スティール、#22トカチョフのゴール下への合わせなどで2Qは追い上げモードに。筑波大は#6馬場(2年・SF)を投入してこれに対処し、50-40と10点差に広げて前半終了。

 3Q、筑波大は#4青木保憲(3年・PG)のアウトサイド、#6馬場のダンクも決まり会場はヒートアップ。慶應大を一気に20点以上引き離した。慶應大は一時ゾーンを敷き、高い位置からのディフェンスでルーズボールでも粘りを見せて闘志は失わず動き続けると、この必死の粘りが実り、十数点のところまで点差を押し戻すことに成功。しかし最後は#17杉浦(3年・PF)が放ったかなり遠目の3Pがブザーとともに沈み、58-77と筑波大が再びリードを19点に開いた。

161009toba.jpg 4Q、慶應大の激しいディフェンスは変わらず。得点面では筑波大は簡単に重ねていけるが、慶應大の闘志は消えずに最後まで走って攻め続け、最終スコアは85-98。筑波大がホーム2連勝を飾ったが、一方の慶應大も、終盤散漫になりがちな部分をもう一度締め直して本来の泥臭さを発揮し、最後の最後まで食い下がるプレーを見せた。後半は20点の差は簡単には詰められないが、逆にそれ以上差はつかない内容でもあった。

写真上:筑波大はスタメン起用の青木が執拗なディフェンスでターンオーバーを奪う場面も。
写真下:鳥羽はミスマッチも恐れず果敢に攻めて17得点。

※筑波大・馬場選手、慶應義塾大・後藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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EDIT  |  16:23  |  2016リーグ戦1部  |  Top↑

2016.10.13 (Thu)

【2016リーグ】10/15、10/16予定(第7週)

■関東大学1部リーグ
10月15日(土)
国立代々木競技場第二体育館
11:00 拓殖大学 vs 慶應義塾大学
12:40 東海大学 vs 専修大学

明治大学和泉キャンパス
15:00 青山学院大学 vs 白鴎大学
16:40 早稲田大学 vs 日本大学
18:20 筑波大学 vs 明治大学

10月16日(日)
国立代々木競技場第二体育館
11:00 拓殖大学 vs 専修大学
12:40 早稲田大学 vs 慶應義塾大学

明治大学和泉キャンパス
12:00 東海大学 vs 白鷗大学
13:40 筑波大学 vs 青山学院大学
15:20 明治大学 vs 日本大学

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■関東大学2部リーグ
10月15日(土)駒澤大学二子玉川キャンパス
11:00 日本体育大学 vs 江戸川大学
12:40 駒澤大学 vs 立教大学
14:20 国士舘大学 vs 順天堂大学
16:00 大東文化大学 vs 東洋大学
17:40 中央大学 vs 法政大学

10月16日(日)駒澤大学二子玉川キャンパス
11:00 国士舘大学 vs 江戸川大学
12:40 駒澤大学 vs 東洋大学
14:20 法政大学 vs 立教大学
16:00 大東文化大学 vs 順天堂大学
17:40 中央大学 vs 日本体育大学


3部以下は関東大学バスケットボール連盟のサイトでご確認ください。


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EDIT  |  16:07  |  2016関東リーグ予定・結果  |  Top↑

2016.10.10 (Mon)

【2016リーグ1部】 10/8レポート(第11戦)

2位の東海大が明治大に破れ上位争いも混沌
筑波大はホームゲームで多くの喝采を浴びる


161008masuda.jpg つくばカピオでの戦いになる第6週、筑波大のホームゲームには近隣の観客、高校生なども詰めかけ、地元チームの勝負を見守った。この日は2位東海大が9位の明治大に敗れる波乱が起こった。3位との間はこれで1勝差。終盤に向けてまだまだ順位はわからない。


 勝敗ではともに6勝4敗の、拓殖大白鷗大の戦いは77-107で白鷗大が勝利。#23バンバ(4年・C)が欠場した拓殖大は、白鷗大に前半から水を開けられ、リバウンドでも苦しんだ。前節では持ち味が出たが、この試合では良さが生きなかった。

 この日の最終試合は、ホームの筑波大日本大による一戦。立ち上がりは筑波大#11増田(1年・PF・福大大濠)がゴール下で次々とシュートを沈めて圧倒するが、次第に日本大が追い上げて3Qに一時逆転。しかし筑波大もすぐに差を取り戻す余裕を見せて87-76で試合終了。ホームの声援にしっかりと答えた勝利だった。

写真:スタメンに定着して活躍する筑波大の増田。抜群のタイミングでゴール下に姿を現す。


◆PICK UP1
【早稲田大が2戦連続で終盤の勝負を制す】

161008sibuta.jpg 中盤位を1勝差で争う専修大早稲田大の戦いは、立ち上がりからサイズの差がくっきりと出た。リバウンドでは専修大が圧倒的で、早稲田大はシュートを簡単にブロックされる場面も目立ち、一気に10点以上引き離される。早稲田大は#36澁田(4年・G)の連続3Pがチームを乗せていくが、専修大も#11秋山(3年・PG)の3Pが好調で、簡単には追いつかせない。2Qもそのままリードする展開で終盤にはスタメンも下げるが、43-28で前半は専修大リードで終了。

 3Q、早稲田大はプレスを開始。これにより専修大はターンオーバーが続き、じわじわと追い上げられる。また、#3アブ(1年・C・アレセイア湘南)のブロックがファウルを取られるなど、不運が続きリズムが狂った。早稲田大は得意の機動力を生かし、#38宮脇(4年・C)の3Pでチームも盛り上がると3Qは56-55と1点差まで詰め寄って終了。

 4Q、早稲田大はプレスから連続してターンオーバーを奪い、逆転。しかしミスも多く差はつかないまま終盤へ。残り3分、#18森井(3年・G)の3Pで逆転した早稲田大だが、#11秋山(3年・PG)の3Pで専修大も返して シーソーゲームに。残り1分、#7石原(3年・G)の3Pで早稲田大が1点リード。専修大は続くオフェンスでボールをこぼしターンオーバーに。ボールを保持する早稲田大は残り8秒、0度にいた#25伊藤(4年・F)の3Pが炸裂し、77-73の早稲田大リードに。専修大は残り時間で逆転は叶わず、早稲田大が6勝目をあげた。

写真:早稲田大は澁田が4本の3Pを沈める活躍を見せた。

※早稲田大・伊藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◆PICK UP2
【青学大が慶應大を4Qで一気に突き放す】

161008dan.jpg 1巡目の対戦では前半慶應義塾大がリードしたこのカード、2戦目も同様の形での入りになった。立ち上がりからシュートが好調で次々にシュートを沈め、一気に青山学院大を突き放す。しかし2Qになると青学大も#24安藤(4年・F)を中心に巻き返していく。それでも前半は32-36と慶應大がリードして終えた。

 3Q、慶應大のシュートの精度が落ちてくると青学大が逆転。しかし慶應大も#5後藤(4年・G)のバスケットカウント、3Pで再びリードを取り戻す。互いに主導権を握り合い、青学大はゴール下へのパスがうまく入り#7ナナー(1年・CF・横須賀学院)のシュートや、パスカットからのシュートが決まって青学大が抜け出しかける。しかし慶應義塾大も苦しいところでの3Pが決まり、最後に#14原(2年・PG)のレイアップが決まると追いついて56-56で3Q終了。

 4Q、立ち上がりで慶應大はリバウンドが取れずに再び青学大に離される。#14原の3Pが入って傷を少なくしたいが、#24安藤にバスケットカウントを奪われるなど、じわじわと差を広げられて残り4分半で9点のビハインド。青学大はリバウンドからの早い展開で得点を重ねるが、慶應大は打ち急ぐアウトサイドが決まらず、リバウンドを押さえた次々に青学大に走られ、ファウルで止める展開が続く。最後は83-69で青学大が勝利した。

 慶應大はやはり3Qの処理が課題。前半は良い勝負をしていても後半にパフォーマンスが落ちてくると厳しくなる。青学大は入りの悪さが目立ったが、なんとか挽回した。下級生が多く不安定な部分があるが、試合を重ねて学んでいくだけだろう。

写真:青学大はナナーへゴール下で何度もボールが渡った。

※青山学院大・安藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◆PICK UP3
【明治大が2位の東海大を下して大きな2勝目】

161008miyamoto.jpg 1Qから快調だったのは明治大。アウトサイドがよく入り、インサイドでは#22宮本(3年・PF)が東海大にリバウンドを握らせない。明治大は#5會田(4年・PG)、#9田中井(4年・SG)の3Pもあってリードし、守りでは東海大にタフショットを打たせて、東海大は残り4分でも4-12と劣勢のまま。たまらずタイムアウトを取って#13中山(4年・PG)以外の下級生を全て下げ、全員4年生の布陣に切り替えた。しかし4年主体でも明治大のディフェンスを突破できず11-21で1Qは明治大のリード。2Qも明治大はシュートが好調で、#24森山(2年・PF)は3Pを始め、次々と沈めていく。結局東海大は攻守ともに流れをつかめず42-29で明治大優位のまま前半終了。

 3Qも明治大ペースは変わらず。#5會田のアシスト、3Pに#2齋藤(3年・PG)の3Pも続いてどんどん差が開いていく。東海大は終盤に詰め寄って47-65とすると4Qは地道に追い上げていくが、明治大のリズムも切れず決めては決められる流れを断ち切れず、残り4分となってもビハインドは15点前後と依然重い。残り時間も少なくなり、東海大は高い位置からのディフェンスを仕掛けた。オフェンスではここに来て#11白戸(3年・SG)の3Pもようやく決まってくるが、時既に遅し。東海大はディフェンスで最後まで粘ってターンオーバーを犯させ、終盤はファウルゲームに突入して3Pを勝負強く沈めていくも、6点差に迫ったのがやっと。追い上げ叶わず71-81で明治大が2勝目を手にした。

 東海大は序盤からスタメンがあまり機能していなかったが、4年生の投入はやや遅め。この日シュートが好調だった明治大に対して、15点ほどのビハインドを常に追う形となってしまったが、追い上げるには苦しい点数だった。3Pは3Q終了時点で明治大が11本、東海大が5本。4Q終盤に東海大の白戸が決めていって最終的には10本に届いたが、この差が響いた。また、リバウンドも明治大が53本に対し東海大が35本と明治大が圧倒的。点差以上に各部門の差が如実に結果を表すゲームとなった。

写真:明治大・宮本と東海大・平岩のマッチアップ。宮本はインサイドで体を張って11リバウンド。

※明治大・會田選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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EDIT  |  10:48  |  2016リーグ戦1部  |  Top↑

2016.10.09 (Sun)

【2016リーグ】10/9結果

■関東大学1部リーグ つくばカピオ
東海大学68(16-19,19-11,11-16,22-21)67青山学院大学
早稲田大学68(18-20,15-14,19-19,16-25)78白鷗大学
専修大学85(23-15,16-24,27-21,19-32)92日本大学
拓殖大学99(27-24,27-13,25-19,20-25)81明治大学
筑波大学98(23-18,27-22,27-18,21-27)85慶應義塾大学

筑波大学   11勝1敗
東海大学   9勝3敗
白鴎大学   8勝4敗
拓殖大学   7勝5敗
専修大学   6勝6敗
青山学院大学 6勝6敗
早稲田大学  6勝6敗
日本大学   4勝8敗
明治大学   2勝10敗
慶應義塾大学 1勝11敗

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■関東大学2部リーグ 日本体育大学世田谷キャンパス
国士舘大学82(6-15,19-14,27-18,30-14)61日本体育大学
駒澤大学69(14-6,11-14,12-25,26-18,6-19)82江戸川大学
順天堂大学71(16-23,13-25,25-14,17-24)86立教大学
大東文化大学74(19-9,24-11,14-14,17-18)52法政大学
中央大学63(13-11,9-17,19-12,22-13)53東洋大学

大東文化大学 12勝0敗
中央大学   9勝3敗
日本体育大学 8勝4敗
江戸川大学  8勝4敗
国士舘大学  7勝5敗
順天堂大学  5勝7敗
駒澤大学   4勝8敗
立教大学   4勝8敗
東洋大学   2勝10敗
法政大学   1勝11敗


※3部リーグの結果は関東大学バスケットボール連盟のサイトをご確認ください。

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EDIT  |  23:00  |  2016関東リーグ予定・結果  |  Top↑

2016.10.09 (Sun)

【2016リーグ2部】10/9レポート(第12戦)

リーグ2/3を終え大東大が独走態勢
江戸川大は延長戦を制し、3位日体大と同率の星に追いつく


 上位2位はこの日も勝利して動きはなかったが、3位の日本体育大が国士舘大に破れ、日体大の下に1勝差でついていた江戸川大が駒澤大に勝利して勝率で並んだ。1巡目の直接対決で破れているために4位となるが、星の差がなくなったのは大きい。この3位争いも重要だが、2位との差も1勝差という現状は残りのリーグ戦で何が起こるか分からないということでもある。ここから後半にかけてはそれぞれのチームが目標クリアのために特に力も入ってくる状況。今後の戦いぶりが見逃せない。


161009top.jpg リーグも第12戦を迎え、もう1敗もできない国士舘大は、日本体育大を前に1Q6点に留まるも、泥臭くリバウンドに絡んで3Pラッシュにつなげ、82-61で1巡目のリベンジを果たした。連敗は避けたい江戸川大は、駒澤大を相手にこちらも1Q6点に留まる。3Qに逆転するも食い下がられ、延長に突入。#23保岡(3年・SG)が要所で決めて82-69で抜け出した。

 順天堂大-立教大は、順天堂大が前半3P1本のみと低調。立教大はそれを走る展開につなげ、2Q半ばにダブルスコアとするとその後も優位に進めた。4Q冒頭には66-60と肉薄される場面もあったものの、順天堂大のアウトサイドを守りきり、86-71で立教大が勝利した。

161009nakano.jpg 首位の大東文化大法政大を相手に74-52で退けた。2位の中央大はシュートが決まらず、リバウンドを東洋大に取られてしまい3Qまでクロスゲームとなるも、4Qに突き放して63-53と、この週2連勝で勝ち星を伸ばした。東洋大、法政大は連敗を止める糸口を掴みたいところ。

 リーグも2/3を消化し、各チームの星がばらけてきた。残り6試合、1勝、さらには1点が重要になる試合が続く。

写真上:見ごたえのあった日体大・赤土と国士舘大・板垣のマッチアップ。
写真下:最上級生としてチームを引っ張る法政大・中野。


◆PICK UP1
【らしさを出した国士舘大が7勝目】
161009abe.jpg 4敗の日本体育大と5敗の国士舘大の対戦。1-2部入替え戦、インカレ出場に向けて重要なカードは、重い立ち上がりとなる。国士舘大はシュートが入らず、2Qには日体大が2桁のアドバンテージを得る。しかし17-27からから3P、#66馬(4年・C)のバスケットカウントなどで猛追。守っても#32フェイ(2年・C)を囲み、25-29と逆転圏内に捉える。日体大は残り1.7秒でのフリースローを2投とも落としてしまう。

 3Q、2Q終盤の流れが継続。日体大は#32フェイから#45河野(1年・PF・福岡第一)に替えてゾーンを敷くも、国士舘大の3Pが入り始める。#86下(2年・PG)のファウルをもらうドライブもチームを勢いづけ、33-33と振り出しに戻す。日体大も#19田口(3年・F)、#20小田桐(3年・PG)らの1on1で拮抗するも、国士舘大#88板垣(4年・PF)の連続3Pで49-43と突き放す。板垣は守っても日体大#75赤土(4年・PF)を押し込ませず、日体大のオフェンスが外に偏れば#12臼井(3年・PF)がリバウンドをもぎ取る。52-47の5点差ながら国士舘大の勢いが強い。

161009taguti.jpg 4Q立ち上がりも#88板垣の3P、#12臼井のリバウンドショットで国士舘大が流れを切らさない。#86下のフリースローで61-51とついに10点差がつき、日体大をタイムアウトに追い込む。日体大は果敢にペイントエリアへ攻め込むがファウルをもらうには至らない。残り6分には66-51と差が開き、日体大はスモールラインナップに替えて高い位置からプレッシャーを掛けていく。国士舘大のミスを誘い66-55と詰め寄るも、クリアな形で攻めきれない。国士舘大は対照的に#0角田(3年・SF)、#12臼井らが畳みかけて残り2分75-55として勝負あり。後半に57点を叩き出して82-61。1巡目の借りを返し、2試合合計の得失点差でも上回った。

 日体大は課題に挙げていた試合の入りを修正したかに見えたが、3Pが0/15と沈黙。リバウンドもとりきれなかった。国士舘大は#88板垣が攻守で活躍、スタート起用に応えた。

写真上:ガードの国士舘大・阿部は昨年よりプレータイムを伸ばしている。
写真下:ダイナミックなプレイを見せる日体大・田口。

※国士舘大・下選手のインタビュートは「続きを読む」へ。


◆PICK UP2
【延長の末、江戸川大が苦しみながらも勝利】
161009noutomi.jpg 江戸川大は開始3分を過ぎて#1平岩(3年・SG)の1on1で初得点を挙げるも、その後もうまく噛み合わない。それに対して駒澤大は中外多彩な攻撃で14-4とする。江戸川大はメンバーチェンジが奏功し、#44納富(3年・C)の速攻で1Qを終えると、駒澤大のミスを誘って速攻に持ち込み、2Q開始2分で14-10まで盛り返す。さらにリバウンドからチャンスを広げ、残り2分半で20-20の同点に。ここから駒澤大は#18前田(3年・PG)の3P、フリースローで25-20と突き放す。

 3Q、江戸川大はコートに戻った#12オウマ(1年・C・明徳義塾)がゴール下で躍動。駒澤大が3P1本に留まる間に逆転に成功する。しかし駒澤大も#65針生(2年・PF)が中、#14川嵜(4年・F)らが外で決めて37-37。ここから江戸川大は#23保岡の3Pなどで37-45と、流れが行ったりきたりする。

161009kawasaki.jpg 4Q、駒澤大は#24石井(3年・F)、#14川嵜が立て続けに3Pを沈める。江戸川大は#12オウマが囲まれ足踏みする間に、#14川嵜がさらに2本3Pを決めて残り6分54-52と一気に抜き去る。江戸川大#23保岡が連続3Pなどで試合を決めに掛かるも、駒澤大も諦めない。残り2分58-63から#65針生がゴール下を2本きっちり決め、ファウルゲームに持ち込む。残り7秒、#12オウマがフリースローを2投とも落としてしまい、リバウンドは混戦の中で駒澤大#18前田が掴むとともにチームファウルフリースローを獲得。勝ち越すチャンスを得たが、2投目と再三のリバウンドシュートを決めきれず、63-63で延長に突入した。

 延長では開始すぐ#23保岡が3P、ドライブを決めた江戸川大に余裕が出る。#55平子(4年・SF)の身体を張ったリバウンドから#12オウマが決めて残り2分半64-70と勝利を大きく引き寄せる。駒澤大は#65針生の得点、#24石井の3Pで3点差と追い縋るも反撃もここまで。江戸川大がチームファウルフリースローを落とすも、ファウルアウトが相次いだこともあって得点につなげきれず、69-82で江戸川大が苦しみながらも勝利を掴んだ。

写真上:機動力を発揮した江戸川大・納富。
写真下:駒澤大・川嵜は3~4Qでの決定力が特に高い。


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EDIT  |  16:02  |  2016リーグ戦2部・3部/入替戦  |  Top↑

2016.10.09 (Sun)

【2016関西リーグ1部】中盤戦(9/14〜10/2)レポート

首位快走の関西学院大は優勝へあと1勝
一方インカレ出場権争いは混沌の状況に


1009MATSUBARA.jpg 関西リーグは、残すところ4日間のみの日程となったところで、国体参加の選手が多くいるため、約2週間のインターバル期間を迎えている。例年と開催形式の変わった今季、ここまでは過密スケジュールとなっていただけに、貴重な小休止のタイミングだ。この期間でいかに課題の修正を図り、ラスト4試合につなげられるかが、各チームにとっては非常に重要となってくる。日程の大半を消化した今、優勝、インカレ出場権獲得、1部残留と、各々の目標は明確になっている。それぞれの目標を達し最後に笑顔を見せることになるのは、どのチームになるか。

 これまでのところ上位では、関西学院大が首位を独走中。開幕7戦目、この時点まで無敗で並走していた天理大との直接対決を3Pラッシュで寄せ付けずに制したことがまず大きかった。これで単独首位に浮上すると、競り合いの試合も多いがその後も敗れることなく開幕14連勝を達成。#34池嶋(4年・PF)を中心としたインサイドに加え、#10松原(3年・SF)、#74中野(2年・SG)の両ウイングがコンスタントに得点を重ね、ことごとく要所で得たリードを維持し白星を並べてきた。

 既に2位との勝ち点差は4。あと1勝すれば優勝達成となり、同時にインカレでのシードを確保できる状況だ。良好な状態を維持すれば、これには自ずと手が届くはず。焦点は、全勝を果たせるかどうかだ。

1009NAITO.jpg 予断を許さないのが、インカレ出場権をかけた4位、5位争いだ。現在2位は天理大だが、最終的にインカレ出場をかけたチャレンジマッチを戦う5位までの勝ち点差は、まだ3。首位と2位の差が開いていることもあり、関西学院大以外にまだインカレ出場を決めたチームが出ていない。この争いはリーグ序盤から毎日のように順位が入れ替わる状況が続いており、例えば8日目終了時点で2位だった立命館大がその後4位に後退し、逆に開幕4連敗スタートの大阪体育大は復調し現在5位にまで浮上するなど、全く先の読めない状況となっている。昨年は最終日の結果、京都産業大に順位でかわされて5位となった立命館大が、チャレンジマッチ決勝で2部優勝の関西大に敗れ、インカレ出場を果たせなかった。下のグレードで戦ってきた相手とは言えど、勢いのある2部以下の優勝チームの挑戦を受ける形となるチャレンジマッチは、1部チームにはやりづらい舞台。このためどのチームも、まずは4位以上を最終的に確保することが絶対目標だ。

1009KINOSHITA.jpg ここからは上位同士の直接対決が多く組まれている。昨年は1次リーグ終了段階で6位以下ならば、2次リーグでいくら好成績を残しても、出場枠の関係でインカレ出場権を手にすることはできなかった。しかし、今年は先にも触れたようにリーグ戦の形式が変わったため、5位を追いかける立場の近畿大などにも、まだ可能性は残されている。インカレ行きの切符をかけた争いは、最後まで目が離せないもつれる展開が続くことになりそうだ。

 一方で下位については、9位以下の2チームは同志社大関西大に固まりつつあるが、初勝利の遠かった関西大が12日目に初勝利すると、その後近畿大も下し、勝ち点では両者が並んでいる。どちらも7位以上での入れ替え戦回避は既に厳しいが、是が非でも回避したい自動降格となる10位脱出は、最終日に直接対決があるため自力で達成可能。こちらからも目が離せない。

【第14日目終了時点】
関西学院大 勝ち点14
天理大   勝ち点10
京都産業大 勝ち点9
立命館大  勝ち点9
大阪体育大 勝ち点7
近畿大   勝ち点6
大阪学院大 勝ち点6
大阪経済大 勝ち点5
同志社大  勝ち点2
関西大   勝ち点2

写真上:マークが集中しても果敢に攻める関西学院大・松原。各選手がコンスタントに得点を稼げるのがこのチームの強みだ。
写真中:4連敗発進から、内藤の活躍もあって5位にまで順位を上げた大阪体育大。エースの名に相応しい仕事を続ける。
写真下:8位に位置するが、大阪経済大にもインカレ行きのチャンスは残されている。大会中負傷しながらも、木下を中心に奮闘中だ。

※関西学院大・中野選手、天理大・榎本選手、京都産業大・大庭選手、立命館大・福永選手、大阪体育大・山田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.10.08 (Sat)

【2016リーグ2部】10/8レポート(第11戦)

大東大は江戸川大を退け11連勝も課題が見える
中盤は引き続き混戦の様相


 2部リーグ後半戦、この日は前節で中央大を倒して上昇気流に乗る江戸川大が大東文化大に挑んだが、勝利はならず。依然大東大がアドバンテージを持った状態で進んでいる。また、前週待望の1勝をあげた法政大は、惜しくも惜敗。中盤の混戦は続いているが、全体的に順位としては大きな動きのない1日となった。


161008odagiri.jpg 負けなしの首位、大東文化大は7連勝で2位タイに浮上した江戸川大を迎え撃った。試合の入りこそ「ふわっとしてしまった」(#0葛原)とビハインドになるが、江戸川大の得点源をきっちり抑えて82-69と貫録勝ち。また、先週3敗目を喫した中央大立教大105-64で勝ち、連敗は3で断ち切った。

 江戸川大・中央大と同じ勝敗の日本体育大は、1巡目に敗れた東洋大に粘られた。#20小田桐(3年・PG)の3Pなどで前半で2桁差をつけるも、後半ターンオーバーがかさみ、またリバウンドを取られて4Q残り2分69-64と迫られる。ここで得たフリースローも決めきれないも、東洋大も3Pがもう1本出ず、70-64でタイムアップ。東洋大はあと1歩の試合が続く。

161008kobuna.jpg 4勝同士の対戦となった駒澤大-順天堂大は、先週に続き順天堂大の司令塔#73佐々井(2年・PG)が欠場。パスミスも散見されるが、声とディフェンスで盛り立て、3Pの分だけじわじわリードを広げる。さらに3Q終盤には走る展開が出で64-44。しかし駒澤大もプレスディフェンスから3Pを重ねて残り2分半には76-70と怒涛の追い上げを見せる。しかし好調の順天堂大#17小鮒(4年・F)が1on1とアシストを決めて勝負あり。ファウルゲームを92-78でかわし、昨年の3部リーグでの対戦と一転してこのカードは順天堂大が2勝を収めた。

 昨シーズンは1部で戦いながら思うように星を伸ばせていない国士舘大法政大の対戦は拮抗した。#12臼井(3年・PF)の得点で国士舘大が一度は10点のリードを得るも、法政大も#11中野(4年・SF)らの3Pで逆転、果敢なプレイを続けて4Q残り4分54-60と優位に立つ。しかしチャージングなどで足踏みする間に、国士舘大#88板垣(4年・PF)が連続得点して再逆転。法政大は終盤のターンオーバーが響き、65-63で国士舘大が逃げ切った。

写真上:3Pや1on1など得点力の高い司令塔、日体大・小田桐。
写真下:45得点をたたき出した順天堂大・小鮒。


◆PICK UP
【好調の江戸川大も大東大の堅守を破れず】
161008takeuti.jpg 7連勝中の江戸川大は#12オウマ(1年・C・明徳義塾)のゴール下、#23保岡(3年・SG)の3Pと快調な滑り出し。3Pの確率がよく開始3分半で16-8と先手を取る。大東文化大はシュートを決めきれないが、ディフェンスから仕切り直す。Q最後の約3分間にわたって江戸川大を無得点に抑え、#15モッチ(1年・C・桜丘)のゴール下で20-21とわずかに前に出る。

 2Q、大東文化大は引き続き#15モッチ、さらにその交代で入った#20毕(3年・PF)を起点に攻め、江戸川大はこれを防ぎきれない。攻めてもタフショットが多くなり停滞。残り2分には大東大#3竹内(3年・PG)の3Pで28-38と2桁差がつく。それでも江戸川大は気持ちを切らさず、リバウンドシュート、さらに大東大のラストオフェンスをスティールしてレイアップにつなげ、32-38まで押し戻す。

 3Q、大東大は#15モッチが中で、#12熊谷(2年・PG)が外から決めて再び10点差とする。江戸川大は#23保岡にクリアな形でボールが回らず、#1平岩(3年・SG)らが打開を試みるも大東大のディフェンスは堅い。大東大は#91ビリシベ(2年・PF)の3Pとゴール下で38-53まで引き離す。江戸川大は#55平子(4年・SF)が速攻、ジャンプシュートと追い縋るも、ゴール下でフリーの選手がファンブルしてしまうなど、いつもの勢いをつくれない。

161008e49.jpg 15点差で入った4Q、大東大は攻守でリバウンドを支配。開始2分で44-62とほぼ試合を決める。江戸川大は諦めずバックコートからプレッシャーを掛け、オフェンスでもコミュニケーションを取りながら修正を図るもののなかなかうまくいかない。終盤、大東大はベンチメンバーをコートに送り出す。江戸川大は#23保岡が3P、#12オウマがバスケットカウントと気を吐くも、69-82で力負けの格好となった。

 大東大は#56山岸が不在だったが、他のポジションと同じく4年生の#32原がしっかりとカバー。とはいえ、立ち上がりに先手を取られたり、点差を広げたいところで逆に詰められたりと課題も残る。選手自身も自覚はしており、リーグ後半に向けて心身の疲労と向き合いながら修正していきたいところだ。

写真上:大東大・竹内は熊谷とプレイタイムを分け合う。
写真下:果敢にゴールを狙った江戸川大・飯田。

※大東文化大・葛原選手のインタビュートは「続きを読む」へ。


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2016.10.08 (Sat)

【2016リーグ】10/8結果

■関東大学1部リーグ つくばカピオ
早稲田大学77(16-22,12-21,27-13,22-17)73専修大学
青山学院大学83(10-18,22-18,24-20,27-13)69慶應義塾大学
東海大学71(11-21,18-21,18-23,24-16)81明治大学
拓殖大学77(19-30,26-27,11-27,21-23)107白鷗大学
筑波大学89(28-12,20-25,19-20,22-19)76日本大学

筑波大学   10勝1敗
東海大学   8勝3敗
白鴎大学   7勝4敗
拓殖大学   6勝5敗
専修大学   6勝5敗
青山学院大学 6勝5敗
早稲田大学  6勝5敗
日本大学   3勝8敗
明治大学   2勝9敗
慶應義塾大学 1勝10敗

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■関東大学2部リーグ 日本体育大学世田谷キャンパス

日本体育大学70(22-19,27-14,12-18,9-13)64東洋大学
駒澤大学78(17-24,15-18,12-22,34-28)92順天堂大学
国士舘大学65(17-20,16-8,15-17,17-18)63法政大学
大東文化大学82(21-20,17-12,19-10,25-27)69江戸川大学
中央大学105(26-11,18-22,27-19,34-12)64立教大学

大東文化大学 11勝0敗
中央大学   8勝3敗
日本体育大学 8勝3敗
江戸川大学  7勝4敗
国士舘大学  6勝5敗
駒澤大学   4勝7敗
順天堂大学  5勝6敗
立教大学   3勝8敗
東洋大学   2勝9敗
法政大学   1勝10敗


※3部リーグの結果は関東大学バスケットボール連盟のサイトをご確認ください。


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2016.10.08 (Sat)

【2016リーグ1部】10/2レポート

筑波大が白鷗大に破れ遂に全勝チームは消滅
白鷗大はホームゲームで歓喜に包まれる


161001sawatika.jpg 白鷗大で開催された1部リーグの2日目は2巡目最初の対戦となる試合だが、ここでリーグ戦に影響を与える動きが一つ起こった。ホームの白鷗大と対戦した筑波大が、終始リードされる形で白鷗大の前に敗退。これで2位東海大との差は1勝と、優勝の行方は分からない状態に。白鷗大も前日の敗戦で一歩後退した分を取り戻す大きな白星となった。


 専修大明治大の試合は、専修大の3Pが2Qで気持ちよく沈んだ。明治大のディフェンスは#10大澤(2年・F)を何度もフリーで打たせてしまい、大きな差に。専修大は途中詰め寄られる時間帯もあったが、焦るほどの展開にはならず98-88で試合終了。1巡目の対戦では接戦から専修大が抜け出したという内容だったが、2戦目は専修大の余裕が見える内容だった。

 東海大慶應義塾大の試合は、前半に慶應大がリードする展開となった。立ち上がりからシュートのよく入った慶應大が流れを握り、勢いを切らさない。東海大がベンチを出場させる時間帯も慶應大は1、2年主体のメンバーで挑むと、#18澤近(2年・PF)、#10堂本(3年・PF)も得点を重ねてリードを守って前半終了。3Q、#4西戸(4年・G)のスティールから3Pで入った慶應大。東海大も#11白戸(3年・SG)が3Pで返すが慶應大も再び3Pで返し熱い攻防が続く。東海大は4年生メインのセットにすると、#13中山(4年・SG)のペネトレイト、高さを生かしたリバウンドも生きて追い上げていき残り3分半で逆転にこぎつけた。慶應大のターンオーバーから速攻、3Pの得点を重ねて一気に畳み掛け、68-52で3Qを終了。ここで引き離された慶應大は流れを取り戻せず86-62で東海大が勝利し、9勝目を飾った。

161002yamada.jpg 前日白鷗大に勝利した日本大は、#23バンバ(4年・C)が欠場した拓殖大に勝負を挑んだが、試合開始から驚くほどあっさりと差がついてしまった。バンバがいない状態では拓殖大と日本大のサイズ差はほぼ互角。そうすると、走力があり点取り屋を多く抱えている拓殖大には大きな問題は起こらない。1Qから快調に得点を重ねると、日本大は焦りからかシュートも不調。そのまま拓殖大が逃げ切り、90-78で6勝目をもぎ取った。

写真上:慶應大は澤近ら、下級生の力も試されている。
写真下:拓殖大は山田がバンバの欠場をカバー。

※専修大・大澤選手、拓殖大・山崎選手、東海大・大矢選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◆PICK UP1
【#25伊藤の逆転3Pで早稲田大が青山学院大を下す】

161001ito.jpg 青山学院大早稲田大の戦いは、立ち上がりこそ早稲田大が先制するが、青山学院大#24安藤(4年・SF)、#32前田(2年・F)の外も当たって青学大が逆転し、そのままリードを広げた。早稲田大は途中から持ち前の機動力を生かしたディフェンスを開始して反撃するが、1Qは17-25と青学大が7点リード。しかし2Qも素早い早稲田大の動きに対応できない青学大はベンチに下げていた#24安藤を投入。その#24安藤の3Pが決まり、落ち着きを取り戻していく。28-41で青山学院大がリード。

 3Q、追う早稲田大は10点差がなかなか詰まらなかったが、開始4分半で#25伊藤(4年・F)の3Pが決まると6点差。さらに続くリスタートのボールも狙って早稲田ボールにするなど、粘っていく。しかし#36澁田が獲得した(4年・G)フリースローは1/4と確率が悪く、逆に#24安藤にバスケットカウントを決められて青学大が再び逃げて4Qへ。

161001ando.jpg 勝負をかける早稲田大は激しいディフェンスを展開。#8新川(4年・F)が身体能力を生かしたディフェンスで#24安藤にマッチアップし、打っては3P、ドライブでチームを勢いづける。早稲田大は#7石原(3年・G)働きもあって4点差にすると、#11河合(4年・G)の3Pが飛び出し1点差に迫ると、#38宮脇(4年・C)のフリースローで残り4分半、同点にする。そこから2分、互いに決まらない時間帯が続きフリースローを得ていく展開になるが確率は今ひとつで得点が伸びないが、早稲田大はここでプレスを開始し、青学大を焦らせていく。残り35.6秒、同点の状態から#25伊藤の3Pがここで決まり早稲田大が71-68。青学大はタイムアウトを取って修正するが、リスタートで早稲田大は#11河合がアンスポーツマンライクファウル。これを#24安藤が2本決めるが、マイボールからのシュートは落とし、早稲田大の攻撃に転じる。早稲田大のラストショットは決まらず、残り2秒から青学大が最後のオフェンスへ。#24安藤がハーフラインを越えた辺りでブザーとともに放ったボールはリングに届くがネットを通過することは叶わず、70-71で早稲田大が逆転勝利を収めた。

写真上:青学大は安藤が32得点と獅子奮迅の働きだったが、終盤の勝負どころではディフェンスに抑え込まれて簡単に得点できず。
写真下:決勝点を上げた伊藤。その前のフリースローではエアボールもあったが、この大事なシュートを見事に沈めた。

※早稲田大・新川選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◆PICK UP2
【ホームの白鷗大が筑波大から金星を挙げる】

161001nozaki.jpg 白鷗大は無敗で首位を走る筑波大との戦いに、出足は3Pも好調でリードして入った。筑波大もすぐさま追いつき逆転するが、白鷗大は#28河邉(4年・SF)、#41小倉(4年・PF)の連続3P、#0野﨑(4年・SG)の速攻など、オフェンスのリズムが切れない白鷗大が再び逆転。さらに#5川島(4年・SG)のジャンパーも決まった。ここから白鷗大はディフェンスでもリバウンド争いでのルーズボール、トラベリングを犯させて速攻を止めるなど、守りきって16-20でリードして終了。

 2Q、筑波大はセンターを#8木林から#81小原(4年・C)にチェンジ。白鷗大は#18奥野(3年・PG)のレイアップを#75シェッハ(1年・C・延岡学園)がダンクで押し込んで観客をわかせるとさらに加速し、#75シェッハの2本目のダンクがホームの空気をさらに盛り上げる。開始3分、筑波大はここで遂に#6馬場(3年・SF)を投入。しかし白鷗大も#0野﨑の3Pでリードは守り、29-36と白鷗大リードのまま前半終了。

161001baba.jpg
 3Q、筑波大は#45相馬(4年・PG)、#17杉浦(3年・PF)の連続3Pで1点差に詰め寄ると、ここからしばらく主導権の奪い合いになったが、それを抜け出したのは白鷗大。ゴール下、そしてディフェンスリバウンドからの#0野﨑の3Pで5点のリードに。筑波大はガードを#6馬場に変え、ビッグラインナップで対応。しかし流れは白鷗大のまま。ここから#0野﨑の2本の3Pが生まれて48-57の白鷗大リードで4Qへ。

 筑波大は#17杉浦、#2満田を下げ、#14波多(2年・SF)、#4青木をコートへ。高さでは苦しくなるが#6馬場が3P、ランニングから難しい体勢でのバックのレイアップを決めて4点差に。さらに#6馬場は獲得したフリースローを2本沈めて同点まであと2点。ここで白鷗大は#41小倉が絶妙のオフェンスリバウンドを見せ、譲らない。筑波大は#4青木のドライブ、フリースロー、3Pで見せ、#17杉浦のジャンパーで1点差するがそこから簡単には追いつけず、残り3分半に#17杉浦のフリースローでようやく65-65の同点に。残り3分、白鷗大は#5川島の「入るとは思わなかった」という3Pがバンクで決まり3点抜け出す。残り時間が少なくなり、互いにターンオーバーが続く中、筑波大は#6馬場のレイアップがリングからこぼれ、白鷗大は#28河邉がドライブからフリースローを獲得。残り1分と少し、白鷗大は4点のリードに成功した。筑波は残り28.7秒、#17杉浦のファンブルで白鷗大ボール。さらにフリースローで白鷗大が勝利を固めると68-72で筑波大との大一番を制した。

161002kibayashi.jpg 白鷗大は前日の日本大戦とは打って変わった動きで筑波大を翻弄した。アウトサイドが好調に決まった上に、リバウンド争いでも高さある筑波大に競り勝ち、粘り強く戦ってホームの観客を大いにわかせる一勝をもぎ取った。これで6勝。すぐ前を走る2位の東海大とはまだ2勝の差があるが、まだ2巡目に入ったばかりの段階。優勝を十分狙える位置を、全勝で走る筑波大から勝利するという気持ち的にも良い形で手に入れた。

 筑波大は、前日白鷗大と対戦した日本大がボックスアウトの徹底でゴール下に入らせなかったのとは反対に、リバウンドを高さで取りにいってしまった。大学界でも有数の高さを誇るチームだが、イッサ、シェッハの最高到達点にはわずかに届かない場面が散見された。吉田監督は勝負どころで「ガードとして馬場を入れたがうまく機能しなかった」と、攻撃が1対1に終始し、チームとしての攻めにはならなかったことも惜しまれる。司令塔の生原がこの試合も欠場したが、その影響も出た試合となった。

写真上:野﨑の勝負強い3Pが何本も決まり、チームが盛り上がった。
写真中:馬場はランプレーから難しいレイアップを何本も決めていった。
写真下:白鷗大はディフェンスでも粘って筑波大のインサイド陣に仕事をさせなかった。

※白鷗大・小倉選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.10.08 (Sat)

【2016リーグ2部】前半戦総括(第1戦~第9戦)

 1巡目を終えた時点でのチーム状況を振り返る。また、個人ランキングのうち得点、3P、リバウンド、アシストの上位5人の顔ぶれとそれぞれのプレースタイルをまとめた。

◆チーム総括

9戦全勝の大東大が頭ひとつ抜ける
2位争いは混戦模様


161002yamagisi.jpg 9戦全勝の大東文化大は、スタメンは#91ビリシベ(2年・PF)ら成長著しい下級生主体、経験豊かな上級生がバックアップに回る形であらゆる状況に対応している。2敗で2位の中央大はディフェンスから速い展開に持ち込めば決定力の高いメンバーが揃い、ハーフコートでも#7森(4年・PF)の存在感が光る。ただ、春から課題に挙げている3Qの停滞をまだ完全には克服できていない。

 首位をキープする大東大西尾HCは、「昨年も上位に行けると言われていた中で4位に終わってしまった。その悔しい思いがあるので1試合1試合しっかり向き合っていこうとやってきた結果が9連勝だと思います。また、10年以上大学の現場にいさせてもらっていますが、学生スポーツにおいて最上級生の力は大きい。コートに立つ、立たない関係なしに4年生がしっかりしているチームが勝つのかなと。そして何より、レベルの高い練習ができています。留学生が2人いますし、ガードやウイング同士も切磋琢磨している。練習で出ないものは試合でも出ない。練習での手応えがゲームでも出ていると、自分としては思っています」と、コメントからはチームが安定している状況が見えてくる。

 また、中央大荻野HCによると「ディフェンスに関してはチームコンセプトとしてやってきたことがスタメンも後から出る選手もきちんとやれていると思うので、その次、守った後走りきれるか。走れなかったときどう点数を積み上げるかというのはもう1段階レベルを上げたい。ここからが本番なので、去年・一昨年の負けが無駄にならないよう、取りこぼしなく、得失点差なども気にしながら何とか上位2位以内を確保する戦い方をしていければ」と、気を引き締めている。

 江戸川大日本体育大はすぐ後ろで上位2チームを追う。江戸川大は堅守速攻を掲げるチームが多い中でも、ディフェンスでよく粘れている。オフェンスでは#23保岡(3年・SG)、#1平岩(3年・SG)、#20オウマ(1年・C・明徳義塾)と得点力の高い選手がおり、守るほうは的を絞りにくい。同じく3敗の日本体育大は、延長までもつれた順天堂大戦を始め、試合立ち上がりで相手に合わせてしまうところが見られる。とはいえ、一時戦列を離れた#19田口(3年・F)も復帰し、「下級生はいい選手が多いので、1部に上げてあげたい気持ちは強い」(#75赤土)と4年生がプライドをかけて2巡目でのリベンジを狙っている。

 最短での1部復帰を目指したい国士舘大は5敗と黒星先行。だが中央大に快勝する力はあり、「1部に昇格したときの代も1週目は4敗からスタートして、そこから全勝して入れ替え戦に行って1部に上がった」(#88板垣)と前を向く。

 前半戦は以上のような構図だが、すぐ始まった2巡目の初日で江戸川大が中央大を破る試合をしており、ここからも状況は随時変わっていきそうだ。

写真:大東大・山岸は上級生としてどんな場面でコートに立ってもきっちり働く。



法政大が9戦目に待望の1勝
下位入替え戦回避は気の抜けない戦い


161002yashiro.jpg 3部より昇格を果たした駒澤大は4勝で中盤ポジションで折り返した。勝負所で#14川嵜(4年・F)ら全員が怯まずシュートを放ち、よく決まったことでクロスゲームをものにしてきた。同じく今シーズン昇格してきた順天堂大は、#7小鮒(4年・F)のアウトサイドを起点とした彼ららしいバスケットを貫き3勝6敗の。対戦チームが3Pを警戒すれば、ドライブや合わせなど次のプレイを選択できるのが大きい。

 立教大はリードしていても逆転されてしまったり、接戦を競り負けたりと惜しい試合が続き、順天堂大と並ぶ3勝。#12三上(4年・SG)の欠場は本人にとってもチームにとっても残念だが、他の4年生や下級生が力を合わせて相手チームに立ち向かう姿が見られる。

 東洋大は国士舘大・日体大に連勝した幸先のよい初週が一転、7連敗。#88山本(4年・PF)らの奮闘は見えるものの、要所でシュートを決めきれずリバウンドを取られて走られ力尽きる、という悪循環を断ち切りたい。昨年は1部で戦った法政大は、1勝に留まった。しかしケガ人を抱えながらのこの1勝は大きい。わずか星2つ差内に4チームがおり、どのチームが2-3部入替戦行きとなってしまうかはまだまだわからない。

写真:日体大・フェイをボックスアウトする順天堂大・八代。


◆個人ランキング

【得点】
161002kobuna.jpg1位 小鮒 凌(順天堂大学)248点(平均27.5点)
2位 保岡 龍斗(江戸川大学)221点(平均24.5点)
3位 赤土 裕典(日本体育大学)179点(平均19.8点)
4位 山口 健大(東洋大学)158点(平均17.5点)
5位 望月 孝祐(立教大学)148点(平均16.5点)


昨年、4年生2人に次いで3位・4位だった保岡と赤土を抑えてトップを走るのは順天堂大#17小鮒(写真)。順天堂大の絶対不動のファーストオプションだ。3Pが代名詞となっており3Pランキングにも顔を出しているが、ディフェンスが間合いを詰めればドライブ、ミスマッチならばポストアップと引き出しが多い。江戸川大#23保岡も、身体能力に恵まれ中外バランスよく得点できる。日体大#75赤土は#32フェイとの合わせもあれば、自らインサイドを切り拓くことも。マッチアップが留学生選手の場合は逆ミスマッチを突いて3Pを突き刺す。東洋大#2山口は満身創痍ながら果敢にゴールに狙っていく。立教大#14望月は三上の欠場によりボールを託される機会が増え、得点も伸びている。小鮒は3Pと合わせて2冠の可能性もある。


【3P】
161002yasuoka.jpg1位 小鮒 凌(順天堂大学)35本
2位 保岡 龍斗(江戸川大学)31本
3位 望月 孝祐(立教大学)26本
3位 山口 健大(東洋大学)25本
5位 川久保 駿(順天堂大学)23本


昨年の3P王・立教大#12三上が欠場。トップを走るのは得点に続き順天堂大#17小鮒。自分のタイミングならばチェックが来ていようとも迷わず打ち、フェイダウェイ気味でも決めてしまう。ボールがあまり回転しない独特のフォームだが、これがよく決まる。立教大#14望月も、相手のチェックをものともせず沈める。ラインより数歩後ろからでもフォームを崩さず打つことができる。江戸川大#23保岡(写真)は#20オウマからのインサイドアウト、#1平岩のドライブからのパスアウトを受ける場面が多い。東洋大#2山口はクラッチシューター。順天堂大#6川久保は小鮒とともに、少しでも前が空けば積極的に狙う。チームスタイル的に、川久保とシュートチャンスを分け合ってもなお小鮒が本数を伸ばしそうだ。


【リバウンド】
161002ma.jpg1位 馬 浩然(国士舘大学)138本
2位 オウマ エリックジャガニー(江戸川大学)104本
3位 八代 匠(順天堂大学)102本
4位 フェイ ヌダリー(日本体育大学)100本
5位 モッチ ラミーン(大東文化大学)92本


国士舘大#68馬(写真)は少々接触があっても体勢が崩れない。特にオフェンスリバウンドを多くもぎ取る。江戸川大#20オウマは1年生ながら長いリーチを生かして制空権を得ている。順天堂大#13八代は、3Pのロングリバウンドを地道に拾う、シューター軍団・順天堂大にとってなくてはならない存在。八代が身体を張ることによりセカンドチャンスが生まれている。2部リーグ最長身の日体大#23ヌダリーはチームに期待された仕事を果たす。大東大#15モッチは地道にディフェンスリバウンドを確保して相手の攻撃機会を摘み取る。馬は#88板垣と交代する時間があってもこの本数であり、このままトップを保ちたいところ。


【アシスト】
161002morikawa.jpg1位 森川 陸(立教大学)44本
2位 佐々井 雄大(順天堂大学)40本
3位 前田 祥太(駒澤大学)34本
4位 保岡 龍斗(江戸川大学)31本
5位 中村 晃太郎(東洋大学)30本


3年連続アシスト王を狙う立教大#4森川(写真)は、2部最速のドライブからセンターへの合わせ、シューターへのパスアウトを量産。得点・3Pランキングに食い込む望月との4年生同士のホットラインもある。順天堂大#73佐々井は今季からスタメンを務める新星。もらってすぐ打てるパスをシューターたちへ出しているのはもちろん、相手がアウトサイドを警戒するあまり空いたインサイドへの裏パスも多い。駒澤大#18前田と東洋大#11中村はゲームメイクしながらパスを配する。江戸川大#23保岡はその得点力によりどのチームと当たってもマークが厳しいが、よく周りを見てフリーの選手へと捌く。森川は昨年とほぼ同じペースだが、独走だった去年と比べ2位以下との差は少ない。高確率でフィニッシュしてくれるエースがいること、味方をフリーにする完成度の高さから、上位2人のデッドヒートが続くと思われる。


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EDIT  |  03:53  |  2016リーグ戦2部・3部/入替戦  |  Top↑

2016.10.08 (Sat)

【2016リーグ1部】前半戦総括(第1戦~第10戦)

 1部リーグは前半を終えて筑波大が無敗で首位を独走。そのままの流れとなるかと思われたが、2巡目で全体に動きがあったため、10戦目までのチーム状況と、表彰対象の個人ランキングの途中経過を掲載する。

◆チーム総括

筑波大が10戦目にして初白星
東海大が2敗でこれを追う


161007ikuhara.jpg 1巡目は筑波大が取りこぼしなく全勝で終えた。エース#6馬場(3年・SF)をベンチスタートさせ、さらには前半から控えも使いながらの展開で、迫られることはあっても危ない、というほどの展開にまでは至らずにに白星を重ねた。ただし、不安材料もある。#36生原(4年・PG)が第8戦で負傷し、それ以降を欠場。さらに後半戦開始の初戦で白鷗大に敗れ、遂に1敗がついた。インカレ2連覇の覇者とはいえ、吉田監督「今年のチームとして何かを成し遂げている訳ではない」と、この連勝に余裕は持っている訳ではない。むしろ敗戦の中味を次に生かしていくことが大事だろう。

 2敗でそれを追うのが東海大。2週目に2連敗し、優勝に黄信号が灯ったが、それ以降は危ない試合もなんとか勝ち切る形で連勝を続けている。元々多くの選手でタイムシェアをしているチームだが、今年は#25平岩(1年・C・土浦日大)を始め、下級生を積極的に登用。#15内田(2年・SG)は途中からスタメン起用されて持ち味のシュートで見事起用に応え、主力として成長しつつあるところが見えている。4年生が多いだけに来年を見据えた育成は急務だ。勝負の大事なところは陸川監督も信頼を寄せる4年生ががっちりと締め、良い循環が見えているだけに、4連覇を達成するためにも、もう一段階成長したいところ。

写真:筑波大は生原のリーダーシップも見どころ。


中盤は混戦模様でまだ未知数
ダークホースの白鷗大の躍進はあるか


161007kawabe.jpg 中盤は混戦気味でまだ先は見えない。1位、2位に続いて6勝4敗で後を追うのが白鷗大拓殖大専修大の3校。白鷗大は落合監督が就任した3年前から、一人のエースが輝くチームではなく、全員で戦うチームへとシフトチェンジしてきた。今の上級生は入替え戦まで進むほど苦しい試合を経験しながらここまで成長してきた選手だが、ここに来て筑波大を倒す力も見せ、ようやく花開こうとしている。ちょっとした波や、ミスによる取りこぼしなど常勝チームになるにはもう一段ステップを上がる必要があるが、そこに到達する準備をしているところと言えるだろう。

 拓殖大は怪我に悩まされているチームの一つ。開幕週に#39成田(4年・SG)が負傷し、前半の折り返しとなる第9戦ではエースの#23バンバ(4年・C)も負傷した。試合に出る4年生が多くないだけに今後が懸念されるが、第10戦では日本大を大差で破るなど、結束力も見せた。また、専修大は前半戦で波が大きく不安定さが先に立っていたが、次第に落ち着いてきている。#30アブ(1年・C・アレセイア湘南)を始めとしてリバウンドの強さを発揮し続けられれば、まだまだ上は狙える。

 この3チームに1勝差の5勝5敗で迫るのが青山学院大早稲田大だ。この2チームは勝てる試合の輪郭が非常に明確。青山学院大は経験の少ない下級生が試合に絡むこともあり、うまく力を発揮でできないこともある。得点源の#24安藤(4年・SF)だけに限らず、全員でバスケをできるかどうかが鍵だ。早稲田大もサイズがないため、武器である走りをいかに出せるかで結果が分かれる。全体的に前半は様子見をしていることが多く、後半の相手がバテてきているところで温存していた走力を爆発させられれば勝ちが見える。この両者はいかに勝ちパターンに展開を持っていくかどうかが重要になりそうだ。

 いずれにしても3位から7位まではほぼ勝敗に差がない。2巡目はゴールアベレージや得失点も気にした戦いをしていかなければならない。

写真:筑波大を10戦目で倒した白鷗大。主将の河邉が地道なプレーでチームを支える。


慶應義塾大・明治大がいまだ1勝
日本大は中盤に食い込めるかどうかが課題


161008monma.jpg 勝敗ではっきりしている下位チームは1勝の慶應義塾大明治大。連敗が続いた日本大は9戦目に勝利して3勝をあげ、ここから調子を上げて中盤位争いに食い込んでいけるかどうかが問われる。

 慶應義塾大も怪我人が大きく勝敗に影響しているチーム。得点アベレージでは現在も2位に位置#7高橋(3年・PF)が3戦目で負傷欠場、ガードの要である#9鳥羽(2年・G)も練習中の怪我で第5戦~第8戦を欠場し、一気にスタメン2名を欠いた慶應大は黒星が続いている。バックアップの少ないチームだけに体力面でも苦しいが、起死回生の2巡目となるか。

 明治大は1巡目の最終戦で、慶應義塾大相手にようやく1勝をあげた。ここまで接戦に持ち込みながら最後に敗れるという展開の試合が多く、勝ちパターンができていないのが痛い。残りの試合で流れを変えられるかどうかが注目だ。

写真:


◆個人ランキング

【得点】
161007bamba.jpg1位 ジョフ・チェイカ・アハマド バンバ(拓殖大学)300点(平均30点)
2位 アブ フィリップ(専修大学)238点(平均23.8点)
3位 安藤周人(青山学院大学)207点(平均20.7点)
4位 高橋耕陽(日本大学)184点(平均18.4点)
5位 杉浦佑成(筑波大学)167点(平均16.7点)


いずれのランキングでも言えることだが、プレータイムの長い選手が得点が伸びている傾向がある。3年連続得点王の#23バンバ(写真)は攻守での存在感は変わらず2位#30アブに大差をつけて独走していたが、9戦目に負傷して途中退場すると、10戦目はDNP。まだ両者の差は大きいが、怪我の程度によっては逆転もあり得る。3位#24安藤と4位高橋はチームの得点を牽引するスコアリーダー。5位杉浦は1巡目で余裕の勝利が多かったこともあって、出場時間のわりに稼いでいるとも言える。


【3P】
161007ando.jpg1位 多田 武史(拓殖大学)32本
1位 安藤周人(青山学院大学)32本
3位 大澤希晴(専修大学)29本
4位 高橋耕陽(日本大学)28本
5位 野﨑零也(白鴎大学)26本

今季の注目ルーキーの#18多田と、#24安藤(写真)がトップ。多田はブレのない安定したフォームから3Pを量産し、将来も楽しみな選手だ。青山学院大のエース安藤は、3Pのみならず内外のプレーでチームを引っ張っている。3位以下もあまり差はない。#10大澤はサイズもあるがアウトサイドが得意な選手で、チームのリバウンドが強いことで安心して打てる部分もあるだろう。#24高橋も内外ともに得点できる選手だが勝負どころで決まる3Pはやはり大きい。5位の野﨑はクラッチシューター。勝負強いシュートを沈めてチームに勝利を引き寄せる。


【リバウンド】
161007abu.jpg1位 アブ フィリップ(専修大学)147(OF58/DF89)
2位 ジョフ・チェイカ・アハマド バンバ(拓殖大学)130(OF27/DF103)
3位 トカチョフ サワ(慶應義塾大学)96(OF27/DF69)
3位 渡辺 竜之佑(専修大学)96(OF35/DF61)
5位 宮本 滉希(明治大学)76(OF27/DF49)


リバウンドランキングは得点王と同じく#23バンバ・#30アブ(写真)の2強が上位を固め、9戦目でアブがトップに躍り出た。専修大自体がディフェンスに重きを置いたチームで「リバウンドは大事に考えている」(アブ)というだけに、ここからも伸びていきそうだ。3位は#22トカチョフと#6渡辺が競り合う。192cmで体を張ってリバウンドをもぎ取るトカチョフと、190cm以下ながら抜群の嗅覚でボールをもぎ取る渡辺は正反対のタイプ。#22宮本も幅のある体格を生かしたリバウンドが見ものだ。


【アシスト】
161001saito.jpg1位 齋藤 拓実(明治大学)39本
2位 新号 健(日本大学)38本
3位 森井 健太(早稲田大学)29本
4位 成田 正弘(拓殖大学)26本
4位 石原 卓(早稲田大学)26本


1位は#2齋藤(写真)、それを1本差で#6新号が追う。点取り屋の傾向が強かった齋藤は3年目に入り、よりPGらしいパスの供給が見られ、アシストを量産している。新号は、元々パッサーとしての能力が高く、この2名が3位以下を10本程度引き離している。3位の#18森井はタイムシェアしている分、本数が落ちるが、トリッキーなパスが見どころ。4位の#39成田は本来2番ポジションだが、攻撃型チームの中でPG的役割をこなすことも多い。同率4位の#7石原も点を取るのが好きな選手だが、パスの本数が伸びるということは、周囲に点を取れる選手が多いという証明でもある。早稲田大で2名がランクインしていることも興味深い。


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2016.10.08 (Sat)

【2016リーグ1部】白鷗大ホームゲームレポート

アットホームな雰囲気の初ホームゲームは
アンダー世代のエキシビションマッチも


 昨年、体育館が豪雨災害で被害を受けたために中止となった白鷗大のホームゲームが1年ぶりに実現された。「派手な演出はない」(落合監督)、という空間は学生やOBが多数訪れ、アットホームな空間に。栃木県のU-15のエキシビションマッチも実現し、多くの観客の前でプレーを披露してくれた。また、2日目の筑波大戦では無敗の相手に土をつける大きな一勝をあげ、ホームの観客の大歓声に応えた。


161002nyujyo.jpg
161001hakuo2.jpg
試合前には一人ずつ選手が紹介され、コートに一列に並んだ。


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Bリーグのリンク栃木ブレックスのスクール生なども入る中学生のエキシビションマッチが、白鷗大の試合前に行われた。拮抗したゲームは最後にブザービーターも飛び出す内容で、最後はベンチの面々も笑顔に。


161001halftime.jpg
白鷗大のストリートダンスサークル「EXA」が2日とも登場し、ハーフタイムショーでダンスを披露。


161001hakuo.jpg
筑波大戦では応援席も大盛り上がり。白熱した試合ではホームの後押しこそ、最も大きな力になる。


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2016.10.08 (Sat)

【2016リーグ2部】10/2レポート(第10戦)

江戸川大が中央大に勝ち連勝を伸ばし
2位以下の順位が混戦し始める


161001ando_j.jpg 2順目の初日となるこの日は、勝敗では差がついているチーム同士の対戦がメイン。大きな動きなく終了するかと思われたが、最終試合で星の差一つだった江戸川大が中央大に勝利する金星をあげた。同日に日本体育大も勝利したため、現在7勝3敗で中央大、江戸川大、日本体育大の3チームが同率で並んだ。大会規定による順位決定方式により2位中央大、3位日本体育大、4位江戸川大となるが、ここから更に激しい順位争いが展開されることが予想される。2位で入替え戦に進出するのはどこになるのか、注目だ。


 順天堂大は#13八代(4年・C)がインサイドで強さを見せ、#32安藤(4年・SG)や#6川久保(3年・F)のアウトサイドシュートが当たり、法政大を圧倒。1Qでつけた差が最後まで縮まらず70-62で順天堂大が勝利し、法政大は2連勝とはならなかった。

 日本体育大-駒澤大は、1Qで21-7と日本体育大が余裕をもって勝利するかと思われたが、2Qで駒澤大が粘り5点差に。しかし後半になって日本体育大がいつも通りのスピーディな攻めを取り戻したため一気に差は開き、94-63で日本体育大が勝利した。

 また、国士館大-東洋大大東文化大-立教大も同様の試合展開で、どちらも前半までは競ったが、後半までそのペースは持たず、77-48で国士館大が、94-58で大東文化大が大差で勝利した。

写真:この日大活躍した順天堂大・安藤はほぼフル出場で17得点、3Pは5本沈めた。


◆PICK UP
【絶好調の江戸川大が中央大を下し2位争いに浮上】

161002hirako.jpg 6連勝し勢いに乗っている江戸川大と、ここ2試合負けが続いている中央大の一戦は、上位争いの今後の行方を占う意味で大事な試合となった。

 1Q、江戸川大#23保岡(3年・SG)の3Pで幕を開けると、#12オウマ(1年・C)が連続してバスケットカウントを取り、その後#55平子(4年・SF)の3Pが決まるなどして江戸川大は順調に点を重ねていく。一方の中央大も#28鶴巻(2年・F)や#13中村(2年・PG)の外角シュートが当たり、終盤で13連続得点し、18-24の中央大リードで1Qを終える。しかし2Q序盤に江戸川大が差を縮めると、そこから3P合戦に。中央大の#6柿内(3年・G)が1本、#33三上(1年・F・明成)が2本決めると、江戸川大は#23保岡が2本を決め返し、会場を湧かせた。最後にブザービーターで#1平岩がジャンプシュートを決め江戸川大が逆転し、40-39で前半が終了。

 3Q、江戸川大がじりじりと点差を広げていくが、中央大は終盤に3本の3Pを沈めて食らいつき、61-59で江戸川大が2点のリードで勝負の4Qへ。

 最終Q、江戸川大は外角のシュートの正確さは欠けてきたものの、そのあとのリバウンドを#55平子や#1平岩がよく取り、着実に点を取っていく。一方の中央大はその間ほとんど点が取れず、差は14点に。江戸川大のファウルが多かったことから終盤にフリースローで点を稼ぎ5点差にまで詰め寄ったが、残り1分で江戸川大#55平子がダメ押しの3P。その後中央大のターンオーバーから江戸川大が速攻で再度点を取り、そのまま試合は終了。79-71で江戸川大が大きな1勝を獲得した。

 江戸川大は地道に勝利を重ねて2部昇格以来最高成績をマークしており、上位争いに食い込んできた。いわばダークホース的な存在だが、得点を取れる選手が上級生になり、高さのあるオウマが入ったことは大きい。一方、安定して勝ち続けてきた中央大に遂にほころびが出ており、2部リーグの後半戦はまだまだ未知数。どのチームも安心できる状態ではないだろう。

写真:要所で得点し、リバウンドでも貢献した江戸川大・平子。

※江戸川大・平岩選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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EDIT  |  02:42  |  2015リーグ戦2部・3部/入替戦  |  Top↑

2016.10.08 (Sat)

【2016リーグ2部】10/1レポート(第9戦)

大東文化大が無傷の9連勝
中央大を破り1巡目を全勝で終える


3U7A5666.jpg 1順目最終日、2部リーグは1位大東文化大と2位中央大が対戦。大東文化大が勝利し全勝で1位をキープした。中央大が2連敗したことで、日本体育大や江戸川大との差が縮まり、2巡目で2位以下の順位に変化が出てきそうだ。

161001dari.jpg また、この日は法政大が東洋大に勝利し初白星を獲得。1巡目の最後を勝利して終えることができたが、これを契機に2巡目で白星を増やしたいところ。

江戸川大-立教大は、立教大がいつも通りのバスケットができず。シュート率が悪く、ターンオーバーもかさんだことで終始流れをつかむことができなかった。一方の江戸川大は#23保岡(3年・SG)や#1平岩(3年・SG)、#12オウマ(1年・C・明徳義塾)らが安定して得点し1Qから差をつけ、67-52で江戸川大が勝利した。

 日本体育大-順天堂大はどちらかがリードすれば追いつき、という展開を何度も繰り返し、4Qが終わって同点。しかし延長戦に突入してから順天堂大は失速してしまい、99-86で日本体育大が6勝目を挙げた。

 駒澤大-国士館大は、国士館大#37阿部(2年・SG)や#88板垣(4年・PF)の活躍で10点差をつけ前半を折り返す。だが、3Qになってから駒澤大が調子を上げて、このQ21-9で逆転に成功。4Qではシーソーゲームとなったが、3Qでの差が響き国士館大は追いつくことができず。68-65で駒澤大が接戦を制した。

写真上:全勝で1巡目を終えた大東文化大。
写真下:得点で貢献した日体大・フェイ。2本連続のダンクで会場を湧かせた。

※駒澤大・川嵜選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◆PICK UP1
【法政大が東洋大を下しリーグ戦初勝利を獲得】

161001yanagawa.jpg 1勝が欲しい法政大と6連敗中でここ最近勝ちのない東洋大の一戦は、互いに勝利を希求する気持ちがにじみ出たような、最後まで競る展開となった。

 前半は非常にロースコアな立ち上がりとなり、2Qも通じて点数が伸びず13-18。東洋大が5点リードして終える。3Qになると法政大がじわじわと調子を上げ、#12柳川(3年・C)や#14植村(3年・PG)が内外で次々に得点し逆転。東洋大は#2山口(4年・SG)と#29岩淵(3年・PG)の3Pでなんとかついていき、34-31と差はつかないまま最終Qへ。

4Qも始めから点の入れ合いとなるが、中盤になって法政大が連続で得点し差を広げる。だが東洋大も黙っておらず、#2山口・#24塚原(4年・PG)の2連続3Pが決まり、残り2分で同点に。しかしここで法政大はペースを崩さず、#12柳川がバスケットカウントで3点を取ると、その後も果敢に攻めフリースローで着実に得点。東洋大はファウルトラブルに苦しみ、同点にしてから残り時間の2分間は得点することはできず。52-46で法政大が長い連敗を脱し、初勝利をあげた。

写真:4Qにバスケットカウントで流れを引き寄せた法政大・柳川。

※法政大・植村選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◆PICK UP2
【大東文化大が対応力で中央大を上回る】
161001kakiuti.jpg リーグ1位・2位対決は、互いの持ち味を消し合うロースコアゲーム。その中で柔軟に状況に対応した大東大に軍配が上がり、無敗の首位を守る形となった。

 1Q、立ち上がりから両者激しいディフェンスを展開。容易にクリアな形を作らせず、開始5分で2-4とロースコア。大東文化大は#15モッチ(1年・C・桜丘)に代わった#20毕(3年・PF)がインサイドで、中央大は#6柿内(3年・G)はアウトサイドでそれぞれ加点して交代出場の期待に応える。15-14と大東大が1点リードしているもののまだ主導権はつかめない。

 2Q、中央大は果敢に仕掛けるものの、ダブルドリブルやファウルを取られてしまい足踏み。その間に大東大はコートに戻った#15モッチがバスケットカウントなど連続得点で26-18と突き放す。中央大は#7森(4年・PF)が速さのミスマッチを使ってドライブからの得点でつなぐものの、外が来ない。残り2分には大東大#91ビリシベ(2年・PF)の3Pで31-20と2桁差がつく。しかし#33三上(1年・F・明成)の3Pと#28鶴巻(2年・F)のフリースローで31-26まで追い上げる。

 3Q、中央大はゾーンディフェンスで大東大のリズムを崩そうと試みる。その狙いが当たり大東大の得点が止まるも、中央大もなかなか得点につながらない。残り6分ようやく速攻が出て34-32まで詰め寄るものの、大東大#0葛原(3年・SG)に3P、ドライブを許す。さらに残り3分48秒39-32の場面で、中央大は大黒柱の#7森が3ファウルで交代せざるを得なくなる。大東大はこの機に#91ビリシベ、#56山岸(3年・PF)がペイントエリアで加点。守っても中央大をこのQ9点に抑え、45-35とする。

161001kuzuhara.jpg 4Q、中央大は#99浅見(3年・C)のフリースローから始まるが、その後は24秒オーバータイムなど攻めきれない。対照的に大東大は#15モッチ、#12熊谷(2年・PG)が外-中-外と連続得点して53-37とし、中央大をタイムアウトに追い込む。直後も中央大のターンオーバーから#12熊谷がレイアップを決め、流れを渡さない。#15モッチのリバウンドシュートで57-37と20点差をつける。リバウンドの取れない中央大は、2巡目に向け何とか糸口を掴みたいところ、#7森が流血によりコートを去る不運にも見舞われる。それでもラスト4分間大東大を無得点に抑え、62-42から62-53まで追い上げるものの、そこでタイムアップとなった。

くしくも、「しんどい時間帯はどのチームにもある。中央にもそういう時間帯があるから、そこで離そうと選手たちには言っていた」(大東大・西尾ヘッドコーチ)、「うちは点が取れないのでロースコアゲームに持ち込み、どこかでシュートの確率がよくなったとき抜け出そうというゲームプランでした」(中央大・荻野ヘッドコーチ)と同じ展開を狙っていた両チーム。実現できたのは大東大だった。

写真上:シックスマンとして活躍する中央大・柿内。この日はダブルドリブルを取られリズムをつくりきれなかった。
写真下:春、「期待されているのは得点」と言っていた大東大・葛原。後半、その得点で流れを引き寄せた。

※大東文化大・熊谷選手、中央大・八木橋選手のインタビュートは「続きを読む」へ。


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EDIT  |  02:17  |  2016リーグ戦2部・3部/入替戦  |  Top↑

2016.10.06 (Thu)

【2016リーグ】10/8、10/9予定(第6週)

■関東大学1部リーグ
10月8日(土)つくばカピオ
11:00 早稲田大学 vs 専修大学
12:40 青山学院大学 vs 慶應義塾大学
14:20 東海大学 vs 明治大学
16:00 拓殖大学 vs 白鴎大学
17:40 筑波大学 vs 日本大学

10月9日(日)つくばカピオ
11:00 東海大学 vs 青山学院大学
12:40 早稲田大学 vs 白鴎大学
14:20 専修大学 vs 日本大学
16:00 拓殖大学 vs 明治大学
17:40 筑波大学 vs 慶應義塾大学


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■関東大学2部リーグ
10月8日(土)日本体育大学世田谷キャンパス
11:00 日本体育大学 vs 東洋大学
12:40 駒澤大学 vs 順天堂大学
14:20 国士舘大学 vs 法政大学
16:00 大東文化大学 vs 江戸川大学
17:40 中央大学 vs 立教大学

10月9日(日)日本体育大学(世田谷キャンパス)
11:00 国士舘大学 vs 日本体育大学
12:40 駒澤大学 vs 江戸川大学
14:20 順天堂大学 vs 立教大学
16:00 大東文化大学 vs 法政大学
17:40 中央大学 vs 東洋大学


※3部以下は関東大学バスケットボール連盟のサイトでご確認ください。
※3部リーグにおいて東京成徳大の試合が没収試合となったため、順位と今後の試合予定に変更があります。関東大学バスケットボール連盟のサイトにてご確認ください。



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EDIT  |  16:05  |  2016関東リーグ予定・結果  |  Top↑

2016.10.02 (Sun)

【2016リーグ】10/2結果(第10戦)

■関東大学1部リーグ 白鴎大学本キャンパス
専修大学98(19-19,34-22,23-20,22-27)88明治大学
早稲田大学71(17-25,11-16,19-18,24-11)70青山学院大学
東海大学86(17-21,22-23,29-8,18-10)62慶應義塾大学
拓殖大学90(31-6,19-22,18-27,22-23)78日本大学
筑波大学68(16-20,13-16,19-21,20-15)72白鴎大学

筑波大学   9勝1敗
東海大学   8勝2敗
白鴎大学   6勝4敗
拓殖大学   6勝4敗
専修大学   6勝4敗
青山学院大学 5勝5敗
早稲田大学  5勝5敗
日本大学   3勝7敗
明治大学   1勝9敗
慶應義塾大学 1勝9敗

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■関東大学2部リーグ 日本体育大学世田谷キャンパス
順天堂大学70(24-16,19-14,16-13,11-19)62法政大学
駒澤大学63(7-21,23-14,17-27,16-32)94日本体育大学
国士舘大学77(18-16,12-8,26-10,21-14)48東洋大学
大東文化大学94(18-14,23-17,23-13,30-14)58立教大学
中央大学71(24-18,15-22,20-21,12-18)79江戸川大学

大東文化大学 10勝0敗
中央大学   7勝3敗
日本体育大学 7勝3敗
江戸川大学  7勝3敗
国士舘大学  5勝5敗
駒澤大学   4勝6敗
順天堂大学  4勝6敗
立教大学   3勝7敗
東洋大学   2勝8敗
法政大学   1勝9敗

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※3部リーグの結果は追って掲載します。


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2016.10.01 (Sat)

【2016リーグ1部】10/1レポート

1順目を終了し、筑波大が9連勝
白鷗大は初のホーム戦を勝利で飾れず

161001danabu.jpg 昨年、大雨災害により見送りとなった白鷗大でのリーグ戦が、1年の時を経て開催の運びとなった。OBらも多数応援に駆けつけ、ハーフタイムショーなども行われた。2日目には白鷗大の試合前に栃木県のU-15のエキシビションマッチも行われる予定だ。

 1順目終了となるこの日、明治大が1点差のきわどい勝負を制して初白星。これで無敗のチームはなくなった。筑波大は全勝、それを2敗で追う東海大の構図は変わらなかったが、3位は白鷗大、拓殖大、青山学院大、専修大が同じ勝率で並び、再び行方がわからなくなってきた。


 5勝の青山学院大と4勝の専修大は、1Qは互いに攻めあぐねて15-15。2Qの立ち上がりもどちらもリズムを握れず、ルーズボール争いの場面も多発。青学大がリードし始めると専修大はベンチから#30アブを投入という形で点数的には譲らない争いのまま37-33で専修大がややリードして前半終了。3Q、専修大がゴール下の高さ、#11秋山(3年・PG)のスティール、#30アブも速攻からバックダンクを見せて差を10点に広げた。青学大は開始6分で6点しか取れずディフェンスでも相手を守りきれない。46-57と11点差をつけられて3Qを終了するが4Qもこの差を詰め切ることはできず72-61で試合終了。専修大はこの勝利で青学大と同じ5勝4敗で1順目を終えた。

161001utida.jpg 東海大早稲田大との対戦になったが、司令塔の#35伊藤(4年・G)が前週の負傷の影響により、この試合欠場。ガードが1枚減った中、対する相手はガード主体の早稲田大。しかし1Qから3Pの当たった東海大がリードする展開となり、早稲田大は終始オフェンスのリズムを作れず。この試合合計12本の3Pを決めた東海大が終始優位に試合を運び、77-57で試合終了。早稲田大は武器である走力、アウトサイドとも当たらずに終わった。

 拓殖大筑波大の戦いは、前半から筑波大が好調に得点を重ねたが、#23バンバ(4年・C)が途中で負傷し下がると筑波大のワンサイドゲームの様相が濃くなり、142-86と大差がつく結果となった。

写真上:専修大はアブが攻守で見せ場を作った。
写真下:東海大は内田がこの日27得点のチームハイをマーク。


◆PICK UP1
【明治大が9戦目にして僅差の勝負を制し初勝利】

161001moriyama2.jpg 1勝の慶應義塾大とまだ0勝の明治大の対戦は、18-18の互角で1Qを終了。慶應大は#9鳥羽(2年・G)が復帰し、立ち上がりは良い形でボールが回ったが明治大も追い付く形。2Q、明治大のディフェンスが機能して慶應大のターンオーバーが続くと、明治大はシュート、スティール、速攻と気持ちよく決まり一気に10点以上のリードを得た。慶應大は#16高田(1年・SG・城東)の3Pが入ってやや持ち直すが、前半は40-29の明治大リードで終えた。

 3Qも10点前後の点差を行きつ戻りつとする展開になるが、じわじわ詰めた慶應大は終了間際に#14原(2年・G)の3Pが決まって49-52で4Qへ。

 4Q、慶應大のディフェンスが効いてきて明治大が攻めあぐねる中、慶應大は#22トカチョフ(3年・CF)の3P、ペネトレイトで開始3分に遂に同点に戻す。ここから我慢の展開になるが、ターンオーバーの連続を脱して明治大が2連続ゴールでわずかにリードを守る。残り4分、慶應大は明治大のチームファウルが5になり、フリースローを得て返していく。残り3分、慶應大は#5後藤(4年・G)のミドル、#4西戸(4年・G)のスティールから#22トカチョフの速攻へとつなげ遂に逆転。だが明治大もターンオーバーから#22宮本(3年・PF)のシュートで同点に戻す。慶應大は#22トカチョフのオフェンスリバウンドもあるが、残り22.4秒、明治大は#24森山(2年・PF)を投入。するとこれが当たり、3Pが沈んで65-64と1点のリード。タイムアウトを取った慶應大最後のオフェンス、#4西戸の3Pはゴールには届かないショートでエンドラインを割った。残り2.6秒を明治大が処理し、リーグ戦初勝利を上げた。

161001sawa.jpg 明治大はきわどい勝負に破れ続けてきたが、ようやくそれを制した。最後の起用に答えた森山の3Pが決勝点となった。慶應大は鳥羽の復帰は好材料となったが、それでも元々他チームに比べて人数的に少ない中、体力勝負も強いられている。下級生の奮闘も光るだけにチームでの勝利を叶えたい。

写真上:明治大は最後にコートに送り出された森山が見事に3Pを決めてチームに勝利をもたらした。
写真下:慶應大はトカチョフが攻守で奮闘。21点12リバウンド、3Pも3本入ったが惜しくも勝利に届かず。

※明治大・齋藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【ホームの白鷗大はシュートの当たった日本大に屈す】

161001JYANI.jpg この日の最終戦、ホームに日本大を迎えた白鷗大は、立ち上がりから#28河邉(4年・SF)、#13野﨑(3年・SG)の3Pが連続で決まり、好調な出足。このQだけで5本の3Pが決まり、21-15とリード。2Qは引き離されそうなところを日本大#23本村(2年・SG)の3P、#44松脇(1年・SG・土浦日大)から#48ジャワラ(1年・CF・日大豊山)へのアシストパスが決まり、さらに#48松脇の3Pも決まって一気に追いついていく。さらに#48松脇の3Pが続き残り1分で日本大が逆転。白鷗大は残り時間で逆転ならず、日本大リードで後半に入った。

 3Q、日本大は#48松脇が躍動。3Pに、ディフェンスにとコートを縦横無尽に動き回り、一気に差を開いた。このQ松脇は3本を3P沈め、#6新号(3年・PG)のスティールなど完全に流れは日本大に傾き、46-60で終了。

 4Q、日本大の好ディフェンスの前になかなか白鷗大は得点を伸ばせない。残り5分、#24鎌田(4年・SG)のバスケットカウントでようやく9点差にするが、残り時間が少なくなってゆく。残り時間2分、白鷗大は#23ジャニ(4年・C)のシュー戸で7点差に追い上げる。すかさず日本大も#24高橋(4年・SG)がミドルシュートを決めるが、残り54.6秒、ルーズボールを奪った白鷗大は#21神里(3年・PG)の3Pで6点差。26.2秒、#21神里の起死回生の3Pは決まらず。最後はファウルゲームとなって64-78で日本大が勝利を3勝目をあげた。

 日本大は途中出場の松脇がこの試合23点10リバウンド。期待のルーキーがチームを引っ張る活躍で3勝目に貢献した。トータルリバウンドでは11本負けているが、後半は白鷗大に確実に取らせずに死守する姿が目立ったのも大きい。

写真:後半、日本大は必死のディフェンスで白鷗大ジャニにもきれいにリバウンドやシュートに行かせなかった。

※日本大・松脇選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2016.10.01 (Sat)

【2016リーグ】10/1結果

■関東大学1部リーグ 白鴎大学本キャンパス
明治大学65(18-18,22-11,12-20,13-15)64慶應義塾大学
専修大学72(15-15,22-18,20-13,15-15)61青山学院大学
東海大学77(17-13,17-10,21-13,22-19)55早稲田大学
筑波大学142(30-15,35-18,35-21,42-32)86拓殖大学
日本大学76(15-21,23-13,22-12,16-20)66白鴎大学

筑波大学   9勝0敗
東海大学   7勝2敗
白鴎大学   5勝4敗
拓殖大学   5勝4敗
青山学院大学 5勝4敗
専修大学   5勝4敗
早稲田大学  4勝5敗
日本大学   3勝6敗
明治大学   1勝8敗
慶應義塾大学 1勝8敗

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■関東大学2部リーグ 日本体育大学世田谷キャンパス
立教大学52(14-27,15-13,12-14,11-13)67江戸川大学
法政大学52(8-5,5-13,21-13,18-15)46東洋大学
順天堂大学86(17-21,21-20,17-22,24-16,7-20*)99日本体育大学 *OT
国士舘大学65(17-12,17-12,9-21,22-23)68駒澤大学
中央大学53(14-15,12-16,9-14,18-17)62大東文化大学

大東文化大学 9勝0敗
中央大学   7勝2敗
日本体育大学 6勝3敗
江戸川大学  6勝3敗
国士舘大学  4勝5敗
駒澤大学   4勝5敗
立教大学   3勝6敗
順天堂大学  3勝6敗
東洋大学   2勝7敗
法政大学   1勝8敗

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■関東大学3部リーグ1次ステージ

◇東京経済大学武蔵村山キャンパス

学習院大学75(22-33,16-27,20-22,17-17)99明星大学
東京成徳大学74(26-19,14-16,17-9,17-24)68東京経済大学
神奈川大学92(34-11,21-9,19-7,18-15)42山梨学院大学

◇関東学院大学金沢八景キャンパス
明治学院大学79(10-15,22-17,15-19,32-16)67上武大学
玉川大学94(17-7,21-23,23-23,33-11)64西武文理大学
関東学院大学79(21-24,18-22,16-16,24-35)97埼玉工業大学

神奈川大学  10勝0敗
上武大学   8勝2敗
玉川大学   7勝3敗
東京成徳大学 7勝3敗
明星大学   7勝3敗
山梨学院大学 5勝5敗
明治学院大学 5勝5敗
埼玉工業大学 4勝6敗
学習院大学  3勝8敗
関東学院大学 2勝8敗
東京経済大学 2勝8敗
西武文理大学 0勝10敗


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