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2016.10.16 (Sun)

【2016リーグ1部】10/16レポート(第14戦)

白鷗大が東海大を倒し前回のリベンジ
慶應義塾大は早稲田大を下し2勝目


161016yoyogi.jpg 第14戦は順位こそ大きな動きはなかったが、残り4試合を占う重要な週になった。まず、上位では3位白鷗大が東海大を倒し、この両者の差は再び1勝差に。白鷗大が残すところ中位から下位しか対戦が残っていないのに対し、東海大は筑波大戦を残す。勝率で並べば得失点では白鷗大が上回るため、残り4試合の動きが重要だ。

 また、下位では慶應義塾大が早稲田大を倒し2勝目。こちらも10位から抜け出してはいないが、日本大が明治大に敗れたため、下位もどこが入替え戦に行くのかまだ読めない。リーグは最後の緊迫した場面を迎えようとしている。

写真:代々木第二体育館では慶應義塾大-早稲田大戦、拓殖大-専修大戦の2試合が行われた。会場は普段と異なるアルバルク東京の赤と黒のカラーに。


◇国立競技場代々木第二体育

161016kokubu.jpg 中盤で伸び悩む7位の専修大は、#23バンバ(4年・C)の欠場が続く拓殖大と対戦。1戦目は拓殖大が#39成田(4年・SG)を欠きながら勝利している。しかし試合は立ち上がりからサイズのある専修大に対し、拓殖大が攻めあぐねる。前日の慶應大戦では同等のサイズの同士で、アウトサイドもスピードも存分に生かせたが、高さのある専修大相手ではそれができない。得意の3Pも決まる場面はあるが、ゴール下の差が響いてじわじわと離される展開で1Qは15-29。2Qの前半、#30アブ(1年・C・アレセイア湘南)がベンチにいる間は拓殖大らしいアップテンポな形に持っていって点差を詰める流れにはなったが、Qの半ばに#30アブが戻ると再び苦しくなり、前半は専修大がリードして30-44。

 後半も流れは変わらず。専修大はリバウンドで勝る分、加点が続く。3Qの終わりには#26砥綿(3年・G)のレイアップもブザーとともに決まり、53-73とその差を20点にした。拓殖大はリバウンドが取れずこの差が埋まらないまま4Qを迎え、最終的には73-98。専修大は#6渡辺(4年・G)、#10大澤(2年・F)、#30アブがダブル・ダブルでチームでもリバウンド70と荒稼ぎして勝利した。

写真:専修大・國分はこの日37点8リバウンド。


◆PICK UP1
【粘り強く戦った慶應義塾大が早稲田大に勝利し2勝目】

161016nisido.jpg 早稲田大慶應義塾大の早慶戦は、序盤慶應大の方がリバウンドへの反応が良く、開始5分で5-14とリード。早稲田大は高い位置からのプレッシャーディフェンスに切り替えつつ、残り4分でメンバーを4人チェンジ。慶應大は外を打たされるがリバウンドに入れておらず得点がストップ。早稲田大はターンオーバーを奪ってからの早い展開、ゴール下へのパスも通り、17-16と逆転して1Q終了。

 2Q立ち上がり、#16高田(1年・SG・城東)の3Pが入ると、互いに譲らないシーソーゲームに。しかし終盤に慶應大がプレスを受けてのミスと、シュートが打ちっぱなしになってしまう間に#36澁田(4年・G)の3Pが決まった早稲田大が6点先行。しかしタイムアウト開けに#4西戸(4年・G)が3Pを返し、33-30と戻して早稲田大3点リードで前半終了。

 3Q、立ち上がりは再び慶應大のペース。ディフェンスが機能して逆転するが、早稲田大も離れず、プレスから再び慶應大を焦らせる。しかし、リバウンドを押さえた慶應大は#9鳥羽(2年・G)速攻も続き、#4西戸の3Pがさらに引き離す。しかし早稲田大も残り2分のプレスから慶應大にミスを頻発させ、フリースローでじわり詰めよると47-51と慶應大のリードは4点で4Qへ。

161016tomita.jpg 4Qの入りは互いに決めきれないが、早稲田大がプレスからミスを誘い#26富田(2年・C)のゴール下が連続で決まり開始3分で逆転。追う慶應大は残り3分半、#5後藤(4年・SG)の3Pが決まると同点に押し戻し、ゲームは振り出しに。残り2分、互いに得点が決まらない膠着状態が続くが、慶應大はチームファウルがたまり厳しい状態。ここで#27富田にフリースローを決められ追う形になったが、残り1:11秒、#9鳥羽の3Pで56-57と逆転。さらに残り36.3秒、慶應大は#16高田の3Pが沈み4点リードに成功。さらにダブルチームで早稲田をターンオーバーに追い込むと、残り30秒でボールは慶應のスローインに。残り時間、早稲田大はファウルゲームを仕掛けるが慶應大も得たフリースローをきっちり決めて処理し、60-66と嬉しい2勝目、そして1巡目のホームゲームで大敗した借りを返すうれしい勝利となった。

161016takada2.jpg 早稲田大はほぼ全体の半分以上は高い位置からのプレスで慶應大のミスを誘おうとしたが、自身も得点が伸びず、最後は慶應の気迫が勝った。早稲田大はここ数週で#11長谷川、#26濱田が欠場していたが、この週はさらに#8新川が欠場。元々豊富な人材を持つゆえに見た目には大きな戦力ダウンではないが、これらも少しは響いた可能性がある。

 慶應義塾大は前日の拓殖大戦では立ち上がりからファウルが懸念材料になったが、この日はそれを押さえ、プレスからのターンオーバーは最低限の許容範囲に押さえた。高さがない分、今のチームでは外の攻撃が武器になっているが、全員が勝負強く決めて最後まで弱気にならなかったことは大きい。ようやくの2勝目だが、一歩前進の大きな2勝目だ。

写真上:慶應大は主将の西戸も要所で得点。西戸が積極的に動く日はチームも勢いが出る。
写真中:早稲田大は富田へのゴール下のパスはよく通ったが、終盤粘りきれず。
写真下:高田の3Pに本人も、鳥羽も笑顔を見せた。

※慶應義塾大・高田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◇明治大学和泉校舎

161016imagawa.jpg 筑波大−青山学院大は、筑波大の勢いに青山学院大が終始太刀打ちできず。筑波大のディフェンスが効き、前半を終えて54-16と大差がついてしまう。後半になって筑波大はリザーブメンバーを出し始めるが、それでも青山学院大は差を詰めることはできず。最後まで筑波大のペースで試合は進み、97-47と筑波大が大差をつけて勝利した

 入替え戦を回避するためにどちらも負けられない明治大日本大は全体的に打ち合いになるが、ディフェンスで要所を押さえた明治大に軍配が上がった。明治大は前半からディフェンスが厳しく、アウトサイドも好調。リバウンドでも差をつけて28-39とリードして前半を終えた。3Qもこの流れは変わらず。日本大は不本意なファウルもあって逆転はならない。

 4Qの立ち上がりは打ち合いになる。日本大は#44松脇(1年・SG・土浦日大)の3P、#24高橋(4年・SG)のジャンパー、フリースローに続き、ディフェンスリバウンドから、ゴール下の#6新号(3年・PG)へのパスが届き同点に。しかしここから明治大も譲らず#2齋藤(3年・PG)の抜け目ないスティールなども飛び出し、再びリードを握り返した。日本大はアウトサイドの確率が落ちてきて、リバウンドも取れない。77-68で明治大が3勝目。日本大とも1勝差に迫った。

写真:リバウンドを取る明治大・今川。後半のリバウンドは明治大が押さえた。


◆PICK UP2
【両者ともに最後まで粘りを見せた試合は白鷗大が勝利】

20161016kamizato.jpg 試合の立ち上がりからお互い激しいプレーを見せ、緊迫感のある試合となったのは、2位東海大vs3位白鷗大。白鷗大は前日に5敗目がつき、東海大相手に2勝差となったために負けられない戦いだ。

 序盤は#11白戸の連続得点などで東海大が先行すると思われたが、素早い攻めで徐々にリズムを掴んだ白鷗大がリードする展開に。#0野崎(3年・SG)や#5川島(4年・SG)の3Pなどが決まり、残り2分で13-22。東海大はタイムアウトを請求し、再開後には#19三ッ井(4年・PF)の速攻、#4寺園(4年・PG)のジャンプシュートで点差を詰めて、19-22で1Qを終えた。

 白鷗大・#27川邊の得点から始まった2Q。すぐさま東海大・#81関野(4年・SF)が3Pを決め返し、#33鈴木(4年・SF)のジャンプシュートで24-24と同点に。しばらく両者ともにシュートが決まらない時間帯が続いたが、白鷗大・#21神里(3年・PG)が3Pを沈めると流れは白鷗大へ。#23ジャニ(4年・C)の連続バスケットカウント、#21神里の3Pで残り4分24-37と再び白鷗大が突き放す。さらに東海大はチームファウルがかさみ、苦しい状況となるが、#13中山(4年・SG)のセカンドショット、#35伊藤(4年・PG)のドライブでわずかに差を縮め、28-38で前半を終えた。

 3Qに入っても東海大は追い上げる糸口を掴めず、#25平岩(1年・C・土浦日大)のポストプレー、#33鈴木の3Pで何とか食らい付き、残り6分で#4寺園が3Pを決め39-45とすると白鷗大がタイムアウト請求。再開後、#35秋野(2年・PF)が3Pを決め、白鷗大が先手を取るも、#81関野、#35伊藤、#13中山ら4年生の活躍で東海大が51-57とし、4Qへ。

 東海大が勝利への粘りを見せ徐々に差を縮めるも、逃げる白鷗大。東海大は#37秋山(2年・SF)、#33鈴木のシューター陣を投入。白鷗大が3分間ノーゴールの間に、#37秋山が3Pを決めると、#13中山のフリースローで60-60とついに同点へ。再び#37秋山がフリースロー1本を決めると残り2分半で東海大が逆転。さらに、#13中山のセカンドショットで追加点を決め、63-60とリードを奪う。

20161016akiyama.jpg しかし、今度は白鷗大が粘りを見せ、オフェンスリバウンドからチャンスをつなぎ#21神里の3P、#5川島の得点で再びリード。東海大は再逆転を狙い、激しいディフェンスを見せたが、エンドライン際で奪ったボールを、誤ってゴール下の白鷗大・#27川邊へパスしてしまう。白鷗大に得点のチャンスを与えてしまい、残り29秒63-67で東海大タイムアウト。最後まで諦めずに、シュートを狙うも決まらず。逆に#75イブラヒマの速攻ダンクが決まり、試合終了。63-69で白鷗大が勝利を手にした。

 終始緊迫感のあるプレーを展開した両チーム。その姿に会場が何度も沸いた。東海大は終始気迫のこもったプレーを見せ、土壇場で逆転するも、ここぞという時にシュートを決められなかったことが響き、勝利を逃してしまった。それでも、白戸、平岩ら3年生以下の成長が見られ、そこに負傷でコートを離れていた伊藤が復帰とその好材料を力に変え、残り4試合に挑む。

 対する白鷗大は、前日の敗戦を切り替え、序盤から強気のプレーを展開。1巡目ではほぼ勝ちを手にしながら1点差で敗れたこの対戦を、得失点を奪って勝利したことは大きい。「創部初(落合監督)」となる1部9勝目(昨年までは最高7勝をあげた。「これからは先輩たちも見たことがない景色を見に行く。それを少しでも多く積み重ねていければいい」(落合監督)とまだまだ上を目指す。

 1勝差で並ぶ2位・東海大と3位・白鷗大。直接対決の失点差は白鷗大が5点上回るも、このリーグ戦多くの試合で競り勝ってきた東海大だけに、残り4試合はまだ未知数。順位争いからも目が離せない。

写真上:2Qでは流れを引き寄せる3P、4Qでは逆転のきっかけとなる3Pを決めた白鷗大・神里。大きな1勝獲得に貢献した。
写真下:4Qの追い上げ時にコートへ送り込まれた東海大・秋山。起用に応え、逆転となる得点も決めた。

※白鷗大・川邉選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.10.16 (Sun)

【2016リーグ】10/15結果(第14戦)

■関東大学1部リーグ
◇国立競技場代々木第二体育館

拓殖大学73(15-29,15-15,23-29,20-25)98専修大学
早稲田大学60(17-16,16-14,14-21,13-15)66慶應義塾大学

◇明治大学和泉校舎
東海大学63(19-22,9-16,23-19,12-12)69白鷗大学
筑波大学97(28-10,26-6,24-10,19-21)47青山学院大学
明治大学77(21-18,18-10,15-20,23-20)68日本大学

筑波大学   13勝1敗
東海大学   10勝4敗
白鴎大学   9勝5敗
拓殖大学   8勝6敗
青山学院大学 7勝7敗
専修大学   7勝7敗
早稲田大学  7勝7敗
日本大学   4勝10敗
明治大学   3勝11敗
慶應義塾大学 2勝12敗

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■関東大学2部リーグ 駒澤大学玉川キャンパス
国士舘大学101(25-26,15-18,16-25,31-18,6-6*,8-10**)103江戸川大学 *OT **WOT
駒澤大学56(12-24,16-14,17-15,11-21)74東洋大学
法政大学65(17-15,13-23,16-17,19-24)79立教大学
大東文化大学83(22-7,18-12,17-22,26-17)58順天堂大学
中央大学83(29-19,16-16,22-16,16-17)68日本体育大学

大東文化大学 14勝0敗
中央大学   11勝3敗
江戸川大学  10勝4敗
日本体育大学 8勝6敗
国士舘大学  8勝6敗
立教大学   6勝8敗
順天堂大学  5勝9敗
駒澤大学   4勝10敗
東洋大学   3勝11敗
法政大学   1勝13敗


※3部リーグの結果は関東大学バスケットボール連盟のサイトをご確認ください。

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