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2011.11.09 (Wed)
【2011リーグ】11/9 入れ替え戦 明治大VS中央大 第3戦

3Qは明治大がアウトサイドで流れを作った。4本の3Pとバスケットカウント、スティールなどで終盤には逆転に成功。中央大はファウルが続き、外も落ち始めて苦しくなった。それでも4Qは中央大も粘り、明治大がわずかにリードしながらゲームは進行するが、勝負は最後まで分からない状態となった。残り2分、明治大は#1岸本(4年・G)が3Pを沈め69-65と4点のアドバンテージ。しかしそこから決定打が出ないまま中央大が残り20秒に#11入戸野のシュートで69-67と2点差に迫ると、ファウルゲームに入った。残り7.8秒、#14渡邉(3年・SG)の3Pで71-70の1点差にした中央大。次に明治大は#17田村(4年・SG)のフリースローが1投しか決まらず72-70の2点リードとなる。残り7.3秒、中央大は最後のオフェンスで#11入戸野がゴール下に切れ込むが、最後の選択肢は3Pライン付近にいた#5谷口へのパス。しかし谷口は3Pを打てず、中へ切れ込むがこれも打ちきることができずにタイムアップ。明治大が72-70で逃げきり、1部残留を決めた。

一方の中央大は悔しい敗戦。2005年の入替戦で昇格を決めた青山学院大、東海大も2部から1部へ上がる時は2年を要した。1部復帰が1年で成った例は近年では2008年の慶應大くらいで、そう簡単なことではない。中央大もあとわずかだが、届かなかった。コーチも代わり変化の中にあるが、それでも3年生たちは自分たちの力でチームをレベルアップさせてきた。トランジションや連携、アウトサイドなど、昨年より良くなっているが、得点が止まる時間帯と高さがない分はどうしても苦戦を強いられる。弱い部分をどう補うか、それは今後も課題だろう。来期のチャレンジを待ちたい。
写真上:固いディフェンスに阻まれた中央大・小野。しかしその中でも難しいショットを決めた。トレーニングでフィジカルも強くなり、こうしたプレーでも力強さが出てきた。
写真下:勝利に抱きあう明治大。ホッとした表情を見せていた。
※明治大・佐藤卓哉選手、田村選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2011.11.09 (Wed)
【2011リーグ】11/9 入れ替え戦 関東学院大VS江戸川大 第3戦

ややスロースタート傾向のある関東学院大だが、この試合では1Qから#32前田(4年・SF)や#33前川(1年・SG・京北)のアウトサイド、#1プィ(1年・C・延岡学園)のバスケットカウントカウントなど、オフェンスが好調。江戸川大も#71黒澤(4年・G)のシュートや#8村田(4年・C)も高さのハンデを感じさせずインサイドで得点。27-23とまずまずの立ち上がりとなった。
しかし2Qになると関東学院大の勢いが増し、残り5分を切ってから4本の3Pなどアウトサイドが続いて江戸川大を大きく引き離した。高さのない江戸川大にとってはシュートの確率が大事になるが、これが苦しいシュートを強いられ、前半を終えて57-39と18点の差となった。後半、このまま20点程度の差を保ち、関東学院大がゲームを優位に進めた。江戸川大は#7臼井(3年・F)の3Pなども出るが、点差を詰めるには至らない。関東学院大は最後はベンチの4年生も出場させ、104-73でタイムアップ。3戦目は関東学院大が持てる力を十分発揮して2部の地位を保持した。

江戸川大は2年連続で入替戦で阻まれた。確固としたスタイルを持ち、早いトランジションでアウトサイドシュートを勝負強く決めていったが、関東学院大のバランスの良い布陣の前に3戦目は苦戦した。上の部への昇格には辛抱強さもいる。来期もまた入れ替え戦に来られるようなチームとなって欲しい。
写真上:プィとティモニンはゴール下で豪快はプレーを連発した。
写真下:最後はベンチの4年生も出場させ、笑顔の関東学院大。
※関東学院大・河野選手、前田選手、細谷選手、江戸川大・福留選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2011.11.09 (Wed)
【2011リーグ】11/9 入れ替え戦 東京成徳大VS東洋大 第3戦

まずリードを奪ったのは東洋大。インサイドの#4金賢(4年・C)は簡単には攻めさせてもらえないが、その分#41前田(3年・F)が攻守共に活躍し、#6村上(1年・PG・西武文理)、#7筑波(1年・SF・松商学園)も思い切りの良さが光る。2Q序盤には#32池田(4年・G)のシュートで点差を2桁まで広げた。一方、これまでの試合と同様追う展開になった東京成徳大も、2Q後半からディフェンスの足が動くようになる。東洋大の得点を停滞させることに成功し、#77田中(4年・F)や#37松本(4年・PF)の活躍もあって残り2分半には2点差まで詰め寄った。しかし東洋大もここから3連続得点と踏ん張って逆転は許さず、28-38と点差を押し戻して前半を終える。
続く3Q、#7筑波が積極的にドライブを仕掛ける東洋大に対し、東京成徳大も#11斉藤(4年・SG)の3Pで食らい付く。すると東京成徳大は#4金賢を囲んで仕事をさせず、速い展開を作って流れを掴んだ。東洋大は得点が停滞し、3Q残り5分間で決められたのは4得点のみ。その間東京成徳大は#39木野(3年・SF)の3Pでのバスケットカウント獲得もあり、遂に52-52と東洋大を捉えて最終Qへ向かう。

勝敗を分けたのは些細な差だったが、その中でもインサイドが鍵になった。東洋大は我慢して相手のファウルを誘った#4金賢が終盤に爆発。勝負所で執念を見せ、悲願の2部昇格を果たして喜びに沸いた。3年生以下にも能力の高い選手は多く、来シーズンの戦いぶりも楽しみだ。
東京成徳大は1年で3部に舞い戻ることとなった。主将の田中も「大切なものを失ってしまった感覚」と試合後は悔しさに放心状態。だが今年2部での経験は下級生にとって決して小さなものではないはず。3年生以下は来期再度2部に向けての挑戦が始まる。
写真上:ビャンバナランと金がインサイドで見応えのある勝負を見せた。
写真下:勝利に喜ぶ東洋大の面々。
※東京成徳大・田中選手、東洋大・池田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2011.11.08 (Tue)
【2011リーグ】11/8入れ替え戦 専修大VS白鴎大 第2戦

前半、1Qはともにロースコアな立ち上がりとなるが、2Qになる白鴎大はファウルが目立つ展開となった。専修大は#22樋口(3年・F)や#91太田(4年・C)のバスケットカウントなど、相手の勢いを削ぐ攻撃が続く。白鴎大はスタメンガードの#3横塚(3年・PG)が足を痛めて#10田中(2年・G)にチェンジ。さらに交代した#32黒川(4年・G)、#2石川(3年・F)の3Pが出るが、前半で31-19と大きく水をあけられてしまう。
3Q、#30アビブ(3年・C)のバスケットカウントや#65高橋健太郎(4年・PG)の3Pもあって追い上げる白鴎大に対し、専修大は点数が伸び悩む。#91太田が3ファウルでベンチへ下がる場面もあり、このQは11点にとどまる内容に。白鴎大はこのチャンスに#2石川のドライブも出て、42-38と4点差に詰めて最終Qへ入った。

専修大は追い上げられた時にオフェンス部分で苦労したが、館山の3Pがチームを救った。リーグ戦中は怪我もあり、思うような調子ではなかったが、最後に仕事を果たして1部残留。主力は3年生だけに、来期に結果を出したいところだ。
白鴎大は初の1部チャレンジに挑んだが、チームの良いところを出せずに終わった。新人戦では準優勝したが、まだまだ経験値では1部チームの方が上とも言えた。しかしこちらも主力はまだ下級生。1部昇格に向け、まだ先はある。トーナメント戦などで少しずつ経験を蓄えたい。
写真上:アビブと太田の豪快な空中戦は見応えがあった。
写真下:最後はホッとした様子を見せた館山と高橋陽。
※専修大・館山選手、白鴎大・高橋選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2011.11.08 (Tue)
【2011リーグ】11/8入れ替え戦 法政大VS玉川大 第2戦

前半、法政大の好調の鍵はリバウンドだった。1Qから#27岩崎(3年・G)、#6陳(4年・F)らがオフェンスリバウンドによく絡み、セカンドチャンスから得点を重ねる。逆に玉川大は外のシュートが決まらずオフェンスが単発に終わり、22-13と大きなビハインドを負って1Qを終えた。続く2Q、#13冨永(1年・PG・東北学院)の連続得点もあって玉川大が4点差まで追い上げる。だがここから法政大は#0高田(2年・G)のシュートを皮切りに、#41谷口(4年・PF)と#21加藤(3年・CF)の息の合った連携もあり怒涛の6連続得点。ゾーンディフェンスからスティールを連発し、最大20点差がついた。最後に玉川大#3畠山(2年・G)の3Pが決まり、結局44-27と17点差で前半を終える。
3Q、#11長谷川(4年・G)の活躍で法政大が差を更に広げるが、玉川大も#9佐藤琢(4年・F)が踏ん張りオフェンスリバウンドに絡んでリズムを作る。すると法政大は#6陳(4年・F)が4ファウルとなり、直後に#53那須(4年・F)が3Pを決めて流れは玉川大に傾いた。法政大#41谷口のテクニカルファウルで#20川端(4年・G)がフリースローを決めると、次のオフェンスで#13冨永のドライブが決まり3Q残り3分53-45と点差を一桁に。だがここから法政大はノーファウルでよく守り、#0高田の勝負強さも光って再び差を引き離した。4Qに入っても依然として流れを離さず、開始4分で大きく20点差をつけると、玉川大は最後まで奮闘したが追いつくまでには至らず。79-68で法政大が勝利し、2部残留を決めて歓喜に沸いた。

一方の法政大は、1Qから全開だった。リーグ戦の最後に主将#7崎濱(4年・PG)が語った「第1戦に勝って勢いに乗りたい」という言葉をまさに実現した形だ。昨年の入れ替え戦での経験を活かし、この独特の緊張感に飲まれることなく全員が伸び伸びプレーしていたことも良かった。試合終了後、試合の余韻に浸る玉川大とは対照的に、法政大の4年生は引退という雰囲気も持たず、いつもの試合と同じように変わらない表情で代々木を後にした。最後まで法政大は法政大だった。それもまた、彼ららしいと言えるのだろう。
写真上:試合の終盤、みんなで確認しあうように肩を組んだ法政大。このチーム最後の姿をしっかりとコートに刻んでいた。
写真下:4年生の那須が3Pを決め、歓声を上げる玉川大応援団。玉川大は学生らしく、真面目なチーム。応援団も最後までチームの後押しをしていた。
※法政大・陳選手、神津選手、谷口選手のコメント、法政大・長谷川選手、玉川大・佐藤諒選手、川端選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※法政大・崎濱選手のインタビューは追って掲載します。
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2011.11.08 (Tue)
【2011リーグ】11/8入れ替え戦レポート(2日目)
法政大、専修大は残留を決め3試合が3戦目へ
初戦の硬さは消え、2戦目には互いのチームが本来のプレーを発揮した。先勝したチームが圧倒的に有利とされる入替戦、専修大、日本体育大、法政大は2戦目をものにし、残留・昇格を決めた。そして意地を見せ、3戦目につないだチームは振り出しに戻り、最終戦に進む。
【じわじわ引き離した東洋大が東京成徳大に借りを返す】

開始直後から東洋大は#4金賢(4年・C)がインサイドで粘り、フリースローを次々奪って主導権を握る。だが東京成徳大も徐々に固さが取れ、#32高橋(3年・F)、#16西田(4年・PG)が2本ずつ3Pを決めて18-18と1Q残り2分には追いついた。それでも東洋大が#41前田(3年・F)の活躍もあってややリードし、その後も点差を守り続ける。だが東洋大は2Q終盤得点が止まり、逆に東京成徳大が6点ビハインドの場面から一気に2点リードして後半へ。
3Q、序盤で東洋大が逆転するも、東京成徳大は#51ビャンバナラン(3年・C)がインサイドで奮起。#77田中(4年・)が止血の為一旦下がって悪い流れになりそうなところを、#51ビャンバナラン、#16西田が良く決め勢いを切らさなかった。だが3Q後半に東京成徳大はファウルやいらないミスが増え、その間東洋大#7筑波(1年・SF・松商学園)が攻め気を見せて再びリード。残り1分を切って#4金賢がオフェンスリバウンドから連続得点に成功し、東洋大が一歩抜け出して55-61で4Qに入る。すると4Q、東洋大は#32池田(4年・G)の3Pなど要所で得点して東京成徳大に逆転を許さなかった。お互いのインサイドの要、東洋大#4金賢と東京成徳大#51ビャンバナランも火花を散らすが、両者フリースローを決めきれず点差が動かない。東洋大は終盤#7筑波、#6村上(1年・PG・西武文理)が度胸満点の大事なシュートを決め、残り1分半で9点のリードを奪った。その後も東洋大が点差を保ち、71-81で試合終了。勝敗をタイに戻し、勝負は分からなくなった。
東洋大は第1戦から上手く修正し、我慢するべき時間帯で我慢して逃げきった。序盤から#4金賢ら強みのインサイドを積極的に攻められたことも大きい。2戦とも勝敗の差は些細な部分だっただけに、第3戦ではどちらが主導権を握るか注目だ。
写真:勝敗をタイに戻し、喜ぶ東洋大。
【持ち味を出し勢いづいた江戸川大が関東学院大を下す】

立ち上がりから江戸川大が思い切りの良いシュートで流れに乗るも、関東学院大も#51細谷(4年・)の速攻で互角の戦いを演じ1Qは19-20。だが続く2Q、江戸川大は激しい守りからブレイクを出し、同時に#1粂川(3年・G)らのアウトサイドシュートも決まりだして開始3分で23-33と点差を二桁にした。その後も快調に得点を重ね、江戸川大はこのQ怒涛の35得点。10点前後の点差をキープし、41-55で試合を折り返すと、3Qは互いに決定力を欠き、点差ほぼそのままに57-70で4Qに入った。
リードを奪い、4Qでも引き続き優位に立つ江戸川大。受け身に回ることなく前からプレッシャーを掛け、#71黒澤(4年・G)らのシュートで勢いを切らさなかった。関東学院大も要所で#32前田(4年・SF)、#28河野(4年・PG)が決めるが、そのまま10点前後の差を縮められず。最後に#34ティモニン・ユーリー(4年・C)のバスケットカウント獲得もあり、江戸川大は良い締め方をして明日の大事な一戦に繋げた。
“どれだけ自分たちのバスケットを出来るか”、それが勝敗の鍵を握るという事を象徴した試合だった。シューターの多い江戸川大は、早い展開からシュートを打ち続けて勢いに乗るスタイルを徹底。5人が二ケタ得点と、持ち味を十分に発揮して関東学院大に流れを引き渡さなかった。一方の関東学院大はアウトサイド中心の江戸川大を上手く守り切ることが出来なかったと言える。第3戦で全てが決まることとなった。
写真:ベンチスタートできっちりシュートを決めた江戸川大・粂川。福留や臼井ら、アウトサイドの思い切りの良さが目立った。
【4Qでシュートが当たった明治大が勝敗をタイに戻す】

3Qも前半は中央大のペース。#20小野のドライブに3P、そしてここまでなかなかシュートを打たせてもらえていなかった#14渡邉(3年・SG)の3Pでリードを広げる。しかしタイムアウトで修正した明治大は、#6佐藤卓哉(4年・PG)の3P、#17田村の得点で盛り返し、50-54と4点差にして4Qへ入ると、#6佐藤卓哉が序盤に3本の3Pを沈め、開始3分で中央大を抜き去る。さらには#51皆川(1年・C・京北)がバスケットカウントを獲得し、波に乗った。中央大はアウトサイドが入らなくなり、リバウンドで負けてターンオーバーが続く形となり、追い込まれた。終盤にかけて#14渡邉の3P、3Pのフリースローなどを得て一時9点にまで開いた差を3点まで詰めるものの、明治大は#6佐藤卓哉が残り1分半でダメ押しの3P。ここから中央大は残り僅かな時間、必死のディフェンスを展開。ファウルゲームで最後まで粘るが、79-71で試合終了。明治大が最終戦に望みをつないだ。
明治大、#6佐藤卓哉は6本の3Pのうち、4Qで4本を沈める活躍。まさにチームを救った格好だ。2戦目は#51皆川や#12中東(1年・SF・光泉)らも1戦目より動きも良く、思い切りのいいプレーを見せた。中央大は、ここまで一緒にやってきた3年生たちの息のあった見事な連携プレーで会場をわかせたが、サイズのある明治大に対してアウトサイドが落ちた時間帯に苦しさものぞかせた。勝負の3戦目、どちらが自分たちの持ち味を出せるか、注目必至となる。
写真:4Q、佐藤のシュートが明治大に希望をもたらした。
※法政大vs玉川大、慶應義塾大vs日本体育大、専修大vs白鴎大は別途掲載します。
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2011.11.08 (Tue)
【2011リーグ】11/8入れ替え戦 慶應義塾大学VS日本体育大 第2戦

1Qはほぼ互角の20-23の日体大リード。1戦目は堅さのあった日体大だが、2戦目は#12周率(1年・C・大分明豊)の高さが活き、#16横山(3年・F)のバスケットカウントなどで乗ると、#21熊谷(3年・F)のアウトサイドも1戦目とは異なり、1Qから入った。慶應大は#14蛯名(2年・G)が2ファウルとなり、ややミスも出るが1Qは3点差で後を追う。しかし2Qになり、大きな差が出た。序盤こそ慶應大が速攻を出す場面もあったが、日体大は#21熊谷の3Pが3連続で入り、慶應大を圧倒。34-51と日体大が17点のリードを奪って前半を終了した。
3Q、大差を追う慶應大が追い上げを開始。#18中島(2年・PF)の連続3Pや#23本橋(2年・C)、#4家治(4年・F)のバスケットカウント、#20伊藤(1年・G・洛南)の3Pも続き、日体大に迫った。日体大はQの最後に#21熊谷がアリウープダンクに行くが、これは惜しくもノータイム。このQは慶應大が点数で上回ったが、日体大が8点リードで4Qへ。

日体大の藤田HCは選手の変化を讃えた。「彼らが自分から学ぼうとした。試合を重ねて経験を積んで、どんどんチームで行うバスケットが上手くなった。また、彼らの目つきが違った。毎日熱くて煙が出るくらい、逆に熱くなりすぎるのを抑えるのが大変で、練習を切り上げさせなければならないほどだった」と、全員の気持ちが前を向いていたことを評価。その根底には主将の#23横江の気迫が違っていたことを特に強調する。2008年、入替戦で負けた時の日体大はプレーもメンタルもいい状態とは言えなかったし、藤田HCが就任した当初も復帰には時間がかかるとも言い、腰を据えて立て直すという姿勢で臨んだ。過去2年は勝てないシーズンが続いたが、3年で帰ってきたことは大きく評価したい。
一方の慶應大は2007年以来の2部降格。春からHCが課題にしてきたスコアラーの不在が最後まで響いた。佐々木HCはスタメンのうち4人が1、2年生ということは関係ないとし、「追いつめられてからようやく力を発揮するのでは遅い。チームとしてそれぞれがまだいろんな方向へ向いていてまとまっていない」と課題を口にする。しかしその一方で目指すチームが形になれば、所属する部は二の次とも言う。「私は2部からスタートしたし、こうあるべきという姿が形になればそれは1部であろうと2部であろうと関係ない」。就任から10年、慶應大とは、このチームでプレーする選手はこうあるべし、という形を2度のインカレ優勝で確立させた指揮官は再びの2部から上に挑む格好となった。その思いに選手が応えてくれることを期待したい。
写真上:北川はスピードある攻撃で慶應大を翻弄。
写真下:後半、チームを勢いづける3Pを決めた中島。
※日本体育大・横江選手、横山選手、熊谷選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2011.11.07 (Mon)
【2011リーグ】11/7入れ替え戦レポート(1日目)
勝利は緊張感の中でも力を出したチームに
3戦方式による1―2部間、2―3部間の入替戦が幕を開けた。初戦は入替戦の主導権を握る大事な試合。3戦制になってから初戦を落として入替戦を勝った例は少ないだけに、どうしても勝っておきたい一戦目だ。どの試合も競り合いが見えたが緊張感からか固さが見えるチームも多く、思うような試合運びをできない入替戦ならではの内容も多かった。下部は2部チームが下からの挑戦をしのいだ。1―2部間は、高さと外角を生かした専修大、シュートが確実だった中央大、そして終盤に盛り返した日体大が勝利。2戦目に向けて弾みをつけた。
リーグ戦終了から1週間、入替戦になったからといってこれまでと違うプレーをいきなり出せるというものではない。落ち着いて自分たちのプレーをやりきる。これが勝利には一番近い方法だがそれを緊張感に負けず強い気持ちでやりきれるか。選手たちはさまざまな意味で試されている。初戦を勝ったチームが2戦目を制すのか、それとも負けたチームが盛り返し、3戦目につなげるのか。入替戦らしい死闘がまだまだ続きそうだ。
【勝負所を掴み、法政大が玉川大に逆転で1勝目】

3Q、玉川大は息の合った連係から#45横沢(2年・C)らが得点を伸ばすが、余計なファウルもかさんで思うように突き放せない。その間我慢した法政大は終盤#27岩崎(3年・G)、#0高田(2年・G)の3Pが決まり同点に。だが3Q残り1分を切って玉川大は#34塚越が3Pや速攻でバスケットカウント獲得など奮闘し、45-50と再びリードを奪って最終Qへ。4Qに入ると、法政大が連続スティールで流れを奪いつつも、依然として玉川大が逆転させずにゲームは進む。だが試合が動いたのは残り7分。#11長谷川のミドルシュートに#0高田の3Pが続いて法政大が逆転すると、続けてダブルチームからボールをカットし速攻に繋げる。焦る玉川大はパスミスやトラベリングが続き、法政大が主導権を握った。残り2分、速攻に走って玉川大が1点差に詰め寄るも、法政大も#21加藤(3年・CF)がフリースローを得て逆転を許さず2点差に。最後の1分半は両者どちらも得点が止まり、結局61-59で法政大が逃げ切った。
両チーム実力の差はほぼ見られなかった。むしろ勢いならば、長い時間リードを奪っていた玉川大にあったと言える。だが玉川大は法政大のゾーンに得点が伸び悩み、大事な場面でファウルがかさんだ事が惜しい。そこは1部・2部と経験を積んできた法政大が勝負どころを制し、大事な1戦目を手にした。法政大は接戦を物にし1戦目を取ったことで勢いに乗れるか。だが玉川大も当然第2戦は修正し、絶対に負けられないという気持ちで挑んでくるだろう。2戦目も白熱した戦いは必至だ。
写真:終盤まで苦しい戦いだった法政大、なんとか1戦目をものにした。
【リバウンドを制し東京成徳大が東洋大を接戦で下す】

3Q、東京成徳大が#32高橋、#77田中(4年・F)らのアウトサイドで点を伸ばすのとは対照的に、東洋大は徹底的に#4金賢(4年・C)がインサイドを攻めていく。すると東洋大は期待の1年生#6村上(1年・PG・西武文理)、#7筑波(1年・SF・松商学園)も活躍を見せ、終盤#4金賢の2連続バスケットカウントもあって48-50と遂に逆転して3Qを終えた。
続く4Qも点差の離れない展開が続くが、東京成徳大は残り5分半で#51ビャンバナラン(3年・C)がファウルアウト。その後アンスポーツマンライクファウルを取られ、残り4分半に6点ビハインドを負った。だがそれでも慌てずオフェンスリバウンドに飛び込んで粘り、反対に東洋大が約1分間のうちに4連続でファウルを吹かれて悪い流れに。東京成徳大はフリースローから着実に点を積み重ねて追い付き、ディフェンスでも#4金賢を囲んで必死に止めた。すると残り1分30秒、東洋大#39荒生(4年・G)の3Pに東京成徳大#11斉藤(4年・SG)が3Pを決め返し、直後のオフェンスで#77田中がスティールから速攻を決める。東洋大のタイムアウト後にも東京成徳大#16西田がスティールして前につなげ、残り1分73-66と一気に6点のリードをつけ返した。ここが試合のポイントとなり、その後東洋大もファウルゲームで1点差まで縮めるも追いつくまでには至らず。結局77-73で東京成徳大が逃げ切った。
東洋大はゾーンディフェンスで上手さを見せ、オフェンスでもインサイドを起点に噛み合った連携も多々見られた。しかし大事な場面でリバウンドを抑えられず、ファウルも重なって流れを奪われる展開に。反対に東京成徳大は高さで劣りながらもリバウンド数で相手に17本の差をつけ、2部残留の為の強い意志を示したと言える。リードされても慌てずに我慢出来たことも大きかった。大事な1戦目を競り勝ちこれで東京成徳大は残留に王手。明日の第2戦も注目だ。
写真:スティールから速攻に走る東京成徳大・田中。
【関東学院大が4Qで江戸川大を突き放す】

すると4Q、先制点は関東学院大#33前川(1年・SG・京北)。そこから#51細谷が速攻に走って二度バスケットカウントを奪うなど、関東学院大が勢いに乗った。後手に回った江戸川大はターンオーバーが続き、シュートも外れて#1エリマン(1年・C・延岡学園)にリバウンドを抑えられると、開始から3分間近く無得点。すると関東学院大は追い打ちをかけるように#32前田がシュートを決め、#33前川も飛び込みリバウンドや1on1で上手さを見せて一気に突き放した。結局86-74で勝利し、2部残留に向け大きな一勝を手にした。
関東学院大はリーグ戦を通してややスロースタートな部分があるが、4Qで強さを発揮することが多い。その上今日は4年生だけでなく1・2年生の活躍も目立ったこともチームにとって好材料と言える。対する江戸川大は前半まではややリードしていたが、後半に失速する結果となった。シューターが多いチームだけに決まりだすと勢いに乗れるが、シュートがこぼれる時間帯にどう我慢するかは勝敗に大きく関わってくる。切り替えて明日の第2戦も戦いたい。
写真:後半、存在感を発揮した関東学院大・前川。
【終盤持ち味を発揮した日体大が接戦を制す】

1Qは日体大に固さが見えた。アウトサイドが決まらず、ファウルを次々と犯して慶應大にフリースローを与えてしまう。慶應大は#14蛯名(2年・G)が1Qで3ファウルとなるが、得たフリースローはそれぞれきっちり決めて1Qはリード。2Qも好調の流れに乗って40-34とリードしたまま終える。3Qになり、じわじわ点差を詰めたのは日体大。#23横江(4年・G)の1本が出ると#12周率(1年・C・大分明豊)のバスケットカウントが出て、チームを乗せる。更に#21熊谷(3年・F)がスティールから速攻に走り、一試合に1本は見せるダンクをここで披露するとチームが勢いづいた。慶應大は苦しい中でもミドルシュートや#21権田(1年・F)のバスケットカウントでなんとか62-60とこのQをしのいで終えた。
4Q、慶應大は#21権田のシュート、#18中島(2年・PF)の3Pで再度リードを開く。しかし日体大もようやく本来のリズムで得点し始め、高さで優位な分、ゴール下で慶應大を凌駕する。残り5分、#11北川(2年・F)の3Pで日体大はついに逆転。ここから#23横江、#11北川のスティールで慶應大の虚を突く攻撃。慶應大は#23本橋(2年・C)のオフェンスリバウンドや#4家治(4年・F)のフリースローで1点を追う形で粘るが、残り1分半、日体大は#19中野(2年・F)が3Pのビッグショットを決め80-84。慶應大はここからシュートを打っていくが決めることはできず、最後はファウルゲームに行き、80-86。日体大が歓喜の1勝をあげた。
日体大は横江、そして慶應大は蛯名が退場し、思うような組み立てをしたゲームではなかった。しかし終盤の勝負どころでそれ以外のメンバーが仕事をした日体大が先勝。この勢いをそのまま活かすか、慶應大がここから粘るのか、2戦目も注目の一戦になる。
写真:試合後、応援団に向けて喜びを表現した選手たち。日体大の応援が久しぶりに代々木第二に響き渡った。
【アウトサイドが好調だった中央大が快勝】

写真:5本の3Pで試合の流れを作った中央大・渡邉。リーグ戦中から安定して決め続けている。
【専修大が終始主導権を握り、白鴎大は良さが出ず】

写真:終盤は白鴎大・アビブのリバウンドが生きたが、専修大は太田もゴール下で奮闘。
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2011.10.30 (Sun)
【2011リーグ2部】10/30 中央大VS法政大 第2戦
法政大も負けられない入れ替え戦へと向かう】

1Q、#16佐藤(3年・PG)のドライブや#14渡邉(3年・SG)の3Pで快調に得点を重ねる中央大に対し、法政大は開始から3分間で得点が#0高田(2年・G)の3Pのみに終わり、11-3とされたところでタイムアウトを請求する。法政大は#41谷口(4年・PF)を投入。この谷口がゴールに切れ込み2連続得点に成功すると、ここから徐々にディフェンスの足も動くようになる。しかし24秒を守り切れそうなところで、中央大#20小野(3年・F)にドライブを許すなど、中央大の得点を止めることが出来ない。終盤には速攻を出した中央大が連続得点で流れを掴み、34-15と20点近い差がついた。
2Q以降、法政大もオフェンスはやや好調だった。#11長谷川(4年・G)が外から射抜き、#21加藤(3年・CF)らも攻め気を見せる。だがそれでも中央大のオフェンスを守り切るディフェンスができず、点差はずっと20点前後のまま。4Qの終盤、中央大はベンチの4年生も出場させ、1プレー1プレーにチームが沸いた。結局112-90と両者ハイスコアになりながらも、中央大が快勝で入れ替え戦に向け弾みをつけた。
「相手どうこうより自分たちで流れを壊してしまった」と法政大主将の#7崎濱(4年・PG)。まだ噛み合わない部分があり、良い守りを見せても最後どこかで穴が出来てしまう。リーグ戦を通し、継続してチーム一丸となることの難しさを皆感じているだろうし、チームはまだまだ模索中と言えるだろう。だが、日本体育大戦など、一つになれば強さを発揮できることを選手たちも経験済み。入れ替え戦までは短い期間しかないが、修正を図って何としても2部残留を決めたい。
中央大は6人が2桁得点、最後に普段ベンチから支える4年生もコートに送り出して気持ちの良い終わり方をした。それぞれの役割もしっかりしており、チームの完成度も高い。今日はディフェンス面ではやや課題も残ったが、要所では堅い守りを見せた。入れ替え戦では高さのある相手にいかに戦っていくのか注目だ。
中央大:13勝5敗
法政大:2勝16敗
写真:試合終盤、4年生の得点に毎回飛び上がって喜んだ中央大。
※中央大・入戸野選手、法政大・崎濱選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2011.10.30 (Sun)
【2011リーグ2部】10/30 関東学院大VS神奈川大 第2戦
関東学院大は惜しくも8位で入れ替え戦へ】

1Q、開始から神奈川大は激しいディフェンスで関東学院大をしばらく無得点に抑え、その間#29田村(2年・F)や#8五十嵐(4年・F)の得点で大きくリードを奪った。だが1Q終盤と2Qの頭でややターンオーバーが増え、関東学院大は#33前川(1年・SG・京北)のリバウンドでの貢献もあって徐々にリズムを取り戻す。それでも神奈川大が1Qでつけた差を守り続けて2Qは進むが、シュートがこぼれて離せそうで離せない。すると24-36で入った3Q、関東学院大は#51細谷(4年・PG)の速攻、#32前田(4年・SF)の3Pで開始早々点差を一桁に。だが2連続でチャージングを取られてリズムを崩し、再び点を離された。3Q後半は#7古橋(2年・F)・#21増子(3年・G)と神奈川大の得点源が上手く機能。そのまま4Qに入り、中盤には神奈川大が大きく20点差をつける。そして試合時間残り2分、#9大山(4年・G)、#32林(4年・F)がコートに入って神奈川大はコートに4年生が5人揃った。すると相手のターンオーバーから#0佐藤(4年・G)が前にいる#9大山に大きなパスを出し、#9大山が怪我をしている足を引きずりながらもレイアップを決める。神奈川大は大きな歓声に包まれ、ベンチや応援席も含め、コートの5人からも笑顔がこぼれた。結局55-76で試合終了。この結果により、関東学院大は8位で下との入れ替え戦に進むことになった。

神奈川大はリーグの途中で上位争いからは脱落したが、最後は無事入れ替え戦を回避し笑顔でシーズンを終えた。関東学院大を55得点に抑えるなど、粘りのディフェンスは最後まで健在。選手たちが常々口にする、“神大らしさ”を見せてくれたラストゲームだった。
神奈川大:9勝9敗
関東学院大:7勝11敗
写真上:激しくルーズボールを争った両チーム。
写真下:関東学院大は今週から徐々に#30村田(2年・PF)が復帰。
※神奈川大・佐藤選手、大山選手、五十嵐選手、高野選手のコメントは「続きを読む」へ。
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2011.10.30 (Sun)
【2011リーグ2部】10/30 白鴎大VS国士舘大 第2戦
国士舘大は来期へ夢を託し今シーズン終了】

振り返れば、勝負所は1Qだった。先制点は白鴎大#65高橋(4年・PG)の3P。その後も果敢にドライブを仕掛け、攻め気を見せてチームを牽引した。「かなり気合いが入っていた。1Qからそういう気持ちの部分が出た」(#44小山)という白鴎大は、激しいディフェンスでその後も主導権を握る。国士舘大は白鴎大の好守の前に得点を伸ばせず、大黒柱の#13曹(3年・C)も白鴎大#30アビブ(3年・C)に完璧に守られた。結局1Qで決まったのは#18松島(2年・G)のシュート1本のみ。その間、ガード陣のアウトサイド、#30アビブのインサイドで内外バランスよく攻めた白鴎大が得点を重ね、1Q終わって15-2と予想外に大きな差がついた。2Qに入っても、国士舘大はゴール下にそびえ立つ#30アビブの前にシュートを決めきれないシーンが目立つ。だが#30アビブが下がって#36パプロブヒナス(2年・C)に替わると、#13曹が直後にバスケットカウントを獲得して流れを掴み、点差を一桁に。しかし積極的に攻めてフリースローは得るものの、これを確実に2本決めることが出来ない。互いにロースコアとなって、1Qの点差そのままに28-15で試合を折り返す。

白鴎大は、この大事な一戦で持っている力を十分に発揮した。セネガル人留学生#30アビブに頼りきらず、能力の高いガード陣のオフェンスは相手に的を絞らせない。またチームで守る堅いディフェンスも完成度は高く、まさに“全員バスケット”を体現した快勝で入れ替え戦への切符を手にした。下部からスタートし、1部昇格を掲げてきて今年ようやくここまで登り詰めた。入れ替え戦での戦いぶりにも期待したい。
一方国士舘大は、立ち上がりでつまずき悔しい結果となった。だがリーグ戦を通して何度も危機的状況に陥りながらも、諦めずにここまで可能性をつなげてきたことはチームにとって大きな経験になったはずだ。目標にはあと一歩届かなかったが、この悔しさは大きな糧となっただろう。下級生主体のチームだけに、来年もメンバーは残る。次こそ結果を残して欲しい。
白鴎大:12勝6敗
国士舘大:10勝8敗
写真上:国士舘大#17高橋・#18松島は最後まで奮闘を見せたが、それでも試合中の表情には悔しさが満ちていた。2人ともまだ2年生。この敗戦を糧にして、来シーズンさらなる成長に期待したい。
写真下:試合後、廊下に集まり歓喜に沸く白鴎大。欲しかった切符を手に入れ、主将の小山も「やっと…」と感慨深い様子だった。
※白鴎大・小山選手、国士舘大・三村選手のコメント、国士舘大・西片選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2011.10.30 (Sun)
【2011リーグ2部】10/30 日本体育大VS順天堂大 第2戦
順天堂大も笑顔で今シーズンを終える】

順天堂大は、リーグ序盤はスタメンだったものの怪我から長い間出場できなかった#5大竹(4年・G)が復帰。試合開始直後に日本体育大#16横山(3年・F)に先制点を許すが、この#5大竹が3Pで返し、久しぶりの試合とは思えない活躍を見せた。その後も#7飯田(3年・F)が好調で順天堂大がややリードを奪う。だがここから日本体育大は#11北川(2年・F)、#23横江(4年・G)が3Pやドライブで奮闘し、逆転から一気に順天堂大を置き去りにした。#11北川は1Qだけで4本の3Pを含む16得点を稼ぎ、32-19と日本体育大がハイスコアを上げて2Qに入る。続く2Qでも主導権を握り、#21熊谷(3年・F)の豪快なダンクシュートや、#23横江の速攻もあって徐々に差を広げた。対する順天堂大は#10趙明(4年・C)がゴール下で奮起するも決めきれずに得点が伸び悩んだ。結局このQ10点に終わって前半だけで59-29と30点差がつくと、その差を日本体育大が後半も保ち続けた。

下との入れ替え戦が危うい位置にいた順天堂大だが、昨日の駒澤大戦で見事に回避を確定し「最後に気持ちよく終われた」(#4近藤)今年のリーグ。今の2年生から4年生にとって、入れ替え戦や順位決定戦(※2009年は入れ替え戦がなく順位決定戦)に進まずにリーグ戦を終えるのは初めてのことだ。チームとしても苦しい時期はあったが、最後一つになれたことには全員が満足気。これで大黒柱#10趙明を始め4年生は抜けるが、3年生以下も能力は高い。来シーズンもチームで団結し、さらに上を目指すことを期待したい。
一方日本体育大はこれで1位で1部との入れ替え戦に進む。リーグ終盤は揺らぐ試合もあったが、最終週は白鴎大戦、そしてこの順天堂大戦では本来の強さを取り戻し、良い時の状態を保っている。悲願の1部昇格へ、選手たちは強い気持ちを持って戦っている。入れ替え戦でも、その実力を遺憾なく発揮してほしい。
日本体育大:14勝4敗
順天堂大:8勝10敗
写真上:日本体育大・熊谷はほぼ毎試合ダンクを決めている。この日も両手で豪快にリングを揺らした。
写真下:試合終了後の順天堂大の選手達。さっぱりとした表情だった。
※日本体育大・横江選手、順天堂大・近藤選手、大竹選手、趙明選手のコメントは「続きを読む」へ。
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2011.10.30 (Sun)
【2011リーグ2部】10/30 駒澤大VS東京成徳大 第2戦
駒澤大は#22小林のシュートで盛り上がり、シーズンに幕】

#5成瀬(4年・PF)のミドルシュートで先制した駒澤大。その後も#13近藤(3年・PG)、#4渡邊(4年・PG)らが高確率でシュートを決めていった。東京成徳大はシュートがこぼれ、開始4分で決まったのは#77田中(4年・F)の4得点のみ。15-4と一気に差を広げられてしまう。タイムアウトを挟むも、連続でファウルを吹かれるなど思うように立て直せない。#32高橋(3年・F)らが攻め気を見せなんとかついて行くが、10点差で入った2Qも、駒澤大にリバウンドを掌握されてリズムを掴めなかった。#39木野(3年・SF)が2本の3Pを決めるが、54-31と東京成徳大が大きなビハインドを負ったまま試合を折り返すと、3Qには#7馬場(3年・PF)の連続得点もあって駒澤大が30点差をつけた。

東京成徳大はリーグ戦を4勝14敗で終え、第9位。だが勝敗数の差ほど、他のチームとの実力差は感じなかった。数々の接戦を演じ、必死の思いで戦ってきた18試合。悔しい想いもたくさんしてきただろうが、混戦の2部で戦ってきたことはチームにとってかけがえのない経験となったに違いない。今シーズン最後の試合は、緊迫感で張り詰める大事な入れ替え戦だ。昨年、あの独特な空気感を2年生以上は味わっている。何としても2部残留を果たしたいところだろう。
4位という結果を残した駒澤大は、ダークホースとして存在感を見せたリーグ戦だった。あと一歩のところで目標のインカレ出場を逃した悔しさはあるだろうが、2部でここまで駆け上がった事は、チームとして誇れる結果ではないだろうか。4年生が土台となって仲間を支え、3年生以下も明るくのびのびプレーしていた今年のチーム。どんな時でも笑顔が絶えなかったチームカラーは、見ている者の記憶にも残ったことだろう。最後の瞬間まで“お祭り騒ぎ”の賑やかさを見せ、駒澤大らしい終わり方で今シーズンの幕を閉じた。
駒澤大:11勝7敗
東京成徳大:4勝14敗
写真上:東京成徳大#77田中(写真左)は積極的にコミュニケーションを取った。流れが悪い中でも「声出せ!」とチームを鼓舞する姿を見せた。
写真下:駒澤大は#8小林拓也のシュートもチームを盛り上げた。
※駒澤大・渡邊選手、北選手、成瀬選手、山口選手、小林将大選手のコメントは「続きを読む」へ。
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2011.10.29 (Sat)
【2011リーグ2部】10/29レポート
インカレ出場権は残り1枠

一方3部との入れ替え戦も残るはあと1枠。可能性があるのは関東学院大と神奈川大で、こちらも明日の直接対決次第となる。ただ関東学院大は回避のためには点差をつけて勝たねばならず、神奈川大がやや有利だ。
3位以内の可能性が消えた駒澤大や下位3枠争いから脱した順天堂大を含め、入れ替え戦のない中位4チームは明日が今シーズン最後の試合。4年生にとっては学生最後の引退試合となる。
写真:タイムアップと同時に大きくガッツポーズを見せた日本体育大・横江。良い意味で気持ちを表に出す選手になってきた。
【ミスにも救われ国士舘大が東京成徳大を下す】

序盤から#13曹(3年・C)を起点に攻めてリードし試合を優位に進めたのは国士舘大だったが、東京成徳大も#77田中(4年・F)らの得点で食らい付く。すると2Q終盤、#51ビャンバナラン(3年・C)の連続得点や#39木野(3年・SF)のシュートで東京成徳大が逆転に成功。その後、後半に入っても点差の離れない展開が続き、51-55で4Qへ。
国士舘大は#17高橋(2年・F)のバスケットカウントや速攻で点差を詰めるが、なかなか逆転には至らない。逆に東京成徳大は#21西谷(2年・SG)の連続得点もあり、残り6分半で7点のリードを奪った。だが#9新田(1年・C・春日部)がブロックやリバウンドに奮起して国士舘大がリズムを掴むと、残り3分半には遂に追いつく。だが残り2分を切って#51ビャンバナランが決め、東京成徳大が2点リード。その後国士舘大はシュートがこぼれ、時間は刻々と過ぎて試合終了まであとわずかとなる。このまま東京成徳大が逃げ切るかと思われたが、しかし勝負はまだ終わっていなかった。24秒オーバータイムを誘い、国士舘大が残り6秒最後のオフェンスチャンスを得ると、このスローインで東京成徳大#21西谷が痛恨のファウル。チームファウルの溜まっていた東京成徳大はこれで国士舘大#11平田(3年・G)にフリースローを与えてしまい、#11平田が2本きっちり決めて延長戦へと突入した。
延長戦は、#13曹や#9新田といった強みのインサイドを攻めて国士舘大がリード。東京成徳大は延長戦の間の得点が#11斉藤(4年・SG)の3P1本のみとなり、国士舘大が何とか相手のミスに救われた形でそのまま勝利した。この試合の後白鴎大が日本体育大に負けたため、国士舘大はインカレへと望みを繋げて明日の白鴎大戦が全てを決める運命の対戦となった。
国士舘大:10勝7敗
東京成徳大:4勝13敗
写真:ベンチから声を掛け続ける国士舘大主将・西片。今期の国士舘大の強さは、西片の裏での働きかけがあってこそ。
※国士舘大・高橋選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【ハイレベルな戦いを制したのは日本体育大】

1Qは20-16と白鴎大がリード。エンジンのかかりきらない日体大に対し、白鴎大が#30アビブ(3年・C)のインサイドや#15白濱(2年・F)のドライブでバランスよく攻め、長く主導権を握る形となった。だが続く2Q、白鴎大の得点が伸び悩む間に日体大は#23横江のスティールからバスケットカウント獲得などもあって勢いを掴む。交代で入った#22水沼(3年・G)も積極性を見せ、日体大が逆転からリードを奪った。だが白鴎大も#5柳川(2年・F)や#10田中(2年・G)の3Pで追いすがり、残り30秒で1点差に。だが日体大#22水沼がバックコートから放ったロングシュートがブザービーターで決まり、40-44で前半を終えた。
3Qはシュートの決め合いとなった。白鴎大は#5柳川が連続で3Pを決めるも、日体大に決め返されて勢いに乗れない。日体大が10点前後のリードを奪い、62-71で4Qに入ると、その後も#21熊谷が攻守に渡り活躍して主導権を握った。熊谷は惜しくもファウル後でノーカウントになったものの、リバウンドをダンクで押し込むビッグプレーを見せるなど好調。そのまま差を広げて77-92で勝利すると、日体大の選手は歓喜に沸いた。
白鴎大:11勝6敗
日本体育大:13勝4敗
写真:(左から)柳川・田中・白濱は白鴎大の鍵を握る2年生トリオ。白鴎大は明日の国士舘大戦が正念場。
※日本体育大・水沼選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【関東学院大の怒涛の追い上げを中央大が振り切る】

立ち上がりから中央大のディフェンスを前に関東学院大は攻め手に欠き、なかなか得点を伸ばせない。一方の中央大は#20小野(3年・F)の怒涛の4連続得点などもあって一気に突き放し、1Qは24-10と中央大が大幅にリードを奪った。2Qに入り、アウトサイドが決まりだす関東学院大に対し中央大もテンポ良く攻めて互角の戦い。1Qの点差そのままに31-45で試合を折り返すと、その後も中央大が15点前後の点差をキープして試合を進めた。中央大は#21大野(2年・F)のダンクなどもあり、主導権を握った中央大の13点リードで最終Qを迎える。
だがここから試合は盛り上がりを見せた。まず#32前田(4年・SF)や#51細谷(4年・PG)の活躍で関東学院大が点差を一桁にするが、負けじと中央大は#16佐藤(3年・PG)、#11入戸野(3年・PG)の活躍で60-74と点差を押し戻す。するとなんとここから関東学院大は#28河野(4年・PG)が3連続、#51細谷が2連続でそれぞれ3Pを沈め、合計5本の3Pで75-76と驚異の追い上げを見せた。流れは完全に関東学院大の追い上げムード。残り45秒、中央大は#22山田(2年・PF)が決めて3点リードを奪うが、これに勝負強い#32前田が価値ある3Pで返し、遂に同点とする。続く中央大のオフェンス、残り9秒で#20小野がドライブに行きフリースローを獲得。これで試合が決まるかと思われたが、なんと小野はこれを2本共落とし、同点のまま。試合は延長戦に入った。
だが延長戦は、4Qで追い上げを見せた関東学院大も勢いが続かず、中央大に主導権を握られた。中央大は#16佐藤が大事な場面でシュートを決め、#22山田も速攻に走る。終盤は時間を使って攻める中央大がオフェンスリバウンドを掌握。そのまま逃げ切り、危ないところだったが95-86で関東学院大を下した。中央大はこれで入れ替え戦・インカレ出場が決まった。
中央大:12勝4敗
関東学院大:7勝10敗
写真:34得点と気を吐いた中央大・小野。
順天堂大と駒澤大の対戦は、序盤から主導権を握った順天堂大が80-67で勝利した。#10趙(4年・C)のインサイドでの連続得点などもあり、1Qは22-13と順天堂大がリード。その後駒澤大も追い上げを見せるが追い付くまでにはいたらず、4Qで引き離される展開に。駒澤大は得意のアウトサイドが悉くこぼれ、思うようにリズムに乗れなかった。一方の順天堂大は堅いディフェンスからブレイクや#10趙のインサイドで実力を十分に発揮。集中を切らさず戦い、入れ替え戦回避を決める大きな一勝を手にした。
順天堂大:8勝9敗/駒澤大:10勝7敗
※順天堂大・小薗井選手のインタビューは「続きを読む」へ。
法政大と神奈川大の対戦は神奈川大が64-86で勝利し、入れ替え戦回避に向けて大きな一勝を手にした。法政大はアウトサイド一辺倒にはならずに息の合った合わせで中からも得点を重ね、1Qは16-19とついていく。だが、2Qで神奈川大の持ち前のディフェンス能力が機能すると、このQで法政大は9得点に終わって大差がついた。後半もその差を神奈川大が守り切り、重要な8勝目を上げた。
法政大:2勝15敗/神奈川大:8勝9敗
※神奈川大・佐藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2011.10.23 (Sun)
【2011リーグ2部】10/23レポート
国士舘大、神奈川大は手痛い連敗

リーグ戦も残すところあと1週となったが、インカレを確定させたチームは未だ無し。上位も下位も、来週のラスト2試合が運命を分ける戦いとなる。
写真:主将の#28河野も「ベンチで引っ張ってくれている」と信頼をおく関東学院大の4年生#4高橋(写真右)。今期リーグ戦初出場に、チームメイトは大きく沸いた。
【1点差で駒澤大が日体大から逃げ切る!】

開始から#6北(4年・SG)らが好調に次々シュートを沈め、1Qは21-26と駒澤大の5点リード。続く2Qも、#6北が3ファウルで下がるも交代した#17槇坂(3年・F)がリバウンドやスティールに奮闘し、#7馬場(3年・PF)の1on1で点差は10点に開いた。日体大は#11北川(2年・F)や#23横江(4年・G)が速攻を出して追いすがるが、#13近藤(3年・PG)、#14鈴木(3年・SG)が3Pを決めて駒澤大が点差を再び二桁に押し戻す。結局34-46と、駒澤大が長く主導権を握った前半となった。
12点を追う形で3Qに入った日体大は、序盤から#11北川が3本の3Pを決める意地を見せて勢いに乗る。駒澤大も#7馬場のバスケットカウント獲得などで踏ん張るが、3Q終盤#6北が4つ目のファウルを吹かれると、それを抗議した白井HCが不運にもテクニカルファウルに。これでさらに勢いづいた日体大が、61-60と逆転に成功して最終Qへ。
4Qに入ると、両者譲らず全く点差が開かない。だが終盤、#6北、#4渡邊(4年・PG)の大事な3Pが決まり、残り2分駒澤大が4点リード。その後も#7馬場らが確率良くシュートを決め、2点~4点差を保ち続ける。だが4点差で残り30秒を切り、ファウルゲームを仕掛けた日体大はここから怒涛の追い上げを見せた。駒澤大#4渡邊が二度のフリースローを落とさず決めるも、執念で#23横江、#21熊谷(3年・F)が3Pを決めて84-86と残り13秒2点差に。ここで#4渡邊はフリースローを2本中1本落とし、残り9秒3点を追う日体大は最後のオフェンスチャンスを得た。最後の攻撃、#21熊谷が試合終了のブザーと同時にシュートを放つと、なんと同時にファウルの笛が鳴ってフリースロー獲得。しかし、熊谷のこのシュートは3Pとは認められず、ノータイムで与えられたフリースローは2本のみ。この瞬間駒澤大の勝利が確定し、#21熊谷がフリースローを2本決めるも86-87で日体大は届かず、駒澤大が激戦を制した。
日体大は#11北川、#23横江がそれぞれ26得点と奮闘し、後半ファウルゲームも含めて追い上げは光ったが惜しくも1点及ばず。だが駒澤大には1巡目3点差で勝利しており、直接対決の得失点差では上回った。ただまだ上位3枠入りが決まったわけではなく、最終戦を終えて3チーム以上が勝率で並んだ場合などは、日体大は当該チーム間の勝敗数によって4位の可能性もある。あと一回勝てば確定と、入れ替え戦・インカレが目前なだけに、来週2試合も気を引き締めて戦いたい。
駒澤大は先週の関東学院大戦で手痛い1敗を喫したが、今週の大きな2連勝で単独4位に。直接対決の結果で上回る日本体育大・白鴎大・中央大の優位は依然として変わらないが、残りの2試合連勝し、他チームの結果次第ではインカレ出場もあり得る位置まで来た。全員が高確率でシュートを次々沈め、一度乗らせるとなかなか止められないチームカラーは必見。最終週の戦いぶりも注目となる。
写真:フリースローの判定で勝利を確定し、笑顔の駒澤大・成瀬。
日本体育大:12勝4敗
駒澤大:10勝6敗
※駒澤大・近藤大選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【前半14点ビハインドから順天堂大が国士舘大に逆転】

互いにシュートのこぼれる重い立ち上がりとなったが、#7三村(4年・F)や#11平田(3年・G)の3P、#17高橋(2年・F)の速攻で国士舘大がリードを奪う。順天堂大も#9大下内(3年・F)の得点で食らい付くが、23-17と国士舘大が一歩抜け出して1Qを終えると、2Qも24秒オーバータイムを誘うなど国士舘大はディフェンスが機能。終盤アウトサイドの確率は下がるが、43-29で試合を折り返した。
だが3Qに入り、14点を追う順天堂大が猛チャージ。#18小薗井(1年・G・美濃加茂)のスティールで開始直後から流れを掴むと、ディフェンスが機能し怒涛の4連続得点で一気に5点差に詰め寄った。国士舘大も#17高橋が速攻やバスケットカウントと気を吐いて再び点差を離すが、順天堂大はタイムアウトを挟んでその後速い展開を作り、#10趙(4年・C)のスティールなどもあって残り2分同点に追いつく。受け身に回った国士舘大はアウトサイドが決まらず、頼みのインサイド#13曹(3年・C)も3ファウルとなるなど勢いに乗れない。結局54-54と同点で最終Qへ。
#11平田の得点がチームを引っ張る国士舘大に対し、順天堂大は#7飯田(3年・F)、#18小薗井が奮闘。高確率でシュートを決めて互角の戦いを見せる。だが4Q中盤、国士舘大は二度のトラベリングでリズムを崩し、その間#6田代(3年・F)が積極的に一対一を仕掛けて勢いに乗った。#10趙の3点プレーなどもあり、順天堂大が勝負所を制して74-80で勝利した。
前半に主導権を握ったのは国士舘大だったが、粘った順天堂大が見事な逆転勝利を果たした。25得点と積極性を見せた#6田代の他、周りの選手も要所で活躍を見せ、入れ替え戦回避に向けて大事な一勝を手にした。一方の国士舘大は、これで5位に後退。インカレへの道が厳しくなり、悔しがる主将の#4西片(4年・F)や#7三村らの目には涙も浮かんだ。気持ちを切り替え、最終週も戦っていきたい。
写真:国士舘大・高橋は#11平田に次ぐ14得点で攻め気を見せた。
国士舘大:9勝7敗
順天堂大:7勝9敗
※順天堂大・大下内選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【神奈川大が奮闘を見せるも中央大が巻き返す】

激しいディフェンスを見せ、#21増子(3年・G)や#8五十嵐(4年・F)の得点で徐々にリードを奪った神奈川大。対する中央大は連続でファウルを吹かれるなどリズムを掴めず、#14渡邉(3年・SG)が3Pを決めても神奈川大#0佐藤(4年・G)に決め返される。息の合ったオフェンスは鳴りを潜め、1Qは13-23と中央大が10点のビハインドを負った。2Qに入り、#16佐藤(3年・PG)や#20小野(3年・F)のシュートで追い上げる中央大だが、#20小野が2Q残り5分で3ファウルに。神奈川大は#7古橋(2年・F)の奮闘もあって逆転は許さず、35-40で後半へ。
試合が大きく動いたのは3Q。#20小野が3Pやバスケットカウント獲得で魅せて中央大が逆転に成功。さらに#14渡邉が連続で3Pを決め、点差を2桁に広げて形勢逆転となった。神奈川大は開始から約5分間無得点となり、危機的状況に追い込まれる。だがここで交代してきた#98大石(1年・G・東海大相模)が奮起し、ドライブ、シュートで果敢に点を取りに行くとその後速攻もアシスト。残り2分半、53-50と3点差に詰め寄った。しかしこの場面で#20小野が、#8五十嵐を4ファウルに追い込むバスケットカウント獲得。中央大がリードを保ったまま61-55で3Qを終えると、続く4Qは出だしから#14渡邉の3P、#20小野の一対一が全開だった。中央大がさらに点差を突き放し、87-69でタイムアップとなった。
神奈川大は1Qから気持ちのこもったプレーで良さも随所で出たが、後半中央大の前にディフェンスが機能せずに突き放された。これで関東学院大・順天堂大と並んで7勝9敗。3部との入れ替え戦を回避するためにも、最終週も負けられない戦いが続く。中央大は重い立ち上がりとなったが、#20小野がファウルトラブルになりながらも30得点、#14渡邉も8本の3Pを決めて26得点と実力を発揮した。残り1週を残して2位と、入れ替え戦・インカレが見えてくる位置まで来た。ラスト2試合は関東学院大・法政大と順位的には下のチームとの対戦になるが、2部リーグは今まで数々のアップセットが起きている分、油断は出来ない。最後まで集中して戦いたい。
写真:ホームでの勝利はならなかったが、粘りを見せた神奈川大。
中央大:11勝5敗
神奈川大:7勝9敗
※中央大・佐藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。
その他、白鴎大と東京成徳大の対戦は、#65高橋(4年・PG)や#32黒川(4年・G)の3P、#3横塚(3年・PG)のドライブ等で1Qから白鴎大が終始リード。東京成徳大は#11斉藤(4年・SG)や#77田中(4年・F)の得点で追い上げるものの、追い付くまでにはいたらない。白鴎大はシュートが決めきれない時間帯もあったが、リードを保ったまま89-68で快勝した。
白鴎大:11勝5敗/東京成徳大:4勝12敗
また法政大と関東学院大の対戦は、互いにアウトサイドを打ち合う展開になった。1Qこそ#27岩崎(3年・G)らのシュートが好調に決まった法政大がリードを奪ったが、2Qから関東学院大が畳み掛けるように3Pを沈めて盛り返し、74-97で法政大を下した。関東学院大は計19本の3Pを決めたが、特に#51細谷(4年・PG)の3Pが9/12と絶好調。終盤にはベンチメンバーも出場させて嬉しい一勝となった。
法政大:2勝14敗/関東学院大:7勝9敗
※関東学院大・細谷選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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