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2016.11.09 (Wed)

【2016リーグ入替え戦】11/9レポート

明治大が固いディフェンスで江戸川大を封じ
明治大は1部、江戸川大は2部残留


 入替え戦最終日、4-5部間の2試合と1-2部間の第3戦が行われた。4-5部間は5部の東京国際大東京理科大がともに勝利し、4部昇格を遂げた。1-2部間の明治大と江戸川大戦は、明治大が持ち味のディフェンスを展開し、江戸川大を退けた。


【江戸川大が3Qに迫るも明治大が2部残留を決める】

161109tanakai.jpg 第3戦までもつれ込んだ明治大江戸川大の第3戦は、江戸川大#23保岡(3年・SG)のフリースローで幕を開けた。立ち上がりからしばらくは互いに決めあうが、#22宮本(3年・PF)へのパスが通り、#9田中井(4年・SG)の3P、#2齋藤(3年・PG)の速攻が決まった明治大が13-5とリード。江戸川大は#23保岡がボックスワン気味に守られ、全体でも明治大のディフェンスの前にミスが続いてしまう。#1平岩(3年・SG)が2ファウルでベンチへ下がらざるを得なくなり、開始5分でタイムアウトを取って修正をはかる。しかしタイムアウトが明けても明治大は固いディフェンスで江戸川大を押さえ続け、さらに差を広げていく。1Qは19-9と明治大が10点の差をつけた。

 2Q、明治大は#24森山(2年・PF)の3Pで差を広げるが、#28今川(2年・SF)が3ファウル目に。一方、激しいディフェンスにあって思うようにシュートを打てない江戸川大は#23保岡を下げるが、#55平子(4年・SF)の3P、#12オウマ(1年・C・明徳義塾)のフェイダウェイで詰め寄る。しかしタイムアウトを取った明治大が再三ターンオーバーを奪ってからの早い展開で得点を積み増しし、37-20で前半終了。江戸川大は明治大のディフェンスを打開できず得点が伸びなかった。

161109hiraiwa.jpg 3Q、江戸川大は好ディフェンスを展開していた明治大の#5會田(4年・PG)、#9田中井が下がっている間に差を詰め、#71河村(2年・SF)のフリースロー、#12オウマのバスケットカウントが続いて20点あった得点差を残り約4分で13点へとじわりを詰める。明治大はチームファウルも5つとなり、フリースローを与えてしまうプレーは続き、残り3分で江戸川大は9点差。ここからさらに江戸川大の反撃は続く。#1平岩のドライブが出ると#23保岡もフリースローを獲得。さらに#12オウマが明治大のスローインをカットしてのシュート、さらには#1平岩のドライブでこの3分間で江戸川大が連続ゴールで48-43と、江戸川大が5点差まで差を詰めて勝負は最後の4Qへ。

 4Q、先制は江戸川大#1平岩。江戸川大は3点差まで詰め寄るが、#23保岡がディフェンスで引っかかって倒れたところで、アンスポーツマンライクファウルを取られてしまう。ここを境に流れが明治大に傾き、怒涛の攻撃が続いて残り2分半には15点のリードに成功する。江戸川大はここで最後のタイムアウトを請求し、なんとか流れを取り戻そうとするが差は埋まらず、最後は72-53でタイムアップ。明治大が江戸川大の挑戦を退け、1部残留を決めた。

 明治大は立ち上がりから全開のディフェンスを見せた。ポイントゲッターの保岡には會田をつけ、インサイドは宮本、今川らが固めてオウマにもボールを入れさせなかった。江戸川大は3Qに平岩を筆頭に得点差を詰めたが、4Qの勢いは明治大が勝った。

161109edogawa.jpg 敗れた江戸川大は初の1部入替え戦へのチャレンジを、1勝2敗で終えた。下から1部を目指して上がってくるのは容易なことではない。少しずつ良い選手を集めて力をつけ、2部に上がる前は何度も入替え戦に臨んでは跳ね返された。2部に昇格してからも当初は下位にあえいだが、地道に力をつけつつ生き残ってきた。今年は主力メンバーが充実し、遂に1部との入替え戦の切符を掴んだ。最初の挑戦は再び壁に跳ね返されたが、これを続けていくことが道を開く一歩。時間はかかるが、挑戦を続けるだけだ。勝ち取った初のインカレ出場権もある。まだまだ彼らの歩みは続く。

161109meiji.jpg 明治大はこの大一番に持ち味であるディフェンス力がものを言った。下部から上がる選手が1部との最大の違いに挙げるのは、大きくフィジカルとディフェンスだが、そこで差を示したと言える。さらに、會田、田中井といった4年生のアグレッシブなプレーがチームを引っ張った。リーグ戦では前半こそ噛み合っていなかったが、後半は持ち直した。順位は8位だったが、上との大きな差はない。インカレには一丸となって存在感を発揮したい。

写真上:明治大は田中井が速攻、ドライブとアグレッシブな姿を見せてチームを勢いづけた。
写真中上:江戸川大は3Q、平岩がディフェンスをかいくぐり、追い上げの一翼を担った。
写真中下:試合終盤、ハドルを組む江戸川大。
写真下:試合終了し、明治大には安堵の笑顔が、そして4年生の田中井の顔には涙が流れていた。

※明治大・會田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.11.09 (Wed)

【2016リーグ入替え戦】11/9結果

◆4-5部入替え戦 国立競技場代々木第二体育館
山梨大学62(20-13,17-22,9-23,16-12)70東京国際大学
創価大学62(10-13,20-13,16-19,16-36)81東京理科大学
----------------------------------------
◆1-2部入替え戦 第3戦 国立競技場代々木第二体育館
明治大学72(19-9,18-11,11-23,24-10)53江戸川大学


【昇格】
東京国際大学(4部昇格)
東京理科大学(4部昇格)

【降格】
山梨大学(5部降格)
創価大学(5部降格)

【残留】
明治大学(1部残留)
江戸川大学(2部残留)


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2016.11.08 (Tue)

【2016リーグ入替え戦】11/8レポート

大東文化大が2連勝で1部復帰を決定
明治大と江戸川大は第3戦へもつれこむ

 入替え戦3日目は一発勝負で結果が出る3−4部入替え戦を含む、6試合が行われた。3−4部間の対戦は、4部3位の文教大が3部10位の東京経済大を下し3部昇格、3部9位の関東学院大は4部4位の千葉大に勝利して3部残留となった。



【神奈川大が2連勝し1年で2部復帰を決める】
161108kanagawa2.jpg 2-3部間の第1試合、初戦を勝利したのは3部を1位で通過した神奈川大。連勝なれば1年での2部復帰が叶う。一方の法政大は3戦目に望みをつなぐため、負けられない戦いになった。1Qは神奈川大が当たらず、法政大が先行して15-5。しかし2Qになると神奈川大が勢いを取り戻し、ディフェンスからの速攻も続いて追い上げる。法政大も3Pが入り簡単には追いつかせないが、神奈川大は残り2分、#79山本(3年・F)のミドルシュートで遂に24-25と逆転。法政大はタイムアウトでシューター中心のメンバーに切り替え、#57玉城(2年・PG)が3Pを決めるが、神奈川大も3Pで返し譲らず。最後に速攻がきれいに決まった神奈川大がこのQ25点を稼ぎ、27-30と逆転して前半終了。

 勝負の後半、3Q神奈川大は外角のシュートが落ちてくるが、インサイドでファウルをもらい粘って10点のリードに成功。法政大はオフェンスリバウンドが取れず29-51とこのQを2点で終了してしまう。4Q、法政大は選手を細かく入れ替え、ディフェンスでも当たっていくが速い段階でチームファウル5つになり、タイトなディフェンスには出にくくなっていく。神奈川大は残り3分となってコートを全員4年生へと交代させた。#4江上(4年・PG)ほか、各々がシュート決めてベンチも盛り上がる中、44-82で試合終了し、2部への復帰を決めた。一方の法政大は初の3部へと降格となった。

写真:最後は多くの4年生がコートに立った神奈川大。1年での2部復帰となった。

※神奈川大・江上選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【東洋大が最後に明星大を振り切り2部残留】
161108toyo3.jpg 東洋大が1勝しているこの対戦、立ち上がりは明星大のアウトサイドが好調で先行する形。東洋大は外が入らず、粘ってゴール下で2点を取っていく。明星大は#23川崎(4年・SG)の3Pが続いて逃げるところを、東洋大も#25島崎(4年・SG)の3Pで同点。さらにはターンオーバーからの#25島崎のレイアップで残り4分で逆転に成功。ここから互いにゾーンで守り合いになるが、東洋大の方がより相手のミスを誘うことに成功し、25-18で1Qは東洋大リード。

 2Qの立ち上がり、東洋大のシュートが決まらない間に明星大が詰め寄ると、#23川崎が3P、速攻を決めて開始3分に逆転。東洋大は4分で2得点とブレーキがかかってしまう。タイムアウトで悪い流れの修正をはかる東洋大は#10鷲見(4年・C)のゴール下、#11中村(4年・PG)のスティールで同点に戻すが、明星大もゴール下のスペースにボールが通り逆転。この残り4分からは互いに譲らない展開となるが、外角の確率が上がらず、チームファウルで続けてフリースローを与えてしまった東洋大がやや苦しい内容。しかし最後は少し離れたところを押し戻して41-42とビハインドを1点に留めて前半を終えた。

 3Qの立ち上がり、明星大は#9望月(3年・F)のジャンパー、バスケットカウントで逃げる。東洋大は打ってはいるが第1戦のように入らず、ターンオーバーから明星大に走られてじりじりと差を広げられる展開に。9点差まで開いたところから互いに得点が止まってしまうが、ディフェンスで粘る東洋大が残り2分でなんとか4点差に押し戻す。しかし明星大は残り1分、#23川崎の3Pなどで再度引き離し、52-57とリードで4Qへ。

161108kawasaki.jpg 4Q、東洋大は開始早々#88山本(4年・PF)の2本のゴール下、ブロックで逆転すると、シーソーゲームで僅差を争うゲームとなる。互いに苦しい中、明星大はファウルトラブルが深刻に。東洋大はプレッシャーディフェンスからターンオーバーを奪い、じりじりと差を広げると、残り2分18秒で7点のリードに成功。明星大はタイムアウトを取って逆転にかけるが、逆にここで東洋大#2山口(4年・SG)のこの日ようやく最初の3Pが沈み、流れは渡さず。リバウンドでも東洋大が支配し、最後は77-67。東洋大が2連勝で2部残留を果たした。

写真上:激しいルーズボール争いが展開された。
写真下:明星大は川崎が5本の3P、ドライブでオフェンス力を発揮。

※東洋大・山本選手、島崎選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【大東文化大が悲願の1部復帰を決める】
161108kuzuhara.jpg 2部の大東文化大がまず先勝した、慶應義塾大との第2戦。慶應大は1Qから#7高橋(3年・CF)、#9鳥羽(2年・G)が2ファウルでベンチへ下がらざるを得なくなり、この間に大東大がやすやすと差を広げて1Qは10-28と、第1戦と似たような点差がついた。2Q、慶應大は#18澤近(2年・PF)、#14原(2年・PG)の3Pが入り、ディフェンスでもゾーンを敷いて食い止め、やや追い上げモードだがファウルが込んできてしまう。大東大は#15モッチ(1年・C・桜丘)をコートに戻してゴール下を固めると、#0葛原(3年・SG)の3Pなども沈んで簡単には追いつかせない。さらに#23奥住(2年・SG)の3Pが2連続して決まるなど、大東大が28-49とリードを保って後半へ。

 3Qも大東大の勢いは止まらず。次々と3Pが沈み、慶應大を突き放していく。38-77で3Qを終了するが、4Qも大東大は甘さを見せず、ベンチの4年生をコートに送り出したのは残り3分になってから。慶應大は大東大のディフェンスを最後まで割れずに52-104。大東大が3年ぶりに1部への復帰を決めた。

写真:葛原は34分の出場。終始勢いある攻撃を続けた。

※大東文化大・原選手、ビリシベ選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【江戸川大が逃げ切って勝敗はタイ、第3戦に命運を懸ける】
161108yasuoka.jpg 立ち上がりは1勝している明治大リードで入るが江戸川大もすぐに追いついて逆転すると1Qは12-15。2Qもその流れは変わらず、#23保岡(3年・SG)の外も当たり、江戸川大が開始3分で11点のリードに。明治大はタイムアウトで一区切りつけたいところだが、ミスもあって簡単には差が詰まらない。ターンオーバーが続き、江戸川大にアンスポーツマンライクファウルを与えてしまうなど、悪い流れが続く。しかし江戸川大もフィニッシュを決めきれない時間帯が続くと、明治大は#32吉川(3年・SG)、#2齋藤(3年・PG)、#5會田(4年・PG)らのアウトサイドが決まって13点の江戸川大リードは残り2分で5点にまで減少。しかし、最後は#12オウマ(1年・C・明徳義塾)のシュートで7点差にして前半を終えた。

 3Q、明治大は3連続ゴールを皮切りに得点を重ねると、#22宮本(3年・PF)、#28今川(2年・SF)のインサイド陣の3Pも決まり、流れを持ってくることに成功。反対に江戸川大は外が決まらず、パスミスも出てしまう。しかし明治大は残り4分で#28今川が4ファウルでベンチに。江戸川大は明治大のディフェンスに苦しみボールもうまく回らない我慢の時間帯の中、終盤になってようやく#23保岡の3P、ジャンパーが沈み点差を1とすると、#12オウマのオフェンスリバウンドで残り1分に逆転。しかしすかさず明治大も逆転し返すところを、次のオフェンスで#12オウマの3Pが沈んだ。これで48-50と江戸川大が再度逆転して3Qを終了。

161108EM.jpg 4Q、明治大は高さで苦戦しリバウンドが取れない。江戸川大はフリースローやブロック、オフェンスリバウンドなどで踏ん張りリードを保っていく。残り2分半、江戸川大は#55平子(4年・SF)の速攻、#1平岩(3年・SG)のフローターなどが決まり、9点のリードに成功。しかし明治大もフリースロー、スティールなどが出て追い上げをはかる。明治大は残り2分、プレスディフェンスを開始。ここからターンオーバーを奪って#2齋藤のジャンパーにつなげて3点差。しかし江戸川大は#23保岡が獲得したフリースローを1本決め、残り1分で点差は4。残り55秒、#22宮本のドライブはリングからこぼれ決まらず。明治大は残り時間21秒からファウルゲームに行くと、残り9.5秒で#5會田の3Pが決まり67-68と1点差に迫った。江戸川大は最後のタイムアウトを取って勝負をかける。しかしゲーム再開のスローインでミスして外にこぼれ、明治ボールになってしまう。明治大はここで最後のタイムアウト。残り7秒でボールは#2齋藤に渡り、放ったシュートはしかし決まらず。残り1.2秒、このリバウンドを押さえて江戸川大が得たフリースローは2本とも落としてしまうが、残り時間で明治大はゴールまで持ち込めない。67-68と1点差で江戸川大が逃げ切り勝利を決め、勝敗を1−1のタイに戻して3戦目につなげた。

写真上:江戸川大・保岡は激しいマークにあいながらもこの試合31点。第1戦は後半におさえられたが、この試合は一貫して決め続けた。
写真下:激しいルーズボール争いも展開された。


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2016.11.08 (Tue)

【2016リーグ入替え戦】11/9試合予定

◆11月9日(水)国立競技場代々木第二体育館

◆4-5部入替え戦
10:00 山梨大学(4部) vs 東京国際大学(5部)
11:40 創価大学(4部) vs 東京理科大学(5部)

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◆1-2部入替え戦 第3戦
13:20 明治大学(1部9位) vs 江戸川大学(2部2位)


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2016.11.08 (Tue)

【2016リーグ入替え戦】11/8結果

◆3-4部入替え戦 国立競技場代々木第二体育館
東京経済大学57(10-23,20-18,4-23,23-23)87文教大学
関東学院大学74(25-10,16-11,23-17,10-21)59千葉大学


◆入替え戦2回戦 国立競技場代々木第二体育館
法政大学44(15-5,12-25,2-31,15-31)82神奈川大学
東洋大学77(25-18,16-24,11-15,25-10)67明星大学
慶應義塾大学52(10-28,18-21,10-28,14-27)104大東文化大学
明治大学67(12-15,14-18,22-17,19-18)68江戸川大学


【昇格】
大東文化大学(1部昇格)
神奈川大学(2部昇格)
文教大学(3部昇格)

【降格】
慶應義塾大学(2部降格)
法政大学(3部降格)
東京経済大学(4部降格)

【残留】
東洋大学(2部残留)
関東学院大学(3部残留)
明星大学(3部残留)
千葉大学(4部残留)


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2016.11.07 (Mon)

【2016リーグ・入替え戦】11/7結果

◆入替え戦1回戦 国立競技場代々木第二体育館

法政大学47(16-20,3-19,7-18,21-17)74神奈川大学
東洋大学97(19-22,23-13,29-20,26-17)72明星大学
慶應義塾大学53(11-30,6-17,18-17,18-16)80大東文化大学
明治大学76(16-20,27-11,17-16,16-12)59江戸川大学


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2016.10.30 (Sun)

【2016リーグ2部】10/30 中央大vs大東文化大(第18戦)

大東文化大が09年明治大以来の全勝優勝
中央大は夢半ばでシーズン終了


161030_okuzumi.jpg 2か月にわたる2部リーグを締め括るのは、すでに優勝を決めている大東文化大と、前日に国士舘大に敗れ、勝たなければ2位から3位に転落してしまう中央大の一戦となった。

 中央大は1巡目で効果を試したゾーンディフェンスを1Qからぶつける。大東大は1巡目とは一転して、#12熊谷(2年・PG)が外から、#15モッチ(1年・C・桜丘)が中でとバランスよく攻め、15-8と先行。だが中央大も#13中村(2年・G)のシュートタッチがよく、守っても大東大のターンオーバーを誘い食らいつく。しかし、残り3分に#7森(4年・PF)が2ファウルとなってしまい、ベンチに下がらざるを得なくなる。このピンチを#99浅見(3年・C)が3Pでつなぐものの、大東大#12熊谷がこのQ3本目の3Pを沈め、24-15で終える。

 2Q、大東大は#12熊谷が厳しいチェックを受けながらもう1本3Pを決め、交代したばかりの#32原(4年・SF)もロングシュートで続いて33-17と大東大ペースに。中央大はたまらずタイムアウトを請求、#7森をコートに戻す。さらには重たいオフェンスを打開すべく、1Q終盤の#6柿内(3年・G)に続いて#17笠原(4年・F)や#33三上(1年・F・明成)を投入していく。残り5分、ようやく好守からその#33三上の速攻が出るが畳み掛けるには至らず、両者足踏み。先に抜け出したのは大東大で、残り1分半#23奥住(2年・SG)の3Pが決まる。これ以上離されたくない中央大は#28鶴巻(2年・F)がチームファウルフリースロー、#13中村が24秒オーバーギリギリの3Pで36-24と食い下がる。

161030_c17.jpg 3Q、大東大#12熊谷、中央大#13中村が好調を維持、3Pを決め合う。大東大#91ビリシベ(2年・PF)がフリースローを決めれば中央大#99浅見が返し、と譲らない。残り4分20秒、中央大が大東大#15モッチから続けてミスを誘ったところでタイムアウトとなる。46-40から4点差に迫るか8点差に戻るかという場面、決めたのは大東大#0葛原(3年・SG)だった。自ベンチ目の前から3Pのバスケットカウント。ボーナススローも決めて一気に10点差とする。ディフェンスでリズムをつくれない中央大はオフェンスでも単発の外打ちになってしまい、苦しい展開。この機に大東大は#56山岸(3年・PF)のリバウンドシュートなどで得点を積み上げていく。3Q終了時点でモッチのターンオーバーは7を数えたが、中央大に25本差をつける40本のリバウンドをもぎ取ってカバーした形になった。中央大はラスト6秒で#6柿内がバスケットカウントを決めて何とか56-43とする。

161030_kuzuhara.jpg 最後の10分、中央大は#28鶴巻の3Pで反撃。しかし大東大にオフェンスリバウンドからフリースロー、ディフェンスリバウンドから速攻を許してしまい、開始1分半でタイムアウトを取り仕切り直す。#28鶴巻、#13中村の3Pで残り5分63-54と点差を一桁に縮める。残り3分40秒、#17笠原がチームファウルフリースローを2投揃え7点差に。ここで大東大は下げていたスターティングメンバーをコートに戻すと、#12熊谷がすぐに3Pを決め10点差に押し戻す。それでも中央大は諦めず、プレスから#7森のレイアップ、#17笠原のバスケットカウント、そして#28鶴巻の1on1で残り1分45秒69-64とついに5点差にまで迫る。大東大に簡単なシュートを打たせずリバウンドを掴むが、プレッシャーに対して身体を当てる対応がチャージングのコール。大東大ボールとなる。この後ファウルゲームを仕掛けるもシュートを決められず、74-64でタイムアップとなった。

 大東大は昨シーズン、そして春に見えた課題をひとつずつ克服していき、2009年の明治大以来の2部全勝優勝を果たした。それでも通過点と捉えており、1-2部入替戦で積年の思いをぶつける。

161030_c4.jpg 中央大は実感が追いつかぬまま13勝5敗の3位で幕が下りてしまう形となった。試合後は4年生だけでなく、在学中に1部でプレーするチャンスのなくなった3年生にも涙が見られた。「土曜の国士舘大戦で2位以内を決めるつもりで、今週はその対策1本に絞っていた。たらればはあるが、接戦で勝ちきれなかったのは僕の責任。選手は精一杯やってくれた」と荻野コーチ。悔しさは募るものの、昨年の7位から3位へと躍進。課題と手応えの両方を胸に、来シーズンこそ雪辱を果たしたい。

写真上左:シューターの大東大・奥住は2年目を迎え、ディフェンスやパスを捌く判断を磨いている。
写真上右:4年生の意地を見せた中央大・笠原。
写真下左:ベンチの目の前で4点プレイを決めた大東大・葛原。
写真下右:中央大は残り15秒、4年生をコートへ。今リーグは18戦とも第5試合ということで、土曜午前に荻野コーチが中央大の体育館を覗くとプレイタイムの少ない4年生も一緒にシューティングする姿があったという。出場機会の少ない後輩たちにも声掛けなどを行い、一体感をつくりだした。

※中央大・八木橋選手、森選手のインタビュー、集合写真は「続きを読む」へ。


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2016.10.30 (Sun)

【2016リーグ2部】10/30 国士館大VS駒澤大(第18戦)

ともにシーズン最終戦となった国士舘大vs駒澤大
最後の瞬間は両チームともにあふれた“笑顔”


161030abe.jpg リーグ最終試合を迎えて、2部中位につける国士舘大駒澤大。両チームとも入替え戦圏外のため、シーズン最終戦であり、4年生にとっては引退試合となった。その戦いは、前半ほぼ互角の戦いを繰り広げた。

 1Q開始早々に#37阿部(2年・SG)、#86下(2年・PG)の連続3Pが飛び出すなど国士舘大が先制。駒澤大もすぐさま#18前田(3年・PG)、#24石井(3年・F)の連続3Pで反撃。その後、#66馬(4年・C)や#12臼井(3年・PF)らインサイド陣へ思うようにパスが出せずにいる国士舘大に対し、#18前田、#17中津(2年・PG)の得点で駒澤大がわずかながらリード。残り1分から#86藤井(4年・PG)の3Pなどで国士舘大が食らい付くと、19-19の同点で2Qへ。

 2Qは果敢にシュートを狙い、オフェンスバウンドでチャンスをつなげるもシュートが決まらない国士舘大。しかし、#88板垣(4年・PF)がフリースローで得点をあげると、#86下、#68藤井も続く。さらに、#88板垣が攻守ともにリバウンドで奮闘。セカンドショットから得たフリースローを決めると、#37阿部がドライブで続き、28-23とすると駒澤大がタイムアウト。駒澤大も#18前田からのアシストを#33髙橋(2年・PF)が決め、3点差にまで詰め寄るが、24秒直前で#37阿部がジャンプシュートをねじ込み、国士舘大が逆転を阻止する。しかし、駒澤大の勢いを止めることはできず、好守を見せて国士舘大の攻撃を防ぐ間に、#18前田のジャンプシュートや#65針生(2年・PF)と#17中津の連携プレーからバスケットカウントを決めるなど、駒澤大が逆転。タイムアウトを請求した国士舘大は、#86下の3Pや#33岡野(2年・F)のテイクチャージなどで残り1分半から立て直し、36-34と国士舘大が2点リードで前半を終えた。

161030maeda.jpg 後半立ち上がり、ミスが続く国士舘大に対し、#65針生のジャンプシュートで36-36と早々に同点に追いついた駒澤大が流れを掴むかと思われた。しかし、駒澤大がその後6分間ノーゴール。その間に、インサイド陣を起点に攻撃を展開する国士舘大。#12臼井と#66馬の合わせなどから、42-36とリードを広げる。駒澤大はタイムアウトを請求し、立て直しを図るも、国士舘大インサイド陣に追加点を許してしまい、50-40と2桁差に。さらに2部リバウンド王に輝いた#66馬がオフェンスリバウンドでチャンスを繋ぐ活躍で、54-42と国士舘大が差を広げて、最後の10分間へ。

 このままでは終わらない駒澤大。開始1分半で#65針生のドライブ、#18前田の3Pが決まり、54-47で国士舘大がタイムアウト。今度は国士舘大が反撃し、#37阿部、#86下らアウトサイド陣の得点で再び引き離す。駒澤大も差を縮めるべく奮闘するが、#66馬や#88板垣ら4年生インサイド陣が気迫あふれるプレーで得点を重ねると、ほぼ勝利は国士舘大が手にする展開に。すると、両チームともに4年生をコートへ。シュートを打つたびに歓声があがるなど、最後は終始笑顔が溢れる空気に包まれ、78-58で国士舘大が勝利を手にした。

161030kokushikan.jpg 国士舘大は、後半に高さとパワーで勝るインサイド陣のプレーが勝機を掴む要因となった。これで、11勝7敗の4位でシーズンを終えたが、2位・江戸川大とは再延長の激戦を展開し、3位・中央大から2勝をあげていることを踏まえれば、1巡目の5敗(2巡目は2敗)がなければ、と思わずにいられない。#66馬、#88板垣らインサイド陣が抜けてしまうことの影響は大きいが、「2部を知っているのは(1年生の時に経験している)4年生だけでした。1年生から3年生までシーズン通して(2部を)経験できたと思うので、来年それを糧にして1部に復帰してくれればいい」(#88板垣)と1部復帰への想いは後輩たちへ託されることに。

161030komazawa.jpg 最後引き離されはしたが、国士舘大にディフェンスから食らいつき、一度は逆転する力も見せた駒澤大。「正直、リーグの中盤で勝てるような試合で負けて入替え戦圏内になった時は本当に苦しかった」(#14川嵜)と国士舘大とは反対に2巡目で1勝しかできず。それでも、最後まで戦い抜いての2部残留は来年につながる。両チームともに、1部との入替戦やインカレの切符を手にすることはできなかったが、主力の多くが3年生以下であるだけに、今季の経験を来年以降の成績につなげていきたい。

写真上:20得点を記録した阿部。下とともに1年生時からプレータイムを獲得。その経験をもって、来季は上級生となって初のシーズンに挑む。
写真上中:開始早々に国士舘大の連続得点で流れた嫌な流れを払拭し、接戦へ持ち込む3Pを決めた前田。チームトップの24得点、5アシストを記録した。
写真下中:4Q終盤、味方のシュートをベンチメンバー全員が立ち上がって見守る国士舘大。
写真下:駒澤大もシュートが決まると、ベンチ総立ちで喜びの表情を見せ、コートは笑顔に包まれた。

※国士舘大・板垣選手、馬選手、駒澤大・川嵜選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2016.10.30 (Sun)

【2016リーグ2部】10/30 順天堂大vs日本体育大(第18戦)

最後に「楽しむ」を体現した日本体育大
順天堂大はスタイルを貫いて7位


161030_yokoya.jpg 1巡目は延長にもつれ込んだカード。日本体育大は#32ヌダリー(2年・C)、順天堂大は司令塔の#73佐々井(2年・PG)とスターティングメンバーをそれぞれ1枚欠く布陣で、この2巡目もやはり接戦となった。

 1Q、日体大はリバウンドシュートを重ねていくのに対して、順天堂大は相手の死角を突いたパス回しから、#29千葉(1年・F・盛岡市立)らのフリーのチャンスにつながて加点。残り4分半で10-6と順天堂大がわずかに前に出る。日体大は早々に#75赤土(4年・PF)から1年生にバトンタッチするが、ファウルトラブルでコートに戻らざるを得なくなる。その中でも#3大浦(1年・SG・広陵)ら下級生が奮闘し、16-15と差を詰める。

 2Q開始すぐ、スティールからの速攻で日体大が逆転。インサイドでは日体大#75赤土がベンチの目の前でブロックのち雄叫びをあげ、チームを盛り上げる。順天堂大は#6川久保(3年・F)が落ち着いて返すと、#17小鮒(4年・F)の連続得点でじわじわ追い上げ。残り5分29-31でタイムアウトとなる。この後日体大にミスがでたこともあり、試合は振り出しに。さらに残り3秒で#17小鮒の3Pが突き刺さり、39-36と順天堂大が再逆転して折り返す。

 3Qは重い展開になる中、順天堂大はフリースローでコツコツ得点していく。日体大はここで#75赤土が連続得点。#19田口(3年・F)のリバウンドシュート、#20小田桐(3年・PG)のアシストと畳み掛け、残り4分半46-48と流れを掴む。インサイドを支配してじりじりと突き放し、52-57までリードを広げる。

161030_nakai.jpg 4Q、膠着状態を#17小鮒の3Pで打開した順天堂大が残り5分63-65と肉薄する。1巡目の展開が頭をよぎるも、ここまでインサイドを強調してきた日体大はここで3Pを選択、#20小田桐と#3大浦が連続で決める。順天堂大は仕切り直すべくタイムアウトを取ったが、ミスが続いてしまう。その隙に日体大は#45河野(1年・PF・福岡第一)が確実に決め、残り3分半63-75とほぼ勝利を手中に。ファウルで時計を止めた残り55秒、日体大は4年生5人をコートに立たせ、69-78で勝利を収めた。

 日体大は11勝7敗の5位。2週を残した段階で2位以内に食い込むのは非常に苦しい状況に追い込まれたが、リーグ最後は「バスケットを楽しむ」という原点を実現できたという。例年より早いシーズン終了も、裏を返せば新チームのスタートダッシュが可能。新チームを担う3年生には田口、江端、小田桐と実力者が揃い、ルーキー大浦の活躍も好材料だ。2012年に2部降格となってから丸4シーズン。2部の水に慣れたくはない。

 順天堂大は6勝12敗の7位。エースにボールを集め、積極的に外を打っていくスタイルは他になく、初めて見る人は驚くかもしれない。だが、見続ければ、エースへの信頼、自分たちがやってきたことに対する信頼が伝わってくる。この順天堂大らしさを来シーズンも活かしてほしい。

写真上:順天堂大・横田(右)に声を掛ける八代。
写真下:日本体育大・中居ら4年生は短い時間ながら全力でハッスル。

※日本体育大・大城選手、順天堂大・小鮒選手のインタビュー、集合写真は「続きを読む」へ。


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2016.10.30 (Sun)

【2016リーグ2部】10/30 法政大VS東洋大(第18戦)

入替え戦に向けた最後の試合
前半終了間際の連続3Pで東洋大が勝利


161030nakamura.jpg 両者ともに3部との入替え戦が確定している9位・東洋大と10位・法政大。勝敗により順位変動はないが、それでも入替え戦に向け、いい形で最終日を終えたいのはどちらも同じ事。終始ロースコアとなった戦いの勝負の分かれ目は、前半終了間際だった。

 試合は東洋大#25島崎(4年・SG)のドライブ、#2山口(4年・SG)の3Pで決めれば、法政大も#7藤井(4年・SG)の3P、#57玉城(2年・PG)のドライブで返すなど、どちらも落ちついた入りではあったが、全体的には両者シュートを決めきれず、得点が伸びず。そんな中で#24塚原(4年・PG)、#11中村晃太郎(4年・PG)らの得点で一歩東洋大が抜け出し、6-11で2Qへ。

 2Qに入っても法政大はシュートの決定力が上がらない。#11中野(4年・SF)の3Pが決まるまでの3分間半は、対する東洋大が#2山口のジャンプシュートなどでリードを広げる。しかし、粘りを見せる法政大が1歩ずつ差を縮め、15-18の3点ビハインドとすると、2-3ゾーンを仕掛ける。これに、東洋大は少し攻めあぐねるもタイムアウト明けでアジャスト。東洋大#11中村晃太郎が怒涛の4連続3Pを決め、最後は#2山口のブザービーター3Pが決まり、15-33と一気に突き放して後半へ。

 3Qは1Q同様にロースコアの展開。わずかながら決定力で東洋大が上回り、22-45で4Qへ。このまま東洋大ペースのままかと思われたが、最後まで自分たちのバスケを全うしようとする法政大は、途中出場の#13鈴木蓮(3年・G)が3連続アシストで#2田勢(4年・PG)のレイアップや#57玉城の3Pをお膳立て。東洋大はタイムアウトを請求するも、法政大の得点は続き、#24鈴木悠介(1年・C・洛南)のフリースローや#57玉城の3Pで35-50と追い上げる。その間、5分間ノーゴールにとどまった東洋大だが、#1渡邊(3年・PF)がドライブで切れ込みフリースローを獲得。1本沈めると東洋大の得点が動き出し、追撃を阻止。41-57で東洋大が勝利をあげた。

161030suzuki.jpg 東洋大は、内外でバランス良く得点を取りつつ、前半終了間際に5本連続の3Pを決めたことで、勝利を大きく引き寄せる結果に。今季リーグ戦では、開幕2連勝と好スタートを切るも11連敗を経験するなど、「とにかく苦しかった」(#2山口)と結果的には苦難のシーズンとなった。2012年に2部昇格を決めた時以来の入替え戦となるため、4年生含めて初となる。「勝つのが一番だが、東洋らしく楽しんでやりたい」(山口)という気持ちを胸に、2部残留をかけた戦いに挑む。

 法政大は、藤井、植村を中心にパスを展開し、多くのシュートチャンスを作るも、決定率の低さが響き、最終戦を勝利で飾ることはできなかった。3部との入替え戦に向け、1勝しかできなかったという事実は不安要素でもあるが、それでも自分たちのバスケットを貫きとおした自信は、入替え戦の苦しい場面で立ち向かう力となるはずだ。3年生以下の多くが経験を積んだだけに、来年につなげるバスケットをしたい。

写真上:東洋大・中村が決めた怒涛の4連続3Pは、勝利を大きく引き寄せるプレーとなった。山口と並んで東洋大の得点源の一人であり、入替え戦でのプレーぶりが見ものになる。
写真下:4Qに追撃ムードを演出した法政大・鈴木。藤井、植村、玉城とともに今季の法政はガード陣の成長が目立った。

※東洋大・山口選手、法政大・藤井選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.10.30 (Sun)

【2016リーグ2部】10/30 江戸川大VS立教大(第18戦)

江戸川大、14勝目を挙げて初の1-2部入替戦へ
立教大も2部の舞台を後輩に残す


161030_nisimura.jpg 前日の第17戦で3敗の中央大が敗れたことにより、4敗の江戸川大はこの試合に勝ち、かつ後の第5試合で中央大が敗れれば1-2部入替戦とインカレ出場が決まる状況となった(星が並んだ場合は中央大が上回る)。そのせいか、立ち上がりは硬さが目立つ。一方の立教大は、前日の試合でスタートに復帰した#5三上(4年・SG)でなく今日は#11武田(3年・SG)を先にコートに送り出す。その武田が果敢に速攻やジャンプシュートを打っていき、チームを盛り立てた。1Q5分、13-13から江戸川大が2本の速攻でやっと抜け出したかと思われたが、フリースローを2投揃えられない。その間に立教大#14望月(4年・SG)が3Pを決めて19-20と逆転。この2人が得点を引っ張った立教大が22-28と先行して1Qを終えた。

 2Q、江戸川大は#23保岡(3年・SG)の1on1や#44納富(3年・C)の合わせでじわじわ追い上げる。だがバスケットカウントのフリースローが決まらず、逆転できたのは残り5分。リバウンドを速攻につなげて36-35とすると、オフェンスでもリバウンドに粘る。要所で#55平子(4年・SF)の3Pも決まりリードを広げていくが、立教大も#17西村(4年・SG)が3Pを帰して43-38とついていく。

 3Q、江戸川大の3Pが高確率で決まる。さらに#23保岡が続けてバスケットカウントを奪い、差は2桁に。残り4分、60-46でタイムアウトを取った立教大は、このQ途中からコートに入った#5三上が3Pを沈め、追撃といきたかったがなかなかインサイドに入り込めず、69-49と逆に点差を広げられてしまう。

161030_sasou.jpg 4Q、立教大は#4森川(4年・PG)がリバウンドやルーズボールに飛び込み気迫を見せる。しかしチーム全体で3Pの確率が上がらず、残り4分77-56と点差は変わらない。ここから両チームとも4年生をコートに送り出していく。立教大#16石川(4年・SG)、江戸川大#9前田(4年・SG)らがシュートを決めて声援に応え、85-70と点差は開いたがすがすがしい空気で試合終了を迎えた。

 立教大はくしくも昨年と同じ7勝11敗の6位。三上がリーグ戦前に負傷し長期欠場したため望月&三上のWエース体勢は叶わなかったものの、同じポジションの#11武田、スタートを務めあげた#6吉田ら3年生以下の成長が見られた。上位進出という次のステップは後輩たちに託す。また森川は3年連続アシスト王を達成した。

 江戸川大は1990年の創部以来初の1-2部入替戦とインカレに挑む。これからは何もかも未知のステージだからこそ、行けるところまで突き進んでしまいたいところ。江戸川大らしい堅守速攻、そして2部得点王&3P王のエース保岡がどこまで通用するか。観る者を楽しませてほしい。

写真上:シューターぶりを発揮した立教大・西村。
写真下:江戸川大は佐相ら多くの4年生をコートに立たせた。

※江戸川大・平子選手のコメント、立教大・三上選手のインタビュー、集合写真は「続きを読む」へ。


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2016.10.29 (Sat)

【2016リーグ2部】10/29レポート(第17戦)

国士舘大が中央大を倒し2位争いは最終日に持ち越し
熾烈な下位争いは法政大10位、東洋大9位で確定


 既に大東文化大の優勝が決まった2部リーグは、2位争いと下位の入替え戦争いが最終週の見どころになった。下位争いは場合によっては3チームの三つ巴の可能性もあったが、順天堂大が東洋大を下したことで東洋大の入替え戦行きが決定。法政大の10位も確定した。残す2位争いは、勝てば2位決定だった中央大は国士舘大に破れ、同率で並ぶ中央大と江戸川大のどちらが2位となるかは、最終日の結果次第に。最終日、江戸川大は立教大と、中央大は無敗で優勝を決めた大東文化大との対戦になる。


161029ouma.jpg 江戸川大法政大は、負ければ10位が確定してしまう法政大が立ち上がりからアグレッシブに攻め続けたことで、3位の江戸川大に対して終盤まで競る展開となる。前半、法政大は#11中野(4年・SF)の3Pをはじめ外角シュートが当たり順調に得点。それに対して江戸川大は法政大のディフェンスが激しく外角はタフショット気味、その代わり#23保岡(3年・SG)や#44納富(3年・C)らがゴール下で地道に点を重ねていき、32-33の1点差で折り返す。後半になっても両チーム集中を切らさずシーソーゲームを続けていたが、4Qが始まって試合が動く。#23保岡・#49飯田(3年・PG)の連続3Pが決まると流れは江戸川大へ。法政はシュートの確率が落ち、5分ほど無得点の時間が続いてしまう。これが大きく響き、法政大は江戸川大に追いつくことができず。78-66で試合終了となった。

161029niitai.jpg 2勝の差があり、勝敗が順位に関わりない状態の5位日本体育大―6位立教大の試合は、立ち上がりから日本体育大がリバウンドを確実に掴み、立教大はタフショットを強いられてターンオーバーが続いた。1Q、18-8と日体大が気持ちよく得点して差がついてしまうと、2Qもそのまま日体大らしい走る展開で37-18と大差をつけた。しかし3Q、立教大はようやく#14望月(4年・SG)を始めアウトサイドも当たりだし、ゴール下でも粘ってじわじわと追い上げると、4Q残り5分半で4点差にまで詰め寄った。日体大はシュートの確実性が落ち始め、残り3分には遂に2点差にまで詰め寄られてしまう。しかし残り2分になって#54津田(1年・PF・県立城東)のゴール下、#3大浦(1年・SG・広島皆実)のバスケットカウントや速攻など、ルーキーが踏ん張ると再び立教大を引き離し、70-61で試合終了となった。

 既に優勝を決めている大東文化大は、前の試合の勝敗で2部残留が決まった駒澤大と対戦。駒澤大は前半#14川嵜(4年・F)を負傷で欠く状態になるが、食い下がる。それでも立ち上がりからリードした大東大はベンチメンバーをまんべんなく登場させながら有利に勝負を進め、81-59で17と連勝を伸ばした。

写真上:江戸川大・オウマのダンク。リバウンド争いではやはり強かった。
写真下:日体大はベンチも終始盛り上がり、コートの選手を後押しした。

※大東文化大・花井選手、立教大・森川選手、望月選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◆PICK UP1
【順天堂大が逆転劇で2部残留、東洋大は3部入替え戦へ】

161029kobuna.jpg 負けで3部との入替え戦進出となる東洋大と、勝てば入替え戦の回避が決まる順天堂大の戦いは、互いに1本目のシュートが決まり両者応援団にも熱の入る立ち上がり。決められたら決め返すという緊迫した入りの1Qは、開始3分で順天堂大が#17小鮒(4年・F)が2本、#6川久保(3年・F)が1本の3Pを沈めて抜け出そうとする一方で、東洋大は外を打たされる形が決まらずリバウンドも取れない。しかし#88山本(4年・PF)がドライブを仕掛けてフリースローを獲得し、#11中村(4年・PG)を投入して打開をはかる。残り3分は互いに得点が伸びないが、ファウルが続いた東洋大が出遅れて14-22と順天堂大リードで1Q終了。

 2Q、8点を追う東洋大はゾーンで順天堂大のオフェンスからミスを誘い詰め寄るが、オフェンスでは打ち急ぎが目立つ。再び8点差に戻されるとこの差がなかなか動かない状態に突入。しばらく膠着状態が続いたが、最後にこの試合で復帰した#73佐々井(2年・PG)の3Pが入って33-22と順天堂大がリードし、前半を折り返す。

161029shimazaki.jpg 3Q、東洋大が追い上げる。高い位置からのディフェンスで粘ってターンオーバーを誘い、早い展開に持ち込み点差を詰めると#2山口(4年・SG)の3Pが決まって開始3分半で3点差に。さらにボールカットから#25島崎(4年・SG)の速攻で開始5分に37-38と逆転に成功する。順天堂大も#6川久保の3Pで返すが、ここから東洋大は#88山本のジャンパーが2連続。速攻も出て残り2分で8点のリードに成功。このQを43-54の東洋大リードで終えて4Qに入った。

 最終Q、順天堂大は東洋大のディフェンスの前にきれいにシュートを打てる場面が少ないが、中盤で東洋大のシュートが落ち始めると差を詰めて、#29千葉(1年・F・盛岡市立)の3Pが残り1:12に入り、63-63の同点に追いついた。残り1分を切り、#17小鮒のドライブで順天堂大が逆転。東洋大はここから勝負どころの1本が出ず、最後は66-69と順天堂大が逃げ切って6勝目。これにより東洋大が9位で3部との入替え戦へ進むことが決まった。

写真上:順天堂大は終盤、小鮒のドライブからのシュートで勝利を確定的に。
写真下:東洋大は高い位置からの守りで相手のミスを誘い、島崎も速攻を連発したが勝利に届かず。

※順天堂大・八代選手、佐々井選手のインタビューは「続きを読む」へ。



◆PICK UP2
【息詰まる激闘の末に国士舘大が中央大を下す】

161029shimo.jpg 勝てば2位で入替え戦進出とインカレ出場の切符を手にできる中央大と、1巡目では中央大を倒している国士舘大による最終ゲーム。中央大にとっては何よりも勝利が目的であり、国士舘大にしてみれば一矢報いる気持ちが表れた、この日のハイライトになった。

 1Qは国士舘大#12臼井(3年・PF)の3Pが当たりリードする。中央大は内外でシュートが決まらず10-17とこのQ出遅れた。それでも2Qになると中央大が#7森(4年・PF)のフック、#28鶴巻(2年・F)のフリースローと続き、ゴール下の#7森へのアシスト、速攻も決まって開始3分で追いつき、ここから激しい競り合いになった。#88板垣(4年・PF)、#66馬(4年・C)を下げてサイズが小さくなった国士舘大の方がやや苦しい時間帯が続き、残り3分まで5点と取るにとどまったが、#25中村(1年・SF・北陸)の3Pなどが決まると持ち直した。さらに#86下(2年・PG)の3Pにジャンパー、#66馬へのアシストが決まり流れは良好。中央大は打ってはいくがアウトサイドの確率で苦しみ、27-35と国士舘大がリードして前半を終えた。

161029kakiuti.jpg 3Qも激しい主導権争いが続く。追う中央大は#7森が中に攻めるスタイルが中心で、ファウルをもらっていくがその他の選手の得点が伸びず。リードしている国士舘大も開始4分で5得点と激しいディフェンスの前にシュートが決まらない。中央大は#28鶴巻のアウトサイドで2点差とするが、国士舘大が#86下の3Pで返すと中央大は#88浅見(3年・C)の3Pで押し戻すというやり合いに。続いて#7森のバスケットカウントで残り3分で42-42の同点に戻した中央大は、リバウンドを取ってからの速攻が続き、流れを掴みかけるが国士舘大も譲らず。#37阿部(2年・SG)の3P、#21池田(1年・SG・小禄)のジャンパーなどで踏みとどまり、46-50と国士舘大リードで4Qへ。

 4Q、開始早々#6柿内(3年・G)のジャンパーで2点差に迫る中央大。ここから国士舘大は2連続で決められず、開始3分、#28鶴巻のレイアップで中央大が再び同点にする。中央大は#6垣内が積極的に攻め、ジャンパー、フリースロー獲得が続いてリードするが、国士舘大は#66馬のバスケットカウントで再び同点に。残り3分、同点の展開からどちらが抜け出すか緊迫した状態の中、国士舘大は#12臼井のブロックから、#37阿部の速攻が生まれ2点リード。中央大はアウトサイドが当たらないが#6垣内のティアドロップでが大きく弧を描いて決まり残り1分半で再び同点。58-58の状況から再び互いに#32臼井、#7森が決め合うが、勝負の決定的瞬間は残り18.8秒、国士舘大#86下の3Pが沈み60-63と3点のアドバンテージに。中央大はタイムアウトを挟んでシューターの#33三上(1年・F・明成)を投入。#28鶴巻と両ウイングどちらも打てる形にして最後の勝負に懸ける。残り11.4秒、中央大のオフェンスでボールが渡ったのはディフェンスが追いついていなかった#33三上の方。しかし0度から放った3Pはゴールを大きく外れてエンドラインを割る。残り時間、中央大はファウルゲームを仕掛けるがゴールならず、#86下の3Pが決勝点となり国士舘大が激しい戦いに勝利した。

161029kokushikan.jpg 中央大は森、鶴巻がともに20点オーバーとなったが、他が伸びず。得点源が限られた状態になってしまった。本数は打ったものの、3Pの確率は1/19と厳しいもの。8本が決まった国士舘大との差がここに出た。この敗戦で最終戦の大東文化大戦に勝たなければならない背水の陣に追い込まれた。

 国士舘大はスタメンの4人が2桁得点をマーク。点が取れずに苦しむ時間帯もあったが、リバウンド本数と勝負どころの1本を決めきったことが勝利を呼び込んだ。

写真上:インサイドでは苦しみながらも馬が踏ん張りを見せた国士舘大。
写真中:後半、中央大は柿内がオフェンス面で貢献した。
写真下:試合終了後、抱き合う板垣と馬。

※国士舘大・臼井選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.10.23 (Sun)

【2016リーグ2部】10/23レポート(第16戦)

大東文化大が16連勝で優勝を決める
下位順位争いは苛烈さを増す


 16試合を終えて、未だ負けなしの大東文化大が優勝を決めた。入替戦で2部1位に相応しい姿を見せるべく、残り2試合をしっかり戦いたいところ。また、3位江戸川大は4位国士舘大と3勝差をつけ、2位もしくは3位が確定した。1勝差の2位中央大、3位江戸川大はともに勝ち、我慢比べが続く。

 また、2-3部入替戦回避争いは、2戦を残し、10位法政大は9位東洋大と2勝差だが、直接対決を控え法政大は順位を1つ上げる可能性を残している。東洋大も、2勝差の8位駒澤大には勝敗が並んだ場合得失点差で上回り、同じく2勝差の7位順天堂大(※順位は駒澤大との対戦成績による)とは直接対決を残す。終わってみなければ誰が笑い、誰が泣くかはわからない。

161023daito.jpg 中央大駒澤大に容易にシュートを打たせず12-4とスタートダッシュ。だが駒澤大#18前田(3年・PG)の3P2本などで一時2点差に。2Qにも同様の展開が見られたが、駒澤大#65針生(2年・PF)のファウルトラブルを機に中央大がリバウンドを支配、#28鶴巻(2年・F)の得点などで突き放す。主力には疲れも見えるものの、サブメンバーがしっかり働いて75-59で白星を積み上げた。

161023kouno.jpg 江戸川大-順天堂大は、江戸川大#23保岡(3年・SG)が1Qから全開。3Pに速攻に次々決めこのQだけで18得点。さらには正ガードを欠く順天堂大から何度もボールを奪い、速攻につなげて29-6と圧倒する。対する順天堂大は#17小鮒(4年・F)の調子が上がらず1Q途中にベンチへ退く展開。チーム全体で前半3P成功0本に留まり52-20と大差がつく。後半、江戸川大は主力を休ませ94-67で勝利。順天堂大もメンバーを入れ替えながら取り組みを続け後半だけなら上回った。

 日本体育大は第15戦で負傷した#32フェイ(2年・C)に代わり#45河野(1年・PF・福岡第一)がスタメン。ファウルがかさむも#54津田(1年・PF・県立城東)とも時間をを分け合い果敢なプレイを見せる。守っても前半法政大の2FG成功を4/13本に抑え、速攻につなげて38-20。3Q、法政大に3Pを決められるも趨勢が変わるには至らず、80-48で逃げ切った。

写真上:優勝を決め笑顔でチームメイトとハイタッチする大東大。
写真下:津田とともに思いきりよくプレイした日体大・河野。

※日本体育大・小田桐選手のインタビュートは「続きを読む」へ。


◆PICK UP1
【意地のぶつかり合いは立教大の4年生が上回る】
161023nisimura.jpg 2-3部入替戦を回避するにはとにかく勝つしかない東洋大立教大のターンオーバーを誘い、攻めてもオフェンスリバウンドをもぎ取り攻撃の機会を増やしていく。だが決定力では#14望月(4年・SG)を始め立教大が上回り、前半は39-33と立教大リード。

 3Q、東洋大はインサイドにアタックするもフィニッシュまではできず、逆に立教大が速攻につなげて45-35と2桁差がつく。立教大はさらに、残り2分半から#17西村(4年・SG)が3連続でロングシュートを沈め60-41と一気に突き放す。東洋大はこれまでならば消沈してしまうところ、タイムアウト明けにディフェンスから仕切り直す。#88山本(4年・PF)のチームファウルフリースローの後、スティールから#2山口(4年・SG)、#11中村(4年・PG)が連続で決める。残り10秒#11中村のスティールからのシュートは決めきれないも、60-51と得点を50点に乗せ、差も1桁に押し戻す。

161023simazaki.jpg 4Qは取られたら取り返す展開となる。立教大は#14望月が3Pを2本決めるなど好調を維持し、76-65と優位を守る。さらに#4森川(4年・PG)がチームファウルフリースローを誘い、80-67で残り時間2分を切る。ここで東洋大は#25島崎(4年・SG)が思いきりよく3Pを放って決めると、激しいプレッシャーをかけてスローインや運びのボールを奪い、再び#25島崎の3Pなど4連続得点で1分35秒80-77と射程圏内に捉える。立教大はタイムアウトを挟むと落ち着き、時間を使ってフリースローを得るが、これを2投揃えられない。だが東洋大もシュートを決めきれず、83-79でタイムアップ。立教大メンバーが安堵の表情を浮かべるのに対して、東洋大は悔しい惜敗となった。

写真上:3Qに連続3Pを決めた立教大・西村を称える4年生たち。
写真下:東洋大・島崎も4年生の執念を見せたが1歩及ばなかった。


◆PICK UP2
【2Qに立て直した大東大が2部優勝を果たす】
161023bi.jpg 勝てば優勝が決まる大東文化大。無意識の硬さとなったか、国士舘大のオフェンスを中外ともに止めきれず、残り5分半7-15と先行されタイムアウトに追い込まれる。国士舘大が#66馬(4年・C)の1on1、#0角田(3年・SF)の機転を効かせたプレイで加点するのに対し、大東大は交代でコートに入った#20毕(3年・PF)がリバウンドを拾ってシュートにつなげ、16-24とついていく。

 2Qに入ると、#12熊谷、#20_を中心にオフェンスを組み立てていく。#20ビーがミドルレンジからのジャンプシュートに加え、インサイドの1on1、#87波多(4年・SG)へのアシストとオールラウンドに活躍し、#12熊谷はゲームコントロールに加え、自身の3Pを含むアウトサイドシュートで得点を伸ばす。対する国士舘大は開始5分30秒時点、#21池田(1年・SG)のジャンプシュートがこのQ初得点となり、その後も得点が伸び悩む。大東文化大はこのQ途中から入った#15モッチ(1年・C・桜丘)もゴール下でブロックショット、得点と存在感を表す。大東文化大はアウトサイドシュートの確率・オフェンスリバウンドが良く、対する国士舘大はインサイド中心のオフェンスを展開したが決めきれず、前半は6点のリードを大東文化大が奪った。

161023ikeda.jpg 3Q、悪い流れを断ち切りたい国士舘大だが、オフェンスではアウトサイドシュートの確率が悪く得点が伸び悩む。ディフェンスでは大東文化大#12熊谷、#20ビーを止められず大きく引き離されてしまう。4Q、国士舘大は開始早々に#88板垣(4年・PF)がディフェンスをゴール下まで押し込んで得点を決めたが、その後が続かない。残り5分30秒、国士舘大はフロントコートからディフェンスで仕掛けるが中々得点につながらず、その間、大東文化大は#3竹内(3年・PG)、#56山岸(3年・PF)らと満遍なく得点し、76-59で勝利を収めた。

 これで大東文化大は無敗で優勝を決定。力があると言われながら一昨年は入替え戦3戦目で涙を飲み、昨年は入替え戦進出まで届かなかった。3度目の正直となるかが入替え戦の見どころとなろう。

写真上:大東文化大・毕はボースハンドダンクも見せるなど躍動。
写真下:1年生の中で、望月とともにプレイタイムをもらっている国士舘大・池田。

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EDIT  |  23:40  |  2016リーグ戦2部・3部/入替戦  |  Top↑

2016.10.22 (Sat)

【2016リーグ2部】10/22レポート(第15戦)

無敗の大東文化大は一足先に1部入替え戦行きが決定
下位争いは法政大が3部との入替え戦行きに


 残り4試合となった2部リーグ戦。一つの勝利が重みを増し、自分たち以外の試合の勝敗も全体に影響を及ぼし始める時期だ。大東文化大は15勝目をあげ、現在3位の江戸川大が残り全部を勝利しても14勝にしかならないため、1部との入替え戦進出が決定。また、法政大は残り全勝でも8位の駒澤大に届かないため、こちらも3部との入替え戦が決まった。


161022yamaguchi.jpg 東洋大-江戸川大は、前半は江戸川大が38-26とリードするが、3Qの立ち上がりは東洋大が巻き返した。東洋大はディフェンスで江戸川大から次々にターンオーバーを奪うと開始2分半で6点差に。東洋大はエースの#23保岡(3年・SG)に簡単にボールを持たせない。互いに3Pを決め合い、一時点差が4となるが、ここから江戸川大は#12オウマ(1年・C・明徳義塾)のリバウンド、#55平子(4年・SF)のドライブ、#1平岩(3年・SG)の速攻に3Pも出て残り1分半で点差を17と開く格好に。45-59と3Qでついた差は大きかったが、東洋大は4Qも粘った。#25島崎(4年・SG)が次々に3Pを沈め、再び点差は一桁。しかし4ガードにした分、高さで苦戦し最後は69-82。江戸川大が追いつかれることなく11勝目をあげた。東洋大は入替え戦の危険区域で苦しんでいるが、残りの結果でまだ回避の芽はある。


161022isii.jpg 負ければ3部との入替え戦が決まってしまう法政大は、やはり3部との入替え戦に黄信号が灯っている8位の駒澤大と対戦。1Qから優位に立ったのは、#14川嵜(4年・F)ほか、アウトサイドが好調だった駒澤大。法政大はディフェンスで粘り、#13鈴木のシュートもよく決まったが、43-31と駒澤大が13点リードで前半を折り返す。3Q、駒澤大の外が落ち始め、法政大がディフェンスで粘ってじわじわ詰め寄る。駒澤大はターンオーバーが増えるが、インサイドの#65針生(2年・PF)でなんとかつないで53-45で4Qへ。駒澤大は立ち上がりに#24石井(3年・F)の外が連続で決まり、再び二桁リードとなるが法政大も#14植村(4年・PG)が返して再び差を一桁にすると、ゾーンで駒澤大のミスを誘うが一気呵成とはならず。駒澤大は速攻、アンスポーツマンライクファウルの獲得、#24石井の3Pなど残り5分に流れを掴むとそのまま20点近くに差を広げ、最後は79-62。5勝目をあげた。

 法政大は残り3試合を全勝しても4勝のため、これで5勝となった8位駒澤大には届かず、3部との入替え戦が決まった。一方の駒澤大は9位東洋大に対して2勝差をつけたが、残す対戦は大東大・中央大・国士舘大の上位チームメイン。東洋大に巻き返される可能性はまだ残る。


 国士舘大−立教大戦は、国士舘大の高さに対して得意の足が出せない立教大が2Qに逆転され、約10点を追う展開になるがそのまま点差を詰められず。国士舘大は82-63で勝利し、この後の試合で星の並んでいた日本体育大が敗れたため、星一つの差をつけて4位に留まる。

161022nakamura.jpg 中央大-順天堂大の一戦は、互いにシュートの精度を欠き、1、2Qとも拮抗。単調なオフェンスに終始はするが、31-28と中央大リードで前半終了。後半3Q、順天堂にタフショットを打たせる中央大はプレスも仕掛けてミスを誘い、10点近く引き離すが、順天堂大もリバウンドから早い展開に持ち込み食らいつく。終盤笛に振り回されたが、55-47と中央リードで4Qへ入る。順天堂大はなかなか当たりが来ず、もどかしい時間が続く中、中央大も重い展開ながらじわじわアウトサイドを決めていく。順天堂大も気持ちは切れずに残り3:52で#17小鮒(4年・F)の3Pが決まり6点差として粘る。中央大が外のシュートを落とす間にさらに迫り、残り51.9秒、#7吉田(2年・C)のフリースローで3点差に。タイムアウト開け、中央大は#99浅見(3年・C)がオフェンスリバウンドからのシュートで再び5点のリードとし、次のオフェンスで順天堂大は#29千葉(1年・F・盛岡市立)の3Pで勝負をかけるが、これは決まらず。残り時間はファウルゲームを仕掛けることなく67-62で試合終了。

写真上:東洋大は山口を始め粘りは見せたが、江戸川大を崩すまではいかず。
写真中:駒澤大は4Q、石井の3Pがチームを乗せた。
写真下:中央大・中村は機動力抜群のプレーで中央大の攻撃を牽引する。

※駒澤大・針生選手のインタビューは「続きを読む」へ。



◆PICK UP
【大東大が追う展開になるも、3Qで逆転】

161022m_d.jpg 勝てば入替え戦行きが決まる大東文化大、かたやこれに負けると上位進出の夢が絶たれる5位の日本体育大と対戦は、前半から白熱の展開となった。立ち上がりは日体大が大東大から次々にターンオーバーを奪ってリード。インサイドに#32フェイ(2年・C)がそびえる日体大に対し、大東大#15モッチ(1年・C・桜丘)も簡単には中でプレーはできない。先行された大東大は開始5分に#92ビリシベ(2年・PF)の3Pで追いつくが、日体大も#4江端(3年・SF)の速攻、#15モッチをダブルチームで囲んだターンオーバーから、#20小田桐(3年・PG)の3Pにつなげて譲らない。大東大はタイムアウトを挟んで#20毕(3年・PF)に交代。この#20毕の3P、ディフェンスで流れを持ってこようとするが、日体大の方が優れた守備とシュート確率を見せて1Qは21-26と日体大5点リード。

 2Q、日体大はリバウンドを押さえ、リードを保つ。自身も簡単には得点できないが、大東大もターンオーバーが続いて得点がストップ。メンバーを入れ替え対処していくが、残り3分でもこのQの得点はわずか5点と、流れを握っているのは依然日体大で、リバウンド、ルーズボールにも飛びつき気迫が見える。前半残り30秒、大東大はゾーンプレスを繰り出しターンオーバーを奪うが、日体大も得点は許さず31-40の日体大リードで前半終了。

 3Qの立ち上がりも日体大ペースでリードを保つが、ファウルトラブルにより厳しくなる。それでも日体大は#20小田桐の得点が続き15点前後を保つ2桁のリード。しかし大東大がディフェンスで激しさを増し、日体大にタフショットを打たせ、ターンオーバーを奪って盛り返していくと、残り12秒には#12熊谷(2年・PG)のフリースローで55-55の同点に。さらに最後は56-55と逆転して最終Qへ。

161022odagiri.jpg 4Q開始早々、#12熊谷の3Pで波に乗る大東大。日体大はここまでゴール下を支えていた#32フェイが足を痛めて退場してしまうと、立て続けに大東大にゴールを許し、一気に10点引き離されてしまった。日体大はここからの盛り返しは叶わず。93-75と大東大が差を開いて勝負を決めた。

 大東大は3Qのディフェンスを締め、日体大からターンオーバーを続発させた。危うい展開だったが、後半に力を出せるのは実力がある証拠。1部入替え戦への切符を掴み、最終盤へ入る。

 一方の日体大はきれいなシュートが打てずに、4Q頭のフェイの退場も痛かった。そこまでの展開は理想的だっただけに惜しまれる。この敗戦で2位以内の夢は絶たれた。

写真上:制空権争いが一つの見どころとなった。大東大はモッチが31点15リバウンドと数字ではフェイを圧倒。
写真下:日体大は小田桐が3P7本を含む26点。最後までディフェンスも攻めたが、惜しくもファウルアウト。


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EDIT  |  23:50  |  2016リーグ戦2部・3部/入替戦  |  Top↑

2016.10.17 (Mon)

【2016リーグ2部】10/16レポート(第14戦)

江戸川大、国士舘大との再延長にもつれる激戦を制す
中央大も日体大に快勝、入替戦切符に近づく


 順位の近いチーム同士の対戦が目白押しとなった第14戦。まず、江戸川大国士舘大をダブルオーバータイムの末に撃破。中央大日本体育大を相手に1Q快心の出来で2位をキープした。江戸川大は現在上位のチームとの対戦を一足先に終える形となり、彼らの「4敗」が1-2部入替え戦およびインカレ出場権を占う一つのラインとなりそうだ。もうひとつ注目の現在6、8~10位の4チーム間の対戦は、東洋大と立教大が勝ち星を伸ばした。現時点で下位同士のカードの対戦は次週も続き、気が抜けない終盤戦を迎えている。


161016yasuoka.jpg 東洋大は序盤から走るプレイが出て1Qを24-12とする。駒澤大のアウトサイドが決まって点差が詰まる場面もあったものの、ゾーンディフェンスが効いて8点リードで4Qへ。攻めては#88山本(4年・PF)が確実に決め、守ってはリバウンドを渡さず突き放す。ラスト5分は駒澤大が3P一辺倒になってしまったのもあり、フリースローを1本ずつ積み上げ74-56。ついに連敗を11で止め3勝目。駒澤大に星一つと迫った。

161016kawakami.jpg 立教大-法政大は競り合いとなる。2Q最後に3Pを沈めた立教大が38-30と抜け出したかと思いきや、突き放しては法政大が追いすがる展開に。再三のリバウンドから得点につなげ4Q残り4分64-59とわからない。勝負を決めたのは立教大#4森川(4年・PG)のドライブからの連続バスケットカウント。これで得たリードを守りきり、79-56で大きな6勝目を挙げた。

 他、首位の大東文化大順天堂大のビッグラインナップにやや戸惑いつつも1Qを22-7とすると、主力を休ませながら83-58で勝利。順天堂大は3Pが2/33本に留まった。

写真上:48分間で42得点の保岡(右から2人目)。シーズンベストといっても過言ではない輝きを見せた。
写真下:東洋大・川上はガードながら15リバウンドと貢献。

※東洋大・山本選手のインタビュートは「続きを読む」へ。


◆PICK UP1
【50分間にわたる熱戦は江戸川大の泥臭さが上回る】
161016usui.jpg 前日に日本体育大との4敗対決を勝って波に乗る江戸川大と、5敗と後がない国士舘大。延長も1度では決着がつかず、今2部リーグ随一の総力戦となった。

 1Q、江戸川大は#23保岡(3年・SG)の連続3Pで幕開け。国士舘大も#86下(2年・PG)がタッチよく決め返す。インサイドでも国士舘大#66馬(4年・C)の1on1、江戸川大#12オウマ(1年・C・明徳義塾)のリバウンドシュートと両者譲らず、残り5分16-14。ここから国士舘大が走る展開に持ち込み、フリーになった#0角田(3年・SF)が3Pを確実に決めて19-21と逆転。しかし今度は江戸川大が走り、#23保岡の3Pで締め括って26-25とわずかに前に出る。

 2Q、江戸川大が国士舘大のインサイドを封じ、#12オウマのドライブと#1平岩(3年・SG)の3Pで33-25と流れを掴んだかと思われた。だが、国士舘大は投入された#88板垣(4年・PF)がリバウンドシュートを決めて踏ん張る。ここで江戸川大にパスミスが続き、34-31と再び僅差に。江戸川大は#23保岡が流れながらのシュートやロング3Pを決めて沸かせれば、国士舘大も#88板垣が中外で決め返し4年生の意地を見せる。さらに江戸川大は#44納富(3年・C)のフリースロー獲得、国士舘大は#21池田(1年・SG・小禄)のブザービーターと両サブメンバーの奮闘もあり、どちらに転ぶかわからないまま44-40で折り返しとなる。

 3Q、江戸川大はアウトサイドの確率が落ちるが、#12オウマがリバウンドタップなどでつなぐ。国士舘大も#37阿部(2年・SG)が果敢に攻め込み、56-52と点差は変わらない。国士舘大がゾーンディフェンスを試みても江戸川大#23保岡がうまくスペースを活かす。国士舘大も#12臼井(3年・PF)がゴール下をねじ込む。大きく動いたのは残り1分半から。江戸川大#55平子(4年・SF)、#49飯田(3年・PG)がフリーのチャンスを活かして連続3P、64-54と2桁差がつく。さらに速攻、守っては#44納富のブロックショットと勢いに乗り、極めつけに#23保岡が超ロング3Pのブザービーター。69-56と大きく勝利に近づく。

161016simo.jpg しかし、このまま終われない国士舘大は4Q、#86下が気を吐く。得点後にはプレスディフェンスも展開、8分を残して69-65と元の点差に戻してしまう。さらに江戸川大#23保岡が接触の治療のためベンチに下がった機を逃さず、#12臼井がインサイドで存在感を示す。バスケットカウントのフリースローは落としてしまうものの、リバウンドから#37阿部が3Pを突き刺して70-70とついに振り出しに戻す。残り6分30秒、国士舘大は江戸川大から8秒オーバータイムを奪うと、#88板垣から#12臼井へのインサイドアウトで3Pを沈め逆転。だがすかさず江戸川大#55平子が3Pを決め返し、こちらも最上級生の意地を見せる。さらに#1平岩が1on1を決めた江戸川大リード。残り2分、江戸川大#23保岡が3Pを沈め試合を決めに掛かるものの、今度は国士舘大#88板垣がすぐに返す壮絶な展開に。85-83で迎えた残り1分、国士舘大#12臼井の3P、江戸川大#23保岡の1on1と、1点のリードを奪い合う。ビハインドながらチームファウルが2つしかない国士舘大はタイムアウト明け、江戸川大のスローインにプレッシャーを掛け、スティールに成功。託された#86下が残り4秒でフリースローを得るも、成功は1投に留まり、87-87で決着は延長に持ち越された。

161016ouma.jpg 延長では互いに容易なシュートを許さない。その中で江戸川大は#23保岡がチームファウルフリースローと3Pを決め、国士舘大も#88板垣がマークを吹っ飛ばしてのバスケットカウント、リバウンドシュートを決める。さらに両者フリースローを1投ずつ決めての残り33秒、江戸川大#23保岡の1on1は決まりきらず、#12オウマがリバウンドをもぎ取るが惜しくもトラベリングの判定に。残り5.8秒での国士舘大の攻撃はしのぐも、ベンチに下がる際に異議を唱えテクニカルファウルを取られてしまう。これが個人5つ目に当たり、江戸川大としては不本意に主力を1人欠く形となる。

 再延長、江戸川大は#55平子、国士舘大は#88板垣の両主将が決め合う。江戸川大は#12オウマに代わった#44納富が速攻を決めれば、国士舘大も#51田中(2年・PF)が走り返す。101-101で残り30秒を切り、トリプルオーバータイムも脳裏を過ぎる。江戸川大はここでボールを#1平岩へ。4Qからチームファウルが累積している状況を鑑みて1on1を仕掛けるも、ファウルコールはなし。しかし混戦の中で自らリバウンドを取ってねじ込む。残り3.8秒、タイムアウトを取った国士舘大は#88板垣の3Pに託すも決まらず、#12臼井のリバウンドシュートもしのいだ江戸川大が103-101で勝利を掴んだ。

161016hiraiwa.jpg どちらが勝ってもおかしくなく、江戸川大の得点直後にタイミングよくタイムアップとなったようなもの。江戸川大がその幸運を引き寄せられたのは、4年生の#55平子から1年生の#12オウマまで全員がリバウンドやルーズボールに粘った結果と言えるだろう。国士舘大も持てる力は出し切ったが、及ばず。6敗目となり、1-2部入替え戦進出はかなり厳しくなった。

写真上左:国士舘大・臼井。江戸川大・保岡とのオールラウンダー対決は圧巻だった。
写真上右:気迫のこもったプレイでフリースローを獲得した国士舘大・下を称えるメンバー。
写真下左:リバウンドで身体を張った江戸川大・オウマだが、最後はほろ苦いファウルアウトに。
写真下右:決勝点を決めメンバーと喜び合う江戸川大・平岩。4Qラストのファウルを帳消しにした。

※江戸川大・飯田選手のインタビュートは「続きを読む」へ。


◆PICK UP2
【中央大がバックコートで仕掛けて持ち味を発揮】
161016nakamura.jpg 前日に5敗目を喫した日本体育大は、3敗の中央大に是が非でも勝ちたいところ。1巡目のように重い立ち上がりになるかと思いきや、全く異なる展開となった。

 1Q、中央大はシュートイン後にバックコートプレスを展開。#13中村(2年・G)のスティールから、走り込んできた#7森(4年・PF)がレイアップを決める。日体大がゾーンディフェンスを展開すれば#28鶴巻(2年・F)が3Pを、再びスティールから#13中村がバスケットカウントを沈め、14-4と先手を取る。さらに#7森が逆ミスマッチを突いて飛び込みリバウンドやロングシュートと躍動。残り6分で#13中村が2ファウルとなってしまうも勢いは衰えず、日体大はガード陣を入れ替え、タイムアウトと対応を余儀なくされる。ただ、残り4分に#15八木橋(4年PG・)も2ファウルで交代となると、中央大はオフェンスに停滞が見られる。その間に日体大は#3大浦(1年・SG・広陵)がバスケットカウント、#75赤土(4年・PF)がリバウンドシュートを返して、29-19と10点差に収める。

161016osiro.jpg 2Q、中央大は軽快なパス回しからテンポよくシュートを放ち、決めていく。残り5分15秒、40-27で日体大は#32フェイ(2年・C)と#75赤土を下げスモールラインナップに。中央大のミスを誘うも、中央大と同じディフェンスプレッシャーがファウルとなってしまい勢いをつくるまでには至らない。ただ、ラスト9秒での攻撃で#14大城(4年・PG)がリバウンドタップを決め、明るい雰囲気で後半につなぐ。

 3Q、日体大は#75赤土や#32フェイ、中央大は#13中村と主力にファウルがかさんでいく。その中で中央大が堅守から#7森のレイアップという形を連発、残り3分30秒61-44とリードを広げる。#28鶴巻も続いて走るのに対して、日体大は#3大浦の3Pで何とか67-51で終える。

 4Q、日体大のディフェンスが激しさを増す。しかし中央大は#6柿内(3年・G)らがうまく0度のスペースを使ってゾーンを攻略。残り6分20秒、73-55で日体大はタイムアウトを取り、再びスモールラインナップに。粘り強く守るも、オフェンスが#19田口(3年・F)の孤軍奮闘となってしまう。3Pを狙っていくも、中央大も#15八木橋、#28鶴巻が決め返す。最後にはスターティングメンバーを下げる余裕を見せ、83-68と終わってみれば1巡目とほぼ同じ点数での勝利となった。

161016sekido.jpg 中央大は「相手の大きい2人(赤土・フェイ)にやられないよう、フロントコートで守る時間をなるべく少なくしたい」(荻野ヘッドコーチ)という狙いに加え、日体大のガード・#20小田桐の欠場を突くべくプレスを仕掛け、それが奏功した。その分ファウルがかさんだが、サブメンバーがしっかりとカバー。荻野ヘッドコーチも「スタートの5人以外も意識が高い。思うところはあるだろうがチームのために自己犠牲を払ってくれている」と労った。なお中央大は江戸川大に2勝しており、残り4戦を終えて星が並んでも上回る。それだけ大きな1勝となった。

写真上:中央大・中村は身体能力とリーチを活かしてスティールを連発。チームを波に乗せた。
写真中:日体大は大城を投入するなどしたが流れを引き寄せきれず。
写真下:ベンチで思わず立ち上がる赤土ら4年生の気持ちは大きいだけに、痛い敗戦となった。

※中央大・鶴巻選手のインタビュートは「続きを読む」へ。


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