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2016.10.09 (Sun)
【2016リーグ2部】10/9レポート(第12戦)
リーグ2/3を終え大東大が独走態勢
江戸川大は延長戦を制し、3位日体大と同率の星に追いつく
上位2位はこの日も勝利して動きはなかったが、3位の日本体育大が国士舘大に破れ、日体大の下に1勝差でついていた江戸川大が駒澤大に勝利して勝率で並んだ。1巡目の直接対決で破れているために4位となるが、星の差がなくなったのは大きい。この3位争いも重要だが、2位との差も1勝差という現状は残りのリーグ戦で何が起こるか分からないということでもある。ここから後半にかけてはそれぞれのチームが目標クリアのために特に力も入ってくる状況。今後の戦いぶりが見逃せない。
リーグも第12戦を迎え、もう1敗もできない国士舘大は、日本体育大を前に1Q6点に留まるも、泥臭くリバウンドに絡んで3Pラッシュにつなげ、82-61で1巡目のリベンジを果たした。連敗は避けたい江戸川大は、駒澤大を相手にこちらも1Q6点に留まる。3Qに逆転するも食い下がられ、延長に突入。#23保岡(3年・SG)が要所で決めて82-69で抜け出した。
順天堂大-立教大は、順天堂大が前半3P1本のみと低調。立教大はそれを走る展開につなげ、2Q半ばにダブルスコアとするとその後も優位に進めた。4Q冒頭には66-60と肉薄される場面もあったものの、順天堂大のアウトサイドを守りきり、86-71で立教大が勝利した。
首位の大東文化大は法政大を相手に74-52で退けた。2位の中央大はシュートが決まらず、リバウンドを東洋大に取られてしまい3Qまでクロスゲームとなるも、4Qに突き放して63-53と、この週2連勝で勝ち星を伸ばした。東洋大、法政大は連敗を止める糸口を掴みたいところ。
リーグも2/3を消化し、各チームの星がばらけてきた。残り6試合、1勝、さらには1点が重要になる試合が続く。
写真上:見ごたえのあった日体大・赤土と国士舘大・板垣のマッチアップ。
写真下:最上級生としてチームを引っ張る法政大・中野。
◆PICK UP1
【らしさを出した国士舘大が7勝目】
4敗の日本体育大と5敗の国士舘大の対戦。1-2部入替え戦、インカレ出場に向けて重要なカードは、重い立ち上がりとなる。国士舘大はシュートが入らず、2Qには日体大が2桁のアドバンテージを得る。しかし17-27からから3P、#66馬(4年・C)のバスケットカウントなどで猛追。守っても#32フェイ(2年・C)を囲み、25-29と逆転圏内に捉える。日体大は残り1.7秒でのフリースローを2投とも落としてしまう。
3Q、2Q終盤の流れが継続。日体大は#32フェイから#45河野(1年・PF・福岡第一)に替えてゾーンを敷くも、国士舘大の3Pが入り始める。#86下(2年・PG)のファウルをもらうドライブもチームを勢いづけ、33-33と振り出しに戻す。日体大も#19田口(3年・F)、#20小田桐(3年・PG)らの1on1で拮抗するも、国士舘大#88板垣(4年・PF)の連続3Pで49-43と突き放す。板垣は守っても日体大#75赤土(4年・PF)を押し込ませず、日体大のオフェンスが外に偏れば#12臼井(3年・PF)がリバウンドをもぎ取る。52-47の5点差ながら国士舘大の勢いが強い。
4Q立ち上がりも#88板垣の3P、#12臼井のリバウンドショットで国士舘大が流れを切らさない。#86下のフリースローで61-51とついに10点差がつき、日体大をタイムアウトに追い込む。日体大は果敢にペイントエリアへ攻め込むがファウルをもらうには至らない。残り6分には66-51と差が開き、日体大はスモールラインナップに替えて高い位置からプレッシャーを掛けていく。国士舘大のミスを誘い66-55と詰め寄るも、クリアな形で攻めきれない。国士舘大は対照的に#0角田(3年・SF)、#12臼井らが畳みかけて残り2分75-55として勝負あり。後半に57点を叩き出して82-61。1巡目の借りを返し、2試合合計の得失点差でも上回った。
日体大は課題に挙げていた試合の入りを修正したかに見えたが、3Pが0/15と沈黙。リバウンドもとりきれなかった。国士舘大は#88板垣が攻守で活躍、スタート起用に応えた。
写真上:ガードの国士舘大・阿部は昨年よりプレータイムを伸ばしている。
写真下:ダイナミックなプレイを見せる日体大・田口。
※国士舘大・下選手のインタビュートは「続きを読む」へ。
◆PICK UP2
【延長の末、江戸川大が苦しみながらも勝利】
江戸川大は開始3分を過ぎて#1平岩(3年・SG)の1on1で初得点を挙げるも、その後もうまく噛み合わない。それに対して駒澤大は中外多彩な攻撃で14-4とする。江戸川大はメンバーチェンジが奏功し、#44納富(3年・C)の速攻で1Qを終えると、駒澤大のミスを誘って速攻に持ち込み、2Q開始2分で14-10まで盛り返す。さらにリバウンドからチャンスを広げ、残り2分半で20-20の同点に。ここから駒澤大は#18前田(3年・PG)の3P、フリースローで25-20と突き放す。
3Q、江戸川大はコートに戻った#12オウマ(1年・C・明徳義塾)がゴール下で躍動。駒澤大が3P1本に留まる間に逆転に成功する。しかし駒澤大も#65針生(2年・PF)が中、#14川嵜(4年・F)らが外で決めて37-37。ここから江戸川大は#23保岡の3Pなどで37-45と、流れが行ったりきたりする。
4Q、駒澤大は#24石井(3年・F)、#14川嵜が立て続けに3Pを沈める。江戸川大は#12オウマが囲まれ足踏みする間に、#14川嵜がさらに2本3Pを決めて残り6分54-52と一気に抜き去る。江戸川大#23保岡が連続3Pなどで試合を決めに掛かるも、駒澤大も諦めない。残り2分58-63から#65針生がゴール下を2本きっちり決め、ファウルゲームに持ち込む。残り7秒、#12オウマがフリースローを2投とも落としてしまい、リバウンドは混戦の中で駒澤大#18前田が掴むとともにチームファウルフリースローを獲得。勝ち越すチャンスを得たが、2投目と再三のリバウンドシュートを決めきれず、63-63で延長に突入した。
延長では開始すぐ#23保岡が3P、ドライブを決めた江戸川大に余裕が出る。#55平子(4年・SF)の身体を張ったリバウンドから#12オウマが決めて残り2分半64-70と勝利を大きく引き寄せる。駒澤大は#65針生の得点、#24石井の3Pで3点差と追い縋るも反撃もここまで。江戸川大がチームファウルフリースローを落とすも、ファウルアウトが相次いだこともあって得点につなげきれず、69-82で江戸川大が苦しみながらも勝利を掴んだ。
写真上:機動力を発揮した江戸川大・納富。
写真下:駒澤大・川嵜は3~4Qでの決定力が特に高い。
「2点ずつ返していこうと考えた」
先鋒としてチームを引っ張ることを誓う
◆#86下 瑞稀(国士舘大・2年・PG)
昨シーズンからコートに立ち、ルーキーらしからぬ巧さを見せていた。ドライブの鋭さやファウルをもらう身体の強さに加え、引きつけてのパスに磨きがかかり、この試合では7アシストを記録。焦って3Pシュートに頼るのではなく、コツコツ2点を重ねていくことで流れを引き寄せた。本調子ではないと言うが、リーグ後半に向けて活躍の場を広げ、入替え戦やインカレといった「次」の舞台を切り拓きたい。
―1巡目では敗れた日体大が相手でしたが、どのような対策で臨みましたか?
「相手にはフェイ(#32)がいてインサイドが強いので、そこをどうやって抑えるか。チームで守って、そこから速攻など自分たちの流れに持っていけるようにと意識して臨みました。2Q、3Qと自分たちの流れをつくれて、点差を離すことができてよかったです」
―1Qのビハインドから相手に傾いていた流れを取り返すきっかけは何だったと思いますか。
「ディフェンスで相手に点数を取らせないことと、自分たちが2点ずつ重ねていったことで点差を詰めることができました。それで気持ちが乗ったことによって畳み掛けられたかなと」
―コート内でこまめにコミュニケーションを取っていましたが、どんなことを話したのですか?
「もう内容とかではなくて、自分たちらしく楽しくやろうと。そういう単純なことだけです。これまでの試合は暗い時間帯というか、チームの士気があまり上がらない場面が多かったという反省があります。今日は自分たちらしいリズムが出たので勝てたと思います」
―リーグを通して、自身の調子としてはいかがですか。相手チームからのマークも厳しいですが。
「全然だめです。シュートが入らないし、ミスもあってチームに迷惑をかけてしまっているので、何とか切り替えてリーグ後半は頑張りたいです。夏はすごく調子がよくて、リーグも最高の状態でいけると思ったのですが、序盤はたぶん緊張なんかもあってリズムがつくれないまま来てしまっています」
―リーグも2/3を終えての反省と、リーグ終盤はどのように戦っていきたいか教えてください。
「1-2入部替戦進出に向けて今がけっぷちですが、今週2連勝できたので、ここから畳み掛ける感じで勢いに乗っていきたいです。士気も上がってきています。それと上級生が少ないので僕たち2年生も下から押し上げられるように、チームを引っ張っていけるようなプレイをしていきたいと思います」
江戸川大は延長戦を制し、3位日体大と同率の星に追いつく
上位2位はこの日も勝利して動きはなかったが、3位の日本体育大が国士舘大に破れ、日体大の下に1勝差でついていた江戸川大が駒澤大に勝利して勝率で並んだ。1巡目の直接対決で破れているために4位となるが、星の差がなくなったのは大きい。この3位争いも重要だが、2位との差も1勝差という現状は残りのリーグ戦で何が起こるか分からないということでもある。ここから後半にかけてはそれぞれのチームが目標クリアのために特に力も入ってくる状況。今後の戦いぶりが見逃せない。

順天堂大-立教大は、順天堂大が前半3P1本のみと低調。立教大はそれを走る展開につなげ、2Q半ばにダブルスコアとするとその後も優位に進めた。4Q冒頭には66-60と肉薄される場面もあったものの、順天堂大のアウトサイドを守りきり、86-71で立教大が勝利した。

リーグも2/3を消化し、各チームの星がばらけてきた。残り6試合、1勝、さらには1点が重要になる試合が続く。
写真上:見ごたえのあった日体大・赤土と国士舘大・板垣のマッチアップ。
写真下:最上級生としてチームを引っ張る法政大・中野。
◆PICK UP1
【らしさを出した国士舘大が7勝目】

3Q、2Q終盤の流れが継続。日体大は#32フェイから#45河野(1年・PF・福岡第一)に替えてゾーンを敷くも、国士舘大の3Pが入り始める。#86下(2年・PG)のファウルをもらうドライブもチームを勢いづけ、33-33と振り出しに戻す。日体大も#19田口(3年・F)、#20小田桐(3年・PG)らの1on1で拮抗するも、国士舘大#88板垣(4年・PF)の連続3Pで49-43と突き放す。板垣は守っても日体大#75赤土(4年・PF)を押し込ませず、日体大のオフェンスが外に偏れば#12臼井(3年・PF)がリバウンドをもぎ取る。52-47の5点差ながら国士舘大の勢いが強い。

日体大は課題に挙げていた試合の入りを修正したかに見えたが、3Pが0/15と沈黙。リバウンドもとりきれなかった。国士舘大は#88板垣が攻守で活躍、スタート起用に応えた。
写真上:ガードの国士舘大・阿部は昨年よりプレータイムを伸ばしている。
写真下:ダイナミックなプレイを見せる日体大・田口。
※国士舘大・下選手のインタビュートは「続きを読む」へ。
◆PICK UP2
【延長の末、江戸川大が苦しみながらも勝利】

3Q、江戸川大はコートに戻った#12オウマ(1年・C・明徳義塾)がゴール下で躍動。駒澤大が3P1本に留まる間に逆転に成功する。しかし駒澤大も#65針生(2年・PF)が中、#14川嵜(4年・F)らが外で決めて37-37。ここから江戸川大は#23保岡の3Pなどで37-45と、流れが行ったりきたりする。

延長では開始すぐ#23保岡が3P、ドライブを決めた江戸川大に余裕が出る。#55平子(4年・SF)の身体を張ったリバウンドから#12オウマが決めて残り2分半64-70と勝利を大きく引き寄せる。駒澤大は#65針生の得点、#24石井の3Pで3点差と追い縋るも反撃もここまで。江戸川大がチームファウルフリースローを落とすも、ファウルアウトが相次いだこともあって得点につなげきれず、69-82で江戸川大が苦しみながらも勝利を掴んだ。
写真上:機動力を発揮した江戸川大・納富。
写真下:駒澤大・川嵜は3~4Qでの決定力が特に高い。
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【INTERVIEW】「2点ずつ返していこうと考えた」
先鋒としてチームを引っ張ることを誓う
◆#86下 瑞稀(国士舘大・2年・PG)

―1巡目では敗れた日体大が相手でしたが、どのような対策で臨みましたか?
「相手にはフェイ(#32)がいてインサイドが強いので、そこをどうやって抑えるか。チームで守って、そこから速攻など自分たちの流れに持っていけるようにと意識して臨みました。2Q、3Qと自分たちの流れをつくれて、点差を離すことができてよかったです」
―1Qのビハインドから相手に傾いていた流れを取り返すきっかけは何だったと思いますか。
「ディフェンスで相手に点数を取らせないことと、自分たちが2点ずつ重ねていったことで点差を詰めることができました。それで気持ちが乗ったことによって畳み掛けられたかなと」
―コート内でこまめにコミュニケーションを取っていましたが、どんなことを話したのですか?
「もう内容とかではなくて、自分たちらしく楽しくやろうと。そういう単純なことだけです。これまでの試合は暗い時間帯というか、チームの士気があまり上がらない場面が多かったという反省があります。今日は自分たちらしいリズムが出たので勝てたと思います」
―リーグを通して、自身の調子としてはいかがですか。相手チームからのマークも厳しいですが。
「全然だめです。シュートが入らないし、ミスもあってチームに迷惑をかけてしまっているので、何とか切り替えてリーグ後半は頑張りたいです。夏はすごく調子がよくて、リーグも最高の状態でいけると思ったのですが、序盤はたぶん緊張なんかもあってリズムがつくれないまま来てしまっています」
―リーグも2/3を終えての反省と、リーグ終盤はどのように戦っていきたいか教えてください。
「1-2入部替戦進出に向けて今がけっぷちですが、今週2連勝できたので、ここから畳み掛ける感じで勢いに乗っていきたいです。士気も上がってきています。それと上級生が少ないので僕たち2年生も下から押し上げられるように、チームを引っ張っていけるようなプレイをしていきたいと思います」
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