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2016.12.17 (Sat)
【2016インカレ】11/27 5位決定戦 名古屋経済大VS青山学院大
名古屋経済大は初めて尽くしのインカレを6位で終了

1Qから青山学院大が勢いあるオフェンスを展開。立ち上がりから3Pが気持ちよく決まると一気に引き離し、ベンチメンバーも積極的に使う形となった。名古屋経済大は青学大の堅守に苦しみ、オフェンスが形にならず5-26と差をつけられた。2Qになるとやや展開が落ち着き、名古屋経済大が#15ジャニパプ(3年・C)のゴール下における存在感も増していく。このQは16-13と名古屋経済大が3点上回るが、前半は39-21と青学大リードで修了。
後半、青学大は#24安藤(4年・F)、#14柏倉(4年・PG)など、3Pは相変わらず好調。再び青学大がこのQを20点台に乗せるが、名古屋経済大は#91松本(4年・PF)などもシュートもあるが、オフェンスが続かず差を広げられ4Qへ。青山学院大は残り約3分で4年4人と#31戸田貫太(2年・SF)という布陣に。これこれは安藤たち4年生が、リーグ戦では人数の関係でベンチ落ちすることが多かった#31戸田と一緒にプレーしたいと望んだもの。一方の名古屋経済大も今大会を引っ張り続けた#91松本、#3比嘉(4年・SG)、#88木下(4年・PF)ら4年を中心にこれを迎え撃つと、#15ジャニパプが見事なアリウープダンク、#3比嘉の3Pなどで魅せた。さらには最後は#26山村(4年・PF)、#56川本(4年・PF)とすべて4年をコートに送り出した。

名古屋経済大は初戦で拓大戦を倒すと、札幌大との死闘を制した。順位決定戦では関西学院大を大逆転で破り、インカレ出場3度目にして6位入賞を果たす偉業を達成した。4年生を筆頭に勝負強さを見せ、東海大にシード枠を持って帰るという結果には大きな拍手を贈りたい。

写真上:この1年で成長した青学大・ナナーは、チームを支える選手になることが期待されている。
写真中:1年生ながら、冷静なゲームメイクを見せた名古屋経済大・遠藤。こちらも次世代を担う人材として楽しみだ。
写真下:最後は皆でバスケを存分に楽しむ様子も見せた青学大。
・青山学院大・廣瀬HC、柏倉選手、大崎選手、石黒選手、安藤選手
・名古屋経済大・藤本コーチ、松本選手、比嘉選手、ジャニパプ選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2016.12.08 (Thu)
【2016インカレ】CLOSE UP 関西学院大学・超えていった壁と、その先に待ち受けていたもの

インカレを8位で終えた関西学院大は、選手はもちろんスタッフ・コーチ陣も、心からの万感の表情とはならなかった。これまでいずれの代でも目標とし、阻まれてきたインカレのベスト8こそ46年ぶりの偉業。もっと誇って良いはずだが、彼らに100パーセントの喜びはなかった。僅かな安堵感と解放感の奥には、苦い悔しさが確かに垣間見えていた。
「反省が残った」「もっと上に行きたかった」「勝ちたかった」——。どの選手の口からも、そんな悔恨の言葉が出てきていた。
絞り込んだ目標——ただインカレベスト8のために
チームは今年の目標を「インカレのベスト8」に定めた。インカレで第5シードを手にできる関西リーグ優勝はもちろん目指すが、それはあくまでも目標へのステップに過ぎないと考えた。全関も西日本インカレも明確に優勝を目標に据えたわけではなく、シーズンの最後に笑うためにあえてターゲットを絞ったのである。確かに春は悔しさも募った印象だ。だが、夏を乗り越えたチームは力強かった。
関西リーグでは松田の復帰も大きく、僅差の試合ばかりにもかかわらず無敗のまま3試合を残して優勝を決めた。さすがに気が緩んだかその後2連敗となったが、最終戦は1点差で天理大を振り切った。結局リーグ戦は勝ち点16という堂々たる成績。シーズン後半に唯一漂った暗雲を、これで振り除けた。

写真:池嶋は、ベスト8を決めた瞬間雄叫びをあげた。だが、ベンチに戻るとタオルで顔を覆った。「悔しさ7割、嬉しさ3割」だったという。
3連敗フィニッシュから見えたもの

準々決勝は、関西では優位だった池嶋と松田のインサイドも関東屈指の高さを誇る専修大の前には太刀打ちできず、完敗。翌日は関西リーグでは盤石だった勝負どころでミスが続き、名古屋経済大に逆転負け。最終日も、早稲田大の走力を強調したバスケットを前に早々に相手優位の構図を作られ、巻き返せなかった。「池嶋と松田のリバウンドはうちのアドバンテージだったが、それが見事に消された。やっていることは、まだまだ足りない」とは綾部コーチの弁。感じ取った課題は、あまりにも多い。
長年関東の取材をしてきたある記者には「関学はバランスが良い。むしろ新鮮にも見える」と言わしめた。確かに今季一貫して披露した披露した安定感の一因は、バランスの良さだった。だがオフェンスの形がやや崩れていても、1対1や個人能力、展開の早さをも押し出すバスケットに完敗を喫したことも事実。次のステージに辿り着くためには、こうした相手にも対抗していかなければならない。

これから超えようとする壁が、これまでとは段違いに分厚いことは、誰もが分かっているだろう。しかし、そのための研鑽がなければ歴史は塗り替えられない。インカレ期間終盤にも長時間のミーティングが敢行され、互いに意見をぶつけ合ったというが、現状に満足していないからこその出来事でもある。
その時は重く苦しい状況かもしれない。それでも再び春の到来を迎えるため、階段をもう一段登るため、前進していかなければならない。それも、リーグで無敗を続けた時のように、あくまでも力強く、である。
写真上:目標到達に不可欠だった雑崎を労う綾部コーチ。来年もチームに留まる3年生以下の選手とともに、捲土重来を誓った。
写真下:ベスト8以降は苦しんだ松原も、来年4年生となる。最後の3試合を糧に、学生最後の一年を今年以上に実りあるものとできるか。
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2016.12.03 (Sat)
【2016インカレ】11/27 3位決定戦 白鷗大VS専修大
来シーズンを担う下級生の成長も光る

2Qは両チームともペースダウン。ゴール下ではブロックショットに阻まれ、アウトサイドもなかなか決まらない。24-18の白鷗大リードで迎えた残り3分から再びエンジンがかかり、専修大は#7國分のピック&ロールや#11秋山(2年・G)のロングシュート、白鷗大は#21神里(3年・PG)の3Pで加点。専修大はさらに#7國分のフリースローで2点差まで迫るものの、逆転は叶わず34-30で折り返す。
3Q、両者パスミスが目立ち、リズムを作りきれない。我慢比べを打破したのは白鷗大#5川島(4年・SG)。連続速攻で残り5分43-34と突き放す。専修大のタイムアウトの後も流れは渡さず、#5川島の3Pで48-36と2桁差に。しかしこの後Q終了までノーゴールと足踏みしてしまう。この間に専修大は#11秋山の3P、#26砥綿(3年・G)の速攻で48-43まで差を詰める。

白鷗大は1部リーグ3位に続いてインカレでも3位入賞と躍進のシーズンとなった。落合監督の就任から3年目となり、浸透してきた「落合イズム」とも言える堅守に加えて思いきりのよい攻撃もできるようになり、チームにとって未知の高みを切り拓いた。下級生時から試合に絡んできた4年生は卒業するが、それでも#0野﨑や#75イブラヒマらが残る来シーズンも楽しみな存在だ。
専修大は春の京王電鉄杯では優勝を果たすも、トーナメントは5位、リーグは4位。このインカレも4位で終えた。アブの加入によりインサイドの強さを得た反面、ウイングのメンバーとのスペースのバランスが難しかったと思われる。しかし、近年では最高の数字を叩き出した1年だったことも確かだ。大澤ら下級生の成長もあり、アブを軸とした新しいチームづくりがこちらも期待される。
写真上:シーズンを通してエースの働きを見せた白鷗大・野﨑。
写真下:専修大・砥綿は限られたプレイタイムの中で持ち前のスピードを発揮した。
・白鷗大・川邊選手、川島選手、ジャニ選手、鎌田選手、小倉選手、
・専修大・渡辺選手、國分選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2016.11.27 (Sun)
【2016インカレ】11/27 7位決定戦 関西学院大VS早稲田大
関西学院大は課題と収穫を得ながらの目標到達に
ベスト8入り後は、ともにこの2戦で苦しい戦いとなっている早稲田大と関西学院大。インカレ最終日の最初のゲームは、毎年定期戦を行い、勝手知ったる者同士の対戦となった。

粘りたい関西学院大。3Qは#23松田のバスケットカウントでスタートするも、#25伊藤(4年・F)も3Pを決めて早稲田大は慌てない。ロースコアながら、要所で持ち前の機動力を押し出し、関西学院大を翻弄。4Q立ち上がりには#27濱田の3Pで18点ものリードとなった。関西学院大もここから#34池嶋がアリウープを決め、#27雑崎(4年・PF)のレイアップ、#10松原(3年・SF)の3Pが続くが、早稲田大は#11河合(4年・PG)の3Pも決まって最後まで動揺しなかった。ゲームはこのまま60−49で早稲田大が勝利した。

関西学院大は、ベスト8以降は慣れない舞台にやや翻弄される格好に。順位決定戦は、関西では全関でも実施される戦いだが、さすがにインカレともなると勝手が違った様子だった。だが、全く違うステージで最終日までの戦いを経験できたことは収穫であり、今後への糧となる。最後は悔しさも残った8位という結果だったが、ベスト8進出自体がチームとしては46年ぶりの快挙だった。胸を張って関西に帰り、来年以降に繋げて欲しい。
写真上:早稲田大・石原は笑顔も見える中でプレー。両チーム最多の11得点をマークした。
写真下:インカレを通じて好調だった中野もこの日は沈黙気味。上級生となる来年は、プレーの安定感を増していけるか。
・早稲田大・吉岡コーチ、河合選手、伊藤選手、佐藤選手、渋田選手、宮脇選手
・関西学院大・横澤選手、松田選手、雑崎選手、池嶋選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2016.11.27 (Sun)
【2016インカレ】最終結果

優勝 筑波大学(3年連続4回目)
準優勝 東海大学
第3位 白鷗大学
第4位 専修大学
第5位 青山学院大学
第6位 名古屋経済大学
第7位 早稲田大学
第8位 関西学院大学
【個人賞】
■最優秀選手賞 杉浦佑成(筑波大学)

■敢闘賞 寺園脩斗(東海大学)

■優秀選手賞 生原秀将(筑波大学)

■優秀選手賞 馬場雄大(筑波大学)

■優秀選手賞 中山拓哉(東海大学)

■優秀選手賞 川島 蓮(白鴎大学)

■優秀選手賞渡辺 竜之佑(専修大学)

■MIP賞 寺園脩斗(東海大学)

■得点王 杉浦佑成(筑波大学)112点

■3P王 寺園脩斗(東海大学)12本

■リバウンド王 アブ フィリップ(専修大学)OFF53/DFE38/TOT91

■アシスト王 中山拓哉(東海大学)21本

優勝 筑波大学



準優勝 東海大学

3位 白鷗大学

4位 専修大学


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2016.11.27 (Sun)
【2016インカレ】11/27結果(最終日)
関西学院大学49(12-18,12-15,6-12,19-15)60早稲田大学
名古屋経済学50(5-26,16-13,12-21,17-9)69青山学院大学
専修大学58(9-21,21-13,13-14,15-13)61白鷗大学
筑波大学66(18-13,16-10,8-12,24-16)51東海大学
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2016.11.26 (Sat)
【2016インカレ】11/26レポート(準決勝)
筑波大と東海大が決勝進出を果たす
インカレ男子戦も残すはあと2つ。一段階ごとにレベルの上がる試合内容に、会場も湧いている。ベスト4に残ったうち、初の決勝を目指した白鷗大、そして8年ぶりの決勝を目指す専修大はそれぞれ上位シードのチームに挑む形になった。しかし第1シード筑波大、第2シード東海大がそれぞれ勝利し、3年連続同カードでの決勝が決まった。
リードを握った東海大が流れをキープ
白鷗大は4Qに失速し、3度目の逆転劇はならず

リーグ戦では1勝1敗。東海大は今大会最激戦と言われるブロックを勝ち上がり、かたや白鷗大は2戦連続4Qでの逆転劇で劇的勝利を重ねてきた。始まるまではどちらにどう転ぶかわからない試合だったが、立ち上がりから東海大がペースを掴んだ。

3Q、開始2分間は東海大がノーゴール。その間に白鷗大は#23ジャニ(4年・C)のゴール下につづいて#41小倉の3Pが決まり、5点差まで詰める。しかし東海大はそこから寺園が果敢にゴールを狙い、#33鈴木(4年・SF)のオフェンスリバウンドからの得点もあって、点差を8に広げて逃げる。追いすがる白鷗大は#41小倉、#21神里(3年・PG)の連続スリーもあって、47-51。白鷗大が4点差に詰めて3Q終了。

負けた白鷗大はビハインドを背負ったままの展開ではあったが、3Qまでは焦った様子はなく、我慢と集中で確実にできることをこなして冷静だった。ただ、3Pは川島、野﨑とも1/8と確率が上がらず、勝負を分けた4Qは我慢も効かなかった。「自分たちのシュートが相手に読まれていて思うように打てず、そこで集中が切れてしまったのが敗因。いつもはできる我慢ができなかった」と主将の川邉。リバウンドを1本でも取れれば立て直せる自信はあったが、跳ねたボールが4Qはことごとく東海大の方へと落ちてしまったのも痛かった。落合監督も「今日はみな頑張った。でもボールがこちらへ落ちてこなかったり、あと“もう一つ”が出なかった。それを頑張ろうと言いながらやったが、相手が上だった」、と述べた。しかし、監督就任から3年でここまで来た成長力は素晴らしいもの。選手たちも年ごとに実力をつけ、「ここまで、成功と同じくらい失敗している。ちょっとぐらいの失敗ではへこたれない」(落合監督)というメンタリティを持っている。それを3位決定戦の場でも見せて欲しい。

写真上:東海大・大矢はインサイドのリバウンドで貢献。今大会では3Pも決まっている。
写真中:白鷗大・小倉は絶妙の飛び込みプレー、3Pで東海大のディフェンスを翻弄。
写真下:東海大が信じるのは“チームの力”。決勝でもそれが生きるか。
※東海大・平岩選手のインタビューは「続きを読む」へ。
専修大の高さに苦しむも
2Qで流れを掴んだ筑波大が決勝戦へ

ディフェンディングチャンピオン・筑波大は、8年ぶりの決勝を目指す専修大の挑戦を受けた。1Qは専修大#30アブ(1年・C・アレセイア湘南)、筑波大#6馬場のブロックショットが早々に飛び出るなど序盤から激しい空中戦を展開するも、徐々に専修大の高さが筑波大を苦しめることに。#11秋山(3年・G)、#6渡辺(4年・G)の得点でリズムを掴むと、#30アブがオフェンスリバウンドでチャンスを量産し、リード。筑波大は辛うじて食らい付き、17-20で1Qを終えた。

3Q序盤は、シューター#10大澤(2年・F)を起点に攻撃を組み立てる専修大。これに応えて、3Pを沈めるも、ここで再び立ちはだかったのが#17杉浦。すぐさま3Pを決め返し、専修大に流れを渡さず。61-47とわずかに筑波大がリードを広げて、最終Qへ。しかし#2満田以外のスタートメンバーをベンチで休ませる布陣でのぞんだ筑波大だが、得点が止まってしまう。その間に#34盛實(1年・G・能代工業)の3Pも決まり、専修大が勢いづく。だが、徐々にメンバーを戻し筑波大が、専修大の追撃ムードを消し続けて、80-68で試合終了。筑波大が3年連続の決勝戦へと駒を進めた。

そして、専修大を跳ね返した筑波大。序盤に相手の高さに苦しむも、2Qでは隙をついて一気に筑波大ペースで試合を展開。特に前半だけで21得点を挙げた杉浦は、相手の流れを切り、さらには突き放すシュートを決め、その貢献度は大きい。そして、要所要所で4年生3人が試合を締めるプレーを見せ、残りのメンバーもそれぞれも役割をこなしてゲームをつなげた。次なる舞台は決勝戦。リーグ戦は最終日を待たずして優勝を決めたものの、気持ちの緩みから、最終戦で東海大に敗れていることもあり、その悔しさを晴らすとともに筑波大初の3連覇へ挑む。
写真上:力強いリバウンドで専修大の好スタートを演出した専修大・アブ。まだ1年生だが、その存在感は十分なものであり、準決勝を終えた時点で得点、リバウンド、ブロックショットの3部門で1位を記録している。
写真下:筑波大ペースで一気に突き放すためには、馬場の活躍は必須。決勝戦でのその役割が期待される。
※筑波大・杉浦選手、専修大・佐々木監督のインタビュー、コメントは「続きを読む」へ。
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2016.11.26 (Sat)
【2016インカレ】11/26レポート(5〜8位決定戦)
名古屋経済大は逆転勝利で5位決定戦へ
4位以下の順位決定戦は、日本体育大世田谷キャンパスへ場所を移して行われた。青山学院大と早稲田大は、リーグ戦では1勝1敗のカード、また名古屋経済大と関西学院大は西日本インカレでも対戦した、因縁の一戦でもあった。

写真:11点の青山学院大・石黒。青学大は4年生4人とも2桁得点で気合を見せた。
※青山学院大・高橋選手のインタビューは「続きを読む」へ。
◆PICK UP
終始関西学院大が優勢に試合を展開するも
最終盤に劇的な逆転で名古屋経済大が勝利

関西学院大は、今大会好調の#74中野(2年・SG)がこれまでに違わぬ滑り出し。3Pはもちろん、果敢に中に切れ込んでリバウンドシュートも決める。名古屋経済大#15ジャニパプ(3年・C)の得点は防ぎ切れずとも、その他の選手にはきっちり対応し、先行。2Qには#34池嶋(4年・PF)のレイアップが続き、交代出場の#20横澤(4年・SG)、#27雑崎(4年・PF)も決めてチームを盛り上げた。名古屋経済大はなかなかリズムを掴めず、前半で7点を追うスコアとなった。
後半も、関西学院大がリードを保つ。#74中野、#34池嶋の両名が豊富な形でのシュートを決めていく。名古屋経済大も、#88木下(4年・F)の3Pや#91松本(4年・PF)のインサイドで得点し、シュート1本差に迫る場面はあるが、都度関西学院大が決め返して余裕のある試合運びを続ける。しかし、ターンオーバーから#15ジャニパプが速攻でダンクを決めると、形勢が変わり始める。関西学院大はすぐに返して一旦リードを4点とするが、残り約2分で名古屋経済大は#91松本が連続でバスケットカウントを獲得し、一挙に逆転に成功。ガラリと形勢が変わり、関西学院大にミスが続く中、名古屋経済大は落ち着いて時計を進めた。最後は61−55で勝利した名古屋経済大の5位決定戦進出がこれで確定。未経験の舞台での戦いが、クライマックスを迎えることとなる。
写真:逆転のバスケットカウントを続けた名古屋経済大・松本を、同級生の比嘉が労う。
※名古屋経済大・木下選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2016.11.26 (Sat)
【2016インカレ】11/27試合予定(最終日)
11:00 関西学院大学 vs 早稲田大学(7位決定戦)
13:00 名古屋経済学 vs 青山学院大学(5位決定戦)
15:00 専修大学 vs 白鷗大学(3位決定戦)
17:00 筑波大学 vs 東海大学(決勝)
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2016.11.26 (Sat)
【2016インカレ】11/26結果
◆順位決定戦
早稲田大学70(10-20,15-15,22-18,23-24)77青山学院大学
名古屋経済大学61(13-14,12-18,18-14,18-9)55関西学院大学
■国立代々木競技場第二体育館
◆準決勝
白鷗大学49(14-22,15-15,18-14,2-14)65東海大学
筑波大学80(17-20,23-10,21-17,19-21)68専修大学
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2016.11.25 (Fri)
【2016インカレ】11/25レポート(準々決勝)
1〜4シードが順当に勝ち上がる

明治大を倒してベスト8に名乗りをあげた関西学院大は第4シード専修大相手に、立ち上がりこそ#74中野(2年・SG)の積極性が光り、いきなり9−0とした。しかし、前日の内容を払拭したい専修大がここから攻勢。#10大澤(2年・F)の3Pで一気に勢いに乗り、1Qのうちに二桁のリード。そこからも攻撃の手を緩めず、関西学院大にきっかけを与えなかった。試合は前半で保ったリードを専修大がそのまま維持する形で推移。66-88で危なげなく8年ぶりのベスト4進出を決めた。

写真上:専修大はアブが28得点17リバウンド。関西学院大の強みであるインサイドを支配した。
写真下:名古屋経済大・木下の17点はチームトップのジャニパプに次ぐもの。最後まで積極的に攻める姿勢が見えた。
・専修大・國分選手、筑波大・青木選手のインタビューは「続きを読む」へ。
◆PICK UP1
白鷗大が2試合連続の逆転劇でチーム初の準決勝へ
早稲田大は2002年以来のベスト4入りは叶わず

初のベスト4が懸かる白鷗大と、2002年以来のベスト4を狙う早稲田大。立ち上がりは白鷗大のシュートが好調だったが、早稲田も3Pが入り、ディフェンスではプレスを仕掛けて持ち直すと接戦に。1Qは18-17と互角で終了した。2Qになると白鷗大が#75イブラヒマ(1年・C・延岡学園)の内外のプレーもあってリードに成功。10点以上の差をつけた。しかし、早稲田大もじわじわ追い上げて#11河合(4年・G)の3Pが決まると、残り1分で同点。残り時間にフリースローを1本決めた白鷗大が33-32で前半終了し、両者譲らぬ内容となった。

開始3分は互いに得点が停滞。早稲田大#27濱田(2年・F)の3Pが決まると、白鷗大#5川島の3Pで返すという風に互いに譲らず。早稲田大は#8新川(3年・F)のレイアップ、#7石原(3年・G)の3Pが決まり、7分で50-57のリードに。さらにプレスを仕掛けてミスを誘う。追う白鷗大は#28川邊(4年・SF)がファウルをもらっていき、#0野﨑(3年・SG)のフローター、速攻で追い上げ。残り2:20に#5川島(4年・SG)のフリースローで逆転した。残り1分半、早稲田大はターンオーバーが2連発。すかさず白鷗大が逆転から4点のリードに成功。さらにタイムアウト明け、#18奥野(3年・PG)が絶妙のアリウープパスで#75イブラヒマのダンクを演出。残り50秒で6点のリードに。28.5秒、早稲田大は#11河合の3Pで67-64とするが、チームファウルのたまった状態での追い上げは苦しい。最後はフリースローを確実に沈めた白鷗大が72-67で初のインカレ準決勝へ進出した。

写真上:ダメ押しのダンクを決めたイブラヒマが、アシストを出した奥野とハイタッチ。
写真中:落合監督よりゲームコントロールにおいて信頼を置かれている白鷗大・奥野。
写真下:早稲田大は河合がチームハイの16得点。最後の意地で3Pを沈めて3点差まで迫った。
「残り1分でも逆転できると信じていた」
連日の逆転劇に驚きつつも選手を信頼
◆落合嘉郎監督(白鷗大)

(連日の残り2分からの逆転について)5点差ぐらいのゲームなら1分ぐらいでも大丈夫だと信じていた。そういう練習もしている。本番でやりきれる選手たちはすごいが。
(イブラヒマ選手の成長について。リーグ戦からの伸びが大きい)持っているものはすごい。ちゃんと育てばBリーグでもやっていけるぐらいのタレントがあることが、このインカレに入って垣間見えた。フィリップ(専修大#30アブ)がすごくリーグで伸びていてうまくなっていて、うちはどうだろうと思ったが、昨日の活躍を見てやはり成長していたと確信できた。今日も決めてくれた。
(終盤での司令塔に2回戦は神里、この試合は奥野を据えた。奥野の良さ)強気なところ。バスケットボールをこの2年ぐらい勉強していて、ゲームメイクが良くなっている。本来終盤は神里(#21)を出すが、今日の流れは神里で得点を取らすのではなく、ゲームメイクをさせた方がいいと考えた。奥野はどんな場面でも落ち着いている。神里との2ガードは信頼している。この2人が駄目なら多分勝てない。昨日も今日もガードのおかげ」
・専修大・國分選手インタビュー
・PICK UP2 青山学院大vs東海大(東海大・関野選手インタビュー)は「続きを読む」へ。
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2016.11.25 (Fri)
【2016インカレ】11/25結果
関西学院大学66(19-30,11-22,15-15,21-21)88専修大学
白鷗大学72(18-17,15-15,14-17,25-18)67早稲田大学
青山学院大学60(19-25,2-14,15-17,24-21)77東海大学
筑波大学95(20-15,28-10,25-17,22-17)59名古屋経済大学
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2016.11.24 (Thu)
【2016インカレ】11/24レポート(2回戦・代々木第二体育館)
専修大は重苦しいながらベスト8へ
2会場で2回戦の6試合が行われ、ベスト8が出揃ったこの日、代々木第二体育館では男子の2試合が行われた。

後半、一進一退の攻防となるが新潟経営大が差を詰められずに4Qに入る。ゾーンを敷いて専修大のオフェンスを停滞させ、自らは内外アグレッシブに攻めて再度点差を詰め、一桁に。しかし、専修大も大事なところは決めて追いつかせるまではいかず、62-77。新潟経営大の粘りに耐えてベスト8へ進出した。
専修大・渡辺は「どうも感覚がおかしかった」と調子の上がらなかった様子。次は明治大を倒した関西学院大相手だが、関東の意地にかけて負けられない。新潟経営大は1回戦を突破したのは大きな結果だった。3年生に良い選手も揃うだけに、来年に期待したい。
写真:専修大・フィリップと新潟経営大・馬。サイズのあるインサイド同士のぶつかり合いも見ものだった。
※新潟経営大・吉田選手のインタビューは追って掲載します。
◆PICK UP
慶應義塾大が意地を見せて最終盤までリード
白鷗大は最後の攻防で逆転勝利

3Q、またも慶應大が逃げた。#22トカチョフ(3年・CF)のジャンパーがよく決まり、#16高田(1年・SG・徳島城東)の3Pで開始5分に14点のリード。白鷗大はオフェンスが空回りし、44-54で3Qを終え4Qへ。

写真上:白鷗大は10本、慶應大は11本の3Pが沈んだこの試合、白鷗大は川島が3本の3Pをいいところで決めた。
写真下:21得点を決めた慶應大・トカチョフ。強い攻め気で最後まで挑んだ。
※慶應義塾大・西戸選手、後藤選手のインタビューは追って掲載します。
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2016.11.24 (Thu)
【2016インカレ】11/24レポート(2回戦・大田区総合体育館)
関東勢では青山学院大、早稲田大が勝ち残り

大会4日目。大田区総合体育館では、ベスト8入りをかけた4試合が行われた。
地方勢の活躍が目立つ今大会を象徴するかのように、関東勢同士の対戦は1試合のみ。地方勢同士の激突も繰り広げられ、勝ち上がった4チーム中2つは、地方から乗り込んできたチームとなった。
写真:関西学院大もベスト8入りを達成。目標に据えながら到達出来なかったステージに、遂に立つこととなった。

しかし、後半に入ると本来の良さを発揮。#21南木(3年・G)や#18森井(3年・G)らがバランス良く得点していった。逆に江戸川大は#12オウマが孤軍奮闘の状態となり、早稲田大の走力を前に失速。最後は71−53と点差が開き、早稲田大が準々決勝へと駒を進めた。

ただ、点差がやや離れた後半に入っても札幌大は切れず、粘り強さを発揮。#18池田(2年・G)らが得点を重ねていく。しかし、結局最終スコア87−74となり覆すには至らず。名古屋経済大が、東海勢では16年ぶりとなるベスト8進出を決めた。
写真上:早稲田大・南木はチームハイの13得点をマークした。
写真下:ジャニパプの存在は脅威だが、その脇で加点する高橋の存在も名古屋経済大のストロングポイントである。
・青山学院大vs東海大九州
・関西学院大vs明治大(関西学院大・堤選手コメント)
・名古屋経済大・松本選手のコメントは「続きを読む」へ。
※東海大九州・谷里選手、江戸川大・平子選手、札幌大・山戸選手、明治大・田中井選手、會田選手のインタビューは追って掲載します。
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2016.11.24 (Thu)
【2016インカレ】11/24結果
札幌大学74(23-21,15-23,15-25,21-18)87名古屋経済大学
青山学院大学73(18-19,17-15,17-15,7-10,14-3*)62東海大学九州 *OT
江戸川大学53(14-14,14-14,9-19,16-24)71早稲田大学
関西学院大学73(13-17,15-19,22-17,23-16)69明治大学
◆国立代々木競技場第二体育館
白鷗大学77(11-21,21-12,12-21,33-16)70慶應義塾大学
新潟経営大学 62(17-14,9-20,11-18,25-25)77専修大学
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