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2015.11.22 (Sun)
【2015リーグ1部】11/1 拓殖大VS白鴎大
白鴎大は上位陣の牙城は崩せず

前半から白鴎大は得点が取れず、拓殖大は安定してリードを保った。1Qで19-8と拓殖大が11点のアドバンテージを得ると、2Q以降はその差を保つ。#39成田(3年・SG)や#99赤石なども安定して得点していく。白鴎大も2Q以降は持ち直してこのQの得点では15-17と2点リードし、34-25と9点差で前半を折り返す。3Q、拓殖大は#23バンバ(3年・C)を始め再び小気味良くオフェンスを展開し、白鴎大の追撃を許さずここで58-35と差を広げると、4Qは控えメンバーを出場させていった。最後は4年生を中心に、ベンチメンバーも全員出場させた拓殖大が83-57で勝利し、リーグ最後の試合を締めくくった。

白鴎大は2週目に豪雨災害に見舞われるという不運があったが、それをバネに中盤以降よく盛り返した。オフェンスに関しては停滞する場面も見えるが、その反面ディフェンスは固く、失点を押さえて手堅く勝利を重ね、7位でフィニッシュ。昨年より取り組んできた数多くのメンバーを使って戦う方式も定着してきており、下級生も多いためここからまだまだチームも成長していきそうだ。
写真上:高さでは見応えのあった拓殖大・バンバ対白鴎大・ジャニ。同期ならではの仲の良さもあり、来年も勝負は続く。
写真下:自主練にも熱心だという拓殖大の飯田が、きれいなシュートを決めてチームメイトともタッチ。
※拓殖大・岡本選手、白鴎大・梶原選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2015.11.12 (Thu)
【2015リーグ1部】11/1 明治大VS法政大
9位・法政大は早稲田大との入れ替え戦へ

立ち上がりから明治大はバランス良く得点。#55吉本(4年・SF)や#32吉川(2年・SG)の3Pで先行する。法政大は序盤からどこか重い内容。#16沼田(4年・C)と#7藤井(3年・SG)の攻め気が光るが、単発に終始した。2Qに入ると#50伊澤(4年・PF)のインサイドでも得点が伸び始め、明治大の優位は変わらない。法政大は糸口が掴めないまま、前半を15点差で終えた。
どうにかきっかけを握りたい法政大は、3Q序盤に#11中野(2年・SG)と#7藤井の3Pが相次いで決まる。しかしこのあとはファウルが続き、ターンオーバーのミスも出て再びの停滞。明治大も一時得点が止まるが、#2齋藤(2年・PG)らアウトサイド陣の得点で打開する。法政大は、明治大がメンバーを落とした終了間際に詰め寄るも、慌てさせるには時間が少な過ぎた。余裕を持って試合を運んだ明治大が72−62で勝利し、8勝でリーグ終了となった。

法政大は、苦しい大会となった。リーグ途中には得点源の加藤が負傷し、長期の欠場を余儀なくされたのも響いた。入れ替え戦は2年前にも経験しているが、今回は1部のステージを守る構図であり、気持ちの持ちようもいくらか変わってくるだろう。チームの中心である上級生が、プレー面でも精神面でもいかに引っ張れるかも鍵を握る。
写真上:3Pランキングで上位をうかがった明治大・吉本。クイックリリースでも高確率でネットを射抜く。
写真下:この試合攻め気の光った藤井。彼の活躍度合いも、入れ替え戦で鍵を握るポイントだ。
※明治大・伊澤選手、法政大・沼田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2015.11.04 (Wed)
【2015リーグ1部】11/1 国士舘大VS慶應義塾大
慶應大はミスが続きリーグ戦を8位で終了

立ち上がりは慶應大ペース。#13西戸(3年・G)のシュートを皮切りに#5大元(4年・G)の3P、#21鳥羽(1年・G・福大大濠)の3Pが続き、一気に2-10とするとその後も#5大元のシュートが当たった。国士舘大は出遅れるが終盤に#22原(4年・F)、#32臼井(2年・PF)のジャンパーも当たって持ち直し、19-25と慶應大がリードしつつも、国士舘大が追い上げる展開になった。
2Q、慶應大はアシストからの得点が次々決まり、一気に10点をリード。しかしその後は国士舘大がゾーンを繰り出すとアウトサイドのシュートが当たらず、じわじわと追い上げられてしまう。#4福元(4年・PG)の3Pなどでなんとかつなぐが、次々にシュートを打ってくる国士舘大に守りで対応できず、逆に#68藤井(3年・SG)、#88板垣(3年・PF)にも3Pを決められてしまうと、最後は#15下(1年・PG・浜松開誠館)の3Pで国士舘大が37-37と同点に追いついて前半終了。
追いつかれて後半に建て直したい慶應大は、3Qの立ち上がりこそ得点では離されないが、打たされている外がまったく入らない。国士舘大は自由なオフェンスでシュートを次々に決めていき、開始数分で逆転すると、フリースローの獲得やオフェンスリバウンドなどで次第に優位に立って差を広げようとする。慶應大も粘って#5大元のバスケットカウントや#22トカチョフ(2年・CF)のシュートで追いすがるが、3Q最後にまたも#15下のシュートで国士舘大が58-56と逆転して終えると、4Qも小気味よくシュートを打っていく。慶應大は苦しい中でも#7黒木(4年・CF)のシュートで応戦するが、最後は国士舘大の勢いが勝った。最後まで外角の調子を取り戻せなかった慶應大が引き離され、79-70で国士舘大が最後の試合で2勝目をゲットしてリーグを終えた。

慶應大は最終週に一気に順位的にアップできるところにいたが、2敗で終えて8位。笛に惑わされての自滅だ。勝負どころでいかに決めきるか、このチームでの課題でもあるが、最後の正念場となるインカレで地力を発揮できるか否か、大きな宿題を残された。
写真上:国士舘大・下の積極的なシュートが慶應大を翻弄した。
写真下:慶應大は福元がアシスト王を獲得するが、最終週はらしさが出せず。
※国士舘大・原選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※慶應義塾大・大元選手のインタビューは追って掲載します。
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2015.11.04 (Wed)
【2015リーグ2部】11/1 日本体育大VS早稲田大
日本体育大は昨年の雪辱ならず

1Qは交互に点を決めてシーソーゲームに。開始早々、日本体育大#75赤土(3年・PF)がゴール下で奮闘、連続で得点する。早稲田大は#34池田(4年・PG)・#7石原(2年・PG)・#8新川(2年・SF)が外角のシュートで応戦。これに対して日本体育大も#35佐々木(4年・SF)や#19田口(2年・SG)も外角のシュートを決めていく。このあと早稲田大はシュートファウルがかさみ日本体育大に6本ものフリースローを与えてしまうが、日本体育大は3本しか決められずチャンスをものにできない。早稲田大は#36澁田(3年・SF)の連続得点でリードするが、終盤になると日本体育大#75赤土と#14大城(3年・PG)の3Pが決まり、最終的に日本体育大が2点リードし、18-20で終える。
2Q、早稲田大は#11河合(3年・SG)のレイアップ、スティールからの#21南木(2年・G)の速攻が決まり波に乗ると、2分間で#11河合・#34池田・#2木澤(4年・G)が3Pを合計で5本も決めて11点差まで突き放す。その間、日本体育大は#75赤土のミドルシュートとバスケットカウントでしか点を稼ぐことができず。その後、日本体育大は#35佐々木の3Pで差を少し詰めるが、早稲田大はシュートを全く落とさず、#34池田のミドルシュート、#2木澤の3Pなど順調に得点し更に差を広げていく。日本体育大は#19田口がリバウンドからの得点で4点を追加するが、その他のシュートがなかなか決まらず。2Qで一気に差が開いてしまい、53-34でハーフタイムへ。
3Q、早稲田大の勢いは止まらず#7石原が3Pを決める。日本体育大も#14大城が3Pで、#19田口がゴール下で得点。しかし日本体育大の攻撃はここまで。早稲田大は#7石原がレイアップで得点すると、そこから#34池田のジャンプシュートが2本決まる。完全にペースを崩した日本体育大はファウルが増え、早稲田大に何本もフリースローを与えてしまい、結局早稲田大が11連続得点、この時点で32点差にまで差がついた。日本体育大が得点できたのは残り1分になってから。#75赤土のミドルシュート、#34加藤(4年・G)のレイアップが決まる。しかし早稲田大のペースは途絶えておらず、#34池田・#11河合が3Pを入れて36点差、79-43で終了。

日本体育大は早稲田大のディフェンスに苦しめられ、いつものようなオフェンスが発揮できず2、3Qに失速してしまった。4Qになってやっと攻められるようになったが時既に遅く、大きな差を詰めることができなかった。昨年、入れ替え戦で悔しい思いをした日体大。その雪辱を晴らすべく今シーズンは、途中で危ういシーンも見せたが粘って上位に3敗でしがみついた。気持ちの面では大きく伝わるものがあるチームだったが、あと一歩が届かなかった。
早稲田大は最後まで自分たちのペースをキープしつつ、速い展開のバスケットで相手を圧倒。ディフェンスも機能した。そして前日まであまり調子がよくなかったエース#34池田の活躍が見られたのも大きな勝因だ。昨年はリーグ序盤に好調さを見せながらも途中で失速。失ったものを1年をかけて取り返した。しかしまだ権利を手に入れただけに過ぎない。あとは入れ替え戦でどんな戦いを見せるかにかかっている。
写真上:ハイタッチする早稲田大4年の池田と山本。池田は終始笑顔でプレーしていた。
写真下:ディフェンスに苦しみながらも果敢にインサイドへ攻めていた日本体育大・赤土。試合中、悔しがる姿が何度も見られた。
※早稲田大・池田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2015.10.31 (Sat)
【2015リーグ1部】10/25レポート(第16戦)
中位・下位は最後まで気が抜けない混戦模様

前日に10位が確定した国士舘大は気持ちを切り替えて臨み、専修大の攻めどころを封じて65-58の勝利。慶應義塾大は拓殖大を相手にハイスコアゲームを展開するが、欲しいところでもう1本が出ず。105-93で拓殖大が2敗を守った。対照的に重い展開となった青山学院大-白鴎大は、果敢にゴールへアタックした青学大が64-58で勝ちきった。筑波大と対戦した法政大は前の試合は欠場した#24加藤(4年・GF)がスタメン出場、#7藤井(3年・SG)らのアウトサイドも決まって前半こそ互角だったものの、後半は難しいシュートを打たされてしまい、リバウンドから走られ万事休す。筑波大は#6馬場(2年・PG)の連続ダンクも飛び出し、最後は全員出場の余裕を見せて76-60。9位の法政大は苦しい状況だが、星1つ差の白鴎大も敗れたため、まだ望みはある。

写真上:盛り上がりを見せる明治大の応援席。
写真下:筑波大・馬場は2連続ダンクで会場を盛り上げた。
※明治大のホームゲームの様子、青山学院大・田中選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【国士舘大がインサイドを支配し、嬉しい2勝目】

3Q、専修大はベンチメンバーにチャンスを与える。するとリズムが出始め、#65佐々木(2年・PF)の連続得点で40-32と一桁差に持ち込む。国士舘大はフリースローを決めきれないものの、軽快なパスワークから最後は#37阿部(1年・G・藤枝明誠)が決め、47-39と譲らない。4Q、専修大は粘って#11秋山(2年・PG)らがフリースローを獲得、残り5分53-50とわからなくなる。しかし、ここで3Pに偏ってしまう。その間に国士舘大は#23寺田らが決め58-50とすると、オールコートプレスも#37阿部を中心に落ち着いてかわし、65-58で第8戦以来の白星をあげた。
専修大は佐々木ヘッドコーチによると、欠場中の#6渡辺(3年・PF)、#7國分(3年・PF)とも少しづつ復帰に近づいているという。入れ替え戦はないため焦る必要はないが、スタート以外のメンバーはこの機に思いきったプレーで経験を積みたいところだ。
写真:ルーキーながらうまくゲームコントロールした国士舘大・阿部。
※国士舘大・寺田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【100点越えのハイスコアリングゲームは拓殖大に軍配】

元々この両チームはオフェンス力のある選手が揃う。立ち上がりから慶應大は#5大元(4年・G)、#13西戸(3年・G)が早いペースで攻めていくと、拓殖大は#23バンバ(3年・C)が有利なインサイドを活かして次々にゴール。1Qで慶應大はアウトサイドが当たり、拓殖大は#23バンバが2本のダンクを決めるなど対照的な得点の取り方で28-28の同点。2Qも互いの勢いは衰えず得点を重ねて前半を終えて58-58という非常にハイスコアなゲームとなった。
こうなるとどちらがつまずくかといった内容になってくるが、3Qの出足で慶應大はオフェンスのミスが続き、一気に10点差をつけられてしまう。しかし#5大元の攻撃をきっかけに盛り返して81-77で4Qに入ると開始5分で逆転に成功。しかし最後は高さを生かした#23バンバのゴール下と、#39成田(3年・SG)の3Pなど拓殖大の攻撃力が勝り、最後はフリースローで引き離されて102-93で幕。慶應大はインサイドのファウルトラブルもあり、終盤にシュートの決定力が落ちると、#23バンバに簡単にゴール下で点を許してしまい、勝負がついた。しかし#23バンバ51得点、#5大元44得点という壮絶な点の取り合いは、バスケットという競技の本来の面白さも見えた試合だった。
写真:拓殖大・バンバをかいくぐる慶應大・トカチョフ。
【GAME REPORT】
ホームの明治大が1Qから大量リード
東海大は地力を見せて後半に逆転

第1Q、東海大ボールから始まった試合はまずは#45頓宮(4年・C)がインサイドで押し込み得点し、続いて明治大#22宮本がフリースローを2本冷静に決めるところから始まった。東海大は#0ベンドラメ(4年・PG)、#35伊藤(3年・PG)が続いて得点したが、明治大は#32吉川(2年・SG)、#55吉本(4年・SF)のジャンプシュートを皮切りにここから怒涛の連続得点を見せる。#50伊澤(4年・PF)が1on1からのターンシュートを連続で決めれば、#55吉本が速攻とパスを受けてから迷いなく3Pを打ち、これを決める。そして#2齋藤(2年・PG)がドリブルで運びそのまま決めると、明治大ホームは大きく盛り上がる。東海大の得点はその間、#23佐藤(2年・SF)のジャンプシュートのみで堪らずタイムアウトを取る。立て直したいところだが、明治大はタイムアウト明けに#50伊澤がスティールから速攻を決めて流れを引き渡さない。終盤、#2齋藤、#50伊澤の連続3Pも決まり、第1Qは10-27で明治大が大きくリードする形となった。東海大は#35伊藤が「昨日の拓大戦で良いゲームをしたことで試合の入りで気が緩んでいた」と言うように良い形で攻めることができず、対する明治大はかなりの高確率でアウトサイドシュートを沈めることで大きなスタートダッシュを切った。
第2Q、明治大は第1Qの勢いそのままに#50伊澤が1on1からフローターを決め、#55吉本が速攻で3Pを決める。しかし、ここから東海大も徐々に引き締まり#35伊藤、#13中山(2年・PG)が相手の隙を突き、ドライブ、リバウンドシュートと冷静に得点を重ねる。#45頓宮のターンシュート、#35伊藤がドライブからバスケットカウントを取ってボーナススローも着実に決めれば、東海大が詰め寄るプレッシャーからか明治大はこの辺りから徐々にアウトサイドシュートの確率が落ちてくる。残り3分、東海大はここまで決まらなかった3Pを#0ベンドラメ、#21橋本(4年・C)が連続で沈め、#19三ッ井(3年・SF)が獲得したフリースローを決めて37-45と東海大が大きく差を縮める形となった。
第3Q、開始1分半で東海大は#21橋本→#1小島(4年・PG)、#35伊藤→#19三ツ井の連携と#19三ッ井の3Pで一挙に一点差まで詰め寄る。明治大はタイムアウトを取るも流れを変えることができず、残り7分半に#5曾田(3年・PG)が3Pを決めてから約3分間無得点。一方、東海大は#0ベンドラメ、#35伊藤、#23佐藤が得点していき、残り5分では東海大4点リードに。何とか流れを引き寄せたい明治大だが、ここで#50伊澤が東海大#1小島の速攻からバスケットカウントを与えてしまい、自らは4ファウルとなってしまう。ここを勝負どころと判断したか、#0ベンドラメが3P、トップからゴール下の#23佐藤への裏パス、ジャンプシュートと7得点に絡む活躍を見せる。明治大も#50伊澤の代わりに入った#28今川(1年・SF・大阪桐蔭)が途中連続得点をするが、勢いづいた東海大は第3Q終了までとどまることなく、このQで32得点を挙げる猛攻を見せ69-59として4Qへ入った。

写真上:終盤、東海大・佐藤がインサイドで躍動した。
写真下:會田がボールを持つと明治大は地に足がつく。
※東海大・伊藤選手、明治大・税所選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2015.10.31 (Sat)
【2015リーグ1部】10/24レポート(第15戦・専修大会場)
拓殖大との頂上決戦を制す
リーグも残すところあと2週、第15戦は2会場に分かれることになったが、専修大会場では3試合が行われ、ともに1敗同士であった拓殖大と東海大との大一番が最大の見どころとなった。
【40分を通じて内外バランスよく加点した慶應大が勝利】

3Q、専修大は#24田代が気を吐くものの、#32野口へのラインを封じられてしまう。慶應大はさらにリバウンドも支配、得意の足で#21鳥羽(1年・G・福大大濠)らの速攻につなげてQ半ばには53-52と逆転。#5大元の3Pなどで70-62と突き放す。4Qも慶應大ペースが続く。開始から3分半の間に#22トカチョフ(2年・CF)の速攻、#13西戸(3年・G)の3P、#7黒木のバスケットカウントなどで82-62。それでも専修大はプレスから#11秋山の3Pなどで残り50秒89-79まで追いすがってみせたが、92-79ともう1歩届かなかった。6勝目の慶應大は下位からじわりと浮上し、さらなるジャンプアップも視野に入った。
写真:1巡目の対専修大戦でも良い活躍を見せた黒木が安定感を見せた慶應大。
【法政大が勝利し、国士舘大は入れ替え戦行きへ】

3Qのスコアは12-12。互いに相手を突き放す一手は出ず、法政大も一気に得点は伸びないもののフリースローやゴール下を地道に決めていく。国士舘大は#32臼井(2年・PF)がオフェンスリバウンドで貢献し、一時は逆転するが法政大#7藤井(3年・SG)の3Pで逆転されて4Qに入ると、早々に#32臼井が4ファウルでベンチに行ってしまいオフェンスの流れができず。法政大は#23戸堀(2年・PF)がオフェンスリバウンドを奪い、#13植村(2年・PG)、#7藤井、#67佐藤といったアウトサイド陣が3Pを次々に沈めて61-43と国士舘大を突き放して4勝目をあげ、入れ替え戦回避に望みをつないだ。
写真:法政大は後半、戸堀がインサイドで踏ん張りを見せた。
※法政大・植村選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【GAME REPORT】
1Qから3Pを連発した東海大がリード
拓殖大は必死に追うも追いつけず首位を明け渡す

第1戦は延長戦にもつれ込み、拓殖大が3点差で制した。この対戦では終始接戦だったにも関わらず、どちらかといえば東海大が追う時間帯も多く苦しい戦いを強いられた。しかし、2度目の対戦は蓋を開けてみれば、東海大が大きくリードする形となった。立ち上がりは拓殖大の勢いがあり、#23バンバ(3年・C)、#0岡本(4年・PG)らが得点。しかし次第に東海大が落ち着きを取り戻すと高確率のアウトサイドを決めはじめ、1Qで3Pが5本決まり、拓殖大のお株を奪う格好で勢いづくと、22-19と東海大リードで1Q終了。
2Q、東海大の勢いは衰えない。#1小島(4年・PG)、#19三ッ井(3年・SF)といったセカンドメンバーが速攻、合わせで次々に得点し、開始2分で9点のリード。拓殖大は得意の3Pが入らず、リバウンドの頼みの綱である#23バンバも東海大の固いディフェンスの前にインサイドになかなか入れない。東海大は次々アウトサイドを沈めるのみならず、オフェンスリバウンドでも粘りを見せて拓殖大を引き離していく。拓殖大は残り4分で#13阿部(2年・SG)が足を痛めてベンチへ。苦しくなったが#23バンバ、#99赤石(4年・PF)、#37成田(3年・SG)の3Pもあってなんとかつないだ。しかし東海大は#45頓宮(4年・C)のゴール下の奮闘もあって51-35とリードして前半を終えた。
3Q立ち上がりは拓殖大#99赤石が3P、ドライブ、タップと3連続得点。東海大は#0ベンドラメ(4年・PG)、#19三ッ井の3Pが決まり外角のタッチは依然として好調。続けて#21橋本(4年・C)のバスケットカウント、#13中山(3年・PG)、#33鈴木(3年・SG)の3Pと、3点プレーが止まらずに拓殖大も追い上げが簡単には叶わない。3Qを76-61と東海大が15点リードで終えて4Qに入ったが、差が縮まらない。東海大は出てくる選手が皆活躍する好調さでゲームを続け、99-81。第1戦の雪辱を晴らし、見事勝利を上げることとなった。

拓殖大は2Q以降、途切れぬ東海大の勢いについていききれなかった。2Q途中で阿部が負傷退場したことも痛かった。3Pを積極的に打ってはいったが、東海大が42%だったのに対し28%の確率に沈み、リバウンドでも14本の差をつけられてしまった。
写真上:東海大は三ッ井が3Pを3/4と、依然好調を維持。1Q終盤に流れを持ってくるのに成功した。
写真下:バンバへのディフェンスはかなり激しく、2枚、3枚と重なる守りに苦戦。
※東海大・陸川監督、ベンドラメ選手、小島選手、拓殖大・池内監督のインタビューは「続きを読む」へ。
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2015.10.29 (Thu)
【2015関西リーグ1部】10/21チャレンジマッチ決勝レポート
立命館大は必死の猛攻で迫るも最後まで追いつけず

出場チーム未確定の段階で既に決まっていた決勝戦の会場は立命館大びわこくさつキャンパス。平日夕方のホーム開催とあって、立命館大の応援席には地元チームに声援を送る多くの学生が詰めかけた。この応援をバックに、何度も見せ場を作った立命館大。しかし、インカレ出場を渇望する関西大の執念が、これを上回る結果となった。
写真:インカレ出場を決め歓喜の関西大。
【GAME REPORT】
終盤は壮絶な得点の取り合いになるが
関西大が主導権を握ったままインカレ出場権を獲得

何とか迫りたい立命館大。しかし、それをあざ笑うかのように#33小川(4年・SG)の3Pで3Qに入った関西大。どうにか打開を図りたい立命館大だが、関西大の勢いは持続。#0柴田(4年・PF)を接触プレーで欠いてしまうが、立命館大はこれに付け入ることが出来ないままに時間が経過する。16点を追う状況で迎えた4Qも、関西大はいきなり#10福澤、#34井上の3Pが決まる。立命館大は#5岸本(3年・PG)、#25立野(4年・SF)がオフェンスの形を捨てて必死の攻めを見せ、ようやく得点が続き始める。ここからは壮絶な点の取り合いの様相を呈するが、取り合いとなればオフェンスに爆発力のある関西大のペース。獲得していったフリースローを確実に決めて、安全圏の差を堅持する。厳しいディフェンスを継続する立命館大相手にさすがに集中も切れたか、残り2分半を切って11点差となりやや緊迫するが、ファウルの込んだ立命館大は直後に#41櫻庭、#25立野というキーマンが相次いでファウルアウト。これで落ち着きを取り戻した関西大が、最終Qの46-45という壮絶な点の取り合いにも屈せず105—88で逃げ切り、インカレ出場を決めた。

どちらかと言えばディフェンスが持ち味の立命館大だが、4Qの追い上げはそれを捨ててでも手にしたかったインカレへの気持ちの表れだった。だが、攻め合いならばさすがに関西大が一枚上手。リーグ戦の期間中もどこか安定感を欠く部分が否めず、この試合も2Qに流れを逸したことが最後まで響いた。非情にもインカレへの道は潰えることとなったが、既に岸本は前を向く。来年こそ夢舞台に立つために。
写真上:関西大はルーキー森田も19得点と気を吐き、しっかりと仕事を果たした。
写真下:立命館大・立野の渾身のドライブは、最後まで関西大を苦しめた。
※関西大・福澤選手、立命館大・岸本選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2015.10.27 (Tue)
【2015リーグ1部】第7週 慶應義塾大ホームゲーム・Unicorns Game「Unite」(後編)
慶應義塾大学のホームゲームにおける取り組み
〜Unicorns Game「Unite」〜(後編)
集客2,000人に向け、手探りで挑んだ初のホームゲーム開催

日数も早慶戦などに比べると短く、運営費用はスポンサーに頼らないゼロベースの出発だったホームゲーム準備。集客目標はやや高め設定の2,000人。選手個人の学内外での宣伝をはじめ、運営チームも新たな試みとしてSNSを駆使し。ホームタウンである日吉商店街にも協力を求めたほか、選手の出身校や附属校といったところにも声をかけて観戦を呼びかけた。学生代表の山﨑によれば当初は不安や戸惑いも大きかった。「ノウハウがない中で始める新しい取り組みという事で、何をどうすればどれくらいの反応が見込めるのかがわからず、もがいているような気分でした。認知度も0からのスタートで、『ホームゲーム?早慶戦じゃなくて?』と言われた回数は数えきれないほどありました」と言う。しかし蓋を開けてみると満員とまではいかないが、慶應大側の応援席は連日たくさんの観客で埋まり、接戦となった試合展開もあって大いに盛り上がりを見せた。
つながる意味で「Unite」というサブタイトルを掲げたが、それが見られる部分が随所にあった。エスコートキッズには慶應義塾幼稚舎バスケットボールクラブと慶應義塾横浜初等部が当たり、応援席では選手の友人や父兄、ゴール裏では附属校生たちが大賑わいで声援を送った。慶應大は年に1回、幼稚舎から大学バスケ部までが日吉に集まる全塾のイベント「バスケットボールフェスティバル」を開催しているが、阪口HCになってからオフ期間を利用した部員の附属校バスケ部への練習参加や、附属校コーチの引率による大学部の試合の観戦、試合後に交流を実施するといった取り組みをより強化している。このリーグ戦中もたびたび附属校生が観戦に訪れ、選手たちと交流を持っていたが、普段の選手たちを知っているからこそ、応援も熱くなる。派手な演出等に頼らずとも目の前の試合を共有している空気感があり、バスケット部が作ってきたさまざまな絆が活きているように感じられた。
目標達成とさらなるホームゲームの充実に向けて

一方、課題としては「動員数2,000人を目標としていて、1日あたりで考えるとそこに届かなかった事が心残りです。その為に、極端な話、“バスケットボールがわからなくても、そこにいればなんとなく楽しい”と思えるような空間を作り上げること、それを今まで届いていなかった層に発信して足を運んでもらうことが今後の課題です。慶應のホームゲームから大学バスケを盛り上げ、日本のバスケットボールを盛り上げていくというマインドをしっかりと引き継いでいきたい」(山﨑代表)と、ここをスタートしてもっと発展させていきたい思いを語ってくれた。
来年の早慶戦は慶應大が幹事校であるだけに、阪口HCも今回の取り組みと得られた成果を「早慶戦にも活かしていきたい」と、意気込む。早慶戦自体もブラッシュアップされて相乗効果を上げていけば、目指している大学からの新しい盛り上がりを実現させていくことも可能ではないだろうか。
写真上:18日、試合前には慶應大側の1階席は満席、対戦する法政大側も半分以上は埋まっていた。2階席まで埋め尽くすのが理想だ。
写真下:早慶戦では応援指導部が通路などで応援を先導するが、このホームゲームはチアがゴール裏に待機するアメリカのカレッジやNBAなどでよく見るスタイル。タイムアウトごとに短い演技を披露した。
※その他ホームゲームの様子は「続きを読む」へ。
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2015.10.27 (Tue)
【2015関西リーグ1部】終盤戦レポート(10/10〜10/18)
各チームそれぞれの目標を目指した関西リーグが閉幕
優勝・インカレ出場・残留のいずれの争いも最終日に決着

しかし、1次リーグ終了時点で夢断たれる悔しさを振り払い、残留という目標にかける非情な戦いも同時に展開される下位リーグも、最終日まで残留チームが確定しない大混戦にもつれ込んだ。上位と下位、それぞれの2次リーグを総括する。
写真:最終試合は近畿大と天理大による優勝決定戦。ソウとイビスのゴール下の攻防は見応えがあった。
【2次リーグ総括】
近畿大が念願の全勝優勝&関西三冠を達成
京都産業大は逆転でインカレ出場権を掴む
上位リーグの最大の注目点は、まず何と言ってもインカレでのシードもかかるタイトルレースだ。

可能性の残された近畿大と天理大。2次リーグでは時に危ない試合がありながらもともに白星を重ねていき、最終日の直接対決が事実上の優勝決定戦となった。関西1位をかけた決戦は、序盤から近畿大がラッシュを見せて1Qで14点のリード。これが効いて前半は近畿大が主導権を握ったまま終える。だが天理大にも意地がある。#15イビス(3年・C)のローポストが効いて得点を重ね、俄に詰め寄る。#24佐々木(1年・SG・豊浦)のシュートが決まって5分を残して同点に戻すことに成功。一気に逆転したい天理大だが、近畿大は#5山本(4年・PF)のリバウンドから得点。互いにファウルが込んだ状況でフリースロー率を上げられない天理大をよそに、近畿大は#9渡邊(4年・PF)がしっかりと決め続けて僅かなリードを維持した。最後は再度1点差となったが、#33藤田(4年・SF)ががっちりボールを押さえるとタイムアップ。57−56で制した近畿大が、リーグ全勝での関西三冠を果たした。
以前はどうしてもソウ中心のチームと見られた近畿大。だが、その同級生の藤田、室垣といった面々が着実な成長を示してきた。互いに切磋琢磨し、4年生となった今年はプレー面も精神面も安定感が際立ち、ひと際まとまりの取れたチームとなった。関西三冠は昨年に続くものだが、今年はリーグ戦全勝というこれまでにない成績を達成。これまでとは違った優勝の味に、中心選手がこぼれる涙を拭く姿があった。

上位リーグでは、インカレ枠を巡る争いも予断を許さなかった。今年の関西のインカレ出場枠は5つ。リーグ5位の場合はその時点ではインカレ出場を決められず、チャレンジマッチでの争いに委ねられる。京都産業大と立命館大によるマッチレースとなったこの争いは、直接対決では立命館大が勝利。これにより2チーム同勝ち点となったが、この場合は2次リーグの直接対決の結果が順位決定要素となる。このため立命館大が優位な状況となってひと足先に全日程を終えた。だが、京都産業大がなんと最終戦で大阪学院大に勝利。前半リードから後半は大阪学院大に迫られクロスゲームを強いられたが、意地を見せてまんまと逃げ切りに成功。これによりギリギリで4位に浮上した京都産業大はインカレ出場を確定させた。そして同時に、立命館大は過酷なチャレンジマッチを戦うこととなった。
写真上:最後は僅か1点差ながら長年のライバルを退け全勝優勝を達成した近畿大。藤田とソウ、殊勲の両名ががっちりと抱き合った。
写真下:タイトルに届かなかった天理大だったが、幡本のプレーはチームの新たな可能性を感じさせた。
最終日まで残留が争われた下位リーグ
関西学院大と大阪体育大が最低目標を果たす

最終日にまず行われた同志社大と大阪体育大のゲームは、負けた方が入替戦行きの決まってしまう過酷な対戦だった。勝てば無条件で残留となる同志社大のアウトサイドがことごとく決まり、3Qに一旦は二桁点差。しかし、大阪体育大の2年生コンビがここから覚醒。#23内藤(2年・PF)、#20岸田(2年・PG)の両名とも3Pやカットインで魅せ、最終盤に逆転。結局 で大阪体育大に軍配が上がり、同志社大は9位が確定。勝利した大阪体育大は、直後の大阪経済大と関西学院大の試合の結果待ちとなった。
2次リーグでの大阪体育大との直接対決を制している関係上、大阪体育大の勝利により残留を確定させた関西学院大。ともすれば安堵感で試合に集中できないことも想定されたが、それを感じさせない内容を示した。
写真:劇的な逆転勝利を果たし、この直後の試合結果により残留を決めた大阪体育大。3年生以下がほとんどのメンバーが、関西随一の応援に応えた。
※天理大・川田選手、大阪学院大・若槻選手、京都産業大・大西選手のインタビュー、関西学院大・渡邉選手、大阪体育大・内藤選手のコメントは「続きを読む」へ。
※近畿大のインタビュー、チャレンジマッチのレポートは別途掲載します。
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2015.10.24 (Sat)
【2015リーグ1部】10/18レポート(第14戦)
慶應大は多くの観客の声援を受けてホームで勝利
優勝争いと順位争いが例年とは異なる状況で進み、先が予測しにくい分、注目を集めている1部リーグ。#2齋藤(2年・PG)が怪我で欠場した明治大は専修大に80-55と35点差の勝利、前日ホームの慶應大を下して士気の上がった白鴎大は東海大と対戦し、87-44のほぼダブルスコアで敗れた。学生チームのこうした予測のつかなさも、リーグを見どころあるものにしている一因となっている。
【4Qで青山学院大が勝負を決める】

国士舘大は、1Qは#32臼井(2年・PF)が活躍が光った。オフェンスリバウンドやポストからの得点を重ねる。1Qは15-14と青山学院大1点のリードとなるが、2Qも差がつかないまま試合が進んだ。どんどん打ってくるタイプの国士舘大がやや得点では先行し、青山学院大は後手にまわるが#24安藤(3年・SF)の2本の3Pもあってリードされた分を取り戻し、2Qは33-33の同点終了。3Qも決めては返す形で差がつかないが、終盤に入り#3大崎(3年・SG)のドライブや#18笠井(4年・PG)のシュートで青学大がリードした。だが、国士舘大も#23寺田(4年・SF)や#15下(1年・PG・PG)といったシュートの上手い選手に加えてベンチスタートの#88板垣(3年・PF)も得点に絡んで追い上げ、49-48と青学大1点リードで4Qへ。
4Q途中まで勝負は互角。流れを変えたのは残り5分の#24安藤の3Pだった。これに続いて#11田中(4年・PF)が中で得点し、#18笠井も攻めてフリースローをもらう一方、国士舘大の攻撃は単調となりシュートが決まらず差が開いた。青山学院大がこのリードを守りきり73-59でフィニッシュ。青山学院大はこれで7勝7敗として専修大に勝敗で追いついた。
写真:ドライブに行く青山学院大・大崎。
【アグレッシブに攻め続けた慶應大がホームで勝利】

立ち上がりは法政大が#67佐藤(3年・PG)のアウトサイドがよく決まり、慶應大はアーリーオフェンスでゲームのスピードを上げ、速攻が続く展開。#4福元(4年・PG)が3連続得点でホームを盛り上げる一方、法政大は#16沼田(4年・C)や#12柳川(1年・PF)がオフェンスリバウンドを拾ってつなげると、#14植村(2年・PG)の3Pも決まった。一方慶應大も#21鳥羽(1年・G・福大大濠)が終盤に2本の3Pを決めて1Qは22-25と法政大リードのハイスコアな立ち上がりになった。
2Q、法政大は得点が止まりがちになる。慶應大も1Qほどの勢いはないが残り3分に#5大元から#4福元への3Pのアシストが決まり、次いで#4福元が得たフリースローを決めてここで慶應大が追いつき同点。法政大は#16沼田のバスケットカウントで返すが、慶應大は最後に#13西戸(3年・G)の3Pもあって41-37と逆転して前半を終えた。

写真上:大元は積極的にペイント内に攻めて23点。後半の3Pはチームを載せた。
写真下:法政大は沼田が29点18リバウンドと気を吐いたが、慶應大の勢いの前に届かず。
※慶應大・福元選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【GAME REPORT】
勝負どころでシュートが決まった拓殖大が
筑波大を振り切り首位を死守

立ち上がりは筑波大#46生原(3年・PG)のシュートが3連続で決まり、#17杉浦(2年・PF)の速攻も出て筑波大がリード。拓殖大は#23バンバ(3年・C)が思ったように中では攻められず、外を打っていくがこれも入らない。さらにはテクニカルもあってあまり流れは良くない。筑波大は#16小松(4年・SG)の2本の3Pもあって良い流れを維持するが、拓殖大も#99赤石(4年・PF)がルーズボールに飛び込むなど、気持ちの見えるプレーを続けた。1Qは18-11と筑波大がリードするが、その流れは2Qも続く。筑波大は#46生原が3Pのファウルをもらってこれをすべて沈め、#6馬場(2年・SF)のジャンパー、#92村越(4年・PF)の速攻も決まった。拓殖大は2Q頭に#39成田の1本目の3Pが決まると、#29岩田(4年・PF)、#13阿部(2年・SG)も粘り強くゴールを狙う。さらに残り3分で#99赤石の3Pが2連続で決まり、同点に追いついた。筑波大はすぐさま#92村越が連続で返して再度逆転し、33-29と筑波大4点リードで前半を終えた。

4Q、筑波大は#76寺部(3年・F)、#16小松らの得点で追い上げ、#46生原のバスケットカウントに#6馬場のダンクシュートで再び流れを取り戻すと、拓殖大が#99赤石が足を痛めてベンチに下がるのを尻目に、#92村越のシュートで逆転に成功する。試合時間は残り3分半。この流れを維持すれば勝機が見えたが、ここで#39成田が「一番デカかった」という、この試合外の当たりが0だった#23バンバの3Pが決まると、速攻から#0岡本(4年・PG)が決めて再び拓殖大の流れに。筑波大はプレシを仕掛けて粘るが、逆にファウルが続いて得点にはつながらず。そのまま拓殖大が逃げ切り、何度も攻防が入れ替わった試合を63-72で仕留めた。

写真上:前半は痛みがあってディフェンスも踏ん張れなかったというが、後半はそれも忘れていたという成田。それでも見事な活躍を見せた。
写真中:筑波大は生原が得点をリードした。
写真下:拓殖大は成田、赤石、そして阿部も良い仕事をした。バンバが14点と得点が少なめだったにもかかわらず勝利したのは大きい。
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2015.10.24 (Sat)
【2015リーグ1部】10/17レポート(第13戦)
中盤は1勝で順位が変動するめまぐるしい状態に

リーグ戦は終盤に入り、そろそろ勝ち星計算がシビアになってきている。中盤から下位にかけては安定して戦えているチームが少ないため、1勝ですぐに順位変動が起こる状態だ。この日も白鴎大がホームの慶應大を1点差で下し4連勝でジャンプアップ。一方前半で貯金した専修大は怪我人が相次いで3連敗。下との勝敗が近づいてきた。このように順位はまだまだ予断を許さない。
第1試合、明治大と国士舘大の試合は、1Qこそ国士舘大がリードしたものの、2Q以降は失速。反対に2Q以降は安定して20点以上を獲得した明治大は、終盤追い上げにあうも68-60で勝利した。
第2試合、#6渡辺(3年・PF)が怪我で離脱している専修大は#24田代(4年・PF)を復帰させて筑波大に対峙。しかし1Qから筑波大が勢い良く得点を重ね、26-9とすると専修大は挽回することはできず、そのまま引き離されて101-64で試合終了。専修大はこれで7勝6敗。下から追い上げてきた青山学院大が1勝差まで迫っているだけに、残りをどう戦うか正念場だ。

写真上:専修大は田代が復帰。アウトサイドを決めていったが、動きは本調子ではない。
写真下:拓殖大・バンバはこの日3Pが4本決まり、外角のタッチが好調だった。
【ライバル対決は失点を押さえた東海大が勝利】

3Qも点数は均衡。#13中山(3年・PG)、#23佐藤(2年・SF)#21橋本(4年・C)らが得点していく東海大に対し、青山学院大は#24安藤(3年・SF)の3P、合わせのプレーなどで加点。#3大崎の3本目の3Pも決まる。終盤に#0ベンドラメの3P、#19三ッ井(3年・SF)のシュートなどが決まった東海大が49-45として最終Qに入るが、青山学院大もすぐさま追いついた。どちらに転ぶかわからない状態となったが、開始3分を過ぎて#0ベンドラメ、#三ッ井と立て続けに決まった東海大の3Pが勝負を分けた。8点差をつけられた青山学院大はタイムアウトで流れを切ろうとするが、その後も#19三ッ井が連続ゴールを決めて東海大の流れは途切れない。さらに残り2分で#0ベンドラメのダメ押しの3Pが決まると勝負あり。68-52で東海大が2度目の戦いは完全勝利をおさめた。
写真:東海大は橋本の要所の3Pも効いた。
【ホームの慶應大に対し白鴎大が1点差の激闘を制す】

3Q立ち上がり、慶應大は#4福元(4年・PG)からのアシストで#22トカチョフ(2年・CF)のシュートに続き、#5大元(4年・G)の速攻、3Pで追い上げて1点差にせまるが逆転の一手が出ない。3Qも46-45と白鴎大1点リードに終わり、4Qに開始2分に#5大元のバスケットカウントでようやく慶應大が逆転。しかしすぐに白鴎大に返されて流れが掴みきれない状態が続いた。白鴎大は慶應大の守りに24秒オーバーを連発するが、それでもリードは譲らない。

写真上:野崎は19分で19点。この日はベンチ出場だったが非常に攻撃的な選手で、チームに勢いをもたらした。
写真下:慶應大は最終盤に黒木がバスケットカウントを獲得し、逆転に成功したが筑波大戦同様1点に泣いた。
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2015.10.17 (Sat)
【2015リーグ戦1部】10/11レポート(第12戦)
中盤〜下位には4勝で3チームが並ぶ

3勝目をあげて下位から盛り返している白鴎大は法政大と対戦。一方の法政大は#24加藤(4年・GF)を今週も欠いており、得点面では苦しいところ。互いに大量得点するチームではなく、1Qは12-15とゆるやかに立ち上がるが、2Qになり白鴎大は#12川邊(3年・PF)の3Pも決まっていく。法政大は#7藤井(3年・SG)のシュートや#16沼田(4年・C)の速攻なども出るが、前半は白鴎大の4点リード。後半3Q、白鴎大は#7米村(4年・SG)の3Pで波に乗り、法政大を引き離すと48-70で4勝目を収めた。法政大は得点でも苦しいが、リバウンド数で差をつけられ、追い上げ叶わず。
主力が3人不在の東海大と、前日の試合で負傷した#6渡辺(3年・PF)が欠場となり#24田代(4年・PF)とともに2名不在となってしまった専修大。お互いメンバーはいるものの多少苦しい台所事情での戦いとなったが、東海大が1Qから33得点をあげてリードを奪う。2Qこそ9点と失速するものの、専修大もさほど得点を伸ばせず90-72で東海大が勝利した。
写真:東海大は特にインサイドが手薄になってしまっている。頓宮の安定した活躍は必須だ。
※白鴎大・米村選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【拓殖大が2桁差を引っくり返し首位を守る】

3Qは国士舘大が開始から5分間で3P1本に留まるのに対して、拓殖大は#23バンバの1on1や3Pでチャージ。リバウンドにも飛び込んでいき、#13阿部がバスケットカウントにつなげて42-42と振り出しに戻す。一進一退となるが、残り10秒で拓殖大#39成田(3年・SG)がスティールから3Pをねじ込み、51-54とする。成田は4Q早々にも3Pを沈めて拓殖大ペースに。残り5分には54-62まで差をつけるが、ここでその成田が負傷退場するとオフェンスのリズムが崩れてしまう。国士舘大にとってはチャンスだったが、フリースローのミスが響き、3点差までしか追い上げられない。残り45秒、国士舘大の得点源#22原へのパスを拓殖大#13阿部がスティール、レイアップにつなげ67-62として勝負あり。ファールゲームのフリースローも決めた拓殖大が70-62で首位を守った。
やや危ないように見える試合もあるが、首位を守る拓殖大。池内監督は「優勝できたらそれは嬉しいですが、まだまだ簡単には見えてきません。ただ、今年のチームは熱心に練習する、いいチーム」と優勝まだ視野に入っている様子ではない。しかし失点が少ないゲームを続けている内容だけではなく、主将の岡本など、4年生のあり方やチームのまとめ方には信頼を置いている。「やはり学生スポーツは最上級生。最上級生がしっかりしていれば大きく崩れることはありませんし、下級生たちもついてきます」と、チームとしての良さを生かしこのまま走りぬけられるかに注目だ。
写真:拓殖大・岩田は要所でリバウンドに絡み、バンバの負担を軽くしている。
※国士舘大・臼井選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【慶應大が後半盛り返して4勝目】

写真:3Pの当たりがなかなか来なかった大元だが、最後の勝負どころで決めた。
※明治大・齋藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【筑波大がロースコア勝負を制す】

第1Q、試合開始5分で3-3と両者重い立ち上がりとなる。筑波大が#17杉浦(2年・PF)の3Pとドライブ、#6馬場(2年・PG)の速攻で流れをつくる一方で、青学は中々オフェンスの形をつくることができず、第1Qは6-12と筑波大リードで終える。第2Q、青学は#24安藤(3年・SF)が積極的に1 on 1からジャンプシュートを狙っていくがマークを振り切れず、得点につながらない。途中#18笠井(4年・PG)の好ディフェンスからの速攻が見られたが後が続かず、青学は堪らずにタイムアウトを取る。流れを変えたい青学だが外からの単発のシュートやディフェンスリバウンドが取れない場面が多く見られ、その間に筑波大は#6馬場のダンク、#92村越(4年・PF)のゴール下、#17杉浦の3P、ジャンプシュートで得点を重ね、第2Qは14-28と青学に差をつける。第3Qは両者互角の戦いとなる。青学のルーキーである#32前田(山形南・1年・SF)のジャンプシュート、アシストからの連続6得点により7点差に詰め寄り、青学に良いリズムが生まれる。しかしこれには筑波大#46生原も黙ってはおらず、3P、1 on 1、アシストと9得点に絡む活躍を見せ、再び差を広げる。要所で青学の#24安藤、#18笠井らの好ディフェンスからの得点も見られたが、第3Qは32-46で筑波大リードとなる。第4Q、筑波大が停滞している間に青学は第3Qの勢いをそのままに、#18笠井が積極的に1 on 1を仕掛けてフリースローを獲得していく。しかし最後は前半の差を埋めるまでには至らず、試合は50-58で筑波大が勝利を収めた。
写真:筑波大は新人王の波多の出場機会が増えてきた。手薄な3番ポジションをカバーできるか。
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2015.10.17 (Sat)
【2015リーグ1部】10/10レポート(第11戦)
リーグは終盤に向けて怪我人の有無も重要な要素に

中盤で足踏みの続く明治大は首位拓殖大に対し1Qで25−6と出遅れると、その差を埋められず。その後安定して得点を重ねた拓殖大が75−37で勝利し、首位を守った。
東海大は国士舘大と対戦。第7週にして#1小島(4年・PG)、#21橋本(4年・C)、#3大矢(3年・PF)が怪我でベンチを外れることになり、#91山本(2年・PF)、#10鶴田(1年・PF・東海大三)といったネクストジェネレーションがインサイドでは起用されることになった。国士舘大は#22原(4年・PG)、#23寺田(4年・SF)、#15下(1年・PG・浜松開誠館)らのシュートが当たって大きく差のつかないまま試合は進むが、東海大はリードを守りきり74—64で逃げ切った。陸川監督はインサイドのバックアップに対し「リバウンド、あとはインサイドのディフェンスを頑張ること」を期待。それに応えられるプレーができるかどうかが見ものだ。
写真:インサイドの馬が怪我もあり、寺田の活躍時間も増えてきた。ここ数試合は定評のあるアウトサイドが好調。
【法政大とのシーソーゲームは青山学院大が制す】

立ち上がりは8-8と拮抗。両チームともベンチメンバーを投入して流れを掴みにかかる。この後、青学大が3Pで抜け出し、チームファールフリースローを得るが2本きっちり揃えられない。法政大は#16沼田(4年・C)の得点でついていく。1Q残り1分、青学大はその沼田を囲んでボールを奪うが、レイアップを決めきれない。法政大は#91竹内(1年・C・西武文理)がブザービターを沈めて20-14と2Qにつなぐと、ゾーンディフェンスが奏功。#14植村(2年・PG)のドライブで29-30と逆転に成功する。しかし青学大もアジャストし、#24安藤(3年・SF)が連続3Pを決め35-30で折り返す。
3Q、ファールのこんだ青学大#11田中(4年・PF)がベンチスタート。これを生かしたのは法政大で、#16沼田のバスケットカウントなどで再度逆転に成功する。しかし青学大も#8時田(2年・PF)がすかさず返す。明暗を分けたのは、44-44で迎えたラスト3分。青学大がノーマーク3P、#18笠井(4年・PG)の速攻など、らしいプレイで畳み掛ける。対照的に法政大はフリースローの3点に留まった。54-47で迎えた4Q、青学大はインサイドのミスマッチを突ききれないが、法政大も外のシュートを決められず、65-55で青学大が6勝目を上げた。
法政大は青山学院大が足踏みにつけこめず、7位ながらも勝ち数は8位慶應義塾大・9位白鴎大と同じ3勝に留まっている。今後、どちらに転ぶかわからない試合は必ずものにしたいところだ。
写真:青山学院大は高橋が田中の不在をつないだ。リバウンドで21本差をつけたのも勝因の1つ。
【GAME REPORT1】
"守って走る"持ち味を発揮した白鴎大が
専修大を振り切り、嬉しい3勝目

ゲーム開始から専修大が連続ゴールを上げるのに対して、白鴎大は#23ジャニ(3年・C)を軸にしようとするもターンオーバーが続く。しかしベンチからコーチに入った#12川邊(3年・PF)が外打ちに逃げず、ゴールに向かっていき突破口を開く。専修大ディフェンスが広がったところで#11曾田(3年・PG)から#23ジャニへ続けてアシストが通り、11-8と食らいつく。専修大は#32野口(1年・C・福大大濠)がゴール下で活躍、白鴎大#23ジャニから2ファール目を奪う。専修大はさらに#6渡辺(3年・PF)が3Pをブザービーターで沈め、1Qを20-12とする。
2Q、白鴎大は#12川邊が内外で得点。さらに#6神里(2年・PG)がコートに戻った#23ジャニのダンクを引き出し、22-21と肉薄する。それでも専修大は慌てず、#7國分(3年・PF)らの多彩なオフェンスで加点。白鴎大がアウトサイドに手こずる間に32-21と引き離す。白鴎大はここでめげずに泥臭いディフェンスを展開し、攻めても#23ジャニのリバウンドシュートなどで32-30と粘る。

写真上:高麗の献身的なプレイが白鴎大には欠かせない。
写真下:専修大・野口は、リバウンドが頭の上に降ってくるかのように見える、勘のよい選手。成長が楽しみだ。
【GAME REPORT2】
慶應大が前半に大量リード
筑波大は後半に猛追し、1点差の逆転勝利

慶應大は#5大元(4年・G)がゲーム序盤からシュートを決めていき、筑波大は#6馬場(2年・SF)、#46生原(3年・PG)、#17杉浦(2年・PF)のバスケットカウントも出る。しかしディフェンスからの速攻など持ち味を出せた慶應大が21-14とリードして1Qを終えると、2Qもその勢いを持続。#5大元が引き続き得点を引っ張り、#22トカチョフ(2年・CF)、交代で入った#18高橋(2年・PF)も内外からシュートを決めていく。一方の筑波大は後手にまわり、ミスも続いて得点が止まりがちに。#6馬場も速攻をミスするなどらしくないプレーで乗りきれず、終盤に#17杉浦が2連続ゴールを決めてなんとか得点を詰め、35−31の慶應大リードで前半は終えた。
3Qの立ち上がりはここも慶應大が流れを掴んで離さず、#22トカチョフ、#5大元の2本の2Pも飛び出し開始4分で18点を稼ぐ猛ラッシュ。筑波大はタイムアウトで修正をはかり、ディフェンスをプレスに切り替える。すると慶應大はこれに苦戦。ほとんどのポジションでサイズの上回る筑波大に対し、簡単にシュートを打てなくなってしまう。筑波大は慶應大の攻撃を止めることに成功すると次々にフリースローを獲得するが、4本連続で得たフリースロー8本をなんと1本しか決めることができず、チャンスを生かせない。互いに得点を増やせないまま54−44の慶應大10点リードで勝負は4Qに入った。
筑波大はディフェンスを継続し、慶應大はタフショットの連続に。24秒をギリギリ使ってのシュートになるが、きれいな形では攻められない。筑波大も一気に流れを変えることはできないが、#17杉浦の得点でコツコツと差を詰めていく。互いになかなか勝負のペースを掴めない状況で展開は慶應大が守り切って逃げるか、筑波大が時間内に追いつけるかの様相を呈すが、残り4分、筑波大は#6馬場が「遠かったけれど絶対に決めようと思った」というダンクをすれすれで決めると、#46生原が3Pで援護。#92村越(4年・PF)、#17杉浦らがペイント内で次々得点し、残り2分遂に57−58と逆転に成功。慶應大は#7黒木(4年・CF)のフリースローですぐさま逆転し直すが、#92村越にオフェンスリバウンドを奪われ再度筑波大が1点リード。残り1分を切り、試合は最後の攻防に入った。決めれば返す流れが続く状況の中、最終盤、慶應大は#7黒木がオフェンスリバウンドからの得点で63−62に。残りわずか、最後の筑波大のオフェンスはゴール下の混戦の中から#92村越が冷静に打ったというシュートが見事決まり63−64。ブザーが鳴り響き、筑波大が最後の最後で逆転で勝負を制した。
慶應大は出足からアグレッシブでここ数試合の良い流れを継続していた。ただ、後半武器である足を止められると、攻撃が回らなくなり得点がストップしたのが惜しかった。
筑波大は満田が怪我で欠場するなど、ベンチ層が手薄になり苦しんだ部分もある。しかし勝負どころでフリースローをほとんど落とすなど単純なミスも続き、安定度を欠いた。
写真上:筑波大は杉浦が17得点。得点が欲しい苦しいところでゴールを決めていった。
※筑波大・村越選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2015.10.16 (Fri)
【2015リーグ1部】第7週 慶應義塾大ホームゲーム・Unicorns Game「Unite」(前編)
慶應義塾大学のホームゲームにおける取り組み
〜Unicorns Game「Unite」〜

今年度の関東大学バスケットボールリーグ戦は、代々木体育館の使用が1回のみとなり、持ち回りで1部所属の大学を舞台に開催している。ホームゲームとしてどんな中身にするかは各大学によるが、大々的に試合を行っている東海大、筑波大などは回数を重ねて学内の支援体制や地域密着の形が整い、ひとつの形として出来上がっていると言えるだろう。このたび、第7週の会場校となる慶應義塾大が新しいスタイルでのホームゲーム開催を試みる。開催前にその意図と取り組みについて話を聞いた。
目指すのはアメリカのカレッジバスケのような空間

10月17日(土)、18日(日)に慶應義塾大が第1回のUnicorns Game「Unite」と題して行うホームゲームは、つながること、団結すること(=Unite)を意味し、アメリカのカレッジバスケのような独特のホーム空間を作り上げることを目指している。凝った演出や企画ではなく、母校を応援する空気感を孕んだ試合空間をいかに作り上げるかに主眼を置く形だ。企画・運営には学生とOBによる選抜チームがあたり、その他の部員は空いた時間に宣伝活動などに携わる。学生代表を務める山﨑健詞SFC校コーチによれば、初年度の目標として「まずは会場の色を統一することが目標」と、会場をUnicorns色に染めることを考えている。そのために当初HPで保護者、ファン向けにスクールカラーTシャツを販売。会場をホームカラーで統一する目的を達成するために、追って一般の学生向けにも応援Tシャツを製作した。
部員のキャッチコピー入りポスターをSNSで発信


後編では当日の様子をレポートしたい。
写真上:ポスターはモノクロゆえの存在感がある。福元のポスターは主将としての強い意志がこめられた文言に。
写真中:副将・大元はエースの自覚が見えるキャッチコピー。
写真下:インサイドでチームを支える黒木のポスターからは、キャラクターもかいま見える。
Unicorns Game 「Unite」Facebookページ
※画像提供/慶應義塾體育會バスケットボール部
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2015.10.09 (Fri)
【2015リーグ1部】第5週筑波大ホームゲームレポート
バスケットができる「感謝」の共有を目標に

筑波大のホームゲームは長年、バスケットボール部のBチームの面々が中心になって準備と運営を行っている。数年前よりMCや音響も取り入れて本格的な形が出来上がり、大学側からも筑波大学スポーツアソシエーションがサポートに入っていたが、関係者によれば「ほぼ学生で運営できる状態になった」といい、現状はほぼバスケットボール部だけで運営している。回数を重ねることで学生側にノウハウがたまってきている様子が見える。今年のホームゲームのテーマは「TKB Here!」。ホームゲーム委員長を務める4年生の後藤貴哉選手によると、TKBとはThanks Basketballの略。「バスケットができることはありがたく、非常にいいこと。その感謝をここから発信していこうという気持ちを込めています。選手自体も常日頃、そうした感謝を実感することが多いんです。だからその気持ちをお客さまを始め、バスケットをしている小中学生たちと一緒にホームゲームを作ることで、共有できればいいなと考えてやってきました」。

強豪との対戦となった第9戦の東海大戦は1036席ある2階の固定席と、フロアに設けた仮設の応援席は満員。第10戦の国士舘大戦でも大多数がつくばブルーの応援グッズを持った観客で埋まり、筑波大を後押しした。第10戦のあとにはファン交流会が行われ、アットホームな雰囲気の中、今年度のホームゲームも無事閉幕を迎えた。
詳しいホームゲームの様子は、写真を交え「続きを読む」で紹介する。
写真上:応援団も大いに会場を盛り上げ、チームを鼓舞。
写真下:つくば市のキャラクター「ツクツク」も登場。
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