2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2015.11.22 (Sun)

【2015リーグ1部】11/1 拓殖大VS白鴎大

拓殖大が余裕を持って勝利
白鴎大は上位陣の牙城は崩せず


151101issa.jpg 2位を確定した拓殖大の最後の相手は白鴎大。中盤から調子を上げた白鴎大は下位から巻き返してきたが、最終戦は差がつく内容になった。

 前半から白鴎大は得点が取れず、拓殖大は安定してリードを保った。1Qで19-8と拓殖大が11点のアドバンテージを得ると、2Q以降はその差を保つ。#39成田(3年・SG)や#99赤石なども安定して得点していく。白鴎大も2Q以降は持ち直してこのQの得点では15-17と2点リードし、34-25と9点差で前半を折り返す。3Q、拓殖大は#23バンバ(3年・C)を始め再び小気味良くオフェンスを展開し、白鴎大の追撃を許さずここで58-35と差を広げると、4Qは控えメンバーを出場させていった。最後は4年生を中心に、ベンチメンバーも全員出場させた拓殖大が83-57で勝利し、リーグ最後の試合を締めくくった。

151101iida.jpg 2位でリーグ戦を終えた拓殖大。1巡目で東海大を倒し、しばらく首位を走って今リーグをリードする存在だった。主将の岡本がよくチームをまとめ、赤石、岩田といった4年生たちがしっかり脇を固めて2000年以来の準優勝。優勝にあとわずかで手が届いただけに悔しい思いは強いだろう。インカレでの爆発に期待したい。

 白鴎大は2週目に豪雨災害に見舞われるという不運があったが、それをバネに中盤以降よく盛り返した。オフェンスに関しては停滞する場面も見えるが、その反面ディフェンスは固く、失点を押さえて手堅く勝利を重ね、7位でフィニッシュ。昨年より取り組んできた数多くのメンバーを使って戦う方式も定着してきており、下級生も多いためここからまだまだチームも成長していきそうだ。

写真上:高さでは見応えのあった拓殖大・バンバ対白鴎大・ジャニ。同期ならではの仲の良さもあり、来年も勝負は続く。
写真下:自主練にも熱心だという拓殖大の飯田が、きれいなシュートを決めてチームメイトともタッチ。

※拓殖大・岡本選手、白鴎大・梶原選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2015.11.12 (Thu)

【2015リーグ1部】11/1 明治大VS法政大

明治大が白星で締め、6位でリーグ戦終了
9位・法政大は早稲田大との入れ替え戦へ


151101YOSHIMOTO.jpg 既に明治大は5位、法政大は9位という順位が決まった状況でのリーグ最終戦。互いにモチベーション維持の点で難しさもあった試合は、終始明治大がペースを掌握した。

 立ち上がりから明治大はバランス良く得点。#55吉本(4年・SF)や#32吉川(2年・SG)の3Pで先行する。法政大は序盤からどこか重い内容。#16沼田(4年・C)と#7藤井(3年・SG)の攻め気が光るが、単発に終始した。2Qに入ると#50伊澤(4年・PF)のインサイドでも得点が伸び始め、明治大の優位は変わらない。法政大は糸口が掴めないまま、前半を15点差で終えた。

 どうにかきっかけを握りたい法政大は、3Q序盤に#11中野(2年・SG)と#7藤井の3Pが相次いで決まる。しかしこのあとはファウルが続き、ターンオーバーのミスも出て再びの停滞。明治大も一時得点が止まるが、#2齋藤(2年・PG)らアウトサイド陣の得点で打開する。法政大は、明治大がメンバーを落とした終了間際に詰め寄るも、慌てさせるには時間が少な過ぎた。余裕を持って試合を運んだ明治大が72−62で勝利し、8勝でリーグ終了となった。

151101FUJII.jpg 春先に続いて夏場もスタッフ陣の顔ぶれが変わった明治大。ここまで難しいシーズンを強いられているものの、能力の高いガード陣と伊澤を擁する安定したインサイドを誇り、大きく崩れることはなかった。それでもムラのある内容には、一発勝負のインカレを迎えるにあたって一抹の不安が残るのも確か。短い期間を集中していき最後の大会に入りたい。

 法政大は、苦しい大会となった。リーグ途中には得点源の加藤が負傷し、長期の欠場を余儀なくされたのも響いた。入れ替え戦は2年前にも経験しているが、今回は1部のステージを守る構図であり、気持ちの持ちようもいくらか変わってくるだろう。チームの中心である上級生が、プレー面でも精神面でもいかに引っ張れるかも鍵を握る。

写真上:3Pランキングで上位をうかがった明治大・吉本。クイックリリースでも高確率でネットを射抜く。
写真下:この試合攻め気の光った藤井。彼の活躍度合いも、入れ替え戦で鍵を握るポイントだ。

※明治大・伊澤選手、法政大・沼田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2015.11.04 (Wed)

【2015リーグ1部】11/1 国士舘大VS慶應義塾大

シュートが好調だった国士舘大が後半リード
慶應大はミスが続きリーグ戦を8位で終了


151101kan.jpg 既に10位が決まっている国士舘大と、最終日の勝敗によっては順位が変動する慶應義塾大の対戦は、1Qこそ慶應義塾大のシュートが好調でリードしたが、その後は自らのリズムを崩す形になってしまった。

 立ち上がりは慶應大ペース。#13西戸(3年・G)のシュートを皮切りに#5大元(4年・G)の3P、#21鳥羽(1年・G・福大大濠)の3Pが続き、一気に2-10とするとその後も#5大元のシュートが当たった。国士舘大は出遅れるが終盤に#22原(4年・F)、#32臼井(2年・PF)のジャンパーも当たって持ち直し、19-25と慶應大がリードしつつも、国士舘大が追い上げる展開になった。

 2Q、慶應大はアシストからの得点が次々決まり、一気に10点をリード。しかしその後は国士舘大がゾーンを繰り出すとアウトサイドのシュートが当たらず、じわじわと追い上げられてしまう。#4福元(4年・PG)の3Pなどでなんとかつなぐが、次々にシュートを打ってくる国士舘大に守りで対応できず、逆に#68藤井(3年・SG)、#88板垣(3年・PF)にも3Pを決められてしまうと、最後は#15下(1年・PG・浜松開誠館)の3Pで国士舘大が37-37と同点に追いついて前半終了。

 追いつかれて後半に建て直したい慶應大は、3Qの立ち上がりこそ得点では離されないが、打たされている外がまったく入らない。国士舘大は自由なオフェンスでシュートを次々に決めていき、開始数分で逆転すると、フリースローの獲得やオフェンスリバウンドなどで次第に優位に立って差を広げようとする。慶應大も粘って#5大元のバスケットカウントや#22トカチョフ(2年・CF)のシュートで追いすがるが、3Q最後にまたも#15下のシュートで国士舘大が58-56と逆転して終えると、4Qも小気味よくシュートを打っていく。慶應大は苦しい中でも#7黒木(4年・CF)のシュートで応戦するが、最後は国士舘大の勢いが勝った。最後まで外角の調子を取り戻せなかった慶應大が引き離され、79-70で国士舘大が最後の試合で2勝目をゲットしてリーグを終えた。

151101fukumoto.jpg 国士舘大は本来の持ち味であるシュートが生きた。この勢いある攻撃こそ国士舘大とも言える。センターの馬以外が全員外から打てる強みと、サイズを生かして日大とどう戦うかが見どころだ。

 慶應大は最終週に一気に順位的にアップできるところにいたが、2敗で終えて8位。笛に惑わされての自滅だ。勝負どころでいかに決めきるか、このチームでの課題でもあるが、最後の正念場となるインカレで地力を発揮できるか否か、大きな宿題を残された。

写真上:国士舘大・下の積極的なシュートが慶應大を翻弄した。
写真下:慶應大は福元がアシスト王を獲得するが、最終週はらしさが出せず。

※国士舘大・原選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※慶應義塾大・大元選手のインタビューは追って掲載します。


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2015.11.04 (Wed)

【2015リーグ2部】11/1 日本体育大VS早稲田大

早稲田大が終始ペースを崩さず前半大幅リードに成功
日本体育大は昨年の雪辱ならず


151101waseda.jpg 2部最終日、最も注目となった2位早稲田大と3位日本体育大の一戦。この時点での勝敗は同じ14勝3敗であり、この試合で勝利した大学が入れ替え戦に進出するという、直接対決。どちらにとっても最も重要な、絶対に勝たなければならない試合であった。

 1Qは交互に点を決めてシーソーゲームに。開始早々、日本体育大#75赤土(3年・PF)がゴール下で奮闘、連続で得点する。早稲田大は#34池田(4年・PG)・#7石原(2年・PG)・#8新川(2年・SF)が外角のシュートで応戦。これに対して日本体育大も#35佐々木(4年・SF)や#19田口(2年・SG)も外角のシュートを決めていく。このあと早稲田大はシュートファウルがかさみ日本体育大に6本ものフリースローを与えてしまうが、日本体育大は3本しか決められずチャンスをものにできない。早稲田大は#36澁田(3年・SF)の連続得点でリードするが、終盤になると日本体育大#75赤土と#14大城(3年・PG)の3Pが決まり、最終的に日本体育大が2点リードし、18-20で終える。

 2Q、早稲田大は#11河合(3年・SG)のレイアップ、スティールからの#21南木(2年・G)の速攻が決まり波に乗ると、2分間で#11河合・#34池田・#2木澤(4年・G)が3Pを合計で5本も決めて11点差まで突き放す。その間、日本体育大は#75赤土のミドルシュートとバスケットカウントでしか点を稼ぐことができず。その後、日本体育大は#35佐々木の3Pで差を少し詰めるが、早稲田大はシュートを全く落とさず、#34池田のミドルシュート、#2木澤の3Pなど順調に得点し更に差を広げていく。日本体育大は#19田口がリバウンドからの得点で4点を追加するが、その他のシュートがなかなか決まらず。2Qで一気に差が開いてしまい、53-34でハーフタイムへ。

 3Q、早稲田大の勢いは止まらず#7石原が3Pを決める。日本体育大も#14大城が3Pで、#19田口がゴール下で得点。しかし日本体育大の攻撃はここまで。早稲田大は#7石原がレイアップで得点すると、そこから#34池田のジャンプシュートが2本決まる。完全にペースを崩した日本体育大はファウルが増え、早稲田大に何本もフリースローを与えてしまい、結局早稲田大が11連続得点、この時点で32点差にまで差がついた。日本体育大が得点できたのは残り1分になってから。#75赤土のミドルシュート、#34加藤(4年・G)のレイアップが決まる。しかし早稲田大のペースは途絶えておらず、#34池田・#11河合が3Pを入れて36点差、79-43で終了。

151101sekido.jpg 4Q、日本体育大が調子を取り戻す。#75赤土がインサイドへ果敢に攻めいていき、それに続いて#32フェイ(1年・C・大分明豊)がゴール下で得点。早稲田大も#21南木がミドルシュートを決め、#2木澤がバスケットカウントを獲得。互いに点を取り合っていく。しかし中盤になると日本体育大が流れを掴む。#88万(4年・C)がインサイドで得点し、#35佐々木のミドルシュート、#34加藤の3Pが2本、連続で決まり差は24点に。日本体育大はディフェンスでも早稲田大を苦しめ、早稲田大は無得点の時間が続いてしまう。その後も日本体育大は#88万のバスケットカウントなどで点を加算していく。しかし早稲田大も黙ってはいない。コートにスターティングメンバーを戻すと、#36澁田・#7石原・#8新川らが得点し、それ以上の差を縮めさせない。日本体育大に追いつく時間は残っておらず、最後に#35佐々木が3Pを決めて23点差にするが、93-70で早稲田大が余裕を持って勝利した。この結果、早稲田大が2位までに与えられる入れ替え戦・インカレ両方の出場権を取得。日本体育大は入れ替え戦を逃したもののインカレ出場を決め、てリーグ戦を終了した。

 日本体育大は早稲田大のディフェンスに苦しめられ、いつものようなオフェンスが発揮できず2、3Qに失速してしまった。4Qになってやっと攻められるようになったが時既に遅く、大きな差を詰めることができなかった。昨年、入れ替え戦で悔しい思いをした日体大。その雪辱を晴らすべく今シーズンは、途中で危ういシーンも見せたが粘って上位に3敗でしがみついた。気持ちの面では大きく伝わるものがあるチームだったが、あと一歩が届かなかった。

早稲田大は最後まで自分たちのペースをキープしつつ、速い展開のバスケットで相手を圧倒。ディフェンスも機能した。そして前日まであまり調子がよくなかったエース#34池田の活躍が見られたのも大きな勝因だ。昨年はリーグ序盤に好調さを見せながらも途中で失速。失ったものを1年をかけて取り返した。しかしまだ権利を手に入れただけに過ぎない。あとは入れ替え戦でどんな戦いを見せるかにかかっている。

写真上:ハイタッチする早稲田大4年の池田と山本。池田は終始笑顔でプレーしていた。
写真下:ディフェンスに苦しみながらも果敢にインサイドへ攻めていた日本体育大・赤土。試合中、悔しがる姿が何度も見られた。

※早稲田大・池田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2015.10.31 (Sat)

【2015リーグ1部】10/25レポート(第16戦)

東海大が22点ビハインドから逆転しマジック1に
中位・下位は最後まで気が抜けない混戦模様


151025meiji5.jpg 1部リーグ第8週は一部試合が専修大会場での開催となったが、基本的には明治大のホームゲームとして行われた。明治大では数年前から部活間での観戦を行うなどの交流も行っており、他の体育会部員が駆けつけてのにぎやかな応援が特徴的だ。2013年のインカレでは、準決勝にサッカー部が代々木に駆けつけ、終始チャントを歌い決勝進出へチームを後押し。決勝もバレー部が応援に訪れ、声援を送った。今年の明治大のホームゲームも2日に渡って同じ体育会で汗を流す仲間による応援がチームに力を与え、25日は首位の東海大を脅かすプレーぶりに大いに盛り上がった。

 前日に10位が確定した国士舘大は気持ちを切り替えて臨み、専修大の攻めどころを封じて65-58の勝利。慶應義塾大拓殖大を相手にハイスコアゲームを展開するが、欲しいところでもう1本が出ず。105-93で拓殖大が2敗を守った。対照的に重い展開となった青山学院大-白鴎大は、果敢にゴールへアタックした青学大が64-58で勝ちきった。筑波大と対戦した法政大は前の試合は欠場した#24加藤(4年・GF)がスタメン出場、#7藤井(3年・SG)らのアウトサイドも決まって前半こそ互角だったものの、後半は難しいシュートを打たされてしまい、リバウンドから走られ万事休す。筑波大は#6馬場(2年・PG)の連続ダンクも飛び出し、最後は全員出場の余裕を見せて76-60。9位の法政大は苦しい状況だが、星1つ差の白鴎大も敗れたため、まだ望みはある。

151025baba.jpg 東海大はホームの明治大に先行を許してしまう展開に。86-79と逆転はできたが課題も残るところ。ただ、拓殖大との直接対決の得失点差で上回るため、あと1勝すれば優勝が決まる。同様に、拓殖大の2位以上と筑波大の3位も確定。一方、インカレの第4シードにも関係してくる4位争いと、2部入替戦を戦わねばならなくなってしまう9位回避争いは最終週に持ち越された。

写真上:盛り上がりを見せる明治大の応援席。
写真下:筑波大・馬場は2連続ダンクで会場を盛り上げた。

※明治大のホームゲームの様子、青山学院大・田中選手のインタビューは「続きを読む」へ。



【国士舘大がインサイドを支配し、嬉しい2勝目】
151025abe.jpg 入れ替え戦行きが決まった国士舘大は、怪我人が続いて連敗中の専修大が相手。1Q、国士舘大#15下(1年・PG・浜松開誠館)、専修大#24田代(4年・PF)が決め合う。10-10から約3分間専修大の得点が止まる間に、国士舘大はリバウンドをきっちり確保して#66馬(3年・C)の得点につなげ、16-10とリード。2Qも専修大は攻めあぐねる。だが国士舘大もこの機を突ききれず、双方タイムアウトで立て直しをはかる。結果、打開したのは国士舘大。#23寺田(4年・SF)、#32臼井(2年・PF)が積極的にゴールを狙い、じわじわと差を広げる。前半終了間際には#4菅(4年・F)の3Pシュートも決まって38-24で折り返す。

 3Q、専修大はベンチメンバーにチャンスを与える。するとリズムが出始め、#65佐々木(2年・PF)の連続得点で40-32と一桁差に持ち込む。国士舘大はフリースローを決めきれないものの、軽快なパスワークから最後は#37阿部(1年・G・藤枝明誠)が決め、47-39と譲らない。4Q、専修大は粘って#11秋山(2年・PG)らがフリースローを獲得、残り5分53-50とわからなくなる。しかし、ここで3Pに偏ってしまう。その間に国士舘大は#23寺田らが決め58-50とすると、オールコートプレスも#37阿部を中心に落ち着いてかわし、65-58で第8戦以来の白星をあげた。

 専修大は佐々木ヘッドコーチによると、欠場中の#6渡辺(3年・PF)、#7國分(3年・PF)とも少しづつ復帰に近づいているという。入れ替え戦はないため焦る必要はないが、スタート以外のメンバーはこの機に思いきったプレーで経験を積みたいところだ。

写真:ルーキーながらうまくゲームコントロールした国士舘大・阿部。

※国士舘大・寺田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【100点越えのハイスコアリングゲームは拓殖大に軍配】
151025sawa.jpg 近年、多数の大学がディフェンスに力を入れ始めたこともあり、今年度の関東大学リーグでは全体的に総得点が低いゲームが続いている。90点を越えるゲームはまれになり、さらにここまで100点を突破した試合は2試合のみ。前日東海大に破れて2位に転落した拓殖大慶應義塾大の試合は、点の取り合いが続き今リーグ3試合目の100点ゲームとなった。

 元々この両チームはオフェンス力のある選手が揃う。立ち上がりから慶應大は#5大元(4年・G)、#13西戸(3年・G)が早いペースで攻めていくと、拓殖大は#23バンバ(3年・C)が有利なインサイドを活かして次々にゴール。1Qで慶應大はアウトサイドが当たり、拓殖大は#23バンバが2本のダンクを決めるなど対照的な得点の取り方で28-28の同点。2Qも互いの勢いは衰えず得点を重ねて前半を終えて58-58という非常にハイスコアなゲームとなった。

 こうなるとどちらがつまずくかといった内容になってくるが、3Qの出足で慶應大はオフェンスのミスが続き、一気に10点差をつけられてしまう。しかし#5大元の攻撃をきっかけに盛り返して81-77で4Qに入ると開始5分で逆転に成功。しかし最後は高さを生かした#23バンバのゴール下と、#39成田(3年・SG)の3Pなど拓殖大の攻撃力が勝り、最後はフリースローで引き離されて102-93で幕。慶應大はインサイドのファウルトラブルもあり、終盤にシュートの決定力が落ちると、#23バンバに簡単にゴール下で点を許してしまい、勝負がついた。しかし#23バンバ51得点、#5大元44得点という壮絶な点の取り合いは、バスケットという競技の本来の面白さも見えた試合だった。

写真:拓殖大・バンバをかいくぐる慶應大・トカチョフ。


【GAME REPORT】
ホームの明治大が1Qから大量リード
東海大は地力を見せて後半に逆転


151025sato.jpg 最終週の2試合を控えて、マジック2が点灯している東海大とホームゲームで応援・チーム共に気合いの入る明治大との試合は予想外の幕開けとなった。

 第1Q、東海大ボールから始まった試合はまずは#45頓宮(4年・C)がインサイドで押し込み得点し、続いて明治大#22宮本がフリースローを2本冷静に決めるところから始まった。東海大は#0ベンドラメ(4年・PG)、#35伊藤(3年・PG)が続いて得点したが、明治大は#32吉川(2年・SG)、#55吉本(4年・SF)のジャンプシュートを皮切りにここから怒涛の連続得点を見せる。#50伊澤(4年・PF)が1on1からのターンシュートを連続で決めれば、#55吉本が速攻とパスを受けてから迷いなく3Pを打ち、これを決める。そして#2齋藤(2年・PG)がドリブルで運びそのまま決めると、明治大ホームは大きく盛り上がる。東海大の得点はその間、#23佐藤(2年・SF)のジャンプシュートのみで堪らずタイムアウトを取る。立て直したいところだが、明治大はタイムアウト明けに#50伊澤がスティールから速攻を決めて流れを引き渡さない。終盤、#2齋藤、#50伊澤の連続3Pも決まり、第1Qは10-27で明治大が大きくリードする形となった。東海大は#35伊藤「昨日の拓大戦で良いゲームをしたことで試合の入りで気が緩んでいた」と言うように良い形で攻めることができず、対する明治大はかなりの高確率でアウトサイドシュートを沈めることで大きなスタートダッシュを切った。

 第2Q、明治大は第1Qの勢いそのままに#50伊澤が1on1からフローターを決め、#55吉本が速攻で3Pを決める。しかし、ここから東海大も徐々に引き締まり#35伊藤、#13中山(2年・PG)が相手の隙を突き、ドライブ、リバウンドシュートと冷静に得点を重ねる。#45頓宮のターンシュート、#35伊藤がドライブからバスケットカウントを取ってボーナススローも着実に決めれば、東海大が詰め寄るプレッシャーからか明治大はこの辺りから徐々にアウトサイドシュートの確率が落ちてくる。残り3分、東海大はここまで決まらなかった3Pを#0ベンドラメ、#21橋本(4年・C)が連続で沈め、#19三ッ井(3年・SF)が獲得したフリースローを決めて37-45と東海大が大きく差を縮める形となった。

 第3Q、開始1分半で東海大は#21橋本→#1小島(4年・PG)、#35伊藤→#19三ツ井の連携と#19三ッ井の3Pで一挙に一点差まで詰め寄る。明治大はタイムアウトを取るも流れを変えることができず、残り7分半に#5曾田(3年・PG)が3Pを決めてから約3分間無得点。一方、東海大は#0ベンドラメ、#35伊藤、#23佐藤が得点していき、残り5分では東海大4点リードに。何とか流れを引き寄せたい明治大だが、ここで#50伊澤が東海大#1小島の速攻からバスケットカウントを与えてしまい、自らは4ファウルとなってしまう。ここを勝負どころと判断したか、#0ベンドラメが3P、トップからゴール下の#23佐藤への裏パス、ジャンプシュートと7得点に絡む活躍を見せる。明治大も#50伊澤の代わりに入った#28今川(1年・SF・大阪桐蔭)が途中連続得点をするが、勢いづいた東海大は第3Q終了までとどまることなく、このQで32得点を挙げる猛攻を見せ69-59として4Qへ入った。

151025aita.jpg このまま東海大が引き離すかと思われたが明治大も黙ってはいなかった。第4Q、明治大4ファウルの#50伊澤がいきなり1on1からフリースローを獲得するが、#50伊澤はこれを2本とも外してしまう。その後、東海大#35伊藤がドライブからレイアップ、#23佐藤がインサイドで巧みなステップからゴール下、#0ベンドラメがジャンプシュートを決めれば、明治大#5曾田の3P、#50伊澤のインサイド、#2齋藤の3P、#22宮本(2年・PF)のレイアップと東海大に喰らいつく。ここで東海大#19三ッ井に3Pを決められるが、明治大は#22宮本のフリースロー、また#50伊澤気迫のリバウンドシュートにより逆転できそうな雰囲気に明治大ホームは大きく沸く。さらに#50伊澤のフリースロー、#2齋藤→#50伊澤のゴール下、#2齋藤の速攻で残り1分半でついに3点差まで詰め寄った。東海大はタイムアウトで修正すると、#23佐藤が値千金のリバウンドシュートを決めて差を5点とする。残り1分、明治大#50伊澤が3Pを狙うがマークを振り切れず、決めることができない。やむを得ずファウルゲームを仕掛けた明治大だが逆転することはできず、試合は86-79で東海大勝利となった。

写真上:終盤、東海大・佐藤がインサイドで躍動した。
写真下:會田がボールを持つと明治大は地に足がつく。

※東海大・伊藤選手、明治大・税所選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2015.10.31 (Sat)

【2015リーグ1部】10/24レポート(第15戦・専修大会場)

東海大が怒涛の攻撃を見せて
拓殖大との頂上決戦を制す


 リーグも残すところあと2週、第15戦は2会場に分かれることになったが、専修大会場では3試合が行われ、ともに1敗同士であった拓殖大と東海大との大一番が最大の見どころとなった。


【40分を通じて内外バランスよく加点した慶應大が勝利】
151024kuroki.jpg 専修大は#7國分(3年・PF)がこの試合欠場となったが、1Qは#11秋山(2年・PG)・#24田代(4年・PF)が自在に得点。#32野口(1年・C・福大大濠)への合わせのパスも何本も通ってリードを得た。対する慶應義塾大は#4福元(4年・PG)、#5大元(4年・G)が返し、#7黒木(4年・CF)もゴール下での合わせをやり返す。残り3分19-19から#65佐々木(2年・PF)の連続得点などで専修大が21-28と抜け出す。2Q、慶應大のミスに乗じて専修大がリードを2桁に乗せるが、慶應大も専修大のゾーンを小気味よいパスワークで攻略。38-39と1点差にまで詰め寄て前半終了。

 3Q、専修大は#24田代が気を吐くものの、#32野口へのラインを封じられてしまう。慶應大はさらにリバウンドも支配、得意の足で#21鳥羽(1年・G・福大大濠)らの速攻につなげてQ半ばには53-52と逆転。#5大元の3Pなどで70-62と突き放す。4Qも慶應大ペースが続く。開始から3分半の間に#22トカチョフ(2年・CF)の速攻、#13西戸(3年・G)の3P、#7黒木のバスケットカウントなどで82-62。それでも専修大はプレスから#11秋山の3Pなどで残り50秒89-79まで追いすがってみせたが、92-79ともう1歩届かなかった。6勝目の慶應大は下位からじわりと浮上し、さらなるジャンプアップも視野に入った。

写真:1巡目の対専修大戦でも良い活躍を見せた黒木が安定感を見せた慶應大。


【法政大が勝利し、国士舘大は入れ替え戦行きへ】
151024tobori.jpg 下位で苦しむ国士舘大法政大の対戦は、国士舘大が負ければ入れ替え戦が決まることもあり、行方が注目された。立ち上がりは法政大#67佐藤(3年・PG)が打っていくが入らず、対する国士舘大は#58藤井(3年・PG)、#15下(1年・PG・浜松開誠館)、#22原(4年・F)のアウトサイドが決まるが終盤は攻めあぐね11-12の出足となると、2Qは#23寺田(4年・SF)の得点が続いてわずかに国士舘大リード。法政大は#67佐藤よ#35山岸(4年・SG)が剛健3本の3Pで逆転すると前半は30-26で終えた。

 3Qのスコアは12-12。互いに相手を突き放す一手は出ず、法政大も一気に得点は伸びないもののフリースローやゴール下を地道に決めていく。国士舘大は#32臼井(2年・PF)がオフェンスリバウンドで貢献し、一時は逆転するが法政大#7藤井(3年・SG)の3Pで逆転されて4Qに入ると、早々に#32臼井が4ファウルでベンチに行ってしまいオフェンスの流れができず。法政大は#23戸堀(2年・PF)がオフェンスリバウンドを奪い、#13植村(2年・PG)、#7藤井、#67佐藤といったアウトサイド陣が3Pを次々に沈めて61-43と国士舘大を突き放して4勝目をあげ、入れ替え戦回避に望みをつないだ。

写真:法政大は後半、戸堀がインサイドで踏ん張りを見せた。

※法政大・植村選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【GAME REPORT】
1Qから3Pを連発した東海大がリード
拓殖大は必死に追うも追いつけず首位を明け渡す


151024mitui.jpg この日のメインイベントともいえる戦いは互いに1敗、東海大が首位を奪還するにはまずは勝利することだったが、残す戦いを考えると3点以上の差をつけて得失点も考慮しておきたいところ。一方の拓殖大は勝利すれば、優勝がぐっと近づく公算だ。


第1戦は延長戦にもつれ込み、拓殖大が3点差で制した。この対戦では終始接戦だったにも関わらず、どちらかといえば東海大が追う時間帯も多く苦しい戦いを強いられた。しかし、2度目の対戦は蓋を開けてみれば、東海大が大きくリードする形となった。立ち上がりは拓殖大の勢いがあり、#23バンバ(3年・C)、#0岡本(4年・PG)らが得点。しかし次第に東海大が落ち着きを取り戻すと高確率のアウトサイドを決めはじめ、1Qで3Pが5本決まり、拓殖大のお株を奪う格好で勢いづくと、22-19と東海大リードで1Q終了。

 2Q、東海大の勢いは衰えない。#1小島(4年・PG)、#19三ッ井(3年・SF)といったセカンドメンバーが速攻、合わせで次々に得点し、開始2分で9点のリード。拓殖大は得意の3Pが入らず、リバウンドの頼みの綱である#23バンバも東海大の固いディフェンスの前にインサイドになかなか入れない。東海大は次々アウトサイドを沈めるのみならず、オフェンスリバウンドでも粘りを見せて拓殖大を引き離していく。拓殖大は残り4分で#13阿部(2年・SG)が足を痛めてベンチへ。苦しくなったが#23バンバ、#99赤石(4年・PF)、#37成田(3年・SG)の3Pもあってなんとかつないだ。しかし東海大は#45頓宮(4年・C)のゴール下の奮闘もあって51-35とリードして前半を終えた。

 3Q立ち上がりは拓殖大#99赤石が3P、ドライブ、タップと3連続得点。東海大は#0ベンドラメ(4年・PG)、#19三ッ井の3Pが決まり外角のタッチは依然として好調。続けて#21橋本(4年・C)のバスケットカウント、#13中山(3年・PG)、#33鈴木(3年・SG)の3Pと、3点プレーが止まらずに拓殖大も追い上げが簡単には叶わない。3Qを76-61と東海大が15点リードで終えて4Qに入ったが、差が縮まらない。東海大は出てくる選手が皆活躍する好調さでゲームを続け、99-81。第1戦の雪辱を晴らし、見事勝利を上げることとなった。

151024bamba.jpg 勝利の要因は固いディフェンスもそうだが、なんといってもオフェンスの良さだろう。ベンドラメが22点のチームハイではあるが、この試合ではセカンド、サードまでのメンバー全員が次々に良い攻撃を見せ、3Pもチームで15本入った。失点は反省すべき81点だが、それでもバンバを激しく守りにいき、ゴール下でのプレーはかなりプレッシャーをかけた。

 拓殖大は2Q以降、途切れぬ東海大の勢いについていききれなかった。2Q途中で阿部が負傷退場したことも痛かった。3Pを積極的に打ってはいったが、東海大が42%だったのに対し28%の確率に沈み、リバウンドでも14本の差をつけられてしまった。

写真上:東海大は三ッ井が3Pを3/4と、依然好調を維持。1Q終盤に流れを持ってくるのに成功した。
写真下:バンバへのディフェンスはかなり激しく、2枚、3枚と重なる守りに苦戦。

※東海大・陸川監督、ベンドラメ選手、小島選手、拓殖大・池内監督のインタビューは「続きを読む」へ。


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2015.10.27 (Tue)

【2015リーグ1部】第7週 慶應義塾大ホームゲーム・Unicorns Game「Unite」(後編)

盛り上がりの中にあった“絆”
慶應義塾大学のホームゲームにおける取り組み
〜Unicorns Game「Unite」〜(後編)



集客2,000人に向け、手探りで挑んだ初のホームゲーム開催

151018keio12.jpg 関東大学バスケットボールリーグ第7週、10月17日、18日は会場校である慶應義塾大が正式に取り組んだ初のホームゲーム。チームの応援Tシャツやチームカラーのアイテムを身につけた多くの観客がホームの慶應大に声援を送った。

 日数も早慶戦などに比べると短く、運営費用はスポンサーに頼らないゼロベースの出発だったホームゲーム準備。集客目標はやや高め設定の2,000人。選手個人の学内外での宣伝をはじめ、運営チームも新たな試みとしてSNSを駆使し。ホームタウンである日吉商店街にも協力を求めたほか、選手の出身校や附属校といったところにも声をかけて観戦を呼びかけた。学生代表の山﨑によれば当初は不安や戸惑いも大きかった。「ノウハウがない中で始める新しい取り組みという事で、何をどうすればどれくらいの反応が見込めるのかがわからず、もがいているような気分でした。認知度も0からのスタートで、『ホームゲーム?早慶戦じゃなくて?』と言われた回数は数えきれないほどありました」と言う。しかし蓋を開けてみると満員とまではいかないが、慶應大側の応援席は連日たくさんの観客で埋まり、接戦となった試合展開もあって大いに盛り上がりを見せた。

 つながる意味で「Unite」というサブタイトルを掲げたが、それが見られる部分が随所にあった。エスコートキッズには慶應義塾幼稚舎バスケットボールクラブと慶應義塾横浜初等部が当たり、応援席では選手の友人や父兄、ゴール裏では附属校生たちが大賑わいで声援を送った。慶應大は年に1回、幼稚舎から大学バスケ部までが日吉に集まる全塾のイベント「バスケットボールフェスティバル」を開催しているが、阪口HCになってからオフ期間を利用した部員の附属校バスケ部への練習参加や、附属校コーチの引率による大学部の試合の観戦、試合後に交流を実施するといった取り組みをより強化している。このリーグ戦中もたびたび附属校生が観戦に訪れ、選手たちと交流を持っていたが、普段の選手たちを知っているからこそ、応援も熱くなる。派手な演出等に頼らずとも目の前の試合を共有している空気感があり、バスケット部が作ってきたさまざまな絆が活きているように感じられた。


目標達成とさらなるホームゲームの充実に向けて

151018keio5.jpg このホームゲームの動員数は17日が1,153人、18日は1,409人。目標の2,000人には届いていないが、それでも“慶應義塾”が持つポテンシャルを感じさせる数字だ。会場をチームの色に染めるため、着用ユニフォームに合わせて17日は白、18日は紺の応援Tシャツを販売したが、用意した750枚は完売。多くの観客の応援に対して主将の福元「塾内にスポーツ観戦をする文化があるので、友人たちも反応が良かった。準備をしてくれたスタッフやOBのおかげで気持よく試合ができた」と感謝していた。山﨑代表「部員からも観客の皆さんからも、来年を楽しみにする声を聞くことができ、心からやって良かったと思えました。何年も先の“当たり前”を作ることができたかと思うと誇りに思えます」と、はじめの一歩としては達成感のある内容だったようだ。

 一方、課題としては「動員数2,000人を目標としていて、1日あたりで考えるとそこに届かなかった事が心残りです。その為に、極端な話、“バスケットボールがわからなくても、そこにいればなんとなく楽しい”と思えるような空間を作り上げること、それを今まで届いていなかった層に発信して足を運んでもらうことが今後の課題です。慶應のホームゲームから大学バスケを盛り上げ、日本のバスケットボールを盛り上げていくというマインドをしっかりと引き継いでいきたい」(山﨑代表)と、ここをスタートしてもっと発展させていきたい思いを語ってくれた。

 来年の早慶戦は慶應大が幹事校であるだけに、阪口HCも今回の取り組みと得られた成果を「早慶戦にも活かしていきたい」と、意気込む。早慶戦自体もブラッシュアップされて相乗効果を上げていけば、目指している大学からの新しい盛り上がりを実現させていくことも可能ではないだろうか。

写真上:18日、試合前には慶應大側の1階席は満席、対戦する法政大側も半分以上は埋まっていた。2階席まで埋め尽くすのが理想だ。
写真下:早慶戦では応援指導部が通路などで応援を先導するが、このホームゲームはチアがゴール裏に待機するアメリカのカレッジやNBAなどでよく見るスタイル。タイムアウトごとに短い演技を披露した。

※その他ホームゲームの様子は「続きを読む」へ。


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EDIT  |  17:45  |  2015リーグ戦1部  |  Top↑

2015.10.24 (Sat)

【2015リーグ1部】10/18レポート(第14戦)

拓殖大は危ういながらも首位を守り次週が頂上決戦
慶應大は多くの観客の声援を受けてホームで勝利


 優勝争いと順位争いが例年とは異なる状況で進み、先が予測しにくい分、注目を集めている1部リーグ。#2齋藤(2年・PG)が怪我で欠場した明治大専修大80-55と35点差の勝利、前日ホームの慶應大を下して士気の上がった白鴎大東海大と対戦し、87-44のほぼダブルスコアで敗れた。学生チームのこうした予測のつかなさも、リーグを見どころあるものにしている一因となっている。


【4Qで青山学院大が勝負を決める】
151018oosaki.jpg 6勝目をあげ、前方を走る専修大のしっぽをとらえた青山学院大。この日はまだ1勝で苦しい状態にある国士舘大との対戦になったが、3Qまでは苦戦を強いられた。

 国士舘大は、1Qは#32臼井(2年・PF)が活躍が光った。オフェンスリバウンドやポストからの得点を重ねる。1Qは15-14と青山学院大1点のリードとなるが、2Qも差がつかないまま試合が進んだ。どんどん打ってくるタイプの国士舘大がやや得点では先行し、青山学院大は後手にまわるが#24安藤(3年・SF)の2本の3Pもあってリードされた分を取り戻し、2Qは33-33の同点終了。3Qも決めては返す形で差がつかないが、終盤に入り#3大崎(3年・SG)のドライブや#18笠井(4年・PG)のシュートで青学大がリードした。だが、国士舘大も#23寺田(4年・SF)や#15下(1年・PG・PG)といったシュートの上手い選手に加えてベンチスタートの#88板垣(3年・PF)も得点に絡んで追い上げ、49-48と青学大1点リードで4Qへ。

 4Q途中まで勝負は互角。流れを変えたのは残り5分の#24安藤の3Pだった。これに続いて#11田中(4年・PF)が中で得点し、#18笠井も攻めてフリースローをもらう一方、国士舘大の攻撃は単調となりシュートが決まらず差が開いた。青山学院大がこのリードを守りきり73-59でフィニッシュ。青山学院大はこれで7勝7敗として専修大に勝敗で追いついた。

写真:ドライブに行く青山学院大・大崎。


【アグレッシブに攻め続けた慶應大がホームで勝利】
151018oomoto.jpg 前日の白鴎大戦ではホームで苦い敗戦をしてしまった慶應義塾大。この日の相手は練習場所にしている法政二高が2駅隣にあり、普段からも選手間では交流が深い法政大となった。法政大からもチアが駆けつけ、前日より観客も一層増えて客席をホームの紺色に染める、華やかな中での試合となった。

 立ち上がりは法政大が#67佐藤(3年・PG)のアウトサイドがよく決まり、慶應大はアーリーオフェンスでゲームのスピードを上げ、速攻が続く展開。#4福元(4年・PG)が3連続得点でホームを盛り上げる一方、法政大は#16沼田(4年・C)や#12柳川(1年・PF)がオフェンスリバウンドを拾ってつなげると、#14植村(2年・PG)の3Pも決まった。一方慶應大も#21鳥羽(1年・G・福大大濠)が終盤に2本の3Pを決めて1Qは22-25と法政大リードのハイスコアな立ち上がりになった。

 2Q、法政大は得点が止まりがちになる。慶應大も1Qほどの勢いはないが残り3分に#5大元から#4福元への3Pのアシストが決まり、次いで#4福元が得たフリースローを決めてここで慶應大が追いつき同点。法政大は#16沼田のバスケットカウントで返すが、慶應大は最後に#13西戸(3年・G)の3Pもあって41-37と逆転して前半を終えた。

151018numata.jpg 3Qは立ち上がりこそ法政大#67佐藤の3Pが決まったが、慶應大はここから#5大元の4連続得点で10点を稼ぐと#7黒木(4年・CF)もこれに続き55-40と15点のリードに成功。しかし主力を休ませている間に法政大が#16沼田を中心に盛り返し、59-51で3Qを終える。しかしそれでも4Qは慶應大の勢いが勝った。約10点のリードを保ってゲームを進め、法政大は慶應大のターンオーバーから#16沼田が何度も得点を重ねるものの、追いつくことはできずに73-66。慶應大が見事ホームで勝利を飾った。

写真上:大元は積極的にペイント内に攻めて23点。後半の3Pはチームを載せた。
写真下:法政大は沼田が29点18リバウンドと気を吐いたが、慶應大の勢いの前に届かず。

※慶應大・福元選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【GAME REPORT】
勝負どころでシュートが決まった拓殖大が
筑波大を振り切り首位を死守


151018narita.jpg 首位を守る拓殖大は、4敗はしたものの実力的には十分なものを持つ筑波大の挑戦を受けた。

 立ち上がりは筑波大#46生原(3年・PG)のシュートが3連続で決まり、#17杉浦(2年・PF)の速攻も出て筑波大がリード。拓殖大は#23バンバ(3年・C)が思ったように中では攻められず、外を打っていくがこれも入らない。さらにはテクニカルもあってあまり流れは良くない。筑波大は#16小松(4年・SG)の2本の3Pもあって良い流れを維持するが、拓殖大も#99赤石(4年・PF)がルーズボールに飛び込むなど、気持ちの見えるプレーを続けた。1Qは18-11と筑波大がリードするが、その流れは2Qも続く。筑波大は#46生原が3Pのファウルをもらってこれをすべて沈め、#6馬場(2年・SF)のジャンパー、#92村越(4年・PF)の速攻も決まった。拓殖大は2Q頭に#39成田の1本目の3Pが決まると、#29岩田(4年・PF)、#13阿部(2年・SG)も粘り強くゴールを狙う。さらに残り3分で#99赤石の3Pが2連続で決まり、同点に追いついた。筑波大はすぐさま#92村越が連続で返して再度逆転し、33-29と筑波大4点リードで前半を終えた。

151018ikuhara.jpg 3Q立ち上がり、拓殖大は#39成田の3Pが決まったがその後は3本連続で落ちて筑波大にチャンスを与えてしまう。#23バンバもオフェンスファウルで3つ目を吹かれ、今ひとつのところで追いつききれないが、ここでも#99赤石が反撃の口火を切った。残り6分、3本目の3Pが決まり再び同点にすると、#39成田がペイント内にドライブし逆転。一方の筑波大はファウルやリバウンドを取れずに残り8分から3分まで5分間無得点。拓殖大は#99赤石が4本目の3Pを沈めると#13阿部の3Pも決まり一気に10点のリードを獲得。3Qは45-55と拓殖大がリードして終えた。

 4Q、筑波大は#76寺部(3年・F)、#16小松らの得点で追い上げ、#46生原のバスケットカウントに#6馬場のダンクシュートで再び流れを取り戻すと、拓殖大が#99赤石が足を痛めてベンチに下がるのを尻目に、#92村越のシュートで逆転に成功する。試合時間は残り3分半。この流れを維持すれば勝機が見えたが、ここで#39成田「一番デカかった」という、この試合外の当たりが0だった#23バンバの3Pが決まると、速攻から#0岡本(4年・PG)が決めて再び拓殖大の流れに。筑波大はプレシを仕掛けて粘るが、逆にファウルが続いて得点にはつながらず。そのまま拓殖大が逃げ切り、何度も攻防が入れ替わった試合を63-72で仕留めた。

151018takushoku.jpg 前の週の捻挫の影響で土曜日はプレイングタイムを敢えて少なくしていた成田は、この日は38分の出場で23点のチームハイ。攻撃の突破口を開くには絶対に必要であり、万全ではない中で見事その役目を果たした。次週の東海大戦に向けて「何年ぶりだかわからないけど、優勝できるチャンス。絶対に勝ちたい」と意気込んだ。筑波大は満田の欠場が続いており痛いところだが、得点がストップする悪いクセが出てしまった。

写真上:前半は痛みがあってディフェンスも踏ん張れなかったというが、後半はそれも忘れていたという成田。それでも見事な活躍を見せた。
写真中:筑波大は生原が得点をリードした。
写真下:拓殖大は成田、赤石、そして阿部も良い仕事をした。バンバが14点と得点が少なめだったにもかかわらず勝利したのは大きい。


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2015.10.24 (Sat)

【2015リーグ1部】10/17レポート(第13戦)

上位は危ない場面を見せつつも勝ちきり
中盤は1勝で順位が変動するめまぐるしい状態に


151017tashiro.jpg 第7週は慶應大のホームゲームが開催され、日吉記念館には応援Tシャツに身を包んだ人たちが応援に駆けつけ、ホームらしい雰囲気にあふれた週末となった。

 リーグ戦は終盤に入り、そろそろ勝ち星計算がシビアになってきている。中盤から下位にかけては安定して戦えているチームが少ないため、1勝ですぐに順位変動が起こる状態だ。この日も白鴎大がホームの慶應大を1点差で下し4連勝でジャンプアップ。一方前半で貯金した専修大は怪我人が相次いで3連敗。下との勝敗が近づいてきた。このように順位はまだまだ予断を許さない。

 第1試合、明治大国士舘大の試合は、1Qこそ国士舘大がリードしたものの、2Q以降は失速。反対に2Q以降は安定して20点以上を獲得した明治大は、終盤追い上げにあうも68-60で勝利した。

 第2試合、#6渡辺(3年・PF)が怪我で離脱している専修大は#24田代(4年・PF)を復帰させて筑波大に対峙。しかし1Qから筑波大が勢い良く得点を重ね、26-9とすると専修大は挽回することはできず、そのまま引き離されて101-64で試合終了。専修大はこれで7勝6敗。下から追い上げてきた青山学院大が1勝差まで迫っているだけに、残りをどう戦うか正念場だ。

151017bamba.jpg まだ3勝で9位に位置する法政大は、首位の拓殖大と第3試合で対戦。法政大は#24加藤(4年・SF)が怪我から少しずつ復帰しているさなかで、拓殖大も第6週で捻挫した#39成田(3年・SG)もこの日は18分の出場にとどまった。前半はあまり差がつかなかったが、3Qになってようやく拓殖大のエンジンがかかって一気に差をつけると68-83で勝利した。

写真上:専修大は田代が復帰。アウトサイドを決めていったが、動きは本調子ではない。
写真下:拓殖大・バンバはこの日3Pが4本決まり、外角のタッチが好調だった。


【ライバル対決は失点を押さえた東海大が勝利】
151017hashimoto.jpg 1巡目の対戦では激しい戦いになり、すんでのところで勝利した東海大は、2巡目の青山学院大に対して1Qはビハインドで入った。東海大は立ち上がりにトラベリングなどターンオーバーが続き、なかなかゴールが決まらない。青山学院大は#3大崎(3年・SG)の3Pが2本決まるなどして1Qは13-17とリード。2Qも序盤は速攻が出てペースは青山学院大だが、東海大は重いオフェンスながらも開始5分で#45頓宮(4年・C)のバスケットカウントでようやく同点にすると、#0ベンドラメ(4年・PG)の3Pで逆転。青山学院大も#21石黒(3年・PF)のジャンパーが連続して切らさず、26-27と1点リードで前半を終了。

 3Qも点数は均衡。#13中山(3年・PG)、#23佐藤(2年・SF)#21橋本(4年・C)らが得点していく東海大に対し、青山学院大は#24安藤(3年・SF)の3P、合わせのプレーなどで加点。#3大崎の3本目の3Pも決まる。終盤に#0ベンドラメの3P、#19三ッ井(3年・SF)のシュートなどが決まった東海大が49-45として最終Qに入るが、青山学院大もすぐさま追いついた。どちらに転ぶかわからない状態となったが、開始3分を過ぎて#0ベンドラメ、#三ッ井と立て続けに決まった東海大の3Pが勝負を分けた。8点差をつけられた青山学院大はタイムアウトで流れを切ろうとするが、その後も#19三ッ井が連続ゴールを決めて東海大の流れは途切れない。さらに残り2分で#0ベンドラメのダメ押しの3Pが決まると勝負あり。68-52で東海大が2度目の戦いは完全勝利をおさめた。

写真:東海大は橋本の要所の3Pも効いた。


【ホームの慶應大に対し白鴎大が1点差の激闘を制す】
151017mozaki.jpg ホームに白鴎大を迎えた慶應義塾大。1巡目は災害で延期となり、日程を変更してこの日吉記念館で開催し、白鴎大に敗れただけに雪辱を果たしたいところ。しかし、ゲームの立ち上がりはまたしても白鴎大のリードから入った。1Qで#4梶原(4年・SG)の3Pが2本決まるなど、立ち上がりは白鴎大のペース。後手にまわった慶應大は次第に足を出して速攻も決まり、24秒オーバーも奪うなど守りも集中。17-14と白鴎大3点リードで2Qに入ると、立ち上がりで得点が続いて同点になり、勝負は振り出しに。しかし白鴎大は前の試合から調子の上がってきた#7米村(4年・SG)の3Pが2本決まると#17小倉(2年・PF)の3Pもこれに続き、#13野崎(2年・PG)の速攻も決まって一気にリード。前半は36-28と白鴎大リードで終了した。

 3Q立ち上がり、慶應大は#4福元(4年・PG)からのアシストで#22トカチョフ(2年・CF)のシュートに続き、#5大元(4年・G)の速攻、3Pで追い上げて1点差にせまるが逆転の一手が出ない。3Qも46-45と白鴎大1点リードに終わり、4Qに開始2分に#5大元のバスケットカウントでようやく慶應大が逆転。しかしすぐに白鴎大に返されて流れが掴みきれない状態が続いた。白鴎大は慶應大の守りに24秒オーバーを連発するが、それでもリードは譲らない。

151017kuroki.jpg 試合のハイライトは最後に訪れた。慶應大は#4福元の3P、そして福元のアシストから#7黒木(4年・CF)がバスケットカウントを決めて残り51秒で61-62とこの日2度目の逆転。流れは慶應大に来たかと思われた。白鴎大は得点チャンスを作れないまま、慶應大最後のオフェンスは#13西戸(3年・G)。しかし思い切ってペイント内に切れ込んだもののこのレイアップがはずれ、ターンオーバーに。#13野崎がボールを持った白鴎大の攻撃を止めにいくが、残り0.4秒で3Pのフリースローを与えてしまい万事休す。#13野崎はこれを2本決め、3本目はリングにあてて慶應大のオフェンスチャンスをつぶすと63-62と1点差で勝負を制した。

写真上:野崎は19分で19点。この日はベンチ出場だったが非常に攻撃的な選手で、チームに勢いをもたらした。
写真下:慶應大は最終盤に黒木がバスケットカウントを獲得し、逆転に成功したが筑波大戦同様1点に泣いた。


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2015.10.17 (Sat)

【2015リーグ戦1部】10/11レポート(第12戦)

拓殖大が国士舘大に逆転勝利で首位を守る
中盤〜下位には4勝で3チームが並ぶ

151011tongu.jpg 大きな動きはないものの、第11戦に続きこの第12戦も大小の怪我人が目立つことになった。専修大を攻守で引っ張る渡辺が12戦は欠場。拓殖大のバンバや白鴎大のジャニとリバウンド王争いをしていたが、それもここで勝負は一旦ストップになる。拓殖大の赤石、明治大の伊澤や吉川も試合中に足を痛めるなど、怪我が相次いでいる。重症でなければ騙し騙しやり続ける選手もいるが、2か月の長丁場とはそうしたコンディションとの戦いでもあることを如実に感じる時期に入っている。


 3勝目をあげて下位から盛り返している白鴎大法政大と対戦。一方の法政大は#24加藤(4年・GF)を今週も欠いており、得点面では苦しいところ。互いに大量得点するチームではなく、1Qは12-15とゆるやかに立ち上がるが、2Qになり白鴎大は#12川邊(3年・PF)の3Pも決まっていく。法政大は#7藤井(3年・SG)のシュートや#16沼田(4年・C)の速攻なども出るが、前半は白鴎大の4点リード。後半3Q、白鴎大は#7米村(4年・SG)の3Pで波に乗り、法政大を引き離すと48-70で4勝目を収めた。法政大は得点でも苦しいが、リバウンド数で差をつけられ、追い上げ叶わず。

 主力が3人不在の東海大と、前日の試合で負傷した#6渡辺(3年・PF)が欠場となり#24田代(4年・PF)とともに2名不在となってしまった専修大。お互いメンバーはいるものの多少苦しい台所事情での戦いとなったが、東海大が1Qから33得点をあげてリードを奪う。2Qこそ9点と失速するものの、専修大もさほど得点を伸ばせず90-72で東海大が勝利した。

写真:東海大は特にインサイドが手薄になってしまっている。頓宮の安定した活躍は必須だ。

※白鴎大・米村選手のインタビューは「続きを読む」へ。



【拓殖大が2桁差を引っくり返し首位を守る】

151011iwata.jpg 前日、東海大を相手に最後まで粘った国士舘大は、1Q序盤から#22原(4年・PG)の3Pが決まる。さらに#66馬(3年・C)、#32臼井(2年・PF)らが拓殖大#23バンバ(3年・C)に簡単にリバウンドを取らせない。途中ベンチテクニカルを取られてしまうも、#23寺田(4年・SF)の得点で仕切り直す。ラスト30秒を切って#15下(1年・PG・浜松開誠館)の3Pシュートも決まり、22-17と先手を取った。2Qも拓殖大のターンオーバーを誘い、#15下の連続得点で29-19とする。一方の拓殖大は#13阿部(2年・市立船橋)が続けてスティールから速攻を繰り出し6点差まで詰める。この後は双方ミスが続く中、拓殖大はラスト3分ノーゴール。その間に国士舘大が39-27とリードを広げて終える。

 3Qは国士舘大が開始から5分間で3P1本に留まるのに対して、拓殖大は#23バンバの1on1や3Pでチャージ。リバウンドにも飛び込んでいき、#13阿部がバスケットカウントにつなげて42-42と振り出しに戻す。一進一退となるが、残り10秒で拓殖大#39成田(3年・SG)がスティールから3Pをねじ込み、51-54とする。成田は4Q早々にも3Pを沈めて拓殖大ペースに。残り5分には54-62まで差をつけるが、ここでその成田が負傷退場するとオフェンスのリズムが崩れてしまう。国士舘大にとってはチャンスだったが、フリースローのミスが響き、3点差までしか追い上げられない。残り45秒、国士舘大の得点源#22原へのパスを拓殖大#13阿部がスティール、レイアップにつなげ67-62として勝負あり。ファールゲームのフリースローも決めた拓殖大が70-62で首位を守った。

 やや危ないように見える試合もあるが、首位を守る拓殖大。池内監督「優勝できたらそれは嬉しいですが、まだまだ簡単には見えてきません。ただ、今年のチームは熱心に練習する、いいチーム」と優勝まだ視野に入っている様子ではない。しかし失点が少ないゲームを続けている内容だけではなく、主将の岡本など、4年生のあり方やチームのまとめ方には信頼を置いている。「やはり学生スポーツは最上級生。最上級生がしっかりしていれば大きく崩れることはありませんし、下級生たちもついてきます」と、チームとしての良さを生かしこのまま走りぬけられるかに注目だ。

写真:拓殖大・岩田は要所でリバウンドに絡み、バンバの負担を軽くしている。

※国士舘大・臼井選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【慶應大が後半盛り返して4勝目】

151011oomoto.jpg 1戦目は延長戦で慶應大が勝利した明治大慶應大のカード。明治大が4勝、慶應大が3勝という中盤から下位でやや苦戦の見える両チームだ。1Q、慶應大はシュート精度を欠くがじわじわ調子を上げて1Qは10-15のリード。しかし2Qになると明治大は#2齋藤(2年・PG)のスティールからの速攻や#50伊澤のシュートなどで盛り返し、#32吉川(2年・SG)も当たって逆転。慶應大は明治大のディフェンスに攻めあぐね、2Qわずか9点に終わると28-24と明治大リードで前半を終えた。追う慶應大は3Qに#4福元(4年・PG)や#7黒木(4年・CF)の速攻が生まれ、逆転するが明治大も離れず44-46の慶應大2点リードで4Qに入った。明治大は4年生が奮起し#50伊澤、#55吉本(4年・SG)が好く店を重ねるが、#32吉川、#50伊澤が足を痛めてベンチへ下がると苦しくなった。慶應大はここで#7黒木が奮起。オフェンスリバウンド、ミドルシュートを次々と決めると、残り1分半で#5大元の3Pが決まり流れが慶應大に傾くと、そのまま逃げ切り62-71で勝利。慶應大が昨日わずかのところで逃した4勝目を手に入れた。

写真:3Pの当たりがなかなか来なかった大元だが、最後の勝負どころで決めた。

※明治大・齋藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【筑波大がロースコア勝負を制す】

151011hata.jpg 10月11日時点で1部リーグ3位の筑波大と5位の青山学院大の上位陣同士の対決。昨年度、インカレを制したタレントが揃う筑波大とオフェンス面で課題がある青学との試合は、青学が筑波の個人技をチームでどれだけ守れるか、また得られたオフェンスチャンスをどれだけものにできるかが勝負の分かれ目となるか。

 第1Q、試合開始5分で3-3と両者重い立ち上がりとなる。筑波大が#17杉浦(2年・PF)の3Pとドライブ、#6馬場(2年・PG)の速攻で流れをつくる一方で、青学は中々オフェンスの形をつくることができず、第1Qは6-12と筑波大リードで終える。第2Q、青学は#24安藤(3年・SF)が積極的に1 on 1からジャンプシュートを狙っていくがマークを振り切れず、得点につながらない。途中#18笠井(4年・PG)の好ディフェンスからの速攻が見られたが後が続かず、青学は堪らずにタイムアウトを取る。流れを変えたい青学だが外からの単発のシュートやディフェンスリバウンドが取れない場面が多く見られ、その間に筑波大は#6馬場のダンク、#92村越(4年・PF)のゴール下、#17杉浦の3P、ジャンプシュートで得点を重ね、第2Qは14-28と青学に差をつける。第3Qは両者互角の戦いとなる。青学のルーキーである#32前田(山形南・1年・SF)のジャンプシュート、アシストからの連続6得点により7点差に詰め寄り、青学に良いリズムが生まれる。しかしこれには筑波大#46生原も黙ってはおらず、3P、1 on 1、アシストと9得点に絡む活躍を見せ、再び差を広げる。要所で青学の#24安藤、#18笠井らの好ディフェンスからの得点も見られたが、第3Qは32-46で筑波大リードとなる。第4Q、筑波大が停滞している間に青学は第3Qの勢いをそのままに、#18笠井が積極的に1 on 1を仕掛けてフリースローを獲得していく。しかし最後は前半の差を埋めるまでには至らず、試合は50-58で筑波大が勝利を収めた。

写真:筑波大は新人王の波多の出場機会が増えてきた。手薄な3番ポジションをカバーできるか。


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2015.10.17 (Sat)

【2015リーグ1部】10/10レポート(第11戦)

筑波大は慶應義塾大に1点差の逆転勝利
リーグは終盤に向けて怪我人の有無も重要な要素に


151010terada.jpg 関東に大学リーグ第6週は、日本体育大学における1部2部共催となり、2面で10試合が行われた。順位に変動はなかったが、各チームとも終盤戦に入り、怪我人が増えつつある。東海大、筑波大、専修大といったところでは主力の離脱が目立ち、安定性を欠く場面も見られた。コンディション的に苦しくなる終盤戦をどう耐えぬくかも、長いリーグ戦でチーム力が試されるといえる。

 中盤で足踏みの続く明治大は首位拓殖大に対し1Qで25−6と出遅れると、その差を埋められず。その後安定して得点を重ねた拓殖大が75−37で勝利し、首位を守った。

 東海大国士舘大と対戦。第7週にして#1小島(4年・PG)、#21橋本(4年・C)、#3大矢(3年・PF)が怪我でベンチを外れることになり、#91山本(2年・PF)、#10鶴田(1年・PF・東海大三)といったネクストジェネレーションがインサイドでは起用されることになった。国士舘大は#22原(4年・PG)、#23寺田(4年・SF)、#15下(1年・PG・浜松開誠館)らのシュートが当たって大きく差のつかないまま試合は進むが、東海大はリードを守りきり74—64で逃げ切った。陸川監督はインサイドのバックアップに対し「リバウンド、あとはインサイドのディフェンスを頑張ること」を期待。それに応えられるプレーができるかどうかが見ものだ。

写真:インサイドの馬が怪我もあり、寺田の活躍時間も増えてきた。ここ数試合は定評のあるアウトサイドが好調。


【法政大とのシーソーゲームは青山学院大が制す】
151010takahashi.jpg 青山学院大-法政大は、かさむファールに苦しみながらも、3P成功率で上回った青山学院大に軍配が上がった。

 立ち上がりは8-8と拮抗。両チームともベンチメンバーを投入して流れを掴みにかかる。この後、青学大が3Pで抜け出し、チームファールフリースローを得るが2本きっちり揃えられない。法政大は#16沼田(4年・C)の得点でついていく。1Q残り1分、青学大はその沼田を囲んでボールを奪うが、レイアップを決めきれない。法政大は#91竹内(1年・C・西武文理)がブザービターを沈めて20-14と2Qにつなぐと、ゾーンディフェンスが奏功。#14植村(2年・PG)のドライブで29-30と逆転に成功する。しかし青学大もアジャストし、#24安藤(3年・SF)が連続3Pを決め35-30で折り返す。

 3Q、ファールのこんだ青学大#11田中(4年・PF)がベンチスタート。これを生かしたのは法政大で、#16沼田のバスケットカウントなどで再度逆転に成功する。しかし青学大も#8時田(2年・PF)がすかさず返す。明暗を分けたのは、44-44で迎えたラスト3分。青学大がノーマーク3P、#18笠井(4年・PG)の速攻など、らしいプレイで畳み掛ける。対照的に法政大はフリースローの3点に留まった。54-47で迎えた4Q、青学大はインサイドのミスマッチを突ききれないが、法政大も外のシュートを決められず、65-55で青学大が6勝目を上げた。

 法政大は青山学院大が足踏みにつけこめず、7位ながらも勝ち数は8位慶應義塾大・9位白鴎大と同じ3勝に留まっている。今後、どちらに転ぶかわからない試合は必ずものにしたいところだ。

写真:青山学院大は高橋が田中の不在をつないだ。リバウンドで21本差をつけたのも勝因の1つ。


【GAME REPORT1】
"守って走る"持ち味を発揮した白鴎大が
専修大を振り切り、嬉しい3勝目


151010kouma.jpg エース田代(4年・PF)が欠場中だが勢いの衰えない専修大と、先週明治大を延長の末破って自信をつけつつある白鴎大の対戦は、白鴎大が後半抜け出して勝利を収めた。

 ゲーム開始から専修大が連続ゴールを上げるのに対して、白鴎大は#23ジャニ(3年・C)を軸にしようとするもターンオーバーが続く。しかしベンチからコーチに入った#12川邊(3年・PF)が外打ちに逃げず、ゴールに向かっていき突破口を開く。専修大ディフェンスが広がったところで#11曾田(3年・PG)から#23ジャニへ続けてアシストが通り、11-8と食らいつく。専修大は#32野口(1年・C・福大大濠)がゴール下で活躍、白鴎大#23ジャニから2ファール目を奪う。専修大はさらに#6渡辺(3年・PF)が3Pをブザービーターで沈め、1Qを20-12とする。

 2Q、白鴎大は#12川邊が内外で得点。さらに#6神里(2年・PG)がコートに戻った#23ジャニのダンクを引き出し、22-21と肉薄する。それでも専修大は慌てず、#7國分(3年・PF)らの多彩なオフェンスで加点。白鴎大がアウトサイドに手こずる間に32-21と引き離す。白鴎大はここでめげずに泥臭いディフェンスを展開し、攻めても#23ジャニのリバウンドシュートなどで32-30と粘る。

151010noguti.jpg 3Qは両チームとも譲らず、42-42の同点で残り4分を迎える。抜け出したのは白鴎大だった。ディフェンスリバウンドから#13野﨑(2年・SG)が走り、カウントワンスローも決めて42-47と、ついに逆転する。だが専修大も簡単には引き下がらない。44-51で迎えた4Q、#7國分が外から射抜く。ここからというところだったが、奮闘していた#6渡辺を負傷で失う。得点が止まってしまい、じわじわと差を広げられて残り6分半には47-57と2桁差になる。白鴎大にとっては安全圏かと思いきや、専修大は#7國分・#13石上(4年・PG)の3P、さらに#11秋山(2年・PG)のフリースローで残り3分60-61とあっと言う間に振り出しに戻す。白鴎大はリバウンドが取れていなかったが、この大事な時間帯に#12川邊、#23ジャニのレイアップという確率の高いシュートにつなげてみせる。5点差となったラスト30秒、専修大はタイムアウトを重ねて3Pシュートのチャンスをつくろうとするが、ミスが出てしまい64-71でタイムアップ。チーム初の連勝を決めた。

写真上:高麗の献身的なプレイが白鴎大には欠かせない。
写真下:専修大・野口は、リバウンドが頭の上に降ってくるかのように見える、勘のよい選手。成長が楽しみだ。


【GAME REPORT2】
慶應大が前半に大量リード
筑波大は後半に猛追し、1点差の逆転勝利


151010sugiura.jpg 3勝で下位にとどまる慶應義塾大は3位に位置する筑波大に挑み、最後の最後までわからない勝負を繰り広げた。

 慶應大は#5大元(4年・G)がゲーム序盤からシュートを決めていき、筑波大は#6馬場(2年・SF)、#46生原(3年・PG)、#17杉浦(2年・PF)のバスケットカウントも出る。しかしディフェンスからの速攻など持ち味を出せた慶應大が21-14とリードして1Qを終えると、2Qもその勢いを持続。#5大元が引き続き得点を引っ張り、#22トカチョフ(2年・CF)、交代で入った#18高橋(2年・PF)も内外からシュートを決めていく。一方の筑波大は後手にまわり、ミスも続いて得点が止まりがちに。#6馬場も速攻をミスするなどらしくないプレーで乗りきれず、終盤に#17杉浦が2連続ゴールを決めてなんとか得点を詰め、35−31の慶應大リードで前半は終えた。

 3Qの立ち上がりはここも慶應大が流れを掴んで離さず、#22トカチョフ、#5大元の2本の2Pも飛び出し開始4分で18点を稼ぐ猛ラッシュ。筑波大はタイムアウトで修正をはかり、ディフェンスをプレスに切り替える。すると慶應大はこれに苦戦。ほとんどのポジションでサイズの上回る筑波大に対し、簡単にシュートを打てなくなってしまう。筑波大は慶應大の攻撃を止めることに成功すると次々にフリースローを獲得するが、4本連続で得たフリースロー8本をなんと1本しか決めることができず、チャンスを生かせない。互いに得点を増やせないまま54−44の慶應大10点リードで勝負は4Qに入った。

 筑波大はディフェンスを継続し、慶應大はタフショットの連続に。24秒をギリギリ使ってのシュートになるが、きれいな形では攻められない。筑波大も一気に流れを変えることはできないが、#17杉浦の得点でコツコツと差を詰めていく。互いになかなか勝負のペースを掴めない状況で展開は慶應大が守り切って逃げるか、筑波大が時間内に追いつけるかの様相を呈すが、残り4分、筑波大は#6馬場が「遠かったけれど絶対に決めようと思った」というダンクをすれすれで決めると、#46生原が3Pで援護。#92村越(4年・PF)、#17杉浦らがペイント内で次々得点し、残り2分遂に57−58と逆転に成功。慶應大は#7黒木(4年・CF)のフリースローですぐさま逆転し直すが、#92村越にオフェンスリバウンドを奪われ再度筑波大が1点リード。残り1分を切り、試合は最後の攻防に入った。決めれば返す流れが続く状況の中、最終盤、慶應大は#7黒木がオフェンスリバウンドからの得点で63−62に。残りわずか、最後の筑波大のオフェンスはゴール下の混戦の中から#92村越が冷静に打ったというシュートが見事決まり63−64。ブザーが鳴り響き、筑波大が最後の最後で逆転で勝負を制した。

 慶應大は出足からアグレッシブでここ数試合の良い流れを継続していた。ただ、後半武器である足を止められると、攻撃が回らなくなり得点がストップしたのが惜しかった。

 筑波大は満田が怪我で欠場するなど、ベンチ層が手薄になり苦しんだ部分もある。しかし勝負どころでフリースローをほとんど落とすなど単純なミスも続き、安定度を欠いた。

写真上:筑波大は杉浦が17得点。得点が欲しい苦しいところでゴールを決めていった。

※筑波大・村越選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2015.10.16 (Fri)

【2015リーグ1部】第7週 慶應義塾大ホームゲーム・Unicorns Game「Unite」(前編)

「大学スポーツを盛り上げたい」
慶應義塾大学のホームゲームにおける取り組み
〜Unicorns Game「Unite」〜

keio_main.jpg

 今年度の関東大学バスケットボールリーグ戦は、代々木体育館の使用が1回のみとなり、持ち回りで1部所属の大学を舞台に開催している。ホームゲームとしてどんな中身にするかは各大学によるが、大々的に試合を行っている東海大、筑波大などは回数を重ねて学内の支援体制や地域密着の形が整い、ひとつの形として出来上がっていると言えるだろう。このたび、第7週の会場校となる慶應義塾大が新しいスタイルでのホームゲーム開催を試みる。開催前にその意図と取り組みについて話を聞いた。


目指すのはアメリカのカレッジバスケのような空間

keio_fukumoto.jpg 昨年からチームの指揮を執る慶應義塾大の阪口HCは慶應義塾ニューヨーク学院で教鞭をとった経験があり、今春は希望する部員を募ってアメリカでNBA観戦と英語研修を行うなど、体育会の部活動の枠にとどまらない取り組みを進めている。根底には「日本のバスケットを変えたい」「大学スポーツを盛り上げたい」という思いを持っているが、それを形にするひとつの方法と捉えているのが今回のホームゲームだ。各大学がそれぞれのカラーあるホームゲームを開催し、充実させていくことで、ゆくゆくは大学全体の盛り上がりにしていきたいという考えがある。

 10月17日(土)、18日(日)に慶應義塾大が第1回のUnicorns Game「Unite」と題して行うホームゲームは、つながること、団結すること(=Unite)を意味し、アメリカのカレッジバスケのような独特のホーム空間を作り上げることを目指している。凝った演出や企画ではなく、母校を応援する空気感を孕んだ試合空間をいかに作り上げるかに主眼を置く形だ。企画・運営には学生とOBによる選抜チームがあたり、その他の部員は空いた時間に宣伝活動などに携わる。学生代表を務める山﨑健詞SFC校コーチによれば、初年度の目標として「まずは会場の色を統一することが目標」と、会場をUnicorns色に染めることを考えている。そのために当初HPで保護者、ファン向けにスクールカラーTシャツを販売。会場をホームカラーで統一する目的を達成するために、追って一般の学生向けにも応援Tシャツを製作した。


部員のキャッチコピー入りポスターをSNSで発信

keio_oomoto.jpg 重要な告知部分だが、駅を挟んで位置する「ホームタウン」である日吉の商店街にも協力を呼びかけ、宣伝を行っている。また、特徴的なのはSNSを活用していることで、部員が自分自身で考えたキャッチコピー付きのポスターを製作し、個人のFacebookアカウントで告知を拡散。40人近い部員の「友達」は最低でも数百人、中には1000人を越える者もいる。シェアしてもらえればさらに多くの人に情報が届く仕組みだ。ポスター画像はそれぞれの個性が見え、宣伝の文言も選手自身の言葉で語られており、身近に感じられるものに仕上がっている。こうした宣伝を選手個人がそれぞれの色を持って発信しているのが、これまでの他のホームゲームになかった試みだろう。さらに、チームでホームゲーム用のページも開設し、選手個人のものとこれらを総合した閲覧数はかなりの数になる。「例えばビラを作ってそれを撒くことを考えたら、我々の手だけでは何千枚も配ることは難しい。SNSを使ったやり方なら数千単位の閲覧数を得ることが可能で、宣伝という意味ではかなり効果的」(山﨑)と考える。

keio_kuroki.jpg 会場となる日吉記念館のキャパシティは3000人規模。慶應義塾大といえば、日本最大の学生の定期戦である早慶戦(慶應では慶早戦という)で毎年3000人以上の観客を集める。早稲田大とともに、この2校では母校を応援するのは当たり前という空気が、長い伝統を積み重ねる間に自然と醸成されている。それをうまく生かし、会場に観客を集め、ホーム空間を作り出せるか。新しい試みの第一歩が、踏み出されようとしている。

 後編では当日の様子をレポートしたい。


写真上:ポスターはモノクロゆえの存在感がある。福元のポスターは主将としての強い意志がこめられた文言に。
写真中:副将・大元はエースの自覚が見えるキャッチコピー。
写真下:インサイドでチームを支える黒木のポスターからは、キャラクターもかいま見える。

Unicorns Game 「Unite」Facebookページ

※画像提供/慶應義塾體育會バスケットボール部



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2015.10.09 (Fri)

【2015リーグ1部】第5週筑波大ホームゲームレポート

例年以上に周辺との関係強化に励み
バスケットができる「感謝」の共有を目標に

151004tukuba33.jpg 関東大学バスケットボールリーグ戦は、第4週の東海大に続き、第5週は筑波大学のホームゲームとしてつくばカピオサイバーダインアリーナにて開催された。第3週の筑波大での試合は急遽白鴎大の代替会場となったために目立ったことは行われなかったが、今回が元々決まっていた正式なホームゲームとしての開催である。

 筑波大のホームゲームは長年、バスケットボール部のBチームの面々が中心になって準備と運営を行っている。数年前よりMCや音響も取り入れて本格的な形が出来上がり、大学側からも筑波大学スポーツアソシエーションがサポートに入っていたが、関係者によれば「ほぼ学生で運営できる状態になった」といい、現状はほぼバスケットボール部だけで運営している。回数を重ねることで学生側にノウハウがたまってきている様子が見える。今年のホームゲームのテーマは「TKB Here!」。ホームゲーム委員長を務める4年生の後藤貴哉選手によると、TKBとはThanks Basketballの略。「バスケットができることはありがたく、非常にいいこと。その感謝をここから発信していこうという気持ちを込めています。選手自体も常日頃、そうした感謝を実感することが多いんです。だからその気持ちをお客さまを始め、バスケットをしている小中学生たちと一緒にホームゲームを作ることで、共有できればいいなと考えてやってきました」

151004tukuba27.jpg 一緒になってホームゲームを盛り上げるために、今年はBチームを中心にこれまで以上にクリニックのエリアを広げ、回数を重ねてさまざまなところや人との関係づくりに励んできた。半年ほどかけて地元茨城にとどまらず埼玉や東京、千葉の高校などとのゲームやクリニックも行い、筑波大学の選手たちが持つバスケットボールのスキルを還元してきた。また、協賛企業とのコミュニケーションにも気を配った。「ホームゲームを続けてくるうちに、地域の方にもバスケットボール部の活動が浸透してきました。協賛企業の方々もご招待させていただいて、試合を体感してもらうことにも力を入れました」と、ホームゲーム当日も協賛企業に担当者が足を運び、開催報告やグッズ配布を行って試合に備えた。

 強豪との対戦となった第9戦の東海大戦は1036席ある2階の固定席と、フロアに設けた仮設の応援席は満員。第10戦の国士舘大戦でも大多数がつくばブルーの応援グッズを持った観客で埋まり、筑波大を後押しした。第10戦のあとにはファン交流会が行われ、アットホームな雰囲気の中、今年度のホームゲームも無事閉幕を迎えた。

 詳しいホームゲームの様子は、写真を交え「続きを読む」で紹介する。

写真上:応援団も大いに会場を盛り上げ、チームを鼓舞。
写真下:つくば市のキャラクター「ツクツク」も登場。

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2015.10.04 (Sun)

【2015リーグ1部】10/4レポート(第10戦)

筑波大はホーム2戦目で見事勝利を収める
下位は白鴎大が2勝目を上げ、争いがし烈に


151004akiyama.jpg 1部リーグは2巡目に入った。大きな変動はない第10戦だったが上位チームでもまったくブレのないチームはなく、全勝も全敗も消えた今年の1部は、まだ先の見えない道を進んでいるような状態が続いている。逆に言えばこの2巡目こそが本番と言えなくもない。ちょっとした差が勝負を分けている現在、それが最後に大きな差になるかもしれない危機感からどこがぬけ出すか。ますます目が離せなくなってきた。

 第3試合、法政大専修大は法政大が前日の試合から立て直して専修大とつかず離れずの試合となるが、専修大が積極的に攻めてシュートを決め、リードを保って69-78で勝利。法政大は#16沼田(4年・C)、#14植村(2年・PG)、#7藤井(3年・SG)が2桁得点で奮闘するが、専修大は#11秋山(2年・PG)を中心にシュートが決まり、リバウンドでも法政大を圧倒した。

 第4試合で東海大に挑んだ慶應大は、激しいプレーで最後まで食い下がった。前日の試合で足を痛めた#5大元(4年・G)が大事をとって欠場。しかしその大元を欠いても粘りを見せ、果敢に攻める。簡単には打たせてもらえない状況の中で1Qは慶應大が2点差で追う形とするが、2Qは慶應大のターンオーバーから東海大が余裕を持って次々得点。45-31と差を開いた。しかし一時は大きく点差が離れたものの後半も慶應大が粘りを見せ、#4福元(4年・PG)が3Pを次々沈めると盛り返して点差を一桁にする時間帯も。しかし追いつくまでには至らず88-76で軍配は東海に上がった。

151004fukumoto.jpg 最終の第5戦は、昨日同様筑波大のホームゲーム。この日は国士舘大との対戦になった。筑波大は1Qから23-9と国士舘大に一気に水をあけたが、2Qになると国士舘大も持ち直して点数はここから互角に。1Qのリードが効いた筑波大が終始優位に試合を進めていくが、国士舘大も後半はシュートタッチが良くなり次第に勢いを増していく。追い上げる国士舘大に対して筑波大は10点差前後でリードを保って攻防が続くが、終盤アウトサイドを高確率で#17杉浦(2年・F)次々に沈め、筑波大が国士舘大の息の根を断ち、80-66。ホームで勝利する姿を観客に披露し、ベンチメンバーのほとんどをコートに送り出して、声援に応える形となった。

写真上:司令塔でありながら攻撃も積極的な専修大・秋山。田代がいない分、得点源としても活躍が必要だ。
写真下:福元は3P4本を含む24点6アシスト9リバウンドと奮闘。東海大に一歩も引かないプレーを見せた。

※筑波大・木林選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【GAME REPORT1】
終盤まで粘る青山学院大
しかし拓殖大は#23バンバが42得点の活躍で白星


151004bamba.jpg 1巡目を勝ち越して終え、調子を上げてきた青山学院大は、首位・拓殖大と対戦。4Qまで勝負のわからない展開となった。

 1Qは互角の展開となり、19-15で拓殖大が4点リード。試合が動いたのは2Qになってからだった。残り7:45で#24安藤(3年・SF)のアシストから#11田中(4年・PF)のシュートが決まった青山学院大だったが、ここから約3分無得点となってしまう。その間、拓殖大は#23バンバ(3年・C)の得点で29-19と10点を開く。中盤は両チーム3Pの応酬となるが、先行したのは拓殖大。青山学院大は前半終了間際に#24安藤が連続得点するが41-30で拓殖大にリードを許し、後半へ。

 3Q、先制点は拓殖大#39成田(3年・SG)の3Pだったが、リズムを掴んだのは青山学院大の方だった。#11田中の3Pを皮切りに、#18笠井(4年・PG・主将)のジャンプシュートを含めた5連続得点で11点を奪取。そして残り6:36に#18笠井の3Pで44-44とし、拓殖大を捕える。一方の拓殖大は青山学院大の猛追を前に浮足立ってしまい、思うような試合運びができない。それでも中盤になると#99赤石(4年・PF)と#23バンバが要所で得点を重ね、再びリードを奪う。一方の青山学院大はディフェンスで粘りを見せて食らいついていく。すると残り0.6秒、#8時田(2年・PF)のアシストを受けた#6木田(2年・SF)のシュートがバスケットカウントになる。木田はボーナススローをきっちり沈め、56-57で青山学院大が1点のリードを奪った。

151004kasai.jpg 4Qの立ち上がり、青山学院大は#24安藤が連続得点で幸先のいいスタートを切る。しかし、拓殖大は#23バンバが内外角で存在感を発揮。徐々に点差を離していく。なんとか追いすがりたい青山学院大だが、ここまで拓殖大#23バンバに対して好ディフェンスを仕掛けていた#11田中がファウルアウト。更にミスが続いて流れを手放してしまう。そんな青山学院大を尻目に拓殖大は#23バンバが高確率でシュートを沈めていき、完全に主導権を握る。青山学院大は最後まで3Pを狙うも4Q中盤で開いた点差が大きく、81-74で試合終了。再度逆転するまでには至らなかった。

写真上:豪快なダンクを見せた拓殖大・バンバ。勝利にはやはりこの選手の活躍が欠かせない。
写真下:要所でシュートを決めた青山学院大・笠井。田中らとともにアウトサイドの確率も上昇してきている。

※拓殖大・赤石選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【GAME REPORT2】
最後まで粘り強く戦った白鴎大が
延長戦の末に明治大を下し2勝目


151004shiroma.jpg 1勝して調子も上向き傾向の白鴎大と、4勝で中盤を維持する明治大の対戦は、延長戦にもつれ込む戦いになった。

 立ち上がりはスローペース。明治大は得点源の#50伊澤(4年・PF)や#32吉川(2年・SG)といった選手が抑えこまれ、白鴎大もシュートが決まらず1Qは14-12の明治大2点リード。2Qになると白鴎大は#13野崎(2年・SG)、#6神里(2年・PG)といったガードの得点が出始めて逆転に成功する。明治大はオフェンスの調子がつかめないままに24-29と白鴎大の5点リードで前半を終えた。

 3Qの立ち上がり、明治大は#50伊澤が連続ファウルを取られ3つになってしまい、ベンチへ。白鴎大はこれらで得たフリースローを決めていき、#13野崎や#17小倉(2年・PF)の3Pなども決まって10点以上のリードに成功する。明治大は#2斎藤(2年・PG)の速攻や#28今川(1年・SF・大阪桐蔭)の3Pで持ち直し、終盤得点が停滞した白鴎大から速攻を出すことに成功してなんとか点差を41-46と5点差にして3Qを終了。

 4Q、立ち上がりの白鴎大は3P攻勢でこれを沈めていくが、明治大もようやく本領発揮の#50伊澤のシュートに#2斎藤も足を生かした速攻で続き、残り5分で遂に同点に持ち込むと、ここからは互いに取っては取り返す展開に。終盤は互いにミスが続いて勝機を見出すことができず、勝負がつかないまま試合は延長戦へとなだれ込んだ。

 延長戦、白鴎大は#18城間(2年・PF)がゴール下で奮起。明治大のディフェンスをかいくぐって得点し、アシスト、フリースローも獲得する活躍。一方の明治大は延長戦開始2分でようやく#50伊澤が初得点。#55吉本(4年・SF)の3Pも決まって反撃に転じたいところだったが、それ以上のオフェンスがうまく続かず白鴎大が逃げ切って72-79で2勝目をあげた。

写真:試合終盤に白鴎大は城間が活躍。

※白鴎大・神里選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2015.10.03 (Sat)

【2015リーグ1部】10/3レポート(第9戦)

筑波大のホームゲームとなった第5週は
東海大VS筑波大の対決に注目が集まる


 1部リーグはこの日をもって対戦が一巡する、前半戦の最終日。この週は筑波大学のホームゲームとして、つくばカピオサイバーダインアリーナにて試合が行われた。

151003bambaissa.jpg 第1試合の青山学院大専修大の試合は、立ち上がりからミドルシュートが次々に決まった青山学院大がリード。専修大はオフェンスがちぐはぐで青山学院大の固い守りを突破できず。最後までゲームの流れをつかむことができずに82-51で青山学院大が勝利し、一巡目の最後の試合で勝ち越しを決めた。専修大はこの試合から#24田代(4年・PF)が欠場し、駒を欠いた状態に。これまで通りの勢いをどう持続するかが課題となるか。

 第2試合、首位の拓殖大白鴎大と対戦。インサイドでは拓殖大#23バンバ(3年・C)と白鴎大#23ジャニ(3年・C)がそれぞれやりあうが、ここは得点、リバウンドとも似たような数字となる。その他の面で得点を伸ばした拓殖大がリードを保つ展開となり86-76で勝利を収めた。

 第4試合、法政大明治大の対戦は、エースの#24加藤(4年・GF)の早期復帰が叶わなかった法政大が苦戦し、1Qで5得点と出遅れると明治大がリードを保って52-85で勝利。

写真上:拓殖大・バンバと白鴎大・ジャニがゴール下で激しいプレーを繰り広げた。


【慶應大らしい小気味よい展開で国士舘大から3勝目】
151003haratoba.jpg 延期になっていた白鴎大との試合に破れ、中2日で次のゲームに挑んだ慶應義塾大国士舘大と対戦。慶應大は2勝、国士舘大も1勝にとどまり苦しい状況だが、この日は慶應大が目の覚めるような試合展開を見せた。1Qからシュートが次々に決まり速攻も連発。国士舘大はこれについてこれず1Qで11-25と慶應大が14点リードとなると、2Qも慶應大の勢いは途切れず得点を重ねる。守りにおいては、慶應大はスタメンに#21鳥羽(1年・PG・福大大濠)を据え、#22原(4年・PG)をフェイスガード。「キャッチアップは絶対に打たせないように、自分でも決めて守っていた」と、勢いを削ぐことに成功。国士舘大は3Qから盛り返し、4Qはゾーンプレスからの速い攻めで31得点をあげるが、追いつききれず75-87で慶應大が2年ぶりに国士舘大から勝ち星をあげて3勝目。慶應大はスタメン全員が二桁得点と、3日前の悪い試合から状態を立て直して気概を見せた。

写真:国士舘大・原のマークにいく慶應大・鳥羽。リーグ戦にも少しずつ慣れてきた様子が見え、「波はあるが、出たら全力でやろうと決めてやっている」と、16得点で攻撃でも貢献した。


【GAME REPORT】
追い上げた筑波大があとわずかに迫るが
最後は東海大に勝負あり


151003tongu.jpg この日のメインイベントともいえる東海大筑波大の試合は、東海大が1敗、筑波大が2敗しているが優勝をうかがうチーム同士の戦いに注目が集まった。東海大がリードする状態から筑波大が食らいつき、最後まで見応えのあるものとなった。

 立ち上がりは東海大が支配。#45頓宮(4年・C)のゴール下に始まり、#0ベンドラメ(4年・PG)が3Pを決めると続いてスティールからの速攻でバスケットカウントを獲得、さらに#13中山(3年・PG)がボールカットし、シュートもタップで押し込むと、#35伊藤(3年・PG)の3Pが鮮やかに決まり開始3分で15-4。筑波大は攻撃が単発になり、#6馬場(2年・SF)も速攻からのダンクを珍しく失敗するなどリズムを作れず20-12で1Q終了。2Qも東海大は#0ベンドラメのシュート、アシストが冴え、#45頓宮の飛び込みリバウンドなど良い流れが続くが、残り3分あたりからターンオーバーが続くとここから筑波大がラッシュ。#6馬場が起点となってシュート、アシストで4連続ゴールすると、#17杉浦(2年・F)が内外でシュートし、#46生原(3年・PG)の3Pで38-34と4点差に追い上げて前半を終えた。

 3Q、筑波大は開始2分に#2満田(3年・SF)の3Pで3点差とするが、ここから東海大も踏ん張り#34伊藤のコントロールからシュート機会を作り、#13中山からの#45頓宮へのアリウープパスも決まって追いつかせない。筑波大はゲームを好転させるチャンスをつかめないまま、57-48と東海大リードで4Qへ。

151003babaito.jpg 4Q頭は互いにベンチメンバーでの時間になるが、筑波大はここで#76寺部(3年・F)のシュート、#4青木保徳(2年・PG)の3Pが出ると、#4青木保徳のボールカットから#2満田のシュートにつなげ、#92村越(4年・PF)の速攻も出て一気に2点差にまで詰め寄る。一方の東海大は#0ベンドラメのファンブルや、オフェンスでは24秒オーバーが出てしまう。筑波大は残り4分、#46生原の3Pで遂に同点。ここから互いに点を取り合う攻防が続くが、東海大の方がタフショット気味のオフェンスになり流れは良くない。残り24.1秒、筑波大は#6馬場がフリースローを1本決めて69-68と1点を追う形に。しかし東海大は次のオフェンスで得たフリースローを#21橋本(4年・C)が2本落としてしまうと、ボールを奪った筑波大は#6馬場がゴール下めがけてドライブで突進。万事休すかと思われた東海大だが、後ろから#35伊藤が「狙っていた」というバックファイアを見事決めて#6馬場はボールをファンブル。ボールを保持した東海大は#23佐藤(2年・SF)が2.6秒で得たフリースローを2本きっちり沈めて、71-68と際どい勝負を制した。

 この日の東海大は立ち上がりが良く、前半から大きなリードを得た。しかしベンチメンバーで思うように数字を伸ばせず、筑波大に追いつかれる展開に。しかし終盤はミスもあったが、勝負際を制して1敗を守った。

写真上:東海大は頓宮がゴール下を支配。19点10リバウンドのダブルダブル。
写真下:ゲーム最終盤、馬場のドライブを伊藤が後ろからボールをはじいて阻止。

※東海大・中山選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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