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第67回関東大学バスケットボール選手権大会
決勝は3連覇を目指す筑波大vs17年ぶりにファイナルに進んだ中央大

2018.05.05 (Sat)

【2018全関】5/5 決勝 近畿大VS京都産業大

我慢の時間を耐え抜き近畿大が3年ぶり優勝
京産大は一時逆転に成功も、最終盤に失速


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 注目の留学生ルーキーが入学した近畿大京都産業大。全関の決勝にたどり着いたのは、今後数年間関西で中心視され、上位争いを演じていくことが予想される2チームとなった。ともに準決勝までは荒削りで、課題も見えながらの戦い方。決勝では、ともにプラン外の出来事に襲われたこともあり、流れが幾度も揺れ動くゲームとなった。

写真:優勝を決め、歓喜の近畿大。


180505ENOKIDA.jpg 前日は立ち上がりから猛攻を見せて快勝した近畿大。この日も#24今村のドライブで先制し、#9濱高(4年・SG)のレイアップ、#33濱田(3年・PG)の3Pも続く。対する京産大も#38大庭(3年・SG)がフリースロー、3Pを続けてすぐに詰め寄る。一方、試合の中で注目だったのは近畿大#0パトリック(1年・C・東山)と京産大#23サンブ(1年・C・沼津中央)の留学生ルーキー対決。ともに早い時間にファウルを吹かれ、見る者も当事者も肩すかしを食う形になったが、先手を取ったのは#23サンブ。約3分半で仕掛けたプレーにたまらず#0パトリックがファウルし、パトリックはこれが2つ目に。直後にはアリウープまで決めた#23サンブ。近畿大は慌てず、#36榎田(2年・PF)の3P、#24今村(3年・PF)のレイアップで再び点差を広げるが、あろうことか7分強が経過した場面で、コートに残していた#0パトリックが3つ目を吹かれ、さすがに下げざるを得ない。出遅れた京産大は、今度は#38リンダー(3年・PF)や#3高田(4年・PG)の得点、#23サンブのダンクで挽回するが、その間にこちらも#24大庭が2ファウル目となってペースアップとはならず。互いに想定外の事態に直面した立ち上がりだが、得点面では近畿大が6点リードし、明暗の分かれる1Qとなった。

 パトリック不在のうちに流れを引き寄せたい京産大。早速#24大庭、#1永尾(2年・PG)の得点が相次ぎ、近畿大に詰め寄る。しかし近畿大は#9濱高(4年・SG)のゴール下で落ち着き、厳しいディフェンスで京産大にきっかけを与えない。その後も#9濱高が2本の3Pを決めるなどした近畿大は、リードを二桁とした。京産大は単発なオフェンスから抜け出せず、残り4分で#24大庭が3つ目をコールされてこちらも苦い表情に。京産大は最後に#21リンダーのリバウンドシュートや#3高田のバスケットカウント、#24大庭も3Pを決めるが、それでも点差は9点。近畿大ペースのまま前半が終了した。

180505SANBOO.jpg このまま引き離したい近畿大。3Q早々に#9濱高や#0パトリックの得点で再びペースアップを図る。ところが2分で#0パトリックがまさかの4ファウルに。ここから勝負は分からなくなった。京産大がゾーンを敷き、中にボールを入れられない近畿大は、ターンオーバーや24秒オーバーなどで一気に攻撃が停滞。この間に京産大は#38リンダーが内外で得点し、交代出場の#21会田(4年・C)もペイント内を制圧した。#24大庭が4つ目、#38リンダーと#23サンブは3つ目を吹かれるなどするが、最後に#21会田がゴール下を決めて、ビハインドを2点にまでまとめてみせた。これで勝負はラストQを迎えた。

 4Q開始後、京産大は#38リンダーに3Pが飛び出し遂に逆転に成功。近畿大も#0パトリックのゴール下で返してこれに引かない。僅差の攻防が続くかと思われたが、ここに来て京産大はシュート率が下がり、オフェンスが重くなる。近畿大は#0パトリックのゴール下や#36榎田(2年・PF)の速攻などでじわりとリードを広げる。残り4分を切り、#0パトリック、#24今村の得点が続いたところでまたも点差が10点となった。京産大は直後に#23サンブが#0パトリックからバスケットカウントを獲得。#0パトリックは、2分強を残してファウルアウトとなった。これに付け入りたい京産大だが、打ち急ぐようなシュートが続いてこの時間帯も苦しい。反面近畿大は#33濱田(3年・PG)が大きなジャンパーを沈め、#36榎田がドライブで続いて安全圏のリードとした。京産大は、必死のプレーを続けていた#24大庭、#23サンブが相次いでファウルアウト。事実上勝負が決した。最後は80−68とした近畿大が、3年ぶりに全関のタイトルを掴んだ。

180505PATRICKSANBOO.jpg ともに中心選手がファウルトラブルで苦しみ、流れが何度も大きく揺れ動いた。勝利した近畿大も、内容的にベスト、とまでは言えないものであったが、パトリックがコートに立てずともフォワード陣が奮起。3Qはゾーンに手を焼き急失速を強いられたが、我慢の末に4Qは引き離しに成功した。タイトル奪取はこれが3年ぶり。留学生のみならず能力自慢の選手が揃い、久々に関西のトップを維持する予感が漂うが、まだこれはシーズン最初の大会。大会の中には、危ない内容の試合もあった。安定感の向上、チーム力の底上げも、今後必要になってくるテーマとなる。

 最近は決して春先の仕上がりが良いとは言えない京産大。その中での決勝進出は大きな結果だが、苦しみながらの勝ち上がりであり、決勝では近畿大の能力面に屈した部分も強い。この2年は夏を乗り越え一気にチーム力を高めていったが、今年も同様のプロセスをなぞっていけるかは分からない。更に昨年は久々にリーグを制し、今年は一貫して追われる立場である。1ヶ月後の西日本インカレは、確度・精度を上げていく貴重な舞台。リベンジを果たせるか。


写真上:榎田はベンチスタート起用が多いが、スタメンプレーヤーと遜色ない活躍ぶり。
写真中:パトリック相手にも、京産大・サンブは立ち上がりから積極的だった。
写真下:リバウンドを争う留学生の2選手。今後も注目される対決となっていくだろう。

※近畿大・濱高選手、今村選手、濱田選手、京都産業大・リンダー選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.05.05 (Sat)

【2018全関】5/5 3位決定戦 大阪体育大VS関西大

劣勢となった関西大が猛追を見せるも
大阪体育大がそれを交わして3位に


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 ともに大会初優勝がちらつく準決勝まで進出しながら、大差で敗れた関西大大阪体育大。切り替えが重要な3位決定戦は、ともに最後まで勝ちにこだわる熱戦となった。

写真:最終局面でも確認を怠らない大阪体育大。メンバーが代わっても、一体感は健在だ。


180505FUJIMOTO.jpg 立ち上がりは大阪体育大がペースを掌握した。#4草川(4年・PG)が安定して得点を続けると波に乗った。#32中原(1年・PF・阪南大高)のジャンパーや#13伴のインサイド、#30藤本の3Pなど、非常にバランス良くスコアを動かしていく。関西大は、前日の準決勝・京産大戦同様にボールの回りが悪く単発なオフェンスが続いて2Q途中には一旦14点のビハインドとなった。ただ#7河野(3年・C)の3点プレーから立て直した。相手に徐々にファウルが増え始め、ターンオーバーも出たのを尻目に、#28中谷(3年・PG)が速攻を決め、#31梶原(4年・C)のバスケットカウントが飛び出すなどしてようやく流れを呼び込んだ。大きな差を7点にまで縮めて前半終了となった。

 ただ、3Qは再度大阪体育大にリズムが渡った。#7山田(3年・SG)が3Pを決め、#32中原のゴール下が続いて再度リードを2桁に乗せることに成功。関西大も#11森田(4年・PG)が個人技で決めていくが、単発なオフェンスを拭えない。2Qまでに主力が相次ぎ3ファウル目を吹かれていたが、このQのファウルは抑えた大阪体育大が12点リードと有利な状況で4Qに入る。ただ、ここから俄かに関西大が盛り返した。口火を切ったのは#28中谷の連続3P。大阪体育大は、なんと4Q開始から5分以上フィールドゴールを決められず、再びファウルとターンオーバーで苦しむ状況となった。これを尻目に関西大は#17菅原が大きな働きを見せた。ドライブやジャンプシュート、ポストプレーなど多彩な形で得点を重ね、残り3分を切って遂に65−65の同点とした。ただ、ここで関西大を押し戻したのは大阪体育大#30藤本(2年・PG)。獲得したフリースローを2本とも落ち着いて決め、更にはジャンプシュートも沈め再度リードを得た。ここからは互いにハードに守り、フリースローを打ち合う様相となったが、#32中原、#7山田も落とさない大阪体育大に対し、関西大は確率を上げられなかった。最後はシュート1本で追いつく3点差の状況で、思うようなシュートを打てず。終盤はファウルが増えて我慢比べの様相も呈した試合を、大阪体育大が78−75で制した。

180505SUGAWARA.jpg 大阪体育大は前日の大敗を払拭。最終局面は関西大の猛追に冷や汗をかいたが、決定打は最後まで許さず競り勝った。絶対的な存在だった内藤と岸田が卒業したが、ベースのバスケットは不変のまま、それを貫いている。全関では一昨年から3位→2位→3位と安定した戦績を残している一方で、アクシデントにより秋にかけては思うような結果を残せていない。体のケアの部分にも注意を払いながら、スタッフの力も結集して今年の秋こそは優勝争いに加わりたい。

 全関で初のベスト4入りとなった関西大。ただ、この3日間トータルの内容は満足できるものではなかっただろう。負傷者がいたというエクスキューズはあるが、連敗した2試合は攻守ともにチグハグな印象も残った。その中で、苦しい時間帯にもメンバー同士で声を掛け合う姿は、昨年のチームから引き継がれた大きな財産と言えよう。この試合ではこれまで見せ場の多くなかった中谷・菅原の両名の活躍も目を引いた。課題と収穫を糧とし、西日本、そして秋のリーグに挑んでいく。

写真上:2年目となる大阪体育大・藤本。入学直後と比べ、自ら攻める積極性が増している印象だ。
写真下:この試合目立った活躍の関西大・菅原。これをきっかけに飛躍の1年とできるか。

※大阪体育大・草川選手、山田選手、関西大・森田選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2018.05.05 (Sat)

【2018全関】5/5 5位決定戦 天理大VS関西学院大

前半苦しむも巻き返しに成功の関西学院大が5位に
各メンバーが代わる代わる奮起の天理大は収穫の6位


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 ここ2年、全関では準々決勝で好勝負となっている関西学院大天理大の顔合わせ。これが今年の5位決定戦のカードとなった。

写真:バスケットカウントを獲得し、笑顔の関西学院大・坂本龍平。

180505FURUIE.jpg 前半はどこか集中を欠いたプレーも見られた関西学院大。最初はこれに天理大が乗じる形になった。#3藤澤(2年・PG)が隙をついてシュートを決めていき、#15黄(2年・C)もペイント内で奮闘。出遅れた関西学院大は、#40古家(3年・PG)が喝を入れた。3Pを決めて停滞を打破すると、交代出場の#33坂本龍平(1年・C・初芝橋本)も得点を重ねていき一旦は追いついた。逆に勢いが削がれた天理大だが、1Q最後に#32吉崎(4年・SG)がバスケットカウントを獲得。4点リードで2Qに入ると、一旦は#11小西聖也(1年・PG・洛南)の得点を許してビハインドとなるが、#46森山(2年・PF)の3P、#15黄のミドルで再逆転。関西学院大は、前半はどこか噛み合わない部分も目立ち、そのまま追いかける展開を強いられた。結局天理大が4点リードで前半終了となった。

 3Q、いきなり関西学院大は#1松本(2年・PF)が足を痛めて交代を余儀なくされる。嫌な予感が漂う中、これを#40古家が連続得点で払拭。すると#50坂本拓馬(3年・SF)の3P、#74中野(4年・SG)のバスケットカウントも飛び出し逆転に成功。天理大はこの時間帯になって単発なオフェンスが続き、じわりと点差が広がることとなった。関西学院大は優位な状況に立っても#40古家が積極的に決めていき、#14高山(4年・SG)も活力を注ぐバスケットカウントを決めてチームを盛り上げた。天理大はその後も反撃の糸口を掴めず、前半の好調ぶりから一転して失速。最後まで劣勢を立て直せなかった。最後は89−66とした関西学院大が勝利を収めた。


180505MORIYAMA.jpg 全関5位がシーズンのスタートとなった今年の関西学院大。結果としては悔いもあるだろうが、チームとしてのリバウンドへの積極性は光った。昨年から高さの部分で劣るが、それを克服しつつある印象だ。今季からアシスタントコーチとなった昨年主将の堤が抜けた部分は、古家と八角がしっかりとカバー。フレッシュマンも良さを見せ、得るものの多い大会だっただろう。

 今年は2部所属となる天理大。1年間の留学を経て主将として復帰した佐々木のドライブは安定感を増し、苦しい時間帯でも淡々と得点する姿は心強い。昨年同様に以前よりインサイドが手薄な印象であるが、昨年苦い経験をした黄や倉富をはじめ、ベンチメンバーや下級生がそれを埋めている。西日本インカレ以降はどの選手も未体験ゾーンでの戦いが待っているが、もう一段上のレベルに達すれば、1年での1部返り咲きは大きく近づくはずだ。

写真上:この日は自ら狙う姿勢が目立った関西学院大・古家。
写真下:天理大は森山も、次世代を担うべき存在として期待される。

※関西学院大・高山選手、天理大・佐々木選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.05.05 (Sat)

【2018全関】5/5 7位決定戦 大阪学院大VS流通科学大

立ち上がりから優位に立ち大阪学院大が勝利
流通科学大には課題の残る大会に


180505YAMASHITA.jpg 準々決勝以降は2連敗の状態で臨まなければならない7位決定戦。最終日4試合の中で最もモチベーション的に難しい舞台には、大阪学院大流通科学大が進出した。

 試合開始から大阪学院大は#8吉井(2年・SF)と#20橋口(3年・SG)の積極性が光った。ともに器用なプレーで内外で得点を稼ぎ、早々に先行態勢を作る。流通科学大は、早い段階でファウルがかさみ、波に乗り切れない。#6 清水(4年・PG)が自ら決めていき気を吐くが、大阪学院大は#6山下(1年・PG・九州学院)の得点も続いてリードを堅持する。時間経過とともにミスも出始めるが、要所の得点で10点前後の点差から縮めさせない。高さの部分で劣勢の流通科学大にも#99(2年・C)の得点などが出るが、この日は終始大阪学院大が余裕ある試合運びを演じた。2Q中盤以降は#8吉井のバスケットカウントや#30木下(4年・PG)の3Pなどで再びギアを上げていった。前半で20点ものリードを得てハーフタイムを迎えた。

 さすがにこのままでは終われない流通科学大。3Q開始早々、#9諏訪(3年・PF)のタフショットや#8松浦(4年・SG)の3Pなどでにわかに追撃態勢を整える。しかし、この中でも大阪学院大は#8吉井の得点が続き、すぐに落ち着きを取り戻した。対する流通科学大は、またもファウルが続くなどして良い流れを続けられない。最後にはベンチメンバーを投入する余裕を見せた大阪学院大が、101−82で完勝。7位となった。


180505TAKADA.jpg 今大会に3連覇がかかっていた大阪学院大。京産大との準々決勝で敗れると、翌日は気落ちもあってか天理大の若いメンバーの勢いに屈し、まさかの7位決定戦行きとなった。しかしこの日は序盤から吉井を中心に快調に飛ばし、付け入る隙を与えなかった。苦しんだ印象もある大会だが、これまで試合経験の少なかったメンバーの光るプレーも目立ち、底上げにもつながったはずだ。近年はどの大会でも安定した戦績を残しているだけに、この先の大会ではこのような結果では終われないだろう。

 ベスト8決定戦では、ミスマッチを跳ね返して立命館大を下した流通科学大。一発勝負での爆発力が侮れないチームであるが、それ以降の戦いではディフェンス面で持ちこたえられない展開の試合が続き、後味の悪い全関となった。昨年もサイズ不足がのしかかっていたチームだが、リーグでは存在感を見せて上位校を何度も慌てさせたメンバーの多くが残っている。ポテンシャルはあるだけに、この先に向けて状態を上げていきたい。

写真上:大阪学院大・山下は、ルーキーながらスタメンを担った。
写真下:流通科学大は、主将である高田の出来も浮沈を左右する。

※大阪学院大・木下選手、流通科学大・松浦選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.05.04 (Fri)

【2018全関】5/4 レポート(準決勝、5〜8位決定戦)

関西最初の三冠タイトルへ
決勝は近畿大vs京産大に


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 この日の全関は、準決勝、順位決定戦の2試合ずつのカードとなった。この日を含めて各チームの残り試合は2つ。準々決勝以降は毎年3連戦の大会であるがゆえ、課題があっても修正時間はほとんどない中での戦いとなる。試合の中での修正力、切り替えの早さが求められるのは、この大会特有の厳しさであろう。


 準決勝の結果、決勝進出を決めたのは近畿大京都産業大。両者ここまで盤石の内容とは決して言えないながらも、ここまで勝ち進んできた。ともに期待の留学生を今年から迎えた同士であり、今季の関西を占う上で注目の一戦だ。

写真:倒れ込みながらバスケットカウントを獲得した榎田を、全員で助け起こす近畿大。


180504TAKAMATSU.jpg 関西学院大流通科学大による順位決定戦は、立ち上がりから関西学院大が主導権を掌握した。主将の#7高山(4年・SF)を中心に順調に得点を重ね、1Qで早くも17点差に。流通科学大も2Qに#8松浦(4年・SG)が3本の3Pを決めるなどして挽回を図るが、ファウルが込んでフリースローの失点が目立った。優勢の関西学院大のペースがそのまま続き、105−72で勝利した。


 順位決定戦もう一試合の大阪学院大天理大の一戦は、序盤から天理大リードで推移した。開始直後から#24佐々木(3年・PG)が順調にシュートを決め、若いチームをもり立てる。大阪学院大も#30木下(4年・PG)、#8吉井(2年・SF)の得点が出て大きくは離されないが、このゲームでは、天理大の活力がそれを上回ってみせた。中盤以降は、#68高松(2年・SF)や#28二見(1年・PF・豊浦)というフレッシュなメンバーが次々と得点し、最後まで流れを渡さず。大阪学院大は、最後は#30木下が何度も難しいシュートを沈めていったものの、その都度決め返した天理大が78−70で逃げ切りに成功した。

写真:天理大は高松が17得点。経験の少ないメンバーが、着実に成長している大会だ。

※関西学院大・松本選手、天理大・藤澤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【近畿大が大阪体育大を圧倒しあと1勝に】

180504PATRICK.jpg 準決勝第一試合は、一昨年決勝に進んだ近畿大と、昨年のファイナリストである大阪体育大の顔合わせ。奇しくも、一昨年と昨年の準決勝と同カードとなった。

 前日の関西学院大との準々決勝は、ギリギリでの逆転勝利だった近畿大。この日も出遅れが懸念されたが、試合開始直後、近畿大はいきなり果敢に仕掛けた#9濱高(4年・SG)が豪快なバスケットカウントを獲得。結果的にこのプレーが勝負の流れを決したこととなった。ワンスローは落とすも、これを拾った#0パトリック(1年・C・東山)までもがバスケットカウント。勢いづいた近畿大は、この両名が更に加点し、2分半で11−0とする。大阪体育大は完全に出遅れる形となってしまった。#7山田(3年・SG)が3Pを決めていき打開を図るが、近畿大は#24今村(3年・PF)、#36榎田(2年・PF)もシュートが決まり始める理想的な状態となった。早々にダブルスコア以上のビハインドを背負った大阪体育大。2Q後半に#30藤本(2年・PG)が自ら攻めフリースローを得るが、ここでの確率も上げられず。前半終了間際には#30坂口(2年・SG)、#33濱田(3年・PG)にも得点が出た近畿大のリードは、この時点で25点となった。

180504YAMADA.jpg このままでは引き下がれない大阪体育大も、意地を見せた。3Qには、#7山田が4連続3Pを見舞い、これには会場もどよめく。だが、それでも近畿大の好リズムには陰りがない。決められるたびに、#9濱高、#33濱田のシュートで返し、安全圏の点差は揺るがない。主力メンバーを下げていた4Q序盤に一旦18点差に詰められたものの、すぐに#24今村がツースローを決めてダメを押す形となった。大阪体育大も#30藤本が最後まで奮闘したが、接戦だった過去2年の準決勝とは異なり112−79という大差での決着となった。これにより近畿大が2年ぶりの決勝を決め、大阪体育大が3位決定戦にまわることになった。

写真上:ワンハンドダンクを決める近畿大・パトリック。
写真下:山田も気を吐いた大阪体育大だが、追いつくには至らず。

※近畿大・濱高選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【シャットアウトに成功した京産大が決勝へ】

180504KUBOTA.jpg 準決勝もう一つのカード、京都産業大関西大も、一方的なものとなった。

 試合の出だしが課題となっている現在の京産大。開始すぐの時間帯は、関西大がそれにつけ込む形となった。#11森田(4年・PG)のバスケットカウントや#5石野(4年・SF)の3Pなどが出て、一旦は抜け出しを予感させるムードとなった。しかし、京産大はここからディフェンスを引き締めた。思うような形で相手にボールを持たせず、1Q終盤から関西大のオフェンスは一気に単発なものにしぼんでしまう。京産大はこの間に、#38リンダー(3年・PF)が積極的に攻めて1Qで5点のリード。早いうちに挽回したい関西大だが、2Qもこの流れを変えることができない。サイズのある相手にインサイドにうまくボールが入らず、アウトサイドは苦し紛れに打たされる形が続きオフェンスが完全に停滞。反面、京産大は#38リンダーだけでなく、#24大庭(3年・SF)のミドルや速攻、#21会田(4年・C)のジャンプシュートなども出て、小気味良くスコアを伸ばしていった。結局前半は、37−22という大差で終了した。

180504NAGAO.jpg 劣勢に立たされたが、なんとか決勝進出のチャンスをものにしたい関西大。3Q開始早々に#11森田の3Pが決まり、反撃の糸口を掴みかけた。しかしその矢先、京産大は#23サンブ(1年・C・沼津中央)のインサイドが効果的に決まり、更に点差を拡大。相手に付け入る隙を与えない。関西大も集中を切らさない姿勢こそ見せるが、徹底した京産大ディフェンスを前に、苦しい状況を打破するには至らなかった。最後はベンチメンバーを送り出す余裕を見せた京産大が、終わってみれば80−53で文字通りの完勝。今大会はなかなか好内容が遠い京産大だったが、攻守が噛み合い決勝進出を決めた。

写真上:関西大は、負傷明けで万全ではない窪田も奮起した。
写真下:引き離しに成功した2Qは、永尾の存在も光った京産大。

※京都産業大・リンダー選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.05.03 (Thu)

【2018全関】5/3 レポート(準々決勝)

僅差の攻防が続いた準々決勝
大阪学院大が敗れ3連覇ならず


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 ベスト8決定から早3日。全関は場所を東淀川に移し、この日から準々決勝以降の戦いが始まった。今年の関西は有力チームの代替わりが多く、現段階で各校の間の力関係が測りづらい。準々決勝は、大差がついた試合もあれば、ラストまで分からない試合も出た。最終2日間の着地点も、まだまだ読めない状況だ。


 流通科学大大阪体育大のゲームは、開始から互いにハイペースの決め合いとなった。その中から前半終了間際に#18池田(2年・PF)の得点などで大阪体育大が抜け出しに成功。リードを12点としてハーフタイムに入ると、3Qもその勢いは止まらず面白いように加点を続けた。流通科学大も得点が伸び、この試合最終スコアはなんと136−104。大味な感は拭えなかったが、大阪体育大が3年連続準決勝進出となった。

写真:今年も大阪体育大名物の応援団が、試合会場を盛り上げる。

※大阪体育大・伴選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【支柱の活躍で関西大がベスト4に】

 昨年、2部優勝で1部に再昇格した関西大と、長く保ってきた1部からの降格を余儀なくされた天理大。今季立場の対照的な両者の対戦は、終盤まで先の読めない展開が続いた。

180503AKIOKA.jpg 序盤こそ#24佐々木(3年・PG)が得点を重ねて天理大が先行するも、関西大も徐々に立て直す。相手に簡単にはゴールを割らせず、#11森田(4年・PG)の3P、#7河野(3年・C)のドライブなどで1Q終了時にはほぼイーブンに戻した。なおも天理大は#24佐々木が果敢に得点すれば、関西大もベンチからコートに入った#6秋岡(2年・PG)の活躍が光り、お互いに一歩も引かない。互角の展開に終始した前半は、関西大1点リードで終了した。

 迎えた3Q、ここからペースはじわりと関西大に。#11森田、#31梶原(4年・C)の得点が相次ぐ。天理大は単発なオフェンスが目立ち、追いかける状態に。4Qに入り、#0足立(3年・PG)に3Pが飛び出すと、天理大はタイムアウトを請求。ここから攻め気を発揮したのが#3藤澤(2年・PG)。難しいシュートを続け、この時間帯逆にオフェンスの停滞した関西大に迫る。この状況を打破したのは#31梶原。天理大のディフェンスをかいくぐってペイント内での得点を続ける。すると天理大は24秒オーバーが続き、流れを逸してしまった。結局は関西大が62−49として、押し切った格好となった。

写真:交代出場ながら関西大・秋岡は10得点で貢献。

※関西大・梶原選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【近畿大が土壇場で再逆転に成功】

 今季、関西で最注目ルーキーというべき#0パトリック(1年・C・東山)が加わった近畿大。王座奪還が期待される中、この試合では関西学院大がそれを終始苦しめた。

180503MATSUMOTOPATRICK.jpg 関西学院大でパトリックに相対したのは#6松本(2年・PF)。『東山対決』はいきなり松本がドライブで得た2スローを揃えたことでチームに活力を注いだこととなった。近畿大は#0パトリックになかなか良い形でボールが渡らず、#36榎田(2年・PF)、#24今村(3年・PF)のシュートでそれを補完。関西学院大は#74中野(4年・SG)が2本の3Pを決めるなど、立ち上がりは外寄りの攻防が目立った。2Q開始早々には#0パトリックが2つ目を吹かれてベンチに下げざるを得ない。関西学院大は#6松本のみならず#11小西聖也(1年・PG・洛南)も得点し、若いメンバーが近畿大に引かず、リードを保つ。近畿大も戻った#0パトリックのダンクなどでついていき、4点差で前半をまとめた。

 だが後半、この流れを続けたい関西学院大にアクシデント。#6松本が短い間にファウルを重ね、4ファウル目となってしまった。代わって入った#24小西恭平(3年・C)がつなぐ形となり、一旦は#74中野の3Pで一息ついたのもつかの間、#24今村、#36榎田の得点が続く。近畿大もなかなか追い越すまでには至らずも、最後は#30坂口(2年・SG)のレイアップが決まって1点差で残り10分の戦いとなった。ここからしばらくは互いに得点を決め合う。#0パトリックのリバウンドシュートに対し、#6松本もゴール下や#74中野の3ショットで応戦するなど、双方譲らずの状況が続いた。残り約2分で、関西学院大は#6松本の得点が続き大きな4点のリード。勝利を意識する段階に入ったが、その直後に無情にも#6松本に5つ目が宣告されてしまう。チャンスとなった近畿大は、#0パトリックの連続得点で再逆転に成功。関西学院大は僅かな時間帯に、あと一本を決められなかった。最後の最後で糸口をつかんだ近畿大が、72−69で接戦を制した。

写真:互いにファウルが込んだが、松本もパトリックも両者持ち味を発揮。

※近畿大・今村選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【終盤に抜け出し成功の京産大が準決勝進出】

 昨年リーグ優勝の京都産業大と、今大会に3連覇をかける大阪学院大。今季関西で上位争いを演じると目される両者の対戦が、準々決勝で実現した。

180503YOSHII.jpg この試合も前半は互角の内容で推移した。大阪学院大はエース#30木下(4年・PG)が多彩なプレーで次々シュートを決めれば、京産大も#24大庭(3年・SF)、#38リンダー(3年・PF)を中心に食らいつく。2Q序盤に#23サンブ(1年・C・沼津中央)がダンクを沈めて京産大ペースになりかけたが、大阪学院大はゾーンを敷いて対抗。#30木下の連続得点ですぐに盛り返す。大阪学院大#8吉井(2年・SF)、京産大#23サンブが続けざまにダンクを決めるなど、前半から白熱した勝負はハーフタイム時点で38−38と全くの五分となった。

 迎えた3Q、京産大は#24大庭がレイアップ、3Pで多彩なスコアリングセンスを見せれば、大阪学院大は#20橋口(3年・PG)がランニングショットやアウトサイドを決めてゲームの均衡は崩れない。#23サンブの得点で京産大がややリードとなるが、この試合好調の#20橋口が再び決めて手に汗握る攻防は相変わらず続く。勝負のポイントになったのは4Q3分過ぎだった。#24大庭、#3高田(4年・PG)の3Pが決まり、更に#23サンブの得点も出て京産大がぐっと差を開く。ディフェンスでも締め付けを図り、大阪学院大はここに来て伸び悩む。この間に#24大庭が4ファウル目となるなど京産大も最後まで突き放せないが、最終的にはこのラッシュが効いた。最終スコアは74−67。勝負どころで得たリードを死守した形の京産大が、3連覇を目指した大阪学院大を退けた。

写真:豪快なダンクを沈める大阪学院大・吉井。この直後、触発されたように京産大・サンブもダンクを決め、会場を沸かせた。

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2018.04.30 (Mon)

【2018全関】4/30 ベスト8決定戦

全関がスタートし関西の学生界も本格始動
1部同士の対戦は京産大が同志社大を振り切る


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 今年で45回目となる全関こと春の関西選手権も、4月中旬から始まっている。今回は前年ベスト8のチームはシードされ、ベスト8決定戦から登場。それ以外のチームは各ブロックのトーナメントを勝ち上がる必要がある。また、例年ベスト8決定戦とそれ以降のゲームには1週間以上の間隔があったが、それが今年は僅か中2日という過密日程。トーナメントで下のブロックから勝ち上がった各校には、とりわけ過酷な大会となる。


180430TAKAHASHI.jpg 大会は、この日でベスト8の顔ぶれが出揃った。大阪体育大近畿大関西大関西学院大といった上位常連校は、盤石な内容で準々決勝への切符を手にした一方で、全関3連覇を目指す大阪学院大は、勝利こそ挙げたが龍谷大に最後まで苦しめられた。シーズン最初の大会、最初の実力校相手の対戦の難しさを感じさせる内容だった。

 また、下部リーグ所属校が1部に挑む構図が基本だったこの日、唯一1部チーム同士の対戦となったのが京都産業大と同志社大の対戦だった。同志社大は#5古村(3年・PF)、#21田邉(3年・PF)のインサイドが、今年の関西で注目ルーキーの一人である#23サンブ(1年・C・沼津中央)を立ち上がりから苦しめ、前半はほぼイーブンで終えることに成功した。しかし、後半に入ると京産大が前年リーグ優勝の貫禄を披露。アウトサイド陣が決め始め、じわりと点差が広がった。最後は京産大が12点差で押し切ったものの、終盤まで同志社大の粘りも光ったゲームだった。

180430SASAKI.jpg ベスト8決定戦ではこのほか天理大流通科学大が勝利。天理大は昨年よもやの2部降格を喫したが、今年その2部リーグで戦うことになる甲南大を立ち上がりから圧倒した。流通科学大は、立命館大のインサイド陣に手を焼いたが、ガード陣の奮起が光って競り勝った。

 残り3日間は、例年通り5月3日から東淀川体育館で行われる。昨年の関西は、インカレで9年ぶりに出場各校がベスト8入りを逃し、西日本インカレでも大阪学院大の4位が最高と、目立った戦果を残せずに終わった。まだまだ完成形の構築には程遠いチームが多い印象だが、その中でも次の大会に繋がるようなレベルの高い終盤戦を期待したい。

写真上:好プレーを続けた垣崎をベンチメンバーが笑顔で讃える流通科学大。
写真中:最後まで大阪学院大を苦しめた龍谷大。高橋を中心に3連覇を目指す相手を苦しめた。
写真下:天理大は佐々木が復帰。100点ゲームで勝利し、好発進となった。

※同志社大・右田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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