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2020.09.27 (Sun)
【2020関西リーグ1部】第2週(9/26〜27)レポート
無敗チームは崩れず4連勝
上位・下位の差も鮮明に

関西リーグは1部が第2週目となった。全11試合の日程も、これで三分の一以上が終了したことになる。短い日程では、不調のチームには特に重くのしかかってくる。試合のない中間の過ごし方が、結果の成否を左右する。
写真:4日目には天理大・高橋育実、龍谷大・高橋克実の兄弟マッチアップが実現。両ベンチともそれぞれの得点に盛り上がった。
前週段階で無敗の4チーム、京都産業大、近畿大、大阪学院大、天理大は、ともに相手に迫られる場面はあったものの、いずれもそれらを退け開幕4連勝とした。どのチームも代替わり後、初の実戦となっている中で、ベストのユニットを模索しているような部分もある。直接対決までには今以上に状態を上げておきたいところだろう。
それを追いかけるチームは、星がややばらけ始めている。初戦で敗れていた関西学院大は、その後着実に星を伸ばして3勝1敗に。その関西学院大に勝利していた関西大は、全勝勢には敗れて2勝2敗の五分。これらと同率のチームがいないため、それぞれ単独で5位、6位につけている。関西大は3週目に大阪学院大、京都産業大という全勝チームとの対戦が続く。リーグ戦の半ばであるが、ここがインカレに向けた重要な2試合となりそうだ。
近年はリーグでも安定して中位を保ってきた大阪体育大はまさかの1勝止まり。「原因が分からないまま悪い状態が続いている」と、藤本の表情も苦しい。4日目にこれを下した大阪経済大は、今大会初勝利。当週は連敗となった同志社大も、近畿大相手に前半は互角の戦いを演じるなど、この1勝グループでも状態の明暗が分かれ始めている。一方で立命館大、神戸医療福祉大、龍谷大は4戦未勝利。短期間のリーグ戦ということもあり、早めの立て直しが急務だ。
【第2週(4日目)終了時点】
京都産業大 4勝0敗
近畿大 4勝0敗
大阪学院大 4勝0敗
天理大 4勝0敗
関西学院大 3勝1敗
関西大 2勝2敗
同志社大 1勝3敗
大阪経済大 1勝3敗
大阪体育大 1勝3敗
立命館大 0勝4敗
神戸医療福祉大 0勝4敗
龍谷大 0勝4敗
※京都産業大・上田選手、天理大・川真田選手、関西学院大・横川選手、関西大・菅原選手、大阪体育大・藤本選手のインタビューは「続きを読む」へ。
写真:名実ともに近畿大のエースとなった榎田。難しい体勢でも得点を重ねていくのはさすがだ。
「関東と戦うことを一番に念頭に置いて」
◆#10上田隼輔(京都産業大・3年・SG)
下級生の頃からチームを支えてきた上田も上級生となった。まだまだ感覚が戻っていないと話すが、淡々と、堅実に仕事をこなしながら、持ち味の鋭いドライブは今大会でも強烈。自分たちの目標は関東と戦うことと言うだけに、まずは今年の関西でもトップの座を掴み取りたい。(※9月27日インタビュー)
ーまずはここまでの4試合について。
「自分たちは関東を相手に戦うことをイメージしてやっているんですけど、それをイメージした時にオフェンスよりもディフェンスを重視してチームで練習してきて、最初の2試合は指示されていたディナイを意識してできていたと思います。ただ昨日はその部分を怠ってしまていて、自分たちの弱みから相手にやられてしまっていました。それでも20点差開く力が出せたので、そこは取り組んできたディフェンスが良かったと思います」
ーディナイが甘くなってしまったということですが、課題もディフェンスの部分にある?
「そうですね。良かった部分もありましたけど、直していかないといけない部分もあったので、そういう部分も含めて来週につなげていきたいと思います」
ー京産大も練習制限があったと思います。
「練習ができてきたのは1ヶ月前から、とかでしたね。ただ最初は走ったり、ドリブルをしたりという基礎の部分だけでした。対人の練習も一切やっていなかったです。大会の2週間前くらいになってやっと以前やっていた練習を少しずつ戻してこれた感じです。最終的に対人練習ができたのは1週間少し前です。完全にやりたい練習ができているわけではなく、できる練習をやろうという感じです」
ー自粛期間はやはり自分でトレーニングしかできなかった?
「そうでした。移動も全然できないので、チームでのオンライントレーニングをやっていました。ミーティングも何度かあって、共通意識を持って『こういうことをやろう』と。1人でできるトレーニングを、トレーニング講師が教えてくれて、外を走りにいったりということはやっていました」
ーボールに触れられないことで、感覚の落ち込みはありませんでしたか。
「全然なくなっていたということはなかったんですけど、シュートの感覚とかは鈍っていて、ドリブルも鈍かったです。ただ、実戦の中の体力の落ち込みが一番感じたところです」
ーその中で現在のご自身の調子はいかがでしょうか?
「全然本調子には程遠いんですけど、残り期間も多くないのでそこで調子を伸ばしていこうと思っています」
ーチームでの連携面はいかがですか。
「まずサンブ(#23)のところを中心にして作っていこうと話していて、オフボールサイドのところで、いくつかは連携もできているのかなと感じてきています。ただ本調子までは行っていないので、このリーグ戦で作り上げていこうという話はしています」
ー今年テーマとしていることは何ですか?
「一番は関東相手を見据えてやろうと言っているので、ディフェンスを頑張って、トランジションにつなげていこうと話をしています」
ーリーグ戦も短くなりましたが、残り期間に向けて。
「試合数が少ないことに違和感は感じていますが、それでも絶対に勝ち上がって、関東と戦うことを一番に念頭に置いてやるイメージをしながらやっていきます」
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「自分が得点に絡めればもっとチームも良くなっていく」
◆#58川真田紘也(天理大・4年・C)
大所帯のチームにあって、徐々に台頭。リーグここまでの個人の状態は今ひとつというものの、それでもチームに不可欠な存在として、天理大の屋台骨を支えている。イソフ、二見と併用されるパターンもあり、関西では屈指の大型ラインナップとなった今大会の天理大。他チームとは異なるスタイルを貫き、優勝を狙う。(※9月27日インタビュー)
—まずは4連勝となりました。
「試合ができていなかったのでまだ完全な状態ではないんですけど、ただここまでは勝てる試合を勝てていけているので、そこは良かったと感じます」
—チームプレーの出来はいかがですか?
「ガードの藤澤(#3)が上手いので、そこがきちんと回してくれて上手くいっていると思います。ただ自分としては試合の中でもファウルが多くなっていますし、得点にもあんまり絡めていないので、外回りは良いんですけど、インサイドはイソフも含めてもっとできると思っています」
ー昨年まで中心だった佐々木選手が卒業し、得点の部分が今年課せられた課題かと思います。
「確かにこれという点取り屋はいないですけど、上の藤澤や高橋(#93)が上手いので、カバーはできていると思います」
ー少し布陣も変わり、二見選手(#28)が3番ポジションで起用されるケースがありますね。
「二見も慣れていないポジションですけど、身長があるので、将来的なことも考えて3番ポジションをやらせている方針です。二見が3番に入ることで、リバウンド力も上がりますし」
ーご自身の調子はいかがですか?
「正直あんまり良くないと思っています。最初の2試合もファウルが込んでしまってあまり出られなかったです。今週も、昨日はファウルが少し多くなって、今日はそれを意識し過ぎてあまり得点に絡めていないんで、正直この4試合はもう少し上手くやれたと思っています。ここは自分の課題が出てしまったと感じます」
ー準備期間も満足に取れず、すぐに調子を上げるのも難しいと思います。
「そういう部分も多少はあると思うんですけど、そこはどこのチームも同じですし。今年は特に1巡しかないので、1試合を大切にしながらやっていかないといけないと思います」
ー天理大の場合、チーム練習はいつから再開でしたか?
「6月の中旬から始まったんですけど、コロナの状況もあって一瞬止まりました。8月に少しストップした時期がありましたね。体育館使用の規制も厳しくて、限られた時間でどれだけできるかという感じでした。個人の時間は個人でできることをやっていく感じでした。体の部分では以前より良くなったようにも思うんですけど、それを早く実戦で発揮できるようにしたいですね」
—天理大は特に人数が多く、大人数で集まれないことで工夫されていることはありますか。
「AチームからCチームまであるんですけど、AチームのメンバーがAチームのことだけを考えるのではなく、Aチームの練習の後もBチームやCチームの練習を見て色々とアドバイスをしていく。Aチームの中で教わったことを、下のチームにも伝えて、全体で共有できるようにはしています」
—リーグ戦、今後はどのように戦っていきたいですか。
「自分がもっと得点に絡めれば、点差も開くと思います。他の上位チーム相手に、二見やイソフ(#55)も十分対抗できるので、自分が得点に絡めればもっとチームも良くなっていくと思います」
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「コミュニケーションを取っている分メンバーのつながりは強い」
◆#7横川真那斗(関西学院大・4年・SG)
初戦を落としたものの、その後は危なげなく3連勝とした関西学院大。サイズも大きくなく、このチームも練習が満足にできない中で勝てているのは、メンバー同士のコミュニケーション、つながりに依る部分が大きいという。昨年は僅かな差で6位となり、インカレに届かなかった。最終学年の今年こそ全国の舞台に立つために、横川自身もまだまだ状態を上げていきたい。(※9月27日インタビュー)
—初戦でいきなり黒星でした。
「正直対外試合もやれていない中での最初の公式戦だったので、全体的に硬さもあった中で、相手に出だしで10点差にされて、自分たちも慣れたところで追いついていけましたけど、最初の10点差をキープされたゲームでした。本当に出鼻をくじかれた感じです」
—3Pが持ち味ですが、ブランク期間もあったのは響いていますか?
「試合で打つシュートとシューティングで打つシュートは全然変わってくるので、そういう意味では試合勘も全然なくて大変でした」
—感覚はいかがでしょうか。
「今もまだ全然入っていないので。シューティングなら入るようになってきたんですけど、ゲームの流れの中での3Pは全然です。早く修正しないといけないところです」
—2戦目以降は3連勝としましたね。
「1試合経験したことでチームとしても試合がこんな感じだということが分かって、2試合目で自分たちの持ち味であるディフェンスからの速攻を出せたことで、今日と昨日にもつながっています」
—サイズ面もあって、リバウンドには工夫が必要ですね。
「単純ですけどインサイドでもアウトサイドでも身長差があるので、全員で、チームで相手を押し出してリバウンドを取る、無理ならせめて弾くということには意識しています。ディフェンスでは相手のセカンドチャンスでも守りきるというのを念頭に置いてやっています」
—春の緊急事態宣言下ではどのように過ごされていましたか?
「そうですね。チームでの行動が禁止だったので、個人で各自トレーニングするなり、開いている体育館を自分で見つけてシューティングをするなりしていました」
—オンラインミーティングを行っていたチームもあるそうですが、関西学院大はどうだったのでしょう。
「頻繁ではないですけど自分たちもやっていました。今後の方針を示されて、そこに向けてコンディションを上げていくようにという話でした。雑談みたいなこともありましたけど、やってはいましたね」
—またオンライントレーニングをやっていたというチームもあります。
「リーグ戦に入るまではずっとやっていました。各自で水の入ったペットボトルをリュックに入れて、10キロ分の重さにしたり、工夫して(笑)。トレーナーにも見てもらって、家の中でもできるトレーニングをやっていました」
—リーグまでの準備はどのように進みましたか?
「7月の終わりくらいに、外での練習が解禁されて、それも3チームに分かれて少人数で、間隔を取りながらでした。1週間くらい経って室内が使えるようになって、1週間後にボールが使えるようになって、その次はパスがOKになって、という感じでした。対人練習はリーグ戦の2週間前にできるようになりました。直前にやっと対外試合をやって、ほぼぶっつけ本番です」
—それでも勝ち越せているのは何が大きいですか?
「自分たちはコミュニケーションを取る量は多いので、その分メンバー同士のつながりは強いと自負しています。そこが要因かと思います」
—残り4週に向けて。
「目標が元々は3冠を取ることでした。リーグ優勝にはこの先負けられないので、全部勝って優勝してインカレに出たいと思っています」
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「個人がどうこうよりもチームが勝つことを意識して」
◆#17菅原紳太郎(関西大・4年・PF)
五分の星ではあるものの、雰囲気の良い関西大。コロナ禍、コーチの交代と落ち着かない中でも主将の田代を中心に一枚岩になれていることが何よりも大きいという。菅原自身、体調が上がったことでコート上でも持ち味を出せていることには納得の表情だ。過去3年間は、今一歩でインカレに届かない位置でリーグ戦の終了を迎えていた。献身的な姿勢をこの先も続け、未経験の領域に駒を進められるか。(※9月26日インタビュー)
—非常に雰囲気が良さそうですね。
「そうですね。今年は特に仲が良くて、下の代のメンバーも指摘の声を出してくれています。今年のキャプテンの田代(#18)はBチームから上がってきたんですけど、練習をすごく真面目にやっていることを、ゲームの経験の多いメンバー含めみんなが認めていて、そこを受け入れて協力的な声を同期だけではなく下級生からも出ているというのが、雰囲気が良くなっている要因かなと思います」
—コロナの影響で練習できない期間はどのように過ごしていましたか?
「最初は各自で行動してくれということで、一人暮らしのメンバーは近所にいる仲間と一緒にランニングをしたりしていたんですけど、行動できない期間が長くなって、トレーナーの長町さんと田代を中心にみんなでオンライントレーニングをやっていて、たまに他の部も一緒になってやっていました。オンラインでつないでのトレーニングはずっとやっていました」
—ボールを使えない期間も長かったと思います。
「外でドリブルをついたり、地元に帰っているメンバーは、地方では使える体育館もあったらしくて、そういうところで個人練習をやっていました。久しぶりにみんなで練習をした時は全然ボールの感覚はなかったですけど、焦っているということはなく、純粋にバスケットを楽しんでいる気持ちがありました。なので練習再開した時にダラダラしてしまうということはなかったですね」
—練習再開はいつ頃でしたか?
「6月の後半だったように思います。今年うちはヘッドコーチが変わったこともあって、最初は人数制限もあったのでチームを半分に分けて。分け方も、ヘッドコーチが変わったことでゼロからのスタートということで、戦力差がないようにAチームとかBチームだとかいうことは関係なく均等にして、それによってチーム全体で上手くなろうという姿勢が強く出ていました。良い方向に出たので、スタートはすごく良かったです」
—その気持ちがここまで続いている感じですか?
「昨年からAチームにいても、Bチームのメンバーが『絶対に負けない』という気持ちの入ったきついディフェンスを出してくれたことで、Aチームのメンバーは自分ももっとやらないと、という気持ちになりました。最終的にAチームとBチームに分かれた時も、Bチームがあれだけやっているんだから自分たちもという気持ちが持てたと感じます」
—ヘッドコーチが変わり、バスケットの中身に変わった部分は出ていますか?
「ユリアンヘッドコーチは元々週に2回、スキルコーチとして練習に来ていたんですけど、今年からヘッドコーチということで、ディフェンスもオフェンスもゼロから、去年までを一旦リセットして作り上げてきました。経験がすごくあるので、そこに関してはみんな信頼して、指示されたことは全力でやっています。ディフェンスのシステムも去年より難しくなったんですけど、一回間違ったりしたらみんなですぐに話して、ここはこう違うという指摘を出しながらやっています。まだまだ完成ではないんですけど、形になってきたことは感じています」
—ご自身の調子はいかがでしょうか?
「昨年はケガもあって、リーグ戦はプレーを制限していました。なかなか本調子を出せないまま終わってしまったので、今年こそはという思いで、リハビリとかも自分を見つめ直しながら取り組んできて、自分としてはすごく良い調子です。でも自分は、個人がどうこうよりもチームが勝つことをひたすら追求することが重要だと思うので、その意識は徹底していきたいです」
—この先のリーグ戦に向けて。
「コロナの影響でシーズン前半の大会がなくなって、頭の中が真っ白になったり、ヘッドコーチも変わったりで、すごいことが続いて、気持ち的に上向かない時期もあったんですけど、自分の中ではインカレに向けてリベンジしたいので。インカレに出たい気持ちはずっと持っていたので、そこだけは切らさずに周りと気持ちを共有してやっていこうとしてきて、気持ちもどんどん上がってきています」
—ここまでインカレ出場は手の届くところにあると感じさせる内容ですね。
「自分たちは前半戦に去年の1位から6位のチームと対戦することになっていて、前半戦で勝たないとインカレがないことはみんな分かっています。これまで『ここで勝たないと』と思っていたところで結果が出てきたのは良い状況だと思っています」
—この先も続けることが重要ですね。
「自分たちのオフェンスもディフェンスもまだまだ完成していないので、まずはそこを完成に近づけながらも、相手のスカウティングもしながら勝つ姿勢を忘れずに、自分はそれをいかに支えてチームを勝たせるかを目標にやっていきたいと思います」
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「個人ではなくチームで答えを見つけていく雰囲気でやる」
◆#9藤本巧太(大阪体育大・4年・PG)
まさかの出遅れを強いられた大阪体育大。大応援団の不在をベンチメンバーの盛り上げでカバーしているが、不調の要因を掴みきれず、藤本を始めメンバーの表情も険しい。走力を活かしたトランジションが持ち味だが、チームとしてそれを発揮しきれていない場面もある。会場に入れないメンバーも含め、チーム一丸で戦っていき、嫌な流れを払拭できるか。(※9月27日インタビュー)
—悪い状態が続いていますが、原因は何だと考えていますか?
「それが分からないから悪い状態がこうして続いてしまっています。来週に向けて個人ではなくチームで答えを見つけていけるような雰囲気で練習していかないと、ここから抜け出すのは難しいと思っています」
—あまり走れていないように感じます。
「そうですね。その走るという部分に関しても、ディフェンスで相手を止めて、リバウンドを取って、ということをしていかないといけないのに、シュートを決められてしまって落ち込んでしまって、悪い雰囲気が続いています。走りたいけど走れない状態で、どうして良いのか分からない感じになってしまっています」
—リーグ戦前のチームの雰囲気はいかがでしたか。
「そこまで悪くはなく、1戦目でも良い入りができて、2戦目の同志社に負けてからそういう雰囲気になってしまいました。自分にも初めての経験で、どうしたら良いのか分からないですけど、チーム全体で一から作り直していこうと思っています」
—やはり大阪体育大にもコロナによる影響があったと思います。
「大学自体も自粛の雰囲気になって、地元に帰るメンバーも多くて、残っているメンバーも個人で自主練という感じでした。施設が使えるようになったのも、他の大学と同じくらいの時期だと思います」
—他のチームは7月後半から練習をだんだんと再開できたようですが、そこは同じくらいでしたか?
「そうなんですけど、その時期にまたコロナが拡がったことで自粛期間がまた挟まってしまって。かなり不規則な状態で練習をしていました」
—チームによってはオンラインでミーティングを行っていたようですが、その点はいかがですか?
「できる場所も限りがありますし、ミーティングのしようもない部分もありました。大学生なので、個人で考えてやるという部分は多かったです」
—ボールに触れない期間も長かったのではないでしょうか?
「自分は恵まれていて、実家にリングもある環境にいたので、ボールには毎日触れていました。でも体力的には落ちていましたね。ゲームの感じも掴めていなかったので」
—かなり苦労されたのですね。それだけに何とか今後は持ち直したいと思います。
「そうですね。勝つのはもちろん自分たちのカラーももう一度見つけて、来週に臨みたいと思っています」
上位・下位の差も鮮明に

関西リーグは1部が第2週目となった。全11試合の日程も、これで三分の一以上が終了したことになる。短い日程では、不調のチームには特に重くのしかかってくる。試合のない中間の過ごし方が、結果の成否を左右する。
写真:4日目には天理大・高橋育実、龍谷大・高橋克実の兄弟マッチアップが実現。両ベンチともそれぞれの得点に盛り上がった。

それを追いかけるチームは、星がややばらけ始めている。初戦で敗れていた関西学院大は、その後着実に星を伸ばして3勝1敗に。その関西学院大に勝利していた関西大は、全勝勢には敗れて2勝2敗の五分。これらと同率のチームがいないため、それぞれ単独で5位、6位につけている。関西大は3週目に大阪学院大、京都産業大という全勝チームとの対戦が続く。リーグ戦の半ばであるが、ここがインカレに向けた重要な2試合となりそうだ。
近年はリーグでも安定して中位を保ってきた大阪体育大はまさかの1勝止まり。「原因が分からないまま悪い状態が続いている」と、藤本の表情も苦しい。4日目にこれを下した大阪経済大は、今大会初勝利。当週は連敗となった同志社大も、近畿大相手に前半は互角の戦いを演じるなど、この1勝グループでも状態の明暗が分かれ始めている。一方で立命館大、神戸医療福祉大、龍谷大は4戦未勝利。短期間のリーグ戦ということもあり、早めの立て直しが急務だ。
【第2週(4日目)終了時点】
京都産業大 4勝0敗
近畿大 4勝0敗
大阪学院大 4勝0敗
天理大 4勝0敗
関西学院大 3勝1敗
関西大 2勝2敗
同志社大 1勝3敗
大阪経済大 1勝3敗
大阪体育大 1勝3敗
立命館大 0勝4敗
神戸医療福祉大 0勝4敗
龍谷大 0勝4敗
※京都産業大・上田選手、天理大・川真田選手、関西学院大・横川選手、関西大・菅原選手、大阪体育大・藤本選手のインタビューは「続きを読む」へ。
写真:名実ともに近畿大のエースとなった榎田。難しい体勢でも得点を重ねていくのはさすがだ。
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【INTERVIEW】「関東と戦うことを一番に念頭に置いて」

下級生の頃からチームを支えてきた上田も上級生となった。まだまだ感覚が戻っていないと話すが、淡々と、堅実に仕事をこなしながら、持ち味の鋭いドライブは今大会でも強烈。自分たちの目標は関東と戦うことと言うだけに、まずは今年の関西でもトップの座を掴み取りたい。(※9月27日インタビュー)
ーまずはここまでの4試合について。
「自分たちは関東を相手に戦うことをイメージしてやっているんですけど、それをイメージした時にオフェンスよりもディフェンスを重視してチームで練習してきて、最初の2試合は指示されていたディナイを意識してできていたと思います。ただ昨日はその部分を怠ってしまていて、自分たちの弱みから相手にやられてしまっていました。それでも20点差開く力が出せたので、そこは取り組んできたディフェンスが良かったと思います」
ーディナイが甘くなってしまったということですが、課題もディフェンスの部分にある?
「そうですね。良かった部分もありましたけど、直していかないといけない部分もあったので、そういう部分も含めて来週につなげていきたいと思います」
ー京産大も練習制限があったと思います。
「練習ができてきたのは1ヶ月前から、とかでしたね。ただ最初は走ったり、ドリブルをしたりという基礎の部分だけでした。対人の練習も一切やっていなかったです。大会の2週間前くらいになってやっと以前やっていた練習を少しずつ戻してこれた感じです。最終的に対人練習ができたのは1週間少し前です。完全にやりたい練習ができているわけではなく、できる練習をやろうという感じです」
ー自粛期間はやはり自分でトレーニングしかできなかった?
「そうでした。移動も全然できないので、チームでのオンライントレーニングをやっていました。ミーティングも何度かあって、共通意識を持って『こういうことをやろう』と。1人でできるトレーニングを、トレーニング講師が教えてくれて、外を走りにいったりということはやっていました」
ーボールに触れられないことで、感覚の落ち込みはありませんでしたか。
「全然なくなっていたということはなかったんですけど、シュートの感覚とかは鈍っていて、ドリブルも鈍かったです。ただ、実戦の中の体力の落ち込みが一番感じたところです」
ーその中で現在のご自身の調子はいかがでしょうか?
「全然本調子には程遠いんですけど、残り期間も多くないのでそこで調子を伸ばしていこうと思っています」
ーチームでの連携面はいかがですか。
「まずサンブ(#23)のところを中心にして作っていこうと話していて、オフボールサイドのところで、いくつかは連携もできているのかなと感じてきています。ただ本調子までは行っていないので、このリーグ戦で作り上げていこうという話はしています」
ー今年テーマとしていることは何ですか?
「一番は関東相手を見据えてやろうと言っているので、ディフェンスを頑張って、トランジションにつなげていこうと話をしています」
ーリーグ戦も短くなりましたが、残り期間に向けて。
「試合数が少ないことに違和感は感じていますが、それでも絶対に勝ち上がって、関東と戦うことを一番に念頭に置いてやるイメージをしながらやっていきます」
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「自分が得点に絡めればもっとチームも良くなっていく」

大所帯のチームにあって、徐々に台頭。リーグここまでの個人の状態は今ひとつというものの、それでもチームに不可欠な存在として、天理大の屋台骨を支えている。イソフ、二見と併用されるパターンもあり、関西では屈指の大型ラインナップとなった今大会の天理大。他チームとは異なるスタイルを貫き、優勝を狙う。(※9月27日インタビュー)
—まずは4連勝となりました。
「試合ができていなかったのでまだ完全な状態ではないんですけど、ただここまでは勝てる試合を勝てていけているので、そこは良かったと感じます」
—チームプレーの出来はいかがですか?
「ガードの藤澤(#3)が上手いので、そこがきちんと回してくれて上手くいっていると思います。ただ自分としては試合の中でもファウルが多くなっていますし、得点にもあんまり絡めていないので、外回りは良いんですけど、インサイドはイソフも含めてもっとできると思っています」
ー昨年まで中心だった佐々木選手が卒業し、得点の部分が今年課せられた課題かと思います。
「確かにこれという点取り屋はいないですけど、上の藤澤や高橋(#93)が上手いので、カバーはできていると思います」
ー少し布陣も変わり、二見選手(#28)が3番ポジションで起用されるケースがありますね。
「二見も慣れていないポジションですけど、身長があるので、将来的なことも考えて3番ポジションをやらせている方針です。二見が3番に入ることで、リバウンド力も上がりますし」
ーご自身の調子はいかがですか?
「正直あんまり良くないと思っています。最初の2試合もファウルが込んでしまってあまり出られなかったです。今週も、昨日はファウルが少し多くなって、今日はそれを意識し過ぎてあまり得点に絡めていないんで、正直この4試合はもう少し上手くやれたと思っています。ここは自分の課題が出てしまったと感じます」
ー準備期間も満足に取れず、すぐに調子を上げるのも難しいと思います。
「そういう部分も多少はあると思うんですけど、そこはどこのチームも同じですし。今年は特に1巡しかないので、1試合を大切にしながらやっていかないといけないと思います」
ー天理大の場合、チーム練習はいつから再開でしたか?
「6月の中旬から始まったんですけど、コロナの状況もあって一瞬止まりました。8月に少しストップした時期がありましたね。体育館使用の規制も厳しくて、限られた時間でどれだけできるかという感じでした。個人の時間は個人でできることをやっていく感じでした。体の部分では以前より良くなったようにも思うんですけど、それを早く実戦で発揮できるようにしたいですね」
—天理大は特に人数が多く、大人数で集まれないことで工夫されていることはありますか。
「AチームからCチームまであるんですけど、AチームのメンバーがAチームのことだけを考えるのではなく、Aチームの練習の後もBチームやCチームの練習を見て色々とアドバイスをしていく。Aチームの中で教わったことを、下のチームにも伝えて、全体で共有できるようにはしています」
—リーグ戦、今後はどのように戦っていきたいですか。
「自分がもっと得点に絡めれば、点差も開くと思います。他の上位チーム相手に、二見やイソフ(#55)も十分対抗できるので、自分が得点に絡めればもっとチームも良くなっていくと思います」
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「コミュニケーションを取っている分メンバーのつながりは強い」

初戦を落としたものの、その後は危なげなく3連勝とした関西学院大。サイズも大きくなく、このチームも練習が満足にできない中で勝てているのは、メンバー同士のコミュニケーション、つながりに依る部分が大きいという。昨年は僅かな差で6位となり、インカレに届かなかった。最終学年の今年こそ全国の舞台に立つために、横川自身もまだまだ状態を上げていきたい。(※9月27日インタビュー)
—初戦でいきなり黒星でした。
「正直対外試合もやれていない中での最初の公式戦だったので、全体的に硬さもあった中で、相手に出だしで10点差にされて、自分たちも慣れたところで追いついていけましたけど、最初の10点差をキープされたゲームでした。本当に出鼻をくじかれた感じです」
—3Pが持ち味ですが、ブランク期間もあったのは響いていますか?
「試合で打つシュートとシューティングで打つシュートは全然変わってくるので、そういう意味では試合勘も全然なくて大変でした」
—感覚はいかがでしょうか。
「今もまだ全然入っていないので。シューティングなら入るようになってきたんですけど、ゲームの流れの中での3Pは全然です。早く修正しないといけないところです」
—2戦目以降は3連勝としましたね。
「1試合経験したことでチームとしても試合がこんな感じだということが分かって、2試合目で自分たちの持ち味であるディフェンスからの速攻を出せたことで、今日と昨日にもつながっています」
—サイズ面もあって、リバウンドには工夫が必要ですね。
「単純ですけどインサイドでもアウトサイドでも身長差があるので、全員で、チームで相手を押し出してリバウンドを取る、無理ならせめて弾くということには意識しています。ディフェンスでは相手のセカンドチャンスでも守りきるというのを念頭に置いてやっています」
—春の緊急事態宣言下ではどのように過ごされていましたか?
「そうですね。チームでの行動が禁止だったので、個人で各自トレーニングするなり、開いている体育館を自分で見つけてシューティングをするなりしていました」
—オンラインミーティングを行っていたチームもあるそうですが、関西学院大はどうだったのでしょう。
「頻繁ではないですけど自分たちもやっていました。今後の方針を示されて、そこに向けてコンディションを上げていくようにという話でした。雑談みたいなこともありましたけど、やってはいましたね」
—またオンライントレーニングをやっていたというチームもあります。
「リーグ戦に入るまではずっとやっていました。各自で水の入ったペットボトルをリュックに入れて、10キロ分の重さにしたり、工夫して(笑)。トレーナーにも見てもらって、家の中でもできるトレーニングをやっていました」
—リーグまでの準備はどのように進みましたか?
「7月の終わりくらいに、外での練習が解禁されて、それも3チームに分かれて少人数で、間隔を取りながらでした。1週間くらい経って室内が使えるようになって、1週間後にボールが使えるようになって、その次はパスがOKになって、という感じでした。対人練習はリーグ戦の2週間前にできるようになりました。直前にやっと対外試合をやって、ほぼぶっつけ本番です」
—それでも勝ち越せているのは何が大きいですか?
「自分たちはコミュニケーションを取る量は多いので、その分メンバー同士のつながりは強いと自負しています。そこが要因かと思います」
—残り4週に向けて。
「目標が元々は3冠を取ることでした。リーグ優勝にはこの先負けられないので、全部勝って優勝してインカレに出たいと思っています」
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「個人がどうこうよりもチームが勝つことを意識して」

五分の星ではあるものの、雰囲気の良い関西大。コロナ禍、コーチの交代と落ち着かない中でも主将の田代を中心に一枚岩になれていることが何よりも大きいという。菅原自身、体調が上がったことでコート上でも持ち味を出せていることには納得の表情だ。過去3年間は、今一歩でインカレに届かない位置でリーグ戦の終了を迎えていた。献身的な姿勢をこの先も続け、未経験の領域に駒を進められるか。(※9月26日インタビュー)
—非常に雰囲気が良さそうですね。
「そうですね。今年は特に仲が良くて、下の代のメンバーも指摘の声を出してくれています。今年のキャプテンの田代(#18)はBチームから上がってきたんですけど、練習をすごく真面目にやっていることを、ゲームの経験の多いメンバー含めみんなが認めていて、そこを受け入れて協力的な声を同期だけではなく下級生からも出ているというのが、雰囲気が良くなっている要因かなと思います」
—コロナの影響で練習できない期間はどのように過ごしていましたか?
「最初は各自で行動してくれということで、一人暮らしのメンバーは近所にいる仲間と一緒にランニングをしたりしていたんですけど、行動できない期間が長くなって、トレーナーの長町さんと田代を中心にみんなでオンライントレーニングをやっていて、たまに他の部も一緒になってやっていました。オンラインでつないでのトレーニングはずっとやっていました」
—ボールを使えない期間も長かったと思います。
「外でドリブルをついたり、地元に帰っているメンバーは、地方では使える体育館もあったらしくて、そういうところで個人練習をやっていました。久しぶりにみんなで練習をした時は全然ボールの感覚はなかったですけど、焦っているということはなく、純粋にバスケットを楽しんでいる気持ちがありました。なので練習再開した時にダラダラしてしまうということはなかったですね」
—練習再開はいつ頃でしたか?
「6月の後半だったように思います。今年うちはヘッドコーチが変わったこともあって、最初は人数制限もあったのでチームを半分に分けて。分け方も、ヘッドコーチが変わったことでゼロからのスタートということで、戦力差がないようにAチームとかBチームだとかいうことは関係なく均等にして、それによってチーム全体で上手くなろうという姿勢が強く出ていました。良い方向に出たので、スタートはすごく良かったです」
—その気持ちがここまで続いている感じですか?
「昨年からAチームにいても、Bチームのメンバーが『絶対に負けない』という気持ちの入ったきついディフェンスを出してくれたことで、Aチームのメンバーは自分ももっとやらないと、という気持ちになりました。最終的にAチームとBチームに分かれた時も、Bチームがあれだけやっているんだから自分たちもという気持ちが持てたと感じます」
—ヘッドコーチが変わり、バスケットの中身に変わった部分は出ていますか?
「ユリアンヘッドコーチは元々週に2回、スキルコーチとして練習に来ていたんですけど、今年からヘッドコーチということで、ディフェンスもオフェンスもゼロから、去年までを一旦リセットして作り上げてきました。経験がすごくあるので、そこに関してはみんな信頼して、指示されたことは全力でやっています。ディフェンスのシステムも去年より難しくなったんですけど、一回間違ったりしたらみんなですぐに話して、ここはこう違うという指摘を出しながらやっています。まだまだ完成ではないんですけど、形になってきたことは感じています」
—ご自身の調子はいかがでしょうか?
「昨年はケガもあって、リーグ戦はプレーを制限していました。なかなか本調子を出せないまま終わってしまったので、今年こそはという思いで、リハビリとかも自分を見つめ直しながら取り組んできて、自分としてはすごく良い調子です。でも自分は、個人がどうこうよりもチームが勝つことをひたすら追求することが重要だと思うので、その意識は徹底していきたいです」
—この先のリーグ戦に向けて。
「コロナの影響でシーズン前半の大会がなくなって、頭の中が真っ白になったり、ヘッドコーチも変わったりで、すごいことが続いて、気持ち的に上向かない時期もあったんですけど、自分の中ではインカレに向けてリベンジしたいので。インカレに出たい気持ちはずっと持っていたので、そこだけは切らさずに周りと気持ちを共有してやっていこうとしてきて、気持ちもどんどん上がってきています」
—ここまでインカレ出場は手の届くところにあると感じさせる内容ですね。
「自分たちは前半戦に去年の1位から6位のチームと対戦することになっていて、前半戦で勝たないとインカレがないことはみんな分かっています。これまで『ここで勝たないと』と思っていたところで結果が出てきたのは良い状況だと思っています」
—この先も続けることが重要ですね。
「自分たちのオフェンスもディフェンスもまだまだ完成していないので、まずはそこを完成に近づけながらも、相手のスカウティングもしながら勝つ姿勢を忘れずに、自分はそれをいかに支えてチームを勝たせるかを目標にやっていきたいと思います」
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「個人ではなくチームで答えを見つけていく雰囲気でやる」

まさかの出遅れを強いられた大阪体育大。大応援団の不在をベンチメンバーの盛り上げでカバーしているが、不調の要因を掴みきれず、藤本を始めメンバーの表情も険しい。走力を活かしたトランジションが持ち味だが、チームとしてそれを発揮しきれていない場面もある。会場に入れないメンバーも含め、チーム一丸で戦っていき、嫌な流れを払拭できるか。(※9月27日インタビュー)
—悪い状態が続いていますが、原因は何だと考えていますか?
「それが分からないから悪い状態がこうして続いてしまっています。来週に向けて個人ではなくチームで答えを見つけていけるような雰囲気で練習していかないと、ここから抜け出すのは難しいと思っています」
—あまり走れていないように感じます。
「そうですね。その走るという部分に関しても、ディフェンスで相手を止めて、リバウンドを取って、ということをしていかないといけないのに、シュートを決められてしまって落ち込んでしまって、悪い雰囲気が続いています。走りたいけど走れない状態で、どうして良いのか分からない感じになってしまっています」
—リーグ戦前のチームの雰囲気はいかがでしたか。
「そこまで悪くはなく、1戦目でも良い入りができて、2戦目の同志社に負けてからそういう雰囲気になってしまいました。自分にも初めての経験で、どうしたら良いのか分からないですけど、チーム全体で一から作り直していこうと思っています」
—やはり大阪体育大にもコロナによる影響があったと思います。
「大学自体も自粛の雰囲気になって、地元に帰るメンバーも多くて、残っているメンバーも個人で自主練という感じでした。施設が使えるようになったのも、他の大学と同じくらいの時期だと思います」
—他のチームは7月後半から練習をだんだんと再開できたようですが、そこは同じくらいでしたか?
「そうなんですけど、その時期にまたコロナが拡がったことで自粛期間がまた挟まってしまって。かなり不規則な状態で練習をしていました」
—チームによってはオンラインでミーティングを行っていたようですが、その点はいかがですか?
「できる場所も限りがありますし、ミーティングのしようもない部分もありました。大学生なので、個人で考えてやるという部分は多かったです」
—ボールに触れない期間も長かったのではないでしょうか?
「自分は恵まれていて、実家にリングもある環境にいたので、ボールには毎日触れていました。でも体力的には落ちていましたね。ゲームの感じも掴めていなかったので」
—かなり苦労されたのですね。それだけに何とか今後は持ち直したいと思います。
「そうですね。勝つのはもちろん自分たちのカラーももう一度見つけて、来週に臨みたいと思っています」
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