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2016.10.08 (Sat)

【2016リーグ2部】10/2レポート(第10戦)

江戸川大が中央大に勝ち連勝を伸ばし
2位以下の順位が混戦し始める


161001ando_j.jpg 2順目の初日となるこの日は、勝敗では差がついているチーム同士の対戦がメイン。大きな動きなく終了するかと思われたが、最終試合で星の差一つだった江戸川大が中央大に勝利する金星をあげた。同日に日本体育大も勝利したため、現在7勝3敗で中央大、江戸川大、日本体育大の3チームが同率で並んだ。大会規定による順位決定方式により2位中央大、3位日本体育大、4位江戸川大となるが、ここから更に激しい順位争いが展開されることが予想される。2位で入替え戦に進出するのはどこになるのか、注目だ。


 順天堂大は#13八代(4年・C)がインサイドで強さを見せ、#32安藤(4年・SG)や#6川久保(3年・F)のアウトサイドシュートが当たり、法政大を圧倒。1Qでつけた差が最後まで縮まらず70-62で順天堂大が勝利し、法政大は2連勝とはならなかった。

 日本体育大-駒澤大は、1Qで21-7と日本体育大が余裕をもって勝利するかと思われたが、2Qで駒澤大が粘り5点差に。しかし後半になって日本体育大がいつも通りのスピーディな攻めを取り戻したため一気に差は開き、94-63で日本体育大が勝利した。

 また、国士館大-東洋大大東文化大-立教大も同様の試合展開で、どちらも前半までは競ったが、後半までそのペースは持たず、77-48で国士館大が、94-58で大東文化大が大差で勝利した。

写真:この日大活躍した順天堂大・安藤はほぼフル出場で17得点、3Pは5本沈めた。


◆PICK UP
【絶好調の江戸川大が中央大を下し2位争いに浮上】

161002hirako.jpg 6連勝し勢いに乗っている江戸川大と、ここ2試合負けが続いている中央大の一戦は、上位争いの今後の行方を占う意味で大事な試合となった。

 1Q、江戸川大#23保岡(3年・SG)の3Pで幕を開けると、#12オウマ(1年・C)が連続してバスケットカウントを取り、その後#55平子(4年・SF)の3Pが決まるなどして江戸川大は順調に点を重ねていく。一方の中央大も#28鶴巻(2年・F)や#13中村(2年・PG)の外角シュートが当たり、終盤で13連続得点し、18-24の中央大リードで1Qを終える。しかし2Q序盤に江戸川大が差を縮めると、そこから3P合戦に。中央大の#6柿内(3年・G)が1本、#33三上(1年・F・明成)が2本決めると、江戸川大は#23保岡が2本を決め返し、会場を湧かせた。最後にブザービーターで#1平岩がジャンプシュートを決め江戸川大が逆転し、40-39で前半が終了。

 3Q、江戸川大がじりじりと点差を広げていくが、中央大は終盤に3本の3Pを沈めて食らいつき、61-59で江戸川大が2点のリードで勝負の4Qへ。

 最終Q、江戸川大は外角のシュートの正確さは欠けてきたものの、そのあとのリバウンドを#55平子や#1平岩がよく取り、着実に点を取っていく。一方の中央大はその間ほとんど点が取れず、差は14点に。江戸川大のファウルが多かったことから終盤にフリースローで点を稼ぎ5点差にまで詰め寄ったが、残り1分で江戸川大#55平子がダメ押しの3P。その後中央大のターンオーバーから江戸川大が速攻で再度点を取り、そのまま試合は終了。79-71で江戸川大が大きな1勝を獲得した。

 江戸川大は地道に勝利を重ねて2部昇格以来最高成績をマークしており、上位争いに食い込んできた。いわばダークホース的な存在だが、得点を取れる選手が上級生になり、高さのあるオウマが入ったことは大きい。一方、安定して勝ち続けてきた中央大に遂にほころびが出ており、2部リーグの後半戦はまだまだ未知数。どのチームも安心できる状態ではないだろう。

写真:要所で得点し、リバウンドでも貢献した江戸川大・平子。

※江戸川大・平岩選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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EDIT  |  02:42  |  2015リーグ戦2部・3部/入替戦  |  Top↑

2015.11.22 (Sun)

【2015リーグ2部】11/1 江戸川大VS神奈川大

神奈川大が守り勝ち、入替戦に弾みをつける
最後は双方の4年生がラストプレイを披露


151101tamura.jpg 1巡目は70-62と接戦になったカード。この試合も開始早々トランジションゲームの様相となる。江戸川大は#55栗原(3年・SF)、神奈川大は#8内山(4年・PF)らが決めて1Q残り3分15-16と譲らない。ここから神奈川大#74佐藤(4年・C)がゴール下で存在感を見せ、ラスト1プレーでは#33阿達(2年・SG)の1on1も決まって21-18とわずかにリードする。

 2Q、江戸川大はいつも入っているシュートが入らず足踏み。その間に神奈川大は#1田中(2年・SF)の得点で江戸川大のゾーンを攻略。速攻も出て31-21と2桁差をつける。江戸川大は残り1分を切って#1平岩(2年・SF)が何とかフリースローを獲得するに留まる。
 
 3Qに入っても神奈川大ペース。江戸川大のエース#23保岡(2年・SF)を囲み、センター#10王(4年・C)からはチャージングを誘う。#55鈴木(4年・C)のブロックショットも飛び出し、7分強に渡り江戸川大を無得点に抑える。その間に#7田村(2年・SG)らの得点で46-27とリードを広げた。

 4Q、残り5分59-40と点差は変わらない。江戸川大は前から当たっていくが、4分を残して主将の#33大川(4年・PG)が無念のファールアウト。神奈川大はチームファールフリースローを決めきれないものの、大勢は変わらない。最後は両チームとも4年生をコートに送り出し、#10青木(4年・SF)のバスケットカウントで締めた神奈川大が71-45で1巡目の借りを返した。

151101edogawa4.jpg 神奈川大は3勝の9位に留まったものの、粘り強いディフェンスで各チームを苦しめた。あとはオフェンスのほうで、この試合のように立ち上がりから強気に行きたいところ。順天堂大相手に2部残留に挑む。江戸川大は2部昇格から3年目にして、2-3部入替戦を回避。4年生がチームを支え、下級生が伸び伸びプレーできたのが大きかった。

写真上:神奈川大・田村のシュートが気持ちよく決まった。
写真下:終了間際、笑顔を見せる江戸川大の4年生たち。

※江戸川大・大川選手、貝塚選手、神奈川大・佐藤選手のインタビュー、集合写真は「続きを読む」へ。

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EDIT  |  18:22  |  2015リーグ戦2部・3部/入替戦  |  Top↑

2015.11.22 (Sun)

【2015リーグ2部】11/1 大東文化大VS日本大

日本大が2部優勝で入替え戦へ
粘った大東大はあと一歩届かず、シーズンに終止符


151101ryu.jpg 前日の勝利により、日本大は1位が確定。大東文化大も4位が決まった状態での2部リーグ締めくくりの一戦。大東大は#99山崎(4年・SG)の3P、#20毕(2年・PF)のフックシュートなどで7-0と先行する。一方の日本大は、大東大の勢いのあるディフェンスを前にいい形でシュートを打つことができない。残り8分35秒で#6新号(2年・PG)が24秒オーバータイムぎりぎりでジャンプシュートを決め、その後、#1本村(1年・SG・土浦日大)が続いて得点を動かしていくが、ペースは大東大。終盤になると、日本大は#8刘(4年・C)がリバウンドで奮闘。そこからチャンスを掴み、バスケットカウントを獲得する。しかし、大東大は#99山崎、#17寺崎(4年・PG)が要所で得点し、25-19で大東大がリードして1Qを終える。

 2Q、大東大のディフェンスが光る。日本大のミスを誘い、速攻などで得点を重ねていく。また、リバウンドでは#56山岸(2年・PF)が体を張って、大東大に流れを引き寄せる。リズムが掴めない日本大は、#33上原(4年・SG)が孤軍奮闘。3Pにアシストにとチームの中心となる。すると、終盤にかけて#7古牧(4年・SG)のシュートが決まって詰め寄っていく。だが、大東大はまたも#99山崎が3Pを決めて譲らず。41-35で依然として大東大がリードし、後半へ。

 3Qは点の奪い合いとなる。決めたら決め返す展開が続いていく中、徐々に流れを掴んでいくのは日本大だった。#33上原の3P、#6新号のフリースローなどでじりじりと追い上げていき、残り1分42秒に上原の3Pで遂に逆転。さらに次のディフェンスでは大東大のミスを誘う。勢いに乗った日本大は3Qラストには#5仁平(3年・PF)がリバウンドシュートを決めて50-56と6点のリードを奪った。

 最終Q、日本大は#8刘がインサイドで体を張って得点を重ねると、それに#1本村が3Pで続き、リードを広げていく。対する大東大は前半ファウルトラブルでベンチを温めていた#20毕、#99山崎の外角シュートで応戦する。だが、中盤になると徐々にシュートの確率が落ちていく。そんな大東大を尻目に日本大は安定した試合運びを見せる。大東大は最後までシュートを狙い続けるが、日本大がそれを振り切る。最後は日本大#7古牧の3Pがブザーと共に決まり、64-74でゲームセット。日本大が2部優勝を果たした。一方、大東大は2015年シーズンに幕を下ろした。

151101daito.jpg 3度目の正直、日本大が遂に優勝で入れ替え戦への切符を掴んだ。2部に降格してからはチームとしてのまとまりを欠き、2部リーグでの戦い方にもフィットせずに苦しんだ。主力が下級生だったこともそれに輪をかけた。今年、網野コーチが主な指揮を執るようになると、ようやくチームが変わった。ここ数年疎かになっていたディフェンスを締め直し、気持ちの面でも切れる場面が少なくなった。主力に4年が多い今年こそ勝負の年。入れ替え戦を突破できるかどうかに注目が集まる。

 昨インカレは3位、春のトーナメントも6位に入り、2部リーグでは優勝候補筆頭とも言われてきた大東文化大は、4位でシーズンを終えた。序盤に東洋大戦で敗北したことがつまずきの始まりだったが、リーグ戦の難しさに直面したとも言える。2部リーグでは取りこぼしは絶対に許されない。2位・3位との差はわずか1勝差。しかしその1勝こそが大東大の運命を決めてしまった。

写真上:大黒柱の刘も安定度が増し、日本大優勝に貢献。
写真下:大東文化大は惜しくも入れ替え戦、インカレに届かず。しかし下級生が多いチームでもあり、成長に期待したい。

※日本大・新号選手、大東文化大・山崎選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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EDIT  |  18:06  |  2015リーグ戦2部・3部/入替戦  |  Top↑

2015.11.06 (Fri)

【2015リーグ】11/6結果(入れ替え戦3日目)

■入れ替え戦
11月6日(金)国立代々木競技場第二体育館

明治学院大学72(8-12,19-6,19-16,26-26)60文教大学
学習院大学73(18-20,14-5,20-11,21-11)47帝京大学
神奈川大学74(21-24,16-17,22-22,15-14)77順天堂大学
法政大学51(9-22,10-11,16-17,16-22)72早稲田大学

明治学院大学 3部残留
文教大学   4部残留
学習院大学  3部残留
帝京大学   4部残留
神奈川大学  3部降格
順天堂大学  2部昇格
法政大学   2部降格
早稲田大学  1部昇格


 

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EDIT  |  23:30  |  2015リーグ戦2部・3部/入替戦  |  Top↑

2015.11.06 (Fri)

【2015入れ替え戦】11/5レポート

日本大学が2012年以来の1部復帰を決める
駒澤大も2013年以来の2部復帰が決定


 入れ替え戦の2日目が終了し、この日2-3部間、1-2部間でそれぞれ1試合ずつの片がついた。日本大は国士舘大を連勝で下し3年間の2部生活に終止符を打った。駒澤大は昨年入れ替え戦で跳ね返された悔しさを返し、関東学院大を破って2部復帰を遂げた。

 また、先勝していた法政大、神奈川大はともに破れ1勝1敗。最終日に持ち越されることになった。


【1Qから気持よく得点した順天堂大が2戦目を取る】
151105nakamura.jpg 1戦目は2部神奈川大の固いディフェンスが光った対戦は、2戦目になり3部の順天堂大が持ち味の得点力を発揮する正反対の展開となった。第1戦では神奈川大が1Qから大量得点したが、この日は順天堂大が得意のシュートを決めて先行。神奈川大はわずか8点しか取れずに出遅れた。2Q以降も順天堂大が#14柳澤(4年・PG)の鋭い切れ込みからも得点や#21吉見(3年・PF)の中距離がよく決まった。神奈川大は#14田代(3年・SF)の速攻、#35池谷(4年・PF)のバスケットカウントもあったが、23-37と順天堂大リードで前半終了。

 後半の立ち上がり、順天堂大は#6川久保(2年・F)の3Pが決まり幸先はいい。神奈川大はここから#74佐藤(4年・C)が粘り、ゴール下でバスケットカウントを獲得していき、#33阿達(2年・SG)の3P、#1田中(2年・SF)のシュートで2点差にまで詰め寄った。しかし順天堂大は再び#6川久保の3Pが決まり、#20込山(4年・PG)が3Pのフリースローを獲得。さらに#13八代(3年・C)のジャンパーが決まると再び点差は10。神奈川大は高い位置からのプレスでターンオーバーを奪い、再び点差を縮めていくが、マークが外れてフリーになった#20込山が最後に3Pを沈めて48-49と順天堂大リードで3Q終了。順天堂大が4Qも次々と3Pを決めるのに対し、神奈川大はファウルトラブルで苦しくなり、得点が続かない。その後も順天堂大は加点を続け、最後は控えの4年生をコートに送り出し、#94平川(4年・PG)がそれに応えるように3Pで最後を締めくくり、59-77で順天堂大が2戦目を勝利。勝負は3戦目に持ち越された。

写真:順天堂大は中村が得点をリード。


【早稲田大がイージーシュートを量産、タイに持ち込む】
151105nanmoku.jpg 1部法政大対2部早稲田大の2戦目。1戦目を落として後がない早稲田大は#36澁田(3年・SF)のレイアップでスタート。ハーフコートでこそ足が止まるが、リバウンドからチャンスを広げて8-0とする。開始から3分間ノーゴールの法政大は、早稲田大のわずかな隙をついてゴール下シュートにつなげるも、#16沼田(4年・C)がチャージングを取られてしまうなど思うように組み立てられない。フリースローも2投落としてしまうのに対して、早稲田大は#34池田(4年・PG)の3P2本、#2木澤(4年・G)の1on1で21-6までリードをひろげる。2Qも交代で入った#16山本(4年・F)のバスケットカウントで始まり、早稲田大ペース。「ディフェンスから!」と声を掛け合い、前からプレッシャーをかけていく。#21南木(2年・G)の得点などで20点差、25点差と差を広げていく。法政大は単発で返すのが精一杯。ラスト20秒には早稲田大#8新川(2年・SF)の3Pが決まり45-15と30点差がついた。

 3Q、法政大は#16沼田が打開を試み、まず2ゴール返すが、後が続かない。対照的に早稲田大は#34池田、#38宮脇(3年・C)らが切り込み確率の高いシュートで得点を重ねていく。#18森井(2年・G)のスティール後のアンスポ獲得もあり、残り4分には62-19とほぼ勝負を決めた。法政大はベンチメンバーを投入し何とかきっかけをつかもうとする中、#14植村(2年・PG)のドライブと得点で64-29まで持っていく。
4Qは両チームともスタメンを全員下げる。リーグ中も10人前後で戦ってきた早稲田大はそれでも崩れず、#11河合(3年・SG)の3P2本を始め、手を緩めない。一方の法政大は攻め手がなく24秒オーバーが続いてしまう。残り5分、72-35となったところで法政大はタイムアウトを2回連続で取り、スタメンに戻す。第3戦につなぐべく、合わせやパスワークからの得点を見せたものの、大勢は変わらず。83-45で早稲田大が対戦成績をタイに戻した。

写真:1戦目はシュートが落ちた早稲田大はこの日は全員がまんべんなく得点。南木も攻め気が光った。

※関東学院大対駒澤大、国士舘大対日本大は追って掲載します。


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EDIT  |  12:23  |  2015リーグ戦2部・3部/入替戦  |  Top↑

2015.11.05 (Thu)

【2015リーグ】11/5結果(入れ替え戦2日目)

■5部入れ替えチーム決定トーナメント
11月5日(木)国立代々木競技場第二体育館

山梨大学75(15-22,14-28,20-12,26-23)85獨協大学
東京都市大学73(13-20,20-11,14-18,26-14)63成城大学

■入れ替え戦
11月5日(木)国立代々木競技場第二体育館

関東学院大学72(15-18,17-18,17-24,23-35)95駒澤大学
神奈川大学59(8-19,15-18,25-22,11-18)77順天堂大学
国士舘大学68(10-15,18-22,21-28,19-15)80日本大学
法政大学45(6-21,9-24,14-19,16-19)83早稲田大学

関東学院大学 3部降格
駒澤大学   2部昇格
神奈川大学  3部降格
順天堂大学  2部昇格
国士舘大学  2部降格
日本大学   1部昇格


 

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2015.11.05 (Thu)

【2015入れ替え戦】11/4レポート

初日から激しい攻防が続き
入れ替え戦らしい緊張感のあるゲームに


 関東大学リーグ戦入れ替え戦初日、代々木では5試合が行われた。プレッシャーのかかる入れ替え戦、どのチームも固さが見られ、本来の良さを出せていない選手が多々見られた。その中でも、次第に自分たちのプレーを発揮し始めたチームが1勝目をさらった。


【次第に長所を生かした駒澤大が先勝】
151104watanabe.jpg 2部10位の関東学院大と、3部1位の駒澤大の対戦は、1Qは22-22の互角の立ち上がり。駒澤大は#10渡邉(2年・PF)が1Qで2ファウルになってしまうが、2Qもインサイドでリバウンドに、シュートにと奮闘。しかしオフェンスリバウンドが取れずに関東学院大に何度も走られリードを許す展開となる。しかし#33針生(1年・F・聖和学園)のバスケットカウントや#18前田(2年・PG)の3Pなどで持ち直すと前半は41-42と関東学院大1点リードで前半終了。

 3Q、立ち上がりにシュートが入らない関東学院大に対し、駒澤大は#33針生のゴール下、#18前田の3P、#10渡邉のシュートなどで8点のリードに成功。関東学院大は外が入らず苦しい。駒澤大もしばらくターンオーバーが続く時間帯が出るが、#24石井(2年・GF)の3Pが決まると再びリズムを掴んでこのQ51-61とリードに成功した。4Q、追う関東学院大は#8蜂谷(4年・PF)、#23永野(3年・CF)などの得点から追い上げをはかるが、駒澤大は得意のアウトサイドが決まりだし、関東学院大を引き離すと、最後は関東学院大のファウルゲームで得たフリースローもことごとく決めて69-90と1勝目をあげた。

写真:インサイドで奮闘が光った駒澤大・渡邉。


【守りに加えオフェンスのリズムも掴んだ神奈川大が先勝】
151104kanagawa.jpg 2部9位の神奈川大と3部2位の順天堂大との一戦。1Q、順天堂大#38中村(4年・F)の得点で始まる。序盤は互いに得点していくが、中盤から神奈川大のディフェンスが効き始め、神奈川大ペースに。#1田中(2年・SF)がジャンプシュートを決めると、そこから#35池谷(4年・PF)がインサイドで得点し、#7田村(2年・SG)と#14田代(3年・SF)が3Pを決め、連続得点で一気に15点差まで離す。2Qになると順天堂大が調子を取り戻し、#38中村と#17小鮒(3年・F)が連続で3Pを決めるなど、勢いに乗ったように見えたが終盤に失速。神奈川大は#1田中や#35池谷を中心に怒涛の攻撃を仕掛け、44-24で前半を終える。3Qになっても神奈川大の勢いは落ちず。#74佐藤(4年・C)がゴール下で果敢に攻めバスケットカウントをもらい、#7田村がミドルシュートを決め、#14田代が3Pで得点。一方の順天堂大は、#20込山(4年・PG)と#38中村の3Pが決まるが他が振るわず。29点差にまで広がる。4Qも神奈川大ペースで進む。終盤は順天堂のファウルがかさみ神奈川大はフリースローでも得点を稼ぎ、結果82-50で試合終了。まずは神奈川大が1勝し、2部残留に王手をかけた。

写真:神奈川大は1Qで27得点というオフェンスの好調さも良かった。


【後半に流れを持ってきた日本大が勝利】
151104singou.jpg 1部10位の国士舘大と2部1位の日本大の対戦は、互いに固さが見える内容になった。立ち上がりは国士舘大#15下(1年・PG・浜松開誠館)がどんどんシュートを打っていき、リードを得る。日本大はシュートが決まらず遅れた立ち上がりになり、インサイドでは#8刘(4年・C)が早々に2ファウルになり、ベンチに下がった。1Qは16-10と国士舘大がリードして終えると、2Qは日本大もディフェンスで#15下のところを押さえにかかり、簡単には打たせないようにする。日本大はゴール下へのアリウープパスが2本決まり、#7古牧(4年・SG)の3Pが決まると開始2分で逆転に成功。しかしそこからのシュートは決まらず、国士舘大が#32臼井(2年・PF)のゴール下や#22原(4年・F)のシュートで再び逆転に成功する。さらに#22原の3Pも決まって盛り上がるが、日本大も#14高橋の速攻や#6新号(2年・PG)のアシストも冴えて、最後は#8刘がフックシュートを決めて26-27と日本大1点リードで前半終了。

 後半も点差が開かないまま進行していき、なかなか均衡が崩れない。3Q残り3分までは1点差を行き来するような内容になるが、日本大はややファウルが増えてくるものの、終盤に国士舘大のゾーンにも対応して#7古牧、#24高橋の3Pが決まるとここで8点のリードに成功する。苦しくなった国士舘大は4Q頭からシュートを打っていくがこれが決まらず。逆にリードを得た日本大は落ち着いてゲームを進めると最後は57-71と守り切って1戦目を勝利した。

写真:新号が落ち着いてゲームをコントロール。アシストから多くの得点を生み出した。


【ディフェンスの手堅さが法政大を勝利に導く】
151104numata.jpg 1部9位の法政大は最終日に日本体育大を下して入れ替え戦進出を決めた早稲田大の挑戦を受けた。

 法政大は立ち上がりに#67佐藤(3年・PG)のミドル、#7藤井(3年・SG)やあ#14植村(2年・PG)の3Pが決まった。早稲田大が1Qから#16沼田(4年・C)への激しいダブルチームを仕掛けるが、これはファウルも増えて早々にチームファウルが5つを越えてしまう。しかし法政大も簡単に攻撃できず、ボールを回してアウトサイドにつなげるが、開始5分以降は外のシュートが決まらず苦戦。早稲田大は#8新川(2年・SF)の2本の3Pはあるがそれ以降は思ったように決まらず1Qは17-17の同点。2Qも互いに激しいディフェンス勝負が続く。早稲田大は#21南木(2年・F)が内外で積極的にオフェンスを仕掛け、#22國枝(4年・F)の3Pも出る。法政大もオフェンスは重いが#7藤井のアウトサイド、#16沼田がダブルチームの間を割っていっての粘りのシュートなどを見せ、わずかにリード。早稲田大はシュートを打つものの決まらず、およそ7分間無得点に終わり、法政大は最後に#35山岸(4年・SG)の速攻が決まって31-26と5点のリードで前半終了。

 オフェンスがうまく回らない早稲田大は、3Qの立ち上がりでもミスが続く。これを尻目に法政大は#67佐藤の3P、#16沼田の速攻などで流れを持ってくると10点のリードに成功した。早稲田大は#8新川を投入し、3Pも決まるが5点差以上に差が詰まらず、50—42で最終Qに入ったが、法政大はディフェンスを緩めずドライブ、速攻など、流れが好転。終盤には#14植村のアウトサイドも連続で決まり、68-52で法政大が勝利した。

写真:激しいディフェンスを受けながらも沼田が打開していった。


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2015.11.05 (Thu)

【2015リーグ】11/4結果(入れ替え戦1日目)

■入れ替え戦
11月4日(水)国立代々木競技場第二体育館

関東学院大学69(22-22,19-20,10-19,18-29)90駒澤大学
順天堂大学50(12-27,12-17,10-19,16-20)83神奈川大学
国士舘大学57(16-10,10-17,15-22,16-22)71日本大学
法政大学68(17-17,14-9,19-16,18-10)52早稲田大学

■5部入れ替えチーム決定トーナメント
11月4日(水)国立代々木競技場第二体育館

電気通信大学64(11-33,8-25,19-20,26-15)93亜細亜大学
創価大学80(18-13,12-16,25-16,25-20)65東京国際大学


 

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2015.11.03 (Tue)

【2015リーグ2部】11/1 関東学院大VS中央大

ダブルエースを軸にバランスよく攻めた関東学院大に軍配
中央大は手応えと課題を残しリーグを締め括る


151101nagano.jpg 先の試合の結果により、中央大は7位、関東学院大は10位が決まった状態でスタートした。1Q、中央大は#27宍倉(4年・C)を筆頭にリバウンドをシュートにつなげて先行。しかし主将の#2渡部(4年・SG)が2ファールで交代となるなどファールがかさみ、突き放せない。関東学院大は#11伊藤(3年・PG)や#45大熊(4年・F)の3Pで24-18とついていく。
 2Q、関東学院大は#23永野(3年・CF)の得点で1点差に迫るものの、直後にその永野が3ファールとなるなど逆にファールトラブルに苦しむ。中央大はフリースローや#14鈴木(4年・PF)の得点でじわじわと差を開く。ただ、37-31で迎えた残り2分はオフェンスが外に偏ってしまい、37-35と追い上げられる。

 3Q、関東学院大は#8蜂谷(4年・PF)が爆発。3Pにドライブにと自在に得点する。中央大は#28鶴巻(1年・SF・幕張総合)、#13中村(1年・SG・豊浦)が対抗し残り6分45-45。ここから関東学院大は#23永野、#45大熊も加勢し、45-52と逆転する。互いにアウトサイドが高確率で決まり55-62で最終Qに突入した。

 4Q、最初に主導権を握ったのは関東学院大。#8蜂谷がバスケットカウントを始め連続得点、2桁差をつける。しかし中央大も引き下がらず、55-69から関東学院大をフリースローのみに抑え、攻めては#13中村が外から、#25森(3年・SF)が中で決めて残り4分71-71と振り出しに戻す。ここで関東学院大#8蜂谷が接触で退き中央大にとってチャンスだったものの、3Pばかりになってしまう。対照的に関東学院大はバランスよく加点、残り1分71-85として試合を決めた。残りの時間は両者4年生をコートに立たせ、#32多嘉良(4年・SG)のクラッチシュートで90点に乗せた関東学院大が90-74で久しぶりの笑顔を見せた。

 中央大は触れ幅の大きいリーグとなった。しかし、うまくいかないままずるずると下位に沈んだ昨年に比べると、良い面が増えてきたのは確か。主力の多くが来年も残り、特に得点源となったのは下級生が多かっただけに、ここからの成長は期待できる。安定して力を発揮できるようなチーム力がついてくれば、上位を狙えるはずだ。今年の反省や悔しさ、そしてうまくはまったときの勢いを忘れずに活かしてほしい。

 一方、ケガ人が相次ぐ悲運もあり負けが込んでしまったものの、「今日は自由にやろうと臨んだ」(#45大熊)のが功を奏した関東学院大。入れ替え戦まで中2日しかないが、出場時間数リーグトップの大熊は「去年もずっと出ていたしもう慣れています」と疲れは気にしていない。これからだという駒澤大対策とともに、「伊藤と永野はケガ開けでまだ試合慣れしていない部分があったので月曜・火曜に調整したい」とコンビネーションをどこまで取り戻せるかが鍵だ。

写真:関東学院大・永野がスタメンに復帰。

※中央大・渡部選手、鈴木選手のインタビュー、集合写真は「続きを読む」へ。


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2015.11.01 (Sun)

【2015リーグ2部】東洋大-立教大

直接対決を制した東洋大がチーム最高位の5位
立教大は6位ながらも新世代につなぐ


151101shimizu.jpg 2部リーグ最終日第2試合は、東洋大と立教大の勝ったほうが5位となる状況。そのためか、点差の開いた1巡目とは一転、最後まで勝負の行方のわからない展開となった。
 1Q、オール3年生以下の顔ぶれで臨んだ東洋大は#11中村(3年・PG)、#25島崎(3年・G)の3Pが幸先よく決まる。だが#88山本(3年・PF)にファールがかさみ、立教大#9清水(4年・PF)や#4藤井(4年・SG)にゴール近くからの得点を許す。Qラストプレー、立教大#11森川(3年・PG)のハーフラインからのロングシュートは惜しくもノーカウントながら、18-16と流れを引き寄せる。
 2Q立ち上がりも東洋大は#25島崎、#55井上(4年・SF)と3Pで畳み掛ける。立教大は#11森川のスティールからのレイアップや#8阿部(4年・C)のゴール下で対抗。さらに#4藤井の連続得点で先行するも、1Qとは逆に東洋大#11中村がハーフライン後方からブザービーターを沈め、37-39と東洋大がわずかにリードを得る。
 3Q、東洋大は#30川上(1年・SG・市立船橋)の3Pが高確率で決まる。立教大も#14望月(3年・SG)が決め返す。互いにファールがかさみフリースローも増える中、57-59と譲らず最後の10分を迎える。
 4Q、立教大はコートに入った#11三上(3年・SG)が得点に絡む。東洋大は#88山本らインサイド陣が気を吐き、67-67と一進一退。次の得点は立教大#11森川だったが、ここから東洋大#54マッカーサーJr.(1年・PF・ディナ)が3連続得点。残り2分69-73と突き放す。立教大は#8阿部が4年分の思いを込めて3Pを決めくらいつくも、東洋大は#7大野(1年・PG・市立柏)が千金の3Pを決め、再び4点差に。ファールゲームも#11中村が落ち着いて対応し、72-80で東洋大が逃げ切り、5位の座を手にした。

151101nakamura.jpg 東洋大の目監督は、勝利を求めるからこそ、ミス即交代というような厳しい環境を課した。選手はその意図を汲んでくらいつき、1年ごとに順位を上げることに成功。スター揃いの大東文化大からも白星を上げてみせた。3年生以下にも主力が残り、来シーズンはインカレや1部入替戦の権利に挑戦する。
 立教大はG、F、Cの各ポジションに森川、藤井、阿部と上級生を据え、ウイングの望月、東の成長も見られた。どのチームとも競ってみせたものの、最後に勝利を積み上げ切れなかった。現4年生の卒業後は、特にインサイド陣の成長が鍵を握るだろう。

写真上:オールラウンドに貢献した立教大・清水。
写真下:ロングブザービーターを決めた東洋大・中村の頭を撫でて讃える主将。

※東洋大・井上選手、立教大・藤井選手、阿部選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2015.10.31 (Sat)

【2015リーグ2部】10/31レポート(第17戦)

上位4チームとも勝利を収め、
混戦の決着は最終日に持ち越し


151031dari.jpg 2ヶ月に渡るリーグ戦も、ついに最終週を迎えた。
 東洋大-神奈川大は、東洋大が#54マッカーサーJr.(1年・PF・ディナ)のゴール下や#30川上(1年・SG・市立船橋)の3Pなどで2Qにラッシュ。前半で47-23とダブルスコアをつけた。神奈川大はディフェンスと#7田村(2年・SG)の得点でコツコツ追い上げ、4Q立ち上がりに9点差まで持ち込むも、前半のビハインドを返しきるには至らず。77-67で東洋大が逃げ切った。

 日本体育大-江戸川大は3Pシュートが飛び交う立ち上がりに。だが2Q最初の3分間で江戸川大が沈黙、24-21から35-21となってしまう。それでも後半、プレスからスティールを重ね、#1平岩(2年・SF)の速攻や#23保岡(2年・SF)の3Pで4Q残り1分半には4点差まで詰める。だが日体大はここで#35佐々木(4年・SF)が落ち着いて決めると、#34加藤(4年・G)がボールキープして67-60に収めた。

 早稲田大-立教大は、立教大が#14望月(3年・SG)らのシュートでぴたりとついていくも、要所で#34池田が決めた早稲田大が71-65の勝利。日本大はリバウンドを量産して76-58関東学院大を退けた。関東学院大は負傷離脱していた#11伊藤(3年・PG)・#23永野(3年・CF)がスタメンに復帰、試合は敗れたものの3部入替戦に向け明るい材料と言える。そして大東文化大は1Qこそ中央大にリードを許したが、#23奥住(1年・SG・正智深谷)・#99山崎(4年・SG)らの3Pが高確率で決まって84-52と大勝した。

 この結果、全チーム順位は未確定のままに。優勝争い、1部入替戦枠・インカレ枠の行方もすべて最終日に持ち越された。

写真:熱いリバウンドを見せる日体大・フェイ。バッシュのメッセージにも注目。

※神奈川大・田中選手、江戸川大・保岡選手のインタビューは「続きを読む」へ。



【GAME REPORT】
終了間際にエースが復調した早稲田大が辛勝
立教大は下級生の奮闘が光る


151031miyawaki.jpg 日本大・大東大に連敗しもう負けられない早稲田大。だが1Q14-10と低調な立ち上がりとなる。2Q、立教大は#4藤井(4年・SG)のバスケットカウントのフリースローを#8阿部(4年・C)が押し込み同点とする。早稲田大はここで#21南木(2年・G)が続けて3Pを沈め、抜け出す。2Qでチーム計5本の3Pを決めるのに対して、立教大は#14望月(3年・SG)の3Pや#18片山(1年・C・藤枝明誠)のゴール下などで36-32とついていく。

 3Qも最初の5分間で40-36と双方流れを掴みきれない。打開したのは早稲田大#34池田(4年・PG)。打った瞬間入るとわかる3Pを久しぶりに決めると、他のメンバーも続いて48-36とする。しかし立教大は諦めず、#14望月が連続3Pを決めるなどして50-46と元の点差に戻す。4Qも4-6点差の攻防が続く。残り4分、立教大は好調の#14望月にボールを集め、同じ場所から3Pを立て続けに決めてみせ61-60。一方の早稲田大は#34池田に託すと、こちらもロングシュートを2本決めて応える。さらに攻め急ぐ立教大の焦りをついて速攻もねじ込み、67-60とする。残りの時間をコントロールして71-65と押し切った。

 早稲田大はゾーンを攻めあぐねたが、#34池田の復調で息を吹き返した印象だ。立教大はすでに3部入替戦回避を決め、勝ってもインカレ枠には届かない状況なのもあり、今ひとつ仕掛けきれなかった。

写真:早稲田大・宮脇は流血しながらもインサイドで身体を張った。


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2015.10.31 (Sat)

【2015リーグ】10/31結果

■関東大学1部リーグ
10月31日(土)青山学院大学相模原キャンパス

青山学院大学92(22-13,30-17,25-18,15-13)61慶應義塾大学
白鴎大学87(18-21,19-13,25-23,25-17)74国士舘大学
拓殖大学118(29-17,28-17,26-24,35-21)79専修大学
筑波大学83(27-8,13-17,30-9,13-24)58明治大学
東海大学87(23-5,20-17,21-20,23-5)47法政大学

東海大学   16勝1敗
拓殖大学   15勝2敗
筑波大学   13勝4敗
青山学院大学 9勝8敗
明治大学   7勝10敗
専修大学   7勝10敗
白鴎大学   6勝11敗
慶應義塾大学 6勝11敗
法政大学   4勝13敗
国士舘大学  2勝15敗

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■関東大学2部リーグ
10月31日(土)日本体育大学世田谷キャンパス

東洋大学77(24-16,23-7,11-22,19-22)67神奈川大学
日本体育大学67(24-21,23-11,9-14,11-14)60江戸川大学
早稲田大学71(14-10,22-22,14-14,21-19)65立教大学
日本大学76(17-9,18-8,18-12,23-29)58関東学院大学
大東文化大学84(13-16,27-9,22-6,22-21)52中央大学

日本大学   15勝2敗
早稲田大学  14勝3敗
日本体育大学 14勝3敗
大東文化大学 13勝4敗
東洋大学   8勝9敗
立教大学   7勝10敗
中央大学   5勝12敗
江戸川大学  5勝12敗
神奈川大学  2勝15敗
関東学院大学 2勝15敗

 
 

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2015.10.31 (Sat)

【2015リーグ2部】10/25レポート(第16戦)

上位チームがいずれも勝利し、順位は変わらず
江戸川大は連勝で5勝目をあげて下位チームを引き離す


 リーグも残すところあと3試合。前節の第15戦で首位の日本大とそれに続く早稲田大がともに敗れるという波乱があったが、それでも順位自体は変わってはいない。この日は上位チームがやや追い上げられる場面もあったものの、落ち着いて対処してそれぞれが勝利。

 第15戦を勝利した江戸川大立教大に勝利して、これで5勝目。昨年からひとつランクを上げ、自力で入れ替え戦の完全回避に成功した。早稲田大神奈川大に対して20点差の勝利で2位を守った。


【守りで東洋大が粘るが日体大が鮮やかな攻撃で勝利】
151025taguchi.jpg 現在3位で残る試合でさらなる上位を目指す日本体育大東洋大と対戦。序盤、日体大は#19田口(2年・SG)の連続得点などで先行。一方の東洋大はミスが出るものの、#55井上(4年・SF)、#11中村(3年・PG)の3Pシュートが決まってすぐさま追い上げる。そこからは一進一退の攻防に。しかし、2Qに入ると日体大は#34加藤(4年・G)の3Pシュートが高確率で決まるほか、#20小田桐(2年・PG)の速攻も決まって一気に10点を開く。東洋大もたまらず#30川上(1年・SG・市立船橋)が3Pシュートを決め返して点差を1桁に戻す。その後は#55井上の活躍が光って3点差まで追い上げるも、日体大は要所で加藤が3Pシュートを決めて追いつかせず。44-39で日体大がリードを保ち、後半へ。

 前半からディフェンスが光っていた東洋大は後半も積極的に仕掛けていく。しかし、それを日体大は#14大城(3年・PG)、#19田口の3Pシュートで攻略して一気に点差を11に開く。なんとか追いすがりたい東洋大だが、勢いに乗った日体大ディフェンスの前にいい形でシュートを打つことができない。そんな東洋大を尻目に日体大はこの日絶好調の#34加藤の3Pシュートや速いパス回しからの得点等、多彩なオフェンスを展開し、3Q中盤には61-45と点差を開く。東洋大はタイムアウトで日体大の流れを断ちたいが、日体大は足を使った鮮やかなオフェンスで更に東洋大を引き離す。4Qに入っても流れは依然として日体大ペース。東洋大もメンバーチェンジをしながら追い上げのきっかけを作りたいが、日体大がそれを凌駕し、最後は92-62と30点差が開いた。

写真:シュートを打つ日体大・田口。2年目となり、チームを落ち着いて支えている。

※日本体育大・加藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【GAME REPORT】
拮抗した状態から中央大が後半逆転するが
日本大が立て直して勝利


151025takahashi.jpg 前日、日本体育大に敗戦した日本大。この日は中央大の挑戦を受けたが、前半は僅差の勝負になった。1Qはインサイドをうまく使い、#8リュウ(4年・C)が次々とゴール下でディフェンスをかいくぐり得点。このQだけで11得点をあげる。一方の中央大は#27宍倉(4年・C)のミドルシュートが高確率で決まり、大きく離されずについていって1Qは21-15と日本大6点リード。

 2Qも日本大がリードを保って進めるが、ミスが続く場面も見える。中央大は#25森(3年・CF)がアタックし、#9阿部(2年・G)や#31久岡(1年・SG・前橋育英)のドライブなど下級生の積極的なオフェンスが見えて34-31と最大8点差だったところを4点差まで詰めて前半を終えた。

 3Q、中央大は相変わらず中距離のシュートが好調。日本大はインサイドでの得点機会が減ってしまい、思ったように点数が伸びていかず突き放せない。中央大もアウトサイドが落ち、なかなか追いつけないが残り4分、#28鶴巻(1年・SF・幕張総合)の3Pで遂に逆転。さらに#9阿部がドライブからのバスケットカウントでリードを奪う。しかし日本大も黙ってはおらず#5仁平(3年・PF)の速攻、#7古牧(4年・SG)のシュートですぐさま同点に戻すことに成功。だが中央大も勢いを切らさず再びドライブからのバスケットカウントで#14鈴木(4年・PF)が得点。さらに#9阿部、#28鶴巻と得点が続いて50-53と中央大リードで3Q終了。

151025shishikura.jpg 中央大の勢いは4Qも続き#9阿部がドライブ、#14鈴木の2本目のバスケットカウントが出て開始1分半で50-57と中央大が7点のリードに成功する。日本大は3秒オーバーやファウルが続いて開始3分で1点しか取れず。しかし#11門馬(3年・SG)の3Pをきっかけに、#14高橋(3年・SG)のアシストから#1本村(1年・SG・土浦日大)の速攻が出るなど、して同点に戻すことに成功した。中央大もここで切れず、#13中村(1年・SG・豊浦)のスティールからの速攻、ミドルシュートが続き流れを持続するが、日本大は#7古牧が3P、バスケットカウントと積極的なオフェンスで得点し、中央大の勢いを断ち切り、残り1分半で71-64と6点のリードに成功。中央大は#28鶴巻の3Pも出るがそれ以上の反撃はできず。最後はフリースローで得点を重ねた日本大が80-67で逃げ切りを決めた。

写真上:日本大は高橋が最後に足を使って相手を翻弄。
写真下:中央大は宍倉のシュートもよく決まったが、終盤まで持続できず。

※日本大・小牧選手、中央大・阿部選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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EDIT  |  09:06  |  2015リーグ戦2部・3部/入替戦  |  Top↑

2015.10.30 (Fri)

【2015リーグ2部】10/24レポート(第15戦)

1位の日本大、2位の早稲田大が共に敗戦し
終盤戦も不安定な様子を見せる2部リーグ


151024nittai.jpg 第7週で激闘を演じた日本大と早稲田大。リーグも終盤戦に入り、この2チームが1位2位フィニッシュを決めるのではという、うっすらとした観測も出始めていた。しかし、第15戦において日本大は日本体育大に、早稲田大は大東文化大にともに敗れる結果となり、順位こそ変わっていないが、まだまだ甘い予測に踊らされてはならないことを再認識させられる結果となった。

 第14戦で2勝目をあげ、9位に位置する神奈川大は入れ替え戦回避にわずかな望みがかかる中、立教大と対戦。立ち上がりから互角となり、3Qこそ少し差をつけられたものの4Qで挽回。しかしわずかに3点及ばず70-67で立教大が勝利した。

 ここまで3勝、入れ替え戦回避にかける江戸川大は後半に入り中央大を追い上げて、延長戦に突入。4Qと延長で中央大が合計11点しか取れなかったのに対し、江戸川大が28得点と猛攻を見せ、71-75で見事勝利。4勝目をあげて入れ替え戦回避に大きな一歩を刻んだ。

 東洋大関東学院大の対戦は50-80の大差に。スコアリングリーダーである#45大熊(4年・F)がフル出場ながら無得点に終わり、苦しい試合となってしまった。

151024singou.jpg 前週の第15戦で早稲田大を2点差で破り、首位に立った日本大だが、この日は打って変わり、終始日本体育大の勢いに押し負ける形となった。序盤から簡単なミスが目立ち、前半こそ1点差だったが、3Qで崩れを見せると、終盤も盛り返せずに引き離されて59-72の敗戦。続く試合で2位の早稲田大も負けたために首位であることは変わらないが、チームの脆い部分を露呈してしまった。日体大は一時は3敗してつまずきかけたものの、この勝利で4位の大東大との1勝差を保った。残り試合に望みを託す。日本大の網野コーチは、「ディフェンスの部分はある程度できていると思うのですが、オフェンスでボールを大事に扱うとか、ゴール下のシュートをしっかり決めきるとかができていない。前半でもうターンオーバーが10個あって、そういう軽いバスケットをしてしまっているのが今日のいちばんの敗因」と苦い表情。残りの4試合の大事さはこの1週間説いてきたというが、コートの上で表現することはできず、学生バスケットの難しさが垣間見えた。「自分たちで追い詰めた感じなので、次の3試合こそ本当に大事です。ちゃんと勝てば最低限のところは保てるので、そこを徹底することだけです」(網野コーチ)と、残り試合へ再度引き締め直すことを誓っていた。

写真上:粘り強く戦って勝利した日本体育大。
写真下:日本大は終盤新号や高橋が打っていくものの、追い上げはかなわず。


【GAME REPORT】
何度もリードが入れ替わる展開の中
終始粘り強いプレーを続けた大東文化大が勝利


151024takeuchi.jpg 共に入れ替え戦・インカレを狙う4位大東文化大と2位早稲田大の一戦。ここまで4敗の大東文化大にとってはこれ以上負けることはできない崖っぷちの状況、一方2位の早稲田大も入れ替え戦進出にはひとつも落とせない。両者ともに重要な戦いは最後までヒートアップする内容となった。

 1Q、大東文化大#99山崎(4年・SG)のミドルシュートで始まる。その後どちらも得点のない時間帯が続いたが、中盤になると早稲田大の攻撃が波に乗り、#7石原(2年・PG)と#22國枝(4年・F)の連続3Pで差がつく。このまま早稲田大ペースで試合が進むかとおもいきや、大東文化大#12熊谷(1年・PG)の3Pが決まると、#3竹内(2年・PG)の3P、#17寺崎(4年・PG)、#99山崎のミドルシュートが次々と決まって14連続得点。その間早稲田大は、シュートは打っているが決まらず。今度は大東文化大のリードとなると、最後に早稲田大は#16山本(4年・F)がインサイドで得点し4点差にして、17-13で終わる。

 2Qは大東文化大が1Qでつけた点差をキープしつつシーソーゲームに。大東文化大は#23奥住(1年・SG)・#99山崎・#3竹内が次々に3Pを決めていく。対して早稲田大は#18森井(1年・G)・#2木澤(4年・G)・#7石原(2年・PG)の3Pで対抗。3P合戦になる。その中で早稲田大はファウルをもらいフリースローを打っていくが決めきれず、差はまた少し開いて37-29でハーフタイムへ。

 3Q、大東文化大のディフェンスが効いてパスカットが多く生まれると、#7渡部(4年・SF)が速攻で得点。そのあとも#7渡部がレイアップ、3Pを決めて13点差に。しかし早稲田大も引き下がらない。#36澁田(3年・SF)が3P、バスケットカウントで得点し徐々に差を詰めていく。早稲田大がオフェンス・ディフェンス共に調子を上げはじめると、大東文化大は完全にペースを持っていかれてしまう。早稲田大は#7石原・#22國枝を中心に得点して、残り1分のところで同点。大東文化大が最後にフリースローを1本決めて、1点リードとし51-50で終える。

151024kunieda.jpg 最終Q、序盤はそのまま早稲田大ペースで進む。3P、速攻などで9連続得点し逆転に成功。大東文化大はタイムアウトを挟むと、そこから流れが変わる。#68花井(3年・SG)のバスケットカウント、#99山崎・#20毕(2年・PF)の3P、#32原(3年・SF)の速攻が2本決まって今度は大東文化大が逆転すると、早稲田大はタイムアウトを請求。その後早稲田大は#2木澤が3Pやレイアップで得点し2点差に詰め寄るが、残り6秒で大東文化大#20毕に対して痛恨のシュートファウル。#20毕はフリースローを1本目は決め2本目を外すが、#32原がこぼれた2本目のリバウンドを取って押し込み、そのまま試合終了。75-70で大東文化大が勝利した。

 早稲田大は痛い3敗目。この試合では新川が欠場となった。層の厚いガードに比べると薄めであるこのポジションを國枝らがよくカバーし、様々な選手たちの頑張りも見えたが、得点は70点にとどまり、いまひとつ伸ばせなかった。エースである#34池田が2得点に終わったのも痛い。前週の日本大戦からの連敗となり、勝敗の上で3位の日本体育大に並ばれてしまう結果となってしまった。得失点では大きなアドバンテージがあるものの、最終戦の直接対決の行方によっては順位が入れ替わることもあり得る。

 一方で大東文化大は、この試合にかける気持ちが大きかっただけに泥臭いプレーも随所に見え、必死に戦った。オフェンス・ディフェンス共に良く、シュートが高確率で決まった。この勝利でなんとか持ちこたえ、最終週に希望を残す状況となった。

写真上:3Pを3本も決め、試合の流れを変えた大東文化大2年の竹内。
写真下:怪我の新川(#8)に代わり出場した早稲田大4年の國枝。負けはしたが大きくチームに貢献した。

※大東文化大・渡部選手、花井選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2015.10.23 (Fri)

【2015リーグ2部】10/18レポート(第14戦)

1・2位対決は日本大、3・4位対決は日体大に軍配
神奈川が2勝目を挙げ下位争いも混沌

151018nitidai.jpg 勝負事では全員の望みが叶うわけではない。この1シーズン、もしくは大学4年間、もしくは十何年に及ぶバスケット人生をかけた想いが破れるさまも見届けねばならないのが、2部リーグという場所だ。

 1敗同士の早稲田大-日本大は、あえてのスモールラインナップをぶつけた日本大が72-70で1巡目のリベンジ。首位に躍り出た。一方、インカレ出場ラインである3位をめぐっては、大東文化大の自滅だった。70-61で勝った日本体育大は再び単独3位を確保した。

151018takati.jpg 関東学院大-立教大は、1Qこそ立教大#8阿部(4年・C)、関東学院大#45大熊(4年・F)の得点で拮抗する。だが、2Q頭の#8蜂谷(4年・PF)の得点以降、関東学院大は7分に渡って無得点となってしまう。外に偏るパターンで、リバウンドを支配した立教大が26-23から51-23と怒涛の攻勢を見せる。関東学院大はようやく#8蜂谷の3Pが決まり、ここから反撃というところで#45大熊が負傷退場。すでにスタメン2人が離脱しており、ダブルエースの片翼まで失う。後半は30点、40点と差が開いていく。立教大が経験の少ないメンバーに出場機会を与えたため4Qは関東学院大の得点が動いたが、それでも111-80と思わぬ大差がついた。

 神奈川大-中央大は、延長の末に神奈川大が72-70と粘り勝ち。これまでもリバウンド数で相手を上回る試合はあったが、それをフィニッシュまでつなげきることができた。中央大は振り返れば8~10位のチームが迫ってきている。

 次週、第15戦でも日本大-日体大、大東大-早稲田大が予定され、気の抜けないゲームが続く。

写真:決勝点を決めた新号を囲み、優勝したかのように喜ぶ日本大。
写真下:立教大は2年生の高地が今年どれだけ経験を積めるかが重要になる。


【江戸川大の波状攻撃を封じた東洋大が最後に笑う】
151018inoue.jpg 前日に関東学院大に競り勝って波に乗る江戸川大。同じく前日に大東文化大を追い詰め、自信をつけた東洋大が迎え撃った。1Q前半は6-6。ここで東洋大ベンチが先んじて動くと、#55井上(4年・SF)が起用に応えて3Pシュートを連発する。インサイドでは#54マッカーサーJr.(1年・PF・ディナ)が躍動、ハイペースで得点を重ねる。江戸川大は#10王(4年・C)、#23保岡(2年・SF)が返すも、外角の分だけ東洋大がリード。21-28で始まった2Q、江戸川大のゾーンディフェンスがはまる。リバウンドから#55栗原(3年・SF)の速攻、#10王のジャンプシュートでリズムをつくり、31-31と同点に持ち込む。東洋大は#30川上(1年・SG・市立船橋)の連続3Pで引き離そうとするが、江戸川大もすかさず返す。前半ラスト30秒にはスティールからのレイアップも決まり、39-37と逆転して終える。

 3Q、東洋大は#88山本(3年・PF)、江戸川大は#10王を中心に加点し、1ゴール差から離れない。打開したのは江戸川大#1平岩(2年・SF)。残り3分、この日あまり決まっていなかった3Pを沈めガッツポーズ、さらにはボールを奪っての速攻も決めて52-45とする。東洋大はこの後フリースローを与えてしまうなど後手に回るが、#11中村(3年・PG)がブザービーターで3Pを決め簡単には脱落しない。

151018kaiduka.jpg 4Q、#11中村がもう1本3Pを決め57-59と逆転。だが江戸川大もすぐ#55栗原が3Pを返す。さらに#23保岡が強く攻め込んでフリースローを獲得、66-59と差を広げていく。東洋大はここでディフェンスをゾーンに変更。江戸川大が攻めあぐねる間に、#25島崎(3年・G)のバスケットカウントで69-68と再び1点差とする。どちらも退かずフリースローを決め合った末、東洋大が再三のリバウンドから#88山本のロングシュートで残り1分半71-71の同点に。#54マッカーサーのブロックショットも炸裂、さらにフリースローを得るが成功は1投に留まる。1点ビハインドの江戸川大はタイムアウトを請求、#1平岩に託す。見事レイアップで応え、今度は東洋大のタイムアウトに。こちらは任された#11中村のシュートは落ちてしまうが、#2山口(3年・SG)が千金のリバウンドタップ。これが決勝点となり、73-74で東洋大が制した。

写真上:思いきりよくシュートを放つ東洋大・井上。
写真下:4年生の江戸川大・貝塚は大川主将とともによくチームに檄を飛ばす。


【最後まで接戦となるが日本体育大が勝利し一歩リード】
151018kato.jpg 共に10勝3敗で上位に位置している日本体育大大東文化大の一戦。入れ替え戦、インカレ出場を意識した、激しい戦いになることが予想された。

 1Q。大東文化大は#20毕(2年・PF)が活躍、ダンクを含む10得点でチームに貢献する。それに対して日本体育大も#75赤土(3年・PF)が内外様々な角度から攻めて8得点。15-16で大東文化大が1点差のリード。2Qも接戦に。序盤に日本体育大の#14大城(3年・PG)が外角のシュートを2連続で決めて逆転すると、そのまま今度は日本体育大リードでゲームが進んでいく。攻めていく中でどちらも3Pが多く決まり、32-29で2Qは終了。3Q前半は大東文化大が#68花井(3年・SG)の3Pで同点にし、そのまま得点が続いて逆転。しかし後半になると大東文化大の勢いは落ち、日本体育大のペースに。日本体育大は#75赤土を中心に加点し更に逆転。突き放しにかかるが、最後に大東文化大#99山崎が3Pを決めて食らいつき、49-44で3Qを終える。最終Q、前半はお互い点を取り接戦が続いたが、後半になって日本体育大が速攻やバスケットカウントなどで連続得点し10点差にまで開く。それでも大東文化大は#99山崎がなんとか3Pを決めて5点差に縮めるも、それ以降は得点できず。最後はファウルゲームとなり日本体育大がフリースローをきっちりと決めて、70-61で勝利した。

写真:日本体育大4年の加藤。高確率のシュートでチームを勝利へ導いた。


【GAME REPORT1】
神奈川大が守りきり2勝目
入れ替え戦回避にここからが正念場


151018kudo.jpg 守っても点が取れなければ勝てない。勝てないと頑張り続けるのも難しくなるもの。しかし、幸嶋監督が「真面目」と評する神奈川大の選手たちは心折れることなく守り続け、ついに10試合ぶりの勝利を手にした。

 1Q、中央大は中外バランスよく加点し4-11とリード。神奈川大は#55鈴木(4年・C)をコートに送ると、ブロックショットにバスケットカウントにと活躍。12-18とついていく。2Q、神奈川大#81金丸(3年・PG)がドライブやアシストで攻め気を見せる。#1田中(2年・SF)も続き、残り6分24-24の同点に。中央大はスクリーンでファールを取られる場面が続くが、#27宍倉(4年・C)がインサイドで存在感を発揮して残り2分28-34と押し戻す。神奈川大はスローインミスが出てしまうも、その後はディフェンスでしのぐ。

 3Q開始早々、中央大#25森(3年・CF)の連続得点で10点差となる。神奈川大はメンバーを入れ替えていく中で、#8内山(4年・PF)や#74佐藤(4年・C)が中で、#33阿達(2年・SG)や#24工藤(1年・PF・八千代松陰)が外から得点し、的を絞らせない。守っては難しいシュートを打たせ、リバウンドを奪取。34-42から4分間で46-42と12連続得点してみせ、Q終了時点でも50-46とアドバンテージを得る。

 4Q、神奈川大は#33阿達のロングシュート、#14田代(3年・SF)の3Pが気持ちよく決まり、残り6分61-52と逃げる。だが中央大は#6柿内(2年・G)が黙っていない。厳しい体勢からでもシュートを沈め、じわじわと追い上げる。1分を残して63-63と神奈川大を捕らえる。そして自分に注意が集まったところで#28鶴巻(1年・SF・幕張総合)にアシスト、逆転を演出した。一方の神奈川大はいくつか選択肢のある中、#81金丸は自らレイアップ。これを決めて延長に突入する。

151018abe.jpg OTはどちらもミスが出てしまう。中央大は#25森、神奈川大は#81金丸がベンチに下がってつった足を伸ばす仕草をするなど疲れが見える。その中で神奈川大#33阿達がフリースローを得て72-67と抜け出す。だが中央大は#14鈴木(4年・PF)が3Pを決め食い下がる。残り22秒、スローインで#15八木橋(3年・PG)がスティール。当然#6柿内に回すが、ドライブでスリップしてしまう。それでもボールは#14鈴木へつなぐものの時間が足りない。72-70で神奈川大が勝利のブザーを聞いた。

 神奈川大は、リーグ中盤まで「リーダーシップを取ろう」と周囲に促されるほど大人しかった4年生センターたちが積極的に攻めたことで、オフェンスがうまく回った。中央大は惜しい試合が続く。運びで当たられると苦労する面があり、チーム全体で改善したい。

写真上:神奈川大・工藤の得点力が効いた。
写真下:話し合う中央大。

※神奈川大・阿達選手、金丸選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【GAME REPORT2】
堅守と機動力がぶつかり合った頂上決戦は
日本大#6新号のブザービーターで劇的な幕切れ


151018nihira.jpg ここまで10勝1敗で並ぶ日本大早稲田大の首位対決。勝者はリーグ優勝、そして1部入れ替え戦がぐっと近づく。

 先に流れをつかんだのは早稲田大。#34池田(4年・PG)の3Pシュートで先制すると、激しいディフェンスを仕掛けて日本大の出鼻を挫く。さらには#38宮脇(3年・C)のインサイドプレーや、2on2の形で#7石原(2年・PG)が加点し、交代で入った#18森井(2年・G)もドライブにアシストにと躍動。残り3分には18-8とリードを10点に広げた。だが、ここから日本大は反撃を開始。#1本村(1年・SG・土浦日本大)の1on1や#6新号(2年・PG)のスティールで悪い流れを断ち切り、怒涛の連続10得点。20-18と、2点差に追いついて2Qへ。

 2Qも引き続き早稲田大ペースで、3Pや速い攻撃が決まる。日本大は#7古牧(4年・SG)のリバウンドシュートで残り5分29-24とついていく。しかしミスが出てしまい、早稲田大#26富田(1年・C・洛南)のレイアップで35-24と2桁差がつく。これ以上離されたくない日本大は#0土屋(3年・PG)、#33上原(4年・SG)の3Pで反撃。40-31と1桁差に収めて折り返す。

151018morii.jpg 3Q、開始すぐ早稲田大のセンター#38宮脇が3ファウルとなってしまいベンチに下がる。日本大は高さで畳みかけるのではなく、#5仁平(3年・PF)を5番に置くスモールラインナップを展開。ボールが回り#24高橋(3年・SG)らの3Pも入り始める。だが、早稲田大は#7石原・#36澁田(3年・SF)が冷静に得点を重ね、残り2分半54-44と点差は変わらない。日本大のタイムアウトあけ、早稲田大は前から当たって主導権を維持しようとするも、逆にファウルが相次ぐ。この機に日本大は#24高橋がリバウンドシュート、さらに味方ベンチの目の前からブザービーターとなる3Pを決めて56-51と流れを引き寄せる。

 4Q、コートに戻った早稲田大#38宮脇が再びファールを取られ、1分も経たず交代せざるを得ない。日本大はリバウンドから#33上原の3P、さらに#5仁平のドライブとこのチャンスを生かし、60-58まで肉薄する。一方の早稲田大は#2木澤(4年・G)、#16山本(4年・F)の4年生が気を吐き、64-58と突き放す。しかし日本大#6新号を止めきれずフリースローを与えてしまう。日本大は堅守から#7小牧の速攻・アシストで残り3分64-64とついに並ぶ。早稲田大はたまらず#38宮脇・#8新川(2年・SF)・#18森井を投入、リバウンドとディフェンスの強化をはかる。攻めては#34池田がドライブを意地で決めれば、#8新川が3Pで援護。日本大は#6新号がピック&ロールからジャンプシュートを決めるものの、#11門馬(3年・SG)は好プレーもリバウンドを押し込めない。張り詰めたまま最後の1分を迎える。

 早稲田大は#38宮脇がチャージングで退場となってしまうのに対して、日本大#33上原が3Pを沈める。しかし早稲田大は気落ちせず、#18森井の目のさめるようなアシストを#36澁田が決め71-71。タイムアウト後、残り10秒、日大はこのQ当たっている#6新号に託す。シュートは外へ流れながらのレイアップとなったが、絶妙な力加減でバックボードに当たってネットをくぐる。同時に残り時間0となり、71-73で日本大が歓喜に包まれた。

151018monma.jpg 早稲田大もフィニッシャーの#7石原を終盤起用しておけばと思われるかもしれないが、それは終わった後ならいくらでも言える「たられば」だ。むしろ、最後の新号の1on1をファールなしでよく守ったと言える。また、大黒柱の#34池田の3Pが第12戦0/6、第13戦3/14、今日の後半も0/3(前半は2/2)と最近成功率が下がっており、本人曰く「絶不調」。ならばとドライブ主体に切り替えたのはさすがの対応だったが、なかなかファウルを取ってもらえなかった。マーク自体は激しく、途中ベンチに退いて接触や転倒の痛みを癒さねばならなかったほど。チームを支えてきた池田を今度はチームが支えられるよう、1つ1つのプレーを確実に積み上げたい。

 日本大は、試合展開に応じて組んだラインナップでもしっかりと適応。タレント性・柔軟性に富んだ、往年の雰囲気すら感じられた。これで単独首位。ただし、勝敗数が並んだ場合は得失点差で早稲田大が上回る。両チームとも大東大・日体大との対戦を残しており、予断を許さない。

写真上:ポジション争いで激しくやり合う日本大・仁平と早稲田大・富田。
写真中:早稲田大・森井は課題の外角が成長、得意の守備にも好影響が見られる。
写真下:ハッスルプレーが持ち味の日本大・門馬。ムードメーカーでもある。

※日本大・上原選手のインタビューは「続きを読む」へ。

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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