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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2016.10.01 (Sat)

【2016リーグ1部】10/1レポート

1順目を終了し、筑波大が9連勝
白鷗大は初のホーム戦を勝利で飾れず

161001danabu.jpg 昨年、大雨災害により見送りとなった白鷗大でのリーグ戦が、1年の時を経て開催の運びとなった。OBらも多数応援に駆けつけ、ハーフタイムショーなども行われた。2日目には白鷗大の試合前に栃木県のU-15のエキシビションマッチも行われる予定だ。

 1順目終了となるこの日、明治大が1点差のきわどい勝負を制して初白星。これで無敗のチームはなくなった。筑波大は全勝、それを2敗で追う東海大の構図は変わらなかったが、3位は白鷗大、拓殖大、青山学院大、専修大が同じ勝率で並び、再び行方がわからなくなってきた。


 5勝の青山学院大と4勝の専修大は、1Qは互いに攻めあぐねて15-15。2Qの立ち上がりもどちらもリズムを握れず、ルーズボール争いの場面も多発。青学大がリードし始めると専修大はベンチから#30アブを投入という形で点数的には譲らない争いのまま37-33で専修大がややリードして前半終了。3Q、専修大がゴール下の高さ、#11秋山(3年・PG)のスティール、#30アブも速攻からバックダンクを見せて差を10点に広げた。青学大は開始6分で6点しか取れずディフェンスでも相手を守りきれない。46-57と11点差をつけられて3Qを終了するが4Qもこの差を詰め切ることはできず72-61で試合終了。専修大はこの勝利で青学大と同じ5勝4敗で1順目を終えた。

161001utida.jpg 東海大早稲田大との対戦になったが、司令塔の#35伊藤(4年・G)が前週の負傷の影響により、この試合欠場。ガードが1枚減った中、対する相手はガード主体の早稲田大。しかし1Qから3Pの当たった東海大がリードする展開となり、早稲田大は終始オフェンスのリズムを作れず。この試合合計12本の3Pを決めた東海大が終始優位に試合を運び、77-57で試合終了。早稲田大は武器である走力、アウトサイドとも当たらずに終わった。

 拓殖大筑波大の戦いは、前半から筑波大が好調に得点を重ねたが、#23バンバ(4年・C)が途中で負傷し下がると筑波大のワンサイドゲームの様相が濃くなり、142-86と大差がつく結果となった。

写真上:専修大はアブが攻守で見せ場を作った。
写真下:東海大は内田がこの日27得点のチームハイをマーク。


◆PICK UP1
【明治大が9戦目にして僅差の勝負を制し初勝利】

161001moriyama2.jpg 1勝の慶應義塾大とまだ0勝の明治大の対戦は、18-18の互角で1Qを終了。慶應大は#9鳥羽(2年・G)が復帰し、立ち上がりは良い形でボールが回ったが明治大も追い付く形。2Q、明治大のディフェンスが機能して慶應大のターンオーバーが続くと、明治大はシュート、スティール、速攻と気持ちよく決まり一気に10点以上のリードを得た。慶應大は#16高田(1年・SG・城東)の3Pが入ってやや持ち直すが、前半は40-29の明治大リードで終えた。

 3Qも10点前後の点差を行きつ戻りつとする展開になるが、じわじわ詰めた慶應大は終了間際に#14原(2年・G)の3Pが決まって49-52で4Qへ。

 4Q、慶應大のディフェンスが効いてきて明治大が攻めあぐねる中、慶應大は#22トカチョフ(3年・CF)の3P、ペネトレイトで開始3分に遂に同点に戻す。ここから我慢の展開になるが、ターンオーバーの連続を脱して明治大が2連続ゴールでわずかにリードを守る。残り4分、慶應大は明治大のチームファウルが5になり、フリースローを得て返していく。残り3分、慶應大は#5後藤(4年・G)のミドル、#4西戸(4年・G)のスティールから#22トカチョフの速攻へとつなげ遂に逆転。だが明治大もターンオーバーから#22宮本(3年・PF)のシュートで同点に戻す。慶應大は#22トカチョフのオフェンスリバウンドもあるが、残り22.4秒、明治大は#24森山(2年・PF)を投入。するとこれが当たり、3Pが沈んで65-64と1点のリード。タイムアウトを取った慶應大最後のオフェンス、#4西戸の3Pはゴールには届かないショートでエンドラインを割った。残り2.6秒を明治大が処理し、リーグ戦初勝利を上げた。

161001sawa.jpg 明治大はきわどい勝負に破れ続けてきたが、ようやくそれを制した。最後の起用に答えた森山の3Pが決勝点となった。慶應大は鳥羽の復帰は好材料となったが、それでも元々他チームに比べて人数的に少ない中、体力勝負も強いられている。下級生の奮闘も光るだけにチームでの勝利を叶えたい。

写真上:明治大は最後にコートに送り出された森山が見事に3Pを決めてチームに勝利をもたらした。
写真下:慶應大はトカチョフが攻守で奮闘。21点12リバウンド、3Pも3本入ったが惜しくも勝利に届かず。

※明治大・齋藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【ホームの白鷗大はシュートの当たった日本大に屈す】

161001JYANI.jpg この日の最終戦、ホームに日本大を迎えた白鷗大は、立ち上がりから#28河邉(4年・SF)、#13野﨑(3年・SG)の3Pが連続で決まり、好調な出足。このQだけで5本の3Pが決まり、21-15とリード。2Qは引き離されそうなところを日本大#23本村(2年・SG)の3P、#44松脇(1年・SG・土浦日大)から#48ジャワラ(1年・CF・日大豊山)へのアシストパスが決まり、さらに#48松脇の3Pも決まって一気に追いついていく。さらに#48松脇の3Pが続き残り1分で日本大が逆転。白鷗大は残り時間で逆転ならず、日本大リードで後半に入った。

 3Q、日本大は#48松脇が躍動。3Pに、ディフェンスにとコートを縦横無尽に動き回り、一気に差を開いた。このQ松脇は3本を3P沈め、#6新号(3年・PG)のスティールなど完全に流れは日本大に傾き、46-60で終了。

 4Q、日本大の好ディフェンスの前になかなか白鷗大は得点を伸ばせない。残り5分、#24鎌田(4年・SG)のバスケットカウントでようやく9点差にするが、残り時間が少なくなってゆく。残り時間2分、白鷗大は#23ジャニ(4年・C)のシュー戸で7点差に追い上げる。すかさず日本大も#24高橋(4年・SG)がミドルシュートを決めるが、残り54.6秒、ルーズボールを奪った白鷗大は#21神里(3年・PG)の3Pで6点差。26.2秒、#21神里の起死回生の3Pは決まらず。最後はファウルゲームとなって64-78で日本大が勝利を3勝目をあげた。

 日本大は途中出場の松脇がこの試合23点10リバウンド。期待のルーキーがチームを引っ張る活躍で3勝目に貢献した。トータルリバウンドでは11本負けているが、後半は白鷗大に確実に取らせずに死守する姿が目立ったのも大きい。

写真:後半、日本大は必死のディフェンスで白鷗大ジャニにもきれいにリバウンドやシュートに行かせなかった。

※日本大・松脇選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「合格点はあげられないが、1勝できてよかった」
苦しんだ末に掴んだのは、後半戦に向けた大きな1勝

◆#2齋藤拓実(明治大・3年・PG)
161001saito_2016100209012459a.jpg速さを活かした切れ味の鋭いドライブだけでなく、3Pなどのアウトサイドシュートも得意とし、1年次から主力として経験を積み重ねてきた齋藤。今季は、まわりの選手を活かすアシストプレーにも磨きをかけており、ガードとしてさらなる成長を遂げている最中だ。リーグ開幕以降8連敗と勝ち星がなかったことは、苦しい状況に追い込まれたが、齋藤が積極的にまわりの選手をアシストすることで、多くの選手が得点を積み重ねた結果は自信や経験となり、それを活かすことができれば、後半の巻き返しの大きな原動力となる可能性を秘めている。そこに、齋藤自身の得点が加われば、明治大は前半戦と大きく姿を変えることになるだろう。


―とうとう1勝目ですね。試合を振り返って。
「監督が不在なのもありましたが、まずは1勝できたことにほっとしています。でも、試合内容が良かったか、というと慶應がやりたいことをやらせてしまっていた事は事実で、トランジションだったり3Pだったり、そこをしっかりと対処しきれなかった、というのもあります。速攻についても、相手が出したい時に出されていたので、それが最後4Qに差を詰められたと思っています。それを考えると、試合内容としては合格点はあげられないな、とチームとしては感じています」

―齋藤選手自身としては、試合序盤から積極的に自ら得点を取りにいっていて、それがいい流れを作りました。
「最初6点くらい自分がアタックできたのはよかったです。ですが、4Qで重くなった時もそういうプレーがもっと出せれば安定するかな、と思います。これらかも最初だけではなく、バランスを見つつ、4Qの大事な場面で自分が攻めたり、味方を使ってあげたりというのをもっと的確にできるようにしていきたいです」

―リーグ開幕以降、負けが続き、8連敗と苦しい状況でした。前半戦が終わった今、チーム状況はどうですか?
「日大戦(6戦目)に負けた後、1回選手だけでミーティングをして、意見をぶつけあって話し合うことができました。そこからの練習だったり、7戦目(拓殖大戦)、8戦目(筑波戦)と負けはしましたが、それまでの6連敗とは違った負けだと感じていて、チーム状況としては全然良くなっていると思います」

―前半戦を振り返って、今のチームの課題は?
「どこか気の緩みがあって、そこで簡単に失点を許してしまっています。前半戦の最初の頃と比べて、オフェンス自体は走ったり、トランジションの速いバスケができていると思うので、試合の途中で気が緩んだ時に今日だと3Qの終わり方(11点リードの場面で最後3P2本を決められ、3点差で終えた場面)だったり、そういう部分がまだまだ課題です」

―それでは、後半戦に向けてお願いします。
「前半戦は、最初8連敗で入ってしまいましたが、どの試合も競っていたゲームなので勝てるゲームはいっぱいありました。それでも、9戦目の慶應大戦に勝ったことはすごく大きいと感じていて、“前半で全敗”という肩書きではないですけど、全敗という言葉にチームの士気や雰囲気も大きく変わると思っています。そこで、9戦目にしっかりと勝てたこと、しかも競った試合で勝ったということは、チームにとってすごく大きなことで、後半戦にむけてすごくいい試合になりました。後半戦については、どう相手を対策していくかは、選手だけじゃなく、スタッフ陣としっかりと話し合って、少しでも勝ち星を増やしていけるように頑張ります」

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「いつもより気持ちが入っていた」
勝利に大きく貢献し、ここから仕切り直し

◆#44松脇圭志(日本大・1年・SG・土浦日大)
161001matuwaki.jpg今季期待のルーキーの一人だが、ここまでは高橋、本村の影にやや隠れる形だった。しかし、この試合ではダブル・ダブルで勝利に貢献。3Pを始め、中に切れ込んでのプレーやディフェンスでも白鷗大を翻弄した。ルーキーにはよくあることだが、長いリーグ戦は初体験のことも多く、慣れるまでは自分をなかなか出せない選手もいる。松脇自身もそれを少し感じていたようだが、この日の活躍でそれも吹っ切れただろう。ここから、本領発揮でさらにチームを上向きにする働きを期待したい。


―3勝目をあげることができました。試合を振り返って。
「相手のホームということもあって、すごい応援が来ると思っていたので、それが出ないようにとは思って試合に入りました。最初は危なかったんですが、そこから自分たちのペースにして勝てたのは良かったです」

―網野コーチが1Qは言ったことを全然やっていなかったという話をしていました。
「自分はベンチにいたんですが、見ていて少し飲まれているのかなという感じもありました。それで自分が試合に出て少しでも変えられたらなと。それができて良かったです」

―シュートが当たったのは大きかったですが、それ以外に良かった部分はありますか?
「シュートだけではなくて、皆で声を出してディフェンスをしてリバウンドを取ったことが良かったと思います」

―ここまでの試合、松脇選手もあまりシュートが当たっていませんでしたね。今日は何か違いがありましたか?
「いつもより気持ちが入った部分があると思うんですが、今までよりシューティングもしたのでその成果も出たかなと思います」

―前半戦は遠慮もありましたか?
「少しあった思います」

―今日は攻守とも良く、特に3Qは松脇選手の活躍が素晴らしかったですね。
「このままいけば勝てると思ったので気を抜かずにできることはやりました」

―リーグ戦も半分終えましたが、半分終えていかがですか?
「いろいろ高校とは違う部分があります。長くてキツイし、高校ではこんな試合は毎週ないので大変さを感じます。それで課題もあったんですがそれに慣れてきたと思います。後半戦も今日と同じようなプレーができればいいなと思います」

―網野コーチから個人的に求められていることはありますか?
「ノーマークになったら気にせずにシュートを打っていいとは言われています。ドライブして相手が寄ってきたらパスをさばける力も欲しいと。期待に応えられるように頑張ります」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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