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2009.11.22 (Sun)
【2009リーグ1部】1部リーグ最終総括
この混戦の結果はインカレへの前哨戦か

2007年、2008年と2連覇を達成した青山学院大学の最強時代を経て、今年のリーグは各チームが戦力充実の時を迎え、内容の濃い混戦となった。優勝校が3敗以上したのは、優勝の筑波大学以下3校が4敗で並んだ2002年と、専修大学が4敗で初優勝した2003年以来のことになる。日体大時代がひとまずの幕引きとなり、大学バスケット界は変化の途中にある。戦力やバスケットの質から見てもレベルは上がってきていると言っていいが、課題もまだ多い。ただし、2006年のゴールデン世代卒業以降の2年間、底上げに苦労してきた1部リーグが今年はようやく1部たるにふさわしい内容を見せてくれた2ヶ月となった。ただし、混戦だからこそ各チームの実力差はさしてない。絶対的王者となるのはどこか、先に続くインカレにも楽しみが残された。
来期から1部リーグは10チームとなる。試合数が増え、各チームの負担も疲労も増える。長くなるリーグ戦はそれぞれのチームにどのような影響を与えるだろうか。課題の一つは再び内容の低下を招くようなリーグにしてはならないということだ。そのために、今リーグを基本ラインとした上で、来年の戦いも考えたい。
激闘の1部リーグの2ヶ月を振り返る。
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2009.11.01 (Sun)
【2009リーグ1部】10/31,11/1写真
2009.11.01 (Sun)
【2009リーグ1部】集合写真・閉会式
2009.11.01 (Sun)
【2009リーグ1部】11/1 専修大VS日本大 第2戦
日本大が14年ぶりのリーグ戦優勝
専修大48(13-21,15-12,8-27,12-33)93日本大

3Qに入ると、日本大が速い展開に持ち込み、専修大を翻弄する。さらに、アウトサイドからは#4栗原と#11上江田、インサイドからは#5中村と内外角バランスよく得点していく日本大は、一気に専修大を突き放す。この展開に専修大はちぐはぐしてしまい、得点につなげることが出来ない。途中でタイムアウトも挟み、立て直しを図るが、一度乗った日本大を止めることは容易ではなく、点差も約30点へと広がってしまう。なんとか追いすがりたい専修大だが、肝心のシュートが決まらず。このQは8得点しかできずにリーグ戦の課題でもあった失速を、最後も見せてしまった。4Qに入ると、専修大は#31畑(2年・G)や#1宮城の得点が光るも、3Qで離れた得点はあまりにも大きく、点差を縮めることができない。そんな専修大を尻目に、日本大は#4栗原が2本のダンクを決め、会場と応援団、ベンチを大いに盛り上げる。試合時間残り3分を切ると、日本大はコートの5人を全員4年生へとチェンジ。リーグ戦中、怪我でプレーできなかった#10種市(4年・F)も応援団とベンチの後押しを受けて、コートに立った。コートに立つ面々に嬉しさは隠し切れなかった。笑顔の中、さらに#10種市に得点を決めさせようと、全員が彼にパスを回す。久しぶりの試合に最初は固かったシュートも、皆の後押しで決まり、試合の最後のシュートも種市が3Pを放った。終了間際打たれた3Pは、綺麗な弧を描き、ブザーと共にリングへ吸い込まれた。この瞬間、日本大の14年ぶりのリーグ優勝が決定。コートに立つ5人は拳を突き上げ、嬉しさを体一杯で表現した。
※専修大・藤井選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※日本大のインタビューは別途掲載します。
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2009.11.01 (Sun)
【2009リーグ1部】日本大学優勝インタビュー
最後の年、その思いが見事に結実
◆#4栗原貴宏(4年・F・主将)

これまでの淡々としたプレーから一転、このリーグでの栗原は非常に感情豊かなプレーを見せた。ルーズボールを逃して床に両手をたたきつけて悔しがり、チームメイトがいいプレーをすれば笑顔で応える。ディフェンスに、オフェンスにとまさに縦横無尽にコートを駆けてエースとしても、主将としてもチームを鼓舞し続けた。
元々、サイズがある上に高い運動能力があり、スラッシャーとしての期待は大きかった。だがそれまではどこか優等生のようなプレーに終始し、アグレッシブな部分がなかなか出てこなかった。ケガもあってどこまで復活できるのかも心配された。それらを払拭してあまりある活躍は、まさに見事と言うしかない。4年生として最後に賭ける思いの強さも感じ取れる。
日本大にとっては2006年のトーナメント以来の優勝。彼らの代が頂点の栄冠に浴したのはこれが初めてとなる。ようやく日本大の伝統に新しい記録が書き加えられた。続くインカレでもこの輝きを発揮できるだろうか。
―優勝おめでとうございます!
「僕らも誰しも慶應が優勝すると思っていた中で日大にチャンスが来て、それをモノにできたので本当に嬉しいですね」
―当然今リーグは優勝を目標として臨んできたかと思いますが、チームはどんなモチベーションだったのでしょう?
「リーグということで長丁場じゃないですか?勝つ日もあれば負ける日もあるので、負けたときに気持ちが下がるんじゃなくて、負けたときにみんなで雰囲気良く声を出して元気良く学生らしく。負けは負けで切り替えて、勝ったら勝ったで練習に生かして、試合に毎週臨んでいこうっていう感じですね」
―今リーグで最も安定感があったのが日本大かと思いますが、その安定感はどこから来るものなのでしょうか?
「僕らのチームスタイルはディフェンスを頑張って、そこからの速い展開になるんですけど、全部の試合を通して失点を抑えられたから。僕らが点を獲れなくても、相手を抑えることができたら、そんなに離されることはないので。オフェンスはダメでもディフェンス頑張ればどうにかなるので、オフェンスがダメでもディフェンスを我慢してやってきた成果じゃないかなと思います」
―今年の4年生は下級生の頃から活躍してきた代ですが、最上級生になってお互いの団結も強いのではないですか?
「僕ら自身1年の頃から“4年生になったら”という気持ちがあったので。それで2年、3年って誰かしら怪我で欠けちゃったんですけど、欠けていた人たちが腐ったりしないで、“絶対に4年になったら勝つんだ”っていう気持ちが強かった。今日も種市(#10)も出場できたんで。やっぱり1年生の頃からこの4年生になった時は賭けようっていう気持ちが強かったですね」
―その気持ちが強かっただけに結果を残せなかった春シーズンは辛かったのではないですか?
「そうですね。僕らが3年の時にベスト8に入れないで、今年もベスト16で負けてしまって。やっぱり気持ち的には落ちてしまったんですけど、そのあとのリーグに向けての合宿では気持ちを切り替えてみんなで雰囲気を良くしてやって来られたので。春の負けもいい経験だったと思いますね」
―今年の春はもちろんですが、2年生、3年生の頃も期待に見合った成績を残せなかったのは苦しかったのではないですか?
「そうですね。周りを認めさせるにはやっぱり結果しかないので、そこで僕らがいくら強いんだって言っても結果を残していません。みんな悔しい気持ちはありました。僕も個人的ではあるんですが、3年生の時は怪我とかもあって。みんな悔しい気持ちがあったと思いますね」
―栗原選手は3年生の時に怪我でシーズンをほぼ全休しましたが、4年生になって怪我明けからキャプテンに抜擢された難しさというのはあったのではないですか?
「僕は今までバスケットをやってきた中でキャプテンっていうのは初めての経験で、正直どうしていいのかっていうのがわからなかったんですけど。そこで一色(#14)とか他の4年生が本当に支えてくれて、リーグ優勝に繋がったと思います」
―今の日本大は4年生の団結力もそうですし、下級生もチームを盛り上げてくれて、すごくいい雰囲気でできていますよね。
「そうですね。下級生は下級生で自分たちの仕事は盛り上げることだって言ってくれて、そこで下級生だけじゃなくて上級生も声を出せてやれているので、すごくいい雰囲気。4年生も声を出せば下級生も付いて来るんで。それで練習でも試合でもいい雰囲気が作れているんじゃないかと思います」
―以前篠山選手(#7)が“今のチームの雰囲気は4年生が大人だから作れている”とおっしゃっていましたが、自然とこういう雰囲気になったのでしょうか?
「やっぱり下級生と上級生で話をして、僕らが引っ張っていかなくちゃっていう気持ちがあって。頑張りを表に出すことでできているんで、そういう雰囲気作りの努力はして、あとは自然ですかね(笑)?自然とみんなやってくれて」
―先ほども優勝の感想を伺いましたが、今試合に出ているメンバーで高校時代に代表経験はあっても、大きな舞台で優勝経験があるのは篠山選手くらいなだけに嬉しいのではないですか?
「おっしゃった通り、上の方でバスケをやっていたのは篠山だけで、僕なんかは本当に県で勝つのがやっとのチームでした。でもやっぱり、大学に来て試合に出て通用するっていうのはわかって、上江田(#11)もそうだし、中村(#5)も。うちのメンバーはみんな高校時代の実績は関係なく、大学の1部で通用する人たちばかりです。だから高校時代の実績とかは気にしないで、自信を持ってやろうとやっていますね」
―これまでの悔しい思いが優勝という形で一つ結果を残せたリーグ戦だったかと思いますが、この勢いでインカレも優勝といきたいところですね。
「今まで散々悔しい気持ちを味わってきたので、このリーグ優勝を弾みにインカレは優勝を目標に。リーグ優勝で満足したり天狗になったりしないで、どこのチームも力の差はないしインカレは一発勝負なので。ここでしっかりインカレまでの1ヶ月いい雰囲気を作って、チームの完成度を高めてインカレに臨みたいと思います」
※中村選手、種市選手、上江田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2009.11.01 (Sun)
【2009リーグ1部】11/1 青山学院大VS東海大 第2戦
プライドを賭けた戦いは1勝1敗のタイで終了
青山学院大94(24-17,31-16,19-15,20-24)72東海大

試合は序盤から互いにアウトサイドを打ち続ける展開となった。最初こそ固さからか両者ともボールがリングに弾かれた。しかしこれは、青学大が自分たちのペースに東海大を巻き込む一つの手でもあった。東海大にディフェンスの的を絞らせないうちにシュートを打ち、また相手にも早い展開を強いる。青学大が最も恐れるのは東海大ディフェンスの前にトランジションが遅くなることであり、ここまでの敗戦はほとんどが遅いペースに巻き込まれてロースコアに終わってしまっていることからも、それは避けたい戦いだ。
この流れが青学有利に働いた。次第に3Pが入り始めた青学大は前半を終えて55点。これは彼らが優位に立っているときの数字だ。そして、追う東海大には重いプレッシャーが襲いかかった。追い上げても追い上げても、既に心理的に負担の減った青学大のシュートは落ちない。また、ロースコアを得意とする東海大は得点力がついたといっても大差を一気に追い上げられるチームではない。#24古川(4年・F)はマークがきつく、思ったようにシュートが打てないまま時間が過ぎた。
東海大は、最後は慶應大や日本大のように4年生をコートに送り込んだ。あきらめではない。努力してきた4年生たちはどれも得点が取れる選手だ。しかし追い上げは叶わず、威信のかかる戦いは青学大が勝利して結果は昨シーズンと同じく1勝1敗。彼らにとって譲れない決着は、また先に持ち越された。
写真:最後はプライドを示した青学大。このチームも課題の見えたリーグ戦となった。
※試合のレポートと、青山学院大・小林高晃選手、比江島選手、東海大・前村選手、古川選手、石井選手、多嶋選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2009.11.01 (Sun)
【2009リーグ1部】11/1 法政大VS中央大 第2戦
法政大が中央大に辛くも勝利
法政大85(23-23,16-18,24-15,22-26)82中央大

4位の法政大と6位の中央大。成績だけを見れば平凡かもしれない。しかし法政大は5人で40分間手を抜くことなく戦い続けるだけのメンタルを自信を持って手に入れたリーグ戦であり、中央大にとって小野龍猛のワンマンチームから小野龍猛という絶対的な武器を擁しながら全員が攻められるチームへと脱皮を遂げたリーグ戦となった。
両チームにとってインカレ優勝は現実的な目標だ。リーグ戦で変貌を遂げた両チームがインカレでどのようなプレーを披露してくれるのか、期待が高まる。
写真:試合終了後はどちらともなく笑顔で相手にハイタッチに。
※試合のレポートと法政大・神津選手、長谷川選手、中央大・浜田選手、小野大貴選手、渡邉選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2009.11.01 (Sun)
【2009リーグ1部】11/1 慶應義塾大VS筑波大 第2戦
最後は4年生への花道となる100点ゲームで幕
慶應義塾大119(34-20,21-21,27-24,37-32)97筑波大

アップを行う慶應大の選手たちの顔には、一夜明けてもやはり前日のショックを隠しきれない固さが浮かんでいた。しかし、試合が始まると次第に本来の姿を取り戻す様子がはっきりと分かった。
試合の出足はやや固さが見えた。筑波大のゾーンは効果的で、慶應大はトップギアの軽快なオフェンスとは言えないが、それでも第1戦と違っていたのはシュートの確実性。#16二ノ宮(3年・G)のアシストや#7岩下(3年・C)のインサイド、#16二ノ宮の速攻などでリズムを作り、#14酒井(3年・F)のアウトサイドも当たって1Qで34得点。慶應大らしいゲームの数字を出して見せた。筑波大も第1戦の勝利で自信を持ったプレーが見えたが、実力で勝る慶應大がやはり上だった。前半は粘りが見えたが、後半は一気に引き離された。
慶應大は4Qに大量リードを得ると、控えの下級生とベンチ入りしている4年生たちに出場機会を与えた。慶應大の控えは日本大のベンチほど華やかで能力ある選手たちではない。だが4年生はゴールデン世代の年に1年生として竹内公輔(現アイシン)や酒井泰滋(現日立)のような代表レベルの選手に学んだ。そして翌年2部降格という地獄を見ながら、また再び頂点に立つ力を勝ち得たチームを下支えしてきた慶應の土台となる面々だ。“一握りの全国区と無名の努力家たち”。その両者が融合し、“チーム”であることこそが慶應大そのものであり、他チームと全く違う存在意義でもある。それを象徴するような選手である#8石井(4年・GF)が、終盤に全員を沸き返らせるシュートを沈め、#16神田智浩(4年・G)もゴールに向かう姿勢を見せて119点で勝利を締めくくった。
写真:試合が終了し笑顔の4年生。小林、石井、店橋、神田智浩、そして主将の田上。12人の4年生を代表した5人が、やるべきことをやった最終戦だった。
※試合のレポートと慶應大・田上選手、小林選手、筑波大・片峯選手、本井選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2009.10.31 (Sat)
【2009リーグ1部】10/31 青山学院大VS東海大 第1戦
青学大は3連覇の夢断たれる
青山学院大88(18-18,20-21,23-16,27-38)93東海大

近年稀に見る大混戦の中、リーグ優勝という大きな目標を達成することができなかった両者だが、すでに照準はインカレに切り替わっているはずだ。インカレでも対戦する可能性が十分あるだけに、この2日の戦いはインカレの前哨戦と言っても過言ではない。春のトーナメント同様に接戦で勝ちきれなかった青学大にとっては、苦手意識を作らないためにも最終日の第2戦の持つ意味は大きい。一方の東海大にとっても勝ちはしたものの、得点源の#0満原(2年・C)がアシストや併せのプレイなど脇役に徹し、チームとして機能はしたものの、その得点力を春シーズンのように生かしきれてはいない。最終戦では両者がインカレに向けて、どれほど可能性を感じさせるパフォーマンスをできるかが見所となる。
写真:勝利し、応援団からも温かい拍手が送られた。
※試合のレポートと東海大・満原選手、青山学院大・渡邉選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2009.10.31 (Sat)
【2009リーグ1部】10/31 慶應義塾大VS筑波大 第1戦
最終戦に向けてどのような立て直しをはかるか
慶應義塾大81(18-30,24-24,34-14,5-17)85筑波大

序盤から慶應大らしくないミスが続いた。イージーショットを続けて落とし、反対に筑波大には面白いように3Pを決められた。リカバリはできたが、つきはなすには勢いが足りず自分たちのバスケを取り戻せないまま再び逆転されてしまった。筑波大は思いきりの良さを発揮して慶應大から実に8年ぶりの勝利をあげた。
首位陥落。
それは慶應大にとっては認めたくない現実だろう。しかし、勝利は奪われたのではなく、自らが手放した結果だ。現実を受け止め、どのような答えを出すか。優勝は既に難しくなった。だが、この2ヶ月間見せ続けてきたものを、最後は自分たちを信じて出すだけだ。順位決定戦回避を目標とする筑波大はまだ勝利が欲しい。2戦目も満足せず挑んでくるだろう。どのように最後を締めくくるか、最後の最後に両チームの正念場が待っている。
※試合のレポートと筑波大・鹿野選手、佐々木選手、田渡選手のインタビュー、吉田監督のコメントは「続きを読む」へ。
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2009.10.31 (Sat)
【2009リーグ1部】10/31レポート
最終週まで見逃せない1部リーグもいよいよ総決算

1Qのアウトサイド攻勢がことごとく当たった筑波大。3Qで慶應大が追い上げるも、4Qの大ブレーキでなんと4敗目。日本大に首位を明け渡すことになった。その繰り上がりに沸き立つ日本大は専修大にきっちり勝利し、単独首位へ。最終日に勝てば優勝となる。
法政大はまたも乱調のせいで中央大に大敗。課題の安定はまたも法政大自身に跳ね返ることになってしまった。青学大対東海大のプライドのかかった一戦は、東海大が引き離されては追い上げる展開となり、最後に勝負強さを発揮して逆転勝利した。
近年まれに見る混戦のリーグは、最後まで予断を許さない展開となった。日本大は専修大に勝てば優勝となる。専修大の8位は確定だが、それ以外の2~7位は最終日の結果次第、順位が大きく入れ替わる可能性もある。
第1週から中身の濃い試合を数多く見せてきた今期の1部リーグ。それぞれのチームはどのような顔をして最終日を迎えるだろうか。いよいよ、最後の瞬間がやって来る。
写真:27点と、エースとしての役目をしっかり果たした東海大・古川は、試合後にこの笑顔。
【10/31結果】
法政大71(22-23,8-19,14-25,27-24)91中央大
専修大60(4-24,11-26,18-24,27-24)98日本大
※2試合のレポートと中央大・小野龍猛選手、佐藤選手、日本大・一色選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※慶應大対筑波大、青山学院大対東海大は別途掲載します。
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2009.10.26 (Mon)
【2009リーグ1部】10/24,25写真
2009.10.25 (Sun)
【2009リーグ1部】10/25 東海大VS日本大 第2戦
東海大は復調の兆しも勝ちきれず
東海大72(17-16,16-15,19-16,9-14,11-15*)76日本大 *OT

途中、#11上江田(4年・F)が負傷退場というトラブルや今リーグ初の延長戦を乗り切ったことは、日本大にとって大きな自信となるだろう。ここまでリーグ戦で仕上げてきたチームの成熟が、ひとつの形として結実した試合となった。
一方の東海大は堅い守りを見せながらも、オフェンスで苦心する。近年はディフェンスチームのイメージの強かった東海大だが、春のトーナメントではオフェンス面でも力があることを証明した。だが、現状は春シーズンの水準のオフェンスを維持することができていない。それでも陸川監督はオフェンスの精度や連携を課題としながら「今はかなり私はいい感じになってきていると思っています」と手応えを感じている。最終週の青学大戦では完全復活した東海大の姿を見られるかに期待したい。
写真:タッチを交わす日本大#4栗原と#11上江田。
※試合のレポートと日本大・篠山選手、東海大・陸川監督のインタビューは「続きを読む」へ。
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2009.10.25 (Sun)
【2009リーグ1部】10/25 法政大VS慶應義塾大 第2戦
慶應大は3敗目となるが優勝までマジック2
法政大77(15-16,24-15,18-18,20-19)68慶應義塾大

法政大は#5神津(4年・C)が2戦続けてのファウルトラブル。しかし慶應大は#16二ノ宮(3年・G)の調子が上がらず、持ち味である軽快なオフェンスが展開できない。互いに二の足を踏むような中、ゲームの流れを切り開いたのは法政大・#23信平(4年・F)。前半はわずか一桁得点だったが、後半に爆発。積極的なオフェンスで31点を獲得し、慶應大の追撃をかわした。
既に日本大を越えられないため、法政大の優勝はなくなったが、底力を見せる大きな1勝。慶應大は優勝が見えながら、相手のペースを崩すことができなかった。優勝には最終週に2勝が条件だ。この敗戦をいかに修正するか。法政大はインカレのシードも絡んだ順位争いが残る。どちらにしろ、濃い内容の1部リーグは残すところあと1週。それぞれのチームは一つの到達点を迎える。納得のいく戦いで締めくくりたい。
写真:最後のプレーで3Pを打つも、岩下にあっさりブロックされ転んだ落合。試合後には苦笑いで仲間のハイタッチに応えていた。
※試合のレポートと法政大・信平選手、慶應大・佐々木HCのインタビューは「続きを読む」へ。
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2009.10.25 (Sun)
【2009リーグ1部】10/25レポート
法政大は慶應大に勝利するが優勝争いからは離脱

慶應大は、このシーズン1番と言える法政大#23信平(4年・F)の爆発力の前に痛い3敗目。持ち味のトランジションでもどちらかといえば法政大に走りきられた。ただし、順位はまだ1位にとどまる。残りの筑波戦に2勝すれば優勝が決まる。順位こそ既に離れたが、筑波大は慶應大に対して並々ならぬ気持ちを持つ相手でもある。気を抜かず、最後のプレッシャーをしっかりした慶應大らしいバスケで跳ね返したいところだ。2位日本大は第1戦ほどの勢いがなく、序盤から東海大と接戦となった。しかし終盤の大事なところで逆転。延長戦でも勢いを持続して勝利した。2位を守る。
筑波大は中央大にリベンジ。中央大は主力2人を欠いたことが響いた。筑波大は1勝1敗で乗り切ったが、まだ7位であることに変わりない。中央大の勝敗次第だが、順位決定戦はまだちらついている。その中央大は慶應大を破った法政大が相手。乗れば怖い相手だけにそう簡単ではないが、法政大は優勝はもう見えなくなっている。最後の週にどのような戦いを見せるだろうか。青学大は因縁の東海大戦を残す。ここ数年は好勝負を演じてきた両者だけに最後にいい勝負を見たい。
最終週、4年生にとっては代々木のコートに立つ最後の機会となる。決して悔いを残さないよう、全てを出し切って締めくくりたい。それが彼ら自身にも、見ている人たちにも最高の思い出となるだろう。
写真:マッチアップする東海大・満原と日本大・中村。満原は13リバウンドと粘るが、延長戦では存在感を出せずに、得点も11点ともう少し欲しいところ。中村のようなしっかりしたインサイドプレイヤーにどう対応するかも今後の課題か。
【10/25結果】
中央大74(18-32,20-11,13-23,23-26)92筑波大
青山学院大107(20-2,23-13,24-13,40-19)47専修大
※2試合のレポートと筑波大・佐々木選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※法政大対慶應義塾大、東海大対日本大は別途掲載します。
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