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2009.12.31 (Thu)

【2009インカレ・コラム】Piece of Redshark・日本大

4年生を筆頭に全員が欠かせない存在だった
レッドシャークス戴冠への道のり


20091206nitidai4関東1部リーグで14年ぶりの優勝に続き、6年ぶりにインカレを制した日本大。常に優勝候補ではあった。だがあと1歩、何かが足りない―ずっとそんな状態だった。

その何かは、最上級生の4年間での成長、怪我からの復帰とそれを支えたスタッフかもしれない。司令塔のスタイルチェンジ、ディフェンス王が5人の動きをつなげたことかもしれない。もしくは強い思いが秘められた応援の力、そしてルーキーの加入かもしれない。

ただし、その何1つ欠けても、誰1人欠けても日本大の優勝はなかった。
まさに“チーム日大”でつかんだ優勝だった。

写真:フジテレビ「すぽると!」のクルーも参加した集合写真撮影のあと、4年生と川島監督で1枚。

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2009.12.07 (Mon)

【2009インカレ】インタビュー、コメント一覧

2009年インカレのインタビュー、コメント、記者会見など選手、監督の言葉等、記事へのリンク一覧を掲載します。

【コラム】
Piece of Redshark/日本大学


【インタビュー・コメント】
日本大学
記者会見(12/5)
記者会見(12/6)
#9篠山竜青(12/4)

慶應義塾大学
記者会見(12/6)
佐々木三男ヘッドコーチ(12/5)
#4田上和佳(12/4)
#5小林大祐(12/4)
#15家治敬太(12/5)

青山学院大学
長谷川健志監督(12/5)
#4小林高晃(12/6)
#7渡邉裕規(12/5)
#0橋本竜馬
#23湊谷安玲久司朱(12/5)
#32中川真雄(12/4)
#16比江島慎(12/4)

東海大学
記者会見(12/5)
#17前村雄大(12/3)(12/6)
#45鮫島宗一郎(12/6)
#24古川孝敏(12/6)
#27石井講祐(12/6)
#5多嶋朝飛(12/2)

天理大学
#00清水雄司(12/3) (12/4)
#1根来新之助(12/3) (12/4) (12/5) (12/6)
#10 サンバ・ファイ(12/4)
#33吉田簡太郎(12/6)
#5清水陽平(12/4)(12/6)
#2大谷拓也(12/4)
#25平尾充庸(12/4)

拓殖大学
#3宇佐美勝也(12/6)
#99長谷川 技(12/4)
#22松崎賢人(12/4)
#94長谷川智伸(12/4)

鹿屋体育大学
福田将吾コーチ(12/3)
森重貴裕アシスタントコーチ(12/4)
#3新垣貴大(12/3)
#5八木勇樹(12/3)
#7中村大輔(12/4)
#10 菅澤紀行(12/4)
#8月野雅人(12/6)
#18小川央(12/6)
#16笠原太志(12/3)

中央大学
中島康行コーチ(12/4)
#4小野龍猛(12/6)
#5浜田雅義(12/6)
#11竹原康広(12/4)

法政大学(12/3)
#5神津祥平
#91落合知也

筑波大学
#13片峯聡太(12/3)

明治大学(12/3)
塚本清彦ヘッドコーチ
#3金丸英悟
#24岩澤裕也
#21川崎紘史

白鴎大学(12/3)
#5千葉慎也
#00藤江建典

浜松大学(12/3)
#1大石慎之介
#7ママドゥ・ジェイ

愛知学泉大学
山本明監督(12/2) (12/3)
#0溝口秀人(12/3)

早稲田大学(12/2)
#1東達也
#7井手勇次
#51相井大樹

立命館大学 #15田中洋貴(12/2)
富士大学 #17中村謙一(12/2)
中部学院大学 福手登成監督(12/2)
東海大学九州 元 炳善部長(12/2)
九州産業大学 佐野公俊監督(12/2)

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2009.12.06 (Sun)

【2009インカレ】12/6 決勝 日本大VS慶應義塾大

序盤から勢いに乗った日本大が慶應大を追いつかせず
慶應大は終盤に執念と闘争心を見せるも敗退

091206NIHON.jpg2連覇を狙う慶應義塾大と復活の日本大。決勝は、リーグ戦の決着をつける形での戦いとなった。リーグ戦では慶應大は日本大に2勝、しかし優勝は日本大がさらっている。どちらが上か、頂上での決戦は日本大が終始リードを得る展開となった。

勝負を分けたのは、日本大の勢いだった。慶應大は前日の準決勝であれほど決まったアウトサイドが不調で波に乗れず、序盤で引き離された。日本大の激しいマンツーマンディフェンスの前に、決めきれないボールが何度もリングからこぼれていった。「今日は5人が5人いつもの働きができなかった」と慶應大の佐々木HC。反対に日本大は自らのパフォーマンスを存分に発揮した。

慶應大は何度も追い上げ粘り強さと執念を見せるが、最後まで逆転が叶わずタイムアップ。優勝の栄冠は日本大学が手にした。

写真:優勝の瞬間、栗原と熊澤が抱き合った。

※試合のレポート、日本大と慶應義塾大の記者会見は「続きを読む」へ。

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EDIT  |  23:50  |  2009インカレ  |  Top↑

2009.12.06 (Sun)

【2009インカレ】12/6 3位決定戦 東海大VS青山学院大

ライバル対決は青学大に軍配
因縁のシーズン最終戦

東海大学86(18-22,18-18,25-32,25-26)98青山学院大学
091206aogaku1.jpgどのチームもインカレでの優勝を一番の目標に掲げて臨む。だが後一歩で日本一という夢を目前で断たれた、この3位決定戦は他の順位決定戦以上に複雑な心境であるに違いない。だがそれ以上に東海大と青山学院大にはもっと複雑な意味合いがあった。遡れば今の4年生が入学前年の2005年におけるインカレ決勝、そして入学後も2006年新人戦準決勝、2007年新人戦決勝を始め、今年の関東トーナメント準決勝やリーグ戦において数々の名勝負を繰り広げてきたライバルだ。

だが、この試合は両者ともに懸命さの見える好ゲームであったと言えるが、それでもどこか勝利への執念が欠けていた印象を残した。準決勝では青学大は慶應大相手に、負けたとはいえ青学らしい試合を見せ、ある意味納得の敗戦を迎えた。一方の東海大は前半リードを奪いながら日本大に逆転負けを喫した。この順位決定戦に臨むには複雑な心境であったに違いない。

試合後、普段は厳しいことで知られる長谷川監督(青山学院大)は目に涙を浮かべながら語った。「インカレ前に陸(陸川監督・東海大)から練習試合の申し出があった。だけど僕は東海とは決勝でやりたいから断った。陸も“わかった。じゃあ決勝で会おう”って言って納得してくれた」

道半ばにして断たれた優勝。しかしその想いは選手のみならず、指揮官、スタッフも同じだ。望まざるステージで相対した、ライバル関係の両者。彼らの心中を知りえるのはこの4年間でそれぞれの物語を作り上げた彼らのみである。

写真:苦しみながらも4年生である渡邉はこの1年チームを引っ張った。

※試合の詳しいレポートと青山学院大・小林高晃選手、東海大・前村選手、古川選手、鮫島選手、石井講祐選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2009.12.06 (Sun)

【2009インカレ】12/6  5位決定戦 拓殖大VS天理大

両者互いの特徴を生かしたバスケットを展開
軍配が上がった天理大は創部初のインカレ5位で終了

拓殖大学73(25-17,16-27,15-22,17-20)86天理大学
091206hirao.jpgベスト4入りはならなかったものの、5位決定戦に回ってきた両チーム。天理大は、明治大に破れ6位となった昨年より1つ順位を上げたいところだ。天理大は#10サンバ(2年・C)を基点としてバスケットを展開するが、拓殖大はそれに対して#53小野(3年・C)に代えて#94長谷川智伸(1年・G・福大大濠)をスターターに起用。スモールラインナップで天理大に挑む。

1Q、高さのある天理大に対して拓殖大はゾーンディフェンスで対抗。先制点は天理大#5清水陽平(2年・G)の3Pだったが、その後は拓殖大が得意のアウトサイドシュートで次々と得点を重ねていく。天理大は#10サンバの高さを生かしたプレーで食らいついていくが、3Pが決まっている分、拓殖大が先行する形となった。拓殖大が8点のリードを奪って終えた1Qだが、2Qになると天理大は#1根来(4年・PF)、#10サンバのツインタワーを中心にオフェンスを展開する。1本ずつ着々と返していく天理大だが、拓殖大も#22松崎(3年・G)、#94長谷川智伸の3Pで譲らない。だが、中盤に差し掛かると、天理大は#0清水雄司(天理大・4年・SG)の3Pを皮切りに、#10サンバのゴール下での得点が連続で決まり、35-35と同点に持ち込む。だが、拓殖大は#22松崎がすかさず3Pを決め返して逆転を許さない。ここで天理大はタイムアウトを請求。するとその後は、#25平尾(2年・PG)がスティールからのブレイク、#1根来のインサイド、さらに#10サンバのバスケットカウントと一挙7得点を荒稼ぎし、残り2分で逆転に成功する。対する拓殖大は、フリースローと#5根木(2年・G)のジャンプシュートで応戦するが、天理大リードは変わらず。44-41で天理大が3点リードで前半を終える。

後半は常に天理大が先行して試合が進んだ。天理大は、#33吉田(3年・PG)の3Pに、#1根来のリバウンドシュートでバスケットカウントをもらい、内外角バランスよく得点を重ねていく。一方、拓殖大も#22松崎や#94長谷川智伸の3Pで点差をなんとか1桁差で食い止める。だが、3Q終盤に天理大が点差を10点に乗せると、拓殖大はその点差を埋めることができず。最後まで足を動かし、ディフェンスで逆転のチャンスを狙うが、天理大も#10サンバや#25平尾の得点で粘って、最後は13点差。天理大が5位決定戦を制して昨年より1つ順位をあげ、インカレに幕を閉じた。

写真:天理大・平尾のスピードある速攻が生きた。

※天理大・根来選手、吉田選手、清水陽平選手、拓殖大・宇佐美選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2009.12.06 (Sun)

【2009インカレ】12/6 7位決定戦 鹿屋体育大VS中央大

鹿屋体育大が3Qに突き放して収穫ある7位
中央大は8位ながら来シーズンへの期待を残す

鹿屋体育大学83(21-20,10-9,28-17,24-19)65中央大(7位決定戦)
091206onodaiki中央大は#4小野龍猛(4年・CF)の3Pとアシストでスタート。対する鹿屋体育大は#8月野(3年・SG)がドライブで切り込む。点の取り合いとなった1Qは、中盤から鹿屋体育大が連続3Pなどで21-15と抜け出し、中央大のタイムウアウトとなる。すると中央大がスティールで鹿屋体育大の流れを分断、ラスト2分半を無得点に抑える。攻めても#11竹原(3年・SF)がスクリーンを使って3Pを沈め、1点差まで詰め寄った。
2Qも開始から3分間無得点の鹿屋体育大はタイムアウト。その後は#5八木(4年・F)の得点でつなぐ。一方の中央大は#16小野大貴(1年・F・明成)が相手のお株を奪う裏パスからのタップシュートを決めるなどするが、ミスも見られ突き放せない。逆に鹿屋体育大が終了間際に速攻をで逆転。31-29とした。

3Qはいきなり鹿屋体育大が2連続スティールからのレイアップを決め、ディフェンスでも前から当たり仕掛ける。中央大はここで頼りになるのが#4小野龍猛。連続得点でつなぐが、3本目は鹿屋体育大は#18小川(3年・PG)がチャージングを奪う。さらに#10菅澤(4年・C)が3Pに速攻のフォローにともりあげ、残り3分半47-37と2桁差をつける。中央大は「攻めていない。皆縦に攻めよう」と#4小野龍猛が声を掛けるが、フィニッシュまで持ち込めず沈黙してしまう。この間に鹿屋体育大は#5八木の3ショットのフリースロー、#18小川の3Pでリードを15点にひろげる。中央大は#4小野龍猛がブザービーターを決めて何とか59-46と踏みとどまった。
4Q、中央大は反撃を開始したいが#4小野龍猛が4ファウルとピンチに。ここで鹿屋体育大#8月野が3連続得点で68-48と勝負をつけたかと思われる。だがあきらめない091206kanoyag中央大はプレスディフェンスを仕掛け、マイボールにすると積極的に攻めてフリースローを重ねる。#4小野龍猛の3P、ルーキーの#14入戸野(1年・PG・東海大菅生)&#16小野大貴のゴール下で一気に一桁差に詰め寄った。しかし、鹿屋体育大はここで焦らなかった。パッシングから#16笠原(2年・F)、#8月野が3Pを決めて突き放す。中央大は#4小野龍猛の得点で追いすがるが、時間が足りず。83-65で鹿屋体育大が7位、中央大が8位となった。

中央大は大会3日目以降勝利をあげられずに終わったが、#4小野龍猛はやはり別格のプレイヤーであることが証明され、また残る下級生達、特に1年生カルテットの今後の成長を期待せずにいられない大会となった。一方、九州から久しぶりにベスト8に割って入った鹿屋体育大は、関東のチームから価値ある2勝。今シーズンの目標を“日本一”に置く彼らの目はすでに1ヶ月後に向いている。

写真:中央大のルーキーカルテットの中でも、ピカイチの思い切りのよさを持つ#16小野大貴。決して上背があるわけではないがこの飛び込みリバウンドは脅威だ。

※中央大・小野龍猛選手、浜田選手、鹿屋体育大・月野選手、小川選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2009.12.06 (Sun)

【2009インカレ】12/6 最終日結果

鹿屋体育大学83(21-20,10-9,28-17,24-19)65中央大
拓殖大学73(25-17,16-27,15-22,17-20)86天理大学
東海大学86(18-22,18-18,25-32,25-26)98青山学院大学
日本大学95(24-16,23-18,19-19,29-32)85慶應義塾大学


優勝  日本大学
準優勝 慶應義塾大学
3位  青山学院大学
4位  東海大学
5位  天理大学
6位  拓殖大学
7位  鹿屋体育大学
8位  中央大学


最優秀選手 栗原貴宏(日本大・4年・F・主将)
091206kurihara_mvp.jpg


敢闘賞   小林大祐(慶應義塾大・4年・F)
091206kobayashi_kanto.jpg


優秀選手  中村将大(日本大・4年・C)
      篠山竜青(日本大・3年・G)
      田上和佳(慶應義塾大・4年・F・主将)
      比江島 慎(青山学院大・1年・SF)
      前村雄大(東海大・4年・SG)
091206yusyu.jpg


MIP賞   小林大祐(慶應義塾大・4年・F)
091206kobayashi.jpg


ディフェンス王 熊澤恭平(日本大・3年・G)
091206kumazawa.jpg


得点王 サンバ・ファイ(天理大学・3年・C)119点
091206SANBA.jpg


3P王 長谷川智伸(拓殖大学・1年・F)18本
091206hasegawa.jpg


アシスト王 二ノ宮康平(慶應義塾大・3年・G)22本
0912056ninomiya.jpg


リバウンド王 サンバ・ファイ(天理大・3年・C)OF16/DF44/TOT60
091206sanba2.jpg




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2009.12.05 (Sat)

【2009インカレ】12/5 準決勝 日本大VS東海大

好ゲームを見せた両チームだが、
20点差をひっくり返した日本大が決勝の舞台へ

日本大学74(11-25,15-12,24-18,24-15)70東海大学
091205NIHON.jpg2Q中盤に17-37と20点差が開いた。
だが、この20点をコツコツと返していき、同点。さらには逆転して勝利を掴んだのは日本大だった。前半の20分は我慢の時間帯だった。いつもなら入るシュートも入らず、ちぐはぐしてしまっていた。だが、後半に入ると落ち着きを取り戻し、本来の力を発揮して勝利へと繋げた。

一方の東海大は立ち上がりこそ日本大を圧倒したが、それ以降は苦しい戦いを強いられた。粘りは見せたものの、終盤になると要所でミスが出てしまい、前半なら決まっていたシュートも落ちてしまった。だが、「好ゲームだった」という東海大・陸川監督の言葉はこの試合にピタリと当てはまる。試合の中で互いに持ち味を発揮し、全力で戦い抜いた。勝者は日本大となったが、東海大もまたそれに匹敵するくらいのバスケットをしてみせたのは、会場の反応を見ても確かだった。

日本大の4年生は4年目にして初のインカレ決勝への切符を掴んだ。怪我に悩まされ続け、メンバーが揃わなかったこれまでだったが、それを乗り越えた努力とチーム力を持って慶應義塾大との一戦を迎える。

写真:日本大は粘って勝ち取った大きな勝利。

※試合のレポートと、東海大・日本大の記者会見、篠山選手のコメントは「続きを読む」へ。

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2009.12.05 (Sat)

【2009インカレ】12/5 準決勝 青山学院大VS慶應義塾大

慶應義塾大が2年連続決勝の舞台へ
脅威の集中力、執念が青学大を凌駕


青山学院大学99(28-23,16-26,18-29,37-35)113慶應義塾大学
091205KEIO.jpg日本の大学界の中で、他とは一線を隔する速いトランジションを誇る慶應義塾大と青山学院大による準決勝。勝敗を決したのは勝負どころでの集中力、そして勝利への執念だった。

前半こそ互角の展開であった。しかし3Qに慶應大が覚醒。放った3P6本すべてを成功させるなどオフェンスで破壊力を見せつけ、一気に主導権を握った。4Qに19点もの大量ビハインドを背負った青学大も驚異的な反撃を見せ、一時は7点差まで詰め寄る。それでも慶應大は#4田上(4年・F)、#5小林(4年・F)の4年生コンビを中心に冷静に対処。40分間集中力を切らすことなく、自分たちのバスケットを体現し、勝利をもぎ取った。

試合後、長谷川監督(青学大)は悔しさを滲ませつつも「我々も頑張ったが、慶應大学の、特に4年生の2人の勝ちたいという執念が、集中力があまりにも素晴らしい」とただただ脱帽するしかなかった。

2年連続の決勝の舞台へと駆け上がった慶應大。相手は目の前でリーグ優勝をさらった因縁の日本大。悲願の2連覇へ、そしてこの1年間の成長の軌跡を表現するにはこの上ない舞台は整った。

写真:これぞ慶應、という内容で勝利し、笑顔の面々。

※慶應義塾大・佐々木HC、家治選手、青山学院大・長谷川監督、渡邉選手、湊谷選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2009.12.05 (Sat)

【2009インカレ】12/4 5-8位決定戦 拓殖大VS鹿屋体育大

拓殖大、持ち味を発揮する15本の3Pで勝利
鹿屋体育大は勝負際での詰めの甘さが響き失速

拓殖大学80(21-18,22-15,13-26,24-11)70鹿屋体育大学(5-8位決定戦)
0912005hasegawatakumi.jpg念願のメインコートとオールジャパンの出場権を得た喜びも束の間、優勝への道が途切れてから一夜。順位決定戦には気持ちの切り替えの難しさがつきものだが、拓殖大はルーキーの#94長谷川智伸(1年・F・福岡大大壕)をスタートに抜擢してフレッシュな風を吹き込む。一方の鹿屋体育大も立ち上がりから彼ららしいスペースを生かしたバスケットを見せ、開始5分14-10とアップテンポな展開に。この後、鹿屋体育大の大黒柱・#8月野(3年・SG)が2ファウルでベンチに下がらざるを得なくなったところで、拓殖大#94長谷川智伸、#22松崎(3年・G)の3Pが決まり、21-18と拓殖大がQ終盤に逆転に成功した。
2Q、鹿屋体育大は#7中村(3年・F)の3Pとアシストでついていくが、拓殖大の3Pが24秒ギリギリに2本続けて決まる。さらに3本の3Pで畳み掛ける拓殖大に対し、鹿屋体育大はゾーン/マンツーマンとディフェンスを変えるがなかなか勢いを止めることができない。逆にスティールから速攻を許して2桁差がつき、そのまま拓殖大が43-33とリードして折り返した。

後半立ち上がり、拓殖大は好調の#94長谷川智伸に打たせるが決まり切らず、鹿屋体育大もあと1つのパスが通らず得点が動かない。ここで鹿屋体育大は司令塔を#3新垣(4年・PG)から#18小川(3年・PG)にチェンジ。直後に得点源の#7中村が連続ファウルで#10菅澤(4年・C)に代わるが、この交代が功を奏する。まず#18小川がアンスポーツマンライクファウルのフロースローを獲得、その後のスローインで#10菅澤が3Pを決め5点を詰める。ドライブや速攻で他のメンバーも続き、守っても拓殖大のパスミスやチャージングを誘う。残り3分半に#8月野の3Pで一気に逆転。48-36から51-58まで持ち込んだ。無得点が続いた拓殖大はタイムアウトを取ると、#5根木(2年・G)のフリースロー、#3宇佐美の3Pで何とかビハインドを3点に収めた。
4Qは再び拓殖大の3Pが入り始める。#22松崎の24秒ギリギリの3P、さらに#94長谷川智伸の3Pで64-63と再逆転。その後は1点を争う攻防になり、互いになかなか得点を動かせない。その中で拓殖大#22松崎のドライブに対し、1人のレフェリーはトラベリング、もう1人はファウルをコールし、結果はファウルが先という判定に。鹿屋体育大はこれで#8月野が4ファウルとなってしまう。一方、拓殖大はこのスローインで#3宇佐美(4年・F)がバスカンを決め流れを引き寄せる。さらに#22松崎のうまさが光り、残り4分69-65と2ゴール差がついて鹿屋体育大はタイムアウトを取る。この後ディフェンスで我慢して機をうかがったが、勝負を決めたのは拓殖大#26上杉(2年・F)だった。またしても24秒ギリギリの3Pで7点差をつける。鹿屋体育大はこの直後にミス、最後のタイムアウトで仕切り直すもファウルゲームを成功させられず。80-70で拓殖大が逃げ切る形になった。

写真:11リバウンドの拓殖大・長谷川技。ボールに絡む場面は少ないが、抜群のフロア感覚を持つ。終了間際には速攻でダンクも試みたが、これはファウルで止められた。

※拓殖大・松崎選手、鹿屋体育大・中村選手、菅澤選手のインタビュー、拓殖大・長谷川技選手のコメントは「続きを読む」へ。

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2009.12.05 (Sat)

【2009インカレ】12/5 5-8位決定戦 天理大VS中央大

高さに抗しきれなかった中央大が失速
天理大は追う展開を勝ちきる成長力を見せて勝利

天理大学94(20-24,22-22,23-16,29-11)73中央大学(5-8位決定戦)
091205ryumonegoro.jpg#10サンバ(3年・C)の高さがまず鍵だった。中央大ディフェンスはサンバを中に入れさせまいとするが、ゴール下まではいかずとも#4小野龍猛(4年・CF)の上からやすやすと得点されてしまう立ち上がり。中央大は天理大のゾーンとディレイドをかきまわすべく、早い展開に持ち込み#11竹原(3年・SF)の速攻や#4小野龍猛のバスケットカウント、#9吉田(3年・F)の3Pなどが生まれ、リード。#4小野龍猛が#1根来(4年・PF)の上からミドルシュートを決める場面もあり、1Qは20-24と優位に立った。2Qも中央大のアウトサイドが機能。対する天理大はゴール下こそ入り込みにくいものの、#10サンバのペイント内でのジャンプショットと#5清水陽平(2年・G)が早い動きで攻める。途中からコートに入った#25平尾(2年・PG)もアグレッシブな1対1で得点し、追い上げをはかる。中央大は#15佐藤(1年・G・洛南)のドライブや#4小野龍猛のスティールからの速攻、#11竹原のバスケットカウントが続きこちらも譲らない。しかし天理大も#1根来の連続シュートと#10サンバのブロックやポストからのシュートで追い上げる。中央大は8点のリードを4点に押し戻されて2Qを終えた。

3Q、中央大は#11竹原、#4小野龍猛のミドルシュートが続く。しかし入れても入れても、すぐに#10サンバの高さであっさりゴール下から得点されてしまう。労力を使って得点する中央大には天理大の倍の集中力が必要だが、それが時間とともに少しずつ削がれていくのが見て取れた。次第にアウトサイドが落ち始めた中央大。それに対し天理大は#1根来のミドルシュートで残り1分半でついに同点。さらに#1根来から#10サンバへのアシストや3Pも飛び出し、遂に中央大を逆転して3Qを終えた。ここで、中央大の集中力が切れてしまった。4Qは、出足からずるずる離されていく。アウトサイドが入らなくなり、次々にターンオーバーとなってしまう。一方の天理大は余裕を見せてベンチメンバー全員を出場させ、逆転勝利。これは昨年にはなかった勝ち方だ。天理大過去最高の5位を目指し、昨年同様再び5位決定戦に挑む。中央大はいい時間帯もあるが、やはり勝負際を制するにはまだチームの若さが目立つ。#4小野龍猛はキャリアも能力もある選手だけに本人はもどかしいだろうが、そこを踏ん張ることも主将としての努めだろう。最終戦の鹿屋体育大も強敵だ。どこまで戦えるか最後に心の持ちようが勝負を左右する。

写真:マッチアップする天理大・根来と中央大・小野龍猛。前半の出来に、ハーフタイムに応援団にダメだしされたと言う根来。後半は奮起した。昨年も同様に言い合う雰囲気があったチームの空気は今年も健在。

※天理大・サンバ選手、平尾選手、中央大・中島コーチ、竹原選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2009.12.05 (Sat)

【2009インカレ】12/5 最終日試合予定

10:00 鹿屋体育大学VS中央大(7位決定戦)
11:40 拓殖大学VS天理大学(5位決定戦)
14:00 東海大学VS青山学院大学(3位決定戦)
15:40 日本大学VS慶応義塾大学(決勝)


■鹿屋体育大学VS中央大(7位決定戦)
最終日、一つでも勝って終わりたいのがこの7位決定戦だ。ここまで負けたということはともに課題はある。中央大はやはり若さがどうしても試合中出てしまう。絶対的エース・小野龍猛以外がどこまでできるかにかかる。下級生は疲労も見えるが、最後まで戦いきりたい。一方の鹿屋体育大もゲームの途中では非常にうまいところを見せているが、全体を通すと強敵相手にまだ40分で勝つ展開をできているとは言えない。ともにダメージは受けている。その中でどこまで戦えるかがが見所だろう。

■拓殖大学VS天理大学(5位決定戦)
拓殖大はこの大会、日本大戦以外は全てが関東以外の大学との対戦となった。日大戦では1部の強さを体で感じたが、大会を通じては地方のバスケを知るいい経験になっただろう。特に、今年の4年生以外はインカレが初出場、これを糧にしたいところだ。最終日の相手は天理大学。こちらは昨年惜しくも6位。去年と異なるのは、終盤でも勝負弱さがなくなったところだ。この勢いで天理大の最高位である5位進出を狙う。高さでは天理大が圧倒的。アウトサイドもある。拓殖大の戦い方も気になるところだ。

■東海大学VS青山学院大学(3位決定戦)
「東海には負けられない」「青学とやりたい」。リーグ戦中、あるいはインカレ前に互いのチームの選手の口からは何度かこのフレーズを聞いた。残念ながら決勝の舞台では実現ならなかったが、それでも望みの一部が叶った形だ。彼らが入学してから4年間、青学大と東海大は関東1部を牽引するライバルだった。互いに絶対に負けられないという戦いが、いくつもの好勝負を生んだ。今年のトーナメントでは準決勝で東海大が勝った。リーグ戦では1勝1敗。そして、学生の大会として最後に再び両者がまみえる。プライドをかけた戦いは決勝に劣らず熱い内容になるだろう。

■日本大学VS慶応義塾大学(決勝)
決勝は第1シード日本大と第2シード慶應義塾大となった。慶應大は春を、日本大はリーグを既に手中にしている。ともに狙うは学生王者という2冠目のタイトルだ。そして慶應大はインカレ2連覇を狙う。リーグ戦では慶應大は最終週の敗戦で日本大に首位の座を明け渡した。その悔しさは大きな瑕となって彼らに残っている。そして日本大もリーグ戦では唯一慶應大に2敗。この借りを返して自分たちの強さを標榜したいはずだ。

慶應大はこの4年間でインカレの決勝進出がなんと3回目となる。この間に2部降格も経験しており、彼らの精神的な強さと驚異的な成長力は驚くべきものだ。昨年は発展途上での優勝、今年は完成度を高めたさらなる上のレベルにきている。自分たちのバスケットを40分やり続けるこの集中力は、大事な場面になればなるほど高まる。再びの決勝の舞台で、一体どんな姿を見せるだろうか。一方の日本大は、2003年以来の優勝を狙う。慶應大同様、逆境から上昇してきた精神的なタフさ、4年生の結束力、層の厚さや能力の高さなど決勝に進むにはふさわしいチーム。準決勝では東海大に大きく差をつけられながらも、逆転で劇的な勝利を収めた。

この両者の戦いは準決勝同様、激闘必至のカードといえる。

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2009.12.05 (Sat)

【2009インカレ】12/5結果

天理大学94(20-24,22-22,23-16,29-11)73中央大学(5-8位決定戦)
拓殖大学80(21-18,22-15,13-26,24-11)70鹿屋体育大学(5-8位決定戦)
青山学院大学99(28-23,16-26,18-29,37-35)113慶應義塾大学(準決勝)
日本大学74(11-25,15-12,24-18,24-15)70東海大学(準決勝)

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2009.12.04 (Fri)

【2009インカレ】12/4 準々決勝 青山学院大VS天理大

「4年生を勝たせたい」下級生の得点で青学大が逆転勝利
天理大は勝負の綾に泣きベスト4の壁を破れず

青山学院大学71(14-21,20-15,17-18,20-13)67天理大学
091204aogaku.jpg青山学院大のトランジションか、それとも天理大のハーフコートバスケットか。対照的なカラーを持つチーム同士の注目の1戦は、青山学院大に軍配が上がった。

ほとんど差はなかった。
その中で勝負所での判断が青山学院大に出た。天理大はファウルトラブルの選手を下げると失点し、選手を戻すとさらにファウルがかさみと交代のタイミングが結果的に後手になってしまう。また、4Qだけで10点を荒稼ぎした青山学院大#32中川(2年・C)は、「今朝コーチにシュートのアドバイスをもらったので思い切り打てた」のに対し、天理大は「2点はいいから3点だけは止めようと外のシューターのカバーに行く方にかけた」と振り返る。さらに、2点差で迎えたラスト1分半、青山学院大#16比江島(1年・SF・洛南)の1on1も、4ファウルだったマッチアップの天理大#1根来(4年・PF)が「ファウルしたくなかった」と少し離したところで、ジャンプシュートを決めてみせた。6点差をつけるシュートを決めたのも、残り3分で投入された#0橋本(3年・PG)だった。

こうして天理大はリードしながら最後まで突き放せなかった。接戦になれば、関東リーグの激戦をくぐり抜けた青山学院大に分がある。比江島も#0橋本も、「リーグは悔しい思いをしていたし、最後の大会で4年生を勝たせたかった」と口をそろえ、その思いが4点だけチームを前に押し出したと言えるだろう。一方の天理大も下級生の多いチームだが、「根来さんという大きな存在に頼ってしまった」と#2大谷(2年・SG)。だが、若いメンバーながら準々決勝で1番の好ゲームを演じたのも事実だ。「最高の力は出たと思う」と天理大のキャプテン・#00清水雄司は後輩達をたたえた。敗れはしたが、関西王者として胸を張れる内容だった。

写真:中川の奮闘に、試合後、小林高晃らメンバーがねぎらった。

※試合のレポートと、青山学院大・中川真雄選手、橋本選手、天理大・清水雄司選手のインタビュー、青山学院大・比江島選手、天理大・根来選手、清水陽平選手、大谷選手のコメントは「続きを読む」へ。

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2009.12.04 (Fri)

【2009インカレ】12/4写真

091204hiejima.jpg
1年生ながら既にエースとしての存在感たっぷりの青学大・比江島。「4年を勝たせたい」という言葉は下級生たちから次々と出てきている。

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