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2016.10.08 (Sat)
【2016リーグ2部】10/8レポート(第11戦)
大東大は江戸川大を退け11連勝も課題が見える
中盤は引き続き混戦の様相
2部リーグ後半戦、この日は前節で中央大を倒して上昇気流に乗る江戸川大が大東文化大に挑んだが、勝利はならず。依然大東大がアドバンテージを持った状態で進んでいる。また、前週待望の1勝をあげた法政大は、惜しくも惜敗。中盤の混戦は続いているが、全体的に順位としては大きな動きのない1日となった。
負けなしの首位、大東文化大は7連勝で2位タイに浮上した江戸川大を迎え撃った。試合の入りこそ「ふわっとしてしまった」(#0葛原)とビハインドになるが、江戸川大の得点源をきっちり抑えて82-69と貫録勝ち。また、先週3敗目を喫した中央大は立教大に105-64で勝ち、連敗は3で断ち切った。
江戸川大・中央大と同じ勝敗の日本体育大は、1巡目に敗れた東洋大に粘られた。#20小田桐(3年・PG)の3Pなどで前半で2桁差をつけるも、後半ターンオーバーがかさみ、またリバウンドを取られて4Q残り2分69-64と迫られる。ここで得たフリースローも決めきれないも、東洋大も3Pがもう1本出ず、70-64でタイムアップ。東洋大はあと1歩の試合が続く。
4勝同士の対戦となった駒澤大-順天堂大は、先週に続き順天堂大の司令塔#73佐々井(2年・PG)が欠場。パスミスも散見されるが、声とディフェンスで盛り立て、3Pの分だけじわじわリードを広げる。さらに3Q終盤には走る展開が出で64-44。しかし駒澤大もプレスディフェンスから3Pを重ねて残り2分半には76-70と怒涛の追い上げを見せる。しかし好調の順天堂大#17小鮒(4年・F)が1on1とアシストを決めて勝負あり。ファウルゲームを92-78でかわし、昨年の3部リーグでの対戦と一転してこのカードは順天堂大が2勝を収めた。
昨シーズンは1部で戦いながら思うように星を伸ばせていない国士舘大と法政大の対戦は拮抗した。#12臼井(3年・PF)の得点で国士舘大が一度は10点のリードを得るも、法政大も#11中野(4年・SF)らの3Pで逆転、果敢なプレイを続けて4Q残り4分54-60と優位に立つ。しかしチャージングなどで足踏みする間に、国士舘大#88板垣(4年・PF)が連続得点して再逆転。法政大は終盤のターンオーバーが響き、65-63で国士舘大が逃げ切った。
写真上:3Pや1on1など得点力の高い司令塔、日体大・小田桐。
写真下:45得点をたたき出した順天堂大・小鮒。
◆PICK UP
【好調の江戸川大も大東大の堅守を破れず】
7連勝中の江戸川大は#12オウマ(1年・C・明徳義塾)のゴール下、#23保岡(3年・SG)の3Pと快調な滑り出し。3Pの確率がよく開始3分半で16-8と先手を取る。大東文化大はシュートを決めきれないが、ディフェンスから仕切り直す。Q最後の約3分間にわたって江戸川大を無得点に抑え、#15モッチ(1年・C・桜丘)のゴール下で20-21とわずかに前に出る。
2Q、大東文化大は引き続き#15モッチ、さらにその交代で入った#20毕(3年・PF)を起点に攻め、江戸川大はこれを防ぎきれない。攻めてもタフショットが多くなり停滞。残り2分には大東大#3竹内(3年・PG)の3Pで28-38と2桁差がつく。それでも江戸川大は気持ちを切らさず、リバウンドシュート、さらに大東大のラストオフェンスをスティールしてレイアップにつなげ、32-38まで押し戻す。
3Q、大東大は#15モッチが中で、#12熊谷(2年・PG)が外から決めて再び10点差とする。江戸川大は#23保岡にクリアな形でボールが回らず、#1平岩(3年・SG)らが打開を試みるも大東大のディフェンスは堅い。大東大は#91ビリシベ(2年・PF)の3Pとゴール下で38-53まで引き離す。江戸川大は#55平子(4年・SF)が速攻、ジャンプシュートと追い縋るも、ゴール下でフリーの選手がファンブルしてしまうなど、いつもの勢いをつくれない。
15点差で入った4Q、大東大は攻守でリバウンドを支配。開始2分で44-62とほぼ試合を決める。江戸川大は諦めずバックコートからプレッシャーを掛け、オフェンスでもコミュニケーションを取りながら修正を図るもののなかなかうまくいかない。終盤、大東大はベンチメンバーをコートに送り出す。江戸川大は#23保岡が3P、#12オウマがバスケットカウントと気を吐くも、69-82で力負けの格好となった。
大東大は#56山岸が不在だったが、他のポジションと同じく4年生の#32原がしっかりとカバー。とはいえ、立ち上がりに先手を取られたり、点差を広げたいところで逆に詰められたりと課題も残る。選手自身も自覚はしており、リーグ後半に向けて心身の疲労と向き合いながら修正していきたいところだ。
写真上:大東大・竹内は熊谷とプレイタイムを分け合う。
写真下:果敢にゴールを狙った江戸川大・飯田。
※大東文化大・葛原選手のインタビュートは「続きを読む」へ。
「攻撃の引き出しを増やしたい」
引き継いだ"エースポジション"の確立に向けて
◆#0葛原大智(大東文化大・3年・SG)
今リーグの大東大は上級生がバックアップとして控える形を取っており、スターティングメンバーは葛原以外2年生以下となる試合が多い。さらには昨シーズンは主将が務めていたポジションを任されており、責任は重い。その分期待されているのを自身もわかっているため自己評価は厳しく、まだ理想のプレイを模索している様子だが、波が出るのはそれだけ爆発力が大きいとも言える。安定を得るべく、伸びているプレータイムを有効に使いたい。
―立ち上がりはリードを許す展開でした。その要因として何が考えられますか?
「この1週間を振り返ると、練習があまりよい状況ではありませんでした。ミーティングのとき監督にも『この1週間はふわっとしていたから試合では気を引き締めてやれ』と言われたのですが、そのふわっとした気持ちが出てしまったかなと。2巡目に入って疲労もピークに達していることもあり、気持ちの切り替えがうまくいかなかったように思います。相手のほうが気持ちで上回ったので、最初ああいう展開になってしまいました」
―その際、メンバーに声掛けをしていましたが、どういった話をされたのですか。
「今は相手の時間帯だから我慢して、自分たちの時間が来るのを待とう、という感じです。まだ時間はたくさんあったので、焦りとかはなかったです」
―ディフェンスでは相手の得点源となる選手とマッチアップする機会もあった中、どんな作戦で臨みましたか。
「相手の#23(保岡)と#1(平岩)が軸になるので、そこをしっかり守ろうと臨みました。チーム全員でカバーして、ボックスアウトまでやりきる。個人としては、とにかく#23に気持ちよくやらせなければいいと。あまり深くは考えなかったです」
―攻守、またボールに関わらないところも含めて、今日の自分の出来としてはいかがですか?
「今日は一言で言えば最悪です。最初の3Pのエアーからうまく気持ちが切り替えられなくて、自分としては課題が残ります。強いて言うならディフェンスで我慢して、チームに貢献できたかなとは思います」
―この試合に限らず、リーグ全体を通しての調子も思うように上がっていないのでしょうか。
「波が激し過ぎて、自分でもどうしていいかという感じなのですが、何とか気を引き締めたいです。スタートの5人の中ではいちばん上級生として出ている分、得点だったりディフェンスだったり鼓舞力だったり、全ての面で引っ張っていかないと出ている意味がない。特にその3つを、明日のゲームからしっかり切り替えて頑張っていきたいです」
―それでもチームは連勝を続けていて、貢献できているのではないかと思うのですが、去年との1番の違いを挙げるとしたらどこですか?
「やはり去年は渉真さん(山崎・前年度主将)がいて、頼ってしまうところがありましたが、今年はそこのポジションが自分になり、攻める回数も多くなりました。渉真さんを超えようと思って取り組んできたのですが……まだ全然超えられていません。プレイタイムが伸びているのは1番の収穫で、そこでしっかりみんなの期待に応えられるようにやらないといけないのですが難しさもあります」
―リーグ戦の残り1/3に向けてはどのようにチームを仕上げていきたいですか。
「うちの強みはマンツーマンのディフェンスで、どのチームよりも自信があるので、そこを伸ばすことと、後半戦を勝っていくためには得点のバリエーションがキーになるかなと。中だけじゃなく外もとか、多種多様な動きが求められると思うので、そういった引き出しを多くしたいです」
中盤は引き続き混戦の様相
2部リーグ後半戦、この日は前節で中央大を倒して上昇気流に乗る江戸川大が大東文化大に挑んだが、勝利はならず。依然大東大がアドバンテージを持った状態で進んでいる。また、前週待望の1勝をあげた法政大は、惜しくも惜敗。中盤の混戦は続いているが、全体的に順位としては大きな動きのない1日となった。

江戸川大・中央大と同じ勝敗の日本体育大は、1巡目に敗れた東洋大に粘られた。#20小田桐(3年・PG)の3Pなどで前半で2桁差をつけるも、後半ターンオーバーがかさみ、またリバウンドを取られて4Q残り2分69-64と迫られる。ここで得たフリースローも決めきれないも、東洋大も3Pがもう1本出ず、70-64でタイムアップ。東洋大はあと1歩の試合が続く。

昨シーズンは1部で戦いながら思うように星を伸ばせていない国士舘大と法政大の対戦は拮抗した。#12臼井(3年・PF)の得点で国士舘大が一度は10点のリードを得るも、法政大も#11中野(4年・SF)らの3Pで逆転、果敢なプレイを続けて4Q残り4分54-60と優位に立つ。しかしチャージングなどで足踏みする間に、国士舘大#88板垣(4年・PF)が連続得点して再逆転。法政大は終盤のターンオーバーが響き、65-63で国士舘大が逃げ切った。
写真上:3Pや1on1など得点力の高い司令塔、日体大・小田桐。
写真下:45得点をたたき出した順天堂大・小鮒。
◆PICK UP
【好調の江戸川大も大東大の堅守を破れず】

2Q、大東文化大は引き続き#15モッチ、さらにその交代で入った#20毕(3年・PF)を起点に攻め、江戸川大はこれを防ぎきれない。攻めてもタフショットが多くなり停滞。残り2分には大東大#3竹内(3年・PG)の3Pで28-38と2桁差がつく。それでも江戸川大は気持ちを切らさず、リバウンドシュート、さらに大東大のラストオフェンスをスティールしてレイアップにつなげ、32-38まで押し戻す。
3Q、大東大は#15モッチが中で、#12熊谷(2年・PG)が外から決めて再び10点差とする。江戸川大は#23保岡にクリアな形でボールが回らず、#1平岩(3年・SG)らが打開を試みるも大東大のディフェンスは堅い。大東大は#91ビリシベ(2年・PF)の3Pとゴール下で38-53まで引き離す。江戸川大は#55平子(4年・SF)が速攻、ジャンプシュートと追い縋るも、ゴール下でフリーの選手がファンブルしてしまうなど、いつもの勢いをつくれない。

大東大は#56山岸が不在だったが、他のポジションと同じく4年生の#32原がしっかりとカバー。とはいえ、立ち上がりに先手を取られたり、点差を広げたいところで逆に詰められたりと課題も残る。選手自身も自覚はしており、リーグ後半に向けて心身の疲労と向き合いながら修正していきたいところだ。
写真上:大東大・竹内は熊谷とプレイタイムを分け合う。
写真下:果敢にゴールを狙った江戸川大・飯田。
※大東文化大・葛原選手のインタビュートは「続きを読む」へ。
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【INTERVIEW】「攻撃の引き出しを増やしたい」
引き継いだ"エースポジション"の確立に向けて
◆#0葛原大智(大東文化大・3年・SG)

―立ち上がりはリードを許す展開でした。その要因として何が考えられますか?
「この1週間を振り返ると、練習があまりよい状況ではありませんでした。ミーティングのとき監督にも『この1週間はふわっとしていたから試合では気を引き締めてやれ』と言われたのですが、そのふわっとした気持ちが出てしまったかなと。2巡目に入って疲労もピークに達していることもあり、気持ちの切り替えがうまくいかなかったように思います。相手のほうが気持ちで上回ったので、最初ああいう展開になってしまいました」
―その際、メンバーに声掛けをしていましたが、どういった話をされたのですか。
「今は相手の時間帯だから我慢して、自分たちの時間が来るのを待とう、という感じです。まだ時間はたくさんあったので、焦りとかはなかったです」
―ディフェンスでは相手の得点源となる選手とマッチアップする機会もあった中、どんな作戦で臨みましたか。
「相手の#23(保岡)と#1(平岩)が軸になるので、そこをしっかり守ろうと臨みました。チーム全員でカバーして、ボックスアウトまでやりきる。個人としては、とにかく#23に気持ちよくやらせなければいいと。あまり深くは考えなかったです」
―攻守、またボールに関わらないところも含めて、今日の自分の出来としてはいかがですか?
「今日は一言で言えば最悪です。最初の3Pのエアーからうまく気持ちが切り替えられなくて、自分としては課題が残ります。強いて言うならディフェンスで我慢して、チームに貢献できたかなとは思います」
―この試合に限らず、リーグ全体を通しての調子も思うように上がっていないのでしょうか。
「波が激し過ぎて、自分でもどうしていいかという感じなのですが、何とか気を引き締めたいです。スタートの5人の中ではいちばん上級生として出ている分、得点だったりディフェンスだったり鼓舞力だったり、全ての面で引っ張っていかないと出ている意味がない。特にその3つを、明日のゲームからしっかり切り替えて頑張っていきたいです」
―それでもチームは連勝を続けていて、貢献できているのではないかと思うのですが、去年との1番の違いを挙げるとしたらどこですか?
「やはり去年は渉真さん(山崎・前年度主将)がいて、頼ってしまうところがありましたが、今年はそこのポジションが自分になり、攻める回数も多くなりました。渉真さんを超えようと思って取り組んできたのですが……まだ全然超えられていません。プレイタイムが伸びているのは1番の収穫で、そこでしっかりみんなの期待に応えられるようにやらないといけないのですが難しさもあります」
―リーグ戦の残り1/3に向けてはどのようにチームを仕上げていきたいですか。
「うちの強みはマンツーマンのディフェンスで、どのチームよりも自信があるので、そこを伸ばすことと、後半戦を勝っていくためには得点のバリエーションがキーになるかなと。中だけじゃなく外もとか、多種多様な動きが求められると思うので、そういった引き出しを多くしたいです」
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