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第71回 全日本大学バスケットボール選手権大会
筑波大学が3年ぶり5回目の優勝

2020.01.15 (Wed)

【2019インカレ】12/15 決勝 筑波大VS専修大

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高確率の3Pで筑波大がスタートダッシュ
専修大の追い上げをかわし大学日本一に輝く


 決勝の組み合わせは準決勝でリーグ覇者の大東文化大を僅差で下して勝ち上がった筑波大と、ここ数年で着実に実力をつけ、2年連続で決勝に進んだ専修大との対戦となった。

 口火を切ったのは#34盛實(4年・SG)の2連続3P。専修大に大きな勢いをもたらしたかのように見えた。ところがすぐさま流れは筑波大に。#88牧(4年・SG)の3Pで返し、#27山口(3年・SG)、#8菅原(3年・PG)の速攻で、あっという間に逆転に成功。専修大も#46寺澤(2年・SF)のゴール下が出るが、ターンオーバーやトラベリングも目立ち始め、ここからはスコアが伸びない。それとは対照的に筑波大は、相手のミスからの速攻が面白いように決まり、#75井上(2年・C)や#27山口などの3Pも落ちず、5分半で20−10という大きなリードを得た。専修大はタイムアウトを挟み#23キング(2年・SG)のバスケットカウント、#12西野(3年・SF)のジャンプシュートなどで迫る。今度はファウルの混み始めた筑波大が停滞。#34盛實のタフショットもあって、さらに点差が縮まる。しかし筑波大も黙らず#10村岸(4年・SF)にも3Pが出て僅かなリードを堅持。25−21というハイペースで1Q終了。

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 早く追いつきたい専修大。2Q、立ち上がりにいきなり#34盛實がスティールから華麗なレイアップを決めてワンゴール差に。しかし筑波大の集中は切れず、#27山口のドライブがすぐに決まり追いつかせない。専修大は、相変わらずターンオーバーから走られる場面も目立ち、なかなかリズムに乗れない状況が続く。やや落ち着いた時間帯となったが、これを打ち破ったのは#11増田(4年・PF)の3P。ここから再度筑波大が引き離しにかかる。専修大も#12西野の3Pが出るが、直後に#75井上が値千金の2連続3Pを決める。筑波大のリードは再びこれで10点となった。この後は互いにファウルを犯しつつ得点を決め合い、46−36となってハーフタイムに入った。

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 3Q、専修大はいきなり#12西野が3つ目のファウルを吹かれる。この不穏な空気を振り払うように#30フィリップ(4年・C)のバスケットカウントが決まったのもつかの間、#75井上のリバウンドシュート、#11増田の3Pで筑波大の流れを変えられない。このQ筑波大は#11増田が好調で、ゴール下の得点はもちろん、速攻でバスケットカウントも獲得。専修大はこのプレーで#12西野が4つ目となりより苦しい状況に。#34盛實、#30フィリップという4年生が奮闘を見せるが、筑波大は手を緩めない。速攻を次々と決め続け、リードも20点に乗せてきた。4Qも#1山本(2年・SF)の3Pこそ決まって立ち上がりは専修大が良い入りとなるが、勝利を意識する段階となったこの状況でも筑波大は#27山口の3Pなどで加点し、隙を見せない。#34盛實を中心に攻め気を見せる専修大にようやくリズムが出始めるが、時既に遅しだった。最後は4年生のみの布陣とした筑波大が、91−76。笑顔と涙を交錯させながら、3年ぶりの優勝を果たした。

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「私が思っているよりも3Pが入った」と筑波大の吉田監督は話す。3P確率50%というのはかなりいい数字だ。スタッツ上での差は項目ごとには少なく、両者を分けたのは、数字上では3Pだけだった。しかしこの数字こそが最後まで精神的な優位性を保てた大きな要因であることは間違いない。開始直後は6-0と置かれかけたが、好調なシュートに支えられ、相手の細かなミスを見逃さずにボールを奪い、すかさず専修大を上回る速攻を決めて5分半を終えて二桁点差。専修大も切れずに最後まで攻め続けたが、終わってみれば、立ち上がりの攻防が勝負の趨勢を象徴する決勝となった。

 2年連続の準優勝となった専修大。ここ数年はタイムシェアをしながらチーム全体の総力を上げる戦い方で、着実な成長を見せている。以前よりもムラが少なくなり、最後まで粘る姿勢も強くなった。今大会、2本柱の盛實とアブ フィリップは大会を通して献身的なプレーでチームを引っ張った。あとはそこに続く後輩たちが最後の壁を超えるべく、さらなるレベルアップをはかるのみだ。

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※筑波大の記者会見は「続きを読む」へ。
※インタビューは別途掲載します。


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2020.01.15 (Wed)

【2019インカレ】優勝・筑波大インタビュー

「4年生になることに意味がある」
大学でしか学べない、4年目に得られるもの


◆#88牧 隼利(筑波大・4年・主将・SG)

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今大会のMVP、学生最後の集大成でようやく掴んだ日本一。決勝後は嬉し涙と最高の笑顔が交錯した。昨年は3年生主将として4年生を最終日まで残すことに目が向いていたが、今年は「優勝」の2文字を追いかけた。しかしラストイヤーは順風満帆にはいかず、春のトーナメント戦では決勝で白鴎大に破れ準優勝。リーグ戦は後半に失速し5位に沈んだ。チームが一体となったのは最後の1カ月。牧が見せ続けた姿が仲間に伝わり、結果が最高の形となって表れた。
「4年生」にしか経験できないこと、体現できないことがある。ここでしか味わえない学びを体感することが、大学バスケットボールの意義なのかもしれない。


―優勝おめでとうございます。今の気持ちを。
「素直に嬉しいです。リーグは負けが混んで、チームが苦しい状況でしたがインカレはいい成績を残すことができました。チームとしての一体感を感じることができましたし、これが勝つチームだと思いました」

191215maki1.jpg―『勝つチーム』とは言葉にすると、どんなチームでしょうか?
「学生バスケはプロと違うものがあり、コートの内外で今年一貫してやってきたことが出ると思います。挨拶、感謝を忘れないこととか、細かいところですがそういうところからプレーに出ると思います。下級生にもそれが伝わったのかなとも思います。リーグ中は声かけの面で下級生のことを気にしていました。特に菅原(#8)、山口(#27)にはリーダーシップを求めていたりしていた中で、最後は彼らの口から『4年生のために』と言ってくれました。それは嬉しかったですし、自分が頑張る姿勢を見せ続けることでついてきてくれることがわかりました。力があるメンバーがたくさんいるので、リーグ後半に自分と増田(#11)の調子が落ちた時に、下級生からしたら『自分たちがやったほうがいい』という気持ちもあり、衝突のようなものもありました。プレー中にコミュニケーションをとって、最後はチームみんなが攻めることができるのが筑波大の強みなので、それを出すことができてよかったです」

―高校から勝ってないと言われてきたところもあると思いますが、大学と高校では全く違いますね。大学で勝つ難しさは何でしょうか?
「1~4年生までいて、年齢の差があることは大きいと思います。あとは、高校よりも大学として見られます。『筑波大学』として見られることが大きな違いです。各大学の色があると思いますが、そのカラーを感じます。フィジカルも全く高校とは違いますし、スピードだけではやっていけないところもあります。精神面でも違いますね。高校までは先生がまず柱になっていますが、大学では選手や自分の考えが大切になってきます。それがまとまらないと難しいですね」

―高校とはチームメイトに対する伝え方も違いますよね。
「そうですね。ミーティングはもちろんですが、それ以上に4年生が中心となり『勝ちたい』という意識を練習中からみせてきました。これが下に伝わるまで、やり続けることは大切だなと思います」

―学生バスケットボールで学んだことは何でしょうか?
「片峯先生(福大大濠高)も、吉田先生(監督)も人間力を育ててくれました。文武両道を大切にしました」

―チームが崩れかけたり、2年連続主将を担うことになり、牧選手も辛かったと思いますが、その中で支えてくれた人は誰でしょうか。
「今思うと増田だと思います。この1年で彼も変わりましたし、1人だけじゃなくて2人で頑張ろう、それが出せて最後よかったです」

―これから先はまた違う難しさがあると思いますが、どんな風にバスケットボールをしていきたいですか?
「スキルはまた一から見直していこうと思います。でも勝つメンタリティやリーダーシップを大学では学べたので、プロになっても出していきたいです」

―学生である意味、大学バスケットボール界に4年間いる意味を考えたことがありますか?
「4年生は違いますね。下級生の頃から思っていたのが、インカレでは4年生が活躍することです。『なんでだろう』と思っていました。でも実際4年生になると『勝ちたい』気持ちは大きくなりますし、みんなで勝ちたいという気持ちが持てて楽しいし、でもその分苦しい。でもチーム一体となっている感覚を味わうことができるのは学生バスケならではですね。4年目をやり抜く、4年生になることに意味があると思います」

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※村岸選手、増田選手、森下選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※伊藤選手のインタビューはこちら


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2020.01.15 (Wed)

【2019インカレ】プレイヤーズインタビュー #0伊藤優圭(筑波大・4年)

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最後の半年間で実感した4年生の成長が
チームを進化させ、優勝の鍵に


◆#0伊藤優圭(筑波大・4年・SG)

優勝を決めた吉田監督がテレビ用のインタビューの中でも触れたのが、伊藤の話題だった。医学群医学類、一般の言い方では医学部で学ぶ伊藤は、この夏からAチームに昇格。医学の勉強をしながらもバスケットを続けてきた努力の選手だ。インカレ期間は病院実習中にも当たっており、大事な時期でもチームのために尽くしたことを、吉田監督がねぎらった。「あそこで言ってもらえると思っていなかったので、ありがたかったです。頑張ってきてよかった」と伊藤も顔をほころばせる。ベンチで常に声を出し続け、チームを鼓舞し続ける姿が印象的で、決勝では最後に出場機会も得た。ここに至るまでの4年間、勉強と部活動の両立を続けてきた彼にとっての最後の晴れ舞台になった。

伊藤:勉強と部活の両立はなんとか時間を見つけながら部活をやってきました。1年のときは授業の時間と練習の時間が重なってしまったりして、授業を優先させなければなりませんでした。そこは大変でしたね。でも2年生からはリズムが掴めてきて、そこまで苦ではなかったです。

昨年は仲澤さん(現・AC)がAチームに昇格して、チームを盛り上げる働きをしていました。自分も同じような立場としてAチームにいましたが、仲澤さんをお手本にしてという感じでした。今も仲澤さんはチームにいるので、話を聞きながらどうやればいいかアドバイスもいただいています。だから、仲澤さんをベースに、自分が去年にさらに上積みをして、チームのためにできることはやったのかなと思います。

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筑波大は今季も優勝候補の一角ではあった。ただ、リーグ後半戦にかけては歯車がズレ、外から見る分にはインカレはかなり未知数の状況ともいえた。これを立て直しての優勝は見事の一言だが、チームの全員が「ミーティングを重ねて団結した」と口をそろえる。ただ、言葉の端々から感じられる修正の過程は、今年のことだけではなく、彼らが4年間をかけて少しずつ成長を遂げてきたからこそ、と思える部分も伺える。伊藤がそれぞれの4年生の成長を語る。

伊藤:リーグ戦の後半はみんな頑張ろうとしはしていたんですが、一つの方向に定まらないという感じでした。誰かが手を抜くとかそういうことではないんですが、バラバラで。リーグ戦のあとで4年生でも何度も話し合い、戦術的なところは吉田先生がルールを決めて、練習の中でそれをどれだけ徹底できるかを突き詰めました。そこで自分がやれたことは、客観的に見て、声をかけることです。僕のような立場の人間だからこそできることで、それを頑張って、最後はチームが一つになれたと思います。

4年生たちはよくも悪くもマイペース。特に1年のときなんかはそれが顕著でしたね。ただ、牧は3年の途中からキャプテンになって相当苦労して、リーグ戦からインカレにかけてはだいぶ精神的にも参っていた様子がありましたし、それを口にすることもありました。4年になったとき、誰かそれを助けてあげられる人が必要だと思いましたが、自分がAチームに上がったときはその気持は忘れないようにと思っていました。

増田は自分のプレーをうまくやろうというのが、1年から3年まではあったかと思うんです。それに集中することで肩の力も抜けて、点もたくさん取れていた。でも4年生になってすごく変わりました。チームに対する働きかけをするようになって、頑張れと声をかけるようになっていったんですよね。練習でのことは自分がAチームに入ってからのことしかわかりませんが、それでも変化を感じる部分はあったし、みんなにも人が変わったようだと言われていました。増田はこれから先もバスケットを続けていく上で、今年の変化は本当に大きなものになったんじゃないかなと思います。村岸や森下も3年生までは“自分”の方が強かった。でも4年生になってチームのために、という部分がたくさん見えるようになって、プレーで引っ張ってくれるようにやはり変化しました。そんな中で自分はひたすらベンチから声をかけ続けるだけでした。それが自分の仕事でしたし。今年の4年生はそんな感じでしたが、最後の半年間で4年生が本当に成長しました。それは感じます。

もちろん、伊藤個人としても成長の実感はある。

伊藤:自分は声を出して頑張れと言い続けるのが得意で、そこで精一杯できることを続けていました。ただ、高校のときは部活でキャプテンをやって辛い思いもしていたので、牧がそういう立場になって追い込まれていたのを見て、どんな心境かもわかりました。そこでチーム状況を客観的に見て、必要なことを言えるようになりましたね。辛い時に「頑張ろう」だけでやろうとしてみても、どうにもならないときはあります。そこで「一度落ち着いて考えようぜ」、という部分をやれる人が大切で、自分がそれに気づいてできたことが、高校とは大きく違っていました。そういう働きができたことは自分の成長といえると思います。

後輩にはこの経験を大事にして欲しいと思います。リーグ戦のあまり良くなかった状況から、一から見直しをして頑張ろうと1カ月間で修正できました。あれができれば優勝できるとわかったと思います。勝つためには今回ここで何をやったのかちゃんとわかった上で、来季は春から12月までやり通せたら、圧倒的な力を見せて優勝できると思います。この最後の1カ月を糧に頑張って欲しいと思います。

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プレイヤーとしてはこれで引退になるが、医学を学ぶ彼にはあと2年間の大学生活が残る。部活で目標を達成したあと、残りの時間は勉学に邁進するのみだ。

伊藤:あとは頑張って勉強をして国家試験に受かることですね。今も病院の実習中で1カ月ごとにいろんな科を回っています。将来はまだ決めていませんが、ここからはまず勉強を大切にしていきたいと思います。

勉強と部活動をこなした文武両道から、今度は一つの道を極めるための学びが続いていく。



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2020.01.15 (Wed)

【2019インカレ】プレイヤーズインタビュー#34盛實海翔(専修大・4年)

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4年間、努力し続けたて見せた成長は
次のステージに続く確実な糧に


◆#34盛實海翔(専修大・4年・主将・SG)

2年連続のインカレ準優勝。立ち上がりから筑波の勢いが勝った展開となり、専修大にとっては2年連続であと一歩が足りない結果となった。

盛實:チームとしての完成度というのが筑波の方が高くて、自分たちも気持ちの部分では負けたくないのでアグレッシブに戦っていった部分はあったんですけど、一つのプレー、ルーズボールやリバウンドで、自分たちよりも筑波の方が上回っていた部分が多かったです。かなり高い確率でシュートを決められて、自分たちのリズムがなかなか掴めない状態で、最後まで相手のリズムのまま持っていかれたというのが今日の印象です。筑波はディフェンスとそこからのブレイクということを得意にしているチームなので、そこは対応しようと話していたんですけど、自分たちのリズムが段々悪くなっていってしまいました。試合の入りというのが全てだったのかなと思います。

さらに、センターの井上のスリーポイントにやられたことなど、詰めの甘い部分で「それに対応しきれなかった自分たちの弱さ」と、完敗を認めた。

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表彰式では普段はあまりネガティブな部分を顔に出さない盛實の顔も、ずっと硬いままだった。ただ、確かに勝負には破れたが、今年の専修大にそれまではなかなか発揮しきれなかった粘りが、1年を通じて見られたことを忘れてはならない。それぞれの選手が持つ能力は高いものの、集中力の持続が課題と言われてきた専修大。だが、劣勢になったときも、そこであきらめずに持ち味の攻撃力を武器に粘る姿が、今年は何度も見られた。その姿勢はベスト8がかかった戦いで昨年のチャンピオン東海大相手の大逆転につながり、決勝でも4Qは22-26と、筑波大を上回る点数を叩き出して最後までハードにプレーし続けた。そして、盛實が声を出し続けてチームの気持ちを引き締めた。

盛實:相手にリードされて追う展開が続いて、でもこれまでの経験もあるので、自分から仲間に大丈夫だと声をかけていきました。自分たちの気持ちを切らさないように頑張っていこうと。4年目の成長は何かと言われたら、気持ちの面で去年よりも今年の方が落ち着いてプレーできたことだし、周りに気を配って声をかけるということができたと思います。

個人的な精神面の成長を、彼も認め、チームも同じようなメンタルになってきていることは、リーグ戦でも語っていた。その一方で最後の壁をどう超えるか、それは来年への宿題になった。

盛實:去年も今年もチームを勝利に導けなかったというのは、自分自身の課題ですね。エースと言われてキャプテンにもなって、チームを引っ張っていく立場になった中で、そこで勝ちきれなかったのは、自分の弱いところかなと思います。

それでもこの4年間は盛實にとって成長の4年間だった。頭角を表したのは2年目の新人戦。勝負を決める大事なシュートを次々と沈めてエースシューターとして名乗りを上げると、その後は大学を代表する存在になり、特別指定選手として挑戦したBリーグでもその力を発揮して存在感を示した。周囲の人たちが寄せる期待も感じ取っていた。

盛實:色んな人から『頑張ってね』と言われるようになって、ここまで東海と白鴎を倒してきて、今まで負けてきたチームを背負ってもきたので、その分勝ちたいという気持ちはありました。


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彼がここまでになったのは、日々の努力の賜物だ。練習のあとも、オフの日も、この4年間練習を怠ったことはない、と彼にずっと付き合ってきた工藤学生コーチが言う。「彼がすごいのは能力ではなくて、努力です。1年間、ほぼ365日、自主練習をしないという日はほとんどなかったし、あれだけ練習をしたからこそ、劇的なシュートも、3P王も当たり前」だと太鼓判を押す。そんな努力を、盛實は自分のためであり、チームに示すためでもあると言う。彼の練習は彼自身を大きく飛躍させただけではなく、チームも変えていった。

盛實:チームの中で、自分がシュートを打つ場面は多いです。勝つためには練習してシュートを打つしかないと思っています。それに、自分がそれなりにやってないとチームの選手たちも納得してくれないと思うから、普段の練習の必要性は感じます。チームを引っ張るエースという立場でやらせてもらっているのだから、練習で見せないといけない。だから日頃から頑張ってやっていましたね。

自分が1年のときは実は各人での自主練習の光景があまりなかったんですが、今は2年や3年も積極的に練習が終わったあとに練習をする姿が見られますね。今はみんながやろうとしている。自分が見せてきたことで、いい方向に変わってきているんだなと思いますし、それが2年連続準優勝にもつながりました。そんな大きなことをやったという意識はないけれど、自分としてはやることをやったのかな、そう思います。これが来年につながって欲しいですね。


学生バスケとして最後の取材を受ける頃には表彰式での硬さは消え、いつもの彼に戻っていた。聞かれたことによどみなく答え、取材終わりには一礼を欠かさない。最後には彼のもう一つのキーワードでもあった「楽しさ」も口にし、さまざまなことがあったけれど楽しい4年間であった、と大学での時間を締めくくった。彼にとってこれで大学でのバスケは終わった。そしてもう、次の扉の先への準備はできている。4年間、やれることはやってきた。次はプロの世界で、今度こそ頂点を取りに行く。


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2020.01.15 (Wed)

【2019インカレ】準優勝・専修大インタビュー

「盛實と一緒に大学は楽しくやれた」
楽しみにしていた仲間との意義ある4年間


◆#30アブ フィリップ(専修大・4年・C)

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献身的に4年間、専修大のインサイドを支えてきた。1年目は長い出場時間でも黙々とプレーし、2年目以降は周囲の選手の成長に伴ってプレータイムのバランスを取りつつも、大事なときに頼れるセンターはやはり、この人だった。今では数多くの留学生が活躍するようになった大学バスケの世界。最後のインカレで獲得したリバウンド王の称号は、やはり彼がこの分野の第一人者であったと証明するものでもあった。


—勝利には届きませんでした。
「相手がダブルチームで寄ってきて、自分が味方を探してしまうことが多かった。リバウンドが一番大事なので、そこに力を入れてやろうと思っていました。今日は、他が一対一をやっている中で、ゴール下でブロックショットを狙っていて、いつものチームプレーの中で、しょうがないことだけれど、それでやられてしまいました」

—このインカレはいかがでしたか。
「最後は勝ちきれなかったけど、いつもの気持ちで試合に入っていけた。それは良かったです」

191215abu1.jpg—以前ケイタ選手(#0)が「フィリップ選手の助けになりたい」と話していました。彼には何か特別に話していたことはあったんですか。
「今までは留学生でセンターというのが自分一人だけという状況で、今年入ってきてくれたので、色々教えて。高校と大学はまるで違って、1部には良い選手がたくさんいるので、そこでコミュニケーションも取っていって。来年のケイタのプレーを楽しみにしています」

—この4年間、ご自身のプレーで一番成長し、強みだと感じることは何ですか。
「一番できるようになったのは、タイミングを見てのブロックショットや、リバウンドです。そこは上手くなったかなと思います。どこでボールに行くか、どのタイミングでブロックに行くか、そういうところは伸びたと思います」

—この4年間、専修大学というチームはいかがでしたか。
「専修に入ることが決まっていた高校の時のウィンターカップで、盛實(#34)と同じホテルだったんですよね。それで盛實を見ていて良い選手だなと思いましたし、大学でプレーするのを楽しみにしていました。今までその気持ちを忘れずに、4年間一緒にやってこられて良かったです」

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※盛實選手インタビューはこちら
※工藤学生コーチのインタビューは「続きを読む」へ。



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2020.01.15 (Wed)

【2019インカレ】プレイヤーズインタビュー #15モッチ ラミン(大東文化大・4年)

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目的を持って頑張り続けた4年間
たゆまぬ努力はこの後も続いていく


◆#15モッチ ラミン(大東文化大・4年・C)

春トーナメント3位、リーグ戦初優勝、インカレ3位でシーズンを終えた大東文化大。特に秋以降のチームとしての総合力は、攻守とも刮目に値する見事なものだった。インカレは準決勝の筑波大戦と一歩も引かぬ戦いで軍配は筑波大に上がったが、どちらが勝ってもおかしくない死闘を展開。大会を終えたモッチは1年を振り返り、楽しかったという。

モッチ:今年1年は本当に楽しかった。自分としてもチームとしても成長したと思う。昨年のチームを見て、みんな今年の大東は大丈夫かなと思っていたと思います。そう言われることもありました。それをリーグ戦で優勝できて、すごい、と言うしかない。とてもいい年だったと思う。インカレは優勝したかったけれど、負けてしまいました。悔しいけれど、この1年は無駄ではない。いい1年でした。


インカレ最終日、3位決定戦の出場時間は約8分にとどまった。肩には頑丈にテーピングが巻かれていたが、準決勝で痛めたものだ。試合の終盤、筑波大の三森のディフェンスと腕が絡まり、引っ張られる形になってしまって肩を痛めてしまったという。そのあと勝負のかかったフリースローを2本落としたが、痛みのせいで腕が上がらなかった。

モッチ:あそこで腕を引っ張られる形になって伸びてしまって、やばい、と思いました。最後のフリースローは届かない、ってなりました。言い訳にしたらダメだけど、痛かったな。準決勝はどっちが勝ってもおかしくない試合だったと思う。だから悔しい。みんな頑張ったし、すごくいい試合だった。何が勝ち負けを決めたかわからない試合だったと思う。

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こうして3位でインカレを終えたモッチだが、どこか誇らしげだった。「すごいことをしたよ思うんだよ」と言うその言葉に、ただただ頷くばかりだ。チームは彼が1年生のときは2部から1部へ昇格し、2年生ではインカレ優勝を果たした。3年生のときは当時の大東文化大の最高位・リーグ2位となり、4年目には創部初のリーグ優勝を果たした。これが、彼が入学してからの4年間にチームとして成し遂げた記録であり、強豪として成長を遂げていく要の部分にモッチがいた。また、同期たちも呼応するようにぐんぐんと伸びて、今年はいずれも頼れる選手ばかりだった。主将の中村はバスケのこともそれ以外のことも、モッチが相談に乗ってくれて、便りになったと言う。元々人に対してよく話かけるモッチは、コミュニケーションの要でもあったのだ。

モッチ:今年はとてもいいチームでした。春のトーナメントでは自分はそんなに良くなかったけど、韓国に行ってすごくチームが伸びて、それでリーグ戦でも優勝できました。

みんなとはよく話したし、それがチームだからね。キャプテンも浩陸だけじゃ大変なところはあると思う。バスケの経験は自分だってすごくあるから、影からサポートしていくこともチームとして大事だと思ってやっていました。自分はバスケのことを言うときはうるさいけど(笑)、チームのために言っています。ここまでいろんなことを言ってきたけど、みんなもすごくわかってくれていると思います。それは感謝してます。

自分が大東に入る前は大東は2部で、どうしても1部に上がりたかったと思う。自分が入学して1年目に1部に上がって、2年ではインカレで優勝しました。それは半端ない、なかなかないことだと思う。この4年目にはリーグ戦も勝ちました。すごいでしょ?4年間でここまでできるチームはなかなかないと思いますよ。すごく大きい結果を出したと思う。

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戦績が物語ることは確かに多いが、この4年間で1部の上位チームとして一目置かれる存在になれたことは意義がある。

モッチ:後輩たちがこれでもっともっと頑張ってくれたら、まだまだ大東は良くなると思う。東海や筑波みたいな、1部でも強豪といつも思われるようなチームになったら嬉しいな。OBとして後輩たちのサポートは話すことくらいしかしかできないけど、それぐらいはやるし、応援も行けたら来ようと思います。

頑張ることって、目的があればいくらでも可能です。自分は学生バスケで終わりたくないし、もっと上でやりたいから、4年間の時間を無駄にすることはできなかった。どんな場面でも目的を持ってやる必要があったし、そのためには頑張り続けるしかない。みんなにもそれをやり続けて欲しいと思います。

この先はプロとしてまた自分の道を自分で切り開いていくモッチ。大学界に大きなものを残してくれたが、この先に続く活躍を祈りたい。

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2020.01.15 (Wed)

【2019インカレ】プレイヤーズインタビュー #77前田怜緒(白鴎大・4年)

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“雑草”から“エース”へ
4年間で遂げた大いなる成長


◆#77前田怜緒(白鴎大・4年・F)

春の覇者・白鴎大は4位でインカレを終えた。主力の怪我、豪雨災害による被災など、最も過酷な1年を送ったチームだったといえるが、それにも折れず最後まで戦い抜けたのは、彼らが元々持っているタフネスのおかげだろう。アクシデントの続いたリーグ戦を7位で持ちこたえ、最後は見事インカレベスト4入りを果たした。

前田:インカレは1戦ごとが次に繋がる試合ができていたと思います。専修戦(準決勝)は負けてしまい、何もできなかったので悔いはありますが、ブラは青学戦(準々決勝)で足を怪我してしまい、パンパンに腫れてしまったんですよ。でも無理をして専修戦に出てくれました。本当によくやってくれて、負担かけてしまって。でも総合的に見たら、いいインカレだったと思います。個人的には激しいマークに遭う中でもアジャストできていたと思います。ただ、専修戦だけできませんでした。ガッツリ当たってくれるとやりやすいのですが、よくわからなかったですね。でもそこが敗因でした。

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このインカレで顕著だったのは、チームの一体となった雰囲気だった。特に、夏に膝の怪我で手術をし、最後のインカレでベンチ復帰を果たしたシェッハへの想いが皆を突き動かしていた。劇的なプレーを決まったとき、また勝利するといの一番に前田がシェッハに駆け寄る姿が何度も見られた。3位決定戦でシェッハがコートに温かく送り出されたときは、今大会でも最も美しいシーンともいえたが、前田が試合の最後に涙目でシェッハと握手を交わした姿も忘れられない。

前田:最後はシェッハとコートに立つことができました。今日の試合前に、モチベーションビデオを見た時に泣いてしまって『やばい』と思ったのですが、なんとか最後の試合を乗り切れました。その時も泣いたので今日は枯れましたね(笑)。

今季、トーナメント戦の優勝は嬉しかったです。その後に怪我人が多く出てしまい、アクシデントが続きました。実はブラも膝がもうぼろぼろだったんです。手術しないといけないのですが、シェッハが手術をしないといけなかったので、代わりがいなくて。それで我慢してやってくれたんですよ。俺よりシェッハのことを想ってくれているんです。このインカレでもタフな試合を全部耐えてくれました。チームとしても、個人としても成長できたし、白鴎大の歴史をある意味塗り替えることができたと思っています。

全員のチームメイトを想う気持ちが、最後まで彼らを戦わせていたのは間違いない。

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今年チームを引っ張ってきた前田は、この4年間でエースとして大きく成長し、また大学界でも注目すべき選手の一人となった。下級生の頃から自らを「雑草」と言い、だからこそエリートチームに勝つことが醍醐味、とも語っていた。実際、昨年は東海大相手に2勝、今年も東海大、筑波大といった強豪を倒してのトーナメント優勝でもあった。それは前田だけの頑張りではなく、やはり高校時代は派手な活躍をしていなくても、大学で成長を遂げたほかの4年生全員の成長の成果でもある。「毎年4年生が頑張れば、勝てるチームになれる」と前田は言う。それは自らが体現した姿だ。

前田:最初の1年目は4年生がすごくて、インカレは3位でした。今年は春に結果が出て、インカレは過去の結果を塗り替えようと頑張りましたが、できませんでした。でもこの4年間を通して多くのバスケットを学ぶことができたし、人間関係でも色々なつながりができました。高校のウインターカップはテレビで見ていたのですが、大学に入って有名な選手たちとマッチアップもできました。毎試合楽しくて、いい経験しかしていないです。毎試合ファウルばかりしてしまいましたが(笑)。今日も中村拓人(大東文化大・#12)とのマッチアップは楽しかったです。

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この先はプロへと道は続く。ポジションアップも視野に入れたさらなる成長が必要になる。ただ、どんなときも泥臭く前に向かう前田が大学界で道を切り開いてきたように、この先困難があっても必ずしぶとく、あきらめず、前に進み続けていくだろう。



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2020.01.15 (Wed)

【2019インカレ】4位・白鴎大インタビュー

「楽しい仲間の中心にいた」
主将の色がチームの色に


◆#2中川 綸(白鴎大・4年・主将・PG)

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春のトーナメント戦優勝から始まったシーズン、けが人や台風などさまざまなアクシデントに見舞われた。それでもチームが下を向く様子は見られなかった。中川はそのカラーを牽引するのではなく、「中心にいる」と自身を表現した。春の結果から追われる存在ではあったが、余計な気負いが見られなかったのも、「楽しく」を大切にしている主将の色がいい方に向いたといえよう。バスケットボール人生はこれで一旦締めるという。あの勝負強いシュートやスピードのある速攻が見られないのは残念だが、ここまでの活躍で多くの人を楽しませてくれた。


―インカレを振り返って。
「胸を張れる結果だと思います。優勝を目指していた分悔しさはありますが、インカレ全試合を楽しく終えられたので良かったです。気持ちで負けたくなくて、うまい相手でも気持ちを全面に出すことができれば勝負になると思いました。その結果がついてきました」

―主将としての1年間はどうでしたか?
「自分はキャプテンらしい人間ではないので、周りに本当に助けられたと思います。他のチームの主将のように特別、まとめたりもしませんでした。楽しいチームメイトの中心にいるという感覚でやっていました。それが白鴎大の良さに繋がりました」

―中川選手は怪我でリーグ戦の終盤は欠場でした。チーム的にもさまざまなことがあったと思いますが、インカレまでの1カ月はどんな雰囲気でしたか?
「リーグが終わってからの雰囲気は良かったです。リーグ戦で悔しい思いをして、シェッハ(#75)のためにというのをキャッチフレーズにして、その想いでインカレまでみんなで頑張ったので、雰囲気は良かったですね」

191215nakagawa2.jpg―白鴎大の4年間を振り返って。
「自分は他の4年生と違って下級生からプレータイムをもらえるような選手ではなかったです。自分は3年生から試合に絡み始めたので遅くて、その分悔しかったんです。シンプルなのですが、オフのときに自主練をしたり陰ながら努力して、ようやく試合に出られて。4年間は苦しかったですね」

―次の新チームに一言お願いします。
「4年は抜けますが、3年生以下も試合に絡む選手は多いです。新入生もいい選手が入ってきます。優勝を狙えるチームになるので、頑張って欲しい気持ちはあります。でも絶対に優勝するぞという固いこととかは思わなくていいと思います。自分たちには自分たちのリズムがあるので。自分たちが掲げた目標に向けて努力すればいいと思うので」

―バスケットは続けられないということですが、ここまでのバスケット人生はどうでしたか?
「楽しかったです。コミュニケーション力やきつい思いをした時こそ、仲間との絆が生まれることを学びました。仲間の大切さもわからせてくれるスポーツだったと思います。白鴎大では、私生活もほとんどチームメイトと一緒です。コート以外でもよく話しましたし、遊びにもいきました。バスケットボール以外でも仲がいいのは、バスケにもいい影響を与えたと思います」


※星野選手、三浦選手のインタビュー、シェッハ選手のコメントは「続きを読む」へ。
※前田選手のインタビューはこちら


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2020.01.15 (Wed)

【2019インカレ】12/15 3位決定戦 大東文化大VS白鴎大

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最後に出場した白鴎大・シェッハを拍手しながら待っていた大東文化大・モッチ。互いにハグして最後のプレーへ。


大東文化大のリードで試合が進み
最後は4年生たちだけの競演が実現


 インカレ最終日、3位決定戦は大東文化大白鴎大の戦いになった。この2チームはヘッドコーチ同士が同世代で普段から練習試合などもよくする仲。しかも、今季はどちらも多くの4年生がスタメンとしてチームをひっぱり、春トーナメントを白鴎大が、秋のリーグ戦を大東文化大が制した、今年を代表するチームだ。試合は大東文化大がリードする展開となったが、最後は互いのチームの4年生だけがコートに揃い、学生最後のプレーを締めくくる、夢のような光景も広がった。

 この日、白鴎大は#52ブラ(2年・C)が長らく酷使した膝の状態や準決勝での負傷により欠場。一方の大東文化大は#15モッチ(4年・C)がやはり準決勝での負傷で肩にテーピングを巻き、スタメンで出場したものの、ほとんどをベンチで過ごす形となった。試合は大東大#18後藤(4年・SF)の3Pで幕が開き、白鴎大#32三浦(4年・SG)が3Pで返し、4年生同士の負けられない気迫がぶつかりあった。白鴎大はゾーンで守りを固め、オフェンスではターンオーバーからの早い展開で得点。大東大は#2飴谷(3年・SG)、#99増本(4年・PF)の3Pがこれを打破していく。白鴎大は#32三浦が好調で#24星野(4年・PF)もそこに続くとリードを得るが、大東大は#18後藤の2本目の3P、#15モッチのシュート、#81後藤から#99増本へのアシストも決まると接戦に。1Qは20-21で白鴎大リード。

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 2Q、白鴎大は#24星野の3Pが出たあとは得点が止まる。大東大は#39アビブ(2年・C)がダンクを見せ、#12中村拓人(1年・PG・中部第一)のミドルシュートで同点に。さらにそこから#39アビブのシュートが続き、さらに#13小谷(4年・SG)の3Pが入ると大東大側は大盛り上がり。白鴎大はおよそ7分ほど得点が止まってしまい、#39アビブと#13小谷がシュートを決め続けた大東大が40-28と大量リードで前半を終えた。

 3Q、白鴎大は#23荒谷(3年・PF)が連続得点。しかし大東大は#34中村浩陸(4年・PG)の4連続3Pが会場を沸かせる。それでもゾーンを継続する白鴎大はフリースローでじわじわ追い上げ。しかし大東大は今度は#12中村拓人の3Pが続き、このQ、中村兄弟が合計6本の3Pを沈めて71-47とリードを広げた。

 4Q、白鴎大は#77前田(4年・F)、#7ギバ(1年・PF・常総学院)の速攻が決まる。大東大は#1深渡瀬(2年・PF)、#88増本らが踏ん張り、#13小谷の速攻も出てリードは保っていく。しかし白鴎大も持ち味の粘りを見せ、#23荒谷、#13西山(4年・PF)の得点や#25角田(2年・SF)の3P、#2中川(4年・PG)のシュートでじりじりと追い上げ、残り2分には#13西山の3Pやシュートで12点差まで追い上げた。しかし逆転にはもう難しい時間帯。ここからは特別な時間がスタートした。

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 残り1:21、両チームはここでメンバーを全員4年生にチェンジ。ともに6名が登録されているため、大東大はここまで存分にプレーで見せた#13小谷、白鴎大は#13西山が下がる形に。そして大東大は#34中村浩陸、#15モッチ、#88増本、#81後藤、そして準々決勝で怪我を追った#25高木(4年・SF)が登場。白鴎大は#2中川、#24星野、#77前田、#32三浦、そして膝の怪我から復帰の途上である#75シェッハ(4年・C)が拍手を受けながらコートに立った。そこからは#75シェッハのダンク、#25高木はレイアップを決め、また高校時代のチームメイトである大東大#81後藤と白鴎大#32三浦は激しいマッチアップを展開するなど、ブザーが鳴るまで、彼ららしい見せ場を数多く作っていった。最後は90-80で試合終了し、大東大が3位を確定。試合後には3位決定戦には珍しく両チームの選手が一列に並び、会場に向かって一例すると、観客席からは温かく優しい、これ以上ない拍手が降り注ぎ、彼らの4年間に幕が降りた。

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写真上:両チームとも多彩なメンバーを出場させた。大東大は中村拓人やアビブが活躍。
写真中:リーグ戦から出番を得た白鴎大の4年制、西山。バックアップメンバーとして欠かせない存在だった。
写真下:最後は両チームの選手たちが4年間の健闘を称え合った。

※各校記者会見は「続きを読む」へ。
※以下インタビューは別途掲載します。
大東文化大・中村浩陸選手、小谷選手、モッチ選手、高木選手、後藤選手、増本選手
白鴎大・中川選手、星野選手、三浦選手、シェッハ選手、前田選手



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EDIT  |  23:40  |  2019インカレ  |  Top↑

2019.12.15 (Sun)

【2019インカレ】最終結果

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優勝 筑波大学(3年ぶり5回目)
準優勝 専修大学
3位 大東文化大学
4位 白鴎大学

★ベスト8
日本大学
日本体育大学
東海大学
青山学院大学


優勝 筑波大学
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4年生


準優勝 専修大学
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4年生


3位 大東文化大学
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4年生


4位 白鴎大学
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4年生


【個人賞】

■最優秀選手賞(MVP)牧 隼利(筑波大学・4年)
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■敢闘賞 盛實海翔(専修大学・4年)
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■優秀選手賞
増田啓介(筑波大学・4年)
山口颯斗(筑波大学・3年)
西野 曜(専修大学・3年)
中村浩陸(大東文化大学・4年)
前田怜緒(白鴎大学・4年)
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※写真右から



■得点王 西野 曜(専修大学・3年)104点
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■3P王 盛實 海翔(専修大学・4年)15本
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■アシスト王 増田 啓介(筑波大学・4年)15本
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■リバウンド王 アブ フィリップ(専修大学・4年)OF23/ DE45/TO68
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■MIP賞 盛實 海翔(専修大学・4年)
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■クリーン・ザ・ゲーム賞 東海大学
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2019.12.15 (Sun)

【2019インカレ】12/15結果(決勝)

駒沢オリンピック公園総合運動場体育館

大東文化大学90(20-21,20-7,31-19,19-22)80白鴎大学(3位決定戦)
筑波大学91(25-21,21-15,23-14,22-26)76専修大学(決勝)



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2019.12.14 (Sat)

【2019インカレ】12/14 専修大VS白鴎大(準決勝)

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白鴎大は粘りを見せて追い上げるが
専修大が余力を持って2年連続決勝進出


191215bra.jpg 立ち上がりは硬い内容となった。専修大はターンオーバーが、白鴎大はファウルが込む内容となってなかなかスコアが動かない。#46寺澤(2年・SF)、#12西野(3年・SF)がコツコツとフリースローを決めていく専修大に対し、白鴎大は#23荒谷(3年・PF)、#2中川(4年・PG)のジャンプシュートで返していくが、全体的には重たい展開が続いた。#12西野がゴール下での得点を重ね、1Qは専修大が4点のリードとなった。

 この状況が2Qは一転。専修大#34盛實(4年・SG)のレイアップを皮切りに、今度は点の取り合いの様相となった。白鴎大は#52ブラ(2年・C)のバスケットカウントに#3板橋(3年・PG)も難しいシュートで続き、一旦は1点差にまで詰め寄る。しかしここから専修大は#12西野が連続得点を決め、#30アブ(4年・C)のブロックショットも飛び出し、抜け出しに成功。対照的に白鴎大は24秒オーバーも出て無得点の時間が続いた。専修大は#28野﨑(2年・SG)が技ありのランニングショットでこの日ここまでで最大の12点差とする。しかし白鴎大は#52ブラが2連続で3Pを決め、これで息を吹き返した。#30アブの高さに苦しんでいた#77前田(4年・F)もフックを決めてじわりと詰め寄る。最後は#2中川の3Pも決まり、6点ビハインドに挽回して前半終了となった。

 ハーフタイム後、専修大はいきなり#34盛實の3Pが炸裂。白鴎大の気勢を削ぎにかかる。しかし、この直後にベンチテクニカルを吹かれ波に乗り切れず、さらに#23キング(2年・SG)も3ファウル目に。ここから流れは白鴎大に傾き、#2中川や#77前田が奮闘を見せて再度迫る。専修大は沈黙を打破できず、5分過ぎに#2中川に3Pを決められ遂にリードが入れ替わった。畳み掛けたい白鴎大だが、直後に#52ブラが立て続けにファウルを犯してしまう。専修大は#30アブがムードを変えるダンクを披露。これで流れを取り戻した。#30アブのゴール下、直後に交代した#0ケイタ(1年・C・日体大柏)の3点プレーなどで、一気に点差を拡大。最後は#12西野がバスケットカウントでこのQを終え、これで白鴎大は#24星野(4年・PF)が4つ目に追い込まれる。

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 4Qに入るとあろうことか#77前田も4つ目を吹かれて苦しい白鴎大。それを尻目に専修大は#12西野の3Pもあり安全圏のリードに。白鴎大も粘りを見せるが、最後はフリースローも決めきれないなどでチャンスを活かしきれず。76−60とした専修大が、2年続けての決勝進出を決めた。

 重たい序盤となった両者だが、アブの高さを活かしつつ相手の攻撃の芽を摘み取り、野﨑や西野らが、流れを得た時間帯で持ち味を発揮した専修大に分があった。決勝の舞台は昨年に続けてとなるが、1年前は東海大に屈した。借りを返す貴重なチャンスを無駄にするわけにはいかない。

 4年生が多い今年の白鴎大は、負傷したシェッハの分も、という意気込みを強く見せながらここまで勝ち進んできた。この日は何度も劣勢に立たされながら、その都度反発心を示し、執拗に専修大に食い下がった。3位決定戦に進むこととなるが、最後まで結束し、笑顔でシーズンを締めたい。

写真上:インサイドでは苦戦したが、アウトサイドでつないだ白鴎大・ブラ。
写真下:速攻を決める専修大・寺澤。豪快に決めた。

※専修大・西野選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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EDIT  |  23:50  |  2019インカレ  |  Top↑

2019.12.14 (Sat)

【2019インカレ】12/15試合予定(決勝)

駒沢オリンピック公園総合運動場体育館

10:20 大東文化大学 vs 白鴎大学(3位決定戦)
12:30 筑波大学 vs 専修大学(決勝)

全日本大学バスケットボール連盟インカレ公式サイト
最新情報は公式サイトでご確認ください。


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EDIT  |  21:51  |  2019インカレ  |  Top↑

2019.12.14 (Sat)

【2019インカレ】12/14結果(準決勝)

強調文駒沢オリンピック公園総合運動場体育館

専修大学76(15-11,24-22,19-16,18-17)66白鴎大学
大東文化大学58(18-22,11-5,14-14,15-19)60筑波大学




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2019.12.13 (Fri)

【2019インカレ】12/13 準々決勝 大東文化大VS日本大

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大東文化大が4年生を中心に奮闘し逆転勝利
日本大のラストショットは惜しくも届かず


 この日の最終戦、関東1位の大東文化大と関東8位の日本大の戦いもまた、1点を争う息詰まる死闘となった。序盤にリードしたのは日本大を、大東文化大が終盤に追い上げる展開となった。立ち上がりは日本大に流れが傾く。#14松脇(4年・SG)のジャンパーで先制し次々得点すると、大東大は早めのタイムアウトを要求。その後ミスが続きなかなか流れを物にできず、日本大は途中出場の#10杉本(3年・SG)がゴール下、3Pから点差をつけていき12-25でリード。

S__480436230.jpg 立て直しを図る大東大は2Q、#1深渡瀬(2年・PF)の3P、#15モッチ(4年・C)がシュートを決めていき、ディフェンスでも足が動いてくる。じわじわ点差を詰め、開始5分にスティールから#12中村拓人(1年・PG・中部第一)が走り2点差。日本大は5分で4得点と勢いが止まるがタイムアウト後、#11高原(2年・SG)がレイアップを連続でねじ込み追いつかせない。大東大は#25高木(4年・SF)のタップ、#2飴谷(3年・SG)の速攻から再び1点差に迫るが、日本大も#11高原がシュート、ボーナススローを得てギリギリのところを粘り39-43とリードのまま前半終了。

 3Qの立ち上がりも試合の入りと同じく日本大のペース。#14松脇の3Pから#0シェイク(3年・C)の高さを活かしていく。前からゾーンを組み、ミスを誘発すると、大東大は攻めあぐね点差は10に。我慢の時間が続いたが残り3分、#1深渡瀬のバスケットカウント、#81後藤(4年・SF)の3Pで持ち直す。日本大は#8ジャワラ(4年・PF)のフックシュートでしのぐも、大東大は終盤に#99増本(4年・PF)のバスケットカウントで一気にチームは沸き56-62で6点を追いかける。

S__480436227.jpg 4Q、#0シェイクのバスケットカウントから日本大は一気に盛り上がり、大東大は早めのタイムアウト。その後#34中村浩陸(4年・PG)が3Pを決め、前からゾーンを組むとスティールから速攻。日本大も早めのタイムアウトで対処するが、大東大は#15モッチを中心に得点していきじわじわ点差を詰める。ディフェンスで粘った大東大は#12中村拓人が鮮やかに速攻を決め、残り4分でとうとう同点に。日本大はミスとファウルトラブルが続き、#8ジャワラが退場。しかし、#14松脇が3Pでガッツポーズ、すぐに大東大は#34中村浩陸がバスケットカウントで返し4年の意地がぶつかる。クロスゲームとなり残り30秒、大東大は1点ビハインドで#34中村浩陸がレイアップをねじ込み再び逆転。日本大は、最後のタイムアウト後のシュートは落ち、ファウルゲームに。大東大は#34中村浩陸がフリースローをしっかり2本決め3点差。残り12.3秒のオフェンスは2度のファウルで、ハーフから残り3.1秒。#10杉本の放った3Pはリングに弾かれブザー。79-76で大東大が逆転勝利し、準決勝へ進んだ。

「ビハインドの中でよく粘ってやってくれた。ディフェンスでは駆け引きがあり、思い切りの良さがなくなる時間もあった。後半は『ディフェンスで引くな』ということも言った。最後は学生スポーツならではの4年生の力が見え、後藤、増本も頑張ってくれた」と試合後に大東文化大の西尾監督。入りが悪く、途中高木が怪我による離脱というアクシデントも起きたが、終盤まで集中力を切らさない姿勢は、さすがだった。厳しい時間で深渡瀬や中村拓人という下級生の頑張りも目立ったが、最後はやはり4年生が決めた。準決勝は筑波大と対戦。サイズは劣るが、ディフェンス力とチーム力を発揮できるかが問われる。

 日本大はリーグ戦の後に怪我人が復帰し、インカレではベストメンバーで臨んだ。しかし大会を通じてシュートの確率が今ひとつ上がらない中で苦しい場面も多々見られた。ただ、松脇の安定感やシェイクのブロック、ゴール下、高原の勢いのあるドライブは大東大の追い上げを何度もかわした。逆転を許してしまったが、最後の松脇の3Pは4年生同士の意地の対決を象徴したもので、涙を流しながらコートを去った。

写真上:リーグを経て安定感が高まり、アシストを連発した上澤。
写真下:日本大・シェイクと大東文化大・モッチの行き詰まるマッチアップ。シェイクの高さに何度も阻まれながら、勝負どころではモッチが決めていった。

※大東文化大・深渡瀬選手、日本大・松脇選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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