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2017.05.07 (Sun)
【2017トーナメント】決勝 筑波大VS白鷗大
白鷗大は初の決勝を戦い抜く

白鷗大は立ち上がりに#0野﨑(4年・SG)の3Pやフリースローで流れに乗るが、決めきれずにリングからこぼれるシュートもある。筑波大はそうした隙を逃さず、#14波多(3年・SG)がアグレッシブに攻め、#65玉木も豪快なダンクを見せるなどして1Qは24-17のリード。2Q、白鷗大は#44星野(2年・PF)の3Pで追い上げの糸口を作るが、筑波大は#6馬場(4年・SG)が速攻から鮮やかにダンクを決めて勢いには乗らせない。2Qになりコートに送り出された#11増田(2年・PF)も着実に得点して白鷗大を引き離していく。白鷗大は#75シェッハ(2年・C)をコートに戻し、なんとか10数点の差を保ってついていく。残り4分、白鷗大は#0野﨑が反撃のシュートを決めるも筑波大も#11増田が3Pで返し、さらにバスケットカウントを獲得して波に乗ると、前半は48-28。筑波大が前半で20点もの差をつけて終了した。
3Q、筑波大の激しいディナイに遭う白鷗大は思うようにシュートが打てず得点が伸びない。開始3分に#35秋野(3年・PF)がバスケットカウントを決めてようやくこのQ初得点とするが、その間にも着実に得点を重ねた筑波大は既に30点近い差をつけて先を逃げている。#6馬場の2本目のダンクも飛び出し、残り5分でさらに差は開いた。それでも筑波大は手を緩めず激しい攻守で白鷗大を引き離していき、3Q終了時には80-34。46点もの差がついた。白鷗大は攻めてはいるがアウトサイドが入らず、速攻でも筑波大の守りの前に決められない場面が続き、3Qは6点で終了。しかし4Qも諦めずにエース#0野﨑が率先して攻め続ける。しかし大差がついた筑波大もベンチメンバーが気迫あるプレーを続けて最後は115-57。筑波大が実力を見せて2連覇を決めた。

白鷗大は全9試合を戦い抜いた。こちらも試合経験の浅いメンバーが多いが、試合を重ねるにつれて落ち着きを増していく様子が感じられ、多くの経験を積めたことは今後の糧になるだろう。地道にやり続けて力をつけていくタイプの選手が多いだけに、秋はさらに成長したところを見せて欲しい。
写真上:チームハイを記録した増田は26得点。タイミングやスペーシングなど勘所の良い選手だ。
写真下:最後まで攻め続けた野﨑は15点。プレーでチームを引っ張った。
※筑波大・馬場選手、波多選手、白鷗大・須田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2017.05.07 (Sun)
【2017トーナメント】5/7 3位決定戦 日本体育大VS東海大
東海大は課題の見える敗戦で4位

立ち上がりは日体大。#32フェイ(3年・C)のシュート、#20小田桐(4年・PG)の3P等も決まるとチームも大盛り上がり。日体大がリードする展開となるが、出遅れた東海大もすぐさま追いつくと点の取り合いになる。日体大は#45河野(2年・C)が速攻、ゴール下で活躍。東海大は#11白戸(4年・SG)の3Pや#10鶴田(3年・PF)のジャンパーも確率よく決まっていく。日体大は#19田口、#32フェイが2ファウルとなってベンチに下がるが、その時間帯をよくしのいで19-21で東海大リードで1Q終了。
2Qの立ち上がり、日体大は外のシュートを打っていくが決まらず。東海大もミスが続き膠着状態となるが、#20小田桐が3Pのファウルをもらい、日体大が逆転する。東海大もすぐさま逆転するが、日体大が残り約6分で#19田口、#32フェイをコートに戻し、#19田口(4年・SF)、#64井手(3年・PG)のドライブ、ジャンパーなどが続き流れが日体大に。タイムアウトで修正をはかる東海大だが、日体大の集中も切れず点差は5のまま試合が進む。最後は#64井手がドライブでゴールを決めると、38-31と7点リードして前半終了。

4Q、#15内田のスティールで東海大が先制するが、日体大は#4江端のシュート、#45河野のブロックなど好プレーが続く。東海大は高い位置からのディフェンスで日体大からミスを誘っていく。開始3分、#19田口の3Pが沈み日体大のリズムは継続。東海大はノーマークを作って打ってはいくが、この確率が上がらないのが苦しいところ。残り4分、#19田口のドライブがバスケットカウントを獲得するなど日体大は確実に勝利を手繰り寄せ、76-58。日本体育大が20点近い差をつけて東海大を下した。

東海大は司令塔に据えていた笹倉が4月頭に負傷。急遽ルーキーの西田をPGとして形にし、大会に臨んだ。一方で西田、寺嶋、笹倉らはいずれも下級生だ。全員が得点できる能力ある選手たちを揃えるチームだけに、司令塔として広い視野でボールを配給できるガードの育成は急務だろう。上級生は危機感を持ってチームの先を見据えている。秋までにそれが結実することを願いたい。
写真上:日体大はベンチから出場した津田も要所のシュートやインサイドでのプレーなどで貢献し、河野と共に2年生コンビの成長は著しかった。
写真下:元々シューターとしての能力はお墨付きだったが、ガードとしてのポテンシャルも感じるプレーぶりを見せた西田。「オールラウンドな選手としての成長を期待する」と陸川監督。
※日本体育大・田口選手、東海大・内田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2017.05.07 (Sun)
【2017トーナメント】5/7 5位決定戦 大東文化大VS中央大
中央大は最後まで攻め続ける前向きさを見せて6位

1Qは互いに得点を決め合う形。1〜5番がバランスよく揃う大東大に対し、サイズこそないものの、アグレッシブな中央大のオフェンス力も光って23-20とハイスコアな出だしになった。
2Qの頭は互いにベンチメンバーを登場させる。中央大は#2大崎(2年・PF)が気を吐き、主力が下がっている間も良いパフォーマンスを見せた。大東大は半ばにスタメンを戻してエンジンをかけると、中央大も#33三上(2年・SG)の3Pが決まり4点差にして大きなダメージにはさせない。だが#15モッチ(2年・C9のゴール下の強さ、#12熊谷(3年・PG)、#11齊藤(3年・SG)、#0葛原(4年・SG)のアウトサイドもこの日は好調。内外の強さを示して大東大が中央大を引き離していく。リバウンドで不利な中央大は持ち味の速いトランジションが出せず、前半は48-34と差をつけられた。
後半3Q、#23奥住(3年・SG)の3Pを皮切りに大東大が波に乗り、快調に加点。中央大は苦しいところを#13中村(3年・PG)などの個人技もあるが、差は縮まらずに71-51と20点差に。4Qの中央大は#33三上が3Pを狙ってこれを勝負強く沈めていくものの、大東大が99-75と余裕を持って勝利を納め、5位を確定した。

中央大はアグレッシブな攻守を持ち味として果敢な戦いぶりを見せたが、上位の戦いになると高さの面では苦戦が見えた。今はほとんどの1部チームが2m級の選手を揃える状況にあり、上に行けば行くほどバランス良く戦力を備えたチームとの戦いが待っている。だが、中村、三上、鶴巻といったスコアラーはやはり魅力が大きく、青木、大崎といったフォワード陣もいいプレーがあった。これを良い材料にリーグに向かってもらいたい。
写真上:今大会要所で起用された大東大・齊藤。複数のシューター陣の競争がチームを厚くしていく。
写真下:最後まで三上とともに攻め続け、積極的にパスも供給した結果、中村はアシスト王を獲得。
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2017.05.07 (Sun)
【2017トーナメント】5/7 7位決定戦 専修大VS拓殖大
アウトサイドの不振が響き拓殖大は8位

展開は1Qから差のない戦いとなり、専修大はインサイドの#30アブ(2年・C)を始めとする高さ、拓殖大は#23ドゥドウ(1年・C・八王子)の内外からの得点も光り17-17で1Qを終了。2Qも拓殖大は#23ドゥドゥ、#16飯田(4年・SG)の3Pなどで得点を重ねるが、専修大は#12西野(1年・F・近大附属)、#34森實(2年・G)のアウトサイドの好調さ光って終盤に最大5点のリード。残り1分半、拓殖大はゾーンでターンオーバーを奪うが、3Pが決まらず。専修大はリバウンドから#27阿部(2年・G)、ルーズボールから#26砥綿(4年・G)のレイアップも決まりリードを広げると前半は39-31の専修大リードで終了。
後半3Q、追い上げたい拓殖大だが、自慢の3Pが入らない。専修大は10点の差を守っていき、最後は#27阿部のドライブで58-44と14点差にして終えると、4Qは点差の有利も働いてか専修大が29点と大量得点で87-58とし、7位を決めた。
専修大は荒削りながら重富兄弟、安部、森實といった若いガード陣が頭角を現してきた春だった。インサイドのアブは健闘してはいるが、大東文化大のモッチ、日本体育大のフェイ、そして拓殖大のドゥドゥ等、他チームの留学生も伸びてきており、今後はその競争も見どころになるだろう。柔らかいシュートタッチを見せたルーキー西野の台頭も今後の楽しみだ。

写真上:17得点をあげた西野。196cmながらアウトサイドのシュートも確率が高い。
写真下:拓殖大・ドゥドゥは15点14リバウンド。3Pは2本。高い機動力、シュートの柔らかさ等、まだまだ伸びしろが期待できる。
※拓殖大・飯田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2017.05.07 (Sun)
【2017トーナメント】最終結果
準優勝 白鷗大学
3位 日本体育大学
4位 東海大学
5位 大東文化大学
6位 中央大学
7位 専修大学
8位 拓殖大学
9位 青山学院大学
10位 神奈川大学
11位 明治大学
12位 国士舘大学
13位 駒澤大学
14位 東京成徳大学
15位 法政大学
16位 明星大学

優勝 筑波大学

準優勝 白鷗大学

3位 日本体育大学

4位 東海大学
【個人賞】
■最優秀選手賞 馬場雄大(筑波大学)

■敢闘賞 野﨑零也(白鷗大学)

■優秀選手賞 杉浦佑成(筑波大学)

■優秀選手賞 増田啓介(筑波大学)

■優秀選手賞 ディオップ マムシェッハイブラヒマ(白鷗大学)

■優秀選手賞 田口 航(日本体育大学)

■優秀選手賞 佐藤卓磨(東海大学)

■得点王 ゲイ ドゥドゥ(拓殖大学)92点

■3P王 三上侑希(中央大学)14本

■アシスト王 中村功平(中央大学)14本

■リバウンド王 ゲイ ドゥドゥ(拓殖大学)(OF19/DF36/TO73)

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2017.05.06 (Sat)
【2017トーナメント】5/6レポート(準決勝)
白鷗大は東海大をディフェンスで押さえ初の決勝へ
いよいよ頂点まで2試合、準決勝にはここ数年の常連である筑波大、東海大に加えて15年ぶりにこの舞台にやってきた日本体育大、そして初の決勝進出を懸ける白鷗大の4校がが登場した。新チームになって間もなく、まだまだ荒削りなのが春の大会。だがその中で筑波大が余裕を持って日本体育大を倒し、この関門を突破。ディフェンスチーム同士のぶつかり合いになった東海大と白鷗大の戦いは、白鷗大が勝利し、初めて決勝の舞台に駒を進めた。
【2Q以降をリードした白鷗大が決勝進出】

1Qから#75シェッハ(2年・C)の高さが生きる白鷗大と、対する#23佐藤(4年・SF)の積極的な攻めが光る東海大は互角となり、互いに得点を取り合って22-22の同点で1Qを終える。2Q、白鷗大は#75シェッハを下げている時間帯に東海大が抜け出しかかるところを、3Pやスティールが続いて勝負をスタートに引き戻す。さらに#44星野(2年・PF)の3Pがチームを盛り上げ、大きく跳ねたリバウンドを粘り強く拾ってゴールにつなげてリードを広げていった。東海大はオフェンスでややミスが出てターンオーバーが響き2Qは35-41。白鷗大6点リードで終了した。
3Q開始2分、東海大は#19西田(1年・SG・福大大濠)の3ファウル目が#0野﨑に3Pのフリースローを与える形になってしまうと、そこから白鷗大の流れになり10点の差がついてしまう。東海大は1対1になりがちで、#0寺嶋(2年・PG)がドライブでレイアップを決めて東海大はコツコツと返していくが、#75シェッハの高さに阻まれる場面もあり、3Qは51-58で依然白鷗大がリード。
4Q、白鷗大は#58前田(2年・SF)、#35秋野(3年・PF)のアウトサイドが連続し、#21神里の鋭いスティールも決まるなど快調に得点を重ね、最大19点のリードに。東海大は#19西田の3Pもあるが、白鷗大が泥臭くボールに飛び込み、リードしていても緩まず最後は63-80。粘り強さで東海大をしのいだ白鷗大が創部初の決勝進出を決めた。

白鷗大はシェッハが下がった時間帯も他のメンバーが集中して守り、エースの野﨑も24分の出場にとどまったが、それでも東海大相手に80得点。今大会最多の8試合を重ねるうちに、控えの選手たちも落ち着いて戦えるようになってきている。落合監督は「うちが前半は決め切れていて、流れを持って行かせなかった。前半を自分たちのペースで終えられた」と勝因をあげた。ディフェンスでは「3Pを打たせなかった徹底力」ことを挙げ、東海大の白戸、西田、内田といったアウトサイドの得意な選手たちを乗せなかったのも大きい。
次は決勝で筑波大とまみえる。大舞台で大学界の王者にどう相対するかも楽しみだ。
写真上:白鷗大は前田もアグレッシブに攻めていった。
写真下:東海大は寺嶋はドライブでゴール下へと切れ込んだ。
※白鷗大・秋野選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【激しいディフェンスで筑波大が日体大を圧倒】

日体大#19田口(4年・SF)のスティールによる速攻で幕を開けた試合は、#32フェイ(3年・C)がフックを決めると、さらにルーズボールのファウルを日体大が得て応援団の大歓声に包まれた。しかし筑波大も#14波多(3年・SG)がドライブをを仕掛けてのフリースロー、#65玉木(3年・C)のフックですぐに同点に戻し譲らない。筑波大は#11増田(2年・PF)が交代で入ると、すぐさまゴール下を決めて流れを引き寄せていく。日体大は激しいディフェンスに打たされる格好になるとターンオーバーが2連続。筑波大は#65玉木が2ファウルでベンチへ戻るが、激しいディフェンスを継続し、ここまで活躍してきた日体大のガード陣にはボールを持たせない。日体大の得点が途中から止まると1Qは21-12と筑波大がリードした。
2Q、日体大はゾーンに切り替えた。だがQ半ばに#32フェイのリバウンド時の肘が#11増田の顎あたりに入ってしまい、テクニカルを宣告され3つ目。その#11増田はタッチ良くアウトサイドを沈めていく一方、日体大は苦しい戦いになり52-29。大きく差がつく形で前半が終了した。
3Q以降、ファウルが込みつつある日体大は守勢に回る。攻撃では#64井手(4年・PG)が外を打って勝負強く決めるが、それでも簡単には打たせてもらえる形ではない。3Qで72-47となると、筑波大は4Qを控え主体でスタート。日体大も途中からスタメンを下げつつ戦う形になり、最後は104-57。筑波大が準決勝を余力を持って制し、4年連続決勝戦へと進出を決めた。
写真:筑波大は牧も徐々に存在感を増している。
※筑波大・増田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2017.05.06 (Sat)
【2017トーナメント】5/6レポート(5〜8位順位決定戦)
中央大は好調なシュートで拓殖大を上回る
4位以下の最上位を目指す順位決定戦は、2試合とも熱戦となった。留学生センター同士が激突した大東文化大と専修大の対戦は、最後まで粘り強く戦った大東文化大に軍配。得点能力に長けた選手が揃う中央大と拓殖大戦は、より好調にシュートを決めた中央大が勝利。これにより、最終日の5位決定戦でぶつかるのは大東文化大と中央大に。専修大と拓殖大は7位決定戦へと回った。
◇5~8位順位決定戦
【大東文化大が専修大をしのいで勝利】

3Q、専修大は重富兄弟が攻守で速い展開やディフェンスでも見せ、ややリードを奪う。大東大は#12熊谷(3年・PG)が勝負強いシュートを決めるが他が当たってこず。残り3分半には#15モッチがテクニカルを宣告され3つ目でベンチに下がると、インサイドで決めきれずに45-51と専修大が6点のリードとなって終了。

写真上:専修大・フィリップは19点・14リバウンド。大東文化大・モッチは22点・17リバウンド。激しいぶつかり合いを見せた。
写真下:苦しい場面を何度も打開した大東文化大・熊谷は19得点。
【点の取り合いを制した中央大が5位決定戦へ】

3Q、拓殖大は#16飯田、#2岡田(1年・G・東山)の3Pが続き差を縮める。拓殖大は残り5分、#16飯田の4本目の3Pが沈んで同点に戻すと中央大のターンオーバーから走った#13阿部(4年・SG)がバスケットカウントを獲得してガッツポーズを見せる熱い展開に。だが中央大も#33三上、#13中村(3年・PG)の3Pで返し一歩も譲らない。互いに入れ合うが最後は#13中村の速攻が決まった中央大が71-67とリードして終了。4Qの立ち上がりは#13中村のジャンパーが沈むと中央大が次々にシュートを沈めて一気に12点差。終盤に強い拓殖大は残り2分から必死に追い上げるが、オフェンスの調子が落ちない中央大がそのまま逃げ切り94-86で幕。5位決定戦へ進んだ。

写真上:中央大・三上が3P6本、25点で見せた。
写真下:美しいシュートフォームを持つ拓殖大・飯田は3P5本を沈めた。
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2017.05.06 (Sat)
【2017トーナメント】5/6 9位決定戦 神奈川大VS青山学院大
青山学院大が我慢の勝利で9位に

前半の流れをつかんだのは、ディフェンス力を発揮した神奈川大。高さで大きく劣るが、ガード陣への厳しいディフェンスや、ビッグマンに対するダブルチームを組み、青学大のミスを誘う。前半終盤には#24河野(4年・SG)がブロックからのファーストブレイク、更に#7田村(4年・SG)のスティールにより神奈川大がたたみかけ、27-23と4点リードで後半を向かえることとなった。
3Q序盤も神奈川大は速攻などが出て流れは変わらないが、5分経過したところで青学大は#6木田(4年・F)が力強いゴール下を決めると息を吹き返し、逆転に成功する。神奈川大は簡単なミスが目立ち始め、その後両チーム我慢の時間が続くが、青学大#31戸田貫太(3年・SF)が3Pを沈めると、45-43と青学大の2点リードで3Qを終える。
最終ピリオドの序盤はシーソーゲームとなった。先制点は神奈川大#34工藤(3年・PF)の3P。ここで流れは神奈川大に傾きそうになったが、青学大は#52赤穂(1年・PG・市立船橋)と#13前田(3年・F)の連続3Pで簡単にリードを許さない。勝負を分けたのは残り5分のプレー。青学大#52赤穂のリバウンドシュート、#37ナナー(2年・CF)のタップシートで一気に7点差。神奈川大は3Pで点差を詰めようとするものの、入らない。最後は青学大が#37ナナーのダンクシュートで会場を沸かせると、64-53。9位決定戦は青学大の勝利で幕を閉じた。

青山学院大は昨年のエース安藤が抜け、絶対的スコアラーはいない状況だ。ナナー、ウィタカ、髙橋といったインサイド陣の高さは大学でもトップレベル。有望な選手も多く在籍するだけに、勝つバスケットをどう展開するかは課題だろう。
写真上:ルーキーで李相伯杯の候補にも入った赤穂。まだこれからの選手だが大型でありながら器用さを買われ、ガードとしての成長が問われる。
写真下:神奈川大・田中は得点も取れる選手だが、ゴール下での地道なリバウンドが光り、神奈川大らしいディフェンスを見せた。
※青山学院大・木田選手、神奈川大・阿達選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2017.05.06 (Sat)
【2017トーナメント】5/6 11位決定戦 国士舘大VS明治大
国士舘大は武器の3Pを生かすも及ばず12位

3Qは明治大#28今川(3年・SF)のインサイドでの1対1が目立ち、さらにアウトサイドの#3綱井(3年・SG)や#32吉川(4年・SG)が合わせのプレーで点数を積み上げる。国士舘大は#0角田(4年・SF)や#22白井の3Pで点差を詰めようとするが、明治大の高さに対応しきれず55-42と明治大がリードを広げ最終ピリオドへ。
4Q序盤、国士舘大#86下(3年・G)がバスケットカウントを決め、流れを引き寄せようとするが、明治大のルーキー#15渡辺(1年・PG・宇都宮工業)のギャロップステップシュートや正確なアシストにより、明治大は簡単には追いつかせない。終盤には国士舘大#37阿部(3年・SG)のファーストブレイクや#86下の3Pが見えたが点差は縮まらず73-62で明治大の勝利で両チームのトーナメント戦が終了した。

今季の国士舘大は全体のサイズが下がり、下級生が試合に絡む場面が多い。この試合ではスコアラーである下の得点が伸びず苦しい展開となった。臼井や下に続く選手の台頭が待たれる。
写真上:シックスマンとして登場することの多い明治大・森山はこの試合13点。内外できる器用な選手だ。
写真下:国士舘大・白井は今大会積極的に攻める姿が目立った。
※明治大・齋藤選手、国士舘大・比屋根選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2017.05.06 (Sat)
【2017トーナメント】5/7試合予定(最終日)
11:00 専修大学 vs 拓殖大学(7位決定戦)
12:40 大東文化大学 vs 中央大学(5位決定戦)
14:30 日本体育大学 vs 東海大学(3位決定戦)
16:20 筑波大学 vs 白鷗大学(決勝)
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2017.05.06 (Sat)
【2017トーナメント】5/6結果(順位決定戦・準決勝)
◇5〜8位順位決定戦
国士舘大学62(14-22,13-13,15-20,20-18)73明治大学(11位決定戦)
青山学院大学64(15-14,8-13,22-16,19-10)53神奈川大学(9位決定戦)
大東文化大学72(14-19,21-17,19-15,27-13)64専修大学(5~8位決定戦)
中央大学94(28-21,21-18,22-28,23-19)86拓殖大学(5~8位決定戦)
◇準決勝
東海大学63(22-22,13-19,16-17,12-22)80白鷗大学(準決勝)
筑波大学104(22-12,30-17,20-18,32-10)57日本体育大学(準決勝)
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2017.05.05 (Fri)
【2017トーナメント】5/5レポート(9〜12位決定戦)
明治大は1点差に涙を飲む
◇9~12位順位決定戦

青山学院大は国士舘大相手に高さとディフェンス力をしっかり発揮し、1Qで25-8とリードを得た。国士舘大は1Qから外が入らず、青山学院大のディフェンスの前に攻めあぐねる時間が続いた。2Q以降は#22白井(2年・SF)の3Pが決まり調子もやや上向きとなるが、20点の差は埋まらず青学大が余裕を持って試合を進め、78-50で試合終了となった。


この2試合の結果により、9位決定戦は青山学院大と神奈川大が挑み、明治大と国士舘大が11位決定戦へと回った。
写真上:プレーの幅広さで将来的にはガードとしても期待される青山学院大・赤穂。ボール運びをする場面もたびたび見られる。
写真中:神奈川大は田中が果敢にリバウンドに挑み、11本を獲得。
写真下:明治大は終盤、宮本が身体を活かしてゴール下で得点を重ねていった。
※神奈川大・田村選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2017.05.05 (Fri)
【2017トーナメント】5/5 13位決定戦 駒澤大VS東京成徳大
東京成徳大はファウルトラブルで苦しい展開に

3Qの開始22秒で東京成徳大は#99ザンが#65針生に対して痛い4つ目のファウル。しかしベンチには下げずにプレーを続行する。そのザンはオフェンスではゴール下で駒澤大センターをかわし得点を稼ぎ、上手さを見せる。しかし追い上げたいところを駒澤大にアウトサイドを立て続けに決められてしまうと、一気に20点の差がついてしまった。東京成徳大はこの日はアウトサイドが思ったように入らず追い上げるリズムが作れない。4Qは控え主体にした駒澤大がそのリードを維持し、84-70で逃げ切った。

東京成徳大は主力のほとんどがフル出場に近い形で大会を戦い続けた。体力的には厳しかったはずだが、明星大に勝利するなど、順位決定戦で一つ勝てたのは大きい。3年、2年が主体のチームだがその分まだまだ伸びしろがあるはず。こちらも秋リーグでの3部復帰に向けて期待が高まる。
写真上:駒澤大は2年生の大髙もこの大会で多くの出番を得た。ここから上級生に食い込んでいきたい。
写真下:東京成徳大・亀山も長時間の出場を続ける中、果敢にゴールを狙っていった。
※駒澤大・前田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2017.05.05 (Fri)
【2017トーナメント】5/5 15位決定戦 法政大VS明星大
明星大は創部初のベスト16入りを果たして大会終了

前半は法政大#14植村(4年・PG)が3本、明星大は#29丹野(4年・SG)が4本と互いに3Pが得点を引っ張り、50-50の互角。法政大は前の試合と打って変わって勢いあるプレーを続けた。対する明星大は後半に息切れ。3Qは#0濱田(1年・SG・育英)、#14植村、#30水野(1年・PG・福島南)の3Pが沈んだ法政大がリードして引き離していき、#6中村(2年・PG)がリバウンドから中央突破でレイアップを決めると、残り3分で75-64の法政大2桁リードとした。法政大は控えも使いつつの戦いになるが、攻撃力は落ちずに81-68で3Q終了。4アウトの明星大はシュート確率が上がらず苦しい展開が続いた。

写真上:2年目となり、存在感が増してきた法政大・中村は21点。李相伯杯メンバーにも入っている。
写真下:大会中に主力の怪我が相次ぎ、残り2試合はスタメンを努めた明星大・石井。抜群の脚力で速攻を出し、シュートを果敢に狙っていった。
※法政大・植村選手、明星大・丹野選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2017.05.05 (Fri)
【2017トーナメント】5/4レポート(準々決勝)
日本体育大学は15年ぶりにベスト4進出
準々決勝4試合は上位進出を果たしたいそれぞれの意地がぶつかり合い、見ごたえのあるゲームが続いた。ベスト4に進んだ顔ぶれのうち、今大会好調さを見せている日本体育大が唯一2部から進出を果たした。

3Q前半、中央大は得点が伸びず東海大に10点以上の差にされてしまう。東海大はサイズを下げてトランジション勝負でも中央大に負けない走りを発揮すると、73-53とここで一気に差が開いた。4Qもその勢いでお仕切り、97-66で東海大がベスト4へ駒を進めた。
写真:東海大は山本も好プレーを見せた。最終学年となり、さらなる存在感を見せて欲しい。
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写真:拓殖大は阿部がさすがの粘り強さでゴール下へ切れ込み、3Pもしぶとく決めて30得点としたが及ばず。

3Q、#15モッチのゴール下、リバウンドを起点に流れが大東大に戻ってくる。#0葛原(4年・SG)の速攻も出て開始約5分で大東大が3点差に迫る中、筑波大はインサイドを固める#65玉城が3ファウルとなりベンチへ。しかし大東大はフリースローのミスやもう1本が出ないところで3Qは52-48と4点差で終了。4Q、開始からすぐ互いに3Pやバスケットカウントの3点プレーが飛び出し一歩も譲らない。4点を追う大東大がインサイドのファウルトラブルが厳しくなり、5分半を残して#15モッチ、続けて#91ビリシベも5つ目の宣告で退場に。筑波大は#17杉浦(4年・F)のフェイダウェイも気持ち良く決まり、反撃を試みる大東大の出鼻をくじいていく。大東大は粘るも筑波大が得点を重ねて80-67で試合終了。筑波大が大きな山場を制した。
大東大は立ち上がりにゴール下でファウルを吹かれたところで厳しくなったが、交代したメンバーで我慢し、3Qに追い上げができたところまでは昨インカレからも成長の跡が見える。追い上げの勝負どころをどう掴むかが今後の鍵だろう。今年の要注目チームであることは間違いなく、残り2試合、そして秋シーズンも楽しみだ。
筑波大は確かなディフェンスで大東大の強みを出させなかった。インサイドで玉城がふんばり、走らせれば増田、馬場など強みを活かせる。このまま連覇へ向けて階段を駆け上がれるか注目だ。
写真:インサイドでは玉木がモッチ相手にファウルを奪ったことで、良い流れを生んだ。
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【日本体育大が1Qから勢いを見せてベスト4へ】

2Q、日体大は#54津田(2年・)が好リバウンドを見せるなど流れは維持。しかしコートに戻した#32フェイが開始3分で3ファウル目を吹かれてしまう。専修大は重富兄弟が小気味よく展開をリードし、日体大のガード陣に対応。次第に#30アブ(2年・C)のゴール下、#14髙澤(4年・SG)のシュートで追い上げるが、苦しみながらも日体大が34-39とリードを保って前半終了。
3Q、日体大はややシュート精度を欠くがリードを保つ。専修大はスタメンに戻していたが5分で重富兄弟を再び投入した。日体大は残り4分で#4江端の2本目の3Pが決まるが#32フェイが4ファウルでベンチへ。だがここを#20小田桐、#54津田の3P、#4江端のバスケットカウントで稼ぎ、インサイドでは#45河野、#54津田がしっかり固めて#30アブに思うようにはさせず。48-64と日体大がリードを広げて3Q終了。

日本体育大学は出場した全員が素晴らしいパフォーマンスを披露した。「インサイドが勝負」(#20小田桐)と踏んでいたところで田口、フェイのファウルが込んでしまったが、津田、河野の2年生コンビが目覚ましい働きぶりでこれをカバー。江端の要所の3Pも効いた。そこに井手、不調から脱した小田桐らガード陣が申し分のない働きを示した。また、チーム全体でのアグレッシブで泥臭いプレーぶりも勝利の大きな要因となっている。この次はさらに強敵が相手となるが、日体大らしい戦いを見せて欲しい。日体大がベスト4以上に進出するのは、優勝した2002年以来15年ぶりとなる。
専修大はアブが前半は沈黙させられる格好に。期待のルーキー・重富兄弟をここで本格的に登場させて日体大を一時慌てさせたのは良かったが、この日は外が入らず。4Qになってようやく3本決まったが、日体大の11本には及ばなかった。アブもディフェンスを固められて苦しい戦いを強いられた。
写真上:日体大・江畑は20点。開始早々の3Pはチームを波に乗せた。
写真下:鮮烈なデビューを果たした専修大の重富兄弟。#9友希、#88周希がスピード感あふれるプレーで日体大を翻弄した。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ