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2016.12.11 (Sun)

【2016関西新人戦】12/11 最終日レポート

関西のシーズン納めの新人戦は関西大が優勝
悔しさもあったシーズンを笑顔で終える


161211TAKADA.jpg インカレ終了から間を置かず、関西では年間の締めくくりの大会となる新人戦が開催された。出場可能なのは関東と同様に各チーム2年生以下というレギュレーションで、トーナメント形式であることは同様だが、最後の2日間は両日ともにダブルヘッダーでの実施。最終日も準決勝をこなした後に、3位決定戦と決勝が実施される。当然のことながら、勝ち上がるためにはベンチメンバーのやり繰りが重要となってくる。またインカレからの期間が短いため、インカレ出場チームにとっては準備期間も限られてくる。実際に、今大会でも天理大や京都産業大はベスト8以前に敗退していった。

 最終日まで勝ち残ったのは、近畿大流通科学大関西大関西学院大の4校に。インカレで上位に食い込んだ関西学院大以外は、今季のリーグ戦後に1−2部間の入替え戦を戦ったチームとなった。同時にコート2面で開催される準決勝を制したのは、近畿大と関西大。昨年は同志社大と関西学院大が争った末に同志社大が勝利した決勝同様、1部では下位に甘んじた2チームによる争いとなった。


 流通科学大と関西学院大が対戦した3位決定戦は、#12七田(2年・PG)や#8松浦(2年・SG)らの活躍で流通科学大が先行。関西学院大は僅差追いかける展開を強いられ、フリースロー率を上げられないまま勝負は終盤へ。しかし、#14高山(2年・SG)の3Pが逆転の呼び水となり、最終盤にペースを掌握。残り時間およそ3分で#74中野(2年・SG)が2連続3Pを沈めて一挙に流れをさらった。80−71で勝利した関西学院大が、3位を確保した。

写真:最終日には2敗を喫したが、高田を含めて実力ある選手が力を発揮した流通科学大はベスト4入り。1部で戦う来年を見据え、貴重な経験を得た。

※決勝戦のレポート、関西大・梶原選手、足立選手、河野選手、近畿大・今村選手、関西学院大・八角選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2016.11.14 (Mon)

【2016関西リーグ1-2部間入替え戦】11/12〜14 近畿大VS甲南大、関西大VS流通科学大

昨年の関西三冠・近畿大はプライドを示し2連勝で残留
一方3戦目にもつれた激闘は流通科学大が関西大を下す


 いくら負けが混んでしまっても、いくら白星を並べても、たった2戦、あるいは3戦の勝負で次シーズンの立ち位置の変わってしまう舞台、入替え戦。関東と同様に、関西でも来年の最高ステージをかけた悲喜こもごもの戦いが繰り広げられた。

161114RYUTSUKAGAKU.jpg 1部勢では、リーグ最終戦で自動降格を免れた関西大と、昨年まで関西で絶対的な強さを見せた近畿大が、それぞれ9位、8位となり、残留をかけた大一番に臨んだ。これに対する2部チームは、関西大には2位の流通科学大が激突し、3位となった甲南大は近畿大相手に持てる力をぶつけていった。

 入替え戦特有の緊張感の中で、来年の1部での戦いを決めたのは近畿大と流通科学大。笑顔、そして涙の戦いを最後まで戦い抜き、そして見事に勝利した。

写真:昇格を決め、応援席と一体で盛り上がる流通科学大。溢れる笑顔の一方で、それに入り交じる山本や龍の流す万感の涙は、1部への思いの強さの現れだった。

※各試合のレポート、近畿大・岡田選手、流通科学大・山本選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2016.10.25 (Tue)

【2016関西リーグチャレンジマッチ決勝】10/25 大阪学院大VS大阪産業大

大阪産業大のゾーンで前半は緊迫感溢れるせめぎ合いも
エースの大活躍で大阪学院大が最後のインカレ枠を掴む


161025OSAKAGAKUIN.jpg リーグ戦では苦しんだ末に、土俵際から1部5位に滑り込んだ大阪学院大と、混戦となった2部リーグを最終戦の勝利で優勝し、1部昇格を決めた大阪産業大。インカレ出場最後の切符をかけたチャレンジマッチ決勝戦は、ともに上り調子の2チームの対戦となった。昨年この舞台で勝利したのは、2部優勝を決めて言わば挑戦する側の関西大。今年のチャレンジマッチも、チャレンジャーの立場である大阪産業大が存分に良さを発揮し、またも2部チームがインカレ出場を果たすのかと思われる場面もあった。

 しかし、勝負どころを制したのは大阪学院大だった。チームが、いや関西が誇るスコアラーが、大一番で怒濤の爆発力を発揮。会場の東淀川体育館は、歓声と嘆息が入り交じった。リーグ最終盤から怒濤の巻き返しを見せた大阪学院大が、関西最後のインカレ出場権を見事に掴み取った。

写真:フリースローを得て集中する澤邉に、渡邉が静かに声をかける。4年生同士の絆を感じさせる瞬間だった。

※詳しいゲームレポートと、大阪学院大・渡邉選手、澤邉選手、大阪産業大・松田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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EDIT  |  23:53  |  2016関西  |  Top↑

2016.10.23 (Sun)

【2016関西リーグ1部】最終結果

【最終順位】
優勝 関西学院大学(18年ぶり14回目)
2位 天理大学
3位 立命館大学
4位 京都産業大学
5位 大阪学院大学
6位 大阪体育大学
7位 大阪経済大学
8位 近畿大学(2部3位との入替え戦へ)
9位 関西大学(2部2位との入替え戦へ)
10位 同志社大学(2部1位との入替え)


【個人賞】
■最優秀選手賞 池嶋一輝(関西学院大学)
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■敢闘賞 イビス ニヨキゼラ(天理大学)
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■優秀選手賞 松原寿樹(関西学院大学)
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■優秀選手賞 松田健太(関西学院大学)
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■優秀選手賞 佐々木隆成(天理大学)
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■優秀選手賞 福永雅刀(立命館大学)
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■優秀選手賞 リンダー ライアン 雅輝(京都産業大学)
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■新人賞 リンダー ライアン 雅輝(京都産業大学)
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■優秀監督賞 綾部 有(関西学院大学)
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■得点王 内藤健太(大阪体育大学)
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■3P王 川口廉人(京都産業大学)
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■リバウンド王 イビス ニヨキゼラ(天理大学)
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■アシスト王 辻 陸矢(京都産業大学)
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■フリースロー王 中野 司(関西学院大学)
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2016.10.23 (Sun)

【2016関西リーグ1部】10/23 関西学院大VS天理大

天理大が自らのペースのゲーム展開とするも
関西学院大が優勝校としてのプライドを見せ勝利


161024YVES.jpg 中断明けから大型選手が並ぶゾーンで好調の天理大。この日の対戦相手である関西学院大にリーグ優勝こそ許したが、長年関西でトップ争いを繰り広げたプライド、そしてこの先のステージに向けて、簡単に負けるわけにはいかないゲームだった。

 立ち上がりから堅い展開となった試合だった。早い段階で関西学院大は#34池嶋(4年・PF)、天理大は#15イビス(4年・C)が決め合うものの、互いにバイオレーションも出て守り合いの様相となった。それでも#14高山(2年・SG)の3Pが決まった関西学院大が1Qは4点リード。もちろんこのまま追われない天理大も、2Qに反撃。#24佐々木(2年・SG)、#29榎本(3年・SG)がスコアを動かし、#15イビスのゴール下で逆転に成功。この間ターンオーバーが続いた関西学院大。負ければ優勝校ながら最後に3連敗を喫することだけは避けたい中、#29八角(2年・PG)が上手くかいくぐってペイント内で得点。ここからは互いに決め合いの様相となった。結局23−22で、関西学院大が僅かにリードする形で前半終了となった。

161024TENRI.jpg 3Q、天理大は#15イビスがゴール下を制して得点。するとこれで流れを呼び込んだ。堅いディフェンスで関西学院大のオフェンスを単発にし、#15イビスがジャンプシュートを続けて5点リードに成功する。しかし関西学院大はタイムアウトで立て直しを図り、相手がゾーンを開始しても慌てず#13古家(1年・PG・九州学院)、#74中野の3Pでビハインドをすぐに埋めてみせた。なおも#74中野が好調の関西学院大は、2本目の3Pで3点をリード。だが天理大も#30梶井涼矢(3年・SG)、#15イビスが得点を重ねて再びリードを奪い返し、行き詰まる攻防が続く。4Qに入ると、ともにシュート率が上がらずに手に汗握るディフェンス合戦の様相が更に強くなる。ともにトラベリングや8秒オーバーなどが出て、流れがどちらに転ぶか分からない状態に。再終盤、関西学院大は#23松田のジャンプシュートで1点をリードした。だが、#10松原(3年・SF)のスティールを起点に#13古家が速攻に走るも、#56川田にブロックされて決定打を出せず。一方の天理大、厳しいディフェンスで相手スローインをターンオーバーとさせ、残り30秒に#15イビスのゴール下が決まって53−52と勝ち越しに成功した。勝利の見えた天理大だったが、ここで関西学院大は慌ててはいなかった。スローインで上手くフリーになった#74中野がゴール下で得点し、再逆転。天理大は最後のオフェンスを#29榎本に託すも、ジャンプシュートはリングに弾かれ、これでようやく勝負は決した。紙一重の試合だったが、関西学院大が54−53で勝利し、大会16勝目を挙げた。

161024IKEJIMA.jpg 西日本インカレを制し、立ち上がりは好スタートだった天理大。今大会も立ち上がりこそ好調だったが、最終日でも対戦した関西学院大との首位攻防戦に敗れると、じわじわと優勝が遠のいていった。しかし、中断期間で自らを見つめ直し、強力な自信を得たことも事実。最終戦は勝ち切れずとも、インカレに弾みのつくラスト4試合だった。

 優勝決定後、京都産業大と立命館大によもやの連敗を喫した関西学院大。関西1位にもかかわらずリーグの最後での3連敗は避けたい中で、内容はともかく勝利を掴んだことは大きいだろう。平均的なサイズ、能力値はインカレでも通用する部分はあるはずだ。ここからは、最終目標であるインカレのベスト8に向けて、心身ともに良い状態を整えるだけだ。

写真上:22得点の天理大・イビス。ペイント内だけでなく、ペリメーターからの得点も効果的に決まった。
写真中:堅いディフェンスで関西学院大の攻め手を潰しにかかる天理大。負けたままでは終われないという執念を見せた。
写真下:誰もが認める存在感とプレーぶりだった池嶋。文句なしの大会MVPだった。

※関西学院大・堤選手、天理大・川田選手、梶井選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.10.23 (Sun)

【2016関西リーグ1部】10/23 立命館大VS京都産業大

序盤からオフェンスが火を吹き立命館大が逆転3位
京都産業大を最後まで目覚めさせず


161024FUKUNAGA.jpg 既にインカレ出場を決めている同士の対戦となった立命館大京都産業大の一戦。ともにこの日の結果次第ではまだ順位を上げられる可能性のある状況ということもあり、緊張感ある展開も想定された。しかし、立ち上がりから立命館大が大きく差をつける試合となった。

 前日にインカレ出場が決まった状態となった中で関西学院大を下した立命館大。そこからの好リズムが持続していることを感じさせる前半だった。牽引役は、アウトサイドは#13西岡(4年・SG)、インサイドでは#35福永(4年・PF)。序盤から面白いように得点を重ねていき、逆に気圧された京都産業大は大きく出遅れ1Qで二桁の点差が開いた。2Qも立命館大の優勢は変わらず、#32大野(1年・SG・洛南)も2本の3Pを沈めて波に乗る。京都産業大も#14川口(1年・SG・尽誠学園)の3Pや#7辻(3年・PG)の連続得点で追い上げモードとなるが、背負ったビハインドが重く、13点差でハーフタイムを迎えた。

161024ITO_201610301208206a4.jpg 一度どこかで波に乗ればコンスタントに得点を量産するのが京都産業大の持ち味。だが、この日は立命館大がそのお株を奪った。後半も、相変わらず要所で#13西岡、#35福永の両輪が活躍し、対する京都産業大のオフェンスは単発に推移。3Qだけでまたも10点差をつけて、事実上勝負を決めた。京都産業大は、4Qに#5伊藤(4年・PF)、#85勝又(4年・SG)の最上級生の両名も奮闘するも、試合の流れに影響を与えられず。結局78−54で快勝の立命館大が、京都産業大を追い抜き3位で大会を終えた。

 春は苦しい戦績だった京都産業大は、今大会は得点力のある大庭、3P王となった川口、支配力のあるリンダーのルーキー3名がフレッシュな活躍を披露。こちらの活躍に目が行くが、主将の勝又は、プレーでそれを統率した辻の働きを「中心になって助けてくれた」と感謝する。大会前にメインガードを務めるはずだった高田が負傷したが、確かに辻が見事その穴を埋めていた。こちらもインカレ出場が決まっている。若いメンバーでの脆さもあるが、良い時は優勝した関西学院大さえも圧倒できる力がある。層の厚い関東勢を震撼させられるか。

161024RITSUMEIKAN.jpg リーグ前半戦に一時2位に浮上し、優勝もうかがえる状態だった立命館大。しかし、2巡目はやや苦しんできた戦いぶりだった。下位にあえぐチームに黒星を献上するなど不安定な部分も目立ち、チャレンジマッチの末にインカレ出場を逃した昨年の悪いイメージがよぎった部分もなかったとは言えない。だが最終日前日、中位争いの星の潰し合いの結果自らの試合前にインカレ出場が決まった。幸運に恵まれたが、そこからの最後の2試合は好内容で連勝。インカレに向けて期待の持てる終盤戦だった。

写真上:福永は18得点18リバウンド。支柱がこれだけの数字を残してくれるのは、立命館大には何よりも心強い。
写真中:下級生主体のチームの中で、一貫してスタメンに名を連ねた伊藤。彼もまた、京都産業大の躍進を支えた。
写真下:スタッフを含めて学生主体で戦ってきた立命館大。一体感の伝わってくるチームだ。

※立命館大・西岡選手、岸本選手、京都産業大・勝又選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.10.23 (Sun)

【2016関西リーグ1部】10/23 近畿大VS大阪学院大

近畿大が意地の猛追を見せるも
大阪学院大のインカレへの執念が勝る


161024FUKUDA.jpg 勝てばインカレ出場のチャレンジマッチ、負ければこの試合が今季ラストゲーム。今年は全関、西日本インカレともに決勝戦を戦った大阪学院大にとっても、プレッシャーの大きい最終日となった。この日の相手は、8位が決まっている近畿大。現状でのリーグでの立ち位置的には勝利することはさほど難しくなさそうだが、試合は4Qに劇的な展開が待っていた。

 立ち上がりは#15金田(3年・PF)の外角が高確率で、近畿大がリード。大阪学院大は出遅れるも、相手に24秒オーバーのミスが出てからは流れを掴んだ。スタメン起用された#45藤井(2年・PG)の3P、#30木下(2年・PG)のバスケットカウントなどで波に乗る。1Qで7点リードとすると、2Qもこの流れは変わらず、#30木下の3Pなどで点差は拡大していく。反面、順位が既に決定の近畿大は、低調な内容に推移。前半終了時で20点差、3Q終了時点では23点差となり、この時点で勝負は決したかと思われた。

 しかし4Q、近畿大は#9濱高(2年・SG)がミドルを決めると、ここからは濱高の独り舞台に。立て続けにスティールからのレイアップに繋げるなどし、#15金田の3Pも出ると残り7分で10点差に戻した。大阪学院大は#31福田(3年・C)のゴール下などで断ち切りにかかるが、#15金田らが決め返していきなかなか決定打が出せない。残りおよそ2分となったところで#9濱高にゴール下で決められ、とうとう点差を6点とされてしまった。大阪学院大が敗れればチャレンジマッチ出場権が舞い込む大阪体育大が、近畿大応援席で歓声を送る独特な雰囲気の中、これを断ち切ったのは左45度でボールを受けた#7澤邉(4年・SG)。密集するマークを豪快なレイアップでねじ伏せ、バスケットカウントとなって雄叫びをあげた。ワンスローもしっかりと沈めてこれで事実上勝負は決まった。85−74で勝利の大阪学院大が、5位を確定させた。

161024IWAMOTO.jpg 全関優勝、西日本インカレでも準優勝であり、リーグ戦でも優勝候補と目されていた大阪学院大。しかし前半戦を負け越して終えるなど、大会期間を通じて苦しんでいた印象も強かった。しかし、可能性が残された2試合では立ち上がりから相手を圧倒。終盤に詰め寄られたのはいただけないが、大舞台での強さを最後に際立たせ、2部優勝の大阪産業大とのインカレ出場をかけたゲームに駒を進めた。

 近畿大は、このリーグ序盤は好スタートを切りながらも、5戦目の関西学院大戦を延長の末に落とすと、みるみるうちに失速。いつの間にかインカレ出場争いからも脱落し、2部3位・甲南大との入れ替え戦に臨むこととなった。関西では敵なしの状態から一転し、今季は最後に難しい舞台で戦うこととなった。それでも今季は全関でも決勝に進んでおり、本来の力を発揮すれば残留は十分可能。入れ替え戦までの3週間の間に、立て直したい。

写真上:常に気持ちの入ったプレーを見せる大阪学院大・福田。完全にスタメンに定着した。
写真下:近畿大を引っ張る立場の主将・岩本。これまでと一転し、難しい大会となった。

※大阪学院大・澤邉選手、近畿大・濱高選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2016.10.23 (Sun)

【2016関西リーグ1部】10/23 大阪体育大VS大阪経済大

応援席の大声援をバックに大阪体育大が笑顔の白星
大阪経済大は昨年から1つ順位を上げてシーズン終了


 勝てばインカレ出場への夢の繋がる大阪体育大と、既に入替え戦回避が決まりこれが今季ラストゲームとなる大阪経済大の一戦は、モチベーションの差が立ち上がりから出た。

161024MATSUMOTO.jpg 勝利ならインカレへの可能性が残る大阪体育大が、序盤から猛攻を見せた。口火を切ったのは#17野原(2年・SF)の2連続3P。これで応援席を含めて一気に勢いに乗った。更に#19山田(1年・SG・駒大苫小牧)の速攻、#14松本(4年・C)のペリメーターシュートも決まり、出だしから大きく引き離しに成功。大阪経済大は1Q終盤に#77中島(1年・PG・育英)の3Pがブザービーターとなったが、この時点でも二桁の点差をつけられていた。この展開は2Qになっても変わらず、大阪体育大は#14松本の奮闘で1Qの勢いが持続する。大阪経済大も#1木下(3年・SG)の3Pなどで追いすがるが、最後に#18草川(2年・PG)が速攻を決めて、大阪体育大の13点リードで前半終了となった。

161024SHIGEMOTO.jpg 後半も大阪体育大の優位が揺らぐことはなかった。#19山田や#20岸田の得点が決まり、大阪経済大の#33重本(4年・C)にバスケットカウントを許しても、追い上げムードを盛り上げさせず。途中からはエース#9内藤(3年・PF)出来点を重ねて、チームとして現状でできる能力の全てを出し切った。大阪経済大も#33重本が最後まで奮闘するも、試合の趨勢を動かすには至らず、98−77で大阪体育大が勝利で締めくくった。

 大阪経済大は、全関ではベスト8ながら苦しい内容を強いられていた。しかし、リーグ戦を戦う中で早い段階で開き直り、再終盤の重要な試合で連勝して入替え戦回避に成功。昨年は豊富な得点源がおり、それが卒業した今季はリーグ戦での厳しい戦いも想定された。しかし、その中で昨年を上回る戦績を残したことは、チームにとって大きな自信になったと言えよう。来年は重本が卒業するためインサイドの陣容が変わるが、下級生も重要局面で試合に絡みつつある。今後も、一歩ずつではあっても、関西上位をうかがっていきたい。

161024DAITAIDAI.jpg この後に組まれた第3試合の結果次第ではインカレ出場の可能性のあった大阪体育大。しかし、まずこの試合でチーム一丸となって目の前の試合で勝利して締めくくろうという意図、そして一体感が伝わってきた。試合後に応援席とベンチが一緒に恒例の「大体大コール」を行っていたのがその証左であろう。結果として、大阪学院大の勝利で6位が決まり、インカレへの道を断たれたが、笑顔で今季を終える形となった。このリーグは大会前に負傷者が発生し、万全の状態で臨めずに序盤に出遅れたことが最後に響いたが、下級生が貴重な経験を積みながらインカレへあと一歩のところまでこぎつけた。岸田と内藤が最上級生となる来年こそ、長年掴めていないインカレ出場を果たしたい。

写真上:この日スタメン起用の大阪体育大・松本は、いつも以上に気持ちのこもったプレーを見せた。
写真中:俊敏さを兼ね揃えた重本の存在感は、大阪経済大で最後まで輝いていた。
写真下:常に応援席と一体となって戦ってきた大阪体育大。涙よりも、笑顔の弾ける今季最終ゲームだった。

※大阪体育大・大槻選手、大阪経済大・大原選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.10.23 (Sun)

【2016関西リーグ1部】10/23 同志社大VS関西大

負ければ降格の瀬戸際対決を制した関西大が望みをつなぐ
同志社大は粘りを見せるも無念の2部降格


 負ければ自動降格。関西リーグ最終日初戦は、勝ち点2で並ぶ同志社大関西大による緊張感溢れる直接対決となった。

161024MORITA.jpg どちらも負けられない一戦だけに、序盤は点を取り合う攻防に。同志社大#8山形(4年・PG)がドライブを決めれば、関西大#31梶原(2年・C)がタフショットを決めるなどして応戦。だが、互いにファウルがかさみ始めると見るや、途中からは様子見の様相となっていく。ここから流れは関西大に。#5石野(2年・SF)、#31梶原がオフェンスリバウンドを制して得点に繋げ、1Qで8点差をつけた。2Q序盤には#21窪田(1年・SF・大商大高)に速攻を決められ、12点差とされた同志社大はタイムアウトを請求。するとここから交代出場の#35村井(2年・PG)が奮闘した。果敢なドライブやジャンプシュートで点差をつめ、逆に関西大はオフェンスが単発に。最後に#12元田(4年・C)のセカンドショットが出た同志社大が32−32の同点に追いつき、ゲームは後半戦を迎えることとなった。

 3Q、関西大は#11森田(2年・PG)、#34井上(3年・SG)の3Pが炸裂。前半は3Pがゼロだったが、これが抜け出しのきっかけとなった。同志社大は得点がやや単発な状態となり、オフェンスファウルや3秒オーバーも犯して伸び悩む。関西大は緩めずに再び#11森田の3Pなどでリードを維持し、7点差で4Qへ突入。最後の10分間も流れは関西大が制した。#11森田、#34井上の両名に加え、#31梶原のゴール下も出る。同志社大は追いすがるが、要所でのターンオーバーなどのミスが出て得点が続かない。残り2分半で#35村井が執念の3Pを決めて6点差とするも、関西大はすぐに速攻から#5石野のゴール下が決まって安全圏の点差を死守。最後は相手のファウルゲームを落ち着いて対処し、69−59で逃げ切りに成功。ギリギリでの勝利で10位を脱し、逆に同志社大の2部降格が決まった。

161024FURUMURA.jpg 1巡目は2勝で関西大とはやや差があった同志社大。しかし、2巡目からは調子を落とし、スタメンの入れ替えなどで打開を図ったが、状態を上げることはできなかった。この日は序盤にインサイドの失点が多いと見るや、すぐにそこでの締めつけを強め、前半をタイスコアで終える修正力の高さを見せた。だが相手にアウトサイドでの得点も出始めると、徐々に点差が拡大。最後は粘りの姿勢を見せたが、ターンオーバーは関西大の8本に対して、同志社大は22本。あまりにも痛い14本差だったと言えよう。この日の敗戦で10位が決まり、来年は2部リーグでの戦いとなるが、下級生には能力の高い選手が揃っており、将来が楽しみなチームであることも事実。一年での1部復帰を目指す。

 関西大は同志社大とは対照的に、終盤にかけて調子を上げてきた。勝ち点3は全て2巡目に手にしたものであり、チーム状態が上向きで入替え戦に臨めることは大きい。対戦する2部2位・流通科学大は能力値の高い選手が揃い、一筋縄ではいかない相手だが、入替え戦までの期間を上手く使いながら、1部の座を守りたい。

写真上:得意の一対一が1部でも通用することを証明した森田。入れ替え戦も良い状態で臨みたい。
写真下:同志社大は古村らの奮闘も出たが、及ばず。

※関西大・伊藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.10.22 (Sat)

【2016関西リーグ1部】終盤戦(10/15 ~10/22)レポート&最終日の見どころ

関西学院大が18年ぶりに優勝
インカレ出場校も続々決定


 関西リーグは、いよいよ大詰めの状況となった。泣いても笑っても、あと1試合という段階だ。既に順位が決まり、明日の試合が今年のチームでは最後のゲームという大学もある。どのチームも、悔いなく最終戦を終えて欲しい――。観るもの誰もが願うのは、第一にそれだ。


161022KWANGAKU.jpg 中断明け最大のトピックスは、何といっても関西学院大の優勝決定だろう。開幕から中断期間までを全勝し、中断が明けて最初の試合で15連勝目として優勝を決めた。今大会の戦いぶりを、綾部コーチ「一番の要因は、ゲームの流れを読む中で、選手自身が流れを考えながら、やるべきことがコートの中で表現できるようになってきた」と振り返る。

 競り合いの試合も多く、試合内容は一見、盤石な優勝だったとは必ずしも言い切れない部分もある。しかし、終盤勝ち越してしぶとく押し切り白星を並べ、最終的に優勝を掴んだ形となった。「気持ちよく勝ってきたわけではなく、いつ負けるか分からないという緊張感がある状態だったので、それが逆に良かったのかな」(綾部コーチ)

 今大会は、長いブランクから#23松田(4年・C)が戦列に復帰。綾部コーチも主将の横澤も、一番にこれが大きかったと話す。強いインサイドが戻り、リバウンド面での力強さを取り戻した。これにより、#34池嶋(4年・PF)が状況によってはペリメーターからも得点を稼ぐ場面が増えた。またバスケットの定石として、インサイドの強さはアウトサイドのシュート率向上にも繋がる。#74中野(2年・SG)、#10松原(3年・SF)が高確率で3Pを決め続けたことも、優勝の大きな要因と言って良いだろう。

161022YASUMI.jpg 4位に終わった全関や、教育実習で池嶋を欠いて初戦で敗れた西日本インカレで見せてしまったメンタル的の課題も見られたが、綾部コーチ「春のゲームではここまでは作り上げよう、夏までではここまで、という具合に決めて、段階的にクリアしながらやってきた」といい、ある意味計画通りに推移してきたシーズンだったとも言えよう。

 この優勝で、関西学院大はインカレでのシードも獲得。関西勢のインカレでの戦績は、関東勢の強さを前に苦しめられる展開が少なくない。とはいえ、2008年以来は必ずいずれかの出場チームがベスト8以上を保っているのも事実だ。シードを確保した関西学院大が、その筆頭候補であることは間違いない。まずは最終戦での相手・天理大とぶつかり合い、この先のステージに向かっていきたい。


161022KISHIMOTO.jpg 一方で、関西リーグ自体の熱は冷めてはいない。天理大京都産業大立命館大はインカレへの出場を決めたが、チャレンジマッチの末に決まる5枠目に該当する5位は、大阪学院大が手をかけつつあるも、正式決定していない。前日に5位争いの直接対戦となった大阪体育大を辛くも押し切り、最終日に勝てば5位が決まる状況だ。

 下位では関西大同志社大が、最終日に直接対戦する。両者同勝ち点で並んでおり、勝てば入れ替え戦にまわるが、負ければ10位が決まり2部へ自動降格となる。瀬戸際に立たされた者同士の緊迫感が滲むゲームとなりそうだ。



【第17日目終了時点】
関西学院大 勝ち点15
天理大   勝ち点13
京都産業大 勝ち点12
立命館大  勝ち点11
大阪学院大 勝ち点9
大阪体育大 勝ち点8
大阪経済大 勝ち点7
近畿大   勝ち点6
同志社大  勝ち点2
関西大   勝ち点2

写真上:優勝を決め、歓喜の表情を見せる関西学院大。開幕戦から無敗を続け、ゴールテープを駆け抜けた。
写真中:スタメンガードに抜擢された関西学院大・八角も、優勝に貢献した一人だった。
写真下:立命館大の牽引役・岸本。チャレンジマッチにまわることなく、4位以上でのインカレ出場を確定させた。

※最終日の見どころと、関西学院大・横澤選手、池嶋選手、松田選手、松原選手のインタビュー、綾部コーチのコメントは「続きを読む」へ。


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2016.10.09 (Sun)

【2016関西リーグ1部】中盤戦(9/14〜10/2)レポート

首位快走の関西学院大は優勝へあと1勝
一方インカレ出場権争いは混沌の状況に


1009MATSUBARA.jpg 関西リーグは、残すところ4日間のみの日程となったところで、国体参加の選手が多くいるため、約2週間のインターバル期間を迎えている。例年と開催形式の変わった今季、ここまでは過密スケジュールとなっていただけに、貴重な小休止のタイミングだ。この期間でいかに課題の修正を図り、ラスト4試合につなげられるかが、各チームにとっては非常に重要となってくる。日程の大半を消化した今、優勝、インカレ出場権獲得、1部残留と、各々の目標は明確になっている。それぞれの目標を達し最後に笑顔を見せることになるのは、どのチームになるか。

 これまでのところ上位では、関西学院大が首位を独走中。開幕7戦目、この時点まで無敗で並走していた天理大との直接対決を3Pラッシュで寄せ付けずに制したことがまず大きかった。これで単独首位に浮上すると、競り合いの試合も多いがその後も敗れることなく開幕14連勝を達成。#34池嶋(4年・PF)を中心としたインサイドに加え、#10松原(3年・SF)、#74中野(2年・SG)の両ウイングがコンスタントに得点を重ね、ことごとく要所で得たリードを維持し白星を並べてきた。

 既に2位との勝ち点差は4。あと1勝すれば優勝達成となり、同時にインカレでのシードを確保できる状況だ。良好な状態を維持すれば、これには自ずと手が届くはず。焦点は、全勝を果たせるかどうかだ。

1009NAITO.jpg 予断を許さないのが、インカレ出場権をかけた4位、5位争いだ。現在2位は天理大だが、最終的にインカレ出場をかけたチャレンジマッチを戦う5位までの勝ち点差は、まだ3。首位と2位の差が開いていることもあり、関西学院大以外にまだインカレ出場を決めたチームが出ていない。この争いはリーグ序盤から毎日のように順位が入れ替わる状況が続いており、例えば8日目終了時点で2位だった立命館大がその後4位に後退し、逆に開幕4連敗スタートの大阪体育大は復調し現在5位にまで浮上するなど、全く先の読めない状況となっている。昨年は最終日の結果、京都産業大に順位でかわされて5位となった立命館大が、チャレンジマッチ決勝で2部優勝の関西大に敗れ、インカレ出場を果たせなかった。下のグレードで戦ってきた相手とは言えど、勢いのある2部以下の優勝チームの挑戦を受ける形となるチャレンジマッチは、1部チームにはやりづらい舞台。このためどのチームも、まずは4位以上を最終的に確保することが絶対目標だ。

1009KINOSHITA.jpg ここからは上位同士の直接対決が多く組まれている。昨年は1次リーグ終了段階で6位以下ならば、2次リーグでいくら好成績を残しても、出場枠の関係でインカレ出場権を手にすることはできなかった。しかし、今年は先にも触れたようにリーグ戦の形式が変わったため、5位を追いかける立場の近畿大などにも、まだ可能性は残されている。インカレ行きの切符をかけた争いは、最後まで目が離せないもつれる展開が続くことになりそうだ。

 一方で下位については、9位以下の2チームは同志社大関西大に固まりつつあるが、初勝利の遠かった関西大が12日目に初勝利すると、その後近畿大も下し、勝ち点では両者が並んでいる。どちらも7位以上での入れ替え戦回避は既に厳しいが、是が非でも回避したい自動降格となる10位脱出は、最終日に直接対決があるため自力で達成可能。こちらからも目が離せない。

【第14日目終了時点】
関西学院大 勝ち点14
天理大   勝ち点10
京都産業大 勝ち点9
立命館大  勝ち点9
大阪体育大 勝ち点7
近畿大   勝ち点6
大阪学院大 勝ち点6
大阪経済大 勝ち点5
同志社大  勝ち点2
関西大   勝ち点2

写真上:マークが集中しても果敢に攻める関西学院大・松原。各選手がコンスタントに得点を稼げるのがこのチームの強みだ。
写真中:4連敗発進から、内藤の活躍もあって5位にまで順位を上げた大阪体育大。エースの名に相応しい仕事を続ける。
写真下:8位に位置するが、大阪経済大にもインカレ行きのチャンスは残されている。大会中負傷しながらも、木下を中心に奮闘中だ。

※関西学院大・中野選手、天理大・榎本選手、京都産業大・大庭選手、立命館大・福永選手、大阪体育大・山田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.09.13 (Tue)

【2016関西リーグ1部】序盤戦(8/31〜9/11)各チーム概要

関西でもリーグ戦が開幕
中位以下は激しい混戦模様


 関西でもいよいよ1部リーグ戦が開幕した。優勝はもちろん、インカレ出場権、来年も1部で戦う権利をかけた争いが繰り広げられている。

160911KYOSAN.jpg 今年は以前と大会形式に変更点が出た。昨年までは1次リーグ後に上位・下位5チームずつに分けての2次リーグが実施されていたが、今年はまず総当たりの各チーム9試合の日程を消化。その順位に応じたタイムスケジュールで上位・下位の区分けなく、再度2回目の総当たりを実施する方法が取られる。

 これにより、前半9試合終了時点で6位以下のチームでも、挽回すればインカレ出場権を手にすることが可能。一方で、当然試合数も合計13試合から18試合に増加。9月中は週3回の開催となり、これまでよりもベンチの層の厚さやフィジカル面のケア、課題が出た時の修正力が問われることとなった。

 既に日程は3分の1を終了。首位争いは天理大と関西学院大がやや抜け出した形となったが、3位以下は大きな差がついていない。形式が変わったことも相まって、先の読めない状況がしばらく続きそうだ。

【第6日目終了時点】
天理大学   勝ち点6
関西学院大学 勝ち点6
立命館大学  勝ち点4
近畿大学   勝ち点4
京都産業大学 勝ち点3
大阪学院大学 勝ち点2
大阪体育大学 勝ち点2
大阪経済大学 勝ち点2
同志社大学  勝ち点1
関西大学   勝ち点0

写真:苦しんだ春シーズンから一転し、リーグ序盤戦は京都産業大の好調ぶりが目立っている。

※各チームの概要、関西学院大・松田選手、天理大・佐々木選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2016.06.26 (Sun)

【関西学連・日韓定期戦】6/23〜26 レポート

関西学連の日韓定期戦が今年も大阪で開催
各選手がそれぞれのレベルアップを図った4日間


160627NAITO.jpg 春シーズンを締める選抜大会を翌週に控えた中、関西では日韓学生親善定期戦が開催された。韓国から大学チームを招く形式で、舞洲アリーナなどを会場に4日間全7試合が行われる。日韓の交流をも目的とした大会といえば李相佰杯がお馴染みだが、こちらの大会も今回で42回目。歴史の深い親善試合だ。今回招かれた漢陽大学との親善もさることながら、今年は選抜で2連覇を目指す関西選抜の腕試しという側面も持ち合わせる。

 また、この大会のために3年生以下から選ばれた選抜チーム(関西フューチャーズ)も構成され、学生選抜、漢陽大学と1試合ずつ対戦し、各選手のステップアップも目的に2試合を戦った。また、この他では9月から新たに始まるBリーグで1部を戦うこととなっている大阪エヴェッサも登場。プロチームにとってはシーズンオフで、試合をこなすには難しい時期だが、漢陽大、関西選抜と1試合ずつ戦ってそれぞれ貫禄勝ちを収めた。

 最終日には関西リーグで3部以下に所属する選手たちによるオールスター戦も開催された。練習期間はなく、対戦した2チームとも連携面で精度を欠く場面はあったが、公式戦さながらのぶつかり合いやルーズボールの競り合いも飛び出し、各選手が貴重な経験を積んだ。

6月23日(木)舞洲アリーナ
GAME 1 関西学生選抜80—67関西フューチャーズ
GAME 2 大阪エヴェッサ89−57漢陽大学校

6月24日(金)舞洲アリーナ
GAME 3 関西学生選抜89−63漢陽大学校

6月25日(土)近畿大学記念会館
GAME 4 大阪エヴェッサ88−67関西学生選抜
GAME 5 漢陽大学校80−67関西フューチャーズ

6月26日(日)
GAME 6 COUGER71−97TIGER ※3部以下オールスター戦
GAME 7 漢陽大学校75−71関西学生選抜

写真:格上の漢陽大相手にも類い稀なスコアリングセンスを見せた関西選抜・内藤。

※関西学生選抜・イビス選手、堤選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※関西フューチャーズ・岸田選手のインタビュー、フォトギャラリーは別途掲載します。

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2016.06.20 (Mon)

【2016西日本インカレ】6/12 決勝 大阪学院大VS天理大

相手のお株を奪う速攻も浴びせ天理大が念願の王座奪還
大阪学院大は序盤の出遅れが大きく響き2冠ならず


160612tenri.jpg 1週間にわたって開催されてきた西日本インカレを締めくくる決勝戦は、大阪学院大天理大の対戦となった。直近の昨年リーグ戦では天理大が2勝を挙げているが、この春の全関は大阪学院大が優勝。反面、天理大は5位に甘んじた。また、両方とも昨年からメンバー構成に変更があり、言わばフラットな状況での対戦。そのゲームで、序盤からペースを掴んだのは天理大だった。

 試合序盤は決め合いに。#15イビス(4年・C)がゴール下で連続得点を挙げると、大阪学院大は#35吉川(3年・SG)が返して引かず、開始2分は4−4と互角。だが、その#35吉川から#24佐々木(2年・SG)がバスケットカウントを獲得すると、天理大ペースに。佐々木はワンスローを落とすが、リバウンドを繋ぐと#29榎本(3年・SG)がゴール下を決める。直後に#30木下(2年・PG)がドライブを決めるも、ここから天理大一辺倒のリズムに。#15イビスのゴール下に加え、#29榎本、#24佐々木が相次いで速攻に走り差を開く。大阪学院大はエース#7澤邉(4年・SG)が天理大#34谷本(3年・SG)にマークされ、フィニッシュまでは持っていくが決めきれない場面が目立つ。6分で12点差となりたまらずタイムアウト。しかし、その後も#34谷本が3Pを決めるなどして、大阪学院大が繰り出したゾーンにも慌てない。1Qは25−12。天理大がダブルスコアリードという意外な立ち上がりとなった。

160612YVES.jpg 2Qも天理大ペースは変わらない。厳しいディフェンスで相手に簡単に打たせず、#15イビスのリバウンドからのワンパスで#24佐々木を中心に速攻に走る場面も目立ち、一旦は20点差となった。大阪学院大は#33岡本(3年・PF)の3P、#30木下のランニングショットなどで押し戻すが、速攻でターンオーバーが出るなど、どこかちぐはぐ状態は変わらず。天理大も速攻の流れが止まり、この時間帯はやや膠着状態となった。その中でも#34谷本の3Pが決まるなどして、天理大16点リードで前半終了となった。

 3Q、何とか追いつきたい大阪学院大をあざ笑うかのように、再び天理大の時間帯となる。#56川田(4年・C)がファウルトラブルに陥るも、代わって入った#50安野(4年・PF)が3連続得点。#15イビスもゴール下を続けてリードは22点差にも拡大する。大阪学院大は、前半同様#7澤邉がシュートを決めきれない場面が続く。その中でも#35吉川が何とかアウトサイドシュートを射抜くが、この日は一貫して天理大の反発力がそれを上回った。打開出来ない大阪学院大はとうとう4Qは#7澤邉を退ける。その間も大阪学院大はバランス良く加点していき、最後まで尻尾をつかませなかった。最後は続々とベンチメンバーを送り出した天理大が、77−62で快勝。6年ぶりに西日本王者の座を勝ち取った。

160612KINOSHITA.jpg 何度か20点差をつけられても、反撃の姿勢を示し食い下がった大阪学院大。だが、1Q2分から6分までの4分間で開けられた12点差が、最後まで重くのしかかった。窮余のゾーンは、全関決勝では優勝を引き寄せる秘策となったが、リバウンドで劣勢のこの日はゾーンを敷く前に相手に逆速攻を食らう場面が目立った。吉川や木下が奮闘を見せたが、澤邉がまさかのブレーキを喫したのも痛かった。

 天理大は、大会を通してディフェンス力の高さが光った。全関では定まっていなかった1番ポジションも、佐々木がポジションアップすることでカバー。加えてこの決勝ではフォーメーションの攻めに偏らず、速攻を何本も出してダメージを与え、相手に付け入る隙を与えなかった。届きそうで届かなかったタイトルをようやく手にし、川田も谷本も安堵の表情をのぞかせていた一方で、目標はインカレでの上位進出。ここで満足せずに、秋では更に完成度の高いチーム力を披露できるか。

写真上:優勝を決め、歓喜の天理大。
写真中:持ち前の力強さに加え、今大会はシュートミスをしてもセカンドショットはきちんと決める場面が目立った天理大・イビス。
写真下:吉川とともに最後まで大阪学院大を引っ張った木下。最後は苦い結果だったが、全関と合わせて充実の春シーズンだっただろう。

※天理大・川田選手、谷本選手、大阪学院大・澤邉選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.06.20 (Mon)

【2016西日本インカレ】6/12 3位決定戦 立命館大VS名古屋経済大

ロースコアゲームを最後に抜け出し立命館大が勝利
名古屋経済大も過酷な日程を戦い抜き自信を深める


 ノーシードながらベスト4入りを果たした立命館大名古屋経済大。準決勝では力が及ばなかったが、3位決定戦は互いの勝利への渇望がぶつかり合った。

160612FUKUNAGA.jpg 序盤は流れが行き来した。8連戦目で疲労も少なくない名古屋経済大は決めきれない場面が目立ち、#13西岡(4年・SG)らの得点の出た立命館大にやや出遅れるが、#91松本(4年・SF)が力強いレイアップなどで連続得点。#88木下(4年・SF)にもミドルが出る。しかし、立命館大にも#35福永(4年・PF)のバスケットカウントや#13西岡の3Pが出て引かず。双方のディフェンスも光った最初の10分間はタイスコアとなった。2Qも互いに守りの隙を突き合う重めの展開に。すると、立命館大は#13西岡が3Pラッシュ。効果的にネットを射抜き、#35福永のインサイドも出始めてリードを維持する展開に変わる。名古屋経済大は#15ジャニパプが最後にダンクを沈め、4点のビハインドで前半を終えた。

 迎えた後半、最初は#15ジャニパプの活躍が光った名古屋経済大。インサイドで得点を伸ばし、#1高橋(2年・C)、#88木下(4年・SF)も決めて一旦逆転に成功。立命館大はタイムアウトを挟んで#13西岡のミドルで無得点を脱するが、ここからは再び1点を奪い合う攻防が続く。どちらに転ぶか分からない展開を破ったのは立命館大#35福永だった。#15ジャニパプ相手に果敢にバスケットカウントを獲得するなどで、チームに喝を入れる。3点リードで迎えた4Q、#33竹村(2年・PG)と#13西岡の連続3Pで二桁差が見える状況にまで持ち込んだ。しかし、名古屋経済大も黙らない。#88木下の3Pを皮切りに、再び#15ジャニパプがインサイドで奮闘。#35福永からバスケットカウントを奪うなどして、苦しい状況から再度逆転に成功する。4ファウルとなった福永をベンチに下げざるを得ない立命館大。このまま飲まれるかと思われたが、#13西岡がまたも3Pで切れない。更に#29新城(4年・SF)、#32大野(1年・SG・洛南)にも3Pが飛び出して主導権を奪い返した。名古屋経済大も粘るが、#15ジャニパプのブロックはテンディングを吹かれてしまう。立命館大は戻った#35福永、そして#33竹村も得点して引き離しに成功。69−59として、試合を制した。

160612MATSUMOTO.jpg 全関ではベスト16に終わった立命館大。今大会はメインガードである岸本を教育実習で欠いて臨んだが、粘りのある守備で昨年優勝の近畿大を倒すなどして、チーム全体で掴んだ3位だった。学生主体でチーム作りを行ってきただけに、手応えも大きいだろう。リーグ戦では、まずインカレ出場権確保が目標。昨年チャレンジマッチの末に最後に関西大に敗れて涙を呑んだ。リーグ戦までの3か月弱は、その悔しさを晴らすための期間だ。

 東海選手権を制し、ベスト4まで勢いよく戦ってきた名古屋経済大は、最後は8連戦の疲労も大きかっただろう。しかし、最後の2試合でもあわやという展開には持ち込んだ。最終目標はインカレでの躍進だが、今回戦った関西勢はもちろん、関東のチームも強敵揃いだ。だが、木下はまだまだ伸びしろがあると力強く話した。夏場を超えて、どれだけ進化したチームに成長出来るか。

写真上:ファウルトラブルに陥ったものの、ジャニパプ相手にも24得点で本領発揮の立命館大・福永。
写真下:攻め込む名古屋経済大・松本。チームを力強く牽引した。

※立命館大・西岡選手、松浦コーチ、名古屋経済大・木下選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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