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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2016.10.14 (Fri)

【2016リーグ1部】10/9レポート(第12戦)

ホームの筑波大が2連勝で観客の期待に答え
中盤はほぼ差のない団子状態が続く


 つくばカピオでの開催2日目、前日に東海大が3敗目を喫し、1位の筑波大とは再び2勝差に戻ったが、2位以下は東海大9勝、白鷗大8勝、拓殖大7勝、その下に6勝で3校が並ぶ形で、4位以下は上下動しながら推移している。また下位では日本大が4勝目をあげて、その下の明治大、慶應義塾大をやや引き離す形となった。


161009narita.jpg 第11戦で東海大を倒す好試合を展開した明治大は、打って変わって拓殖大に大敗。立ち上がりから簡単に得点を重ねられ、自身は簡単なミスを連発して99-81で敗れた。拓殖大はこの勝利で単独4位浮上。#23バンバ(4年・C)の欠場は続くが、シュート力と機動力が噛み合った試合では勝利している。

 専修大日本大は立ち上がりこそ日本大が出遅れたが、#24高橋(4年・SG)を中心にアウトサイドや速攻が次々に決まり追い上げて前半は39-39の同点。3Qは互いに決め合う状況ながら、専修大がやや抜け出し66-60。互いに譲らない4Q、専修大はファウルが嵩んで苦しくなり、日本大は#6新号のスティール、#4松脇(1年・SG・土浦日大)の3Pが2連続で決まると、残り4分で78-80と逆転。残り3:37、シュートをブロックに行った#30アブ(1年・C・アレセイア湘南)が痛い5つ目のファウルで退場に。波に乗った日本大は快調に得点を重ね92-85で4勝目をあげた。

写真:拓殖大は成田を中心に全員が奮闘している。

※日本大・仁平選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◆PICK UP1
【最終盤までを争うシーソーゲームを東海大が制す】

161009akiyama.jpg 2位の東海大と中盤位で足踏みする青山学院大の試合は最後まで勝負の分からない内容になった。1Qは16-19と青学大がリード。2Q、互いのディフェンスも厳しく、なかなか決定打が生まれない。そんな中、東海大はここで送り出された#37秋山(2年・SF)の3Pが決まると、#11白戸(3年・SG)のレイアップで残り3分に28-28の同点に。残り45秒、#37秋山2本目の3P、そしてスクリーンから#13中山(4年・PG)がドライブでレイアップをねじ込むと30-35と東海大が逆転して前半終了。

 後半の立ち上がり、青学大は#10高橋(2年・C)がゴール下、オフェンスリバウンドで連続ゴール。ドライブ、ブロックも見せるが、両者ディフェンスが激しく、なかなか得点が伸びず46-46の同点で3Q終了。

 4Q、立ち上がりも互いに激しいディフェンス、互いに点を取ったら取り返すという形で開始4分を過ぎても同点のまま。ここから青学大は#3大崎(4年・SG)、#24安藤(4年・F)の3Pが決まるが、東海大も#25平岩(1年・C・土浦日大)のレイアップとダンク、#13中山の3Pが決まりやはり差がつかない。どちらも優位になれないまま東海大1点リードで試合は残り3分の終盤へ。

161009takahashi.jpg 東海大は#13中山がスティールし、惜しくもこぼれたレイアップを#33鈴木(4年・SF)が拾うがこれはラインクロスの判断。対する青学大は#24安藤が2連続ゴールで60-64と4点のリードに。#81関野(4年・SF)の3Pで東海大も詰め寄るが、#14柏倉(4年・PG)のナイスインもあり63-66。東海大は残り1:04に#33鈴木の3Pで66-66。さらに#33鈴木の#25平岩へのアシストで68-66。残り20.2秒、ここで#24安藤が3Pのファウルをもらう絶好のチャンスが到来するが、これが1本しか決まらず思わず安藤も「ごめん」と声を上げる。こぼれたリバウンドは青学大が抑えるがシュートは決まらず、リバウンドは東海大。残り2.9秒、ボールを自陣に持ち込んだ東海大が68-67でシーソーゲームを制した。

写真上:東海大は秋山が2本の3Pで見事起用に応えた。
写真下:青学大は高橋がドライブを見せ、ゴール下は要所でブロックを見せるなど良い面もあったがわずかに及ばず。

※東海大・平岩選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◆PICK UP2
【白鷗大が勝負強さを見せて早稲田大を振り切る】

161009issa.jpg 3位の白鷗大早稲田大と対戦したが、試合は前半からあまり点差がつかない戦いになった。やや白鷗大がリードする形で進み、前半を終えて34-33と白鷗大1点リード。後半、開始2分半は互いにノーゴール。早稲田大は小回りの効く機動力を生かし、守りからターンオーバーを奪うが内外とも決めきれず。白鷗大はリバウンドを確実に押さえ、#0野﨑(3年・SG)が2連続を決めると、#23イッサ(4年・C)がスティールからダンクを決めて開始4分に5点の引き離しに成功。さらに#0野﨑の速攻からのフリースロー、#41小倉(4年・PF)のバスケットカウントでそれを10点に広げた。しかし、白鷗大のオフェンスが単調になってくると早稲田大がリバウンドを押さえて追い上げ、#25伊藤(4年・F)、#11河合(4年・G)の3Pで逆転。51-52で最終Qへ入った。

 4Q、白鷗大もすぐさま逆転すると1、2点を争うシーソーゲームに。互いに外を打ち合う形で序盤は進んだが、白鷗大の方が中を固める早稲田ペイント内に入れずに外を打たされる格好が多く、確率が悪い。早稲田大は残り3分半に#26富田(2年・C)のバスケットカウントで68-63と5点のリード。しかし残り2分、#23イッサのバスケットカウントで白鷗大が68-68の同点に追いつく。さらに#0野﨑のドライブ、#23イッサのブロックから#21神里(3年・PG)のジャンパーへと続き、残り1:13で白鷗大のリードは4点。早稲田大は残り時間で逆転に至るシュートは決められず、68-78で白鷗大が逆転からの逃げ切りに成功した。早稲田大は機動力を生かして白鷗大を苦しめたが、最後は#23イッサを中心に白鷗大の高さが勝った。

写真:白鷗大・イッサは15点8リバウンド。大事な場面で高さが生きた。


◆PICK UP3
【筑波大がホームの声援に応えて勝利を収める】

161009aoki.jpg この日の最終戦、ホームの筑波大慶應義塾大との対戦で会場を沸かせた。スタメンの平均身長は筑波大189cm、慶應大183cmとサイズは大きく違い、さらにメンバーが豊富な筑波大は#46生原(4年・PG)の欠場が続くが、立ち上がりから優位に立った。慶應大は守りで続けてファウルを宣告されてしまい、苦しい1Qに。まず#11木村(3年・CF)が早々に3ファウルになると、#33トカチョフ(3年・CF)も2ファウルになり、インサイドではサイズ不足も響いて厳しい状況に陥った。しかし、次第にアウトサイドの調子が出始めると波に乗り、追い上げ開始。1Qを23-18で終了すると、慶應大は#5後藤(4年・G)、#9鳥羽(2年・G)等の3P、スティール、#22トカチョフのゴール下への合わせなどで2Qは追い上げモードに。筑波大は#6馬場(2年・SF)を投入してこれに対処し、50-40と10点差に広げて前半終了。

 3Q、筑波大は#4青木保憲(3年・PG)のアウトサイド、#6馬場のダンクも決まり会場はヒートアップ。慶應大を一気に20点以上引き離した。慶應大は一時ゾーンを敷き、高い位置からのディフェンスでルーズボールでも粘りを見せて闘志は失わず動き続けると、この必死の粘りが実り、十数点のところまで点差を押し戻すことに成功。しかし最後は#17杉浦(3年・PF)が放ったかなり遠目の3Pがブザーとともに沈み、58-77と筑波大が再びリードを19点に開いた。

161009toba.jpg 4Q、慶應大の激しいディフェンスは変わらず。得点面では筑波大は簡単に重ねていけるが、慶應大の闘志は消えずに最後まで走って攻め続け、最終スコアは85-98。筑波大がホーム2連勝を飾ったが、一方の慶應大も、終盤散漫になりがちな部分をもう一度締め直して本来の泥臭さを発揮し、最後の最後まで食い下がるプレーを見せた。後半は20点の差は簡単には詰められないが、逆にそれ以上差はつかない内容でもあった。

写真上:筑波大はスタメン起用の青木が執拗なディフェンスでターンオーバーを奪う場面も。
写真下:鳥羽はミスマッチも恐れず果敢に攻めて17得点。

※筑波大・馬場選手、慶應義塾大・後藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「今考えたり、悩んだりしていることは将来に生きる」
一つひとつの経験を未来の自分に還元するために

◆#25平岩 玄(東海大・1年・C・土浦日大)
161009hiraiwa.jpg春からスタメンとして試合に出場しているのは、スタッフ陣の期待の表れだ。試合によっていい日もあれば、思うようにできない日もあり、そこは本人としてもまだまだもどかしいところ。しかし、経験なくして成長はない。そしてスタメンとして出ている分、大きく成長しなければならないし、その責任を果たす必要はある。この1年目をどう過ごすかが、来年以降の大きな財産となるはず。残りのシーズンにも前向きに挑むという言葉を、どこまで体現できるかが見ものだ。


―接戦でしたね。
「1巡目は大勝ちした相手ですが、もちろん気の緩みはなかったです。でも相手が気持ちを作ってきたところに、最初は受けてしまったところがあったかなと思います」

―前日の明治大戦の敗戦はショックでしたか?
「明治をあそこまでいい状態にさせてしまった責任というか、チーム全体としてダメだと思うし、二度とああいうことはしないといういい薬にもなったと思います。あの負けは前向きにとらえています」

―明治大戦はリバウンドでもかなり差がありましたが、うまくポジションが取れない感じでした。
「相手がペイントの四角の中に収縮してくるスタイルだったので、そこで自分一人だけになってしまいました。最初、相手のシューターもペリメーターが多くてディフェンスが引き出されて、自分がゴール下で一人になってしまいましたね。他のチームもそうしてくる傾向にあると思いますが。あのあと皆で話し合って相手のシューターは2人いても、どっちかはリバウンドに絡もうと確認しました」

―敗戦を踏まえ、今日はどこに気をつけようとしたのですか?
「先程の部分と、昨日はオフェンスでうまく流れを作れずに、ガードが孤立してタフショット等が多かったので、それもさせないように話し合いました」

―ここまで出番のなかった秋山選手(#37)が前半に2本3Pを決めてくれたのは大きかったと思うのですが、あの起用は選手たちにはわかっていましたか?
「選手も驚きはあったと思います。でも秋山さんは新人戦のときもそうだし、練習のときから相手を先読みして動きを作っていくことに長けていると思います。コーチはオフェンスの動きが悪くなったら、秋山さんを入れて良くしたいという意図だったんだと思います」

―それが当たったという訳ですね。平山選手はスタメンとして期待されて出されているとは思うのですが、ここまでのリーグの出来はどう感じていますか?
「できたりできなかったり、いろいろと課題はあります。でも今考えたり悩んだりしていることは将来にも生きると思うし、まだシーズンもあるのでやめずにチャレンジを続けることが大事だと思って取り組んでいます」

―どういうところが課題だと思っていますか?
「ゴール下で頑張れないときがあることですね。できるとは思っているんですけど、気持ちのどこかに何か壁があるのかもしれませんし、何かが障害になっているなら、それを取っ払っていかないといけません。あとはプレータイムをシェアしているので、短時間でも結果を出すことが求められています。4年生はずっとやってきていて慣れているんですが、自分はまだ対応しきれていない。でもそれで結果を出さないといけないので、そこで小さな目標を決めてコツコツとクリアしていかないと思っています。ただ、後ろには4年生が控えてくれているし、どんな状況になっても思い切りやるだけだと思ってはいます」

―今日の終盤のような力強い働きを毎回していくことが目標と言えますね。
「今日は自分でも強くやれたと思います。これを最低ラインにして落ちないように一週間いい準備をしたいと思います」

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「オフェンスは相手に合わせて考えることが必要」
残り試合でチームとして少しでも向上するために

◆#5仁平拓海(日本大・4年・PF)
161009nihira.jpg日本大のインサイドを担う存在として、地道にチームを支えている。高橋、本村、松脇といった能力の高いシューター陣に気持ちよく打たせつつ、自分のタイミングがくればシュートにも絡み、そのときの最善を尽くすプレーが印象的だ。チームには波の大きなところがあるが、強気でいけば残りのリーグ戦でもまだ今より上の結果は出せる。


―4勝目となりました。
「今日はすごくディフェンスが良かったです。控えの選手もプレッシャーディフェンスとか、とてもいいディフェンスをしてくれて、それで流れを維持しつつ勝てたと思います」

―専修大は大きな相手ですが、ディフェンスは効いていましたね。
「フィリップ(#30アブ)のところが中心になりますが、3線のヘルプの寄りで怖がらずに早めに出てしまって、それでローテーションする動きを意識してみんな頑張ってくれました。ボールマンに対してプレッシャーを強くかければ、ドライブも増えてくるので3線の寄りは意識していたと思いますね」

―いいディフェンスの日はとてもいいですね。逆にあまり良くない日は結果が出ていない気がします。
「そういうときはこっちのリズムがうまくつかめずにイライラしてしまって、投げやりなディフェンスをしたりしてしまいますね。我慢ができないところがあって崩れて、取り返しがつかなくなってしまう。我慢することは試合中でもみんな言っていることなので、これからの課題でもあります」

―ここまで4勝、いい結果とはいえませんが勝ててない理由はどう考えますか?
「このリーグ戦、いままで試合は出だしの差でほとんど追いつけていません。今後もその出だしの部分は重要になってくると思います。今日はそれがなくて、ディフェンスも強気でやれて、スタートメンバーも強い気持ちで臨めていました。今後もそれを継続してやっていきたいです」

―高橋選手(#24)や本村選手(#23)といった得点を取れる選手がいる中で、仁平選手もうまいタイミングで得点に絡んでいますね。点を取ることは意識していますか?
「自分が1対1で点を取れるような場面があればいきますが、ボールを中に入れてから外にさばくというのが、大事です。シューターとしては中からボールが来る方が打ちやすいですし。そういう部分で、自分が点を取るのではなくても周りに取らせたり、誰かが引き寄せてくれたらその場合は自分が行くというのは考えながらやっています。シューターたちはどんどん打つので、それに合わせたら本当にいいパスをくれるし、そこは信じていい合わせを自分もしたいと思っています」

―入替え戦回避を考えると勝敗的にはまだまだ安心できないところですが、出だしのところと、あとはどこに気をつけたいですか?
「今日の試合でいえば、自分が大きな選手についたらガードがピックにいって、そこからうまく崩すとか、そういったオフェンスは相手に合わせて考えてプレーできたらいいですね。そうすればもっといい攻めができて、シュートセレクションの幅が広がるかなと思っています」

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「もっともっとバスケットの人気が出て欲しい」
ホームゲームを成功に導く華麗なプレーを披露

◆#6馬場雄大(筑波大・3年・SF)
161009baba.jpgこのリーグ戦ではベンチスタートなり、流れが悪い時間帯を確実に良い方に引き寄せるプレーはさすがの一言。シュートが決まるたびに会場からは大声援を受け、彼の代名詞ともいえる鋭いダンクも決めて、ホームの連勝に一役買った。
学生の試合ではまだ余裕も見えるだけに、もっと大きく活躍して欲しい選手。本人の言う通り1敗の内容は反省すべき点があり、まだまだ学ぶべきことは多いが、小さな枠に収まらない大きな飛躍を期待したい。


―ホームゲームの雰囲気はいかがでしたか?勝ったのはもちろん、馬場選手はダンクでもかなりお客さんを沸かせましたね。
「たくさんのお客さんが来てくれました。Bリーグ効果ですかね(笑)。去年より多いんじゃないかなと感じたし、少しずつ筑波のバスケ部の人気も出てきたと思うし、もっと人気になってくれたらと思います。見に来てくれる人たちのためにもこれからもっと結果なり、いろんなものを残していきたいです」

―後半、ブロックに行ったトカチョフ選手(#22)相手に、「負ける訳にはいかないんだ」という声も漏れましたね。
「トカチョフ・サワは普段から仲が良いんですが、相手がブロックにきてここで自分がシュートを落としたり、ブロックされようものならホームですし、話にならないですよね。だからそういう声が出ました」

―ただ、終盤は慶應大にも結構頑張られてしまったような面は見えました。
「そこはまだうちの甘いとところですよね。受けてしまうところがあって、反省点です」

―馬場選手はこのリーグ戦ではベンチスタートですが、どのような意識でいますか。
「シックスマンということはチームの流れを変えること、例えばハッスルプレー等を絶対しなくてはいけません。自分がそのまま流れに合わせるんじゃなくて、ガラッと雰囲気を変えるプレーをしなければいけないと思いますし、それが後から出るプレイヤーの責任だと思っています」

―ガード的な役割で出されている時間帯もありますね。周りを生かすことはどこまで考えていますか?
「僕の性格上、周りを生かす、生かすと考えたら自分の攻め手がなくなってしまいます。そこはまず自分が行く考えがありますね。そうすればディフェンスも動くし、それを見て周りを生かすことができます。自分をまず生かし、その次に皆を生かすという感覚でしょうか」

―負けた白鷗大戦に関してはそれがうまくいかず、チームではなく、皆が個々でやったところが吉田監督としては反省点だったようですが。
「あれは筑波大の悪いところが出てしまった試合でした。でも課題は明確で、コミュニケーションやローテーションのディフェンスなど、さまざまな原因はありました。ただ、個々が強いのでどうしても自分が自分が、となってしまいがちです。そこで生原さん(#46)がいなかった分、ガードとして僕やヤス(#4青木保憲)がやらなくてはいけませんでした。それが思うようにいきませんでしたね。あれは3年生の責任ですね。いいところで僕、佑成(#17杉浦)、ヤスがミスをして取り返しがつかなくなったので」

―今後もああいう局面があるかもしれませんし、今後の課題ですね。
「生原さんも来年はいない訳だし、今のうちに聞けることや盗めることは盗んで、笹山さん(14年度卒・現Bリーグ名古屋)から生原さん、生原さんからヤス、僕という風につなげていきたいなと思います」

―3年生にはリーダーとして必要なものがまだまだ備わっていない、というところでしょうか。
「前半戦は生原さんが引っ張ってくれて、皆がやらなければ、という風になっていたんです。でも彼が抜けてしまうとそれが出せず、受けてしまうところがあって。個々の意識から変えないとダメですね。自分含めみんなで」

―能力はあるのである程度の勝ちは見込めるとは思いますが、そうではなく絶対的なものを手に入れないといけないですね。
「強いようでまだ課題はたくさんあります。もっと多くのことを学んで成長しなければと思います」

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「自分が引っ張る姿勢を見せられていなかった」
甘かった部分を反省し、4年としての自覚を再び強く

◆#5後藤宏太(慶應義塾大・4年・SG)
161009goto.jpgこの日の慶應大は課題でもある3Qでの差に苦しんだが、それでもそこからあきらめずに最後まで粘る姿勢を見せた。元々そうした泥臭いプレーで伝統を作ってきたチームであり、前日にはミーティングでそれを再確認したことも大きいようだ。
エースシューターである後藤は西戸とともに、このチームを引っ張らなければならない少ない4年生の一人。自分がどうあるべきか、再確認をしたおかげで、この試合ではシュートだけではなくディフェンスでの頑張りも目立った。後半戦にこの姿勢を続け、終盤にかけて浮上を狙いたい。


―3Qで崩れるという試合が続きましたが、この試合ではその課題の後半で離されはしたものの、もう一回頑張るという粘りが目立ちました。
「3Qの課題は本当に自分たちでも感じています。今日も前半を終えて阪口さん(HC)からも言われました。ただ、昨日の負け(青学大戦)がリーグ戦の中でターニングポイントになっていて、昨日は試合が終わってからもみんなでミーティングをして、本当に腹を割って話し合いました。4年生が足りなかった部分を後輩から指摘されて、そういう中でもう一回チーム一丸となって本当に頑張ろうと確認したんです。今までだったら引き離されてから、自分たちでもう一度流れを持ってくることができていませんでした。でも昨日のミーティングを経て、一人ひとりが今までより自分がやるとう強い気持ちを出せました。それがプレーに表れて、もう一度粘れたんじゃないかなと思います」

―会場の隅でミーティングしている姿を見かけました。全員でですか?
「全員と、その後上級生と試合にでている下級生、4年、西戸と2人という形で本当にずっと話し合っていましたね」

―後藤選手はここまで4年生として自分はどう振る舞うべきか、と意識してできていましたか?
「そこは本当に自分が足りていなかった部分です。今までは自分本位というか、自分としてはなんとかしたいという思いがあったんですが、それは一方で勝手なプレーであって、点に結びつかずチームの流れを悪くしているというところがありました。練習の中でも下級生を引っ張る姿勢が見せられていなかったんです。そこはシーズンが始まった当初は気をつけていたんですけど、だんだん薄れていってしまったのが自分の甘いところです。だから昨日改めて後輩や同期に厳しく言ってもらって、もう一度やらなければならないなと今更ながらに考えています」

―今日は後半にゾーンやプレスも取り入れていましたね。
「今日は筑波が単発で打ってくれて少し効いた部分はあるかなと思います。慶應の伝統は厳しいディフェンスと言われている中で、それを今年の代はあまり体現できていませんでした。今日の試合ではそこが後半になって少しずつできてきたので、今日の試合を良かった部分を継続できれば勝ちきれるのかなと。そこは収穫だと思います」

―ルーズボールやディフェンス、泥臭さは本当に慶應の伝統ですよね。
「そこでしか勝てないと思うので、しっかりやっていかないとと思います」

―あとは課題の3Qですね。
「今日は粘りましたが、3Q最後に15点、20点と差がついてしまっていたので、あそこで10点差ぐらいで粘って4Qに入れていたら、筑波相手でもチャンスがあったと思います」

―追い上げていたのに、3Q最後に杉浦選手(#17)のあの遠目のスリーも入ってしまいましたしね。さて、ここまで勝率では苦しいですが、怪我人が増えていった中で、1年生や2年生がそこで出番を得て経験を積めているのは、重要なことでもありますね。
「シーズン後半になって試合に出られるようになってきた選手が増えています。澤近(#18)、堂本(#10)、高田(#16)、小原(#14)、山崎(#15)ら、そのあたりのメンバーも短い時間で自分の役割を体現できるようになってきているので、スタメンが粘って交代メンバーがいい流れを持ってきて勝てれば、それが一番だなと思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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