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2010.05.17 (Mon)
【2010トーナメント】5/16 最終結果・個人賞
準優勝 慶應義塾大学
第3位 筑波大学
第4位 日本大学
第5位 東海大学
第6位 早稲田大学
第7位 中央大学
第8位 関東学院大学

◆個人賞
得点王 パプ・ムール・ファイ(関東学院大学)105点

3ポイント王 渡邉良健(中央大学)27本

リバウンド王 パプ・ムール・ファイ(関東学院大学)OF21本/DF67本/TO88本


2つのトロフィーを高々と掲げるパプ。個人賞の面々に握手を求め、会場に和やかな空気を作り出していた。
アシスト王 二ノ宮 康平(慶應義塾大学)24本
アシスト王 田渡修人(筑波大学)24本


同率1位の2人。田渡が先輩の二ノ宮にトロフィーを譲る。
優秀選手賞
湊谷 安玲久司朱(青山学院大学)
比江島 慎(青山学院大学)
岩下達郎(慶應義塾大学)
田渡修人(筑波大学)
熊澤恭平(日本大学)
※写真右から

敢闘賞 二ノ宮 康平(慶應義塾大学)

最優秀選手賞 橋本竜馬(青山学院大学)

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2010.05.16 (Sun)
【2010トーナメント】5/16 決勝 慶應義塾大VS青山学院大
青学大はスター軍団の力を見せつけ、2年ぶりの栄冠に
慶應義塾大学77(23-27,18-15,10-23,26-25)90青山学院大学

この大会のみの各チームのコンディションで見れば、この2チームが決勝に出てきたのは間違ってはいない。しかしそれぞれのチーム事情には差がある。慶應大はエース級の2名が卒業した。もともとスポーツ推薦はなく、駒が多いとはいえない。抜けた穴はこれまで出番の少ない選手やルーキーで補うことになった。一方の青山学院大は司令塔が変わったとはいえ、実力も経験もある。控えも多く最早少数精鋭といった言葉は過去の物だ。大型ルーキーの#25永吉(1年・C・延岡学園)は新人とは思えない別格の存在感で、#7岩下に遜色なく対応した。戦いは、勝負どころで主力のファウルトラブルが響いた慶應大を、青学大が一気に突き放した。
写真:宇田川が3Pを決め、タイムアウトになるとベンチも笑顔でみんなを出迎えた。
※青山学院大学・橋本選手、宇田川選手、慶應義塾大学・二ノ宮選手、酒井選手のコメント&インタビューは「続きを読む」へ。
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2010.05.16 (Sun)
【2010トーナメント】5/16 3位決定戦 筑波大学VS日本大学
筑波大が2008年より順位を一つ上げて3位で大会終了
筑波大学87(21-16,18-19,20-20,28-21)76日本大学

立ち上がりは筑波大の方が優位に見えた。しかしどこか勢いがない感じで、一気に日本大を突き放すことができない。1Qでのリードは5点。日本大は2Qになると積極的に下級生を使い、一時は1、2年がメインとなる時間帯もあった。そこで相手を引き離したい筑波大だが、日本大は#15熊澤(4年・G)や#3石川(2年・G)の早い展開からの得点もあって一時は逆転。しかし筑波大もアウトサイドの好調な#15山口(3年・F)や#34田渡(3年・G)のシュートもあって、再度逆転する拮抗した展開に。
しかし点差こそ競り合っているが、後半は日本大がペースをつかめないままに次第に遅れをとった。シュートの確率で上だった筑波大はじわじわ引き離し、勝利を確定。3位の座を手にした。しかし日本大が12名、筑波大も11名を出場させたことを考えると、ギリギリの勝負とは言い難い。若さ、経験値の浅さがかいま見える3位決定戦となった。
写真:加納がゲームでどこまで影響力を見せられるかで、秋のリーグの中味も変わってきそうだ。
※筑波大・加藤選手、山口選手、日本大・熊澤選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2010.05.16 (Sun)
【2010トーナメント】5/16 5位決定戦 早稲田大学VS東海大学
早稲田大はゲームを好転させられず
早稲田大学69(13-23,19-21,18-26,19-21)91東海大学

早稲田大は単発のオフェンスになりがちで、#11大塚(2年・G)も東海大のディフェンスの前に思うようなパスを通すことができず、戸惑う部分が見受けられた。早稲田大はじわじわと引き離されるが、2Qに東海大#7遥(4年・PF)が負傷して下がると、チャンスを得て追い上げる。しかし#33狩野(2年・SG)がこの日は3Pを気持ちよく沈め、点差を開くと、焦りの見える早稲田大は追い上げ適わず、後半はやや力尽きた面が見えた。東海大は速攻も出て、控えもチャンスを得る快勝、5位を決めた。
「最後は良かった」と主将の多嶋も納得の顔。悪かった出足は改善され、相手を70点以下に押さえ込んだディフェンスも東海大のディフェンスとして及第点だ。激戦ブロックでの敗退は惜しかったが、一方で課題も見えた大会だった。もちろん5位に甘んじている訳はなく、目指す“チーム”に向けてここからが再び始まりだ。
早稲田大は新人戦を経て春の大一番、早慶戦が目前に迫る。トーナメントで下位のチームが早慶戦では勝つ、というジンクス通りの結果になるかどうか、トーナメントで得たものをより形にできるかが見所になるだろう。
写真:東海大はリードすると下地、中務、三澤、中山ら控えも出番を得た。
※早稲田大学・相井選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2010.05.16 (Sun)
【2010トーナメント】5/16 7位決定戦 中央大学VS関東学院大学
そのままリードを保って7位へ
中央大学87(23-12,21-25,20-22,23-21)80関東学院大学

ここ最近までの調子はそれほどでもなかったという中央大#18渡邉(2年・F)。しかし京王電鉄杯あたりから良くなったと言うシュートは、トーナメントに入って専修大戦でうまくゾーンにはまってからは、好調を維持している。関東学院大の甘いディフェンスを尻目に、積極的に打っては入れていく。インサイドでは#11鈴木(3年・C)が#1パプ(4年・C)に張り付き、周囲もダブルチームに積極的にいって簡単には得点させない好ディフェンスを見せた。しかし関東学院大も1Qでは12点に終わったがその後持ち直し、じわじわ追い上げる。#1パプのインサイドや#51細谷(3年・G)の3Pなどで3Q終了時には5点差。しかし中央大は最後までアウトサイドが落ちなかった。追い上げられては#18渡邉の3Pが決まる展開で、ディフェンスでも#11鈴木が粘りを魅せてペイント内を守る。結局、2Q以降の点数は五分の展開。関東学院大は最初に背負った11点差が重くのしかかり、内外から決めるが、逆転するに至る決定的な活路が見いだせない。#1パプが26点、#32前田(3年・F)が13点と思った以上に得点が伸びず、タイムアップ。中央大が最後はいい形で7位を勝ち取った。
中央大は全員での頑張りが勝利を呼び込んだ。今年は若く、また圧倒的なエースもいないため全員がどれだけチームに貢献できるかにかかる。一方の関東学院大は自分たちの形にならず、逆転まではいかなかった。中央大同様に今大会は1年生3人をスタメンに据えた若い布陣。上級生が脇を固めてくれてのびのびプレーできた3年前とは異なり、パプの苦労もかいま見えた。まだコミュニケーションも不完全というチームを、秋に向けてどのようにまとめていくか。可能性は大きいが未知数な部分も多い。どちらにせよ2部では要注目となることは間違いない。
写真:この日の#18渡邉は14本中10本の3Pを決め、34点。大会を通じて27本の3Pを決めて2位以下を大きく突きはなし、3P王も手に入れる結果となった。
※中央大学・澤田選手、関東学院大学・パプ選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2010.05.16 (Sun)
【2010トーナメント】5/16結果
中央大学87(23-12,21-25,20-22,23-21)80関東学院大学 7位決定戦
早稲田大学69(13-23,19-21,18-26,19-21)91東海大学 5位決定戦
筑波大学87(21-16,18-19,20-20,28-21)76日本大学 3位決定戦
慶應義塾大学77(23-27,18-15,10-23,26-25)90青山学院大学 決勝戦
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2010.05.16 (Sun)
【2010トーナメント】決勝の見どころ
強烈なセンターを手に入れた能力の宝庫・青山学院大

昨年、この両チームが対戦したのはプレシーズンを含めて4度。いずれ劣らぬ好勝負は、2勝1敗1分で慶應大が勝ち越したが、どれも非常に見ごたえのある、まさに“激闘”だった。
ディフェンディングチャンピオン、慶應義塾大は#4二ノ宮・#5酒井・#7岩下のトリオが軸だ。1年生時からチームを支えてきた彼らももう4年。ここまで悪夢の2部降格からインカレの頂点を勝ち取った復活劇や、昨期は関東大学界の牽引役としてもさまざまなドラマを作ってきた。昨年のトーナメント決勝でも、東海大相手に追い上げから最後はブロックショットで勝負を決するという、希有な瞬間を見せてくれた。ここに成長著しい#17家治、地道に体を張る#9澤谷らが新たにチームを形成する。1年生もこれに貢献し、#19蛯名や#22矢嶋は思いきりの良いプレーを見せて次第にゲームの中で存在感を発揮しつつある。
昨年の主将である田上やエース・小林の抜けた穴は大きいが、それをトリオを中心に新しい慶應として再生中だ。春の段階ゆえにまだ荒削りな面は多いが、ここまで試合をしながら形づくってきたものを発揮してくれるだろう。

決勝まで競り合う展開は皆無。準決勝では強敵・日本大を寄せ付けなかった。余力を十分残しての決勝進出だけに、彼らの100%が一体どれほどなのかまだ未知数でもある。それが決勝で見られるのかどうか。
見所の一つは高さの岩下、パワーの永吉のセンター対決だろう。タイプの異なる戦いだけに、どちらがどう優位になるかはその時の流れ次第だ。だがここが勝負を決する第一のポイントであることは間違いない。2つ目はトランジション。ともに代名詞である足を使った攻撃を出せるかどうかも重要だ。戦力の厚みや総合力を考えれば、青学大が上だろう。しかし、慶應大のいいところは劣勢でもひるまないことであり、最後まであきらめない姿勢でこの地位をキープしている。試合は始まってみなければ分からない。しかし両者が懸命に戦うであろうことは疑いない。
今年、両校バスケ部は奇しくもともに創部80周年を迎える。
長い歴史と伝統に“優勝”の文字で華を添えるのは、一体どちらのチームになるだろうか。
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2010.05.15 (Sat)
【2010トーナメント】5/15 準決勝 慶應義塾大vs筑波大
筑波大は終盤3Pを決め続けるが、20点差が縮まらず
慶應義塾大学103(26-20,24-11,27-23,26-27)81筑波大学

#7岩下(4年・C)の守りは#36本井(4年・C)。しかし、序盤からインサイドへとボールが入り、慶應大がリード。筑波大はゾーンを試みる時間帯もあったが、春はそこまで作り込んではいない。さして機能しなかった。慶應大は#19蛯名(1年・G・洛南)などがルーズボールへも果敢に飛び込み、執着心を見せる。前半で19点のリード奪うと、筑波大は後半3Pに頼るのみでこの差を縮めることはできなかった。
慶應大はこの試合でようやく速攻も連発。#4二ノ宮(4年・G)、#5酒井(4年・F)も勝負のポイントで確実に得点していく。最後まで集中した慶應大が準決勝も100点ゲームで2年連続決勝進出を決めた。
慶應大はこの大会で試合をしながら成長を続けている。下級生も出場させておりまだまだこれからの部分も多いが、4年生がそれをいかに補うかが勝負を決するだろう。2連覇に向け、青山学院大に全力をぶつける。
筑波大も下級生を積極的に使っていった。#32武藤(1年・C・能代)や#35池田(1年・SG・京北)など、光るものは多い。まだ秋に向けてこれからだろう。次は日本大との3位決定戦に挑む。
写真:慶應大・家治は24得点。次第に調子を上げてきている。
※慶應義塾大・二ノ宮選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※筑波大・田渡選手のインタビューは追って掲載します。
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2010.05.15 (Sat)
【2010トーナメント】5/15 準決勝 青山学院大vs日本大
日本大は最後まであきらめずに追うが、届かずタイムアップ
青山学院大学87(25-17,18-7,25-16,19-27)67日本大学

ビッグマンに対してよく言われることであるが、まさにそうだ、と感じさせる試合だった。東海大との対戦では通用した#24熊(3年・C)のインサイドのプレーが、青学大のスーパールーキー#25永吉(1年・C・延岡学園)の前ではなかなか機能しなかった。1年生ながら199cm・105kgの巨体は、#24熊のパワーを受け止めてものともしない。日本大はゲームの出足で次々とターンオーバーを連発。青山学院大に速攻を出されて苦しい立ち上がりになった。
日本大は青学大のディフェンスの前に点を取れない展開が続いた。ようやく手応えのある相手との戦いで、青学大はインサイド、アウトサイド、足、ディフェンスと持つ力を存分に発揮。日本大は#4篠山(4年・G)もチームを鼓舞するが、追っても追っても青山学院大が逃げる。インサイドではリバウンドでふんばる#21森川(3年・F)が嵩んだファウルが響き退場に。苦しくなった日本大は大差で引き離されてタイムアップ。青山学院大が強さを見せつけて決勝進出を決めた。
とうとう本来の力がかいま見えた青学大。しかしそれでもこの展開ではまだ余裕があるのが恐ろしい。決勝の相手は慶應義塾大。主将の#0橋本も「ガチンコでやってきてくれる相手」と慶應大との対戦は楽しみにしていた。一体どのような試合になるだろうか。
写真:主将の橋本は積極的にチームメイトに声をかける。
※青山学院大・湊谷選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2010.05.15 (Sat)
【2010トーナメント】5/16 5~8位順位決定戦
早稲田大は中央大を終始圧倒

しかし差は大きく、3Qではまた差が開いてしまった。苦しい中でも4Qは踏ん張りを見せたが届かずタイムアップ。早稲田大は#00金井を欠いたが、余裕を持って勝利した。
中央大の課題の一つはスタミナか。昨年のインカレもそうだが、終盤にはやはり疲れが見えてくる。バスケットは本来連戦をすべきスポーツではない。しかし一つの大会を安定していかに体力・精神力をコントロールしていくかが今後の課題となっていくだろう。
早稲田大は#14大塚の復帰でようやくバスケットが形になってきた。あとはここからどこまで高めるかということになる。早慶戦もあり、まだ気は抜けない。あと一試合でさらにチームとしての伸びしろを作りたい。

後半追いつきたい東海大だが、#32前田の3Pが止まらない。4連続で決められ、#1パプにもバスケットカウントを許して、差が縮まらない。しかもファウルトラブルも次第に厳しくなり、ゴール下の争いも熾烈に。ようやく#1パプにダブルチームに行ったのは3Q終盤。#0満原、#36養田が激しく囲むとようやく関東学院大の流れが停滞し始めた。
4Qになると#36養田が存在感を発揮し、#24田中(1年・SF)の3Pも決まりようやく56-56の同点に。だが、再び関東学院大に流れを呼び込んだのは#51細谷(3年・G)。3本連続の3Pで再び関東学院大がリードを奪う活躍。勝負を決したのは残り2分の攻防だった。#5多嶋(4年・G)の3Pに続き、#36養田のフェイダウェイのミドルシュートで3点差にすると、#24田中がバスケットカウントを奪い、再び同点。最後の激しい攻防の中、勝負を決めたのは東海大の経験値だ。残り10秒を切って#36養田の放ったシュートはリングに弾かれたが、「分かっていた」という#5多嶋が飛び込んで決め、東海大が2点リード。残り3.4秒、関東学院大はハーフラインからのスローインになるが、#51細谷はシューター#32前田までパスを渡すことができずタイムアップ。きわどい勝負を東海大が制した。
東海大にとってはあまりいい試合とは言えなかった。関東学院大の力には他チームはきちんと対応してきているだけに、出足の悪さがあったとは言え、もう少し優位にゲームを進めたかったところだ。順位決定戦は難しい試合ではあるが、ともに反省を次に生かしたい。
写真上:大塚のおかげで井手も攻めやすくなった。本来の高い能力で再び周囲をあっと言わせて欲しい。
写真下:勝利して、多嶋と養田が抱き合う。終盤のこの2人なくしては勝利はなかった。
※東海大・多嶋選手、養田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
関東学院大・堀コーチのインタビューは追って掲載します。
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2010.05.15 (Sat)
【2010トーナメント】5/16試合予定(最終日)
11:00 中央大学-関東学院大学 7位決定戦
12:40 早稲田大学-東海大学 5位決定戦
14:20 筑波大学-日本大学 3位決定戦
16:00 慶應義塾大学-青山学院大学 決勝戦
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2010.05.15 (Sat)
【2010トーナメント】5/15結果
中央大学63(14-27,16-19,12-19,21-14)79早稲田大学 5~8位決定戦
関東学院大学66(13-8,17-18,24-21,12-21)68東海大学 5~8位決定戦
青山学院大学87(25-17,18-7,25-16,19-27)67日本大学 準決勝
慶應義塾大学103(26-20,24-11,27-23,26-27)81筑波大学 準決勝
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2010.05.14 (Fri)
【2010トーナメント】5/14レポート
筑波大、日本大はクロスゲームを制す

早稲田大と筑波大の第一試合、早稲田大はスタメンガードに#14大塚(2年・G)を据え、ゲームの出足でアドバンテージを奪う。大塚はアシスト、速攻、スティールと再三隙をついて早稲田のオフェンスをつなげる。筑波大は#34田渡(3年・G)の3Pやフリースローなどでつないでいくが、1Qは17-21とわずかにリードされた。2Q、競り合いになったが開始5分で#34田渡が3つ目のファウル。交代した#19富岡(3年・G)だったが#14大塚に対応できず早稲田が一気に連続得点で11点のリードに。筑波大はタイムアウトで落ち着くと#15山口(3年・F)や#37星野(2年・F)、#36本井(4年・C)の得点で追い上げ、前半はわずか早稲田大1点リードの33-34。
後半もわずかに早稲田リードで続いたが、筑波大は3Qまでアウトサイドが不調で、決め手が出ない。ようやく残り1分半で#34田渡がこの日2本目の3Pがを決め、好転の兆しを見せる。早稲田大はミスが続き、3Q終盤に失速。筑波大は4Qの速攻と、#15山口、#35池田(1年・SG・京北)の連続3Pでようやくアウトサイドを連続して決めると勝負を決定づけ、タイムアップを迎えた。
筑波大は慶應大との準決勝、早稲田大は中央大との順位決定戦へ。

2007年、3部Bの関東学院大が青山学院大を下して3位にまで登り詰めた時は、誰もが驚いた。セネガル人留学生が関東の大会に出てきたのは初めてであり、ゴールデン世代の竹内兄弟が卒業した翌年だったため、その力強さは際だった。当時の戦法は非常にシンプル。アイソレーションからの#1パプ(4年・C)の1対1や、インサイドに何度もボールを入れながらディフェンスを収縮させると、アウトサイド陣が余裕を持って3Pを決め、パプがリバウンドを取りまくった。関東の上位陣は慣れないショックにあわてふためき、次々に自滅していってしまった。
今回、青山学院大との再戦になったが、さすがに今度は青学大も焦ることはなかった。ルーキー#25永吉(1年・C)のサイズ・幅でパプを止めるとディフェンスでターンオーバーを奪い、次々と得点。1Qで差をつけると、その後は追いつかせることはなかった。#1パプは22得点17リバウンドと奮闘したが、#32前田(3年・F)が18点としたほかは、若い1年生が多い関東学院大では青山学院大には適わなかった。
青山学院大はまだ100%を見せず日本大との準決勝へ、関東学院大は中央大との順位決定戦に臨む。

昨年は小野龍猛というエースを擁しながらも、慶應大には大きな差をつけられて全敗の中央大。京王電鉄杯ではエース不在の慶應大に勝利したが、さすがに今度も同様に、とはいかなかった。司令塔#4二ノ宮(4年・G)、高さで勝る#7岩下(4年・C)、数字に出る部分でも出ない部分でも多大な貢献ができる#5酒井(4年・F)のトリオが揃えば、慶應大の方が優位だ。中央大は1Qでダブルスコアの差をつけられた。2Qはゾーン気味に守り慶應大の足を鈍らせるが、背負った点差は前日の専修大戦よりも大きい。#18渡邉はこの日もタッチが好調で、マークを外しては簡単に3Pを決めていく。しかしそこにも慶應大は素早い対応でマークを#5酒井チェンジ。すると後半はさすがに渡邉も簡単には打てなくなった。終盤はともに控えを出場させる展開となり、慶應大が余裕を持って準決勝に進んだ。
「気持ち負け」と中央大主将の#4澤田(4年・PG)。中心選手が2年生である中央大にとっては、慶應大の4年トリオのような経験値はまだない。来年、再来年へと続く糧としたいところだ。
中央大は関東学院大との順位決定戦へ、慶應大は2年連続の決勝進出をかけて筑波大と対戦する。
写真上:筑波大は田渡が要所で決めていた3Pも大きかった。
写真中:延岡学園の先輩後輩となるパプと永吉。試合前にはしっかりハグも交わしていた。
写真下:26得点の慶應大・酒井。リバウンドでも14日時点でパプ、岩下に続き他チームのセンターを押しのけ、3位につける相変わらずのユーティリティぶり。
※日本大対東海大、日本大・森川選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2010.05.14 (Fri)
【2010トーナメント】5/15試合予定
13:00 中央大学-早稲田大学 5~8位決定戦
14:40 関東学院大学-東海大学 5~8位決定戦
16:20 青山学院大学-日本大学 準決勝
18:00 慶應義塾大学-筑波大学 準決勝
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