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第95回関東大学バスケットボールリーグ戦 大東文化大学が初優勝
関西学生バスケットボールリーグ戦 京都産業大学が優勝

2019.05.19 (Sun)

【その他の試合】5/19 李相佰盃日韓学生バスケットボール競技大会 第3戦

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大熱戦となった第3戦は互いに譲らぬ展開から
韓国学生選抜が勝負どころのスリーを沈めて優勝


日本学生選抜71(19-16,22-23,23-16,7-21)76韓国学生選抜

 男子は1勝1敗で最終戦を迎えることになった李相佰盃日韓学生バスケットボール競技大会。勝てば優勝となる最終日、日本学生選抜と韓国学生選抜は互いに意地の見える熱い勝負を繰り広げ、満員の名古屋市体育館の観客も盛り上がりを見せた。

190519akaho.jpg 1Qから互いに点を取り合う展開になった。日本学生選抜は速攻、ゴール下へのアシスト、オフェンスリバウンドからのつなぎなど、2戦目を修正した流れのあるバスケットで加点していく。対する韓国学生選抜もインサイドの#12朴(高麗大學校4年・C)、#8朴(延世大學校3年・F)らで得点。しかし勢いがややあったのは日本の方。#7前田(白鴎大4年・SF)のスティールからの速攻、#10増田(筑波大4年・SF)のルーズボールを拾ってのオフェンスのカバーなどもあって一時7点のリードとなる。しかし、終了間際には韓国学生選抜が2度の速攻を出して追い上げ、19-16。

 韓国学生選抜は2Qの立ち上がりに#7李(延世大學校2年・G)のドライブからのバスケットカウントで19-19の同点にし、日本のターンオーバーから#10朴(成均館大學校4年・F)の速攻で逆転。しかしここで日本学生選抜は#12赤穂(青山学院大3年・SF)の2本の3Pで持ち直し、1点を争う展開になる。中盤は互いにファウルや24秒オーバーなど、激しいディフェンスでの応酬がある中でのシーソーゲームが続くが、日本学生選抜は#11小酒部(神奈川大3年・SG)が速攻から軽やかに跳んでダンクを決めて会場を盛り上げると、さらにジャンパーも沈める。韓国学生選抜も譲らないが、日本学生選抜はここから#4平岩(東海大4年・C)のドライブ、さらには#11小酒部2本目の速攻ダンクにバスケットカウントが続くと、#10増田のバンクショット、#8星野(白鴎大4年・PF)のカバーからのシュートで勢いを持続。小酒部がルーズボールで派手に役員席に突っ込むと会場からは大きな拍手も巻き怒った。しかし韓国学生選抜は残り4.4秒から#7李がようやくこの日1本目の3Pを沈め、41-39の日本学生選抜2点リードで前半を終えた。

190519hachimura2.jpg 3Q、日本学生選抜がじわじわと差を広げた。#6笹倉(東海大4年・PG)からゴール下への合わせが冴え、#15八村(東海大2年・PF)、#11小酒部へは豪快なアリウープパスが決まった。韓国学生選抜は開始3分以降から得点が止まり、その間に日本学生選抜が速い展開で一気に抜け出していく。#7前田(白鴎大4年・SF)、#4平岩らが積極的に攻めて加点し、韓国学生選抜のターンオーバーからパスをつないで#11小酒部への速攻につなげると、残り2分で最大12点のリードを奪った。しかしそこからはファウルが続いて韓国学生選抜が巻き返すが、ベンチテクニカルを受ける場面もあり大きく差は詰まらず、最後に#15八村がブザービーターを沈めて64-55とリードして4Qへ。

190519korea_ri.jpg 大事な4Qの立ち上がり、日本学生選抜のオフェンスが停滞。韓国学生選抜も10点程度の差をなかなか詰められないが、#13朴(慶煕大學校4年・C)のインサイド、ピックからの#7李の得点でじわじわ差を詰めていく。日本学生選抜は足が止まりがちになってしまい、思い切りよくフィニッシュまで持ち込めない。残り4分、韓国学生選抜は#14金(延世大學校4年・C)のシュートで逆転。ここから日本学生選抜も#7前田のアシストで#平岩がゴール下をねじ込み、一進一退となっていく。残り2分、日本学生選抜は攻守の要の一人、#7前田がファウルアウト。しかし#7李は得たフリースローを外してしまう。日本学生選抜は#4平岩のタップで1点のリードに成功し、試合は残り1分を切った。53.6秒、韓国学生選抜は#7李がここで値千金の3Pを沈め、2点のリード。さらにディフェンスも激しく締めていく。日本学生選抜は残り時間のオフェンスを韓国ディフェンスにつぶされ、再度逆転はならず。最後にフリースローを得ていった韓国学生選抜が71-76で大熱戦を制し、優勝を決めた。

 最終戦は両者気合いの入った戦いだった。韓国学生選抜は初戦で黒星を喫したあと、スタッフ陣からの強い喝が入っており、絶対に負けられないという気迫が2戦目、3戦目を通して感じられた。3試合を通して#7李のシュートは圧巻の冴えを見せ、ことごとく勝負どころで沈んだ。204cmの#12朴らインサイドへの合わせも終始日本の裏をかき、ディフェンスの寄りも激しかった。

190519hiraiwa2.jpg 一方の日本学生選抜は韓国側にはノーマークであった新星・小酒部が初戦で活躍。2戦目では警戒されたが、3戦目は2本のダンクを見せて18得点のパフォーマンス。アウトサイドはプレッシャーも強く確率が落ちたが、見せ場を多く作った初代表のプレーだった。インサイドでは平岩が力強さを見せ、16点8リバウンド。リーダーとして仲間を引っ張る強い意志が感じられた。負けはしたが平岩「リードされても何度も引き戻せた」と言うように、これまでの李相佰盃とは違って、試合の中で何度も粘れたことを一つの収穫としたい。あとは終盤の勝負どころでいかに勝ちきるか、それは来年の課題になるだろう。コンディション面では増田が大会前に腰を痛めて万全な状態ではなく、西田の負傷で急遽メンバー入りした飴谷もトーナメントで痛めた足はまだ治っておらず、最終戦はDNP。昨年も春シーズンの怪我で直前にメンバーが何人も入れ替わっており、完全な状態で戦えるチームを保つことも問われる。

写真上:前半は赤穂の2本の3Pが大きな効果をもたらした。
写真中上:9点10リバウンドの八村。インサイドでいかに戦うかも鍵だった。
写真中下:勝負どころの3Pを見事に決めた韓国学生選抜#7李。ストンとゴールを通過するきれいなシュートは、3戦を通じて効果的に決まった。
写真下:平岩はゴール下の難しいところもねじ込んでいった。

※日本学生選抜・平岩選手、笹倉選手のインタビュー、試合の写真は「続きを読む」へ。

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2019.05.18 (Sat)

【その他の試合】5/18 李相佰盃日韓学生バスケットボール競技大会 第2戦

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韓国学生選抜の逆襲で1勝1敗
優勝の行方は最終日の一戦にかかる


日本学生選抜69(19-26,10-19,17-28,23-8)81韓国学生選抜

 李相佰盃日韓学生バスケットボール競技大会は2日目を迎えた。初日は男女とも日本が勝利し、迎えた2戦目。女子の日本学生選抜は初戦よりも動きが良くなってディフェンスが締まり、シュートも気持ちよく当たって立ち上がりから大量リード。快勝で2勝目をあげ、優勝を決めた。一方、男子は韓国学生選抜が初日から修正し、怒涛の攻撃を仕掛ける展開となった。

190518hatimura.jpg 立ち上がりは日本学生選抜#4平岩(東海大4年・C)、#11小酒部(神奈川大3年・SG)の得点が続き、#15八村(東海大2年・PF)へのアシスト、#7前田(白鴎大4年・SF)の2本の3Pとバランスよく加点。立ち上がりの拮抗したところから抜け出し、開始5分で5点のリードを得た。しかし、韓国学生選抜は#14金(延世大學校4年・C)のインサイド、#7李(延世大學校2年・G)、#10朴(成均館大學校4年・F)の3Pで流れを取り戻し、ディフェンスからの速攻も出ると、すぐに逆転。最後は#7李のフリースローが続いて19-26の韓国学生選抜リードに。2Qの立ち上がりにペースを取り戻したい日本学生選抜だが、韓国学生選抜のディフェンスは激しく、ミスが続く。簡単にシュートを打てる場面がない一方、ゴール下へボールをつながれ、差が縮まらない展開に終始した。残り3分からは韓国学生選抜の#6全(祥明大學校4年・G)の3Pを皮切りに、一桁だった差を一気に広げられると29-45と苦しい前半となった。

 3Qも流れは韓国学生選抜。アウトサイド・インサイドとも好調で、フリースローも次々獲得するが、この日は第1戦とは違い確実に決めていく。日本学生選抜は逆にディフェンス、オフェンスが機能せず一時は30点近い差が開いてしまった。46-73で試合は4Qに入り、追う日本は激しいディフェンスを継続。#7前田がドリブルで持ち込みファウルをもらっていくなど、最後まで諦めないプレーが続いた。このQは8-23と盛り返した日本学生選抜だが、途中の差は大きく、69-81で試合終了。韓国学生選抜が1勝を返した。優勝は最終日の第3戦で決まる。

190518sasakura.jpg 韓国学生選抜はこの日は初戦と打って変わって激しい気合いでディフェンスし、韓国の持ち味である高速の展開を次々と見せ、日本のディフェンスの裏をかいたボールつなぎも目立った。フリースローも18/24と高確率(第1戦は11/26)で決め、きっちり修正。ポイントゲッターの#7李はこの日もシュートが好調で24得点をあげた。

 日本学生選抜は1Q途中からはタフショットが続いて苦しい展開だった。互いに激しくやりあう中で、ミスから差を広げられたのが痛い。ただし3Qで大差がついた中、4Qでも切れずに追い上げた。

写真上:10得点・7リバウンドの八村。サイズの大きな韓国選手に囲まれつつも持ち味を発揮している。
写真下:速攻からレイアップを決める笹倉。地道なディフェンスでの貢献も見逃せない。

※日本学生選抜・前田選手のインタビュー、試合の写真は「続きを読む」へ。

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2019.05.17 (Fri)

【その他の試合】5/17 李相佰盃日韓学生バスケットボール競技大会 第1戦

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初戦は絶対に落とせないと意気込んだ
日本代表が2Qで差をつけて逃げ切る


日本学生選抜77(19-22,18-8,17-19,23-10)59韓国学生選抜

 日本と韓国で交互に開催されている、日韓学生代表による李相佰盃日韓学生バスケットボール競技大会、通称「李相佰盃」は今年で42回目を迎えた。今年度は名古屋市体育館を舞台にした3試合だ。初日は男女とも白星を挙げ、幸先の良い滑り出しとなった。

190517maeda.jpg 男子戦第1戦、日本学生選抜はスタメンに#4平岩(東海大4年・C)、#6笹倉(東海大4年・PG)、#7前田(白鴎大4年・SF)、#11小酒部(神奈川大3年・SG)、#15八村(東海大2年・PF)を起用。立ち上がりは互いに固さが見える中、序盤で度肝を抜いたのは#11小酒部。高い跳躍力を活かしてゴール下の密集地帯に飛び込んでボールに絡み、オフェンスリバウンドからのシュートでチームを勢いづけ、2本連続の3Pも沈んだ。韓国学生選抜は#10朴(成均館大學校4年・F)、#7李(延世大學校2年・G)の3Pなどで応酬。日本学生選抜のミスが続いたところで#7李のスリーが再び決まり韓国学生選抜がリードする展開になる。日本学生選抜は残り1分を切ってから#14大倉(東海大2年・PG)を起点にボールを回してうまくつなぎ、#5ナナー(青山学院大4年・C)が得点すると、19-22と3点を追う形で2Qへ入った。

 この2Qの立ち上がり、日本の目指す早い展開が続く。#4平岩の得点を皮切りに、ディフェンスから#12赤穂(青山学院大3年・SF)がスティール、さらに#4平岩と立て続けに速攻が決まり、日本学生選抜が逆転し、さらに引き離しをはかる。韓国学生選抜は#7李の3Pやフリースロー、#12朴(高麗大學校4年・C)の得点で食い下がり、拮抗した点数になるが、終盤に#11小酒部が速攻ダンクを含む3連続得点で韓国学生選抜の流れを断ち切ると、37-30と日本学生選抜が前半リードで折り返した。

190517dan.jpg 3Q、再び日本学生選抜は#7前田の速攻なども出て、10点以上のリードに成功。韓国学生選抜は果敢に攻めてフリースローを獲得していくがこの確率が悪い。しかし中盤以降日本学生選抜がやや停滞すると韓国学生選抜が追い上げ、3点差にまで迫った。日本学生選抜は#8星野(白鴎大4年・PF)のフックや、スローインをカットしてのシュートといった好プレーもあり、54-49。4Qも終始リードを保って試合を展開していく。韓国学生選抜はゾーンを織り交ぜつつプレッシャーをかけるが、オフェンスがうまく回らず、そのまま日本学生選抜が差を広げて77-59で逃げ切り、まず1勝をあげた。

 日本学生選抜は2Qで18-8と圧倒。小酒部が攻守に渡って目立ったほか、前田が先陣を切り、ゴール下では平岩、ナナーの粘りが見えた。まずは目標にしていた第1戦に勝利。ただしリバウンドはHCも課題としてあげており、次戦以降で修正できるか。フリースローは両チームとも確率が悪く、特に韓国学生選抜は2本落とす場面も目立った。この出来次第で勝負も変わって来そうだ。


◆比嘉 靖日本学生選抜HC(大阪体育大学)
「チームには切り替えの早いトランジションゲーム求めている。合宿の段階からリバウンドを取ったら少ない時間でスコアする速い展開に取り組んできた。出だしはお互い固さがあったが、第1戦目の1Qの入りが悪いと近年試合を落としているので、選手も慎重になったかもしれない。ただ、点が入らない時間帯に相手にじわじわと追い上げられたが、そこを我慢してスティールやファーストブレイクで逆転されなかったところは大きい。修正点としてはディフェンスのところでは後半ギャンブル的に行って簡単に縦に割られてインサイド選手にファウルが増えたので、我慢していきたい。ディフェンスではやはりリバウンド。また、ローテーションになったときの確認はもう一度明日しないといけない。オフェンスではターンオーバーが多かったので、ボールをキャッチしてから次のプレーをするということを徹底させたい」

写真上:前田は先陣を切って攻めていく姿が目立った。
写真下:ゴール下のパワープレーを見せたナナー。リバウンドは11で貢献。

※小酒部選手のインタビュー、試合の写真は「続きを読む」へ。



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2019.04.21 (Sun)

【その他の試合】第54回 日本体育大学 筑波大学バスケットボール定期戦レポート

190421 tsukuba

後半に勝負強さを見せた筑波大が定期戦8連勝
日本体育大は前半の勢いを保てず


 日本体育大学筑波大学による通称「日筑定期戦」は、今年で54回を数える歴史ある定期戦。また、関東学生連盟の最初の公式戦となるトーナメントの直前に行われるということもあって、Aチームがどの程度仕上がっているのかが測れる試合でもある。今年も日本体育大学世田谷キャンパスで試合が行われ、ジュニアバーシティ(Bチーム戦)に始まり男女とも熱い試合が繰り広げられた。そして、目玉の一つである男子戦は試合開始序盤からホームの日本体育大が主導権を握り、後半に筑波大が追いあげる展開となった。

190421 murakishi 1Q、両チームは様子見の立ち上がりとなるが、日体大は#50バム(2年・C)に合わせた#45河野(4年・PF)がシュートを決め先制する。しかし高さで大きく上回る筑波大はスタメンの平均身長が193.4cm。対する日体大は185.4cmで、筑波大がリバウンドやゴール下でアドバンテージを取っていく。日体大は試合開始約5分で#3大浦(4年・PG)が2ファウルで早々とベンチへ下り、1Qは15-15と同点で終わる。だが2Qに飛び出したのは日体大。#24土居(3年・SG)の3P、#21クリスティン(1年・C・東山)がゴール下へ合わせ、筑波大のミスをつくと#5磯野(4年・SF)が速攻で走った。高さは劣るが、ボールが下がったタイミングでスティールを狙ったプレーがハマった。筑波大は序盤にタイムアウトを要求し、#88牧(4年・G)をコートに入れて気持ちを切り替えさせるも、日体大の勢いは止まらなかった。#3大浦のドライブに#13ディクソン(3年・F)が合わせ、ベンチが沸くと#24土居のジャンパー、#50バムがポストプレーで続き一気に引き離すと、35-24のリードで後半へ。

 後半3Q、筑波大が巻き返す。#27山口(3年・GF)、#15森下(4年・C)、#10村岸(4年・SF)らが高さを生かして攻め込み、ディフェンスリバウンドから連続速攻。開始4分で39-39と同点に追いつく。日体大は前半の勢いが失速。粘りたいが、筑波大の猛攻が止まらず53-63と筑波大がリードで最終Qへ。4Qの序盤、日体大#24土居がバスケットカウントを獲得するとベンチが沸き、開始2分で3点差にまで迫る。筑波大は早くもチームファウルは4つ。しかしこの日は#27山口が走り、#11増田(4年・PF)が安定した得点力を見せ、ともに21点のチームハイのプレーを見せる。日体大も持ち味の早い展開で挽回し、#50バムがオフェンスリバウンド、#3大浦がジャンパーを沈め残り3分で67-71と再び4点差に縮めて粘った。しかし反撃はここまで。その後は筑波大#8菅原(3年・PG)がジャンパー、#11増田がとどめのバンクシュートを決めると勝負あり。70-79で筑波大が3Qからの勢いを保ち、勝利した。

190421 bamu 日体大は前半、スティールから速攻が決まった時間はペースを握った。昨年の7秒オフェンスを今年も継続するが、持ち味を出している時間は勢いがあり強い。新入生のクリスティンはリバウンドや合わせのプレーで貢献したが、筑波大の高さの前に決めきれないゴールもあった。エースの大浦は1Qの早い時間で2ファウルとなり、7点と伸び悩んだ。

 勝利した筑波大だが、「前半は動きが固かった」とベンチスタートの牧。だが後半の序盤から山口、増田を中心に点を取り、センター陣のうまさも光った。勝利とはなったが前半の出足の重さは改善したいところ。トーナメントは追われる立場だけに、気を引き締めてかかりたい。

写真上:最上級生になった村岸も大いに貢献。代表メンバーらが不在の間も練習ではチームをリードしてきた。
写真下:後半はなかなかいいプレーが出せなかったが、日本体育大の大黒柱としてゴール下での働きは必見。

※筑波大・牧選手、日本体育大・大浦選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2019.04.13 (Sat)

【その他の試合】第35回 京王電鉄杯10大学チャリティマッチ最終日

京王電鉄杯の決勝は接戦から
明治大学が日本大学を下して優勝


 3日間にわたる10大学の戦いは、最終日は各ブロック間の同順位で対戦し、最終順位を決めたが、第1試合から接戦が続いた。

190413noguchi.jpg 9位決定戦では代表候補など、上級生を温存した青山学院大に対し、東京大が前半からわずかにリードする形となった。4Q終盤まで東京大は粘り、終盤に青山学院大が逆転するも、東京大は残りわずかで同点に戻す手に汗握るシーソーゲームとなった。残り十数秒となってから東京大は同点から抜け出すチャンスにかけるが、#19髙波(3年・C)のジャンパーは決まらず。最後は残り5.6秒から青山学院大#24永野(2年・PG)が速攻で持ち込み、ブザービーターでレイアップを決めると、なんとか青山学院大の勝利に。東京大は惜しくも破れたが粘りを見せて大会を終えた。

 5位決定戦、慶應義塾大は1Qからシュートがよく入り、拓殖大を大量リードする前半になった。拓殖大はシュートが入らず、ディフェンスでも慶應大に再三ボールを奪われる格好に。2Qの終わりで10点ほどの差まで点差を縮めた拓殖大は、3Qになるとディフェンスも良くなり、#9小室(4年・G)のシュートが当たって逆転。慶應大はなかなか得点の取れない時間帯が続いた。拓殖大は逆転に成功すると4Qで差を広げる展開となるが、慶應大はそれでも粘り、終盤は3点差の展開。しかしここで主力のアウトサイドが決まらず、拓殖大が勝利を納めた。

190413keita.jpg 決勝は各ブロックで勝ち上がった日本大明治大の顔合わせに。日本大は立ち上がりから#0シェイク(3年・C)のゴール下、#14松脇(4年・SG)、#10杉本(3年・SG)のシュートも入ったが、明治大も#10須藤(4年・SF)を筆頭にバランスよく攻守を展開し、互いに譲らぬ展開に。しかし、次第に明治大のディフェンスの方が勝ると、日本大はシュート、リバウンドとも優位に立てなくなると追う展開に。後半は日本大が追い上げれば明治大が決めるという流れで、明治大は集中を切らさない。ディフェンスでよく守り、再三ターンオーバーを奪うと、日本大を追いつかせずにゲームを展開し、そのまま逃げ切り勝利で優勝を決めた。日本大はスタメンの安定感こそ見えたが、後半は#0シェイクがダブルチームにつかれるとターンオーバーも増え、勢いに乗り切れなかった。

 その他、3位決定戦は専修大が後半に早稲田大を突き放した。下級生から上級生まで幅広く選手を使いつつ、サイズと高い能力は健在。#34盛實(4年・G)、#9重富友希(3年・G)らが怪我で欠場したが、その不在を大きく感じさせなかった。7位決定戦は中央大が後半#71沼倉(4年・C)の二桁得点でリズムに乗り、法政大を振り切った。

写真上:優勝した明治大は野口の高確率のアウトサイドシュートも武器。
写真下:日本大は前半こそシェイクの高さが生きたが、終盤インサイドをダブルチームで囲まれ、簡単にプレーさせてもらえず。


【大会結果】
優勝 明治大学
2位 日本大学
3位 専修大学
4位 早稲田大学
5位 拓殖大学
6位 慶應義塾大学
7位 中央大学
8位 法政大学
9位 青山学院大学
10位 東京大学

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※明治大・須藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2019.04.07 (Sun)

【その他の試合】第35回 京王電鉄杯10大学チャリティマッチ

日本大学と明治大学が各ブロックで1位に
最終日の13日は総合順位決定戦を開催


 10大学が参加する京王電鉄杯はリーグ戦を終え、各ブロックの順位が決定した。ダブルヘッダーのために試合によってABチームを使いつつのチームもあるが、その中でAブロックを抜け出したのは明治大学。接戦もあったが1敗で持ちこたえた。Bブロックは日本大学が1位となった。主力を休ませる余裕を持ちつつ、1位通過。大きくメンバーが変わらない中で安定感が見えた。

 最終日となる13日は各ブロックの同順位同士が対戦し、総合順位を決定する。


【試合予定】

4月13日(土)@エスフォルタアリーナ八王子サブアリーナ

◆Aコート
10:00 中央大学 vs 法政大学(A4位vsB4位)
11:40 専修大学 vs 早稲田大学(A2位vsB2位)
14:10 日本大学 vs 明治大学(A1位vsB1位)


◆Bコート
10:00 青山学院大学 vs 東京大学(A5位vsB5位)
11:40 慶應義塾大学 vs 拓殖大学(A3位vsB3位)


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2019.03.24 (Sun)

【その他の試合】第15回東京六大学バスケットボールリーグ戦

第15回東京六大学バスケットボールリーグ戦は
早稲田大学が7度目の優勝


190324yanagawa.jpg 2〜3月からスタートした大学の新チームも、各種のプレシーズンゲームでの熱戦が続いている。昨年は岩手県の陸前高田市で開催された東京六大学リーグ戦は、今年は明治大学と立教大学の2会場で開催された。現段階では新1年生が合流しているチームとそうでないチームがあり、各チームでバラツキが見られた。また、連続のダブルヘッダーとなる試合もあるため、選手数によってもハードさは異なる。

 第4戦を終えた時点で無敗だったのは明治大。1敗で続く早稲田大が最終戦で対戦したが、勝った方が優勝となるため、白熱した試合となった。明治大がやや先行した入りとなるが、早稲田大は#14柳川(3年・G)が前半から好調に3Pを沈めて引き離されない。明治大は#10須藤(4年・SG)、#15渡辺(3年・PG)らの主力がオフェンスを引っ張り、#21野口(4年・F)のシュートも要所で決まる。後半も僅差で試合が進むが、早稲田大が終盤に逆転すると、明治大の追撃を断ち切り70-63で勝利。#14柳川が8本の3Pを沈めて大いにチームを盛り上げた。そのほか、4月入学となるルーキーの#27土家(G・福大大濠)、#12神田(G・浜松開成館)の両名も、ここしばらく好ガードを幾人も排出してきた早稲田大の次世代を担う存在として期待できそうだ。

 六大学のチームはこのあと、4月上旬から始まる京王電鉄杯(エスフォルタアリーナ八王子・4/6〜)に参加する。

写真:最終戦で8本の3Pを沈めた早稲田大・柳川。今季は得点力にも期待がかかる。


【大会結果】

優勝 早稲田大学
2位 明治大学
3位 法政大学
4位 立教大学
5位 慶應義塾大学
6位 東京大学

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2018.04.22 (Sun)

【その他の試合】第53回日本体育大学大学 筑波大学バスケットボール定期戦レポート

ロースコアな展開を筑波大が制して定期戦7連勝
日本体育大は終盤同点に持ち込むが届かず


180422niituku.jpg

 トーナメント前に行われる試合としては一番最後になる筑波大日本体育大の一戦は、昨年同様終盤僅差で争う展開となった。

180422sugawara.jpg メインイベントである男子本戦、筑波大は馬場、青木、杉浦が抜け、主将の#14波多(4年・SG)がいまだ復帰叶わない状態で下級生メイン。日本体育大も田口、小田桐、江端とスタメンから3名が抜けたあと#64井出(4年・PG)以外は試合経験の少ないメンバーでのスタメン構成となっている。1Q立ち上がりは日体大ディフェンスにファウルが続き、オフェンスでも筑波大のディフェンスを突破できずにミスを連発。筑波大は日体大のターンオーバーから一気に7-0とするとメンバー交替をしながらリードを保った。日体大はオフェンスがうまく仕掛けられず1Qは17-10の筑波大リード。

 2Q、日体大は#50バム(1年・C・福岡第一)のオフェンスリバウンド、#3大浦(3年・SG)の3Pなどでじわじわ追い上げ。筑波大は#75井上(1年・C・福大大濠)が負傷退場すると動揺したかミスが続く。日体大はここで#96ディクソンタリキ(2年・F)が速攻を始めとする連続得点でチームを盛り上げ同点に。一方の筑波大は#88牧(3年・SG)が3Pでチームを落ち着かせると33-28とリードを守って前半終了。

180422ooura2.jpg 3Q、追いつきたい日体大は#3大浦が高い機動力を見せて得点。しかし全体でフリースローが決まらずあと一歩で停滞してしまう。筑波大も得点が思うように続かないが、日体大がフリースローを決められない間にじわじわと点差を離し、45-39で終了。しかし4Qは日体大が流れを掴んだ。筑波大は立ち上がりに#16野本(2年・SG)が連続得点。しかし日体大もここから奮起する。#96ディクソンタリキがフリースローを獲得すると、#3大浦がゴール下に切り込みレイアップをねじ込んでいく。#24土居(2年・F)、#50バムがバスケットカウントを獲得していき、一時8点あった差を1点差にまで縮めた。しかし筑波大も#88牧が冷静に得点。残り1分を切ってから#11増田(3年・PF)が日体大の勢いを断ち切る3Pを沈めると、これが勝負の決定打に。日体大は残り時間で得点することができず、61-54で筑波大が逃げ切り勝利を決めた。

 日体大はアウトサイド、フリースローの確率が上がらず「これだけ入らなければ勝てない」(#64井出)と苦戦した。バムら新戦力が奮闘を見せるなど、若返ったチームはここからの成長がカギだ。筑波大は牧、増田を軸に、高さも活かして日体大に簡単には攻めさせなかったが、こちらも得点が止まる時間がありまだまだといったところ。ここからトーナメントまで1週間、どのように仕上げていくか楽しみでもある。

写真上:2年目の菅原が牧と分け合いながらゲームをコントロール。
写真下:日体大は大浦が後半になって筑波大ディフェンスを切り崩していった。

※筑波大・増田選手、日体大・井出選手、大浦選手のインタビュー、試合の写真は「続きを読む」へ。


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2018.04.14 (Sat)

【その他の試合】4/14 第34回京王電鉄杯10大学チャリティマッチ

青山学院大が2014年以来の優勝
接戦となるも早稲田大はわずかに及ばず


 34回目の京王電鉄杯は14日に最終日を迎えた。各ブロックの同順位同士で対戦し、青山学院大が早稲田大学を下して優勝を納め、トーナメントに向けて弾みをつけた。その他、この日はデフバスケットボールのエキシビションマッチも行われた。


デフバスケットボールを大学生たちが体験
初のエキシビションマッチ


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 デフバスケットボールとは、ろう者によるバスケットボール。「DEAF」は「ろう者(聴覚障害者)」の意味だ。特定非営利活動法人日本デフバスケットボール協会の管轄の元、大会運営や人材育成、選手派遣や啓蒙といった活動を行っている。関東学連所属の選手でいえば、東海大学の津屋一球選手はデフバスケットボールの代表でもあり、このように二刀流で活躍している選手もいる。この日は法政大学との縁からデフバスケットボールのチームが参加し、京王電鉄杯の会場でデフバスケットボールがどんなものかを見せてくれた。ルールは通常のバスケットボールと同じだが、試合中は補聴器の使用はできない。笛についてはレフェリーが吹くと同時にコーナーでフラッグを上げて知らせ、視覚情報で分かるようになっている。まずは女子の「東京VAMOS」と「IBARAKI」が10分のゲームを行い、デフバスケットボールをデモンストレーション。アイコンタクトやちょっとしたハンドサインでコミュニケーションを取るといったプレーを見せてくれた。

 その次に10大学から各1名の選手が参加したチームと、男子のデフバスケットボールチーム「東京Resonaters」の対戦が5分ハーフで行われた。10大学の選手たちは耳栓をつけての対戦。全くの遮音状態ではないが、それでも声や足音は聞こえにくく、プレーの判断基準とする気配や音が感じにくい分、やりにくい部分もあったようだ。「足音が聞こえない中でブロックがきて驚いた」「仲間の選手が触って教えてくれた」と、実際にやってみるとやはりいつもとは違う感覚を体験したよう。

 デフバスケットボールは各種大会が行われているが、聴覚障害者と聴者も両方参加できる全国デフバスケットボール大会(通称ミミリーグ)が、2019年3月に行われる。今回が初めて東京開催となり、東京都葛飾区の水元総合スポーツセンターで行われる予定だ。

写真:10大学の選手もデフバスケットボールを体験。コーナーにはフラッグを持つ審判が立つ。



互いに流れをつかみ合うが
青山学院大が最後を制して優勝


180414noumi.jpg エキシビションマッチのあと行われた青山学院大早稲田大の決勝は、差がつく時間帯がありつつも1点を争う展開となり、最後まで気が抜けなかった。青山学院大は#15石井(4年・PG)が欠場。赤穂、ナナーも代表活動で大会には3日とも不参加だ。そういう状況の中、1Qは好ディフェンスが光り流れをつかむが、#13前田(4年・F)が2ファウルとなってしまう。早稲田大は引き離されるが終盤の#41小室(2年・C)の3Pで22-20と2点を追う形で終了。

 2Q、青山学院大が早稲田大のミスを誘い、早い展開で一気に10点差をつけるが、早稲田大はこの試合で怪我から復帰した#15森定(4年・G)を起点に追い上げ、再び#41小室の3Pで終盤に差を詰める。しかし青山学院大も#21納見(3年・PG)が最後のプレーをドライブで返して38-36と青山学院大が2点リードを守る。

180414hasegawa.jpg 3Q、早稲田大は開始1分、速攻で同点にするとその勢いのまま機動力を活かして逆転。残り3分で10点のリードに成功するなど、早稲田大ペースにする。56-63と3Qで引き離された青学大だが、4Qは出だしに追い上げて開始3分で同点に戻すと、#21能見のドライブなどで逆転。中盤は互いに外が入らず停滞するが、残り3分で試合が動く。早稲田大は#41小室の3Pが炸裂するが、これを#14井森(3年・F)が3Pで返し、残り1分で1点を争う勝負に。青学大は#13前田がバスケットカウントを獲得し、77-73と4点リード。時間のない早稲田大はアウトサイドを狙うが、決められずそのまま幕となった。

写真上:後半に勢いあるドライブを決めた青学大・納見。
写真下:早稲田大・長谷川は力強さとスピードで青学大のディフェンスを翻弄。


【最終順位】
優勝  青山学院大学
準優勝 早稲田大学
3位  専修大学
4位  明治大学
5位  法政大学
6位  中央大学
7位  日本大学
8位  拓殖大学
9位  慶應義塾大学
10位  東京大学

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※青山学院大・前田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2018.04.11 (Wed)

【その他の試合】4/7,4/8 第34回京王電鉄杯10大学チャリティマッチ

ブロックごとの戦いを終えて
決勝は青山学院大VS早稲田大に


180408imori.jpg 京王電鉄杯10大学バスケットボールチャリティマッチは、各種行われる春のプレシーズンゲームの中でも歴史が古く、今年は34回目を迎えた。4月7日と8日で各ブロックのリーグ戦を消化し、最終日の14日は各ブロックの同順位同士が戦い、最終順位を決定する。代表合宿で抜けている選手がいるほか、4月頭ゆえに学校行事の関係でメンバーが揃わないチームもあり、両日とも戦力にばらつきがある中での戦いとなった。その分、これまでの出番の少なかった控えの力を試す機会でもあり、注目のルーキーをはじめ、さまざまな選手が試合に出場した。

 Aブロックは中央大、専修大、青山学院大、拓殖大、慶應義塾大の5チーム。ここを抜け出したのは青山学院大。2日間を通してシュート確率がよく、キーとなった専修大戦では高さ、早さに加えて接戦から勝負どころを制して無敗でブロック1位を獲得。Bブロックは明治大、早稲田大、日本大、法政大、東京大が戦った。明治大と早稲田大が安定感を見せたが、早稲田大は同率ながら直接対決で明治大を下してBブロック1位に。最終日の14日は専修大と早稲田大が優勝をかけて戦う。

写真:青山学院大・井森が好調なシュートタッチで活躍した。


【14日の試合予定】エスフォルタアリーナ八王子

◆Aコート
10:00 日本大(B4位)vs 拓殖大(A4位)
11:40 明治大(B2位)vs 専修大(A2位)
14:10 早稲田大(B1位)vs 青山学院大(A1位)

◆Bコート
10:00 東京大(B5位)vs 慶應義塾大(B5位)
11:40 法政大(B3位)vs 中央大(A3位)

※13:10からはデフバスケットボールのエキシビションが行われる。


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2018.03.18 (Sun)

【その他の試合】第14回東京六大学バスケットボールリーグ戦 陸前高田大会

東京六大学バスケットボールリーグ戦を
岩手県・陸前高田市に完成した新アリーナで開催


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 東京六大学バスケットボールリーグ戦は14回目を迎えた。今年は陸前高田大会として岩手県、陸前高田市に4月に正式オープンする「夢アリーナたかた」(陸前高田市総合交流センター)にて、3月16日から18日の3日間の日程で行われた。東京六大学バスケットボールリーグ2011年の東日本大震災発生時には大会自体が中止となったが、その後は大会で被災地復興支援募金を呼びかけるなどの活動を行ってきた。また立教大学は2003年より陸前高田市と交流を持ち、他大学より関わりも深い。これらのこともあって今回は新アリーナのプレイベントとして、当地を訪れての大会開催が実現した。遠征での六大学リーグ戦は初めての試みであり、初日には震災遺構を見学するなど、選手たちにとっては単なる試合以外の経験も含まれた特別な大会となった。

180317rikuzentakata.jpg 主催となった東京六大学の事務局、OB会のほか、岩手県バスケットボール協会、陸前高田市バスケットボール協会、そして2017年に岩手大学と共同の交流活動拠点、陸前高田グローバルキャンパス(愛称・たかたのゆめキャンパス)を設立した立教大学と立教大学高田サテライトが共催として大会開催に協力。東京六大学のリーグ戦以外にもさまざまなプログラムが用意され、2日目となる17日には六大学の選手たちによる地域の子どもたちへのクリニックを行い、交流を深めた。また、サントリーグループが東日本大震災復興支援活動として行っている「サントリー東北サンさんプロジェクト」の一環として、車いすバスケット体験イベントも同時に開催され、日本代表選手ら4選手が訪れ、大学生とコラボレーションした一幕も見せた。

写真上:クリニックに参加した子どもたちや大学生で集合の1枚。
写真下:元は山だったという場所を切り崩し、高台に作られた交流拠点の愛称が「夢アリーナたかた」。メインホールにアリーナ、柔道場や剣道場、プールまで備えた総合施設で、これから地域の交流拠点としてのにぎわいが期待される。


大学ごとに分かれたクリニックで
一緒にバスケットボールを楽しむ


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 初日の16日は開会式と2試合のリーグ戦をこなし、大会2日目の7日は各種プログラムが盛り込まれた1日となった。まずは六大学の選手たちによる、地元の子どもたちへのクリニックを朝から開始。子どもたちは2面あるコートで2グループに分かれ、ウォーミングアップ。その後はそれぞれの大学ごとにさまざまなスキルやシュートを練習した。教える内容はチームそれぞれ異なり、フットワークを重点的に教えるチームもあれば、シュートで競い合うチームもあり、大学生たちが盛り上げながら子どもたちをサポート。スキルを一通りこなしたあとは、大学生vs子どもたちのチームでミニゲームも行われた。ミニバスの高さに下げられたリングでは、大学生たちが豪快なダンクを次々と決めて子どもたちを驚かせたり、持ち上げてダンクをさせてあげる微笑ましいシーンもあり、笑顔にあふれたひとときとなった。

 ミニゲームのあとは3Pコンテストとダンクコンテストを実施。3Pには地元の高校生も出場し、大学生たちと本数を競った。ダンクコンテストでは大学生4人が豪快なダンクを次々と決めて会場を盛り上げた。

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各大学1名+高校生の計7名で行われた3Pコンテストは、早稲田大の小室選手が優勝。


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ダンクコンテストは4名のうち2名が残り、最後まで勝負したがどちらも譲らずダブル優勝という形に。慶應義塾大の岩片選手は3本ともほぼノーミスでダンクを叩き込んだ。

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最初は決まらず苦戦したが、豪快な跳躍を見せた法政大の千代選手も優勝。



車椅子バスケットボールの日本代表選手に
六大学の選手たちが挑戦


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 クリニックの後は車椅子バスケットボール体験が行われ、日本選手権で9連覇中の宮城MAXよりキャプテンでロンドンとリオパラリンピックに出場した豊島英選手、アテネからリオまでの4大会のパラリンピックに出場してきた藤本怜央選手と藤井新悟選手、北京パラリンピックに出場し、東北初の女性車椅子バスケットボールチームでも活躍している藤井郁美選手ら4名が登場した。

170317toyoshima.jpg 車椅子バスケットボールを見るのが初めてという子どもたちが多い中、その凄さを知ってもらうために慶應義塾大と立教大から合わせて9名が参加し、デモンストレーションに協力。車椅子バスケットボールでのランニングシュートや、車椅子同士をロープでつないでの力比べなど、いずれもハンデをつけて大学生と対戦。しかしいずれも車椅子バスケの選手たちが圧倒する結果となった。また、その後大学生対車椅子バスケの選手でのミニゲームも行ったが、こちらもゲームにハンデをつけ、最初は宮城MAX4名対大学生6名からスタートし、時間経過とともに宮城MAXの選手が一人ずつ離脱していくというやり方でゲームを進行。最終的には藤本選手1名に対し、大学生6名での戦いとなり、パスが通って得点するシーンもあったが、8分のゲームで22-8と宮城MAXが圧倒。体の重心移動だけで車いすを操作して大学生たちを軽く抜き去るなど、華麗なプレーを見せ、代表クラスの凄さを見せつけて会場を唸らせた。負けはしたが大学生たちは終始笑顔で初めてのミニゲームを楽しんでいた。



新年度間もない時期での試合は
バランスの良さが見えた明治大が優勝


180317imagawqa.jpg 初日は移動や現地の見学、2日目にはクリニックや車いすバスケ体験をこなしつつのタフな状況で選手たちはリーグ戦の5試合をこなした。新チームに移行して間もなく、Bリーグに参戦している選手などもいる。新1年生もチームによっては参加、不参加があるためフルメンバーのチームは少ないが、その分さまざまな選手に出場機会が得られた。

180317tomita.jpg 全体的に人数的に絞られたチームが多い中、初日から好調を維持したのは明治大。齋藤、吉川、宮本といった4年生が抜けたが、昨年も試合に出場していた選手たちが安定して力を発揮した。早稲田大、慶應義塾大は怪我人が続き限られた戦力での戦いに。早稲田大はガードの#13長谷川が青森ワッツに参戦のため不在#27濱田、#41小室がDNPとなる試合があったが、1敗にとどめて2位。慶應義塾大は粘りを見せて接戦に持ち込んだ試合も多かったが、勝負をかけたプレーが決まらず続けて試合を落とし、5位。法政大は#6中村がシーホース三河、#30水野が福島ファイヤーボンズとこちらも特別指定選手として参加しており不在。安定を欠いて4位に沈んだ。立教大は#24木口を中心に堅実な働きを見せて3勝をもぎ取り、3位と健闘し、東京大は6位で大会を終えた。

写真上:明治大は今川ほかメンバーそれぞれが活躍。
写真下:早稲田大は初日に濱田が負傷し、代わりに富田が踏ん張りを見せた。


【大会結果】
1位 明治大学   5勝0敗
2位 早稲田大学  4勝1敗
3位 立教大学   3勝2敗
4位 法政大学   2勝3敗
5位 慶應義塾大学 1勝4敗
6位 東京大学   0勝5敗 


※その他の様子は「続きを読む」へ。

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2017.08.18 (Fri)

【その他の試合】埼玉BBドリームカップレポート

埼玉県のバスケットボールを熱くする
「埼玉BBドリームカップ」開催!
エキシビションマッチでは大東文化大と筑波大が対戦


 8月12日、埼玉県バスケットボール協会が主催する「埼玉BBドリームカップ」が、ウイングハット春日部にて開催された。これは国体選手の強化をはじめ、埼玉のバスケットボール全体の盛り上げを狙い、県内のさまざまなカテゴリの選手が集ったまさに「オールバスケ」イベント。U12、U15、Jr.オールスターから国体メンバーまで、さまざまな世代のバスケットが見られる1日となった。


記念のエキシビションマッチは
大東文化大が展開有利で勝利を収める


170812aokitaichi.jpg 開催記念試合として組まれたのは、埼玉に拠点がある大東文化大と、筑波大によるエキシビションマッチ。大学チームはこの時期、リーグ戦に向けての練習に励んでいるが、今頃からようやく本格始動を始める頃だ。大東大は「筑波大とこういう環境で戦えるということで、タイムシェアをして良い経験にしたかった」(西尾HC)ということで、さまざまな選手を使っていく形となった。一方、筑波大は前日に静岡県で青山学院大との招待試合をこなしてからの参加で、2日連続の遠征試合。このたびBリーグのアルバルク東京に入団した馬場が抜け、U24代表として代表活動に参加している#17杉浦(4年・F)、#65玉木(3年・C)、#11増田(2年・PF)が不在、さらには#14波多(3年・SG)が怪我で欠場したため、それ以外のメンバーでどう戦うかということが問われる状況となった。

 1Qは互いに得点を取り合う形でスタートし、終盤に#15モッチ(2年・C)が連続でフリースローを得るなどした大東大が24-18と抜け出す。筑波大は2Qに#7青木太一(3年・SG)が積極的に攻める姿勢をみせて追い上げると、1点差に迫る場面も。大東大は外が入らず停滞するが次第に確率を上げ、#12熊谷(3年・PG)や#20毕(4年・PF)のシュートなどで46-32と再び突き放して前半終了。

180812kotani.jpg 後半3Q、筑波大が10点以上のビハインドを背負う形で試合が進むが、大きく展開を変える形にはならず4Qに入ると、#88牧(2年・SG)が攻め気を見せてシュートを沈めて気を吐いた。終盤には差を一桁に戻すと最後は80-71。大東大が終始余裕ある展開で勝利を飾った。

 いくつか練習試合をこなしたものの、ここまでトレーニング中心だったという大東大。本格的な夏の強化はこれからとなり、韓国遠征を敢行する。韓国の強豪・延世大をはじめ、Kリーグも含めて5チームほどと試合をこなす予定だと言う。「昨年も同様の経験で力をつけた」(西尾HC)と言うだけに、秋の仕上がりを楽しみにしたい。

 筑波大はスタメンのほとんどが抜けた状況で夏を過ごす。逆に言えばチーム全体の底上げを夏の間にどれだけ行えるかが、秋の結果を左右するだろう。馬場が抜けた穴は小さくはなく、代表メンバーもユニバーシアード後にすぐチームにフィットできるかという問題もある。今いるメンバーが危機感を持って向き合うべき時期になるだろう。

写真上:筑波大は2Qに青木太一が積極的に攻めていった。
写真下:思い切りのいいシュートを放っていた大東大・小谷。


国体強化試合は成年チームと少年チームが対戦

170812urabe.jpg エキシビションマッチのあとは男女の少年チーム対成年チームのゲームが強化試合として行われた。ともに成年チームの勝利とはなったが、女子は終盤まで大きな点差がつかず、男子は少年チームがところどころで会場をわかせるプレーを見せ、奮闘した。

 男子戦は女子戦より、より体格や技量の差が見える戦いとなった。少年男子は正智深谷を中心に埼玉栄、昌平高の選手で構成されたメンバー。成年男子は関東実業団の曙ブレーキ工業の選手をメインに、富士通やクラブチームなどの選手が参加する。体格でいえば成年に分がある戦いだが、少年チームはセンターの#9中村(正智深谷)がインサイドで懸命の守りを見せ、#7勝山(正智深谷)も上手いタイミングからゴールを奪う場面もあった。終始リードを保った成年チームは#14占部(曙ブレーキ工業・鹿屋体育大卒)が抜群の個人技を見せ、#5吉本(曙ブレーキ工業・明治大卒)のアウトサイドもよく決まった。インサイドでは#12皆川(富士通・明治大卒)の198cmや#8張(曙ブレーキ工業・山梨学院大卒)の197cmといったサイズの大きさも効いた。今年は成年チームが予選ありとなっている国体だが、埼玉チームの本番での戦いぶりを期待したい一戦となった。

写真:抜群の個人技で立ち上がりから少年チームとの差を見せた成年チーム・占部(曙ブレーキ工業)。

※筑波大・牧選手のインタビュー、試合の写真は「続きを読む」へ。


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2017.07.14 (Fri)

第40回李相佰盃争奪日韓バスケットボール競技大会レポート

日本代表が春からの強化活動の成果を見せ
27年ぶりの3戦全勝で優勝


170521risouhaku.jpg 1年おきに日本と韓国をホームに開催されている日韓学生代表による「李相佰盃争奪日韓バスケットボール競技大会」。今年は日本を舞台に大田区総合体育館にて3試合が行われ、日本が27年ぶりに3戦全勝による優勝を飾った。


170521hiraiwa.jpg 韓国代表は主将の#4金洛賢(高麗大・4年・G)が2、3戦を欠場。日本代表は第2戦に負傷した#13馬場(筑波大・4年)が大事を取って第3戦を欠場する状況での戦いに。日本代表は司令塔の#6齋藤(明治大・4年・PG)がバランスの良さを見せ、広い視野で周囲のメンバーにパスをさばき、必要なところでは自らもゴールを決めてチームを牽引。インサイドの#15平岩(東海大・2年・C)とのコンビネーションも上手く決まり、ディフェンスでもチーム全体で激しさを見せて韓国代表のオフェンスを凌いだ。一瞬の瞬発力や機敏さなど、ビッグマンでも動きの早い韓国人プレイヤーにやられる部分や、差をつけてからもたびたび追い上げられる場面もあり、課題も見えたが、ある程度はディフェンスが機能することで対応可能な部分は見えた。また、第3戦に馬場の代わりに先発した#8保岡(江戸川大・4年・SG)は臆することなく得意のアウトサイドを沈め、ディフェンスでもアグレッシブなところを見せて、存在感を示した。韓国代表は伝統的に強いフィジカルを備えた高さ、アウトサイドシュートの正確さがウリだが、アンバランスな面が目立った。

170521saito4.jpg この勝利の下敷きになったのは、春から重ねてきた強化活動にある。日本バスケットボール協会のテクニカルアドバイザーであるルカ・パヴィチェヴィッチ氏の指導の元、ディフェンスをはじめ、チームとしての連携や細かな部分での確認を重ねてきた。1週間の韓国遠征も実施し、プロとも戦って勝利するなど、手応えを掴んだ上での今回の戦いを迎えた。3勝という結果に、「経験を積んでしっかり練習すれば強くなる」と今回指揮を執った陸川HCも成果を喜ぶ。長期間の継続した強化に意味があることは試合内容にも確実に見られ、#6齋藤からのパスで何度もゴールを決めた#15平岩「大学のチームよりも長い時間やってきて慣れた部分が多く、連携に不安はなかった。やってきたことがうまくできている」とチームワークの形成やプレーの精度の高さに実感を感じている様子。例年、学生代表の活動は春シーズンを中心に行われてきたが、今年は学生の強化を重んじる東野技術委員長をはじめとする日本バスケットボール協会や、学連が一体となって海外遠征も行うなどより深く踏み込んだ内容になった。濃い内容となった活動について、「感謝したい。委員として報告も上げたいし、この取り組みはぜひ継続して欲しい」(陸川HC)と言う。統一プロリーグが華々しくスタートし、この世代以下の育成は今後の日本バスケットボール界の未来にもかかってくる。狭い範囲にとらわれないで継続的な強化活動が続くことを期待したい。

170521syugo.jpg なお、今年は新人戦後にも合宿を重ね、U-24で構成されるメンバーにて、台湾の「ウィリアム・ジョーンズカップ」(7月)、同じく台湾で初の開催となる「ユニバーシアード競技大会」(8月)にも参加する。大学生からは齋藤拓実、佐藤卓磨、杉浦佑成、平岩玄、ナナー ダニエル弾、髙橋浩平、中村太地らが候補として入った。代表に選ばれた選手にはここまでの強化の成果を結果として見せて欲しい。

写真上:サイズとスピードのある韓国インサイドをかいくぐり、シュートを決めていった平岩。
写真中:3戦目の勝利に齋藤がガッツポーズ。
写真下:両チームによる記念撮影。

※日本代表・齋藤選手(明治大)、保岡選手(江戸川大)のインタビュー、その他写真は「続きを読む」へ。

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2017.04.23 (Sun)

第52回日本体育大学筑波大学バスケットボール定期戦・男子本戦

日本体育大学が立ち上がりからリードを得るが
最後のワンプレーが決まらず1点差で筑波大勝利


170423hata.jpg「にっつく」の名で親しまれる伝統の定期戦が、今年は日本体育大学をホームに開催された。男女ともにジュニアバーシティと呼ばれるBチーム戦と、トップチームによる本戦の計4試合が行われ、最後の男子本戦は、最後の最後まで勝負の分からない緊迫した展開となった。

 男子本戦の前半、リードを得たのは日本体育大筑波大は立ち上がりに#11増田(2年・PF)の連続ジャンパーが入り、#14波多(3年・SG)が積極的にカットインするアグレッシブなプレーを見せた。日体大はリバウンドになかなか絡めないものの、バックコート陣が次々とボールをカットして速い攻めにつなげて逆転し、1Qは13-20と7点のリードを奪う。筑波大は中盤にはスタメンではなかった#6馬場(4年・SG)、#17杉浦(4年・F)をベンチから投入したが流れは変わらず、2Qもそのまま日体大がリードを維持すると、速攻が次々に決まって最大16点のリードを奪った。その後筑波大も追い上げると最終的には点差を8まで詰めるが、30-38の日体大リードで前半を終える。

 後半3Q、筑波大が#13波多、#17杉浦、#6馬場などの得点で一気に差を縮め、開始3分半で40-40の同点に戻した。しかし日体大は#20小田桐(3年・G)のオフェンスが好調で、ジャンパーや絶妙なフローターを鮮やかに沈め、#32フェイ(3年・C)も#6馬場のシュートをブロックする豪快なプレーも出て、追いつかせない。筑波大は残り18秒に#65玉木(3年・C)のフリースローでなんとか逆転して4Qに突入するが、日体大も譲らず入れられたら入れ返すというシーソーゲームが最後まで続き、点差はわずか。残り1分、筑波大は#6馬場がバスケットカウントの3点プレーで69-66と3点のリードに成功するが、日体大も次のオフェンスでゴール下の#32フェイにパスが通り、69-68の1点差。残り45秒からの筑波大のオフェンスは#6馬場がボールを持つも機能せず、24秒オーバー。しかし絶好のチャンスを得て残り19.7秒の最後のオフェンスにかける日体大は、ディフェンスに阻まれ、思うプレーができず。残り6.8秒、スローインからの最後のプレーにかけるが、ボールを受けた#64井手(3年・PG)はディフェンスに囲まれ、そのままタイムアップとなると、69-68の1点差で筑波大が辛くも勝利、6連勝となった。

170423odagiri.jpg 筑波大は代表活動等で抜けていたメンバーも多く、ここでようやく全員が揃ったという状況。息の合わないパスミスなど、連携が取れていないプレーが何度か見られたがこれを修正していきたい。203cmの森下がセンターとしてスタメンを務めたが、人材豊富な下級生たちがどこまで存在感を出していけるかも今年のチームの一つの鍵だろう。トーナメント初戦まで残り1週間、いかにチームとしての精度が高められるかが問われる。

 日体大は昨年とほぼメンバーは変わらない状況で、神奈川大で行われたプレシーズンのSpringCampでも好調さを見せていた。スモールラインナップの機動力を生かしたプレーが生き、小田桐が得点源として頼もしいところを見せた。一方、全体的にサイズのある筑波大に対しては215cmのフェイの高さがあまり生かせず、リバウンドでは苦戦。最後の勝負どころを勝ち切る力を確実に身につけたいところだが、高さを生かし、足を使ったプレーの両輪を安定して回していければ今シーズンの躍進は可能だ。

写真上:オフェンスでは波多が積極性を見せ、何度もペイントに切り込んだ。
写真下:勝負どころでシュートを何度も決めた日体大・小田桐。


【INTERVIEW】

「キャプテンとして先頭に立って引っ張れるように」
チームを率いる役目を認識して挑む

◆#4青木保憲(筑波大・4年・主将・PG)
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今年度の主将を務める。ここまでインカレ3連覇を果たし、確実に上位の立ち位置と周囲から見られる状況にあるが、本人は昨年からも「勝ったのは昨年のチームであり、今のチームではない」と言い続けている。他からどう見られようと、年度が変わればチームを構成するメンバーも変わり、まったく同一ではなくなる。3連覇をしようが、メンバーが残っていようが、新チームになった時点で真っ白な状態であり、それこそが挑戦のモチベーションにもなるのだ。春は全員が揃って練習するということがほとんどできていないだけに、ここからがチームのスタート。主将としての真骨頂を問われる中で、どんなチームを作っていくかを楽しみにしたい。

―新チームになって全員が揃わない中でここまで春シーズンを過ごしましたね。
「全員で一緒にやるのは今日がほぼ初めてになります。噛み合っていないのが現実なので、この1週間でトーナメントまでに修正して課題を克服してトーナメントに入りたいです」

―そういう意味で、この日筑戦が苦しい試合になるなというのは考えていたということですか?
「ここまでの練習試合でも白鷗や大東にも負けています。優勝したのは去年なのでしっかりチャレンジャーとしてやろうというのは考えていました。でもいざやってみるとこういう内容になりました。一つ言えば接戦を経験できたのは良かったのかなと。それでなんとか勝てたので、この緊張感を感じられたのを良い風に捉えたいです」

―馬場(#6)、杉浦(#17)というエースが不在の時間がある中で、この試合では波多(#14)選手が積極的に攻めましたね。
「春はあの二人がいない中で戦ってきました。波多や牧(#88)が自覚を持って、特にオフェンス面でアタックしてくれるようになったのは、チームの形として練習から出ていたし、あの二人が戻ったからといって周りがやらないとなるとチームも悪い雰囲気になるし、下級生たちが頑張ってくれることが大事です」

―試合内容としては相手のスモールラインナップにボールを取られた場面が目立ちましたね。
「オフェンスのところでは今まで代表活動で抜けていた3人がいない中でやってきました。それでいい感じにはなっていたんですが、そこでまたメンバーが戻ってくるとフロアバランスが変わったりしていて、確認不足や認識面で足りない部分があります。それで個人技一辺倒になってターンオーバーになることが多かったので、そこはこの1週間で確認していきたいと思います」

170423aoki2.jpg―今年のチームは主将としてどんなチームにしたい、というのはありますか?
「正直まだ正解は見つかっていなくて模索中です。キャプテンとしてまず僕が一番上に立って、引っ張ってその下にみんながついてきてくれることを僕の理想としては考えています。去年は生原さん(現Bリーグ栃木)がプレー面でも引っ張ってくれました。今は自分はそこまでのプレーはできていないし、足りない面はあるので、ルーズボールやハッスルすることを積極的にみんなに見せて、いい波状効果だったり連鎖してチームのスタイルになるといいなと思います」

―トーナメントまで1週間ですね。どういう部分を修正していきますか?
「今日はターンオーバーが多くてシュートで終われないケースが多かったのですが、オフェンスの認識不足だったり、ドライブしてキックアウトするとシチュエーションが少なかったので、そこを見直したいです。ディフェンスでは70点を取られると厳しい試合になるし、失点は60点以内に抑えるのが僕らの目標なのでそこは前からプレスをしっかりかけて、ディフェンスをしっかりできるよう意識していきたいです」

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「課題はリバウンド。安定感を増して戦いたい」
筑波大を追い詰めるも理想的な展開にはまだ課題も

◆#19田口 航(日本体育大・4年・主将・SG)
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1年生からスタメン出場を続けてきたが、遂に最上級生となり、今年は主将を務める。
筑波大の2大エースの出番が少ないところにつけ込み、あと一歩まで追い詰めたのは良かったが、わずかに1点が届かず。この試合のような、「あと少し」を埋められるチームになるかどうかが見どころになりそうだ。メンバーは昨年とあまり変わらないが、1番から4番まで、走れるメンバーが次々に速攻から得点するシーンは見ごたえがあった。小田桐がポイントゲッターとして頼もしい姿を見せ、インサイドの下級生も成長が見える。


―惜しい試合でした。最後のプレーについて教えてください。あと、試合を振り返って。
「小田桐(#20)がボールを入れて、そこから受けるつもりがディフェンスされてうまくいきませんでしたね。1Q、2Qを筑波大をあの点数に押さえたのはディフェンスがよく機能していたし、とても良かったと思います」

―神奈川大で開催されたSpringCampもこの試合でも、前から当たってボールを奪って走る、という形が目立っていました。
「1番から4番までディフェンスができて走れるので、そこは今年の強みとして練習してきました。今日も多く速攻が決まったのはそのおかげだと思います」

―筑波大は全員揃うのが今日が初、ということだったようですが、そこにはつけ込んでいこうと?
「馬場と杉浦が最初出ていなかったので、そこで点差をつけておきたいとは思いました。だから最初からガンガンいきました」

―後半はどこが課題でしたか?
「リバウンドですね。試合全体を通してディフェンスもオフェンスもリバウンドが負けていました。取りにいってはいるけど取れなくて、そこで追い上げられてしまいました」

―オフェンス面は後半は?
「後半というか、基本2センターでやっていますがインサイドの得点が少なくて、比較的確率が悪い外を打たされていました。本当はインサイドで得点を稼ぐつもりでやっています。簡単に中に入れませんでしたね。4Qの終わりに2本連続でゴール下を決めたような形が理想ですが、その他の時間帯はうまくいきませんでしたね」

―今日は小田桐選手も素晴らしかったですが、下級生も育ってきた印象がありますね。
「センターの河野(#45)と津田(#54)という4番の選手のプレー幅が広がってきました。でもまだ怪我をしている下級生が3人ほどいるので、その選手たちが入ってくればもっと交代も増えてみんながフレッシュな状態で40分戦えると思います」

170423taguti.jpg―あとはチャンスを得ながら勝ちきれなかったのは反省でしょうか。
「そうですね。終盤にリバウンドを取られたり、速攻で外した部分は改善しないといけません。まだ接戦で勝つ力が足りないと思います」

―あと1週間でトーナメントですが、少しは感触はありますか?
「まだまだですね。自分たちはまだ安定感がないので、残りの時間でそこを少しでも詰めたいです」

―ホームゲームということで応援もすごく盛り上がりましたが、やはり力になりましたか?
「いつも学校でコミュニケーションを取っている仲間たちが応援してくれているのというのは、とても心強いし、ずっと聞こえてきます。ちょっと言い過ぎなときもありますが(笑)、日体大らしいんじゃないかとも思います」


※試合のPHOTOは「続きを読む」へ。



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2017.04.15 (Sat)

第33回 京王電鉄杯レポート

メンバーの一部を欠きつつも
アグレッシブな攻守が光った中央大が優勝


170415nakamura.jpg 第33回京王電鉄杯 10大学バスケットボールチャリティマッチが、今年は3週間にわたってエスフォルタアリーナ八王子にて行われ、決勝で明治大を下して中央大が優勝を遂げた。

 京王電鉄杯は6校からスタートし、現在は10大学が参加する春のプレシーズンマッチ。かつては10大学総当り戦にて順位を決めていたが、現在はチームを2ブロックに分け、最終日に両ブロックの同順位同士が対戦して最終順位を決めるという方式になっている。新学期が始まったばかりであり、また代表活動やBリーグの特別指定選手としてチームを離れるなど、どこもまだ未完成な状態での戦いの中、決勝に進んだのは明治大と中央大となった。決勝の明治大は司令塔である#2斎藤(4年・PG)を李相伯杯の合宿で欠き、一方の中央大はエース#28鶴巻(3年・F)が怪我で欠場。特別指定選手で熊本にいた主将の#柿内(4年・G)、U-19活動に参加していた#33三上(2年・G)がそれぞれチームに合流して間もないという状態で、こちらも満足な状態ではなかったが、タイトなディフェンスで明治大を苦しめ、優勝を手にした。

170415yoshikawa.jpg 大学界では3月以降、新チームになってから数多くのプレシーズンゲームが行われている。1年生やこれまで出番の少なかったベンチメンバーなども多数出場させて試合慣れさせ、春のトーナメントに臨むことになる。ここでは完全にメンバーが揃ったというチームはなかったが、あと2週間でどれほど仕上げてくるかが、重要になりそうだ。

写真上:中央大は中村が得点源として光った。
写真下:スタメンは作年とほぼ変わりない明治大。決勝では吉川が司令塔を務めた。


優勝  中央大学(4勝1敗)
準優勝 明治大学(4勝1敗)
3位 専修大学(4勝1敗)
4位 早稲田大学(3勝2敗)
5位 青山学院大学(3勝2敗)
6位 日本大学(2勝3敗)
7位 拓殖大学(2勝3敗)
8位 法政大学(1勝4敗)
9位 慶應義塾大学(1勝4敗)
10位 東京大学(0勝5敗)

※カッコ内は最終勝敗数

170415chuo.jpg


【INTERVIEW】
「ディフェンスはできてきている。あとはオフェンス」
チームとしてレベルアップを果たすために

◆#99浅見陸人(中央大・4年・F)
170415asami.jpg今大会の最優秀選手賞を受賞。主将の柿内、ポイントゲッターの鶴巻、三上がチームを離脱している間は4年生としてチームを引っ張る立場にあった。
この大会の中央大は多数メンバーが欠けている中で4勝1敗。唯一の負けを喫した青山学院大戦でも前半は激しく当たるディフェンスと、点取り屋の一人でもある中村のシュートなども入り、大量リードを奪った。最後は競り負けたが、メンバーが揃ったときにはもっと破壊力のあるバスケットボールが見られると期待したい。


―新チームがスタートしてから抜けていた選手も多いと思うのですが、浅見選手が最上級生として中心になると思います。その中でどのようなことを意識してきましたか?
「去年はしっかりした4年生がたくさんいたので、自分は今まで好きなようにやらせてもらっていました。でも4年生となって引っ張らなければいけない立場になったので、意識してコミュニケーションを取ることを意識してきました。チームとしてはディフェンスを激しくして、学生らしいバスケットをやるという感じです。チームのカラーは去年と変わりませんが、去年より仲がいいと思います」

―この電鉄杯は唯一の敗戦である青学戦でも惜しい内容でしたが、言うようにディフェンスが効いていましたね。継続してやってきていることではあると思いますが、手応えなどを感じましたか?
「ディフェンスに関しては昨年から続けていることなので、いい感じに仕上がってきているなと思います。ただ、オフェンスが困ったときにどう点を取るかが課題だと思います。自分が中心となって声を掛けながら、悪い流れでもいい流れに持っていけるようにしていきたいと思います」

―チームのサイズ的には2部でも小さい方に入ると思います。その中でどういうバスケを目指しているのでしょうか。
「プレッシャーを前からかけるのは継続して、オフェンスに関しては速いテンポでどんどん点を取って、走っていかないといけません。足腰を鍛えるのと、全員がある程度の知識というか頭を持ってプレーしないといけないなと思います」

―メンバーが欠けていた中でもこの電鉄杯優勝というのは、
「良かったと思います。みんなちょっとうれしいんじゃないかな。でも切り替えてトーナメントに臨んでいきたいです」

―課題などは。
「困ったときの点の取り方、リバウンドに加えてルーズボールももっと激しくいかないと勝てないと思うので、そこを修正していきます」

―ただ、オフェンスで柿内、鶴巻、三上といった選手が揃ってくるとその辺はかなり強みになると思うのですが。
「そうですね。チーム内でも競争になると思いますし、そこでもう一段階レベルアップできると思います」


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