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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2016.10.10 (Mon)

【2016リーグ1部】 10/8レポート(第11戦)

2位の東海大が明治大に破れ上位争いも混沌
筑波大はホームゲームで多くの喝采を浴びる


161008masuda.jpg つくばカピオでの戦いになる第6週、筑波大のホームゲームには近隣の観客、高校生なども詰めかけ、地元チームの勝負を見守った。この日は2位東海大が9位の明治大に敗れる波乱が起こった。3位との間はこれで1勝差。終盤に向けてまだまだ順位はわからない。


 勝敗ではともに6勝4敗の、拓殖大白鷗大の戦いは77-107で白鷗大が勝利。#23バンバ(4年・C)が欠場した拓殖大は、白鷗大に前半から水を開けられ、リバウンドでも苦しんだ。前節では持ち味が出たが、この試合では良さが生きなかった。

 この日の最終試合は、ホームの筑波大日本大による一戦。立ち上がりは筑波大#11増田(1年・PF・福大大濠)がゴール下で次々とシュートを沈めて圧倒するが、次第に日本大が追い上げて3Qに一時逆転。しかし筑波大もすぐに差を取り戻す余裕を見せて87-76で試合終了。ホームの声援にしっかりと答えた勝利だった。

写真:スタメンに定着して活躍する筑波大の増田。抜群のタイミングでゴール下に姿を現す。


◆PICK UP1
【早稲田大が2戦連続で終盤の勝負を制す】

161008sibuta.jpg 中盤位を1勝差で争う専修大早稲田大の戦いは、立ち上がりからサイズの差がくっきりと出た。リバウンドでは専修大が圧倒的で、早稲田大はシュートを簡単にブロックされる場面も目立ち、一気に10点以上引き離される。早稲田大は#36澁田(4年・G)の連続3Pがチームを乗せていくが、専修大も#11秋山(3年・PG)の3Pが好調で、簡単には追いつかせない。2Qもそのままリードする展開で終盤にはスタメンも下げるが、43-28で前半は専修大リードで終了。

 3Q、早稲田大はプレスを開始。これにより専修大はターンオーバーが続き、じわじわと追い上げられる。また、#3アブ(1年・C・アレセイア湘南)のブロックがファウルを取られるなど、不運が続きリズムが狂った。早稲田大は得意の機動力を生かし、#38宮脇(4年・C)の3Pでチームも盛り上がると3Qは56-55と1点差まで詰め寄って終了。

 4Q、早稲田大はプレスから連続してターンオーバーを奪い、逆転。しかしミスも多く差はつかないまま終盤へ。残り3分、#18森井(3年・G)の3Pで逆転した早稲田大だが、#11秋山(3年・PG)の3Pで専修大も返して シーソーゲームに。残り1分、#7石原(3年・G)の3Pで早稲田大が1点リード。専修大は続くオフェンスでボールをこぼしターンオーバーに。ボールを保持する早稲田大は残り8秒、0度にいた#25伊藤(4年・F)の3Pが炸裂し、77-73の早稲田大リードに。専修大は残り時間で逆転は叶わず、早稲田大が6勝目をあげた。

写真:早稲田大は澁田が4本の3Pを沈める活躍を見せた。

※早稲田大・伊藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◆PICK UP2
【青学大が慶應大を4Qで一気に突き放す】

161008dan.jpg 1巡目の対戦では前半慶應義塾大がリードしたこのカード、2戦目も同様の形での入りになった。立ち上がりからシュートが好調で次々にシュートを沈め、一気に青山学院大を突き放す。しかし2Qになると青学大も#24安藤(4年・F)を中心に巻き返していく。それでも前半は32-36と慶應大がリードして終えた。

 3Q、慶應大のシュートの精度が落ちてくると青学大が逆転。しかし慶應大も#5後藤(4年・G)のバスケットカウント、3Pで再びリードを取り戻す。互いに主導権を握り合い、青学大はゴール下へのパスがうまく入り#7ナナー(1年・CF・横須賀学院)のシュートや、パスカットからのシュートが決まって青学大が抜け出しかける。しかし慶應義塾大も苦しいところでの3Pが決まり、最後に#14原(2年・PG)のレイアップが決まると追いついて56-56で3Q終了。

 4Q、立ち上がりで慶應大はリバウンドが取れずに再び青学大に離される。#14原の3Pが入って傷を少なくしたいが、#24安藤にバスケットカウントを奪われるなど、じわじわと差を広げられて残り4分半で9点のビハインド。青学大はリバウンドからの早い展開で得点を重ねるが、慶應大は打ち急ぐアウトサイドが決まらず、リバウンドを押さえた次々に青学大に走られ、ファウルで止める展開が続く。最後は83-69で青学大が勝利した。

 慶應大はやはり3Qの処理が課題。前半は良い勝負をしていても後半にパフォーマンスが落ちてくると厳しくなる。青学大は入りの悪さが目立ったが、なんとか挽回した。下級生が多く不安定な部分があるが、試合を重ねて学んでいくだけだろう。

写真:青学大はナナーへゴール下で何度もボールが渡った。

※青山学院大・安藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◆PICK UP3
【明治大が2位の東海大を下して大きな2勝目】

161008miyamoto.jpg 1Qから快調だったのは明治大。アウトサイドがよく入り、インサイドでは#22宮本(3年・PF)が東海大にリバウンドを握らせない。明治大は#5會田(4年・PG)、#9田中井(4年・SG)の3Pもあってリードし、守りでは東海大にタフショットを打たせて、東海大は残り4分でも4-12と劣勢のまま。たまらずタイムアウトを取って#13中山(4年・PG)以外の下級生を全て下げ、全員4年生の布陣に切り替えた。しかし4年主体でも明治大のディフェンスを突破できず11-21で1Qは明治大のリード。2Qも明治大はシュートが好調で、#24森山(2年・PF)は3Pを始め、次々と沈めていく。結局東海大は攻守ともに流れをつかめず42-29で明治大優位のまま前半終了。

 3Qも明治大ペースは変わらず。#5會田のアシスト、3Pに#2齋藤(3年・PG)の3Pも続いてどんどん差が開いていく。東海大は終盤に詰め寄って47-65とすると4Qは地道に追い上げていくが、明治大のリズムも切れず決めては決められる流れを断ち切れず、残り4分となってもビハインドは15点前後と依然重い。残り時間も少なくなり、東海大は高い位置からのディフェンスを仕掛けた。オフェンスではここに来て#11白戸(3年・SG)の3Pもようやく決まってくるが、時既に遅し。東海大はディフェンスで最後まで粘ってターンオーバーを犯させ、終盤はファウルゲームに突入して3Pを勝負強く沈めていくも、6点差に迫ったのがやっと。追い上げ叶わず71-81で明治大が2勝目を手にした。

 東海大は序盤からスタメンがあまり機能していなかったが、4年生の投入はやや遅め。この日シュートが好調だった明治大に対して、15点ほどのビハインドを常に追う形となってしまったが、追い上げるには苦しい点数だった。3Pは3Q終了時点で明治大が11本、東海大が5本。4Q終盤に東海大の白戸が決めていって最終的には10本に届いたが、この差が響いた。また、リバウンドも明治大が53本に対し東海大が35本と明治大が圧倒的。点差以上に各部門の差が如実に結果を表すゲームとなった。

写真:明治大・宮本と東海大・平岩のマッチアップ。宮本はインサイドで体を張って11リバウンド。

※明治大・會田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「フリーのシュートなら自信を持って決められる」
きわどい勝負を続けて制した勝負強いシュート力

◆#25伊藤諄哉(早稲田大・4年・F)
161008ito.jpg前節の青山学院大戦の決勝点に続き、この試合でも終盤の大事な3Pを沈め、勝利を確定的にした。4年生らしい頼もしさをここ数試合で感じさせてくれている。
チームの共通認識はやはり前半の動きの鈍さと。最初から自慢の機動力を発揮できてこそ真に強いチームでもあると認識している。前半戦を終えて勝率約5割とまずまずの勝敗だが、まだ目指すところは高い。


―青学大戦について接戦からの勝利でしたね。
「勝ちきれたということに関しては、この2試合とも接戦をものにできたという意味ではいいのですが、3Qの出だしにあれだけできるのに、やっぱり前半がダメで。ビビったという言い方はアレですが、留学生が視界に入ったらもう次の人に任せようとしてしまう消極さがあの点差になってしまったのかなと。見えてもフィリップが来たら抜けばいいし、反応すればセンターが空く。そこまでいかずにやめていました。その点をもっと前半から自分のプレーに責任を持ってやっていかなければならないと思います」

―段々、3Qからしか動けないのかなとも思ってしまいます。
「決してそうではないんです。もちろん前半で突き放したいところなんですが、いざ窮地に立たされないとやれないという部分はあります。後半でやれるのは逆に強みとも言えるんですが」

―人が多い分、後半でも体力は問題ないというところですか?
「そこはプレイングタイムをシェアしているので、他よりも動けるとは思います」

―一般的には、やはり体が温まる後半からの方が動きは良くなるというのはありますが。
「それもあるとは思います。前半は少なからず皆緊張もあると思うので。シュートタッチも前半で調子がいいのか悪いのか判断しているし、相手の特徴を読んでいる時間もあります。結果的には後半が良ければいいのかなというのはあります。その逆だとダメだと思うので」

―そういう試合展開で、伊藤選手のように大事なシュートを決められるところは大事ですね。
「青学大戦ではその前にエアボールもしてしまいましたが(笑)。汗で滑ったんですが、でも落ち着いて打てば滑りはしなかったと思うので、そこで弱さが出てしまったかなと」

―でも試合を決めるような3Pを前の試合も今日も決められたというのは、それだけ集中できているということですよね?
「競った場面になると集中しますし、練習後もいつも森井(#18 )とシューティングしているんですが、完全フリーのシュートなら決められる自信を持って練習してきています。それが入りました」

―すると、あとはいかに前半から早稲田らしいバスケをできるかどうかですね。
「多分シェアしている分、感覚を掴むのに時間がかかると思います。そこはどれだけその慣れるまでの時間を縮められるかが大事で、それが実力だと思います。その点は早稲田の一人ひとりの課題かなと思います」

―ここまでリーグ戦は6勝ですが、いかがですか?
「目標としては高いものを立てているんですが、途中連敗して厳しさも味わいました。ただ勝ち越しているというのは大きいです。でもまだまだ残り試合では強いところは残っているので気は抜けないですが」

―1部リーグは経験してみて如何ですか?
「1年のときは1部でしたが試合では貢献できなくて、本物を肌で感じられなかったんですが、やはりディフェンスなどは2部と違って徹底しています。だからこそ、それを目の前に自分たちがどれだけ丁寧なオフェンスができるかというのがあります。また、オフェンスは勢いだけじゃできないことも感じています。ちゃんと相手を見て、反応したら抜くのか、しなかったらどうするのかちゃんと考えなければと思っています。監督がこう言ったからじゃなくて、ボールを持った自分がどう考えたかが大事です。相手によって自分はどうすべきなのかと、自分で判断したプレーなら迷いはないですし、いい方向に出ます。そういうプレーをしていくことが後半戦の鍵だと思っています」

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「点は自分が取る。でも他に任すことも大事」
エースとしての責任を背負いつつ下級生の成長も意識

◆#24安藤周人(青山学院大・4年・F)
161008ando.jpg青学のエースとして今年は常にチームを牽引するように、率先して得点を取りにいく姿が目立つ。誰もが大量に点を取れるというチームではないだけに、その部分の意識は大きい。ただ、自分だけの活躍では勝てないのもバスケット。下級生が多い状況で、どういう風に自分のみならず下級生の力を引き出していくかも、最上級生として問われるところではないだろうか。


―3Qには突き放して勝利しました。
「1巡目に勝ったところには必ず勝たなければならないというのはあって、後半に突き放せました。後半はディフェンスもそれほどではなかったので」

―先週は惜しい負けでした。
「先週の早稲田戦は自分たちの弱さが出たかなと。前半は13点かな?リードして逆に余裕ができて、でも3Qの出だしにすぐ3Pを決められちゃったり、こっちのミスも出ちゃったりして、オフェンスで攻められませんでした。早稲田はプレッシャーのいいチームなので、そこに負けてしまいました。今日も早稲田は同じような展開で勝っていますよね。ああいうときに1対1を仕掛けられるやつがいた方が楽だとは思います」

―得点面については、勝負どころは安藤選手が攻める感じになりますね。
「廣瀬さんにも自分が点数を取るように言われています。ただ、リーグ戦の序盤は自分で取りに行っていたんですけど、それだとチームとして勝てない。なので、もっと周りを使おうと意識するようになりました。でも誰も取れなくなったときに自分が点を取りにいくのは大事ですし、もっとパスを要求してもいいんじゃないかと思います。それはそれで自分自身の課題でもあるかもしれません」

―苦しいときは本当に安藤頼みのようになっているのですが、それもわかってやっているということですね。
「去年は笠井さん(昨年度主将)がいたんですが、そういう人もいないので自分の役割だと思っています。山崎さん(監督)が『あまり安藤に頼るな』と言ってくれましたが、やはりみんなの中ではどこかで任せたらいいかなという気持ちはあると思います。1巡目でわかってくると相手も自分に対してボックスワン気味についてきているので、周りを生かして、自分たちが点を取れるという気持ちにさせていかなければと思います。本当に苦しいときには頼ってくれていいですけど、常に任せられると得点を取るパターンがどんどん少なくなってしまいます。もっともっとみんなにわがままにやって欲しいですね。皆大人しいんで。納見(#0)も少しマークがキツくなると簡単に打てないし、ミスすると落ち込んでしまいます。でもそうすると周りも乗っていけないし、もっとわがままにやって欲しいですね」

―それは本人にも言っているんですか?
「言っています。試合中はそうやって欲しいし、やらないんだったら出るなという気持ちで言っています。廣瀬さんも納見には期待して出しているし、入らなくていいのでもっと打ち続けて欲しいかなと思います」

―今日の試合を見ると柏倉選手(#14)が出てきて少し楽に持っていけたように思います。
「今日は4年生と一緒に出る時間が長かったので、そこはうまくいきました。普段は気づいたら自分以外が下級生だったりするので、その時間をいかに盛り上げるかが大事です。テツ(柏倉)がいると盛り上げてくれるので、自分も楽にプレーに集中できます。あいつがいるといないのとは全然違います。あいつのチームだと思っているし、自分が何も言うことなくあいつが言ってくれるので、ついていけばいいかなと思っています。でもすべて任せるんじゃなくて、4年生のみんなであいつを助けつつ、チームを助けつつやれば、もっとチーム力が上がるんじゃないかと思います」

―今の勝率(6勝5敗)についてはどう感じますか?
「納得はできないけど、やはり先週の取りこぼしが一番痛かったです」

―早稲田戦では終盤にいいシュートが打てませんでしたね。
「あの時間に自分一人になったらどうしてもああなってしまいますよね。だから少し任せてみようとしたら任せきりになってしまったので、もう少し自分がもらってやるべきでした」

―まだ2巡目に入ったばかりで、気は抜けませんね。
「明日の東海大戦はここで勝つか勝たないかではあとの試合にも関わってくると思うので、勝ちにいきたいですし上位のチームのどこまでできるのか、自分自身の課題を持ちつつ、チームをどう助けるかを考えながらプレーしていきたいと思います」

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「しっかりした内容のゲームで勝てた」
問われるのは大きな勝利を今後にどう生かすか

◆#5會田圭佑(明治大・4年・PG)
161008aita.jpg16得点でこの日チームハイの成績を上げた。前週の試合での反省から、今週は練習でもディフェンスをもう一度意識して取り組んできたと言う。その結果、守りでは東海大を圧倒する内容で、自らも点を取って勝利に貢献した。
まだそれでもようやくの2勝。油断はできない状態だが、上位チームに対するこの勝利を、上昇のための良い材料にしたい。


―試合を振り返って。
「序盤から強気で全員攻められたというのと、落ちたリバウンドに全員が絡むようにしていたのでそれが良かったです。この2連戦に対して今週はすごく気合を練習してきました。もう崖っぷちにいる気持ちで臨んでいたので、それが表れたと思います」

―先週、慶應大に対して初勝利をあげましたが、翌日の専修大戦では連勝とはなりませんでした。
「専修大戦ではディフェンスが崩れてしまっていました。今週はそこを反省してガードが縦に切られないことを徹底して、そこからのローテーションなどももう一回練習してきました。それがこの試合では生きたし、良かったです」

―守りで一番意識していたのはどこですか?
「伊藤(#35)がいなくて中山(#13)が起点になっているのはわかっていたので、そこでプレッシャーをかけつつも縦に抜かれないように。リバウンドにも絡んでくるのでそこも要注意でした」

―會田選手が1Qから得点でも見せましたが、そういう日の明治はやはりいいですね。自分のここまでのプレーについてはどう思っていますか?
「1本目が決まるとそうですね。先週の慶應戦で、自分がディフェンスからプレッシャーをかけて激しくいったらリズムを作れるなというのがわかってきたので、今日もディフェンスから入ろうと思いました。それがオフェンスにもつながっているなと思います」

―自分を強く出せる試合とそうでない試合の差は何ですか?
「1週目の途中とかは全員が噛み合わなくて、どうしても思い切ってやれませんでした。でもここまで負けていたら開き直るしかないな、と今は思っています」

―下級生がメインになる時間帯も多いですが、そういう状況で4年生として何を心がけていますか?
「下級生が多くなるとパス回しでもまだわかっていない部分が多くてグシャグシャッとなってしまったり、ドリブルが多くなったりします。そこをしっかり止めてやるのと、試合に出ていない時間帯はベンチでもしっかり声を出すのは全員でやっています。4年がもっとそういうことをできるようでなければと、今週は先週よりも意識してやっていました」

―東海大を倒したという手応えはありますか?それともまだまだ?
「まだまだなところもありますが、結構しっかりした内容のゲームで勝てたというのは、次につながるかなと思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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