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2008.10.19 (Sun)

10/19 関東大学2部リーグ 最終週 白鴎大VS拓殖大 第2戦

入れ替え戦回避をかけた両チーム
最後の最後に勝利を掴んだのは白鴎大!

白鴎大73(24-20,21-13,12-20,16-18)71拓殖大
081019takudaibench「勝ちたい」というよりも「負けたくない」という気持ちがあらわれていた試合だった。負ければ3部Aとの入れ替え戦が待っている。それだけはなんとしてでも避けたい。だからこそ、1つのプレーが必死だった。

前半は12点のリードを奪われた拓殖大だが、終盤にかけては2点差まで詰め寄った。コートサイドでチームを見守ることしかできない#21寒竹(4年・F)は、チームがどんな状況でも大きな声でチームメイトを励ましていた。選手もそれに応えての追い上げ。だが、あと2点届かなかった。逆に、3年生の頑張りに応えるように4年生が奮起した白鴎大は2点差で逃げ切り。たった2点。バスケットでいうならシュート1本分の得点。この1本が両チームの明暗を分けたのだった。

※ゲームレポートと白鴎大・千葉選手のコメント、拓殖大・宮城選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2008.10.19 (Sun)

10/19 関東大学2部リーグ 最終週 明治大VS筑波大 第2戦

最後の切符は筑波大へ!
明治大を破り、2年ぶりに入れ替え戦へ挑戦

明治大77(28-21,11-20,18-27,20-29)97筑波大
081019tsukubagree第1試合、国士舘大が順天堂大に勝利したことで、筑波大は自らが勝つほか入れ替え戦への切符を手にする方法はない。欲しい切符は自身の手中に収まるのか、はたまた国士舘大へと持っていかれてしまうのか。この試合が全てを握っていた。

「明治にもプライドがある」
そう語ったのは明治大#14金丸晃輔(2年・SG)。既に自らの入れ替え戦進出はなくなっっていたが、明治大の勝利は筑波大の入れ替え戦出場権がなくなることを意味していた。筑波大の入れ替え戦出場は何としてでも阻止。そんな気持ちで挑んだ第2戦だった。明治大は勝っても負けても4位という結果は変わらない難しいモチベーションの中、好ゲームを見せる。だが、筑波大の「勝ちたい」という気持ちが上回った。終盤に懸けては筑波大ペースとなり、明治大は勝ち星を奪えず。そして同時に筑波大が入れ替え戦への切符を手に入れたのだった。

※ゲームレポートと筑波大・梁川選手、明治大・金丸晃輔選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2008.10.19 (Sun)

10/19 関東大学2部リーグ 最終週 第2戦

混戦の2部にも終止符!
1部入れ替え戦への切符は慶應義塾大と筑波大が獲得

国士舘大の台頭で混戦となった2部リーグも終わりを迎えた。
危ない試合もいくつかあったが、自分達のスタイルを貫き通した慶應義塾大は2部優勝。そして、最終戦までもつれた2位争いは筑波大の手中へ。この2校が1部との入れ替え戦切符を手に入れた。もう一方の入れ替え戦は、8位の順天堂大。そして、拓殖大か白鴎大だった。デットヒートを繰り広げた最終戦は、白鴎大に軍配があがり、白鴎大は見事入れ替え戦を回避、2部残留を決めた。対する拓殖大は、まさかの2部7位。そして、3部Aとの入れ替え戦へ。「こんなはずでは」を今年も断ち切ることが出来ず、厳しい結果となってしまった。



国士舘大が快勝も、入れ替え戦出場は叶わず
国士舘大93(27-15,20-27,31-17,15-24)83順天堂大
081019kokushikanjunten序盤は一進一退の展開となるが、1Q中盤になると国士舘大にスイッチが入る。コートに立つ5人が万遍なくシュートを沈め、順天堂大からリードを奪う。1Qでつけた点差は11得点。だが、2Qに入ると今度は順天堂大にスイッチが。#4綿貫(4年・F)の3Pを皮切りに次々とシュートが決まった順天堂大は、前半終了時には5点差と詰め寄った。

後半もゲーム展開としては国士舘大にあった。順天堂大も粘って6点差まで詰め寄るも、国士舘大は#13馬のゴール下などで決め返し、リードを保つ。結局、最後まで点差がひっくり返ることはなかった。国士舘大は4年生が出場。ベンチも応援団も大いに盛り上がり、10点差をつけて快勝した。

自身が勝ったことで入れ替え戦に望みを繋いだ国士舘大だったが、筑波大の勝利が決まるとともにそれがなくなった。「4年間、下の入れ替え戦にしか行ったことがなかったから…」と#4寺嶋は語ったが、結局それは叶わなかった。だが、このリーグで国士舘大は2部の結果に大きな影響を与えた。インカレでも「国士舘旋風」が巻き起こることに大いに期待したい。逆に順天堂大は春のトーナメントで6位と幸先の良いスタートを切ったが、リーグでは2部の洗礼を浴びることとなってしまった。#4綿貫をはじめ、故障者が続出。満身創痍の中のリーグ戦だった。序盤は勝ち星が見えず、チームも沈みがちだったが、終盤にかけてはチーム全員が楽しそうにバスケットをしていた。順天堂大の入れ替え戦の相手は圧倒的な力で3部A優勝を飾った國學院大。順天堂大は2部残留を守りきることができるか。

※国士舘大・寺嶋選手、順天堂大・綿貫選手のインタビューは「続きを読む」へ。



2部最後のゲームは慶應大が勝利!
早稲田大は最後までファウルトラブルに苦しむ

早稲田大94(14-25,24-21,21-36,35-30)112慶應義塾大
081019keiowaseda第1戦とは打って変わって、立ち上がりからハイペースで飛ばす慶應大。次々と得点を重ねていき、早稲田大の出鼻をくじく。しかし、2Qに入ると早稲田大は#51相井(2年・SG)の3Pなどで加点。残り4分8秒で6点差まで追い上げ、慶應大にタイムアウトを取らせる。この後も勢いをそのままにして攻めたい早稲田大だが、慶應大#15酒井(2年・F)、#12田上(3年・F)に決め返されて再び差を広げられてしまう。前半終了間際に早稲田大は#4赤沼(4年・F)の3Pが決まるも、点差をつめきることはできず、8点さで後半へ。

3Qは慶應大ペース。序盤から#16二ノ宮(2年・G)、#10小林(3年・G)のシュート、そして#4鈴木(4年・F)の速攻であっという間に20点差をつける。その間、早稲田大を苦しめたのがファウル。3Qで主力のほぼ全員がファウルトラブルに陥ってしまい、流れがつかめない。怒涛のオフェンスで早稲田大から36得点を取った慶應大は、4Qに入っても攻撃の手を緩めなかった。ベンチメンバーも全員出場、#21松谷(1年・F・福大大濠)はしっかりと3Pを決めて仕事を果たす。早稲田大も4年生やベンチメンバーがコートに立ち、4Qは慶應大から35得点を奪うも逆転にはいたらず。2部リーグ最後の試合は、112-94で慶應大が大勝。ラストゲームを勝利で飾った。

危ない試合もいくつかあった。それでもコツコツと勝利を重ねていった慶應大。やはり1部での経験は大きく、そして何よりも「絶対的な義務」としている1部昇格に懸ける思いが強かった。そして主将#4鈴木の存在も慶應大にとっては大きかった。若いチームだけに、鈴木の存在は際立ち、彼がコートに立っている間はチームが大きく崩れることはなかった。勝利の末に掴んだ入れ替え戦への切符。相手は昨年と同じ大東文化大となった。「2部にいてくすぶりたくない」と語ったのは#7岩下。慶應大は昨年の雪辱を果たし、1部昇格なるか。

対する早稲田大は、怪我人続出で苦しい戦いを強いられた。だからこそ見えた部分もあったのは確か。#00金井(2年・F)、#51相井の存在は今やチームの貴重な戦力となった。だが、2年生だけにまだミスも多い。「あの2人はガンガン攻めるから、それをコントロールするのが自分の仕事」と司令塔・#1東。入れ替え戦争いに食い込むことはできなかったが、早稲田大に見つかった材料は大きかったに違いない。

※慶應義塾大・岩下選手、早稲田大・東選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2008.10.18 (Sat)

10/18 関東大学2部リーグ 最終週 明治大VS筑波大 第1戦

激闘を制したのは筑波大!
入れ替え戦の切符獲得に向けて一歩前進

明治大71(23-19,8-22,25-15,15-22)78筑波大
081018TSUKUBA.jpg昨年、両チームはあと一歩のところで入れ替え戦出場を逃した。そのため、1部昇格にかける思いは強い。

入れ替え戦進出のためには2勝が絶対条件。だからこそこの第1戦の重さを両者とも感じていた。試合は終始「気持ち」が見えた熱いゲームだった。「負けたくない」という思いが伝わり、会場も大いに沸いた。互いに一時は10点前後のリードを奪われる展開となったが、粘りに粘って接戦へと持ち込んだ。

最後に勝利の女神が微笑んだのは筑波大。入れ替え戦出場へ向けて一歩前進した。

写真:勝利の瞬間、筑波メンバーが抱き合った。

※試合のレポートと筑波大・中務選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2008.10.18 (Sat)

10/18 関東大学2部リーグ 最終週 第1戦

明治大VS筑波大は見応えのある好勝負
入れ替え戦への意地のぶつかり合いはまず筑波先勝


最終週まで毎週が見逃せない戦いばかりだった2部。この日は明治大と筑波大という大一番が会場を沸かせた。見所はなんといっても明治大・金丸晃輔と筑波大・中務のマッチアップ。1試合に54得点を稼いだこともあり、悪い日でも20点台をたたき出す金丸を中務は17得点に抑え、筑波大の勝利に貢献した。
また、一方では早稲田大がインカレ出場を確定。慶應大が優勝を確定した。残すは3部入れ替えと1部入れ替えのもう一枠が2部の注目ポイントだ。



順天堂大の粘りを振り切り、
入れ替え戦に望みをつないだ国士舘大

国士舘大98(25-17,20-16,22-21,31-13)67順天堂大
081018kokushi立ち上がりは国士舘大ペース。#4寺嶋(4年・F)、#13馬(2年・C)を中心に得点を重ねていき、リードを奪う。対する順天堂大はツープラトンで選手を起用。だが、序盤はオフェンスが上手く噛み合わずに得点を奪えない。ディフェンスでも国士舘大に簡単に得点されてしまうケースが多く見られる。逆に国士舘大は順天堂大に対し好ディフェンスを見せ、リードを保つ。だが、2Q中盤順天堂大は#4綿貫(4年・F)の連続得点からリズムに乗り、10点差まで詰め寄る。だが、前半終了間際に国士舘大#13馬にフリースローを決められて、12点差で前半を終える。

3Q序盤、順天堂大は#4綿貫、#10山本(3年・C)、#19近藤(1年・PF・八千代)の3連続得点で2点差に詰め寄る。国士舘大は#23三村(1年・F・東海大菅生)のジャンプシュートで対抗。だが、残り5分42秒で#4綿貫にバスケットカウントを許すと、ついに逆転される。このまま順天堂大のペースで試合が進むかと思われたが、国士舘大#5立花(4年・G)がバスケットカウントで再逆転すると、そこから再び国士舘大が試合の主導権を握る。#23三村、#5立花などが5連続得点。再び10点以上の差をつける。順天堂大も3Q終盤に#11森田(3年・F)らインサイド陣が奮闘するも、点差を詰めきれずに13点差で最後の10分へ。4Qも順天堂大は粘りを見せるが、流れを掴んでいくのは国士舘大だった。中盤、国士舘大に2本の速攻が出るとそこから流れは一気に国士舘大へ。また、#23三村の連続3Pも決まって得点を90点に乗せる。最後はベンチメンバーも出て、国士舘大は大盛り上がり。試合の中盤に逆転されたものの、最後はしっかりと勝利を掴んだ国士舘大は、入れ替え戦出場へと望みをつないだ。

写真:監督の指示の後、さらに立花自らが作戦板を手に持ち、チームメイトに指示を出す。選手自らが考えられるのは強いチームの証と言える。



あと一歩が及ばなかった拓殖大は今年もインカレを逃す
白鴎大との入れ替え戦争いは最終日に決着

白鴎大73(20-26,15-11,21-17,17-16)70拓殖大
081018ikeda白鴎大は自らの2勝が入れ替え戦回避条件。拓殖大は1勝すれば入れ替え戦回避だが、2勝しなければインカレ出場はない。
序盤リードしたのは拓殖大。#99長谷川(1年・F・能代工)が積極的に仕掛け、あっと言うまに10点近く差をつけた。後手に回った白鴎大。ここまでならばそのままずるずるといってしまいそうな部分だったが、それでも粘った。6点差を追う2Q、なかなか拓殖大ディフェンスが割れない時間帯に#25池田(4年・C)がふんばると、得点では#29徳丸(4年・F)の連続得点逆転。それで気持ちも落ち着いたのかディフェンスにも集中力が出てきた白鴎大。そこからリードを広げたいが、拓殖大も#97小袋(3年・G)のバックドアや#7松本(2年・G)の活躍でなんとかついていく。しかし大事な4Q、拓殖大にミスが出る。#7松本と#99長谷川の速攻が連続で失敗。白鴎大もミスはあるが#33フィルユン(4年・C)がゴール下で粘る。拓殖大は得点が止まりがちだが、なかなかスコアラーを戻すタイミングが得られない。#3宇佐美(3年・G)と#22松崎(2年・G)をコートに入れられたのは残り2分半の時間帯。入った宇佐美と#1宮城(4年・G)が連続3Pで逆点するが、#00藤江(3年・F)にすぐさま3Pを決め返されて逆点されてしまう。残り1分を切り、4点を追う拓殖大。#99長谷川が速攻を1本決めるが、ファウルゲームを仕掛けても届かず3点差で敗北。拓殖大は5位を失い、入れ替え戦争いからも抜けられなかった。

さまざまなものがごくわずかだけ足りなかった結果、拓殖大は2年連続インカレ出場権を失うことになった。しかしこれで決着がついた訳ではない。2戦目に負けた方が入れ替え戦行きとなる。白鴎大も依然崖っぷち。特に2戦続けて安定した試合ができていない白鴎大の調子が最終戦の勝負を分ける可能性もある。

写真:白鴎大は池田の頑張りでリズムが好転。



慶應義塾大が2部優勝決定
昨年の無念を晴らすべく、入れ替え戦に臨む

早稲田大78(17-15,18-25,22-24,21-23)87慶應義塾大
081018SUZUKI.jpg筑波大の勝利を受けて、1勝すれば優勝決定となる慶應義塾大。しかし序盤の立ち上がりは悪い。佐々木HCは「二ノ宮が変だった」と指摘。その#16二ノ宮(2年・G)も「用意できていなかった」と反省する1Q。明治大戦でスパークした早稲田大#51相井(2年・SG)に再三3Pを決められてしまう。それでも2Qには#15酒井(2年・F)、#12田上(3年・F)、#16二ノ宮らの得点で逆点。しかし開始4分で#10小林(3年・G)がリバウンド争いでテクニカルを取られると早稲田が再びリード。しかしトラベリングやファウルが続いてリズムが作れず、その間に慶應大はフリースローなどで再度逆点して前半は5点のリードを奪った。

このまま慶應大がリードするかと思われたが、早稲田大は#相井、#9平井(2年・SG)のタッチは好調で、#13下山(2年・PG)もミドルシュートが決まる。一時は10点あった差も慶應大が引き離しきれないうちに4Qには逆点を許してしまう。しかしそういった状況でも最後に集中を戻せるのが慶應大。#4鈴木(4年・F)の3Pに#16二ノ宮が華麗なレイアップを決め、#4鈴木がバスカンの速攻を決めると残り2分で再びリード。そのまま危なげなく逃げ切り、優勝を決めた。

「予想外の時点で入れ替え戦が決まってしまい、モチベーションを保つのが難しかった。練習も良くなかった」(#4鈴木)というように、最終週の出来としては慶應大らしくない部分はあった。それでも最後は締めて優勝。2003年は2位だったため、それよりも上の結果を示しての入れ替え戦進出となった。


※明治大VS筑波大は別途掲載します。

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2008.10.17 (Fri)

2部総括vol.2(9/28~10/12)

近年にない高レベルの2部リーグも遂に決着
最終週に全ての雌雄を決する瞬間が到来

081016keio.jpg2部リーグが1部より熾烈なのは3つの戦いがある故だ。
一つは1部入れ替え戦争い、二つ目は5位以内のインカレ出場権争い、そして三つ目は3部入れ替え戦争いである。

1つ目の争いである1部入れ替え戦進出はまず慶應大が抜け出した。順位は最後の早稲田大との対戦で決定する。2勝すれば優勝、2敗なら2位もあり得、1勝1敗ならば順位は明治・筑波・国士舘の結果によるという状況だ。残りの争いは全て最終週にて決定する。昨期は主将が試合中に大ケガをするアクシデントに見舞われ、主力もその後次々と試合中に負傷した。今期はそういう大きな事故はなく、春から着実に力をつけて結果を出した。後は1部復帰なるかどうか。全ては入れ替え戦で問われる。
そして残りの争い全てがどうなるか、大学リーグの最も面白い瞬間が最後にやってくる。

■最終週を残しての勝敗
慶應義塾大 10勝2敗 ※1部入れ替え戦進出確定
明治大   9勝3敗
筑波大   9勝3敗
国士舘大  8勝4敗
早稲田大  5勝7敗
拓殖大   4勝8敗
白鴎大   2勝10敗
順天堂大  1勝11敗 ※3部A入れ替え戦進出確定

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2008.10.12 (Sun)

10/12 関東大学2部リーグ 第6週 早稲田大VS明治大 第2戦

#51相井の3Pと全員のディフェンスでの粘り
必死の頑張りが早稲田に勝利を呼び込み、明治は痛い3敗

早稲田大83(19-25,15-18,26-11,23-21)75明治大
081012waseda.jpg2敗の明治大と7敗の早稲田大。ここまでの結果を見れば明治大有利と誰もが想像したはずだ。早稲田大も1戦目は前半リードと粘ったが、シュートの好調さに引っ張られたもの。後半は逆転負けしている。

そんな状況で始まった2戦目はやはり明治大がリードする展開となった。しかし、後半その流れは一変する。早稲田大のオフェンスが爆発し、3Qに逆転。ディフェンスも集中していた。焦った明治大はシュートの確率も悪くなり、ボール運びも不安定になる。そのまま早稲田大に逃げ切られる予想外の敗北を喫し、慶應大に2勝して持ち直した気持ちを再び意気消沈させられる格好となった。
これで明治大は3敗。筑波との直接対決で雌雄を決する。

写真:相井の3Pに早稲田メンバーが笑顔で彼を囲んだ。昨年リーグからずっと重苦しい雰囲気をまとっていた早稲田大にようやく心からの笑顔が戻った。

※試合のレポートと早稲田大・赤沼選手、相井選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2008.10.12 (Sun)

10/12 関東大学2部リーグ 第6週 慶應義塾大VS筑波大 第2戦

接戦から抜け出したのは慶應大
エース#10小林が納得の活躍で筑波大に快勝

慶應義塾大90(18-20,23-18,23-15,26-19)72筑波大
081012KEIO.jpg1戦目を慶應大が勝ったことでともに2敗となり、残りの試合を全て勝つことが求められる両者。3敗目は入れ替え戦争いからの脱落を意味する。
注目の2戦目は序盤から筑波大のシュートが高確率で決まったが、前半で慶應大が逆転に成功すると、後半は慶應大ペース。それでも粘る筑波大に対し、慶應大も逃げる。3Q終盤に#12田上(3年・F)がファウルされて足を痛めるが、それでも最後は追い上げの勢いを失った筑波大から2勝目をもぎとった。筑波大は今期、トーナメントに続きまたも慶應大の前に破れた。

写真:筑波戦から慶應大応援団にはボードが登場。

※試合のレポートは「続きを読む」へ。

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2008.10.12 (Sun)

10/12 関東大学2部リーグ 第6週 第2戦

2部の命運を握ったのはなんと早稲田
明治大に逆転勝利し、慶應大が入れ替え戦進出決定


三つ巴の一角、注目の慶應大VS筑波大は慶應大の2連勝。1Qはリードされながらも最後は大差で逃げ切った。これで筑波大に対してフルメンバーでは2001年のリーグ戦での敗北以来、公式戦では負けなしを続けている(※1)。そして、この日は早稲田大が明治大を破る波乱が2部の運命を変えた。これにより、慶應大の入れ替え戦行きが決定。筑波大と明治大はともに3敗となり、直接対決に入れ替え戦進出をかける。この勝敗次第では国士舘大に入れ替え戦の切符が転がり込む可能性もあり、2部最終週は真の決戦の場となる。
順天堂大は拓殖大に敗北し、3部A入れ替え戦行きが決定した。3部Aは國學院大が優勝決定、2位には注目の関東学院大が忍び寄る。どこを相手とするかは最終週を待つ格好となった。
※1 2003年新人戦は順位決定戦で対戦しているが、この時は主力を2人欠いた慶應大が敗北している。


余裕の勝利で4勝目
拓殖大は入れ替え戦回避・インカレ出場に一歩前進

拓殖大90(23-22,20-12,28-14,19-21)69順天堂大
081012nagai.jpg負ければ入れ替え戦が決定する順天堂大。1Qはなんとかついて行ったが2Q以降にほころびが始まると、ずるずると止められなくなった。後半9点差を追って#6渋谷(4年・G)のレイアップや#18趙(1年・C)のバスカンなどで粘るが、拓殖大#53小野(2年・C)にバスカンを決め返され、#1宮城(4年・G)の3Pが続くと意気消沈。そこからは拓殖大が好きなように得点を量産。ディフェンスで食い止められず3Qで23点差をつけられると順天堂大は為す術がなくなった。4Qにはメンバー総入れ替えを行うなど、苦しんだまま敗退。#4綿貫(4年・F)が16分でわずか3得点となれば勝利は遠い。この負けで順天堂大は3部入れ替え戦が決定してしまった。最終週は上位に絡む国士舘大との対戦を残す。精神的に苦しい状況でパフォーマンスを見せるのは難しいことだが、健闘を期待したい。

拓殖大は4勝目。最終週は現在2勝の白鴎大との直接対決を残し、結果次第でまだ入れ替え戦もちらつく。しかし早稲田大の勝敗によってはインカレ出場の5位浮上もある。2部降格以来、昨年初めてインカレ出場を逃した。今年はなんとしても出場したい思いで臨んでくるだろう。
写真:17得点、13リバウンドの永井。今リーグではインサイドでコツコツ仕事をする姿が目立っている。


自分たちのゲームができない白鴎大は
入れ替え戦への足音が忍び寄る

白鴎大77(18-26,13-14,20-30,26-35)105国士舘大
081012ma.jpg白鴎大は苦しいゲームとなった。#00藤江(3年・F)の復帰で得点面では核ができたが、今度はそれ以外が機能しなくなっている。藤江の動きと回りが合っておらず、1対1で攻めるしか形がない。また、ここまで得点源の一人だった#3店橋(4年・G)は第1戦44分出場で無得点、第2戦も14分の出場にとどまり、無得点の絶不調。齋藤監督は#3店橋をベンチへ下げ、#64黒田(1年・G)や#16福田(4年・G)を投入する。しかし国士舘大インサイドの守護神#13馬(2年・C)が止められない。#33フィルユン(4年・C)、#88サインバヤル(3年・C)が次々とファウルトラブルに陥った。勢いに乗せてしまえば国士舘大を止めるのは難しい。白鴎大はオフェンスの固まりと化した#00藤江(3年・F)がシュートを打ち続ける。しかし1人のスコアラーでは対抗できず、またディフェンスの的も絞られている。終盤には周囲との合わせも狙うが、差は開く一方になってしまう。国士舘大は4Q終盤、4年生の#8有山(C)が応援団の大喝采を受けながら初めてコートに送り出された。その有山が1分で6点を決める活躍を見せて国士舘大は大盛り上がりのうちに試合終了。気持ちよく8勝目を手に入れた。

最終週、国士舘大は順天堂大との戦いとなる。上位の結果次第では1部入れ替え戦の可能性もある。油断せずに2勝したいところだ。白鴎大は拓殖大と入れ替え戦回避をかけた直接対決が待つ。白鴎大が2勝すれば4勝で並び6位浮上となる。どうしても負けられない戦いを前に、どこまでチームを立て直せるかが注目だ。

写真:24得点、21リバウンド。圧倒的な力を見せた馬。

※慶應大VS筑波大、明治大VS早稲田大は別途掲載します。

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2008.10.11 (Sat)

10/11 関東大学2部リーグ 第6週 第1戦

ベンチスタートの活躍が光った拓殖大は3勝目
拓殖大96(22-27,25-14,22-24,27-21)86順天堂大
081011otisゲーム序盤、前線から当たる順天堂大のディフェンスに拓殖大は対応しきれない。ハーフコートまでボールを運ぶのにも一苦労の拓殖大は、出だしで順天堂大に乱された感が否めなかった。簡単なシュートも落としてしまい、なかなか得点が伸びない。対する順天堂大は、#4綿貫(4年・F)、#6渋谷(4年・G)を中心に得点を重ねる。1Q終盤には綿貫の3Pのバスカンも決まり、4点プレー。拓殖大からリードを奪う。だが、拓殖大も順天堂大のディフェンスに徐々にアジャストし始める。2Qには#7松本(2年・G)の連続3Pで6点を詰める。また、#1宮城(4年・G)に替わって入った#25二井(3年・G)が入ってから速攻が出るようになり、逆転に成功する。

後半の立ち上がりは点の奪い合いとなったが、リードを奪っていくのは拓殖大だった。4Qの立ち上がりまでは順天堂大も粘るが、拓殖大は#53小野(2年・C)のゴール下や、#25二井のバスカンなどで加点。残り5分で拓殖大が5点のリードを奪うと、そこからは一気に拓殖大ペースとなる。得意の速い展開から次々と得点を重ね、見る見るうちに10点差。ここでも粘りたい順天堂大だが、インサイドの要である#10山本(3年・C)、#18趙(1年・C・藤枝明誠)が次々とファウルアウト。残り2分半をきってからは2得点しか奪うことができなかった。ベンチメンバーの活躍が光った拓殖大は3勝目をあげ、インカレ出場に望みをつなげた。

※拓殖大・二井選手のインタビューは「続きを読む」へ。


国士舘大を追い込むも、あと一歩及ばなかった白鴎大
白鴎大85(19-29,16-16,16-16,25-15,9-13*)89国士舘大 *OT
081011hakuohkokushi第4週までの覇気が、国士舘大になかった。それでも、試合は3Qまで国士舘大がリードを奪う。白鴎大も流れを掴みかけていたが、どうしても10点差を縮められなかった。4Qに入ると、白鴎大が一気に乗った。#10田中(2年・G)の連続3Pや#5千葉(3年・F)のゴール下でじりじりと詰めていき、残り2分には2点差とする。だが、国士舘大も#13馬(2年・C)がインサイドで粘り、リードを奪わせない。だが、残り43.6秒で、白鴎大#00藤江(3年・F)が3Pを沈め、遂に逆転し2点リード。その後は互いに簡単にシュートを打たせないが、残り29.6秒で白鴎大#33フィルユン(4年・C)がファウルアウト。国士舘大#13馬にフリースローを与えてしまう。馬はそれを2本とも決めて同点に持ち込む。最後、白鴎大は#00藤江に託すもリングを弾かれてしまう。だが、そのこぼれ玉を取った国士舘大もシュートに繋げることはできず、延長戦突入となった。

延長戦序盤は一進一退の展開。だが、白鴎大は残り1分40秒に#88バドビャンバ(3年・C)の3Pが決まって以後ノーゴール。逆に国士舘大は#13馬のゴール下やファウルで得たフリースローを決め、逃げ切った。


終盤、流れを掴んだ慶應義塾大に軍配!
慶應義塾大71(18-13,15-16,11-16,27-22)67筑波大
081011tsukubakeio第4週、明治大に2敗し2位となった慶應義塾大は、1敗を守っている筑波大との対決。入れ替え戦に懸ける思いが強い両チーム。ゲームを制したほうが、入れ替え戦へと近づく。

1Q序盤は点の奪い合いとなった。筑波大は#32木村(4年・C)、#47富田(4年・C)のインサイド陣を中心に、慶應義塾大は#12田上(3年・F)と#16二ノ宮(2年・G)を中心に加点していく。だが、筑波大は1Q残り3分17秒の#45鹿野(3年・F)のバスケットカウントを境に1Q終了まで無得点に終わる。その間に差を広げたい慶應大だが、リバウンドで負けてしまい、オフェンスが上手く機能しない。それでも#16二ノ宮、#12田上の得点で10点のリードを奪う。筑波大も#47富田や#24高橋(4年・F)が加点するも、すぐに決め返されてしまう。2Q終盤になると慶應大の得点が止まる。その間に筑波大が#5中務(4年・F)の得点などで点差を縮め、4点差で前半を終える。

後半の立ち上がりに筑波大#32木村が2本のシュートを決めて同点に。その後は一進一退の展開となる。試合が動いたのは4Q残り3分24秒。慶應大は#16二ノ宮の3Pが決まり、3点のリードを奪う。筑波大はタイムアウトで立て直しを図るが、その後すぐに#15酒井(2年・F)、#16二ノ宮の速攻が決まって6点差。筑波大は後半2回目のタイムアウト。このタイムアウト明けからは慶應大にファウルが続き、筑波大にフリースローが。#5中務はそれを2本決めて2点差。だが、決め手の1本が来ない。それは慶應大も同じで、あと1本が出ない。残り40秒で筑波大は最後のタイムアウト。だが、次のプレーで筑波大は連携ミスが出て慶應大ボールに。結局、残り14秒で慶應大#10小林(3年・F)にシュートを許して4点差。最後に筑波大は#47富田がシュートを放つもリングに弾かれタイムアップ。慶應大が入れ替え戦へ向けて一歩前進した。

※慶應義塾大・二ノ宮選手のインタビューは「続きを読む」へ。


川崎の3連続3Pで勝負あり!明治大が逃げ切る
早稲田大77(23-20,19-21,10-26,25-27)94明治大
081011meijiwaseda前半は明治大が早稲田大に押されていた。
この日も#6伊與田(4年・PG)はベンチだった明治大は、スタートに#19田村(1年・PF・洛南)を起用という慶應大戦と同じラインナップで登場。だが、立ち上がりから早稲田大の激しいディフェンスに思うようにボールが運べず、苦戦する。#24岩澤(3年・SG)が投入されてからは、明治大も落ち着くがそれでも粘ったのが早稲田大だった。ディフェンスで必死に粘り、接戦に持ち込む。この予想外の展開に焦りが見える明治大。想うようなオフェンスが出来ない。前半も早稲田大にリードを奪われて終了するなど、“らしさ”が見えない。

だが、後半になると状況は一変。明治大は#21川崎(4年・F)の3連続3Pでリードを奪うと、そこからは本来の形が戻ってくる。対する早稲田大は、得点が入らずズルズルと離されてしまう。それでも#51相井(2年・SG)や#00金井(2年・F)ら下級生が粘り、なんとか食らいついていく。だが、一度乗った明治大を止めることは難しく、最後は15点差をつけられて敗北。また1つ黒星を増やしてしまった。前半は善戦した早稲田大。これが1試合通してできれば、勝ちは見えてくるはずだ。

※早稲田大・相井選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2008.10.05 (Sun)

10/5 関東大学1部リーグ 第5週 慶應義塾大VS明治大 第2戦

主将・伊與田が欠場するも全員バスケが実った
明治大が慶應大に2連勝!

慶應義塾大79(17-19,17-16,27-27,18-32)94明治大
081005meiji.jpg首位攻防戦に国士舘大の体育館は満員の観客の注目が集まった。
初戦では明治大に敗れた慶應大だが、この日は序盤から接戦を展開。ともに譲れない勝負の気迫が満ちていた。明治大は主将#6伊與田(4年・主将・G)が故障欠場となったが全員がこの穴を埋める。慶應大はディフェンスで粘るが、明治大の得点力はその守りをわずかに凌駕。3Qまで接戦だった試合は、4Qの3連続得点で明治大が慶應大を引き離すと、そのまま慶應大に追いつかせずに逃げ切った。明治大は崖っぷちからの2連勝。これでともに2敗。両者まだ瀬戸際に立っていることは間違いない。

慶應大は残す筑波大、早稲田大との戦いが、明治大には早稲田大と宿敵筑波大の戦いが残る。勝負は三つ巴の様相を呈している。入れ替え戦進出に向けて依然上位の行方はまだ不透明だ。

写真:立ちつくす慶應大・鈴木の前で明治大のメンバーが歓喜をあげた。

※試合のレポートと明治大・岩澤選手、金丸晃輔選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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EDIT  |  23:40  |  2008リーグ戦2部  |  Top↑

2008.10.05 (Sun)

10/5 関東大学2部リーグ 第5週 第2戦

慶應大は明治大に2敗となり上位陣の行方はまだ見えず
国士舘大は拓殖大に破れ上位争いから一歩後退


慶應大、国士舘大が勝利すれば上位争いの勢力図が変わるはずだった第5週。しかしともに接戦で敗れ、2部の行方はまだ混沌としている。1敗を守った筑波大だが、このまま終盤に向けて残すのは慶應大・明治大と最も手強い相手。慶應大は筑波大と早稲田大の対戦を残し、明治大は早稲田大、筑波大の対戦を残す。筑波大に破れた早稲田大は一歩後退し、苦しくなった。インカレ出場を懸けてもう一敗も許されない。また、3部入れ替え戦に向けても直接対決を残す下位陣も油断ならない状況が続いている。


アウトサイドの入らない国士舘大に対し
粘った拓殖大が念願の2勝目!

拓殖大60(13-4,15-19,19-12,13-22)57国士舘大
081005TAKUSHOKU.jpg国士舘大の1Qの点数はたった4点。序盤から“らしい”動きはなりを潜め、イージーシュートが決められない。一方の拓殖大はここまで得点をひっぱってきた#22松崎(2年・G)ではなく#3宇佐美(3年・G)を先発させ、交代させながらだった#1宮城(4年・G)もほぼフル出場で国士舘大からリードを奪う。得点面では#99長谷川(1年・F)が貢献、守りでは#42永井(2年・F)、#53小野(2年・C)がペイント内で粘る。国士舘大は1Qで#4寺嶋(4年・F)が2ファウルと波に乗れない。追い上げたい気持ちが空回りしているのかどうか、ミスが続いて得点が入らない。特にここまでアウトサイドでチームを盛り上げてきた#23三村(1年・F・東海大菅生)の調子が上がらず、リズムを変えようと#14渡邉(3年・G)、#22冨塚(2年・F)らを投入するが、流れを変えるには至らない。頼りの6マン、#10吉満(3年・G)もこの日ばかりはチームに貢献できずなんと無得点。足を痛めている#13馬(2年・C)が後半奮起するが、拓殖大もそう簡単には主導権を渡さない流れとなる。それでもこれまで幾度となく接戦を制してきた国士舘大が拓殖大を追いつめるが、最後のシュートは決まらずタイムアップ。拓殖大が嬉しい2勝目をあげた。

写真:勝利の瞬間、ベンチから飛び出してきた寒竹が宇佐美、宮城を次々に抱きしめた。

※拓殖大・宇佐美選手のインタビューは「続きを読む」へ。


待ちに待った1勝をあげた順天堂大
白鴎大は1戦目のようないい部分を出せず敗退

白鴎大78(15-28,21-16,21-24,21-25)93順天堂大
081005yamamoto.jpg第1戦とは全く逆の試合を見ているようだった。1戦目では白鴎大が1Qにダッシュし、奪ったリードをそのまま保った。2戦目では逆に順天堂大がリードを奪い、白鴎大を置き去りにする。そこで勝負は決したも同然だった。焦る展開になるとなかなか自分たちのバスケットができない白鴎大。逆に精神的に優位な立場を得た順天堂大は、自分たちの持ち味であるアウトサイドシュートが面白いように決まっていく。インサイドでも#33フィルユン(4年・C)に対して#10山本(3年・C)、#18趙(1年・C)が奮闘。白鴎大に追い上げを許さない。白鴎大は#00藤江(3年・F)が奮闘するが、周囲との動きはかみ合っていない。白鴎大のようなチームは、こうした個性が際だつ選手とプレイを合わせられるかどうかがカギだが、その点にはまだ不安が多く修正が必要だろう。試合はそのまま順天堂大がうれしい1勝を手にした。これで順天堂が1勝、白鴎大と拓殖大は2勝となった下位争い。こちらも入れ替え戦に向けて全く予断を許さない戦いが続く。

写真:インサイドで活躍した順天堂大・山本。

※順天堂大・北村選手のインタビューは「続きを読む」へ。


ファウルトラブルの早稲田大は思うようなバスケができず
筑波大が追い上げられながらも逃げ切りで1敗を守る

早稲田大79(15-25,22-17,20-23,22-34)99筑波大
081005kanai.jpg第1戦に引き続き、笛に苦しめられる内容だった。特に厳しい戦いを強いられたのは早稲田大。前半で主力のほとんどが3ファウルと苦しくなり、後半もそれは続いた。軽すぎる判定に対し対応しきれない早稲田大は、#00金井(2年・F)や#21山田(3年・F)らが筑波大に対して追いすがり、1Qには10点あった差を2Q終了時に5点に押し戻した。しかし、早稲田大のファウルトラブルは収まらない。3Qに入ると#10根本(4年・C)、#51相井(2年・SG)、#1東(4年・G)、#00金井の4人が4ファウル。ここまで吹かれてしまえば早稲田大が思うようなバスケットをできる訳もない。筑波大はこの隙に#31梁川(4年・G)、#32木村(4年・C)らが得点を量産。こちらも#47富田(4年・F)や#5中務(4年・F)が4つ目のファウルを吹かれていくが、選手層は厚くベンチメンバーがカバーする。苦しい早稲田大はそれでも#9平井(2年・SG)の3Pバスカンで粘るが、4Q終盤に#1東、#20久保田(1年・C)、#00金井の3人が相次いで退場。攻撃の先鋒をなくした早稲田大の追撃はここまで。最後は筑波大が控えメンバーを出場させ、余裕の逃げ切りを決めた。

筑波大はこれで首位に立った。早稲田大は一歩後退。下位チームには2勝のアドバンテージがあるが、残す対戦が上位校ばかりと苦しく、一歩間違えばインカレを逃すこともあり得る。また、上位校同士の戦いに入ってから、笛に左右されるような場面が目立つのは気になるところだ。選手は「対応」を強調しているが、時にその努力も限界を感じさせられる笛もある。今年の2部は非常にレベルが高く、試合内容のタイトさは1部をしのぐ部分もある。そうした状況でどのようにさばかれるか、残り2週の戦いに注目したい。

写真:早稲田大を引っ張るのは2年生の金井。

※筑波大・木村選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※慶應大VS明治大は別途掲載します。

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EDIT  |  23:35  |  2008リーグ戦2部  |  Top↑

2008.10.04 (Sat)

10/4 関東大学2部リーグ 第5週 第1戦

上位校は1部入れ替え戦争いに向け正念場
全勝の慶應大も遂に1敗で混戦模様へ


残り3週は上位も下位も入れ替え戦に向けて最も大事な試合が続く。国士舘大に2敗し、もう1敗もできない明治大はここまで全勝の慶應大に1勝。終始安定したオフェンスを展開し、追い上げる慶應大を寄せ付けなかった。慶應大はシュートタッチが良くなく、2戦目の修正が迫られる。
白鴎大は3部入れ替え戦回避に向けて2勝目。上位下位ともまだ先は見えない。


吉本のリバウンドで勝負あり!
国士舘大が拓殖大を振り切り、6勝目を挙げる

拓殖大72(21-21,15-18,20-18,16-18)75国士舘大
081004maron流れの行き来が顕著に見えた試合だった。
国士舘大が得点を稼げば、拓殖大は失速。拓殖大が次々とシュートを決めれば、国士舘大はダンマリ。「何回か練習試合をしているけど、両チームとも調子は悪い感じだった」と国士舘大#13馬(2年・C)は振り返る。前半を3点リードで終えた国士舘大。3Qも上々の立ち上がりを見せ、拓殖大からリードを奪う。その2分間、無得点に終わった拓殖大はタイムアウト。ここからは拓殖大ペースへ。インサイドの#53小野(2年・C)が奮闘など、5分で14点を奪った拓殖大は逆転に成功。
だが、国士舘大も最後に決め返し1点リードで最後の10分へ。

開始5分でフリースローの1得点しか獲得できなかった国士舘大に対し、拓殖大は#53小野(2年・C)のバスケットカウントでまたもや流れを掴む。更に、激しいディフェンスから#26上杉(1年・C)が3Pを沈め、残り5分で58-64。拓殖大がリードを奪う。国士舘大はたまらずタイムアウト。その後は#13馬(2年・C)の得点などで次々と得点を重ね、拓殖大を捕らえる。ここからは1点を争うシーソーゲームとなった。国士舘大は#13馬が、拓殖大は#42永井(2年・C)が奮闘し、互いに譲らない展開が続く。

試合が動いたのは残り5.8秒だった。スコアは73-72で国士舘大が1点リード。拓殖大のタイムアウト後、ゲームは再開。国士舘大#5立花(4年・G)のフリースローから始まった。立花の放った1本目のシュートはアウト。2本目も外れた。拓殖大にとっては願ってもないチャンス。だが、リングを弾いたボールを獲ったのは、国士舘大#6吉本(4年・F)だった。拓殖大は万事休す。すぐに拓殖大#1宮城(4年・G)がファウルで時間を止める。シューターは吉本。この場面、本人にかかるプレッシャーはかなり大きい。会場が固唾を飲む中、吉本はフリースローを2本決める。これが決勝点になった。国士舘大が拓殖大を振り切り、6勝目。1部との入れ替え戦にまた一歩前進した。

※国士舘大・馬選手のコメントは「続きを読む」へ。


前半は#00藤江、後半は#5千葉
3年生の活躍が光った白鴎大が2勝目を挙げる

白鴎大93(35-21,21-18,12-29,25-13)81順天堂大
081004bata#00藤江(3年・F)が1Qで8本の3Pを沈めるなど、高確率でシュートが入った白鴎大。前半は56-39と大量リードを奪う。順天堂大も、立ち上がりは勢いがあったが、その後は失速。17点のビハインドを追うことに。会場が「これは白鴎ゲームか」という雰囲気になる中、順天堂大は3Qで大爆発する。#4綿貫(4年・F)、#10山本(3年・C)を中心に次々と加点していく。ディフェンスでも、白鴎大からミスを誘い、完全に試合の主導権を握る。対する白鴎大は、前半入っていたシュートは落ち、リバウンドも取れない。勢いづいた順天堂大は見る見るうちに点差を縮めていき、3Q残り3分で7点差まで詰め寄る。その後も#10山本のゴール下や#16八木(2年・G)の3Pで白鴎大を追いかけて、残り28秒で遂に3点差。更に#20勝谷が放ったボールがブザーと共に決まり、3P。試合は振り出しに戻った。

だが、4Qになると白鴎大#5千葉(3年・F)が大奮闘。ディフェンスでは順天堂大#4綿貫に対して好ディフェンスを見せる。また、オフェンスリバウンドを次々ともぎ取り、白鴎大にセカンドチャンスを呼び込む。この千葉の活躍もあって、白鴎大は徐々にペースを掴む。順天堂大もなんとか追いすがりたいが、決め手の1本が出ない。結局試合は白鴎大が93-81で順天堂大を下し、2勝目を手にした。

※白鴎大・千葉選手のインタビューは「続きを読む」へ。


ファウルトラブルに苦しんだ両者の戦いは
オフェンスで上回った明治大に軍配

慶應義塾大86(17-23,17-25,26-21,26-27)96明治大
081004kanamaru.jpg守りの慶應大か、攻めの明治大か。
注目が集まった上位校同士の戦いは、序盤から笛に悩まされる展開となった。慶應大・#16二ノ宮(2年・G)が早々に2ファウルを吹かれたのに始まり、明治大も#14金丸晃輔(2年・SG)、#3金丸英悟(3年・PF)らが次々にファウルを吹かれていく。慶應大はディフェンスでは#14金丸晃輔に重点を置き、マークマンの#10小林(3年・G)がいい守りを見せるが、他の選手に外から打たれて決められるとリードされる展開となった。1Qで明治大が6点リードすると、その後は慶應大が追い上げては離されるという展開が続いた。ファウル判定は両者にかさんでいき、どちらもタイトなディフェンスが命取りになる状況。それでも積極的なオフェンスでシュート確率も高い明治大がリードを保つ。特に#21川崎(3年・F)の3Pは前週より引き続き好調で、慶應大の流れを何度も断ち切った。

10点前後を行き来する内容となった試合は、4Qもその流れは変わることがなかった。特にファウルトラブルは深刻になり、慶應大は精神的な軸である#4鈴木(4年・F)が不運な笛で4Q最初に退場。#10小林、#16二ノ宮(2年・G)も4つ目を吹かれていく。明治大も#3金丸英悟(3年・PF)、#14金丸晃輔、#24岩澤(3年・SG)も4つと両者どんどん苦しくなる。しかし得点面で優位を保つ明治大に余裕があった。最後はフリースローで得点を稼ぎ、慶應大に10点の差をつけ、第1戦を勝利した。

結局、両者2名ずつ退場者を出し、4ファウルも合計5名。ファウルとそうでない笛の基準が難しく、対応に苦慮する内容ではあった。ゲームプランとして慶應大は概ね目指した通りだった。誤算を言えばアウトサイドシュートの確率が明治大に比べてかなり悪かったところだろう。3Pは明治大12本に対し、半分の6本にとどまった。また、インサイドでは#3金丸英悟や#31駒水(2年・C)に粘られた。勝利に向けては#7岩下(2年・C)のこれまで以上の働きが絶対条件だ。明治大は#14金丸晃輔が20点と押さえられたが、その分周囲のメンバーが奮闘した。チームでつかんだ勝利と言えよう。

写真:明治大・金丸晃輔のマークにつく慶應大・小林。金丸に対しては酒井も好ディフェンスを見せ、ここまでアベレージ39点の金丸を20点に抑えた。
※明治大・川崎選手のインタビューは「続きを読む」へ。


筑波大は勝利するも“らしさ”は出せず
早稲田大60(10-16,14-21,21-18,15-15)70筑波大
081004tomida.jpg終始筑波大が試合の主導権を握っていた試合だった。
#31梁川(4年・G)はフリースローの1得点に留まったものの、#5中務(4年・F)が22得点14リバウンドの活躍。更に、#13片峯(3年・G)や途中出場の#47富田(4年・C)がそれぞれ2桁得点と、梁川の穴を埋める。だが、筑波大のスタイルである速い展開には持ち込めず、“らしさ”が出ない。対する早稲田大は、コートの5人が噛み合わず、全てが後手に回ってしまう。それでも、#00金井(2年・F)や#10根本(4年・C)が奮闘し、なんとか筑波大に食らいついていく。後半に入り、点差を10点とするがそれ以上詰めることができない。だが、筑波大もそれは同じで、10点以上の差をつけることができない。結局10点差を行き来する展開が最後まで続いた。筑波大は勝利し、8勝目を挙げたが課題の残る試合となった。

※筑波大・中務選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2008.09.28 (Sun)

9/28 関東大学2部リーグ 第4週 明治大VS国士舘大 第2戦

劇的な勝利の立役者は伏兵#17熊谷!
連続ブザービーターの逆転劇に熱狂の2部

明治大109(22-20,16-19,21-19,22-23,14-14*,14-16**)111国士舘大 *OT **WOT
080928kokushikan.jpg最早国士舘大の強さを疑う余地はない。選手の個々の能力が高いのはもちろんだが、走り負けしない体力、最後まで勝負を捨てない精神力や粘りは、バスケットをする上で時に能力以上に必要な武器である。

ダブルオーバータイムという精神力をすり減らす戦い。しかも、2度とも国士舘大はビハインドから延長に持ち込んだ。明治大は1戦目と同じくファウルトラブルに苦しんだ。エース金丸晃輔に賭けるも、最後は控えの#17熊谷(3年・G)の劇的なシュートで敗れた。

写真:喜びがはじける熊谷ら国士舘大の後ろで、明治大のエース・金丸晃輔が呆然と立ちすくんでいた。

※試合のレポートと、国士舘大・馬選手、熊谷選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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EDIT  |  23:40  |  2008リーグ戦2部  |  Top↑

2008.09.28 (Sun)

9/28 関東大学2部リーグ 第2週 第2戦

ダブルオーバータイムの末、明治大は2敗目
国士舘大の動きが上位陣の趨勢を左右する

2部は驚くべき展開を迎えた。第1戦とは異なり、序盤から接戦となった明治大と国士舘大の一戦は、追う展開ながら国士舘大が2度も同点ブザービーターを沈め、ダブルオーバータイムに突入。しかも最後も劇的なブザービーターで勝利を収めた。
入れ替え戦を狙う明治大はこれで痛い2敗目。次週から始まる頂上決戦に向けて、もう1敗もできない状況に追い込まれた。他の3試合は大きな波乱なく終了。次週からは上位も下位もますます目が離せない展開となる。


筑波大が順天堂を蹴散らし、1敗を守って後半戦へ
筑波大126(28-22,31-23,34-12,33-25)82順天堂大
080928IKEDA.jpg1Qの出来は第1戦と同じくまずまずの内容となった順天堂大。しかし、その勢いが後半まで持たないのがチームの課題でもある。1Qは6点差で追えたが、2Qになると筑波大#31梁川(4年・G)がチャージ。連続得点で一気に差を開くと筑波大ペースに。順天堂大は中に入れない分、どうしてもアウトサイド攻撃が中心。しかしシュートが外れてもオフェンスリバウンドが取れずそのまま引き離された。

オフェンス能力では筑波大を始め、ここまで戦ってきた上位校は1枚も2枚も上だ。とすれば、順天堂は一瞬たりともディフェンスの手をゆるめてはいけないはずだが、試合の中で中盤から後半にかけるとどうしてもゆるみが出る試合が目立つ。また、#10山本(3年・C)、#18趙(1年・C)が機能せず後半は筑波大にあっさりと得点される姿が目立った。0勝の苦しい展開が続くが、次週からは下位チームとの戦い。終盤に向けての修正が課題だろう。筑波大は正念場の後半戦を迎える。真の力がここで試される。
写真:筑波大は#10池田(3年・C)ほか、ベンチメンバーのほとんどを出場させての勝利。


拓殖大が粘るも慶應大は余裕の8勝目、
入れ替え戦出場がかかる重要な後半戦へ無傷で突入

慶應義塾大102(26-16,22-17,32-33,22-21)87拓殖大
080928UESUGI.jpg2戦目も試合は慶應大の流れの中にあった。#7岩下(2年・C)を中心に得点を重ね、拓殖大を引き離す。だが、追う展開ながら拓殖大はアウトサイドが好調。#26上杉(1年・C)、#3宇佐美(3年・G)、#25二井(3年・G)らがパスを回してフリーを作り、ディフェンスを振り切ってからのシュートがよく入った。差をつけられてからも気持ちを切らすことなく、離されては追い上げる。慶應大は得点は取っているが、その部分ではディフェンスが後手に回る。また、アウトサイドは#10小林(3年・G)が積極的に打っていくが、外れる場面が目立った。それでも慶應大は控えの選手を出場させながら危なげない戦いで勝利。これで慶應大は唯一無敗の8連勝。しかし次週から始まる上位チームとの戦いが慶應大の運命を決める。山場は次週の明治大戦。選手の能力が高く、外からどんどん打ってくるチームは油断のならない相手だ。佐々木HCも「明治戦に向けての練習をしている、あと1週間で仕上げていく」と勝利への意欲を語った。
写真:拓殖大・上杉は8得点。1年生ながら頑張りが見える。



1戦目とはうって変わって早稲田大が白鴎大に逆襲
早稲田大96(22-10,23-11,29-12,22-32)65白鴎大
080928fujie.jpg「学生は難しい。日替わりだから」。白鴎大・齋藤監督が嘆息した。第1戦で早稲田大に勝利した白鴎大、しかし2戦目は終始空回りする結果となってしまった。ケガで欠場していた#00藤江(3年・F)をこの日は起用。入れ替え戦を回避するための本番はこれから。次週から始まる下位チームとの終盤戦に向けて、藤江の力は必要不可欠だ。むろん体調が万全な訳ではないが、「ゲーム勘を戻さなくてはならないから」と齋藤監督苦渋の決断が見える。しかしその藤江も積極的な動きを見せるがチームと動きがかみ合わない。いつもはコンスタントに得点を稼ぐ#3店橋(4年・G)もわずか5点にとどまった。一方の早稲田大は#00金井(2年・F)が30点・#51相井(2年・SG)24点と2年コンビを中心に大活躍。ここまでインサイドの負担を一人で負っていた#20久保田(1年・C)も#10根本(4年・C)と出番を分け合うことで負担が減った。早稲田は4敗を守った。しかし残すのは上位校との対戦ばかり。まだ道は険しい。
写真:藤江がどこまでチームに貢献できるかで今後の戦いも変わるだろう。

※明治大VS国士舘大は別途掲載します。

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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