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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.10.31 (Sun)

【2010リーグ1部】10/31 日本大VS慶應義塾大 第2戦

【勝負所で点を伸ばした慶應大が日本大を圧倒】
101031ninomiya.jpg 9週間10チームで争ってきたリーグ戦を締めくくる最終試合は、日本大慶應義塾大の好カードとなった。東海大が最終戦で12勝目をあげたことにより、この日本大と慶應大の対戦結果によって、東海大を含めた3チームの順位が決まることとなった。慶應大が勝てば慶應大が2位、3位東海大、4位日本大となり、日本大が勝って得失点で上回れば東海大が2位、3位日本大、4位慶應大となる計算。インカレのシードを考えれば青山学院大とは反対ブロックになる2位か3位を狙いたい両者。試合は出足こそ日本大がリードを奪ったが、1Qに逆転してから慶應大が最後まで優位に立って日本大を下した。

 先制点は日本大#24熊吉(3年・C)。第1戦でもチームハイの24得点を挙げた熊吉は、この第2戦でも引き続き積極的にインサイドを攻めていく。#14森川のミドルシュートもあって8-0と好調な滑り出しを見せた。一方の慶應大は、日本大の堅守にインサイドで攻められず3連続ターンオーバー。リバウンドも取られて後手に回る展開となる。しかし#4二ノ宮(4年・G)の3Pで初得点となると、日本大#14森川の2ファウルもあって次第に盛り返した。交代で入った#21本橋(1年・CF・佼成学園)がミドルシュートを沈め、チームを盛り上げる。振り返れば、ここからの時間帯がこの試合の一番の勝負所だった。日本大#14熊澤(4年・G)がアウトサイドから決めれば、慶應大も#4二ノ宮が3Pを返して両者一歩も譲らない。だがその二ノ宮が好ディフェンスからボールを奪い、#20中島(1年・F・魚津)に繋いで速攻を成功させると慶應大が勢いをつかんだ。日本大がターンオーバーをするのとは反対に、慶應大は#4二ノ宮が1Q終了のブザーとともに3Pを沈めてガッツポーズ。17-23で1Qを終える。

101031syon.jpg 2Q、慶應大の得点が止まる間に日本大が追い上げ、開始3分で23-25と2点差まで詰める。しかしそこからシュートがリングに嫌われ点が伸びず、慶應大に再びリードを広げられた。慶應大は2Q中盤に#4二ノ宮、#14家治(3年・F)、#11金子(3年・PG)と連続でシュートが決まって勢いに乗り、40-26で前半を終える。後半はトランジションの速い展開となり、両者入れあいとなった。相手をロースコアに抑えて戦うディフェンシブなチームである日本大にとって、慶應大と点の取り合いになることは少々分が悪い。日本大#4篠山(4年・G)が「慶應に走られたのを止められなかったのが1番の敗因」と振り返るように、走り合う展開に引きずり込んだ慶應大がリードを広げ、90-74で試合終了となった。日本大は#4篠山のブロックや#37渡部(3年・G)の3Pで会場を沸かせる場面もあったが、追い上げへの勢いはつかめなかった。

 日本大と慶應大、実力差はこの点差ほどのものではないだろう。勝敗を分けたのは勝負どころでの決定力だ。1Qの逆転の影響は大きく、そこから勢いづいた慶應大はその後も自分たちのペースに持って行くことに成功した。一方の日本大は、追い上げて2点まで詰め寄っても、その先に繋がらなかった。この試合の結果、慶應大が2位、日本大が4位となった。優勝は出来なかったが、主将でメインガードである#4二ノ宮・#4篠山を欠きながら両者もちこたえて上位にとどまり、主将が復帰してそれぞれ責任を果たした。インカレに向けてもちろん好材料となるだろう。両チームとも自分たちのバスケットに持ち込んだ時の強さは証明済み。後はいかに勝負どころを制し、試合の主導権を握るかだ。インカレでの戦いが見逃せない。

写真上:1Q3本の3Pでチームを勢いづけた慶應大・二ノ宮。勝負強さはさすがだった。
写真下:序盤はインサイドで攻めた日本大・熊。

※慶應義塾大・酒井選手、日本大・篠山選手、熊澤選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※日本大・金城選手のインタビューを掲載しました。

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2010.10.31 (Sun)

【2010リーグ1部】10/31 青山学院大VS法政大 第2戦

【前半でもたつくも、最後は突き放して青学大が勝利】
101031aogaku_20101104123259.jpg 優勝の青山学院大は最終週、最下位の法政大との対戦となった。第1戦は控え選手を長時間起用しつつも20点差をつけて勝った青山学院大。しかし、最終戦は1Qで抜け出す様子を見せたものの、2Qで競り合いとなりなかなか突き放せない展開となった。

 1Qは青山学院大が高さと強さで勝るインサイド、アウトサイドで法政大を突き放してリードする。しかし2Qになると法政大のディフェンスで足を止められ、得点がストップ。シュートが決まらずもどかしい展開となって逆に追い上げを食らう恰好に。法政大は#24神津(3年・F)の3Pが決まり、チームを勢いづけると一時逆転に成功する場面も見せたが、前半は33-28と青山学院大がリードで終えた。
 前半の重い展開を打破したい後半、青山学院大は#14辻(3年・SG)の3Pが続き、法政大を引き離しにかかる。法政大は#11長谷川(3年・SG)や#6陳(3年・F)らが粘りを見せて追い上げのきっかけを作りたいが、そのたびにアウトサイドを決められて出鼻をくじかれてこのQで20点の差をつけられてしまった。4Q、完全に優位に立った青山学院大はベンチメンバーを投入。#9小林純也(4年・SG)はもちろん、最後は一般入学で努力してきた#13塩田(4年・PG)を出場させて84-58で勝利し、リーグ最終戦を締めくくった。

101031kozu.jpg 法政大は大東文化大との入れ替え戦に臨む。インサイドの強力な相手だけに法政大は警戒が必要だが、2ヶ月間1部の強豪相手に時には同等の試合を見せることもあった部分を強みにしたい。入れ替え戦は通常、大きな実力差やどうしても立て直しのきかない苦しいチーム事情を抱えて挑まざるを得ないチームが多いが、今年の1部はそこまで追い詰められているような重い雰囲気はない。法政大はメンタルを早めに切り替えられたのが良かった部分だ。チームを背負う選手は長谷川ら3年が中心。最終学年を2部で終えることはしたくないだろう。もちろん、3年生エースがメインであるのは大東大も変わらない。どちらのプライドが上回るか、見逃せない入れ替え戦となりそうだ。

 青山学院大は17勝1敗で堂々の優勝。もはや少数精鋭という言葉は遠く、多数の華やかなスター軍団となった彼らとしては実力を発揮した結果だが、リーグ戦では脅かされる試合もあった。今回出てきた反省はもちろん長谷川監督以下、選手たちも自覚しているはずだ。インカレで4冠目を勝ちとり、今年度の絶対王者となるか。

写真上:辻の3Pに沸き返る青学大ベンチ。
写真下:2Qに3Pで盛り上げた法政大・神津。

※青山学院大・比江島選手、永吉選手、法政大・鈴木選手、陳選手、加藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2010.10.31 (Sun)

【2010リーグ1部】10/31 東海大VS中央大 第2戦

【得点の伸びない中央大を突き放し、東海大は3位確定】
101031tokai.jpg 第1戦では4Qに同点となり接戦となった東海大中央大の戦い。しかし第2戦は一方的な展開となった。先制点は東海大#34三浦(3年・SG)。「スタートの責任として、出だしのオフェンス・ディフェンスは集中しようと意識している」と言うように、その後も3Pを2本沈めて1Qから東海大を勢いづかせる。東海大はディフェンスで足が動き、中央大に気持ちよくシュートを打たせない。一方選手交代で流れを変えようとする中央大だが、東海大の守りに内外から攻めあぐねて徐々に点差を離され、2Q残り3分には40-16と24点差まで開いた。だがここから中央大は#5竹原(4年・SF)の3Pを皮切りに、#11入戸野(2年・PG)の速攻、#22山田(1年・CF・東海大菅生)の得点で追い上げ、42-24の18点差に差を縮めて前半を終える。

 続く3Qは、東海大の#24田中(1年・SF・長崎西)が思い切りの良いプレーで得点を重ねる。またガード・フォワード陣の頑張りにセンターもリバウンドなどの面で応え、中央大にセカンドチャンスを与えない。69-40と30点近い点差がついて4Qに入ると、東海大はベンチメンバーものびのびプレー。#25祐川(3年・SF)は攻め気を見せ、#14山田(2年・C)もリバウンドに奮闘した。中央大は#14渡邉(2年・F)の3Pなどが決まるも、そのまま特に打開策が見つからないまま、90-52で敗戦となった。

 この試合の東海大は、中央大が徹底して守るインサイドで無理せず、積極的に外の選手が1対1やシュートで攻め、センター陣がフォローしていった。リバウンド数も48-24と東海大は中央大の2倍。「一人ひとりが、自分のやるべきことを精いっぱいやろうと話した」#34三浦は言うが、その意識がうまく機能して結びついた勝利と言えるだろう。順位は最終戦の日本大対慶應義塾大の結果待ちとなったが、最後は3位に落ち着いた。

101031niitono.jpg 一方、中央大は勝てない状況が続いたままリーグを終えた。中盤から連敗が続き、長く苦しんだリーグ戦だった。2年生を中心とした若いチームなだけに、立て直しに苦戦したのはもちろん、主力の選手たちのケガや疲れからか、終盤はアウトサイドの確率で精彩を欠いた。駒不足は否めないが、試合の中で良い部分を出せていないわけではない。流れの良い時の速いパッシングゲームは中央大の一つの武器であり、#11入戸野も2位と大差をつけてアシスト王を獲得した。苦しかったリーグでの反省を活かして入れ替え戦に臨みたい。

写真上:いい時も悪い時も、常にハドルを組んで確認を続けた東海大。
写真下:2位以下を突き放してアシスト王を獲得した入戸野。こうした得点に結びつける力を入れ替え戦では勝利につなげたい。

※東海大・多嶋選手、三浦選手、中央大・竹原選手のインタビューは「続きを読む」へ

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2010.10.31 (Sun)

【2010リーグ1部】10/31 筑波大VS明治大 第2戦

【気迫で明治大が筑波大を引き離し、入れ替え戦を回避】
101031komamizu.jpg 勝った方が最後に残った入れ替え戦行きのポジションを回避――。

 最終日に相応しいプライドのかかった筑波大と明治大の戦いは、最初に勢いある攻撃で筑波大を追い立てた明治大が圧倒する内容となった。

「エゴでもいいから行くしかないと思った」#14金丸(4年・SG)。負ければ終わり、その思いがエースを動かした。ここまでディフェンスを念頭にロースコアでも勝ちきるという方針はどこか明治大の選手たちの動きの自由度を奪っていたが、崖っぷちに立って金丸のスコアラーとしての決意がチームに勢いを与えた。開始から#14金丸の連続シュートで筑波大の出鼻をくじくと、明治大は波に乗った。#14金丸が積極的に打っていくことで筑波大ディフェンスは寄らざるを得ないが、それでもこの日は守られようが、体制が崩れようが、シュートが次々とネットに沈んだ。しばらく眠りについていた金丸本来の得点能力がようやく戻ってきた印象だった。明治大は他の選手が動きやすくなり、#20若林(4年・SG)の3Pや#31駒水(4年・C)のバスケットカウントなど、勢いが途切れない。気持ち面でも完全にこの1Qで流れをつかんだ。一方の筑波大は完全に押される形となり、オフェンスで空回りが続く。#15山口(3年・F)のシュートが決まらず、インサイドでも決定力を欠いて、#14金丸に何度もオフェンスリバウンドを奪われてしまう。筑波大は引き離された焦りが全体の動きを悪くしてしまい、1Qは結局12-32のトリプルスコアに近い内容となった。

101031tawatari.jpg 2Qになり筑波大にもようやくエンジンがかかり始める。#34田渡(3年・G)や#99加納(3年・C)の3Pも出て持ち直すが、明治大の勢いも止まらない。#11佐藤(3年・G)も積極的に打っていき、明治大は20点以上のリードを保ったまま試合を進め、25-49の大差で前半を終了した。苦境に立った筑波大だが、この試合の中で逆転の希望が見えた場面が3Qに1度だけあった。明治大は#11佐藤が開始早々にシュートを決めるなど勢いはあるが、筑波大もディフェンスの動きが良くなり、#6西村(1年・G・正智深谷)の好守で明治大から立て続けにターンオーバーを奪うと、#34田渡もスティールし、残り2分半で44-55の11点差にまで詰め寄った。さらに#66加藤(2年・PF)、#14金丸から連続でターンオーバーを奪うなど、得点を一桁にする最大のチャンスが到来する。しかし痛かったのは筑波大もここで得点が決まらず、追い上げの流れが止まってしまったことだ。ピンチをしのいだ明治大は3Q最後に#14金丸の3Pがブザーとともにネットに吸い込まれ、筑波大の気持ちをたち切る。4Qはそのまま明治大が余裕を持って逃げきり、64-85で入れ替え戦回避を決めた。

 気持ちの差、といえばそれまでだが試合開始から金丸の気迫がこれまでの試合と全く違っていた。最初に気持よくシュートを決めたことが試合の流れを作り、周囲の負担も軽くし、大量リードを奪う展開につながった。佐藤の重圧から解き放たれたようなシュートも勝利に一役買った。筑波大は先行リードされた時に、それを逆転できるだけの得点力が最後まで戻らなかった。もし3Qの追い上げで1桁にできていれば、4Qは勝負できたはずだが、その勝負際があと一歩足りなかった。#35池田(1年・F・京北)は途中出場で決めていったが、アウトサイドはそれ以外は皆無。3Pは明治大14本に対し、4本しか決まっていない。追い上げても決められ、差が開く悪循環に陥ってしまった。この結果により、筑波大は関東学院大との入れ替え戦が決定した。チーム全体の選手の層、バスケットの質は筑波大の方が上だ。しかしパプは日本人選手が及ばないほど勝つことに貪欲で、非常に気持ちの強い選手。「2部に私を止められるセンターはいない」とまで言い切っている。筑波大のツインタワーはこれに引きずられずに実力を示し、1部のプライドを示すことができるだろうか。

 明治大は他のチームとは異なり、このリーグで目立ったケガ人こそ出さなかったが苦しんだ2ヶ月だった。HCの求められるものに応えきれないことで、次第に全てが悪い方へと流れていっていた。しかし結果は7位だが、この回避が一つの自信となると考えたい。インカレでのリカバリを期待したい。

写真上:4年生の駒水にも気持ちが見えるプレーが多かった。
写真下:田渡のアウトサイドは持ち味の一つだけに、シュート確率が悪かったのが惜しまれる。

※明治大・金丸選手、佐藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2010.10.31 (Sun)

【2010リーグ1部】10/31 専修大VS拓殖大 第2戦

【後半失速した専修大に拓殖大が快勝で5位も奪取】
101031hasegawatomonobu.jpg 前週が終わって同率で並んでいた専修大拓殖大は、最終週、最終日に順位が決定することになった。第1戦で専修大が勝利して1歩抜け出したが、第2戦は拓殖大が勝利し1勝1敗。同じ10勝8敗で並んだが、得失点差で拓殖大が勝利し、拓殖大のリーグ戦5位、専修大のリーグ戦6位が決定した。

 先行したのは拓殖大。序盤から#94長谷川智伸(2年・F)のシュートが当たり、チームとしてリズムを掴んで1Qから31点をたたき出す。しかし、受け身に回る専修大も#11宇都(1年・G・中部第一)や#33館山(2年・G)の1対1で食らいつき、オフェンスリバウンドやスティールで流れを引き戻すと2Q残り5分に逆転。その後も互角の戦いが続き、51-55と拓殖大がわずかにリードして後半へ。3Qは、拓殖大#94長谷川智伸のシュートが好調。専修大が追い上げる度に3Pを沈め、そのうち専修大はハイスコアなゲーム展開についていけなくなる。専修大のシューター#33館山も、#5根木(3年・G)の攻める姿勢に4つめのファウルを吹かれ、苦しい状況。3Q終わって69-82と11点の差がつくと、4Qでも拓殖大はその差をキープ。パス回しからの小気味良いオフェンスと外のシュートで専修大の追い上げを許さず、87-101でタイムアップとなった。

 拓殖大は第1戦でなかなか確率の上がらなかった3Pを修正し、得点力を発揮して100点ゲームに成功。特に好調だった#94長谷川智伸は39得点とチームを引っ張る活躍だった。拓殖大は今リーグ、攻撃力を前面に出して強豪を脅かし、2位の慶應義塾大、3位の東海大からも勝利を奪った。最後の勝利で順位を上げ、2002年以来の1部リーグを自信をつけて締めくくったと言える。

101031uto.jpg 専修大は次々に沈む拓殖大のシュートに付いていくことが出来ず、後半は失速。しかし、第1戦で遂に明治大・金丸を抜いてリーグ戦得点王となった#11宇都(1年・G)の1対1は圧巻で、拓殖大は止めるために最後までファウルせざるを得なかった。宇都は獲得したフリースローを1本も落とさず15本きっちり沈め、43得点7アシストと奮闘した。専修大はターンオーバーを8に抑えるなど良い部分も見えたが、#33館山、#22樋口(2年・F)らがファウルトラブルに陥った。リーグ戦を通してもよく見られ、勝負に影響を与えた部分だけに、今後の修正が課題か。

 拓殖大も専修大も、勢いに乗ったときは止められないチームであり、トーナメント方式のインカレでこの持ち味を活かすことが出来るか見ものだ。

写真上:拓殖大・長谷川智伸はこのリーグで勝負強い3Pを決め続けて、大きく貢献した。
写真下:宇都のスピード、1対1能力は他チームにも脅威となった。

※拓殖大・永井選手、根木選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2010.10.30 (Sat)

【2010リーグ1部】10/30レポート

順位争いは最後まで分からず
最終日に向けてあと2戦


 優勝と2位~8位までの順位がまだ混沌としている1部リーグ最終週。9週間に及ぶ長い戦いはこの週末をもって終わることになるが、最後のポジション争いに注目が集まった。入れ替え戦を回避する争いは、まず筑波大が勝利して背水の陣を踏みとどまった。2位をかけた日本大と慶應義塾大の戦いも先行リードする慶應大を日本大が追い上げる善戦で、最後まで目が離せない勝負だった。心身ともに疲れきってはいるだろうが、選手たちは今やれることをやって、最後のプライドを見せている。
「悔いを残したくない」「長いと思わず、1週ずつ目の前の戦いを」と言ってきた選手たち。例年以上に疲弊し、ケガに悩まされ、それでも戦い抜いてきた9週間の終わりがまもなくやってくる。


【入れ替えのかかる直接対決はまず筑波大が先勝!】
101029motoi.jpg 1勝すれば回避できる明治大と、2連勝が必要な筑波大。入れ替え戦の回避をかけた試合は62-46という大差で筑波大がまず制した。

 筑波大は#15山口(3年・G)の不調が戻らず、アウトサイドでは苦しんだ。一方の明治大も#14金丸(4年・SG)以外の得点力不足は否めない。そんな両者だが、差はディフェンスに出た。明治大は1Qから筑波大のディフェンスを割ることができない。インサイドに#36本井(4年・C)、#99加納(3年・C)のツインタワーがいる筑波大に対し、中で勝負できない明治大。アウトサイドも#14金丸はきれいにはシュートを打てない場面が目立つ。ルーズボールで#31駒水(4年・C)が粘る明治大だが、得点には結びつかずロースコアながら筑波大が14-8と1Qを制した。2Qも同様に明治大は得点が取れない。前半は17得点に終わり、苦しさが増す。3Qでようやく#11佐藤(3年・G)が積極的に得点に絡み、追い上げる形を見せた。筑波大は4Q序盤に6点差にまでされるが、終盤にインサイドで明治大のファウルトラブルに乗じて得点を重ね、再び差を広げて62-46で勝利した。

 筑波大も決して良いと言える場面ばかりではなかったが、明治大はさらに得点が入らなかった。もう一つの攻撃軸である#19田村(3年・F)が攻めあぐむ場面が多く見られ、流れを止めてしまった。入れ替え戦のかかった大事な最終戦はプレッシャーもかかり、本来の力を出せるかどうか難しいところではある。しかしそれを乗り越えていかなければ回避はない。最終戦も注目だ。

写真:15得点15リバウンドの本井。インサイドでこれだけ数字を示せれば筑波大は強い。

※筑波大・加藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【中央大が4Qで追いつくが、逆転は叶わず東海大が勝利】
101029tokai.jpg 東海大中央大は一時接戦となるが、東海大が69-61で逃げ切りを決めた。

 中央大はこの日ケガをおして出場し続けてきた#20小野(2年・F)が欠場。無理はせず、入れ替え戦までに体調を整える形だ。しかし得点源を一人欠く状態だが、1Qは互角か、中央大がそれ以上の勢いを見せて20-24と点の取り合いを制した。しかし2Qで東海大が#34三浦(3年・SG)や#4森田(3年・PG)の得点で盛り返すと逆転されてしまう。3Qもそのままの勢いで東海大がリード。中央大は2Q、3Qで一桁の点数しか取れず、苦しくなった。4Q、10点近いビハインドを追う中央大は、#14渡邊(2年・F)の3Pや#16佐藤(2年・G)の速攻で追い上げ、#5竹原(4年・SF)を始め3連続の3Pで残り5分、56-56の同点に追いつく。しかしここから東海大は#0満原(3年・C)がインサイドでファウルをもらい、#34三浦の3Pを速攻で中央大にとどめを刺す。中央大は残り数分の攻防で連続のターンオーバー、勝負ありとなった。

 東海大はどこか精細を欠いた内容だった。最終戦に向けて再度気を引き締めたい。中央大は接戦に持ち込みながら落とす試合が続いている。「集中は充分している」(#16佐藤)と言うが、後は勝負際にそれを相手を上回る形で出せるかどうかだ。小野を欠きながらもここまで戦えることは見せている。後は入れ替え戦のために最終戦をいい形で終わりたい。

写真:ハドルを組む東海大。残りのリーグはケガの回復次第だった#36養田もゲームに復帰。


【日本大の追い上げをかわし、慶應大がまず1勝】
101029iwashita.jpg 2位争いは日本大慶應義塾大が最後のプライドを賭ける。両者はこのリーグ戦で苦しみながら成長した代表格だ。慶應大は#7岩下(4年・C)を1週、#4二ノ宮(4年・G)を4週欠く間、苦しい中でも控えの選手が大きく成長を遂げてこの位置にいる。日本大もまた#4篠山(4年・G)の早々の離脱や不安定な3番ポジションに悩まされながら青学大から1勝を奪うなど、勝負強さを見せてきた。リーグならではの苦しさをカバーし合い、上位争いをする2チームであり、最後を飾るに相応しい対戦だ。

 試合は、慶應義塾大が序盤にインサイドの#7岩下(4年・C)で攻め、23-31と1Qでリードを奪った。2Qも慶應大優位の流れは変わらない。#7岩下、#5酒井(4年・F)が奮闘し、10点以上のリードに成功する。日本大は#4篠山(4年・G)が得点で引っ張るが、インサイドでファウルが続き、思うように追い上げが出来ない。前半は40-52で慶應大の12点リードとなった。

 後半、#4篠山、#15熊澤(4年・G)の2人の4年生が積極的に攻める。#3石川(2年・G)を投入し、早い展開から#24熊(3年・C)の速攻を生むなど、少しずつ流れを作るが、慶應大も#11金子(3年・PG)や#14家治(3年・F)の3年生コンビが奮起。終盤に流れが悪くなったが、#4二ノ宮(4年・G)が3Pでチームを盛り上げ、リードのまま4Qへ。

 慶應大優位のまま試合は進んでいたが、#7岩下のファウルトラブルで流れが変わった。転んだ選手に足が引っかかったり、ブロックが惜しくもファウル認定となって開始4分でファウル4。ここから日本大は#24熊が奮闘。ゴール下で#7岩下をかわし、次々シュートを決めて追い上げる。#7岩下は#24熊の機動力に対応できず、残り4分で5ファウル退場に。逆に日本大は#24熊のふんばりで3点差まで詰めてリズムをつかんだ。しかし慶應大は勝負どころで#4酒井がオフェンスリバウンドからシュートし、同点にはさせない。残り1分を切り、慶應大は#4二ノ宮がフリースローを2本落としてしまうが、ファウルゲームに入り#11金子はきっちり2本を沈めて残り13秒でリードは5点。最後に#14森川(3年・F)に3Pを決められてしまうが、日本大の追い上げはここまで。93-96で慶應大が勝利した。

 15点ほどのリードがありながら追い上げられたのはいただけないが、岩下が退場しても慶應大は持ちこたえる勝負強さを見せた。しかし2戦目こそが大事なだけに、ここから最後の集中をしたい。日本大も追い上げは見事だっただけに、2戦目にこそ結果を出したいところ。何にせよ、最後に注目の一戦となるだろう。

写真:30点19リバウンドの岩下。彼が存在感を示すことがまず勝利への第一条件だ。最終戦はファウルトラブルをなくしたい。

※慶應大・二ノ宮選手のインタビューは「続きを読む」へ。


 同率で並ぶ専修大拓殖大の戦いは、リバウンドの差が勝利を分けた。専修大63に対し、拓殖大は42と差は圧倒的。専修大は決して小気味いいオフェンスではなかったが、#91太田(3年・C)らインサイド陣のリバウンド力で何度もピンチをしのいだ。終盤、拓殖大のタイトなディフェンスに苦しみ何度もターンオーバーとなるが、持ちこたえて75-70で専修大に軍配が上がった。拓殖大は最終日に一矢報いることができるか。

 優勝を決めた青山学院大は、法政大相手に控えメンバーも使いながらの試合となった。青山学院大は15人の全員出場、法政大は#11長谷川(3年・SG)が28点、スタメンになった#6陳(3年・F)、#24神津(3年・F)も10点越えだが他で点が伸びず82-62の青学大勝利で試合終了となった。

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2010.10.24 (Sun)

【2010リーグ1部】10/24レポート

激戦の末、青山学院大が優勝を決定
リーグ戦は残すところあと1週

 8週目、青山学院大が最終週を待たずに優勝を決定した。本来ならばホームで、と考えていただけにチームの喜びはやや薄い状態だったが、彼らが強いことには変わりはない。今年度3冠目を達成した。
 残りの順位争いは熾烈だ。入れ替え戦進出はあと1校、そして各順位争いも最終週、しかも直接対決で決定する形となり、波乱のリーグ戦もいよいよ大詰めを迎える。


【専修大がリードを守り切り、ロースコアゲームを制す】
101024tamura.jpg 互いに点が取れない試合だった。明治大はリーグ中盤から後半にかけ、得点が伸び悩んでいる。#14金丸(4年・SG)という素晴らしいスコアラーはいるが、全体では60点台、70点台という試合も多い。対する専修大は1Qの出足がよければ最後までもつが、流れが悪いと立て直しに苦心するという展開が見える。そんな両者の戦いは最初からロースコアで、互いに主導権を握りきれない内容となった。

 両者シュート確率が悪く、流れが出ない前半。専修大はそれでもリバウンドで優位に立ち、リードを保つことになった。明治大は消極的なオフェンスが目立ち、シュートを打つ回数が少ない。また、シュートを外しても専修大にディフェンスリバウンドを取られる場面が多く、3Qまで10点前後の差がどうしても縮められないまま試合が続いた。4Qの序盤で専修大のシュートが5分近く入らない状態になるとようやく明治大が追い上げを開始し、残り4分で#20若林(4年・SG)、#14金丸の3Pなどで3点差に。専修大はターンオーバーを奪ってもオフェンスへのパスが大きすぎるなどミスが続き、明治大を突き放せない。しかし明治大も大事なところでパスが通らないミスやファウルで流れが保てず、専修大が#52喜納(4年・F)のシュートなどで61-54と逃げきり勝利をあげた。

 これで専修大は9勝となり最終週に拓殖大との順位争いに臨む。明治大は筑波大との直接対決で入れ替え戦回避を賭ける。1勝できれば入れ替え戦回避となるが、終盤にかけてオフェンス面で停滞している場面が多く、筑波大はもともとディフェンス面では定評がある。最終週に最後の立て直しをどのようにしていくか、最後まで見逃せない。

写真:オフェンスのもう一つの起点となる明治大・田村。この日は専修大の高さに苦しむ部分も。

※明治大・若林選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【中央大が最後まで粘るが拓殖大が逃げきりを決める】
101024sato.jpg 入れ替え戦行きが決まっている中央大と、残りの試合で順位を上げたい拓殖大。中央大はアウトサイド確率で苦しい試合が続くが、前半は互角。課題の3Qで引き離される展開となった。

 1Qは拓殖大は#94長谷川智伸(2年・F)と#42永井(4年・F)が得点を引っ張り、中央大は#11入戸野(2年・G)のシュートなどで互角。2Qも拓殖大のゾーンに対し、中央大は#14渡邊(2年・F)の3Pが連続で決まり、ゾーンアタックが成功。9点リードで前半を終えた。「3Qが課題」とハーフタイムの#11 入戸野の言葉通り、拓殖大は3Qでゾーンで中央大のオフェンスを止めると内外の得点で一気に逆転。しかし中央大も大きく引き離されず差は6点にとどめた。勝負の4Q、拓殖大は#94長谷川智伸や#42永井、#5根木(3年・G)などの得点で中央大を引き離す。再びシュート確率が悪くなった中央大はあと1本がなかなか出ない。残り2分となって拓殖大は82-96のセーフティリードかと思われたが、ここから中央大も最後の粘りを見せ、#16佐藤(2年・G)がリスタートやターンオーバーから思い切りの良い3Pを放ち始める。最後まであきらめない#16佐藤のシュートは5連続の3Pとなり拓殖大に襲いかかるが、103-99と4点差まで追い上げたところで時間切れとなりタイムアップ。拓殖大が9勝目をあげた。

 中央大は前半はどの試合も競り合いに勝てている。後は後半のゲームコントロールが課題だろう。この試合では#14渡邊、試合終盤には#16佐藤の3Pで持ち直したが、#20小野(2年・F)が再び決まってくればもっと流れが良くなるはずだ。まだ若いチームだけに波があるが、3Qを持ちこたえれば入れ替え戦での勝利は見える。

写真:最後は集中力で3Pを決め続けた佐藤。これを入れ替え戦でも見せたい。


【精細を欠いた前半から、東海大がリードを守り切る】
101024tanaka.jpg 入れ替え戦回避のために1勝が欲しい筑波大。しかしこの日は得点の要でもある#15山口(3年・G)が欠場。#19富岡(3年・G)と#34田渡(3年・G)が2ガードでスタメンを務めた。だが得点面で立ち上がりに苦戦し、すぐに#35池田(1年・F・京北)をベンチから起用する。それでも流れを変えることはできず、1Qは8点しか取れない立ち上がり。一方の東海大は#0満原(3年・C)が2本のミドルシュートを決めた後がリズム良く続かず、互いに点の入らない前半戦となった。東海大はアウトサイド確率が悪く流れが出ないが、筑波大は東海大ディフェンスに内外から攻めあぐね、前半は互いに低調な34-23。

 後半になりようやく#33狩野(2年・SG)や#24田中(1年・SF・長崎西)の3Pなどで東海大がリズムを掴むと、筑波大は#36本井(4年・C)のインサイドや#34田渡のシュートで付いていく。しかし4Q、筑波大が大事な場面でのターンオーバーが目立ち、追いつくまでには至らない間に、東海大がじわじわ引き離し、最後は75-61。東海大が手堅く勝利をあげた。

 筑波大は最終週に明治大との直接対決で入れ替え戦回避を賭ける。条件は2勝。2部時代からライバルの両者だが、ここ数年のリーグ戦での勝率は筑波大が上だ。金丸以外に得点が滞っている明治大と、やはり得点力不足で後半失速気味の筑波大。最後のプライドがかかる舞台でどちらが相手を上回ることができるかに注目が集まる。

写真:田中は満原とともにチームハイの得点。


【慶應大が100点ゲームで2連勝】
101024sakai.jpg 慶應義塾大法政大は、#4二ノ宮(4年・G)をスタメンに復帰させた慶應大が、序盤から法政大を早い展開で大きく引き離して114-79の100点ゲームとなった。試合序盤から慶應大は#4二ノ宮を起点に早い攻撃を展開。法政大相手に次々と得点を奪う。法政大はゴール下でのファウルが続き、1戦目ほどのいいバスケットを持続できない。1Qで10点差をつけられる形となった。2Qも慶應大は速攻を次々と出して法政大を翻弄。法政大はゾーンを繰り出す場面もあるが、慶應大との差は縮まらない。3Qにアウトサイドで反撃するが、大きく差を縮めることなく、最後は引き離されて試合終了となった。

 法政大はここ数試合#21加藤(2年・C)の得点が伸び、慶應大との試合では#0高田(1年・G・明成)も出番を得て得点するなど良い材料も見える。順位は10位と確定したため、対戦相手は2部1位となった。最終週の相手は青学大。最大の強敵との対戦を、入れ替え戦前の大きな経験としたいところだ。

 慶應大は二ノ宮復帰で「だいぶ走らせてもらった」#14家治(3年・F)。速攻や切り替えについては二ノ宮のおかげで大きく改善された。#5酒井(4年・F)も「負担は減ってやりやすい」と言う。しかし一方で「これまで頑張ってきた下級生には、二ノ宮が帰ってきたからといってここまでのプレーを忘れて欲しくない。(二ノ宮と)合わせる時間は少ないが、ミスはなくさなくてはならない。自分も全てを任せずボール運びも分担する」と、全ての負担を主将に戻すことはなく、ここまでの成長力をチームの力としたい構えだ。最終週の相手は日本大。これも大一番となるが、ここでの勝敗次第では大きく順位も変わる。このリーグの集大成となるチーム力をトリオを始め、全員そろった状態で見せてくれることを期待したい。

写真:二ノ宮が復帰しても酒井の影響力は依然大きい。このリーグで最も存在感を示した選手のうちの一人だ。



【1点を争うゲームを制し、青学大が優勝を決定】
101024minatoya2.jpg 第1戦の敗戦でホームでの優勝を逃した青山学院大。日本大との第2戦も熾烈な接戦を展開することになった。

 日本大は#24熊(3年・C)、#14森川(3年・F)がまずインサイドで得点。対する青学大は体調があまり良くなく、1戦目はあまり活躍できなかったという#56比江島(2年・F)が序盤から得点を重ねる立ち上がり。日本大は第1戦ではファウルが少なかった#14森川が1Qでファウル2となり、苦しい面も見える。青学大はゴール下で#25永吉(1年・C・延岡学園)がファウルをもらうプレーを見せるが1Qは25-23と日本第リード。2Qも拮抗したゲームが続いた。日本大は#3石川(2年・G)にガードをチェンジするが、石川が3Pのバスケットカウントを獲得する活躍を見せてリードを奪う。しかし青学大は#23湊谷(4年・F)が1対1から得点を量産。フェイダウェイ気味のミドルシュートを次々沈めてついていくと、#56比江島、#14辻(3年・SG)のバスケットカウントなどで追い上げ、#14辻の3Pで逆転。前半は42-46と4点リードに成功した。

 3Q、青学大は前半で3ファウルとなった#7伊藤(3年・PG)にかわり2Q途中に交代した#3小林(1年・G・洛南)をそのまま使う。洛南らしいパス回しでオフェンスの機会を作ると、#14辻、#56比江島、#23湊谷といった洛南メンバーで得点を重ねる。日本大は#4篠山、#14森川、#15熊澤ら主力が活躍。#24熊もポストのターンシュートなどで見せる。しかし、クロスゲームの残り2分、#3石川がアンスポーツマンライクファウルを取られて流れが青学大に傾く。青学大はここで一気に9点リードを奪い、4Qへ。

 追う形になった日本大だが、辛抱強く機会を作り、残り4:40で同点に戻す粘り強さを発揮。しかしヘルドや24秒などで微妙な判定が不運に働き、逆転までの流れを掴みきれない。しかし残り1分、#14森川のシュートで78-80と2点差にした日本大。更に残り40秒で#4篠山がスティールに成功するが、#24熊へ渡したボールが得点に結びつかない。続くオフェンスで#29金城のドライブがターンオーバーとなると、青学大は速攻で返して4点のリード。日本大は最後に#15熊澤が渾身の3Pを沈めるがここでタイムアップ。82-81の1点差で青学大が優勝を手にした。

 青学大は比江島が20得点と回復。日本大は辻に対してはディフェンスで対応したが、湊谷には1対1から決めさせてしまう場面が目立った。接戦の末に優勝を決めた青学大だが、ホームで優勝できなかったことには一様に残念がった。「まだ足りないものがある」と認識して、次へと進む。

写真:24得点でチームを引っぱった湊谷。

※青山学院大・長谷川監督、橋本選手、湊谷選手、宇田川選手、小林純也選手のコメント、日本大・熊選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2010.10.23 (Sat)

【2010リーグ1部】10/23レポート

日本大が青山学院大に初の1敗をつけ
リーグ終盤の大きな見所に


 この日、青山学院大が初の1敗を喫することになった。優勝まであと一歩であり、依然優位に立つことには変わりないが、ホームでの優勝はならなかった。全勝優勝というのはもう随分長い間出ていない。どれだけ強いと言われても必ず何かにつまずくのがリーグ戦という長い戦いであり、それほど難しいことでもある。今年の青学大ならもしかして、と思われていた偉業でもあった。しかしそれを日本大が阻んだ。ケガやメンバー構成に悩まされながらも、リーグ戦を通してチームが成長してきた一つの結果だ。このような相手をつまずかせる日本大のような存在こそ、リーグ戦を面白くする。



【前半突き放した専修大がその後も逆転を許さず勝利】
101023tateyama.jpg まずリードを奪ったのは明治大。#14金丸(4年・SG)の連続得点で専修大を突き放し、1Q残り5分には16-6と10点のリードを奪う。だがここから専修大は#11宇都(1年・G・中部第一)が反撃。次々にネットを揺らし、1Q終了時には25-23と2点差に詰め寄った。#11宇都はこのQ、2度のバスカンを含む15得点。対する明治大#14金丸も4本の3Pを沈め16得点と、1Qは得点ランキング1位2位の点の取り合いになった。
 しかし続く2Q、明治大はオフェンスが沈黙。専修大のゾーンに攻めあぐね、#31駒水(4年・C)がオフェンスリバウンドに奮闘するもののアウトサイドが決まらない。#11佐藤(3年・G)の3Pから約7分間無得点となり、結局このQは8点しか取れなかった。対する専修大は#4高橋(2年・G)の1対1で逆転に成功すると、#11宇都、#1宮城(4年・F)がバスケットカウントを獲って勢いに乗る。そのまま33-44と11点のリードを奪って前半を終えると、3Q開始早々#33館山(2年・G)が3Pを2本連続で沈めて、専修大ペース変わらず。しかし明治大も金丸が3Pを決め返すと、ここから#35岸本が奮闘。積極性を見せ、点差を8に縮めて最終Qへ。

 そして勝負の4Q、明治大は積極的にダブルチームを仕掛け、相手のミスを誘う。残り4分半には#33館山がファウルアウトになり、明治大はそのフリースローで差を6点に縮めて勝負はまだわからない。しかし残り3分、専修大は#4高橋がバスカンを獲得し、差を9点に広げて再びチームに勢いをもたらした。明治大はそこからの反撃はならず、結局75-85で勝利した。

 専修大は、点差を離してもまた追い上げられるという甘さが見られたが、最後に再び流れを変えたことは大きい。明治大は金丸が9本の3Pを含む37得点だったが、全体的に専修大の守りに攻めあぐねる場面が多かった。2戦でどう修正するか。勝率で並ぶチーム同士の戦いなだけに、この対戦に勝てば入れ替え戦回避に大きく前進する。第2戦はより重要になってくるだろう。

写真:ファウルアウトだが館山の得点力が宇都とともにチームに大きな力になっている。

※専修大・宇都選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【スロースタートの東海大が逆転で筑波大に勝利】
101023ikedamiura_20101024083746.jpg 勝敗を分けたのはインサイドのファウルトラブルだろう。1Qで筑波大は#36本井(4年・C)が2つのファウル。東海大を5点に抑えこむことに成功していただけに、チームには痛かった。しかも、得点面では#15山口(3年・G)のアウトサイドが決まらず、オフェンスに流れが生まれない。2Qも#99加納(3年・C)が連続ファウルで苦しくなると、東海大に追い上げられて逆転されてしまう。

 東海大は前半なかなか筑波大同様アウトサイドが決まってこず、ミドルシュートも落としていたが、逆転したことで精神的に優位にもなったか、後半は#24田中(1年・SF・長崎西)のシュートが当たり、インサイドで優位に立つと#0満原(3年・C)がゴール下で得点して筑波大を引き離した。筑波大はインサイドのファウルトラブルに加え、アウトサイドがほとんど当たらなかったことでリズムを作れず、後半はわずか20得点。69-45とロースコアに終わる試合となった。

 入れ替え戦回避がかかる筑波大は、苦しい立場に追い込まれた。インサイド、アウトサイドとも2戦目にどう立て直すかが課題だ。

写真:池田のマークにつく三浦。筑波大は勝敗が伸びず1年生にはプレッシャーがかかるところだが、池田のような選手に思い切りシュートを決めさせたいところ。

※東海大・田中選手のインタビューは「続きを読む」へ。



【#4二ノ宮の復帰で慶應大に新たな流れが生まれる】
101023ninomiya_20101024083744.jpg 慶應大のトランジションとはこうだ、と再認識させられる試合となった。4週目に離脱していた主将の#4二ノ宮(4年・G)の復帰で、慶應大の試合展開が一変する内容となった。

 入れ替え戦の決まった法政大はプレー的にはむしろ持ち直してきている。序盤から得点の入れあいとなって1Qは23-21の互角。法政大は迷いのないオフェンスが見える。慶應大は1Q終盤に#4二ノ宮を投入。するとボールの流れが格段に変わり、優位を保つ展開となった。2Q以降も慶應大の流れは変わらない。#4二ノ宮の生み出すトランジションのポイントはスピードではなく、切り替えにある。そこから速攻が生まれ、3Qに一気に法政大を引き離した。しかし法政大も切れずに#11長谷川(3年・SG)がシュートを決め、#21加藤(2年・C)も#7岩下(4年・C)相手に積極的に得点に絡む。一時は20点近く離れた点差を慶應大のミスが出る間に10点前後に縮める健闘を見せて、追いすがった。最後は96-79と勝負は決したが、法政大は入れ替え戦に向けてチームそれぞれのいい面が出ている試合となった。

 慶應大は#4二ノ宮からのパスで前へ前へと選手たちが引っ張られた。これほど違うのか、というほど展開と流れが違い、下級生たちは逆にそこについていけなかったくらいだ。これにより、#5酒井(4年・F)らは本来の動きやスピードに戻ったが、今度はそれをチームレベルでどう噛みあわせるか。まだチームとしての先が見える内容だった。

写真:まだフル出場ではないが、残り3試合、二ノ宮がどのようなプレーを見せてくれるのか楽しみにしたい。



【日本大が青学大優勝に待ったをかける勝利】
100123nihon_20101024083746.jpg この日の大一番、優勝がかかる青山学院大と昨年優勝の日本大の試合は、青学大ホームということもあり、会場に多くの青学生が詰めかける試合となった。勝負は、1Qこそ青山学院大がリードしたが、ディフェンスから日本大がペースを掴んで遂に青学大に1敗をつける大きな勝利をあげた。

 1Q、インサイドで青学大の#25永吉(1年・C・延岡学園)が存在感を発揮。ゴール下で得点を重ねる。日本大は#15熊澤(4年・G)が青学大に流れをつかまれる中、2本の3Pを含む合計12得点で得点を引っ張る形となった。2Qになると日本大がアウトサイドからペースをつかむ。#14森川(3年・F)、#3石川(2年・G)、#15熊澤と3連続の3Pに対し青学大は#23湊谷(4年・F)が返すのみで他が続かない。#14辻(3年・SG)、#56比江島(2年・F)という両スコアラーが機能しない青学大は前半を終えて39-38と1点ビハインドとなった。

 3Qの立ち上がり、機動力で攻めこむ#56比江島だが、ゴール下へのレイアップがこぼれるなど、本来の良さが発揮できない。反対に日本大は#15熊澤と#14森川が奮闘。次々に青学大から得点を奪っていく。青学大は#15熊澤にマークされてなかなかシュートが決まらない#14辻をベンチへ下げるが、日本大もここで好機と、終盤に向けて熊澤を休ませ、#11飛田(2年・F)を投入。この飛田が3Pを決めて日本大は10点のリードに成功。青学大は反撃のポイントが作れないまま、66-51で4Qへ突入した。

 4Qの出足、日本大のオフェンスでミスが続くと青学大が#27宇田川(4年・F)や#14辻の3Pで追い上げ、最大15点差から3点差にまで迫った。#29金城(3年・G)が積極的にドライブを仕掛けてフリースローをもらう日本大に対し、青学大は#14辻が奮起。フリースロー2本と3Pを決め、日本大に迫る。しかし日本大も#29金城、#14森川の得点で逆転まではいかせない。青学大は#56比江島のシュートミスからリバウンドをとると、#3石川が速攻で得点。続く青学大のリスタートを狙って#3石川がパスをカットして得点し、再び10点差に開く。更には#3石川のアリウープパスから#15熊澤が抜群の跳躍力でシュートを決めるなど、残り3分を切って流れをつかんだのは日本大。結局、青学大は残りの時間で逆転するようなチャンスはつかめず、日本大が逃げきり勝利。82-72で大きな一勝をあげた。

 日本大は#4篠山(4年・G)が展開、#3石川がスピードでそれぞれ持ち味を出し、#15熊澤と#14森川が攻守両面で機能した。青学大は#14辻を抑えられ、#56比江島が5点に終わった。ロースコア気味だった前半でやや日本大の流れだったが、最後まで青学大らしい良さを出せずに終わった。

写真:勝利し、拳を握って喜ぶ熊澤。彼のみならずチーム全員が機能しての勝利だった。

※日本大・熊澤選手、森川選手、石川選手のインタビューは「続きを読む」へ。


 中央大拓殖大は、前半こそ中央大がリードしたが、後半に拓殖大のゾーンに足を止められ、逆転され91-78で試合終了。中央大は先週よりは流れが良かったが、やはりアウトサイドの出来は課題で、ファウルトラブルもあり流れを作れなかった。リーグ前半調子が良かったシュートを取り戻すことは大きな課題だ。この勝敗により残り全勝で明治大と並んだとしても直接対決で上回れないため、中央大が8位か9位になることが確定。ここからは入れ替え戦に向けての準備にどれだけ気持ちを切り替えられるかとなるだろう。

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2010.10.17 (Sun)

【2010リーグ1部】10/17レポート

青山学院大は優勝まであと1勝
残り2週を控え未知の領域に


 昨年までならこの週が最終週となっていたリーグ戦。各チームの主力からは残りがまだ2週あることに、体力的に追い込まれている声が聞こえてきている。中盤以降、ケガ人以外にもこうした体力・精神力の問題や方針変更、長丁場の戦いの影響もあってか試合内容に安定感を欠く部分が見えるチームが多い。その中で勝ち続けている青学大はさすがと言うべきだろう。残りの試合をどう戦うか、2戦目は揺れるチームがそれぞれの事情を抱えて接戦を繰り広げた。


【ロースコア展開をエース#14金丸が最後に打開】
101017kanamaru.jpg 明治大中央大は極端にロースコアな立ち上がりとなった。中央大は内外全く入らず、明治大も#66加藤(2年・PF)が開始3分に得点するまで得点できず、それ以降も低調。1Q11点のうち9点を#14金丸(4年・SG)稼ぐのがやっとという状態。中央大も1Qは7点と最悪の入りだが、2Qはこれが逆転。中央大11点に対し明治大は8点と、前半を終えて18-19というとても試合とは言えない状態の前半となった。

 後半、ようやく持ち直し始めた両者。中央大は第1戦とは異なり、走る流れがあった。それを牽引したのは#11入戸野(2年・G)。なかなかアウトサイドの調子が上がらないこともあって、積極的に明治大のペイント内へ切れ込みバスケットカウントを獲得。明治大は#14金丸が起点となるが、こうした中央大の機動力を使った戦いにインサイドでファウルがかさみ、3Qで40-34と差をつけられた。4Qは#20若林(4年・SG)の3Pや#35岸本(3年・G)がボール運びからそのままゴール下へ持ち込むなどで同点に戻した明治大。そこから終盤まで拮抗したクロスゲームとなる。中央大はファウルトラブルが厳しくなるが、残り1分を切って#11入戸野がバスケットカウントをで56-56の同点に持ち込む。しかし再びドリブルからゴール下に切れ込んだレイアップははずれすが、ファウルコールもされず。明治大は残り2.4秒で#14金丸のシュートが決まり56-58と逆転。そのまま逃げきって勝利した。

 明治大が勝ちはしたものの、内容は低調だった。明治大は58得点のうち、金丸が30得点と半分以上。中央大が入れ替え戦も含んだ不安定な精神力で戦っている点で調子が上がらないのは理解できるが、明治大もそれに付き合うようではまずい。まだ最後まで順位は分からず、ここからまだ修正したいところだ。中央大は1戦目よりだいぶ改善されたが、アウトサイドの安定感を欠いたことで惜しい敗戦となった。

写真:シュートを決める金丸。停滞した時には彼が攻めるしかない状態だった。

※中央大・入戸野選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【追い上げる拓殖大を振りきり東海大がイーブンに】
101017mituhara.jpg 第1戦は不覚にも逆転負けを喫した東海大。2戦目は1Qで23-13と10点差をつけて流れを東海大のものとした。拓殖大がリズムを作るにはまずアウトサイドだが、2戦目も最初はなかなか確率が上がっていかない。そこで出遅れる立ち上がりとなった。2Qになると、そのアウトサイドが入り始める。#11佐々木(2年・F)、#40藤井(1年・G・藤枝明誠)の3Pが決まり、ディフェンスはゾーンとのチェンジングのパターンで追い上げをはかる。東海大は#33狩野(2年・SG)や#5多嶋(4年・G)がこちらも3Pで返すなど、再び差を開く展開で拓殖大を追いつかせない。結局2Qはほぼ互角となり、1Qの10点差を後半へ持ち越すことになった。

 後半も大きく流れは変わらない。拓殖大は攻撃で何度も差を詰めようとするが、その都度東海大が引き離すという展開が続いた。4Qにその攻撃が実り、序盤に1点差に詰めた拓殖大だが、東海大も#33狩野の3Pで反撃。その後も終盤まで追いすがる拓殖大に点差で迫られるが、パスが回り、内外で得点した東海大が優位だった。最後は3点差とされるが拓殖大の追撃はそこまで。73-70で試合終了となった。差を詰められる内容ではあったが大きく危うい展開とはならず、終始東海大に余裕がある試合内容だった。東海大は第1戦とは異なり主力をほぼ40分使う形で相手に付け込ませず勝利。拓殖大は攻め続けたが第1戦目同様70点台のゲーム。東海大を脅かすまでには至らなかった。これで東海大は8勝、拓殖大は専修大、明治大と並ぶ7勝。しかし残りでこの3者は直接対決を残すだけに、順位争いも見ごたえがありそうだ。

写真:東海大は満原のインサイドで最後は勝った。

※東海大・遥選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【序盤から優位に立った青学大が大差で勝利】
101017aogaku.jpg 第1戦は2点差で青山学院大の勝利となった対戦、慶應義塾大は2戦目に賭けるが2戦目こそ青学大が甘くないということを分かってはいただろう。1Qは点差こそ23-24と拮抗した内容ではあったが、ファウルトラブルが慶應大にわずかな焦りを生んでいったことは間違いない。多少、笛が軽かったことも懸念材料となった。#5酒井(4年・F)の一つ目は軽く吹かれ、2つ目で#14辻(3年・SG)に3Pのバスケットカウントを与えてしまった。慶應大もそこで相手からファウルを取り返していくものの、2Qでその焦りがアウトサイドの確率を悪くすると、青学大にリードされる展開となる。青学大は#14辻、#56比江島(2年・F)が得点を引っ張り、一気に10点差をつける。慶應大は#5酒井が3つ目のファウルで苦しくなり、完全に安定を欠くと2Qで10-30と大差をつけられる結果となった。

 3Q、慶應大は#5酒井がそれでも戦う姿勢を見せる。速攻、オフェンスリバウンドから、ミドルシュートと勝負強く得点を重ねて追い上げを見せるが、青学大は4連続の3Pでその慶應大の意志をくじく。慶應大は#5酒井が4つ目のファウルを吹かれ苦しくなるが、それでもHCはベンチへは下げなかった。3Qは24-21と酒井の奮闘で慶應大がリード。4Qに勝負を賭ける。しかしその4Q、#5酒井が開始数分で5つ目のファウル。しかも#27宇田川(4年・F)と絡まった手を外そうとして、勝負には関係ない部分でファウルとといえないようなファウルを吹かれる羽目となった。これで#5酒井が退場となり慶應大の追い上げはほぼ不可能に。慶應大は1年生を中心にした布陣でコートに残った#7岩下(4年・C)が奮闘、青学大も控え中心となるがそのまま差は開き96-65で試合終了。青学大は第1戦の悪い部分をきっちり修正して勝利をあげた。慶應大は試合の流れのつかみあいに失敗したと言える。チームの柱である4年生が互いにしっかりしたプレーで安定した空気を作れば、下級生ももう少し落ち着いてプレーできた部分はあるだろう。全体的に軽めの笛だったが、酒井が退場し、互いに控えばかりとなったコートでは今度は青学大が高校生の試合のような軽い笛で次々にファウルを宣告されるなど、疑問符がつく笛に振り回された試合でもあった。

写真:ディフェンスに囲まれる辻。しかしそれでも27得点と魅せた。

※青山学院大・辻選手、慶應義塾大・岩下選手のインタビューは「続きを読む」へ。



 残りの2試合、筑波大専修大は、1Qから乗った専修大が前半に大量リードを奪った。しかし後半、#1宮城(4年・F)がファウルアウトし#91太田(3年・C)もファウルトラブルになると点数の伸びが悪くなった専修大。筑波大は残り数分で専修大から次々とターンオーバーを奪うと、前半の差がなんだったのかと言う状態で残り30秒に追いついた。しかし専修大はインサイドのファウルトラブルで出場機会を得た#52喜納(4年・F)がバスケットカウントを獲得してチームを救い101-97で辛勝。決してここまで追い詰められるような点差ではなかっただけに、専修大らしいといえばらしい展開ではあったが、やはり開始から大量得点するという専修パターンで決した試合でもあった。これで専修大は7勝と中盤の争いに。筑波大は再び後退し、5敗のままで8位。ますます残りの4試合が重くのしかかる。

 日本大法政大84-65で日本大が勝利した。法政大は最後は点差が開いたが最後まであまり切れるような場面はなく、#11長谷川(3年・SG)が25点、#21加藤(2年・C)も16点と攻める姿勢だった。日本大は東海大戦で大きなアピールをした#29金城(3年・G)がこの週も好調。19得点で存在感を見せた。日本大はさかんなベンチの入れ替えでここまで苦しみながらも2位をキープ。次は優勝がかかる青山学院大との対戦になる。ここまでの苦節をどのように青学大相手に見せてくれるだろうか。

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2010.10.16 (Sat)

【2010リーグ1部】10/16レポート

1勝が順位を左右する背水の陣
熱を帯びた戦いが接戦を生む7週目


 リーグ戦は残り6試合。一つの勝利で順位がどうとでもなる展開がまだ続いている。その中でまず法政大が入れ替え戦行きを決定した。いまだ0勝、チームの面々も入れ替え戦行きについては納得顔だが、早々に腹をくくって準備をしておくのは決して悪いことではない。1部であと5試合戦うことは入れ替え戦に向けて大きな経験のはずだ。残り2つの椅子はまだここからだが、筑波大が1勝して席次を一つ上げ、中央大が9位に落ちた。上位争いでは東海大が逆転負けで拓殖大に並ばれた。そんな風に1勝が大きく順位を左右する後半戦、まだまだ白熱した戦いが続く。


【序盤からリードを奪った筑波大が逃げきり勝利】
101016MOTOI.jpg 1Qは出足から接戦に。専修大のゾーンに中を囲まれ、外にさばくもアウトサイドシュートが来ない筑波大に対し、専修大も1対1を決めきれない。だが1Q残り3分に交代で入った筑波大#35池田(1年・F・京北)が、短い間に1本も落とさず3本の3Pを沈める。2Q開始1分で、32-19と一歩抜け出した筑波大。ここから専修大が追い上げるも逆転を許さず、#11賀来(3年・G)を起点に速いバスケットに持ち込んで再び点差を引き離した。1Qと同様#34田渡(3年・G)がブザービーターを決め、52-38と筑波大の14点リードで前半を終える。後半、専修大は今まで不調だった#11宇都(1年・G・中部第一)の調子が徐々に上がってくるも、筑波大も#33加藤(4年・F)らがシュートを決めて、両者入れあいの展開になった。だが徐々に筑波大ペースとなって4Q残り7分半には20点差まで開き、このままいくかと思われた。

 だがここで専修大は#11宇都の速攻から息を吹き返し、怒涛の追い上げを見せる。4Q後半は「プレッシャーが激しくて、攻めづらいなと思った」と筑波大#35池田が振り返ったように、専修大はアグレッシブな守りから速攻に繋げ得点を積み重ねた。#1宮城(4年・F)の連続得点で、残り1分半にはついに5点差。だがここで筑波大#15山口が、大事な3Pを沈めた。この1本が決定打となり、結局97-87で筑波大が逃げ切り勝利となった。

 筑波大は早い段階からゲームの主導権を握った。司令塔#34田渡も1~3Q全て最後にシュートを沈め、アシスト、スティールだけでなく得点面でも貢献。また#35池田の活躍も目立った。しかし4Qラストは専修大ペースになり追い上げられ、流れを持っていかれそうな場面も。明日はどちらが主導権を握るか。

写真:レイアップにいく筑波大・本井。

※筑波大・池田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【東海大リードもオフェンスチームの勢いで拓殖大が逆転】
101016hasegawatakumi.jpg 1Qこそ互角だった東海大拓殖大の第1戦。東海大は#0満原(3年・C)を中心に得点を重ね、拓殖大は#99長谷川 技(3年・F)がフェイダウェイからミドルシュートを決めていく。しかし#26上杉(3年・F)が1Qで2ファウルになったこと、そして東海大のディフェンスが良かったことでやや東海リード。2Qになると拓殖大は上杉の代わりに入った#11佐々木(2年・F)のシュートが苦しい中でも決まるが、東海大は#7遥(4年・PF)の3Pなどで流れを生むと前半を42-29とリードして終えた。

 さすがの拓殖大もディフェンスの前には苦しむかと思われたが、3Qで流れは変わる。最大18点差をつけ、ベンチメンバーも織り交ぜる東海大に対し、拓殖大は点の取り合いという自分たちの流れを相手から引き出すことに成功する。残り3分、#11佐々木のシュートで10点差とした拓殖大。ここからはオフェンスチームの独壇場となって一気に6連続得点。東海大は3分以上無得点に終わり、56-57と逆転されて最終Qを迎えた。そして4Q、残り3分まで点の取り合いは続くが、流れを自分たちに引き寄せたのは拓殖大。#26上杉からのアシストで#99長谷川 技が決めて同点にすると、更に#99長谷川 技がスティールし逆転。ここで流れは完全に拓殖大のものになった。東海大は残り2分間、わずか4得点に対し拓殖大は次々とアグレッシブに攻め続け、気づけば10点差。78-68で勝負をものにし、勝敗で東海大とタイに並んだ。

 東海大は前半こそディフェンスで相手を止めたが、点の取り合いになった部分でそこが綻びた。最後はリバウンドでも拓殖大が勝った。拓殖大は10点台のビハインドはここまで何度もひっくり返してきている。信じて攻め続ける相手に対して、それこそ40分間集中し続けなければいけなかっただろう。

写真:前半得点をリードした長谷川技。

※拓殖大・佐々木選手、藤井選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【40分間の接戦は#14辻の3Pが青学大勝利の決め手に】
101016tuji.jpg この日、遂に青山学院大にも欠場者が出る事態となった。慶應義塾大と同じく、司令塔である#0橋本(4年・G)がこの日ベンチ。変わって#7伊藤(3年・G)がスタメンに入った。慶應大も#4二ノ宮(4年・G)はまだ戻らず、ここまでとスタメンは変わらない。互いに主将のいないチーム同士の勝負は最後まで分からない接戦となった。

 1Qは18-18の互角。立ち上がりで青学大に流れを作られそうになると、慶應大はすかさずタイムアウトで佐々木HCが喝を入れ、立て直した。2Qも同じ攻防は続いた。慶應大はここで#14家治(3年・F)が奮起。3P2本を含む3連続得点と気を吐くと、青学大は#7伊藤、#23湊谷(4年・F)の3Pが続く。青学大は交代した#27宇田川(4年・F)が3Pを決めてチームを盛り上げるが、慶應大は#14家治と#11金子(3年・G)の3年生コンビがやはりシュートで流れを引き戻す。

101016kaneko.jpg 2点差で迎えた3Qは慶應大が支配した。青学大の得点はわずか7。このリーグ戦始まって以来の最低得点だ。そこには#56比江島(2年・F)、#14辻(3年・SG)の両名が機能しなかったことにある。慶應大は#5酒井(4年・F)の3Pや#11金子の3Pのバスケットカウントなどで勢いを得ると55-50と5点のリードで4Qを迎えた。ここで青学大は遂に#14辻が目を覚ます。慶應大は7点リードにまで広げていたが、辻の3Pが連続し、#23湊谷の3Pも出て同点に。#27宇田川のシュートがブザー前と認められるなど、運気が傾き#14辻の3Pで残り2分で遂に逆転し69-71。ここから激しい攻防で得点を許さない両者。しかし慶應大は残り21.9秒に#23湊谷のファウルで最後のオフェンスチャンスを得る。10秒を切って3Pを放ったのは#11金子「そこまでの流れで佐々木先生にも『決心を早くしろ』と言われていたので、貰う前には打つと決めていたんです。パスが思ったより後ろになってしまいましたが、打つと決めていたので、打ちました。プレッシャーはありませんでした。でも少し遠かったですね」。酒井に回すことも考えたが、それでは時間がギリギリになる。落ちてもリバウンドを取れると信じたシュートだった。しかしリングにボールは届かず残り3.2秒で青学大ボールとなりそのままタイムアップ。慶應大が青学大を追い詰めたが、あと一歩届かなかった。

 両者恒例と言っていいほど、この試合も笛に狂わされる内容となった。それでもまだ精神的に持ちこたえた方だろうが、慶應大はもったいないミスもあり、勝てるゲームだっただけに惜しまれる。青学大はこういう試合の後は必ず修正をしてくる。長谷川監督「今日はイージーシュートを落としすぎた」と言う。慶應大は2戦目に同等以上のゲームができてこそ、春から成長したと言える。青学大は調子が悪い中でも無敗を守りきった。この日は#23湊谷がリバウンド15本とインサイドで踏ん張ったことも大きい。#0橋本のかわりにみんなが頑張ってこそ、彼らも成長したと言えるはずだ。

写真上:18点の辻。最後の最後で決めきるのはさすが。
写真下:金子は22得点。負けにも「絶対明日はやる」と切り替えていた。

※慶應大・家治選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【法政大が日本大を追い詰めるも、最後のミスに泣く】
101016shinoyama.jpg 明治大の勝利により、入れ替え戦が決まったこの日の法政大は立ち上がりからシュートがよく入り、リズムが良かった。1Qは27得点と法政大リード。日本大も25得点とついていくが、日本大が1Qで25得点を越えたのはこの試合が実は初めてという珍しくハイスコアな立ち上がりだった。法政大はこの日ファウルも我慢し、ゴール正面に向かって得点する姿が目立った。一方の日本大もようやく帰ってきた主将#4篠山(4年・G)を起点に、まんべんなく得点する。しかし前半は法政大の良さが勝り、41-44とわずかにリード。

 後半、インサイドを攻めて逆転した日本大。しかし法政大も#11長谷川(3年・SG)の3Pなどで粘り、リードを奪い返す。この競り合いは4Qも続き、日本大が抜けだそうとした場面で法政大はなんとか食らいついていった。4Q残り5分、#11飛田(2年・F)の3Pと#14森川(3年・F)のシュートで日本大が76-67とリード。しかしここで法政大はあきらめなかった。#11長谷川の3Pに#21加藤(2年・C)のポストプレーなど攻めつづけ、残り1分を切って同点から#3鈴木(4年・G)のスティールで逆転。しかし残り30秒で日本大も#15熊澤(4年・G)が決め返して80-80の同点に。残りの時間でファウルが続く日本大。チャンスの法政大だがここで#41谷口(3年・C)が痛恨のパスミスから速攻を止めにいきアンスポーツマンライクファウルに。#4篠山がこれを1投決め、日本大は81-80で逃げきり。きわどい勝利となったが2位を守った。

「最後の最後で精神的な甘さが出てしまって。最低10秒キープしていれば、延長戦だったのに」今井監督。もちろんミスをしたのは法政大だから仕方がないが、速攻を阻止すればアンスポーツマンライクファウルになってしまう現行のルールは、ミスした方に試合終了を待たず負けを宣告するようなものだ。先週は日本大もそれで負けている。普通のファウルになるのならば、あと1回法政大は攻められた。それを思うと厳しい現実を見る幕切れだった。

写真:1試合目でケガをし離脱した日本大・篠山が遂にゲーム復帰。「もう普通にやれる」とのことで、残りのリーグ戦で見せ場を作って欲しい。

※法政大・長谷川選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2010.10.10 (Sun)

【2010リーグ1部】10/10レポート

終盤に向けて勝利に直結する重要事項は
チームで自分たちの“色”を出せるかどうか


 リーグ戦はチームの本質が見える大会だが、大事な時やピンチに結束したり、チームカラーを出すような試合ができるかどうかが、勝負を決め、チームを成長させる。今週はここまでどこかもどかしい内容が多かった東海大が、見事な守りで日本大に勝ち切った。「これが自分たちのゲーム」と胸を張れる試合ができれば大きな自信になる。拓殖大も粘りや勝負強さという持ち味を出して逆転勝利した。混戦にあえぐリーグから抜け出すには、それぞれのチームがこうした持ち味を出していく必要がある。終盤にかけての見所の一つだろう。


【4Qで消極的になった明治大が逆転負け】
101010nagai.jpg 第1戦で接戦となったこのカード。2戦目も点を取り合う内容となったが、最後まで勢いを切らさず攻めつづけた拓殖大が逆転で勝利した。

 1Qは23-16とやや明治大ペース。拓殖大はゾーンからターンオーバーを奪う場面もあるが、#94長谷川智伸(2年・F)のアウトサイトが当たってこない。明治大は#14金丸(4年・SG)が「拓殖大のディフェンスががちゃがちゃしているので」とラインから離れて遠めで打つが、この3Pが連続し、#66加藤(2年・PF)のドライブなどもあってリードした。2Qも明治大はゾーンを前にアウトサイド中心。3Pが続いて一時は10点リードとなるが、拓殖大も交代した#6長南(3年・F)がバスケットカウント、3Pを決めるなどして追い上げる。明治大のオフェンスが重くなるのとは反対に、調子をあげた拓殖大は#6長南を中心に得点を重ね、前半は40-41と逆転して終えた。

101010kanamaru.jpg 後半はマンツーマンとゾーンのチェンジングに拓殖大はシフト。明治大はマンツーマンとなったところで#14金丸と#19田村(3年・F)の3Pが3連続で決まり、再び10点以上拓殖大を引き離す。拓殖大は再びゾーンに戻してじわじわ追い上げるが3Q終了時は61-53と8点差。しかし4Qに勢いは逆転する。「リードしていたので、残りの時間をコントロールしていこうとしていました。無理して得点しなくてもいいかなと。でもそこでパスばかりになってしまって、ターンオーバーも出た。チームが弱気になってしまいました」#14金丸。拓殖大のディフェンスは激しさを増すが、反対に明治大はなかなかシュートにまで持っていけない展開が目立つ。残り7分で#26上杉(3年・F)に1点差にされると、#99長谷川 技(3年・F)のスティールで拓殖大が逆転。明治大は残り3:41の#66加藤のバスケットカウントを最後に得点がストップ。拓殖大は#94長谷川智伸、#6長南の3Pでリズムを掴むと明治大を圧倒し、78-68と逆転から10点差をつけて勝利した。ここまでの拓殖大らしい粘り強さと早い展開からの攻撃が生きた勝利だった。

 明治大は金丸の言うように、終盤消極的になってしまったのが響いた。勝敗ではまだ苦しんでいるが、それでも終盤に向け、負けられない思いは強い。「これまでは副将の若林(#20)が主に声かけをしていましたが、今は自分も練習中から言っています。試合だけで示してもできるものではないし、そうした4年生の取り組みに、下級生も答えて欲しい。みんなに攻め気を見せて欲しいと思っています」(#14金丸)。ここまでプレーで見せてきた主将が、周囲に言葉で奮起を促す。「一人ひとりが仕事ができれば明治は強い」。それを残りの試合で実証できるか、注目したい。

写真上:前半奮闘した拓殖大・永井。
写真下:金丸はシュートから場合によってはコントロールまで、求められる部分は多い。

※拓殖大・上杉選手のインタビューは「続きを読む」へ。
 

【これぞ東海!守りを意識して日本大に2連勝】
101010tokai.jpg 日本大東海大は1戦目同様ロースコアにもつれこみ、最後は接戦を抜け出し東海大が2連勝を飾った。

 第1戦同様、序盤からロースコア展開となった。日本大は#19浜田(2年・F)スタメンに戻すが、得点につながらず#11飛田(2年・F)に交代するなど試行錯誤が続く。東海大も得点が伸びないが、交代した#1佐々木(3年・PF)も得点に絡む部分を見せて、1Qは15-12と追う展開。ともに相手ディフェンスを崩しきれない立ち上がりとなった。2Qも一進一退。日本大は#29金城(3年・G)や#25菊池(1年・C・明成)らここまでほとんど使ってこなかったメンバーを起用。#15熊澤(4年・G)の3Pなどもあるが、東海大は#24田中(1年・SF・長崎西)のバスケットカウントや#0満原(3年・C)のポストプレーなどでやや優勢に。前半は27-28と東海大リードで折り返した。

101010kinjyo.jpg 東海大が3Q前半で8点リードと抜け出すが、日本大も食い下がる。ここまで東海大のコントロール重視のディレイドに、なかなか早い展開が出せない日本大だったが、#29金城の奮闘で追いつくと、逆転して流れをつかんだかに見えた。だが、4Qは一進一退のゲームが続く。勝負は終盤まで読めない展開になった。日本大は#29金城のバスケットカウントなどで盛り上げるが、守りの要でもある#14森川(3年・F)と#24熊(3年・C)が残り2分を切ってともにファウル4。逆に東海大は#0満原のインサイドのバスケットカウントで残り1分半に63-65とリードする。しかしタイムアウトの後#29金城が#0満原をかいくぐってシュートを決め65-65の同点。残り1分で勝負は振り出しに戻るが、ここから明暗が分かれた。日本大は#3石川(2年・G)のファウルで#0満原がフリースローを獲得。これを1本決めて65-66と1点リードした後、満原は#24熊をブロック。続く攻撃で#33狩野(2年・SG)の3Pが外れるが、#34三浦(3年・SG)が豪快な飛び込みリバウンドでボールを保持して沸き返る。最後の勝負に賭ける日本大は、ボールを取りに行った#3石川がここでアンスポーツマンライクファウルを吹かれ万事休す。東海大はフリースローをきっちり決め、最後に#0満原の3Pで71-65と勝負を締めて2連勝。日本大は2試合連続きわどい勝負を、目の前で落とす痛い敗戦となってしまった。

 選手も監督も、このシーズンで一番納得のいく試合だと認めた。「これが東海」と多嶋ほか全員が胸をはる。インサイドの守りや最後の三浦のリバウンドなど、キーポイントとなるディフェンスが目を引いた。陸川監督は言う。「東海大の3本柱はディフェンス、ファーストブレイク、モーションですが、最近はずっとハイスコアな試合が多くなっていました。そういうのが好きな慶應さんであったり、青学さんだったりと入れあいをすると何か違うなと。そこで少しコントロールしたゲームをしようと。ディレイドなどがそうですが、速攻も出すタイミングも整理して、こういうゲームになりました」。リーグ戦開始からここまで早い展開も多少意識してきたが、逆に東海の良さであるディフェンスが疎かになっていると認めた上での方針修正だった。「日本大の石川選手(#3)は非常にスピードのある選手ですが、その良さを出させない、気持よくバスケットをさせないようにしようとしました。正面について周りもディフェンスで固めました。ただ周りもうまいのでやられた部分はありますが、日大にとって本当のいい形での速攻はそんなになかったんじゃないかと思います」と、本来の東海大の良さである守りが機能したことを強調する。多嶋「どうすべきか、陸さんとも話しあって決めた」とここまで少しあった迷いをふっきったように見える。選手の成長や層が厚くなるにつれて「あれも、これも」と取り入れたくなる気持ちは理解できるが、本来の東海大の良さをまず押し出すこと。その基本に立ち返ったことが勝利を呼び込んだと言えるだろう。

 日本大は惜しい4敗目。この試合でも布陣を変えて金城が機能した部分はあるが、依然ウイングの不安定さは気になるところ。残す対戦は上位が続く。どのような戦いをするかここが正念場だ。

写真上:日本大の熊を必死に止めに行く東海大ディフェンス。この試合では#24田中が4番でも機能した。
写真下:13点と奮闘した金城。

 慶應義塾大中央大は、序盤に慶應大が抜けだすがミスをついて中央大が前半で追いついた。しかし3Qで慶應大が37得点するとその後は追いつけず試合終了。ハイスコアリングゲームとなったが、慶應大相手に点の取り合いをするには中央大は分が悪い。リバウンドの差が響いて109-96で敗れた。中央大は筑波大と同じ4勝にとどまる。一方、勝敗で日本大に追いついた慶應大だが、走りあいとなってディフェンスのほころびが大きかった。次は青学大戦、修正したいところだ。

 第1戦で白熱した展開となった青山学院大筑波大。しかし2戦目は筑波大も果敢に攻めこむが決めきれないシーンが多く、序盤から追う展開に。青学大は短かったシュートを修正し、この日はきれいに決めていった。筑波大は1戦目の#99加納(3年・C)に続きこの試合では#15山口(3年・F)が欠場。流れを変えるきっかけをつかめないまま95-62で敗退。青学大は12勝0敗を守り、筑波大は4勝8敗と9位にとどまった。

 法政大専修大101-71と専修大が法政大を圧倒。法政大は#3鈴木(4年・G)の欠場も響いた。専修大は6勝6敗と5割を守る。法政大は残りの試合で明治大、中央大、筑波大が全敗し、自らが全勝しないと入れ替え戦回避はできない計算。次週に運命が決まる。

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2010.10.09 (Sat)

【2010リーグ1部】10/9レポート

延長まで追い込まれた青山学院大は辛くも逆転勝利
各チーム優勝・入れ替え戦回避のためここからが正念場


 第5週を終えて、3位から9位までの勝敗の差はわずか2勝。特に中盤争いに中央大・筑波大・専修大・明治大が4勝6敗で並び、拓殖大と東海大も5勝5敗と5割。1勝がすぐに順位を変える状態にあった。この日は特に少しでも勝ち星を上げたいと考えるチームが熾烈な戦いを展開し、接戦が続いた。今年は降格のなかった気楽な昨年とは違う。一瞬で全てを失う可能性もある真剣勝負の場を、くぐりぬけていかねばならない過酷な後半戦をいかに勝ち抜くか。チームの真の姿がここから見えてくる。


【明治大が点の取り合いを制してまず1勝】
101009meiji.jpg 4勝の明治大と5勝の拓殖大。どちらも負けられない戦いは最後まで点を取り合う勝負となった。1Qは拓殖大がリード。#94長谷川智伸(2年・F)や#99長谷川 技(3年・F)が得点し、明治大はターンオーバーやオフェンスファウル等で遅れを取り17-23。2Qになると明治大が#20若林(4年・SG)、#21西川(1年・PF・東海大四)、#14金丸(4年・SG)の連続3Pで盛り返すが拓殖大は#6長南(3年・F)が金丸相手に3連続のファウル。それでも拓殖大は激しいディフェンスと得意の3Pでひるまずついていく。明治大は拓殖大のディフェンスに足を止められながらも#1秋(3年・F)のドライブや#35岸本(3年・G)のオフェンスリバウンドからの得点などでリード。#20若林の3Pもあって一度は6点まで差を開いた。しかし拓殖大も最後のプレーで#40藤井(1年・G・藤枝明誠)が#14金丸のチェックにあいながらも3Pを決めて前半を41-38と僅差で折り返した。

 互いに点を取り合う3Q、明治大は#66加藤(2年・PF)のミドルシュートや#14金丸の3Pでリードを広げるが#31駒水(4年・C)が開始3分で4ファウルとインサイドで苦しくなる。アウトサイドも落ち始め、8点あったリードを拓殖大にじわじわ詰められていくことに。拓殖大もアグレッシブなディフェンスで次々ファウルとなっていくが、最後に#94長谷川智伸のシュートで60-59と再び追い上げて3Qを終了。4Q開始にその#94長谷川智伸が連続3Pでようやく拓殖大は同点に追いつく。明治大は#14金丸が意地を見せ、点を取り返すが逃げても拓殖大が追いつくという構図が続き、気が抜けない。明治大は残り2分で#31駒水がファウルアウト。拓殖大も#6長南、#40藤井が4つと互いに一つのファウルが命取りに。明治大は残り2分で6点のリードがあったが拓殖大の激しいプレッシャーにミスもあり、残り1分のリードは2点。しかしフリースローを得て83-79とすると、拓殖大はそこから最後まで打っていくが入らず、明治大が辛くも83-79で逃げ切った。

 拓殖大のトランジションは最後まで油断がならない。しかし勝負際の決定力ではこの日明治大の#20若林が8本の3Pでチームに貢献し、金丸は得点とリバウンドでダブル・ダブルでインサイドをカバー。拓殖大は4Qでファウルの多さが災いした。明治大はこの勝利で拓殖大に並び、2戦目がより重要になった。

写真:きわどい勝負を制し、喜ぶ金丸や岸本。


【4Q終盤まで筑波大がリードするも延長戦に屈す】
101009kuroda.jpg 青山学院大はこの日、思った以上に調子が悪かった。そして、筑波大は全てにおいてアグレッシブで、非常にすばらしい出来だった。4Q終盤まで青山学院大をリードしたが、2週連続の延長戦で惜しくも敗れた。

 1Qからターンオーバーを連発した青学大。筑波大は攻撃の起点である#34田渡(3年・G)を中心に流れるようなプレーを連発。リードする立ち上がりを見せた。青学大はリードされながら#14辻(3年・SG)のバスケットカウントで同点にすると最後は#23湊谷(4年・F)の3Pで1Qを27-22とリードするが、2Qで再びリードを奪われる展開。筑波大は#34田渡が連続3Pを決めたほか、#47砂川(2年・F)がディフェンスで貢献。#76星野(2年・F)も3Pなどで魅せる。青学大はフリースロー確率も悪く、#25永吉(1年・C・延岡学園)のゴール下や#56比江島(2年・F)が個人技で返すが筑波大はこの日#99加納(3年・C)にかわりスタメンとなった#23黒田(4年・F)がペイントに切れ込み積極的にゴールに向かい得点。前半を42-47とリードして前半を終えた。

 後半3Q、筑波大のディフェンスは執拗に青学大を追い回す。青学大は#14辻が3Pを決め、エンジンをかけたいが筑波大もそう簡単に追いつかせない。しかしじわじわ青学大が点差を詰めると#14辻が3Pのファウルを獲得し、続けてミドルシュートを決めて逆転。しかし筑波大は#11賀来(3年・G)、#36本井(4年・C)の3Pに続き#36本井がバスケットカウントで3点プレーを連発すると再び58-63。筑波大がリードして4Qへ入った。その4Q頭には#23黒田が連続得点。青学大のディフェンスが効かず、一気に11点差をつけられてしまう。だが青学大は#14辻、#56比江島に加え#23湊谷のスコアラー陣が奮闘。筑波大がターンオーバーする間にじわじわ追い上げ、残り1分半で76-78と2点差にまで詰めた。筑波大はファウルがかさみ始め、苦しい中持ちこたえるが、残り35.8秒で#56比江島のシュートでついに78-78の同点。延長戦に突入する。

 延長戦、青学大はまず#14辻が3P、#56比江島のアシストで続けて辻が得点し、リードを得る。筑波大はアウトサイドが落ち、ファウルを犯した部分で相手にフリースローを与える流れに。しかし#33加藤(4年・F)の3Pで流れを引き戻すと、#23黒田のフリースロー、#36本井のシュートが続いて拮抗した戦いとなる。残り42秒で#36本井がファウルアウトの筑波大。これで得たフリースローで青学大は90-85とする。ここから#23黒田のドライブで90-87、#23湊谷のドライブで92-87とする両者。残り4.1秒で#34田渡が3Pを決め92-90とするが筑波大の攻撃はここまで。92-90で青学大が苦しみながら勝負を制した。

 辻は28点。帳尻を合わせた格好だが、これほど入らない辻を見たのはこのリーグでは初めて、というほど入った印象が薄いのは前半が3点に終わっているからだろう。比江島も23点だがシュートが短く、入りきらない場面が目立った。筑波大は黒田が25得点と気を吐いた。田渡を中心としたオフェンスは何度も青学大の裏をかき、ディフェンスも良かった。しかし延長ではチームファウルが5つだったことで相手にフリースローを与えるなど惜しまれる部分も。青学大は苦しんだが、最後は得点力がものを言った。これで青山学院大は苦しみながらも無敗を死守。筑波大は4勝にとどまり中央大と並んだが、中央大との対戦成績により9位となった。

写真:黒田はペイント内でのプレーや声を出す姿勢など、強気なところを見せてチームを引っ張った。


【ロースコアゲームを東海大が制す】
101009yo.jpg この試合の日本大のベンチ入り人数は規定の15人に満たない13人と、思いの外寂しい状態。しかもスタメンには#1坂田(1年・)を据え、傍目には驚きの起用で試合をスタートした。だが前半は苦戦。東海大もゴール下で次々得点するがロースコア気味。しかし日本大にはアウトサイドのシューターがスタメンにはおらず、より苦しい状態。#19浜田(2年・F)を投入するが全体的に決定率が上がらず、前半は28-39と追う形となった。
 しかし3Q、日本大が一気に追い上げる。ボールを回しながらのオフェンスで#24熊(3年・C)がインサイドで得点。#14森川(3年・F)や#19浜田の3Pもあって逆転に成功する。東海大はオフェンスに流れが出ず単発が中心。#24田中(1年・SF・長崎西)がドライブで日本大ディフェンスを割っていくが日本大が2点リードで4Qを迎えた。東海大はゾーンで日本大の足を止めると、#33狩野(2年・SG)の連続シュートなどで差を広げる。日本大はアウトサイドが決まらず、苦しい時間帯が続く。東海大は#7遥(4年・PF)のバスケットカウントや#33狩野の3Pで差を開き、残り2分で64-71とリード。しかしここから日本大は粘った。#19浜田のシュートに続き#3石川(2年・G)のスティールで差を詰めると#19浜田の3Pで71-73。続く残り1分の攻防が鍵になった。東海大はシュートが決まらないが再三リバウンドに成功。ボールをキープする。日本大はボールが取れず苦しいが、残り1.6秒、3点を追う場面で#3石川が#5多嶋(4年・G)から3Pのファウルを獲得。全て入れれば同点になるが、しかし#3石川は1本目を外してしまい苦い顔で声を上げる。2本目を入れ、最後はリバウンド勝負に賭けるがボールを拾ったのは東海大#5多嶋。そのままブザーが鳴り響き、タイムアップ。72-74で東海大が逃げ切った。

 東海大はこの勝利により勝ち越し、単独4位へ浮上。日本大は3敗目となって3位の慶應大との差はあと1勝となった。日本大は控えもあまりいない中でよく追いついたというべきだろうか。ボールはむしろ東海大より回っていたが、決定力が及ばない部分で遅れを取った。

写真:インサイドへ果敢に攻めこむ東海大・遥。満原とともにゴール下では欠かせない選手。


 1勝が欲しい法政大は高さの専修大の前に58対34とリバウンドで苦戦。#11長谷川(3年・SG)は復帰するが、3Pを4/16本しか決められず、専修大は高さで得たアドバンテージのまま押し切り92-77。法政大は4週目で欠場していた#3鈴木(4年・G)が再び足を痛め途中退場になるなど、不安要素が増えてしまう状況になった。専修大は5勝で一歩前進。法政大は最下位にとどまる。

 慶應義塾大中央大は、1Qこそ中央大のシュートが高確率でほとんど落ちず、慶應大と点の取り合いになったが2Qになり慶應大が5連続得点できっかけを作ると、そのまま中央大を圧倒した。慶應大は全員出場で122-84の大勝。中央大は慶應大のスタメンが下がったところでトランジションから攻撃を続けて4Qは点の取り合いになるが、追いつくことはかなわなかった。これで慶應大は3位を堅持。中央大は4勝で筑波大と並んで得失点差により8位となった。

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2010.10.07 (Thu)

【2010リーグ】1部2部前半戦総括

リーグ戦は前半を終了し、青山学院大が首位
全体的には混戦模様で結果は終盤まで未知数


101006AOGAKU.jpg 1部リーグは開幕から5週を終えて、半分以上を消化した。10チームとなって初のリーグは始まるまでどのような状態になるのか分からなかったが、多少形が見えてきている。優勝に最も近いのは青山学院大。他のチームが故障者や不調で苦しむ中、大きな崩れもなく無敗で首位を走る。2位が既に2敗していることを考えると、この先逃げきるには大きなアドバンテージを得ていると言えるだろう。それを追う他のチームはそれぞれの事情を抱え、混戦模様が続く。終盤にかけてまだ順位は大きく動く可能性もある。

 2部リーグは1敗の早稲田大を筆頭に、入れ替え戦とインカレ出場を賭けて上位が激突する後半が勝負だ。下3つの入れ替え戦争いもまだこれから熾烈な戦いとなるだろう。

写真:青山学院大を得点面で引っぱる#14辻。比江島とともに大きな推進力となっている。

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2010.10.03 (Sun)

【2010リーグ1部】前半戦写真・青山学院大

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2010.10.03 (Sun)

【2010リーグ1部】前半戦写真・日本大

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