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2020.10.18 (Sun)

【2020関西リーグ1部】第5週(10/17〜18)レポート

上位勢が横一線に並んだまま最終週へ
5位争いも含めて予断を許さず


201017RYUKOKU.jpg

 全6週、各チーム1巡総当たりの関西リーグも5週目となった。試合数が少なく、ゆえに勝敗差は接近する今大会。混戦の優勝争い、そしてインカレ出場のかかる5位以上をめぐる攻防は、例年にも増して接戦となっている。最終日まで、もつれた状況が続きそうだ。

写真:連勝を続けインカレ圏内に迫る龍谷大。日曜日のゲームでは同志社大を最後の最後に逆転し、安堵の表情を見せた。


201017TB.jpg 僅差のため、大会が佳境となった終盤のこの段階になると、毎日のようにドラマチックな展開が待ち、これが今年のリーグを面白くしている。当週まず土曜日は、前週で近畿大を破っていた大阪学院大が、クロスゲームの末に関西学院大に敗れ手痛い初黒星に。逆にもう負けられない近畿大は、無敗の一角である天理大に競り勝ち、優勝戦線に踏み留まった。一方この日は京都産業大が勝利したため、この時点では京産大のみが全勝、初めて単独首位に立つ状況となった。

 こうなると抜け出しを図りたい京産大。ところが、翌・日曜日のゲームでは、前日に1敗へ後退していた天理大にまさかの大敗を喫してしまい、これで無敗チームがなくなった。それを尻目に、近畿大、大阪学院大も勝利したため、上位4チームが1敗で再び並んだ。いずれも残りは2試合であり、この中からどこが抜け出すのかが全く見通せない状況となっている。

201017WATANABE.jpg 「最後のインカレ枠」となる5位の争いも、関係するチームのゲームのたびに様相が変化している。先にも触れたように、現在5位の関西学院大は土曜日のゲームで大阪学院大に勝利。しかし当週は、追いかける関西大、龍谷大がいずれも連勝となった。一方、日曜日のゲームで関西学院大が敗れた結果、5勝の5位・関西学院大に、関西大と龍谷大が1勝差にまで詰め寄った。リーグ序盤の黒星先行から持ち直しつつあった大阪体育大はここまで3勝の8位で、やや厳しいもののここにまで僅かながらの可能性がある。関西学院大が逃げ切るのか、それとも逆転があるのか。こちらも最終週にドラマがありそうだ。

写真上:天理大はルーキーのベンツロバスも存在感を見せている。
写真下:アウトサイドも好調の近畿大・渡辺。彼の力も優勝のためには不可欠だ。

【第5週終了時点】
京都産業大   8勝1敗
近畿大     8勝1敗
大阪学院大   8勝1敗
天理大     8勝1敗
関西学院大   5勝4敗
龍谷大     4勝5敗
関西大     4勝5敗
大阪体育大   3勝6敗
立命館大    2勝7敗
同志社大    2勝7敗
神戸医療福祉大 1勝8敗
大阪経済大   1勝8敗

※近畿大・坂口颯馬選手、天理大・高橋選手のインタビューは「続きを読む」へ。

[続きを読む]

【INTERVIEW】

「優勝のためにしっかり対策をしていく」
201017SSAKAGUCHI.jpg◆#7坂口颯馬(近畿大・4年・SG)
 前年は春先の負傷のため、思うようなシーズンとはならなかった。今大会は、リーグ戦の日程が進むにつれ存在感を発揮。悔しい思いをした分、それもプレーにつなげられている印象だ。既にインカレ出場は決まっているが、まずは最後も連勝し、関西王者の名を取り戻したい。



—先週敗れたことで、一旦はやや苦しい立場になってしまいました。
「相手を敢えて研究するのではなく、今まで通りの練習に力を入れていて、自分たちのやりたいことを出せるようにしてきていました。それで、学院が相手という時のスカウティングは特にしていない状況だったんですけど、今回は天理が相手ということで、今週はその対策を中心に行ってきました」

—チーム内の雰囲気というのはいかがでしたか。
「負けて逆に良かったのかもしれないという部分もあって、学院に勝てていれば天理に対しての対策をしてきたかどうかは分からないですし、準備の段階で先生と話し合う機会も増えたので、そこは負けたことがきっかけになったのかなと思います」

—ご自身ではプレータイムも大幅に増え、終盤にかけて良さも出ている印象です。
「去年は怪我もあって出る機会があまり多くなくて、今年やっとプレーできる機会が増えてきた状況です。最初の2週くらいは試合慣れしていなかったところが難しかったんですけど、このところは慣れてきたこともあってか調子も上がってきたかなと思います」

—昨年は怪我をされる前までは渡辺選手(#13)とプレータイムを分け合っている状態だったと聞いています。それだけに悔しさもあるシーズンだったと思います。
「そうですね。離脱の期間も半年くらいだったので、そこは悔しさがあります」

—今はそれを晴らせていますね。その中でいよいよ最終週です。
「体大の試合ももちろん大事なんですけど、やっぱり京産に勝たないと優勝できないので、今週の練習でも優勝のためにしっかり対策をして、みんなで話し合いながらやっていきたいです」

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「プレッシャーはあるが楽しみながらやれている」
201017TAKAHASHI.jpg◆#93高橋育実(天理大・4年・SG)
 武器だという外角のシュートも、今季は安定感が増した印象が強い。近畿大に敗れて揺らいだ部分もあろうかと思いきや、一日で切り替え日曜日は京産大を見事にシャットアウトすることに成功。自身には初、チームにとっても久々のタイトル獲得へ一歩前進した。最終週も一筋縄ではいかない相手が続くが、優勝のために乗り越えられるか。



—昨日初黒星で、そこから切り替え今日は快勝でしたね。
「全勝優勝することが目標やったんですけど。でも1回負けたからと言っても優勝がなくなったわけではないですし、今日はみんな切り替えてやれたと思います」

—特に今日はディフェンスが大成功だったと思います。
「そうですね。僕らはディフェンスからのチームなので、そこで相手を50点台に抑えられたのは良かったです。去年から一緒にやっているメンバーも多い中で、喋らなくても分かるというのは言い過ぎですけど、簡単に声を掛け合ってすぐに連携できる部分もあります」

—高橋選手自身もアウトサイドを効果的に決めています。
「そうですね。シュートは調子が良いですね(笑)。そこは武器なので、練習の成果が出ていると思います」

—シュートタッチはいかがですか。
「各自で家でもトレーニングしたりとか、過去の試合の動画を見たりとかでイメージトレーニングもしていて、感覚を合わせるのが難しいということはなかったです」

—1巡だけのリーグ戦で、例年とは違う難しさもあると思います。
「例年は1巡目の段階でのスカウティングもできたんですけど、一発勝負ということでどこも全ての力を出そうとしてくるので、プレッシャーは凄いんですけど、楽しみながらやれているところでもあります」

—大学ではここまで大きなタイトルには手が届いていませんが、今回はチャンスが広がっています。
「そうですね。4年生の意地は見せたいです」

—いよいよ最終週になります。
「簡単には勝てないと思っています。学院も1敗だけですし、関学も勢いがついてきていると思うので、この1週間も気を抜かずに調整して頑張りたいです」
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