2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.11.04 (Mon)

【2013リーグ】11/3入れ替え戦結果

■3部〜5部間
11月3日(日・祝)横浜国立大学

山梨大学71(20-15,16-30,15-19,20-21)85横浜国立大学
上智大学87(22-16,11-17,20-22,20-18,14-2*)80東京都市大学 *OT
横浜市立大学75(10-11,22-12,19-16,24-13)52創価大学
亜細亜大学110(21-23,35-13,33-14,21-17)67武蔵野大学
埼玉工業大学78(19-18,21-15,18-16,20-25)74埼玉大学
東京学芸大学79(18-14,23-24,22-20,16-27)85上武大学

山梨大学   5部降格
横浜国立大学 4部昇格
上智大学   4部残留
東京都市大学 5部残留
横浜市立大学 4部残留
創価大学   5部残留
亜細亜大学  4部残留
武蔵野大学  5部残留
埼玉工業大学 3部残留
埼玉大学   4部残留
東京学芸大学 4部降格
上武大学   3部昇格


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2012.11.08 (Thu)

【2012リーグ】入替戦 早稲田大vs国士舘大

【2Qで反撃した早稲田大がリードを守り1部を死守】
121108tamai.jpg 入れ替え戦最後の試合となった1部8位早稲田大と2部3位国士舘大の戦いは、アクシデントに見舞われながらも勝負どころを抑えた早稲田大が勝利し、1部の座に踏みとどまった。

 早稲田は怪我をしている#6大塚(4年・G)が「何も言われなくても出るものだと思っていた」と強行出場。全力疾走ができない状態の中、ゲームコントロールを担った。それでも1Qはファウルトラブルで重い出足。国士舘大は#9新田(2年・C)が好調なものの、#11平田(4年・G)が1Qで3つとファウルトラブルに。それでも得点は10-17、国士舘大リードの幕開けとなった。

 2Q、早稲田大が本領を発揮する。国士舘大のターンオーバーからの早い展開で#21河上(3年・F)の3P、#6大塚ー#8玉井(3年・G)によるホットラインの速攻が続き、一気に逆転。国士舘大は#11平田をコートに戻して立て直しをはかるが、早稲田大は#21河上がリバウンドからバスケットカウントを奪うなど集中を切らさずリードを守る。この早稲田大の攻撃で国士舘大は7点リードから6点のビハインドにまで落ち込んでしまったが、それでも中盤から#22原(1年・F・習志野)の3Pや#11平田のミドルシュートで追い上げ、残り2分半で同点にまで押し戻す。しかし早稲田大もゆずらず#21河上が3Pを沈めて2Qは32-30と2点リードで折り返した。

 3Q、早稲田大は#15木村(2年・F)が奮闘し、序盤に連続得点。国士舘大はシュートが決まらず引き離されてしまう。しかしここまで得点を引っ張ってきた#21河上がシュートを打った後に選手の足に乗ってしまい捻挫。ベンチへと下がることになってしまう。ここが好機となった国士舘大は#22原がアウトサイドを次々に沈め、再び盛り返す。しかし早稲田大も粘って#34池田(1年・G・京北)や#16山本(1年・F・福岡第一)の1年生も得点に絡み河上不在の中で51-40とリードを保って4Qへ入った。

121108hirata.jpg 4Q、コートに戻った#21河上が開始早々に3Pでチームを勢いづけた。これに対し国士舘大はターンオーバー、24秒オーバーとヴァイオレーションを続けて出してしまう。タイムアウトで立て直しをはかる国士舘大は#22原の3P、ドライブと続きじわじわと追い上げをはかる。早稲田大は10点以上のリードを保ちつつもシュートが決めきれずリングからこぼれる場面が目立ち、交代のほぼない#6大塚、#6玉井とも足にきてベンチでケアする状態に。一方、国士舘大は終盤に来て3P攻勢に当たりが来始める。#14高橋(3年・G)、#15松島(3年・G)、#11平田と来て16点あった差を#14高橋の2本目の3Pで、残り50秒で68-63の5点差にまで縮めることに成功。ディフェンスでも早稲田大のスローインで5秒オーバーを奪うなど、早稲田大を焦らせた。早稲田大は国士舘大ディフェンスに苦しみつつもボールを#6大塚が運ぶ。体勢を崩した危ない場面で「チラッと見えたバッシュが仲間のものだったから」と転びながらライン際からボールを生かす神業も見せてリードを7点にし、流れを国士舘大に渡さない。国士舘大は最後にファウルゲームに挑むが、追いつくことはできず74-63で試合終了。早稲田大が3戦目に突入しながらも1部の座を守った。

 リーグ戦が行われる2カ月間の間、順位が決まるまでにはさまざまな要素が絡み合う。早稲田大は滑り出しこそ好調だったが、大塚が中盤以降怪我に悩まされ、欠場する試合も出たことで苦しい立場に追い込まれた。だが最後はそれを乗り越えての1部残留。怪我を押して出場した大塚や捻挫しながらもコートに戻った河上など、強い意志を見せた主力ほか、チーム全員の奮闘が実った。1部3チームのうち2チームが入れ替わった今年、最後の砦を守る意地の見えた戦いだった。

 国士舘大は破れ、平田ら4年生の目には涙が見えた。調子の波を乗り越えて3位獲得。挑んだ初の1部入れ替え戦は2戦目こそ国士舘大らしい試合を見せたが、勝負の3戦目には勝負どころで早稲田大の力に押されてしまった感がある。国士舘大のシーズンはこれで終了となった。選手たちは終始賑やかな声援を送ったメンバーと、最後に代々木のメインコートで集合写真を撮影。「やっぱり代々木はいいな」、そんな声が誰ともなくぽつりと漏れ聞こえた。今年の挑戦は絶たれた。しかし諦めることなく今後も挑み続ければ道はひらけるに違いない。

写真上:速攻で反撃の口火を斬った早稲田大・玉井。大塚とのコンビでの速攻はやはり大きな武器。
写真下:ファウルトラブルが痛かった国士舘大・平田。4年生としてなんとしても1部にあがりたい気持ちが見えた。

※早稲田大・大塚選手、河上選手、国士舘大・板垣選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2012.11.08 (Thu)

【2012リーグ】入替戦 日本大vs白鴎大 第3戦

【均衡を破った白鴎大が一気に抜け出し、1部昇格】
121108abibu.jpg 日本大白鴎大の1部2部入れ替え戦は第3戦に突入。途中までどちらが勝つか全く分からない状態から、きっかけをつかんだのは白鴎大だった。

 白鴎大は出足#5柳川(3年・F)の3P、#15白濱(3年・F)のミドルシュートは出たものの、その後が続かない。日本大はこちらもタフショットが多く司令塔を務める#72佐野(1年・G・東山)が早々に2ファウルとなって流れを作れない。それでも日本大は#15栗原(1年・G・前橋育英)と#72佐野のミドルシュートで持ち直す。しかし#72佐野が3つ目のファウルを犯し、#4小川(3年・G)にチェンジせざるを得ない状況に。だがその小川がコートに入った直後に3Pを沈めると、#1坂田(3年・F)もアリウープパスからのバスケットカウントを奪い、流れが日本大に来た。白鴎大はペースが掴めず追う形となり1Qは16-13と日本大のリードに。

 僅差の競り合いは2Qも続いた。白鴎大は交代した#10田中(3年・G)が活躍を見せ、オフェンスリバウンド、ミドルシュート、速攻と連発して勢いを掴む。日本大はファウルに苦しみながらも#11飛田(4年・F)の3Pが出て主導権を奪い返す。しかし大きく均衡を崩すようなタイミングはなかなか両者に訪れず、シュートは互いにリングから弾かれ、点数が伸びない。互いに3分以上無得点に終わる時間帯が続いて2Qは23-21と日本大の2点リードとなった。

 行き詰まる攻防は3Qも変わらなかった。日本大は#1坂田のシュートに続き、#11飛田の2本目の3Pで開始2分で7点のリードを奪う。しかしここからようやく白鴎大は#30アビブ(4年・C)が存在感を発揮。インサイドでの得点で追い上げていく。日本大はインサイドの#30アビブを止められない一方でゾーンをなかなか崩せなくなり、追い上げられて36-35。リードは保ったものの、まだまったく勝負の行方は分からない展開となった。

121108nihon.jpg 意地をかける最後の4Q、抜けだしたのは白鴎大だった。日本大が思うようなオフェンスができない一方、#10田中からの#30アビブへのゴール下へのパス、#5柳川の3Pが出て流れを作るとそこから怒涛の攻勢に出た。日本大は序盤の4分間をノーゴールに終わってしまい、そこまでの間に14点もの差をつけられてしまう。一度勢いがついた白鴎大はそのまま止まることなく得点を続け、日本大を置き去りにする。日本大はアウトサイドが決まらず苦しい展開だが#15栗原、#7古牧(1年・G・市立船橋)の3Pも出て意地を見せる。しかし白鴎大を止めることはできず49-73で試合終了。勝負どころを掴んだ白鴎大が大差で勝利し、初の2部への切符を手にした。

 互いにシュート確率が上がらず、ファウルも続いて安定しない状態で、勝負は3Qまでは全く分からない状態だった。白鴎大のアビブは前半わずか2得点。日本大もここをよく抑えたが、自身はゾーンに苦しめられて得点が伸びず、4Qに白鴎大の勢いを止めることができなかった。白鴎大は悲願の1部昇格。何度も構造改革が行われた2部以下で翻弄されてきたが、監督、コーチの熱心な強化とそれに応えた選手たちが研鑽を積んでようやくここまで来た。少しずつ、しかし着実に歩んだ軌跡を、今度は1部でどれだけ発揮できるか。来期の戦いは見逃せない。また、2部で唯一インカレ出場の権利を獲得しているだけに、この勢いでどこまで上り詰められるかにも注目したい。

 長らく1部に在籍してきた日本大の2部降格は、ひとつのトピックでもある。かつては最強と謳われた日体・日大時代があり、会場を埋め尽くすような観客を集めたチームのひとつ。しかし今は選手が分散し、それぞれのチームの強化が問われる時代になった。今リーグでは主将の石川が怪我でシーズンを棒に振り、下級生メインの戦いにならざるを得なかったのは苦しかっただろう。しかしチームはまだ若く、現在の大学界で屈指のサイズもある。ここからの再出発を期待したい。

写真上:4年間白鴎大のインサイドを支えてきたアビブ。ゲーム後半に流れを変える活躍を見せた。
写真下:ハドルを組む日本大。入れ替え戦を通してベンチからは絶えず声がかかり、チーム一体となった様子を見せた。

※白鴎大・石川選手、横塚選手、田中選手、佐藤謙介学生コーチのインタビューは「続きを読む」へ。

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2012.11.08 (Thu)

【2012リーグ】11/8入替戦 順天堂大vs江戸川大 第2戦

【江戸川大が順天堂大を寄せ付けず2部昇格】
121108oositanai.jpg 順天堂大江戸川大の対戦は、1勝1敗で星を分け合い入替戦の最終日にもつれ込んだ。第1戦では接戦の末に江戸川大が逆転勝利を収め、第2戦では順天堂大が途中大幅なリードを奪って逃げ切っている。緊迫感の増す第3戦、両チームの応援合戦が会場の熱を上げる中、試合の幕は切って落とされた。

 スタートダッシュを切ったのは順天堂大だった。#23泉(3年・F)のシュートで先制すると、速攻や#33喜久山(2年・F)のバスケットカウント獲得で開始3分経たずに9-2と先行する。出遅れた江戸川大は、ゴール下がこぼれてリズムに乗れない。だがこの悪い流れを#88内田(3年・F)がドライブ、タップシュートでのバスケットカウントで打開すると、#1粂川(4年・G)のロングパスから#89陶山(3年・C)のブレイクがきれいに決まり逆転に成功する。#7臼井(4年・F)が完璧にコースに入って順天堂大の速攻を止めたシーンでは、審判と同時にベンチメンバーもみな拳を突きだしチャージングのポーズ。にぎやかな応援の後押しもあって加速した江戸川大が、15-26とリードして1Qを終えた。

 2Q、順天堂大は#99小川(3年・F)が3Pを決めるが、好調の#88内田とのマッチアップでファウルがかさみベンチへ。江戸川大も#1粂川らがファウルトラブルに悩まされるものの、#44田中(3年・G)が巧みな1on1を披露し、リードを保って試合をつないだ。33-43で入った3Qも江戸川大が二桁リードを保持して試合は進む。順天堂大は#0大下内(4年・F)のゴール下、#23泉の一対一で残り3分9点差にするが、終盤江戸川大は時間を使いながら#1粂川がアイソレーション気味にリングにアタック。3連続得点で15点にリードを広げて3Qを終えると、応援席からはチームお決まりの『流れは、うち!』という掛け声が巻き起こった。

121108edogawa2.jpg 4Q、どちらのチームにとっても、今シーズンを締めくくる最後の10分間に突入した。順天堂大は#0大下内が奮起。合わせに飛び込みバックシュートと得意の形が出ると、その後もリバウンドに粘って仲間を鼓舞する。対する江戸川大は6分間で4得点とオフェンスが停滞するも、ディフェンスは手を緩めずそう簡単には追い上げさせない。順天堂大は3Pが再三リングに弾かれ、残り時間は刻々と減っていく。

 すると残り3分半、江戸川大#3王(1年・C・柏日体)がリバウンドシュートでバスケットカウントを獲得し、順天堂大#23泉が5ファウルで退場。これで江戸川大に流れが傾き、順天堂大は残り3分17点差をつけられ苦しくなった。#33喜久山も意地で3Pを決めるが、追いつく糸口にはならず、江戸川大が勢いを保ったまま59-84で試合終了の時を迎えた。ブザーと同時に、主将の#7臼井はガッツポーズでベンチの仲間のもとに駆け寄り、#1粂川はその場にしゃがみ込んでユニフォームで涙を拭った。この2人をはじめとした4年生たちは、2部昇格という最後の大仕事を成し遂げ、4年間を終えた。

 江戸川大は、3年連続の挑戦で初の2部昇格。2年前の入替戦、第3戦にもつれ接戦の末に敗れた時の相手も順天堂大であり、あの時の雪辱を2年越しで晴らす形となった。今年はかつての日本代表でもある古田 悟アシスタントコーチを迎え、「高さと強さ」という安定感ある強みを押し出すことでチームを強化。初の3部優勝を果たし3部でも際立った存在だった。#7臼井や#1粂川ら下級生の頃から試合に絡んできた4年生はこれで引退を迎えたが、3年生以下も第1戦では#89陶山が、第3戦では#88内田がスコアリーダーとなり、ガードの#44田中や大型ルーキー#1王も素晴らしい活躍を見せていた。来季、創部以来初めてとなる2部の舞台でどのような戦いぶりを見せるか注目だ。

 順天堂大は、第2戦で発揮した自分たちの持ち味を第3戦では封じられてしまい、悔しい3部降格となった。今年のリーグ戦は主将の#0大下内が序盤に怪我で離脱するなど、なかなか白星を挙げられず2部最下位に落ち込み、苦しい2カ月だった。今年は5人をフルで交代する2プラトンが出すなど戦い方は多様化し、試合に絡む選手は増えた。上級生の自覚の芽生えと共に、早くもチームの中核となりつつある2年生の成長も著しい。選手たちが語る「順天堂大を変えたい」という強い想いを持ち続け、ここから這い上がることができるか。この敗戦が、新たなスタート地点となるだろう。

写真上:リーグ戦はほぼ出場ならず、入れ替え戦で復帰を果たした順天堂大主将・大下内。奮闘が光ったがチームの2部残留はならなかった。
写真下:終盤、コートに4年生4人が揃った江戸川大。すでに涙の浮かぶ#1粂川に、まわりの選手が笑いかけていた。

※江戸川大・臼井選手、粂川選手のインタビューは「続きを読む」へ。
 

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2012.11.08 (Thu)

【2012リーグ】11/8入替戦結果

■国立代々木競技場第二体育館

国際武道大学 62(5-21,15-17,24-18,18-22)78 明星大学
順天堂大学 59(15-26,18-17,16-21,10-20)84 江戸川大学
日本大学 49(16-13,7-8,13-14,13-38)73 白鴎大学
早稲田大学 74(10-17,22-13,19-10,23-23)63 国士舘大学

明星大学   3部昇格
国際武道大学 4部降格
江戸川大学  2部昇格
順天堂大学  3部降格
白鴎大学   1部昇格
日本大学   2部降格
早稲田大学  1部残留
国士舘大学  2部残留

 

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2012.11.08 (Thu)

【2012リーグ】11/7入替戦 慶應義塾大vs玉川大 第2戦

【序盤で玉川大を圧倒した慶應大が2部残留】

121107KATURA.jpg 慶應義塾大玉川大の2戦目は、慶應大がさらに玉川大を引き離して寄せ付けず、2部の座を守った。

 出足から慶應大は快調に得点を重ねた。開始3分で9−0と開き、玉川大は早々にゾーンを繰り出す。しかし玉川大は自らのオフェンスでシュート確率が上がらず、リバウンドで勝てずに引き離されて1Qは27-12と慶應大が大きくリード。しかし2Qになると玉川大もリズムを取り戻す。#45横沢(3年・C)のミドルシュートが好調で、ガード陣も素早い動きで慶應大からスティールを奪う。しかし慶應大もそれに動じず#18大元(1年・G・洛南)、#16伊藤(2年・G)らが攻撃を続け、#7本橋(3年・C)がインサイドでリバウンドをもぎ取るなど、流れを切らさず前半は45-28の慶應大リードで終えた。

 3Qは玉川大が奮起した。#34塚越(4年・SF)が流れを作るがファウルも3となった玉川大。しかし慶應大のアウトサイドが落ちる時間帯もあり、玉川大の激しいディフェンスの前に24秒オーバー、5秒オーバーなどのヴァイオレーションが続く。玉川大は#45横沢のドライブや#0畠山(3年・G)のシュート、#34塚越のスティールからの#6戸井田(4年・PG)の速攻などが決まり、最後には#0畠山の3Pで9点差にまで押し戻すと応援団は大盛り上がり。このQは12-20と上回り、良い雰囲気の中で3Qを終えた。

121107YOKOSAWA.jpg 追い上げられた慶應大だが、4Qには再び締め直した。#16伊藤が中に切れ込みバスケットカウントを奪うと、#14権田(2年・F)のシュート、#7本橋のフリースローと続いてさらに伊藤の連続得点もあって再び点差を15点にまで広げる。玉川大はこの勢いを止めることができず、ここからずるずると引き離された。さらに得点を続ける慶應大は残り2分で主将の#4桂(4年・F)、続いて#6野呂(4年・F)とベンチ入りした2人の4年生に花道を作った。その2人が相次いで得点し、歓声を受けながら92-63で試合終了。2連勝で2部残留を決めた。

 玉川大は2年連続入れ替え戦に挑んだが2部への壁はまだ高かった。2戦目では特にリバウンドで26もの差をつけられたのは痛い。インサイドはバスケットの勝負を分ける大きな要素だが、ここのポジション強化が今後はより重要だろう。攻撃的なガードたちと噛み合えば、まだまだ力を伸ばせる。真面目でよく教育されたチームでもあり、一生懸命なプレーも好感が持てる。今後もへこたれずに2部への門を叩いて欲しい。

 1部復帰を目指す慶應大にとっては苦しみを味わったシーズンだった。3年生の主力が相次いで姿を消し、リーグ戦はコートに立っているのが1年生と2年生のみ、という時間帯もあった。現役にとって初めてとなる2部リーグではいい勝負に持ち込みながら勝てない試合が続き、とうとう下の入れ替え戦に回ってしまうことになった。それでもこのチームの“らしさ”は底辺からでも決してあきらめないことであり、リーグ終盤の戦いぶりには成長の兆しが見えた。まだまだ課題もあるが慶應大の伝統は失われていない。最後のミーティングで主将の「今のメンバーが全員残る来年、今年よりももっと上の成功体験を積んで欲しい」と後輩に未来を託し、シーズンを終えた。来期にその言葉を実現できるか、ここからがまたスタートだ。

写真上:最後に出場して得点を決めた桂。今年は4年生が少ない中、チームをどうまとめるかも難しい1年だった。
写真下:玉川大・横沢はミドルシュートが好調で15得点。来年の活躍にも期待したい。

※慶應義塾大・伊藤選手、玉川大・戸井田選手、塚越選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2012.11.08 (Thu)

【2012リーグ】11/7入替戦レポート(3日目)

白鴎大、国士舘大、順天堂大がリベンジし第3戦へ
慶應義塾大は2戦目を勝ちきり、2部残留


 入れ替え戦3日目、3部の成城大は4部の帝京大の挑戦を退け、3部残留を決めた。また、3部以上は2連勝で2部残留を決めた慶應義塾大以外は全て1戦目と反対のチームが勝利し、3戦目へともつれ込むこととなった。

 入れ替え戦で3戦制が始まったのは1ー2部間が2005年、2−3部間は2010年からになる。1試合目を勝利することが有利とされているが、3戦目に入った場合はどちらが有利と言える大きな傾向はない。リーグ戦で学んできたことを発揮し、表現できたものが勝ち、できなければ敗れる。頑張りが報われないこともある。決して平等ではあり得ない勝負の世界だ。最後の勝負に注目が集まる。

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【江戸川大の終盤の追い上げから、順天堂大が逃げ切る】
121107kikuyama.jpg 第1戦では接戦の末に江戸川大が勝利しており、順天堂大にとってはもう後が無い背水の陣。その負けられないという思いが渾身のプレーに結びつき、途中大差をつけるとそのまま逃げ切り第3戦にもつれ込ませる大きな一勝を挙げた。

 立ち上がり、#3王(1年・C・柏日体)が次々インサイドで加点する江戸川大に対し、順天堂大は#23泉(3年・F)が高確率でミドルシュートを決めていき、対照的なバスケットで互角に争う。だが開始5分で#37千葉(2年・G)が#1粂川(4年・G)を2つ目のファウルに追いやるバスケットカウントを獲得すると、順天堂大がやや優勢に立った。1Q残り20秒で電光掲示板が故障し一時試合が中断するトラブルもあったが、再開後に#99小川(3年・F)が#37千葉のアシストからゴール下で得点して1Qを締め、24-19で2Qに入る。
 
 2Q、順天堂大の中を固めたディフェンスに、江戸川大は簡単にはインサイドで得点できず、3Pも当たりが来ない。その間#0大下内(4年・F)らの速攻で畳み掛けるように加点した順天堂大が、点差を二桁に広げた。江戸川大は#7臼井(4年・F)のジャンプシュートでのバスケットカウントを皮切りに#44田中(3年・G)の高速ドライブなどで得点を伸ばすが、一方の順天堂大も#33喜久山(2年・F)のアシストが冴え、まわりもシュートをほぼ落とさずに点の取り合いに真っ向から対抗。10点前後のリードを保ったまま前半を終えると、3Qにはさらに点差を突き放した。江戸川大はタイムアウトを取ってもトラベリングやチャージングで悪い流れを絶ち切れず、ディフェンスも相手の連携プレーに翻弄されて締まらない。3Q残り2分には最大22点差をつけられてしまった。

121107usui.jpg だがここから、江戸川大が巻き返しを図った。3Q終盤、#7臼井がバンクシュート、3Pと連続で決めて好調を確かめると、速攻から迷いなく3Pを放って決める度胸満点のプレーで一気に連続8得点を稼ぐ。14点差で入った4Qも、#19菅野(4年・F)が先制点を奪い江戸川大が流れを渡さず、#7臼井のジャンプシュートが効果的に決まって残り6分9点差に。#1粂川も好守を見せ、カットしたルーズボールに決死に飛び込み#7臼井がそのボールを掴んでマイボールにするなどチームを沸かせる。順天堂大は時間を使いながら攻めるもやや焦りが見え、残り3分には#1粂川の3Pで江戸川大が4点差に詰め寄り射程圏内に入れた。

 しかしラスト3分間の攻防で、主導権を握ったのは順天堂大だった。ショットクロック残り2秒のスローインで#33喜久山がミドルシュートをしっかり決め、大きなガッツポーズを見せて6点差をつけると、#37千葉の3Pが決まって残り2分9点リードと優位に立つ。江戸川大も#7臼井の3Pや#1粂川のスクープショットが決まるが、残り時間はあとわずか。そのまま順天堂大が集中を切らさずに逃げ切り、91-82で第1戦の借りを返した。

 順天堂大はガード陣を起点とした連係プレーが上手く噛み合い、チームのアシスト数は合計22本。合わせの上手い#0大下内も24得点と調子を上げ、#23泉や#99小川のシュートも高確率に決まるなど自分たちの良さを存分に出せた試合だった。一方の江戸川大はリバウンドを掌握して流れを作ったが、順天堂大の好調のオフェンスを止められなかった。#7臼井のシュートをきっかけにした終盤の追い上げは光ったものの、追いつくまでにはあと一歩及ばず。これで勝負の全ては第3戦に持ち越された。どちらが自分たちのスタイルを出すことができるのか、勝負の行方を見守りたい。

写真上:大事なところでシュートを決めガッツポーズの順天堂大#33喜久山。順天堂大は後がない状況で各々渾身のプレーを見せ、リーグ戦を含めて久しぶりとなる勝利を手にした。
写真下:26得点と気を吐いた江戸川大の臼井。第3戦で巻き返せるか。


【失点を40点に抑えた白鴎大が日本大に快勝】
121107tanaka.jpg 大きな武器である変則的なディフェンスが機能した白鴎大が、40-66日本大から第1戦の借りを返す1勝を挙げた。

 開始30秒、オフェンスリバウンドから#21国本(2年・C)のバスケットカウントが決まり、先手を取ったのは日本大だった。その後も#15栗原(1年・G・前橋育英)、#11飛田(4年・G)のシュートで開始2分8-0とリードを奪う。対する白鴎大はもう後が無い試合に固さも見え、#30アビブ(4年・C)へのパスも噛み合わずに次々カットされてしまった。それでもディフェンスを変えて、失点は段々と抑えられるようになる。さらに途中交代の#10田中(3年・G)が3P、ジャンプシュートと連続得点でチームを勢いづかせ14-11と追い上げて2Qに入ると、#5柳川(3年・F)が2連続でドライブを決めて逆転に成功。全く3Pに当たりが来ない日本大を尻目に、2Q残り3分には白鴎大#10田中がこの日3本目となる3Pを決め、#30アビブのダンクシュートも続いてリードを二桁に広げた。アウトサイドで得点のない日本大は白鴎大のゾーンを崩せず、このQ5得点と失速。19-31で後半に入る。

 3Q、日本大は足を使ったマンツーマンディフェンスで、#3横塚(4年・G)や#5柳川の得点を止めていく。白鴎大は柱となる#30アビブも日本大の2m級の高さに苦戦し、決めきれない場面が目立った。しかし日本大は得点が気持ちよく奪えず、なんとかフリースローでコツコツ加点していくものの、このQは11-13と互いにロースコア。14点差と依然として優位に立ったまま4Qに突入した白鴎大は、#10田中、#1大釜(2年・G)がのびのびとプレーし、最後に一気に点差を突き放して26点差をつけ快勝した。

 日本大の3Pは4/22と不調。その分、白鴎大のディフェンスが効果を発揮した試合だった。日本大は終了間際のシュートでなんとか40点台に乗せたほどの苦しいオフェンスに。明日の第3戦に向け、立て直しが急がれる。白鴎大は序盤こそつまずいたが、途中で立て直し、明日につなげる大きな1勝を挙げた。全てが決まる第3戦、どちらが主導権を握るか。

写真:高確率でシュートを決め、シックスマンとして起爆剤の役割を果たした白鴎大#10田中。


【国士舘大が攻守で早稲田大を圧倒し、2戦目を奪取】
121107HIRATA.jpg 早稲田大の先勝で迎えた第2戦。第1戦とは打って変わって、国士舘大の勢いが早稲田大を圧倒した。立ち上がりでは国士舘大のターンオーバーが続き、早稲田大は#21河上(3年・F)の2本の3Pもあって点数としては互角。しかし早稲田大が決め切れないところをターンオーバーで持っていかれ、国士舘大が次々に得点。#11平田(4年・G)がアシスト、スティールからの速攻など、わずか2分半の間にひとりで8得点。1Q終盤には3Pも決めて攻撃が冴え渡った。早稲田大は#21河上のターンシュートや#2池田(1年・G・京北)の3Pも出るが、#15松島(3年・G)のスティールに対して#21河上がアンスポーツマンライクファウルを取られてフリースローになるなど、18-25の国士舘リード。

 2Qも国士舘大の勢いは切れない。出だしに#15松島のスティール、#11平田の速攻に#13曹(4年・C)のゴール下が決まり18-31と早稲田大を置き去りに。早稲田大はなかなか流れが取り戻せない状態で#15木村(2年・F)がなんとか得点。国士舘大も途中で失速気味になるが#11平田の2本目の3Pもあって26-39でリードして前半を終了した。

 3Qの立ち上がり、またしても国士舘大に主導権を握られた早稲田大。ここで耐え切れずに温存していた#6大塚(4年・G)を投入する。大塚が入ることで目に見えてボールがよく回り始めるが、フィニッシュのシュートが思うようには入らない。一方の国士舘大は#15松島の3P、や#22原(1年・F・習志野)のミドルシュート、#14高橋(3年・G)が難しい体勢からドライブをねじ込み、応援団は大歓声。この調子で流れは切れず42-66で3Qを終えると、4Qも危なげなく逃げ切り58-82で勝利。大差で2戦目をもぎ取った。

 乗せたら怖い国士舘大の本領発揮だった。エースの平田が快調に得点を重ね、それに松島や曹も続いた。こうなると国士舘大の独壇場になると言っていい。相乗効果でディフェンスにも勢いが出て、早稲田に思うような攻撃をさせなかった。この流れを第3戦も持続させられるかどうかが見所だ。

 国士舘大のスティールは10。何度も速攻を出されてしまった早稲田大は為す術もない状態だった。途中からシュートも落ち始め、リバウンドを確保できなかったのが痛い。大塚不在ではどうしても苦しい。3戦目にどのような布陣で臨むか、修正が効くかどうか見逃せない戦いになりそうだ。

写真:19得点6アシスト3スティールと縦横無尽な活躍を見せた国士舘大・平田。調子がいい時はまったく止められない選手だ。

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2012.11.07 (Wed)

【2012リーグ】11/6入替戦 日本体育大vs中央大 第2戦

【4年間の集大成を見せた中央大が1部昇格!】

121106yamada.jpg 第1戦を接戦の末勝利し、勝てば1部昇格が決まる中央大。過去2年ともに、入れ替え戦は初戦を勝ちながらも2連敗で涙を飲んでいる。#16佐藤(4年・PG)の足も万全ではなく、是が非でも3戦にもつれ込ませたくない気持ちは強かっただろう。その気迫が、開始4分の9-0というスタートダッシュにつながった。対して負ければ終わりの日本体育大は中央大の激しい守りにボールが上手く回らず、24秒オーバータイムになるなど攻め込めない。だがこの日スタメン起用となった#11北川(3年・G)が強気な姿勢で速攻からフリースローを得ると、そこから#21熊谷(4年・F)や#12周(2年・C)が高さを活かしリバウンドシュートなどで加点していく。中央大は#20小野が不調でなかなか決めきれず、18-16と日体大が点差を縮めて1Qを終えた。

 2Q、アウトサイドの落ちる中央大に対し、日体大は#21熊谷の3Pなどで追撃。ディフェンスの一瞬の緩みをついて#12周が速攻を決めて逆転すると、その後も#11北川を起点に中央大のゾーンを崩す。だが中央大も6点を追う中でようやく#20小野のミドルシュートが決まり、#11入戸野の気迫あふれるオフェンスリバウンドで差を縮めた。前半終わって33-33の同点。どちらも一歩も引かない互角の展開となった。

 勝負の分かれ目は、3Qに訪れた。開始早々、#11入戸野、#16佐藤がアグレッシブな守りからボールを奪って2連続でワンマン速攻を決めると、#20小野の2連続のドライブが続いて一気に突き放す。日体大のタイムアウト明けにも中央大の鮮やかな速攻が決まり、#20小野の3Pが追い打ちをかけるように決まった。開始3分半で怒涛の連続13得点と畳み掛けた中央大が主導権を握る。後手に回った日体大は、せっかくの速攻もチャージングになるなど完全に勢いを切らし、開始から6分近く得点を奪えないまま。だが#16横山(4年・SF)がオフェンスリバウンドに奮闘し、終盤には横山の3Pがリングの上をゆっくり転がってネットを通過。10点差にする大きな1本に日体大応援団も大きく沸き、42-52で最後の10分間に入る。

121106niitai.jpg 互いに全てを懸ける10分間、序盤は一進一退となるも、ここまで当たりのこなかった#22水沼(4年・SG)がようやく3Pを決め、#11北川のジャンプシュートもあって日体大が残り6分6点差に。だが中央大はここで#11入戸野が速攻に走り、後ろを走っていた#20小野にドンピシャなタイミングでアシストする鮮やかなトランジションを披露。交代で入った#21大野(3年・F)も大事な場面でオフェンスリバウンドをもぎ取って仕事を果たす。すると残り3分9点差の場面で、#16佐藤のスティールからこれまた素晴らしいパス回しで速攻を決め、点差を二桁に。これが勝利を大きく引き寄せ、その後も#16佐藤らがシュートを決めた中央大がリードを保ち続けた。日体大も#22水沼が2本の3Pを決める意地を見せるが、追いつくまでには時間が足りない。勝利を確信した中央大はラストに#6古河(4年・PG)、#25森渕(4年・F)をコートへ。試合終了前から抑え切れずに流れる涙を拭いながら、68-59でタイムアップの瞬間をむかえた。喜びを爆発させるというよりも、静かに、力が抜けるように悲願の1部昇格を噛みしめた中央大の選手たち。これまで背負ってきたプレッシャーの大きさや、4年間の想いが伝わってくる光景だった。入れ替え戦は上級生が力を発揮しなければならない場所。チームをずっと背負ってきた4年生たちが最後の集大成を見せた圧巻のラストゲームだった。

121106chuo_20121107120539.jpg インカレ出場枠が縮小した今年、これで中央大のシーズンは終了し、4年生は引退となった。良いことよりも苦しいことの方が多かったかもしれない4年間。それでも限られた4年という枠の中で彼らのもがいた姿は、最後にひとつの形となった。次世代の後輩も育ちつつある。先輩の残したものを引き継いでいってくれることを期待したい。

 一方の日本体育大は1年で2部へ戻る悔しい敗戦。主将の熊谷、横山といった4年生たちが大きく泣き崩れた。リーグ戦は序盤の北川の怪我も影響し、苦しい連敗が続いた。しかし東海大に勝利するなど、高さや攻撃力など1部上位に通用する力も十分あった。藤田HCはリーグ戦で「今はまだいろいろなことを学んでいる最中なんだ」と語っており、選手たちも同じように言っていたことが印象的だ。2部降格以降、すべての面から立て直すことを決意した日体大の取り組みは、まだ道半ば。そして彼らにはまだインカレという最後の舞台が残されている。そこで最大限の努力をし、今後もそれを続けていくこと。どのような環境でも前に進み続けることが求められている。

写真上:インサイドでは中央大・山田と日体大・周がやりあった。
写真中:ハドルを組む日体大。最後まで声を掛けあっていた。
写真下:昇格の瞬間、笑顔を見せる中央大。手前には渡邉、そして日体大の横山がそれぞれ全く異なる感情を抱いてコートにしゃがみこんだ。

※中央大・佐藤選手、入戸野選手、渡邉選手、小野選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2012.11.07 (Wed)

【2012リーグ】11/6入替戦レポート(2日目)

昨年悔し涙に泣いた中央大が歓喜の1部復帰
ひとつの仕事を成し遂げ、4年生たちは引退へ


 入れ替え戦2戦目、熾烈な戦いに会場が沸く一方、悲痛な出来事もあった。一戦目を落として背水の陣だった立教大が、ユニホームの色を間違えて没収試合に。東洋大はこれで不戦勝で2勝確定、2部残留を決めた。今リーグでは日本大にもこのミスがあったが、立教大もまた自らの手ですべてを無にしてしまった。こうしたミスの防止策を全チームで意識しなければならないことを、再認識させられた事項となった。

 城西大武蔵野大に勝利、獨協大目白大の挑戦を退け、勝った2校は4部残留となった。早稲田大慶應義塾大はそれぞれ初戦に勝利。先勝していた中央大日本体育大の2戦目は、中央大が2連勝で1部復帰。2年生の時、力不足で2部へと降格していった主力選手たちが、2年連続の入れ替え戦に挑み、最後の最後に自らの力で元の場所に戻ってきた。インカレ出場権のない中央大はこれがシーズン最終戦。4年間、長くチームの屋台骨を支えた4年生たちはこれで引退となる。一方、今期1部復帰となった日体大は1年で2部へと戻ることになった。

※東洋大・前田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※日本体育大対中央大は別途掲載します。

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【終始リードを奪った慶應大が玉川大に先勝】
121006motohashi.jpg 2部8位慶應義塾大は3部3位玉川大と対戦。立ち上がりに#7本橋(3年・C)のゴール下、#14権田(2年・F)、#16伊藤(2年・G)の得点で抜けだしたのは慶應大。しかし玉川大も譲らず#34塚越(4年・SF)の力強い攻撃や#6戸井田(4年・PG)の3Pなどで追い上げる。1Qは25-19の慶應大リードとなったが2Qは互角の展開。玉川大の速い攻撃が活き、ディフェンスも激しくついて慶應大に簡単にはシュートを打たせない。玉川大は#34塚越が3ファウルと苦しくなるが、このQは19-19と同点で終えた。

 後半もゲームは慶應大リードのまま展開。玉川大はゾーンで慶應大の足を止めると、#6戸井田のバスケットカウントや#34塚越のシュートで2点差にまで追い上げるが、慶應大も簡単には追いつかせず、玉川大から次々フリースローを獲得。また、#16伊藤がディフェンスで気を吐き、相手スローインを奪って得点するなど、詰められた差を再び10点まで開いた。それでも粘る玉川大は#0畠山(3年・G)の連続得点や#5中野(2年・PG)の3Pで再び3点差にまで詰め寄るなど、気持ちを切らさない。しかし慶應大は3Q最後に#20福元(1年・G・福大大濠)のスティールも出て、71-60で3Q終了。4Q、玉川大は#45横沢(3年・C)が退場し苦しい展開。慶應大は#20福元がパス、シュートと良いところを見せてリードを保ち87-74で試合終了。1試合目を取った。

 玉川大はディフェンスも固く、早い展開や1対1など、慶應大に何度も迫ったが逆転までには至らず。慶應大は本橋がダブル・ダブルでふんばりが光った。しかし追い上げられる時間帯もあり、集中力も大事だろう。リーグ戦で追い上げられて落とした試合は何度もある。同じ轍を踏んではならない。慶應大が逃げ切るか、玉川大が巻き返せるか2戦目も注目だ。

写真:22得点16リバウンドでチームを支えた慶應大・本橋。上級生として責任を果たした。


【早稲田大が終始リードで余裕の勝利】
121106kimura.jpg 1部8位の早稲田大は2部3位の国士舘大の挑戦を受けた。故障を抱える#6大塚(4年・G)はこの日欠場。早稲田大はリーグ終盤に良さを見せた#27平野(2年・F)、#34池田(1年・G・京北)、#2木澤(1年・G・洛南)といったメンバーをスタメン起用。立ち上がりはスローな状況だが、国士舘大は1Qで#9新田(2年・C)が2ファウルでベンチへ。一時は10-2と離されてしまう。#22原(1年・F・習志野)の連続3Pで会場を沸かせるが、1Qは19-9で早稲田大がリード。2Q、#15木村(3年・F)の3Pや#21河上(3年・F)の得点でリードを保つ早稲田大。#8玉井(3年・G)が速攻からバスケットカウントを奪うなど、16点のリードを奪う。国士舘大は#9新田を戻し、インサイドを固めるが#15松島(3年・G)がテクニカルを受けるなど良い流れは作れず40-23と大きく離された。

 3Qは互角の勝負。早稲田大は#15木村、#21河上、#34池田が攻撃の中心となる。国士舘大は#11平田(4年・G)が奮起。#14高橋(3年・G)の3Pなども出て、点数的には20-23と早稲田大を上回ったが、追い上げるには至らない。4Qは互いにミスが続いてそれぞれ得点が伸びず、72-56で早稲田大がまず1戦目を勝利した。

 早稲田大は河上、木村の両名が数字を残した。リーグ後半にはこの両者どちらかが不調で苦境に立ったこともあり、それは避けたいところ。1年生のガード2人も積極性が見えた。

 国士舘大はゲームの入りで勢いを得られなかった。乗れば怖いチームだが、安定感という意味では課題がある。2戦目に立て直しがきくかどうか、本来の国士舘大らしいバスケットができれば勝機はある。

写真:得点を引っ張った早稲田大・木村。インサイドでは国士舘大の曹にもよく対応した。

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2012.11.06 (Tue)

【2012リーグ】11/5入替戦レポート(1日目)

自らの存在意義を賭けるリーグ最後の大一番
入れ替え戦がスタート!


 リーグでの結果を元に、来年度の所属部を決める入れ替え戦が代々木第二にて初日を迎えた。入れ替え戦は1年間でも盛り上がる試合のひとつだが、片方は上への挑戦意欲に燃え、片方はリーグで好結果を出せず下からの挑戦を受けざるを得ない立場に立たされている。良い部分だけではなく悪い面も浮かび上がる試合は複雑だ。そして技術云々を越えたプライドのぶつかり合い、それが入れ替え戦最大の見所だろう。

 注目の1~3部は2戦先勝方式で戦う。例年は3連戦になるところが、今年はチームによっては1日空くところもある。これがどういう風に影響するか気になるところだが、入れ替え戦は初戦を制すことがまず先決。いずれも接戦となったが2ー3部間は江戸川大東洋大、1ー2部間は日本大中央大がそれぞれ制した。

 4部と5部は1発勝負で行われ、初日は横浜市立大文教大の挑戦を退けて4部残留、東京工業大群馬大を破って4部昇格を決めた。

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【江戸川大が順天堂大相手に粘り勝ち】
121105suyama.jpg 2部10位の順天堂大と3部1位の江戸川大の対戦は、2年前の再戦となるカードとなった。長くリードを奪ったのは順天堂大だったが、しぶとく追走した江戸川大が4Qで流れを掴み65-71で大事な第1戦をものにした。

 順天堂大は、リーグ戦中ほぼ怪我で出場機会の無かった主将の#0大下内(4年・F)をスタメンに据え、駒が揃った状態で臨んだ。開始こそ江戸川大#89陶山(3年・C)に連続得点を許し追う展開になるが、1Q中盤、コートの5人をフルチェンジさせる2プラトンに打って出る。メンバーを変えると共にディフェンスも変えて相手のミスを誘い、その後も再び5人を交代させるなど“奇策”によって相手のリズムを崩した。1Qを21-13とリードして終える。

 そこから、順天堂大が突き放し江戸川大がそれを追い上げるという展開が3Qまで繰り返された。順天堂大は#37千葉(2・G)を起点に#23泉(3年・F)や#99小川(3年・F)が得点し、アウトサイドからは#33喜久山(2年・F)が次々3Pを決めて加勢する。対する江戸川大は、得点がぴたりと止まってしまう時間帯はあるものの、#89陶山が得点を引っ張り#3王(1年・C・柏日体)や#7臼井(4年・F)がリバウンドを抑えて何度も盛り返した。3Q終盤には#44田中(3年・G)が鋭いドライブやスティール、バスケットカウント獲得と気を吐き、結局55-53と江戸川大が食らい付いて4Qに入る。

 4Q、開始早々#3王が豪快なブロックを決め、#89陶山の連続得点もあって江戸川大がついに逆転。#89陶山は開始3分間で10得点を一人で稼ぎ、残り7分6点リードと江戸川大が優位に立った。順天堂大も意地を見せ、#3小薗井(2年・G)のバスケットカウント、#96佐藤(2年・F)の速攻で1点差にするものの、江戸川大は#44田中が貴重な3Pを決めて4点差へと再び広げる。残り時間2分を切っても江戸川大はダブルチームからボールを奪うなどディフェンスの手を緩ませない。ファウルゲームを仕掛けられるも#1粂川(4年・G)がフリースローをきっちりと決め、65-71で逆転勝利を飾った。

写真:29得点とオフェンスを引っ張った#89陶山。188cmとサイズはそこまで大きくないが、押し負けない体の強さは魅力。


【ラスト1分まで同点となる接戦を東洋大が制す】
121105maruyama.jpg 2部9位の東洋大と3部2位の立教大の対戦は、最後の最後まで勝負の分からない競り合いとなったが、68-64で東洋大がわずかに上回り価値ある1勝を挙げた。

 入れ替え戦の独特の空気に呑まれたか、立教大はなかなか初得点を挙げられずに開始5分で14-0と大きなビハインドを負った。対する東洋大は#6村上(2年・G)が好調で、3Pやドライブを冷静に決めていく。立教大は大黒柱の#9婦川(4年・C)も2ファウルで乗れず、オフェンスも1on1単発に終わった。しかしタイムアウトを挟んで速攻への意識を高め、#17平良(2年・G)らが走って悪状況を打開。#16新保(3年・F)のシュートも確率よく決まり、点差を縮めて23-13で2Qに入ると、#4小宮山(4年・G)が相手の死角からスティールに飛び込みバスケットカウントにつなげるなど勢いを加速させた。東洋大は後手に回って4分近く無得点が続き、#34尾崎(3年・C)、#41前田(4年・F)が続けて3ファウルになるなど悪いムードに。だが終盤#24遠山(2年・F)のバスケットカウントで持ち直し、37-33で前半を終える。

 3Q、依然としてトランジションの速いゲームを仕掛ける立教大。隙あらばガード陣が得意のスティールでボールを奪取し、#6菅原(4年・G)も巧みな一対一でネットを揺らす。対する東洋大は#34尾崎がオフェンスリバウンドに粘るが、その尾崎が4ファウルになって下がるとすぐさま逆転を許した。それでも#7筑波がこぼれ球を拾って苦しい場面を引っ張り、53-54で勝負の4Qに入る。

 東洋大のインサイド陣のファウルトラブルにつけ込み、立教大は4Qに入って徹底的に中にボールを集めた。ルーキーの#23阿部(1年・C・東北学院)が期待に応えて得点を稼ぎ一歩リード。しかしファウルがかさみ、4Q開始5分経たずにチームファウルが5つ貯まると、東洋大がフリースローからじわりと追い上げる。残り3分同点にするとそこから白熱したせめぎ合いが続き、同点のまま残り時間は1分を切った。するここで、激しいリバウンド争いから#41前田がファウルをもらいチームファウルフリースローから東洋大が2点先行。続けて#24遠山が価値あるパスカットに成功すると、残り45秒で#6村上がフリースローを2投決めてリードを4点に広げ、勝負を決定づけた。68-64で逃げ切り、接戦を制してまず先勝した。

 実力はほぼ互角だった。駒の少ない東洋大はインサイド陣がファウルトラブルに悩まされ、勢いはむしろ立教大の方にあったと言えるかも知れない。それでも東洋大は勝負所で好守を見せ、フリースローも確実にものにして勝ち方を知っていた。立教大は大事な場面でのターンオーバーやファウルが手痛く、惜しい試合となった。

写真:3部スティール王の立教大#12丸山(3年・F)。この日もスティールからワンマン速攻を決める見せ場を作った。


【日本大が好ディフェンスを見せてまず先勝】
121105tobita.jpg 1部10位の日本大は2部1位の白鴎大と対戦。初戦は日本大の奮闘が光り、69-63でまず1戦目を制した。

 立ち上がりはロースコア。日本大は白鴎大のゾーンを前にたやすくは攻められない状態だったが、白鴎大もまた2mのセンターを据える日本大の高さの前には攻めあぐんだ。白鴎大は#3横塚(4年・G)、#5柳川(3年・F)の1on1が中心。日本大は#72佐野(1年・G・東山)がコントロールしながらボールを回し、オフェンスを作る。1Qは#1坂田(3年・F)がスティールなどアグレッシブな部分を見せて19-16で日本大がリードした。

 2Qになると白鴎大はゾーンを攻撃的な動きのあるタイプにチェンジ。オフェンスでは#30アビブ(4年・C)のゴール下も目立ち始めるが、開始4分でファウル2となり、#36パプロブヒナス(3年・C)に交代。日本大も#21国本(2年・C)が2ファウルとなり#22岡部(2年・C)、#20舘(1年・C・三本木農)と2m級を使い分けていく。日本大はここでファウルが続いてしまうものの、白鴎大もフリースローが悪く、6本のうち2本しか決められない。一方の日本大もオフェンスの息が合わず連続のターンオーバー。だが白鴎大は残り41秒で#2石川(4年・F)からのリングの高さすれすれのパスを、#36パプロブヒナスがアリウープダンクでねじ込み一気に会場のテンションもアップ。28-32で白鴎大が4点リードして前半を終了した。

121105yanagawa.jpg 3Qの立ち上がりで日本大は#72佐野の3Pと#21国本のオフェンスリバウンドからの得点で逆転。白鴎大も#30アビブのゴール下で返して譲らないが、ここから膠着状態に。白鴎大が1点リードになったところで日本大はオフェンスのミスが続き、白鴎大も4連続のファウルと、互いに突き抜けることができない。日本大はゾーンに苦しみながらも#11飛田(4年・F)の3Pで流れを作り、#1坂田、#21国本の得点でじわじわ白鴎大に差をつけていくと、#72佐野もうまくインサイドをかいくぐってドライブで得点。一方の白鴎大はこのQファウルやターンオーバーで9点に終わり、48-41と日本大が7点のリードに。

 4Qになっても白鴎大は状況を打開できない時間帯が続く一方、日本大は3Pや速攻で一時13点ものリードを得る。白鴎大はディフェンスでのプレッシャーを激しくし、日本大からミスを誘いに出た。#1大釜(2年・G)がバスケットカウントを奪い、ドライブでねじ込むなど積極性を見せてじわじわ差を詰める一方、日本大は#1坂田が果敢にゴール下へ入り込むが、#30アビブの高さもあって、シュートがどうしても短くなりがちに。だが、追い上げられながらも日本大は終盤に#11飛田が値千金のシュートを2本沈め、チームを盛り上げる。白鴎大は#5柳川、#3横塚の3Pで粘るが最後は追いつくことができず69-63。日本大が大事な一戦目をものにした。初戦はまず日本大が白鴎大の良さをあまり出させずに勝利した。しかし2戦目以降は互いにとっても正念場だ。このカードは中1日が空く。互いにどのような修正を行うか、次が注目となる。

 日本大は出場した全員が奮闘した。守りではよく相手のポイントを抑え、リバウンド本数も白鴎大より上。ディフェンスに注力している分、オフェンスのミスが出るのはある程度予想の範囲だろう。しかし白鴎大の攻撃的なゾーンに対しても大きく焦ることなくまずまず対処し、飛田、坂田といった上級生がチームを引っ張ったことも大きい。

 白鴎大は良さをほとんど出すことはできなかった。オフェンスは1対1に終始してしまい、アビブの高さも1部では屈指のサイズを揃える日本大に対してこれまでのような優位な状況ではなかった。全体的に硬さが見られる試合だった。

写真上:要所のシュートを決めた日本大・飛田。4年生の活躍がチームを盛り上げた。
写真下:白鴎大のエース柳川。抑えられた部分もあったが、それでも20点越え。2戦目はリベンジできるか。


【#16佐藤の勝負強いシュートで中央大が接戦を制す】
121105sato.jpg 1部9位の日本体育大と2部2位の中央大の戦いは、最後まで分からない好勝負となった。中央大は#16佐藤(4年・G)、#11入戸野(4年・G)、#14渡邉(4年・F)、#20小野(4年・F)の4年生カルテットがスタメン。1Qは#14渡邉が3本の3Pを沈めてチームを沸かせた。日体大は序盤にファウルが続きやや出遅れたが、終盤に#22水沼(4年・SG)の3P、#16横山(4年・SF)のミドルシュートで持ち直すが、15-22。中央大がまず先手を取った。

 しかし2Qから試合の最後までは互いにリードを奪い合う展開となっていく。日体大は#11北川(3年・SG)を投入し、攻撃起点を増やすと#21熊谷(4年・F)も内外から得点。中央大はこちらも交代した#24塩谷(3年・PF)が難しい体勢からもねじ込んでくる。日体大は#21熊谷が狭いスペースもものともせずダンクを見せて盛り上げ、中央大は#24塩谷、#14渡邉が3Pを沈めて譲らず3Qは40-38。日体大がリードするもまだまだ勝負の見えない前半となった。

121105kitagawa.jpg 3Q、中央大はインサイドを支える#22山田(3年・PF)が3つ目のファウル。日体大も#19中野(3年・SF)が3ファウルと互いに主力にファウルが混み始める。中央大がバスケットカウントやゾーンプレスで流れを奪うが、日体大はゾーンで対抗。その間に#11北川や#21熊谷の3Pで再び追いつくなど、わからない勝負が続く。3Qは58-61と今度は中央大が3点リードして4Qへ。その4Q、中央大はタフショットを打つ形が連続し、序盤にターンオーバーを連発。日体大が#22水沼の3Pで逆に6点のリードに。しかしここからゲームをつないだのは中央大の4年生。#20小野が3Pを決め返すと#16佐藤のミドルシュートで追い上げ、#22山田がバスケットカウント、オフェンスリバウンドと気を吐くと67-71。そして最後に流れを持ってきたのは佐藤。1本が欲しい時間帯にバンクでミドルシュートを決め、追い上げる日体大を振り切るように決まった3Pが勝負を決定づけた。日体大はファウルゲームを仕掛けるが追い上げは叶わず72-77。中央大が最初の勝負を制した。

 勝負は何度もリードを取り、奪い返し、といった息もつかせぬ展開となった。だが意地を見せたのは中央大の4年生。何度も悔しさを味わってきた彼らが、最後の舞台で持てるものを発揮した試合となった。日体大も粘りを見せたがわずかに及ばず。このカードは連戦のため、次戦も見逃せない。差はほんの少し、次こそが注目だ。

写真上:終盤の3Pを決めてガッツポーズの中央大・佐藤。
写真下:日体大・北川の攻撃力はチームに勢いを与えた。

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2012.11.04 (Sun)

【2012リーグ2部】10/28 慶應義塾大vs中央大

【シーソーゲームを制し、中央大が勝利】
121028katsura.jpg 最終日を締めくくる第5試合は、慶應義塾大中央大のカードとなった。慶應大の8位、中央大の2位は試合前から決まっていたが、入替戦に弾みをつけるためにも勝ってリーグを終えたい気持ちは同じ。試合は1巡目での対戦同様に4Qまで勝負のもつれる競り合いとなったが、白熱したシュートの決め合いを制した中央大が103-98で勝利した。
 
 立ち上がりこそ慶應大ペースだったものの、中央大は軽快な3Pラッシュで勢いに乗った。その後も相手のターンオーバーから走り、1Qで31得点のハイスコアを叩きだして好調な滑り出しとなる。しかし2Q、中央大は徐々に得点が伸び悩み始め、テクニカルファウルを吹かれるなど勢いにブレーキがかかった。この好機を慶應大は見逃さず、#16伊藤(2年・G)、#14権田(2年・F)が果敢に攻め込み怒涛の連続得点。わずか約1分間で一気に10点を積み上げ残り4分1点差に詰め寄ると、その後も競り合いが続き46-43で後半へと向かう。

 3Q、慶應大は#20福元(1年・G・福大大濠)が2連続でジャンプシュートを決め、#14権田のシュートで逆転に成功するが、対する中央大も#22山田(3年・PF)がインサイドで体を張って譲らない。中央大#14渡邉(4年・F)が3Pを決めてもすぐさま#20福元が3Pを決め返し、白熱した点の取り合いとなってこのQのスコアは30-32。76-75と点差のほぼ無いまま最終Qに入った。

 4Q、立ち上がりから互いにファウルが連続して4ファウルになる選手が続出し、開始4分間はスコアが停滞する。だが残り6分、中央大#20小野(4年・F)のジャンプシュートをきっかけに展開が一転。ここから約2分間に渡り、互いにシュートを全く落とさず決め合う、息も詰まるようなシーソーゲームとなった。緊迫したなか我慢比べのようにシュートを決めていく両者だが、先に落としたのは慶應大。すると次の中央大のオフェンスで、#5谷口(2年・F)がリバウンドをアリウープダンクに近い形で決めてのける。このビッグプレーに#11入戸野(4年・PG)の得点が続き、中央大が6点リードと優勢に。慶應大は悪い流れの中でも残り1分#16伊藤の3Pで1点差に詰め寄ったが、残り49.4秒に中央大#14渡邉に再度突き放される3Pを決められ苦しくなった。

121028chuoenjin.jpg 残り時間わずかとなり最後に取られたタイムアウトで、中央大は5人全員4年生へとメンバーチェンジ。ベンチの前で4年生6人が肩をがっちりと組み円陣を組んだ。円陣の隙間から見えるのは、どの顔も嬉しそうな表情。まるで、一緒にバスケットができる残された時間を噛みしめるかの様だった。そのまま残り時間を逃げ切り、103-98でタイムアップ。接戦を制し、15勝目を挙げた。

 今季は2部で戦うこととなった慶應大は、苦しい連敗が続いて下との入替戦に回ることとなった。だが2ヶ月間を乗り越え、下級生の成長や上級生の自覚の芽生えなど成長が見られ、後半は試合の内容も良くなって明るい兆しも見えた。まだ若いチームだけに、来季のためにも3部降格は避けたいところだ。

 中央大は勝敗で白鴎大と並んだが、直接対決の結果2位通過で日本体育大との入替戦に臨むこととなる。優勝にあと一歩及ばずインカレへの道が途絶えたショックは大きいだろうが、残る入替戦にすべてをぶつけるしかない。昨年“あと2点”に泣き、代々木に置いてきた1部復帰という目標。あの時の“忘れ物”を取り戻すために、全力で立ち向かう。

中央大:15勝3敗
慶應義塾大:6勝12敗

写真上:主将の#4桂が決めると、慶應大のベンチは一層沸いた。入替戦も、4年生として最後の仕事を果たしたい。
写真下:中央大4年生6人の円陣。#6古河、#25森渕もコートに立って笑顔で試合を終えた。

※中央大・入戸野選手のコメント、慶應義塾大・福元選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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EDIT  |  20:40  |  2012リーグ戦2部・3部/入替戦  |  Top↑

2012.11.04 (Sun)

【2012リーグ2部】10/28 白鴎大vs駒澤大

【白鴎大が大勝し、嬉しい2部優勝!】
121028hakuo.jpg 勝てば第5試合の結果を待たずして2部優勝を決めることができる白鴎大は、駒澤大との対戦に試合前から闘志がみなぎる。対する駒澤大は、前の試合で国士舘大が神奈川大に勝利したことで入替戦への道が途絶えたばかり。そうしたモチベーションの違いは、実力差以上に点数の開きを生んだ。序盤から白鴎大が駒澤大を圧倒すると、80-48と余裕の展開で勝利をものにし2部優勝を決めた。

 立ち上がりから主導権は白鴎大の手中にあった。重要な試合の入り、チームを引っ張ったのはスタメンの4年生3人。まず主将の#2石川(4年・F)が先制点とバスケットカウント獲得で気を吐くと、#30アビブ(4年・C)のゴール下、#3横塚(4年・G)の3Pと続いてリズムを生み出した。駒澤大は動きが硬く、速攻のレイアップを外すなどイージーミスもかさむ。序盤で決めた2得点を最後にオフェンスが沈黙し、得点源の#7馬場(4年・SF)もケガの具合により早い時間でベンチへ。白鴎大のゾーンに打てども打てども3Pが決まらず、1Q最後に#5槇坂(4年・SG)がドライブを決めるも、得点版に表示された数字は21-4。いきなり圧倒的な大差をつけられると、続く2Qも白鴎大が勢いを切らさず、前半を42-16で終えた。

121028fukui.jpg 後半もそのまま試合は静かに進み、ほぼ勝負がすでに決した4Qには、両チームともにベンチメンバーを次々コートに投入していく。開き直っていつものにぎやかなムードを取り戻した駒澤大は、#2福井(4年・SG)、#31新井(4年・PG)、#9竹本(4年・SG)といった普段あまり試合に出られない4年生の活躍に大盛り上がり。対する白鴎大も#71大野(4年・C)や#78桐越(4年・C)ら4年生が出番を得て、桐越が点を決めると大歓声が沸き起こった。

 そして迎えたタイムアップ、白鴎大は嬉しい2部優勝を手にし、みな飛び上がって拳を突き上げ喜びを表現した。取りこぼしの許されない2ヶ月間を耐え忍び、やっとのことで2部1位通過というプレッシャーから解放された瞬間である。だが本当の勝負、さらなる重圧のかかる入替戦がすぐそこに迫っている。創部初の昇格を果たして歴史的瞬間となるか、勝負の行方に注目したい。

 駒澤大はこれで2年連続4位でシーズンを終えた。リーグ前半戦は取りこぼしも多かったが、2巡目に入り6連勝と快進撃を見せる。だが最後は慶應大・中央大・白鴎大相手に3連敗となり、入替戦への最後の切符は国士舘大の手に渡った。それでも、入学時3部からのスタートだった今の4年生たちが2部で残したインパクトは大きかった。どの選手もみな仲間に恵まれたことを感謝し、笑顔で4年間を終えた。

白鴎大:15勝3敗
駒澤大:10勝8敗

写真上:ブザーと共に歓喜を爆発させた白鴎大。そのあと仲間同士抱き合って喜びを分かち合った。
写真下:駒澤大は#2福井のシュートにベンチも総立ちで喜んだ。

※白鴎大・石川選手、駒澤大・近藤圭太選手、近藤大選手、槇坂選手、馬場選手、鈴木選手、伊藤選手、竹本選手のコメントは「続きを読む」へ。
 

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2012.11.03 (Sat)

【2012リーグ2部】10/28 国士舘大vs神奈川大

【国士舘大が逆転勝利で最後の切符を掴む!】
121028kokushikan.jpg 第3試合は、国士舘大神奈川大の一戦。国士舘大は、最終日に自分たちが勝利するか次の第4試合で駒澤大が1敗するかで3位が決まる立場にいたが、ここはやはり自力で進出を決めたいところ。対して5位以下が決まっている神奈川大も、プライドを懸けてそう簡単に勝たせる訳にはいかない。4年生にとっては引退試合であり、国士舘大には前回ラスト2秒で決勝点を決められ逆転負けを喫した借りもある。互いのにぎやかな応援も会場の熱を上げる中でティップオフを迎えた試合は、両チームそれぞれの課題を克服し、“成長”がはっきりと見られる最終日にふさわしい展開となった。試合終了後、熱戦を見守った観客からは、この日一番とも言える大きな労いの拍手が巻き起こった。

 国士舘大は#22原(1年・F・習志野)に代わって#14高橋(3年・G)をこのリーグ初めてスタメンにオーダーし、上級生を増やして安定感ある布陣で試合に臨む。先制点は国士舘大#9新田(2年・C)。だが気持ちが空回りしたか、その2点を最後に得点が止まった。その間に神奈川大は、#21増子(4年・SF)らが次々得点を重ねて12-2と二桁リード。その後も好調を保って23-13で1Qを終える。2Q、国士舘大は神奈川大の得点を停滞させるがなかなか自分たちのシュートも調子が上がってこない。#22原の得点で残り3分3点差に詰め寄ったものの、終盤に流れを掴んだのは神奈川大。#11丸山(2年・C)がディフェンスを引きつけ#29田村(3年・PF)がノーマークでゴール下を決めると、#21増子のバスケットカウントが続いて勢いに乗る。守りでは#7古橋(3年・SF)が自分より17cmも身長の高い#13曹(4年・C)を見事にブロックし、そこから#11丸山が速攻を決めて8点リード。最後に#21増子の3Pで締め、37-26と再度リードを押し戻して試合を折り返した。

 これまでの国士舘大ならば、このままこの状況にうち勝てないことも考えられた。「入りが重要」と多くの選手たちが語ってきたよう、相手にリードされて追うような展開は不得手。負ける試合は序盤でつまずき、我慢がきかずに気持ちの面から崩れる傾向にある。だがこの最終戦では、国士舘大はその“ジンクス”を打ち破った。3Q、10点前後のまま点差をそれ以上離されずに、粘り続けて好機をうかがう。するとQの終盤、国士舘大のゾーンに神奈川大のアウトサイドが落ち始めた。このチャンスを見逃さず、リバウンドを抑えて4連続得点で一気に差を縮める。46-45で4Qに入ると、開始30秒で#22原が決め、1Qの先制点以来国士舘大が久しぶりにリードを奪った。

121028maruyama.jpg だが神奈川大も気迫のこもったプレーを見せる。#20早川(3年・PG)のバンクシュートで再び先行すると、#29田村が#13曹相手にひるまずに攻め、4ファウルに追いやるバスケットカウントを獲得して残り6分6点のリードを奪った。しかし国士舘大は、この苦しい状況をディフェンスで打開。神奈川大を2連続で24秒オーバータイムにさせると、#15松島(3年・G)がスティールからワンマン速攻を決めて逆転に成功。神奈川大はすかさずタイムアウトを取るが、パスミスやトラベリングが続いて立て直せない。国士舘大は依然として激しく前からプレッシャーをかけ続け、#15松島、#20大河原(2年・F)が立て続けにスティールから得点して残り2分7点のリードを奪い返した。そのまま残り時間も押しきり、最終スコアは65-59。国士舘大の選手はタイムアップのブザーと共に悲願の3位入賞に歓喜し、応援団もコートに入って一緒に喜び合った。対する神奈川大の選手たちも、みな晴れ晴れとした笑顔でハイタッチ。互いに全力を尽くした死闘を終え、健闘を称え合った。

 「最後の最後まで諦める選手は一人もいなかった」と神奈川大主将#14竹嶋。毎年神奈川大の選手たちが揃って口にする“神大らしさ”を、今季ラストゲームでも貫いた。春は個人プレーが目立ったものの、この試合は、増子もパスをよく回して仕掛けるべき瞬間を狙ってリングに向かい、#7古橋はもちろん、#29田村や#11丸山ら黒子役に徹するインサイド陣も攻め気が目立った。チームプレーの完成度を上げ、ベンチを含めて全員で戦った今季ラストゲームだった。

 これまでにない粘り勝ちで、自力での入替戦出場を決めた国士舘大。リーグ戦を振り返れば、中央大や白鴎大から勝利するなど台風の目となる存在だった。実力差や前評判が当てにならないのが入替戦の特色でもあるが、中でも国士舘大ほど予想のできないチームは無い。代々木の体育館でも台風を巻き起こせるか、注目したい。

国士舘大:12勝6敗
神奈川大:8勝10敗

写真上:円陣を組む国士舘大。チーム一丸となって食らい付き、見事な逆転勝利を収めた。
写真下:神奈川大は#11丸山の奮闘も光る。プレータイムを伸ばし、伸び盛りの選手だ。

※国士舘大・板垣選手、神奈川大・増子選手、竹嶋選手のコメントは「続きを読む」へ。

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EDIT  |  01:02  |  2012リーグ戦2部・3部/入替戦  |  Top↑

2012.11.02 (Fri)

【2012リーグ2部】10/28 関東学院大vs順天堂大

【流れの奪い合いを一歩抜け出したのは関東学院大】
121028araki.jpg 関東学院大は今年のリーグ戦、白鴎戦で勝ち星を得るなど中盤の4連勝もあって虎視眈々と上位を追走し続けたものの、終盤3連敗を喫して上位争いから脱落。この試合が今季のラストゲームとなることが決まっていた。一方の順天堂大は、リーグ序盤からなかなか勝てない苦しい試合が続き、下との入替戦にまわることに。最終試合に勝って良い形で入替戦に臨みたい想いは強かったに違いない。両チームの勝ちたい思いが交錯し、主導権が二転三転と入れかわったこの試合。接戦のまま勝負は最終Qまでもつれたが、終盤にラストスパートをかけた関東学院大が一歩抜け出し、92-83で勝利した。

 1Qは互いにシュートを決め合い、24-24と互角。2Qに入っても点差の離れないまま試合は進んだ。するとここで、この試合シックスマンとして起用された関東学院大#38蜂谷(1年・GF・聖和学園)が起爆剤となる。ボディバランスの良さを活かして難しい体勢からダブルクラッチを決めると、その後も果敢にリングに攻めこみ順天堂大のディフェンスをかき回した。そのまま関東学院大が6点のリードを奪取。しかし順天堂大は#51田代(4年・F)がブザービーターの3Pを決め、45-42と3点差にして前半を終える。

 3Qは流れが激しく移りかわる10分間となった。開始1分で関東学院大は#10エリマン(2年・C)が足を痛めてベンチに下がるピンチに見舞われるが、その穴を#37坂本(4年・F)や#15下山(3年・CF)がリバウンドに奮闘して埋め、得点面では#7荒木(3年・F)が引っぱりリードを広げる。しかし残り7分#99小川(3年・F)のバスケットカウントで流れが一転し、今度は順天堂大の3P攻勢が火を吹いた。前からディフェンスを仕掛け、速い展開から#33喜久山(2年・F)がまず2連続で決めると、続いて#99小川、#51田代、再び#33喜久山とおもしろいように3Pが決まる。残り4分順天堂大が7点リードと形勢逆転した。しかし関東学院大はタイムアウトを挟むと、オフェンスリバウンドや#3前川(2年・GF)のドライブで立て直しに成功する。順天堂大は守りが締まらず、リードを詰められ3Q終了時点で69-70。勝負は最終Qへ持ち越された。
 
121028chiba.jpg 4Qも一進一退が続くが、関東学院大は#37坂本がブロックショットを決め、そこから速攻に走った#38蜂谷がバスケットカウントを獲得。この一連のプレーで後手に回った順天堂大は、シュートに精彩を欠いて無得点が3分以上続く。関東学院大もイージーシュートをこぼし、アンスポーツマンライクファウルを吹かれるなど決して流れは良くないが、リバウンドをしっかり抑えて相手に主導権を握らせない。#37坂本がリバウンドをタップで押し込み、#3前川がフリースローを決めて残り4分86-75と点差を二桁に乗せて優勢に立った。

 順天堂大は終盤スティールからの速攻や、#37千葉(2年・G)がルーズボールに飛び込みファウルをもらうなど好プレーも見られたが、再び相手を脅かすにはいたらず。残り1分には関東学院大の#13尾野(4年・GF)や#18原(4年・G)、順天堂大も怪我で長く戦線を離脱していた#0大下内(4年・F)ら4年生がコートに立ち、92-83で試合終了の時を迎えた。関東学院大が勝利でリーグ戦を締めくくり、今シーズンの幕を閉じた。

 順天堂大はまたもや接戦に泣き、3勝目を手にすることはできず。リバウンドで16本の差をつけられるなどサイズの不利も手痛かった。だが連続3Pで見せ場を作る時間帯もあり、思いきりの良いアウトサイドシュートや鮮やかな連係プレーは光る。2部残留を懸けた入替戦、持ち味を出せるか注目したい。

関東学院大:9勝9敗
順天堂大:2勝16敗

写真上:今季プレータイムを伸ばした関東学院大#7荒木は、昨年からアベレージで10得点以上アップ。成長が見られた選手の一人だ。
写真下:ルーズボールやドライブなどで強気な姿勢を見せた#37千葉は10得点。順天堂大は千葉、#3小薗井の2年生ガードのゲームメイクも試合のポイントとなる。

※関東学院大・坂本選手、原 陽一郎選手、尾野選手のコメントは「続きを読む」へ。

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EDIT  |  12:30  |  2012リーグ戦2部・3部/入替戦  |  Top↑

2012.11.02 (Fri)

【2012リーグ2部】10/28 法政大vs順天堂大

【序盤から法政大が東洋大を好守で圧倒】
121028maeda.jpg リーグ戦最終日の第1試合、法政大東洋大の試合は、法政大が東洋大を圧倒する形となった。東洋大はこの日、前日のケガで#7筑波(2年・F)が欠場。エースの不在で試合の入りからどこか噛み合わない東洋大を尻目に、今季ラストゲームに気合い十分で挑んだ法政大が開始3分で7-0とスタートダッシュを切った。東洋大は#24遠山(2年・F)のドライブでようやく初得点を挙げるが、その後も法政大の守りに苦しみ24秒オーバータイムになるなどオフェンスが停滞。結局このQ5点しか奪えず、その間に畳み掛けるように20得点を積み上げた法政大が試合の主導権を握った。2Qに入っても、東洋大は法政大のゾーンに対してアウトサイドがなかなか決まらない。一方の法政大はシックスマンの#16沼田(1年・C・湘南工科大附)が速攻、ミドルシュート、バスケットカウントと躍動し、前半終わって43-19と大きくリードを奪う。

 後半、大差をキープする法政大はベンチメンバーをさまざま変え、これまであまり出番の得られなかった選手たちも活躍を披露する。一方なんとか巻き返したい東洋大だが、個人それぞれの頑張りが空回りし、ファウルもかさむ。段々と得点は伸びたものの前半についた差を埋めることはできずにそのまま88-60で試合終了となり、法政大が快勝した。

121028numata.jpg 法政大はリーグ戦前半は上位に位置していたものの、2巡目は3勝6敗となかなか白星を伸ばせなかった。しかし一昨年は1部全敗、昨年は2部でわずか2勝に終わった過去2シーズンと比べ、飛躍的に勝ち星を伸ばしたシーズンでもある。主力が抜けたという危機感が逆に“チーム”を作りだし、「ひとつになれた」と主将の#37岸もシーズンを振り返った。ここ数年、過去の主将たちを中心に“法政を変えたい”と真面目に取り組んできた下積みに、今季の明るい雰囲気が交わったことがプラスに働いた。今の3年生も#0高田や#14大塚誠らリーダーシップの取れる選手がおり、1・2年生の頭角も目立つ。来シーズン、どんな戦い方をするのか楽しみに待ちたい。

 東洋大は、#7筑波の穴も大きくなかなか歯車が噛み合わない試合となった。前日に順天堂大との死闘を制し、入替戦を見据えなくてはならない中で気持ち的に難しかった部分もあるだろう。課題が残る最終試合にはなったが、入替戦までのスパンは短く1週間後に決戦の時が迫る。気持ちを切り替えチームの調子を立て直すことは急務だ。入替戦の相手は、昨シーズン同じ3部で戦い1勝1敗だった立教大。2年前、立教大は2部に昇格して1年間で3部に舞い戻る屈辱を味わったが、東洋大も同じ轍は踏みたくないはず。持ち味であるチームディフェンスを取り戻したい。

 また東洋大は、長く2ヶ月間に渡り2部リーグの全試合で会場を提供。2部以下は学連運営ではなく自主運営となるが、会場の用意や片付けもリーグ運営のメンバーではなく東洋大側がほぼ担った。この2ヶ月間、2部全10チームの選手たちが全力で戦えたのも、こうした素晴らしい環境あってこそ。美しいアリーナを提供してくれた大学側にも深く感謝したい。

法政大:9勝9敗
東洋大:4勝14敗

写真上:40分間フル出場でチームを引っ張った東洋大・前田は19得点と孤軍奮闘。リーグ戦を通して頼もしい存在だった。
写真下:沼田は途中出場ながらチームハイの16得点。まだ1年生だけにこれからの成長が楽しみな選手。

※法政大・岸選手、加藤選手、岩崎選手のコメントは「続きを読む」へ。

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