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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2016.10.15 (Sat)

【2016リーグ1部】10/15(第13戦)

白鷗大は青山学院大に破れ2位との差が開く
拓殖大は延長戦の末に100点ゲームで慶應義塾大に勝利


 第7週は、一部の試合でBリーグのアルバルク東京のホームコートである代々木第二を使用し、残りの試合は明治大学でのホームゲームとして開催された。華やかなBリーグの装飾が施されたコートでは、慶應義塾大学と拓殖大が延長戦にもつれる白熱した試合も見せた。

 一方、この日勝利すれば2位東海大と勝率では並ぶはずだった白鷗大は、出足から良さが出ずに青山学院大に敗れた。これで2位東海大との差が2勝と、再び開くことになった。


◇国立競技場代々木第二体育館
161015top.jpg 慶應義塾大-拓殖大は、拓殖大で#23バンバ(4年・C)の欠場が続くこともあって、サイズ的には互角。その上でどちらが点を取るかという内容になった。序盤から両者3Pが高確率で決まりハイスコアゲームに。リバウンドを確保した拓殖大が前半で14点差をつけるものの、3Qは足が止まる。残り5分66-68と慶應大が一気に逆転。慶應大はここでファウルトラブルに陥るが、#14原(2年・PG)、#9鳥羽(2年・SG)ら下級生が奮闘する。4Qには拓殖大の3Pが火を吹き95-89と突き放すも、慶應大も3Pを決め返して101-101で延長に突入。延長では拓殖大が多彩な攻撃で5連続得点し、最終的には113-108で逃げ切った。拓殖大は3Pが15本、慶應大は18本と打ち合いの様相を呈し、両者が100点を越える1部では珍しいゲームになった。しかし、リバウンド数では拓殖大が16本の差をつけ、人員の少ない慶應大がファウルを止めきれずに2名の退場者を出したことが最後の勝負に影響した。

 東海大専修大を相手に1Qこそ18-16と僅差になるが、互いにサブメンバーを多く起用した2Q始めに専修大をシャットアウト、25-16と優位を得る。3Qも開始3分間専修大を無得点に抑えてリードを16まで伸ばす。その後もリバウンドからイージーショットを量産、82-68と快勝を収めた。東海大は全員出場での勝利、専修大は#8幸崎(2年・PG)の欠場でディフェンスで頑張れる選手を1枚欠いたが、全体的に攻守の悪循環に苦しんだ。

写真:装飾されたコートでディフェンスする東海大・伊藤。スタートに復帰した。

※拓殖大・成田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◇明治大学和泉校舎
20161015ikuhara.jpg 早稲田大-日本大は、早稲田大が2Qに抜け出し、ゲームを優位に進める。日本大は#23本村(2年・SG)、#11門馬(4年・SG)の3Pで猛追。早稲田大はフリースローミスもあり突き放しきれないが、逆転までは許さず、61-55で7勝目を挙げた。

 首位の筑波大は、ホームコートの明治大を相手に、スタートに復帰した#6馬場(3年・SF)が開始2分で2本のダンクを叩き込む。#17杉浦(3年・PF)も15得点で続き、前半で47-24とダブルスコアに。後半もサブメンバーを起用しながら98-57で危なげなく勝利を収めた。筑波大はこの試合から#46生原(4年・PG)が復帰し、#6馬場もスタメン復帰。ようやく本来のスタートメンバー5人が揃い、試合に挑めるようになった。1位らしく相手を圧倒する力を見せたが、まだまだポテンシャルはある。#46生原が本調子になるのは待たれるが、再びチームとしての真価をはかるときにきたと言えるだろう。

写真:負傷により欠場が続いていた筑波大の主将・生原が8戦目以来にリーグ戦のコートへ。まだ本来の動きではないが、これから迎える上位校との対決では必須の存在が筑波大に帰ってきた。


◆PICK UP
【青学大が白鷗大を3Qで突き放す展開で勝利】

20161015kawabe.jpg 12戦を終えて単独3位の白鴎大(8勝4敗)は中位につける青山学院大(6勝6敗)との対戦を迎えた。

 試合の立ち上がりは両者ともディフェンスに苦しみ、楽には打たせてもらえず。それでも、#14柏倉(4年・PG)の速攻、#7ナナー(1年・CF・横須賀学院)のバスケットカウント、#24安藤(4年・F)の3Pで16-9と青学大が先行。白鷗大は残り30秒でタイムアウトを請求し、残り3秒で#35秋野(2年・PF)がジャンプシュートを辛うじて沈めるも、16-11と青学大リードのまま1Qを終えた。

 2Qに入ると青学大がディフェンスから流れを掴む。5秒オーバータイムやトラベリングと白鷗大からミスを誘うと、#21石黒(4年・PF)の連続シュートを皮切りに#3大崎(4年・SG)が3Pを決めるなど、さらなるリードを奪う。その間、白鷗大はシュートが決まらず、さらにはキャッチミスからチャンスを与えてしまう。再びタイムアウトを取り、立て直しを図るが、今度はパスミスが出て噛み合わない。#0野崎(3年・SG)が試合をつなぐ3Pを沈めるも、今度は24秒ヴァイオレーションを宣告され、苦しい時間帯は続く。その間、青学大はディフェンスリバウンドから#14柏倉の速攻につなげ、白鷗大はファウルで止めるもフリースローを決められ、29-19と2桁差に。だが、青学大が速攻を落とすミスをすると、すかさず#0野崎が速攻を決め、流れは白鷗大へ。#28川邊(4年・SF)が青学大ディフェンスの隙をついてゴール下フリーの#23ジャニ(4年・C)へアシスト。さらに#28川邊のバスケットカウント、#21神里(3年・PG)の3Pが決まり、31-29の2点差まで一気に詰め寄る。しかし、逆転はならず。タイムアウト後に切り替えた青学大が#14柏倉、#24安藤、#21石黒ら4年生の得点で再び引き離し、38-29で前半を終える。

20161015nana.jpg 後半の立ち上がり、先手を取ったのは青学大。#24安藤の連続3Pで波に乗るとディフェンスから#10高橋(2年・C)の速攻につなげるなど、開始5分でリードをさらに広げる。たまらず白鷗大がタイムアウトを取るが、今度は青学大・#3大崎の連続3Pと青学大の流れは変わらず。最後には#24安藤が再び3Pを決め、61-38の青学大23点リードで4Qへ。

 4Q、青学大が開始3分半ノーゴールと得点が伸びず。その間、#0野崎や#21神里(3年・PG)らが果敢に3Pを狙うも、リングに嫌われ、追い上げの糸口がなかなか掴めずにいた白鷗大だが、オフェンスリバウンドなどでチャンスをつなげ、#5川島(4年・SG)の3P、#75イブラヒマ(1年・C・延岡学園)のシュートで63-49と徐々に差を詰めていく。さらには、青学大のミスを#75イブラヒマの速攻ダンクにつなげ、#5川島が3Pを決めて残り2分51秒で63-54と9点差にまで追い上げる。青学大はたまらずタイムアウトを請求。4Qここまで4得点にとどまっていたが、試合再開後に#14柏倉のジャンプシュート、#32前田(2年・F)の速攻で67-54と白鴎大を押し返す。白鷗大もタイムアウトを請求し、何とか食らいつこうとするが、ファウルゲームで得たフリースローを青学大が確実に沈め、付け入る隙を与えないまま試合終了。73-57で青学大に軍配があがった。

 試合序盤から両チームともに好守を見せ、均衡した戦いが続いたが、前半にリードを奪った青学大が3Qでアウトサイドが当たり、一気に突き離す展開となった。白鷗大も最後まで果敢に攻めたがいつもは決まるアウトサイドがここぞという時に決まらず。次戦に1勝差で追いかける2位・東海大との直接対決があり、連勝すれば2位へ浮上というチャンスがあっただけに、惜しい敗戦となった。

写真上:白鴎大の得点が停滞している時間帯に身体を張ってゴールに向かうプレーを見せた川邊。最後まで攻め続けた白鷗大だが、反撃の狼煙となる1本が決められず。
写真下:前半にバスケットカウントなどでチームを支える働きを見せた青学大・ナナー。終了間際にもファウルゲームで得たフリースローを確実に沈め、勝利に貢献した。

※青山学院大・大崎選手のインタビュートは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「バンバがいないから負けたと言われたくない」
チームの重さを噛み締めながら

◆#39成田正弘(拓殖大・4年・SG)
161015narita.jpgリーグ初戦に負傷し、コートに復帰して以降も、コンディションは決して万全ではないという。それでも、この慶應大戦でも相手の流れを断ち切りたいときなど要所で得点を決めて、チームを勝たせてきた。チームメイトは自由にやってくれたらいい、というのは以前から言ってきたこと。それぞれの持ち味、拓殖大らしさを出しながら、現在順位で上を行くチームを倒す力をつけるべく、現実をしっかり見据えて残り5戦に臨む。


―試合を振り返って。
「前半は皆シュートが入っていたのですが、よく入った分だけ、後半入らなくなったときオフェンスの歯車が狂ってしまいました。気持ちが落ちたままディフェンスでも引き摺って、それでやられた部分があります」

―14点リードから逆転された3Qは、どのような課題が見つかりましたか?
「もうちょっとボールを回せばよかったのと、リバウンドを取ってからの入りが遅すぎたと思います。バンバ(#23)が抜けてサイズの小さい僕らの課題はリバウンドが取れないことなのですが、今日はせっかく取れたのにその次、ガードがもらいにいくのも、ガードがもらってからサイドが走るのも遅く、ミスも多かったですね。そこで1本立て直すとか、そういう工夫が一人ひとりの頭の中にあればよかったんじゃないかなと」

―そういった課題がある中でも、大事なところで成田選手が得点してチームを勝たせた印象です。この試合に限らずですが。
「皆がやりたいようにやってくれればいいし、それが拓大の色なのですが、負けてしまってはやはりチーム的にもよくない。バンバがいないから負けたと言われるのはいやなので、そこは4年生の意地としてやるべきときにしっかりやろうとは思っています。あとは言い方は悪いですが今までは相手が上位にいないチームなのでギリギリ勝てたというのもあります。でも、これから対戦する相手は上位しかいない。その中で今と同じバスケットをやって、白鷗戦(77-107)や筑波戦(86-142)のような展開になって恥をかくのは僕ら自身なので、一つひとつ改善していかないといけません」

―バンバ選手がいない構成での練習はどのようにしていますか?
「リーグ戦中ですが、走る量も練習時間も増えました。去年のリーグ中は1時間くらいでしたが、今は1時間半~2時間かけて、主に5on5をやっています」

―今日は全員がよく動くバスケットが見られ、成果が出ているのではないでしょうか。
「うーん、皆がうまくもらえればいいのですが、偏った時間帯がありました。今日は僕がもらえなくて、それはチームとしてパスを出すところが減るということ。ボールが回らず、狭くなって、ボールを持っている選手も苦しいという形です。同じフィジカル、能力を持った学生同士なので、僕1人でディフェンスを振り切り続けるのは難しい。ボールマンにピックに行くのもひとつですが、ボールがないところで僕に来てくれてもいいんじゃないかなと思います。池内さん(監督)もそう言っているのですが、特に今日の3Qはガードの拓(#11山崎)がしょうがなくずっとボールを持っているのが多かったです。まずはそれを改善しないと。ボールが動かないとバスケットが始まりません」

―アウトサイドは後輩が多いですが、どのように指示しているのですか?
「たとえば阿部諒(#13)は頑張ってくれていますが、3年生だから無理しなくていい。無理し過ぎず周りに捌けば、あいつ自身もミスが減り、チームオフェンスがもっとスムーズになります。でも、自分で気づかなければいくら言ったところでプラスにはなりません。もちろん負けてしまうようなら言いますが」

―最上級生としてチームをコントロールする難しさがありますね。
「このリーグもバンバと半々で背負ってきたようなものです。それがバンバがいなくなって、全部ひとりで背負うのは正直重いですね」

―さて、リーグ戦の残り5試合、インカレにつなげる意味でもどのようなゲームにしたいですか。
「優勝を目指すのはもちろんですが、その難しさもチームはわかっています。その中で、インカレでどこまで行きたいのかまで考え、まずは勝敗で上回れている専修と青学にしっかり勝って、さらに3位、2位と1つでも順位を上げたい。上位陣を崩すのは現時点ではまだ力不足だとしても、インカレで倒すために、一つひとつ頭を使いながら、勝つべきところは勝っていこうと思います」

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リーグ戦も残りわずか
「毎試合苦しいと思うが1勝を積み重ねていきたい」

◆#3大崎裕太(青山学院大・4年・SG)
20161015oosaki.jpg両チームともに好守の中、3Qで安藤とともに一気にリードを広げる3Pを決めた大崎。外が当たったことはよかったが、それでも少し追い上げれらた点は反省としてあげた。中位につける青学大としては、上位校との直接対決は1勝でも多く勝ちとっておきたいもの。その中で、白鷗大から大きな1勝をあげ、さらにいい内容で終えたことは、今後につながる好材料となるはずだ。


―今日の試合を振り返って。
「今、白鷗は上位に来ていて、筑波にも勝っていて拓殖にも2勝しています。1週目は勝ちましたが、油断できない相手だと思っていました。うちは出だしが悪いとやられることが多いので、”Qの出だしをしっかりやろう”ということをチームで話し合って、今日はそれがうまくできたと思います」

―白鷗への対策は?
「スクリーンが上手く、特にセンターやシューターへのスクリーンでノーマークになることが上手いと思っていたので、そこはスイッチやファイトオーバーしたり、早めにコミュニケーションを取って相手にやらせない、というのを廣瀬さん(HC)から強く言われていたので、意識してやりました」

―その点については、白鴎から24秒ヴァイオレーションやミスを誘う場面が見られたので、うまくいったということでしょうか。
「白鷗は1対1というよりもチームでオフェンスを作っている分、チャンスを一つひとつつぶしていくと時間がなくなります。それで24秒とかを取れたのかなと思います」

―この試合は、3Qで5本の3P(大崎選手2本、安藤選手3本)などで引き離したことで、試合を優位に運べる要因になったと思いますが。
「たまたま外が入った、というのもあります。3Qで点差を離せたのはチームに余裕を持てましたが、その後少し追いつかれてしまいました。そういったチームとしてちょっとした油断があると、今回のような強いチームだと逆転されてしまう可能性があるので、それは今後に向けても引き締めていかないといけないところだと思っています」

―青学も白鷗も失点数が少ないチームですが、そのあたりは対戦にあたって何か意識は?
「特にないですが、青学は去年も失点数が少ない上位にいて、今年もまだ失点数が少ない上位にいます。それは今後も続けていきたいです。ディフェンスは青学の強みなので、失点をなるべく抑えてしっかりと勝つ、ということが毎試合の課題だと思ってやっています」

―リーグ戦のこれまでの戦いを振り返って、今のチームの課題は?
「一人ひとりが、1対1というか攻め気をもってプレーすることが大事だと思います。うちのエースは安藤(#24)ですが、チームのオフェンスが止まった時に誰かに頼ってしまう、というのがリーグの序盤にあって。それで、廣瀬さんから“1人ひとりアタックしろ”とよく言われていました。今日の試合だとそれがいくつかできていい場面もありました。ミスしても、弱気のミスより強気のミスがいいので、強い気持ちでプレーするというのが、今の青学の選手個々の課題だと思っています」

―大崎選手にとっては大学生活最後のリーグ戦となりますね。
「そうですね。緊張とかはありませんが、最後のリーグ戦なので悔いなく。僕は、そんなに長く試合に出ているわけでもないので、コートに出ている時は全力でやって1勝1勝積み重ねられるようにやっていきたいです」

―13戦を終えて、残り5試合となった今後に向けて一言お願いします。
「次戦(14戦目)で対戦する筑波が今は抜き出ていますが、白鷗も勝っていますし、全然相手にならない、ということはないはずです。まずは上位チームに勝つことが大前提だと思っていて、筑波にも勝ちたい。これから毎試合毎試合苦しい試合になると思いますが、そこを倒していきたいです」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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