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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2016.10.08 (Sat)

【2016リーグ1部】前半戦総括(第1戦~第10戦)

 1部リーグは前半を終えて筑波大が無敗で首位を独走。そのままの流れとなるかと思われたが、2巡目で全体に動きがあったため、10戦目までのチーム状況と、表彰対象の個人ランキングの途中経過を掲載する。

◆チーム総括

筑波大が10戦目にして初白星
東海大が2敗でこれを追う


161007ikuhara.jpg 1巡目は筑波大が取りこぼしなく全勝で終えた。エース#6馬場(3年・SF)をベンチスタートさせ、さらには前半から控えも使いながらの展開で、迫られることはあっても危ない、というほどの展開にまでは至らずにに白星を重ねた。ただし、不安材料もある。#36生原(4年・PG)が第8戦で負傷し、それ以降を欠場。さらに後半戦開始の初戦で白鷗大に敗れ、遂に1敗がついた。インカレ2連覇の覇者とはいえ、吉田監督「今年のチームとして何かを成し遂げている訳ではない」と、この連勝に余裕は持っている訳ではない。むしろ敗戦の中味を次に生かしていくことが大事だろう。

 2敗でそれを追うのが東海大。2週目に2連敗し、優勝に黄信号が灯ったが、それ以降は危ない試合もなんとか勝ち切る形で連勝を続けている。元々多くの選手でタイムシェアをしているチームだが、今年は#25平岩(1年・C・土浦日大)を始め、下級生を積極的に登用。#15内田(2年・SG)は途中からスタメン起用されて持ち味のシュートで見事起用に応え、主力として成長しつつあるところが見えている。4年生が多いだけに来年を見据えた育成は急務だ。勝負の大事なところは陸川監督も信頼を寄せる4年生ががっちりと締め、良い循環が見えているだけに、4連覇を達成するためにも、もう一段階成長したいところ。

写真:筑波大は生原のリーダーシップも見どころ。


中盤は混戦模様でまだ未知数
ダークホースの白鷗大の躍進はあるか


161007kawabe.jpg 中盤は混戦気味でまだ先は見えない。1位、2位に続いて6勝4敗で後を追うのが白鷗大拓殖大専修大の3校。白鷗大は落合監督が就任した3年前から、一人のエースが輝くチームではなく、全員で戦うチームへとシフトチェンジしてきた。今の上級生は入替え戦まで進むほど苦しい試合を経験しながらここまで成長してきた選手だが、ここに来て筑波大を倒す力も見せ、ようやく花開こうとしている。ちょっとした波や、ミスによる取りこぼしなど常勝チームになるにはもう一段ステップを上がる必要があるが、そこに到達する準備をしているところと言えるだろう。

 拓殖大は怪我に悩まされているチームの一つ。開幕週に#39成田(4年・SG)が負傷し、前半の折り返しとなる第9戦ではエースの#23バンバ(4年・C)も負傷した。試合に出る4年生が多くないだけに今後が懸念されるが、第10戦では日本大を大差で破るなど、結束力も見せた。また、専修大は前半戦で波が大きく不安定さが先に立っていたが、次第に落ち着いてきている。#30アブ(1年・C・アレセイア湘南)を始めとしてリバウンドの強さを発揮し続けられれば、まだまだ上は狙える。

 この3チームに1勝差の5勝5敗で迫るのが青山学院大早稲田大だ。この2チームは勝てる試合の輪郭が非常に明確。青山学院大は経験の少ない下級生が試合に絡むこともあり、うまく力を発揮でできないこともある。得点源の#24安藤(4年・SF)だけに限らず、全員でバスケをできるかどうかが鍵だ。早稲田大もサイズがないため、武器である走りをいかに出せるかで結果が分かれる。全体的に前半は様子見をしていることが多く、後半の相手がバテてきているところで温存していた走力を爆発させられれば勝ちが見える。この両者はいかに勝ちパターンに展開を持っていくかどうかが重要になりそうだ。

 いずれにしても3位から7位まではほぼ勝敗に差がない。2巡目はゴールアベレージや得失点も気にした戦いをしていかなければならない。

写真:筑波大を10戦目で倒した白鷗大。主将の河邉が地道なプレーでチームを支える。


慶應義塾大・明治大がいまだ1勝
日本大は中盤に食い込めるかどうかが課題


161008monma.jpg 勝敗ではっきりしている下位チームは1勝の慶應義塾大明治大。連敗が続いた日本大は9戦目に勝利して3勝をあげ、ここから調子を上げて中盤位争いに食い込んでいけるかどうかが問われる。

 慶應義塾大も怪我人が大きく勝敗に影響しているチーム。得点アベレージでは現在も2位に位置#7高橋(3年・PF)が3戦目で負傷欠場、ガードの要である#9鳥羽(2年・G)も練習中の怪我で第5戦~第8戦を欠場し、一気にスタメン2名を欠いた慶應大は黒星が続いている。バックアップの少ないチームだけに体力面でも苦しいが、起死回生の2巡目となるか。

 明治大は1巡目の最終戦で、慶應義塾大相手にようやく1勝をあげた。ここまで接戦に持ち込みながら最後に敗れるという展開の試合が多く、勝ちパターンができていないのが痛い。残りの試合で流れを変えられるかどうかが注目だ。

写真:


◆個人ランキング

【得点】
161007bamba.jpg1位 ジョフ・チェイカ・アハマド バンバ(拓殖大学)300点(平均30点)
2位 アブ フィリップ(専修大学)238点(平均23.8点)
3位 安藤周人(青山学院大学)207点(平均20.7点)
4位 高橋耕陽(日本大学)184点(平均18.4点)
5位 杉浦佑成(筑波大学)167点(平均16.7点)


いずれのランキングでも言えることだが、プレータイムの長い選手が得点が伸びている傾向がある。3年連続得点王の#23バンバ(写真)は攻守での存在感は変わらず2位#30アブに大差をつけて独走していたが、9戦目に負傷して途中退場すると、10戦目はDNP。まだ両者の差は大きいが、怪我の程度によっては逆転もあり得る。3位#24安藤と4位高橋はチームの得点を牽引するスコアリーダー。5位杉浦は1巡目で余裕の勝利が多かったこともあって、出場時間のわりに稼いでいるとも言える。


【3P】
161007ando.jpg1位 多田 武史(拓殖大学)32本
1位 安藤周人(青山学院大学)32本
3位 大澤希晴(専修大学)29本
4位 高橋耕陽(日本大学)28本
5位 野﨑零也(白鴎大学)26本

今季の注目ルーキーの#18多田と、#24安藤(写真)がトップ。多田はブレのない安定したフォームから3Pを量産し、将来も楽しみな選手だ。青山学院大のエース安藤は、3Pのみならず内外のプレーでチームを引っ張っている。3位以下もあまり差はない。#10大澤はサイズもあるがアウトサイドが得意な選手で、チームのリバウンドが強いことで安心して打てる部分もあるだろう。#24高橋も内外ともに得点できる選手だが勝負どころで決まる3Pはやはり大きい。5位の野﨑はクラッチシューター。勝負強いシュートを沈めてチームに勝利を引き寄せる。


【リバウンド】
161007abu.jpg1位 アブ フィリップ(専修大学)147(OF58/DF89)
2位 ジョフ・チェイカ・アハマド バンバ(拓殖大学)130(OF27/DF103)
3位 トカチョフ サワ(慶應義塾大学)96(OF27/DF69)
3位 渡辺 竜之佑(専修大学)96(OF35/DF61)
5位 宮本 滉希(明治大学)76(OF27/DF49)


リバウンドランキングは得点王と同じく#23バンバ・#30アブ(写真)の2強が上位を固め、9戦目でアブがトップに躍り出た。専修大自体がディフェンスに重きを置いたチームで「リバウンドは大事に考えている」(アブ)というだけに、ここからも伸びていきそうだ。3位は#22トカチョフと#6渡辺が競り合う。192cmで体を張ってリバウンドをもぎ取るトカチョフと、190cm以下ながら抜群の嗅覚でボールをもぎ取る渡辺は正反対のタイプ。#22宮本も幅のある体格を生かしたリバウンドが見ものだ。


【アシスト】
161001saito.jpg1位 齋藤 拓実(明治大学)39本
2位 新号 健(日本大学)38本
3位 森井 健太(早稲田大学)29本
4位 成田 正弘(拓殖大学)26本
4位 石原 卓(早稲田大学)26本


1位は#2齋藤(写真)、それを1本差で#6新号が追う。点取り屋の傾向が強かった齋藤は3年目に入り、よりPGらしいパスの供給が見られ、アシストを量産している。新号は、元々パッサーとしての能力が高く、この2名が3位以下を10本程度引き離している。3位の#18森井はタイムシェアしている分、本数が落ちるが、トリッキーなパスが見どころ。4位の#39成田は本来2番ポジションだが、攻撃型チームの中でPG的役割をこなすことも多い。同率4位の#7石原も点を取るのが好きな選手だが、パスの本数が伸びるということは、周囲に点を取れる選手が多いという証明でもある。早稲田大で2名がランクインしていることも興味深い。


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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