サイトを移行しました。現サイトはアーカイブとして継続してご覧いただけます。 http://bojweb.com |
2017.11.18 (Sat)
【2017リーグ1部】6位・白鴎大学
チャレンジャー精神で戦う 〜白鴎大学〜

昨リーグは3位、今年は春のトーナメントで2位となり、1部に上がってきて着実にその足跡を残している白鴎大。終盤まで上位争いに絡んでいたが、最終成績は9勝9敗の6位。最終戦は余裕を持って戦っていたにもかかわらず、逆転で筑波大に破れ、苦い幕切れとなった。エースの#0野﨑(4年・SG)は「得点が取れず、消極的なときは負けてしまう」と敗戦について言うが、誰でも得点が取れるチームだからこそ、人任せのプレーではいけないということだろう。

写真:シェッハを生かしつつ、全員がゴールに向かっていけば強い。
※白鴎大・野﨑選手のインタビューは「続きを読む」へ。





















テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2017.10.07 (Sat)
【2017リーグ1部】10/7レポート
早稲田大・明治大・筑波大は6勝で首位を追撃

10月7~9日は祝日を利用した3連戦。どのチームも体力と集中力が問われる3日間だが、1部リーグはいずれの試合も最後まで接戦が続く、心身をすり減らすゲームの連続となった。逆転劇で勝利した拓殖大は首位を維持。2位以下には早稲田大、筑波大。明治大が6勝で続いた。また、東海大はスタメンを変えて挑んだが6連敗となり、浮上には至らなかった。
写真:見事な逆転劇にベンチも笑顔の拓殖大。
拓殖大は逆転勝利で8勝目
大東文化大は2巡目を白星スタート



写真上:荒川が次々に速攻を決め25得点。主将の飯田が「誰が出ても同じようにできなくては」と言っていたことをチームで見事に体現した内容だった。
写真中:味方の活躍にベンチにも笑顔が見えた大東大。
写真下:早稲田大は石原が15点、3Pは3/3と活躍し、再々流れを持ってきた。
明治大がきわどい勝負を制した一方、東海大は6連敗


写真上:前週は首位拓殖大を追い詰めたが、わずかに届かなかった明治大。この試合では勝負どころで流れを掴んだ。
写真下:東海大は津屋がゴールに果敢にアタックし、良い流れを作ったが白星は手に入らず。
※明治大・須藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2016.10.30 (Sun)
【2016リーグ1部】10/30筑波大VS拓殖大(第18戦)
後半筑波大が拓殖大を突き放し、最終戦を勝利で飾る

1Q、筑波大はまず#17杉浦(3年・F)と#6馬場(3年・G)の3年生コンビが良い流れを作る。#17杉浦がインサイドで積極的に1on1を仕掛け、#6馬場は3P、速攻と活躍し、#46生原(4年・PG)も要所でアシストして味方の得点を演出する。#39成田(4年・G)と#18多田(1年・F)の連続3Pで得点を伸ばしてきた拓殖大に対し、筑波大はタイムアウトで立て直しを図る。そのタイムアウト明け#17杉浦のインサイドと「この日は積極的に得点を取りに行こうと思った」という#2満田(4年・SG)の連続3Pで、内外バランス良く得点を重ねていく。拓殖大はアウトサイドシュートの確立が良く、#18多田、#13阿部(3年・G)が3Pを決め、1Qは互いにハイスコアをマークし29-25と筑波大がリードするが大きな差はつかず。

3Q、ここまで好調だった拓殖大の外の確率が下がり、苦しくなっていく。筑波大はトランジションバスケットでオフェンスを早く展開し、また内外バランス良く得点をしていく。拓殖大はこのQ序盤、#13阿部のジャンプシュートが決まるも後が続かず、その後の得点も単発になり、また前半驚異的な数字を出した3PもこのQ2/7となり失速してしまい、このQ22-9と一気に差がついてしまった。続く4Q、取り返したい拓殖大は#39成田、#13阿部を中心に得点を重ねていくが、筑波大が控えメンバーも出場させる中、#17杉浦、#11増田といった得点源が中心になって拓殖大を上回る勢いで得点を重ね、最後は100-74。筑波大が後半に一気に差を広げて最後の試合を勝利で締めくくった。

拓殖大はこの結果で7位。リーグ中盤にエースの一人、バンバを負傷で欠く形になり、後半戦はリバウンドなどインサイドで苦戦が見えたが、得点力では成田、阿部、そして3P王獲得の多田など、リーグ屈指の実力がある。インカレの布陣はまだ未定だが、持ち味を生かしたバスケットを貫けるかどうかになるだろう。
写真上:生原が負傷した時期は青木が司令塔としての役割を担った。インカレでの働きも大事になるだろう。
写真中:バンバ欠場後はサイズ面で苦しんだ拓殖大。インカレに向けても藤井らインサイド陣の奮闘が欠かせない。
写真下:下級生の貢献もチーム力アップのためには欠かせない筑波大。このリーグで得たものを大一番でも発揮できるか。
※筑波大・生原選手、満田選手、木林選手、杉浦選手、拓殖大・多田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2016.10.30 (Sun)
【2016リーグ1部】10/30東海大学VS早稲田大学(第18戦)
東海大は2位、早稲田大は5位フィニッシュ

1Q、東海大は#33鈴木(4年・F)がリバウンドシュート、3Pと活躍し、早稲田大は#36澁田(4年・SF)がフリースロー、ドライブで得点していく。東海大・早稲田大と互いに24秒近くかけてシュートにつなげる場面が多く見られるが、それでもなかなか得点につながらず、第1Qは東海大が出遅れる形にはなるが、9-13と両者共に重い立ち上がりとなる。2Q序盤、東海大は早稲田大のディフェンスを崩せず、アウトサイドシュートが単発で終わる所が見られるが、#33鈴木がオフェンスの起点となり得点を伸ばしていく。早稲田大は途中交代で入った#26富田(2年・C)がインサイドで存在感を示し、27-32と前半は5点差で早稲田大のリードとなった。
3Q、早稲田大は#36澁田、#26富田が得点していくも、全体的にアウトサイドシュートの確率が悪く、得点が伸びない。対する東海大はこのQ開始早々の#37秋山(2年・F)、#4寺園(4年・PG)の連続3Pが決まり、Q終盤にも#11白戸(3年・F)の3P、ジャンプシュートの連続得点とアウトサイドシュートが決まってこのQだけの点数で21-13と逆転。48-45として4Qへ入った。

早稲田大は復帰して1年目のリーグ戦を5位で終えた。ガード主体のアグレッシブなプレーで相手を脅かし、上位を倒す試合を見せたが、途中からは怪我人が続いてやや安定を欠いた。負け越しとはなったが、混戦の中盤では上位を堅持した。

写真上:早稲田大・富田は20点。早稲田大はゴール下の富田までボールがうまく渡れば、決定率はかなり高い。
写真中:東海大・鈴木は14点8リバウンド。最後は勝利を引き寄せるフリースローを獲得。
写真下:最後は東海大の切り札でもある、4年生の粘りできわどい勝負を制した。
※東海大・秋山選手、早稲田大・澁田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2016.10.30 (Sun)
【2016リーグ1部】10/30 専修大VS青山学院大(第18戦)
後半専修大がリバウンドを押さえる逆転劇で4位に

1Qは完全に青学大ペース。前日の試合で8分の出場にとどまった#24安藤(4年・F)を始め、#3大崎(4年・SG)らもアグレッシブに攻めて3Pも気持ちよく沈んだ。専修大はオフェンスが回らず一桁の点数で長い時間とどまってしまった。1Q、2Qも青学大リードのまま先行。互いにゾーンを繰り出すなどさまざまなプレーを試しつつ試合は推移し、最後は青学大#15石井(2年・PG)がリバウンドからこぼれたボールをフローターで決めて28-42と、前半7本の3Pが決まったことも作用し、青学大が14点リードして前半を終えた。
3Q、青学大は得点がストップ。ファウルも続き流れが良くない。リバウンドを押さえた専修大がそこから追い上げ、#10大澤(2年・F)の3Pが決まると、開始5分で41-44の3点差に。さらにタイムアウトを挟んで#11秋山(3年・G)のジャンパーで1点差に詰め寄り、#6渡辺(4年・PF)がオフェンスリバウンドを取り逆転。青学大は開始7分が経とうとしてもこのQ2点にとどまり、苦しい状態。残り2:55にようやく#32前田(2年・F)の3Pが決まるが、ディフェンスでは専修大にフリースローを与えてしまい、チーム全体でもファウルが嵩んでいく。互いに譲らない両者は、専修大は#30アブ(1年・C・アレセイア湘南)のダンク、青学大は#21石黒(4年・PF)、#7ナナー(1年・CF・横須賀学院)のドライブからのバスケットカウントなど見せ場を作り、57-55の専修大2点リードで最終Qへ。

写真上:リバウンドを取る専修大・渡辺。「チームがまとまっておらず、泥臭さみたいなものが足りなかった」と言い、ハーフタイムに気合を入れ直し、後半は一気に加速した。
写真下:青山学院大は安藤不調の時間帯は前田の得点が頼りに。
※専修大・國分選手、青山学院大・柏倉選手のインタビューは「続きを読む」
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2016.10.30 (Sun)
【2016リーグ1部】10/30 明治大VS慶應義塾大(第18戦)
慶應大は入替え戦に向け再びチームの統一を

前半は互いに点が伸びず。1Qは明治大が先行するが慶應大のディフェンスの前にターンオーバーが続いて突き放せず、慶應大がその間に追いつく展開となった。しかしQの最後に#2齋藤(3年・PG)の3Pが入り明治大が17-12と5点リードで2Qへ入ると、流れを維持する明治大優位のまま試合が進行。慶應大はインサイドでファウルをもらい、点差を縮める場面もあるがアウトサイドが当たらない。落ちたシュートのリバウンドが取れない場面が目立ち、前半は明治大33-27とリードし前半終了。
3Q、慶應大はゴール下で踏ん張る場面もあるが明治大が簡単に内外シュートを決めていく場面が目立ち、一時は10点以上に差が開いた。#5後藤(4年・SG)の3Pが決まって一桁に差を戻すが、そこからターンオーバーが続いてしまうとその間に明治大はアウトサイドもやすやすと決まり、59-42と17点のリードを得て4Qへ。追う慶應大は大きく開いた20点の差を詰めるにはディフェンス・オフェンスとも精度を欠いた。勝利を確定的にした明治大は残り4分、コートに4年生5人を送り出した。ここから得点はならなかったが、74-63で勝利し、最終戦を締めくくった。
明治大は最終的には6勝をマークしたものの、わずか1点、日本大との得失点差に泣いて9位でリーグ戦の結末を迎えた。ただし、この6勝はすべて後半戦で得たもので、前半も多くは最終的に接戦を落とした形が多く、入替え戦行きといっても悲観すべき状態ではない。やるべきことをきっちりやって、2部のチームを跳ね返したい。

写真上:明治大は平佐田らベンチの4年生も最終戦で仕事をこなした。学生バスケは4年生こそチームの核。入替え戦でも4年生たちの働きは問われるだろう。
写真下:インサイドではトカチョフがリーグ戦を通じて踏ん張った慶應大。あとはチームとしてどこまで意思統一し、意識を引き上げられるかだ。
※明治大・田中井選手のインタビュー、慶應義塾大・西戸選手のコメントは「続きを読む」へ。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2016.10.30 (Sun)
【2016リーグ1部】10/30 日本大VS白鷗大(第18戦)
白鷗大はゾーンで追い上げ逆転勝利

後半、日本大は#21青木(2年・PG)のアウトサイドが好調で#4柳下(4年・SG)、#24高橋(4年・SG)の3Pも決まっていく。白鷗大は1-3-1のゾーンを敷いて対応。#5川島(4年・SG)のアウトサイドも決まるが、日本大の方がより好調に外を沈めていく。終盤、白鷗大は#0野﨑(3年・SG)の速攻、#21神里(3年・PG)の3Pもあって詰め寄るが54-51と日本大が3点のリードを保って4Qへ。

勝っても負けてもどちらも順位は変わらない試合だったが、互いに先を見据えてか、控えを多用した内容になった。日本大は控えメンバーのシュートもよく決まり、現在の4年生3人が抜けた穴を来年誰が補うかを伺う形に。一方の白鷗大はシーズン当初からゾーンを用意していたものの使う場面がなく、この試合で試した模様だ。いくつかのパターンがあるが、これをインカレでも使っていくかどうかが注目だろう。今季は創部初の3位に食い込み、初めてづくしのシーズンだった。台風の目的な存在としてリーグ戦では注目を浴びたが、インカレでも第3シードとしての実力を発揮してもらいたい。
写真上:白鷗大は川島のここぞという3Pが効いた。野﨑とともにこのリーグ戦では勝負どころでのシュートでチームを牽引した。
写真下:日本大はスタメンガードの新号をこの試合は1Qのみの起用。それに代わった青木は16点とチームハイを記録。まだ2年生で来年以降が期待される人材だ。
※白鷗大・川邉選手、日本大・門馬選手のインタビューは「続きを読む」へ。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2016.10.30 (Sun)
【2016リーグ1部】最終結果
準優勝 東海大学
3位 白鷗大学
4位 専修大学
5位 早稲田大学
6位 青山学院大学
7位 拓殖大学
8位 日本大学
9位 明治大学(2部2位との入替え戦へ)
10位 慶應義塾大学(2部1位との入替え戦へ)

優勝 筑波大学

準優勝 東海大学

3位 白鷗大学
【個人賞】
■最優秀選手賞 杉浦佑成(筑波大学)

■敢闘賞 寺園脩斗(東海大学)

■優秀選手賞 渡辺竜之介(専修大学)

■優秀選手賞 野﨑零也(白鷗大学)

■優秀選手賞 中山拓哉(東海大学)

■優秀選手賞 馬場雄大(筑波大学)

■優秀選手賞 生原秀将(筑波大学)

■得点王 アブ フィリップ(専修大学)

■3P王 多田武史(拓殖大学)

■アシスト王 齋藤拓実(明治大学)

■リバウンド王 アブ フィリップ(専修大学)

■MIP賞

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2016.10.29 (Sat)
【2016リーグ1部】10/29レポート(第17戦)
日本大は最終日を待たずに入替え戦回避を決める
入替え戦を除けば、残り2日となったリーグ戦は上位、中位、下位にほぼ分かれる形に。上位は、白鷗大が12勝目をあげ、1勝差で追いかける東海大の結果次第では2位浮上の可能性があったが、すでに優勝を決めている筑波大に競り勝った東海大が2位を死守した。
中位は、8勝9敗で4チーム(青学大、専修大、拓殖大、早稲田大)が並ぶ結果に。下位は明治大が敗れ、日本大が勝ったことで、8位日本大、9位明治大が確定。日本大が入替え戦を回避し、1部残留。明治大は、10位慶應大とともに1-2部入替戦へ回ることになった。

明治大が負けたことで勝てば入替え戦回避が決まる日本大は、中位争いを抜け出したい青山学院大との対戦。1Qは日本大リードで終えたが、2Qで#0納見(1年・PG・明成)、#35伊森(1年・F・広島皆実)、#7ナナー(1年・CF・横須賀学院)らの活躍で青学大がリードを一時奪う。しかし、前半終了間際に日本大#24高橋耕陽(4年・SG)が3Pを沈め34-34の同点で後半へ。
後半は青学大のゾーンディフェンスに攻めあぐねる姿も見られたが、#11門間(4年・SF)、#5仁平(4年・PF)ら4年生の得点でリードを奪った日本大が、最後まで青学大の追撃をかわし、60-68で勝利。これで、最終日に1勝差の明治大と勝敗数が並んだとしても得失点差で1点上回るため、日本大は入替え戦を回避。嬉しい1部残留を決めた。対する青学大は、途中足を引きずる様子を見せたエース#24安藤(4年・F)を後半はベンチに温存、8分台の出場にとどまったことも痛かった。
4位から7位の中位争いの中にいる専修大と、10位確定となるも入替え戦に向け勢いをつけたい慶應義塾大との戦いは、#10大澤(2年・F)が1Qだけで3P3本を含む活躍により専修大が先行。慶應大も#22トカチョフ(3年・CF)と#11木村(3年・CF)らインサイド陣の得点で対抗するも、#30アブ(1年・C・アレセイア湘南)のダンクも飛び出した専修大が44-29で前半終了。後半に入っても高さで勝る専修大がリードを広げ、4Qには主力メンバーをさげる余裕を見せ、91-66で8勝目を手に入れた。

写真上:チームトップの25得点13リバウンドを叩きだした日本大・高橋。門間や仁平とともに4年生としての気持ちを見せるプレーを終始展開。1部残留に大きく貢献した。
写真下:終了間際、猛追の拓殖大が1点差に迫るも、突き放す3Pを決めたのが早稲田大・澁田だ。序盤から果敢にゴールに攻め込む気持ちを見せていたからこそ大事な場面での得点につながった。
※白鷗大・奥野選手、日本大・新号選手のインタビューは「続きを読む」へ。
◆PICK UP
【東海大が終始集中力を見せて筑波大に一矢報いる】

1Qは東海大が主導権を握った。序盤、#46生原(4年・PG)の積極的なシュートや#6馬場(3年・SF)の速攻ダンクなども早々に飛び出すなど、筑波大がリズムを掴んだに見えたが、東海大は#4寺園(4年・PG)がこれを阻止。決められてもすぐさま3Pを決め返し、さらには筑波大ディフェンスの隙をついてゴール下でフリーの選手に活かし、アシストパス。その活躍もあり、勢いが増した東海大はディフェンスで筑波大からミスを誘うなど、有利にすすめ、14-20で2Qへ。
2Qも東海大の流れは変わらず、#13中山(4年・SG)らの連続バスケットカウントでリードを広げると、筑波大はミスが続き、苦しい時間帯に。タイムアウトから立て直しを図り、ディフェンスで東海大のオフェンスを防ぐと流れは筑波大へ。#11増田(1年・PF・福大大濠)が獲得したフリースローで得点を重ね、差を縮める。そこに、#8木林(4年・PF)がジャンプシュートを決めると、25-28の3点差。しかし、タイムアウトを請求した東海大が逆転は許さず。#3大矢(4年・PF)のジャンプシュート、#25平岩(1年・C・土浦日大)のフリースローで再びリードを広げると、#13中山からのアシストパスで#33鈴木(4年・SF)が3Pを沈める。最後、筑波大#6馬場がドライブをねじ込むも、31-40で東海大ペースのまま前半を終えた。
3Q、筑波大は3ファウルの#8木林にかわり、#81小原(4年・C)をコートへ。3Pが決まらず苦しい状況を、オフェンスリバウンドでチャンスをつなぎ#46生原が倒れながらフリースローを獲得すると、#6馬場がスティールから速攻ダンクを決め、再び3点差。ここで前半1点と抑えられていた#17杉浦(3年・PF)が奮起し、フリースローと3Pを沈め、ついに43-43の同点へ。#6馬場がスティールから速攻でバスケットカウントを沈めると盛り上がる筑波大。しかし、この日の東海大は筑波大の追撃に焦る事もなく、終盤は#13中山の連続得点で48-49と東海大1点リードで最後の10分間へ。
筑波大は歯車が嚙み合わないのか、シュートがことごとくリングに嫌われ、決めることができず。3分間ノーゴールの間に#24卜部(3年・SF)、#13中山の3Pフリースローなどでリードを広げると、#11白戸(3年・SG)の3Pが決まり、流れは完全に東海大へ。筑波大が再三タイムアウトを請求し立て直しを図るも、#13中山、#4寺園ら東海大4年生がチームを牽引。これに、#25平岩、#白戸など3年生以下のメンバーも続き、試合終了。57-73で東海大が大きな1勝をあげ、白鷗大と1勝差をキープ。2位を死守したまま、最終戦を迎える。

対する筑波大は、「1巡目は全勝だったが2巡目は2敗。ということは我々が成長していないということ吉田監督」(吉田監督)と厳しいコメントを残した。前週で優勝を決めただけに、「優勝チームとして見られることになるのだから、最終週きっちりと勝って終わらせないと意味がない」と選手たちに伝えるも、目指していたものを掴んだ後のモチベーションコントロールの難しさに最終週にして直面した形だ。初めて追われる立場となった今季の新たな課題だけに、インカレにつながるよう最終日をいい形で終わらせたいところだ。
写真上:積極的にダブルチームを仕掛ける東海大ディフェンスにリズムを狂わされた筑波大はシュートが決まらず苦しい試合内容となった。
写真下:前半は寺園、後半はこの中山がチームを牽引した東海大。得点のみならず、アシスト、ディフェンス、リバウンドなど多くのプレーで躍動した。
※東海大・白戸選手のインタビューは「続きを読む」へ。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2016.10.23 (Sun)
【2016リーグ1部】東海大ホームゲームレポート
お祭りの雰囲気も漂う特別な2日間

今年は4月に起こった熊本地震における復興もテーマとして盛り込まれ、熊本の物産の販売ブースも設置された。この災害では九州にある東海大のキャンパス、学生にも多くの被害があったのは周知の通り。その他、Tシャツの売上からもチャリティに回される予定だ。

写真上:今年からアリーナ照明がLEDとなり、会場を暗くする演出が可能になった。オープニングはよりドラマチックな雰囲気に。
写真下:エスコートキッズたちと記念撮影。
※その他のホームゲームの様子は「続きを読む」へ。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2016.10.23 (Sun)
【2016リーグ1部】10/23レポート(第16戦)
東海大はホームの観衆に応える2連勝

また、下位争いは慶應義塾大が10位確定となり、2部との入替え戦に進むことが決まった。もう一枠については8位日本大、9位日本大の両チームとも勝利したため、最終週まで分からない状態だ。
写真:ベンチで喜ぶ筑波大の面々。筑波大は東京教育大時代も含め、10度目のリーグ優勝。

勝てば優勝が決まる筑波大は、早稲田大と対戦。立ち上がりこそ#2満田(4年・SF)の3Pが連続で決まり早稲田大を翻弄したが、早稲田大がディフェンスをプレスに切り替えると途端に機動力が鈍り、追いつかれて逆転してはされるシーソーゲームに。しかし1Qを17-16で終えたあと、2Qは#46生原(4年・PG)の3Pなども決まって勢いがつくと、早稲田大を引き離して前半は44-27と17点のリードに。早稲田大は上からの位置でディフェンスを仕掛け続けるが粘りきれず、オフェンスでは相手の高さもあって持ち味は出せなかった。3Qの立ち上がりは両者停滞するが、早稲田大はオフェンスをシャットアウトされてこのQは7点に終わると、最終Qは筑波大がベンチメンバーも使って93-60で、14年ぶり10度目の優勝を決めた。早稲田大は依然として怪我人の欠場が続いており、やや苦戦が続く。

東海大は2Qになると下級生も使っていき前半は47-28。3Q、拓殖大は#39成田が当たって来ず、#18多田(1年・SF・八王子)、#16飯田(3年・SF)の布陣に切り替える。しかしディフェンス面ではサイズがない分、東海大に簡単に得点されてしまう状態は止まらず。4Qもそのまま優位に試合を進めた東海大が96-73で勝利し、満員の観客の声援に応えた。この日は4年メインの起用となが、やはり最上級生が5人コートに揃うと息の合い方は絶妙。途中、#35伊藤が膝の大事を取って下がったのがやや気にかかるが、やはり4年の力の確かさは見事だった。
写真上:筑波大は#4青木が欠場したものの、生原がアグレッシブに攻めた。
写真下:東海大は4年生の連携で立ち上がりから拓殖大を突き放した。
◆PICK UP
【下位争いの2試合は日本大・明治大ともに5勝をマーク】
下位争いは混戦が続いてきた。入替え戦回避に向けて互いに負けられない2勝の慶應義塾大と4勝の日本大の対戦は、ディフェンスで勝った日本大に軍配が上がり、また日本大と同じ勝率で9位の明治大は、青山学院大に完全勝利して、どちらが入替え戦に進むのか、回避の熾烈な争いが続いた。

3Q、今度は日本大のターンオーバーが頻発して次第に追いつかれる。しかし終盤に3点プレーが多く出て40-47と最小3点差になったところを7点に戻して4Qへ入ると、日本大はディフェンスで慶應大の外を封じ、#24高橋がペイントに切れ込むプレーで再び15点差にして流れを掴んで、49-66で勝利。これで日本大は5勝。慶應大は続く試合で明治大が勝利したため、勝敗で並ぶことができなくなり10位で入替え戦進出が決まった。

写真上:日本大はミスも多かったが、本村らシューター陣の得点に助けられた。
写真下:明治大は田中井がスタメンに入り、攻守で活躍。
※日本大・青木選手のインタビューは「続きを読む」へ。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2016.10.22 (Sat)
【2016リーグ1部】10/22レポート(第15戦)
中位、下位の順位争いは依然混とん
残り4試合となったリーグ戦、首位の筑波大は1敗を守り、東海大との3勝差をキープ。次の第16戦を勝てば、残りの2試合を負けても東海大が追いつけないため優勝が決まる。東海大はホームコートで一縷の望みに賭ける。7勝の青山学院大は8勝の拓殖大を破り、中位の混戦は変わらない。また、現在8~10位の中で明治大が4勝目をあげ、2勝の慶應大を引き離した。ただ、4勝の明治大・日本大ともに、その上の早稲田大・専修大と3勝差がつき、1-2部入替戦はこの3チームに絞られつつある。

ホームの専修大は首位の筑波大とぶつかった。1Qこそ、スタートに久しぶりのフルメンバーが揃った筑波大が残り3分半23-10と走る。しかし専修大が#10大澤(2年・F)を入れるとリズムが変わり、5点差まで詰める。筑波大はメンバーを入れ替えながらリードを保つも、専修大も#26砥綿(3年・G)らがつなぎ、残り1分半から#7國分(4年・F)の連続3Pで38-40と逆転に成功する。しかし3Q、#30アブ(1年・C・アレセイア湘南)がファウルトラブルに陥った専修大の攻め手を潰して速攻を連発、ラスト3分半の間に15点を叩き出し、65-51として勝負あり。メンバーを入れ替えた4Qはやや追い上げを許すも、#11増田(1年・PF・福大大濠)の奮闘もあり84-76。集中が今ひとつの時間帯もあったものの余裕を見せた。


写真上:筑波大・相馬は4年生として役割を果たした。
写真中:幸崎の欠場を埋める働きを見せる専修大・砥綿。
写真下:専修大はチアスティックによる応援が見られた。
◆PICK UP
【明治大、得点の止まる時間も堅守で耐え4勝目】

立ち上がり、明治大の外が気持ちよく決まるのに対して早稲田大は噛み合わず開始7分間ノーゴール。タイムアウトやメンバーチェンジで打開を試み、ようやくバックコートプレスから#36澁田(4年・G)らが3連続得点を上げるも、ファウルがかさんでしまい17-6と明治大が先行する。2Qは両者シュート率がよくない中、フリースローで粘った早稲田大が26-20とわずかに詰める。
3Q開始4分、早稲田大#7石原(3年・G)が、前半はチーム全体で成功0本に留まった3Pを沈め、32-27とじわじわ追い上げる。一方の明治大は#9田中井(4年・SG)が「ディフェンス切らすな!」と檄を飛ばす。それが効いてルーズボールやリバウンドから#22宮本(3年・PF)の得点につなげ、10点差に押し戻す。早稲田大は#21南木(3年・G)、#18森井(3年・G)の3P、明治大はオフェンスリバウンドからの得点で43-35と点差はほぼ変わらず4Qへ。
4Q、早稲田大は単発の3Pやミスが続くのに対し、明治大は#2齋藤(3年・PG)が3Pを2本決め、残り6分53-37。早稲田大はタイムアウトに追い込まれる。#25伊藤(4年・F)が3Pを返すも、その後はアウトサイドがことごとく決まらず、ドライブに切り替えてもファウルをもらえない。約4分間ノーゴールと足踏みする。その間に明治大は#28今川(2年・SF)、#22宮本を始め全員がオフェンスリバウンドに絡んで加点、守ってもリバウンドを支配して反撃を封じ、65-42と快勝を収めた。
写真上:囲まれながらもリバウンドを掴む明治大・森山。
※明治大・今川選手のインタビュートは「続きを読む」へ。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2016.10.21 (Fri)
【2016リーグ1部】筑波大ホームゲーム 2016
ホームは一体感に包まれ2連勝

会場装飾は例年同様、2階にギャラリーを作り、スタメン5人の等身大看板を置いたほか、SNS用の顔出し枠でフォトスポットを作成。Tシャツ、タオルといったホームゲーム用オリジナルグッズも販売された。ハーフタイムには観客参加のフリースローチャレンジを行い、より親しみやすい内容に。また、会場MCは例年プロが行ってきたが、今年は学連で活動する筑波大のメンバーが敢行。交代した選手に即座に反応して紹介できるのは、同じ大学の仲間だからこそ。そのメリットが生きる形で、会場を盛り上げていた。試合後にはファン交流も行われ、多くの観客がサインをもらいに行列を作った。


写真上:ミニバスチームの子どもたちをエスコートキッズに、入場後はボールの投げ入れを行った。
写真中:応援団も子どもたちと一緒に応援を盛り上げる。
写真下:つくば市のキャラクター、ツクツクも会場を歩き回って写真撮影に応じたり、愛嬌をふりまいて周囲をなごませていた。
※その他の様子は「続きを読む」へ。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2016.10.16 (Sun)
【2016リーグ1部】10/16レポート(第14戦)
慶應義塾大は早稲田大を下し2勝目

また、下位では慶應義塾大が早稲田大を倒し2勝目。こちらも10位から抜け出してはいないが、日本大が明治大に敗れたため、下位もどこが入替え戦に行くのかまだ読めない。リーグは最後の緊迫した場面を迎えようとしている。
写真:代々木第二体育館では慶應義塾大-早稲田大戦、拓殖大-専修大戦の2試合が行われた。会場は普段と異なるアルバルク東京の赤と黒のカラーに。
◇国立競技場代々木第二体育

後半も流れは変わらず。専修大はリバウンドで勝る分、加点が続く。3Qの終わりには#26砥綿(3年・G)のレイアップもブザーとともに決まり、53-73とその差を20点にした。拓殖大はリバウンドが取れずこの差が埋まらないまま4Qを迎え、最終的には73-98。専修大は#6渡辺(4年・G)、#10大澤(2年・F)、#30アブがダブル・ダブルでチームでもリバウンド70と荒稼ぎして勝利した。
写真:専修大・國分はこの日37点8リバウンド。
◆PICK UP1
【粘り強く戦った慶應義塾大が早稲田大に勝利し2勝目】

2Q立ち上がり、#16高田(1年・SG・城東)の3Pが入ると、互いに譲らないシーソーゲームに。しかし終盤に慶應大がプレスを受けてのミスと、シュートが打ちっぱなしになってしまう間に#36澁田(4年・G)の3Pが決まった早稲田大が6点先行。しかしタイムアウト開けに#4西戸(4年・G)が3Pを返し、33-30と戻して早稲田大3点リードで前半終了。
3Q、立ち上がりは再び慶應大のペース。ディフェンスが機能して逆転するが、早稲田大も離れず、プレスから再び慶應大を焦らせる。しかし、リバウンドを押さえた慶應大は#9鳥羽(2年・G)速攻も続き、#4西戸の3Pがさらに引き離す。しかし早稲田大も残り2分のプレスから慶應大にミスを頻発させ、フリースローでじわり詰めよると47-51と慶應大のリードは4点で4Qへ。


慶應義塾大は前日の拓殖大戦では立ち上がりからファウルが懸念材料になったが、この日はそれを押さえ、プレスからのターンオーバーは最低限の許容範囲に押さえた。高さがない分、今のチームでは外の攻撃が武器になっているが、全員が勝負強く決めて最後まで弱気にならなかったことは大きい。ようやくの2勝目だが、一歩前進の大きな2勝目だ。
写真上:慶應大は主将の西戸も要所で得点。西戸が積極的に動く日はチームも勢いが出る。
写真中:早稲田大は富田へのゴール下のパスはよく通ったが、終盤粘りきれず。
写真下:高田の3Pに本人も、鳥羽も笑顔を見せた。
※慶應義塾大・高田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
◇明治大学和泉校舎

入替え戦を回避するためにどちらも負けられない明治大と日本大は全体的に打ち合いになるが、ディフェンスで要所を押さえた明治大に軍配が上がった。明治大は前半からディフェンスが厳しく、アウトサイドも好調。リバウンドでも差をつけて28-39とリードして前半を終えた。3Qもこの流れは変わらず。日本大は不本意なファウルもあって逆転はならない。
4Qの立ち上がりは打ち合いになる。日本大は#44松脇(1年・SG・土浦日大)の3P、#24高橋(4年・SG)のジャンパー、フリースローに続き、ディフェンスリバウンドから、ゴール下の#6新号(3年・PG)へのパスが届き同点に。しかしここから明治大も譲らず#2齋藤(3年・PG)の抜け目ないスティールなども飛び出し、再びリードを握り返した。日本大はアウトサイドの確率が落ちてきて、リバウンドも取れない。77-68で明治大が3勝目。日本大とも1勝差に迫った。
写真:リバウンドを取る明治大・今川。後半のリバウンドは明治大が押さえた。
◆PICK UP2
【両者ともに最後まで粘りを見せた試合は白鷗大が勝利】

序盤は#11白戸の連続得点などで東海大が先行すると思われたが、素早い攻めで徐々にリズムを掴んだ白鷗大がリードする展開に。#0野崎(3年・SG)や#5川島(4年・SG)の3Pなどが決まり、残り2分で13-22。東海大はタイムアウトを請求し、再開後には#19三ッ井(4年・PF)の速攻、#4寺園(4年・PG)のジャンプシュートで点差を詰めて、19-22で1Qを終えた。
白鷗大・#27川邊の得点から始まった2Q。すぐさま東海大・#81関野(4年・SF)が3Pを決め返し、#33鈴木(4年・SF)のジャンプシュートで24-24と同点に。しばらく両者ともにシュートが決まらない時間帯が続いたが、白鷗大・#21神里(3年・PG)が3Pを沈めると流れは白鷗大へ。#23ジャニ(4年・C)の連続バスケットカウント、#21神里の3Pで残り4分24-37と再び白鷗大が突き放す。さらに東海大はチームファウルがかさみ、苦しい状況となるが、#13中山(4年・SG)のセカンドショット、#35伊藤(4年・PG)のドライブでわずかに差を縮め、28-38で前半を終えた。
3Qに入っても東海大は追い上げる糸口を掴めず、#25平岩(1年・C・土浦日大)のポストプレー、#33鈴木の3Pで何とか食らい付き、残り6分で#4寺園が3Pを決め39-45とすると白鷗大がタイムアウト請求。再開後、#35秋野(2年・PF)が3Pを決め、白鷗大が先手を取るも、#81関野、#35伊藤、#13中山ら4年生の活躍で東海大が51-57とし、4Qへ。
東海大が勝利への粘りを見せ徐々に差を縮めるも、逃げる白鷗大。東海大は#37秋山(2年・SF)、#33鈴木のシューター陣を投入。白鷗大が3分間ノーゴールの間に、#37秋山が3Pを決めると、#13中山のフリースローで60-60とついに同点へ。再び#37秋山がフリースロー1本を決めると残り2分半で東海大が逆転。さらに、#13中山のセカンドショットで追加点を決め、63-60とリードを奪う。

終始緊迫感のあるプレーを展開した両チーム。その姿に会場が何度も沸いた。東海大は終始気迫のこもったプレーを見せ、土壇場で逆転するも、ここぞという時にシュートを決められなかったことが響き、勝利を逃してしまった。それでも、白戸、平岩ら3年生以下の成長が見られ、そこに負傷でコートを離れていた伊藤が復帰とその好材料を力に変え、残り4試合に挑む。
対する白鷗大は、前日の敗戦を切り替え、序盤から強気のプレーを展開。1巡目ではほぼ勝ちを手にしながら1点差で敗れたこの対戦を、得失点を奪って勝利したことは大きい。「創部初(落合監督)」となる1部9勝目(昨年までは最高7勝をあげた。「これからは先輩たちも見たことがない景色を見に行く。それを少しでも多く積み重ねていければいい」(落合監督)とまだまだ上を目指す。
1勝差で並ぶ2位・東海大と3位・白鷗大。直接対決の失点差は白鷗大が5点上回るも、このリーグ戦多くの試合で競り勝ってきた東海大だけに、残り4試合はまだ未知数。順位争いからも目が離せない。
写真上:2Qでは流れを引き寄せる3P、4Qでは逆転のきっかけとなる3Pを決めた白鷗大・神里。大きな1勝獲得に貢献した。
写真下:4Qの追い上げ時にコートへ送り込まれた東海大・秋山。起用に応え、逆転となる得点も決めた。
※白鷗大・川邉選手のインタビューは「続きを読む」へ。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2016.10.15 (Sat)
【2016リーグ1部】10/15(第13戦)
拓殖大は延長戦の末に100点ゲームで慶應義塾大に勝利
第7週は、一部の試合でBリーグのアルバルク東京のホームコートである代々木第二を使用し、残りの試合は明治大学でのホームゲームとして開催された。華やかなBリーグの装飾が施されたコートでは、慶應義塾大学と拓殖大が延長戦にもつれる白熱した試合も見せた。
一方、この日勝利すれば2位東海大と勝率では並ぶはずだった白鷗大は、出足から良さが出ずに青山学院大に敗れた。これで2位東海大との差が2勝と、再び開くことになった。
◇国立競技場代々木第二体育館

東海大は専修大を相手に1Qこそ18-16と僅差になるが、互いにサブメンバーを多く起用した2Q始めに専修大をシャットアウト、25-16と優位を得る。3Qも開始3分間専修大を無得点に抑えてリードを16まで伸ばす。その後もリバウンドからイージーショットを量産、82-68と快勝を収めた。東海大は全員出場での勝利、専修大は#8幸崎(2年・PG)の欠場でディフェンスで頑張れる選手を1枚欠いたが、全体的に攻守の悪循環に苦しんだ。
写真:装飾されたコートでディフェンスする東海大・伊藤。スタートに復帰した。
※拓殖大・成田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
◇明治大学和泉校舎

首位の筑波大は、ホームコートの明治大を相手に、スタートに復帰した#6馬場(3年・SF)が開始2分で2本のダンクを叩き込む。#17杉浦(3年・PF)も15得点で続き、前半で47-24とダブルスコアに。後半もサブメンバーを起用しながら98-57で危なげなく勝利を収めた。筑波大はこの試合から#46生原(4年・PG)が復帰し、#6馬場もスタメン復帰。ようやく本来のスタートメンバー5人が揃い、試合に挑めるようになった。1位らしく相手を圧倒する力を見せたが、まだまだポテンシャルはある。#46生原が本調子になるのは待たれるが、再びチームとしての真価をはかるときにきたと言えるだろう。
写真:負傷により欠場が続いていた筑波大の主将・生原が8戦目以来にリーグ戦のコートへ。まだ本来の動きではないが、これから迎える上位校との対決では必須の存在が筑波大に帰ってきた。
◆PICK UP
【青学大が白鷗大を3Qで突き放す展開で勝利】

試合の立ち上がりは両者ともディフェンスに苦しみ、楽には打たせてもらえず。それでも、#14柏倉(4年・PG)の速攻、#7ナナー(1年・CF・横須賀学院)のバスケットカウント、#24安藤(4年・F)の3Pで16-9と青学大が先行。白鷗大は残り30秒でタイムアウトを請求し、残り3秒で#35秋野(2年・PF)がジャンプシュートを辛うじて沈めるも、16-11と青学大リードのまま1Qを終えた。
2Qに入ると青学大がディフェンスから流れを掴む。5秒オーバータイムやトラベリングと白鷗大からミスを誘うと、#21石黒(4年・PF)の連続シュートを皮切りに#3大崎(4年・SG)が3Pを決めるなど、さらなるリードを奪う。その間、白鷗大はシュートが決まらず、さらにはキャッチミスからチャンスを与えてしまう。再びタイムアウトを取り、立て直しを図るが、今度はパスミスが出て噛み合わない。#0野崎(3年・SG)が試合をつなぐ3Pを沈めるも、今度は24秒ヴァイオレーションを宣告され、苦しい時間帯は続く。その間、青学大はディフェンスリバウンドから#14柏倉の速攻につなげ、白鷗大はファウルで止めるもフリースローを決められ、29-19と2桁差に。だが、青学大が速攻を落とすミスをすると、すかさず#0野崎が速攻を決め、流れは白鷗大へ。#28川邊(4年・SF)が青学大ディフェンスの隙をついてゴール下フリーの#23ジャニ(4年・C)へアシスト。さらに#28川邊のバスケットカウント、#21神里(3年・PG)の3Pが決まり、31-29の2点差まで一気に詰め寄る。しかし、逆転はならず。タイムアウト後に切り替えた青学大が#14柏倉、#24安藤、#21石黒ら4年生の得点で再び引き離し、38-29で前半を終える。

4Q、青学大が開始3分半ノーゴールと得点が伸びず。その間、#0野崎や#21神里(3年・PG)らが果敢に3Pを狙うも、リングに嫌われ、追い上げの糸口がなかなか掴めずにいた白鷗大だが、オフェンスリバウンドなどでチャンスをつなげ、#5川島(4年・SG)の3P、#75イブラヒマ(1年・C・延岡学園)のシュートで63-49と徐々に差を詰めていく。さらには、青学大のミスを#75イブラヒマの速攻ダンクにつなげ、#5川島が3Pを決めて残り2分51秒で63-54と9点差にまで追い上げる。青学大はたまらずタイムアウトを請求。4Qここまで4得点にとどまっていたが、試合再開後に#14柏倉のジャンプシュート、#32前田(2年・F)の速攻で67-54と白鴎大を押し返す。白鷗大もタイムアウトを請求し、何とか食らいつこうとするが、ファウルゲームで得たフリースローを青学大が確実に沈め、付け入る隙を与えないまま試合終了。73-57で青学大に軍配があがった。
試合序盤から両チームともに好守を見せ、均衡した戦いが続いたが、前半にリードを奪った青学大が3Qでアウトサイドが当たり、一気に突き離す展開となった。白鷗大も最後まで果敢に攻めたがいつもは決まるアウトサイドがここぞという時に決まらず。次戦に1勝差で追いかける2位・東海大との直接対決があり、連勝すれば2位へ浮上というチャンスがあっただけに、惜しい敗戦となった。
写真上:白鴎大の得点が停滞している時間帯に身体を張ってゴールに向かうプレーを見せた川邊。最後まで攻め続けた白鷗大だが、反撃の狼煙となる1本が決められず。
写真下:前半にバスケットカウントなどでチームを支える働きを見せた青学大・ナナー。終了間際にもファウルゲームで得たフリースローを確実に沈め、勝利に貢献した。
※青山学院大・大崎選手のインタビュートは「続きを読む」へ。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ