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2018.11.11 (Sun)
【2018リーグ1部】8位・早稲田大
自分たちのバスケットの徹底を掲げた2か月
一方接戦をいかに勝ち切るかも課題に

10勝12敗で8位となった早稲田大。初週を2連勝したあとは連敗と連勝と、波の大きさも見える2か月だった。過密日程だった9月は負けても自分たちのバスケットを突き詰めたり見直して修正するといった時間が十分取れていなかったようだ。白星が増えだしてからは早稲田らしい豊富な運動量を武器にしたバスケットを展開し、#27濱田や#41小室の3Pも好調だった。しかし高さがない分苦しんだ試合もあり、チームの課題の一つでもあったリバウンドではなかなか思うような成果は出なかった。中盤から#8津田が欠場。#27濱田も試合中の負傷で数試合を欠場し、その間は少ない人数で戦う苦しさも見えた。
早稲田大も今年は4年生が多い。#13長谷川、#26富田、#15森定、#27濱田といった下級生の頃から出場してきた面々はプレーに責任感も見え、チームの数字も牽引。#35岡野は怪我のため、最後のリーグ戦は学生コーチとしてチームを下から支えた。そこについていく形になった3年の#39桑田は高い身体能力で、#41小室は2年生ながら勝負強いアウトサイドで貢献し、ルーキーの#7宮本がスタメンとして経験を積んだ。こうしたチームを主将の#27濱田を中心に4年生がプレーでも精神面でもチームをリードした。
最終的には8位でインカレではシード権を得られなかった。接戦も多かったため、そのいくつかを拾えていれば順位もかなり変わっていた可能性はある。粘りや頑張りは強く感じられるが、「結果が出ないと報われない」という#26富田の言葉は重要だ。最後の大会でそれを形にできるかが見どころになる。
【個人ランキング】
#27濱田健太 3Pランキング4位(49本)
#41小室 悠太郎 3Pランキング10位(34本)
#13長谷川 暢 アシストランキング1位(85本)
#15森定隼吾 アシストランキング4位(68本)
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【2018リーグ1部】前半戦総括
【2018リーグ1部】10/28レポート(専修大学会場)
※富田選手のインタビューは「続きを読む」へ。

勝負強い3Pを決め、常にチームを声でも鼓舞した濱田。

アシスト王・長谷川のアグレッシブなプレーもチームを牽引した。

もう一人のガードとしての森定の役目も大きい。鋭いドライブの持ち主で積極的に得点も取りにいける。

サイズはあるが3Pの上手さには定評がある小室。ここ一発を決められる勝負強さも魅力だ。

スタメンとして出場した宮本。サイズもあるがアウトサイドも上手く、タッチは柔らかい。
「もう一度原点に戻って徹底することを意識する」
早稲田大らしい泥臭いプレーを身上に最後の舞台に挑む
◆#26富田 頼(早稲田大・4年・C)
その名の通り、頼れる存在だ。サイズのない早稲田大はリバウンドが一つの鍵。富田は191cmのサイズで1部の留学生たちと渡り合い、ゴール下を支えた。それでもファウルがかさんだり、大きな相手には苦戦も見えた。チームは全員でリバウンドを、という目標がある。富田だけが負担を追うのではなく、泥臭く頑張り、チーム全体でボールをもぎ取っていけるかどうかがインカレでは鍵だろう。自分たちの課題はしっかり把握できている。次はそれをどこまで共通認識として高められるかだ。
―リーグ戦を振り返っていかがですか?
「少なくともリーグ戦が始まった1試合目よりは確実に成長している部分はあります。でもリーグが始まる前に徹底しようとした部分を徹底しきれなかったところもあって、いい面と悪い面の両方が浮き彫りになったというのが正直なところです」
―徹底しきれなかったと思うのはどこですか?
「今日もそうですが、リバウンドのところですね。リーグが始まる前にリバウンドはチームで8割を目指そうと。少なくとも7割以上は取らないと勝つのは厳しいという話をしていました。ディフェンスやリバウンドといった、泥臭い部分がうちの生命線です。だからこれを徹底しようと話をしてきました。結果として徹底できている試合は接戦や勝てている試合は多いです。でも負けている試合はそれができていない。この最終週、昨日、今日とそういう部分で負けてしまって、自分たちが思っている以上に徹底しなければいけないなと、今ひしひしと感じています」
―岡野選手(#35)が出られなくなってゴール下の選手が薄い中、富田選手の負担も大きかったと思うのですが。
「怪我の選手が増えてきて、それでもやらなければならないということでした。いつも以上に4年生を中心に気を張っていかなければいけないなというのはありましたね。でももっと必要だなと改めて感じてもいます」
―でも今年は4年生の奮闘ぶりが伝わるチームですね。
「ありがたいですが、それがどれだけ伝わっても結果になってこないと報われないので、しっかり結果が伴ってくるようにやらなければいけません。だからもっとやらなければいけないのかなということは感じています。そして、こういう頑張りも4年生だけだとどうしても苦しくなるので、どうチーム全体を巻き込んで盛り上げていくかを考えることが必要ですね」
―1年生は大学のリーグに慣れていない中で長く試合に出ているので、それをどう引き上げるかということも重要なんですね。
「1年生は能力はあるので思い切りのいいプレーをさせればどんどん調子が上がって、いいプレーが出てきます。でもまだ1年生なので、リーグ戦は負けても試合があるということに慣れていません。そういった部分で4年生がしっかり支えて下級生がのびのびとやれるような環境にしていければもっと良くなると思います。4年生だけが気を張り続けると保ちません。うちは人数が少ないので40分間戦うには、下級生の力をどれだけ引き出すかが重要です。それは自分たちにかかっていると思います」
―インカレに向けては今おっしゃった部分を強化する必要があるということですね。
「自分たちはオフェンスのチームではなくディフェンスのチームなので、もう一度原点に戻る必要があります。早稲田はしっかりと泥臭い部分で体を張り続けることをやって、そこでようやく勝てるというチームです。そこをどんな相手であろうと出だしからしっかり出して戦えるように準備していこうと思います」
一方接戦をいかに勝ち切るかも課題に

10勝12敗で8位となった早稲田大。初週を2連勝したあとは連敗と連勝と、波の大きさも見える2か月だった。過密日程だった9月は負けても自分たちのバスケットを突き詰めたり見直して修正するといった時間が十分取れていなかったようだ。白星が増えだしてからは早稲田らしい豊富な運動量を武器にしたバスケットを展開し、#27濱田や#41小室の3Pも好調だった。しかし高さがない分苦しんだ試合もあり、チームの課題の一つでもあったリバウンドではなかなか思うような成果は出なかった。中盤から#8津田が欠場。#27濱田も試合中の負傷で数試合を欠場し、その間は少ない人数で戦う苦しさも見えた。
早稲田大も今年は4年生が多い。#13長谷川、#26富田、#15森定、#27濱田といった下級生の頃から出場してきた面々はプレーに責任感も見え、チームの数字も牽引。#35岡野は怪我のため、最後のリーグ戦は学生コーチとしてチームを下から支えた。そこについていく形になった3年の#39桑田は高い身体能力で、#41小室は2年生ながら勝負強いアウトサイドで貢献し、ルーキーの#7宮本がスタメンとして経験を積んだ。こうしたチームを主将の#27濱田を中心に4年生がプレーでも精神面でもチームをリードした。
最終的には8位でインカレではシード権を得られなかった。接戦も多かったため、そのいくつかを拾えていれば順位もかなり変わっていた可能性はある。粘りや頑張りは強く感じられるが、「結果が出ないと報われない」という#26富田の言葉は重要だ。最後の大会でそれを形にできるかが見どころになる。
【個人ランキング】
#27濱田健太 3Pランキング4位(49本)
#41小室 悠太郎 3Pランキング10位(34本)
#13長谷川 暢 アシストランキング1位(85本)
#15森定隼吾 アシストランキング4位(68本)
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勝負強い3Pを決め、常にチームを声でも鼓舞した濱田。

アシスト王・長谷川のアグレッシブなプレーもチームを牽引した。

もう一人のガードとしての森定の役目も大きい。鋭いドライブの持ち主で積極的に得点も取りにいける。

サイズはあるが3Pの上手さには定評がある小室。ここ一発を決められる勝負強さも魅力だ。

スタメンとして出場した宮本。サイズもあるがアウトサイドも上手く、タッチは柔らかい。
[続きを読む]
【INTERVIEW】「もう一度原点に戻って徹底することを意識する」
早稲田大らしい泥臭いプレーを身上に最後の舞台に挑む
◆#26富田 頼(早稲田大・4年・C)

―リーグ戦を振り返っていかがですか?
「少なくともリーグ戦が始まった1試合目よりは確実に成長している部分はあります。でもリーグが始まる前に徹底しようとした部分を徹底しきれなかったところもあって、いい面と悪い面の両方が浮き彫りになったというのが正直なところです」
―徹底しきれなかったと思うのはどこですか?
「今日もそうですが、リバウンドのところですね。リーグが始まる前にリバウンドはチームで8割を目指そうと。少なくとも7割以上は取らないと勝つのは厳しいという話をしていました。ディフェンスやリバウンドといった、泥臭い部分がうちの生命線です。だからこれを徹底しようと話をしてきました。結果として徹底できている試合は接戦や勝てている試合は多いです。でも負けている試合はそれができていない。この最終週、昨日、今日とそういう部分で負けてしまって、自分たちが思っている以上に徹底しなければいけないなと、今ひしひしと感じています」
―岡野選手(#35)が出られなくなってゴール下の選手が薄い中、富田選手の負担も大きかったと思うのですが。
「怪我の選手が増えてきて、それでもやらなければならないということでした。いつも以上に4年生を中心に気を張っていかなければいけないなというのはありましたね。でももっと必要だなと改めて感じてもいます」
―でも今年は4年生の奮闘ぶりが伝わるチームですね。
「ありがたいですが、それがどれだけ伝わっても結果になってこないと報われないので、しっかり結果が伴ってくるようにやらなければいけません。だからもっとやらなければいけないのかなということは感じています。そして、こういう頑張りも4年生だけだとどうしても苦しくなるので、どうチーム全体を巻き込んで盛り上げていくかを考えることが必要ですね」
―1年生は大学のリーグに慣れていない中で長く試合に出ているので、それをどう引き上げるかということも重要なんですね。
「1年生は能力はあるので思い切りのいいプレーをさせればどんどん調子が上がって、いいプレーが出てきます。でもまだ1年生なので、リーグ戦は負けても試合があるということに慣れていません。そういった部分で4年生がしっかり支えて下級生がのびのびとやれるような環境にしていければもっと良くなると思います。4年生だけが気を張り続けると保ちません。うちは人数が少ないので40分間戦うには、下級生の力をどれだけ引き出すかが重要です。それは自分たちにかかっていると思います」
―インカレに向けては今おっしゃった部分を強化する必要があるということですね。
「自分たちはオフェンスのチームではなくディフェンスのチームなので、もう一度原点に戻る必要があります。早稲田はしっかりと泥臭い部分で体を張り続けることをやって、そこでようやく勝てるというチームです。そこをどんな相手であろうと出だしからしっかり出して戦えるように準備していこうと思います」
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