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2018.09.30 (Sun)

【2018リーグ1部】9/29,30レポート

1部リーグは前半戦を終了
大東文化大が首位で折り返し


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 9月1日から始まった1部リーグ戦も、11試合を消化してようやく折り返し地点を迎えた。筑波大のホームゲーム週、つくばカピオで行われた6試合は2つの延長戦を含むいずれ劣らぬ熱戦となり、会場は熱気に包まれた。また、台風の接近が懸念された2巡目初日となる30日は、3試合を残して延期の決断に至った。

写真:最終試合、中央大との激闘の中で値千金の3Pを決めた増田。


9月29日(土)

【早稲田大が得意の展開に持ち込み6勝目】

180929hamada.jpg 第1試合、じわじわ勝率を上げてきた早稲田大に対し、神奈川大が粘りのバスケットを展開した。1Qから#30松岡(4年・PG)が好調。積極的アタックで得点を重ねると13-21。2Q、早稲田大は早い段階でプレスを繰り出し、 相手のミスを誘う。神奈川大のシュート確率が落ちるとともに、早稲田大もディフェンスで粘り、#27濱田(4年・F)の3Pで詰め寄って30-35で前半終了。後半、神奈川大はプレスを突破してペイント内での得点が増え、10点のリードに。しかしここで#13長谷川(4年・G)の連続3Pとスティールからの速攻で早稲田大が1点差に追い上げて4Qへ。最終Qの立ち上がりは再び神奈川大がうまくボールをつないでゴール下で得点。しかし残り5分からの早稲田大のゾーンプレスが激しさを増すと、残り3分でこの試合初めて早稲田大が逆転し、あっという間に5点差に。#27濱田の3Pが決定打となると、早稲田大が70-60で逆転勝利。4連勝で6勝目。

「神奈川大はしっかりしたフィジカルでディフェンスもオフェンスもやってくる、点差が開こうがやることを徹底してくるチーム。これまであまり対戦経験がなく、彼ら特有の強さに対して最初は受けに回ってしまった。4Qにようやくアジャストできて、向かっていくことができたので、終盤のランプレーにつなげて勝つことができた」。(早稲田大・濱田)早稲田大は上り調子で中盤のやや上に浮上。神奈川大はまたも惜敗をどう克服していくかが問われる試合となった。

写真:苦しいときにチームメイトにしっかり声をかけている早稲田大・濱田。「声をかけるのも技術」という。



【拓殖大の追い上げも、明治大が最後をミスなくまとめる】

180929moriyama.jpg 第2試合、ともに2勝の明治大拓殖大の戦いは、前半は大きな差がつかず。明治大は#24森山(4年・PF)の3Pなど立ち上がりが好調で、2Q終盤に#10須藤(3年・SF)の3P、速攻が決まり40-47でリードして前半終了。拓殖大は後半に入り、ゾーンから勝機を見出し、#41杉野 (2年・PF) の3連続のジャンパーに#24荒川(3年・G)も小気味よくシュート決めると残り4分で5点差に。しかし明治大も#28今川(4年・SF)のスティール、#10須藤の3Pで62―72 の10点リードで4Qに突入。拓殖大は#99多田(3年・SG)の2本の3P、#0山梨(4年・PG)の速攻からのバスケットカウントで開始3分に3点差に迫り、ディフェンスでは高い位置からボールカットするなど粘っていく。終盤はシーソーゲームになり、拓殖大は#99多田や#15熊澤(4年・SG)の3Pも決まるが、明治大も残り1分を切ってからのフリースローを確実に決め、最後は拓殖大スローインから5秒オーバーを奪うと89―93。明治大は#24森山の3Pが5/6。「今日はアップからタッチも良く、入ると思った。自分に引きつけて周りに得点を取ってもらうこともできたので、チームの良いパフォーマンスを自分のプレーで引き出せたことも良かったし、再逆転して勝つという経験も今後大きなものになる」と嬉しい3勝目を語った。

写真:得意の3Pだけではなく、「1年のときからドライブも身に付けろと言われ、ようやくできるようになってきた」と、内外から翻弄した明治大・森山。



【延長戦までもつれるが専修大がわずかな差で勝利】

180929morizane.jpg 第3試合、青山学院大専修大の試合は延長戦となった。青学大はゾーンにも阻まれ、2Qに6点と失速。3Qは青学が点差を縮めると専修大が引き離すという展開になる。青学大は残り2分半に#21納見(3年・PG)の3Pで1点差に。専修大はゾーン継続。青学のターンオーバーから#34盛實(3年・G)が切れ込んでからのナイスアシストも出て、追いすがる青学の流れを切っていく。4Q終盤、青学大は#32前田(4年・SF)の得点で迫ると、専修大が#34盛實に託した最後のオフェンスが決まらず、ボールを取った#13前田が速攻に走った。レイアップはブザーともにゴールに吸い込まれ、 69―69で試合は延長戦へ。最後の5分、1点を争う中で試合時間残り14.3秒、#13前田が専修大のオフェンスを止めるがこれはアンスポーツマンライクファウルに。フリースローを決めた専修大が75-74と1点差で際どい勝負を逃げ切った。

 21得点ながらシュートの悪さをあげた#34盛實は、「前半から3Pがあまり良くなかったのに打ち続けてしまったため、悪い印象になってしまった。ドライブするところ、打つところの駆け引きを増やす必要もある。ドライブしたときは周りもうまく合わせてくれているので、そういうプレーを考えつつやっていきたい」と、次戦以降の課題をあげた。

写真:今季はプレータイムも長く、責任あるプレーも担う。「自分のやるべきことをやるだけ」と専修大・盛實。



【2Q以降は失点を押さえて東海大が勝利】

180929akiyama.jpg 第4試合、2位の東海大日本大との戦いで1Qは#21青木(4年・PG)や#0シェイク(2年・C)ら、基点となる選手に簡単にシュートを決められてしまい、25-17と日本大がリード。しかし流れが悪いところは上級生をベンチから出場させてうまく使いながらディフェンスを要所で締めると、2Qは11-21と日本大の得点を押さえて前半に逆転。後半はロースコアな展開となるが、これは東海大のペース。日本大は自慢の得点力が生かせず、59-69。東海大が失点を60点以下に抑える目標を達成して9勝目をあげた。

 バックアップメンバーとして欠かせないのが4年生。#37秋山(4年・F)、#10鶴田(4年・C)らがコートに出てきてディフェンスが締まった。#37秋山「バックアップとしてはディフェンスをして、走って、再びスタメンが試合を決めに行くまでつなぐのが役目。追う展開のときに点数を取ろうとしてもうまくいかないのは、上級生はわかっている。逆に粘って後につなげる意識こそ大事」と、それぞれの役目を語る。個人ではまだパフォーマンスに満足してはいないと言うが、チームとしてどう戦うか、それをしっかりわかっているメンバーがいるのが、上位に留まる理由の一つだろう。

写真:今年は昨年連敗したような状況にならないよう、「チームのこと、役割を考えて動いている」と言う東海大・秋山。



【大東大はベンチメンバーの好プレーもあり9勝目】

180929goto.jpg 首位の大東文化大は黒星の増えてきた白鴎大との互いに挑んだ。互いに締まったディフェンスを見せる中、1Qは大東大が攻めあぐねて白鴎大がリード。それでも#12熊谷(4年・PG)の勝負強い3Pが決まって23―19で2Qに入ると、開始4分に#12熊谷の速攻からのバスケットカウント、スティールからの速攻で25―24と迫る。白鴎大は#14髙間(4年・SF)のアウトサイドが冴えるが、#12熊谷が再々の速攻で残り23.8秒に大東大が逆転。しかし最後のプレーで白鴎大はノータイムの3Pフリースローを獲得し、32―31とふたたび1点のリードを得て前半終了。

 3Q、大東大がわずかながらリードして試合が進む。しかし#12熊谷をはじめスタメンを休ませている間も#13小谷(3年・PG)、#34中村(3年・PG)がアウトサイドを決めるなど、ベンチメンバーが働き44―49で3Q終了。4Q、白鴎大は#14髙間の3Pで同点にするが、大東大は#13小谷が好調で3Pを決め返し、ゆずらぬ展開に。終盤は#13小谷のバスケットカウントの4点プレーが飛び出すなど大東大に流れが到来し、61-72で試合終了。スタメンもバックアップもコンスタントなパフォーマンスを見せての10勝目。シックスマンの#81後藤(4年・SG)「毎試合、試合で何が足りないかを見ながらコートに入っている。白鴎はトランジションが速くてガードが切ってくる。そこをケアすることを意識した。スタメンに疲労が溜まってきている今、シックスマンの果たす役割は大きい、が今日は良かったと思う」と、安定感の源はチーム全員での戦いぶりにあると語った。

写真:大東文化大・後藤は「シックスマンとして、ディフェンスから流れを作ることはいつも意識している」と言う。



【中央大の猛追を#11増田の3Pで断ち、筑波大に軍配】

180929masuda.jpg ホームの筑波大中央大を相手に迎え、前半は筑波大ペース。43-36で前半を終え、3Q終了時には62-49と大きく差を開いた。しかし、4Qに入ると様相が一変。中央大は高い位置から激しいディフェンスを仕掛けて筑波大にストレスをかけ続けると、この粘りが通じ、ターンオーバーから得点を重ねて残り3分を切ってから1点を争う展開になる。中央大は#13中村(4年・PG)のシュートで1点差にするが、筑波大も#8菅原(2年・PG)が返して譲らない。 しかし、粘り強さでは中央大が上。#76沼倉(3年・C)のオフェンスリバウンドから#86青木(2年・C)がゴールすると残り1分半で中央大がついに逆転。残り1分はシーソーゲームとなり、残り42.9秒、#28鶴巻(4年・SF)のジャンパーで76―77と中央大が逆転し、続いて得たフリースローを2本決めて3点のリード。しかし残り2.1秒、筑波大が#11増田の3Pが決まり、79-79で試合はこの日2つ目の延長戦へ。

 延長に入り、中央大はフリースロー確率が上がらず、逆に筑波大が連続得点し、リードを得る。焦る中央大はアウトサイドも入らず、インサイドもしっかり固められてゴールが割れないまま89―82でタイムアップ。中央大は猛然と追い上げたが終盤のシュート確率の悪さで白星を逃した。

写真:勝負どころの集中力はさすがの筑波大・増田。エースとして今リーグは奮闘を続けている。



9月30日(日)

台風接近により3試合が延期
その中で早稲田大が暫定5位に浮上


180929matuoka.jpg 9月30日につくばカピオでリーグ戦の2巡目がスタートした。しかし台風24号の影響で、交通機関の乱れが予想され、後半の3試合が延期された。未だ日程は決まっていないが、この3試合がどこで消化されるかがポイントとなりそうだ。なお、9月30日のチケットを提示すると、延期された日の観戦は無料となる。


 第12戦前半の3試合は予定通り開催された。早稲田大明治大を4Qに逆転で破り、7勝目を得ると、ここで3試合が延期になった分、暫定ではあるが5位に浮上した。神奈川大拓殖大に安定したゲーム運びで勝利し3勝目。拓殖大は2勝止まりで苦しい状況だ。


 2巡目が始まり、4年生の力もさらにはっきり台頭し始めている。明治大は敗戦したものの、#28今川(4年・SF)や#24森山(4年・PF)は果敢にゴールへ。早稲田大は前半#15森定(4年・G)が我慢してゲームを維持し、#13長谷川(4年・G)が連続3Pで流れを持ってきた。拓殖大から3勝目をあげた神奈川大#30松岡(4年・PG)「この試合で自分たちのバスケットを取り戻すことができ、結果に繋がった。先輩が1部へあげてくださったのに、自分たちの代で2部降格はしたくない」と自覚を見せた。下位2チームが自動降格という厳しい条件の中、2巡目はさらにシビアな戦いが予想されるが、最上級生の意地のぶつかり合いがどう作用するかに注目だ。

写真:神奈川大・松岡は小酒部、工藤らとともにチームになくてはならない存在。4年生としての牽引が試される。


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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