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2012.05.10 (Thu)

【2012トーナメント】5/10レポート(代々木第二)

2部チームが1部チームを追い詰めるが
最後は1部チームが貫禄を見せる


 駒沢会場同様、代々木でも2部の勢いが1部を席巻しそうな1日となった。しかしやはり1部、最後には相手の追い上げを断ち切り、上位校が勝利。次の戦いへと進んだ。


【追う慶應大を筑波大がシャットアウト】
120510SUNAGAWA.jpg 筑波大慶應義塾大の対戦は、終始筑波大がリードを保った。慶應大もディフェンスで粘り追い上げる時間帯もあったが、4Qで力尽き79-94で筑波大が勝利した。

 立ち上がりは競り合いとなった。筑波大は#34池田(3年・SF)、#47砂川(4年・PF)が好調。慶應大は#11中島(3年・F)、#7本橋(3年・C)の得点が光ったほか、#16伊藤(2年・G)も積極的に攻めた。筑波大は#14坂東(2年・SG)の3Pの2本が大きく、1Qはリード。慶應大は2Qに#23黒木(1年・PF・延岡学園)、#16伊藤のバスケットカウントで一時逆転するが筑波大#47砂川が力強いプレーで盛り返し、前半を終わって41-48の筑波大7点リード。後半は筑波大が10点前後リードする形で進んだ。しかし慶應大のミスで筑波大に流れがいくとそのまま点差が離れ、タイムアップとなった。

 筑波大は#32武藤(3年・C)が序盤で2ファウルとなってしまうが、周囲の選手が問題なくカバー。高さはさほどないがトランジションやディフェンスの良さは従来通り。次は大東文化大との対戦になる。慶應大は#4桂(4年・F)、#11中島がこの大会で復帰。上級生の帰還は明るい材料も出てきた。1年生もできることで貢献しており、約1カ月後の早慶戦でチームの成長具合が見どころになるだろう。

写真:豪快なドライブを見せた筑波大・砂川。


【エース#24田中大貴が34得点で東海大を牽引】
120510hasimoto.jpg 東海大白鴎大の対戦はお互いが激しいディフェンスを繰り広げる接戦となるが、チームを牽引するエースを筆頭に、各々が仕事を果たした東海大が65-54で試合を制した。

 1Qから互いに激しいディフェンスで譲らない両者。東海大は#30アビブ(4年・C)がそびえるインサイドにボールを入れることができず、#24田中(3年・SF)が苦しい中でシュートを放っていく。また、高さに対抗して#21橋本(1年・C・宇都宮工)も投入。フック、ミドルシュートで会場を沸かせた。一方の白鴎大も東海大ディフェンスの前に攻め手で限られているのは同じ。司令塔の#3横塚(4年・G)がドライブ、3P、フリースローと1Qほとんどの点数を稼ぐことになるが、高確率でシュートを決めて1Qは16-16の同点。

 2Q、#0ベンドラメ(1年・SG・延岡学園)を送り出すが簡単には得点できない。白鴎大もミスが続き、なかなか得点が伸びないが#30アビブのゴール下、#5柳川(3年・F)のミドルに続き#3横塚が3本目の3Pを決めると18-25とリードを奪った。東海大は#24田中がコートに戻ると3Pで同点に戻す働き。結局2Qは28-29と1点差の白鴎大リード。

 3Q、東海大のディフェンスが激しくなり、白鴎大#3横塚が3本の3Pで気を吐くが、その他の得点が#30アビブのみと苦しい状態。東海大は#24田中が得点に、アシストにと頼もしい活躍を続け43-42と1点リードで4Qへ。開始早々#10バランスキーが連続ファウルを吹かれるが、ここまで激しいマークでなかなかシュートを打てていなかった#33狩野(4年・SG)の3Pがついに決まると勢いづいた。ミスが続く白鴎大に対し、#24田中、#33狩野のシュートが決まり一気に白鴎大を引き離す。集中の切れた白鴎大は最後にファウルゲームにいくも、65-54で試合終了。東海大がベスト8へ進んだ。

 苦しい印象もあったが、終わってみれば相手を50点台に抑える東海大のゲームと言えた。田中は34得点。今年は先頭に立ってプレーし、チームを助けていかなければいけない立場であることを自覚している。陸川監督「まだ若いチーム、1シーズン進化し続ける」とこれまでの安定したチームとは違う新しい時代だと言い切る。白鴎大は惜しい敗戦。ウイングで点が伸びなかったのが惜しかった。今年はアビブも4年生であり、勝負の年。秋に激戦の2部を勝ち上がれるか要注目だ。

写真:東海大・橋本は白鴎大・アビブの前からフックシュートを決めるなど、いいプレーを見せた。

※東海大・田中選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【国士舘大が終始リードするも最後は拓殖大が逆転】
120510oogaki.jpg 拓殖大国士舘大の対戦は終盤まで拓殖大が苦しむ形となった。インサイドに#13曹(4年・C)という2m越えのビッグマンを持ち、各々の個人能力も高い国士舘大。サイズのない拓殖大は思うように得点が取れず1Qは20-19と1点を追う立ち上がり。2Qもエンジンのかからないまま中、スローインやトラベリングといったミスが続いて国士舘大に40-31とリードを奪われる展開に。

拓殖大は噛み合わないまま3Qも追う形になる。#94長谷川(4年・SG)の確率が上がらず苦しいが、国士舘大も停滞する時間帯が出て突き放せない。拓殖大は3Q終盤に#94長谷川の3Pでようやくきっかけを作ると、4Qの頭でもう1本が決まり、続けてフリースローをもらいようやく逆転に成功。国士舘大は#15松島(3年・G)のシュートで同点に戻すなど、簡単に逃げられたくはないが拓殖大は持ち前の機動力がようやくものを言い、#40藤井(3年・G)、#14大垣(2年・SF)らの活躍が光って最後は61-67の6点差で国士舘大を下した。

 オフェンスからリズムを作る拓殖大は、長谷川のシュートが今大会まだ安定しているとは言えず、国士舘大の高さ、思い切りの良さに翻弄された。国士舘大はあと少しというところまで拓殖大を追い詰めたが、後半は#13曹の高さを生かせず、逆転されてからの攻め手を欠いてわずかに及ばなかった。

写真:拓殖大・大垣ら機動力のある選手が終盤の鍵を握った。


【青学大の高さ・強さが中央大を圧倒】
120510nagayoshi.jpg 青山学院大中央大の一戦は、最初にリードして流れを作った青山学院大がそのままリードを保って試合を展開し、94-64で勝利した。

 中央大は試合開始からどこか重い様子。「まったく中央のリズムではなく、中央の良いところをひとつも出せなかった」#16佐藤(4年・G)。持ち味の速さや伸びやかなプレーを出す前に青学大に序盤から引き離された。ガード以外のポジションがほぼミスマッチということもあり、青学大ディフェンスの前に3Pも打てず、ファウルも続いてしまう。青学大は3Pがやはり入らないがゴール下ではやはり強く、1Qで29-14とリード。中央大は2Qになり#16佐藤の3Pなどで4点差まで迫るものの、その他の部分でなかなかシュートが決まらない。ミスが出るとそこから青学大に簡単に点を取られてしまい、3Q以降は再び差が広がってしまった。苦しい中、ファウルも続いた中央大。終盤には集中力が切れたか、ずるずると引き離されて悔しい30点差での敗北となった。

 青山学院大は課題の3Pが3本。少し固くなっているようにも感じられる。タイトなゲームになった時にどのようなシュートが打てるか、この先はそこが注目だろう。中央大は電鉄杯でケガをした#20小野(4年・F)を強行出場させたが、チーム全体が思うような動きができておらず、得意のアウトサイドが決まってこなかった。今年はサイズのある選手も獲得し、層も厚くなった。1年生から試合に出続けてきた主力の4年生にとっては勝負の年になる。この春の悔しさをぜひ秋に返して欲しい。

写真:ゴール下でシュートにいく青学大・永吉。

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2012.05.10 (Thu)

【2012トーナメント】5/10レポート(駒沢体育館)

法政大・関東学院大が早稲田大・日本大を下す
2部校の奮闘が光った駒沢体育館


 大会4日目、ベスト8を懸けた対戦のうち、駒沢体育館で行われた4試合のうち2試合で関東学院大と法政大の2部チームが1部チームにアップセットを果たし、波乱を巻き起こした。日本大、早稲田大はベスト16に沈み、春のシーズンを終えた。

【関東学院大が日本大から金星・
1部校対決は専修大が明治大を下す】
  
120510uto.jpg 関東学院大日本大の対戦は、序盤から関東学院大が試合の主導権を握り、日本大を圧倒した。関東学院大は開始から積極性を見せ、一気に0-9の立ち上がり。対する日本大は#1エリマン(2年・C)相手にインサイドで得点が伸びず、両ウィングのアウトサイドにも当たりが来ない。リバウンドを#1エリマンに抑えられ、単発な攻撃に終わってしまった。一方の関東学院大は、#3前川(2年・GF)がディフェンスを引きつけて#1エリマンを活かし、#81横瀬(3年・GF)も果敢にリングに向かって得点を量産。10点前後の点差を保ち続け、最後まで勢いを切らさなかった。日本大は終盤速攻を出して追い上げを図るも、パスミスなどもあって流れを引き寄せられない。そのまま65-80でタイムアップとなり、関東学院大が嬉しいベスト8入りを果たした。

 専修大明治大の1部校同士の対戦は、序盤はお互い堅いディフェンスで守り合い互角の展開に。たが相手の守りにアジャストした専修大が2Q以降引き離し、危なげなく勝利した。専修大は昨年同様ディフェンシブだが、今年はさらにオフェンスにも落ち着きが増した。主力が4年生となり、今年は勝負の年でもある。今後の戦いぶりに注目したい。明治大は攻め手に欠き、50点に抑えられて苦しい展開となった。勢いのある時間帯もあっただけに、それを継続して出せる力を得たい。

写真:専修大・宇都は22得点。ゾーンディフェンスにも落ち着いてアシストを供給した。

※関東学院大・横瀬選手のインタビューは「続きを読む」へ


【流れに乗りきれない早稲田大から法政大が逃げ切る】
120510numata.jpg 早稲田大法政大の対戦は、ミスも多かった早稲田大に法政大が20点差で快勝を収めた。

 初戦同様、この日も開始からやや硬さが見られる早稲田大。法政大が連続でファウルを吹かれる場面でも、パスミスや速攻のレイアップを落とすなど自分たちのミスで流れを手放してしまう。このチャンスに法政大は#13三角(3年・F)らの活躍でリードを奪い、1Qは21-14と幸先の良い立ち上がりとなった。だが2Qに入り、早稲田大はディフェンスの足が動き始める。パスカットから#21河上(3年・F)が走って速攻を連発し、25-24と一気に1点差に詰め寄った。だがここで今度は法政大のゾーンディフェンスが上手く機能。早稲田大はシュートが再三リングに弾かれ、再び点差を2桁に引き離された。

 後半に入り何とか反撃を試みたい早稲田大は、#90二宮(3年・C)らがインサイドを攻めていく。しかしオフェンスリバウンドが取れているにも関わらず、ゴール下を決めきることができない。その間法政大は#0高田(3年・G)や#27岩崎(4年・SG)のアウトサイドが高確率で決まり、#16沼田(1年・C・湘南工科大附)も飛び込みリバウンドでチームに貢献した。大きく水をあけられた早稲田大は焦りからパスミスも増え、反撃の糸口を掴めず。89-69でタイムアップとなった。

 早稲田大はフリースローが13/28、3Pが0本とシュートの確率が最後まで上がらず、簡単なミスも多かった。昨年からメンバーが多く残るもののやはり大黒柱久保田(11年度卒・現JBLパナソニック)の穴は大きいようで、チームはどこか歯車が噛み合わずにいる。課題の残るトーナメントとなった。来たる早慶戦までに修正を図りたい。
 一方の法政大は、主力の抜けた危機感が逆にチーム全員の士気を上げ、「学年関係なく気合いが入っていた」と主将の#37岸が言うよう全員で戦う姿勢があった。次は青山学院大学との対戦となる。全力で立ち向かいたい。

写真:#5松澤のファウルトラブルを沼田がよくつなぎ、要所で活躍を見せた。

※法政大・岸選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【土壇場に強い大東大が神奈川大に逆転勝利】
120510hayakawa.jpg 大東文化大神奈川大の対戦は、神奈川大が長い時間リードを奪っていたものの、4Q中盤から持ち前の勝負強さを発揮した大東文化大が逆転から一気に点差を突き放した。

 前半、神奈川大は#7古橋(3年・F)のシュートになかなか当たりがこないが、#29田村(3年・CF)のバスケットカウント獲得や、この日スターター起用となった#20早川(3年・G)のドライブで勢いに乗った。大東大は#14岸本(4年・PG)がディフェンスに囲まれ思うようなプレーができない。#75和田(4年・G)や#43鎌田(4年・C)らの活躍で何とかつなぐが、アウトサイドが決まらず、神奈川大の8点リードで試合を折り返す。
 
 後半に入り、大東大は#43鎌田、#99山崎のシュートで点数を重ねるが、神奈川大も#23大山(4年・C)らベンチメンバーが気を吐いてチームを盛り上げ逆転を許さない。だが「我慢、我慢とみんなで言っていた」(#14岸本)という大東大がじわじわ追い上げ4点差にして4Qに入ると、大東大は#13和田の速攻で遂に同点に追いつく。ここからシーソーゲームが続き、試合はさらに白熱。大東大は#14岸本が次々3Pを決めるが、神奈川大も#21増子、#7古橋がそれぞれバスケットカウントを獲得するなどエースが互いに一歩も譲らない。だが#14岸本がダメ押しの、4Q内で4本目の3Pを沈め6点差にすると、神奈川大はあとが続かず苦しくなった。タイムアウトを挟むも、大東大#8戸ヶ崎(3年・F)にスティールからワンマン速攻を食らうなど流れを立て直せない。結局72-56と、大東大が最後に突き放して勝利した。

 4Qだけの得点を見れば、27-7と一方的な展開。大東大の勝負所の爆発力が光った。神奈川大はあと一歩のところまで大東大を苦しめたが、突き放すべきところで突き放せず、終盤失速したのが惜しい。だが控えメンバーの活躍も光る試合だったことは今後の収穫となるだろう。リーグ戦に向け修正していきたい。

写真:初戦の怪我で欠場した#98大石のかわりにスターターに起用された神奈川大・早川。積極性が光った。

※大東文化大・岸本選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2012.05.10 (Thu)

【2012トーナメント】5/11試合予定(準々決勝)

■国立代々木競技場第二体育館

13:00 大東文化大学 vs 筑波大学
14:40 東海大学 vs 専修大学
16:20 関東学院大学 vs 拓殖大学
18:00 青山学院大学 vs 法政大学

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2012.05.10 (Thu)

【2012トーナメント】5/10結果

■国立代々木競技場第二体育館
慶應義塾大学79(18-26,23-22,15-26,23-20)94筑波大学
東海大学65(16-16,12-13,15-13,22-12)54白鴎大学
国士舘大学61(20-19,20-12,11-16,10-20)67拓殖大学
青山学院大学94(29-14,14-21,26-15,25-14)64中央大学

■駒沢体育館
法政大学89(21-14,21-18,27-19,20-18)69早稲田大学
日本大学65(10-22,17-16,17-25,21-17)80関東学院大学
明治大学50(16-12,10-27,17-30,7-13)82専修大学
大東文化大学72(17-22,8-11,20-16,27-7)56神奈川大学

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