2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2012.05.10 (Thu)

【2012トーナメント】5/10レポート(代々木第二)

2部チームが1部チームを追い詰めるが
最後は1部チームが貫禄を見せる


 駒沢会場同様、代々木でも2部の勢いが1部を席巻しそうな1日となった。しかしやはり1部、最後には相手の追い上げを断ち切り、上位校が勝利。次の戦いへと進んだ。


【追う慶應大を筑波大がシャットアウト】
120510SUNAGAWA.jpg 筑波大慶應義塾大の対戦は、終始筑波大がリードを保った。慶應大もディフェンスで粘り追い上げる時間帯もあったが、4Qで力尽き79-94で筑波大が勝利した。

 立ち上がりは競り合いとなった。筑波大は#34池田(3年・SF)、#47砂川(4年・PF)が好調。慶應大は#11中島(3年・F)、#7本橋(3年・C)の得点が光ったほか、#16伊藤(2年・G)も積極的に攻めた。筑波大は#14坂東(2年・SG)の3Pの2本が大きく、1Qはリード。慶應大は2Qに#23黒木(1年・PF・延岡学園)、#16伊藤のバスケットカウントで一時逆転するが筑波大#47砂川が力強いプレーで盛り返し、前半を終わって41-48の筑波大7点リード。後半は筑波大が10点前後リードする形で進んだ。しかし慶應大のミスで筑波大に流れがいくとそのまま点差が離れ、タイムアップとなった。

 筑波大は#32武藤(3年・C)が序盤で2ファウルとなってしまうが、周囲の選手が問題なくカバー。高さはさほどないがトランジションやディフェンスの良さは従来通り。次は大東文化大との対戦になる。慶應大は#4桂(4年・F)、#11中島がこの大会で復帰。上級生の帰還は明るい材料も出てきた。1年生もできることで貢献しており、約1カ月後の早慶戦でチームの成長具合が見どころになるだろう。

写真:豪快なドライブを見せた筑波大・砂川。


【エース#24田中大貴が34得点で東海大を牽引】
120510hasimoto.jpg 東海大白鴎大の対戦はお互いが激しいディフェンスを繰り広げる接戦となるが、チームを牽引するエースを筆頭に、各々が仕事を果たした東海大が65-54で試合を制した。

 1Qから互いに激しいディフェンスで譲らない両者。東海大は#30アビブ(4年・C)がそびえるインサイドにボールを入れることができず、#24田中(3年・SF)が苦しい中でシュートを放っていく。また、高さに対抗して#21橋本(1年・C・宇都宮工)も投入。フック、ミドルシュートで会場を沸かせた。一方の白鴎大も東海大ディフェンスの前に攻め手で限られているのは同じ。司令塔の#3横塚(4年・G)がドライブ、3P、フリースローと1Qほとんどの点数を稼ぐことになるが、高確率でシュートを決めて1Qは16-16の同点。

 2Q、#0ベンドラメ(1年・SG・延岡学園)を送り出すが簡単には得点できない。白鴎大もミスが続き、なかなか得点が伸びないが#30アビブのゴール下、#5柳川(3年・F)のミドルに続き#3横塚が3本目の3Pを決めると18-25とリードを奪った。東海大は#24田中がコートに戻ると3Pで同点に戻す働き。結局2Qは28-29と1点差の白鴎大リード。

 3Q、東海大のディフェンスが激しくなり、白鴎大#3横塚が3本の3Pで気を吐くが、その他の得点が#30アビブのみと苦しい状態。東海大は#24田中が得点に、アシストにと頼もしい活躍を続け43-42と1点リードで4Qへ。開始早々#10バランスキーが連続ファウルを吹かれるが、ここまで激しいマークでなかなかシュートを打てていなかった#33狩野(4年・SG)の3Pがついに決まると勢いづいた。ミスが続く白鴎大に対し、#24田中、#33狩野のシュートが決まり一気に白鴎大を引き離す。集中の切れた白鴎大は最後にファウルゲームにいくも、65-54で試合終了。東海大がベスト8へ進んだ。

 苦しい印象もあったが、終わってみれば相手を50点台に抑える東海大のゲームと言えた。田中は34得点。今年は先頭に立ってプレーし、チームを助けていかなければいけない立場であることを自覚している。陸川監督「まだ若いチーム、1シーズン進化し続ける」とこれまでの安定したチームとは違う新しい時代だと言い切る。白鴎大は惜しい敗戦。ウイングで点が伸びなかったのが惜しかった。今年はアビブも4年生であり、勝負の年。秋に激戦の2部を勝ち上がれるか要注目だ。

写真:東海大・橋本は白鴎大・アビブの前からフックシュートを決めるなど、いいプレーを見せた。

※東海大・田中選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【国士舘大が終始リードするも最後は拓殖大が逆転】
120510oogaki.jpg 拓殖大国士舘大の対戦は終盤まで拓殖大が苦しむ形となった。インサイドに#13曹(4年・C)という2m越えのビッグマンを持ち、各々の個人能力も高い国士舘大。サイズのない拓殖大は思うように得点が取れず1Qは20-19と1点を追う立ち上がり。2Qもエンジンのかからないまま中、スローインやトラベリングといったミスが続いて国士舘大に40-31とリードを奪われる展開に。

拓殖大は噛み合わないまま3Qも追う形になる。#94長谷川(4年・SG)の確率が上がらず苦しいが、国士舘大も停滞する時間帯が出て突き放せない。拓殖大は3Q終盤に#94長谷川の3Pでようやくきっかけを作ると、4Qの頭でもう1本が決まり、続けてフリースローをもらいようやく逆転に成功。国士舘大は#15松島(3年・G)のシュートで同点に戻すなど、簡単に逃げられたくはないが拓殖大は持ち前の機動力がようやくものを言い、#40藤井(3年・G)、#14大垣(2年・SF)らの活躍が光って最後は61-67の6点差で国士舘大を下した。

 オフェンスからリズムを作る拓殖大は、長谷川のシュートが今大会まだ安定しているとは言えず、国士舘大の高さ、思い切りの良さに翻弄された。国士舘大はあと少しというところまで拓殖大を追い詰めたが、後半は#13曹の高さを生かせず、逆転されてからの攻め手を欠いてわずかに及ばなかった。

写真:拓殖大・大垣ら機動力のある選手が終盤の鍵を握った。


【青学大の高さ・強さが中央大を圧倒】
120510nagayoshi.jpg 青山学院大中央大の一戦は、最初にリードして流れを作った青山学院大がそのままリードを保って試合を展開し、94-64で勝利した。

 中央大は試合開始からどこか重い様子。「まったく中央のリズムではなく、中央の良いところをひとつも出せなかった」#16佐藤(4年・G)。持ち味の速さや伸びやかなプレーを出す前に青学大に序盤から引き離された。ガード以外のポジションがほぼミスマッチということもあり、青学大ディフェンスの前に3Pも打てず、ファウルも続いてしまう。青学大は3Pがやはり入らないがゴール下ではやはり強く、1Qで29-14とリード。中央大は2Qになり#16佐藤の3Pなどで4点差まで迫るものの、その他の部分でなかなかシュートが決まらない。ミスが出るとそこから青学大に簡単に点を取られてしまい、3Q以降は再び差が広がってしまった。苦しい中、ファウルも続いた中央大。終盤には集中力が切れたか、ずるずると引き離されて悔しい30点差での敗北となった。

 青山学院大は課題の3Pが3本。少し固くなっているようにも感じられる。タイトなゲームになった時にどのようなシュートが打てるか、この先はそこが注目だろう。中央大は電鉄杯でケガをした#20小野(4年・F)を強行出場させたが、チーム全体が思うような動きができておらず、得意のアウトサイドが決まってこなかった。今年はサイズのある選手も獲得し、層も厚くなった。1年生から試合に出続けてきた主力の4年生にとっては勝負の年になる。この春の悔しさをぜひ秋に返して欲しい。

写真:ゴール下でシュートにいく青学大・永吉。

[続きを読む]

【INTERVIEW】

「自分が引っ張っていかなければならない」
若きエースから真のエースへ

◆#24田中大貴(東海大・3年・SF)
120510tanaka.jpg3年生となり、主将の狩野とともに東海大を背負って立つ立場となった。今年の東海大はまだ進化途中のチーム。田中もこれまでの「行ける時に行く」という形から、自分が率先して攻める形でチームを引っ張る場面が増えるのは自覚している。
東海大の基本は全員バスケ。一人の選手が何十点も取るようなスタイルを求めてはいない。しかし田中がエースとしての頼もしさを見せることで更に周囲を引き上げることは可能だ。大学界を代表する選手として、まだここからの活躍を期待したい。


―白鴎大に対して警戒はありましたか?
「そうですね。前の試合の江戸川大でも危ない場面がありましたが、今日もそうでした。昨日以上に集中して、プレスもいつも以上に力を入れてやりました。でも3番(横塚)の3Pも今日はあんなに入れられてしまいましたね。ただ、取られた点数を見るとディフェンスもそこまで悪くなかったと思います」

―5番(柳川)と15番(白濱)というのは注意していたのでしょうか?
「練習試合をやった時は5番の1対1とアビブ(#30)のところで点を取られたのでそこを気にしていたんですが、今日は3番にやられたのはちょっと想像していないところでした」

―今日は狩野選手がよく守られていて、なかなか打てずにいましたが、その分自分が、という気持ちだったのでしょうか?
「どうしても得点が止まる時はあるので、前半の様子を見ればずっとこの調子で4Qまで行くという気がしました。一時10点ぐらい開いた時があるのでこのままではまずいと思ったし、やり過ぎず、でも離されずにしないといけないなと。だから取れるところは自分で行くように考えていましたね。前半は一桁の差で終われたらいいなと思いながら、1点差のどっこいどっこいで終われたので良かったと思います」

―今日は34点ですが、ここまで点を取るのは珍しいですね。今年はエースの責任というものを感じていますか?
「去年のようにインサイドを起点にしてやれない部分がまだあるし、得点を取れるところで取っていかなければならない。晃佑(#21橋本)もまだ1年生だし。このトーナメントのうちはちょっと強引になっても点を取っていかなければいけないと思っています。4年生は少ないし、下級生が多くて若いチームなのでこれからも江戸川大との試合のようにバタバタしてしまう時があると思います。そこはある程度大目に見て、自分と狩野さんがもっと声を出して引っ張っていかなければならないと思います」

―田中選手が声を出すところは見てみたいですね(笑)。
「そうですね(笑)」

―今まで満原選手(日立サンロッカーズ)などもいて、恵まれた状態でプレーしていたと思いますが。
「去年までは自分が強引に行かなくてもいいと思っていました。要所要所でいけばいいかと。でも今年はチームが経験を積むまでは自分がもっともっと仕掛けていきたいです」

―今年の東海はどんなチームですか?
「インサイドが抜けた分小さくなりますが、ケビン(#7晴山)にしてもザック(#10バランスキー)にしても走るし、機動力を生かしていきたいです。相手とどっこいどっこいになった時に相手より走れるようになりたいです」

―下級生に求めるものはありますか?
「まだ若いからこれからだけど、ザックのように去年から出ている選手はもう少し落ち着いてプレーして欲しいですね。ケビンや晃佑はまだまだここからだし、ガード陣はよくつないでくれていますが、みんなこれからだと思います」

―春はまだどこも似たような状況でこの先も何があるかわかりませんが。
「勢い良く勝つというのはあまりないと思うので、東海大らしく我慢して我慢して戦っていきたいですね」

関連記事

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  23:55  |  2012トーナメント  |  Top↑
 | BLOGTOP |