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2011.10.23 (Sun)

【2011リーグ2部】10/23レポート

駒澤大が日体大に勝利し望みをつなぐ
国士舘大、神奈川大は手痛い連敗


111023takahashi-1.jpg インカレや入れ替え戦を懸け、熱気が渦巻く2部リーグ。この日は駒澤大が首位の日本体育大に勝利し、後がないところで大事な一勝を手にした。2位につける白鴎大・中央大は順調に勝利し、上位3枠入りに向け抜かりはない。また国士舘大・神奈川大はこの土日で連敗となり、順位を落として苦しい状況となった。一方下位争いは、入れ替え戦回避に向けて関東学院大と順天堂大が後半に入り並んだままデッドヒートを繰り広げてきたが、神奈川大も加わり3チームが7勝9敗で並んだ。法政大・東京成徳大の入れ替え戦行きは決定しているため、残り1枠がどのチームになるのか注目が集まる。
 リーグ戦も残すところあと1週となったが、インカレを確定させたチームは未だ無し。上位も下位も、来週のラスト2試合が運命を分ける戦いとなる。

写真:主将の#28河野も「ベンチで引っ張ってくれている」と信頼をおく関東学院大の4年生#4高橋(写真右)。今期リーグ戦初出場に、チームメイトは大きく沸いた。


【1点差で駒澤大が日体大から逃げ切る!】
111023naruse.jpg 日本体育大にとって、この試合は勝てば上位3枠入りが決まり入れ替え戦・インカレ出場が決まる大事な一戦。だが同率4位の駒澤大にとっても3枠に望みをつなげるためには絶対に負けられない戦いであり、試合は終始白熱した展開となった。最後の瞬間まで緊迫した戦いが続いたが、わずかに駒澤大が1点差で逃げ切り、上位進出に首の皮一枚の可能性を残し大きな一勝を挙げた。

 開始から#6北(4年・SG)らが好調に次々シュートを沈め、1Qは21-26と駒澤大の5点リード。続く2Qも、#6北が3ファウルで下がるも交代した#17槇坂(3年・F)がリバウンドやスティールに奮闘し、#7馬場(3年・PF)の1on1で点差は10点に開いた。日体大は#11北川(2年・F)や#23横江(4年・G)が速攻を出して追いすがるが、#13近藤(3年・PG)、#14鈴木(3年・SG)が3Pを決めて駒澤大が点差を再び二桁に押し戻す。結局34-46と、駒澤大が長く主導権を握った前半となった。

 12点を追う形で3Qに入った日体大は、序盤から#11北川が3本の3Pを決める意地を見せて勢いに乗る。駒澤大も#7馬場のバスケットカウント獲得などで踏ん張るが、3Q終盤#6北が4つ目のファウルを吹かれると、それを抗議した白井HCが不運にもテクニカルファウルに。これでさらに勢いづいた日体大が、61-60と逆転に成功して最終Qへ。

 4Qに入ると、両者譲らず全く点差が開かない。だが終盤、#6北、#4渡邊(4年・PG)の大事な3Pが決まり、残り2分駒澤大が4点リード。その後も#7馬場らが確率良くシュートを決め、2点~4点差を保ち続ける。だが4点差で残り30秒を切り、ファウルゲームを仕掛けた日体大はここから怒涛の追い上げを見せた。駒澤大#4渡邊が二度のフリースローを落とさず決めるも、執念で#23横江、#21熊谷(3年・F)が3Pを決めて84-86と残り13秒2点差に。ここで#4渡邊はフリースローを2本中1本落とし、残り9秒3点を追う日体大は最後のオフェンスチャンスを得た。最後の攻撃、#21熊谷が試合終了のブザーと同時にシュートを放つと、なんと同時にファウルの笛が鳴ってフリースロー獲得。しかし、熊谷のこのシュートは3Pとは認められず、ノータイムで与えられたフリースローは2本のみ。この瞬間駒澤大の勝利が確定し、#21熊谷がフリースローを2本決めるも86-87で日体大は届かず、駒澤大が激戦を制した。
 
 日体大は#11北川、#23横江がそれぞれ26得点と奮闘し、後半ファウルゲームも含めて追い上げは光ったが惜しくも1点及ばず。だが駒澤大には1巡目3点差で勝利しており、直接対決の得失点差では上回った。ただまだ上位3枠入りが決まったわけではなく、最終戦を終えて3チーム以上が勝率で並んだ場合などは、日体大は当該チーム間の勝敗数によって4位の可能性もある。あと一回勝てば確定と、入れ替え戦・インカレが目前なだけに、来週2試合も気を引き締めて戦いたい。

 駒澤大は先週の関東学院大戦で手痛い1敗を喫したが、今週の大きな2連勝で単独4位に。直接対決の結果で上回る日本体育大・白鴎大・中央大の優位は依然として変わらないが、残りの2試合連勝し、他チームの結果次第ではインカレ出場もあり得る位置まで来た。全員が高確率でシュートを次々沈め、一度乗らせるとなかなか止められないチームカラーは必見。最終週の戦いぶりも注目となる。

写真:フリースローの判定で勝利を確定し、笑顔の駒澤大・成瀬。

日本体育大:12勝4敗
駒澤大:10勝6敗

※駒澤大・近藤大選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【前半14点ビハインドから順天堂大が国士舘大に逆転】
111023takahashiyuji.jpg 勝って上位争いに加わりたい国士舘大と、下との入れ替え戦争いから抜け出したい順天堂大の対戦は、3Qから巻き返した順天堂大が逆転で勝利し大事な白星を手にした。
  
 互いにシュートのこぼれる重い立ち上がりとなったが、#7三村(4年・F)や#11平田(3年・G)の3P、#17高橋(2年・F)の速攻で国士舘大がリードを奪う。順天堂大も#9大下内(3年・F)の得点で食らい付くが、23-17と国士舘大が一歩抜け出して1Qを終えると、2Qも24秒オーバータイムを誘うなど国士舘大はディフェンスが機能。終盤アウトサイドの確率は下がるが、43-29で試合を折り返した。

 だが3Qに入り、14点を追う順天堂大が猛チャージ。#18小薗井(1年・G・美濃加茂)のスティールで開始直後から流れを掴むと、ディフェンスが機能し怒涛の4連続得点で一気に5点差に詰め寄った。国士舘大も#17高橋が速攻やバスケットカウントと気を吐いて再び点差を離すが、順天堂大はタイムアウトを挟んでその後速い展開を作り、#10趙(4年・C)のスティールなどもあって残り2分同点に追いつく。受け身に回った国士舘大はアウトサイドが決まらず、頼みのインサイド#13曹(3年・C)も3ファウルとなるなど勢いに乗れない。結局54-54と同点で最終Qへ。

 #11平田の得点がチームを引っ張る国士舘大に対し、順天堂大は#7飯田(3年・F)、#18小薗井が奮闘。高確率でシュートを決めて互角の戦いを見せる。だが4Q中盤、国士舘大は二度のトラベリングでリズムを崩し、その間#6田代(3年・F)が積極的に一対一を仕掛けて勢いに乗った。#10趙の3点プレーなどもあり、順天堂大が勝負所を制して74-80で勝利した。

 前半に主導権を握ったのは国士舘大だったが、粘った順天堂大が見事な逆転勝利を果たした。25得点と積極性を見せた#6田代の他、周りの選手も要所で活躍を見せ、入れ替え戦回避に向けて大事な一勝を手にした。一方の国士舘大は、これで5位に後退。インカレへの道が厳しくなり、悔しがる主将の#4西片(4年・F)や#7三村らの目には涙も浮かんだ。気持ちを切り替え、最終週も戦っていきたい。

写真:国士舘大・高橋は#11平田に次ぐ14得点で攻め気を見せた。

国士舘大:9勝7敗
順天堂大:7勝9敗

※順天堂大・大下内選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【神奈川大が奮闘を見せるも中央大が巻き返す】
111023kanagawa.jpg 10勝5敗の中央大と7勝8敗の神奈川大の対戦は、神奈川大が序盤から気迫のこもったプレーを見せたものの、徐々にエンジンをかけて実力を発揮した中央大が87-69で勝利した。

 激しいディフェンスを見せ、#21増子(3年・G)や#8五十嵐(4年・F)の得点で徐々にリードを奪った神奈川大。対する中央大は連続でファウルを吹かれるなどリズムを掴めず、#14渡邉(3年・SG)が3Pを決めても神奈川大#0佐藤(4年・G)に決め返される。息の合ったオフェンスは鳴りを潜め、1Qは13-23と中央大が10点のビハインドを負った。2Qに入り、#16佐藤(3年・PG)や#20小野(3年・F)のシュートで追い上げる中央大だが、#20小野が2Q残り5分で3ファウルに。神奈川大は#7古橋(2年・F)の奮闘もあって逆転は許さず、35-40で後半へ。

 試合が大きく動いたのは3Q。#20小野が3Pやバスケットカウント獲得で魅せて中央大が逆転に成功。さらに#14渡邉が連続で3Pを決め、点差を2桁に広げて形勢逆転となった。神奈川大は開始から約5分間無得点となり、危機的状況に追い込まれる。だがここで交代してきた#98大石(1年・G・東海大相模)が奮起し、ドライブ、シュートで果敢に点を取りに行くとその後速攻もアシスト。残り2分半、53-50と3点差に詰め寄った。しかしこの場面で#20小野が、#8五十嵐を4ファウルに追い込むバスケットカウント獲得。中央大がリードを保ったまま61-55で3Qを終えると、続く4Qは出だしから#14渡邉の3P、#20小野の一対一が全開だった。中央大がさらに点差を突き放し、87-69でタイムアップとなった。

 神奈川大は1Qから気持ちのこもったプレーで良さも随所で出たが、後半中央大の前にディフェンスが機能せずに突き放された。これで関東学院大・順天堂大と並んで7勝9敗。3部との入れ替え戦を回避するためにも、最終週も負けられない戦いが続く。中央大は重い立ち上がりとなったが、#20小野がファウルトラブルになりながらも30得点、#14渡邉も8本の3Pを決めて26得点と実力を発揮した。残り1週を残して2位と、入れ替え戦・インカレが見えてくる位置まで来た。ラスト2試合は関東学院大・法政大と順位的には下のチームとの対戦になるが、2部リーグは今まで数々のアップセットが起きている分、油断は出来ない。最後まで集中して戦いたい。

写真:ホームでの勝利はならなかったが、粘りを見せた神奈川大。

中央大:11勝5敗
神奈川大:7勝9敗

※中央大・佐藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


 その他、白鴎大東京成徳大の対戦は、#65高橋(4年・PG)や#32黒川(4年・G)の3P、#3横塚(3年・PG)のドライブ等で1Qから白鴎大が終始リード。東京成徳大は#11斉藤(4年・SG)や#77田中(4年・F)の得点で追い上げるものの、追い付くまでにはいたらない。白鴎大はシュートが決めきれない時間帯もあったが、リードを保ったまま89-68で快勝した。
 
白鴎大:11勝5敗/東京成徳大:4勝12敗


 また法政大関東学院大の対戦は、互いにアウトサイドを打ち合う展開になった。1Qこそ#27岩崎(3年・G)らのシュートが好調に決まった法政大がリードを奪ったが、2Qから関東学院大が畳み掛けるように3Pを沈めて盛り返し、74-97で法政大を下した。関東学院大は計19本の3Pを決めたが、特に#51細谷(4年・PG)の3Pが9/12と絶好調。終盤にはベンチメンバーも出場させて嬉しい一勝となった。

法政大:2勝14敗/関東学院大:7勝9敗

※関東学院大・細谷選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2011.10.23 (Sun)

【2011リーグ】10/23結果

■関東大学1部リーグ
◇東海大学湘南キャンパス

筑波大学65 (10-20,15-18,23-18,17-20) 76大東文化大学
専修大学67 (19-7,19-17,19-19,10-16) 59明治大学
拓殖大学75 (26-22,24-20,11-20,14-17) 79早稲田大学
青山学院大学85 (30-20,17-13,19-22,19-19) 74日本大学
慶應義塾大学79 (11-21,21-18,22-17,25-21) 77東海大学

青山学院大学 15勝1敗
東海大学   13勝3敗
拓殖大学   10勝6敗
筑波大学   8勝8敗
早稲田大学  8勝8敗
大東文化大学 8勝8敗
日本大学   7勝9敗
専修大学   5勝11敗
慶應義塾大学 4勝12敗
明治大学   2勝14敗


■関東大学2部リーグ
◇神奈川大学横浜キャンパス

日本体育大学86 (21-26,13-20,27-14,25-27) 87駒澤大学
国士舘大学74 (23-17,20-12,11-25,20-26) 80順天堂大学
白鴎大学89 (25-17,17-12,20-19,27-20) 68東京成徳大学
法政大学74 (20-12,9-21,24-32,21-32) 97関東学院大学
中央大学87 (13-23,22-17,26-15,26-14) 69神奈川大学

日本体育大学 12勝4敗
白鴎大学   11勝5敗
中央大学   11勝5敗
駒澤大学   10勝6敗
国士舘大学  9勝7敗
神奈川大学  7勝9敗
順天堂大学  7勝9敗
関東学院大学 7勝9敗
東京成徳大学 4勝12敗
法政大学   2勝14敗


■関東大学3部リーグ 2次ステージ(最終日)
◆上位リーグ
◇立教大学aコート

國學院大學83 (15-19,19-25,18-10,31-22) 76東京経済大学
玉川大学72 (13-20,21-21,23-14,15-16) 71立教大学
東洋大学83 (25-20,11-28,27-23,20-23) 94江戸川大学

玉川大学   14勝2敗
東洋大学   13勝3敗
江戸川大学  13勝3敗
國學院大学  10勝6敗
立教大学   9勝7敗
東京経済大学 5勝11敗

◆下位リーグ
◇立教大学bコート

東京大学67 (15-12,14-9,15-16,23-17) 54横浜国立大学
国際武道大学67 (17-15,10-23,24-12,16-16) 66埼玉大学
成城大学75 (28-20,13-29,21-23,13-15) 87東京農業大学

東京農業大学 8勝8敗
成城大学   8勝8敗
国際武道大学 7勝9敗
埼玉大学   6勝10敗
東京大学   3勝13敗
横浜国立大学 0勝16敗

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