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2015.10.16 (Fri)

【2015リーグ1部】第7週 慶應義塾大ホームゲーム・Unicorns Game「Unite」(前編)

「大学スポーツを盛り上げたい」
慶應義塾大学のホームゲームにおける取り組み
〜Unicorns Game「Unite」〜

keio_main.jpg

 今年度の関東大学バスケットボールリーグ戦は、代々木体育館の使用が1回のみとなり、持ち回りで1部所属の大学を舞台に開催している。ホームゲームとしてどんな中身にするかは各大学によるが、大々的に試合を行っている東海大、筑波大などは回数を重ねて学内の支援体制や地域密着の形が整い、ひとつの形として出来上がっていると言えるだろう。このたび、第7週の会場校となる慶應義塾大が新しいスタイルでのホームゲーム開催を試みる。開催前にその意図と取り組みについて話を聞いた。


目指すのはアメリカのカレッジバスケのような空間

keio_fukumoto.jpg 昨年からチームの指揮を執る慶應義塾大の阪口HCは慶應義塾ニューヨーク学院で教鞭をとった経験があり、今春は希望する部員を募ってアメリカでNBA観戦と英語研修を行うなど、体育会の部活動の枠にとどまらない取り組みを進めている。根底には「日本のバスケットを変えたい」「大学スポーツを盛り上げたい」という思いを持っているが、それを形にするひとつの方法と捉えているのが今回のホームゲームだ。各大学がそれぞれのカラーあるホームゲームを開催し、充実させていくことで、ゆくゆくは大学全体の盛り上がりにしていきたいという考えがある。

 10月17日(土)、18日(日)に慶應義塾大が第1回のUnicorns Game「Unite」と題して行うホームゲームは、つながること、団結すること(=Unite)を意味し、アメリカのカレッジバスケのような独特のホーム空間を作り上げることを目指している。凝った演出や企画ではなく、母校を応援する空気感を孕んだ試合空間をいかに作り上げるかに主眼を置く形だ。企画・運営には学生とOBによる選抜チームがあたり、その他の部員は空いた時間に宣伝活動などに携わる。学生代表を務める山﨑健詞SFC校コーチによれば、初年度の目標として「まずは会場の色を統一することが目標」と、会場をUnicorns色に染めることを考えている。そのために当初HPで保護者、ファン向けにスクールカラーTシャツを販売。会場をホームカラーで統一する目的を達成するために、追って一般の学生向けにも応援Tシャツを製作した。


部員のキャッチコピー入りポスターをSNSで発信

keio_oomoto.jpg 重要な告知部分だが、駅を挟んで位置する「ホームタウン」である日吉の商店街にも協力を呼びかけ、宣伝を行っている。また、特徴的なのはSNSを活用していることで、部員が自分自身で考えたキャッチコピー付きのポスターを製作し、個人のFacebookアカウントで告知を拡散。40人近い部員の「友達」は最低でも数百人、中には1000人を越える者もいる。シェアしてもらえればさらに多くの人に情報が届く仕組みだ。ポスター画像はそれぞれの個性が見え、宣伝の文言も選手自身の言葉で語られており、身近に感じられるものに仕上がっている。こうした宣伝を選手個人がそれぞれの色を持って発信しているのが、これまでの他のホームゲームになかった試みだろう。さらに、チームでホームゲーム用のページも開設し、選手個人のものとこれらを総合した閲覧数はかなりの数になる。「例えばビラを作ってそれを撒くことを考えたら、我々の手だけでは何千枚も配ることは難しい。SNSを使ったやり方なら数千単位の閲覧数を得ることが可能で、宣伝という意味ではかなり効果的」(山﨑)と考える。

keio_kuroki.jpg 会場となる日吉記念館のキャパシティは3000人規模。慶應義塾大といえば、日本最大の学生の定期戦である早慶戦(慶應では慶早戦という)で毎年3000人以上の観客を集める。早稲田大とともに、この2校では母校を応援するのは当たり前という空気が、長い伝統を積み重ねる間に自然と醸成されている。それをうまく生かし、会場に観客を集め、ホーム空間を作り出せるか。新しい試みの第一歩が、踏み出されようとしている。

 後編では当日の様子をレポートしたい。


写真上:ポスターはモノクロゆえの存在感がある。福元のポスターは主将としての強い意志がこめられた文言に。
写真中:副将・大元はエースの自覚が見えるキャッチコピー。
写真下:インサイドでチームを支える黒木のポスターからは、キャラクターもかいま見える。

Unicorns Game 「Unite」Facebookページ

※画像提供/慶應義塾體育會バスケットボール部



テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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2015.10.16 (Fri)

【2015リーグ2部】10/10レポート(第11戦)

全チーム順位に変動なし
東洋大が貴重な勝利をもぎとる


151010niitai.jpg 2巡目は、1度対戦しているからこそ奇襲も効きにくい面もある。1巡目では下位チームが上位チームに対して好勝負を見せる試合もあったが、2巡目は好不調で波はあるものの大きな波乱は起こらず。2部第11戦は、5試合中4試合で上位チームが勝利を収めた。

 第1試合、首位の早稲田大関東学院大を相手に1Q24-9と圧倒すると、全員出場で82-50の大勝。第4試合では2位の日本大が、神奈川大にロースコアゲームに持ち込まれたものの要所での決定力で上回り、60-43で勝利した。最後に登場した大東文化大江戸川大74-63で退け、上位3チームをぴたりと追う。

 上位、中位、下位と勝利数の近いグループができてくる中で、3勝の東洋大は5勝の中央大に競り勝ち、中位グループに浮上した。

写真:日体大会場ではこの週よりチームロゴをあしらったテーブルオフィシャルカバーがお目見え。また、ライオンズの大きな横断幕が新たに作られ、右上にはOBから送られた横断幕も掲げられた。


【立教大がリードするが、後半に日本体育大学が逆転】
151010wan.jpg 2敗で3位につける日本体育大は、中盤から上位をうかがう立教大と対戦。1Qから立教大は#12三上(3年・SG)の3Pが当たり、日本体育大は#35佐々木(4年・SF)の3Pをはじめとしてこちらもシュートが好調で、25-21と日本体育大がリード。しかし2Qに入ると立教大がもう一人のシューター#14望月(3年・SG)の外の当たりが来たのとは反対に、日体大は攻めあぐねる場面が目立ち失速。39-34と立教大が逆転して前半を終えた。

 後半、立教大リードでゲームは進むが、日体大はインサイドで#88万(4年・C)、#75赤土(3年・PF)が影響力を見せ、逆転。立教大はファウルから次々にフリースローを与えてしまい、日体大のプレスからのターンオーバーが続いて流れに乗りきれず。5点リードで4Qに入った日体大は、ファウルトラブルで苦しむ立教大相手にリードはしているものの、ゴール下の激しいディフェンスで決めきれない場面も見える。立教大は残り5分で追いつくと、#12三上のシュートや速攻からのバスケットカウントで何度も揺さぶるが、日体大もすぐさま#88万を中心に得点を返し、シーソーゲームとなる。残り1:44、#12三上のシュートが決まり立教大の1点リードとなるが、残り51秒で日体大は#20小田桐(2年・PG)の3Pが決まって逆転。立教大は外を打っていくが当たらず、残り20秒で#20小田桐がフリースローを得てこれを2本決めた日体大が勝負を確定。最後は76-70で逃げ切った。

写真:日体大のインサイドで奮闘する万。フリースロー確率でやや苦戦したが、終盤はゴール下で力強さを見せた。


【GAME REPORT】
終始競る内容となったが
集中力を切らさず戦った東洋大の勝利


151010sugita.jpg 共に4勝6敗と、2部リーグ中間層に位置している東洋大中央大の一戦。最後までどちらが勝つかわからない試合展開となった。

 1Qは東洋大#25島崎(3年・SG)の得点でスタート。続いて中央大#25森(3年・CF)がバスケットカウントを決める。東洋大もシュートを決めていくが、中盤からミスやファウルがかさみ中央大にチャンスを与え、#15八木橋(3年・PG)がドライブで中へ攻めフリースローをもらい、#28鶴巻(1年・SF)の3Pも決まってペースは中央に。差がつくと思われたが、東洋大は終盤に#2山口(3年・SG)・#30川上(1年・SG)・#35杉田(1年・SF)の3人が次々に3Pを決め1点差とし、17-18で終了。2Qは、両チームリズムを崩さずシーソーゲームに。東洋大#30川上が3Pを決めれば中央大#14鈴木(4年・PF)も決める。互いに得点していくが、中盤になると東洋大のディフェンスが機能し中央大のパスが通らなくなる。東洋大はオフェンスのチャンスが増えるがシュートは決められず。その後も互いに内外バランスよく得点して接戦が続き、35-36で2Qを終える。

151010suzuki.jpg 3Q、前半は2Qの流れそのままに接戦が続く。東洋大#54マッカーサーJr.(1年・PF)がバスケットカウントを取れば、中央大#15八木橋が3Pで対抗するが、後半になると中央大の勢いがしぼんでシュート率が悪くなり、また、ファウルも増えて東洋大にフリースローを与えていく。東洋大はフリースロー、#54マッカーサーのバスケットカウント、#11中村(3年・PG)の速攻などで9連続得点で逆転、リードして51-47で終える。最終Q、東洋大が更にリードを広げていく。#88山本(3年・PF)がインサイドで得点し、#35杉田が3Pを決める。一方で中央大はオフェンスファウルやトラベリングで思い通りの試合運びができない。そんな中でも#25森や#28鶴巻などがなんとか得点し、残り2分のところで4点差まで詰め寄ったが東洋大の集中力は切れず、#35杉田・#11中村が得点してリードを守り69-62で試合終了となった。

 中央大は後半になって重ねたファウルやシュートミス、ターンオーバーなどが響き流れを自分たちに持ってくることはできなかった。対する東洋大は、最後まで集中力を切らさずにディフェンスが機能して波に乗れたことで、オフェンスにも勢いがつき勝利につながった。

写真上:1年生ながらシューターとして力を発揮している、東洋大1年の杉田。
写真下:中央大4年の鈴木。ここぞというときの彼の3Pはチームにとって大きい。

※東洋大・中村選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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