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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2009.09.14 (Mon)

【2009リーグ3部】3部Aキャプテンインタビュー

どのチームが泣き、どのチームが笑うか?
キャプテンに聞く譲れない思いと、3部の“熱”


090913_3bu1~5部編成の関東大学リーグにおいて、ちょうど真ん中。3部リーグに所属するチームのカラーや、選手達が持つバックグラウンドは他のどのリーグよりも多様性に富むと言っていいだろう。
その中で、彼らは1つだけ共通点を持っている。
リーグに、この1年間をかけているということだ。
1・2部リーグの選手達が“インカレが一番大事”とよく口にするのは、そのシーズンの集大成の大会だからだ。3部以下のリーグに属する選手たちは、インカレの出場権がない分、それくらいの気持ちでもってこのリーグに臨んでいる。
春シーズン、夏合宿を経て作り上げてきた今年のチームの“自己紹介”と、力の拮抗するリーグをいかに戦っていくか、そして1選手としての思いを3部Aリーグの各キャプテンに聞いた。

写真:倒れこみながらバスケットカウントを決めた選手にベンチメンバーが駆け寄り、あっという間に助け起こしてしまった。3部らしさがにじみ出ていた一場面。

【共通質問項目】
1:リーグ初戦を振り返って
2:今年のチームのスタイルは?
3:今年のチームのキーマンは?
4:春からリーグ開幕までの間、どのようにチームを作ってきたか
5:4年生として、キャプテンとしての思い
6:昇格・降格ラインがこれまでと異なる中で、どう戦っていくか

3部Aチーム各キャプテンのインタビューは「続きを読む」へ。

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4人の4年生がキーを握る
バランスのよくなった布陣で狙うは2連覇

090912tanaka◆#0田中幸伸(國學院大・4年・主将・G)
―リーグ初戦(VS国際武道大、87-82)を振り返って。
「去年、3部では優勝できたけれど、最後の入替戦では勝てなかったという結果があるので、初戦を大事にしていこうと話しいていたのに、ふがいない内容になってしまったなと思います。気を抜いていたわけではないんですが、スタート以外のメンバーに公式戦の経験を積ませようとした分、うちのバスケができなくてあまり点数を離せませんでした。リーグ前の練習試合では1部のチームともやらせてもらったんですが、そのときはやっぱりスタートの5人が40分出る形になる。それでベンチから出てくるメンバーとの合わせをほとんどやっていなかったので、しょうがない部分もあると思いますが、今の大きな課題が出たと思います。長いリーグ戦を5人だけで戦うのは難しいので、今後5分でもスタートを休ませる時間を作れるようにしていかないとな思います。
内容としては、リングの相性もあるのでしょうがシュートが落ちたことで、ディフェンスもそのままの流れで相手のブレイクにつながってしまいました。それで、うちの毎年のスタイルである“守ってブレイク”が今日はできなかったです。今までのリーグではずっと1つのコートでやっていたので、会場がざわざわして声も全然通らなかったりという、いつもと違う2面開催の雰囲気にのまれてしまったなと反省しています」

―今年のチームはどんなカラーですか?
「守ってブレイクというスタイルは変わりません。ただ、去年は困ったときに、インサイドだったら成田さん(拡明、現関東実業団・富士通)、アウトサイドだったら杉本(#33)と1人にボールを集め過ぎて自滅してしまうパターンだったのに対して、今年はコートでやっていても思うんですがどこでも点が取れます。自分としても、高校までのように自分でシュートを打つことはいつでもできるんですが、今のチームではディフェンスを割っていったりパスをさばいて、周りが点を取ってくれる方がリズムがいいなと感じます。練習試合のスコアを見てもスタート全員が2桁得点していたりと、バランスがよくなったのが今年のチームの特徴だと思います」

―キャプテンから見て、今年は誰がキーマンになりそうですか?
「まずは傳田(#41、4年・F)が気持ちよく打てること。今年はドライブも出るようになったので、シュートとドライブのバランスがとれると安定すると思います。あとは、うちがいいときはオフェンスでもディフェンスでもリバウンドに全員が絡めているんですが、中でも自分たちが乗るのは粟根(#14、4年・F)がランニングリバウンドを取ってくれて、かつブレイクにも参加しているときなんです。傳田も粟根も、自覚はしてくれていますが、その分、2人に限らずなんですがやり過ぎてしまわないように、ガードの自分がコントロールできればと思います」

―春からリーグまでは、どのようにチームを作ってきましたか。
「春のトーナメントからメンバーががらっと変わったんですが、チームには何人もいる中で、出られるのは5人だけなので、その責任を出ているメンバーはコートでもっと果たさないといけないと練習から言い続けてきました。それはベンチから1分だけ出たとしても同じだと自分は思います。あとは、チームが1つになるように、少しでも多くコミュニケーションをとろうとやってきました。去年も優勝はしたんですが、大事な試合で負けてしまったり、“なぜ出られないんだろう?”と少なからず不満のあるメンバーもいるチームだったと思うんです。あと、自分たち自身去年までに経験したのですが、間の学年は気持ちの持ち方がすごく難しいと思うので、チームをうまくつなぐのが自分の仕事だと思って、リーグまでやってきました」

ー4年生として、キャプテンとしての思いを聞かせてください。
「特にキャプテンという立場にこだわることはないです。自分はポジションがガードなので、もしキャプテンではなくてもコートに出たときはまとめたりコミュニケーションをとったりということをしなくてはいけない。たまたまガードでキャプテンというポジションになったという感じでなので、自分が声出し等を率先してやるのが普通だと思ってやっています。
4年は、今年4人しかいないんですが、その分まとまっていて、今年が最後だから自分達の代で2部に上げようという思いがすごくあって、それで何回も4年とは話してきましたし、それを後輩にも伝えるようにしてきました」

―昇格・降格ラインがこれまでと異なりますが、今年のリーグはどう戦っていきますか?
「3部にはインカレ出場権がない分、リーグに集中しています。今年は4位以内に入れば2部に上がれるということで1番のチャンス。先にも言ったように、自分達はできなかったんですが、後輩達に2部の舞台でやらせてあげたいという気持ちがすごくあります。それが最後の自分達の仕事かなって思うんです。今年は、出るべきメンバーがコートに出ている状態だと自分では思っているので、そういう意味でも負けなしで、皆にもずっと言ってきたんですが全勝で優勝して、2部との順位決定戦まで行ければいいなと思います」


新コーチを迎え全てが変わった
応援してくれるメンバーのためにも全勝優勝目指す

090912takasugi◆#16高杉和正(関東学院大・4年・主将・GF)
―リーグ初戦(VS東洋大、75-60)を振り返って。
「勝てたのはよかったですが、内容は悪かったですね…初戦ということで、硬さもあったのかな。崩せてはいるし、自分たちのリズムなんですが、シュートを落としたために狂ってしまった感じでした。ディフェンスは頑張れたので、得点が少なかったところを修正できればと思います。ミーティングでも皆、2戦目からは切り替えて自分たちのやることをしっかりやっていこうと言っていました」

―今年のチームはどんなカラーですか?
「もう、去年までとは全て変わりました。堀さん(英樹・元JBLボッシュ)が新しく来てくださって、チームの意識や、普段の生活から変えていきましたし、もちろん戦術も変えて、ディフェンスもオフェンスも全く違うことをやっています。例えば、今までは何をしていいのかわからなくてパプ、パプとなってしまうことが多かったんですが、周りのメンバーが点を取るフォーメーションをやったり。8月の終わりに関西遠征をしたんですが、そこでもパプ以外のメンバーが点をとることができたので、チーム的には調子が上がってきていると思います。
あとは、今まで気づかなかったことを教えてもらってやるようになりました。よく堀さんも言うんですが、うちはパプがいるので普通のチームではありません。パプに入れるとディフェンスが集まるので、外のメンバーは簡単にボールがもらえてしまうんです。僕たちはそれが普通だと思ってしまっていて、実はミートが下手だったりしたんです。今年になって、そういったことを堀さんに教えてもらってしっかりやってきましたし、1人ひとりが考えながらやっているのが去年と違うところかなと思います」

―その中でキャプテンから見たキーを握る選手は誰ですか?
「キーマンは前田(#32、2年・F)ですかね。他のメンバーにも言えることではあるんですが、あいつは特に得点能力があるので、しっかり点を取ることができればパプにも負担がかからず本当に楽に勝てると思います」

―春からからリーグ開幕まではどのようにチームを作ってきましたか。
「4年生が自分と尾崎(#45)しかいないんですが、皆の意識が高く、2部に絶対あがるぞという目標を共有できていたので、雰囲気よくまとまってリーグ戦に合わせてこれたかなと思います。
やってきたことは本当にいっぱいありますよ。先にも言いましたがセットオフェンスだったりローテーションディフェンスだったり色々練習してきました。今までは困ったらパプで、今でもそうなってしまうときもありますが、でもそれは自分たちのやりたいことではないので、リズムが崩れてしまう。そういうときに、普段やってきたセットオフェンスをしっかり意識してやっていこうと心掛けてきました」

―スタイルが変わる中で、4年生として、キャプテンとしてはどうですか?
「自分のやるべきことをしっかりやって、チームの勝ちに貢献できればと思います。チームをまとめるというのがキャプテンとしての自分の役目なので、それをしっかりやることと、登録に入れなかったメンバーも練習を頑張ってくれているので、そいつらのためにも2部に上がりたいと思ってそれぞれの試合に臨んでいます。
1選手としては、できればもっと活躍したいです。個人的には、事情でトーナメントに出られなかったので、今シーズン唯一の公式戦であるリーグを本当に大事にしていて、開幕戦でもプレータイムはもらったんですがまだ納得いっていない。チームに合流したばかりなので、これからだと思って頑張ります」

―今年のリーグは昇格・降格ラインがこれまでと異なりますが、どう戦っていきますか?
「4位まで昇格と言っても、うちのチームは全勝が目標だったので。1位で入替戦に臨もうとやってきていたので、4位までに昇格枠が増えても1位を目指すことは変わりません。だから皆もあまり意識していないと思います。相手のチームがどうこうではなくて、自分たちがやってきたことやり通して、それで全勝できればというのが目標です」


“心の能力”が上がればうちは1番強いはず
皆の経験を持ち寄って、自分は背中で引っ張る

090912ito◆#4伊藤有弥(立教大・4年・主将・SG)※写真中央
―リーグ初戦(VS玉川大、73-74)を振り返って。
「今年はサイズがない分、相手にリバウンドを取られてしまうことを1番気にしていて、オフェンスリバウンドに飛び込むこととボックスアウトを徹底しようと臨んだんですが、ボックスアウトしきれなかったり飛び込んでいったところでファールになってしまうことが多く、そのリバウンドでのミスが1番大きかったと思います。玉川とはずっと同じリーグでやってきたので、頑張るチームという印象はすごく強いもののこちらとしても感覚はつかめていて、その頑張りに負けないようにとは言っていたんですが、ちょっとどこか、心の部分で変に余裕を持ち過ぎていたのかなと思います」

―今年はどんなカラーのチームですか?
「全員で守って、全員で走るというスタイルです。練習もしっかりしてきて自信もありましたし、それを崩さないでやっていければ…と思っていたのですが、開幕戦は敗戦という結果になってしまいました。皆、身体的な能力もバスケット的な能力も持っているので、心の能力が上がればうちは強いはずと思います。正直、今の時点ではメンタル的にちょっと弱いかなという選手がまだまだいるので、そこが伸びれば本当に1番強いはず。だから、技術だけでなくてそういうところも、4年生を中心にチーム全体として上げていっているところです」

―春からリーグ開幕までの間はどんなチーム状態でしたか。
「今年のテーマは先にも言ったように“全員で守って全員で走る”なので、走り込みは1番やったという自信があります。夏には関西遠征等で強いチームとゲームをやらせて頂いたり、レベルの高いところに合わせて練習をやってきました。ただ、リーグ開幕1週間前に3部Bの東京成徳大と練習試合をしたんですけが、リーグ開幕戦のような感じで負けたり、引き分けだったりした試合もありました」

―PGとCポジションの主力選手が卒業しましたが、今年は誰がキーマンになりますか?
「ガードに関しては、もちろん岩田さん(周人、昨年度主将)は大黒柱でしたしその穴は大きいんですが、たくさん選手がいるのでそこは皆で埋めようとしています。一方、5番ポジションの岡崎さん(崇、昨年度#5)の分はサイズ的に厳しいところがある中で、1年に婦川(#19、196cm)という大きい選手が入ってきて、重圧がかかってしまうとは思いますが良くも悪くもあいつが鍵を握るのかなと思います」

―存在感のある選手からキャプテンを引き継ぐというのはいかがですか?
「自分からすると、昨年度主将の岩田さんがいい感じにレールをひいてくれたので、もちろんその上を歩くだけではだめだということもわかっていますが、やはりやりやすいな、先輩のおかげだなと実感しています。同時に、チームメートに恵まれたので、僕はそんなに苦労するということはないですね。皆がこうしようああしようと意見を言ってくれるので、たまに衝突する時もありますが、自分としてはいい衝突だと思いますし、すごくやりやすいです。
もちろん本当は自分もコートの中で、周りを鼓舞してチーム全体をまとめたいなと思いますし、そこは一選手として悔しい部分もあります。でも、たとえ試合に出られなくても、ベンチからだったり練習のときも声を出して、背中で引っ張っていけたらなと思います。
練習では先にも言ったように衝突することもあるんですが、自分がキャプテンをするからには、いやなことがあったら言おう、チーム全体として納得した上で練習しようと思うので、逆にどんどん意見をぶつけさせるような環境を作りました。せっかく全国の色々なチームから集まってきていて、インターハイに出たりなど皆色々な経験をしているので、そういった知恵や経験を、それぞれ少しずつチームに還元できればいいなと思うんです。だから今年は1年でも思ったことは言わせるようにしています。今は4年生がいい意味で中心になっていますが、上からがーっと言う形になっている部分もあるので、もっと自分たちが下級生のいいところ引き出せれば、もっとチーム全体がいい形になると思います」

―昇格・降格ラインがこれまでと異なりますが、今年のリーグはどう戦っていきますか?
「4位を目指してもいい結果は生まれないと思いますし、去年のリーグで手ごたえがあったので、チーム全体として3部優勝・2部昇格を目標にやっていきます」


稚内遠征で“我慢する力”がついた
4年生でまとまって、チームを3部に落とした責任を取りたい

090912hasumin◆#3蓮見直紀(神奈川大・4年・主将・G)※写真中央
―リーグ初戦(VS駒澤大、77-63)を振り返って。
「いやー、危なかったです。ある程度わかってはいたのですが、出だしは本当に皆硬かった。だけど、そこで我慢できました。シュートを外してもミスしても、チーム内で『次、次!』と切り替えの声を掛け合うことができたので、ミスしたやつも落ち込まなかったし、チームが崩れることもありませんでした。それがあって後半、自分達のバスケットをだいぶ取り戻すことができたので、そこは本当によかったと思います」

―今年はどんなチームを目指してきましたか?
「神大のカラーは、常に全力で一生懸命、泥臭くやっていくというところなので、そこだけは絶対負けないようなチームでありたいです」

―春からリーグ開幕まではどのようにチームを作ってきましたか。
「例年は前期試験の後1ヶ月くらいでリーグが始まるのですが、今年は開幕が遅かったので、北海道の稚内に10日間遠征しました。その経験が大きいです。すごくいい環境で練習できて、そこでチームがぐっと1つになった気がしています。その遠征をはじめ、今シーズンは練習から本当に厳しくやってきたので、開幕戦で我慢ができたのはそれが最後に出たんじゃないかと自分は思います」

―昨年も副将を務めていましたが、今年キャプテンになってみてどうですか?
「自分と言うより、今年は本当に上級生、4年生がしっかりしていて、周りの人が助けてくれたので今のチームがあると思います。先にも言ったように、最後に我慢できるようなチームになるには、自分1人だけの力では無理だったでしょう。それから、やっぱり僕たちの学年にはチームを3部に落としてしまった責任があります。だからこそ今年は絶対に3部優勝してチームを2部にあげたいという気持ちでやってきたので、それだけは本当にずっと持ってやっていきたいです。1選手としても、自分は今までずっと、泥臭い部分やディフェンスだけは絶対誰にも負けないという気持ちでやってきたので、苦しいところでそれができるように心掛けてやっていきます」

―昇格・降格ラインが昨年までと異なりますが、今年のリーグはどう戦っていきますか?
「確かにモチベーションを保つのは難しいですが、そういうときこそ横のつながり、4年が皆で助け合ってやっていくことが大事だと思っています。あと、今年はスタメンが固定されていないんですが、それは常に誰が出ても同じように出来るということで、誰にでもチャンスがあるし、来週はもっといい構成ができるかもしれないという可能性も秘めているんじゃないかと思います。まだまだこのリーグでチームとしても個人としても成長していくつもりです。まずは2戦目、去年は駒澤にも、1週目に当たった関学にも第1戦は勝ったけれど2戦目は落としてしまったので、今年はそれがないように上級生がうまく持って行きたいと思います」


緊張して眠れなかった開幕前夜
1から作り直してきたチームを思い切りぶつけるだけ

090912yosida◆#3吉田司(駒澤大・4年・主将・PG)
―リーグ初戦(VS神奈川大、63-77)を振り返って。
「勝ちたかったです。初戦ということで入りを大事にしていたんですが、大事にし過ぎてロースコアになってしまいました。それが神大のペースというのもあると思いますが、それ以上にうちが慎重になり過ぎて、普段なら皆入っているシュートも入らなかった。前半終わって23点というのは…うちのペースではないです。やりながら“皆いつものプレーじゃないな”と感じていたんですが、それが後半の展開につながってしまったのかなと思います。
自分としても、マッチアップの綿貫(神奈川大#2)の1on1を止めようとしてファールがかさんでしまったのが反省点です。大事な場面でコートに立てなかったので…それはもう観ていて悔しかったですね。
ラスト2分で2点差まで詰めたところで逆転し切れなかったのはうちの弱さだと思います。西山(駒澤大#9)が当たっていたのであいつ頼みになってしまいました。周りが西山にボールを託して後はプレーを見てしまう状態だと、守る方としては守りやすいわけで、それで点数が伸びずに、相手にブレイクを出されて突き放されてしまったかなと思います」

―本来であれば、今年のチームはどんなカラーなのでしょうか?
「80点後半くらいを目指して試合作りをしていきたいと思っています。スタメン5人のうち4人が3年生以下で、もちろん身体を張ってしっかりやってくれるんですが、経験面ではどうしても相手の上級生との差が出てしまうと思います。なので走ってごまかせではないですが、走って、パスして、チーム全体としてトランジションで点数を取っていければと思います」

―春からリーグ開幕までの間は、どのようにチームを作ってきましたか?
「トーナメントは初戦の相手が去年勝っている国士館だったので、今年も勝とうと意気込んでやったんですが、結果は大敗。それは僕たちとしてもかなり堪えました。その後、何がだめだったかなと皆で話して、もう1回1からやり直そうということになりました。ディフェンスにしてもオフェンスにしても、1つ1つ正確に丁寧にやっていこう、と基本的なことから始めたんです。そうして改めてチームを作っていって、夏の合宿ではトランジションを意識して、走って点数を取ろうとだいぶ走り込みました。…ただ、それが開幕戦ではほとんど出せなかったです」

―キャプテンから見て、この状況を打開するキーマンになりそうな選手は誰ですか。
「今、成長著しいのが4番ポジションの成瀬(#17、2年・F)です。あいつが身体を張ってリバウンドを取ったり、速攻で走ってくれたりすると本当にチームとしてもプラスで、すごく助かっています。オフェンスは西山、西山というイメージがあるかもしれませんが、成瀬がリバウンドを取ってくれるからセカンドチャンスが生まれたりしているんです。期待してください、あいつには」

―4年生として、キャプテンとして臨むリーグはこれまでと違いますか。
「はい。昨日の夜、緊張して眠れなかったです。自分も最後なので勝ちたいという気持ちもありますし、責任という意味でも今までと今年とは違います。それで緊張したのが開幕戦の出だしに出てしまったのかな…」

―昇格・降格ラインがこれまでと異なりますが、今年のリーグはどう戦っていきますか?
「去年までとは確かに違うんですが、自分としてはもう最後なので、勝って2部にあがってあとは後輩に託すだけなので、最後までやり切ることは変わらないです。開幕戦も終えたので緊張もほぐれて、2戦目から思い切りできると思うので、普段やっていることを思い切りぶつけるだけですね。考え過ぎないで、いつも通りのプレーをぶつけていきます」


勝ったら皆のおかげ、負けたら自分のせい
どこにも負けないチーム力で“結果”を求める

090912tatuta◆#4竜田雅史(玉川大・4年・主将・SF)
―リーグ初戦(VS立教大、74-73)を振り返って。
「この1年は4年間で1番練習してきたと思いますし、勝つための過程は作ってきたので、あとは結果を残すだけだと皆に言い聞かせてこの開幕戦に臨みました。5人で守って5人で攻めて、ベンチの皆も声を出して…というチーム力だけならどこにも負けないと思っています。開幕戦の終盤も、コートにいる味方からベンチや応援席のメンバーの声まで全部聞こえてきて、それが最後の逆転シュートを生んだと思います。その最後のオフェンスはフォーメーションを使った狙い通りのシュートでしたし、その後のディフェンスもベンチの声をしっかり聞いてノーファールで守ることができました。ずっと負けていたんですけど楽しめましたし、1点でも勝ちは勝ちだと思います。去年はずっと接戦を勝てず、逆転負けなどで5試合くらい落としてしまったので、今年はいかに競り合いで勝つかという練習を夏にやっていましたし、去年から出ているメンバーはあの悔しさを忘れていないので、絶対1点でも勝とうという気持ちでやったのが結果に表れたと思います」

―今年のチームはどんなカラーですか?
「自分たちに100点取る力はないのはわかっているので、まず1本1本のシュートを大事にする。そして、サイズも他のどこよりも小さいのでリバウンドに5人で飛びつく、ブロックショットもできないので24秒守りきって最後に苦しいシュートを打たせる…といったチームです。飛び抜けた選手がいない分、5人で、出ている皆でというチーム力が売りです。
スカウティングも、おそらく1番していると思います。対戦相手のビデオを見てマッチアップする1人ひとりの特徴を細かいところまでまでしっかり覚えないと、自分たちは勝てない。同時に、Bチームのメンバーが相手チームのセットプレーを研究して練習中やってくれるんです。開幕戦でも、ちょうど前日の練習でBチームがやってくれたセットプレーが出たんですが、狙い所がわかっていたのでスティールできました。Bチームのメンバーには本当に感謝していますし、そういうのが“チーム”だと思います。AチームもBチームも、プレーヤーもマネージャーも含めて得た勝ちです」

―皆でという前提はありますが、その中でキャプテンから見たキーマンは誰ですか?
「ガードの川端(#20、2年・G)です。今までのキャリアではずっと2番ポジションだったんですが、チーム事情で今年1番をやるようになりました。それからまだ4・5ヶ月くらいしか経っていないんですが、もともとアシスト能力が高かったこともあり、日に日に成長していています。開幕戦もフル出場でしたし、チームをまとめられるようになってきているので、あいつが崩れなければいいゲームができると思います」

―シーズンインからリーグ開幕までの間で印象に残っていることはなんですか。
「琵琶湖での夏合宿で、ずっとやってきたことが間違いじゃないと実感するというか…“ポン”と一気にレベルアップした瞬間があったんです。それまでは怪我や教育実習でメンバーが誰かしら抜けていることが多かったんですが、合宿で朝晩ずっと一緒に過ごし、話し合いを多く持ったら、次の日の練習が1ランク上に抜け出した瞬間、チームがまとまった手ごたえを感じました。それがなかったら開幕戦は勝てていなかったと思います。キャプテンとしてチームを引っ張るにも、なかなかうまくいかない時期もありましたが、毎日の積み重ね、努力した証が実を結ぶ瞬間を感じることができて、そのいい雰囲気のまま今日臨めたので、最後に勝つことができたと思います」

―“キャプテンとして”という言葉が出ましたが、思いをもう少し聞かせてください。
「やっぱり勝てば皆のおかげだと思うし、負けたら自分のせいだと思っています。負けたら皆に勝たせてあげられなくてごめんって言いますし、勝ったら1人ひとりに感謝です。ついさっきも“ありがとう”って皆に言ったんですよ。開幕戦の最初の円陣で“全部俺が責任を背負うから、思い切ってやろうぜ”と言ったんですが、下級生が多く出ていることもありますし、残りの13試合もそういう気持ちでやっていきたいです」

―昇格・降格ラインが今年は異なりますが、リーグをどう戦っていきますか?
「僕らはいつも残留争いで、2年連続6位とぎりぎりだったんですが、今年は昇格はもちろん優勝を狙っています。そうしないと昇格もできないと思うので、新チームになったときから優勝を目指しています。そのためには、最初にも言いましたが1点でも勝ちは勝ちなので、いかに接戦のゲームを拾っていけるかが大事だと思います。いかに相手を苦しめて、ストレスをかけて打たせて、そのリバウンドを取るか。また、コートに出たプレーヤーが誰であっても自分の100%のパフォーマンスをできる環境作りというのを、日ごろの練習から、7週間続けていくことが大事だと思います。やってきたことは間違いじゃないと開幕戦で改めて感じたので、あとはやり通す力がつけば、目標も見えてくると思います」


シュートを決めた後すぐに手を叩いて“ディフェンスから”
目コーチ体制5年目に2部へのジャンプアップを期す

090912nisiumi◆#1西海雄介(東洋大・4年・主将・G)
―リーグ初戦(VS関東学院大、60-75)を振り返って。
「3Qまではうちのシュートも入って、いい感じで持っていけたんですが、4Qに入って相手のリバウンド、特にパプ(関学大#1)の高さが出たのに対してこちらのセンター陣は体力的にきつかったかなと思います。リバウンドが取れなくなってそこからやられてしまって、集中を切らし、さらに相手のシュートがそこから入り出したけれどこちらは決めきれず、ズルズル…という感じでやられてしまいました。特にオフェンスでインサイドにボールが入った後、周りが止まってしまうので、2戦目以降はそこを修正していかないとだめだなと思います」

―今年のチームはどんなカラーですか?
「やっぱりディフェンスからというのがチームにとって1番重要です。ただ点を取るのではなくまずディフェンスでリズムをつかんで、インサイドのビッグマンから攻めるなり、シュートの得意なやつがたくさんいるので、外にさばいてスリーなりという感じです。スタイルもやってきたことも毎年変わらないですね。目(さっか)コーチとは1年から一緒で言っていることがだいぶ理解できるようになりました。ディフェンスもいつも通りやってきましたし、走りもしました。ただ、今までに比べて、よくしゃべるようにもなりました。何か違うなと思ったらすぐ皆で言うようにしています」

―キャプテンから見て、今年の注目選手は誰ですか?
「注目は、やっぱりPGの下城(#12、3年)です。小さいんですがスピードがあって、相手ディフェンスを割っていけるのが強みですし、チーム最長身の金(#4、2年・C)も2年生ですがしっかりやってくれますし…もう、全員ですね!」

―春からリーグまではどのようにチームを作ってきましたか。
「最初は4年生があまり引っ張れていなかったんですが、トーナメントや新人戦が終わった後に、“もっと自分達で引っ張っていかないと”とまとまりだしました。新人戦では下級生が慶應といい試合をするなどして、上級生からしたら嬉しいんですが悔しいという思いがあったので、初心に返って1からやり直しました。そうやってちゃんと一生懸命やってみせたので、それで下もやっとついてきてくれるようになったと思います。全体チームでも試合に出ているのは後輩の方が多いんですが、文句も言わずについてきてくれています」

―4年生として、キャプテンとしての思いを聞かせてください。
「キャプテンは初めてだったので、最初は何をやったらいいかわからず戸惑いもありました。ただ、スタートのうち4年で出ているのは自分だけで、後は下級生だったので、常に自分がなんとかしてあげたいという気持ちでずっといました。そのためには、自分が常にしゃべっておかないと、後輩たちは精神的につらいだろうと思ってやっています。プレーを見ても、僕は自分自身のスキルではなくてノーマークを作ってもらって打たせてもらっているので、周りのおかげという思いが大きいです。だからシュートを決めた後も“ここからディフェンスだよ”って手を叩いています」

―昇格・降格ラインがこれまでと異なりますが、今年のリーグはどう戦っていきますか?
「今年は8チーム中4つ2部に行けるチャンスの年なので、下級生を2部に連れて行ってあげたいというのもありますし、自分自身もバスケットは最後だからいい形で終わりたいという気持ちです。そのためには常にディフェンスから考えて、練習でやってきたことをやり、どんなときでも常にしゃべってチームを盛り上げていられる存在でありたいです。1人ひとりが周りを助けられたら、勝ちにつながるんじゃないかなと思います」


仲間がいれば怖いものは何もない
48人全員の気持ちを1つにして台風の目になる

090912watanabe◆#4渡辺将樹(国際武道大・4年・主将・G)
―リーグ初戦(VS國學院大、82-87)を振り返って。
「僕たちはランキングでは1番下なので、怖いものは何もない、思い切ってぶつかろうと皆で話して臨みました。試合前は國學院が余裕で勝つんだろうなって観ている人は皆思っていたと思うんですが、その中でいい勝負ができたと思います。が、やっぱり…勝っておきたかったです。自分たちのゲームはきっとこういうゲームになる、と考えていつも練習してきたんですが、最後に自分が焦ってしまった。あとはやはりオフェンスリバウンドを何本も取られて、ゴール下で決められてしまったのが最後に響いたと思います。うちはもともと小さい上にインサイドのスタメンの子が開幕前日に怪我をしてしまって。それでも日ごろからしっかりボックスアウトを心掛けて練習をやってきたのですが、自分たちのミスがなければもうちょっといけたんじゃないかなと思います。負けはしましたが、気持ちでは負けていなかったと思います」

―今年のチームはどんなスタイルですか?
「やはり小さいので、走るバスケです。オフェンスでもディフェンスでもとにかく足を止めないで、後は気持ちで負けないチームです。今年からAチーム・Bチームと分けずに全員一緒に練習するようになって、部員48人皆でリーグを目指して本当に一丸となってやってきました。一体感だけは本当にどこにも負けないと思っています」

―キャプテンから見て、3部Aを戦う上でのキーマンになりそうな選手は誰ですか?
「キーマンは、狩俣(#5、3年・G)ですね。開幕戦では最後に彼がファールアウトしてしまって、そこで皆ちょっと動揺した部分があると思います。そこで本来なら自分が支えにならないといけないのに、焦ってしまったのが先にも言ったように敗因の1つです」

―春からリーグ開幕までは、どのようにチームを作ってきましたか。
「特にこれをやった、というのはないんですが、とにかく足を止めないで、ボールを動かして、ディフェンスを頑張ってブレイクという練習をやってきました。高さ=上では勝てないので、下=足で頑張って守ろうと。ギャンブルではなく我慢して守ろう、その上でリバウンドをとって走ろうと心掛けてきました」

―4年生として、キャプテンとしての思いを聞かせてください。
「部活としてやるバスケットが最後ということもあって、これまでとは本当に違いますね。なんとか台風の目になりたいと思います。1選手としては、自分にはこれというプレーがないので、気持ちの入ったプレー、それだけできればと思います」

―昇格・降格ラインがこれまでと異なりますが、今年のリーグはどう戦っていきますか?
「応援のメンバーまでチーム一丸となって戦えば絶対いい結果が出るはず。自分達のスタイルが出せれば、本当にやってきたことを信じて出せればいい結果につながると思います。まずは2戦目、國學院ももっと気合を入れてくると思うので、開幕戦以上に自分達のスタイルが出るよう残りの試合もやっていきます」
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