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2017.11.15 (Wed)
【2017リーグ1部】優勝・拓殖大学
ルーキーの勢いあるプレーを要所で上級生が締め
31年ぶりの優勝を達成~拓殖大学~

13勝5敗で31年ぶりの優勝を果たした拓殖大学。最終戦は今リーグの拓殖大らしい展開となり、明治大相手に前半は40-36の4点リード。後半3Qに#16飯田(4年・SG)の3Pや#24荒川(2年・G)の得点が続いて引き離し、4Qも明治大を追いつかせないまま後半に引き離して92-79で最終戦を白星で飾った。
リーグ戦は2連敗でスタート。専修大と東海大相手に、ともに競り合いながらの敗戦だったが、勝負を分けたのはほんのわずかの差だった。ゲームキャプテンの#13阿部(4年・SG)は「やろうとしたことはできているので心配していない」と語って3戦目からは巻き返し、連勝街道を走った。印象的だったのは最終盤までもつれこむ接戦を幾度も制したことだ。展開としては前半に先行されることが多かったが、夏の間にディフェンスを強化し、ゾーンとマンツーマンのチェンジングが相手を翻弄。接戦や劣勢の状況でも何度も巻き返して勝利したのは意義深い。特に#13阿部、主将の#16飯田を筆頭に上級生が泥臭いディフェンスに取り組み、チームをしっかり支えた。夏には合宿を通して育まれたコミュニケーションも大きく作用。これは#16飯田ほか、多くの者が口にした勝因の一つだった。5敗はしたが2か月間、混戦の中で気力を維持して優勝できたのは、チームとして意思疎通しあい、共通認識が形成されていたからだろう。
オフェンスでは#2岡田(1年・G・東山)、#23ドゥドゥ(1年・C・八王子)のルーキーコンビが引っ張った。#2岡田はランキング6位、#23ドゥドゥは3P王と得点王、さらにはリバウンドでも2位にランクインし、献身的なプレーで戦い続けた。主将の#16飯田は印象的な3Pで何度も流れを引き寄せ、今リーグよりスタメンに入った#24荒川(2年・G)も速攻などランプレーが光り、#18多田(2年・SG)も印象的なシュートでチームに勝利をもたらすなど、さまざまな選手たちが持ち味を見せた。
写真下:攻守で欠かせない存在だったドゥドゥ。黙々とプレーし続ける姿が印象的だった。
※拓殖大・阿部選手のインタビューは「続きを読む」へ。

「やってきたことを信じてやり通すだけ」
貫き通して得た優勝の二文字
◆#13阿部 諒(拓殖大・4年・SG)
ゲームキャプテンであり、ディフェンスの要ともいえる存在は、コートでの泥臭さにも定評がある。もともとシュートの上手い選手だが、今季はタフなディフェンスや勝負どころでゴールにアタックする姿など、熱いプレーをたびたび見せた。多弁なタイプではないが、コート上ではしばしばメンバーを集めて声を掛けていたのも印象的だ。主将の飯田とともに彼なくしては優勝もなかっただろうという大きな存在だ。
ー優勝おめでとうございます。リーグ戦の中には苦しい試合もありましたね。ただ、1週目終了時には自分たちのやろうとしたことはできている、と言っていたことを体現した結果では。
「大変な試合もありましたが、やっているときは無心でした。でも勝つには理由があって、自分たちがやってきたことを信じてやり通すだけでした。そこで粘りきればことが勝利につながったと思います」
ー阿部選手を筆頭に、ディフェンスの粘り強さは目立ちました。そこは自分が先頭に立とうと思っていたのでしょうか?
「4年生ですし、メンバーには声を掛けて言うだけでは伝わらないこともあります。そういうときはやはりプレーで先頭に立たないといけません。ゾーンプレスでも最初は自分は後ろにいて、前から当たる役目ではなかったんです。当初は岡田(#2)が先頭にいましたが、1年生だし、言うだけでは難しいと思い、3戦目からは自分が前に行くことにしました。そういう部分は見せられたのかなと思います」
ー阿部選手はシュートも上手いですが、下級生の頃からディフェンスでの貢献も目立ちますね。
「拓殖大はオフェンスがすごい選手が多く、その中で1対1で先輩たちにも負けたくないという気持ちがありました。そこからディフェンスをやっていくという状況になったと思います」
ーオフェンスでは難しい体勢でもよく決めるな、というシュートが多いですね。
「ゴールは見えているんですけどあれは難しいです。運もあるかも(笑)。池内さんからは、もっとシンプルに行けと言われているんですけど(笑)」
ー拓殖大は昔からどちらかといえばトーナメントで上位にいる印象が強いのですが、長いリーグを乗り切って優勝したというのは、何が支えになりましたか?
「自分自身悪くて壊した試合もあります。2巡目の大東文化大戦なんかはそうでした。そのときに山崎(#11)や富山(#33)といった4年の仲間が声を掛けてくれて、そこで支えてもらえたのはとても助かりました。そういう支えあってのリーグ戦優勝だったと思います」
ー頑張れたのは、昨シーズン後半の不本意な結果があったというのもあるのでしょうか?
「そうですね。特にインカレでは初戦負けとなってしまい、自分たちが貢献できなくて4年生に対してとても申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でもあの負けのあとに山崎たちと食事しながら、自分たちの代でなんとかしたいとずっと言ってきたんです。もうあの負けのすぐ後から意識は高まっていました。春は結果にはつながらなかったけど、このリーグで達成できた良かったです」
ー春はまだ個人技が目立つ状態でしたね。
「まだまだチームができていない状況だったので、ああなりました。でもあの状態でトーナメントの結果が出ていたらこのリーグ戦での優勝はなかったと思います。だから良かったと思います」
ー次はインカレになります。優勝したとはいえ、今年は油断できませんね。
「インカレは一発勝負なので怖いです。リーグでは悪い試合もあったけれど、ディフェンスで粘れました。前半で負けて後半で逆転するという展開が多く、本来はそれより楽に勝てる試合の勝ち方を覚えないといけないと思っています。インカレまでの間にディフェンスを一からやり直して、試合の入りなどを改善して挑みたいと思います」
31年ぶりの優勝を達成~拓殖大学~

13勝5敗で31年ぶりの優勝を果たした拓殖大学。最終戦は今リーグの拓殖大らしい展開となり、明治大相手に前半は40-36の4点リード。後半3Qに#16飯田(4年・SG)の3Pや#24荒川(2年・G)の得点が続いて引き離し、4Qも明治大を追いつかせないまま後半に引き離して92-79で最終戦を白星で飾った。
リーグ戦は2連敗でスタート。専修大と東海大相手に、ともに競り合いながらの敗戦だったが、勝負を分けたのはほんのわずかの差だった。ゲームキャプテンの#13阿部(4年・SG)は「やろうとしたことはできているので心配していない」と語って3戦目からは巻き返し、連勝街道を走った。印象的だったのは最終盤までもつれこむ接戦を幾度も制したことだ。展開としては前半に先行されることが多かったが、夏の間にディフェンスを強化し、ゾーンとマンツーマンのチェンジングが相手を翻弄。接戦や劣勢の状況でも何度も巻き返して勝利したのは意義深い。特に#13阿部、主将の#16飯田を筆頭に上級生が泥臭いディフェンスに取り組み、チームをしっかり支えた。夏には合宿を通して育まれたコミュニケーションも大きく作用。これは#16飯田ほか、多くの者が口にした勝因の一つだった。5敗はしたが2か月間、混戦の中で気力を維持して優勝できたのは、チームとして意思疎通しあい、共通認識が形成されていたからだろう。

写真下:攻守で欠かせない存在だったドゥドゥ。黙々とプレーし続ける姿が印象的だった。
※拓殖大・阿部選手のインタビューは「続きを読む」へ。


















[続きを読む]
【INTERVIEW】「やってきたことを信じてやり通すだけ」
貫き通して得た優勝の二文字
◆#13阿部 諒(拓殖大・4年・SG)

ー優勝おめでとうございます。リーグ戦の中には苦しい試合もありましたね。ただ、1週目終了時には自分たちのやろうとしたことはできている、と言っていたことを体現した結果では。
「大変な試合もありましたが、やっているときは無心でした。でも勝つには理由があって、自分たちがやってきたことを信じてやり通すだけでした。そこで粘りきればことが勝利につながったと思います」
ー阿部選手を筆頭に、ディフェンスの粘り強さは目立ちました。そこは自分が先頭に立とうと思っていたのでしょうか?
「4年生ですし、メンバーには声を掛けて言うだけでは伝わらないこともあります。そういうときはやはりプレーで先頭に立たないといけません。ゾーンプレスでも最初は自分は後ろにいて、前から当たる役目ではなかったんです。当初は岡田(#2)が先頭にいましたが、1年生だし、言うだけでは難しいと思い、3戦目からは自分が前に行くことにしました。そういう部分は見せられたのかなと思います」
ー阿部選手はシュートも上手いですが、下級生の頃からディフェンスでの貢献も目立ちますね。
「拓殖大はオフェンスがすごい選手が多く、その中で1対1で先輩たちにも負けたくないという気持ちがありました。そこからディフェンスをやっていくという状況になったと思います」
ーオフェンスでは難しい体勢でもよく決めるな、というシュートが多いですね。
「ゴールは見えているんですけどあれは難しいです。運もあるかも(笑)。池内さんからは、もっとシンプルに行けと言われているんですけど(笑)」
ー拓殖大は昔からどちらかといえばトーナメントで上位にいる印象が強いのですが、長いリーグを乗り切って優勝したというのは、何が支えになりましたか?
「自分自身悪くて壊した試合もあります。2巡目の大東文化大戦なんかはそうでした。そのときに山崎(#11)や富山(#33)といった4年の仲間が声を掛けてくれて、そこで支えてもらえたのはとても助かりました。そういう支えあってのリーグ戦優勝だったと思います」
ー頑張れたのは、昨シーズン後半の不本意な結果があったというのもあるのでしょうか?
「そうですね。特にインカレでは初戦負けとなってしまい、自分たちが貢献できなくて4年生に対してとても申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でもあの負けのあとに山崎たちと食事しながら、自分たちの代でなんとかしたいとずっと言ってきたんです。もうあの負けのすぐ後から意識は高まっていました。春は結果にはつながらなかったけど、このリーグで達成できた良かったです」
ー春はまだ個人技が目立つ状態でしたね。
「まだまだチームができていない状況だったので、ああなりました。でもあの状態でトーナメントの結果が出ていたらこのリーグ戦での優勝はなかったと思います。だから良かったと思います」
ー次はインカレになります。優勝したとはいえ、今年は油断できませんね。
「インカレは一発勝負なので怖いです。リーグでは悪い試合もあったけれど、ディフェンスで粘れました。前半で負けて後半で逆転するという展開が多く、本来はそれより楽に勝てる試合の勝ち方を覚えないといけないと思っています。インカレまでの間にディフェンスを一からやり直して、試合の入りなどを改善して挑みたいと思います」
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