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第69回全日本大学バスケットボール選手権大会
大東文化大が筑波大の4連覇を阻止して初優勝

2007.10.29 (Mon)

10/29 関東大学リーグ 入れ替え戦 第1戦 早稲田大VS中央大

早稲田大80(20-16,16-21,24-20,20-21)78中央大
1029waseda.jpg1部7位の早稲田大と、2部2位の中央大の1戦。
リーグ戦終盤、早稲田大は“#7近森(4年・F)を中心に”ではなく、“近森頼み”のチームになってしまい、7位という不本意な結果に終わった。そんな早稲田大が入れ替え戦までの間に行ったことは、「1回チームをぶっ壊して、自分達を見直した(#4菅川)」ということ。その結果が吉と出た。この試合、エース近森はファウルトラブルに陥った。しかし、この試合では#4菅川(4年・F)はもちろん、#10風間(4年・F)、#12根本(3年・C)ら、“近森以外”の選手がしっかりと結果を残した。要所でシュートを決めたのは近森だったが、周りの選手がしっかりと繋いだからこそ近森のシュートが生まれたと言っても過言ではない。“近森を中心に”というチームの決まりごとをしっかりと達成することができた早稲田大。最後は逃げ切る形となったが、第2戦へ向けて弾みとなった試合だったに違いないだろう。

詳しいゲームレポートと早稲田大・菅川選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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■GAME REPORT■
1029ono.jpg1Q、先制点は早稲田大#10風間(4年・F)の3P。立ち上がりは堅さが見え、ファウルがかさんでしまった中央大だったが、#12中野(3年・F)のドライブが決まるとそこから得点が入り出す。しかし、中盤になると、#12中野が連続でチャージングを犯してしまい、流れは早稲田大へ。早稲田大は#7近森(4年・F)の3Pや#17山田(2年・F)のドライブで加点していき、残り3分には18-10と8点差をつける。思うように攻められない中央大。#8眞部(4年・C)が「ここを我慢しろ!」と喝を入れると、#18小野(2年・C)がゴール下を決め、直後のディフェンスでは早稲田大からボールを奪うなど、徐々にペースを取り戻していく。また、早稲田大のシュートミスを速攻に繋げ、更にチームのムードーメーカーである#16篠原(3年・F)はジャンプシュートを決め、チームに勢いをもたらす。点差もみるみるうちに縮まり、1Qは20-16と早稲田大が4点リード。

中央大#18小野の得点で始まった2Q。序盤はミスが見えた早稲田大だったが、#23井手(1年・SG・北陸)がアグレッシブにコートを駆け回り、中央大からボールを奪うとそこから速攻が生まれ、速い展開で得点を重ねていく。残り7:17、連続で速攻を決められた中央大はタイムアウト。その後は、中央大#4富田(4年・G)、#12中野の3Pが連続で決まり、一気に逆転し、流れも掴む。早稲田大は#7近森が2つ目のファウルを犯し、ベンチに下がらざるをえなくなる。代わりに入った#12根本(3年・C)も代わっていきなりファウル。中央大#18小野にフリースローを与えてしまう。早稲田大の連続ファウルで4本のフリースローを得た中央大#18小野。しかし、小野はそれを全て外してしまい、得点は動かない。しばらく点差が動かなかったが、それを破ったのは中央大#12中野。体勢を崩しながらも3Pを沈め、逆転。対する早稲田大は残り1:13、#18東(2年・G)の3Pで同点に持ち込むも、中央大#18小野にフリースローを1本決められ、36-37と中央大が1点リードで後半へ。

3Q立ち上がりは早稲田大ペース。#10風間の連続得点、#7近森の3Pなどで加点していく早稲田大。一方の中央大は早稲田大の堅いディフェンスを前にシュートまで持っていくことが出来ない。しかし、早稲田大も#7近森が3つ目のファウルをコールされてしまい、嫌なムードが流れる。それを断ち切ったのは、近森以外のメンバーだった。#10風間は#4菅川(4年・F)のシュートを演出。また、#12根本もターンシュートを決め、勢いをもたらす。そして残り4:46、早稲田大#4菅川のレイアップが決まると点差は11点まで広がる。対する中央大は、早稲田大の勢いを止めることができない。だが、#18小野が早稲田大#12根本から3つ目のファウルを奪うと同時にバスケットカウント決めると、そこから中央大の反撃が始まる。#18小野のスピード溢れるターンシュート、更に#16篠原の3Pが決まり、5点差。その後は互いにシュートが入らなかったが、3Q終了間際に中央大#4富田がゴールへ一直線に走り、レイアップを決め、3点差。勝負は最終Qまでわからない。

1029akanuma.jpg最終Q、まずは中央大が#12中野の3Pで同点に持ち込む。しかし、早稲田大は#4菅川がドライブを決め返して譲らない。この後のディフェンスで早稲田大は好ディフェンスを見せ、中央大からボールを奪い、#7近森にボールが渡る。だが、近森のプレーはチャージング。ファウルも4つ目となり、ベンチへ退いてしまう。その後は一進一退の攻防が続く。だが、中盤になると中央大#18小野の連続得点、#16篠原の3Pで加点する。早稲田大はここで、#4菅川、4ファウルの#7近森を投入。勝負に出る。しかし、その直後に中央大#16篠原の3Pのバスケットカウントを含む好プレーが続く。粘る早稲田大は、#23井手の連続得点、#4菅川のリバウンドシュートで応戦し、同点に持ち込む。そして、残り1:27、中央大#16篠原のミスの後に早稲田大#7近森がシュートを決め、逆転。中央大はその後のオフェンスで迷いが出て、パスミス。中央大はタイムアウト。タイムアウト明け、ディフェンスの中央大#8眞部が早稲田大#7近森の手を払った。これがファウルとなり、近森のフリースロー。近森は2本決めて4点差に。更に中央大のファウルは続き、早稲田大#4菅川のフリースロー。菅川は2投目を落とし、中央大#18小野がリバウンド。小野はそのまま3Pを打つと、それがリングに吸い込まれ2点差に。残り16.4秒で再び早稲田大がフリースロー。シューターは#10風間。風間は2投目を落とし、中央大がリバウンドから#4富田は3Pを打つも外れてしまう。しかし、そのこぼれ玉を#11佐藤がリバウンド。だが、この競った展開に焦ったのか、残り4秒を残して3点を追う展開で佐藤はそのままミドルシュートを放ってしまう。中央大に2点が追加されるも、1点ビハインド。残り2秒、中央大#16篠原がファウルで時間を止め、早稲田大#7近森のフリースロー。近森は2投目のみ沈め、2点差。中央大#4富田はエンドラインから一気に走り、3Pを狙うも、ボールが手からすり抜けてしまい、シュートを打つには至らなかった。結局、早稲田大が点差を守りきり、勝利。そして、1部残留に王手をかけた。

中央大ゴール裏に掲げられていた、「1部昇格」という横断幕。部員で作成したというこの横断幕の言葉通りにするためには、第2戦は絶対に落とせない中央大。後がない中央大は、第2戦でどのようなゲームを仕掛けてくるのか。期待したいところである。


◆#4菅川浩樹(早稲田大・4年・F)
1029sugawa.jpg“(リーグの結果の)反省の意味も込めて坊主にしました”と菅川。
この試合ではガッツ溢れるリバウンドはもちろん、勝負所でのシュートを沈めた。
“明日勝たなきゃ意味がない”
菅川の目は既に第2戦へ向けられていた。

―接戦を制して。
「入れ替え戦が去年から2勝先勝になったので、点差が拮抗した中で勝ちを得ることができたということは本当に大きいと思います」

―緊張はしていましたか?
「緊張はしてしました(笑)でも、入りはよかったと思います。まぁ、うちがよかったのか向こうが堅かったのかはわかりませんが。でも、最初は緊張していました」

―対中央大ということで、意識していた点は?
「核となる選手がいるので、その選手にいかにやらせないかっていうところに意識を置いていました。でも、他の選手も力があるから、そこだけに集中しないようにというところですね。でも、相手のことを考えるよりも、うちのバスケットをするっていうことを第一に考えていました。リーグはうちのバスケットが悪くて負けたので」

―入れ替え戦まで1週間ありました。チームではどういったことをしてきたのですか?
「今までやってきたことを見直してきたって感じですね。チームの雰囲気作りだとか、入れ替え戦へのモチベーションだとか。そういうことですね」

―この試合では、リーグ戦では出番の少なかった赤沼選手(#11)や東選手(#18)の起用もありました。
「2人共、練習でも力はあったので。明日で(1部残留を)決めるつもりですけど、最悪3戦というところを見越すと、スタートの5人だけで戦っていくのは厳しい。だから、短い時間でも出して、この雰囲気に慣れさせようってこともあったと思います」

―近森選手(#7)の活躍はもちろんだったのですが、それ以上に風間選手(#10)を含む“近森選手以外”の選手が頑張りましたね。
「そうですね。リーグ戦がああいう結果になったのは、“近森頼み”になってしまったことだと自分達で自覚していました。もちろんエースですから、頼る部分もあるんですが、他の選手が“ただの駒”にならないように、5人でバスケットができるようにということを意識してやってきました。風間は何かふっきれたような感じでしたね。今日は春関(春の関東トーナメント)を思い出すようなプレーをしていたし。もちろん4年間やってきた仲間なので、信頼していました。まぁ、僕が言うのもおかしいんですが、その信頼に応えてくれたというか。本当によくやってくれました」

―ようやく“早稲田らしさ”が出てきましたね。
「そうですね。まだまだミスとか課題とかあるんですけど、よくなってきたと思います」

―1週間という短期間の間にチームを変えられたのはなぜですか?
「明日も試合があるのでなかなか言いにくいところもあるんですけど…。簡単に言えば、1回チームを全部ぶっ壊したんです。“うちらがしたいバスケットってこういうのじゃないよね?”って。みんなで考えたら、“近森だけ”じゃなくて、“近森を中心に”やることが大事なんだっていうことを話し合って。練習でもそこを中心にやってきたので、その話し合いが生きたのかなと思います」

―明日決めたいですね。
「そうですね。今年の4年は2年ぶり3度目の入れ替え戦…(苦笑)。入れ替え戦に慣れてるっていうのはよくないですけど、他のチームに比べたらこの雰囲気に慣れているので、そこのアドバンテージを生かして頑張ります。明日勝たなきゃ意味ないので、明日(1部残留を)決めます!」

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