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2007.10.29 (Mon)

10/29 関東大学リーグ 入れ替え戦 第1戦 慶應義塾大VS大東文化大

慶應義塾大84(23-17,17-21,23-11,21-19)68大東文化大
1029keio.jpg入れ替え戦第1戦。下級生主体で1、2生は入れ替え戦が初体験の慶應義塾大と、昨年に続きこの4年間で3回目の入れ替え戦となる大東文化大。入れ替え戦の緊張感は他の試合とは別物。リーグの終盤にチームとしての形を見せるも、経験値で圧倒的に足らない慶應大。対するはその慶應大に地力やタレント性では勝ると見られた大東文化大。だが、試合はそんな経験値をものともしない展開となった。

試合のレポートと、慶應大・二ノ宮選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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■GAME REPORT■
1029edo.jpg1Q,序盤、リードを奪ったのは慶應大。慶應大は#17小林(2年・GF)のジャンパーでスタートすると、ディフェンスからすぐさまカウンターを仕掛け速攻を続ける。守っては#7岩下(1年・C)が大東大#88渡部(3年・P)をブロック。中で攻められず3Pが外れ後手に周っていた大東大だが、中盤、慶應大のターンオーバーから得点を奪うと、さらにベンチスタートの#9石原(3年・W)が#0竹野(4年・PG)からのアシストを決め逆転。終盤、慶應大#16二ノ宮(1年・PG)が#0竹野からスティールを決めそのまま決めると、大東大は#0竹野が#7阿部(4年・G)へアシストで反撃。慶應大はドライブに、インサイドと積極的に攻めフリースローを奪うも確率が悪い。だが大東大の得点が止まったことで23―17の慶應大リードで終える。

2Q,大東大は開始すぐに#0竹野の3Pで同点とすると、さらに#9石原のシュートに、#0竹野の3Pで5点のリードを奪う。#0竹野の連続3Pでこのまま勢いに乗るかと思われた大東大だが、慶應大の堅実なディフェンスにこの後なんと4分間も得点を奪えない。その間に慶應大は#7岩下のインサイドに、#17小林の速攻やドライブでじりじりと詰め寄り再逆転に成功。大東大は#17高橋(4年・W)の3ファウルなど、ファウルが徐々に気になり始める。だが、終盤になると両者攻め切れない。終了間際に大東大#41山本(3年・PG)が3Pを決め、40―38の大東大2点ビハインドで前半を終える。

3Q,慶應大のディフェンスが冴える。慶應大はまたしても開始から4分間に渡り完全にシャットアウト。さらにオフェンスを組み立てることすらままならない大東大は、この時間帯に早くも#17高橋が4ファウル目を犯すと、慶應大#16二ノ宮のアグレッシブなドライブに#0竹野も立て続けにファウルを犯し3つ目。大東大に嫌な雰囲気が流れる。その間にもコンスタントに得点をされた大東大は慶應大#19田上(2年・F)に10点差となるシュートを決められ、たまらずタイムアウト。大東大は#0竹野3Pでようやく初得点。その後#13チャールトン(4年・W)、#7阿部がなんとか繋ぐも、ちぐはぐなオフェンスで点がなかなか伸びずこのQわずか11点。慶應大はそれを尻目に途切れることなく攻め続け、終わってみれば14点のリードを奪いこのQを終えた。

1029tanoue.jpg4Q,後のない大東大だが攻め気が空回りしてシュートが入らない。さらに大東大は#7阿部が慶應大#7岩下に対し4つ目のファウルを犯すと、続くプレイでルーズボールに飛び込んだ#7阿部が明らかなミスジャッジで5ファウル目を宣告され、退場してしまう。これに追い討ちをかけるように慶應大#17小林が連続で3Pを決め、残り5分半で72―51と試合を決定付ける。しかし大東大も諦めない。大東大は#13チャールトン(4年・W)のシュートに、#0竹野が3Pを決めれば、さらに#41山本が速攻で続き、またしても#0竹野が3Pを決め2分間で一気に12点差まで詰め寄る。だが直後に慶應大#16二ノ宮がドライブからバスケットカウントを奪い、流れを断ち切る。このプレイで勢いを失った大東大は猛攻もここまで。慶應大は再びリードを広げ、完璧な試合運びで快勝。大東大を68点に抑えた。

主力で入れ替え戦を経験したのが#6小松(4年・G)だけと、経験不足が懸念された慶應大であったが、ゲームプランが見事的中。攻撃力には定評のある大東大のバックコート陣に仕事をさせなかった。2部の大東大にとっては、不慣れな#7岩下のサイズもブレーキの要因だっただろう。岩下はリバウンドも22本と、大東大の欲しいときにセカンドチャンスを与えなかった。大東大は誤算が続いた。#17高橋の無得点に、主力4人が4ファウル以上。#0竹野も#16二ノ宮がここまで攻めてくるとは思ってはいなかったのではないか。インサイドでは岩下にイージーシュートとフリースローを与え23点を許せば、5本のブロック食らうなど良い所が無かった。自滅が目立った大東大。次戦ではおそらく修正してくるだろう。慶應大がこのまま決めるか、大東大が踏ん張れるか。第2戦に注目が集まる。



◆#16二ノ宮康平(慶應義塾大・1年・PG)
1029ninomiya.jpgいまやキャプテン加藤の欠場を十分埋める頼もしさ。憧れだったという竹野に対し臆することなく、上回るパフォーマンスで大東大をファウルトラブルに陥れた。


―入れ替え戦という独特な雰囲気は初めてですが、どうでしたか?
「リーグ戦で勝ったときよりも嬉しいですね。練習のときからすごいピリピリしていたんですけど、1年生なんでそこまでプレッシャーは無かったです」

―地力では大東文化大の方が上と言う声も多かったと思うのですが。
「“向こうのガード2人を止めればなんとかなる”って、慶應は思っていたんで。今日の試合はほんとディフェンスを頑張って、どれだけ竹野さんを抑えられるかがポイントだと思っていました」

―キーとなった竹野選手とのマッチアップはどうでしたか?
「僕が中3の時に、竹野さんは高3でスターだったじゃないですか。憧れていたんで一緒にプレイできたことも嬉しかったですね。(自信はありましたか?)自信は…一応ありました(笑)」

―オフェンスでは竹野選手が二ノ宮選手に手を焼いていましたね。
「佐々木先生の作戦で、ガードがどんどんドライブしてファウルトラブルを誘うっていうことだったんで」

―今日は二ノ宮選手が圧倒していましたね。
「(笑)明日も負けないように頑張りたいです」

―あまり大東大というチームを知らないと思うのですが、研究はしましたか?
「みんなでビデオ見て、一人ひとりの特徴を学生コーチの人に教えてもらいました。加藤さん(#4)から竹野さんとのマッチアップは“とりあえずはディナイ張って、いつもより遠くの位置でもらわせておけば大丈夫だ”って言われていたんで。練習中に回りも指摘してくれたんで、それを意識してやりました」

―リーグの終わり方が良かったから、いい試合に繋がっているかと思いますが。
「今は下級生主体のチームになっているんで、ほんと勢いはあると思うんで。明日もこの勢いで勝ちたいと思います」

―二ノ宮選手もリーグが終盤に行くに連れて、本来の力を出してきていますね。
「だいぶ大学生の試合に慣れてきたのもあるんですけど。途中から出るのがすごい苦手だったんですけど、それがだんだん克服できて。それからスタメンで出られるようになって成長したかなと思います」

―慶應の下級生が「上級生のために頑張る」という言葉を多く口にしますよね。他大学の選手と比べるとなかなか聞かれない言葉ですが、そんなに上級生のためになるのはなぜですか?
「練習でも4年生が頑張って引っ張ってくれているんで、恩返しっていう言い方も変なんですけど。いつも引っ張ってもらっているからこそ、試合で1、2年生が頑張らないといけないんで、だからみんなそういう気持ちがあるんだと思います」

―明日に向けて。
「とにかく全力で勝ちたいです」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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