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第95回関東大学バスケットボールリーグ戦 8/24〜11/10

関西学生バスケットボールリーグ戦 8/31〜11/3


2007.10.27 (Sat)

10/21 関東大学1部リーグ 東海大VS慶應義塾大 第2戦

東海大83(19-17,18-26,16-22,30-21)86慶應義塾大
1021kato.jpg入れ替え戦は決定してしまったものの、終盤に向けてチームとしての形が見えてきている慶應大。最終日は選手にもほぐれた表情が見えた。一方後半にかけて下がり調子の東海大は#33西村(3年・G)が第1戦の試合中に手を骨折し、欠場する事態となった。ゲームは前半慶應大がリード。しかし後半追い上げた東海大が1点差に詰め寄る大接戦となり、最終週の代々木を最も沸かせた熱い試合となった。

両チームにとってはケガに悩まされたリーグだった。小林・加藤の両主将もケガでベンチを余儀なくされた。慶應大は2部1位の大東文化大との入れ替え戦に臨む。一試合ごとに試合慣れしてきた下級生たちをメインに、春の覇者・大東大と戦う。入れ替え戦という未知の世界を乗り切る精神力が問われる。
東海大は3位。しかしなんとか勝ったという試合も多く、まだまだレベルアップが必要だ。「NEVER GIVE UP」。会場を去る陸川監督が残した言葉には、逆境を乗り越えようとする意志が宿っていた。
写真:笑顔でロッカールームへ戻る慶應大主将・加藤。

試合のレポートと、慶應大・加藤選手、酒井選手、東海大・小林慎太郎選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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■GAME REPORT■
1021ishitani.jpgまずは慶應大#7岩下(1年・C)が得点すると、第1戦は4点と全く仕事ができていない#24古川(2年・F)が3Pで応酬という立ち上がりになった。#16鈴木(4年・F)のフリースローと#35中濱(3年・C)のミドルシュートでまずは東海大がややリード。慶應大はミスが続き、なかなか得点が続かない。東海大は#33西村に代わってスタメンとなった#18松岡(3年・G)が持ち前のスピードでゲームをコントロール。細かい交代を繰り返して#1石谷(4年・F)も得点で貢献する。慶應大も東海大に対応するように交代を繰り返し、#21酒井(1年・F)、#17小林(2年・GF)ら決めるべく選手が得点すると#16二ノ宮(1年・G)が1Q最後をブザービーターで締めくくり、19-17で1Qを終えた。

2Q、ガードをスピードのある#17前村(2年・G)にチェンジした東海大。その前村がシュートを決めると#1石谷が2連続得点。しかしここで東海大は連続得点の前村を下げる選手交代。慶應大は#17小林が離されまいと3Pを決めるがその後はシュートミスが続く。だが#16二ノ宮のバスカンで点差は3点差にとどめ、ついていく。ここから東海大は#18松岡、#35中濱、#1石谷、そして再び#18松岡の連続ファール。慶應大は次々フリースローを獲得し、ようやく逆転する。#7岩下も2ファールと苦しくなるが、交代した#23趙(2年・C)が得点し、#16二ノ宮の3Pがそれに続くと一気に東海大を突き放した。東海大はその後もオフェンスを組み立てられず、2Qで慶應大に37-43と大きく水をあけられてしまった。

慶應大は3Qも好調の#21酒井が積極的に攻め、#17小林もそれに続く。ミスの多い東海大はなんとか打開しようとするが#24古川は3つ目のファール、トラベリングと全くいいところが出ない。結局3Qは慶應大が51-65と15点のリードを広げる結果となった。

1021iwashita勝負あったかと見えた4Q、#17前村が足を痛めてベンチへ下がり、東海大に不安が走る。しかし慶應大も#7岩下が連続ファールで4となりベンチへ下がると、東海大は#29嶋田(2年・C)、#7姚(1年・PF)で高さを強調。更にここまで沈黙していた#24古川のオフェンスがようやく火を噴いた。ドライブ、バスカン、ミドルシュートとマッチアップについている#17小林を振りきって次々得点を決めるとあっという間に差を詰めていく。慶應大は#7岩下を戻して対応をはかるが、#21酒井が#1石谷に3Pのファールを犯してしまい、残り4分半で気が付けば5点差にまで詰め寄られてしまった。残りの3分間は点の入れあいとなった。#17小林が決めれば#24古川が3Pで返す。#29嶋田のドライブが決まると#21酒井が攻めてフリースローを獲得するといった具合に、どちらもゆずらないシーソーゲームに代々木の観客も熱を帯びていった。残り30秒を切り、#24古川の3Pで80-81とすると東海大応援団も総立ちになる大歓声。しかしその次のオフェンスで#17小林が3Pラインより手前で3Pを決め返すと「慶應」コールと「大祐」コールがそれをかき消す。マッチアップしているエース同士が意地を見せ合う中、残り9.7秒で#1石谷の3Pがネットに吸い込まれると83-84の1点差に。再び代々木の歓声が爆発する。しかし慶應大は最後のオフェンスで#16二ノ宮がファールをもらうときっちり2本決めたが東海大はシュートが入らず、最後は逃げ切って2連勝をあげた。



◆#4加藤将裕(慶應義塾大・4年・G)
1021keio.jpg愚痴は言わない性格だ。ケガをして苦しかったはずだが、そんな素振りも表情も人前では見せなかった。ただ、一度だけ「違うんだよ、勝てたんだよ」と、悔しそうにコートを見ながら呟いたことがある。春から「こんなにゆるくて(大学は)大丈夫なのか」と危機感を口にしていただけに、自分がプレーできていれば少しは違ったかもという思いはあるだろう。残り少ないシーズンをプレー以外の何で貢献するのか、加藤の模索はまだ続く。


-自分がケガをしてからどう感じていたんでしょうか。
「…本当にありとあらゆることを考えましたね。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだったんですけど、みんなはそんな僕の穴を埋めようとして練習から必死にやってくれていた。そんな風に一生懸命にやってくれている人に対してごめんだとか、そういうことは言いたくなかったし、そういうことは何も言わずに勝てるように、負け続けていた時に上を向いていられるような言葉をかけるようにしていました」

-佐々木HCは他の4年生の練習が物足りないと言っていたこともありましたが。
「春から練習中にまとめることを僕がしすぎていたことが原因にあると思います。まさかこんなケガをするとは思っていなかったので。やっぱり小松(#6・副将)は3年の時からすごい声を出してチームを引っ張ってくれていたので、『誠也がいるからある程度は大丈夫だろう』と思っていたんです。でも今年は僕がまとめることをしすぎてて誠也がそこまでそういうことをしていなかった。それは僕が気を張りすぎていた部分があったので。だからそこが問題だったんだと思います。でも誠也も先生に何を言われようが、くじけずにやってくれて引っ張ってくれたので、入れ替え戦は大丈夫だと思います」

-でも今年は下級生から4年生を信頼しているという声が多くて、かつてないパターンだと感じました。
「そうですか?信頼してくれているんですかね(苦笑)。それは下の子たちが(人間が)できてるんだと思いますよ。自分ではまだまだだと思ってますから」

-入れ替え戦は下級生たちメインで戦う訳で、どんな貢献ができるかというのがありますが。
「入れ替え戦も2回目だから、伝えられるものはあると思います。でも大東も3回目ですよね(2005年降格、2006年入れ替え戦で敗退、2007年で再度チャレンジに挑む)。だからその場の雰囲気に慣れているのがあると思うので、出だしが大事だと思います」

-でもこの2試合はいい展開で終われましたね。
「自分たちのゲームの展開がある程度見えてきたと思うので、そこは良かったですね」

-今年はキャプテンに立候補したと聞いた時から、加藤選手の年だと思っていたので本当に残念でした。
「コートの中で伝えるというか、泰滋さん(酒井泰滋・昨年度主将・日立)から伝えられたことを伝えたいと思ってそういう立場に立ったんです。うちは全員でやるチームなので、試合に出ていない人がこういうことをすればいいんだ、というお手本みたいな部分では伝えられることは多くなったと思います。試合に出ているメンバーのために最後までリバウンドを取ってやるとか。そういう行動で少しずつでも何かを残していけたらいいなとは思っています。もちろんコートに戻る気は満々ですよ。最後まであきらめません」
写真:左から小林大祐、加藤、香川、小松。



◆#21酒井祐典(慶應義塾大・1年・F)
1021sakai.jpgこの試合、勝負を決めるオフェンスを連発。しかもフリースローは11/12と抜群の確率。ユーティリティな才能が期待に応えた。佐々木HCは「使い勝手がいいので便利なように使ってしまう」と反省するが、そこがチームにはありがたくもあり、今後の課題でもある。酒井の将来のことを考えて現在のポジションに固定させたくない考えもある。だが酒井の安定度が増してきたことは、入れ替え戦に向けても明るい材料の一つだ。

-第1戦、第2戦とすばらしい活躍でした。
「このリーグ戦を通して結構プレータイムをもらえたので、慣れてきたというのはあります。経験積むまではちょっと。今日はフルに近いくらい出してもらえたので、これが安定してくればいいなと思います」

-自分でも安定してないと感じる?
「今まで、日大戦とか1戦目は良かったけど2戦目は悪かったりしたので。東海戦はどちらも良かったので、ここからです。入れ替え戦も決まってしまったし、大東には先輩もいるんですけど頑張りたいです」

-今日は姚選手(#7)に随分親しげにされていましたけど。
「そうですね、なんかあいつ頭触ってきたりしましたね(笑)。なれなれしかったですね(笑)」

-フリースローが決め手になったと思いますが。
「昨日お母さんから電話がかかってきたんですよ。『外しすぎじゃないの』って(苦笑)。今日はだから集中してました。これまでの試合もフリースローは課題だったので大事な時に決められて良かったです」

-お兄さんから(酒井泰滋・日立)は何も言われない?
「あまりないですけど、早慶戦の時にフリースロー2本外した時は『何外しとんか』って(苦笑)」

-どうしてファールがもらえたのでしょうか。
「攻め気を出せば大丈夫だと思います。積極的に攻めれば」

-攻め気になりすぎてファールを吹かれることも多かったんですが、そこは慣れでしょうか?
「それもあります。正直、最初は当たりが強くてノーファールなのにこっちが倒れてしまうような感じもありました」

-入れ替え戦は未知の世界だと思いますが。
「今の3年生と4年生しか経験していないことだし、さっきのミーティング中でも入れ替え戦は独特の雰囲気、うちらでいう早慶戦みたいな雰囲気だからというのを言われました。まだそれは分からないですけど、ただ4年生はプレッシャーがかかると思うんですが、僕らは1年生なので自分のプレーをするだけです。それがこの東海戦でもいい形になったので。下から上がってくる方はのってるじゃないですか。僕らはどうしても残りたい気持ちがある。でも今回は2連勝で終わり方としてそんなに悪くないと思うので、この1週間練習を頑張って入れ替え戦に臨みたいと思います」

-逆に1年生でこういう経験ができると考えればいいのでは。
「それは思います。慶應に来たのも1年生から試合に出られるかもというのがあったし、それでチームに貢献できるのであれば。頑張ります」
1021sakaitenyoku.jpg
姚選手との一コマ。







◆#34小林慎太郎(東海大・4年・G)
1021kobayashis.jpg最後の最後に粘ったチームを評価した。悪い中でもここまでできることに、チームの成長を感じたからだろう。
この春から公式戦には一度も登場していない。毎週のように「バスケをやりたい」、とこらえきれない思いがあふれ出ていた。まだ完調ではないが、残りのシーズン、試合に出るかどうかは彼自身にも葛藤がある。いまだ迷いの中にあるその答えは、1ヶ月後のインカレで出るだろう。


-試合前に1年生に声をかけていましたが。
「昨日みたいなゲームを絶対しないよう、自分たちの持ち味を思い出させるためにキャプテンとしてできることは声をかけることだと思っていました」

-養田選手(#36)もスタメンでしたが。
「1年だろうが2年だろうが東海らしいバスケをできる選手を使えばいいと思います。自分もそうだったけど、1年生で出るのは難しいところはあると思うんですが、いい経験になったと思うし、今日のクロスゲームの最後のところは来年も続くゲームにとってはいいゲームになったと思います」

-けが人がどちらも多くて、両主将がケガで出られないというのも象徴的でした。
「加藤も自分も、苦しみは本人にしか分からないと思います。リーグが終わったからお互い話してみたいですね。本当にこのリーグはつらかった。チームを支えてはいるけど、コートに立てないのは本当につらいことなんだなと、泣きたいくらい分かりました。空回りしようが、どうなろうがやりたいという気持ちでした。どのチームの選手よりも自分が一番バスケをしたいし、勝ちたいと思ってると感じるリーグでした。割り切るのは難しかったです」

-まだプレーは無理でしょうか。
「それは悩むところですね。コーチ陣は『まだ先は長いんだから』と言いますし、自分だってここで無理してやってもこの先使い物にならなくなったらというのはある。でも、4年だからこのままでいいのかという思いもあって。誰にもぶつけられないですよね、この苛立ちは。自分が消化するしかない。そこが苦しい。ケガの原因となったところにも、仲間にも監督にも誰にもぶつけられないのが悔しいです。後輩たちは本当に頑張ってるんで、引っ張ってやりたいんですよ。先輩に教えてもらった勝つことを教えてあげたいし。本当に勝ちたい。勝たせてやりたいです。今日は負けたんですけど、まあいい試合だったと。まだ若いチームだから難しいけど、もっとやれると思います。下手でもいいんですよ。誰にどう言われても関係ないから、なげやりになった試合だけはやりたくない。最近10点開けられたら負けてしまうことが多かったんだけど、今日は最後に追いつけたし、そこが本当にウチらしいところ。そこは評価したいと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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