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2007.10.26 (Fri)

10/21 関東大学1部リーグ 最終週 法政大VS専修大 第2戦

法政大64(16-16,16-23,21-19,11-18)76専修大
1021senshu.jpgこの勝負の結果はインカレのシード権に関わるも、前日に入れ替え戦回避を決めた法政大に対し、専修大はこの時点で入れ替え戦の可能性も残されていた。プレッシャーに加え第1戦でチームのリバウンド王であり、攻守にチームの中核である#28能登(3年・PF)を怪我で失い逆境に立たされた専修大。だが代わってスタメンに抜擢された#9田中(4年・PF)がこの大一番で奮起。要所での得点に11リバウンドを奪い見事に#28能登の穴を埋めて見せた。専修大は守りに入ることなくバランスよく4人が2桁得点を記録し、最終戦を勝利で飾った。最終順位は昨年全敗の専修大が躍進を果たし4位、法政大が6位。

試合のレポートと専修大・喜多川選手、浅野選手、田中選手、法政大・高橋選手、深尾選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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■GAME REPORT■
1021tanaka2.jpg1Q,いいスタートを切ったのは法政大。#91落合(2年・C)の得点で口火を切ると、#23信平(2年・F)のジャンパーに、#13深尾(4年・PG)のドライブで点を積み重ねていく。対する専修大は#7浅野(4年・F)の連続得点に、#22鈴木(3年・PG)が3Pを決めるも、なかなかボールが回らずオフェンスが単発となる。中盤、法政大は#91落合がポストアップから2本のアシストを決めると、今度は#91落合自らがシュートを決めバランスよく点を取っていく。だが専修大も#9田中(4年・PF)が1対1からシュートを決めると、#32喜多川(4年・SG)もシュートを決めで反撃に出る。さらに#22鈴木、#7浅野が積極的なプレイでフリースローを獲得。専修大は終了間際にも#9田中がドライブを決め16―16の同点でこのQを終える。お互いにブレイクが出なかったせいで、印象以上に点が伸び悩む。

2Q,法政大はインサイドから攻め立てる。法政大#5神津(2年・PF)が連続得点を決めると、さらに#91落合がポストプレイからバスケットカウントを奪い3点プレイ。しかし、専修大は#7浅野が気を吐く。#7浅野は速攻からフリースローを獲得し2本とも決めると、さらにオフェンスリバウンドを獲ると自ら1対1を仕掛け逆転。反撃に出たい法政大であったが、攻め気が空回りしオフェンスの焦点がはっきりせず得点が停滞。その間にも専修大は#9田中の速攻や#10飯田(3年・PF)のミドルシュート、#32喜多川、#22鈴木の1対1でじりじりと離し32―39の7点リードで前半を折り返す。

1021fukao.jpg3Q,激しい攻防となる。専修大#20張(1年・C・霞ヶ浦)のナイスアシストから#32喜多川が決めれば、#22鈴木がドライブで続く。それに対し法政大は#91落合の連続得点に、#5神津が3Pで応戦。だが専修大も#32喜多川、#22鈴木の得点で12点差を守る。しかし状況は一転。今度はお互いに点が伸びない時間が続く。均衡が破られたのは残り3分。8点ビハインドの法政大は#7山田(4年・SG)が値千金の3Pを決める。専修大もすかさず#22鈴木のドライブで返すも、法政大#5神津がこぼれ玉をティップイン。さらに法政大は#13深尾がフリースローを獲得し、これを2本とも決め53―58の5点ビハインドで最終Qに臨む。

4Q,両者ミスが続く重苦しい雰囲気の中、専修大は2分が経過し#9田中のシュートでこのQ初得点を奪う。するとその約2分後に#55横村(4年・F)が3Pを決め54―63とし貴重なリードを奪う。専修大は得点こそ奪えないも集中力を切らさない。きっちりとディフェンスで法政大を抑えると、攻めては#10飯田が激しくルーズボールを追いボールをキープする。さらに24秒をじっくり使いながらもオフェンスリバウンドを奪い時間をじっくり消費していく。なおも専修大は#22鈴木が1対1から連続得点を奪い9点差とする。法政大は#91落合がバスケットカウントを奪うも、残り2分を切り点差を守りに入った専修大にファウルゲームを仕掛ける。だが専修大に8本中7本フリースローを決められそのままタイムアップ。64―76で専修大が最終戦で勝利を飾った。



◆#32喜多川修平(専修大・4年・G)
1021kitagawa.jpgチームのエースとしてシュートを放ち続けた。3Pランキングでは惜しくも2位。今リーグではボールを持ち、司令塔のように指示する姿もよく見られた。4位という最終結果は昨年の苦しい思いを晴らしてあまりある結果だったに違いない。


-昨日の負けは良くない負けでしたが。
「もう負けた原因が技術的なものではなくて、気持ち的なものだけだったので、みんな入れ替えて気持ちでやるしかないと。それがいい方に出ましたね」

-能登選手のケガで不安はあったのでは?
「リバウンドはあいつが要だったので、取れなくなるかなとも思ったんですが、能登の代わりに出てくる奴らが本当に気持ちが入ってやっていたし、リバウンドに対しても能登の分まで頑張れたと思います」

-リーグの入りはいい感じだったと思うんですが、途中で勝てなくなって苦しい時期が続きました。
「でも負けてきた時でもいい練習はしていたし、すごく気持ちも入っていた。ただ、試合なった時に負けていた時は一人ひとり気持ちで負けていたとは思います。でもそこを打開できたのは練習通りのプレーを試合でできたことだと思います」

-負けている時のパターンが得点源である喜多川選手や鈴木選手が全く攻められないという形が多かったのですが、そこは苦しくはなかったのでしょうか?
「それはもうチームのスタイルだし、鈴木も突破力のあるガードだからあいつがどんどんやってくれたらと。練習ではよくできていたからそこまでは考えていなかったです」

-このリーグを振り返っていかがでしたか?
「全体的につらいものはありました。でもいい時の自分たちと悪い時の自分たちが明確になったので、リーグ戦としては良かったと思います。これでインカレまでに悪い部分を見直して、最後のインカレはは優勝を目指して頑張ります」



◆#7浅野崇史(専修大・4年・F)
1021asano.jpg能登とともにインサイドではリバウンドに絡む姿が印象的だった。抜群の運動能力で期待されていたが、ケガで1年間のブランクを余儀なくされた。しかしこのリーグで復活。最後のインカレではオフェンスでも浅野らしさを見たいところだ。


-今日は昨日の敗戦を切り替えて入れたのでしょうか。
「チームに波があるんですが、今日はとりあえず気持ちだけと言われていたので、それで気持ちよく入れました」

-自分としてはこの試合やってやろうと
「特にそういう訳では。試合に復帰してからまだ時間がないので、試合感覚に慣れてなくてとりあえずディフェンスやリバウンドで貢献していくつもりでした」

-能登選手の穴を埋めました。
「それは試合前からガードを含めて全員で言っていたことなので」

-復帰してからリーグを通して貢献できたのは?
「やっぱりディフェンスです。何十点も得点は入れられる気はしないですけど、ディフェンスは」

-昨年1年間出られず、浅野選手は大丈夫なのかとみんな心配していた部分があったんですが。
「1年間は苦しかったですね。痛みがなくなってよしやろう、となった時にまた繰り返していたので。くせになってしまったというか」

-なので、リーグでこれだけリバウンドをとって活躍しているのを見て、すごいなと。
「照準は全てリーグに合わせてきていたので。責任を感じる試合だったので。4年だしすごいプレッシャーもありました。だからこれで荷が降りました。これからは楽しんでプレーしていきたいと思います」



◆#9田中佑弥(専修大・4年・F)
1021tanaka.jpg
能登(#28)が戦線離脱のため、集中していったという田中。ワンポイント出場ながら、リーグでは要所で貢献してきたが、この日は長い出場時間でチームの勝利に一役買った。

-昨日もそうでしたが、すごくよく読んで頑張っていました。
「そんなことはないですけど、ディフェンスと気持ちと言われていたので。昨日と違っていたのは、4年生が引っ張っていけと中原さんにも言われているので、4年全員の力だと思います。長い時間出たのは初めてだったので焦ってしまいましたけど。でもここまで出番は少なかったですが、いつでも出られるように準備はしていました。

-今日の盛り上がりはやはり4年生の力ですか?
「そうですね、純平(#34羽田野)や誠吾(#21後藤)なんか4年全員の力だと思います」

-インカレにもつながる結果と?
「能登がいなくてみんな結構不安になってたんですけど、自信になったと思います」

-今年の専修大は4年生が多いですが、どういう風にやろうというのはありましたか?
「チームを盛り上げていくのは4年生だから、声をだしていこうというのはありましたね」

-中盤チームが勝てなくて厳しい時は。
「4年生でどうしたらいいか話し合ったりしていました。それに中原さんが思い切っていけと言ってくれたので、それで良くなった部分もあります。でも入れ替えにいかずに済んで本当によかったと思います」


◆#9高橋優(法政大・4年・G)
takhashiyu-1021同ポジションに#23信平、#7山田というエース級の選手がいるためにこのリーグ戦ではプレイングタイムを得られなかった。それでも能代工業の時にもキャプテンを経験した統率力で後半戦にはチームをまとめて見せた。昨年は3Pに小柄ながら強靭な肉体でリバウンドをもぎ取った彼の勇姿を、大学最後の年にもう一度見たいファンも少なくないのではないか。


―8連敗に5連勝と波が激しいリーグでしたね。
「そうですね。8連敗したときは気持ちの面でチームがまとまってなかったし。5連勝の時に何が違ったかというと気持ちの面で4年生が下級生に1部で来年もやってもらいたいという気持ちもあったし、下級生が1部でもう一度やりたいって思った気持ちが集まって、勝つ力になったと思います」

―振り返ってみてきっかけとなった試合はいつですか?
「日体の試合から(連勝が)始まったんで、そこでリズム掴んだんで。だからあの試合が一番良かったです」

―確実視された入れ替え戦を回避したのは大きいのでは?
「そうですね。ある程度選手も覚悟したんですけど、まだ全然いけるっていうことで。諦めなかった気持ちがあったのが大きいと思います」

―今年の法政は高久選手(2007年卒 前主将 高久順)が抜けて法政らしさがなくなってしまったという印象がありましたが、そんな中で盛り返すことができたのは意味があることなんじゃないですか?
「高久さんはあんな感じなんで(笑)。でも落合(#91)や神津(#5)もいるし、すごいいい雰囲気をつくってくれる奴らがいるんで。逆にこれはこれでいいんじゃないかなと思います」

―高橋選手自身ベンチにいる時間が長いですが、キャプテンとしてチームの士気を高めることなど心がけましたか?
「自分はベンチにいるときは絶えず声をかけ続けることを。やっぱりあとは選手が試合で気付いてないことがあるんで、指摘してあげたり。4年生なんで下級生の状態を見てあげたりだとか、一言あれば下級生もやりやすいと思うし」

―試合を見ていると、中だるみした時に高橋選手を起用すればいいのではないかと感じることがあるのですが。
「あぁ、よくそれ言われるんですけど、でもやれる連中がいるんで。それでダメだったら自分が出ればいいし。やんなきゃいけないと気付かせるのが自分の仕事だと思うし」

―今年に入ってからは、まだ結果を残せていませんね。
「緊張感というか。5連勝した時の気持ちがあれば優勝できると思うんで。もう一回初心に戻って練習から。インカレまであと1ヶ月しかないですけど頑張ります」


◆#13深尾晃生(法政大・4年・PG)
1021fukao3.jpg
この2年、深尾がベンチへ下がった姿をほとんど見たことがない。コートを先頭をきって駆け、倒されても最後の最後まで粘って得点する姿にファンは票を投じ、MIPを獲得。8連敗の後連勝を続けて6位に滑り込んだ。


-今日の試合を振り返って。
「ちょっと相手とモチベーションが違いすぎたのはあります。崖っぷちとそうでない安心しちゃった方と。それに尽きると思います」

-リーグ戦の結果に対しては。
「最初の8連敗した割にはというのはありますが、最初の8試合でもっと修正できたところはあると思います。分かっていてできなかったこともあったので。でも最後にまた落ちたのでインカレに向けて修正したいです」

-リーグ戦を通してチームの雰囲気は?
「最初の4連敗はすごい暗かった(苦笑)。火曜日の練習が結構イヤで、6連敗あたりから開き直ってきました。連勝中は楽しくて仕方ないみたいな(笑)。練習中も雑談しながら、でもやるときはやる、みたいな感じでした」

-ガードの控えがいなくて深尾選手は本当に休めないリーグでしたが。
「1年生はうまいやつはいるんですけど、任せるとかそういう訳にもいかず。佐々木(#64)もケガをしてまだプレーも戻ってきていないので正直すごい苦労はしましたが、それは逆に自分が成長できたし、その分勝ち試合はすごいうれしく感じられたというのはあります」

-春のシーズンでは今シーズンの法政がどういうスタイル、どこを目指しているのかというものがよく見えなかったのですが。
「うーん、走れるのに走らなかったですね。後はセットプレーが下手だから基本速攻を出さないとダメなチームなのに、やらなくて。春も、リーグの最初も。能力がある選手がいると言われているけど、そんなに(他と)変わらない。じゃあ欠けているものが何かと言うと、リバウンドとかそういう部分。それを頑張ろうとなってこのリーグの後半で速攻も出るようになったし、スタイルもできていったと思います」

-4年の雰囲気はどうでしたか?
「最初はまずい雰囲気で、みんなしゃべらなくなりかけた時もあります。それを健太(#7山田)とかとそれはまずいという話をしていて、みんなで飲んだりしたら日体戦で勝てました(笑)」

-インカレも最後の年ですが。
「本当に最後。たくさんのお客さんに見てもらうのは。やっぱり優勝目指してやりたいと思います。今は勢いもあるし、自分たちのスタイルが出てきたので頑張りたいです」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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