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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2014.10.19 (Sun)

【2014リーグ2部】10/18,19 第15・第16戦レポート

ようやく全体の順位が見え始めた2部リーグ
最後の踏ん張りを見せるのはどのチームか


141018niitai.jpg 初週から長く熾烈な戦いが続いてきた2部リーグ。毎週がどんでん返しで見どころの多かった2か月も、あと2試合を残してようやくぼんやりとではあるが構図が見えつつある。とはいえ、まだ1勝で順位が変わる状況であることは変わりない。首位を固めつつある大東文化大だが上り調子の日本体育大に敗戦する試合があり、けが人の出た関東学院大も下位チームにあやうく勝利を拾うなど、この週末も見逃せない戦いが続いた。それぞれのプライドがぶつかる熱い戦いもあとわずか。最後に笑うのは一体どのチームか。

写真:クロスゲームを制し続ける日体大は2位以内まで這い上がれるか。


【10/18】
日本体育大、早稲田大が大事な一戦を競り勝つ

141018nagareda.jpg 熱戦の続く2部リーグ。大東文化大は終始日本体育大と接戦を繰り広げた。大東大がややリードを奪う時間帯もあったが、二桁までは差を広げられず、1点差で入った4Qは日体大ペースに。僅差の戦いとなったが、大東大がリードできたのは1度だけ。日体大は#19田口(1年・SG・福岡第一)がファウルアウトとなったが、最後は#9出羽(4年・F)、#33加藤(3年・G)が値千金のゴールを連発し、首位大東大を倒す金星。またもクロスゲームを制し、勝負強さを見せた。大東大は負けたものの順位は変わらず1位を保持。

 関東学院大は主将の前川(#3)がこの試合から負傷離脱という不運に見まわれ、江戸川大に追い立てられる内容に。辛くも逃げ切ったが、残り試合に上位の対戦も残り、先が気になる状況となった。最終戦では上位進出に最後の望みをかける日本大早稲田大と対戦。こちらも最後まで分からない戦いを早稲田大が制した。

 また、3部入れ替え戦がちらつく中央大は同じく下位であえぐ神奈川大と対戦。序盤から突き放して勝利し、入れ替え戦圏外の8位にジャンプアップした。東洋大立教大に勝利し、勝率で並んだ。

写真:オフェンスでは先陣を切り続ける中央大・流田。ここから完全回避なるか。

※10/18早稲田大(河合選手インタビュー)対日本大のレポートは「続きを読む」へ。


【10/19】
白熱の戦いは大東文化大が逃げ切り1位を守る

141019NITTAIDAI.jpg この日最も注目を浴びたのは、最終試合の早稲田大大東文化大の一戦だった。ともに入れ替え戦進出のために負けられない試合は、終始手に汗握る展開に。混戦の2部でも今大会一番と言っても過言ではない勝負は、ラスト数分で流れを掴んだ大東大が勝利し、首位を保った。敗れた早稲田大は4位に後退し、入れ替え戦進出が難しくなった。

 関東学院大神奈川大に完勝で、大東大と同率の2位は変わらず。神奈川大は依然最下位で、こちらは3部との入れ替え戦が忍び寄る。中央大日本体育大を相手に1Qで二桁のビハインドを背負いながら、ゾーンディフェンスが奏功し何度も同点とするが、最後までリードができずに惜敗。日体大も1部との入れ替え戦への可能性を残し、中央大は逆に3部との入れ替え戦への可能性が未だに残る状況に立たされている。

 一方、この日江戸川大に勝利した東洋大は7勝目で3部との入れ替え戦回避に成功。立教大は、既に来季も2部残留が決まってしまっている日本大と対戦。既に今後に向けての戦いを模索する日本大を相手に延長戦まで持ち込むが、勝利には届かず、この週での2部残留確定はならなかった。

写真:入れ替え戦への可能性をつなぎ続ける日体大。この日も逃げ切り、赤土を中心に笑顔が弾む。

※10/19日本大(古牧選手インタビュー)対立教大、大東文化大(毕選手インタビュー、兒玉選手、吉山選手コメント)対早稲田大のレポート、東洋大・遠山選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【PICKUP GAME 1】10/18早稲田大VS日本大

終盤にオフェンスが開花した早稲田大が
日本大を下し3位を守る


早稲田大学83(15-23,16-12,26-24,26-18)77日本大学

141018sano.jpg もうひとつも負けられない早稲田大と、この対戦で負ければ2部残留となる日本大の対戦は、最後まで激しい攻防が続いた。1巡目の対戦ではビッグマンのツインタワーが機能して日本大が勝利したが、この作戦を再び使い、#8刘(3年・C)に#9岡部(4年・C)をスタメンに起用。ガードも#55佐野(3年・PG)でスタートするなど、これまでと変わった布陣で臨んだ。1Qは#33上原(3年・G)が中心となって得点を取りに行き、インサイドでは#3舘(3年・C)も出場させるなど、高さを維持。早稲田大は立ち上がりにファウルが続いてしまうが、次第に持ち直し#16山本(3年・F)で得点。しかし得点は伸び悩み15-23で1Qは日本大がリードした。

 2Q、早稲田大の得点がストップし、4分ほどノーゴールとなる。日本大も重苦しく、トラベリングを連発。互いにブレーキがかかった。早稲田大は終盤に速攻を
出すらしさを見せるが、日本大も#5仁平(2年・F)の好プレーが続く。早稲田大は最後に#8新川(1年・F・京北)の3Pがブザーとともに決まって31-35と4点差に追い上げて前半を終えた。

 3Q、立ち上がりに再びファウルが続く早稲田大。#16山本、#15木村(4年・F)、#38宮脇(2年・C)が相次いで3ファウルとなってしまう。日本大はここでうまく#3舘がボールに絡んで連続得点。10点近いリードを得ると、#15栗原(3年・SG)の3Pも決まった。しかし早稲田大も#8新川が3Pを2連続、#34池田(3年・G)も1本決め、一気に同点に追いつくと、そこからはクロスゲームとなった。早稲田大は#16山本が4ファウルとなり苦しくなるが、#8新川の3Pと#36澁田(2年・G)の速攻が出てなんとかつなぎ、57-59の日本大2点リードで最終Qへ。

 4Q、最初に流れを掴んだのは早稲田大。#15木村が奮起し、2本の3Pが決まってチームを盛り上げる。しかし日本大も#55佐野の3P、#24刘のゴール下で離されず。早稲田大はここからディフェンスを締めて相手のターンオーバーを誘うなど集中力を見せるが、日本大も#55佐野、#24高橋耕陽(2年・SG)のシュートなどで逆転。残り2分、早稲田をじわりと勝利へ引き寄せたのは#11河合(2年・G)の3P。これで同点にすると、#36澁田の得点が続き、#8新川の5本目の3Pで逆転。日本大は#24刘のゴール下がうまく機能しないが、残り40秒で#55佐野の3Pが沈んで2点を追う形。だが残り14.8秒、早稲田大は#11河合のミドルシュートがガッツポーズ。その後のオフェンスで攻め手を欠いた日本大は、巻き返しならず早稲田大が83-77で熱戦を制した。

 日本大は最近出番のなかった選手たちが奮闘したが、終盤のオフェンスが単調になってしまった。早稲田大は最終的に山本がファウルアウトとなったが、ディフェンスで守り、最後は持ち前のシュート力を発揮して勝利をもぎ取った。

写真:この試合、スタメン起用で勝負強いシュートを決めた日本大・佐野。しかし早稲田の集中力が勝った。

[早稲田大スタメン]#34池田、#11河合、#16山本、#36澁田、#38宮脇
[日本大スタメン]#9岡部、#24刘、#33上原、#55佐野、#15栗原

[早稲田大]#8新川18点・3P5本、#11河合11点、#15木村14点、#16山本15点、#34池田15点・3P4本
[日本大]#8刘リバウンド8本、#33上原20点・3P3本、#55佐野11点・3P3本


【INTERVIEW】

「負けたら自分の責任になる」
思い切りよく後半に切り替え

◆#11河合祥樹(早稲田大・2年・G)
141018kawai.jpg前半のプレーは大人しかったが、終盤になって存在感を発揮。勝利を引き寄せる大事なシュートを決めていった。ここ数試合あまり調子が上がらず、ベンチに下がり気味だった。自身でもどうにかしたいと試行錯誤していたようだが、最後は試合で強い気持ちを出しきり、勝利を手に掴んだ。


―見事な勝利でした。前半の河合選手はひどく大人しかった気がするのですが。先週は少し調子は悪いという話もしていましたね。
「負けが込んできてから意識してしまったのかわからないんですが、自分の中でも何が原因かわからなくて。試合前の過ごし方なんかも変えてみたりしたんですが、うまくいかなくて。アップのときに調子がいいなと思っていても、いざ試合に入ってみると体と心がうまく動かない状態で。それで考えこんでしまって、今日の前半もダメでした」

―今日は日本大も最初から良かったですし、そのせいもあったのでしょうか。
「大事に大事にしてしまって、自分のシュートよりももっといいところで人に託すというか。人がノーマークなら人に回して、自分で最後に責任を取ることがひとつもなかったなと。そこで4Qにフリースローを2本外してターンオーバーを出してしまったんですけど、これはもう負けたときは自分の責任だと感じました。それで責任を取る気持ちでやれたのが良かったかなと」

―後半も切り替えられていなかった?
「そんなにできていなかったですね。でも早稲田は調子が良くなければ1試合ベンチという状況もあり得るんですけど、あんなに良くない状態で倉石さんが使ってくれたということは、何かをしなければいけないと思って。まずは前からディフェンスでやっていくようにしました」

―後半からはチームディフェンスがよくなりましたね。
「ファウルトラブルがあってベンチから出てくるメンバーもころころ変わったんですけど、晃大さん(#15木村)さんとかがすごく後ろから声を出してくれるので、そこで前のプレッシャーもかけられたし、下とのローテーションも良く出来たかなと思います」

―終盤になってようやく思い切りのいい河合選手のオフェンスが出てきました。
「後半に入って最初の方のタイムアウトを取ったときに、倉石さんからも何もしていないと言われて、その通りだなと。アタックしてコーナーのインサイドアウトもできるし、レイアップもヘルプにそんなに来ないから行けると言われて。そこで自分の得意プレーである、ドライブからレイアップという得点パターンで行こうと思いました」

―スリープラトンをやめて今は必要な人が出て行く形になっていますが、そこはうまく馴染めていますか?
「変えた当初は少し戸惑いました。試合を重ねるうちに出てくるメンバーで合わせ方が分かって、そういう面では良くなってきたかなと。これまでは各プラトンの5人だけの連携だったんですが、今はいろいろな人が出る中で合わせていって、チーム全体の連携になってきたと思います」

―順位的に厳しくなっているのでプレッシャーはあると思いますが。
「今週は選手間でのミーティングがすごくあって、4年生だけでやってみたり、試合に出ているメインの1年から3年でやってみたり、そこで出た意見をまた全体ミーティングにかけたり、そういうのがうまく練習の中で出せて雰囲気はすごく良かったあと思います」

―残りは負けられませんね。
「そうですね。自分たちのアウトサイドが入らなくなったときに意識してしまうとオフェンスが消極的になります。そこをディフェンスでカバーして、いい流れに持っていけるスタイルを貫いていきたいです」

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【PICKUP GAME 2】9/19日本大VS立教大

日本大が延長戦の末に立教大を振り切る

日本大学89(20-20,28-21,11-16,13-16,16-11*)84立教大学 *OT

141019TATE.jpg 既に2部残留が決まった日本大は、この試合に勝てばこちらも残留決定となる立教大との戦いに臨んだ。日本大は、どこか緩んだ雰囲気ながらも序盤から#5仁平(2年・F)、#7古牧(3年・SG)が好調。立教大の思い切りの良さが当たってリードする局面もあったが、#3舘(3年・C)の得点も効いて逆転。立教大は#16藤井(3年・G)らが良い働きを示すが、#24高橋耕陽(2年・SG)の3Pが決め手となって、日本大の7点リードで前半終了となった。

 しかし、3Qに入ると日本大はミスが出て停滞の時間帯を迎える。#3舘の奮闘が光るが、#17三上(2年・G)や#14阿部(3年・C)が内外でそれぞれシュートを沈め、日本大を捉える。日本大は#24高橋耕陽、#7古牧の要所の得点で逃げるが、立教大も#18望月(2年・G)の得点で追走。残り1分、#17三上の3Pが決まって同点とする。日本大は最後の最後にノーゴールが続いたことが響き、このまま勝負は延長戦へ。

 延長戦は、立ち上がりは互いにシュートが落ちて、重い内容でスタートした。状況を破ったのは、#24高橋耕陽の3P。立教大はタイムアウトを使って修正を図るが、直後に#24高橋耕陽にバスケットカウントを許し、反撃の糸口が掴めなかった。内容的にはやや低調だったが、日本大が89−84で制し、リスタートの勝利となった。

写真:期待は大きい2mのビッグマンだが、もう少し安定感の欲しい日本大・舘。今一歩の成長なるか。

[日本大スタメン]#3舘、#5仁平、#7古牧、#10新号、#15栗原
[立教大スタメン]#14阿部、#15清水、#17三上、#18望月、#19森川

[日本大]#24高橋耕陽31点13リバウンド3P8本、#7古牧25点、#3舘13点12リバウンド、#5仁平10点11リバウンド
[立教大]#18望月23点、#17三上21点、#14阿部10点、#15清水10リバウンド

【INTERVIEW】
「全員で一致団結して勝って終わりたい」
まとまりの良さを最後に見せ、次のシーズンに繋げる

◆#7古牧昌也(日本大・3年・SG)
141019KOMAKI.jpg序盤から積極的にリングを狙い、25得点。既に来季へ向けて試行錯誤を行う側面も出しているチームを、得点面で引っ張った。それぞれの個の力は大きい日本大。悪い状況になった時に、立て直すことが難しかったと古牧は反省する。明確となった課題は、チームとして結束すること。チーム力を成熟させ、来季こそは復活のシーズンとしたい。


—入れ替え戦の可能性が既にないところで、モチベーション的にはいかがですか。
「キャプテン(#2佐藤)がケガをしている状況だったので、昨日の夜のミーティングとかで『結果を気にせずチームのバスケットをやろう』ということを言い合って試合に臨みました」

—内容的に、それは試合でうまくいきましたか。
「まだ不安定な部分はあります。ミスが続いてしまいますし。でも、自分はそれでも声をかけたりしてチームが安定するように務めました」

—得点面でもチームを引っ張っていましたね。
「そうですね。得点源が今日はあんまりいなかったので、それで積極的にゴールへ向かいました」

—既に今後に向けて良い組み合わせのメンバーを考えながら試合をこなしていく感じですか。
「そうですね。監督もそういう風に言ってくれているので、一人ひとりが自覚を持って攻めて。今日勝てたのは良かったです」

—もう少し余裕のある戦いもできると思います。
「それは課題です。ミスが続いた時に立て直しができないので、そこをもっとチームでカバーできるように、そういうチームを目指していきたいですね」

—その課題が、やはり今季は克服できなかったんでしょうか。
「そこで上級生がもっと引っ張らないといけない部分ではあったんですけれど、上級生の力のなさが試合に出てしまったかなというところではありますね」

—4年生は佐藤選手と岡部選手(#9)だけで、そこは支えることは意識されていましたか。
「はい。練習の時からもチームの柱がいないと言われていたので、3年生は4年生の分まで声を出すようにすることを、いつも心がけていましたね」

—それはどのくらいできましたか。
「入れ替え戦にもいけなかったので……。良い部分もあったんですけど、悪い部分が目立っちゃったリーグ戦だったかなと思います」

—残り2試合をどう戦うかが来年に繋がりますね。
「個人で戦うのではなくて、チームでやろうということを掲げてやっているので。そこで全員で一致団結して勝って終わりたいですね」

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【PICKUP GAME 3】9/19大東文化大VS早稲田大

固唾を呑む展開の激戦をものにし
大東大が首位の座を死守

大東文化大学83(14-16,15-17,21-16,33-24)73早稲田大学

141019TAKAHASHI.jpg 大東文化大早稲田大。混迷に混迷を極めた2部にあって、常に上位争いを繰り広げてきた両者の対戦は、お互いに勝てば入れ替え戦進出が近づき、敗れれば一挙にその可能性が遠のくものとあって、終始手に汗握る死闘となった。

 開始すぐは、早稲田大がペースを握った。#34池田(3年・G)のミドルシュートで先制、#16山本(3年・F)も3Pを沈める。ディフェンスでは#38宮脇(2年・C)が#20毕を上手く守ってインサイドで起点を作らせず、大東大のオフェンスを単発にさせ、開始4分で11−4というスコアに。大東大はタイムアウトを使って早稲田大のオフェンスを停滞させることに成功するが、ゴール下の得点が伸びない。更に#28兒玉(4年・PG)が#34池田にバスケットカウントを許し、これで2ファウルとなってしまう。苦しい大東大は、兒玉と併せて#20毕も一旦ベンチへ。ここで大東大は奮起。#1高橋(4年・SG)がリバウンドに絡んで得点し喝を入れると、#56山岸(1年・C・実践学園)、#18吉山(2年・PG)も得点する。ディフェンスも機能し、2点差にまで戻して1Qを終える。しかし、ここから早稲田大は停滞を打開。#16山本を中心にテンポ良く得点を重ねて再度リードを拡大する。大東大はトラベリングなどが出て、苦しい。ここでまたも#1高橋がリバウンドシュート。更に速攻も決めて孤軍奮闘するが、早稲田大は今度は切れずに#34池田のスクープショットでリード維持。交代出場#15木村(4年・F)の奮起も光る。大東大は#1高橋の3Pからやや盛り返し、コツコツと稼いだフリースローを決めていって、4点差として前半終了となった。

141019KIMURA.jpg 3Q、早稲田大に速攻が出始める。走り合いに無類の強さを誇る早稲田大がこのまま離すかと思われたが、大東大は#20毕が覚醒。積極的な動きで得点を重ね、#88平得(4年・PF)へのアシストも通る。#28兒玉がフリースローを1投決め、2投目は落とすも#88平得のリバウンドから#1高橋の3Pが決まって遂に逆転。一方早稲田大も下を向かず、#36澁田(2年・G)の3Pで同点に。ここから両チームとも4点以上のリードを得られない激しい消耗戦が続く。#34池田が得点すると大東大#20毕が豪快なダンク。#28兒玉が3Pを決めれば、早稲田大は#11河合(2年・PG)、#16山本の得点で再逆転。3Q終盤には#34池田のバスケットカウントが飛び出すが、大東大交代出場の#18吉山がインターバルを挟んで得点を続けて再逆転するなど、決めては返し、返しては失点するという展開が続く。#68花井(2年・SG)の3Pや#32原(2年・F)のシュートに大東大が沸けば、早稲田大も#11河合の3P、#15木村の奮闘に盛り上がる。

 先が全く読めない勝負のポイントが訪れたのは残り3分10秒。早稲田大#34池田がファウルとなり、これが5つ目。退場となってしまう。#11河合がバスケットカウントを決めて繋ぐも、大東大は相手のターンオーバーからボールを回し、#20毕が値千金の3Pを決める。早稲田大はタイムアウトを取るも、直後にリバウンドに飛んだ#16山本が足を痛め、山本までも交代となってしまう。これが勝負の行方を決定づけた。大東大は#99山崎(3年・F)が獲得したフリースローを落とさず、点差を開く。早稲田大はファウルゲームを仕掛けるも、トラベリングを犯すなどで大東大を慌てさせることができず。結局83−73として大東大が勝利し、首位の座を死守するとともに、入れ替え戦へ前進した。早稲田大は4位転落となり、入れ替え戦進出の可能性が大きく遠のいた。

141019DAITO.jpg お互いに勝つか負けるかで、入れ替え戦進出の可能性が大きく左右される一戦は、まさしくロシアンルーレット。緊迫の様相を呈した。特に3Q途中から4Q終盤にかけての我慢比べは、過去稀に見る混戦の今年の2部を象徴する内容だった。「勝って良かった。ホッとした」と大東大の面々は一様に安堵の表情。3位以上に与えられるインカレ出場権はもちろん、入れ替え戦進出にもこれで前進した。4番ポジションはタイムシェアをしながらの戦いを続けているが「それぞれに良さがある。それにリバウンドは諒太(#1高橋)と渉真(#99山崎)も絡んでくれる」と、兒玉はこの戦い方でもさほど問題はなかったという。ともあれ、残り2試合も油断ならない。良い内容を持続させ、気持ちよく入れ替え戦進出確定といきたいところだ。

写真上:チーム最多の16得点を叩き出した高橋も、大東大の勝利に欠かせない存在だった。
写真中:早稲田大は木村が奮起を見せたものの、大東大に及ばず。
写真下:ここ一番で大事な3Pを沈めた大東大・毕。勝利が近づき、兒玉も原も表情が綻んだ。

[大東文化大スタメン]#1高橋、#7渡部、#20毕、#28兒玉、#99山崎
[早稲田大スタメン]#11河合、#16山本、#34池田、#36澁田、#38宮脇

[大東文化大]#1高橋16点、#20毕15点、#68花井12点、#99山崎10点、#18吉山10点
[早稲田大]#34池田23点、#16山本19点、#11河合12点、#15木村10点

【INTERVIEW】
「イライラしても、みんなの声かけで切り替えられる」
大東大のバスケを楽しみつつ、チームを救う働きを披露

◆#20毕‭ ‬光昊(1年・CF・大東文化大・中部第一)
141019be.jpg前日に敗れたことを引きずってしまった面もあり、前半はまさかの無得点。しかし、今季これまでで最も重要と言える一戦をそのまま終えるわけにはいかなかった。後半には、持てる力を縦横無尽に発揮。力強いインサイド、勝負どころでの渾身の3Pなど、終わってみれば15得点の活躍だった。外に出るプレーも多いが、それはあくまでもチームプレーの一環だという。それでも「楽しい」と言ってのけるスケールの大きさも魅力だ。残りも楽しみながら、入れ替え戦進出へ向けて気を引き締める。


—まずは今の率直なお気持ちをお願いします。
「嬉しかったです。昨日の試合が全然ダメで、夜に帰って反省して。でも前半まではまだ切り替えられていない感じで。それでも後半に切り替えができたのは良かったです」

—特に前半は普段よりもインサイド重視でプレーしていましたよね。
「はい、そうです。一応コーチからも言われていて、インサイドでまず勝負して、インサイドでやってから外に出てシュートを打つとか、そういう形をやろうとしていました」

—後半からは、いつもの感じのプレーでしたよね。
「コーチから、インサイドのプレーで左のシュートを打つから良くないと言われて。それでちょっと考えて、まずはドライブをしてインサイドを強く狙っていこうとしました」

—4番ポジションが固まっていませんが、そこでご自身に大変さはないですか。
「いや、そうでもないです。4番ポジションも結構大変だと思います。昨日の試合もそこは良かった。4年生が4番に入って(#88平得)、それでみんな力が入って合わせていけました」

—これまではリバウンド面で苦労していたようにも思いますが。
「いや、1巡目は2巡目よりも外に出ることが多かったと思うんですよね。2巡目に入ってからは色々と変えてプレーするようになりました」

—ということは、今はインサイドをより狙ってプレーしている?
「はい。インサイドからアウトサイドに出るとか、自分のプレーを重視するよりもみんなのプレーに合わせて、一緒にバスケをやっている感じです」

—今日は毕選手の3Pが勝利の大きな決め手になりましたね。
「そうですね。昨日がああいう試合で、今日も苦しい試合だったので、良く決まったなぁと思いました(笑)」

—それまでは、少しフラストレーションが溜まっているようにも見えましたが。
「いや、そうでもないですよ(苦笑)。僕はみんなと一緒に楽しくバスケをしていくつもりでやっているので。イライラしても、みんなが声をかけてくれて、それで切り替えられます。チームでのゲームだから、みんなと一緒にやっていくだけです」

—リーグは残り2試合ですが、まずはそこを勝ちきることが重要です。
「残り2試合はもっと強くバスケをして、神大と関学を倒して、1位を守れるように頑張ります」

—今日勝てて、気持ち的には楽になったかと思います。
「はい、楽になりました。もし負けていたら4位まで落ちることもあり得たので。厳しい状況になるのは嫌でした。勝って良かったです(笑)」


【COMMENT】
「入れ替え戦への道はできた。それを切らさないように」
◆#28兒玉貴通(大東文化大・4年・主将・PG)
141019KODAMA.jpg「自分のディフェンスのところで池田がポイントになって3Pも決めていたので、そこが退場して次のガードが出てきた時に守りやすさは出てきたので、それで余裕ができてオフェンスにもつながったのかなとは少し思います。

 昨日と今日は勝敗的にも大事だったんですけど、まず1巡目で負けていたので絶対に勝つことが必要でした。昨日は気持ちの差で負けてしまったんですが、今日それだけは絶対になくそうとみんなで取り組んで。入れ替え戦への道はできたと思うので、それは切らさずに2試合を戦いたいです
 
今日勝って一番思うのは、ホッとしたというところです(笑)。勝って良かったです」


「周りの助で自分が空いて、そこで決められて良かった」
◆#18吉山 享(大東文化大・2年・PG)
141019YOSHIYAMA.jpg「もう後がない状況で、チームもコーチも『みんなで戦おう。ミスをしても仲間がいることを信じてやろう』と声をかけあっていたので、ただ勝ちたい気持ちで思い切って狙ったら入って良かったですね。勝つことしか考えていなくて、周りが助けてくれて自分が空いて、そこで決められて良かったです。

 勝ててホッとしました。これで来週に繋がって、そこから入れ替え戦、インカレに繋げて。まずはここで優勝できればと思います。今日の勝利は本当に大きかったです」



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「残りも自分たちが引っ張り、後輩に良いものを残す」
正念場で奮起し、ようやく自分らしさを取り戻す

◆#24遠山英明(東洋大・4年・F)
141019TOUYAMA.jpg入れ替え戦回避を決めた東洋大。チームがなかなか勝ち切れず、苦しいリーグ戦だったろう。村上が負傷離脱し、暗雲が立ちこめる状況に追い込まれていたが、そこでようやく吹っ切れた様子。得意のドライブを続け、最低限の目標である2部残留を呼んだ。東洋大で残されたゲームがあと2試合だけという状況なのは惜しまれるが、取り戻した彼本来の持ち味を出し続け、その背中で後輩たちをもり立てることを誓う。


—現時点でほぼ入れ替え戦回避が決まりましたが、さすがにもうそのことは考えてはいなかったですよね。
「昨日の試合から、これ以上負けたらチームの盛り上がり的に良くないと思っていたし、昨日の試合は絶対に勝とうという気持ちでした。今日もその気持ちのまま試合に挑もうと思っていたので、徹底しようという気持ちが繋がったから、みんなの気持ちもまとまっていたのかなと思います。もう一戦一戦を大事にしたいと思っているので、そっちを優先して戦いました」

—ようやく本来の調子が戻ってきましたね。
「今まで自分が不甲斐ないプレーばかりしていて、支えてくれたチームにも申し訳ない気持ちでした、それで、やっと少しは取り返せたかなと思います」

—やはりこのリーグ戦は調子が悪かったのでしょうか。
「そうだったのかは分からないですけれど、多分自分の気持ちが弱くて。それで、攻める気持ちも足りなかったのかなと思います」

—去年までのリーグ戦とは、今年は違いましたか。
「去年までは上級生がいて、自分ががむしゃらにやっても4年生がいる安心感があって、支えられていました。フォローもしてくれるので、自分が思い切りいっても良いだろうと思っていましたけど、今年は4年生になって、チームを引っ張っていかなきゃいけないとか、色々考えているうちに攻め方もよく分からなくなってしまって。ずっと悩んでいたんですけど、そんなことよりも、引っ張っていくという意味でも自分のドライブは出していかなきゃいけないと思っていたので。村上(#6)もケガしてしまって、それでやれるようになったのかなと思います。村上に頼っていた部分もあったから、これからも自分が全面に気持ちを出していけばあと2試合にも繋がっていくかなと思いますね」

—今日は筑波選手(#7)もしっかりリバウンドに絡んで、そうなるとやはり東洋大は強いですね。
「1年生の時から拓朗(#7筑波)も村上も出してもらっていたので、自分たちがやらなきゃということを4年生で話し合って。それで上手くいったんじゃないかなと思います」

—歯がゆさの大きいここまでの内容かと思いますが。
「自分たちの中では1部に行きたいという気持ちはあったんですけど、そう簡単にはいかなくて。でもこのまま終われないという気持ちもあって、みんなで頑張ろうという意気込みも入ってきているのかなと思います。残り2試合を大事にしていく気持ちです」

—どういうラスト2試合にしたいですか。
「やっぱり勝ちにこだわるということですね。あとは全力を出し切るということ。4年間の集大成ですから、それを出していきたいです。あと2試合も自分たちが引っ張って、後輩に何か良いものを残せたらなと思います」


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