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2019.10.14 (Mon)

【2019リーグ1部】プレイヤーズインタビュー・#21納見悠仁(青山学院大・4年)

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立て直せる力がついたことでチームとしての成長を実感
自身は主将として引っ張り、プレーで見せることも使命


◆#21納見悠仁(青山学院大・4年・主将・PG)

第7戦で当時首位だった専修大、第9戦では6年もの間勝っていなかった東海大を破り、そこから好調を維持している青山学院大。2巡目最初の大東文化大戦には破れて4敗となっているものの、チームとして手応えを得ているのではないだろうか。

とくに東海大戦の勝利は、今大会のスケジュール都合で少し空いた時間を有効に使って焦点を合わせ、練習したことも大きいようだ。東海大には納見が入学してからもちろん一度も勝てていない。もしかしたら苦手意識があったかもしれないと言いつつ、今回の試合内容はそれを払拭するかのような、攻守とも鮮やかな展開だった。相手についてどうこう考えるのではなく、「自分たちのやることをやろう」という意識で臨み、そして見事勝った。この試合で納見は27点、スリーポイントは7/9、アシストも3を記録。相手のディフェンスからマークを外してのジャンプシュートは面白いようにリングに吸い込まれ、勝利したあとの顔は晴れ晴れとしていた。


納見:東海大に勝ったことは率直に嬉しいです。シュートはノーマークになったときはしっかり打とうと思っていて、周りもやることをやる中で打てていたので、そこがよかったです。前回の試合から少し時間があったので東海大に照準を合わせてやってきて、ディフェンスでも抑えるところはしっかり抑えて要所要所を止めることができたのと、激しさをなくさずにやり続けることができました。出てきたメンバーもそれを継続できてプレッシャーをかけられましたし。そこで相手も簡単にシュートを打てなかったと思います。

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会心の試合だったといえるが、リーグはこの試合に至るまで順調だった訳ではない。初戦は大東文化大を倒して仕上がりの良さを感じさせたが、その後は波があり、筑波大には延長戦で破れ、明治大戦は接戦で勝利、日本体育大戦は流れがよくなく敗戦し、続く早稲田大戦にも負けて2連敗。だが、そこから立て直してきた。

納見:明治大戦で少し流れがよくなったのを、日体大に負けて、その状態の中で早稲田大戦に入りました。この2つを負けてしまったんですが、そこから一度チームでミーティングをして、やるべきことを確認して、もっとコミュニケーションを取っていこうということを話し合いました。それをその次の専修大戦で表現できて、そこで自信がつきました。東海大戦もミーティングで専修大との試合に入る前の心境になってもう一度試合に臨もう、と確認しました。それができたし、プレーでも表現できての勝利です。

早稲田大戦の負けから話そうとか、粘り強くやっていこうとみんなで一層しっかり話し合いましたね。リーグの最初はそれができていたんですが、途中で崩れて春の自分たちに戻って負けてしまいました。でもそこを立て直してできたことが、このチームが成長したところです。こうやっていけば負けるチームではないと思うし、続けていくことが大事です。

長いリーグ戦は決して平坦ではない。悪くなってもコミュニケーションを取って修正できたことは大きいだろう。

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納見自身は今季、主将を務める。廣瀬ヘッドコーチは春から「リーダーになれ」と、納見の成長を促し、期待するからこそ厳しい言葉もかけていた。ただし、春はチーム全体でも結果が出なかった。トーナメントベスト16での敗退は、チームにも納見にも明確な変化を促す出来事だった。


納見:今年はキャプテンですが、春はそこまで喋れない部分がありました。でも春に負けたところからなるべくみんなに声をかけて、チームを鼓舞していくことは意識してやってきました。それは本当に負けて痛感したことです。あとはプレーで引っ張ることですね。ガードとしての仕事もあるので、チームをまとめていろんなところに気を配りながらやること、その上で自分でやるところはやる、と常に考えています。今はプレーも好調で表現できているので、春に比べて個人的に成長できてきたところなのかなと思っています。ガードについては昔から得点を取る選手だったので、点を取るスタイルはなくさずにやることが大事だと考えていますね。さばくときはさばくというのをできていれば問題ないと思います。

チームの雰囲気や作り方も違うので、大学の主将というのは高校とはまったく違います。でも4学年いて、みんなが声をかけてくれるので、大変なこともあるけれど、みんながやろう、やろうと高校のときよりもみんなの主体性が高まっているのが大学だと思います。

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変化については初戦のあとナナー・ダニエルも「負けたことで4年生一人ひとりの意識も変わったし、それについてきてくれる後輩たちが多くなったことで、チームとしても向上している」と語っていた。納見だけではなく、4年生、そしてチーム全員が悔しさをバネにして一丸となろうとしているのが、今の青山学院大だ。

順位は前半戦を追えてまだ上を狙うには十分の位置。残りのリーグ、シーズンに目指すのはやはり頂点しかない。まずが自分が見せていくことで納見はチームを引っ張ろうとしている。

納見:このチームでやってきたからこそ、このチームで勝ちたいし、その中でも自分の仕事をしっかりやって勝ちに貢献できれば。チームの勝ちに貢献できることが、自分のプレーが周囲を活かしていることにもつながっていると思います。そのために、自分たちがやるべきことをやっていきたいです。

その言葉を自身のプレーで示し続けていくことができるのか、ここからもコート上の彼に注目したい。

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(2019.9.28インタビュー)



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