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2007.06.15 (Fri)

関東大学新人戦6/14@代々木第二体育館

新人戦はベスト4をかけた戦いまで進んだ。しかし今大会は接戦が少なく、また点差が開いた展開が数多く見られており、見応えのある試合は多いとは言えない。前日の日本体育大に続いてこの日は専修大が日本大の前に大差をつけられるなど、1部校の中でもかなりの“格差”がある状態が続いている。



東海大学79(25-5,12-10,24-15,18-20)50神奈川大学
0615maemura早稲田大戦ではスタートダッシュがうまくでき、優位に試合を進めることのできた神奈川大。しかし東海大相手に今度は全く逆の展開となった。
1Q、神奈川大は東海大の前に全く得点が取れない。高さで劣る上、得点源である#2綿貫(2年・G)へのプレッシャーも厳しい。東海大は#24古川(2年・G)、#27石井(2年・SG)などで流れをつかむと一気にたたみかける。神奈川大は1Q5点しか取れないまま終わった。

2Qになるとようやく神奈川大に調子が出てくる。#2綿貫のミドルシュートを皮切りに#1蓮見(勇)(2年・G)がスティールから得点、更に#2綿貫が続いて3連続得点。だが東海大がベンチメンバーからスタメンに戻すとやはり神奈川大は守られて攻めることができない。ただし東海大も#17前村(2年・PG)、#29嶋田(2年・CF)らが得点するが決定力を欠き、2Qだけ見れば12-10とほぼ互角の戦いとなった。3Q以降は神奈川大に苦しい時間帯が続く。東海大のチームディフェンスの前にボールを回せず、#1蓮見、#5芳賀(2年・F)らの3Pはあるが、ペイント内では東海大が勝る。得点が続かずじりじりと引き離されると、東海大はベンチメンバーを入れ替わり出場させ、余裕で逃げ切った。
東海大は#24古川が得点を量産する他、#17前村、#10三澤(1年・PG・東海大四)らガードが早い展開でゲームを作り、#7姚(1年・C・福岡第一)、#29嶋田らインサイド陣のサイズがある。また、ディフェンス面を見ればベスト4の中では最もチームでディフェンスができている。準決勝はオフェンス力のある青学大。どのような戦いを見せるのかが注目となる。
写真:東海大のガード前村。

東海大・古川選手のインタビューは「続きを読む」へ。



法政大学56(13-11,16-20,13-14,14-17)62筑波大学
0615katamineベスト4を賭けた一戦。法政大は怪我で欠場した#23信平(2年・F)の穴が懸念された。インサイドを中心に攻める法政大だが、筑波大のヘルプが早くて攻めきれない。筑波大が序盤から突き放すかと思われたが、お互いにオフェンスが不発に終わり、ロースコアな展開に。
 1Q,#6佐々木(2年・SG)の3Pで先制すると、#5鹿野(2年・F)も連続得点でこれに続き開始4分で9-3とリードする。法政大はインサイドで#5神津(2年・F)が1対1を仕掛けるが、筑波大のヘルプが早くて攻めきれない。ディフェンスリバウンドも着実に取り速攻を出したい筑波大だが、なかなか決まらず点が伸びない。さらに筑波大はファウルがかさんでしまう。その間に法政大は#3鈴木(恵)(1年・G・土浦日大)のバスケットカウントで同点、さらに#91落合の外からのシュートで逆転し2Qへ。
法政大は#91落合がバスケットカウントを決めるが後が続かない。一方の筑波大は#6佐々木、#4片峯(2年・G)のシュートで徐々に詰め寄ると、#4片峯から#6佐々木の速攻で逆転。さらに#5鹿野の2本の3Pなどでリードを広げる。しかしのこり3分から法政大#5神津が3Pを含む7得点をあげ31-29の筑波大リードで折り返す。
 3Q,開始早々に筑波大#13本井(1年・C・善通寺第一)が3つ目のファウルを犯すと、法政大#14井出(2年・F)のミドルシュートで同点に。さらに#5神津のブロックから#72坂上(亮)(1年・G・大麻)が3Pを決め逆転。しかしお互いに攻め切れない我慢の時間が続く。残り4分、筑波大はタイムアウト明けにゾーンプレスを仕掛けると流れを握る。リズムが狂った法政大はオフェンスでボールが回らず苦しい展開に。その間にも#5鹿野の連続得点、さらにラストプレイで#4片峯がスクリーンを使って遠い位置からシュートを決め45-42で終える。
 4Q,お互いミスが続き攻め切れない。筑波大は少ないチャンスを#5鹿野が3P、#4片峰が24秒ぎりぎりにシュートを決め開始4分で50-44とする。タイムアウトを取った法政大は#5神津が2本の3Pを決め奮闘するが、筑波大も#5鹿野の3P、スティールからの速攻で応戦する。残り1分5点ビハインドで法政大はファウルゲームに出る。しかしフリースローを4本中3本決めた筑波大が、この62-56というロースコアの戦いを制した。
写真:関学戦では劇的な決勝シュートを決めた片峯。

筑波大・吉田監督のインタビューは「続きを読む」へ。



専修大学35(13-25,6-22,4-23,12-12)82日本大学
国士舘大との接戦を勝ち抜いた専修大と優勝候補の本命である日本大の一戦。試合前からその実力の差は予想されたが、日本大は圧倒的な力の差を見せつけ、ベスト4に進出した。
1Q,日本大#4上江田(2年・F)がオフェンスリバウンドからのシュートや、#14篠山(1年・G・北陸)のドライブからのパスアウトで3Pを決め得点していく。しかし専修大も#11藤井(2年・G)のスティールからの3Pや、ポストアップした#20張(1年・C・霞ヶ浦)が2本のアシストを出し食い下がる。序盤はよかった専修大だがのこり4分の#20張の得点を最後に点が入らない。その間に日本大は#9栗原(2年・F)の速攻からのバスケットカウント、#14篠山の鋭いドライブなどで次々と加点していく。
2Q以降完全に日本大ペースになる。日本大#4上江田が序盤から7得点を荒稼ぎにすると、周りもこれに続き着々と点数を重ねる。日本大ディフェンスに完全にシャットアウトされた専修大はこのQ6点しか入れられず、前半で早くも28点差がついてしまう。その後も状況は変わることなく日本大はベンチメンバーも出す余裕も見せ、82-35で専修大を一蹴した。

日本大・中村選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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◆#24古川孝敏(東海大・2年・F)
0615furukawa「大会最初の方はあまり良くなかったんですが、尻上がりにチームの調子が上がってきています。トーナメントでは自分があまり良くなかったんですが、なんだかきれいに流れの中でプレーしようとしていたと言うか。いい流れでパスが来るのを待っていないで、自分で攻めていける時は行くべきだったと思います。そこが反省点。だからもっと攻められる時は行こうと思っています。それに泥臭くやること。そうでなければ勝てないですから。キャプテンとしてはそんなにキャプテン向きとは言えないです。考えることは苦手なので(苦笑)。でも自分が黙ってしまうとチーム全体に与える影響が大きいと思うので、そこは意識してやっていくようにしています。僕らは次に当たる青学のように全国で知名度のある選手がいるチームじゃない。そういう意味ではあまり“優勝”ということは意識していないし、まずは自分たち。気を抜かないでやることをやって一つひとつ勝ちを重ねていくしかないと思います」


◆吉田健司監督(筑波大)
―競った試合となりましたが、フラストレーションが溜まる展開だったのでは?
「僕らにとって3戦目、4戦目から疲れというものが、やっぱり新人チームだから控えがいないから。うちも6、7人、法政さんも6、7人でね3試合目をやっててやっぱりね、本来入るべきシュートも入らないというのは仕方ないんですよ。確かにフラストレーションはたまりましたけど、第4Qのところでそのフラストレーションで個人に走るか、チームでやるか、僕はそこの差が出たと思うんですよね。やっぱり法政さんの神津と落合のインサイドを抑えるという、うちのチームディフェンスが疲れとは関係なくできたこと。それと走るオフェンスができたこと。ブレイクが上手くスコアに結びつかなかったけど、それ(走るオフェンス)はうちはできたと思うんですよ。法政さんはハーフコートで一対一ばかりで苦しい展開になってたかなって。その差だと思うんですよね」

―ディフェンスがしっかりできて、なおかつディフェンスリバウンドも取れたのに点が伸びなかったのはやはりブレイクを決められなかったからですね。
「ブレイクですね。3レーンはできてるんだけど、シュートまでに行くという意識がとりあえずハーフまでボールを持ってきたというところで止まってしまっている。あとアウトナンバーじゃなくても3対3で攻めきればいいところなのに、セーフティーに攻めようとしてしまった。そこは疲れから来る精神的弱さ、それはしょうがないと思います。負けてれば行ったと思うんですけど、リードしてたからそういうふうになっちゃった」

―ルーキーの本井選手と黒田選手が序盤からファウルトラブルに陥りましたが。
「正直抑えられるか半信半疑で、そのためにトラップというものを用意してたんだけど。最初からトラップを使うのも難しかったんで最初はしっかりディフェンスしろって言ったんですけど、向こうの方が上でしたよね」

―後半のゾーンプレスがキーになったのでは?
「法政さんのオフェンスはハーフコートをゆっくり、言い方悪いかもしれないけどのらりくらりやって1対1で攻める。そのオフェンスに対してうちのディフェンスが足が動かなくなっちゃうんですよね。だからディフェンスも足が動かないからオフェンスもおかしくなっていく。だからわざとフルコートにして足動かすようにして、それでうちのペースになったんですけど」

―ロースコアでしたが、法政もこの展開は好ましくないと思うのですが、勝てたのは筑波が我慢できたからでしょうか?
「だと思いますね。第3Q終わって45-42、ひとつのQ15点しか行ってないんだと、いいとこ60点だよと。それだけミスも多いんだし、後は本人たちの我慢比べって第4Qに言ったんですけど。第3Q終わって時点で私自身いきなり20点取れなんて。あとミスの少ない気持ちいいバスケットができてれば」

―相手のエースの信平選手が怪我で欠場しましたが、この事実を試合前にどう捉えましたか?
「昨日試合見させてもらって、信平がいないってことでインサイドの二人に思い切ってトラップいけるなと判断でああいう戦法になったんで。信平がいたらまず軽くやられてたでしょう(笑)」

―今トーナメント、佐々木選手がまだ調子を上げられてないですが。
「それはいずれくるんじゃないですか?シューターはやっぱり打つしかないし、思い切ってやらせることが私の仕事だから」

―ターンオーバーが多かったのも疲れですか?
「それもありますし、やっぱり人任せになっちゃてる。足が動かない、誰かがドリブルし始めたらそのまま1対1してくれたらいいのになって思って止まって、本来の合わせるバスケットができてない。ボールマンは勢いがないから攻められない、そこでパスをするけど合わせる人がいない」

―そのなかでも片峯選手が大事な場面でシュートを決めましたね。
「ミスもしましたから、第4Q途中で代えましたけどね。そこはチームのガードが連続してミスを続けてチームのリズムおかしくして下げました。しょうがないです、40分間やるのはしんどいですから。休ませなきゃいけないなって思ってたときに連続してミスしたんで」

―課題の残る試合でしたね。
「次の相手は日大と専修の勝者ですけど、やっぱり高さもある走るチームだからしんどいとは思いますよね。課題はたくさん出てきたと思いますけど、もう明日しかないんでね。あとはもう気持ちよくやらせるしかないでしょう」



◆#5中村将大(日本大・2年・C)
0615nakmura
―これまで順調に勝ち進んでいますが、日本大はトーナメントのメンバーと比べても大きな遜色はないと思いますが、新人戦のメンバーはどの点でちがいますか?
「一人ひとり責任を自覚してやってるんで。言っちゃ悪いですけど、トーナメントの時よりいい雰囲気でできてると思います。2年生がしっかり1年生を支えてて、1年生に支えられることもあるんですけど」

―ルーキーの篠山選手がスターターですが、Gが違うとどうですか?
「4年生のキャプテンの斉藤さんとはタイプが違うんですけど、なんだろ若々しさが(笑)。若さをもらっている感じです」

―楽に勝ち進んでる印象を受けますが、競った試合がないとコンディションはどうでしょう?競ることで調子を上げたりすることもあると思いますが。
「でも競ってるとその分疲労も溜まりやすいと思うんで、この状態で決勝まで行けば相手との疲労度が違うんで有利に持っていけると思います」

―明日の筑波はトーナメントでも日本大に負けている分かなり意識しているのではないかと思いますが。
「4年生のいるトーナメントのチームとは別で、自分たちは今このチームでやってるんで前回の結果関係なしに全力で頑張っていきます」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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