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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2008.06.01 (Sun)

関東大学トーナメント 6/1最終日 決勝 青山学院大VS法政大

青山学院大82(20-12,17-16,19-12,26-20)60法政大
080601aogaku2.jpgトーナメント決勝戦は、昨年のインカレ決勝と同じカードとなった。
インカレでは法政大が粘りに粘り、試合終盤で逆転するか否かという試合展開へと持ち込んだが、今回はそう簡単にはいかなかった。
今大会、元気の無い青山学院大。法政大にも付け入る隙はあっただろう。しかし、さすがは学生チャンピオン。この決勝戦に向けてはしっかりと調整してきており、序盤から法政大を圧倒。付け入る隙を与えなかった。一方の法政大は 反撃のきっかけを掴むことができず、苦しい戦いを強いられた。

青山学院大は7年ぶりの優勝。途中には危ない試合もあり、監督も選手を厳しく叱咤しながら修正をかけた。試合後の選手は勝利の喜びを爆発させる、というよりもどこかホッとしたような、そんな表情を浮かべていた。

試合のレポートと長谷川監督のコメント、青学大・荒尾選手、橋本選手、法政大・神津選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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■GAME REPORT■
080601watanabe.jpg1Q、序盤は互いに厳しいディフェンスで簡単にゴールを許さない。しかし、残り6分半に青学大#28辻(1年・SG・洛南)に代わり#0橋本(2年・PG)がコートに立つと試合展開はガラリと変わる。#0橋本は法政大インサイド陣に対して果敢にドライブを仕掛け、青学大へと流れを呼び寄せる。対する法政大は、#5神津(3年・C)、#72坂上亮(2年・SG)の3Pで応戦し食らいつく。終盤になると青学大#23湊谷(2年・PF)らが法政大の厳しいディフェンスを交わして連続得点。更に終了間際には#0橋本のジャンプシュートも決まり、20-12で青学大がリード。

絶好調の青学大#0橋本。このQ、そのまま橋本が出場、すると開始早々3Pが決まり、11点差。更に橋本→#8荒尾(4年・C)→#5小林高晃(3年・SG)とパスが回り、得点。青学大#8荒尾の前にインサイドで全く攻められない法政大は開始3分無得点。その間に一気に13点差まで広げられしまいタイムアウトを請求する。しかし、#39梅津(4年・C)が3ファウルでベンチへ下がってしまい、依然として試合の流れは青学大。その青学大は残り6分で、青学大#5小林高晃が3ファウル。しかし#0橋本のドライブで嫌な流れを断ち切る。終盤に入ると法政大が持ち直す。#64佐々木(4年・PG)の3Pを皮切りに#5神津がスティールから速攻に繋げ、8点差まで詰め寄る。残り27秒で青学大#7渡邉(3年・PG)に3Pを沈められるが、法政大は#91落合(3年・PF)がゴール下で決め返す。前半終わって37-28で青学大が9点リード。

080601fukuda.jpg青学大は前半の流れをそのままに、#8荒尾のリバウンドシュート、#8橋本の1対1などで着実に加点。じりじりと点差を引き離していく。対する法政大はなかなかシュートが決まらず、苦しい展開に。中盤になると法政大は激しいディフェンスで青学大を翻弄するが、ファウルをコールされてしまい、あと1歩が守れない。法政大インサイド陣がファウルトラブルに陥っているのにつけ込み、青学大は#8荒尾で攻める。まず、法政大#39梅津から4つ目のファウルを奪うと、続けて#5神津からもファウルを奪い、フリースローを獲得。終盤にはダンクも飛び出し、ゲームの主導権は完全に青学大。56-40の16点差で3Qを終えた。

4Q、法政大は立ち上がりに#27福田(4年・SG)の連続3Pが決まり、勢いに乗るかと思われた。しかし、青学大は#9小林純也の連続3Pで譲らない。法政大も果敢に攻めるが得点に繋げることができない。そんな法政大を尻目に青学大は次々と加点。終盤はベンチメンバーも出場、得点を重ねて最終スコアー82-60。終始ゲームの主導権を離さなかった青学大が7年ぶりの優勝を果たした。



◆長谷川健志監督
「(7年ぶりの優勝だが)素直に嬉しい。でも、もう7年も経ったのか…。ギリギリのゲームになってしまったのは電鉄杯での優勝の中だるみのようなもの。モチベーションとしてはいい感じでトーナメントに臨むことが出来なかった。去年負けてしまったから勝たなきゃというプレッシャーがどこかにあったと思う。安全に勝とうとしすぎて逆に構えてしまって積極性に欠けてしまった。こういう状態の中で指示してきたことは、練習でやってきたことを表現することがゲームだから、それをきちっと出しましょうよと。あとは精神的なこと、相対的なこと、オフェンスやディフェンスに至るまで長々と…(笑)。トーナメントを通して元気がないところは気になった。もっと声を出して、もっと溌剌と、観客に俺たちは頑張っているってアピールしないと。大会について思ったことは、もう少し観客が入ってほしい。大学バスケを見に来てもらいたいならば、まずは大学でバスケをやっている選手たちが見に来るべき。自分達が観に来ないのに、観に来て欲しいというのはおかしい。選手自身がもっと試合を観ることも大切なのではないかと思うよ」


◆#8荒尾 岳(青山学院大・4年・C)
080601arao.jpg前日まではリバウンド争いトップは専修大・増川。
しかし決勝では14本のリバウンドをもぎ取り、堂々の1位に。
今のところ安定感という面で荒尾を上回るセンターは大学にいない。
荒尾のリバウンドがあるからこそ、青学大のトランジションは生まれるのだ。


-優勝おめでとうございます。気持ちは?
「うれしいです(笑)」

-昨年関東学院大に負けてしまって、今年こそはという思いはあった?
「ありましたね。去年1回戦で負けて、正直油断していたと思います。だからそれはないように今年は自分の中で思っていたんですけど、初戦から何かダラダラしてうまくいかなかったです。拓殖大に1点差で勝ったというか、勝利を拾ったことでミーティングもみんなでして、変わっていけたと思います」

-コートに出ている4年が1人ということで、責任感は感じていましたか?
「そうですね。去年は広瀬さん(現松下)にリーダーシップがあったので、ああいう風にやれたらいいんですけど、なかなか…。やろうという気持ちはあるので、これからです」

-リバウンド王も取りましたが。
「取れると思ってなかったですね。なんだろう、意識になかったですね」

-法政大はインカレに続いての対戦でしたが、注意したことは?
「みんな1対1の能力が高いので、ディフェンスですね。抜かれてもカバーするとかオフェンスリバウンドを取られないようにするとかそこが中心ですね。3Pを決められた後でもフリースローをもらったり、つないでやれたのでインカレの時のようにはつけ込まれなかったと思います」

-今は一つ抜けている感もありますが、今後の目標は。
「夏の合宿でレベルアップして、リーグ、インカレと優勝したいですね」

-そのためにまだ必要な気をつける部分は。
「こっちのオフェンスが悪くなるとディフェンスも悪くなると思うので、悪くなった時はちゃんと切り替えてちゃんとディフェンスからやろうという意識が大事だと思います」



◆#0橋本竜馬(青山学院大・2年・G)
080601hashimoto.jpg2年生にして青学大優勝の立役者といっていい活躍。
決勝、青学大に勢いを生んだのは橋本のプレーだった。
ドライブに3Pにと、思い切りのあるプレーは法政大を翻弄。
会場をも魅了した。

―優勝おめでとうございます。
「ありがとうございます!」

―昨年は関東学院大に負けてしまって初戦敗退。そして今年は優勝という形になりました。
「去年の1回戦負けがあったから、今日ここで勝てたんだと思います。昨年、ああいう形になったので自分たちの中で“油断していたら負ける”という意識がありました。だから、1試合1試合強い気持ちを持って戦えたと思います」

―長谷川監督が逆に大切に行き過ぎていたのではということを言っていましたが。
「確かに下位対戦の時とかも拓大の時とかもそういうのがあって、なかなかリズムが掴めないところがありました。でも、苦しみながらも1試合1試合勝てて、それで段々リズムに乗っていい感じになってきたのでよかったと思います」

―今日は橋本選手は絶好調でした。
「今日は本当に調子が良くて、シュートタッチがよかったので入って。辻(#28)があまり調子がよくなかったので、思いっきりやってやろうと思って試合に臨みました。それがいい方向に向いていいプレーが出来たと思います。今日、思いきったプレーができたのはベンチのおかげでもあるので、ベンチにも感謝しています。後ろにもみんながついてるという感じでプレーできたのでそれが本当にいい形なって、更に優勝という形になって良かったと思います」

―力としてはスタートで出てもおかしくない力を持っていますが、シックスマンとしての起用ですね。
「それはもうチームであるし、それを割り切ってチームに尽くすつもりでやっているのが結果になっているのだと思います。小林純也(#9)とかもそういう地道にやってきた結果がトーナメントで出たと思うし、あいつが頑張っているから俺も頑張ろうっていう気持ちになるし」

―トーナメントで見つかった課題はありますか?
「チームが悪い雰囲気になった時に声を出す人がいないことですね。そこは上級生、下級生関係なしに試合に出ている人がしっかりと立て直す力をつけるっていうことが今後の課題になっていくと思います。逆に収穫は1試合1試合、チームが強くなっていったということを実感できたことです」

―秋のリーグ戦に向けて。
「リーグは長丁場になって今以上にチームの結束力とか力がついてこないと勝てないと思います。これからちょっとオフみたいな感じになっていくんですけど、それでも気を緩めずに一人ひとりが力をつけられるような練習をしていけばいい結果に繋がると思うので、これからも一生懸命練習して青学のスタイルを貫いていきたいと思います」

―その前に橋本選手は新人戦がありますね。
「新人戦はあの2人(渡邉選手、小林高晃選手)がいないので、自分とかアレク(#23湊谷選手)とかが声を出して引っ張っていければ、優勝できるんじゃないかなと思います。(キャプテンは?)純也じゃないですか?自分は陰から支えていってコートで大暴れします!」


◆#5神津祥平(法政大・3年・PF)
080601kozu.jpg
チームコンディションの悪い中での決勝。しかし内容を振り返れば反省点は多い。エース神津も歯切れの悪い印象で語った。


―試合を振り返っていかがですか?
「んー、なんというか、今のチーム状況を考えるとしょうがない結果なのかなという感じはちょっとだけありますね。やっぱりまだ春なんで合わせのプレイとかもできたりしていなかったので。そのなかで準優勝だったのはよかったのかなと思います」

―青山学院大の印象は?
「見てたら強いなとは思ったんですけど、やったら思った以上にはそこまで強いって感じではなかったです。もうちょっとうちがオフェンスのリズムがよかったらあんなには離れなかったんじゃないかなと思いました」

―インカレの時もですが、立ち上がりがああなってしまったのはどうしてでしょう?
「あれはいつもっていうか、予想してた通りになったっていうか。みんなやる前から、“インカレの時は20点離されたから、(今回は)10点差いないに収めよう”って。あれはしょうがないです。予想どおりです」

―離されてから、反撃に出るきっかけがありませんでしたね。
「そうですね。ディフェンスは1Q終わって相手も20点くらいだったので、そんなにやられたっていう印象じゃなくて、完全にうちのオフェンスリズムが悪かった。今日はディフェンスはできて、問題はオフェンスリズムだけだったと思います」

―去年のこの時期はインカレを見据えているという話を聞きましたが、今年もそういうことでしょうか?
「インカレは一番優勝を目標としているんで。インカレを一番大事にしているんですけど、今年の目標が3冠を取ろうっていうことだったので、この大会にもしっかり勝ちを求めてやっていこうという雰囲気でした」

―今日の試合で何が一番足りないと感じましたか?
「オフェンスの合わせとかもあったりするんだろうけど、やっぱり声出しとかもダメだったかなと思います」

―試合を終えて次に繋がるものはありましたか?
「僕とかもそうなんですけど、ゴール下とかをちょっとプレッシャーかけられただけで、落としたんで。次に繋がるというかしっかり修正しなきゃいけないなと思いました」

―今日の試合の入りの悪さはいつもの緊張感に欠けるものとかではなかったんですが。
「ノブ(信平)とも話したんですけど、今日はなんか空気が重かったっていうか。みんなわかっていると思うんですけど、いつもの空気じゃなかったっていうのは。勝ちは求めているんですけど、その雰囲気にならなかったというか。…自分たちもよくわかんない、とりあえずいつもの雰囲気ではなかったです」



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大会序盤、チームを支えたのは小林。得点面でもチームをリードした。


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湊谷も得点、リバウンドで貢献。


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足の調子が万全ではなかった信平。会場に着いた時からアイシングをしていた。


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3年にしてチームを引っ張る神津。法政大は春から怪我人だらけだったが、コンディショニング不足も感じられた。


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法政大のスタメンガードとして今年1年を佐々木がどう導くか。

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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