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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2014.11.27 (Thu)

【2014インカレ】11/27 レポート

迫る日本体育大を振り切り、明治大がベスト8
残りは筑波大・拓殖大・近畿大に決定


インカレ4日目、ベスト8残りの4試合が代々木第二体育館で行われた。

141127bekki.jpg 地方勢で生き残りをかける東海1位の中京大国士舘大に挑んだ。立ち上がりに#22原(3年・SF)の得点で国士舘大が引き離したが、2Qになって中京大は点差を詰め、終盤に#11杉本(4年・SG)のアシストからの#56戸次(4年・C)へのアシスト、#11杉本のタフショットで33-40と7点差にして前半終了。3Qも#11杉本の速攻などで5点差にするが、インサイドの要である#56戸次がファウルトラブルに。そこからゴール下でのディフェンスで苦しむと、国士舘大は#6伊集のシュート、アシストなどで再び点差を10点以上に開いた。国士舘大は4Qも流れを手放さず、合わせのプレーなども連発して87-64。2008年以来のベスト8へ進出した。


141127banbaissa.jpg 拓殖大白鴎大と対戦。立ち上がりからリードを奪ったのは拓殖大。白鴎大は1Qで#28川邉(2年・F)が3ファウルと苦しく、オフェンスは#23ジャニ(2年・C)が得点するのがやっと。拓殖大は#23バンバ(2年・C)が調子よく得点を重ねて1Qで20-7とすると、その後もリードを守った。白鴎大は1-3-1ゾーンを敷いて対応するが、自身の得点が1Q、3Qで一桁で伸びず。4Qでは粘って追い上げる部分を見せるが、75-52で拓殖大がベスト8を突破した。

141127hachiya.jpg 筑波大は4年ぶりにインカレ出場となった関東学院大と対戦した。筑波大は序盤に#14坂東(4年・SG)の3P、#6馬場(1年・SF・富山第一)の速攻からのバスケットカウントなどで流れを作る。関東学院大はターンオーバーが続いて出遅れる形になる。得意の速い展開に持ち込んだ筑波大が1Qで28-10とするが、2Qには関東学院大も#11伊藤(2年・PG)の3Pで持ち直し、挽回して前半は41-32。3Qに入ると#10エリマン(4年・C)のブロック、#38蜂谷(3年・SF)、#11伊藤の3Pで6点差に迫った。しかし筑波大も#17杉浦(1年・PF・福大大濠)の3Pなどで、関東学院大に詰め寄られてもシュートを決め返し、リードを保つ。4Q、関東学院大はシュート確率が悪くなり、87-64と引き離されて試合終了となった。

写真上:インサイドの要、中京大・戸次はファウルトラブルで苦しんだが力強いプレーを見せた。
写真中:拓殖大・バンバ対白鴎大・ジャニのマッチアップ。互いに激しくやりあう場面が見られた。
写真下:速攻や1対1など高い個人技を見せた関東学院大・蜂谷。少ないメンバーで戦いきった。

※中京大・杉本選手のインタビュー、白鴎大・星野選手のインタビュー、関東学院大・前川選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【粘る日体大を退け明治大が勝利】
141127nakahigashi.jpg
 第5シード明治大と2部2位でインカレに出場した日本体育大の試合は、後半に追いついた日体大が最後まで食い下がり息詰まる熱戦となった。

 立ち上がりは#50伊澤(3年・PF)のミドル、#12中東(4年・SG)の3P、#55吉本(3年・SF)から#51皆川(4年・PF)へのアシストも出て明治大が流れを掴む。日体大は出遅れるが#19田口(1年・F・福岡第一)のシュート、#1本間(4年・PG)からの#12周(4年・C)へのアシストなども出て追い上げる。しかしリバウンドでは苦戦し、#12中東や#50伊澤の速攻を出されてしまい、1Qは21-16で明治大リード。

 明治大は2Qに入っても#50伊澤のシュートが止まらない。5分間で8点を稼ぐ活躍を見せる。一方の日体大はインサイドでは苦しいが、#34加藤(3年・SG)、#35佐々木(3年・SG)の3Pが続き、さらに#34加藤が1対1から相手を抜き去り、3Pを沈める勝負強さを発揮。3Pでつなぐ日体大がこれで4点差とするが、ここからの攻撃は明治大のディフェンスの固さが勝った。明治大も3秒オーバーやターンオーバーが出るが#55吉本の3Pが決まってその後は#50伊澤のシュートで再び12点のリードに。日体大はアウトサイドが落ち始めるが、Qの最後には再び#34がスローインをもらうとペイントに切れ込み、鮮やかにレイアップを決めて40-34と6点差にして前半を終えた。

 3Q、明治大は#12中東の得点があるが、リバウンドが日体大に傾き始め、日体大は走る展開へと持ち込んでいく。#1本間がファウルされながら走る意識を見せ、#9出羽(4年・SG)がそれに続くように速攻で得点に絡む。明治大は#55吉本の3Pや#51皆川のシュートで逆転はさせないが、我慢の時間帯。日体大は#9出羽が2連続のバスケットカウントを獲得して遂に1点差に迫るが、この1点がなかなか追加できずに51-50の明治大1点リードで3Qを終了した。

141127kato.jpg 4Q開始1分、#9出羽のフリースローで遂に日体大は同点。明治大は#12中東が決め返すが、#19田口のシュートで日体大もついていく。この展開の中で日体大は必死のディフェンスを繰り広げるが、明治大はうまく空いたスペースから#51皆川が3連続得点に成功。さらに#12中東のアシストで#50伊澤が決めてほんの2分で8点のリードを得た。日体大は#1本間が2本の3Pで再び2点差に戻すが、残り2分を切って明治大はここからこの日好調の#50伊澤がミドルシュートを2連続で決めた。日体大はここでついた点差を再び取り戻すことは叶わず、68-61で試合終了となった。

 明治大は持ち味であるディフェンスの固さが光った。インサイドを皆川が固め、10リバウンド。中東も17点11リバウンドで貢献し、伊澤が26得点と1試合を通じて安定して得点を取り続けた。

 日体大は追いついた後の攻撃であと一歩明治大を凌駕するには至らず。2Q以降リバウンドには絡んだが、セカンドチャンスに決めきれず惜しい敗戦。しかし最後まで攻める姿勢は貫き、今シーズンを熱闘で締めくくった。

写真上:17点の明治大・中東。要所のシュートで流れを切らさなかった。
写真下:今シーズン、勝負どころを任されてそれをことごとく決めてきた日体大・加藤。見事な3P、1対1を見せた。

※明治大・伊澤選手、日体大・本間選手、出羽選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「下級生の頃から経験を積ませてもらった」
4年間で結果の出せるチームに成長

◆#11杉本 慶(中京大・4年・SG)
141127sugimoto.jpg1年生のときから試合に絡んで2年時にはスタメンを獲得。最終学年となった今年はチームも力をつけ、西日本で準優勝、東海地区で24年ぶりにリーグを制覇してのインカレだった。今のチームは下級生時から試合に出てきた仲間が揃うだけに、集大成の年。国士舘大の出足が良かった反面、自身が固かったと反省を述べたが、シュートだけではなくパスにも優れ、この試合では6アシスト。十分にその力を見せた。


ー試合を振り返ると、迫れた部分もあったかと思いますが。
「2Q終わりの7点差ぐらいまでになってきたときにもう少し丁寧に攻めたり、確実に2点を取りにいったり、もっといいオフェンスができたらまた少し流れが変わったと思います。そこを流れの中で攻めてしまった点がダメだったと思います」

ー確かに2Q終わりにいいシュートもあって良い雰囲気で終わっただけに惜しいですね。国士舘大はサイズのあるチームですが、やってみてどうでしたか?
「最初は大きいなと思ったんですが、西カレ(西日本学生バスケットボール選手権・関西インカレ)でも同じぐらいの高さと戦ってはいたので気にはならなかったです。シュートに関しては練習では経験できない間合いがあるので、そこでやられたのはあります」

ー相手はガンガン打ってくるタイプのチームですが。
「やっぱり出だしに原(#22)にあれだけやられてしまったので。マークマンである自分の責任だし、自分も入りは固くて下げられてしまったので、出だしを失敗したのは自分のせいかなとは思います。緊張はしてはいなかったんですけど、実力不足かと思います」

ー杉本選手は下級生の頃から主力でしたが、4回のインカレを経験してどうでしたか。
「独特な雰囲気があるんですけど、やっていて関東のレベルと戦えるのは楽しかったですし、非常に自分を成長させてくれるいい舞台だと思います」

ーパスなどもうまいですが、ずっとガードだったのでしょうか。
「高校のときに1から4番まで全部経験させてもらいました。中京のバスケットって5番は5番の仕事をする感じなんですが、1から4はセットプレー上誰が何番でもできるというスタンスなので、それは高校の経験も生きるし、良い部分でしたね」

ー4年間を終えて今どんな気持ちですか。
「入ってきたときは正直なところこのチームで勝っていけるのかという悩みはあったんですが、そこは松藤先生が下級生の頃から自分たちが4年になったときにできるフォーメーションを作っておいてくれて、2年、3年とやらせてくれました。それで今年は西カレでも結果を残せたので、これは関東とも勝負ができると思っていました。でも最後はまだ自分たちのシュート力や経験不足が出た試合だったなと思います」

ーでも1年おきのインカレでは毎年成長が見えたチームだったと思います。
「そうですか。周りからそう思ってもらえるなら、自分でもそうなのかなと思えて嬉しいです。練習でも年々スタートとサブメンバーのやり合いも激しくなって来ました。後輩たちにはそういう練習の雰囲気を継いでもらって切磋琢磨して、来年こそは関東をどこか崩してベスト8に入って欲しいです」

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「もっと集中していかないとここから先は勝てない」
勝利にも気を引き締めて次を目指す

◆#50伊澤実孝(明治大・3年・PF)
141127izawa.jpg得意の中距離を中心に、26点10リバウンドで特に得点面でチームを牽引して勝利に導いた。大きな相手のマークがきてもうまくかわしてシュートできる上手さがある。日体大の2mセンターにもまったく臆することなく、ゴール下も攻めていった。リーグ後半からチームの状態も上向きだ。昨年同様、決勝の舞台までたどり着けるか、ここからさらに上の勝負が待つ。


ー試合を振り返って。
「前半はディフェンスの意識はあったんですが、相手に点を取られる場面が目立っていました。相手のオフェンスリバウンドも多かったので、そこを後半は修正しようとしていたんです。でもそこを修正しきれずに、自分たちの足が止まったときに走られる部分が3Qには多かったですね。でも、チームの課題である我慢をすることができて、悪くはない試合でした」

ー得点に関しては1Qから取れていたかなと。
「自分たちが前半で40点を取るというのは本当に珍しい試合で、そこで今日は本当に助かったと思うし、点が取れる部分で今日の我慢につながったと思います。明日の拓大戦に向けてまたこれを続けていかないといけないと思います」

ー初戦は前半でだいぶもたついてしまいましたね。
「試合が久しぶりで、初戦という入りの部分で自分たちがいい流れを作れず、1Qはずるずるいってしまいました。2Q目も修正しきれませんでしたがディフェンスで我慢できて、後半3Qに守って走れました。今日はそうした反省からどうやれるかということも指示されていた部分です」

ー3Qには少しリバウンドが相手に行って、伊澤選手が止められた部分もありましたが、相手が変わった部分はありましたか?
「どちらかというと自分たちの問題です。後半の入りで、最初は普通にできたと思うんですが、走られる時間帯があって、チームとして気持ちが切れた部分も少しあったかなと思います。そこを今日は我慢できましたが、これから上位組とやるときにはもっと大事だと思います。しっかりしないといけないです」

ー伊澤選手がかなり積極的に打っていきましたね。
「今日は1Q目からいい感じにシュートが打てました。マークも結構空いたり甘かったりしたので積極的にやれましたね」

ーいいところで決めてもいつも本当に表情が変わりませんね。
「決まらないと思ったら打たないので。決まってそれが普通、という感触ですね。入らなかったら少し考えるくらいです」

ー冷静ですね。同点にされた部分も焦りはなかったですか?
「今日はディフェンスに対する意識が高くて、あまり心配はしていませんでした。あとはディフェンスはチームの問題ですが、オフェンスは個人として調子が良かったので、自分が少しずつ前に出て取っていければいいかなと思っていました」

ーあと課題はありますか。
「相手の速攻のときとかハリバックが遅くて何度も攻められたところですね。一試合通して徹底しないとここから先は勝っていけないので、そこはまた気を付けていきたいです」

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「声をかけ続けることを意識してきた」
主将としてチームを引っ張った熱い気持ち

◆#1本間 遼太郎(日本体育大・4年・主将・PG)
141127honma.jpg常に声を出しチームを鼓舞する熱いハートを持った主将として、2部リーグを勝ち抜いてきた。リーグ戦では本間のプレーで勝った試合も少なくない。明治大の強力なディフェンス相手に、何度も走り、立ち向かうと同時に、笑顔で仲間を励まし続けた。涙はなかった。自分が泣いて暗く終わりたくないという主将としての気遣いからだった。そして、プレーでも最後までその気迫が途切れることはなかった。


ー今の気持ちは。
「終わってしまったなと。この試合に勝ってオールジャパンに残ればまだこのメンバーで続けられたんですけど、今日で終わってしまったのはすごく残念です」

ー伊澤選手(#50)のところがポイントだったと思いますが。
「そこを押さえることはもちろん考えていて、中東くん(#12)のところは少し押さえられたんですが、その分伊澤くんのところでやられました。追いついてそこから先の部分は疲れもあってなかなか足が動かなかったですね」

ー後半にリバウンドが取れ始めましたね。
「ボックスアウトをしっかりして、ディフェンスリバウンドを取るというのは、このチームが始まってからずっと言い続けていました。それが実行できたと思います」

ーずっと走る展開に持ち込みたくて、ようやく後半にそれを出していけたのかなと。
「そうですね。前半はやはりリバウンドが取れなかったので、そこで走れませんでした」

ー苦しい展開でしたが、本間選手がずっと笑顔でみんなに声をかけ続けていたのが印象的でした。
「やっていた間、楽しみながらできました。声をかけるときも自分が苦しそうだとみんなも苦しいと思うし、無理でも余裕の雰囲気を出してみんなを安心させてあげたくて、そうしていました。上手くできないので、一生懸命動きまわって声を出すしかないんですよね」

ー入れ替え戦は本当に惜しい試合でしたが、そこからの期間はどうでしたか?
「1部に上がる目標がひとつあって、それは達成できなかったんですが、もうひとつ日本一になる目標も持っていました。だから気持ちは切れることなく、モチベーションを上げてやってきました」

ーこの秋シーズンを通して、日体の戦い方やスタイルがかなり形になったと思いますが。昨年はそれが固まらないまま結果が出ませんでしたよね。
「去年はまとまらない感じでしたが、今年はチームでやることを徹底しようと。ディフェンスから走る、リバウンドを取るという単純なことなんですけど、そういう細かい基本をしっかりやれた試合は勝てましたね。それが自信になってリーグからも成長できました」

ーその中でキャプテンとして心がけていたことは。
「試合中、練習中から声をかけ続けることですね。常にそれをやることで勝負どころでもシュートを決める、自分が何とかできるようにしようと心がけてきました」

ーあと一歩足りなかったのは何だと思いますか?
「バスケットだけじゃないなと思いました。もうひとつ何か気遣いができていたりすれば、試合中にノーマークを見つけてディフェンスについたりできます。今年は下級生に助けられながらやってきたので来年以降はもっと良くなると思います」

ー日体大での4年間はどうでしたか?
「人としてすごく成長できたと思うし、たくさんの方々に応援してもらって楽しく終わることができました。日体大に来て良かったと思います。やりきったと思います」

ー1部も2部も経験しましたが、藤田監督が普段の生活を含めて一からやり直そうという考えでやってきましたよね。
「僕らは藤田さんの一期生で、その前のことはわかりませんが、バスケットだけじゃなく、他のこともきちんとしていくことがバスケットにつながるなと思いました。部員も多くてみんなが応援に来てくれて、それも励みになりました」

ー後輩には何を伝えたいですか。
「形的なことを言えば1部に復帰してトーナメントやインカレで優勝して欲しいでんすが、悔しさを忘れずに一試合一試合全力で戦うことですね。もっともっと精神的に強くなって欲しいですね」

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「やってきたことには胸をはれる」
最上級生として示したもの

◆#9出羽崚一(日本体育大・4年・SG)
141127dewa.jpg3Q、追い上げの起点となって得意の走る展開を出した。その流れで得たフリースローを決められなかったのは本人としても悔しいところだろう。しかしチームとしては今年は全力で戦ったといえる。リーグ後半にかけてめきめきと良くなり、勝負強さもついてきた。あとは後輩に託すが、チームのために、後輩のためにできたことには胸を張り、日体大での4年間を終える。


ー悔しいですね。
「悔しい、本当に悔しいですね」

ー試合を振り返って、前半は少しうまくいきませんでしたね。
「個人的には前半うまくできなくて、気持ちが空回りしていました。そこで仲間に助けられて、後輩も思い切ってプレーしていて、なんとかついていくことができました。後半こそチームのために頑張ろうと思って、泥臭くディフェンスから頑張ろうと思ってやっていました」

ー明治のディフェンスが厳しかったのでしょうか。それとも自分がそれ以上に空回りしていた?
「前半は本当に、明治のディフェンスもいいんですけど、個人的な問題ですね。シュートも力が入ってしまってオーバーになってしまっていました」

ー後半はリバウンドが取れて、出羽選手と本間選手が走るという展開に持ち込めましたね。
「そうですね。なんとか追いつくことはできたんですけど、最後はなんというか、何で離されちゃったんだろうって。皆川(#51)にやられたところもみんなバテてたというか、足が動いていなくて3線まで寄れていなかったですよね。ちょっとそこで出ていたかったのはあります。仲間は信じていましたが」

ー最後に懸けるという意味ではインカレまではいい練習ができましたか。
「充実していました。後輩もついてきてくれて、いろいろ声をかけてくれて、自分たちも引っ張っていこうとしてやったことは胸を張って言えます。チームとしてひとつになれていました」

ー下級生もスタメンに入っている状況でしたが、今年はその中で4年としてやれましたか。
「後輩も思い切ってプレーしているし、自分にできることをまずやろうと思っていました。ハーフコートオフェンスは日体はインサイド中心になるので、オールコートになったときに、速い展開で持っていくのが自分の仕事だと思って徹底的にそれを練習してきました。最後はそういうプレーもいくつか出すことができたので、それがいい点だと思います」

ーそうしたプレーで追いついたんですが、逆転できない1点が重かったですね。
「個人的にはその勝負どころでフリースローが落ちてしまったのが。逆転できる本数があったのに、それが入らなかったのは勝負弱さです。まだバスケ終わりじゃないので、今後の人生でもっと生かしていきたいと思います。チャレンジ精神を持ってこれからも努力し続けていきたいと思います」

ー大学4年がこれで終わりになりましたが。
「1年のときは正直先輩がおっかなくて(苦笑)。横江さん(11年度卒・現bj滋賀)、北川さん(13年度卒・現NBL広島)と同じ部屋で、すごくしごかれました。毎日毎日必死で、練習で考えることもできない状態でした。でも年を重ねるにつれて余裕ができて下の面倒を見たり、下に声をかけられるようにもなりました。悪い伝統もあったので、自分たちの代でなくしていこうとしてそれも変えたし、そういうことをやっていいチームになったと思います。後輩たちも心から慕ってくれて、チームを変えられたかと思います。ライオンズになったことでまた新たに変われたと思いますし。藤田さんの一期生として後輩に残せたものは多いと思います。胸を張って追われたと思います」

ー藤田さん一期生でライオンズでも一期生ですね。
「そうですね。結果は惜しかったですけど、後輩も自分たちの背中を見てくれていたので、やってくれると思います。あいつらはすごいです。自分が1年や2年であんなプレーできなかったですからね。だから思い切ってプレーできる環境が今はあるので、下級生がどんどん声を出して引っ張ってくれるし、頑張って欲しいです」

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「後輩に伝わるものがあればいい」
やりきった4年としての仕事

◆#14星野和希(白鴎大・4年・PG)
141127hoshino.jpg2年の頃から試合に使われ始め、スタメンを務めるまでに成長した。アグレッシブな大釜とは違うコントロールベースでありながら、攻める特徴もある。白鴎での4年間、2部から1部に上がり、派手な経歴はなくてもできることがあると後輩には伝えたつもりだ。それをあとは下の選手たちが受け止め、引き継いでいって欲しい。


ー試合を振り返ってみて。
「今回は自分たちはベスト4を狙って、その山場としてまずは拓大を潰すのが目標でした。嘉郎さん(落合HC)も健介さん(佐藤AC)も一生懸命やってくれて、いつもはマン・ツー・マンなんですけど、1-3-1のゾーンから入って、それが効果的に効いていた部分はありましたが、こっちのシュートもなかなか当たりませんでした。振り返ると相手の方が1枚2枚上手だったのかなと思います」

ーバンバ選手(#23)がいるところはなかなか攻めにくかったですか?
「こっちもイッサ(#23)がいますが、普段は同等の練習相手がいないので、ゴール下のレイアップやインサイドプレーの得点が少なくて、3Pやアウトサイドのシュートが多かったですね。それで点が止まってしまいました」

ー入れ替え戦のあと2週間ほどありましたが。
「あのあとはみんなインカレに切り替えて練習できました。2年前も入れ替え戦を通過したあと、1回戦で負けました。だから最初の東海大九州から一つひとつ倒していくということを考えていました」

ー東海大九州とは7点差でしたね。
「みんな緊張していてああいう試合展開になるのは想定内だったんですが、それ以上に自分たちのプレーができなかったのが競った原因だと思います。でもできないなりに勝つことが大事なのでそれは結果オーライかなと」

ー今年は大釜選手(#1)とチームを引っ張ってきましたね。
「今年が始まったときは去年のベースだった4年が一気に抜けてしまって、自分たちの代は高校時代に実績がある人はいません。今年結果を出さないと次から崩れていくなというのがあったので、すごくプレッシャーはありました。でもなんとか後輩に伝わるものがあればいいなと思って引っ張っていくだけでした」

ー入れ替え戦で勝ったとき、一番泣いていたのは星野選手だったと思うんですが、ここまでの苦しさを物語っている気がしました。
「それはもう重圧があったし、去年の4年生のことも考えたし、ヘッドコーチが変わったこともありました。いろいろあったので、そのまま潰れたらいけないと思ったし、自分たちの代で歴史を崩したくなかったので、その思いもすごくあってずっと泣いていたのかなと思います」

ーこういう経験を乗り越えて、今年は後輩にどういうことを伝えられたと思いますか?
「今年の4年、特に自分は去年の柳川さん(13年度卒・現NBL広島)や白濱さん(13年度卒・現NBLアイシン)のように能力では叶わないし、プレーでは見せられないので声を出し続けることとか、粘り続けることしか伝えられないなと。そういうことが伝われば自分たちがやってきたことが間違ってないなと思います」

ー今年は下級生もかなり積極的に試合に出した分、経験もできたでしょうね。
「途中で下級生メインになったときは、嘉郎さんからも2、3年後のことも考えていると言われました。そのとき自分たちが我慢してきたことで、入れ替え戦でも下級生が活躍してくれたので嘉郎さんや健介さんを信じて良かったなと思います」

ー2部から上がってきてさまざまなことがあった4年間でしたが、どんな4年でしたか?
「岡山県の田舎から出てきて、自分が最後に白鴎でコートに立てるとも思っていなかったんです。でも先輩についていって賢治(#1大釜)についていって、今まで味わったことのないインカレやリーグ戦、入れ替え戦、今まで見たことのない能力を持った人に会えて、すごくいい経験だったなと思います」 

ー昨年、柳川選手が後輩には泥臭く頑張ることや練習を頑張ることを大事にして欲しいという話をしていましたが、それは実感がありますか?
「本当にそういう部分がベースでした。去年は4年、特にキャプテンだった憂二さん(田中)さんがずっと言ってくれていました。自分もそれを賢治と一緒に伝えてきたと思うので、来年以降そこを土台に、また嘉郎さんの元で新しい白鴎を作っていって欲しいと思います」

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「メンタルが一番変わった」
自分次第でチームが変わることを意識した4年目

◆#3前川ジェシィ(関東学院大・4年・主将・F)
141127maekawa.jpg左手を骨折したのは10月半ば。入れ替え戦出場も視野に入ってあとわずか、という段階だった。試合のほとんどをスタメンが40分出続けている今年の布陣で、前川の欠場は痛いニュースだった。4年生として最後の年ということも惜しまれた。この状況で落ち込まない方がおかしいが、それでもなんとか切り替えてベンチでは常に声をかけ続けていた。プレーでのインカレ出場は叶わなかったが、前川の穴を埋めた永野の成長はひとつ嬉しいことだったに違いない。まだバスケットをあきらめたくないという思いを次につなげて欲しい。


ー怪我で出られずに終わってしまいましたが、終わってみてどうですか。
「筑波とは新人戦、トーナメント、今回インカレで1年間で3回やって、1回も勝てなかったんですが、後輩や周りは1部の強いチームとやれていい経験になったんじゃないかと思います。個人としては本当に悔しいしかなくて、多分戦って負けるよりも同じ舞台に立てない時点で何もできないので、それは悔しい気持ちしかないですね」

ー全く出られない状況でしたか。
「シュートもドリブルも、ちょっとの衝撃でもダメと言われています。2か月はかかるけど、まだ1か月半ぐらいでリハビリにも入れていない状態です」

ー怪我をしてからはベンチで積極的に声をかけたり、指示をしていましたね。
「落ち込んでも骨折したことには変わりないので、キャプテンとして明るく振る舞って、チームにプラスになることをしないとダメだと途中で気づきました。最初はすごく落ち込んでましたけど、切り替えてチームのために頑張ろうと思ってやってきました」

ー代わりに永野選手がスタメンになりましたが、彼には何か言いましたか?
「永野はここまでも出ていたんですが、2年で経験不足な部分もまだあります。でも素質があるのでつい強く当たってしまっていたんです。自分がプレーしていたときは特に。でも永野としても正論を言われて反論できなくて、落ち込んでパフォーマンスを発揮できなかったりしていました。出ているときはそれでもコート内でフォローすることもできましたが、今はそれがないので言えば落ちてしまうだけです。だから言い方も気を付けて、最大限のいいパフォーマンスができるように声をかけ続けました。でもリーグ戦の終盤に大東に負けて入れ替え戦がなくなった時に、泣きながら自分のところに来て、“すいませんでした”が第一声でした。そこでこんな重荷を背負わせてしまって、ほんとに悪いことをしたなと自分もハッとしたんです。そこからは絆も深まって、言おうとすることも理解して、自分も信じているので強くは言わずに“暴れてこい、頑張ってこい”ぐらいの声をかけになりましたね」

ーでも永野選手も少しずつ自信を持ったプレーになってきましたよね。
「そうですね。本当にあとは自信だけだったので」

ー大学の4年はどうでしたか?
「モチベーションが上がらない時期もありました。高校は京北は全国でも強いチームでキャプテンをさせてもらって。でもまだまだ知らないこともあったし、自分自身イライラすることもあったんです。でも関東学院大に来て1年から試合に出させてもらって、キャプテンもさせてもらいました。一番鍛えられたのは精神面ですが、後輩や仲間の反応が高校よりも手に取るように返ってくるし、自分の対応ひとつですごいパフォーマンスをしたり、ムードが悪くなってチームが下がったりしました。自分のメンタルが変わらないとチームが良くならないと思って、そこを一番の課題としてやってきて、それは成長した部分だと思います」

ー京北の走るバスケットとも全然違うバスケットもした4年でしたね。
「最初は全然慣れませんでした。でも1年のときにいたコーチが『お前は速攻も1オン1もすごくできるけど、セットプレーになったらもうだめだ』と言われて、それを自分でも感じました。バスケットを続ければすべてが京北のようなラン&ガンのようなチームでもないし、違うバスケも学ばないとやっていけないと思って、それは学ばせてもらったなと思います」

ー今後は?
「バスケをやらないで就職しようかと思ったんですが、怪我もあったのでこのまま終わりたくないなと思いました。だからここからまた頑張っていきたいと思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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