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2019.11.10 (Sun)

【2019リーグ1部】8位・日本大

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怪我人が多発する中で若手が経験値を積み
主将の松脇がチームを牽引


 今リーグはどこも怪我人が多い状況からスタートしたが、日本大も主力を欠いた試合が長く続くことになった。

191110matuwaki3.jpg リーグ戦前の#3駒沢の怪我により、前半戦のポイントガードは急遽#10杉本が担当。杉本にとっては得点を取りつつ、初のガードポジションを試行錯誤しながらこなす形になった。リーグ半ばに新人戦以後怪我で離脱していた#11高原が帰還するが、今度は#10杉本が怪我で戦列を離れることに。しかし#4上澤がそれに代わるように司令塔としての役割を果たし、#22飯尾もガードとしてプレーしてチームに貢献した。結果としてリーグ全体を通して出場し続けた主力は主将の#14松脇、#0シェイクで、ほかは出入りの多い2カ月半に。しかしその一方で起用されたメンバーは徐々に存在感を発揮し、#22飯尾、#60黒田、#59嶋田といったメンバーたちは大いに経験を積むことができた。

 スタメンが揃わない中でもアウトサイドシューターたちの勝負強さは健在で、劣勢でも4Qには追いつき、接戦を展開する試合は多かった。どちらかというとアシストに回ることを意識していたという#14松脇だが、勝負強さは別格。ここぞの3Pを何本も決めてランキングは1位。得点でも3位、アシストも10位とすべての場面で活躍。そして泥臭いディフェンスでも粘る#11高原のシュート力もあなどれない。そこに#10杉本も揃えばさらに得点力は厚みを増すだろう。#0シェイク、#8ジャワラをはじめ、経験を積んだインサイド陣の活躍も必須だ。2カ月半の経験をうまくインカレに活かせれば、躍進は期待できる。

写真:周囲の選手にプレーさせようとしている様子もあった松脇だが、結果を見ればチームを牽引する数字を叩き出した。


【個人ランキング(TOP10以内)】
#14松脇圭志 得点ランキング3位 368点
#0シェイク ケイタ 得点ランキング5位 355点
#14松脇圭志 3Pランキング1位 72本
#14松脇圭志 アシストランキング10位(45本)


【リーグ戦インタビュー】
#10杉本天昇(2019 LEAGUE PLAYER)
#3上澤俊喜(10/20)

※松脇選手、高原選手、飯尾選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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今季は1番ポジションにも挑戦した杉本。後半戦は怪我で欠場したがインカレでの復活を待ちたい。


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嶋田も出場時間が増えた。サイズを活かしたプレーでも貢献した。


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松脇の勝負強さが何度もチームを盛り上げた。


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黒田もスタメンとして経験を積んだ。


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安定した活躍でチームを支えたシェイク。


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上澤はポイントガードとして後半戦で見せた。


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アウトサイドからダンクまで4年間でプレー幅も広がったジャワラ。


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藤井も控えのポイントガードとしてたびたび貢献。


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後半戦で復帰した高原がオフェンスはもちろん、ディフェンスでも盛り上げ、チームにいい流れを呼び込んだ。



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EDIT  |  23:48  |  2019リーグ1部  |  Top↑

2019.11.10 (Sun)

【2019リーグ1部】9位・早稲田大

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怪我人が続き、劣勢の中でも
少数精鋭で戦い抜い抜いて1部残留


 5勝17敗、神奈川大と同率ながら直接対決の結果により9位でリーグ戦を終了。入れ替え戦は国士舘大とシーソーゲームになったがこれを退け、1部残留を果たした。

 早稲田大はここ数年でもっとも人数が少ない年だった。それゆえに一人あたりのプレータイムが伸びることによる疲労、怪我やファウルトラブルなどの懸念は常についてまわった。序盤は#39桑田、中盤では#7宮本、終盤には#8津田といったサイズも上手さもある選手たちが怪我で離脱したが、それでも周囲の選手がカバーしながら、2カ月半を乗り切った。終盤には明治大に敗れて降格の危機に立ったが、最終戦で神奈川大を下し、3チームが同率になった中で9位を確保し、国士舘大相手の入れ替え戦を制して1部残留を果たした。

191110komuro.jpg 出場し続けた#14柳川、#41小室の2選手は内外から常に重要な役目を担い、チームを鼓舞する声かけでも存在感を発揮。リバウンドで大いに貢献した#8津田の活躍も見逃せない。終盤の怪我が惜しまれるが、ベンチでもよくチームを盛り上げた。シュートの上手さに定評ある#7宮本、主将としての責任感が見えた#39桑田らはいずれも高校時代から実績ある選手。大崩れしない強さがあった。ここに色を加えたのが早稲田実業出身の#17髙阪。4年目にしてスタメン、バックアップとして重責を担い、9/15の青山学院大戦では3Pで勝利に大いに貢献。また、随所で飛び込んでくるオフェンスリバウンドも見逃せなかった。さらにルーキーの#12土家、#1神田は初めてのリーグ戦や入れ替え戦でも落ち着いてプレーし、若さあふれる司令塔としてチームを勢いづけた。

写真:反省は多いとしながらも、長いプレータイムを乗り切った小室。体調管理にも気を使った2カ月半だったという。


【個人ランキング(TOP10以内)】
#41小室 悠太郎 3Pランキング2位(40本)
#14柳川幹也 3Pランキング6位(34本)
#12土家大輝 アシストランキング7位(54本)


【リーグ戦インタビュー】
#17髙阪俊輔(9/15)
#7宮本一樹(10/5)
#39桑田裕平(11/10)


※小室選手、土家選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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主将としてチームを牽引した桑田。


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内外の器用さを見せる宮本。昨年よりも成長が見えた。


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要所の3Pや泥臭いプレーが光った髙阪。


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得点からリバウンドまで、高い身体能力を活かした津田のマルチなプレーぶりはチームに欠かせなかった。


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熱いプレーでチームを盛り上げた柳川。


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土家と同じく、ルーキーながら存在感を見せたガードの神田。泥臭くプレーする。


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EDIT  |  23:47  |  2019リーグ1部  |  Top↑

2019.11.10 (Sun)

【2019リーグ1部】10位・神奈川大

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スロースタートながら大事な勝負に勝ち抜き
下級生にも大きな成長が見えた2カ月

 1部2年目となった神奈川大は、5勝17敗で昨年よりひとつ順位を落とし10位。東洋大相手の入れ替え戦では2連勝して、1部残留を決めた。

 リーグ初週から惜しい敗戦が続いたが、これは昨年も同様の展開。昨リーグは終盤に中央大、優勝した東海大を下すなどして1部のポジションをつなぎとめたように、今年は延期試合となった10/30の白鴎大戦を逆転で下したのは大きく、最終週には法政大に勝利して降格枠から脱した。選手たちにも少しずつよくなっていけばいい、という心境が見られ、負けが続いても精神的に大きく崩れず、下位同士の対戦にきっちり2勝したことも1部残留の決め手になった。

191110osakabe2.jpg 数字でも存在感でも圧倒的な印象を残すのがエースの#75小酒部。ワンエースとなったことで昨年より厳しいマークにあいながらも、得点ランキングではダントツのトップを記録。3P、リバウンドとオールマイティに活躍した。2部リーグからスタートし、ダイヤの原石と言われた存在ももう3年目。今季は学生代表に選ばれ、韓国代表をあっと言わせるプレーも見せて輝きを放つなど、今や大学界でも注目の選手だ。苦しいときこそ強さをするタイプで、勝負どころをのシュートの数々を沈め、チームを勝利に導いた。個人的にはまだまだ課題とする部分もあるため、ここから先も真っ直ぐに伸びて欲しい選手だ。

 また、下級生の成長も目立ったリーグ戦になった。パワーフォワードの#11工は2m級の留学生と渡り合い、#34工藤は得点面、#51横山はディフェンスで終盤戦ではエースの守備を任されるなど、初のリーグ戦を戦い抜いた。司令塔である#3小針も2年生ながら持ち味の得点力を活かしつつ、チームをコントロール。また、リーグ終盤から入れ替え戦にかけては、3年生の#27二ノ宮や4年生の#5緒方、#6尾形が活躍。ディフェンスやリバウンドで相手を凌駕し、プレッシャーのかかる試合できっちり上級生らしいプレーを披露した。若く伸び盛りのチームでもあるため、1部残留という大きな財産を、来年のさらなる成長につなげて欲しい。

写真:専修大や筑波大といった相手にも接戦を見せ、東洋大との入れ替え戦でも逆転勝利に小酒部がエースとして役目を果たした。


【個人ランキング(TOP10以内)】
#75小酒部 泰暉 得点ランキング1位(552点)
#75小酒部 泰暉 3Pランキング4位(49本)
#75小酒部 泰暉 リバウンドランキング10位(DE43/0F113/TO156)


【リーグ戦インタビュー】
#27二ノ宮 杉太朗(9/14)
#21岡部優希・#3小針幸也(2019 LEAGUE PLAYER)
#75小酒部 泰暉(10/30)
#6尾形界龍・#51横山悠人(10/9)


※緒方選手、小酒部選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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苦しいときこそ真価を発揮した小酒部のシュート力。


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飛び込みリバウンドなど、高い跳躍で見せた尾形。


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岡部は鋭い動きと得点力、配球力もある。


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3ガードの一人、高橋もたびたび出番を得た。


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2年生にして欠かせない司令塔となった小針。


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東野の突破力はチームに勢いを与えた。


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3年の二ノ宮も成長著しく、チームに欠かせないキーマンになった。


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3年トリオの一人、工藤は得点力で見せた。


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ディフェンス力を買われた1年の横山は終盤戦で活躍。


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同じく1年の工は自分より大きなインサイドの選手相手に果敢に挑んだ。


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EDIT  |  23:46  |  2018リーグ1部  |  Top↑

2019.11.10 (Sun)

【2019リーグ1部】11位・明治大

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終盤戦でらしさを見せるもわずかに届かず
2部降格でチームの再起を図る


 苦戦の続いた2カ月半、明治大は最終的に5勝17敗、11位で2部降格となった。

 今季はスタッフ陣が入れ替わり、ヘッドコーチに鍵冨義宏、アシスタントコーチに斉藤勝一氏といった実業団で活躍してきたOB陣を迎え、新たなスタートを切った。激しいディフェンスと早い展開を武器にしたオフェンスは勢いがあり、また多くの選手を出場させて全体的な底上げをはかっている様子も伺えた。ただ、後半に課題が見える試合が多かった。特に惜しまれるのは神奈川大との2試合だ。1戦目は最後まで競り合い3点差と僅差の敗戦。2戦目も互角の状態から最後は引き離されてしまった。結果的に勝敗では神奈川大とは同率だっただけに、直接対決で2敗したことが明暗を分けた。しかし終盤戦の残り3試合、白鴎大戦、早稲田大戦、そして最終戦の法政大戦は3連勝。差し迫った状況になったところではあったが、ここでようやく力を発揮することができた。

191110sudo2.jpg 今年のチームは下級生が多く、主力としてコートに立つ#10須藤が最上級生としてチームを引っ張り、得点源となった。主将の#11奥野は怪我からの復帰が長引いたが、バックアップとして出場。そんな中、チームは3年生が主軸となり奮闘を見せた。司令塔の#15渡辺はアウトサイド、ドライブと多彩な攻撃で見せ、終盤戦の3試合では獅子奮迅の働きを見せた。「リーグの前半は、自分がしっかり中心とならなくてはいけないのにあまりできていない部分がありました。後半にかけて焦りも見えてきて、自分としてもチームに良い影響を与えたいと思ってきました」(渡辺)とリーグ戦の課題を振り返った。「来年の自分たちにもつながる」という最後の3試合を糧にしたい。そのほか、長い手足を活かしたプレーで見せた#56永田、力強さと上手さのある#7植松、高確率のシュートを見せた#34富田ら3年生の活躍は見逃せない。来年には一回り成長した姿を見せて欲しい。

写真:得点ランキング上位の実力を持ち、勝負どころのシュートもたびたび決めていった須藤。


【個人ランキング(TOP10以内)】
#10須藤昂矢 得点ランキング3位(368点)
#15渡辺翔太 3Pランキング5位(47本)
#15渡辺翔太 アシストランキング5位(68本)


【リーグ戦インタビュー】
#56永田 渉(9/17)


※須藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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最終の3試合ではいいプレーを連発し、3連勝。


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長い手足を活かしたプレーで貢献した永田。


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ファイティングスピリットあふれるプレーを見せた渡辺。


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インサイドやペリメーターのシュートで見せた植松。


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今季より出番の増えた常田。


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バックアップガードの塚本。


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後半戦では高いシュート確率を見せた富田。


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主将の奥野は昨年の怪我から復帰し、バックアップを務めた。


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EDIT  |  23:44  |  2019リーグ1部  |  Top↑

2019.11.10 (Sun)

【2019リーグ1部】12位・法政大

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苦闘が続いた1部へのチャレンジ
力を蓄え、再びの浮上に期待

 今季1部にチャレンジした法政大は、3勝19敗で2部降格でリーグ戦を終えた。

 初勝利は第4戦。日本体育大相手に立ち上がりからシュートの好調さを見せ、昨年全敗した相手に白星をあげた。しかしその後は思うように勝ち星を増やすことができず、リーグ途中からは#15米山、#14小野らの欠場も続き、メンバーが揃わない試合も多かった。しかし終盤戦では上位の筑波大と接戦を展開するなどいいプレーを見せる試合もあり、力の片鱗は見せた。

191110mizuno2.jpg チームの中核として、司令塔の#30水野が大きな責任を担った。終盤に入った11/2の青山学院大戦で足を痛めて次の試合は欠場したが、1試合平均30分近い出場時間で得点、アシストに奮闘。チームを引っ張り続けた。ウイング陣は高い機動力のある選手が揃い、#51金本や#1川島といった選手は高い運動能力を見せ、#14小野もたびたび豪快なドライブで相手コートを割っていき、また終盤戦ではルーキーの#2澁谷もシュートで見せた。インサイドでは#24鈴木、#31戸井、#33茨城などサイズのある選手が揃い、1部のビッグマン相手に果敢に挑み、戦った。

 今季は昨年以上に各大学がホームゲームを開催したが、法政大は白鴎大、東海大、青山学院大のホームでアウェイチームとなり、その点では不利だったともいえる。それでも10/6の白鴎大戦では#30水野が28得点、#24鈴木が15点をあげる活躍を見せ、ホームチームを撃破する見事な勝利もあった。

 来季は2部からのスタートとなるが、主力の多くはチームに残る。1部の経験を大事に再度1部の壁を破れるような成長を見せて欲しい。

写真:アシストから得点まで水野がチームを牽引。プレータイムも長かった。


【個人ランキング(TOP10以内)】
#30水野幹太 3Pランキング8位(38本)
#30水野幹太 アシストランキング3位(74本)


【リーグ戦インタビュー】
#30水野幹太(9/8)
#24鈴木悠介(10/6)


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初勝利は日本体育大相手の大きな1勝だった。


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白鴎大のホームゲームでは序盤から好調で勝利を収めている。


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シュート力に定評のある濱田。


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抜群の身体能力を見せた金本。


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安定したプレーぶりを見せた川島。


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3P、アシストランキングとも上位に食い込んだ水野。


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切り込むプレーで見せたガードの小野。


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ペリメーターのシュートの上手さも見せた鈴木。


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インサイドで役割を果たした戸井。


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主将の米山も内外できる選手。途中の欠場が痛かった。


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2019.11.10 (Sun)

【2019リーグ1部】11/10レポート(早稲田大VS神奈川大)

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【早稲田大が勝利して神奈川大とともに入れ替え戦へ】

 最終日の第一試合、明治大と法政大の対戦で明治大が勝利した。この結果から、第二試合の早稲田大は、最終の神奈川大戦で負ければ自動降格が決まり明治大が1部残留、勝てば入れ替え戦進出となる状況で、試合が始まった。

191110miyamoto.jpg 早稲田大は既に自動降格回避を決めた神奈川大に対し、1Qから激しいディフェンスで当たると、オフェンスでも積極的にアタックし、シュートが決まっていった。す~ロースターターの神奈川大は早稲田大の勢いもあって18-10と出遅れた。2Q、神奈川大は#51横山(1年・SG・実践学園)がドライブ、#21岡部(3年・PG)の3Pなどでいいところを見せて差を詰める。しかし早稲田大も#12土家(1年・G・福大大濠)、#41小室(3年・C)の3Pが入るとリードを広げる。神奈川大は#3小針(2年・PG)がQの終わりのブザーとともに超ロング3Pを決めるファインプレーもあり、34―27と追いかける展開ながらいい終わり方で前半終了。

 しかし3Qも早稲田大が押した。神奈川大はシュートを打っているが、リングからわずかに外れて決めきれない。一方の早稲田大はアウトサイドも前節と違ってよく沈むと47―37と10点リードで4Qに入り、そのまま流れを掌握。#39桑田(4年・F)のバスケットカウントも出て波に乗る。神奈川大は残り3分半で#3小針が5ファウル退場。最後は71―58で早稲田大が勝利し、自動降格は回避。9位で順位を確定し、神奈川大が10位で入れ替え戦に進むことになった。

191110osakabe.jpg 早稲田大は前節の明治大戦ではアウトサイドシュートが決まらずに苦戦したが、この日は好調だった。1部9位の入れ替え戦での対戦相手は2部4位の国士舘大。9位は予め1勝がついた形での試合になるため、1勝すれば2勝先勝となり、1部残留が決まる。

 神奈川大は前節で出し尽くしたか、アグレッシブさに欠けた。ディフェンスで欠かせない要員になっていた横山が途中で足を痛めて下がったところが気になるが、最終週は二ノ宮の活躍も光り、2か月でチームの成長も見える。10位チームは2部3位の東洋大と3戦のうち2戦先勝方式での入れ替え戦を戦うことになる。

写真上:早稲田大は宮本が20点。津田のいない分、内外での働きが重要になる。
写真下:神奈川大は小酒部の点数も控えめだった。入れ替え戦でもマークされる状況が予想されるが、エースとしてチームを勝利に導けるか。

※早稲田大・宮本選手、神奈川大・尾形選手、横山選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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EDIT  |  23:35  |  2019リーグ1部  |  Top↑

2019.11.09 (Sat)

【2019リーグ1部】11/9レポート

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神奈川大が5勝目で10位以上を確定
2部降格チームの決定は最終日に持ち越し


 いよいよ1部リーグは最終週を迎えた。前節の時点で決まっているのは大東文化大の優勝と8位白鴎大の順位のみ。それ以外は残りの2試合ですべて決定する、まさに大詰めという状況にあった。

 入れ替え戦枠内の9〜12チームは既に決定していた。最終週の直接対決で勝負を決する状況だったが、神奈川大が法政大を下して抜け出し、2部降格を免れて入れ替え戦に回ることが決定。残りのチームは明治大が4勝、早稲田大が4勝、法政大が3勝だが結果次第で同率の三つ巴となることもあり得る、緊迫した状況で最終日を迎えることになった。


◆神奈川大VS法政大

191109ninomiya.jpg 4勝の神奈川大と3勝の法政大。神奈川大は勝てば降格を回避できるとあって、立ち上がりから気迫の見える試合となった。序盤は#3小針(2年・PG)、#75小酒部(3年・SF)ら神奈川大のアウトサイドが好調に決まりリードしたが、法政大も#24鈴木(4年・C)のシュートなどで追いついた。しかし法政大も外が決まらず神奈川大が1Qは21―16とリード。2Qも大きな差はないまま進む。神奈川大が逃げては法政大が追い上げる形で前半は39―36。3Q、一時は神奈川大が#75小酒部、#3小針の3Pもあって10点以上のリードを得るが、法政大は積極的なアタックで追い上げ、58―54の4点差にして終了。4Qも先に逃げたのは神奈川大。5人が声を出してチームを鼓舞する。しかし法政大も粘り、残り1:49で#14小野(2年・PG)が切れ込み、バスケットカウントを決めて2点差に。残り1分、神奈川大はフリースローを1本決め、3点のリード。法政大は#14小野のフローターで69―68と再び詰め寄るが、残り18秒でのルーズボール争いは神奈川大に軍配。さらに#30水野(3年・PG)のアンスポーツマンライクファウルもあって71―68。法政大は残り5.6秒から最後のオフェンスにかけるが、ディフェンスに寄られてサイドラインを割り、そのまま試合終了。

 神奈川大はこれで5勝目。入れ替え戦への進出が決定した。法政大は3勝で最下位にとどまるが、最終戦に4勝で3チームが並んだ上で得失点で上回ることができれば順位は浮上する。まだ最後までわからない。

写真:神奈川大は二ノ宮が18点7リバウンド。自分よりもサイズの大きな相手に一歩も引かず決めていった。



◆早稲田大VS明治大

191109watanabe.jpg 3勝の明治大と4勝の早稲田大の戦いは、立ち上がりから明治大に勢いがあった。序盤から#34富田(3年・F)のシュートがよく決まり、ややリード。早稲田大は#12土家(1年・G・福大大濠)がアタックしてねばるが、難しいシュートも決め切った明治大が17-23でリード。2Q、早稲田大は3Pも決まりいいペースだが、オフェンスリバウンドが取れずシュートチャンスが増えない。明治大は#10須藤(4年・SG)を中心に攻守で粘る。終盤に難しいシュートを決めた#7宮本(2年・F)早稲田大が点差を詰め29-32で折り返す。3Q序盤は1点を争う展開に。先に抜けたのは明治大。速攻を決め、#10須藤のバスケットカウントで10点差に。早稲田大はリングにアタックし再び食らいつくも、終盤に#52溝口(2年・C)がゴール下を決め切り45-53で明治大がリードし最終Qへ。4Q、早稲田大は前からダブルチームを仕掛けていくが、明治大は落ち着いてボールを運び、#34富田を中心に得点し10点リードを保つ。早稲田大は残り6分半で#39桑田が5ファウルとなり退場。明治大は攻め続けて直接対決での得失点を上回る24点差をつけ、54-78で勝利した。

 明治大は4勝目をあげ、この時点で自動降格圏内から脱した。しかし、早稲田大が最終節で神奈川大との試合に勝利すると、最終戦に勝っても自動的に降格が決まる。この日18得点フル出場の渡辺「とりあえず勝つことを考え、後半点差が開いたところから得失点差を考えるようになった。リーグ戦後半にかけて焦りもあり、自分としてもチームに良い影響を与えたいと思ってきた。得点源は昂矢さん(須藤)ですが、マークされますし、今日の3Pみたいに、自分が勢いをつけていきたいなと思う」と試合を振り返った。また明日の試合については「早稲田大の結果次第というところもありますが、リーグ戦4勝しかしていない。情けない数字なのであと1勝を取りたい。法政大も気合いを入れてくると思うので、受け身にならずに、今日のように良い流れで勝ちたい」と安堵が見えるとともに、最終戦にも気を引き締める。

 一方、早稲田大は前節で怪我をした津田の欠場が痛く、リバウンドが取れない状況に陥った。この試合に破れたことにより、自動降格圏に。最終節の神奈川大戦で勝利すれば、入れ替え戦、負けると自動降格と厳しい条件となった。全ては明日の第1、第2試合で決まる。

写真:明治大は渡辺が推進力となり、最後の粘りを見せている。



◆東海大VS青山学院大

191109dan.jpg 2位青山学院大と5位の東海大の戦いは、ロースコアで互いに守り合う展開となった。1Qから互いに得点が伸びず13―15で幕を開けると、2Qも互いのディフェンスを突破しづらい状況が続いた。中盤から青学大がやや抜け出すが、一方の東海大は攻守とも機能しない。青学大は残り2分#52赤穂(3年・PG)のドライブも決まると、11点リードしてようやく流れが出てくると、前半は23―36で終了。3Q、東海大は#11大倉颯太(2年・G)から#19西田(3年・SG)らへパスが出て、シュートを決めて追い上げるが、青学大も#52赤穂、#21納見(4年・G)のアウトサイドが決まり、大きく詰めさせない。東海大は途中から再び停滞してしまうと40―50の青学大のリードで4Qへ。しかし開始3分間で2―0と互いにスコアが伸びない。青学大は残り3:40でも4点しか取れず、東海大は#19西田の3Pが決まってようやく5点差に迫った。残り1:41、東海大は#25平岩(4年・C)のタップで53―56と3点差に迫った。しかしこの試合ここまでゴール下でプレーさせていなかった#7ナナー(4年・CF)のところに遂にボールが入り、青学大も簡単には詰め寄らせない。東海大は終盤、#19西田のスリーにかけるがこれが決まらず、反対に青学大に再びゴール下、フリースローで差を広げられてしまい57―63で青山学院大が勝利した。

 青学大は専修大が勝利したため3位へ。最終日は日本大と対戦する。東海大は自分たちをかわして5位にジャンプアップした日本体育大との対戦で順位を決する。

写真:青学大は最後にナナーのところで2本、ゴール下が決まったのが大きかった。



◆日本体育大VS日本大

S__473890821.jpg 日本体育大が1Qから速い展開で得点し、リードしてそのまま逃げ切った。日本大はさらに怪我人が増えて選手が減った状況で序盤にミスが続き、なかなか立て直せず。1Qから10-27と大きく出遅れる。2Qも日体大のペースが続き、30-54で前半終了。後半も日体大のペースは落ちず、速攻と3Pが良くあたり点差をつけていく。4Qは控えのメンバーも出場し、90-67で快勝した。日本大は怪我人が多い分、徐々に試合経験を積んだ選手たちの良さが光った場面もあった。しかし日体大の勢いが上回る結果となった。
日本体育大はリーグ後半は青山学院大以外には負けなし。この勝利により5位浮上となった。明日の試合結果次第でインカレのシード4枠獲得の可能性も残っている。日本大は11勝で現在7位。8位の白鴎大と10勝で勝率が並んだ場合は、得失点差で8位となる。

写真:日本体育大は4Qに主将の武藤が出場。3Pが入るとベンチも盛り上がった。



◆筑波大VS専修大

191109ab.jpg 2位以下の順位争いも熾烈になっているが、1Qは18—18と互角で入った戦いは、2Qに専修大が抜け出し、#30アブ(4年・C)、#23キングの機動力などを軸に抜け出すと32—42と10点リードで前半を終える。3Qの入り、専修大は#46寺澤(2年・F)、#34盛實(4年・G)のアウトサイド、#30アブのスティールから#12西野(3年・F)のレイアップにつなげるなど、畳み掛けて差を広げる。筑波大はゾーンを敷いてターンオーバーを誘い、#27山口(3年・SG)のシュートなどで追い上げ、54―61で3Q終了。4Q、#1山本(2年・F)のシュートで再び専修大は10点のリードし、そのままの状況で試合は進むが、残り2分から筑波大が次々得点していき、残り1:17で#88牧(4年・SG)のシュートが決まると点差は2に。そこから入れあいになるものの、勝負どころで#75井上(2年・C)が放った起死回生の3Pは決まらず。74―76で専修大が逃げ切り勝利を決めた。

 専修大はこの勝利により、3位浮上。最終戦で大東文化大と対戦する。筑波大は4位へ。白鴎大との対戦を残す。

写真:専修大はアブが18点。ほか盛實、キング、西野ら主力が2桁得点で逃げ切った。



◆白鴎大VS大東文化大

191109bra.jpg 優勝が決まっている大東文化大と負けが続いている白鴎大の対戦は、最後までどちらに転ぶかわからない展開となった。立ち上がりは白鴎大がよく、大東大は3分間以上無得点が続き、1Qは22-15で白鴎大がリード。2Qは大東大#13小谷(4年・SF)が3本連続で3Pを決めると一気に点差を詰めた。残り1分で同点とすると、ブザーとともに#34中村浩陸が3Pを決め逆転し32-34で折り返す。後半はシーソーゲームが続いたが、3Qは大東大がややリードし54-56となって入った4Qは開始2分半で白鴎大の#32三浦(4年・SG)が3Pを決め逆転。終盤まで1点を争う展開となる。大東大は#12中村拓人(1年・PG・中部第一)が技ありのシュートを決めるが、残り1分半、白鴎大は#66松下(2年・PG)が3Pを決め再び逆転。さらに#52ブラ(2年・C)のフリースローで3点リードに。大東文化大はタイムアウトを取るも、その後の14.4秒からのオフェンスは決まらず67-70で白鴎大が勝利した。大東大は途中で飴谷が負傷し一時ベンチへ。優勝が決まっているだけに怪我だけは避けたい所だ。白鴎大は雰囲気が悪い試合が続いていたこともあり、嬉しい1勝だった。最終日の結果次第で順位も上がる可能性を残す。

写真:白鴎大はブラがモッチをよく守った。


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2019.11.09 (Sat)

【2019リーグ】11/9結果(1部・第21戦、2部・第22戦最終日)

【1部】横浜国際プール

神奈川大学71(21-16,18-20,19-18,13-14)68法政大学
早稲田大学54(17-23,12-9,16-21,9-25)78明治大学
東海大学57(13-15,10-21,17-14,17-13)63青山学院大学
日本体育大学90(27-10,27-20,24-15,12-22)67日本大学
筑波大学74(18-18,14-24,22-19,20-15)76専修大学
白鴎大学70(22-15,10-19,22-22,16-11)67大東文化大学


第20戦試合終了時(11/6)

優勝・大東文化大学 18勝3敗
青山学院大学 15勝6敗
専修大学   15勝6敗
筑波大学   14勝7敗
日本体育大学 14勝7敗
東海大学   13勝8敗
日本大学   11勝10敗
白鴎大学   10勝11敗
神奈川大学  5勝16敗
明治大学   4勝17敗
早稲田大学  4勝17敗
法政大学   3勝18敗

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【2部最終日】国士舘大学多摩キャンパス

関東学院大学94(18-24,28-17,28-20,20-13)74山梨学院大学
上武大学79(25-17,18-12,25-9,11-21)59明星大学
順天堂大学64(14-18,10-25,16-25,24-16)84東洋大学
慶應義塾大学80(18-17,15-13,20-25,27-16)71江戸川大学
駒澤大学56(15-25,9-20,12-21,20-28)94国士舘大学
拓殖大学83(29-18,13-22,16-18,25-18)76中央大学


全22戦終了(11/9)

拓殖大学   20勝2敗
中央大学   15勝7敗
―――――――――――↑1部昇格
東洋大学   14勝8敗
国士舘大学  14勝8敗
―――――――――――↑1部との入れ替え戦へ
関東学院大学 13勝9敗
明星大学   12勝10敗
江戸川大学  10勝12敗
上武大学   10勝12敗
―――――――――――↓3部との入れ替え戦へ
駒澤大学   9勝13敗
順天堂大学  9勝13敗
―――――――――――↓3部降格
慶應義塾大学 6勝16敗
山梨学院大学 0勝22敗

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2019.11.09 (Sat)

【2019リーグ】11/10試合予定(1部・第22戦最終日)

【1部・最終日】横浜国際プール

10:00 明治大学 vs 法政大学
11:40 早稲田大学 vs 神奈川大学
13:20 日本大学 vs 青山学院大学
15:00 日本体育大学 vs 東海大学
16:40 大東文化大学 vs 専修大学
18:20 白鴎大学 vs 筑波大学

※入場料(1・2部有料)や4部以下、最新ニュースについては関東大学バスケットボール連盟の公式サイトを参照ください。



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2019.11.08 (Fri)

【2019リーグ】11/9試合予定(1部・第21戦、2部・第22戦最終日、3部・第15戦最終日)

【1部】横浜国際プール

10:00 神奈川大学 vs 法政大学
11:40 早稲田大学 vs 明治大学
13:20 東海大学 vs 青山学院大学
15:00 日本体育大学 vs 日本大学
16:40 筑波大学 vs 専修大学
18:20 白鴎大学 vs 大東文化大学

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【2部・最終日】国士舘大学多摩キャンパス

10:00 関東学院大学 vs 山梨学院大学
11:40 上武大学 vs 明星大学
13:20 順天堂大学 vs 東洋大学
15:00 慶應義塾大学 vs 江戸川大学
16:40 駒澤大学 vs 国士舘大学
18:20 拓殖大学 vs 中央大学

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【3部・最終日】帝京平成大学池袋キャンパス

◆sコート

12:00 西武文理大学 vs 桐蔭横浜大学
13:50 東京成徳大学 vs 玉川大学
15:40 埼玉工業大学 vs 立教大学

◆bコート
12:00 明治学院大学 vs 東京経済大学
13:50 國學院大學 vs 埼玉大学
15:40 国際武道大学 vs 帝京平成大学


※入場料(1・2部有料)や4部以下、最新ニュースについては関東大学バスケットボール連盟の公式サイトを参照ください。


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2019.11.07 (Thu)

【2019関西リーグチャレンジマッチ決勝】11/7 大阪体育大VS大阪国際大

地力の差を見せた大阪体育大が
インカレへの最終切符を掴む


 今年も関西のシーズン終盤の大一番、チャレンジマッチが、リーグ戦閉幕の4日後、東淀川体育館で行われた。昨年より各部を全勝で優勝したチームのみに出場権があるというレギュレーションもあり、今年ここで戦うこととなったのは、6部全勝の大阪国際大。これに対するは、1部5位を執念で確保した大阪体育大となった。

191107OGOSHI.jpg 所属するカテゴリの差の大きさゆえに、行方が全くの未知数となったこの一戦。立ち上がり、先手を打ったのは大阪国際大だった。#9森下(1年・PF・寝屋川西)が3Pを沈める。大阪体育大はその直後に#20山田(4年・SG)が3Pを狙うも外れ、やや不穏な流れ。だがその#20山田がジャンプシュートを決めて応援席も沸く。しかし#7坂本(3年・PF)がゴール下を決めて大阪国際大も盛り上がる。ただ、ここから流れは大阪体育大に。#20山田、#9藤本(3年・PG)の得点で逆転に成功。この間、大阪国際大にバイオレーションが続き、単発なオフェンスに陥る。反面大阪体育大は#11池田(3年・SF)のレイアップ、#14中原(2年・PF)のゴール下などで順調にスコアを伸ばし続ける。1Qで早くも2桁点差とすると、エンジンのかかった2Qは猛ラッシュ。持ち味の機動力を全面に出し、このQだけで30得点。大阪国際大は#14松原(1年・PG・神戸村野工業)の3Pなどもあるが、ファウルも出始め大きく引き離された。大阪体育大は、ベンチメンバーも起用しながら余裕ある試合運びを展開していった。最後は4年生のみのメンバーとし、107−52という快勝。2年ぶりのインカレ出場を決めた。

191107KAMEI.jpg 6部全勝優勝と言えども、さすがにこの舞台では地力差を示された大阪国際大。ただ、1年生を中心にしたチームであり、将来性を感じさせる。来年よりリーグ編成が変わることもあり、短い間にさらに力をつけ、上部のリーグを賑わせる存在になっていきそうだ。

 立ち上がりこそ出遅れたが、大阪体育大はさすがのパフォーマンスを発揮。終盤はベンチメンバーもコートに送り込んだが、スタメンと変わらない働きを見せたことは、今後に向けて収穫だろう。インカレの舞台は2年ぶり。貫いてきている脚力を活かしたバスケットがどこまで通用するか、期待したい。

写真上:最後のインカレ枠を手にした大阪体育大は、主将の生越も果敢な攻めを見せた。
写真下:亀井も1年生の大阪国際大。成長が楽しみなチームだ。

※大阪体育大・山田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2019.11.06 (Wed)

【2019リーグ1部】11/6レポート(第4戦の振り替え試合)

191106aogaku2.jpg

第4節の延期試合を制したのは
4Qで逆転した青山学院大


 リーグ最終節まで1周間を切った。2度に渡る台風や被災などがあって伸び伸びになっていた、9月8日・第4節の延期試合、白鴎大と青山学院大の試合が1カ月を経てようやく実現された。勝てば順位を上げられる青山学院大と、連敗を脱した白鴎大の試合は最後まで接戦が続いた。


◆白鴎大VS青山学院大

191106aogaku.jpg

【ファウルがかさむ試合を青山学院大が抜け出す】

 1Qはインサイド、3Pと互いに決め合う立ち上がり。この日も前節より引き続きスタメンに入る#3板橋(3年・PG)の2本のスリーと、#24星野(4年・PF)の速攻ダンクが出た白鴎大がややリードするが、青学大も#2斉藤(3年・PF)が開始5分で3本の3Pを沈めて点数は互角。青学大は#7ナナー(4年・CF)が残り3分で2ファウルになりベンチへ。しかし#2斉藤4本目のスリーも出る。白鴎大は#25角田(2年・SG)がスリーを決めて譲らず。青学大は#52赤穂(3年・PG)が最後に倒れつつ技ありシュートを決め、22―22。同点で2Qへ。

191106itabashi.jpg 2Q、白鴎大はベンチ主体でスタート。出足は互いにターンオーバーが続き、開始4分で得点は4―2と伸びない。白鴎大はタイムアウトで修正をかける。すると#0関屋(1年・SG・飛龍)のパスアウトから#25角田、#24星野のスリーも続いた。ブザーギリギリに放った#7ギバ(1年・PF・常総学院)の3Pも決まると残り4分で白鴎大が8点のリード。両チームともここでスタメンに戻し、青学大は#2斉藤の3Pで落ち着くと、#21納見(4年・PG)の1本目も出た。さらに#7ナナーのレイアップ、#2斉藤の速攻で点差を詰めるが42―37の白鴎大リードで前半終了。

 3Qは#2斉藤、#21納見のアウトサイド続いて青学大が追い上げる。白鴎大はミスが続いてタイムアウトを請求。それでも4点ほどのリードは守っていく。残り2分を切って青学大は#21納見の1オン1からの得点で同点に。白鴎大は#0関屋がフリースローを得て再びリードするが、残り4秒から#20和田(1年・PF・開志国際)に出たパスからジャンパーが決まり、青学大が同点にして63―63で4Qへ。

191106noumi.jpg 4Q、#52赤穂が決めて青学大はここでようやく逆転。白鴎大は#52ブラ(2年・C)がテクニカルファウルを宣告され、これが5つ目となり退場となった。しかし青学大にもベンチテクニカルが吹かれてしまい、互いに無駄にファウルでストレスがかかる状態になってしまう。残り5分、青学大が3点をリードする状況の中、#77前田(4年・F)が中央にドライブし、レイアップが決まると1点差。残り2分、さらに#24星野2本目のダンクで白鴎大が逆転するが、すかさず#17保泉(2年・SG)が3Pを返して再逆転と、お互いまったく譲らない。残り35.8秒、追う白鴎大は#77前田からゴール下の#7ギバへパスが通り76―78。しかし青学大も最後は#7ナナーがオフェンスリバウンドをもぎ取り80―76で逃げ切り、逆転で勝利を収めた。

 青学大は前半斉藤の3Pがチームを支え、後半は赤穂の働きが効いた。得点だけではなく、エースの前田を7点に抑えた赤穂のディフェンスの功績は大きい。チームはこれで14勝6敗。勝敗数では筑波大・専修大と同率だが3チーム間のアベレージで2位浮上。順位は最終週の対戦でまだ変わる可能性はある。

191106mr.jpg 白鴎大は2連敗。終盤は中で勝負できず、外を打つ形になってオフェンスリバウンドを拾えなかった。現在8位で自力での順位アップはないが、残りを2勝し、また7位の日本大が全敗すればこの順位は逆転する。怪我人も出て苦しいところだが、ベンチメンバーの存在感も出てきているだけに、インカレに向けて収穫ある終わりを迎えたい。

写真上:白鴎大は板橋が16点と引っ張ったが後半はアウトサイドの確率が落ちた。
写真中:青学大は後半、納見のペネトレイトもたびたび決まり16点。
写真下:白鴎大のエース・前田は自分より大きい赤穂相手に苦戦したが、自分に引きつけアシストも5。


第20戦試合終了時(11/6)

優勝・大東文化大学 18勝2敗
青山学院大学 14勝6敗
筑波大学   14勝6敗
専修大学   14勝6敗
東海大学   13勝7敗
日本体育大学 13勝7敗
日本大学   11勝9敗
白鴎大学   9勝11敗
早稲田大学  4勝16敗
神奈川大学  4勝16敗
法政大学   3勝17敗
明治大学   3勝17敗

※延期試合をすべて消化

※青山学院大・斉藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2019.11.06 (Wed)

【2019リーグ】11/6結果(1部・第4戦の振り替え)

【1部】青山学院大学相模原キャンパス

白鴎大学76(22-22,20-15,21-26,13-17)80青山学院大学


第20戦終了時(11/6)

優勝・大東文化大学 18勝2敗
青山学院大学 14勝6敗
筑波大学   14勝6敗
専修大学   14勝6敗
東海大学   13勝7敗
日本体育大学 13勝7敗
日本大学   11勝9敗
白鴎大学   9勝11敗
早稲田大学  4勝16敗
神奈川大学  4勝16敗
法政大学   3勝17敗
明治大学   3勝17敗

※延期試合をすべて消化


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2019.11.05 (Tue)

【2019リーグ】11/6試合予定(1部・第4戦の振り替え)

【1部】青山学院大学相模原キャンパス

17:20 白鴎大学 vs 青山学院大学

※入場無料


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2019.11.04 (Mon)

【2019リーグ】11/4結果(3部・2次ステージ)

【3部】帝京平成大学池袋キャンパス

◆aコート

玉川大学81(20-14,17-17,28-15,16-24)70西武文理大学
立教大学92(26-13,18-19,32-13,16-18)63桐蔭横浜大学
埼玉工業大学74(14-14,17-12,26-21,17-17)64東京成徳大学

◆bコート
埼玉大学70(18-23,16-21,17-23,19-32)99明治学院大学
帝京平成大学65(14-13,16-20,14-19,21-10)62東京経済大学
国際武道大学75(19-18,18-16,13-13,25-12)59國學院大學


第15戦終了時(11/4)

上位リーグ
埼玉工業大学 4勝0敗
東京成徳大学 3勝1敗
立教大学   3勝1敗
玉川大学   2勝2敗
西武文理大学 0勝4敗
桐蔭横浜大学 0勝4敗

下位リーグ
帝京平成大学 4勝0敗
国際武道大学 4勝0敗
國學院大學  2勝2敗
東京経済大学 1勝3敗
明治学院大学 1勝3敗
埼玉大学   0勝4敗


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2019.11.04 (Mon)

【2019リーグ】11/4試合予定(3部・2次ステージ)

【3部】帝京平成大学池袋キャンパス

◆aコート

13:00 玉川大学 vs 西武文理大学
14:50 立教大学 vs 桐蔭横浜大学
15:40 埼玉工業大学 vs 東京成徳大学

◆bコート
13:00 埼玉大学 vs 明治学院大学
14:50 帝京平成大学 vs 東京経済大学
16:40 国際武道大学 vs 國學院大學


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2019.11.03 (Sun)

【2019リーグ1部】11/3レポート(青山学院大学会場)

191103 senshu

専修大が集中力を保ちアウェイで勝利
青山学院大はホームで1勝1敗


 青山学院大のホームゲーム2日目となった第20節。2会場に分かれたが、青山学院大学会場では前節に続き、2位以下の上位チームには順位に関わる大事な試合が続いた。この日の注目は最終試合の青山学院大と専修大のカードだったが、専修大が前節の東海大戦に続きいい形で14勝目をあげた。青学大は6日に第4節白鴎大との延期試合が控えており、結果次第で再び順位が変わってくる。


◆東海大VS神奈川大

191103 sadohara 東海大が前半からの点差を守り、神奈川大に94-80で勝利した。序盤から東海大は#11大倉颯太(2年・G)を中心に攻め、神奈川大も#75小酒部(3年・SF)、#3小針(2年・PG)が得点し両チーム入りがいい。東海大は高さで上回るため、リバウンドやゴール下で優位に。さらに、セカンドメンバーに切り替え#0寺嶋(4年・PG)がスピードアップ、#38春日(4年・SG)も3Pを決め27-18でリードする。2Qも東海大が主導権を握り、50-38で折り返す。

 3Q序盤は神奈川大のペースだが、中盤に#19西田(3年・SG)の3Pを皮切りに東海大が20点差をつける。しかし5分を切って#75小酒部が3P、フローターを決め、さらにディフェンスを締めてミスを誘発。スティールから#21岡部(3年・PG)がレイアップを決め9点差まで詰め寄る。東海大は#23佐土原(2年・PF)と#38春日がシュートを決めリードを保ち71-57。4Q、神奈川大はディフェンスから粘り、終盤に追い上げるも東海大は控えの選手も出場し94-80でハイスコアゲームを制した。

写真:どんな時間帯もリングに向かい続ける東海大・佐土原。23得点のチームハイ。



◆筑波大VS法政大

191103 sugawara 前半は互角の勝負だったが、3Qから筑波大が立て直して勝利した。法政大は#30水野(3年・PG)は前節の怪我により欠場するが、#24鈴木(4年・C)がゴール下で奮闘し、#14小野(2年・PG)がスピードを活かし得点する。筑波大は#27山口(3年・SG)や#11増田(4年・PF)が得点するも、法政大のシュートが良く決まり16-20でリード。2Q序盤に筑波大はミスが続いてしまい、隙を突いて#2澁谷(1年・SG・洛南)、#14小野が3Pを決めリード。法政大は終盤に#1川島(2年・SG)がバスケットカウントを決め29-32でリードし後半へ。

 3Q、筑波大は#88牧(4年・SG)のタップ、3Pを皮切りに一気に得点し逆転する。法政大は筑波大の高さのあるヘルプディフェンスに苦しみ攻めあぐねた。筑波大は#11増田と#88牧のツーメンも出て10点差をつけ、終盤に#92中田(1年・PG・福大大濠)が3Pを沈め54-41とリードし最終Qへ。4Qも筑波大がいいペース。法政大は#24鈴木がゴール下で粘るも攻めきれない時間が続く。終盤に前からディフェンスを仕掛け、#34濱田(3年・SG)が3Pを決め詰め寄るも、追いつかずタイムアップ。筑波大は全員出場の66-59で勝利し、暫定2位の座を守った。

写真:スタートのPGでゲームメイクをする筑波大・菅原。



◆青山学院大VS専修大

191103 senshu2

【#34盛實が得点力を発揮し専修大が連勝を伸ばす】

 専修大は#34盛實(4年・G)の3P、#30アブ(4年・C)のブロックなどで入りがよく、青山学院大は#7ナナー(4年・CF)を中心に得点。立ち上がりから互角の勝負が続いた。青学大は#21納見(4年・PG)がスティールから速攻、#52赤穂(3年・PG)が3Pを決めリードする。専修大は#23キング(2年・G)がレイアップ、#30アブが高さを活かし攻めるが、終盤にかけて少しリズムが崩れてしまう。その隙に#52赤穂がドライブをきめ22-16で6点リード。

191103 abu 2Qは開始2分半で専修大が#95齋藤(2年・G)の3Pで追いつき、#12西野がうまさをみせ逆転。青学大はシュートが入らず5分間でわずか2得点に留まった。専修大は連続速攻も出てペースをつかみ、残り3分で10点差。点が伸び悩む青学大は#36相原(2年・SF)、#52赤穂が3Pを決め、さらに#36相原はリバウンドで粘り点差を詰めるが、専修大は終盤に#28野崎(2年・SG)が3Pを沈め、35-43とリードで折り返す。

 3Qは青学大が#21納見のシュートで先制し、#7ナナーがバスケットカウントで会場を沸かせるが、すぐに#34盛實も3Pのバスケットカウントが決まる。前節に続き好調で、多様なプレーでうまさが光る。両者我慢の時間があるが、先に抜け出したのは青学大で、#52赤穂がドライブ、3Pで得点し6点差まで詰める。シーソーゲームが続き点差はあまり変わらず専修大がリードを保ち53-61で最終Qへ。

 4Q立ち上がりも点の取り合いとなるが、専修大が#34盛實の技ありのレイアップから一歩抜け出した。14点差をつけられた青学大は#21納見の3Pが決まるが、専修大は#34盛實が3Pのバスケットカウントで返し点差を詰めさせない。専修大は集中力を保って攻撃の手を緩めることもなく、71-88で勝利し14勝目をあげた。

 専修大は前節の東海大戦に続き、集中力を保ち貴重な白星をあげた。この2試合盛實が点数を取りにいき、この日は26点の活躍。3Pのバスケットカウントでの4点プレーやドライブも光った。またアブはゴール下を守りきり7ブロック。青学大の外角のシュートが入った時間はやや追い上げられたが、西野や盛實を中心にすぐに返した。残り2試合筑波大と大東文化大との対戦が控えている。インカレのシードに関わるため、この状態を維持したい。

191103 noumi 青学大は赤穂が完全復帰で26点と躍動したが、点の取り合いに陥り、またディフェンスがやや緩い時間もあり、専修大の勢いを止め切ることができなかった。

 初のホームゲームには多くの観客も集まった。試合後、主将の納見「こんなにいい環境で試合ができて楽しかったです。でも期待してもらった分、結果で示すことができなくて申し訳ないです。この2試合チームの状態がベストではないとは思ったのですが、課題といい所が明確になったと思います。我慢できずに相手の得点源にやられてしまって。でもあと3試合勝てば2位の芽はありますし、修正していきたいです」と感謝の気持ちと反省点を述べた。

写真上:ゴール下を支配した専修大・アブ。ディフェンスでもどっしり構えて簡単に中で得点をさせなかった。
写真下:ホームゲーム2日間、試合後は来場者に対して感謝の気持ちを述べた青学大・納見。


第20戦試合終了時(11/3)

優勝・大東文化大学 18勝2敗
筑波大学   14勝6敗
専修大学   14勝6敗
青山学院大学 13勝6敗
東海大学   13勝7敗
日本体育大学 13勝7敗
日本大学   11勝9敗
白鴎大学   9勝10敗
早稲田大学  4勝16敗
神奈川大学  4勝16敗
法政大学   3勝17敗
明治大学   3勝17敗

※延期試合があるため、合計試合数はチームによって異なります。

※東海大・春日選手、専修大・西野選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2019.11.03 (Sun)

【2019関西リーグ1部】11/3 関西学院大VS関西大 & 天理大VS大阪体育大

負けられない関西学院大が勝ち点11とするも
大阪体育大も執念の勝利で最終的に5位を死守


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 前日を終えた段階で、勝ち点はともに10。関西学院大大阪体育大は、同勝ち点でリーグ最終日を迎えることとなった。ともに勝てば直接対決の得失点差で上回る大阪体育大がチャレンジマッチ行きとなるが、仮に関西学院大が勝利し、大阪体育大が敗れれば、関西学院大が逆転で5位となる状況。運命の最終日は、関西学院大が第2試合で関西大と、大阪体育大は第4試合で天理大と対戦することとなった。

写真:終了のブザーの瞬間、涙のウィリアムと笑顔の藤本が抱き合う。好対照な表情を見せた殊勲者2名が喜び合うその奥でも、比嘉監督が山田を労った。


関西大も食い下がるが関西学院大が押し切る

191103KG.jpg まず登場した関西学院大は、勝利して大阪体育大を追い込みたいところ。ただ、立ち上がりは関西大が#33関野(4年・PF)、#0足立(4年・PG)の3Pでリード。関西学院大は出遅れる。しかし2Q早々に#18古谷(2年・PF)の3Pで追いつくと波に乗った。#7横川(3年・SG)も3Pを続け、前半のうちに勝ち越しに成功してみせ、その後も#50坂本(4年・PF)が得点を続けていく。ただこの試合が今シーズン最後となることが決まっている関西大も、#56岸(2年・PF)の3P、#0足立(4年・PG)のドライブなどが出て大きくは離されない。終盤にはゾーンを展開し、関西学院大も一時無得点の時間帯に陥る。しかし#13古家(4年・PG)の3Pで事態を打開し、捕まえさせず。80−68とし、絶対条件であるこの試合での勝利をものにした。

191103KISHI.jpg 1巡目は負け越した関西学院大。生命線と言えるシュートがなかなか入らず苦しんだ。しかし2巡目は、坂本、横川といった面々が調子を上げ、上位陣に食い下がっていった。インサイドはウィークポイントではあるが、古谷の台頭も目立った。今回の順位如何にかかわらず、潜在的にそれだけの力を持ち合わせていることは改めて証明した格好となった。

 岸や西村といった下級生の働きも目立ったものの、関西大はリーグ序盤から安定しない戦いとなってしまった。1巡目に足立が負傷で欠場を強いられ、本人もこれを悔やんだ。ベンチメンバーも遜色ないプレーができれば、トップレベルのチームにも通用することは、近畿大などを破ったことからも証明済み。選手全員で安定したパフォーマンスを発揮できるかどうかが、来季以降の浮沈を左右する。

写真上:関西学院大は、小西、坂本、横川と言った面々が、リーグ終盤の猛追に大きく貢献。
写真下:今大会成長した関西大・岸は3P王に。この活躍を、来年以降も続けたい。

※関西学院大・古家選手、関西大・足立選手のインタビューは「続きを読む」へ。


2位も射程の天理大をねじ伏せ
大阪体育大がチャレンジマッチへ


191103FUJIMOTO.jpg 関西学院大が勝利したことで、5位確保には勝利が必要になった大阪体育大。序盤こそ、この試合で勝てば2位の可能性もある天理大と一進一退の攻防となるが、#20山田(4年・SG)のジャンプシュートを皮切りに、#6ウィリアム(2年・SF)のミドルシュート、#9藤本(3年・PG)の得点も出て波状攻撃に出る。互いにファウルが込みフリースローが多くなるが、#9藤本の3P、#6ウィリアムのバスケットカウントも出ると1Qの段階で大阪体育大が10点以上のリードに。早々に#20山田がファウルトラブルとなってしまうが、なおも#6ウィリアム、#9藤本の得点が出て天理大を翻弄する。ただ笛には苦しみ、#23志水(2年・C)、#11池田(3年・SF)も前半で3ファウルに。天理大も#58川真田(3年・C)や#93高橋(3年・SF)の得点で、前半は11点ビハインド。

 後半、まず口火を切ったのは#93高橋のシュート。それに3Pも加えると、#58川真田もペイント内を制し、天理大が詰め寄る。大阪体育大は得点が停滞。ただフリースローをコツコツと決め、どうにかつなぐ。5点差にまで戻された4Q、#6ウィリアムが速攻でバスケットカウントを決め、これで再び勢いづいた。この後#9藤本が得点を続け、逆に天理大の得点がストップ。再度10点差とされた天理大は#3藤澤(3年・PG)、#24佐々木(4年・PG)が返していくが、大阪体育大はその都度決め返してリードを堅持した。最後は67−58で逃げ切りに成功。5位の決まったタイムアップの瞬間、それぞれのメンバーが喜びを爆発させた。

191103TAKAHASHI.jpg 大阪体育大は、今大会1巡目から好調。ただ中盤はやや調子を落とし、関西学院大に迫られた。ただ、決してサイズに恵まれているチームではないが、40分間走り切るスタイルを最後まで貫き続けた。終盤は執念の勝利を積み上げ、インカレへの可能性をチャレンジマッチにつないだ。

 既にインカレ出場の決まっていた天理大。前日は京産大に快勝し、この日も高橋や川真田が良さを見せたが、気持ちでぶつかってきた大阪体育大を破るには至らず。しかし、リーグを通じ川真田とイソフにベンチから二見が絡むインサイドは安定し、佐々木らアウトサイド陣も高い能力を発揮。2部からの復帰初年度で、上々の結果と言えよう。インカレで、そのバスケットがどこまで通用するか。

写真上:この日24得点の藤本。気持ちを見せるプレーで大阪体育大を牽引した。
写真下:天理大は、高橋もリーグ戦を通じて成長した印象が強い。今後もよりレベルの高い働きを示したい。

※天理大・藤林選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2019.11.03 (Sun)

【2019リーグ1部】11/3レポート(水戸市青柳公園市民体育館会場)

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日本大は大東文化大に迫るもわずかに届かず
明治大は白鴎大相手に渾身のプレーで3勝目


 1部第20節は、青山学院大学と水戸の2会場に分かれ、水戸は2部リーグとの共催で行われた。第19節では日本体育大によって大東文化大の連勝がついに止まったが、翌日の第20節は、日本大に追い詰められはしたが、逃げ切った。2勝で崖っぷちにいる明治大はこの日白鴎大と対戦。接戦から抜け出して嬉しい3勝目をあげた。これにより3勝が2チーム、4勝が2チームとなり、降格と入れ替え戦争いは最終週にすべてが決まることになった。



◆大東文化大VS日本大

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【1点を争うゲームを粘って大東文化大がものにする】

 既に優勝を決めている大東文化大日本大の戦いは、徐々にテンポアップしていく形になった。1Qは互いにシュートが決まらず17―15と互角。大東大は2Qにコートに入った#3星野(2年・SG)のスリーでリズムをつかみたいところ、日本大のディフェンスもよく、高さにも阻まれてターンオーバーが続くと日本大が逆転。しかし点差は離れず接戦が続く。日本大は#11高原(2年・SG)、#22飯尾(1年・SG・洛南)の勢いが活きてフリースローを獲得し、#33細割(1年・C・土浦日大)も#39アビブ(2年・C)を交わしてドライブを決めた。大東大はここでタイムアウトをかけて#99増本(4年・PF)を投入。ディフェンスを締めてボールマンに当たり、ターンオーバーを奪うと#34中村(4年・PG)のスリーにつなげた。日本大は終盤チームファウルからのフリースローを得ていくが、前半は34―30と大東大がリード。

191103takahara.jpg 3Q、日本大はゾーンを混ぜながら対応し、大東大は攻めあぐねる。互いに得点は伸びないままだが日本大が#22飯尾のドライブ、#59嶋田(3年・C)のゴール下で得点すると開始3分で同点に。しかしここで大東大も我慢し、#15モッチ(4年・C)のレイアップ、ジャンパーも決まり再びリード。#3星野の2本目のスリーも決まると7点のリードとなった。しかし日本大は#11高原が切り込んでからの#0シェイク(3年・C)へのパス、#14松脇(4年・SG)もドライブを決める。大東大は#34中村がファウルを得ると、50―44と6点リードで4Qへ。

 大東大がリードのまま4Qは進行。しかし日本大は#11高原のジャンパー、3Pで詰め寄る。残り3分、日本大は#0シェイクのフリースローで3点差に。大東大は中に入れず外から打つ形になるがシュートが決まらず苦しい。それでもオフェンスリバウンドを粘って#15モッチが決めると、残り1分半で5点差に戻した。日本大は#11高原のスリーで62―60とて日本大は絶好のチャンスだが、3秒オーバーも犯してしまう。大東大は#25高木(4年・SF)が3Pファウルのフリースローを2本決め、残り35秒で4点のリード。日本大はタイムアウトで最後のオフェンスをセット。ここで再び#11高原の3Pが炸裂する。残り31秒で64―63となり大東大のタイムアウト。ゲーム再開で日本大は激しいディフェンスを仕掛けるが、ここで#11高原が痛恨の5ファウル退場に。大東大はこれで得た#81後藤(4年・SF)のフリースローが1本決まり65—63。日本大は最後のオフェンスにかけるが、中に切れ込んだところを最後は大東大がブロック、そのままタイムアップとなった。

191103ms.jpg 日本大の209cmのシェイク、200cmの嶋田のツインタワーの高さに、サイズ面では劣る分、大東大は簡単に攻められなかった。また、高原がオフェンス・ディフェンスでも粘り、飯尾の機動力も活きた。スタメンとして定着してきている黒田や、スポット出場でワンゴールを決めた細割など、さまざまな選手が出場時間で役目を果たした。日本大はリーグ序盤こそ調子が上がりきらなかったが、この2カ月で下級生もかなり成長が見えてきているのは大きな収穫だろう。

 一方、この日の大東大は動きが重く、アウトサイドも確率が悪かった。それでも勝ちきる我慢強さと勝負強さこそ、今の大東大の持ち味といえる。リバウンドは7本劣ったが、スティールは10。ターンオーバーは日本大の約半分だった。辛勝ではあったが前日の負けを引きずらない大事な1勝になった。

写真上:日本大・高原は16点。自分に引きつけてからゴール下へのパスを出し、アシストも4を記録。3Pは3/10だが、最終盤の2本で大東大を追い詰めた。
写真下:19点の大東文化大・モッチ。守られてターンオーバーもあったが、それでも大事なときの1本を決める強さもあった。



◆日本体育大VS早稲田大

191103ooura.jpg 前日の第19節で大東文化大の連勝をストップさせた日本体育大は、早稲田大と対戦。前半から試合を優位に進めていった。1Qは3P、インサイドでの優位な日体大が14—24と10点リード。2Q以降は日体大がややペースダウンするも差は縮まることなく推移し、28—40で前半を終了する。後半、早稲田大は3P、また#39桑田(4年・F)がゴールにアタック。#14柳川(3年・G)も果敢に3Pを打っていった。しかし日本体育大も安定して試合を進めると、最後は73―63で勝利した。

 早稲田大は、宮本が復帰してきたが、この試合は津田が3分の出場にとどまった。人数が少ないだけにコンディションは鍵だ。この日、明治大が3勝目をあげたが、翌週に直接対決を控える。この勝敗如何では順位変動があるため、現在10位だがまったく気が抜けない状況で最終週を迎えることになる。また、日本体育大も現在勝敗では同率の東海大との対戦を最終週に残す。終盤にかけて上がり調子のチーム状況で結果を出せるかに注目だ。

写真:日本体育大・大浦は22点。前節の大東文化大戦に続き、好調さを見せた。



◆白鴎大VS明治大

191103watanabe.jpg 最下位であとがない明治大は、一丸となった奮起が白鴎大を凌駕した。1Q、明治大は渡辺を起点に早い展開を畳み掛ける。白鴎大はこの日#2中川(4年・PG)が欠場。#3板橋(3年・PG)がスタメンとして#15渡辺(3年・PG)にマッチアップするが、その#15渡辺が果敢に攻め続けていく。白鴎大は#24星野(4年・pF)がファウルをもらっていき、フリースローで加点すると1Qは21―20で白鴎大リード。2Qも接戦が続く。白鴎大のミスもあって明治大がやや先行するが、白鴎大は#77前田(4年・F)がレイアップ、シュートファウルをもらい追いつく。さらに#0関屋(1年・SG・飛龍)の3Pで逆転からリードを広げると、明治大のミスから速攻も出して前半は38―33。

 3Q、白鴎大がリードしたいところ、明治大も粘ってタイトなディフェンスでターンオーバーを起こさせて追い上げ、開始4分で逆転に成功する。ここからは一進一退となるが3Qは明治大リードの54―58。4Q、白鴎大は#28菅野(3年・SG)の3P、#52ブラ(2年・C)のブロックで1点差にするが、ここから明治大は#15渡辺がドライブで切れ込み、一歩も引かない。さらにアウトサイドのシュートが着実に決まって、ゴール下ではファウルも獲得。残り3分で9点のリードを得た。白鴎大はようやくここでスタメンを戻し、#77前田の速攻も出るが、明治大は#7植松(3年・PF)の3Pが決まって残り2分、66—76と10点のリードに成功。白鴎大は最後は引き離されて68—82。明治大がようやくの3勝目をあげ、下位争いの行方は最終週へと持ち越された。

 白鴎大は明治大の勢いに終盤立て直しが効かず、ずるずると離された。中2日で延期試合の青山学院大戦を迎えるが、引きずらずに臨みたい。

写真:明治大・渡辺は3P4本を含む25点。自分よりも大きい相手に守られながらもタフショットを次々と沈めた。


第20戦試合終了時(11/3)

優勝・大東文化大学 18勝2敗
筑波大学   14勝6敗
専修大学   14勝6敗
青山学院大学 13勝6敗
東海大学   13勝7敗
日本体育大学 13勝7敗
日本大学   11勝9敗
白鴎大学   9勝10敗
早稲田大学  4勝16敗
神奈川大学  4勝16敗
法政大学   3勝17敗
明治大学   3勝17敗

※延期試合があるため、合計試合数はチームによって異なります。


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2019.11.03 (Sun)

【2019関西リーグ1部】最終日(11/3)レポート

 関西リーグはこの日が1部の最終日。優勝チームは既に京都産業大に決まり、インカレ出場チームも4枠が固まった段階ではあったものの、出場各選手が気持ちの入ったプレーを披露。例年とは異なり、最終週も無料入場が可能になったことも手伝ってか、東淀川体育館には多くの観衆が詰めかけた。それに応えるかのように、リーグ戦の最後を飾るにふさわしい戦いが続いていった。


流通科学大が意地を示すも同志社大が譲らず白星締め

191103FURUMURA.jpg 最初に登場の流通科学大は10位が既に確定。2部3位との入替え戦に進むこととなっているが、前日関西大相手に見せたのと同様に、この日も勝利への執念を見せた。序盤こそ同志社大がフリースローで得点を伸ばすが、#18永本(1年・PG・西海学園)、#54山本(3年・SF)の連続3Pですかさず追いつく。この日は#54山本が好調で、同志社大が抜け出しかけても外のシュートを決めていき僅差での攻防が続く。だが同志社大は#84北方(2年・SG)の3P、#88長﨑(2年・SG)の速攻が出て8点リードし前半終了。こうなるとこのまま引き離される展開が目立っていた今年の流通科学大。しかしこの日は粘る。3Q、今度は#14松屋(4年・SF)がオフェンスを牽引。サイズで優位な同志社大に引かず、次々と3Pを決めて一挙に逆転。3Q終盤に一旦は9点差とした。一方負けて終われない同志社大もここから#21田邉(4年・PF)、#24万久里(3年・SF)の奮闘で迫り、4Q開始すぐに#5古村(4年・PF)の速攻で再び同点とする。ここからは一進一退の攻防となるが、終盤は同志社大#88長﨑の活躍が際立ち貴重なセカンドショット、さらにバスケットカウントも出て僅かながらのリードを維持。最後は#24万久里の3Pで勝利をほぼ手中とした。最後は77−72となり、同志社大が3つ目の勝ち点を得て大会を終えた。

191103MATSUYA.jpg ともに苦しいリーグ戦だったが、同志社大は2巡目に立命館大に勝利したことで、流通科学大との勝ち点差を広げ、これが最終週に効き、順位決定を最終日前に決めることができた。しかし自動残留を決めたチームからは古村、田邉の両名が卒業していくこととなり、チームの再構築は必至。幸いリーグ戦では高嶋や丸山といった下級生インサイドも経験を重ねた。昨年リーグ4位となった躍進を再現するために、オフシーズンからの強化にいかに力を注いでいけるかも重要だ。

 流通科学大は、最後までサイズ面で苦しい戦いとなった。今年は入替え戦で挽回のチャンスがあるが、この点をいかに克服していくかが、入替え戦のみならず来年以降に突きつけられた課題と言えよう。能力のあるメンバーは揃っているだけに、ポテンシャルは見えている。その弱点をカバーできれば今後怖い存在になっていけるだろう。


写真上:同志社大は、古村が田邉の負傷欠場中も献身的に我慢のプレーを続け、入替え戦を回避した。
写真下:170センチのサイズでも果敢に攻め込み続けた流通科学大・松屋。


大阪学院大が立命館大を寄せ付けず13勝目

191103OGAWA.jpg 2巡目に入り、勢いに乗っている大阪学院大。既にインカレ出場が決まってはいるものの、最終日も立命館大相手に、その力を余すことなくぶつけていった。相手のフリースローのミス、24秒オーバーを尻目に#8吉井(3年・SF)を中心に#43都築(3年・PF)、#6山下(2年・PG)の得点もあって快調に飛ばす。立命館大は#13大竹(3年・SG)の3Pや#1満尾(1年・SF・尼崎小田)のゴール下などが出るが、前半で2桁点差に。後半早々に#32大野(4年・SG)の2本の3Pで迫るも、ここで大阪学院大が#8吉井が気を吐き、一挙に差を開いた。結局最後はやや立命館大に詰め寄られたが、80−71で13勝目を挙げた。

 2巡目は順調に白星を並べ、近畿大に肉薄することとなった大阪学院大。吉井の実力はさることながら、2巡目は都築がリバウンド面で貢献し、小川も本来の状態を取り戻していった。ガードにも儀間を据え、固まってきた印象だ。毎年出場を続けているインカレの舞台では、関東勢を越えるには至っていない。今年はこの状態を持続させ、上のステージで戦うことができるか。

191103MATSUHASHI.jpg 長年守ってきた1部から降格し、昨年の2部2位を経て言わば再出発元年となった立命館大は8位。このチームも、この日好調だった大竹や満尾のみならず、3年生以下にも才能の片鱗を感じさせるプレーヤーは多い。サイズ面でも他に引けを取らない布陣だけに、今大会でなかなか勝ち切れなかったのは惜しいところ。来年こそは上位進出、インカレ出場に期待したい。


写真上:大阪学院大は、小川も2巡目は一気にパフォーマンスを上げた。コンスタントな活躍ぶりを、この先も継続させていきたい。
写真下:マークが寄る中でも果敢にシュートを狙い続けた立命館大・松橋。最上級生となる来季は、これまで以上のプレーに期待が集まる。


不調を感じさせないプライドを見せた近畿大が一矢報いる

191103KONISHI.jpg すでに優勝を決めたものの、前週負傷のサンブが前日に続いて欠場の京都産業大。対する近畿大もこの日はパトリックが欠場という中でのリーグ最終試合となった。先行は京産大。成長著しい#7小西(1年・C・鳥羽)がペイント内で順調にスコアを伸ばし、近畿大は単発なオフェンスで大きく出遅れる。しかし2Qに入り#13渡辺(3年・SG)の連続得点でエンジンがかかり始め、#33濱田(4年・PG)、#24今村(4年・PF)も3Pを決めてじわじわと点差を埋めていく。3Q中盤、#36榎田(3年・PF)の得点が続いて一気に逆転に成功。その後も攻撃の手を緩めない。追いつかれた京産大は#10上田(2年・SG)が得意の鋭いドライブでスコアを重ね、この時間帯はシーソーゲームの様相となった。最終盤になり勝利の女神を振り向かせたのは近畿大。#36榎田の得点で勝ち越すと、#24今村のフリースロー、#56米澤(1年・SG・延岡学園)のレイアップなどで5点リードに。京産大は当たりにいくが、#33濱田が冷静にフリースローを決めてリードを堅持し79-73でゲームセット。2巡目は非常に苦しんだ近畿大だったが、最後に京産大を下し、2位の座は確保した。

191103IMAMURA.jpg リーグ佳境の段階からまさかの失速で連覇を逸した近畿大。歯車が噛み合わないどん底の3週間だったが、なんとか最後は意地を見せた。インカレには態勢を立て直して臨みたいところだろう。一方の京産大は、重要だと認識していた優勝決定後のゲームで連敗し。最後に課題を突きつけられた。ただ、多くのメンバーが万全の状態でなかった今大会を鑑みれば、この2日間はまさに満身創痍の状態でもあった。インカレ前には新人戦も控えるが、まずは早期にコンディションを回復してほしい。

 インカレでは両者とも昨年悔しい思いを経験している。今年も立ちはだかる関東勢との戦いは、容易なものではないだろう。リーグ終盤に味わった苦い思いをインカレの舞台で払拭し、一歩上のレベルに到達できるか。


写真上:新人賞を獲得した京産大・小西。このリーグ戦は、インサイド陣のアクシデントを支え続けた。
写真下:いつも以上のアグレッシブさを見せた今村。近畿大に意地の白星をもたらした。

【最終成績】
優勝・京都産業大学 勝ち点15
2位・近畿大学   勝ち点13
3位・大阪学院大学 勝ち点13
4位・天理大学   勝ち点12
5位・大阪体育大学 勝ち点11
6位・関西学院大学 勝ち点11
7位・関西大学   勝ち点7
8位・立命館大学  勝ち点5
9位・同志社大学  勝ち点3
10位・流通科学大学 勝ち点0


・近畿大・濱田選手
・大阪学院大・吉井選手のインタビュー
・立命館大・葛原選手
・同志社大・田邊選手のコメントは「続きを読む」へ。


※天理大vs大阪体育大、関西学院大vs関西大は別途掲載します。
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