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2019.11.06 (Wed)

【2019リーグ1部】11/6レポート(第4戦の振り替え試合)

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第4節の延期試合を制したのは
4Qで逆転した青山学院大


 リーグ最終節まで1周間を切った。2度に渡る台風や被災などがあって伸び伸びになっていた、9月8日・第4節の延期試合、白鴎大と青山学院大の試合が1カ月を経てようやく実現された。勝てば順位を上げられる青山学院大と、連敗を脱した白鴎大の試合は最後まで接戦が続いた。


◆白鴎大VS青山学院大

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【ファウルがかさむ試合を青山学院大が抜け出す】

 1Qはインサイド、3Pと互いに決め合う立ち上がり。この日も前節より引き続きスタメンに入る#3板橋(3年・PG)の2本のスリーと、#24星野(4年・PF)の速攻ダンクが出た白鴎大がややリードするが、青学大も#2斉藤(3年・PF)が開始5分で3本の3Pを沈めて点数は互角。青学大は#7ナナー(4年・CF)が残り3分で2ファウルになりベンチへ。しかし#2斉藤4本目のスリーも出る。白鴎大は#25角田(2年・SG)がスリーを決めて譲らず。青学大は#52赤穂(3年・PG)が最後に倒れつつ技ありシュートを決め、22―22。同点で2Qへ。

191106itabashi.jpg 2Q、白鴎大はベンチ主体でスタート。出足は互いにターンオーバーが続き、開始4分で得点は4―2と伸びない。白鴎大はタイムアウトで修正をかける。すると#0関屋(1年・SG・飛龍)のパスアウトから#25角田、#24星野のスリーも続いた。ブザーギリギリに放った#7ギバ(1年・PF・常総学院)の3Pも決まると残り4分で白鴎大が8点のリード。両チームともここでスタメンに戻し、青学大は#2斉藤の3Pで落ち着くと、#21納見(4年・PG)の1本目も出た。さらに#7ナナーのレイアップ、#2斉藤の速攻で点差を詰めるが42―37の白鴎大リードで前半終了。

 3Qは#2斉藤、#21納見のアウトサイド続いて青学大が追い上げる。白鴎大はミスが続いてタイムアウトを請求。それでも4点ほどのリードは守っていく。残り2分を切って青学大は#21納見の1オン1からの得点で同点に。白鴎大は#0関屋がフリースローを得て再びリードするが、残り4秒から#20和田(1年・PF・開志国際)に出たパスからジャンパーが決まり、青学大が同点にして63―63で4Qへ。

191106noumi.jpg 4Q、#52赤穂が決めて青学大はここでようやく逆転。白鴎大は#52ブラ(2年・C)がテクニカルファウルを宣告され、これが5つ目となり退場となった。しかし青学大にもベンチテクニカルが吹かれてしまい、互いに無駄にファウルでストレスがかかる状態になってしまう。残り5分、青学大が3点をリードする状況の中、#77前田(4年・F)が中央にドライブし、レイアップが決まると1点差。残り2分、さらに#24星野2本目のダンクで白鴎大が逆転するが、すかさず#17保泉(2年・SG)が3Pを返して再逆転と、お互いまったく譲らない。残り35.8秒、追う白鴎大は#77前田からゴール下の#7ギバへパスが通り76―78。しかし青学大も最後は#7ナナーがオフェンスリバウンドをもぎ取り80―76で逃げ切り、逆転で勝利を収めた。

 青学大は前半斉藤の3Pがチームを支え、後半は赤穂の働きが効いた。得点だけではなく、エースの前田を7点に抑えた赤穂のディフェンスの功績は大きい。チームはこれで14勝6敗。勝敗数では筑波大・専修大と同率だが3チーム間のアベレージで2位浮上。順位は最終週の対戦でまだ変わる可能性はある。

191106mr.jpg 白鴎大は2連敗。終盤は中で勝負できず、外を打つ形になってオフェンスリバウンドを拾えなかった。現在8位で自力での順位アップはないが、残りを2勝し、また7位の日本大が全敗すればこの順位は逆転する。怪我人も出て苦しいところだが、ベンチメンバーの存在感も出てきているだけに、インカレに向けて収穫ある終わりを迎えたい。

写真上:白鴎大は板橋が16点と引っ張ったが後半はアウトサイドの確率が落ちた。
写真中:青学大は後半、納見のペネトレイトもたびたび決まり16点。
写真下:白鴎大のエース・前田は自分より大きい赤穂相手に苦戦したが、自分に引きつけアシストも5。


第20戦試合終了時(11/6)

優勝・大東文化大学 18勝2敗
青山学院大学 14勝6敗
筑波大学   14勝6敗
専修大学   14勝6敗
東海大学   13勝7敗
日本体育大学 13勝7敗
日本大学   11勝9敗
白鴎大学   9勝11敗
早稲田大学  4勝16敗
神奈川大学  4勝16敗
法政大学   3勝17敗
明治大学   3勝17敗

※延期試合をすべて消化

※青山学院大・斉藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  23:50  |  2019リーグ1部  |  Top↑

2019.11.03 (Sun)

【2019リーグ1部】11/3レポート(青山学院大学会場)

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専修大が集中力を保ちアウェイで勝利
青山学院大はホームで1勝1敗


 青山学院大のホームゲーム2日目となった第20節。2会場に分かれたが、青山学院大学会場では前節に続き、2位以下の上位チームには順位に関わる大事な試合が続いた。この日の注目は最終試合の青山学院大と専修大のカードだったが、専修大が前節の東海大戦に続きいい形で14勝目をあげた。青学大は6日に第4節白鴎大との延期試合が控えており、結果次第で再び順位が変わってくる。


◆東海大VS神奈川大

191103 sadohara 東海大が前半からの点差を守り、神奈川大に94-80で勝利した。序盤から東海大は#11大倉颯太(2年・G)を中心に攻め、神奈川大も#75小酒部(3年・SF)、#3小針(2年・PG)が得点し両チーム入りがいい。東海大は高さで上回るため、リバウンドやゴール下で優位に。さらに、セカンドメンバーに切り替え#0寺嶋(4年・PG)がスピードアップ、#38春日(4年・SG)も3Pを決め27-18でリードする。2Qも東海大が主導権を握り、50-38で折り返す。

 3Q序盤は神奈川大のペースだが、中盤に#19西田(3年・SG)の3Pを皮切りに東海大が20点差をつける。しかし5分を切って#75小酒部が3P、フローターを決め、さらにディフェンスを締めてミスを誘発。スティールから#21岡部(3年・PG)がレイアップを決め9点差まで詰め寄る。東海大は#23佐土原(2年・PF)と#38春日がシュートを決めリードを保ち71-57。4Q、神奈川大はディフェンスから粘り、終盤に追い上げるも東海大は控えの選手も出場し94-80でハイスコアゲームを制した。

写真:どんな時間帯もリングに向かい続ける東海大・佐土原。23得点のチームハイ。



◆筑波大VS法政大

191103 sugawara 前半は互角の勝負だったが、3Qから筑波大が立て直して勝利した。法政大は#30水野(3年・PG)は前節の怪我により欠場するが、#24鈴木(4年・C)がゴール下で奮闘し、#14小野(2年・PG)がスピードを活かし得点する。筑波大は#27山口(3年・SG)や#11増田(4年・PF)が得点するも、法政大のシュートが良く決まり16-20でリード。2Q序盤に筑波大はミスが続いてしまい、隙を突いて#2澁谷(1年・SG・洛南)、#14小野が3Pを決めリード。法政大は終盤に#1川島(2年・SG)がバスケットカウントを決め29-32でリードし後半へ。

 3Q、筑波大は#88牧(4年・SG)のタップ、3Pを皮切りに一気に得点し逆転する。法政大は筑波大の高さのあるヘルプディフェンスに苦しみ攻めあぐねた。筑波大は#11増田と#88牧のツーメンも出て10点差をつけ、終盤に#92中田(1年・PG・福大大濠)が3Pを沈め54-41とリードし最終Qへ。4Qも筑波大がいいペース。法政大は#24鈴木がゴール下で粘るも攻めきれない時間が続く。終盤に前からディフェンスを仕掛け、#34濱田(3年・SG)が3Pを決め詰め寄るも、追いつかずタイムアップ。筑波大は全員出場の66-59で勝利し、暫定2位の座を守った。

写真:スタートのPGでゲームメイクをする筑波大・菅原。



◆青山学院大VS専修大

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【#34盛實が得点力を発揮し専修大が連勝を伸ばす】

 専修大は#34盛實(4年・G)の3P、#30アブ(4年・C)のブロックなどで入りがよく、青山学院大は#7ナナー(4年・CF)を中心に得点。立ち上がりから互角の勝負が続いた。青学大は#21納見(4年・PG)がスティールから速攻、#52赤穂(3年・PG)が3Pを決めリードする。専修大は#23キング(2年・G)がレイアップ、#30アブが高さを活かし攻めるが、終盤にかけて少しリズムが崩れてしまう。その隙に#52赤穂がドライブをきめ22-16で6点リード。

191103 abu 2Qは開始2分半で専修大が#95齋藤(2年・G)の3Pで追いつき、#12西野がうまさをみせ逆転。青学大はシュートが入らず5分間でわずか2得点に留まった。専修大は連続速攻も出てペースをつかみ、残り3分で10点差。点が伸び悩む青学大は#36相原(2年・SF)、#52赤穂が3Pを決め、さらに#36相原はリバウンドで粘り点差を詰めるが、専修大は終盤に#28野崎(2年・SG)が3Pを沈め、35-43とリードで折り返す。

 3Qは青学大が#21納見のシュートで先制し、#7ナナーがバスケットカウントで会場を沸かせるが、すぐに#34盛實も3Pのバスケットカウントが決まる。前節に続き好調で、多様なプレーでうまさが光る。両者我慢の時間があるが、先に抜け出したのは青学大で、#52赤穂がドライブ、3Pで得点し6点差まで詰める。シーソーゲームが続き点差はあまり変わらず専修大がリードを保ち53-61で最終Qへ。

 4Q立ち上がりも点の取り合いとなるが、専修大が#34盛實の技ありのレイアップから一歩抜け出した。14点差をつけられた青学大は#21納見の3Pが決まるが、専修大は#34盛實が3Pのバスケットカウントで返し点差を詰めさせない。専修大は集中力を保って攻撃の手を緩めることもなく、71-88で勝利し14勝目をあげた。

 専修大は前節の東海大戦に続き、集中力を保ち貴重な白星をあげた。この2試合盛實が点数を取りにいき、この日は26点の活躍。3Pのバスケットカウントでの4点プレーやドライブも光った。またアブはゴール下を守りきり7ブロック。青学大の外角のシュートが入った時間はやや追い上げられたが、西野や盛實を中心にすぐに返した。残り2試合筑波大と大東文化大との対戦が控えている。インカレのシードに関わるため、この状態を維持したい。

191103 noumi 青学大は赤穂が完全復帰で26点と躍動したが、点の取り合いに陥り、またディフェンスがやや緩い時間もあり、専修大の勢いを止め切ることができなかった。

 初のホームゲームには多くの観客も集まった。試合後、主将の納見「こんなにいい環境で試合ができて楽しかったです。でも期待してもらった分、結果で示すことができなくて申し訳ないです。この2試合チームの状態がベストではないとは思ったのですが、課題といい所が明確になったと思います。我慢できずに相手の得点源にやられてしまって。でもあと3試合勝てば2位の芽はありますし、修正していきたいです」と感謝の気持ちと反省点を述べた。

写真上:ゴール下を支配した専修大・アブ。ディフェンスでもどっしり構えて簡単に中で得点をさせなかった。
写真下:ホームゲーム2日間、試合後は来場者に対して感謝の気持ちを述べた青学大・納見。


第20戦試合終了時(11/3)

優勝・大東文化大学 18勝2敗
筑波大学   14勝6敗
専修大学   14勝6敗
青山学院大学 13勝6敗
東海大学   13勝7敗
日本体育大学 13勝7敗
日本大学   11勝9敗
白鴎大学   9勝10敗
早稲田大学  4勝16敗
神奈川大学  4勝16敗
法政大学   3勝17敗
明治大学   3勝17敗

※延期試合があるため、合計試合数はチームによって異なります。

※東海大・春日選手、専修大・西野選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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EDIT  |  23:55  |  2019リーグ1部  |  Top↑

2019.11.03 (Sun)

【2019リーグ1部】11/3レポート(水戸市青柳公園市民体育館会場)

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日本大は大東文化大に迫るもわずかに届かず
明治大は白鴎大相手に渾身のプレーで3勝目


 1部第20節は、青山学院大学と水戸の2会場に分かれ、水戸は2部リーグとの共催で行われた。第19節では日本体育大によって大東文化大の連勝がついに止まったが、翌日の第20節は、日本大に追い詰められはしたが、逃げ切った。2勝で崖っぷちにいる明治大はこの日白鴎大と対戦。接戦から抜け出して嬉しい3勝目をあげた。これにより3勝が2チーム、4勝が2チームとなり、降格と入れ替え戦争いは最終週にすべてが決まることになった。



◆大東文化大VS日本大

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【1点を争うゲームを粘って大東文化大がものにする】

 既に優勝を決めている大東文化大日本大の戦いは、徐々にテンポアップしていく形になった。1Qは互いにシュートが決まらず17―15と互角。大東大は2Qにコートに入った#3星野(2年・SG)のスリーでリズムをつかみたいところ、日本大のディフェンスもよく、高さにも阻まれてターンオーバーが続くと日本大が逆転。しかし点差は離れず接戦が続く。日本大は#11高原(2年・SG)、#22飯尾(1年・SG・洛南)の勢いが活きてフリースローを獲得し、#33細割(1年・C・土浦日大)も#39アビブ(2年・C)を交わしてドライブを決めた。大東大はここでタイムアウトをかけて#99増本(4年・PF)を投入。ディフェンスを締めてボールマンに当たり、ターンオーバーを奪うと#34中村(4年・PG)のスリーにつなげた。日本大は終盤チームファウルからのフリースローを得ていくが、前半は34―30と大東大がリード。

191103takahara.jpg 3Q、日本大はゾーンを混ぜながら対応し、大東大は攻めあぐねる。互いに得点は伸びないままだが日本大が#22飯尾のドライブ、#59嶋田(3年・C)のゴール下で得点すると開始3分で同点に。しかしここで大東大も我慢し、#15モッチ(4年・C)のレイアップ、ジャンパーも決まり再びリード。#3星野の2本目のスリーも決まると7点のリードとなった。しかし日本大は#11高原が切り込んでからの#0シェイク(3年・C)へのパス、#14松脇(4年・SG)もドライブを決める。大東大は#34中村がファウルを得ると、50―44と6点リードで4Qへ。

 大東大がリードのまま4Qは進行。しかし日本大は#11高原のジャンパー、3Pで詰め寄る。残り3分、日本大は#0シェイクのフリースローで3点差に。大東大は中に入れず外から打つ形になるがシュートが決まらず苦しい。それでもオフェンスリバウンドを粘って#15モッチが決めると、残り1分半で5点差に戻した。日本大は#11高原のスリーで62―60とて日本大は絶好のチャンスだが、3秒オーバーも犯してしまう。大東大は#25高木(4年・SF)が3Pファウルのフリースローを2本決め、残り35秒で4点のリード。日本大はタイムアウトで最後のオフェンスをセット。ここで再び#11高原の3Pが炸裂する。残り31秒で64―63となり大東大のタイムアウト。ゲーム再開で日本大は激しいディフェンスを仕掛けるが、ここで#11高原が痛恨の5ファウル退場に。大東大はこれで得た#81後藤(4年・SF)のフリースローが1本決まり65—63。日本大は最後のオフェンスにかけるが、中に切れ込んだところを最後は大東大がブロック、そのままタイムアップとなった。

191103ms.jpg 日本大の209cmのシェイク、200cmの嶋田のツインタワーの高さに、サイズ面では劣る分、大東大は簡単に攻められなかった。また、高原がオフェンス・ディフェンスでも粘り、飯尾の機動力も活きた。スタメンとして定着してきている黒田や、スポット出場でワンゴールを決めた細割など、さまざまな選手が出場時間で役目を果たした。日本大はリーグ序盤こそ調子が上がりきらなかったが、この2カ月で下級生もかなり成長が見えてきているのは大きな収穫だろう。

 一方、この日の大東大は動きが重く、アウトサイドも確率が悪かった。それでも勝ちきる我慢強さと勝負強さこそ、今の大東大の持ち味といえる。リバウンドは7本劣ったが、スティールは10。ターンオーバーは日本大の約半分だった。辛勝ではあったが前日の負けを引きずらない大事な1勝になった。

写真上:日本大・高原は16点。自分に引きつけてからゴール下へのパスを出し、アシストも4を記録。3Pは3/10だが、最終盤の2本で大東大を追い詰めた。
写真下:19点の大東文化大・モッチ。守られてターンオーバーもあったが、それでも大事なときの1本を決める強さもあった。



◆日本体育大VS早稲田大

191103ooura.jpg 前日の第19節で大東文化大の連勝をストップさせた日本体育大は、早稲田大と対戦。前半から試合を優位に進めていった。1Qは3P、インサイドでの優位な日体大が14—24と10点リード。2Q以降は日体大がややペースダウンするも差は縮まることなく推移し、28—40で前半を終了する。後半、早稲田大は3P、また#39桑田(4年・F)がゴールにアタック。#14柳川(3年・G)も果敢に3Pを打っていった。しかし日本体育大も安定して試合を進めると、最後は73―63で勝利した。

 早稲田大は、宮本が復帰してきたが、この試合は津田が3分の出場にとどまった。人数が少ないだけにコンディションは鍵だ。この日、明治大が3勝目をあげたが、翌週に直接対決を控える。この勝敗如何では順位変動があるため、現在10位だがまったく気が抜けない状況で最終週を迎えることになる。また、日本体育大も現在勝敗では同率の東海大との対戦を最終週に残す。終盤にかけて上がり調子のチーム状況で結果を出せるかに注目だ。

写真:日本体育大・大浦は22点。前節の大東文化大戦に続き、好調さを見せた。



◆白鴎大VS明治大

191103watanabe.jpg 最下位であとがない明治大は、一丸となった奮起が白鴎大を凌駕した。1Q、明治大は渡辺を起点に早い展開を畳み掛ける。白鴎大はこの日#2中川(4年・PG)が欠場。#3板橋(3年・PG)がスタメンとして#15渡辺(3年・PG)にマッチアップするが、その#15渡辺が果敢に攻め続けていく。白鴎大は#24星野(4年・pF)がファウルをもらっていき、フリースローで加点すると1Qは21―20で白鴎大リード。2Qも接戦が続く。白鴎大のミスもあって明治大がやや先行するが、白鴎大は#77前田(4年・F)がレイアップ、シュートファウルをもらい追いつく。さらに#0関屋(1年・SG・飛龍)の3Pで逆転からリードを広げると、明治大のミスから速攻も出して前半は38―33。

 3Q、白鴎大がリードしたいところ、明治大も粘ってタイトなディフェンスでターンオーバーを起こさせて追い上げ、開始4分で逆転に成功する。ここからは一進一退となるが3Qは明治大リードの54―58。4Q、白鴎大は#28菅野(3年・SG)の3P、#52ブラ(2年・C)のブロックで1点差にするが、ここから明治大は#15渡辺がドライブで切れ込み、一歩も引かない。さらにアウトサイドのシュートが着実に決まって、ゴール下ではファウルも獲得。残り3分で9点のリードを得た。白鴎大はようやくここでスタメンを戻し、#77前田の速攻も出るが、明治大は#7植松(3年・PF)の3Pが決まって残り2分、66—76と10点のリードに成功。白鴎大は最後は引き離されて68—82。明治大がようやくの3勝目をあげ、下位争いの行方は最終週へと持ち越された。

 白鴎大は明治大の勢いに終盤立て直しが効かず、ずるずると離された。中2日で延期試合の青山学院大戦を迎えるが、引きずらずに臨みたい。

写真:明治大・渡辺は3P4本を含む25点。自分よりも大きい相手に守られながらもタフショットを次々と沈めた。


第20戦試合終了時(11/3)

優勝・大東文化大学 18勝2敗
筑波大学   14勝6敗
専修大学   14勝6敗
青山学院大学 13勝6敗
東海大学   13勝7敗
日本体育大学 13勝7敗
日本大学   11勝9敗
白鴎大学   9勝10敗
早稲田大学  4勝16敗
神奈川大学  4勝16敗
法政大学   3勝17敗
明治大学   3勝17敗

※延期試合があるため、合計試合数はチームによって異なります。


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2019.11.03 (Sun)

【2019リーグ1部】青山学院大ホームゲームレポート

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青山学院大がリーグ戦初のホームゲームを開催
学園祭でにぎわうキャンパスを盛り上げる


 11月2日、3日の関東大学リーグ戦は、青山学院大が初めてホームゲームという形式で試合を開催した。青山学院大はカレッジスポーツを盛り上げていくための取り組みをスタートさせており、4月には産学連携のスポーツイベントとして、「The Ivy Green Match」を開催。女子バレーボール部が立教大学、男子バスケットボール部は明治大学を招いて学内の生徒や教員を対象にした試合を行った。これらの試合は特に新入生へのアピールを意識した開催で、青山学院大の体育会の試合に触れてもらう機会を作る場となった。

 今回のリーグ戦は春に続き、学内にスポーツ観戦文化を根付かせていくための継続した取り組みの一つ。関係各所の協力を得て実現した2試合は、学園祭開催中ということもあってキャンパス全体がにぎわっていたが、1階の特設席がほぼ埋まる観客が来場した。青山学院大学の選手がシュートを決めると、大きな歓声も上がった。一試合約1500人を集める東海大のホームゲームや、3000人を越えることもある早慶戦のようなビッグイベントもあるが、大学全体ではまだまだ盛り上がりが必要だ。青山学院大学も開催を重ねて観客を増やし、大学スポーツの躍進に一役買って欲しい。

 写真で2日間の様子を振り返る。

※当日の様子は「続きを読む」へ。


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2019.11.03 (Sun)

【2019リーグ1部】11/2レポート(青山学院大学会場)

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専修大が延長で2年ぶりに東海大に勝利
青山学院大は初のホームゲームを開催


 1部リーグ戦も残りあと4試合。第19、20節は青山学院大初のホームゲームとして設定され、学園祭開催中の青山キャンパスでの試合となり、観客席が緑色で染まった。ホームゲームに華を添えるように、この日は残りの2試合も接戦で大盛り上がりとなった。

 もう一つの水戸会場では、優勝を決めている大東文化大が日本体育大に敗れて連勝は17でストップ。調子を上げてきた日本体育大は中盤にいるが、残りの試合でさらなる順位浮上も可能だ。2位以下がいまだ確定しない状況で、終盤戦も目が離せない。

写真:青山学院大は選手入場のあと、整列して校歌を歌った。



◆専修大VS東海大

【専修大が延長までもつれたシーソーゲームを制す】

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 先制は東海大#19西田(3年・SG)のシュートで始まり、先行する。専修大は#23キング(2年・G)のオフェンスリバウンド、#46寺澤(2年・F)のドライブ、東海大は#22笹倉(4年・G)への合わせ、#19西田、#86八村(2年・C)のスリーも決まり、#19西田の速攻もあって一気にリード。専修大は#12西野(3年・F)の3P、#30アブ(4年・C)のブロックで対抗し、#34盛實(4年・G)の3P、#30アブのジャンパーが決まると追い上げた。#34盛實の3Pのバスケットカウントで残り2分半に専修大は同点にすると、フリースローを得て逆転。東海大は#0寺嶋(4年・PG)が高いフローターで専修大の高さをものともせず返すが、専修大も交代した#0ケイタ(1年・C・日体柏)にゴール下の得点があり、シーソー状態に。1Qは19―21で東海大リード。

191102hiraiwa.jpg 2Q、開始数分は互いにやや停滞すると、東海大はスタメンを戻して対応。#86八村の高さが活きた。しかし専修大は#28野﨑(2年・G)の3Pを皮切りに早い展開に移行すると、再び差のない状態からリード。東海大は終盤#11大倉颯太(2年・G)が抜け目なくボールを狙って攻撃に繋げると、#25平岩(4年・C)のダンクなども出て34―36と2点リードで前半終了。

 3Q、東海大は#22笹倉がボールをカットして走り、フリースローなどで逃げるが、専修大もディフェンスで東海大のターンオーバーを誘い、こちらも得意の走りで稼いで接戦は続く。東海大は#11大倉颯太がアンスポーツマンライクファウルでベンチへ。専修大はフリースローを中心に得点していき、#12西野、#23キングのシュートも続いてリード。東海大は残り3分で#11大倉颯太を戻して対応。#0寺嶋から#23佐土原(2年・PF)につなぐパスも続いて52―52の同点に戻して3Q終了。

191102abu.jpg 4Qも違いに譲らない展開が続いた。開始は#34盛實から#46寺澤へのアシスト。東海大は#38春日(4年・SG)のスリーが決まる。専修大が続けて決めれば東海も得点が続いて盛り返すという流れが交互に訪れ、開始5分では62―62の同点。残り3分、東海大は#86八村が足を痛めて下がるが、互いに切れず得点が続いて残り2分でも66―66の同点。ここで東海大は#19西田のスティールが出て、一方の専修大は足が止まりがちに。しかし#30アブがポストで攻め、譲らない。残り1分を切っても決めたら決め返す両者は、残り3.3秒73―74で東海大リードの状況で、#34盛實がフリースローを獲得。しかしこれは1本しか決まらず勝負は74―74で延長戦へ。

 延長戦、東海大は#86八村をコートに戻し、最初に得点が決まった。しかしこのプレーを打ち消したのは、この日前半からシュートが好調だった#34盛實。2本の3Pと#30アブのオフェンスリバウンドが出た専修大が流れを掌握。東海大はシュートを打っていくが決めることができない。#23キングのフリースロー、#12西野へのアシストパスなど、専修大が勢いを切らさず93―81。専修大が2年ぶりに東海大から勝ち星を掴んだ。

写真上:ダンクを見せた東海大・平岩。両チーム最多の14リバウンド。
写真下:専修大はこの日アブの粘りも良かった。ディフェンスを受けつつも集中して決めた。



◆筑波大VS神奈川大

191102osakabe.jpg 立ち上がりは高さのある筑波大のリードで始まり、スロースターターの神奈川大は1Q17-9と8点のビハインド。しかしここからゆるやかに試合のペースを掴むのは神奈川大になった。2Qを30-24の6点差にして終えると、後半に反撃が始まった。3Q、筑波大は#27山口(3年・SG)、#8菅原(3年・PG)のスリーで出鼻をくじこうとするが、神奈川大は#75小酒部(3年・SF)がギアを上げて店の取り合いになる。一時は10点以上離された神奈川大だが、ディフェンスの粘りと、#75小酒部がフリースローを奪っていき、あきらめない。残り1分で5点差にまで縮めた。ここで筑波大は#8菅原の3Pが決まるが、残り0.1秒で自陣ボールにした神奈川大は、エンドスローインで大きく浮かせたボールを、ビッグマンひしめく中でひときわ高く飛んだ#75小酒部がタップで入れ、53-47として3Q終了。

 4Q、神奈川大は#75小酒部がブロック、3Pと立て続けに見せ、ディフェンスから#21岡部(3年・PG)の速攻が出ると開始2分で55―53の2点差。さらに#3小針(2年・PG)のフリースローで1点差に迫る。筑波大は#23半澤(2年・SG)が返すものの、#75小酒部の3Pでついに同点。#88牧(4年・SG)の3Pも決まるが、勢いは神奈川大。#11工(1年・PF・高岡商)のフリースロー、#51横山(1年・SG・実践学園)のドライブで神奈川大が逆転すると、#3小針の3P、ジャンパーが続いて残り3分で60—66の神奈川大6点リードに変わった。筑波大はここでタイムアウトを取ると、#75井上(2年・C)のゴール下、#88牧のバスケットカウントが出て、追い上げる。神奈川大は残り1分、ディフェンスが厳しい中でも#75小酒部にボールを回す。しかし体勢を崩しつつのシュートはファウルコールはなし。ボールを奪った筑波大は#27山口が決めて67―66と逆転。残り25.6秒、神奈川大は最後のタイムアウト。しかしマークを受けつつの#75小酒部のシュートは決まらず、ファウルに行くも笛がならないままタイムアップ。筑波大が辛くも勝利を収めた。

191102masuda.jpg 筑波大は連敗を2で止めたが、今ひとつの内容になった。ホームゲームの時期は安定感があったが、後半に入りやや下降気味だ。増田「こういうゲーム、接戦では自分と牧が存在感を見せていかなくてはいけないのに、できていない。反省というか、身に染みた試合。4年生になり、今までより勝ちたいという気持ちが出てきたし強いけれど、それが悪い方向にいってしまっている」と後半になり相手チームのスカウティングにはまってしまっている状況の打開をはかろうとしている。ここまでチームを引っ張ってきたのは自分と牧だという自覚は強い。「やっぱり牧と自分が相手にとって一番嫌なプレーヤーでないといけない」というが、それを見せられるか。

写真上:水曜日の試合に続き30点オーバー、35点の神奈川大・小酒部。筑波のビッグマンに対してリバウンドも10を記録。
写真下:筑波大・増田は「いい方向にいくためもがくしかない」と解決策をさぐる。



◆青山学院大VS法政大

191102alex.jpg 初のホームゲームを開催する青山学院大は、第1戦の相手として法政大を迎えた。終始リードは奪ったが、精度を欠く場面も多く、法政大も終盤まで粘った。

 1Qは青学大が#2斉藤(3年・PF)の3P、#7ナナー(4年・CF)もゴール下でターンからシュート。一方の法政大は開始5分で司令塔の#30水野(3年・PG)が負傷退場し、苦しい状態に。しかし青学大もシュートが入らず、14―9で1Q終了。2Q、青学大は立ち上がりに#52赤穂(3年・PG)の連続得点。法政大は#2澁谷(1年・SG・洛南)のシュートなどで返す。青学大はシュート精度を欠いて得点が止まってしまい、その間に法政大がコツコツ縮め、#34濱田(3年・SG)、#14小野(2年・PG)の3Pが決まって31―27と追い上げて前半終了。

 3Q、立ち上がりは法政大#14小野のレイアップが決まるが、その先が続かず青学大が#7ナナーのインサイドで加点。法政大は1対1を仕掛けるが、インサイドの高さに阻まれる場面が目立つ。10点の壁が大きいが、法政大は最後に3Pが決まり、45―37の8点差にして3Q終了。4Q開始早々、#36相原(2年・SF)が2本目のダンクを決めて会場は大盛り上がり。法政大も果敢に攻め続け、#14小野がドライブを仕掛け、#1川島(2年・SG)も早い展開に絡んでいくと、#34濱田のスリーも決まった。しかし#21納見(4年・PG)のスリーが決まると、再び青学大の流れとなり、法政大の追撃を振り切って66―59で青山学院大が勝利。

写真:豪快なランニングダンクを2本決めた青山学院大・相原。試合に復帰以後、抜群の身体能力でチームに勢いをもたらしている。


第19戦試合終了時(11/2)

優勝・大東文化大学 17勝2敗
青山学院大学 13勝5敗
筑波大学   13勝6敗
専修大学   13勝6敗
東海大学   12勝7敗
日本体育大学 12勝7敗
日本大学   11勝8敗
白鴎大学   9勝9敗
早稲田大学  4勝15敗
神奈川大学  4勝15敗
法政大学   3勝16敗
明治大学   2勝17敗

※延期試合があるため、合計試合数はチームによって異なります。

※専修大・盛實選手、キング選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2019.10.30 (Wed)

【2019リーグ1部】10/30レポート(第13戦の振り替え試合)

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神奈川大が後半に逆転に成功
そのまま逃げ切り勝利を決める


 台風19号の影響により、白鴎大は2試合が延期となっていた。そのうちの1試合、第13戦の対神奈川大の一戦が、30日に神奈川大で開催された。準備期間が短かったものの、この試合は神奈川大のホームゲームとして開催され、応援席には多くの観客が訪れ神奈川大に声援を送った。


【エース#75小酒部が31点で神奈川大が逆転の4勝目】

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 立ち上がり、神奈川大は#77前田(4年・F)にディフェンスのいい#51横山(1年・SG・実践学園)をつけ、白鴎大は#75小酒部(3年・SF)には#77前田をマークにつける。序盤は白鴎大#24星野(4年・PF)、#52ブラ(2年・C)が決め、神奈川大は決めきれないシュートが続いて攻めあぐねた。#75小酒部のスリーが決まるも#77前田がスリーで返し、両エースのプレーは互角。神奈川大は#75小酒部の2本目のスリーも入ったが、全体的に決定率が上がらず、1Qは18―11の白鴎大リード。

191030hosniho.jpg 2Q、白鴎大は#0関屋(1年・SG・飛龍)のレイアップ、#3板橋(3年・PG)の3Pで開始1分に11点のリード。神奈川大はタイムアウトで修正をはかる。しかしディフェンスがうまく機能せず、白鴎大に次々シュートを決められてしまう。終盤になってリバウンドを粘ってターンオーバーを奪っていくと白鴎大の得点が止まり気味になるが、神奈川大も決定力に欠け、25―37の白鴎大リードで前半終了。

 3Qになって神奈川大のシュート確率が上がってくる。#34工藤(1年・SF・八千代松陰)のスリー、#11工(1年・PF・高岡商)のフリースローでいい立ち上がりとなると、#75小酒部の3Pも決まり、開始2分で7点差に。白鴎大はすかさずタイムアウト。しかし#75小酒部再びのスリー、#11工のジャンパーで迫ると、#75小酒部のフリースローで開始4分に2点差。さらに残り5分で#75小酒部のジャンパー、スティールからのダンクで逆転に成功した。白鴎大は#7ギバ(1年・PF・常総学院)がファウルをもらい、ここからはシーソーゲーム。#0関屋のスリーを#34工藤がスリーで返すなど応酬が続いた。しかし神奈川大はディフェンスで耐え、#75小酒部のドライブも決まると、残り0.7秒でのスローインからのワンプレーは白鴎大がボールに触ってオウンゴールとなり、60―50で神奈川大がこのQ35点を稼ぎ、逆転して終えた。

191030osakabe2.jpg 4Q序盤は互いにターンオーバーが続いた。開始3分、ようやく両者通じて初のゴールを神奈川大が決める。白鴎大はタイムアウトを請求して流れを切ると、#0関屋のレイアップ、神奈川大ターンオーバーからの#24星野のシュートで追い上げる。神奈川大は#11工が4つ目のファウルとなりインサイドで苦しくなり、白鴎大は#2中川(4年・PG)のスリーで5点差。神奈川大はこのあとチームファウルが5つ目となり、ミスがフリースローにつながる状況に。残り4分、白鴎大は4点を追うが#75小酒部が中に切れ込んで決め、白鴎大も詰めさせない。残り3分からは白鴎大もチームファウルが5に。神奈川大は#11工が#7ギバをかわして豪快にレイアップを決めると残り1分で8点のリードに成功。白鴎大は#77前田の3Pも出るが残り時間での追い上げはかなわず67—72。神奈川大が4勝目をあげた。

 前半は白鴎大のペースだが、後半型の神奈川大はディフェンスからターンオーバーを奪い、自分たちの流れに持ってきた。白鴎大はファウルが続いてしまい、思うような攻撃が展開できず。前田が13点止まりとなった。この対戦は1巡目も競り合い、最後は白鴎大が劇的勝利となったが、2巡目は神奈川大が借りを返した。

191030takumi.jpg 15点の神奈川大・工は終盤4ファウルになりながらも粘り、勝負の決め手となるレイアップでも見せた。工藤・横山らルーキーが既に主力ともいえる活躍を見せる神奈川大だが、もその一人。初めての1部リーグにスタメンとして名を連ねるが、まだまだ慣れていないという。「一つのミスで下を向いてしまいがちなんですが、今日はベンチでも先輩たちが“まだ行ける”と声をかけ続けてくれました。最後のレイアップは小酒部さんがマークされることはわかっているので、自分が行かなければと思った」と、責任感あるプレーだったことを語る。工・工藤・横山とルーキー3名がプレイヤーとしても大きな比重を締める神奈川大だが「1年生は試合が終わったあとに常に集まって、3、4年生に頼らず自分たちがもっとやらなければと話し合う」という。背負っているものは大きいが、このリーグを通して着実な成長も見えるだけに粘りきりたいところだ。

 神奈川大はこれで4勝目となり、星の数では早稲田大と並んだ。この1勝は大きい。残りの4試合は筑波大、東海大という強敵も残すが、早稲田大、法政大という下位同士の直接対決も残し、ここの戦いが重要だ。一方の白鴎大はスケジュール的にも過酷な状況で翌週の水曜日には対青山学院との延期試合をこなさなければならない。それ以外の4試合は既に優勝を決めている大東文化大、筑波大といった上位陣と、明治大、早稲田大の下位陣との戦い。9位との星の差は4つあり、上にいるチームとの差も少ない。まだまだ浮上も可能な位置にいるため、彼ららしい粘りに期待したい。

写真上:立ち上がりは星野が好調に攻めた白鴎大。
写真中:3Qには小酒部の軽やかなダンクも決まった神奈川大。
写真下:プレッシャーに負けず攻めた神奈川大・工。


18試合終了時(10/30)

優勝・大東文化大学 17勝1敗
青山学院大学 12勝5敗
東海大学   12勝6敗
筑波大学   12勝6敗
専修大学   12勝6敗
日本体育大学 11勝7敗
日本大学   10勝8敗
白鴎大学   8勝9敗
早稲田大学  4勝14敗
神奈川大学  4勝14敗
法政大学   3勝15敗
明治大学   2勝16敗

※延期試合があるため、合計試合数はチームによって異なります。

※神奈川大・小酒部選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2019.10.27 (Sun)

【2019リーグ1部】10/27レポート(白鴎大学会場)

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大東文化大が創部51年目にして1部リーグ初優勝
白鴎大は復旧後のホームを白星で飾れず


 関東大学リーグはいよいよ終盤戦。台風19号により浸水被害のあった白鴎大学の体育館が東海大とともにこの週の会場に割り当てられていたが、大学や選手たちによる必死の復旧作業で影響なく試合を行うことができた。

 ここまでわずか1敗、優勝まであとわずかに迫っていた大東文化大は17節における筑波大の敗戦を受け、マジック1。この日、明治大と優勝をかけた戦いに挑み、逆転勝利で1部リーグ初優勝を決めた。竹野明倫(Bリーグ大阪AC)や阿部友和(Bリーグ富山)を擁した2007年にトーナメント、葛原大智(Bリーグ富山)、熊谷 航(Bリーグ三河)らが主力となった2017年にインカレを初制覇。そして、唯一手にしていなかったリーグ戦のタイトルを、この日ようやく手中に納めた。

 また、白鴎大はハードなスケジュールの中での再びのホームゲーム。走力を武器にする日本体育大相手に苦戦し、白星はならなかった。次は水曜日に延期となっていた神奈川大との対戦に臨む。

写真:優勝を決め、大東文化大・モッチが高々と両手を掲げ、天を指さした。



◆大東文化大VS明治大

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【大東文化大が逆転でリーグ優勝を決める】

 前節で2位の筑波大が破れたことにより、大東文化大が勝利すれば優勝が決まるというこの試合、前半は明治大のリードとなった。

 立ち上がりは大東大のシュートが単調になってしまい、ターンオーバーが相次いだ。明治大は#10須藤(4年・SG)、#56永田(4年・PF)のシュートで先行し、ディフェンスの穴を突いて積極的にアタック。#34富田(3年・F)のシュートも出た明治大は守ってはゾーンで大東大の足を止める。#12中村拓人(1年・PG・中部第一)のフリースロー、#25高木(4年・SF)の3Pが出て落ち着きたい大東大だが、明治大は高い位置でのディフェンスでミスを誘い、ターンオーバーを頻発させる。最後に#15渡辺(3年・PG)から#34富田への合わせも決まって1Qは明治大リードの19―26。

191027uematu.jpg 2Qは大東大#25高木、明治大#7植松(3年・PF)、続けて大東大#3星野(2年・SG)によるスリーの応酬で始まった。明治大は#34富田が好調で、#56永田もレイアップ、リバウンドで存在感を見せる。#7植松2本目のスリーもあって明治大は一時10点のリードに成功するが、大東大はディフェンスから反撃。大東大が4点差まで追い上げたところ、ここで#10須藤の3Pが決まり明治大も逃げ、37―44の明治大リードで前半終了。

 3Q、大東大は#15モッチ(4年・C)のゴール下、フリースローで追い上げる。明治大は#15渡辺の3Pがこれを食い止めるが、#34中村浩陸(4年・PG)のジャンパーでようやく大東大は同点とすると、5分に#15モッチのフリースローで逆転し、#25高木のジャンパーも決まった。明治大はタイムアウト。残り4分からゾーンを展開する。#2飴谷(2年・SG)のスリーがこれを破るが、ターンオーバーも出てしまう。しかし走って得点を重ね、59―55と大東大がリードして最終Qへ。

191027mochi.jpg 4Q、大東大は#39アビブ(2年・C)でスタート。#12中村拓人が明治大のディフェンスをかいくぐって倒れつつ決め、#81後藤(4年・SF)の3Pも決まった。明治大は#10須藤が開始2分で4ファウルとなるが出場は継続。大東大は#1深渡瀬(2年・SF)のレイアップが決まるも、明治大は#15渡辺が渾身のドライブでバスケットカウントを獲得。しかしアンスポーツマンライクファウルも出て、流れを引き戻せない。大東大は最大13点のリードとなるが、明治大も粘った。残り4分、#34富田の3Pで8点差。大東大はタイムアウトで#15モッチをコートに戻し、最後の引き締めにかかる。残り2分、明治大は#7植松がスリーを沈め3点差。しかし大東大は持ち味ともいえる勝負どころのディフェンスから#25高木が速攻を出し、残り1分半で75―70。明治大はタイムアウトのあと、#7植松のシュートで 再び3点差に迫った。しかし残り1分、#2飴谷2本目のスリーが沈むと大東文化大がほぼ勝利を手中に収め、79―73で試合終了。初の1部リーグ戦の優勝を決めた。

 明治大はディフェンスオフェンスとも、前半はペースを握った。ゾーンで足を止めたのもよかったが後半の展開は大東文化大の集中力が上だった。明治大は既に9位以下は決定している。残り4試合の中野下位チーム同士の直接対決で一つでも上を狙いたい。

191027daito2.jpg 大東文化大は昨年台風によって試合が延期になる不運もあり、調子のよかったところでリズムを崩して惜しくも2位に終わった。今季は熊谷が抜け、スタメンも3人が昨年と変わった。だが今の4年生は2部リーグも、インカレ優勝も、そして昨年あと少しで逃した勝利の数々も、すべてを知っている。彼らを大きくしたのはここまでに得た多くの“経験”であることは言うまでもない。主将の中村浩陸はホッとした顔を見せつつも、この日の明治大戦を反省。「リバウンドやディフェンスでアドバンテージを取れないと、いい形にはできないというのが出た試合」と課題を口にした。ただし、2位の筑波大が6敗をしているのに比べると、ここまで1敗というのはすばらしい集中力だ。「みんなが意識を高く持ってやってくれたので、集中力が途切れるということは感じずにやってこられた。まだ連勝も伸ばせるので、優勝したという実感はあまりない。勝ち続けることに挑戦したい」という。喜びを感じられるのはすべてを終えた最終日かもしれない。大東大の挑戦はまだ続く。

写真上:明治大は植松が3P3本を含む16点。須藤の21点につづき得点を引っ張った。
写真中:大東文化大・モッチは17点11リバウンド。前半は外から打たされる場面が目立ったが、後半に修正し、インサイドで得点を重ねた。

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◆日本大VS早稲田大

191027iio.jpg 前半途中までは大きな差はつかなかった。1Qは点の取り合いとなり早稲田大が17-20とリード。2Q開始序盤も競り合いが続いたが、早稲田大が途中で失速。このQ9点に終わってしまうと、一気に日本大がリードを広げて前半は40―29。

 後半3Q、早稲田大はプレスを仕掛けて#13柳川、#8津田の3Pにつなげて持ち直す。しかしタイトなディフェンスが仇となり、ファウルの笛も続いてしまう。日本大は#0シェイク(3年・C)が強さを発揮するが、#12土家(の3Pで早稲田大も切れない。#39桑田のドライブも決まった。しかし4点差にまではしたが、そのあとは#0シェイクに高さ面で簡単にやられてしまい、ダンクも2本許してしまう。日本大は#22飯尾が早稲田大の陣地深くから放ったシュートがブザーとともに決まると、64―44と20点のリードで3Q終了。4Qも日本大は得点を重ね、結局3Qとほとんど変わらない点差のままフィニッシュし、74―55

 日本大はこの週の勝利で下の4つの順位は免れた。あとは残り試合でどこまで順位を上げられるかがポイントだ。早稲田大は宮本の欠場が続き、人数的には厳しさもある。自力では入れ替え戦回避の道はないため、今の順位を維持したまま終われるかが重要だ。

写真:前半終わりにブザービーターを決めた飯尾。機動力が高く、高原とともに勢いをつけるには格好の選手として出番も増えている。



◆白鴎大VS日本体育大

191027ooura.jpg ともにトランジションを持ち味とする両チームの戦いは、ラン&ガンの応酬になった。立ち上がりは白鴎大が#24星野(4年・PF)のバスケットカウント、#77前田(4年・F)のレイアップなどで先行するが、日本体育大もディフェンスから巻き返し、#24土居(3年・SF)をはじめ、早い展開で返して追いついて逆転。一方白鴎大は#24星野が負傷してベンチへ。日体大は#3大浦(4年・PG)を起点に捌いて早い展開を続け、#33遠藤(3年・SG)の3Pで10点のリード。しかし#77前田もブザービーターで3Pを返す見事なプレー。1Qは25―18の日体大リード。2Q、白鴎大は日体大のゾーンプレスに足が止まり、開始2分は無得点。日体大はボールをカットして#33遠藤2本目の3Pがチームを沸かせる。白鴎大は#3板橋(3年・PG)のジャンパーを皮切りに返していくが、日体大は#3大浦をトップに立たせるプレスが効いて次々スティール。アグレッシブに攻め続けていくと差が開いた。前半は30―50で日体大がリード。

 3Q、今度は白鴎大が日体大のお株を奪うように足を使って攻撃し、#77前田、後半復帰した#24星野らが畳み掛けて開始3分で差は13点。しかしそこからは日体大も守りで勢いを止めていく。白鴎大は残り3分で#52ブラ(2年・C)が4ファウル。日体大は結局このQ、フリースローを何度も獲得し、69―52と大きく詰めさせずに終了。4Q、白鴎大はディフェンスを頑張り、#24星野のジャンパーやオフェンスリバウンド、#0関屋(1年・SG・飛龍)のドライブなどで果敢に攻め、残り1分半で8点まで差を縮めた。しかし追いつくまでに時間は足りず、最後は78―87。日本体育大が11勝目をあげた。

写真:日本体育大・大浦は19得点。この日はディフェンスもよくスティール6を記録。大浦の調子はチームの勝敗を大きく左右する。


18試合終了時(10/27)

優勝・大東文化大学 17勝1敗
青山学院大学 12勝5敗
東海大学   12勝6敗
筑波大学   12勝6敗
専修大学   12勝6敗
日本体育大学 11勝7敗
白鴎大学   8勝8敗
日本大学   10勝8敗
早稲田大学  4勝14敗
神奈川大学  3勝14敗
法政大学   3勝15敗
明治大学   2勝16敗

※延期試合があるため、合計試合数はチームによって異なります。

※大東文化大・後藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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2019.10.27 (Sun)

【2019リーグ1部】東海大学ホームゲームレポート

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華やかな演出に彩られた
東海大ホームゲームは今年も盛況


 1部リーグでは10月の後半、東海大のホームゲーム開催が恒例になっている。東海大学のホームゲームは部が主体となって開催している他の大学のホームゲームとは異なり、東海大学観光学部の学生が部と一緒に開催に取り組み、演出やイベントも目白押しの大規模なイベントだ。試合を見る楽しさだけではなく、飲食や人気投票、クイズなどさまざまな催しが行われ、試合に行くこと自体を楽しめる、お祭りのような2日間でもある。

 今年もにぎにぎしく催された26日のホームゲーム、対法政大戦の様子を、写真で振り返る。


※レポートは「続きを読む」へ。


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2019.10.27 (Sun)

【2019リーグ1部】10/27レポート(東海大学会場)

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東海大がホームゲームを2連勝で飾る
筑波大は4連敗で暫定4位に沈む


 東海大のホームゲーム2日目は1600人を超える入場者で、2日間合計で3132人と過去最高を記録した。その中で東海大は筑波大を大差で破り2連勝。最後は4年生全員がコートに立った。また、青山学院大、東海大、筑波大、専修大が12勝で並び、勝率とゴールアベレージによって上位チームで暫定ではあるが順位変動が起こった。筑波大は苦しい4連敗だ。白鴎大会場では大東文化大が一足先に優勝を決めたが、2位以下の争いは最終日まで続きそうだ。


◆青山学院大VS神奈川大

191027 noumi 青山学院大は#56赤穂(3年・PG)が欠場。序盤は動きが固いが、#14伊森(4年・F)の3P、#21納見(4年・PG)がジャンパーを決め、先行していた神奈川大に追いつく。ファウルが重なりディフェンスがやや緩んだ隙をついて神奈川大の#75小酒部(3年・SF)が点を取ったが、青学大は#36相原(2年・SF)のシュートなどで加点し21-15でリード。2Qは頭から青学大がディフェンスを締め、#17保泉(2年・SG)が3P、ジャンパーを決め2桁差をつける。神奈川大はタフショットが続くが9点差まで詰めるが、#7ナナー(4年・CF)のブロック、リバウンドで弾みをつけ優位に。37-27と10点ビハインドで折り返す。

 3Q、青学大は2桁の差をキープし、着々と加点。ディフェンスもプレッシャーをかけ神奈川大は点が伸び悩む。しかし青学大は#21納見が4ファウルでベンチに下がると、その後もファウルが重なりフリースローを与えてしまう。神奈川大は#75小酒部が3P、フリースローを決め、点差を詰めて54-43。4Q、神奈川大は#51横山がこぼれ球を拾いシュート、#75小酒部もゴール下、#3小針がスティール、3Pを決め2点差に迫る。青学大は3分間無得点だったが、#14伊森のフリースロー、#21納見のシュートで持ち直すと、神奈川大のタイムアウト後に#2斉藤(3年・PF)が3P、#21納見がジャンパーを立て続けに決め再び10点差。神奈川大が#75小酒部が連続でシュート、#5緒方が3Pを決め、前からハードにディフェンス、シュートを打ち続けるも最後は入らず。83-72で青学大が勝利した。

写真:ファウルトラブルはあったが、ここぞというシュートはさすがの青学大・納見。フィールドゴール率も高い。



◆専修大VS法政大

191027 terasawa 専修大が前半から大きくリードし100点ゲームで法政大に快勝した。法政大は序盤はいいペースでオフェンスリバウンドを取りつつ、#24鈴木(4年・C)がシュート、#30水野(3年・PG)がドライブを決める。一方の専修大はスロースタートだったが、#12西野(3年・F)の24秒間際にうまいレイアップ、#30アブ(4年・C)のダンクを皮切りに一気に点を取り23-12でリード。2Q、専修大は#28野崎(2年・G)の3Pを始め、満遍なく点を取る。法政大は#51金本(2年・SF)が積極的にゴールにアタック、#33茨城(4年・PF)もゴール下で粘るも専修大の高さと個々の能力が光り、勢いに押され53-28と折り返す。後半も専修大が内外で点を取り大きくリード。#46寺澤(2年・F)はダンクを決めベンチを沸かせた。専修大はベンチメンバー全員が出場し102-67で完勝。法政大は3勝止まりと苦しい状況は変わらず。

写真:18点のチームハイの活躍で、後半にダンクシュートも決めた専修大・寺澤。



◆筑波大VS東海大

【東海大がディフェンス力を発揮しホームで2連勝】

191027 murakishi ホーム2戦目となる東海大は#19西田(3年・SG)の3Pで先制し、その後もゴールにアタック。さらに#11大倉颯太(2年・G)が3Pを沈めいいペースの立ち上がりとなった。ディフェンスもよく、筑波大はなかなか攻めることができない。それでもディフェンスではボールラインの高い位置でダブルチームを仕掛け、シュートは落ちるもリバウンドで粘る。東海大は#86八村(2年・C)が2ファウルでベンチへ下がり、ややゴール下が手薄になってしまうと、筑波大は#15森下(4年・C)がフックシュートを決めた。しかし東海大はディフェンス、オフェンスリバウンドもよく18-10でリードを得る。

 2Qも筑波大は東海大のディフェンスに苦しむ。東海大は#86八村の3Pと速攻で13点差をつける。筑波大はなかなかボールラインを下げられず、シュートも入らない。ようやく#88牧がフローターを決めるが、東海大は#0寺嶋(4年・PG)が3P、ジャンパーを決め一気にギアをあげる。ディフェンスもよく、24秒オーバーも奪う。筑波大はこのQ、単発なシュートが多くわずか6点。32-16と大きく離された。

 3Q、筑波大は#11増田(4年・PF)が3P、#8菅原(3年・PG)のドライブ、#88牧のジャンパーで点差を1桁に。東海大は#86八村がシュートを決め筑波大の流れを切ると、#22笹倉(4年・G)の3Pを始め、再びじわじわ点差をつけていく。筑波大はミスが続き、東海大が連続速攻で、残り2分で20点差。終盤に、#92中田(1年・PG・福大大濠)が3Pを決めしのぐも50-32と大きくビハインド。続く4Q、東海大は#38春日(4年・SG)が3P、#1大倉龍之介(4年・F)がセットプレーをしっかり決める。筑波大は#92中田、#16野本(3年・PG)が3P、#10村岸(4年・SF)とセカンドユニットの活躍があり、点差を徐々に詰めていくが、東海大は我慢の時間に#22笹倉が難しい体勢でのジャンパーから持ち直し、再び点差をつけそのまま逃げ切った。最後は4年生5人がコートインし、72-50で勝利した。

191027 terashima 東海大はホーム2連勝。試合後のインタビューで陸川監督は「1巡目、9点差で負けた筑波大に大きくリードで勝つことができたのは、皆さんの応援のおかげです。毎年ホームゲームは皆さんの応援と情熱があってこそ」と感謝を述べた。この日の観客によるMVPは主将の寺嶋「昨日のインタビューで、『筑波に勝つ』と断言してしまいました。勝ててホッとしています。この2日間でいい雰囲気ができました」と笑顔を見せると同時に、「素晴らしい環境をスタッフが整えてくれて、多くの方が見に来てくれて感謝しています。ただ、その分『絶対に勝たなくてはいけない』というプレッシャーを感じていて。本当に勝ててよかったです」と主将としての責務を果たしたことに安堵の表情を浮かべていた。

写真上:苦しい時間に得点した筑波大・村岸。森下と共に最上級生としての働きをみせたが、チームは苦しい状況に。
写真下:MVPを受賞した主将を務める東海大・寺嶋。「3Qまでの投票なので」と謙虚な姿勢を見せた。


18試合終了時(10/27)

優勝・大東文化大学 17勝1敗
青山学院大学 12勝5敗
東海大学   12勝6敗
筑波大学   12勝6敗
専修大学   12勝6敗
日本体育大学 11勝7敗
白鴎大学   8勝8敗
日本大学   10勝8敗
早稲田大学  4勝14敗
神奈川大学  3勝14敗
法政大学   3勝15敗
明治大学   2勝16敗

※延期試合があるため、合計試合数はチームによって異なります。

※東海大・八村選手のインタビューは「続きを読む」へ


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2019.10.26 (Sat)

【2019リーグ1部】10/26レポート(東海大学会場)

191026tokai1.jpg

華やかな東海大のホームゲームが開幕
2位筑波大は3位の青山学院大に破れる


 10月の後半の恒例となっている、東海大学のホームゲーム週。華やかな演出に彩られ、さまざまな企画が用意された会場は、1500人近い来場者を集めて今年も華々しく開催された。東海大はベンチメンバーを全員出場させ、法政大に勝利。また、青山学院大が筑波大を倒した試合も見どころがあった。青山学院大はまだ一試合少ないため、順位変動はなかったが、調子は上向きだ。なお、2位の筑波大の敗戦により、大東文化大が優勝に王手をかけた。



◆専修大VS神奈川大

191026morizane.jpg 1Qは互いに点を取り合う。専修大は#34盛實(4年・G)の3Pや#23キング(2年・SG)のシュート。神奈川大は#51横山(1年・SG・実践学園)、#11工(1年・PF・高岡商)のジャンパーに#21岡部(3年・PG)のアシストなども出た。しかし#75小酒部(3年・SF)が3ファウルとなってしまい、ベンチに下がらざるを得ない状況に。それでも22―20と互角で2Qに入り、#75小酒部は下がったままで神奈川大はスタート。専修大は#12西野(3年・F)や#0ケイタ(1年・C・日体柏)の高さで得点し、#34盛實のスティールも出ると一気に10点近いリードに。神奈川大はディフェンスでこれを止めようとするがファウルが続いてしまい、抑えがきかない。神奈川大はこのQ得点が伸びず、専修大が一気に抜け出して54―31。3Q、専修大はベンチメンバーを積極的に使い、得点を重ねる。神奈川大はシュートの確率が上がらず差が縮まらない。専修大はこのQ33得点を取って87-50で4Qに入り、その後も得点を続けて最後は110-72。大台を越える点数で勝利。

写真:盛實はこの日序盤から3Pが気持ちよく沈んだ。



◆筑波大VS青山学院大

191026saito.jpg 2位の筑波大と3位の青山学院大の戦いは、上位同士の戦いであり、また首位の大東文化大の優勝にも影響を与える注目の一戦だったが、ロースコアゲームは青山学院大がリードを握った。序盤から固い守り合いになり、なかなか点数が伸びない中、青山学院大は#21納見(4年・PG)、#14伊森(4年・F)、筑波大は#11 増田(4年・PF)のスリーがゲームを引っ張る。 1Qは17―16と互角。2Q頭は互いに控えが主体でスタートするが、ここでも得点は伸びない。筑波大は#16野本(3年・PG)が積極的にアタックし、わずかにリード。しかし青学大は#14伊森のフリースロー、#2斉藤(3年・PF)の3Pが決まると逆転。ポストの#7ナナー(4年・CF)にボールも入った。ここから青学大のディフェンスが冴え、ターンオーバーを奪って得点に繋げると、リードを広げた。青学大は#7ナナーが3ファウルとなってベンチへ下がり、筑波大は最後に#27山口(3年・SF)がスリーを沈めて追い上げると、前半は29―31で青学大リード。

 3Qも接戦。取られたら取り返す形で試合が進行する。青山学院大は#7ナナーが筑波大の高さにも負けずゴール下で続けてシュートを入れ、残り4分で#21納見のスリー、ドライブが決まると青学大が7点のリード。さらに#52赤穂(3年・PG)が2本の3Pを沈めると青学大が流れを握って43―51で3Q終了。4Q、#20和田(1年・PF・開志国際)の3Pが決まり開始3分で青学大は15点のリード。その後も青学大のアタックが続く一方、筑波大は5分間で4点しか取れず、最後のタイムアウトも早々に消費してしまった。しかし残り時間で筑波大はディフェンスを締め、終盤に#8菅原(3年・PG)、#27山口のスリーで追い上げ、残り11秒で7点差。しかしそれ以上は縮まらず、60―68で青山学院大が勝利。

 筑波大は外のディフェンスで後手に周り、かつ青学大がこれを10/22と高確率で沈めた。また、インサイドでもナナー、ウィタカで14点と、守りきれていない。1巡目は5点差で筑波大が制した勝負だったが、青学大が得失点でも上回った。一試合少ないために順位変動はなかったが、終盤戦で大きな一勝になったことは間違いない。

写真上:青山学院大は斉藤が欠場した試合もあったが、やはり彼がいるとアウトサイドの安定感が増す。



◆法政大VS東海大

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【ホームの東海大が大観衆の後押しを受けまず1勝】

191026hosei.jpg ホームに法政大を迎えた東海大。この日、第6戦以降再び故障で欠場していた#11大倉颯太(2年・G)がようやく復帰し、スタメンで出場した。1Qは大きな差がつかなかった。東海大は#19西田(3年・SG)が3Pで先制。法政大は#30水野(3年・PG)を起点に#1川島(2年・SG)、#24鈴木(4年・C)らが応戦。最後に#30水野の3Pが決まった法政大が19―15のリードとなった。2Q、東海大は#38春日(4年・SG)のアウトサイドが好調。法政大はややディフェンスに押されてシュートが形にならず、打たされる形に。その間にインサイドでの得点が続いて逆転した東海大だが、法政大は#24鈴木がシュートを狙って食らいつく。大きな差はない状態で続くが、法政大はフィニッシュの確率が悪くターンオーバーが続くと、追う形になった。それでも4点差で終わりたいところを、東海大は最後のオフェンスで#11大倉颯太の3Pがブザーともに沈むと31―38。7点のリードで前半を終えた。

 3Q、東海大は#25平岩(4年・C)のゴール下が続き、#86八村(2年・C)のブロックも出た。法政大は攻撃起点の#30水野がディフェンスされてなかなかボールが回らない。東海大はメンバーを入れ替えつつ、リードを広げた。#28津屋(3年・F)の3Pや#86八村のリバウンド、#23佐土原(2年・PF)のオフェンスリバウンドやレイアップに会場が湧くと42―65で3Qを終了。4Qは#9山内(4年・SG)、#21長澤(4年・F)、#5山本(4年・C)、#60坂本(2年・G)らベンチメンバーを次々に出場させる展開に。#25平岩のダンクも出るなど会場を沸かせ、最後は57―84で東海大が勝利した。

191026NISIDA2.jpg まずはいい形でホームゲーム第1戦を終えた東海大。この日の観客によるMVPに選ばれた西田「自分たちのリズムを立て直す試合になった」と、ここしばらく調子の上がらなかったチームにとってはいい弾みになったと言う。ミーティングでは下級生たちが「4年生のために頑張ろう」と再確認したことがいい方向に働き、泥臭い部分でも東海大らしいプレーを見せた試合になった。西田は出番を分け合ったために点数こそ多くはないが、ここのところシュートでは存在感を見せている。「やっとシューティングの成果が出始めた。颯太(大倉)の復帰でまだ噛み合わない部分はあるが、ペリメーター陣の負担が分散する。自分は声を出したりして、ディフェンスの圧も上げて、チームを引っ張っていく役割にも徹したい」と、上級生としての自覚が見えた。

写真上:法政大はアウェイの不利な立場ながら、ベンチも自チームの活躍を盛り上げた。
写真下:恒例のクイズになっている、1Qのファーストシュートも決めた西田。ここのところ上り調子で上級生としてやるべきことを考える自覚も高まっている。


※青山学院大・赤穂選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2019.10.22 (Tue)

【2019リーグ1部】10/22レポート(専修大学会場)

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日本大が2桁差を追い上げるも
最後は筑波大が再逆転で勝利


 台風19号の影響で延期となっていた第14戦の振替えは、日本体育大と専修大の2会場で開催。専修大の会場では一昨日のホームゲームの熱気もさめやらぬ中、再び熱戦が展開された。この日は徐々に調子を上げてきている日本大が奮闘。2位の筑波大に対して接戦を展開した。東海大と同率の専修大は早稲田大に接戦に持ち込まれるが、最後は逃げ切り、順位は変わらなかった。

写真:専修大は早稲田大に粘られつつも、このカード2連勝。


◆東海大VS明治大
191022nishida.jpg 3位の東海大と現在最下の明治大の対戦は、東海大が激しいディフェンスを仕掛け、立ち上がりは10―0と先行。明治大は浮き足立ってミスが続き、開始3分半に#7植松(3年・PF)の3Pでようやく初得点が決まると、#17常田(2年・SG)の3P、#10須藤(4年・SG)のジャンパーが続いて追い上げる。東海大は外を簡単に打たせてしまう場面が続き、明治大はその後もアウトサイドが好調に沈んだ。東海大は終盤ミスが続くも1Qは16―21。2Q、東海大はやはり外を打たれているが、明治大の確率も少し落ちてくる。東海大はタフショットが続き一気に抜けきれないが、#28津屋(3年・F)の3P、#25平岩(4年・C)のタップ、#19西田(3年・SG)が守られつつも3Pを入れると、スティールからの速攻も決め、大きくリードを奪い、前半は25―38。

 3Q、東海大は#22笹倉(4年・G)、#19西田の得点でリードを保つ。明治大は得点が伸びないが、#71若月(1年・SG・北陸)が3Pやスティールで見せた。しかし10点から先は簡単には縮まらず、52―42で3Q終了。4Q、明治大はゾーンを展開。東海大はターンオーバーが続くが、#19西田、#22笹倉の3Pで落ち着きを取り戻す。明治大は粘ってターンオーバーには持ち込むが、大きくは追い上げられず。東海大は最後にベンチメンバー全員を出場させ、80―65で試合終了。

写真:20点の東海大・西田。この数試合はアグレッシブなオフェンスが目立つ。



◆筑波大VS日本大

【シーソーゲームから最後は筑波大が抜け出す】

191022inoue.jpg 現在2位の筑波大は怪我人も出て苦しい状況の日本大に、最後まで競られる形となった。立ち上がりは互いに得点を取り合い、接戦に。日本大はインサイドの#0シェイク(3年・C)は止められているものの、#14松脇(4年・SG)、#60黒田(2年・F)、#8ジャワラ(4年・PF)に#4上澤(3年・PG)も決めていく。筑波大は#27山口(3年・SF)、#88牧(4年・G)のアウトサイドにフリースローも得ていった。1Qは速攻も出た日本大が21―17とリード。 2Q、互いにベンチ主体のメンバーとなる。日本大は筑波大のパスミスから#11高原(2年・SG)の速攻、ディフェンスではブロックが出る。筑波大は#16野本(4年・PG)が3Pを返すが、日本大は#11高原と#22飯尾(1年・SG・洛南)の機動力でたびたび速攻を出し、開始4分で6点リード。筑波大はタイムアウトを請求せざるを得ない。タイムウト開けは2本の3Pがきまった筑波大が#27山口のレイアップもあって点差を詰めた。残り3分40秒以降の攻防は日本大がゴールを簡単に割れず、筑波大は#88牧のシュートが続いて逆転。34―35で前半を終了。

 3Q、筑波大は#88牧と#11増田(4年・PF)のスリー、#75井上(2年・C)のゴール下も決まると開始1分半で9点のリード。日本大はゴール下を固められてターンオーバーが続き、その後も次々に筑波大に得点を許してしまうと、15点ほどの差がついてしまう。日本大は交代した#58嶋田(3年・C)がフック、ブロックと活躍。しかし筑波大もリードは守って62―49の13点リードで3Q終了。

191022takahara.jpg 4Q、苦しい日本大だが、#11高原、#14松脇のスリーが決まり、#0シェイクのゴール下がやっと決まるとやっと流れが来た。残り4分で3点差に詰め、#14松脇の連続3Pが出ると、残り2分半で1点差。ここからは互いに得点を取り合う形となった。筑波大はここで#16野本が見せた。ペネトレイトで得点を決めるとディフェンスでも食らいつき、残り41秒には3Pを沈めて79-77。ここから日本大はタイムアウトを取り、エース#14松脇に託すも起死回生の3Pは決まらず。最後は#8菅原(3年・PG)から#88牧へ速攻のパスが出て、フリースローも得ていくと、83―79。筑波大が追い上げられたが、辛くも逃げ切った。

写真上:筑波大は井上がインサイドでよく守り、3Qまでよくシェイクを止めた。
写真下:日本大は高原の速攻がよく出た。



◆専修大VS早稲田大
191022nishino.jpg 1巡目は早稲田大のリードから専修大の逆転勝利となったこのカード。1Qは大きく差がつかずロースコアの展開となり専修大リードの19―16。2Q頭に早稲田大が追いつくと、接戦が続いた。#12土家(1年・G・福大大濠)の3Pが連続し、#14柳川(3年・G)のスティールが出た早稲田大が開始4分でややリードに転じる。専修大は重冨兄弟のスモールラインナップにしてスピードへの対応をすると、#30アブ(4年・C)も#41小室(3年・C)をブロック。同点となってからは専修大にテクニカルなどがあり、やや試合が膠着する。早稲田大は#8津田(2年・F)のアリウープパスからのシュート、レイアップなどでリードを維持するが、専修大は#12西野(3年・F)の速攻もあり、差はわずか。最後は37―33の早稲田大リードで前半を終えた。

 3Q、早稲田大は激しいディフェンスで専修大を止め、ターンオーバーを奪っていく。38津田の速攻、#17高阪(4年・F)の3Pでリードを広げる。専修大は#23キング(2年・SG)のレイアップ、#1山本の3Pで食らいつき、点差を詰める。専修大は#23キングのキレのあるドライブに3#46寺澤(2年・F)のバスケットカウント、早稲田大は#14柳川、#41小室の3Pがよく沈んだ。56―57で勝負は互角のまま3Q終了。勝負の4Q、開始早々寺#46寺澤のバスケットカウントが決まる。早稲田大は#8津田がフリースローを決め、シーソーゲームは続く。開始3分、専修大は#12西野のフリースロー、#28野﨑(2年・SG)のアシストから#12西野が決め、6点のリードに成功。早稲田大はゾーンで対抗していくが、専修大はリードを守る。#12西野がフリースローを得ていく一方で、早稲田大は3Pが落ちていき、差が開いた。最後は76―64で専修大が勝利した。

写真:柔らかいシュートで抜群の上手さを見せる、専修大・西野。


16試合終了時(10/22)

大東文化大学 15勝1敗
筑波大学   12勝4敗
青山学院大学 10勝5敗
東海大学   10勝6敗
専修大学   10勝6敗
日本体育大学 9勝7敗
白鴎大学   8勝6敗
日本大学   8勝8敗
早稲田大学  4勝12敗
神奈川大学  3勝12敗
法政大学   3勝13敗
明治大学   2勝14敗

※延期試合があるため、合計試合数はチームによって異なります。

※筑波大・牧選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2019.10.22 (Tue)

【2019リーグ1部】10/22レポート(日本体育大会場)

191022 daito

大東文化大は安定感ある戦いで15連勝
白鴎大は接戦で青山学院大を破る


 台風19号により延期となった第14節の振り替えのうち、日本体育大学では3試合が行われた。首位を走る大東文化大は#39アビブ(2年・C)が復帰し噛み合わない時間もあったが、4年生を中心に安定したプレーで持ち直し神奈川大に勝利。白鴎大は接戦の末、青山学院大を破った。台風の被災から、意地の3連勝となった。日本体育大は1巡目に破れた法政大にリベンジし9勝目をあげた。

写真:終盤は控えのメンバーも出場し、余裕をもって勝利した大東文化大。


◆大東文化大VS神奈川大

191022 gotou 大東文化大が序盤から持ち味のディフェンス力を発揮した。神奈川大の#75小酒部(3年・SF)のマークを徹底し、#81後藤(4年・SF)がジャンパー、3Pを始めメンバー全員がまんべんなく点を取っていく。神奈川大は#11工(1年・PF・高岡商)が外からドライブ、#3小針(2年・PG)もリングに向かうも13-21と出遅れる。2Qは序盤から大東大の3Pが連続で入り点差をつけていく。神奈川大はメンバーを入れ替え、攻守共にアグレッシブにプレー。#51横山(1年・SG・実践学園)のシュートが好調、ディフェンスではポストにダブルチームでミスを誘い、徐々に元気を取り戻す。点差が1桁になると大東大はタイムアウトを取るが、点差を開いて28-40で折り返す。3Q、大東大は4年生たちの安定したプレーが続く。神奈川大はドライブなどで攻めるも、大東大のヘルプディフェンスが速くうまくシュートまでいけない。大東大は#2飴谷(3年・SG)が好調で次々シュートを決め63-37。4Qは大東大が控えのメンバーも出しつつもリードを保ち、余裕を持って逃げ切り80-56で15連勝。

写真:序盤からシュートが好調だった大東文化大・後藤。


◆白鴎大VS青山学院大

【セカンドメンバーが活躍もあって白鴎大が勝利】

191022 imori 2連勝の白鴎大は現在3位につける青山学院大に挑んだ。1Q、青学大は#52赤穂(3年・PG)が開始すぐに負傷しベンチへ下がるが、代わって入った#36相原(2年・SF)が速攻で躍動。白鴎大は#24星野(4年・PF)が3P、#77前田(4年・F)が走ってくらいつく。青学大は#24永野(2年・PG)も攻守で奮闘し18-17でややリード。2Qは両チームベンチメンバーからスタートで、序盤はミスが続くも青学大は#41田村(3年・CF)が3P、白鴎大は#7ギバ(1年・PF・常総学院)がシュートを決め、盛り上げる。点の取り合いでシーソーゲームが続くも、終盤に白鴎大は#13西山(4年・SF)がジャンパーを決め、37-39で白鴎大が2点リード。

 3Qも点の取り合いが続く。青学大は#21納見が3P、前半おとなしかった#7ナナー(4年・CF)もシュートを決める。白鴎大は#77前田が多様な攻めを見せ、青学大は#7相原の3Pでリードするが、白鴎大は最後のワンプレーで#7ギバがオフェンスリバウンドから押し込み、57-55と2点ビハインドで最終Qへ。4Q、白鴎大は#3板橋(3年・PG)がスティール、3Pを決め逆転。さらに#77前田が3Pなどを決めていく。6分を切って青学大は#21納見が4ファウルでベンチへ。#14伊森(4年・F)のオフェンスでしのぐも、白鴎大は#7ギバ、#52ブラ(2年・C)がゴール下で粘り5点リードを保つ。さらに#77前田が3P、#0関屋(1年・SG・飛龍)がドライブで点差を広げる。青学大は#14伊森のシュートで食らいつくも、追いつかず。74-71で白鴎大が8勝目をあげた。

191022 hakuo 白鴎大は2Qでベンチメンバーが躍動し、後半は前田を中心に点を取り接戦を勝ち取った。「リーグ戦が全体的に良くない中、台風で被災して気持ち的に落ち込むことはありましたが、糧にして逆にリセットできたことが良かったと思っています。色んな人に助けてもらいながら、心配してもらいながら過ごしています。感謝しかないです。試合としては個人的には29点も取るのは初めてで嬉しいです。このままチームみんなで頑張りたいと思います」前田。現状のチーム状況で上位チームを相手に3連勝できたことは、選手たちにもプラスに働くだろう。白鴎大は延期試合があるため、他のチームより、終盤にあと2試合多く戦うタフな時間が続くが、気持ちを維持し続けるのが大事になってくる。

 青学大は序盤に赤穂が負傷したのが大きな痛手となり、ファウルトラブルも影響した。いい勢いを持ってくるベンチメンバーも多く、伊森の奮闘もあったが、あと一歩及ばなかった。

写真上:欲しいところで点を決めた青山学院大・伊森。
写真下:29得点で圧巻の活躍を見せた白鴎大・前田。


◆日本体育大VS法政大

191022 mutou2 1巡目は法政大が勝利したこのカード。リベンジマッチとなる日本体育大は#24土居(3年・SF)が積極的に攻める。法政大は#1川島(2年・SG)がドライブ、#33戸井(4年・PF)が3Pを決め食らいつくも、日体大は#50バム(2年・C)がゴール下を支配し25-16でリード。2Q開始早々、日体大は#33遠藤(3年・SG)が3P、ドライブで躍動。法政大は#33戸井がゴール下、#51金本(2年・SF)が3Pを決め粘る。日体大は要所で#13ディクソン(3年・SF)が走り、ファウルをもらってリードを保つ。しかし終盤、法政大はドライブからパスを出した外角のシュートが決まり39-31と8点ビハインドで食らいつく。3Q序盤、法政大は#34濱田(3年・SG)が3Pを決め点差を詰めるも、その後シュートがなかなか入らず。日体大は速攻が増え、着々と加点。#50バムは引き続き良い働きをみせ、この試合33点の活躍をみせる。69-44で4Qった日体大は5分を切ると、#9武藤(4年・PG)を始め4年生がコートインし余裕を持って勝利。98-65で1巡目の負けを返した。

191022 nittai1 試合終了後、チームキャプテンを務める武藤「リーグで試合に出るのは4試合目で、モチベーションの維持も難しかったが、シュートを決めることができたし気持ちよくプレーができました。ラストホームコートゲームで4年生5人と試合に出ることができてよかったです」と笑顔をみせた。台風の延期もあり、今リーグは予定より多い合計8試合が日本体育大会場で行われた。そのラストマッチで大浦、磯野、武藤、河野、津田の4年生が出場した貴重な時間に、ベンチも応援席も大きく盛り上がった。

写真:試合後、晴れ晴れとした笑顔を見せた武藤。スリーポイントを1本決めた。


16試合終了時(10/22)
大東文化大学 15勝1敗
筑波大学   12勝4敗
青山学院大学 10勝5敗
東海大学   10勝6敗
専修大学   10勝6敗
日本体育大学 9勝7敗
白鴎大学   8勝6敗
日本大学   8勝8敗
早稲田大学  4勝12敗
神奈川大学  3勝12敗
法政大学   3勝13敗
明治大学   2勝14敗

※延期試合があるため、合計試合数はチームによって異なります。

※日本体育大・遠藤選手のインタビューは「続きを読む」へ


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2019.10.22 (Tue)

【2019リーグ1部】プレイヤーズインタビュー・#3小針幸也(神奈川大・2年)/#21岡部優希(神奈川大・3年)

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「2年であっても自分がチームをまとめなければ」
スタメン司令塔としての責任感
〜#3小針幸也〜


リーグ全体で15試合を追え、10月20日時点で1試合の延期を含め3勝11敗の神奈川大。1部リーグ2年目も必死の戦いが続いている。今季は3名のガードがベンチ入りする中、注目したいのは2年生の小針幸也と、3年生の岡部優希。ともに、幸嶋監督が大きく成長を期待している2人だ。

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今季、神奈川大のスタメン司令塔でありゲームキャプテンを務めるのは小針だ。持ち味のシュートを武器に、チームのコントロールはもちろん、小酒部とともに得点面でも外せない選手として、このリーグを戦っている。2年生ながら幸嶋監督も「バスケット的な話は常に小針としている」と、信頼を受けている。勝敗的には苦戦が続く神奈川大だが、小針はいいところも増えてきていると、悲観的ではない。


小針:どのチームも小酒部さんをがっつりマークしてきます。そこでガードが小酒部さんをどう使うか、どう自分が切ってパスを回して点数を取るのか、いろいろと難しいです。幸嶋さんには点を取る形のガードでいいと言われているので、結構好きにやらせてもらっていますね。自分のリズムで打っていて、入る日はいいですが、まだ波がありますね。スピードも持ち味なんですが、それに任せてしまうことでミスも出ています。止まるところはしっかり止まって、周りを見てパスを出すなど考えてやっていく必要がある状況です。そこはもっと考えてうまくやりたいです。

幸嶋さんとは自主練のときなど、そばに来られたときはそのまま40分くらい話しているときもあります。でもバスケットの話だけではなくて学校のことやリクルートのこと、本当にあらゆることを話すんです。難しい話もあるんですけど、重要はことはしっかり聞くようにしています。自分のポジション的にもまとめなければいけない立場だし、そこは2年生であっても期待されていることを察して頑張らないといけないですし。

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神奈川大は昨年主力だった4年生が一気に抜け、今年はルーキーがコートに立つ時間が多い。インサイドプレーを担う工 陸都(高岡商)、横山悠人(実践学園)、そして昨年卒業した工藤卓哉(社会人・日立金属)の弟、工藤貴哉(八千代松陰)だ。小針自身、2年目でありながらそうした下級生への配慮も必要になっている。

小針:昨年は自分は1年生で好きなようにやらせてもらっていました。ガードの松岡さん(社会人・APEX)や工藤さんがどんなミスをしても「次にやればいいよ」と声をかけてくれていました。今年は1年生がミスしたら自分が一番に声をかけるようにしています。工は一度のミスで下を向いたりしてしまうので、そういうときは一番に近づいて言うようにしていますね。工藤や横山なんかはわりとサバサバしているんですが(笑)。


また一方、上級生には緒方堅也、尾形界龍といった4年生や、小酒部泰暉という絶対的エースがいる。特に小酒部をどう活かすかはチームの勝利に欠かせず、問われるところだ。

小針:上級生はみんな優しいし、特に言いづらいこともないし何でも言えますね。小酒部さんに関してはマークがキツければそれ以外の4対4でのバスケットを意識しています。大事な場面で一番最後にシュートを打たせれば入る人なので、それまでの過程を残りの4人でいかに作り、最後に彼にいい形でボールを渡せるか、それを常に考えています。ただ、彼も必死ですし、プレーに夢中になってしまうと周りからは何も言えなくなってしまうので、そこは最近自分が言うことも意識しています。

プレー面では小酒部さんですが、誰がリーダーシップを取って引っ張るかが、このチームではまだはっきりできている人がいない状況です。そんな中で自分が少しでもそれができるように頑張っていきたいです。

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「自分の気持ちを強く出さなければいけない」
迷いを越えて確かな成長を手にするために
〜#21岡部優希〜


もう一人、3年の岡部は7月、天皇杯の神奈川県予選に出場した際に輝きの片鱗を見せた。決勝は東海大との対決になり、前半は小酒部へのマークが厳しく得点が伸び悩んだが、後半は岡部のスピード感あるドライブが何度も決まり、最後は1点差で勝利して県予選を優勝。天皇杯一次ラウンドへの出場権を勝ち取った。Bチームから今年上がってきたとは思えないほど、堂々としたプレーぶりだった。

そしてその1カ月後に大学リーグが開幕。初日は岡部にもミスが多く、日本体育大に後半ひっくり返され、敗戦。しかし第2戦の専修大戦では約15分の出場で10得点をあげ、ビッグマンが揃う専修大相手に恐れず切れ込んで得点を重ねたプレーは見事だった。


岡部:開幕戦は体が固くて自分の思うようにうまくできませんでした。コーチや監督からは自分の強みを出して、つなぎではなく自分が主役の気持ちでやれと言われました。そこで2戦目の専修戦はリラックスして自分のできることをやろうとして、それができた試合でした。

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負けはしたが、持ち味を出せてホッとした表情が印象的だった。岡部は両親ともにバスケットボールプレイヤーで、幼い頃からバスケットに親しんできたが、高校は流通経済大柏高校と、そこまでバスケットが強いところではない。大学進学を考えるにあたって、ディフェンスを主体にしている神奈川大のプレーを見て、入学を決めた。今季ようやくAチームへと上がってきたが、持ち味はスピードとアグレッシブなオフェンス力。そして幸嶋監督が評価しているのは、配球能力の高さだ。これは小酒部という絶対的エースを活かすためにも、小針同様ガードに求められる力といえる。

岡部:神奈川大は留学生や特別大きいビッグマンはいないチームです。でも小さくても組織的なディフェンスや激しいプレッシャーなどで1部でも戦っている。自分も小柄だし、そうした選手が結果を出すにはディフェンス力を身につける必要があると思い、ここに入ることを決めました。出番が増えたのは夏に小針が怪我をしたことが大きいです。他にもガードはいますが、自分ができることをチームに還元して、チーム全体で戦って勝てればいいとここまでやってきました。

パスに関しては、大学に来てからやるようになりました。高校時代は目立った選手もいなかったので自分一人で攻める状況でしたが、大学ではインサイドの選手や小酒部というエースもいるので、そういうところにパスを供給できる楽しさがありますね。でもパスは大事ですが、切り込んで点を取るのも持ち味です。小さな頃から両親にバスケットのある環境に置いてもらって、父親はシューターだったのでシュートフォームから細かく教えてもらってきました。そうした自分の持ち味を出しながら一つひとつ戦っていきたいです。

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初週にそう語っていた岡部だが、序盤戦でわずかに勝ちきれないという試合が続いたあと、中盤戦に入ると己の良さを出せず、出番も減りがちだった。負けが続き、激しいマークにあう小酒部のフラストレーションも溜まっていく様子が見て取れた。

しかし自動降格圏内の11位で後半戦に入り、迎えた14試合目の明治大戦。ここで再び岡部が目を覚ました。神奈川大と同じ2勝にとどまり、1巡目では接戦となっただけに明治大も気迫のこもったプレーが続いたが、神奈川大はチームとしてディフェンスも激しく当たり、一進一退の中で岡部が17得点と気を吐いて、勝利の流れを呼び込んだのだ。


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岡部:チームでディフェンスができて、個人的にはいつも通りのつもりだったけれど、1本目のシュートが入ってからリズムが良くなりました。ここまで消極的なミスが多くて、幸嶋さんからも注意を受けていました。でも期待に応えられていない中でも声をかけてくださっていました。練習や試合で多かったターンオーバーが、チームにマイナスな影響を与えていて、それを変えていけと。変えなければ1部という強いリーグでは勝てないし、戦えないと言われたんです。自分の気持ちを強く持たないといけないと思いましたね。それが結果として出たのが今日でした。自分の気持ちを切らさずに、チームのためにプレーができました。自分としても、チームとしてもよかったと思います。チームに元気を与えろと言われ続けているので、同期の小酒部が牽引してくれる中で、自分も乗っていきたいです。それができれば、前より勝てるチームになると思います。

リーグ戦をここまでこなしてきて、幸嶋さんが攻める気持ちを持たせてくれて、それに乗って自分が攻め続ける気持ちを持てたことは成長だと思います。ミスをしてもいいと言ってくれたおかげで、思いきり自分らしいプレーができました。それに、高校時代に身につけてきた突破力は、1部の舞台でプレスが来てもこの明治大戦で突破でき、どこまで通用するのかがわかりました。


岡部にとっては初のAチーム、初の大学1部リーグだ。消極的になるのは無理もない。また、自分のプレーとチームを活かすプレーのバランスをどう取るのか、迷いがあったようだ。

岡部:高校までは自分がチームの中心だったので、自分がやればよかったんです。でも今は小酒部という軸があるチームで、自分がガードとして使われていて、そんなに攻めない方がいいかなとか色々と考えてしまいました。コートの中で出してはいけない感情ですが、そのまま出てしまいましたね。悩んでいたこともありましたが、今日を機に変えていきたいと思っています。


勝利のあと、再びホッとした様子の岡部をチームメイトが笑顔でもてはやした。3勝目をあげたチームはようやく10位に浮上。しかしここから終盤戦に向けて下位チームは互いに死力を尽くす戦いへと入り、これまで以上のプレッシャーがかかる。自動降格、また入れ替え戦回避を巡る戦いの本番はこれからだ。与えられた試練を乗り越え、より確かな成長をチーム、そして岡部や小針が実感できるかどうか。残りの戦いからも目が離せない。

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(2019.8.29、9.28、10.20インタビュー)


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2019.10.20 (Sun)

【2019リーグ1部】10/20レポート

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首位の大東文化大が2位筑波大を破り14連勝
専修大は白鴎大に破れホームゲームは1勝1敗で幕


 専修大におけるホームゲーム週の2日目、この日の6試合はどれも目が離せない展開が続いた。4勝同士の早稲田大と法政大、2勝同士の神奈川大と明治大は下位争いを抜け出すために熱を帯び、残りの3試合も白熱。首位・大東文化大と2位筑波大の対戦も注目となったが、これを大東大が制した。また、ホームの専修大は前節で逆転劇を演じた白鴎大と、これも最後までわからない戦いとなったが、接戦となって惜しくも破れた。

写真:専修大は今年新しく作ったサークルペイントの前で最後に記念撮影。


◆早稲田大VS法政大
191020tsuda.jpg ともに11敗で9位と10位に位置する両者の対決は、激しい競り合いになった。1Qは早稲田大の勢いが勝り、一気に14-4と逃げる。#8津田(2年・F)の攻守における高さと機動力が存在感を示した。法政大は司令塔の#30水野(3年・PG)を起点に、両ウイングやインサイドも積極的に攻め、14-18と追い上げて1Qを終了すると、2Qは#34濱田(3年・SG)の3Pが決まり、流れを持ってきた。残り4分で逆転に成功するが、早稲田大はディフェンスがよくリバウンドも抑えて流れを断ち切ると、32-30とリードを取り返して前半終了。

 3Q、互いに得点が伸びない状況から法政大がスティールを出すが、早稲田大は#39桑田(4年・F)の外が決まってまだどちらに傾くかわからない。49-48と早稲田大が1点リードで入った4Qは、法政大に焦りが見えた。ディナイが激しい中、#30水野が決めにいくが、マッチアップの#8津田の高さもあって決めきれない。早稲田大は#41小室(3年・C)のシュートが流れを呼び込み、リズムを掌握すると71-63。4勝目をあげた。早稲田大の順位は動かず。法政大はこのあとの神奈川大の勝利により、一つ順位を落として11位へと下がった。

写真:早稲田大・津田は献身的なリバウンドと身体能力を活かした得点でチームを支える。



◆日本体育大VS青山学院大
191020alex.jpg 1巡目は日本体育大が勝利したこの対戦。立ち上がりは青山学院大が内外から決め、日体大はアウトサイドの確率が今ひとつで追う形だが、#33遠藤(3年・SG)のバスケットカウントで波に乗り、青学大は#36相原(2年・SF)のアタックが光る。日体大は#24土居(3年・SF)の3Pで逆転すると19―15で1Q終了。2Q、#24土居の3P、速攻が出て日体大が開始1分で10点リード。ここからやや停滞した時間を迎え、残り5分に#24土居がバスケットカウントの3Pを決め、ゲームが動く。青学大は日体大のターンオーバーから#21納見(4年・PG)が速攻をはじめ3連続得点。#52赤穂(3年・PG)のバスケットカウントも決まって青学大が追い上げ、残り1分に#24永野(2年・PG)の3Pが決まり追いついた。日体大は#3大浦(4年・PG)の最後のオフェンスは決まらず37―37の同点で前半終了。

 後半の幕開けは#24土居のスリー。しかし青学大は#36相原、#21納見のスティールが連続し、#14伊森(4年・F)のジャンパーも決まった。日体大も粘り、#5磯野(4年・SF)の速攻、#24土居の3Pが沈んで流れを引き戻す。日体大はディフェンスが割れずにターンオーバーが続く苦しい形が続き、58―56と2点のリードで3Q終了。4Q序盤は青学大のリズム。次々にターンオーバーから得点していった。攻守で#36相原の機敏さが光り、日体大の武器を出させない。残り5分、点差は2から4で推移。#21納見のスリーを#33遠藤がスリーで返すなど互いに譲らないが、青学大は#21納見のドライブ、#36相原、#7ナナー(4年・CF)のオフェンスリバウンドなどが出て残り2分で7点のリードに成功。タイムアウト開けの残り1:15、#33遠藤がドライブを決めるが残り時間で追いつくことはできず、70―75。接戦を青山学院大が制した。

写真:青山学院大は身体能力の高い相原が随所でいい働きを見せ、チームも活気づいた。



◆東海大VS日本大
191020 matsuwaki 1Q序盤は日本大がリード。#0シェイク(3年・C)が速攻でダンクを披露する。東海大は中盤まで日本大に押されるが、#38春日(4年・SG)が3P、#25平岩(4年・C)がゴール下を決め、流れをつかむと逆転し12-20でリード。2Q、日本大は#8ジャワラ(4年・PF)がダンクを決め盛り上げるも、外のシュートがなかなか入らない。東海大は#19西田(3年・SG)がドライブ、速攻もあるが、点は伸び悩み22-28と6点リードで折り返す。

 3Q、日本大は#4上澤(3年・PG)の連続シュートで点差を詰める。対する東海大はなかなかシュートが入ってこない。開始5分、日本大は#60黒田(2年・F)がドライブでバスケットカウントを決めて同点、#8ジャワラがバックシュートを決め逆転する。ミスが続く東海大だが、#38春日がディフェンスで、#25平岩もリバウンドで粘る。#14松脇(4年・SG)のステップバック、#22飯尾(1年・SG・洛南)が3Pを決め38-35で3点リード。4Q開始早々、東海大は#0寺嶋(4年・PG)の3Pで1点差に迫るが、日本大の積極的な攻めにファウルが重なり、開始2分で4ファウル。中盤までシーソーゲームとなるが、日本大はガード陣のディフェンスがよく、#0シェイクの高さでオフェンスリバウンドも優位に。終盤に#4上澤がフローター、#14松脇(4年・SG)がとどめの3Pを決め、58-53。1巡目のリベンジを果たし、8勝目をあげた。東海大は6敗目。

写真:勝負を決めた日本大・松脇は笑顔。



◆神奈川大VS明治大
191020 ogata 現時点で11位、12位と下位2チームの神奈川大明治大の戦いは、負けられない気持ちのこもった試合となった。神奈川大は#3小針(2年・PG)のドライブを皮切りに一気に得点しリードするも、明治大は#15渡辺(3年・PG )の連続3Pで持ち直し、20-23で1Q終了。2Q序盤は神奈川大のフレッシュマンたちが果敢に攻めリード。明治大は流れが悪い時間はあるが、#15渡辺がダブルクラッチで盛り上げ、さらに#10須藤(4年・SG)の3P、終了間際に#10奥野(4年・F)がゴール下を決め35-38で折り返す。

 3Q、神奈川大は#75小酒部(3年・SF)のリバウンドで優位に。明治大は#10須藤が好調で、残り2分で同点追いつくも、神奈川大はオフェンスリバウンドから押し込み、52-58でややリード。4Qは#21岡部(3年・PG)が持ち味のスピードを活かし躍動。アウトサイド、ドライブと内外で決めて神奈川大がリードを保つ。明治大は#17常田(2年・SG)がバスケットカウントで粘るも、神奈川大は#75小酒部がすぐに返す。明治大はフリースローが入らず苦しくなるが、終盤に#52溝口(2年・C)のゴール下、#17常田のスティールで3点差に迫る。しかし神奈川大はタイムアウト後、#75小酒部がジャンパーを決めそのまま逃げ切り、81-74で3勝目をあげ順位も9位へとジャンプアップ。

写真:神奈川大は後半、尾形がディフェンスで大きく貢献。



◆筑波大VS大東文化大

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写真:大東文化大・高木は3Pを6/8と高い確率で決めた。

【1位2位対決は大東文化大が筑波大を退ける】

191020mimori.jpg 2勝の星の差はあるが、優勝の行方を占う大東文化大筑波大の戦いはディフェンス・オフェンスともに大東大が流れを握る40分だった。筑波大はスタメンに#75井上(2年・C)と#33三森(3年・PF)のツインタワーで臨んだ。互いにややおとなしい出足から、大東大は#2飴谷(3年・SG)が3Pを連続で決め、速攻も出た。さらに#15モッチ(4年・C)のレイアップ、#25高木(4年・SF)の3Pも沈むと一気に差を開く。筑波大はセンターを#15森下(4年・C)に替えて立て直しをはかるが、1Qは22―10で大東大リード。2Qの頭は互いにベンチメンバーが主体。筑波大は#16野本(3年・PG)のスティールから#8菅原(3年・PG)の速攻、#23半澤(2年・SG)のジャンパーなどが決まって粘る。大東大はややシュート確率が落ちてくるが、ディフェンスは固く、10点ほどのリードは維持。#15モッチに交代した#88増本(4年・PF)のスリー、フリースロー、#2飴谷の速攻も決まった。筑波大はチームファウルが嵩んで苦しく、シュートの確率も今ひとつ。#11増田(4年・PF)がアンスポーツマンライクファウルを取られたあと、互いに笛の対応に戸惑いつつも大東大がリードを保って42―31で前半終了。

191020nakamura.jpg 3Q、筑波大は#11増田、#88牧(4年・SG)の得点、大東大は#25高木の2本の3Pが続き、依然点差は大きく動かないが、#33三森のゴール下、#11増田のレイアップなどでじわりと詰め寄る。大東大は#15モッチが外から打つ形になってしまい、これが決まらずターンオーバーが続いた。筑波大は#92中田(1年・PG・福大大濠)を投入すると#27山口(3年・SG)に見事なアシストが出て3Pが決まった。しかし大東大はこのQ#25高木が絶好調。苦しいところでことごとく3Pを沈めて再び筑波大を突き放し、50―66の大東大リードで4Qへ。筑波大はディフェンスで奮闘していた#33三森が4ファウル。かわりに#75井上がゴール下で体を張り、#16野本のスリーで追い上げる。しかし大東大は激しいディフェンスは緩めず点差を開くと86―69で試合終了。

 筑波大はこれで4敗目。負け数では3位の青山学院大(1試合が延期)と並ぶ状況になった。次週は東海大とホームゲームでの対戦があり、アウェイだが負けられない戦いだ。

 大東大は高木が6本の3Pを沈め22点。コートを駆け回り、攻守で奮闘する飴谷が24点と見事な活躍を見せた。残り試合は6。ひたむきに走り続けた彼らの先に少しずつ光が見えてきた。集中力を維持し、最後まで粘り抜けるか。

写真上:筑波大は三森がスタメンで踏ん張った。
写真下:大東文化大は中村浩陸が高いリーダーシップを見せている。



◆専修大VS白鴎大

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【互いに譲らぬ展開を白鴎大が粘りのディフェンスで制す】

191020king.jpg 専修大のホームゲーム第2戦、相手は昨日の試合で劇的な勝利を収めた白鴎大。試合はサイズの大きな専修大がリードをする形で入った。幕開けは白鴎大#32三浦(4年・SG)のシュート。続けて#77前田(4年・F)がレイアップを決める。専修大は#34盛實(4年・G)のフリースロー、#30アブ(4年・C)と続くと、そこから#23キング(2年・G)が抜群の身体能力を活かしてオフェンスリバウンド、速攻と立て続けに得点。専修大はその後も高さを活かしてリバウンド、オフェンスでも優位を保つ。白鴎大はシュートまでは行けているが、相手の高さに影響されてわずかにこぼれる場面が続いた。1Qは22―14で専修大リード。

 2Q、白鴎大は#77前田が速攻、3Pと連続得点。さらに#13西山(4年・SF)の3Pも決まった。専修大も#12西野(3年・F)のスリー、#28野﨑(2年・G)のレイアップが続いて、ベンチメンバーの活躍が光る。白鴎大は残り3分に#77前田が3Pのバスケットカウントで追い上げ。専修大は#30アブをコートに戻して対応するが、#77前田、#24星野(4年・PF)がねじ込み、#7ギバ(1年・常総学院)、#0関屋(1年・SG・飛龍)の速攻も出ると、最後は#0関屋がブザーとともに3Pを決めて38―41と逆転して前半終了。

191020sekiya.jpg 3Q、開始から数分は主導権争いが続いた。リバウンド、ディフェンスで互いに相手の攻撃をしのぎ、ターンオーバーが続いて得点が大きく伸びない。取られたら取り返す形が続いて54―57で専修大がリードし、4Qへ入った。開始すぐ、専修大は#34盛實の3Pが決まり、#23キングのレイアップで8点のリードに。#23キングの速攻ダンクも出て乗る専修大だが、白鴎大もディフェンスでターンオーバーを奪い、#0関屋の3P、#24星野のシュートも決まると開始3分で点差は3。専修大は単発のシュートが落ちていき、これを拾う白鴎大が早い展開に持ち込む。#34三浦の3Pで同点にした白鴎大は#77前田のシュートで逆転。しかし#23キングがオフェンスリバウンドを決めて同点に戻し、シーソーゲームは続く。残り2分を切り、互いに激しい攻防でゴールを割らせない。73-70で白鴎大リードの中、残り28秒、白鴎大のターンオーバーから専修大ボール。しかしタイムアウト開け、フリーで打った#34盛實のスリーは決まらず。これを抑えた白鴎大は#24星野が獲得したフリースローを1本沈め、74―70で激しい戦いを制した。

白鴎大は前半こそ苦戦したが、終盤はディフェンスの粘りから流れを呼び込んだ。専修大は反対に後半になるとシュートが落ちてしまい、惜しくもホームでの連勝を逃した。

写真上:専修大キングが速攻からのダンクを決めた。
写真下:白鴎大は関屋が前半終わりの3Pなど、大事なシュートを決めた。


15試合終了時点(10/20)

大東文化大学 14勝1敗
筑波大学   11勝4敗
青山学院大学 10勝4敗
東海大学   9勝6敗
専修大学   9勝6敗
白鴎大学   7勝6敗
日本大学   8勝7敗
日本体育大学 8勝7敗
早稲田大学  4勝11敗
神奈川大学  3勝11敗
法政大学   3勝12敗
明治大学   2勝13敗

※延期試合があるため、合計試合数はチームによって異なります。

※日本大・上澤選手、大東文化大・飴谷選手、白鴎大・ブラ選手のインタビューは続きを読むへ。


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2019.10.19 (Sat)

【2019リーグ1部】10/19レポート

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激闘の末に白鴎大が東海大を破り東海大は4位転落
日本体育大も1点差で筑波大に悲願の勝利


 19日の第15戦と20日の16戦(第14戦は22日に順延)の2試合は専修大学のホームゲームとしての開催。1部は台風による順延によって14日から22日9日間で4試合をこなす、やや過密スケジュールの真ん中に当たる。ここを過ぎればリーグ戦も終盤に向かい、順位が気になってくるところ。第15戦はそれぞれ譲れない戦いが見られ、青山学院大は1巡目の借りを早稲田大に返し、日本体育大は何度もチャレンジし続けてきた筑波大をついに倒した。また、台風19号により被災した白鴎大は3位の東海大を激闘の末に破った。

191019daito.jpg 首位の大東文化大法政大に対し、まんべんなく選手を使いながら前半から20点近いリードを奪うと、余裕の展開となり、85―64で勝利した。

 日本大神奈川大の試合は、日本大#10杉本が欠場。前半は神奈川大のリードとなったが、3Qの立ち上がりで#14松脇(4年・SG)が立て続けに得点。神奈川大は4Qに15点近い差を2点差にまで縮めるが、最後は届かず75―70で終わった。

写真上:白鴎大VS東海大で決勝点を決めた板橋を皆がもみくちゃに。
写真下:ベンチメンバーのプレーに湧く大東文化大のベンチ。



◆早稲田大VS青山学院大

191019akaho.jpg 1巡目は早稲田大が勝利したこのカード。1Q、青山学院大は#7ナナー(4年・CF)のインサイド、#14伊森(4年・F)や#52赤穂(3年・PG)の外のシュートなどもあってリード。しかし下級生主体にシフトすると得点が続かず17―13。2Q、#36相原(2年・SF)が3Pのバスケットカウントなどを得て、青学大が差を広げるが早稲田大も連続3P、#41小室(3年・C)のポストアップからの得点で2点差に迫る。ここからディフェンスもよく粘った。早稲田大は残り3.2秒秒でタイムアウトを取り、最後は#8津田(2年・F)がブザーとともに3Pを沈めて31―35。一時は10点開いたが、早稲田大が4点を追う形で前半終了。

 3Q開始序盤、早稲田大は#8津田、#41小室の3Pが続き逆転。青学大はミスが続いて接戦となる中、早稲田大は#8津田が好調。切れ込んでのレイアップや3Pを沈めていく。青山学院大は早稲田大のタイトなディフェンスに苦しんでタフショットが続き、51―49の早稲田大2点リードで4Qへ入り、接戦が続く。青学大は#52赤穂が3連続得点で逆転。早稲田大は修正をはかるも勢いがついた青学大はそこから積極的なアタックが光り、#21納見(4年・PG)の3Pが決まるとリードは9に。早稲田大は残り3分から#41小室の連続3Pで追い上げを見せるが、青学大も譲らず62―74と引き離して試合終了。第1戦では負けた借りを、青山学院大がしっかり返した。

写真:青山学院大は赤穂が25得点。3Qの頭で立て続けに得点し、流れを持ってきた。


◆筑波大VS日本体育大

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【日本体育大が集中を保って筑波大に悲願の勝利】

191019masuda.jpg 今年3度目の日筑戦となった対戦は、日本体育大が最後まで集中力を持続した。1Qは日本体育大#24土居(3年・SF)や#3大浦(4年・PG)の3Pに#50バム(2年・C)のゴール下、対する筑波大は内外からまんべんなく決めていく。最後は#13ディクソン(3年・SF)がドライブを決めると22―24と日体大リード。2Q、序盤に日本体育大は#3大浦と#33遠藤(3年・SG)の3Pが続けて決まった。筑波大は#27山口(3年・SF)がすぐに3Pで返すが、再び#33遠藤の3P、#45河野(4年・PF)の速攻が決まると9点リード。筑波大はディフェンスを起点に追い上げ、日体大は#3大浦のレイアップや#土居のジャンパー、#50バムのインサイドで逃げる。最後は#3大浦が3Pのファウルをもらうが、これが3本とも外れて45―43の日体大2点リードで前半終了。

 3Q、日体大は#24土居、#3大浦が立て続けにシュートを決め、アウトサイドの好調は持続。インサイドでは筑波大が勝る部分もあるが、#28井出(2年・PG)のスリーも決まり、シュートの良さで残り4分に13点までリードを広げた。筑波大はここから#88牧(4年・SG)、#16野本(3年・PG)の3P、#33三森(3年・PF)、#11増田(4年・PF)がフリースローを獲得。残り1分半で同点にすると、チームファウルの嵩んだ日体大からフリースローを奪って逆転。ディフェンスでも簡単には打たせない。しかし日体大はボールを奪って最後のオフェンスで#33遠藤の3Pが決まると68―68の同点。

191019bam.jpg 4Q、互いに譲らない序盤から筑波大は#16野本のジャンパーが決まって5点のリードに成功。日体大はシュート率が落ちてきて苦しいが、#5磯野(4年・SF)の速攻で1点差。差がつかないまま勝負は終盤へ入り、残り4分、日体大は#50バムのシュートで逆転し、24秒オーバーも奪った。筑波大も#11増田が返しシーソーゲーム。残り2分、3点のリードは筑波大。日体大はゴール下へボールを通し#50バムが決めて粘る。残り29秒、#50バムがフリースローを2本決めた日体大が85―86で逆転。タイムアウトのあと、筑波大は#11増田がフェイダウェイを沈めて再逆転。日体大もタイムアウト。このあと6.5秒からで最後のオフェンスは、#50バムがゴール下でファウルをもらい、獲得した2本のフリースローを決めると、87-88。日体大が6年ぶりに筑波大から勝利をもぎ取った。

 途中までの展開はこれまでの両者の対決と似ている流れだった。しかし、違ったのはこの日の日体大の集中力。終盤に足を止められながらも機動力を失わず、最後まで走りきり、決め切った。日筑戦では8連敗中、その他の試合でもなかなか勝利できなかった日体大にとっては大きな勝利となった。

写真上:筑波大・増田は24点10リバウンドと攻守で粘った。
写真下:終盤、日本体育大はバムがゴール下で奮闘。勝利の立役者に。



◆白鴎大VS東海大

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【#3板橋のブザービーターで白鴎大が劇的勝利】

 前節で大東文化大に敗れた東海大は、台風19号により被災した白鴎大と対戦。最後までわからない白熱した試合を展開した。

191019nisida.jpg 1Qは互いに差がない展開。東海大は#86八村(2年・C)が2ファウルとなりベンチへ下がると、シュート確率もやや落ちていく。白鴎大は少し差が開いたところから#77前田(4年・F)の速攻、#13西山(4年・SF)のシュートなどもあって、16―18と追い上げた。2Q、東海大は#86八村が3ファウル目。しかし#25平岩(4年・C)、#23佐土原(2年・PF)らがペイント内で得点。白鴎大はシュートを決めきれないシーンが続き、27―37の東海大10点リードで前半終了。

 後半3Q東海大は#19西田(3年・SG)のシュートなどが当たって差を広げるが、白鴎大はディフェンスからの速攻が続き、切らさずに運動量を保っていくと、二桁あったところから地道に返し、終盤に#13西山のシュートで追いついた。53―54の東海大1点リードで4Qへ。

191019hosino.jpg 白鴎大は#24星野(4年・PF)、#3板橋(3年・PG)の3Pが連続。しかしファウルも続く。それでも東海大は流れが来ず、その間に白鴎大はオフェンスリバウンドを粘り、#66松下(2年・PG)の3Pも決まると残り6分で8点リード。東海大は#86八村がゴール下で踏ん張り、またファウルを得ていくと、残り1分45秒で東海大は71―71の同点に追いついた。東海大は#86八村がゴール下で粘りフリースローを獲得。しかしこれが2本とも落ち、リバウンドを取った白鴎大は#66松下がレイアップを決める。さらに残り28秒、#77前田がバスケットカウントを決め76―71。ここで白鴎大が5点リードし優位になるが、リスタートをディフェンスで狙われ、東海大が点差を詰めた。残り8秒、東海大は#19西田の3Pが決まり76-76の同点。白鴎大は残り時間でのオフェンスにすべてをかける。タイムアウトのない中#3板橋がボールを持っていき、ディフェンスが寄ってきたところで体勢を崩しつつ打ったジャンパーはブザーとともにリングに沈んだ。78―76。白鴎大が劇的な勝利を収めた。

 台風により体育館、また一部の選手の住居が浸水し、その後片付けなどに追われた白鴎大だが、そのハンデを乗り越えて見事な勝負を見せた。東海大は連敗し、4位へと順位を落とした。

写真上:東海大・西田は19点とこの日好調。同点シュートを決めた。
写真下:白鴎大は星野が15点。前田とともにコートでチームを牽引。



◆専修大VS明治大

191019nishino.jpg ホームの専修大は明治大を相手に迎えた。前半は明治大が先行。1Qを15―17とすると、2Qもゴールにアタックを続け、専修大の高さをかいくぐって#10須藤(4年・SG)のレイアップ、#9塚本(1年・PG・明成)のバスケットカウントなども決まった。大きな差ではないものの、専修大は単調な攻めになってしまい、なかなか盛り返せない。明治大は#7植松(3年・PF)が内外から決め、リードを広げる。専修大は#30アブ(4年・C)がアリウープパスを受けてのシュート、ブロックなどを見せるが、得点は伸びず28―35で前半は明治大リード。

 後半、専修大は#34盛實(4年・G)、#23キング(2年・G)の3Pに#30アブ、#46寺澤(2年・F)のゴール下で得点。明治大は#17常田(2年・SG)、#15渡辺(3年・PG)の3Pが決まり、#10須藤もアタックを続ける。専修大は残り4分30秒に#12西野(3年・F)のバスケットカウントで同点とし、続く#12西野のシュートでようやく逆転。高さが活きはじめた専修大は、最後には豪快なブロックで速攻も止め、55―49で3Q終了。4Q立ち上がりは#23キングの速攻、#30アブのゴール下、#46寺澤らが存在感を示す。10点以上のリードとなった専修大はその後余裕のある展開となり、77―62で試合終了。ホームゲームを逆転で勝利した。

写真:専修大は西野が23点のチームハイ。難しい体勢でも決めきる器用さがある。


14試合終了時(10/19)

大東文化大学 13勝1敗
筑波大学   11勝3敗
青山学院大学 9勝4敗
東海大学   9勝5敗
専修大学   9勝5敗
日本体育大学 8勝6敗
日本大学   7勝7敗
白鴎大学   6勝6敗
法政大学   3勝11敗
早稲田大学  3勝11敗
神奈川大学  2勝11敗
明治大学   2勝12敗

※日本体育大・土居選手、白鴎大・板橋選手のインタビューは「続きを読む」へ。


テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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