第69回全日本大学バスケットボール選手権大会 大東文化大が筑波大の4連覇を阻止して初優勝 |
2009.05.29 (Fri)
【2009トーナメント】5/29レポート
ここより先は真のハイレベルな戦いに
大会も大詰め、ベスト4が確定した。青山学院大は白鴎大を一蹴、慶應大は追う展開から終盤集中力の切れた中央大を引き離した。東海大は序盤拓殖大のゾーンにはまるが、アップした攻撃力で振り切る。注目の明治大対法政大は、終始接戦を展開したものの、ペースは法政大。明治大は前日の日大戦で使い果たしたものが大きすぎた。
残すところあと2つとなり、試合の内容はその前日までとは別世界のレベルに入る。大きな波乱はなく、残った4校はどれもレベルの高い1部の実力校であり、カラーもはっきりしている。最後まで見逃せない好勝負が期待できそうだ。
前半は拓殖大のゾーンに苦しむが
要所で決まった3Pとリバウンドが光った東海大が勝利
東海大学82(20-22,26-16,17-17,19-13)68拓殖大学

試合の立ち上がりからゾーンディフェンスを仕掛けた拓殖大は、東海大を簡単に攻めさせない。だが、オフェンスではミスが続いて、得点がなかなか伸びてこない。逆に、東海大に連続でスティールからの速攻を許すなど、もったいない場面が多く見られた。1Q中盤になると#22松崎(3年・G)のシュートを皮切りに、#99長谷川技(2年・F)のミスマッチをついたプレーなどで加点していき、互角の展開に持ち込む。2Qでは、ルーキー#94長谷川智伸(1年・G・福大大濠)の3Pも光って、リードを奪う。東海大も#0満原(2年・C)を中心に得点を重ね、なんとか食らいついていく。試合が動いたのは、2Qの残り5分台のことだった。まず、残り5分14秒で東海大#5多嶋(3年・PG)が拓殖大#94長谷川智伸からボールを奪うと、長谷川はそれを止めに体を張る。するとこれがアンスポーツマンライクファウルになり、東海大に2本のフリースローが与えられる。多嶋が1投しか決められないが、ここから東海大が勢いに乗る。まずは、拓殖大を揺さぶって#46大塚(4年・SF)が3Pを沈めると、#5多嶋が再びスティール。今度はシュートへ繋ぐ。拓殖大もすかさず#26上杉(2年・F)が決め返すが、東海大は#46大塚が2本目の3Pを沈めて、逆転に成功する。東海大はその後も#46大塚がダメ押しの3Pを決めると、それに#17前村(4年・PG)、#24古川(4年・SF)も3Pで続き、拓殖大を一気に突き放し、8点差をつけて前半を終了。
後半に入ると、東海大のリバウンドが光る。#7遥(3年・PF)に加え、身長176cmの#17前村が抜群の跳躍力を生かして、拓殖大から次々とボールを奪う。リバウンドを取られ、流れを作れない拓殖大は、オフェンスがちぐはぐしてしまい、東海大にリードを広げられてしまう。それでも、4Qに入ると#22松崎の3Pや#20簗瀬(4年・F)の好ディフェンスなどで6点差まで詰め寄るが、東海大は#0満原が3連続得点でやり返す。また、リバウンドも完全に#7遥が制して、反撃の芽を摘む。拓殖大は最後まで諦めずにコートを駆けるが、要所で得点を決め、制空権をものにした東海大が82点を奪って勝利。ベスト4へと名乗りを上げた。
写真:満原の安定感あるインサイドが東海大の強み。
※東海大・遥選手のインタビューは「続きを読む」へ。
青学大が力の差を見せつけて白鴎大に完全勝利
2連覇に向けてあと2つ
青山学院大学98(23-14,21-7,31-17,23-22)60白鴎大学

後半、ベンチメンバーを出しての戦いとなった青学大。少しゆるんだ部分で#30アビブが2本のダンクを豪快に決める。しかし青学大も#16比江島(1年・GF・洛南)がゴール下の競り合いを強引にダンクに持ち込む高い能力を見せつけ、こちらも観客の度肝を抜く。白鴎大は#65高橋(2年・G/F)が声を出し、チームを鼓舞する。アビブも次第に慣れたか、ボールに絡む部分は多くなる。終始青学大が押す試合だったが、結果的に100点まではいかず、白鴎大は60点を取ることに成功した。これで青学大は順当にベスト4に進出。白鴎大は健闘したが及ばなかった。しかし希望も大きい。#30アビブは高さでは負けておらず、リバウンドはボールが手に触れている。つかみきれない部分で技術的に甘いが、秋のリーグまでにはまだまだレベルアップが可能だ。激戦が予想される2部でまた注目のチームが一つ増えた。
写真:藤江に集まるディフェンス。これを突破するのは厳しかった。
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2009.05.29 (Fri)
【2009トーナメント】5/30試合予定
14:40 中央大学-明治大学 5~8位決定戦
16:20 慶應義塾大学-法政大学 準決勝
18:00 青山学院大学-東海大学 準決勝
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2009.05.29 (Fri)
【2009トーナメント】5/29結果
慶應義塾大学93(21-29,27-15,19-16,26-18)78中央大学
明治大学59(17-15,16-19,16-19,10-26)79法政大学
青山学院大学98(23-14,21-7,31-17,23-22)60白鴎大学
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2009.05.28 (Thu)
【2009トーナメント】5/28明治大VS日本大
日本大は2年連続でベスト8を逃す
明治大学85(21-19,15-19,23-20,26-23)81日本大学

まさにその言葉通りの試合となった。
40分間のうち約30分は、点差は5点を行き来。「やられたらやり返す」という状況が続いた。緊張が続く試合展開はそれが切れた方が負けるが、この試合では最後の最後まで緊張感を保ったまま、試合終了のブザーを迎えることとなった。
明確な差は無かったと言っていい。だが、最終的に違いが出た部分は、リバウンドとオフェンスのセレクションだったか。
「リバウンドを取らなければ、セカンドチャンスでやられてしまう。これをやられないようにという意識を高く持ってやった結果です」(明治大#21川崎)
いつもは#3金丸英悟(4年・PF)に頼り切りだったリバウンドも、この試合は全員で飛び込んでみせ、チームで47本。日本大より14本も多くもぎ取った。日本大は中村(4年・C)1人に負担がかかったが、機動力の高い明治大のインサイド陣に対抗するには、パワータイプの中村1人では厳しい。また、ケガ人が復帰したばかりの日本大が「チーム」としてのバスケットをするにはまだ時間がかかる。「終盤は自分でピックして決めるつもりだった」という#7篠山の言葉がそれを象徴する。タレント揃いの上、昨年から2部の激戦でもまれ、インカレでの経験を積んだ明治大が勝負を制したのはある意味必然ともいえる結果だった。
激闘を制した明治大は、ベスト4を懸け、法政大との一戦を迎える。
写真:勝利が決まった瞬間、金丸晃輔も手を挙げ喜んだ。
※試合のレポートと明治大・岩澤選手、日本大・篠山選手、種市選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2009.05.28 (Thu)
【2009トーナメント】5/28レポート
日本大は昨年と同じくベスト16で敗退

写真:白鴎大・アビブのダンク。勝利が決まった瞬間、誰よりも高く飛び上がって喜んでいた。
粘って後半に逆転した白鴎大が初のベスト8
専修大はルーキーの成長がカギ
白鴎大学70(13-26,20-8,20-15,17-15)64専修大学

勝負は3Qだった。接戦となった中、白鴎大は#5千葉がインサイドで、アウトサイドでは#10田中が得点。#30アビブが3つ目のファウルを犯すが、#88サインバヤル(4年・C)がこれをカバーしオフェンスリバウンドから得点すると、応援団も大声援。個人技の専修大も離されないが、白鴎大はディフェンスのゆるい専修大からフリーを作ってシュートを打たせるほか、#00藤江(4年・C)が個人技で連続得点し、さらに#5千葉が得たフリースローを決めると3Qを4点リードで終えることに成功した。4Qもそのまま勢いは白鴎大に。エース藤江のスイッチが完全に入り、アグレッシブに攻め立てると、#10田中が好調なタッチを持続して3Pを沈め、さらには速攻から#30アビブのダンクが炸裂。この序盤で勝負は決まった。下級生主体で、オフェンスの形ができない専修大ではこの悪い状況を建て直す術はない。そのまま白鴎大が押し切り、初の8強入りを決めた。
写真:田中も粘り強くアウトサイドを決め、勝利に貢献した。
※白鴎大・千葉選手のインタビューは「続きを読む」へ。
東海大が国士舘大を圧倒しベスト8へ
攻撃力・守備力ともに不安なし
東海大学98(29-18,19-13,25-18,25-16)65国士舘大学

写真:国士舘大は馬も健闘したが、東海大の高さと層の厚さの前には苦戦した。
※明治大対日本大は別途掲載します。
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2009.05.28 (Thu)
【2009トーナメント】5/29試合予定
準々決勝
13:00 東海大学-拓殖大学
14:40 慶應義塾大学-中央大学
16:20 明治大学-法政大学
18:00 青山学院大学-白鴎大学
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2009.05.28 (Thu)
【2009トーナメント】5/28結果
中央大学74(13-14,26-8,21-12,14-20)54順天堂大学
東海大学98(29-18,19-13,25-18,25-16)65国士舘大学
明治大学85(21-19,15-19,23-20,26-23)81日本大学
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2009.05.27 (Wed)
【2009トーナメント】5/27レポート・代々木第二体育館
日体大は青学大相手に前半リードと粘る好プレーで健闘

ベスト8決めでは第3シードの慶應義塾大が早稲田大と対戦。次週が本番となる早慶戦の相手に対し終始リードした形で試合を終えた。筑波大を破った拓殖大は、國學院大と対戦。前日の勢いのままいきたいところだが粘る國學院相手に大差をつけることができずもどかしい内容。しかしベスト8入りを決めた。第2シード法政大は神奈川大に序盤差をあけられる展開に。立ち上がりに一気に神奈川大が得点し、12-0まで開く。神奈川大・#2綿貫が「乗らない間につけ込みたい」と前日語っていた通りとなり、前半は接戦となるが3Qに得点が止まると、一気に法政大に引き離された。「綿貫にフェイス(ガード)をされては」と幸嶋監督が悔しがったが、やはり更なる周囲の成長が神奈川大の未来を左右しそうだ。日体大は前半アグレッシブに青学大を攻め立てたが、後半ゾーン攻略ができずに離された。しかし、秋以降を楽しみにさせる内容となった。
写真:東海大は注目のルーキー狩野(SG・福岡第一)も登場。コートでよく声を出し、チームをもり立てた。
國學院大の4年生が粘るが勝負処は拓殖大
逃げ切ってベスト8へ進出
國學院大学70(16-17,17-23,18-22,19-21)83拓殖大学

敗れた國學院大は#4田中(4年・G)を含め、主力は4年生。昨年は2部入れ替え戦で涙を呑んだが、今年は勝負の年だ。傳田、粟根、大熊といった選手は得点力もあり、期待できるが課題はインサイドか。リーグ戦に向けて、ここも期待がかかるチームだ。
写真:國學院はユニホームが変わった。#41傳田ら4年が粘ったが一歩及ばなかった。
早慶戦の前哨戦はまずは慶應大が勝利
ここから更なるレベルアップを目指す
慶應義塾大学89(31-17,19-16,23-12,16-20)65早稲田大学

慶應大のどの選手に聞いても答えはそう返ってくる。たった1年でついてしまったチームの格差は傍目には大きなものだが、当事者の両校にとってはあまり関係のない話だ。試合は序盤から慶應大がリードした。#14酒井(3年・F)の3Pに始まり、#7岩下(3年・C)、#4田上(4年・F)のオフェンスリバウンドからのシュート、#16二ノ宮(3年・G)がドライブから鮮やかにレイアップを決めると開始3分で点差は10。早稲田大はオフェンスの要である#00金井(3年・F)が機能せずベンチへ。#20久保田(2年・C)がミドルシュートで食らいつくが、差は縮まらない。しかしベンチから入った#1東(4年・PG)がディフェンスで粘りを見せると、#16二ノ宮も簡単にはボールを回せない部分も見える。試合は終始リードを守った慶應大が制したが、それぞれに課題がある。「泥臭くやることを求められている。戦術はそれから」(早稲田大・東)というように、早稲田大は早慶戦までの10日弱で技術よりもチームの気持ちを高めることが重要だろう。慶應大は二ノ宮も復帰したばかり。岩下や酒井はユニバーシアードの練習でチームを離れていた期間もあり、スタメンでの練習は足りているとは言えない。「インカレのような状態にはまだ来ていない」(慶應大・二ノ宮)と言うように、チームとしての錬成度をまだまだ高める必要がある。まずは今年最初の頂点を目指す慶應大と、早慶戦に向かっていく早稲田大。2つの見所を持つ戦いとなった。
慶應大はこれでベスト8。1日をおき、次はベスト4をかけて中央大か順天堂大と対戦する。中央大は初戦は良くなかったが、#4小野(4年・C)次第のチーム。決して油断はできない。
写真:レイアップにいく二ノ宮を、東が押さえにいく。
前半は鮮やかな連携と足で日体大リード
しかし後半はゾーンで青学が守りきり、ベスト8へ
青山学院大学96(22-23,19-21,29-15,26-19)78日本体育大学

序盤は互角の立ち上がり。ベンチで「走るぞ!」と声が上がった日体大は#1馬場(4年・G)、#3八坂(4年・G)、#12堀田(4年・G)の3ガードらが素早いボール回しから青学大のディフェンスを振り切るとあっさりとシュートを決める。青学大も#4小林高晃(4年・SG)の3P、#7渡邉(4年・G)らが返すが、日体大のディフェンスも激しく、自慢の足を簡単には出せない。終始リードが入れ替わる展開となったが、前半は日体大の方が勢いがあった。青学ディフェンスの裏をかくパス回しからのシュートや、#1馬場(4年・G)が目の覚めるような華麗なダブルクラッチを決めるとどよめきが上がり、#83増田(1年・F・東海大四)は#23湊谷(3年・F)から2連続でチャージングを奪う上手い働き。#6宮村(4年・F)、#24于(3年・F)のファウルが嵩んだのが痛いが、前半は3点リードで終えた。
走り合いで互角となり、青学大は後半ゾーンを繰り出した。すると日体大はこれに完全に捕まってしまう。#24于、#6宮村がともにファウル4となり、インサイドで苦しくなるとますますゾーンが崩せない。その間に青学大はじわじわ引き離し始め、3Q終了ブザーとともに#7渡邉が3Pを沈めると70-59と青学大がリードを決定づけた。4Qもそのまま差が縮まることはなく、青学大がベスト8。しかし日体大の変化は確実に見えている。昨年同様今期の2部リーグも熾烈な戦いが予想される。また、青学大は5人がユニバーシアード候補ということで、やはりチームとしての完成度はまだまだだ。速攻が思うように出ておらずどちらかと言うと1on1も目立つ。能力的には豪華な顔ぶれだけに簡単に敗れることは考えられないが、2連覇なるかどうかこの後もどう戦っていくか注目したい。
写真:#1馬場は2軍A班から昇格。昨年は2軍以下且つ3年以下の大会である「GRLZZLY BOWL」で最優秀選手にも選ばれている。日体大で通称“下班”と呼ばれる2軍以下から昇格するのは滅多にない事例であり、高い個人技で青学を翻弄した。
※東海大・前村選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2009.05.27 (Wed)
【2009トーナメント】5/27 日本大VS関東学院大 駒澤屋内球技場
関学大の猛追を振り切った日本大が初戦突破
関東学院大学72(21-15,8-21,28-24,15-16)76日本大学
日本大の初戦は、大学バスケ界に衝撃を与えた#1パプ(3年・C)を擁する関東学院大。しかし、関学大はパプだけではない。下級生の頃から司令塔を任されている#45尾崎(4年・4年・G)、シュートの上手い#31原田(3年・G)や#32(2年・F)前田も決して侮ってはいけない選手だ。この試合でも、パプに頼り切りということはなく、常に回りが動いてチャンスを狙っていた。2Qは8点と失速したが、終盤は接戦へと持ち込んだ。しかし、最後は若さを露呈し、あと一歩及ばず。ベスト8の挑戦権を逃した。
対する日本大は、ミスが目立った試合だった。だが、要所でシュートを決めてくるところはさすが。また、「相手センターをどう守るかを徹底的に練習して来た」という#5中村(4年・C)の体の張ったプレーも勝利に貢献したと言っていいだろう。日本大が勝利したことで、激戦区のDブロックのベスト8を懸けた戦いは、日本大と明治大の一戦となった。日本大が気の抜けない試合をどう戦っていくかに注目である。
※ゲームレポートと日本大・中村選手、関学大・尾崎選手のコメントは「続きを読む」へ。
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2009.05.27 (Wed)
【2009トーナメント】5/27レポート・駒澤屋内球技場
リベンジ成った国士舘大はベスト8を懸けて東海大に挑む
駒澤屋内球技場では6試合が行われた。
この日、最も注目の集まったカードは日本大対関東学院大。1Qは関学大が先行するが、2Qに入ると失速。その間にリードを広げる日本大だが、終盤にかけて関学大も粘り、最後は1点を争う展開に。残り29秒での1プレーが明暗を分けたこの試合は、日本大が4点差で逃げ切った。これで日本大は、ベスト8を懸けて明治大と戦うこととなった。明治大#3金丸英悟は日本大戦へ向けて、「京王電鉄杯のときはやられてしまったので、勝ちたい。次に繋げるために、勝ち方にもこだわっていきたい」と抱負を語った。どちらがベスト8に名乗りを上げるのか、注目だ。
また、リベンジを誓っていた国士舘大は、昨年と同じベスト16で駒澤大と再戦となった。昨年、インサイドの主力が卒業した駒澤大は、国士舘大#13馬に対抗できず、大差での敗北となってしまった。
白鴎大、専修大、明治大はそれぞれ地力の差を見せつけ、危なげなく勝利。一方、かき回されてしまったのが中央大だ。立ち上がりこそ、東京成徳大を突き放したものの、2Qになるとみるみるうちに点差が縮まり、同点に持ち込まれる。さらに、東京成徳大#77田中にダンクを浴びるなど、決して良い内容とは言えない。最後は突き放して試合終了のブザーを待ったが、次へ向けて不安の残る試合だった。
国士舘大は#13馬が起点のオフェンスで突き放しに成功
駒澤大はインサイドで対抗できず
国士舘大学103(26-28,29-10,17-18,31-20)76駒澤大学
昨年のインカレでは準優勝を飾った国士舘大だが、実はトーナメントでは駒澤大にベスト16で初戦負けを喫していた。そして、今年もまたこの大会で駒澤大との一戦を迎えることとなった。目指すは「リベンジ」とサラダリーグで#4吉満(4年・G)も語っていた。
立ち上がりは国士舘大ペース。駒澤大は追いかける展開となる。だが、点差が開いて「気が緩んだ」(国士舘大#4吉満)ところを駒澤大はつけ込んで互角の展開に持ち込む。1Q終了時には逆転にも成功した。だが、2Qになると流れは再び国士舘大へ。国士舘大は高さ・パワーに加え、巧さを兼ね備えたセンター#13馬(3年・C)を起点にオフェンスを展開。馬は、駒澤大のディフェンスを軽々とかわし、次々とシュートを沈めていく。始めのうちは駒澤大も我慢していたが、徐々に苦しくなり、2Q終盤には得点が止まってしまう。そこを見逃さなかった国士舘大は、#15冨塚(3年・F)の連続得点で一気に突き放し、前半終了時には17点差をつけた。
3Q序盤は、駒澤大のディフェンスが光る。オフェンスでは、#9西山(3年・G)や#16成瀬(2年・SF)を中心に得点を重ねていく。リバウンドでも#8小林(3年・SF)がインサイドで体を張り、点差を一桁まで戻すが、次のプレーでファウルが出てしまい、フリースロー。再び点差は二桁に。#13馬を中心にオフェンスを展開する国士舘大は、点差を20点に開き、余裕のゲーム運びを見せる。駒澤大は、ディフェンスで仕掛けるも、馬を止めることが出来ず、最終的には26点差での敗北となってしまった。一方の国士舘大は、リベンジを果たし、ベスト8決めの切符を手に入れた。
※国士舘大・吉満選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※日本大対関学大は別途掲載します。
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2009.05.27 (Wed)
【2009トーナメント】5/28試合予定
13:00 白鴎大学-専修大学
14:40 中央大学-順天堂大学
16:20 東海大学-国士舘大学
18:00 明治大学-日本大学
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2009.05.27 (Wed)
【2009トーナメント】5/27結果
東京学芸大学86(21-30,22-33,12-37,31-21)121順天堂大学
東海大学117(31-10,26-11,30-13,30-17)51江戸川大学
國學院大学70(16-17,17-23,18-22,19-21)83拓殖大学
慶應義塾大学89(31-17,19-16,23-12,16-20)65早稲田大学
神奈川大学56(19-10,13-24,4-21,20-20)75法政大学
青山学院大学96(22-23,19-21,29-15,26-19)78日本体育大学
【駒沢屋内球技場】
aコート
白鴎大学134(38-16,36-13,33-19,27-18)66東京理科大学
国士舘大学103(26-28,29-10,17-18,31-20)76駒澤大学
東洋大学59(11-23,15-20,17-31,16-26)100専修大学
bコート
関東学院大学72(21-15,8-21,28-24,15-16)76日本大学
中央大学88(22-15,26-17,20-14,20-31)77東京成徳大学
明治大学110(28-10,28-7,25-14,29-19)50東京農業大学
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2009.05.26 (Tue)
【2009トーナメント】5/26レポート
神奈川大は大東文化大を破り法政大への挑戦権を手に

また、例年スロースターター気味の法政大は3部Bの東京経済大に最後まで粘られた。終盤は足が止まり、散漫な展開となった部分をこれ以降で修正できるかどうかにかかる。王者・青山学院大に挑戦した立教大は青学大の足が出ないうちに1Qで粘ったが、その後調子を上げた青山学院大に大きく引き離された。慶應義塾大は京王電鉄杯をケガで欠場した#16二ノ宮(3年・G)がここから公式戦に復帰した。1本シュートが決まれば大騒ぎの国際武道大に対し、淡々と得点を加算。控え選手でミスが出る部分は未だ課題だが、順当にベスト16へ。日本体育大は冨江(4年・F)が欠場となったが、東京大を相手にせずベスト16へ。駒澤屋内球技場では波乱は起きず、上位校が順当に勝ち上がった。27日からはベスト8をかけた戦いが始まる。
写真:青山学院大のユニホームが新しくなった。小林高晃は主将らしい風格漂う“4”に。
両者ともシュートは低調ながら
勝負所を綿貫が締めた神奈川大に軍配
大東文化大学47(12-16,10-11,17-19,8-18)64神奈川大学

後半は大東大の集中力が切れた。チームのエースは誰か、どうコントロールするのかといった部分がまだ確立できていない大東大に対し、神奈川大は勝負所で確固たるエースである#2綿貫が攻める。ドライブからのバスケットカウント、ディフェンスを抜き去る中央突破で2連続のシュートを決めると、じわじわと大東大を引き離す。ともにファウルがこんだ3Qは最後にも残り4.3秒で#2綿貫がバスカンでチームを乗せる活躍。4Qにはここまでなかなか入らなかった#19飯泉が大事な3Pを1本入れるとこれで大東大を断ち切った。大東大は#15遠藤が観念したように最後は5つ目のファウル。退場する形で今のチーム状態をさらす結果となってしまった。アップセットとはいうが、チームの軸がしっかりある神奈川大が勝つのは当然であるとも言える結果だった。大東大は再浮上にはまだ時間がかかりそうだが、ここで切れずに秋のリーグに向けて改めてチーム作りに取り組んでいきたいところだ。一方の神奈川大はベスト16。シュート確率の悪さが目立ったが、悪いなりに勝つ力もついてきた。綿貫に頼り切りにならず、全員の力を出すことができれば法政大ともいい勝負が期待できる。
写真:3Q、ブザービーターを決めてガッツポーズの神奈川大・綿貫を仲間が囲む。
※神奈川大・綿貫選手のインタビューは「続きを読む」へ。
アグレッシブさが光った拓殖大が勝利
筑波大はまたも“らしさ”を出せず
拓殖大学87(21-19,17-17,20-14,29-16)66筑波大学

試合が動いたのは、3Q残り5分34秒だった。筑波大#45鹿野の3Pが決まって、筑波大が48–49と1点差まで詰め寄った。だが、ここから拓殖大#26上杉の活躍が光る。筑波大のパスミスをシュートに繋ぐと、その後はリバウンドにブロックにと活躍し、筑波大の芽を次々と摘んでいく。ここで流れを掴んだ拓殖大は、4Qも勢いをそのままに走る。筑波大は、#45鹿野が3Pを乱発するが、思うように決まらず。そんな筑波大を尻目に、拓殖大は#26上杉や#22松崎が足を使いながら加点していき、最終的には87点を奪ってみせた。
試合後、筑波大の選手やスタッフが自分たちを「ふがいない」と振り返ったが、まさにこの一言に尽きるだろう。自らが目指す「アグレッシブ」なバスケットを、拓殖大にやられてしまった。結果は、惨敗。「負け試合だった」と筑波大#45鹿野は悔しさを滲ませた。
写真:拓殖大・松崎が終始攻撃的に仕掛けた。攻め気の強さが筑波大とは違っていた。
※拓殖大・上杉選手、筑波大・鹿野選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※日体大・堀田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2009.05.26 (Tue)
【2009トーナメント】5/27試合予定
10:00 東京学芸大学ー順天堂大学
11:40 東海大学ー江戸川大学
13:20 國學院大学ー拓殖大学
15:00 慶應義塾大学ー早稲田大学
16:40 神奈川大学ー法政大学
18:20 青山学院大学ー日本体育大学
【駒沢屋内球技場】
aコート
13:20 白鴎大学ー東京理科大学
15:00 国士舘大学ー駒澤大学
16:40 東洋大学ー専修大学
bコート
13:20 関東学院大学ー日本大学
15:00 中央大学ー東京成徳大学
16:40 明治大学ー東京農業大学
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2009.05.26 (Tue)
【2009トーナメント】5/26結果
大東文化大学47(12-16,10-11,17-19,8-18)64神奈川大学
拓殖大学87(21-19,17-17,20-14,29-16)66筑波大学
慶應義塾大学139(35-16,31-14,50-17,23-25)72国際武道大学
東京経済大学61(8-21,16-15,16-18,21-21)75法政大学
青山学院大学116(23-18,33-8,21-36,39-18)80立教大学
【駒澤屋内球技場】
aコート
東京理科大学86(16-24,22-19,23-10,25-17)70流通経済大学
横浜国立大学34(6-23,3-12,16-18,9-21)74江戸川大学
国士舘大学86(19-9,23-6,24-12,20-7)34茨城大学
國學院大学104(22-18,33-12,32-21,17-18)69帝京大学
bコート
関東学院大学107(31-13,29-23,29-14,18-15)65文教大学
東京農業大学114(34-23,29-10,22-19,29-28)80一橋大学
芝浦工業大学84(22-18,17-38,23-18,22-23)97東京成徳大学
帝京平成大学48(5-40,19-29,7-31,17-38)138早稲田大学
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