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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.08.15 (Sun)

第3回慶應義塾大学・延世大学校定期戦

前半は互角で戦うが
高さのある延世大がゾーンで優位を守る


延世大学校91(24-20,16-21,21-15,31-22)78慶應義塾大学
100815keioyonsei.jpg3回目となる慶應義塾大学と韓国の延世大学校の定期戦が、日吉記念館にて行われた。

慶應義塾大創立150周年の年に始まったこの定期戦。3回目の今年は延世大学校が創立125周年を迎える記念の大会ともなった。慶應義塾大と延世大との定期戦はサッカーが46回もの伝統を持つ戦いとして続いているが、バスケットもそれに続き長く競い合いたい思いが両校にある。猛暑の熱気がこもる体育館の中で始まった戦いは、慶應大が流れをつかんでリードする場面もあったが、延世大の勝負強さが終盤で勝負を決した。

100815KATSURA.jpg延世大は開始からゾーンを繰り出す。だが2名の2m選手のスタメンで慶應大より平均身長が大きい点は有利だが、ファウルが続いて立ち上がりは出遅れる。慶應大はスタメンの#17桂(2年・F)が2連続のバスケットカウントで好調な出足を見せ、リード。しかし延世大も204cmの#41キム・ミンウク(2年・C)が柔らかいタッチでミドルシュートを連続で決めると追いつき、#11イ・グァンヒ(4年・F)や今年の李相佰杯代表でもある#25パク・キョンサン(2年・G)のシュートで逆転すると1Qは24-20と慶應大が4点を追いかけることになった。

2Qは#5酒井(4年・F)のバスケットカウントを皮切りに#4二ノ宮(4年・G)や#17桂のシュート、#5酒井のアシストで#22矢嶋(1年・SG)も決めると慶應大が逆転。しかし延世大も#6クォン・ヨンウン(4年・G)が3Pを返し、拮抗したクロスゲームとなった。慶應大はこのQ、#5酒井が奮闘し、終盤には3連続得点で再度逆転するが延世大も簡単には引き離されず、41-40と慶應大のリードは1点として前半を折り返した。

100815paku.jpgハーフタイムに佐々木HCはリバウンドと、相手の裏パスへの注意をうながす。慶應大はゾーンに遭いながらも、#15家治(3年・F)や#20中島(1年・F)、#22矢嶋のルーズボールなどもあってリード。3Q開始5分で最大8点のリードを得た。しかしオフェンスリバウンドを取れなくなったところで機動力の高い#11イ・グァンヒに走られ、#6クォン・ヨンウンや#32キム・スンウォン(3年・C)などの得点で延世大が逆転。慶應大はファウルが続き3Qで61-56と遅れをとった。

4Q、慶應大は#4二ノ宮が積極的に攻める。ドライブからのスクープショットや3Pなどで4連続得点。しかし延世大は慶應大のミスから速攻を連発。3Pも落ちない。慶應大は引きつけてからのパスで何度も裏をかかれ、引き離された。最終スコアは91-78と延世大が3勝目。点差ほど内容の差は感じないが、終盤勝負どころで決まった延世大のアウトサイドが勝負を分けた。試合を通して決して確率は良くなかったが、大事な場面で決めた延世大が上だったということだろう。

写真上:最初に互いに記念品を贈り合う両校。
写真中:スタメン起用の桂は立ち上がりの得点で見せた。
写真下:エースガードのパク・ヒョンチョル(KBL・LGセイカーズに入団)が抜け、司令塔となったパク・キョンサンは今年の李相佰杯でも慶應大のメンバーと戦っている。勝負所のシュートは見事。



リバウンドで粘った2試合目は
慶應大がきわどい場面を制して初勝利


慶應義塾大学82(23-22,17-18,20-13,22-27)80延世大学校
100816iwashita.jpg翌16日にも、延世大ともう一試合が行われた。
延世大は上からのプレスで立ち上がりのリズムを得たが、インサイドでの決定力に欠ける。慶應大は#20中島がリバウンドで貢献し、逆転に成功。1Qで23-22と1点リードした。延世大はアウトサイドの確率が今ひとつでミスが散見される。慶應大は2Qを控え選手で粘り、40-40と譲らない展開。後半も粘った。3Qでは#7岩下のバスケットカウントなどもあり一気に60-48とリード。延世大は#41キム・ミンウクが5ファウルで退場。しかし#25パク・キョンサンが3Q終了とともにブザービーターで3Pを沈めて60-53と気迫を見せた。

最終Qは#酒井の3Pなども出て慶應大がリードで進むが、残り5分を切って#6クォン・ヨンウンの3連続3Pと#25パク・キョンサンの3Pの4本12点で延世大が一気に追い上げる集中力を見せた。しかし慶應大も下級生が勝負どころで粘る。#18蛯名(1年・G)のルーズボールがチームを勢いづけると#4二ノ宮がスティールからシュート。#7岩下が2m選手相手に豪快なブロックを見せるなど、随所にいいプレーが見られた。残り19秒で#7岩下がゴール下で粘って82-80と慶應大が2点のリード。延世大は最後のプレーに賭け、混戦の中でシュートに持ち込むがファウルの笛はならずタイムアップ。定期戦開始以前の2007年の遠征を含め、慶應大が延世大に初の勝利をあげた。

延世大は今回の来日で青山学院大と4試合を行い2勝2敗、慶應大と2試合をこなして1勝1敗と、ともに5割の結果となった。キャプテンがケガで試合には出られていないが、インパクトでは昨年の方が上に感じられた。今期の勢力図では韓国代表のオ・セグンがいる中央大が抜けているとされる。それを追う延世大にとってこの親善試合が意味あるものとなって欲しい。

慶應大は岩下一人で2m何人にも対応しなければならない分、どうしても試合中苦しい場面はある。だが2試合目は1年生の中島もリバウンドで貢献。「4番がいるだけでぜんぜん違う」(岩下)というように、リーグ戦では鍵となってくるだろう。2年生の桂や下級生たちも次第にゲームになじんできている。卒業した小林(日立)のような絶対的エースの穴を全員で埋めていくことで、チームとして成長した部分をリーグ戦で見せられるだろう。

写真:線の細い延世大のセンター陣はタイプ的にも岩下には戦いやすい相手。2戦目ではインサイドでの踏ん張りが目立った。

※慶應義塾大・二ノ宮選手、酒井選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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「勝ったこをとみんなの自信にしたい」
チーム全員に波及させたい勝負際の大切さ

◆#4二ノ宮 康平(慶應義塾大・4年・G・主将)
100815ninomiya.jpgトリオの互いに対する認識や信頼は4年目に入り大きく狂うものではない。ではチームとしてどこで底上げをはかるかといえば、下級生がどれだけ夏の間に成長できるかであり、コートに出て5人として共有できるかだ。延世大との2戦目はきわどいところを逃げ切った。こういうタイトな部分を体で覚えていくことが秋の大一番を左右すると、二ノ宮ほか4年生は考えている。リーグで春よりどこまでレベルアップした部分を見せてくれるだろうか。


―2試合を終えて今年の定期戦はいかがでしたか?
「うちに関してはやはり岩下(#7)が抜けた時間帯が厳しい時間帯で、いいプレーでリードしていても岩下が抜けてしまうとすぐ追いつかれてしまいます。バックアップのセンター陣にもっとリバウンドやディフェンスで頑張ってもらわないと苦しい部分はあると感じました。でも2戦目は中島(#20)が頑張ってくれたのでそこは良かったと思います」

―延世大も昨年と少しメンバーが違うので一概には比べられませんが、自分たちも昨年と比べてこう変わったというのはありますか?
「ゾーンアタックは去年よりは対応が早くできたと思います。延世大は中心になるエースがいなくなったのもあるかと思いますが、それはこちらも同じなので条件が似たような中で勝ったことは大事なことです。チームには春から勝負どころで頑張れないところがあって、昨日もそうでした。今日はそこを全員が意識して頑張れて、勝てた。そこでみんなが自信を持ってくれればいいなと思います。これから上に行けば行くほど競る場面が必ず出てくるはずなので、こうした試合から勝ち方を下級生に知って欲しいと思います」

―アウトサイドが少ないのが一つ課題だと思いますが、今は自分ではそこまで打つことを意識していないのですか?
「多く打とうとはあまり自分では考えていません。自分が打たない時の方がみんなが動いてくれてチームとしていいとは思っています」

―やはり得点よりコントロールの方を重要だと考えるところはありますか?
「そこは半々ぐらいで、自分で行ける時は行こうと思いますが、意識して点を取ろうという感じではありません。コントロールといっても最後の競った場面でポイントとなる事なので、そこばかり考えている訳ではないです。でも春シーズンは最後の大事なところでセットプレーができていませんでした。1年生が入ったことで慣れていなかったのもありますが。今日は今までで一番できたので、それも勝てた要因の一つだと思います。春は足が止まっていた部分も、だいぶみんな動けるようになって改善されてきました」

―試合が続く中で、残り3週間弱となりましたが。
「下級生には試合の方がいい部分もあると思います。試合で慣れていかないと、練習したものをどうやって試合で使えばいいのか分からないので。あとは勝負どころがどこなのか、見極めて集中できるようになれば。特に2戦目のような試合はそれを分かってできているので、今年の今までの試合の中でも良かったと思います。下級生の成長がチーム全体のレベルアップになるので、リーグ戦まで詰めていきたいと思います」



「共通認識で課題を越える」
優勝するための絶対条件

◆#5酒井祐典(慶應義塾大・4年・F・副将)
100816sakai.jpg反省点は課題はいろいろあるとしながらも、勝ったことが大事と他のメンバー同様言い切った。慶應大が昨年より勝負強くなった部分は、ディフェンスとまとまりの向上にある。それがチームで共通認識を持とうと意識している結果だとしたら、成果は出ていると言えるだろう。


―去年と今年との延世大を比べてみていかがですか?
「去年までは4番(パク・ヒョンチョル)が絶対的エースだったけれど、今年はその選手が抜けて平均的に全員やれるというチーム。そういう部分で慶應や青学と似ているんじゃないかなと僕は感じていますし、想定して戦うにはいい相手です。青学も2勝2敗だと聞いていますし、2戦目に勝てたという部分では良かったと思います」

―もう8月も半ば、リーグ戦も目前ですが準備はどうでしょう。例年になく試合が多いと聞いていますが。
「ゲームの中で得るものもあるので、そこで頑張らないといけないと思っています。でも2戦目を見れば中島はリバウンドで頑張ってくれた。1年生は今日の蛯名のルーズボールだったり、気持ちを出してプレーしてくれる部分がいいと思います。そこに他の学年もならっていければ全体的にレベルアップすると思います」

―この夏の課題・目標というのはどういう部分があがっているのですか?
「優勝するためには青学に勝たなければいけません。その点についてミーティングやレポートで確認しあって共通意識で臨んでいます。青学の選手を押さえられれば他の大学の選手にも十分対応できるはずです。そこは考えがバラバラではいけないので、佐々木先生の考えていることをコートをいかに表せるかが問題です。春はそこが合っていない部分を感じました。ベンチに帰ってきて指示が出ても、どこか個人プレーに走ったりして徹底できないところがありました。そこをリーグ戦を通して全員が指示を実現できるチームになりたいと思います」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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