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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.05.30 (Sun)

【2010新人戦】5/30 7位決定戦 中央大VS日本大

リズムをつかんだ中央大カルテットが大事な後半に連続得点
日本大の勢いを削いで7位を決定

中央大学77(17-18,20-10,14-18,26-13)59日本大学
100530ono2.jpgベスト8に残ったチームの中では最も苦心しながら踏ん張ったのは中央大学だろう。経験値のある2年生4人がいるものの、サイズ、層とも厚みに欠け、対戦は初戦の早稲田大から始まり2回戦も大東文化大と相手は全く油断のならないチーム続き。この大会で最もタフな試合をこなしてきた。準々決勝の筑波戦、順位決定戦の東海大戦ではどちらもリードしながら敗れたが、体力的に厳しくなる後半で突き放される場面が目立った。その中央大の最終日の相手は日本大。だが最後の最後にここまで粘りに粘ってきた選手たちの頑張りが勝利につながった。

1Qは互角となったが2Qに日本大がミスをする間に中央大が抜け出す。好機を得た時の中央大の勢いは、今大会他のチームと比してもひときわ目立つ。#6小野(2年・F)のシュートを中心に日本大に一気に9点差をつける怒濤の攻撃を繰り広げ、これまで同様優位を保って前半を終えることに成功した。日本大は3Qになると#6飛田(2年・F)、#3石川(2年・G)の3Pが続く。しかし中央大も速攻で返し、リードを保つ。中央大はアンスポーツマンライクファウルで得たフリースローのミスや#6小野のオフェンスファウルなど、チャンスで日本大が突き放せない。3Q残り20秒では#11川元(1年・F・延岡学園)のポストプレーで2点差まで詰められるが、最後は#4入戸野(2年・G)のスローインから#6小野が見事に合わせてシュートを決め、51-46とリードを保って4Qへ。

3Qの流れが持続した中央大は、4Qの前半で一気に勝負を決めた。#4入戸野が連続アシストで#7渡邉(2年・F)の3P、#14山田(1年・CF・東海大菅生)のシュートにつなげ、再び#7渡邉の3Pと怒濤の攻撃が続く。更にたたみかけるように#6小野の速攻が生まれ61-48。日本大は中央大が12点を取る間に#11川元の2点しか返せなかった。終盤になり#25菊地(1年・C・明成)のゴール下などの得点も出てくるが、流れがなく完全に意気消沈。波に乗った中央大がそのまま突き放して勝利。最終日に快勝して7位に食い込んだ。

中央大は負けた試合とは異なり、後半に流れを持ってこられたのが大きかった。#11塩谷(1年・SG・洛南)、#13大野(1年・F・東海大菅生)らの1年生も日々成長が見えた。中央大はベスト8のチームでは最も小さいチームと言えるが、リバウンドにはむしろ多く絡んで全力バスケが見て取れる大会だった。一方の日本大は練習でやってきたことがうまく出せなかったと#3石川も固い表情。昨年準優勝、今年も十分上を狙える布陣だっただけに惜しまれる結果だった。

写真:チームの中心として得点・リバウンドなど全てのプレーで貢献した中央大・小野。

※中央大・入戸野選手、日本大・石川選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】
「課題は体力・フィジカル・集中力」
秋に向けて春シーズンを大きな経験に

◆#4入戸野 良(中央大・2年・G)
100530niitono2.jpgゲームメイクからリバウンドまで、小野とともに大車輪の活躍。拓殖大の鈴木とともにアシスト王も受賞した。
本人は集中力が足りないと言い、確かにゲームによって波もある。人材が少ないことも安定しない一因だ。しかし集中している時は、自分たちより層が厚く、サイズの大きなチームをあっと言わせるプレーを連発して相手を脅かす力も見せる。彼らは他の新人チームとは異なり、秋も主力として戦わなければならない最前線に立つ選手だ。満足する7位ではなく、危機感を持った7位として秋もまた全力でリーグに挑んで欲しい。


―7位で終えましたが結果についてはいかがですか?
「目標がベスト4だったんですが、1回戦から気の抜けない早稲田や大東が相手で、そこまでは勝てましたが筑波戦で緊張が途切れてしまいました。筑波や東海には最後に逆転負けしてしまったけれど、いい経験はできました。これを秋につなげたいです」

―頑張っていたのは分かったので、そこまで緊張感が切れてしまったような部分は少なかったように見えましたが、チーム内ではそうでもなかった?
「チームスポーツなので誰か一人気持ちが切れてしまうと、そこから崩れてしまうというのが、この大会ではよく分かりました。良健(#7渡邉)についても疲労からだと思いますが、最後はなかなか3Pが入らなくなっていった。そういう部分をカバーできなかったし、大きな反省です」

―トーナメントも途中で頑張り切れないような試合がありましたが、そこはまだまだ課題の一つということですね。
「まだチームが若いのでそこが最後に出てしまうと思います。前半リードしていても、勝負どころでメンタル的な強さは相手の方が上で負けてしまったり。例えばトーナメントで慶應とやった時は、向こうの4年生と特に大きな差を感じました。最初から気持ちで負けていましたね」

―今回の新人戦に当たっては、メインとなる2年生たちとはどういう認識や話し合いをしていたのですか?
「やっぱり小さいということは分かっていたので、新人戦は走って全員でリバウンドを取るのが目標でした。でもどうしても高さの面で負けたし、本当はそこを全員でカバーしなければいけなかった。でも最後の日大相手には走ることができたのでそこは良かったかなと思っています」

―それでも入戸野選手はもちろん、小野選手もかなりリバウンドに絡んでいたと思います。
「ガードは下から狙えば取れるので、そこはみんなでも話し合いました。スクリーンアウトしてガードが飛び込む意識だったので、リバウンドはポジションに入らないとなと思っていました」

―新人戦は4番をつけましたが、どうでしたか?
「いつもと違う感覚でした。キャプテンだからまとめなくてはというのはあって、難しさも感じました。1年生は経験もないし、どう言っていいのか分からない部分もありました。言い過ぎると精神的に追い込んでしまう部分もあるので、気を遣う部分がありましたね(笑)」

―でも塩谷選手(#12)や大野選手(#13)はこの新人戦中にどんどん良くなりましたよね。
「あの2人はプレイングタイムも長かったし、塩谷は大学の試合にも慣れてきて点も取れるようになってきました。練習ではいつもああいう感じなんですけど、試合だと雰囲気が違ってできない部分もあって、そこは彼にはいい経験になったと思います。秋にはローテーションに絡んで活躍してもらいたいですね」

―2年生の中では小野選手は得点でもかなりチームの中心的存在でした。
「チームの中心だし、任せっきりの部分もあって、流れが悪い時は頼りすぎたと思います。でもそこまで信頼してパスは出せます。本人は大変だったかと思いますけど(苦笑)」

―秋からは小野選手や渡邉選手をいかに楽にプレーさせるか、佐藤選手とともにガードとして大きな責任があると思いますが。
「将人(#5佐藤)と出ると2番のような形で自分が点を取りにいくようになるんですが、今回は将人の調子も完全ではなかったので、ワンガードになりました。でもそうするとやはりどうゲームを作るか負担は大きいです。そこは秋までに練習が必要ですね。中島さんにもコントロールはしろと言われているので、それをできるようにはならないといけないですね」

―秋からの抱負を。
「3ヶ月あるので、トーナメントと新人戦で一番課題だった体力とフィジカルの強化が第一。コーチもオフはないと言っていたので(苦笑)。相手よりも走らなければいけないし、小さい分体も強くしなければいけない。その課題がはっきり見えたので、秋はそこを強くして、全員でリバウンドを取れるように」

―自分たちの力を出せる時間ができてきたと思いますし、後はそれを持続させることが重要ですね。
「体力が切れると集中力が切れてしまうので、そこをなくせば4Qまでもつようになると思います。そこは常に監督にも言われているし、練習中からも指摘されているので、頑張っていきたいと思います」



「自覚を持って個々が取り組むことが大事」
8位の反省点を生かすことが先に向けての課題

◆#3石川海斗(日本大・2年・G)
100530ishikawa.jpg昨年準優勝ながら今大会ではふるわなかった日本大。
ウイングのリズムが上がらず、下級生もうまく機能しなかった。司令塔でありキャプテンの石川が得点で目立つシーンも多かったのは、悪循環が招いた結果だ。優れた選手がいてもかみ合わなければバスケットにならない。
反省はプレーだけではなく、精神面も含めた内容となった。戦うための“意志”と“自覚”がなければ、チームとして機能しない。そんな現実を突きつけられた大会でもあっただろう。


―最後は負けて大会終了となりました。
「負け続けて気持ちが落ちていたというのがあったし、2番、3番が安定していないというのが大きなポイントでした。自分も攻めるようにしていたんですが、慣れないポジションをやっていたので変な疲れがたまっていたように思います。去年は1ヶ月間練習の時間がありましたが、今回は1週間しかなかったので、そこも難しかった。トーナメントでもう少しみんなが試合に出られて経験できれば良かったんですが、それもなくそのまま新人戦に入ってしまいました。そこが苦しかったところです」

―8位という結果になりました。
「今回の大会で8位に終わったのは2年生に責任感がなかったということだと思います。飛田(#6)が最後の試合でシュートも良かったし、いいプレーができたのは収穫でしたが、だったらベスト4を決める試合の時もできたはず。そういう面で安定できなかった2年生の責任だと思います」

ーこのチームの課題は。
「シュート力は得点を見ても去年と変わりません。でもディフェンスが悪くて、90点取っていても相手に100点取られているので、そこが一番大きいです。ディフェンスも含めて1週間の中で濃く練習することが課題でした。でも練習ではできていたけれど、試合ではできなかった。試合慣れしてないことが結構大きかったです」

―一緒に出ているのが1年生が多い形でしたが、なかなか思うように動いてもらえないように見えました。
「練習では飛田(#6)と石栗(#9)から崩してできていたんです。そこでできない場合は最終的に自分が攻めて崩す形でした。でも試合では2年のメンバーでうまくいかずに、練習とは違う慣れないメンバーでそのプレーをすることになってしまった。だから1年生が動いてくれないというよりは、2年生が情けなかったと思います」

―今回はかなり積極的に得点していますが、得点も取りに行くというより、取らなければいけないという感じに見えましたが。
「自分が得点のトップを走っているという時点でおかしいとは思っていました。自分はアシストをしてできる時に得点するという考えなんですけど、そのアシストもできなかった。そこで周りも攻められないし、自分がやるしかなかったというのが実際でした」

―頻繁にハドルを組んで話をしている様子は見えたんですが、もう少し試合中も下級生に声をかける場面があった方が、彼らもやりやすかったのではと思ったのですが。
「そこは自分も出し続けなければいけなかったとは思います。でも下級生は経験もないので焦っている様子が見えたし、3、4年生たちとは違って話が耳に入っていかないと感じたので、試合中よりはベンチに戻った時や集まった時に落ち着いてそういう話をしようと思っていました。でも結局そこでも焦っていたので、届かなかった部分があると思うし、そうであれば自分も試合中から声を掛けるようにはするべきだったと思います」

―去年は石川選手を中心に走るプレーでしたよね。今年も同じようにというのは経験が少ない下級生では難しかったのですか?
「走ってやろうと口では言っていたけど、できなかったですね。今回は速攻が少なかった。走っていても1線ばかりで」

―そこは何が問題でしょうか。1、2年生にはまだ自覚や意思統一は難しいだろうとは思いますが。
「経験というよりは個々に足りていない部分があると思います。でも試合をやっているうちは自覚を持たなけれないけないし、それプラス自分のプレーをしてもらわなければいけない。チーム練習で足りないと思えば、個人で練習していくようでなければ、大学ではやっていけないと思います」

―熊澤選手(4年)が、3、4、5番の控えが下級生から出てこないと、秋は厳しいとおっしゃっていました。
「熊吉(3年)だけではインサイドはもたないし、森川さん(3年)もトーナメントではファウルトラブルが響いてしまった。菊池(#25)なんかは秋も出番がありそうだと考えると、もっとできなければいけないと思います」

―今回の新人戦では考えることも多かったのではないでしょうか?
「反省点が多かったです。いい面も見られたんですが反省するべき点の方が多かった。悪い面は直して、いい面は伸ばしていくようやることが、自分たちが4年生になった時に大事なことだし、もちろんこれからのリーグでも重要です。上級生として今回は結構大変なことが多かったです。2年生が1年生に助けられている部分もありました。2年生の反省はもちろん、1年生はどんな状況でもチームメイトを助け合ってプレーしていけるように期待しています。今回こういう結果ですが、ここで優勝したチームが4年になった時に優勝する訳ではない。みんな悔しい思いをしていると思うので、それを忘れずに自主的にもやっていくことがこれから大事だと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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